JP2008046222A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い反射率かつ優れた表示品位で反射表示を行うことができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】光を反射層により反射させて表示を行う反射領域を有する画素を備えた液晶表示装置であって、上記画素は、赤画素、緑画素及び青画素からなり、上記反射層は、銀又は銀合金を含み、上記液晶表示装置は、0.92≦r、r≦1、g≦1、g≦−0.43r+1.4及びg≧−1.75r+2.6の式を満たす液晶表示装置である。なお、式中、r、g、bは、それぞれ、赤、緑又は青画素の反射領域の面積比を表し、r+g+b=3を満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。より詳しくは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)等に好適に用いられる反射型又は反射透過両用型の液晶表示装置に関するものである。
液晶表示装置は、薄型、軽量及び低消費電力といった特長を活かし、幅広い分野で用いられている。また、表示映像のフルカラー化の要求から、液晶表示装置は、通常、赤、緑及び青色画素を有し、各画素には、赤、緑及び青のカラーフィルタが設けられている。また、カラー液晶表示装置の採光方式としては、透過型、反射型、その両方を兼ね備えた反射透過両用型(半透過型)等がある。透過型の液晶表示装置は、バックライトからの透過光を使用して表示(以下、「透過表示」ともいう。)を行うことができる。また、反射型の液晶表示装置は、外光の反射光を使用して表示(以下、「反射表示」ともいう。)を行うことができる。更に、反射透過両用型の液晶表示装置は、暗い環境ではバックライトの透過光を、明るい環境では外光の反射光を使用して表示を行うことができる。
反射型及び反射透過両用型の液晶表示装置は、一対の基板により液晶層を狭持した液晶セル内に、外光を反射させるための反射層が設けられている。反射層は、通常、反射機能を有する金属膜(反射膜)を含んで構成され、反射層の材質としては、アルミニウム(Al)又はAl合金が用いられることが多い。それに対して、反射表示の輝度を向上する観点から、反射層の材質として、高反射率の材料である銀(Ag)又はAg合金が用いられることがある。
ここで、従来の反射透過両用型の液晶表示装置の構成について説明する。図5は、従来の反射透過両用型の液晶表示装置を示す平面模式図であり、(a)は、TFTアレイ基板を示し、(b)は、対向基板を示す。
従来の反射透過両用型の液晶表示装置300において、薄膜トランジスタ(TFT)アレイ基板は、図5(a)に示すように、透明絶縁基板上に、半導体層、ゲート絶縁膜及びゲート電極により構成されるTFT30と、ドレイン電極12と、ゲート配線13と、補助容量配線14と、ソース配線18と、透明電極16と、反射層としての機能を有する反射電極17R、17G、17Bと、全ての部材を覆うように形成された配向膜(図示せず)とを有する。なお、反射電極17R、17G、17Bは、Ag又はAg合金から形成されている。
一方、対向基板は、図5(b)に示すように、透明絶縁基板上に、ブラックマトリクス(BM)41と、赤のカラーフィルタ42R、緑のカラーフィルタ42G及び青のカラーフィルタ42Bと、反射電極17R、17G、17Bに対応する位置に形成された凸部(図示せず)と、これらの部材を覆う共通電極(図示せず)及び配向膜(図示せず)とを有する。
そして、TFTアレイ基板と対向基板とは貼り合わされており、その間には液晶材料が注入されている。これにより、反射透過両用型の液晶表示装置は、透過領域T(図中の右下がり斜線が塗られた領域)において透過表示が可能になり、また、反射領域R(図中の左下がり斜線が塗られた領域)において反射表示が可能になる。しかしながら、Ag及びAg合金は、可視光範囲の波長において短波長側の反射率が液晶表示パネルの製造プロセスを経ることにより低下してしまう。したがって、反射膜としてAg又はAg合金を用いると、白表示時の反射光の色度が黄色にシフトし、通常の赤、緑及び青のカラーフィルタを備えた反射型及び反射透過両用型のカラー液晶表示装置においては表示品位が悪化するといった点で改善の余地があった。
そのような状況の中、反射透過両用型の液晶表示装置において、赤色、緑色及び青色画素に遮光領域を設け、かつ各画素の遮光領域の面積を調整することにより、白表示における透過色度と反射色度とを略一致させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この場合には、赤・緑及び青を合わせた反射面積が減少するため反射率が下がり、表示品位が低下するという点で工夫の余地があった。
