JP2008044780A - シート材給送装置、画像読み取り装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低身長者等でもシート幅規制板を手動操作して、高い位置にシート材を確実にセットできるシート材給送装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の最も高い位置にシート材給送装置1が配置されている。原稿束を載置する原稿載置台2の上面には、ピニオンギアにより連動されて対向間隔を拡大/縮小する一対のシート幅規制板2a、2bが配置される。原稿載置台2の側面に手動操作用の回転ダイヤル80が配置され、回転ダイヤル80とピニオンギアとは、歯付きベルトによって連繋されている。原稿載置台2に原稿束を載置した後、操作者は回転ダイヤル80を回転させてシート幅規制板2a、2bの対向間隔を狭め、原稿束を原稿載置台2の中央に幅寄せして位置決める。
【選択図】図3
【解決手段】画像形成装置の最も高い位置にシート材給送装置1が配置されている。原稿束を載置する原稿載置台2の上面には、ピニオンギアにより連動されて対向間隔を拡大/縮小する一対のシート幅規制板2a、2bが配置される。原稿載置台2の側面に手動操作用の回転ダイヤル80が配置され、回転ダイヤル80とピニオンギアとは、歯付きベルトによって連繋されている。原稿載置台2に原稿束を載置した後、操作者は回転ダイヤル80を回転させてシート幅規制板2a、2bの対向間隔を狭め、原稿束を原稿載置台2の中央に幅寄せして位置決める。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像読み取り装置を備えた画像形成装置、詳しくは、画像読み取り装置の原稿自動給送装置に原稿をセットする際の操作性を高める構造に関する。また、画像形成装置の画像読み取り装置以外の用途に利用されるシート材給送装置に関する。
原稿自動給送装置(ADF)を有する画像読み取り装置を備えた各種の画像形成装置が実用化されている。原稿自動給送装置は、積み重ねて載置面にセットした原稿束から原稿を1枚ずつ分離して、画像読み取り装置の読み取り部へ給送する。画像読み取り装置は、給送された原稿の原稿面画像を光学的に読み取って電気信号に変換し、画像形成装置は、画像読み取り装置が生成した電気信号を用いて記録材に画像形成する。
特許文献1には、原稿自動給送装置を有する画像読み取り装置を備えた静電写真方式の複写機が示される。ここでは、読み取り原稿の積載トレイが画像形成装置の最上面に配置され、操作者は、原稿束を積載トレイに載置した後にシート幅規制板を直接に手で移動させて原稿束の側面に当接させる。
図5は特許文献1に示されるシート幅規制板の機構を下から見た説明図である。図5に示すように、シート幅規制板102a、102bは、原稿載置台102上に原稿束の側面に対する当接部を配置して、原稿載置台102下にシート幅規制板102a、102bの駆動機構を配置している。シート幅規制板102a、102bには、それぞれラック102c、102dが一体に成形され、ラック102c、102dは、中央に配置されたピニオンギア102eに噛み合っている。
従って、シート幅規制板102aを内側へ手で動かすと、シート幅規制板102bも内側へ移動して、原稿載置台102上の原稿束の斜行を正し、中央へ幅寄せして原稿束の両側面を挟み込む。シート幅規制板102a、102bは、載置された原稿束を原稿載置台102の中央に位置決める位置決め機構と、原稿束の側面を揃える整合機構とを兼ねている。
また、ピニオンギア102eにはロータリーボリューム(回転式可変抵抗器:ポテンショメータ)102fが取り付けられ、最終的なシート幅規制板102a、102bの対向間隔が原稿幅データとしてロータリーボリューム102fから取り出される。原稿面画像の画像読み取りや記録材への画像形成は、この原稿幅データを用いて行われるので、シート幅規制板102a、102bは、原稿幅の測定装置も兼ねている。
