JP2008043817A - 安全鍼 - Google Patents

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Abstract

【課題】 保存時、施術時、施術後の廃棄処理の期間において、患者から施術者へ及び施術者から第三者への感染、並びに廃棄時の処理業者等の第3者自身の誤刺等による感染を防止することができる安全鍼を提供する。
【解決手段】 本発明の安全鍼は、(1)鍼管と、(2)鍼管内における上部に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、(3)該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、(4)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパと、且つ、(5)前記鍼管の底部の皮膚当接面側に粘着性又は吸着性の台座を有し、(6)前記鍼管は、鍼体の刺入深さよりも長い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鍼療法の分野に用いられる安全鍼に関し、特に、保存時、施術時、施術後の期間において、施術者或いは使用済み鍼の処理者が鍼体の先端及び鍼体に直接触れることがない、感染防止に効果のある安全鍼に関する。
現在、鍼灸に広く行われている刺鍼の方法は、管鍼法である。管鍼法における施術は、分離した鍼と鍼管を用いて行う。まず施術者は、鍼を鍼管内に挿入し、鍼挿入済の鍼管を持っていない方の手の母指腹と示指腹を軽く接触させるようにして押手(即ち、刺入時又は抜鍼時に鍼管又は鍼体を挟み支持するように構えた手)を皮膚面上につくる。次いで、押手の母指腹と示指腹の間に鍼挿入済の鍼管をさし込み、押手で鍼挿入済の鍼管を刺入する角度に合わせて支持し、刺手(鍼を刺したり、抜いたりする方の手)の示指腹で鍼柄上端を叩打することにより(通常、管鍼法に用いられる鍼管の長さは鍼全体の長さより3〜4mm程度短いものが使用されるので、その差分の長さだけ、刺手で叩いて入れる)切皮をする。切皮をした後、切皮した鍼を残して鍼管のみを取り除き、押手で直接鍼体を挟み、支持した状態で刺入する。目的の深さまで鍼体の先端が達したらそのまますぐに押手で鍼体を挟んだまま、或いは一定時間留置(置鍼)してから再び押手をつくり、鍼を抜いていく。抜鍼後の使用済鍼の鍼体及び鍼体の先端はむき出しのままである。
このように、管鍼法においては、鍼管と鍼体が分離した状態となるので、刺入時、抜鍼時に押手が直接鍼体に触れる。そのため、刺入される前に施術者の手指により鍼体の汚染が発生する危険性がある。また、抜鍼時には、鍼管が無い状態の鍼体を人体から抜除するため、むき出しの鍼体及び鍼体の先端により施術者の手指が患者の体液で汚染される危険性がある。手袋をして施術した場合にも同様なことがいえる。
鍼体及び鍼体の先端がむき出しの使用済鍼で、施術者が誤って自分自身を刺したり、或いは廃棄する者が誤って自分自身を刺したりする危険性がある。現在、鍼灸師を育てる教育施設や臨床施設においては使用後の鍼の処分については、まず、使用済鍼を直径8cm、高さ17cm程度の円筒形の廃鍼ケースに捨て、これが一杯になったところで手作業で廃鍼ケースから使用済鍼のみを取出し医療廃棄物用ダンボールに移し、これを処分するという方法がとられている。このような処分方法においては、使用済鍼を廃鍼ケースへ捨てる際、また、廃鍼ケースから医療廃棄物用ダンボールへ使用済鍼を移す際に、使用済鍼が人の手に誤って刺さってしまうという危険性があり、実際にそのようなケースがある。
また、鍼療法による感染を防ぐために、鍼操作時に指サック、手術用手袋等を装着することが提案されているが、装着等の操作自体が面倒であり、さらに汚染された袋体の外面に手指が触れる危険性があるという問題がある。
このような鍼療法、及び使用後の鍼の処分時において、感染を予防する手段が種々提案されている。
近年では、例えば、鍼体を被膜で覆ったり(特開昭57−131446号公報)、鍼体下端を鍼管の内径に収まる小管で被うなどの方法(特開昭57−177752号公報)が提案されている。これらの方法においては、施術中に鍼体と鍼管とは分離され、施術後はこれらを別々に廃棄することになる。つまり廃棄の段階においては鍼体及び鍼体の先端はむき出しであり、施術後の誤刺等による第三者への感染の予防については考慮されていない。