また、反射型又は反射透過両用型の液晶表示装置において、赤、緑及び青の各色のカラーフィルタ層に開口部を設け、青のカラーフィルタ層の開口部の面積を赤又は緑の少なくとも一方のカラーフィルタ層の開口部の面積よりも小さくすることによって、黄色シフトを抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、この技術によれは、開口部を透過する白色光を含んで反射表示が行われることから、目的の色調が得られないという点で更に工夫の余地があった。
特開2005−99455号公報 特開2004−233532号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、高い反射率かつ優れた表示品位で反射表示を行うことができる液晶表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、高い反射率かつ優れた表示品位で反射表示を行うことができる液晶表示装置について種々検討したところ、光を反射する反射層に着目した。そして、銀又は銀合金を含む反射層を備えた液晶表示装置において、赤画素、緑画素及び青画素の反射領域の面積比を種々変更してシミュレーションを行った結果、各画素の反射領域の面積(反射面積)の和が一定となる範囲内で青画素の反射面積が大きくなるように各画素の反射領域の面積比を最適化することにより、反射面積を低下させることなく、反射光の黄色への色度シフトを抑制することができることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、光を反射層により反射させて表示を行う反射領域を有する画素を備えた液晶表示装置であって、上記画素は、赤画素、緑画素及び青画素からなり、上記反射層は、銀又は銀合金を含み、上記液晶表示装置は、下記式(1)〜(5)を満たす液晶表示装置である。これにより、高い反射率かつ優れた表示品位で反射表示を行うことができる。なお、本明細書において、式中、r、g、bは、それぞれ、赤、緑又は青画素の反射領域の面積比を表し、r+g+b=3を満たす。
0.92≦r (1)
r≦1 (2)
g≦1 (3)
g≦−0.43r+1.4 (4)
g≧−1.75r+2.6 (5)
また、上記液晶表示装置は、下記式(6)〜(8)を満たすことが好ましく、また、r:g:b=0.98:0.94:1.08を満たすことがより好ましい。これにより、より高い反射率かつより優れた表示品位で反射表示を行うことができる。
g≦−0.5r+1.43 (6)
g≧−1.5r+2.41 (7)
r≦1 (8)
本発明の液晶表示装置の構成としては、このような構成要素を必須として形成されるものである限り、その他の構成要素を含んでいても含んでいなくてもよく、特に限定されるものではない。
本発明の液晶表示装置は、反射型であってもよいし、反射透過両用型であってもよいが、屋外及び屋内のいずれにおいても高品位な表示を可能にする観点からは、反射透過両用型の液晶表示装置であることが好ましい。すなわち、上記画素は、更にバックライトからの光を透過させて表示を行う透過領域を有することが好ましい。
また、本発明を反射透過両用型の液晶表示装置とした場合には、上記液晶表示装置は、赤画素、緑画素及び青画素の透過領域の面積が略同一であり、かつ反射領域の面積が調整されることが好ましい。これにより、赤、緑及び青画素の透過領域の面積を変更することなく、反射領域の面積を調整することができる。したがって、透過光の透過率が変更されることはないので、透過表示に影響を与えることがない。
本発明の液晶表示装置によれば、高い反射率かつ優れた表示品位で反射表示を行うことができる。
以下に実施形態を掲げ、本発明を図面を参照して更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1を示す平面模式図であり、(a)は、TFTアレイ基板を示し、(b)は、対向基板を示す。図2は、実施形態1を示す断面模式図であり、(a)は、図1中のX1−Y1線における断面図であり、(b)は、図1中のX2−Y2線における断面図である。