特許文献1に示される原稿自動給送装置では、画像形成装置の正面側から原稿載置台に原稿束を載置し、一対のシート幅規制板を両手で幅寄せて原稿束の前後の側面に当接させる手順で原稿束をセットする。従って、高さが1mを越えて奥行きのある画像形成装置の最高部に配置された原稿載置台の上にかがみ込む姿勢で原稿束をセットする必要がある。
このとき、小学生等の低身長者や車椅子に座ったままの傷病人等は、シート幅規制板の操作が容易でなく、原稿束の奥側の側面とシート幅規制板との当接状態を確認することも容易ではない。原稿束の奥側の側面とシート幅規制板との当接状態を確認しながらシート幅規制板を移動させることはさらに困難である。
そのため、シート幅規制板が正しく位置決めされないまま画像読み取り、画像形成が開始されてしまう可能性があった。シート幅規制板が正しく位置決めされないまま原稿の給送が開始されると、原稿が斜行して原稿読み取り装置内でジャムやシート破損を引き起す可能性がある。原稿サイズの判断を誤って原稿よりもサイズの大きな記録材に画像形成される可能性もある。
本発明は、低身長者等でもシート幅規制板を手動操作して、高い位置にシート材を確実にセットできるシート材給送装置を提供することを目的としている。
本発明のシート材給送装置は、シート材を載置した載置面に沿って移動させてシート材の側面に当接可能な幅規制部材と、前記幅規制部材によって前記側面を位置決めされたシート材を前記載置面から給送する給送手段とを備えたものである。前記幅規制部材の当接方向における前記載置面の外側位置にて、前記幅規制部材の移動を手動操作する操作手段を備えている。
また、本発明のシート材給送装置は、シート材を載置する原稿載置台と、前記原稿載置台の載置面に沿って移動させてシート材の側面に当接可能な幅規制部材と、前記幅規制部材によって前記側面を位置決めされたシート材を前記載置面から給送する給送手段とを有するものである。前記シート材給送装置を操作する操作者に向かう方向を装置の前方としたとき、前記原稿載置台の側面であって前記装置の前方に設けられ、前記幅規制部材の移動を手動操作する操作手段を有する。
本発明のシート材給送装置では、シート材の載置面の外側で操作手段を手動操作することにより、幅規制部材を移動させて載置面におけるシート材の幅方向の位置決めと側面合わせ(揃え)とを実行できる。従って、操作手段には手が届くが幅規制部材には手が届かない低身長者等が、無理な姿勢や操作を強要されることなく、容易に幅規制部材を移動させて、シート材の幅方向の位置決めを正確に行える。これにより、給送時のシート材の姿勢が安定してシート材の確実な給送が可能となる。
以下、本発明の実施形態である画像形成装置100について、図面を参照して詳細に説明する。本発明のシート材給送装置、画像読み取り装置、および画像形成装置は、以下に説明する実施形態の限定的な構成には限定されない。原稿を載置した外側で手動操作してシート幅規制板を移動させ得る限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
本実施形態の画像形成装置は、プリンタに限らず、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途の画像形成装置として実現できる。静電写真方式に限らず磁気記録方式、インクジェット方式、各種印刷方式の画像形成装置として実現できる。
本発明のシート材給送装置は、画像読み取り装置を搭載したFAX、複合機、加工装置、現金自動支払機(CD)にも利用できる。文書読み取り装置(OCR)、翻訳装置、画像データ蓄積装置、業務用スキャナ、家庭用スキャナ等の単独使用される画像読み取り装置にも利用できる。画像読み取り装置以外のシート材加工装置、振り分け装置、積載/整合装置等にも利用できる。
