しかしながら、携帯電話機などの携帯型通信装置を通じて、オンラインサービスに接続するための既存のシステム及び方法には、様々な欠点が存在している。それゆえ、携帯電話機を通じてオンラインサービスに接続し、使用するシステムと方法とを改良することにより利点が生まれる。同様に、多くのオンラインサービスに引き継がれるプレゼンスの機能性のためのシステムと方法とを改良することにより利点が生まれる。本発明の目的は、オンラインサービスに対するユーザの参加状況(プレゼンス情報)を、携帯型通信装置の動き(モーション状態)に応じて、簡便かつ素早く設定する携帯型通信装置、携帯型通信装置の制御方法およびプレゼンス通知システムを実現することにある。携帯電話機を用いたオンラインサービスのシステムおよび方法の具体例をいくつか以下に開示する。
本発明の携帯型通信装置は、上記課題を解決するために、オンラインサービスサーバのサービスを利用する携帯型通信装置であって、プロセッサと、電気的に上記プロセッサと接続するメモリとを備え、上記メモリには、当該携帯型通信装置のモーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定するように上記プロセッサに指示する命令が格納されており、上記プロセッサは、上記命令にしたがって、上記オンラインサービスサーバに接続し、当該携帯型通信装置が動いているか否かを判定し、上記モーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定し、上記プレゼンス情報を上記オンラインサービスサーバに伝送することを特徴としている。
上記構成によれば、上記プロセッサは、上記メモリに記憶される命令にしたがって、携帯型通信装置の動きを検出し、検出結果によって決定されたモーション状態に応じたプレゼンス情報を設定する。携帯型通信装置は、設定されたプレゼンス情報は、オンラインサービスサーバに伝送される。
これにより、携帯型通信装置の動きに応じてプレゼンス情報が設定され、オンラインサービスサーバに伝送されるので、ユーザの特別な操作を必要とせず、簡便に当該携帯型通信装置のプレゼンス情報をオンラインサービスサーバに通知することが可能となる。よって、ユーザは、自身の利用状況に応じて都度プレゼンス情報をオンラインサービスサーバに通知する必要がなくなるので、ユーザの利便性が向上する。
上記携帯型通信装置は、携帯電話機であることが好ましい。
上記携帯電話機は、空間知覚機能を有することが好ましい。
上記空間知覚機能を有する携帯電話機が動いているか、または、静止している場合に、上記モーション状態が変化してもよい。
上記プロセッサは、上記空間知覚機能を有する携帯電話機が動いている場合に、第1のプレゼンス情報を設定し、上記空間知覚機能を有する携帯電話機が静止している場合に、第2のプレゼンスプレゼンス情報を設定することが好ましい。
さらに、上記第1のプレゼンス情報は、当該携帯電話機のユーザは通信可能な状態であることを示し、上記第2のプレゼンス情報は、上記ユーザは通信不可能な状態であることを示すことが好ましい。
上記オンラインサービスサーバは、インスタントメッセージングサービス、チャットルームサービス、ビデオ会議サービス、仮想会議室サービス、仮想的なホワイトボードセッション機能、プッシュトゥートークセッション機能、および、プレゼンス情報付き電話帳機能からなる群より選択されるサービスまたは機能を提供することができる。
上記プレゼンス情報は、当該携帯型通信装置で動作するインスタントメッセンジャーアプリケーションによって、オンラインサービスサーバに伝送されてもよい。
上記命令には、当該携帯型通信装置のモーション状態を監視して、モーション状態を決定するように上記プロセッサに指示する命令が含まれており、上記プロセッサは、上記命令にしたがって、上記モーション状態を決定することが好ましい。
上記メモリには、ユーザ設定が格納されており、上記ユーザ設定は、あらかじめ作成された、上記プレゼンス情報を表すメッセージを含んでいることが好ましい。
上記携帯型通信装置は、空間知覚機能を有する携帯電話機であり、上記空間知覚機能を有する携帯電話機が動いているか、または、静止している場合に、上記モーション状態が変化し、上記プロセッサは、上記モーション状態の変化に応じて、上記プレゼンス情報を変更することが好ましい。
上記命令には、上記モーション状態を監視し続けるように上記プロセッサに指示する命令が含まれていることが好ましい。
上記命令には、上記モーション状態に基づいて、上記プレゼンス情報を変更し続けるように上記プロセッサに指示する命令が含まれていることが好ましい。
上記命令には、上記モーション状態に変化が生じた場合に、上記プレゼンス情報を変更する前に一定期間待機するように上記プロセッサに指示する命令が含まれていることが好ましい。
上記一定期間は、モーション状態の変化が生じた場合にリセットされることが好ましい。
本発明の携帯型通信装置は、上記課題を解決するために、オンラインサービスサーバのサービスを利用する携帯型通信装置であって、プロセッサと、電気的に上記プロセッサと接続するメモリとを備え、上記メモリには、当該携帯型通信装置の動きを示すモーション状態に基づいて、当該携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報を設定するように上記プロセッサに指示する命令が格納されており、上記プロセッサは、上記命令にしたがって、上記オンラインサービスサーバに接続し、当該携帯型通信装置が動いているか否かを判定し、上記判定の結果に応じて決定された上記モーション状態に基づいて上記プレゼンス情報を設定することを特徴としている。