本実施形態の液晶表示装置300は、図2(a)及び(b)に示すように、液晶セル200と、液晶セル200の後方側(図2中、紙面下方側)に配置されたバックライトユニット(図示せず)とを備える。液晶セル200は、薄膜トランジスタ(TFT)アレイ基板100a及び対向基板100bと、これらの基板間に設けられた液晶層50と、TFTアレイ基板100a及び対向基板100b上に貼られた偏光板60a、60bとを有する。また、液晶表示装置300は、図1(a)及び(b)に示すように、マトリクス状に配置された赤画素70R、緑画素70G及び青画素70B毎に透過領域T(図中の右下がり斜線が塗られた領域)と反射領域R(図中の左下がり斜線が塗られた領域)とを有しており、透過表示と反射表示とを同時に、又は、適宜選択して行うことができる。
TFTアレイ基板100aは、透明絶縁基板10上に、下地膜11と、半導体層32、ゲート絶縁膜33及びゲート電極34により構成されるTFT30と、ドレイン電極12と、ゲート配線13と、補助容量配線14と、層間絶縁膜15aと、ソース配線18と、これらの部材を覆うように形成された層間絶縁膜15b及び透明絶縁膜19とを有する。更に、TFTアレイ基板100aは、透明絶縁膜19上のゲート配線13及びソース配線18で区画される領域に形成された透明電極16と、透明電極16上に形成された赤、緑及び青画素の反射電極17R、17G、17Bと、全ての部材を覆うように形成された配向膜20aとを有する。なお、ソース配線18は、コンタクトホール21aを通して半導体層32のソース32sと接続されている。また、ドレイン電極12は、コンタクトホール21bを通して半導体層32のドレイン32dと、コンタクトホール22cを通して透明電極16と接続されている。
反射電極17R、17G、17Bは、銀(Ag)又は銀合金(Ag合金)から形成され、反射層として機能する。このように、本実施形態は、反射層として、Ag又はAg合金から形成された金属膜を有する。Ag及びAg合金は、高い反射率を有することから、高い反射率で反射表示を行うことができる。一方、Ag及びAg合金は、製造プロセスを経るにつれて短波長側の反射率が減少し、反射光が黄色味を帯び、その結果、反射表示の品位が悪化してしまう。しかしながら、本実施形態においては、後述するように、反射電極17Bの面積が、反射電極17R及び反射電極17Gの平均面積よりも大きく設定されることから、このデメリットは解消される。また、反射電極17R、17G、17Bの材質としては、耐熱性を確保する観点からは、Ag合金が好ましい。更に、Ag合金は、パラジウム(Pd)を含むことが好ましい。すなわち、Ag合金としては、Ag−Pd合金が好適である。本実施形態では、反射電極17R、17G、17Bとして、図3で示す反射特性を有するAg−Pd合金を用いた。なお、図3は、製造プロセスを経た後における実施形態1の反射電極の反射特性を示すグラフである。
なお、反射電極17R、17G、17Bの表面は、平坦(いわゆる鏡面状)であってもよいし、凹凸状であってもよいが、本実施形態では、鏡面状に形成した。
対向基板100bは、透明絶縁基板40上に、縞状に形成された画素間を遮光するブラックマトリクス(BM)41と、各BM41間にストライプ状に形成された赤のカラーフィルタ42R、緑のカラーフィルタ42G及び青のカラーフィルタ42Bと、反射領域Rに形成された凸部43と、これらの部材を覆う共通電極44及び配向膜20aとを有する。なお、凸部43は、反射領域Rのセルギャップを透過領域Tのセルギャップの略1/2とするために形成されている。
このように、赤、緑及び青画素70R、70G、70Bは、3原色のカラーフィルタ42R、42G、42Bを備えることにより、カラー表示が可能となる。また、カラーフィルタ42R、42G、42Bの分光特性は、各カラーフィルタ42R、42G、42Bの面積を同一としたときの白表示時に、所望のホワイトバランス、例えば、D65光源等の標準光源と同様のホワイトバランスが得られるように設定されることが好ましい。本実施形態では、反射領域において図7で示す分光特性を有するカラーフィルタ42R、42G、42Bを用いた。なお、図7は、実施形態1の赤、緑及び青のカラーフィルタの分光特性を示すグラフである。
そして、TFTアレイ基板100aと対向基板100bとは、シール材(図示せず)を介して貼り合わされており、これらの基板間の間隙に、液晶層50となる液晶材料が封入されている。本実施形態では、ECB(Electrocally Controlled Birefrigence)モードの液晶材料が封入されている。なお、液晶モードとしては特に限定されず、TN(Twisted Nematic)モード等であってもよい。また、偏光板60a、60bは、互いの吸収軸方向が略直交するように配置されている。更に、偏光板60a、60bの透明絶縁基板40、10側には、λ/2位相差板、λ/4位相差板等の位相差板(図示せず)が配置されてもよい。
ここで、反射領域Rの形態について更に説明する。