なお、特許文献1に示される画像形成装置の詳細構造と各部動作とについては、繰り返しの煩雑を回避すべく、図示を省略して詳細な説明も省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の画像形成装置の断面構成を示す説明図、図2はシート材給送装置の断面構成を示す説明図である。図3はシート材給送装置の斜視図、図4はシート幅規制板の機構構成を下から見た説明図である。第1実施形態は、本発明の一実施形態としてのシート材給送装置を装備する画像読み取り装置および画像形成装置の一例として、複写機に適用した実施形態を具体的に説明している。
図1は第1実施形態の画像形成装置の断面構成を示す説明図、図2はシート材給送装置の断面構成を示す説明図である。図3はシート材給送装置の斜視図、図4はシート幅規制板の機構構成を下から見た説明図である。第1実施形態は、本発明の一実施形態としてのシート材給送装置を装備する画像読み取り装置および画像形成装置の一例として、複写機に適用した実施形態を具体的に説明している。
図1に示すように、画像形成装置(複写機)100の本体部分は、原稿の原稿面画像を読み取る画像読み取り装置10を、記録材に画像形成する画像形成装置本体11の上部に配置して構成される。画像形成装置本体11の下流側には、画像形成された記録材を仕分け、束綴じ、積載等する記録材処理装置14が配置される。
画像読み取り装置10は、画像読取対象の原稿に記録された原稿面画像の画像情報を光学的に読み取り、光電変換して電気信号を生成し、電気信号を画像データに変換して画像形成装置本体11に入力する。
画像読み取り装置10は、ランプ12、ミラー13等を有するスキャナユニット7を、原稿を載置したプラテンガラス6A下で図中左右方向に移動させて、原稿面画像を読み取り可能である。また、シート材給送装置1によって原稿をプラテンガラス6B上に1枚ずつ給送させ、停止させたスキャナユニット7上を通過する原稿面画像をいわゆる流し読みにより読み取り可能である。スキャナユニット7で検知した画像は、ミラー15、16、レンズ17を経てイメージセンサ18に導かれ、イメージセンサ18によって線画像を読み取られる。
画像形成装置本体11は、画像読み取り装置10で読み取った原稿面画像を記録材に複写する他に、制御部110が外部から受信した画像データを記録材にプリントアウトすることも可能である。普通紙、OHPシート等の記録材は、手差しガイド24、上下段のカセット20、21、記録材デッキ28に積載して供給される。
カセット20、21に収容された記録材は、不図示の分離爪と給送ローラ22、23との作用によって1枚ずつ分離給送されて、レジストローラ対26に導かれる。手差しガイド24に載置された記録材は、1枚ずつ給送ローラ25により給送されてレジストローラ対26に導かれる。記録材デッキ28は、モータ等により昇降する中板27を備えて大量の記録材を載置できる。中板27上の記録材は、図示しない分離爪と給送ローラ29の作用により1枚ずつ分離給送されて搬送ローラ対30を経てにレジストローラ対26に導かれる。
画像形成装置100は、画像形成手段である感光体ドラム32の周囲に、露光光学系33、現像器34、転写帯電器35、分離帯電器36等を配置している。露光光学系33は、一様に帯電された感光体ドラム32の表面に、展開された画像データがパルス変調されたレーザービームを走査して静電潜像を形成する。現像器34は、感光体ドラム32の表面にトナーを付着させて静電潜像を現像してトナー像を形成する。
転写帯電器35は、トナー像にタイミングを合わせてレジストローラ対26から送出された記録材を帯電させて感光体ドラム32から記録材へトナー像を静電気的に転写させる。分離帯電器36は、トナー像が転写された記録材を帯電させて感光体ドラム32からの分離を容易にする。
転写帯電器35の下流側には、搬送ベルト37、定着装置38、搬送ローラ対39、フラッパ40、排出ローラ対41が配置される。トナー像を転写された記録材は、搬送ベルト37によって定着装置38へ搬送され、定着装置38にて加圧加熱を受けてトナー像を定着される。画像形成された記録材は、フラッパ40によって排出ローラ対41に導かれて記録材処理装置14に排出される。