特開昭57−131446号公報 特開昭57−177752号公報
本発明は、鍼療法の分野に用いられる安全鍼の鍼療法において、保存時、施術時、施術後の廃棄処理の期間において、患者から施術者へ及び施術者から第三者への感染、並びに廃棄時の処理業者等の第3者自身の誤刺等による感染を防止することができる安全鍼を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するための本発明の安全鍼は、(1)鍼管と、(2)鍼管内における上部に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、(3)該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、(4)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有し、且つ、(5)前記鍼管は、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする。
また、前記した目的を達成するための上記とは別の本発明の安全鍼は、(1)鍼管と、(2)鍼管内の最上部に固定され又は鍼管外の鍼管の上端に固定され、最上部が鍼管の上端と同じ面に位置し又は鍼管の上端より突出している鍼体保持・ストップ手段であって、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、(3)該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、(4)前記鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から鍼管の皮膚接触側端部までの長さは、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする。
安全鍼の鍼管の底部の皮膚当接面側に、鍼管を皮膚に粘着固定させるための粘着性又は吸着性の台座を設けてもよい。
本発明の安全鍼は、保存時、施術時、施術後の期間において、鍼管が鍼体と分離されることがないので、施術者或いは使用済み鍼の処理者が鍼体の先端及び鍼体に直接触れることが無い。そのため患者から施術者への感染防止、施術者から第三者への感染防止、及び施術者自身或いは廃棄者自身の誤刺による感染防止に効果がある。
本発明の安全鍼は、ストッパにより目的とする深さに正確に達し、目的とする深さ以上に鍼体が進入することを防止することができる。このことにより、必要以上に組織、或いは重要な臓器を損傷することがなくなる。特に、胸部、腹部には重要な臓器が存在し、同部位の施術にあたっては、正確な刺入深さが要求される。従来の鍼を用いた施術では、刺入された鍼体の深さの測定は施術者のカンや感覚で行っているため、誤って必要以上に深く鍼体を刺入してしまう可能性、或いは目的の位置まで鍼体の先端が達しない可能性がある。また、置鍼時に鍼体・鍼柄の自重や、鍼体・鍼柄の上に掛けたバスタオル等の重み、筋収縮等により予期せぬさらなる鍼体の進入が起こり、必要以上に鍼体が入ってしまうことがある。本発明の安全鍼はストッパを有するのでこれらの不都合を解消することができる。
本発明の安全鍼は、鍼管内の鍼体保持詰め物又は鍼体保持・ストップ手段により、鍼体を移動可能に保持することができるので、刺入時或いは抜鍼時に鍼体が真っ直ぐに移動することが可能となり、押手の代わりとなる。
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
安全鍼
図1は、本発明の安全鍼の保存時から使用前の状態を示し、(a)は外観正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるA−A′の断面図である。図1において、3は鍼管であり、内部に鍼体1の移動に適度な抵抗を与え且つ鍼体1を保持させるための鍼体保持詰め物4が充填されて固定されている。即ち、安全鍼の使用前においては、鍼管内の上部に充填固定された鍼体保持詰め物4により、鍼体1が保持された状態である。