液晶表示装置300は、赤、緑及び青画素の反射領域Rの面積比をそれぞれr、g及びbとしたときに、r+g+b=3かつ上記式(1)〜(5)を満たすように反射領域Rの面積が設定されている。この関係を図示すると、図4のようになる。図4は、赤画素の反射領域Rの面積比rと緑画素の反射領域Rの面積比gとの関係を示すグラフである。すなわち、液晶表示装置300は、図4中、太線で囲まれた領域内にr及びgがあり、かつb=3−r−gを満たすように設定されている。より具体的には、図1(a)に示すように、例えば、各画素の短辺方向(ゲート配線13に沿う方向)における赤、緑及び青画素の反射電極17R、17G、17Bの幅Wr、Wg及びWbが調整されることにより、所望の反射面積比に設定されている。一方、対向基板100bにおいても、カラーフィルタ42R、42G、42Bの幅は、反射電極17R、17G、17Bの幅Wr、Wg及びWbと略同一となるように設定されている。これにより、赤、緑及び青画素70R、70G、70Bの反射面積の合計を減少させずに、青画素の反射面積を大きくできるので、反射光の色度が黄色にシフトするのを抑制することができる。より具体的には、標準光源D65の色度(x,y)=(0.313,0.330)に対する白表示時の反射光(反射領域Rで反射した光)の色度(x,y)の差を、それぞれ±0.008以内に収めることができる。一般的に人間の目は、x及びyがそれぞれ0.008以下の差である2つの物体の色の差を識別することは困難である。したがって、液晶表示装置300は、標準光源D65と比べてもほとんど遜色のない白表示が可能となり、優れた表示品位で反射表示を行うことができる。
また、r、g及びbの好ましい範囲としては、r+g+b=3かつ上記式(6)〜(8)を満たす範囲、すなわち、図4中、斜線で塗られた領域内にr及びgがあり、かつb=3−r−gを満たす範囲である。これにより、標準光源D65の色度(x,y)=(0.313,0.330)に対する白表示時の反射光の色度(x,y)の差を、それぞれ±0.005以内に収めることができる。x及びyがそれぞれ0.005以下の差である2つの物体の色の差を人間の目が感知することは、まず不可能であるといえる。したがって、より優れた表示品位で反射表示を行うことができる。本実施形態では、r:g:b=0.98:0.94:1.08を満たすように反射電極17R、17G、17Bを形成した。これにより、図4中、斜め斜線で塗られた範囲内において緑画素70Gの反射面積は最大となるので、視感反射率Yを最も大きくすることができる。
更に、図1(a)に示すように、反射電極17R、17G、17Bは、透過領域Tとは関係のないソース配線18上にて面積が適宜調整されていることから、各画素70R、70G、70Bにおける透過領域Tの面積を変更する必要がない。したがって、透過表示における透過率が減少することはなく、通常通りの品位で透過表示を行うことが可能である。このように、反射電極17R、17G、17Bは、透過領域以外の領域で面積が調整されることが好ましい。また、透過領域以外の領域としては、ゲート配線、ソース配線、ブラックマトリクス等の遮光部材と重複する領域が好適である。
以下に、液晶表示装置300の製造方法について説明する。
まず、TFTアレイ基板100aについては、ガラス等の透明絶縁基板10上に酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiNx)等からなる厚さ50〜200nmの下地膜11をCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成する。次に、Si等からなる厚さ15〜70nmの半導体膜をCVD法により成膜した後、パターニングして半導体層32を形成する。次に、SiO等からなる厚さ50〜100nmのゲート絶縁膜をCVD法にて形成する。次に、タングステン(W)等からなる厚さ300〜400nmの金属膜をスパッタにより成膜した後、パターニングしてゲート電極34及びゲート配線13を一体的に形成する。次に、ゲート電極34をマスクとして半導体層32にリンイオン、ホウ素イオン等の不純物をドーピングした後、加熱処理を行い、半導体層32にソース32s、ドレイン32d及びチャネル32cを形成する。次に、SiO等からなる厚さ100〜1000nmの層間絶縁膜15aをCVD法にて形成する。次に、アルミニウム(Al)等からなる厚さ500〜1000nmの金属膜をスパッタにより成膜した後、パターニングしてソース配線18及びドレイン電極12を形成する。次に、SiO等からなる厚さ500〜1000nmの層間絶縁膜15bをCVD法にて形成する。次に、感光性樹脂等からなる厚さ1〜2μmの透明絶縁膜19をスピンコータにより形成する。これにより、基板表面が平坦化される。