しかし、両面コピーおよび多重コピーの場合、フラッパ40を偏向させて搬送ローラ対31に記録材を導き、搬送ベルト42、フラッパ43、搬送ベルト44、搬送ローラ対45によって中間トレイ19に記録材を積載する。両面コピーの場合にはパス46を通して中間トレイ19に記録材を導き、多重コピーの場合にはパス47を通して中間トレイ19に記録材を導く。
中間トレイ19に載置された記録材は、補助ローラ49、50、正逆転分離ローラ対51の作用によって、下方から一枚ずつ分離されて感光体ドラム32へ再給送される。再給送される記録材は、搬送ローラ対53、54、55、30を経てレジストローラ対26で待機し、トナー像にタイミングを合わせて感光体ドラム32へ給送され、トナー像を転写される。その後は、前述したように定着を経て記録材処理装置14に排出される。
記録材処理装置14に排出された記録材は、ノンソートモードの場合、バッファローラ61、フラッパ62、ノンソートモードパス63を経て排出ローラ対64によりサンプルトレイ65上に排出して載置される。しかし、ソートモードの場合、バッファローラ61、フラッパ66、ソートモードパス67を介して排出ローラ対68により処理トレイ69上に排出され、一時的に載置される。処理トレイ69上の記録材束は、図示しない整合部材により両端部が整合され、後端部がステイプラ70により束綴じされた後に、束排出ローラ対71によりスタックトレイ72に排出して積載される。
図2に示すように、シート材給送装置(ADF:Auto Document Feeder)1は、原稿の載置面を規定する載置台としての原稿載置台2を上部に有している。原稿載置台2に載置された原稿束は、給送ローラ3により順次その最上位から原稿を繰り出される。分離搬送ローラ4及び分離パッド5は、繰り出された原稿を一枚ずつに分離して、画像読み取り装置10のプラテンガラス6Bへ搬送される。
そして、プラテンガラス6B下で停止させたスキャナユニット7により原稿面画像を読み取った後、原稿は、排出ローラ8により排出トレイ9上に排紙される。尚、原稿は上から順に1ページ(2ページ)、3ページ(4ページ)…の順番で排出トレイ9上に排紙される。
図3に示すように、原稿載置台2の上面には、シート幅規制板2a、2bが設けられている。シート幅規制板2a、2bは、原稿載置台2に積載された原稿の幅方向にスライド移動可能に配置され、原稿載置台2下の駆動機構(図4参照)によって連動している。シート幅規制板2a、2bは、連動して対向間隔を拡大/縮小し、原稿載置台2上に載置された原稿束の両側端に当接して原稿束を原稿載置台2の中央に幅寄せする。シート幅規制板2a、2bは、原稿載置台2上で原稿束を位置決めて、原稿束の側面の位置を規定し、原稿給送時の斜行(スキュー)を防止する。
原稿載置台2の側面には、ローレットを形成して操作時の摩擦を大きくした回転ダイヤル80が配置されている。回転ダイヤル80は、シート幅規制板2a、2bに機構的に連動しており、手動操作により回転させると、シート幅規制板2a、2bが原稿束の幅方向に移動する。従って、原稿載置台2に原稿束を載置した後、シート幅規制板2a、2bが原稿束の両側面に当接するまで回転ダイヤル80を回転させることにより、原稿束を原稿載置台2の中央に幅寄せして位置決めできる。
図4に示すように、原稿載置台2の裏面側には、シート幅規制板2a、2bにそれぞれ固定してラック2c、2dが設けられている。ラック2c、2dは、長手方向を原稿束の幅方向に配置しており、原稿載置台2の裏面側中央部に回転自在に配置されたピニオンギア2eの歯部に、ラック2c、2dの歯部が噛合している。
また、回転ダイヤル80は、原稿載置台2の原稿載置面の裏側で、かつ、手前(装置の前方)側に配置され、原稿載置台2の側面からその一部分が手前側に見えている。なお、ここで、装置の前方とは画像形成装置100を操作する操作者に向かう方向である。回転ダイヤル80は、原稿載置台2に対して回転自在に保持されており、ピニオンギア2eと回転ダイヤル80とは、歯付きベルト81で連結されている。