鍼体保持詰め物4の固定位置は、鍼管3内における上部の位置、即ち、鍼体保持詰め物4の下面は鍼管3の中間位置より上部であって、鍼体保持詰め物4の上面は鍼管3の上端迄の位置とすることが好ましい。鍼体保持詰め物4は材質の異なる複数の層が積層されたものでもよい。鍼体保持詰め物4の長さ、個数は使用態様に合わせて任意に選択できる。
また、例えば、鍼体保持詰め物4を鍼管3内の上部と下部とに設け、鍼管3内の下部に設けた鍼体保持詰め物4を酒精綿とすることにより鍼体の消毒を行うことができる。本発明の安全鍼は、鍼管3内の鍼体保持詰め物4で鍼体1を移動可能に保持しているので、刺入時或いは抜鍼時に鍼体1が真っ直ぐに移動することが可能となり、押手の代わりとなる。
鍼体保持詰め物4の材料には、綿花、海綿、プラスチック、シリコーン樹脂、ゴム、多糖類、タンパク質、スポンジ、発泡プラスチック、合成繊維、天然繊維、獣肉・魚肉等の生肉、加工肉(ハム等)等の単独、若しくはこれらの材料の組み合わせが使用できる。鍼体保持詰め物4の中心には、鍼体1が移動可能に保持されており、鍼体1の先端9は鍼管3の下端から上へ距離S1 の位置まで進入している。
鍼体1の上部には鍼柄2が形成されている。鍼柄2の下端が鍼管3内に進入できないようにするために、鍼管3の上端には、ストッパ5が設けられている。該ストッパ5は、鍼管3の外側又は内側に設けることができる。
図5は、ストッパの別の実施の態様を示し、鍼柄2の下端側にストッパ25を設けた場合の本発明の安全鍼の使用前の状態を示す。図5(a)は外観正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるA−A′の断面図である。鍼体1の長さは、鍼体1が鍼管3内に最大進入したときに、治療効果が上がる長さとするとよい。
図6は、さらにストッパの別の実施の態様を示し、図6(a)、(b)、(c)、(d)は、いずれも鍼柄2にストッパ251−254を設けた場合の鍼柄2と鍼体1の一部を示しているが、図5に示したストッパ25とは別の形のストッパの態様である。図6(a)はストッパ251の一部が鍼柄2よりも突出している例であり、図6(b)は鍼柄2の下面に鍔状のストッパ252を設けた例であり、図6(c)は鍼柄2の下部から下面を被うように形成したストッパ253の例であり、図6(d)は鍼柄2にストッパ機能を付与するように鍼柄2下部に顎を設けたストッパ254の例である。
図7は、さらにストッパの別の実施の態様を示し、鍼柄2の下方であって、鍼体1の上部にストッパ255を設けた場合の例を示す。例えば、クリップ状のストッパ255とすることができる。
鍼管3の最上部に位置する鍼体保持詰め物4の上面(最上部)が鍼管3の上端と同じ位置になるように配置し、この鍼体保持詰め物4をストッパ25の代用としてもよい。また、図9に示すように鍼体保持詰め物4の最上部は鍼管3の上端より突出した形状であってもよく、この場合は、鍼体保持詰め物4の鍼管3から突出した部分にストッパとしての機能を与えることができる。さらに鍼体保持詰め物4は、鍼体1の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄2が鍼管3内に進入するのを阻止し、且つ鍼体1を保持すると同時に鍼体1の移動に抵抗を与えることができる機能を有するものである。このようなストッパ機能を兼ねた鍼体保持詰め物4を「鍼体保持・ストップ手段」と称する。
図10に示すように、ストッパ5を鍼管3の外側に設ける場合、鍼体1が鍼管3の中心軸に来るように移動可能にストッパ5に鍼体保持機能をもたせ、鍼体1の移動時の抵抗を図1(c)、図2或いは図9に示す鍼体保持詰め物4と同程度の抵抗となるようにしてもよい。このような機能を付与したストッパ5も前記と同様な「鍼体保持・ストップ手段」と称することができる。
前記鍼体保持・ストップ手段の形状はフィルム状、シート状、板状、バルク状、円柱状、クリップ状等で、鍼管3の外径からはみ出さない程度の大きさのものが好ましい。なお、鍼管3側にストッパ5を設ける代わりに、鍼柄2の下端側にストッパを設けてもよい。該鍼体保持・ストップ手段の材料には、前記鍼体保持詰め物4と同じ材料を使用することができる。