本発明の携帯型通信装置は、上記課題を解決するために、オンラインサービスサーバのサービスを利用する携帯型通信装置であって、当該携帯型通信装置の動きを検出して、当該携帯型通信装置の動きを示すモーション状態を決定するモーション状態検出手段(モーション状態検出部432)と、上記モーション状態に関連付けて、当該携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報を記憶するプレゼンスリスト記憶部(プレゼンスリスト41)と、上記プレゼンスリスト記憶部から、上記モーション状態検出手段が決定したモーション状態に対応するプレゼンス情報を特定して、該プレゼンス情報を設定するプレゼンス情報設定手段(プレゼンス情報設定部31)とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、モーション状態検出手段は、上記携帯型通信装置の動きを検出して、当該携帯型通信装置のモーション状態を決定する。モーション状態とは、携帯型通信装置の動きを示す情報である。例えば、モーション状態は、携帯型通信装置の水平移動、垂直移動、回転移動、加速を伴う移動などの状態を示す。
携帯型通信装置のプレゼンスリスト記憶部には、上記モーション状態に関連付けて、当該携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報が記憶されている。プレゼンス情報とは、当該携帯型通信装置のユーザの利用状況を示す情報である。例えば、プレゼンス情報は、ユーザが、通話可能な状態であるか否かなどの利用状況を示す。
プレゼンス情報設定手段は、上記プレゼンスリスト記憶部を参照し、上記モーション状態検出手段が決定したモーション状態に対応するプレゼンス情報を特定して、該プレゼンス情報を、当該携帯型通信装置の現在のプレゼンス情報として設定する。
これにより、オンラインサービスに対するユーザの参加状況(プレゼンス情報)を、携帯型通信装置の動き(モーション状態)に応じて、簡便かつ素早く設定する携帯型通信装置を実現することが可能となる。
本発明の携帯型通信装置の制御方法は、上記課題を解決するために、携帯型通信装置のモーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定する携帯型通信装置の制御方法であって、オンラインサービスサーバに接続する接続ステップと、当該携帯型通信装置のモーション状態を決定するステップと、上記モーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定するステップと、上記プレゼンス情報を上記オンラインサービスサーバに伝送するステップとを含むことを特徴としている。
上記携帯型通信装置は、空間知覚機能を有する携帯電話機であることが好ましい。
上記プレゼンス情報は、上記空間知覚機能を有する携帯電話機が動いている場合に、当該携帯電話機のユーザが通信可能な状態であることを示し、上記空間知覚機能を有する携帯電話機が静止している場合に、当該携帯電話機のユーザが通信不可能な状態であることを示すことが好ましい。
上記オンラインサービスサーバは、インスタントメッセージングサービス、チャットルームサービス、ビデオ会議サービス、仮想会議室サービス、仮想的なホワイトボードセッション機能、プッシュトゥートークセッション機能、および、プレゼンス情報付き電話帳機能からなる群より選択されるサービスまたは機能を提供することができる。
本発明の携帯型通信装置の制御方法は、上記課題を解決するために、オンラインサービスサーバのサービスを利用する携帯型通信装置の制御方法であって、上記携帯型通信装置の動きを検出して、上記携帯型通信装置の動きを示すモーション状態を決定する状態検出ステップと、上記モーション状態に関連付けて、上記携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報を記憶するプレゼンスリスト41(プレゼンスリスト記憶部)から、上記状態検出ステップにて決定したモーション状態に対応するプレゼンス情報を特定して、該プレゼンス情報を設定する設定ステップとを含むことを特徴としている。
本発明の通信システムは、上記課題を解決するために、携帯型通信装置のプレゼンス情報を提供する通信システムであって、上記通信システムは、ネットワークと電子的に通信接続されたオンラインサービスサーバと、上記オンラインサービスサーバのサービスを利用する携帯型通信装置とを含み、上記携帯型通信装置は、プロセッサと、電気的に上記プロセッサと接続するメモリとを備え、上記メモリには、当該携帯型通信装置のモーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定するように上記プロセッサに指示する命令が格納されており、上記プロセッサは、上記命令にしたがって、上記オンラインサービスサーバに接続し、当該携帯型通信装置のモーション状態を決定し、上記モーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定し、上記プレゼンス情報を上記オンラインサービスサーバに伝送し、上記オンラインサービスサーバは、上記プレゼンス情報を上記携帯型通信装置から受信し、該プレゼンス情報を1またはそれ以上の加入者端末装置に伝送することを特徴としている。
上記携帯型通信装置は、空間知覚機能を有する携帯電話機であることが好ましい。