次に、厚さ80〜120nmの透明導電膜をスパッタにより成膜した後、パターニングして透明電極16を形成する。次に、厚さ150〜250nm金属膜をスパッタにより成膜した後、上述のr:g:bの比率となるようにパターニングして反射電極17R、17G、17Bを形成する。この透明電極16及び反射電極17R、17G、17Bの双方を合わせて、透過領域T及び反射領域Rを備えた画素電極とする。次に、ポリイミド等の高分子材料からなる厚さ60〜100nmの配向膜20aをスピンコータにより形成した後、ラビング法、光照射法等により配向膜20aの配向処理を行う。このようにして、TFTアレイ基板100aを形成する。なお、本実施形態では、透明電極16となる透明導電膜として厚さ100nmの酸化インジウム錫(ITO:Indium Tin Oxide)を、反射電極17R、17G、17Bとなる金属膜として厚さ150nmのAg−Pd合金を形成した。
一方、対向基板100bについては、まず、ガラス等の透明絶縁基板40上にクロム(Cr)等からなる厚さ100〜200nmの金属膜をスパッタにより成膜した後、パターニングしてブラックマトリックス41を形成する。次に、染色法、顔料分散法、印刷法等により厚さ0.7〜1.2μmのカラーフィルタ42R、42G、42Bを形成する。次に、ポジ型の透明材料等からなる凸部43をフォソリソグラフィ法により形成する。本実施形態では、透過領域のセルギャップを5.0μmとしたため、反射領域のセルギャップは2.5μmとなる。したがって、凸部43の高さは、2.5μmとした。次に、厚さ80〜120nmの透明導電膜をスパッタにより成膜し、対向基板の共通電極44とする。次に、TFTアレイ基板100aの場合と同様に、厚さ60〜100nmの配向膜20aを形成した後、配向膜20aの配向処理を行う。このようにして、対向基板100bを形成した。
そして、TFTアレイ基板100aと対向基板100bをシール材により貼り合わせた後、液晶材料を注入し、最後に、通常のモジュール組み立て工程を行うことによって、液晶表示装置300を完成した。
ここで、このように作製した場合の液晶表示装置300(サンプル1)について、白表示時の反射光の色度をシミュレーションした結果を表1に示す。なお、r:g:b=1.00:1.00:1.00とした場合のシミュレーションについても比較サンプル1として示す。
Figure 2008046222
その結果、反射領域Rで反射した光(反射光)の色度は、サンプル1ではx=0.308,Y=0.334であり、反射光と標準光源D65との色度の差は、±0.005以内であることが分かった。したがって、サンプル1では、優れた表示品位の反射表示が可能であった。一方、比較サンプル1については、反射光の色度は、x=0.312,Y=0.339であり、反射光と標準光源D65との色度の差は、±0.008よりも大きく、反射光の色度が黄色へシフトしていた。このように、本実施形態によれば、白表示時の反射表示の黄色へのシフトを効果的に抑制することができた。
なお、本実施形態ではカラーフィルタ42R、42G、42Bを対向基板100bに形成したが、TFTアレイ基板100aにカラーフィルタ42R、42G、42Bとセルギャップを調整するための凸部43とを形成してもよい。この場合、対向基板100bに形成したブラックマトリックス41の形成工程は削除してもよい。
また、カラーフィルタ42R、42G、42Bは、ストライプ状に配置したが、カラーフィルタ42R、42G、42Bの配列パターンとしては、デルタ配列、モザイク配列等であってもよい。なお、このような場合には、赤、緑及び青画素70R、70G、70Bは、カラーフィルタ42R、42G、42Bの配置形態に合わせて形成される必要がある。
更に、液晶表示装置300は、反射型であってもよく、その場合には、図6に示すように、透明電極を形成せずに、反射電極17R、17G、17Bを各画素70R、70G、70Bの略全域に形成すればよい。この場合には、バックライトユニットを設ける必要はなく、その代わりにフロントライトを設けてもよい。
最後に、シミュレーションを行い、赤、緑及び青画素の反射面積の比と反射光の色度との関係を調べた結果について説明する。図1及び図2で示した実施形態1と同様の構成を有する液晶表示装置について、赤、緑及び青画素の反射面積の比r、g、bを種々変更してシミュレーションを行った。
なお、シミュレーション方法及び各種のパラメータについては以下に示すとおりである。