本発明の安全鍼において、鍼体保持詰め物4は鍼体1を保持することができ、移動可能であればよく、鍼体1の移動時の抵抗を小さくしておく方が望ましく、また、鍼管3の径を小さくし、鍼管3を軽くしておく方が望ましく、また、距離S1 を短くしておく方が望ましい。このようにすることにより、安全鍼は弾入することが容易になり、鍼管3が軽いため置鍼も容易になる。
図2は、図1の安全鍼を人体6の皮膚面から刺入した状態を示す。鍼体1の長さは、鍼管3の長さと、人体6に鍼体1を刺入する長さ(刺入深さ)の和となるようにしている。施術者は鍼管3を左手で固定し、右手で鍼柄2に回転運動又は直進運動を与えることにより、鍼体1に直接手で触れることなく、人体6の目的の位置まで鍼体1の先端9を、旋撚法や送り込み法等で到達させることができる。また、抜鍼時にも、同様に、施術者は鍼管3を左手で固定し、右手で鍼柄2に回転運動又は直進運動を与えることにより、鍼体1に直接触れることなく、抜鍼できる。抜鍼後の安全鍼の状態は、ほぼ図1に示すような、鍼体1の先端9から大部分の鍼体1が鍼管3内に収容された状態であるので、廃棄処理においても鍼体1に人体の接触を防止することができる。このように、本発明の安全鍼は、保存時、施術時、施術後の廃棄処理の期間において、施術者或いは使用済み鍼の処理者が鍼体1の先端9及び鍼体1に直接触れることがないので、感染防止に効果がある。
安全鍼は、鍼体1の長さから鍼管3の長さを引いた分だけの長さが体内に入ることになる。なお、ストッパ5が鍼管3の外側に設けられている場合には、さらにストッパ5の高さを引いた値となる。
安全鍼の下端形状の態様
人体の皮膚面に対して、鍼体を斜めに刺入する必要がある場合には、図8に示すように、鍼管3の下端を斜めにカットするとよい。図8に示す下端が斜めの鍼管3の長さは、鍼管3の中心軸において計測する。また、下端が斜めの鍼管3に対して台座を設ける場合については、鍼管3の下端の形状に合わせて設ける。
台座
図3は、図1の安全鍼の下端に台座8を設置したものである。台座8の下面は人体の皮膚に対して粘着性又は吸着性を有する粘着材又は吸盤で形成されている。図3において、(a)は外観正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるC−C′の断面図である。台座8は鍼管3と一体的に形成してもよく、また鍼管3と別体に形成して、着脱可能に組み合わせたものでもよい。また、台座8を特別に設けずに、鍼管3の下面に粘着層を設けて置鍼できるようにしてもよく、このような手段は、安全鍼による治療において有効である。
図4は、図3の安全鍼を人体6の皮膚面から刺入した状態を示す。図4に示すように、粘着性又は吸着性を有する台座8により、施術時に鍼管3を皮膚面に留置させると共に、鍼体1の刺入状態を一定時間安定に維持(置鍼)させることができる。
なお、安全鍼を単独で用いる場合は、刺入の深さが適度に深く、鍼管3の長さ、鍼体1の長さや太さの関係が適当に設定されれば、台座8を設けなくても置鍼を行うことができる。しかしながら、置鍼にあたり刺入深さを浅くする場合、或いは刺入した鍼の安定を確実にする場合、また通電刺激を行う場合などにおいて、安全鍼に台座8を設けることが望ましい。
安全鍼を用いた施術
本発明の安全鍼を用いて施術を行うには、まず施術者は、安全鍼の鍼管3を皮膚面上につくった押手の母指腹と示指腹の間にさし込み、押手で鍼管3を支持し、刺手(鍼を刺したり、抜いたりする方の手)で鍼柄2の上端を叩打して鍼体1の先端9で切皮し、鍼柄2の下端又は鍼管3の上端に設けられたストッパ5、25により、鍼柄2が鍼管3の上端で止まる位置まで、旋撚法或いは送り込み法で刺入し、移動させて、鍼体1の先端9を人体6内の目的の位置まで到達させる。なお、鍼体1の移動時の鍼体保持詰め物4の抵抗の強さに応じて、又は鍼管3の上端から出ている鍼体1の長さに応じて最初から旋撚法で刺入してもよい。置鍼を行う場合にはこの状態を一定時間保持する。置鍼には台座付きの安全鍼を用いると容易に行える。次いで、押手で鍼管3を保持したまま、鍼体1を抜いていき使用前の位置まで引き上げる。本発明の台座8付きの安全鍼を使用する場合には、押手は不要となる。この段階で、鍼体1の人体6内に挿入された部分は鍼管3内に収まることになる。このような状態の鍼管3を人体6から離して、所定の場所へ廃棄する。