なお、上記携帯型通信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータに、上記プロセッサの動作を行わせることにより上記携帯型通信装置をコンピュータにて実現させる携帯型通信装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の携帯型通信装置は、プロセッサと、電気的に上記プロセッサと接続するメモリとを備え、上記メモリには、当該携帯型通信装置のモーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定するように上記プロセッサに指示する命令が格納されており、上記プロセッサは、上記命令にしたがって、上記オンラインサービスサーバに接続し、当該携帯型通信装置が動いているか否かを判定し、上記モーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定し、上記プレゼンス情報を上記オンラインサービスサーバに伝送することを特徴としている。
本発明の携帯型通信装置は、プロセッサと、電気的に上記プロセッサと接続するメモリとを備え、上記メモリには、当該携帯型通信装置の動きを示すモーション状態に基づいて、当該携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報を設定するように上記プロセッサに指示する命令が格納されており、上記プロセッサは、上記命令にしたがって、上記オンラインサービスサーバに接続し、当該携帯型通信装置が動いているか否かを判定し、上記判定の結果に応じて決定された上記モーション状態に基づいて上記プレゼンス情報を設定することを特徴としている。
本発明の携帯型通信装置は、当該携帯型通信装置の動きを検出して、当該携帯型通信装置の動きを示すモーション状態を決定するモーション状態検出手段と、上記モーション状態に関連付けて、当該携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報を記憶するプレゼンスリスト記憶部と、上記プレゼンスリスト記憶部から、上記モーション状態検出手段が決定したモーション状態に対応するプレゼンス情報を特定して、該プレゼンス情報を設定するプレゼンス情報設定手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の携帯型通信装置の制御方法は、オンラインサービスサーバに接続する接続ステップと、当該携帯型通信装置のモーション状態を決定するステップと、上記モーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定するステップと、上記プレゼンス情報を上記オンラインサービスサーバに伝送するステップとを含むことを特徴としている。
本発明の携帯型通信装置の制御方法は、上記携帯型通信装置の動きを検出して、上記携帯型通信装置の動きを示すモーション状態を決定する状態検出ステップと、上記モーション状態に関連付けて、上記携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報を記憶するプレゼンスリスト41(プレゼンスリスト記憶部)から、上記状態検出ステップにて決定したモーション状態に対応するプレゼンス情報を特定して、該プレゼンス情報を設定する設定ステップとを含むことを特徴としている。
本発明の通信システムは、上記通信システムは、ネットワークと電子的に通信接続されたオンラインサービスサーバと、上記オンラインサービスサーバのサービスを利用する携帯型通信装置とを含み、上記携帯型通信装置は、プロセッサと、電気的に上記プロセッサと接続するメモリとを備え、上記メモリには、当該携帯型通信装置のモーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定するように上記プロセッサに指示する命令が格納されており、上記プロセッサは、上記命令にしたがって、上記オンラインサービスサーバに接続し、当該携帯型通信装置のモーション状態を決定し、上記モーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定し、上記プレゼンス情報を上記オンラインサービスサーバに伝送し、上記オンラインサービスサーバは、上記プレゼンス情報を上記携帯型通信装置から受信し、該プレゼンス情報を1またはそれ以上の加入者端末装置に伝送することを特徴としている。
これにより、オンラインサービスに対するユーザの参加状況(プレゼンス情報)を、携帯型通信装置の動き(モーション状態)に応じて、簡便かつ素早く設定することができるという効果を奏する。
携帯型通信装置(mobile telecommunications device)について記載する。携帯型通信装置は、オンラインサービスサーバを利用するように設計されている。携帯型通信装置は、プロセッサと、該プロセッサと電気的に通信するメモリとを備えている。上記メモリには、携帯型通信装置のモーション状態に基づいたプレゼンスを設定するための各命令が保存されている。また、各命令は、さまざまな機能を実現するために実行可能である。携帯型通信装置はオンラインサービスプロバイダ(オンラインサービスサーバ)に接続されている。なお、「オンラインサービスプロバイダ」は、ここでは通信ネットワーク上に設けられた、上記オンラインサービスプロバイダが所有するサーバ装置を指すものとし、以下、オンラインサービスサーバと称する。そして、上記命令により、携帯型通信装置が動いているか否かが判定され、モーション状態が検出される。そして、検出されたモーション状態に基づいてプレゼンス情報が設定される。設定されたプレゼンス情報はオンラインサービスサーバに伝送される。