これにより、回転ダイヤル80を使用者が手で回転させると、その回転は歯付きベルト81を通じてピニオンギア2eに伝達され、ピニオンギア2eが回転する。これにより、シート幅規制板2a、2bが原稿束の幅方向へ対称的にスライド移動して、原稿束の両側面に当接する。その結果、原稿束を、原稿載置台2の中央位置に、かつ搬送方向と平行に位置決めできる。
ピニオンギア2eには、原稿束の幅を検知するロータリーボリューム(回転式可変抵抗器:ポテンショメータ)2fが固定されている。このロータリーボリューム2fの回転量(抵抗分圧値)により、一対のシート幅規制板2a、2bのシート幅方向の離間距離を検知し、すなわち原稿載置台2上に載置された原稿の幅を検知することができる。
<第2実施形態および変形例>
第1実施形態では、図4に示すように、ピニオンギア2eと回転ダイヤル80とを機械的に連動させるために歯付きベルト81を用いた。しかし、ピニオンギア2eと回転ダイヤル80とを機械的に連動させる機構は歯付きベルト81には限定されない。第2実施形態では、ピニオンギア2eと回転ダイヤル80とをギア列で連結して回転伝達を行う。
第1実施形態では、図4に示すように、ピニオンギア2eと回転ダイヤル80とを機械的に連動させるために歯付きベルト81を用いた。しかし、ピニオンギア2eと回転ダイヤル80とを機械的に連動させる機構は歯付きベルト81には限定されない。第2実施形態では、ピニオンギア2eと回転ダイヤル80とをギア列で連結して回転伝達を行う。
また、第1実施形態では、図4に示すように、一対のシート幅規制板2a、2bが連動して前後対称的に移動し、原稿束の両側面に当接するものとした。しかし、シート幅規制板2a、2bは、一方を固定壁として、固定壁に向かってシート幅規制板が移動して原稿束を固定壁に押し当てる構成としてもよい。変形例では、手前側のシート幅規制板2aのみを回転ダイヤル80に連動させて原稿束の幅方向へ移動可能とするとともに、奥側のシート幅規制板2bを原稿載置台2と一体に成形した固定壁に置き換える。
変形例では、原稿載置台の奥側に配置された固定壁に向かって手前側のシート幅規制板2aを幅寄せることにより、シート束を位置決め/整合する。
<発明との対応>
第1実施形態のシート材給送装置1は、原稿束GAを載置した載置面に沿って移動させて原稿束GAの側面に当接可能なシート幅規制板2a、2bと、シート幅規制板2a、2bによって前記側面を規制された原稿束GAを前記載置面から給送する給送ローラ3とを備えたものである。シート幅規制板2a、2bの当接方向における前記載置面の外側位置にて、前記シート幅規制板2a、2bの移動を手動操作する回転ダイヤル80を備えている。
第1実施形態のシート材給送装置1は、原稿束GAを載置した載置面に沿って移動させて原稿束GAの側面に当接可能なシート幅規制板2a、2bと、シート幅規制板2a、2bによって前記側面を規制された原稿束GAを前記載置面から給送する給送ローラ3とを備えたものである。シート幅規制板2a、2bの当接方向における前記載置面の外側位置にて、前記シート幅規制板2a、2bの移動を手動操作する回転ダイヤル80を備えている。
シート材給送装置1では、原稿束GAの載置面の外側で回転ダイヤル80を手動操作することにより、シート幅規制板2a、2bを移動させて原稿束GAの位置決めと側面合わせとを実行できる。従って、回転ダイヤル80には手が届くがシート幅規制板2a、2bには手が届かない低身長者等が、無理な姿勢や操作を強要されることなく、容易にシート幅規制板2a、2bを移動させて、原稿束GAの幅方向の位置決めを正確に行える。これにより、給送時の原稿束GAの姿勢が安定して原稿束GAの確実な給送が可能となる。
第1実施形態のシート材給送装置1におけるシート幅規制板2a、2bは、原稿束GAの対向する両側面に対応させて一対配置され、回転ダイヤル80は、一対のシート幅規制板2a、2bを同時に移動させて前記当接方向の対向間隔を拡大縮小させる。
