JP2008045767A - 圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二酸化炭素を冷媒として用いる空気調和装置1における冷媒充填方法は、第1冷媒充填ステップと、第2冷媒充填ステップとを備えている。第1冷媒充填ステップは、冷媒連絡管6、7を含む冷媒充填対象部分に対して、充填開始から冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に上昇するまで、ガス状態の冷媒を充填するステップである。第2冷媒充填ステップは、冷媒充填対象部分に対して、第1冷媒充填ステップの後から冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量になるまで、液状態の冷媒を充填するステップである。
【選択図】図3
Description
<圧縮装置1の全体構成>
図1に示される圧縮装置101は、冷凍サイクルを行う冷凍装置の冷媒回路に設けられ、冷媒回路に冷媒として充填されたCO2冷媒を圧縮する2台の圧縮機C1、C2を備えている。2台の圧縮機C1、C2は、高圧ドームタイプの容量可変のインバータ圧縮機である。2台の圧縮機C1、C2は、油Aの移動を可能にする連結路である均油通路35によって互いに連結されている。圧縮機C1、C2のうち油Aの流れ(流れ方向FA)における上流側の圧縮機C1の内部圧力は、下流側の圧縮機C2の内部圧力よりも高くなるように設定されているので、圧縮機C1からC2への油Aの流れ(流れ方向FA)が可能である。なお、圧縮機C1、C2は、2台以上であってもよく、この場合も、隣接する圧縮機の間を均油通路によって互いに連結すればよい。
図1〜3に示される2台の圧縮機C1、C2は、同じ構成を有しており、ケーシング2と、モータ3と、圧縮機構4と、シャフト6と、均油通路35とを備えている。モータ3、圧縮機構4およびシャフト6は、ケーシング2の内部に収納されている。圧縮機構4は、単シリンダのスイング圧縮機であり、後述する揺動ピストン21、ブッシュ23、およびシリンダ27aを有している。
圧縮機構4は、図1〜3に示されるように、ブレード22を有する揺動ピストン21と、ブレード22を揺動可能に支持するブッシュ23と、シリンダ27aとを有している。シリンダ27aは、揺動ピストン21を収納するシリンダ室24、ブッシュ23が回転自在に挿入されたブッシュ孔25を有している。さらにシリンダ27aの端面にはフロントヘッド27b、リアヘッド27cが設置され、リアヘッド27cにはブッシュ孔25に連通するブッシュ給油路26を有している。
(1)
第1実施形態の圧縮装置101は、複数の圧縮機C1、C2のうち油Aの流れFAにおける上流側の圧縮機C1の内部圧力が、下流側の圧縮機C2の内部圧力よりも高くなるように設定されているので、油Aの移動を確実に行うことができ、油面高さを圧縮機構4に給油できる高さ(具体的には、ブッシュ給油路26の吸入口26aよりも高い位置)に確実に維持することができる。これによって、確実な油面管理が可能である。
第1実施形態の圧縮装置101は、圧縮機C1、C2が、容量可変のインバータ圧縮機であり、内部圧力の差圧を発生させるために、上流側の圧縮機C1の回転数は、下流側の圧縮機C2の回転数よりも大きくしているので、内部圧力の差圧を発生させることが可能になり、既存のインバータ圧縮機を用いて容易かつ確実に油Aの移動を行うことができ、油面高さを圧縮機構4に給油できる高さ(具体的には、ブッシュ給油路26の吸入口26aよりも高い位置)に維持することができる。これによって、確実な油面管理が可能である。
第1実施形態の圧縮装置101は、冷凍サイクルを行う冷凍装置の冷媒回路に設けられており、冷媒回路に冷媒として充填されたCO2を圧縮する。
第1実施形態の圧縮装置101では、CO2冷媒に混合される油Aは、ポリアルキレングリコールであり、粘性が高く、移動しにくい性質を有しているが、圧縮機C1、C2間の内部圧力の差圧によって油Aを確実に移動することが可能である。
(A)
第1実施形態では、CO2冷媒とともに用いられる冷凍機油として、PAG(ポリアルキレングリコール)を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、従来公知のその他の冷凍機油を採用することが可能である。この場合も、圧縮機C1、C2間の内部圧力の差圧によって冷凍機油を確実に移動することが可能である。
上記第1実施形態では、圧縮機C1、C2として、容量可変のインバータ圧縮機が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記第1実施形態では、スイング式の圧縮機を備えた圧縮装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の圧縮方式、例えばローリングピストン式等の圧縮機を採用してもよい。
上記第1実施形態では、通常の高圧ドームタイプの圧縮機C1、C2を2台備えた圧縮装置101を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図5に示される2段の中間圧ドーム型の圧縮機51を上流側の圧縮機C1および下流側の圧縮機C2のそれぞれに用いてもよい。
3 モータ
4 圧縮機構
26 ブッシュ給油路
32 貯油空間
35 均油通路
51 中間圧ドームタイプの圧縮機
101 圧縮装置
C1、C2 圧縮機
Claims (6)
- 冷媒を圧縮する複数の圧縮機(C1、C2)と、
前記複数の圧縮機(C1、C2)間における油の移動を可能にする連結路(35)と、
を備えており、
前記複数の圧縮機(C1、C2)のうち前記油の流れにおける上流側の前記圧縮機(C1)の内部圧力が、下流側の前記圧縮機(C2)の内部圧力よりも高くなるように設定される、
圧縮装置(101)。 - 前記複数の圧縮機(C1、C2)は、可変容量圧縮機であり、
上流側の前記圧縮機(C1)の回転数は、下流側の前記圧縮機(C2)の回転数よりも大きい、
請求項1に記載の圧縮装置(101)。 - 前記複数の圧縮機(C1、C2)は、定容量圧縮機であり、
上流側の前記圧縮機(C1)の容積は、下流側の前記圧縮機(C2)の容積よりも大きい、
請求項1に記載の圧縮装置(101)。 - 前記複数の圧縮機(C1、C2)は、複数の圧縮室を有する中間圧ドーム型の圧縮機であり、
上流側の前記圧縮機(C1)の1段側の圧縮室の容積に対する2段側の圧縮室の容積の容積比は、下流側の前記圧縮機(C2)の1段側の圧縮室の容積に対する2段側の圧縮室の容積の容積比よりも小さい、
請求項1に記載の圧縮装置(101)。 - 冷凍サイクルを行う冷凍装置の冷媒回路に設けられ、冷媒回路に冷媒として充填されたCO2を圧縮する、
請求項1から4のいずれかに記載の圧縮装置(101)。 - 前記CO2冷媒に混合される油は、ポリアルキレングリコールである、
請求項5に記載の圧縮装置(101)。
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2006
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