携帯型通信装置のモーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定する方法について記載する。携帯型通信装置は、オンラインサービスサーバに接続されている。携帯型通信装置は、当該携帯型通信装置が動いているか否かを判定し、モーション状態を検出する。そして、検出したモーション状態に基づいてプレゼンス情報を設定する。設定されたプレゼンス情報はオンラインサービスサーバに伝送される。
携帯型通信装置のプレゼンス情報を供給するシステムについて記載する。上記供給するシステムは、ネットワークを介して電子的に通信可能なオンラインサービスサーバを含む。また、上記システムは、オンラインサービスサーバのサービスに加入する加入者が所有する加入者端末装置(携帯型通信装置)(subscriber)を複数含む。上記システムは、さらに、携帯型通信装置を含み、上記携帯型通信装置は、オンラインサービスサーバを利用するように設計され、プロセッサと、該プロセッサと電気的に通信するメモリとを備えている。上記メモリには、携帯型通信装置のモーション状態に基づいたプレゼンスを設定するための各命令が保存されている。また、各命令は、さまざまなタスクを実現するために実行可能である。携帯型通信装置はオンラインサービスサーバに接続されている。上記各命令により、携帯型通信装置のモーション状態が決定され、該モーション状態に基づいてプレゼンス情報が設定される。上記プレゼンス情報は、オンラインサービスサーバに伝送される。オンラインサービスサーバは、上記プレゼンス情報を携帯型通信装置から受信して、上記プレゼンス情報を1または複数の加入者端末装置に送信される。
本発明の一実施形態において、上記携帯型通信装置は携帯電話機であってもよい。また別の実施形態では、上記携帯電話機は、空間知覚機能を有する(location technology enabled)携帯電話機であってもよい。さらに他の実施形態では、ユーザ設定が携帯電話機のメモリに記憶されていてもよい。また他の実施形態では、上記ユーザ設定は、プレゼンス情報を示すためのあらかじめ定められたメッセージを含んでいてもよい。
本発明の一実施形態において、上記プレゼンス情報は、空間知覚機能付き携帯電話機が動いたことを示す第1のプレゼンス、および、空間知覚機能付き携帯電話機が静止したことを示す第2のプレゼンスを示している。他の実施形態では、空間知覚機能付き携帯電話機が動いたり静止したりした場合に、携帯型通信装置のモーション状態が変化してもよい。さらに他の実施形態では、第1のプレゼンス情報が、携帯型通信装置のユーザが通話可能になったことを示し、第2のプレゼンス情報が、携帯型通信装置のユーザが通話不可能になったことを示してもよい。さらに他の実施形態では、上記プレゼンス情報は、モーション状態に応じて自動的に変更されてもよい。
本発明の一実施形態において、オンラインサービスサーバは、以下のいずれのサービス/機能を提供するものであっても良いが、それに限定されるものではない。そのサービス/機能とは、インスタントメッセージングサービス、チャットルームサービス、ビデオ会議サービス、仮想会議室サービス、仮想的なホワイトボードセッション機能、プッシュトゥートーク(push to talk)セッション機能、または、プレゼンス情報付き電話帳機能などである。さらに、上記プレゼンス情報は、携帯型通信装置で動作するインスタントメッセンジャーアプリケーションによって、オンラインサービスサーバに伝送される。
本発明の一実施形態において、モーション監視命令は、上記携帯型通信装置のモーション状態を決定するために実行される。さらに、上記実行可能命令は、上記モーション状態の監視を継続してもよい。他の実施形態において、上記プレゼンス情報は、モーション状態に基づいてプレゼンスの更新を継続してもよい。また、さらに他の実施形態において、モーション状態が変化したときに、プレゼンス情報を変更するまで一定期間待機するようにしてもよい。さらに他の実施形態において、上記一定期間は、モーション状態の変化が生じた場合にリセットされてもよい。
本発明における様々な実施形態について、図面を参照しつつ記載する。同一の参照番号は、同一若しくは機能的に同様の要素を示している。本発明の実施形態は、広く一般的に説明および図に記載しており、異なる構成の変形例において、配置や設計は様々に設定することができる。それ故、後に記載する、本発明の幾つかの典型的な実施形態についての詳細な記載および図面は、発明の範囲、請求項の範囲を限定することを意図しておらず、単に本発明の一実施形態を表現するものに過ぎない。
特にここで、「典型的な」という語は、「一例、一事例、一実例として示す」という意味のみで用いられている。ここで記載する、「典型的な」いくつかの具体例は、他の具体例より好ましいと解釈する必要はないし、より有利であると解釈する必要もない。また、以下では実施例の様々な点について図面によって説明されているが、特に明示しない限り、図面は必ずしも縮尺の影響を受けないものである。
ここで記載されている具体例についての、多くの特徴はコンピュータのソフトウェア、電気的なハードウェア、若しくはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。このように、ハードウェアとソフトウェアとのどちらで実現してもよいことを明確に説明するために、以降では、様々な構成要素を機能という観点によって説明している。このような機能をハードウェアで実現するかソフトウェアで実現するかについては、個別のアプリケーション、および、システム全体に課されている設計上の制限などによって決まることになる。当業者であれば、ここで示す機能を、個々のアプリケーションに対して様々な方法で実現することが考えられるが、このような決定された各実現形態も本発明の範囲を逸脱すものではない。