第1実施形態のシート材給送装置1は、前記載置面の裏面側に配置されて一対のシート幅規制板2a、2bを連動させるピニオンギア2eを備える。回転ダイヤル80は、ピニオンギア2eに連動させて前記外側位置に配置した手動回転可能な回転ダイヤル80を含む。
シート材給送装置1における載置面は、原稿束GAの載置面を一体に形成したトレイ状の原稿載置台2によって形成される。回転部材は、一対のシート幅規制板2a、2bにそれぞれ固定したラック2c、2dを連動させるピニオンギア2eである。操作回転部材は、原稿載置台2におけるシート幅規制板2a、2bの当接方向の側面から部分的に露出させて回転可能に取り付けられ、歯付きベルト81を用いてピニオンギア2eに連動させた回転ダイヤル80である。
ただし、操作回転部材は、原稿束GAの載置面の外側に回転軸を配置してハンドル部分が原稿束GAの上空を一部オーバーラップして旋回する回転半径の大きなクランクハンドルとしてもよい。回転半径が大きいほうが、小さな操作力で大きな幅寄せ力を発揮できるからである。
また、操作回転部材は、原稿載置台2の側面に露出させて垂直な回転面で回転操作する操作ハンドルとしてもよい。操作ハンドルは、原稿載置台2の側面から軸端を露出した送りねじを回転させる。送りねじは、原稿載置台2の裏面側を貫通して配置され、原稿束GAの中心線で左ねじ部と右ねじ部とを接合してあり、一対のシート幅規制板2a、2bにそれぞれ取り付けた左ねじナット、右ねじナットを連繋させる。操作ハンドルを回転させると、左ねじナット、右ねじナットが対称に軸方向移動して、一対のシート幅規制板2a、2bの対向間隔が拡大/縮小する。
また、「シート材の載置面を形成する部材」は、原稿束GAの載置面を一体に形成した原稿載置台2には限定されない。一対のシート幅規制板2a、2bの対向方向に載置面が二分割されてそれぞれシート幅規制板2a、2bに固定された実施形態、言い換えればL型の載置面を兼ねたシート幅規制板が対向方向へ連繋して移動する実施形態も含む。
第1実施形態の画像読み取り装置10は、読み取り原稿の原稿面画像を光学的に読み取って電気信号に変換するスキャナユニット7、イメージセンサ18を備えたものである。読み取り原稿としてのシート材をスキャナユニット7に給送するシート材給送装置1を備える。
第1実施形態の画像形成装置100は、シート材給送装置1を装備した画像読み取り装置10と、画像読み取り装置10が生成した前記電気信号を用いて記録材に画像形成する感光体ドラム32、露光光学系33、現像器34とを備える。
1 シート材給送装置
2 載置面(原稿載置台)
2a、2b 幅規制部材(シート幅規制板)
2c、2d ラック
2e 回転部材(ピニオンギア)
2f ロータリーボリューム
3 給送手段(給送ローラ)
4 分離搬送ローラ
5 分離パッド
6A、6B プラテンガラス
7、18 読み取り手段(スキャナユニット、イメージセンサ)
8 排出ローラ
9 排出トレイ
10 画像読み取り装置
11 画像形成装置本体
12 ランプ
13、15、16 ミラー
17 レンズ
32、33、34 画像形成手段(感光体ドラム、露光光学系、現像器)
GA シート材(原稿束)
80 操作手段、操作回転部材(回転ダイヤル)
81 歯付きベルト
2 載置面(原稿載置台)
2a、2b 幅規制部材(シート幅規制板)
2c、2d ラック
2e 回転部材(ピニオンギア)
2f ロータリーボリューム
3 給送手段(給送ローラ)
4 分離搬送ローラ
5 分離パッド
6A、6B プラテンガラス
7、18 読み取り手段(スキャナユニット、イメージセンサ)
8 排出ローラ
9 排出トレイ
10 画像読み取り装置
11 画像形成装置本体
12 ランプ
13、15、16 ミラー
17 レンズ
32、33、34 画像形成手段(感光体ドラム、露光光学系、現像器)
GA シート材(原稿束)
80 操作手段、操作回転部材(回転ダイヤル)
81 歯付きベルト
Claims (7)
- シート材を載置した載置面に沿って移動させてシート材の側面に当接可能な幅規制部材と、