本発明の安全鍼は、鍼療法の分野に用いられる安全鍼であり、特に、保存時、施術時、施術後の廃棄処理の期間において、施術者或いは使用済み鍼の処理者が鍼体の先端及び鍼体に直接触れることがないので、感染防止に効果のある安全鍼として用いられる。本発明の安全鍼は、ストッパにより目的とする深さに正確に達し、目的とする深さ以上に鍼体が進入することを防止することができるため、必要以上に組織、或いは重要な臓器を損傷することがない安全鍼として用いられる。
本発明の安全鍼の保存時から使用前の状態を示し、(a)は外観正面図、(b)は上面図、(c)は(b)のA−A′の断面図である。 図1の安全鍼を人体の皮膚面から刺入した状態を示す図である。 図1の安全鍼の下端に台座が一体的に形成されたもので、台座の下面は人体の皮膚に対して粘着性を有する粘着層が形成されたものである。(a)は外観正面図、(b)は上面図、(c)は(b)のC−C′の断面図である。 図3の安全鍼を人体の皮膚面から刺入した状態を示す図である。 鍼柄の下端側にストッパを設けた場合の本発明の安全鍼の保存時から使用前の状態を示し、図5(a)は外観正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるA−A′の断面図である。 (a)は、ストッパの一部が鍼柄よりも突出している例であり、(b)は鍼柄の下面に鍔状のストッパを設けた例であり、(c)は鍼柄の下部から下面を被うように形成したストッパの例であり、(d)は鍼柄にストッパ機能を付与するように鍼柄下部に顎を設けたストッパの例を示す図である。 鍼柄の下方であって、鍼体の上部にストッパを設けた場合の例である。 人体の皮膚面に対して鍼体を斜めに刺入する必要がある場合の安全鍼を示す図である。 鍼管の最上部に位置する詰め物の上面が鍼管の上端より突出した形状であり、この詰め物をストッパの代用とした安全鍼の例を示す図である。 ストッパを鍼管の外側に設ける場合、鍼体が鍼管の中心軸に来るように移動可能にストッパに鍼体保持機能をもたせ、鍼体の移動時の抵抗を前記詰め物と同程度の抵抗となるようにし、ストッパをストッパ兼詰め物の代用物として用いた安全鍼の例を示す図である。
符号の説明
1 鍼体
2 鍼柄
3 鍼管
4 鍼体保持詰め物
5、25、251−255 ストッパ
6 人体
8 台座
9 鍼体の先端

Claims (4)

  1. (1)鍼管と、
    (2)鍼管内における上部に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
    (3)該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
    (4)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有し、且つ、
    (5)前記鍼管は、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼。
  2. 前記鍼体保持詰め物は、鍼管内における上部であって鍼管上端迄に配置されている請求項1に記載の安全鍼。
  3. (1)鍼管と、
    (2)鍼管内の最上部に固定され又は鍼管外の鍼管の上端に固定され、最上部が鍼管の上端と同じ面に位置し又は鍼管の上端より突出している鍼体保持・ストップ手段であって、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
    (3)該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
    (4)前記鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から鍼管の皮膚接触側端部までの長さは、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼。
  4. 前記鍼管の下端が斜めにカットされている請求項1、2又は3に記載の安全鍼。
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