ここに開示される機能が、コンピュータのソフトウェアとして実現される場合、そのようなソフトウェアは、どのような種類の命令若しくはコンピュータ実行可能なコードを含んでいてもよい。これらの命令またはコードは、記憶装置に格納されていてもよいし、システムバスまたはネットワークを通して電気的な信号として伝送されていてもよいし、その両方であってもよい。ここに記載する要素に関連付けられた機能を実現するソフトウェアは、単一命令であってもよいし、または、複数の命令を含んでいてもよい。また、ソフトウェアは、幾つかの異なるコードセグメント、3つ以上のプログラムに分けて、幾つかの記憶装置にまたがって分散して配置されていてもよい。
ここで用いる、「一実施形態」、「実施形態」、「各実施形態」、「上記実施形態」、「上記各実施形態」、「1またはそれ以上の実施形態」、「いくつかの実施形態」、「ある実施形態」、「一方の実施形態」、および、「他方の実施形態」などの用語は、他のものを示す旨を明示していない場合は、「開示された(各)発明の、1またはそれ以上の(しかし、全部である必要はない)実施形態」を示している。
ここでは、「決定する(determining)」(および、文法的な変化形も含む)という用語は、非常に広義に解釈され使用される。「決定する(determining)」という用語は、さまざまな動作を広く包含している。そのため、「決定する(determining)」という用語は、計算する、演算する、処理する、導出する、調査する、検索する(テーブル、データベース、または、他のデータ構造を検索するなど)、確定するなどの意味を含んでいてもよい。また、「決定する(determining)」という用語は、受信する(例えば、情報を受信する)、アクセスする(例えば、メモリのデータにアクセスする)などの意味を含んでいてもよい。また、「決定する(determining)」という用語は、解明する、選定する、選択する、確立するなどの意味を含んでいてもよい。
「〜に基づいて(based on)」の語句は、特に明示しない限り、「〜にのみ基づいて(based only on)」を意味するものではない。換言すれば、「〜に基づいて(based on)」の語句は、「〜にのみ基づいて(based only on)」および「少なくとも〜に基づいて(based at least on)」の両方を意味する。
本発明のシステムおよび方法は、空間知覚機能付携帯型通信装置を介してオンラインサービスを利用しているそのサービスのユーザが、プレゼンス情報を設定することを可能にする。上記プレゼンス情報は、空間知覚機能付携帯型通信装置が動いたかあるいは静止したかを検出することによって、自動的に設定される。インスタントメッセージングなどのオンラインサービスでは、プレゼンスという概念が用いられる。プレゼンスとは、加入者端末装置のユーザにおける、オンラインサービスの利用状況(参加状態)のことであり、プレゼンス情報は、加入者端末装置の物理的な運動状態および/または論理的な動作状態に対応して、ユーザの利用状況を示す情報である。具体的には、プレゼンス情報は、ユーザ(の加入者端末装置)が「オンライン」の状態なのかまたは「オフライン」の状態なのか、および、通信の可不可の情報、例えば、「通信可能」、「多忙」、「待機中」、「食事外出中」などを示す。これらのサービスは、モバイルハンドセット(mobile handsets)と同様に、インターネット上で普及しつつある。
図1は、移動体通信システム100の構成を示すブロック図である。移動体通信システム100は、さまざまな加入者の加入者端末装置と電子的に通信可能なオンラインサービスサーバ104を含む構成である。ある一加入者の加入者端末装置を加入者端末装置102として示す。オンラインサービスに接続されるとき、および/または、オンラインサービス利用中に、加入者端末装置102は、プレゼンス情報106を有している。加入者端末装置102のプレゼンス情報106は、オンラインサービスサーバ104に伝送される。オンラインサービスサーバ104は、加入者端末装置102のプレゼンス情報106を、必要に応じて他の加入者端末装置108に伝送する。
オンラインサービスサーバ104は、ネットワーク110を介して、プレゼンス情報を1またはそれ以上の他の加入者端末装置108に伝送するサービスを提供するものである。図1に示す実施形態によれば、加入者端末装置102および他の加入者端末装置108(加入者端末装置102もまたオンラインサービスの加入者の端末装置である)は、それぞれ、プレゼンス情報106、または、プレゼンス情報112を保持しており、これらがオンラインサービスサーバ104に伝送される。オンラインサービスサーバ104は、加入者端末装置102および他の加入者端末装置108のプレゼンス情報111を保存、管理しており、プレゼンス情報111を必要に応じて加入者端末装置102および他の加入者端末装置108に送信する。
オンラインサービスサーバ104によって提供されるサービスの一例として、インスタントメッセージングサービスがある。他のサービスとしては、チャットルームサービス、ビデオ会議サービス、仮想会議室サービス、仮想的なホワイトボードセッション機能、プッシュトゥートークセッション機能、または、プレゼンス情報付き電話帳機能などがあるが、それらに限定されるものではない。