前記幅規制部材によって前記側面を位置決めされたシート材を前記載置面から給送する給送手段と、を備えたシート材給送装置において、
前記幅規制部材の当接方向における前記載置面の外側位置にて、前記幅規制部材の移動を手動操作する操作手段を備えたことを特徴とするシート材給送装置。 - 前記幅規制部材は、シート材の対向する両側面に対応させて一対配置され、
前記操作手段は、一対の前記幅規制部材を同時に移動させて前記当接方向の対向間隔を拡大縮小させることを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。 - 前記載置面の裏面側に配置されて一対の前記幅規制部材を連動させる回転部材を備え、
前記操作手段は、前記回転部材に連動させて前記外側位置に配置した手動回転可能な操作回転部材を含むことを特徴とする請求項2記載のシート材給送装置。 - 前記載置面を一体に形成した積載トレイ部材を備え、
前記回転部材は、一対の前記幅規制部材にそれぞれ固定したラックを連動させるピニオンギアであって、
前記操作回転部材は、前記積載トレイ部材における前記当接方向の側面から部分的に露出させて回転可能に取り付けられ、歯付きベルトを用いて前記ピニオンギアに連動させた回転ダイヤルであることを特徴とする請求項3記載のシート材給送装置。 - シート材を載置する原稿載置台と、
前記原稿載置台の載置面に沿って移動させてシート材の側面に当接可能な幅規制部材と、
前記幅規制部材によって前記側面を位置決めされたシート材を前記載置面から給送する給送手段と、を有するシート材給送装置において、
前記シート材給送装置を操作する操作者に向かう方向を装置の前方としたとき、前記原稿載置台の側面であって前記装置の前方に設けられ、前記幅規制部材の移動を手動操作する操作手段を有することを特徴とするシート材給送装置。 - 読み取り原稿の原稿面画像を光学的に読み取って電気信号に変換する読み取り手段を備えた画像読み取り装置において、
読み取り原稿としてのシート材を前記読み取り手段に給送する請求項1乃至5いずれか1項記載のシート材給送装置を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。 - 請求項6記載の画像読み取り装置と、
前記画像読み取り装置が生成した前記電気信号を用いて記録材に画像形成する画像形成手段を有する画像形成装置本体と、を備え、
前記画像読み取り装置が前記画像形成装置本体の上部に設けられたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006224658A JP2008044780A (ja) | 2006-08-21 | 2006-08-21 | シート材給送装置、画像読み取り装置、および画像形成装置 |
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JP2006224658A JP2008044780A (ja) | 2006-08-21 | 2006-08-21 | シート材給送装置、画像読み取り装置、および画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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JP2006224658A Pending JP2008044780A (ja) | 2006-08-21 | 2006-08-21 | シート材給送装置、画像読み取り装置、および画像形成装置 |
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-
2006
- 2006-08-21 JP JP2006224658A patent/JP2008044780A/ja active Pending
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