分光反射率ρ(λ)は(反射電極として使用する材料の分光反射率)×(カラーフィルタの分光透過率)×(液晶セル分光特性)により算出される。反射物体の三刺激純値は下記式(9)〜(11)により定義されている。ここで、P(λ)はD65光源の分光分布、x(λ)、y(λ)、z(λ)は2度視野XYZ系に基づく等色関数でJISにより示されている。色度のx、yは下記式(13)及び(14)により計算される。なお、本シミュレーションにおいてはλの積分区間は400〜700nmとした。
X=k∫P(λ)x(λ)ρ(λ)dλ (9)
Y=k∫P(λ)y(λ)ρ(λ)dλ (10)
Z=k∫P(λ)z(λ)ρ(λ)dλ (11)
k=100/∫P(λ)y(λ)dλ (12)
x=X/(X+Y+Z) (13)
y=Y/(X+Y+Z) (14)
この結果、r、g、bが上記式(1)〜(5)を満たす場合、白表示時の反射光の色度(x,y)はそれぞれ、(0.313±0.008,y=0.330±0.008)の範囲内に収まることが分かった。したがって、白表示時の反射光と標準光源D65との色度の差が0.008以下となる上記式(1)〜(5)を満たす液晶表示装置を作製することによって、優れた表示品位の反射表示が可能であることが確認できた。
また、r、g、bが上記式(6)〜(8)を満たす場合、白表示時の反射光の色度(x,y)はそれぞれ、(0.313±0.005,y=0.330±0.005)の範囲内に収まることが分かった。したがって、白表示時の反射光と標準光源D65との色度の差が0.005以下となる上記式(6)〜(8)を満たす液晶表示装置を作製することによって、より優れた表示品位の反射表示が可能であることが確認できた。
実施形態1を示す平面模式図であり、(a)は、TFTアレイ基板を示し、(b)は、対向基板を示す。 実施形態1を示す断面模式図であり、(a)は、図1中のX1−Y1線における断面図であり、(b)は、図1中のX2−Y2線における断面図である。 製造プロセスを経た後における実施形態1の反射電極の反射特性を示すグラフである。 赤画素の反射領域Rの面積比rと緑画素の反射領域Rの面積比gとの関係を示すグラフである。 従来の反射透過両用型の液晶表示装置における液晶セルを示す平面模式図であり、(a)は、TFTアレイ基板を示し、(b)は、対向基板を示す。 実施形態1の変形例を示す平面模式図であり、(a)は、TFTアレイ基板を示し、(b)は、対向基板を示す。 シミュレーションに使用した実施形態1のカラーフィルタの分光透過率を示すグラフである。
符号の説明
10、40:透明絶縁基板
11:下地膜
12:ドレイン電極
13:ゲート配線
14:補助容量配線
15a、15b:層間絶縁膜
16:透明電極
17R:赤画素の反射電極
17G:緑画素の反射電極
17B:青画素の反射電極
18:ソース配線
19:透明絶縁膜
20a、20b:配向膜
21a、21b、22c:コンタクトホール
30:TFT
32:半導体層
32s:ソース
32d:ドレイン
32c:チャネル
33:ゲート絶縁膜
34:ゲート電極
41:ブラックマトリクス(BM)
42R:赤のカラーフィルタ
42G:緑のカラーフィルタ
42B:青のカラーフィルタ
43:凸部
44:共通電極
50:液晶層
60a、60b:偏光板
70R:赤画素
70G:緑画素
70B:青画素
100a:TFTアレイ基板
100b:対向基板
200:液晶セル
300:液晶表示装置
T:透過領域(図中の右下がり斜線が塗られた領域)
R:反射領域(図中の左下がり斜線が塗られた領域)
Wr:赤画素の反射電極の幅
Wg:緑画素の反射電極の幅
Wb:青画素の反射電極の幅

Claims (3)

  1. 光を反射層により反射させて表示を行う反射領域を有する画素を備えた液晶表示装置であって、
    該画素は、赤画素、緑画素及び青画素からなり、
    該反射層は、銀又は銀合金を含み、
    該液晶表示装置は、下記式(1)〜(5)を満たすことを特徴とする液晶表示装置。
    0.92≦r (1)
    r≦1 (2)
    g≦1 (3)
    g≦−0.43r+1.4 (4)
    g≧−1.75r+2.6 (5)
    式(1)〜(5)中、r、g、bは、それぞれ、赤、緑又は青画素の反射領域の面積比を表し、r+g+b=3を満たす。
  2. 前記画素は、更にバックライトからの光を透過させて表示を行う透過領域を有することを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記液晶表示装置は、赤画素、緑画素及び青画素の透過領域の面積が略同一であり、かつ反射領域の面積が調整されることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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