オンラインサービスサーバ104はネットワーク110を経由してアクセスされる。図1に記載したネットワーク110は様々な構成、および、複数のネットワークの組み合わせで実施されてもよい。ネットワーク110は、例えば、携帯電話網、ローカルエリアネットワーク(LAN: local area network)、ストレージエリアネットワーク(SAN: storage area network)、都市圏ネットワーク(MAN: metropolitan area network)、広域ネットワーク(WAN: wide area network)、またはこれらの組み合わせ(例えば、インターネット)を含んでいてもよい。図1のネットワーク110を構成するようなネットワークの組み合わせの一つとしては、携帯電話網とインターネットとの組み合わせがある。
加入者端末装置102および他の加入者端末装置108は、一般的には、オンラインサービスサーバ104に接続する機能を有するいくつかのコンピュータの形態を備えている。ここでいうコンピュータとは、データを送受信することのできるデジタルプロセッサを備える装置のことである。コンピュータは、マイクロコントローラ(microcontrollers)、ハンドヘルドコンピュータ(hand-held computer)、携帯型通信装置、携帯情報端末(PDA: personal digital assistants)、パーソナルコンピュータ(PC: personal computer)、サーバ(server)、メインフレーム(mainframe)、スーパーコンピュータ(supercomputer)、そして、これらの各装置のバリエーションまたはこれらの各装置に関連する装置など、広義のデジタルコンピュータを含む。
加入者端末装置102および他の加入者端末装置108の種類としては、以下に詳細に記載するような携帯型通信装置であってもよい。一般的に、携帯型通信装置の中には、GPS(Global Positioning System)、コンパス、ジャイロスコープ(a gyroscope)、加速度計などのような空間知覚機能を備えているものがある。空間知覚機能付携帯型通信装置によって、当該携帯型通信装置がユーザに保持されていないときは、静止しており、ユーザに保持されているときは、動いていることを認識することが可能となる。ここに開示するシステムおよび方法は、装置のモーション状態を監視し、ハンドセットにおいて実行されているアプリケーションに情報を供給するというハンドセットが有する機能と、オンラインサービスに対するプレゼンス状態を管理するというアプリケーションが有する機能との組み合わせである。対象物のモーション状態とは、対象物の慣性状態を示していてもよい。慣性状態は、慣性基準系(inertial reference frame)において、対象物の状態として定義される。つまり、対象物に速度が加わった状態(加速度状態)であるのか静止状態であるのかが規定される。例えば、最初に静止していて(静止状態)、ある(回転または水平移動)方向に速度が加えられた(加速度状態)対象物は、慣性状態が、静止状態から加速度状態へと変化したということができる。
図2は、オンラインサービスサーバ204においてプレゼンス情報236として用いられる携帯型通信装置(図2には示していない)のモーション状態232を示すブロック図200である。モーション監視部234は、モーション状態232を監視する。モーション監視部234はプレゼンス情報236を、ネットワーク210を経由してオンラインサービスサーバ204に伝送する。
モーション状態232は、携帯型通信装置が静止しているか、動いているかを示している。さらに、携帯型通信装置の慣性状態を含んでいてもよい。モーション状態232は、空間知覚機能付携帯型通信装置が動いていることを示す第1のプレゼンス情報と、空間知覚機能付携帯型通信装置が静止していることを示す第2のプレゼンス情報とを含んでいてもよい。例えば、携帯型通信装置が初めに静止している状態から(水平移動または回転運動によって)動いたら、モーション状態232は、静止状態から運動状態に変化する。モーション監視部234は、モーション状態232を監視し、プレゼンス情報236をモーション状態232によって変化させる指示を行うための実行可能な命令を含んでいる。そして、このプレゼンス情報236は、ネットワーク210を経由してオンラインサービスサーバ204に伝送される。運動状態および静止状態における空間知覚機能付携帯型通信装置ついての更に詳しい説明を、図6A、図6B、図7Aおよび図7Bに基づいて記載する。
図3は、オンラインサービスに対してプレゼンス情報を提示するためのモーション状態332を用いる携帯型通信装置300の要部構成を示すブロック図である。本実施形態において、携帯型通信装置300は、モーション監視部334を備え、モーション監視部334が、モーション状態332を監視している。携帯型通信装置300において、モーション監視部334は、モーション状態332をアプリケーション336に伝送する。
携帯型通信装置300上のアプリケーション336は、オンラインサービスサーバ104のクライアントアプリケーション336である。インスタントメッセージングがオンラインサービスである実施形態では、アプリケーション336が携帯型通信装置300上で動作するインスタントメッセージングプログラムであってもよい。アプリケーション336は携帯型通信装置300のプレゼンス情報を更新し、ネットワーク310を経由してプレゼンス情報をオンラインサービスサーバに送信する。
携帯型通信装置300上のユーザ設定338は、プレゼンス情報236を表すメッセージの作成に用いられてもよい。更に、ユーザ設定338は、モーション状態に基づくプレゼンス情報表示モード(またはモーション状態プレゼンスモード)のON/OFFを切り替えることに使用されてもよい。言い換えると、ユーザ設定338は、携帯型通信装置300のモーション状態によってプレゼンス情報を設定するシステムおよび方法の利用を有効にするか否かのユーザの判断を示すデータを含んでいてもよい。これは、ユーザが、携帯型通信装置300のモーション状態332によってプレゼンス情報が設定されることを望まない状況もありうるからである。また、以下に図9で説明するように、一定時間待機することに関する情報が設定され、ユーザ設定338に保存されるようになっていてもよい。
一般に、近年の携帯型通信装置300はオペレーティングシステム(プロトコルスタック)340を備えている。アプリケーション336はオペレーティングシステム340を用いて、ネットワーク310を経由してオンラインサービスサーバ104と通信を行う。
携帯型通信装置が静止しているということは、携帯型通信装置300のユーザが、携帯型通信装置に接触していない、積極的に使用していない、あるいは、通信不可能であることを示すので、携帯型通信装置300のアプリケーション336は、このモーション状態332を検出して、オンラインサービスにおけるプレゼンス情報を自動的に設定することができる。携帯型通信装置が動いている場合、ユーザは、双方向にて携帯型通信装置を使用中であり、通信可能であるとみなすことができる。携帯型通信装置が静止している場合、ユーザは、通信不可能な状態になるので、アプリケーション336はプレゼンス情報を、「通信不可能(unavailable)」、「待機中(idle)」、「多忙(busy)」などの、あらかじめ定義された他の状態、あるいは、ユーザ定義状態に設定する。ユーザ定義状態とは、事前にユーザによって定義された文言によって表されるプレゼンス情報のことであり、例えば、ユーザ設定338に記録されていてもよい。以上のような処理によって、携帯型通信装置のモーション状態に基づき、プレゼンス情報を簡便かつ素早く設定することができる。それ故、ユーザは、通信可/不可を設定するために様々なダイアログやメニューを通して設定する必要がなくなるので、携帯型通信装置300の設定に煩わされることがなくなる。このような技術を用いたクライアントアプリケーション336によって、ユーザは、この自動設定機能を有効にするか否かを設定することが可能である。そして、「待機中」、「多忙」あるいは「食事外出中」というような意味を持ったメッセージを提示する前に、「通信不可能」というメッセージを設定することができる。このような設定は、ユーザ設定338に記録することによって実現できる。
上述したように、インスタントメッセージングはオンラインサービスの一例である。インスタントメッセージングを使用する目的で、ユーザはハンドセット上でインスタントメッセージングアプリケーション(クライアント)を実行し、メッセージングサーバにログインする。このことがオンラインサービスにおける「存在(していること)」すなわちプレゼンス情報を示す。このプレゼンス情報は、オンライン状態、または、オフライン状態であることを示している。オンライン状態であれば、「通信可能(available)」、「通信不可能(unavailable)」、「待機中」、または、「多忙」などである可能性がある。クライアントアプリケーション336は、ユーザの設定に応じて、インスタントメッセージングサーバを介して、この状態を管理する。
本発明の実施形態において、携帯型通信装置は、携帯電話機であってもよい。図4は、本実施形態における携帯型通信装置400の構成を示す機能ブロック図である。携帯型通信装置400は、携帯型通信装置400の動作を制御するプロセッサ402を備える。プロセッサ402はCPU(central processing unit)とも呼ばれる。メモリ404は、読み出し専用メモリ(ROM: read-only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM: random access memory)を含んでおり、命令およびデータをプロセッサ402に供給する。メモリ404の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM: non volatile random access memory)であってもよい。
また携帯型通信装置400は、筐体406を備えており、送信部408および受信部410をその内部に備えている。送信部408および受信部410は、携帯型通信装置400と、例えばセルサイトコントローラ(制御局)(cell site controller)やベースステーション(基地局)などの遠隔地に設けられた装置との間で、音声通信などのデータの送受信を行う。送信部408および受信部410は送受信部412に組み込まれていてもよい。アンテナ414は筐体406に取り付けられ、電気的に送受信部412に接続されている。追加アンテナ(図示していない)が設けられていてもよい。送信部408、受信部410、およびアンテナ414による動作は周知の技術であるので、ここでは記載しない。
携帯型通信装置400は、送受信部412が受け取った信号を検出し、信号のレベルを測定する信号検出部416を備えている。信号検出部416は、全強度(total energy)、擬似雑音(PN)チップごとのパイロットエネルギー(pilot energy per pseudonoise chips)、パワースペクトラム密度(power spectrum density)、又は他の信号などを検出する。
携帯型通信装置400の状態変更部426は、現在の状態と、送受信部412によって受信され、信号検出部416によって検知された信号とに基づいて、無線通信装置である携帯型通信装置400の状態を制御するものである。携帯型通信装置400は、システム決定部428をさらに備えている。システム決定部428は、無線通信装置の制御に用いられ、現在のサービスプロバイダが不適当であると決定したときに、無線通信装置がどのサービスプロバイダと通信を行うべきかを決定する。
携帯型通信装置400の各構成要素は、互いにバスシステム430によって接続されている。バスシステム430は、データバスの他に、電源バス、制御信号バス、状態信号バスなどを含んでいる。ここでは、見やすくするために、様々なバスはバスシステム430として図4に示している。携帯型通信装置400はデジタルシグナルプロセッサ(DSP: digital signal processor)407を信号処理のために備えていてもよい。なお、特定の構成要素のリストを羅列するよりも、図4のように機能ブロック図として示すことの方が好ましいことは、当業者であれば理解されるであろう。
携帯型通信装置400はモーション状態検出部432を備えていてもよい。モーション状態検出部432は携帯型通信装置の状態を検出するハードウェアであり、携帯型通信装置が動いているか、静止しているかを検出する。また、モーション状態検出部432は、検出結果に従って、ソフトウェアにおけるモーション状態を設定する。一実施形態において、モーション状態検出部432は、GPS、コンパス、ジャイロスコープ、加速度計などのような空間知覚機能を備えていてもよい。他の実施形態において、モーション状態検出部432は、空間知覚機能の組み合わせ、例えば、GPSとコンパスとの組み合わせを利用して実現されてもよい。また、モーション状態検出部432は、モーション監視部334によって直接読み取られるようになっていてもよい。ある実施形態において、モーション状態検出部432は、ハンドセットのソフトウェアに対して、携帯型通信装置が動いているか静止しているかを示すモーション状態を検出するロケーション管理機能として実現されてもよい。この機能の典型的な使用例としては、携帯型通信装置の位置を判定したり、携帯型通信装置が落とされたのかあるいは携行されているのかを感知したりするのに使われている。
モーション状態検出部432は、携帯型通信装置が動いているのか静止しているのかを示すモーション状態332を判定してもよい。例えば、モーション状態検出部432が複数の加速度計により実現される実施形態においては、加速度計は、携帯型通信装置が何れかの方向に(水平方向での移動や回転運動など)加速しているのか否かを判定してもよい。モーション状態検出部432がGPSにより実現される実施形態においては、GPSは、携帯型通信装置が現在移動中であるのか、あるいは、所定期間内に移動したばかりであるのかを判定してもよい。
本発明のシステムでは、携帯電話機上で実行されるアプリケーションは、上記モーション状態を自由に取得できる。上記アプリケーションは、インスタントメッセージングサービスなどのオンラインサービスと関連付けられているアプリケーションの一例となる。
ここに開示する方法は、ある実施形態において携帯型通信装置400によって実現される。ある実施形態において、実行可能な命令がメモリ404に保存されていて、この命令がプロセッサ402により実行されることによって、上記方法が実現される。
図5は、携帯型通信装置の一実施形態としての携帯型通信装置500の外観を示す図である。携帯型通信装置500は、ユーザが携帯型通信装置500を操作するときに用いる数字ボタン(キー)550を備えている。また、携帯型通信装置500はスピーカー552とマイクロフォン554を備えていてもよい。表示部556は、メッセージ558をユーザに表示するためのものである。
図6Aは、ある時点T0における、空間知覚機能を有する携帯型通信装置600の側面図である。図6Aに示す空間知覚機能付きの携帯型通信装置600は、時点T0において、基準座標系699を基準にして、動いていない状態である。結果として、図6Aに示す携帯型通信装置600のモーション状態は、携帯型通信装置が静止している状態を示すことになる。したがって、本発明のシステムおよび方法によれば、時点T0の携帯型通信装置600のプレゼンス情報は、「不在(away)」、「通信不可能」、「待機中」、「多忙」などのように設定される。なお、図6Aによれば、携帯型通信装置600はアンテナ614およびバッテリー660を備えている。
図6Bは、ある時点T1における、図6Aに示す空間知覚機能を有する携帯型通信装置600の側面図である。図6Bに示す空間知覚機能付携帯型通信装置600は、基準座標系699における初めの水平座標位置(x0、y0、z0)から、x0からx1までの距離を水平移動して、新しい座標位置(x1、y0、z0)にまで到達した状態である。結果として、時点T0と時点T1との間の携帯型通信装置600におけるモーション状態は、携帯型通信装置が動いている状態を示すことになる。時点T1にて携帯型通信装置が動きを停止すると、時点T1のモーション状態は、携帯型通信装置が再び静止した状態を示すことになる。したがって、本発明のシステムおよび方法によれば、時点T0と時点T1との間の携帯型通信装置600のプレゼンス情報は、「通信可能」などと設定され、時点T1におけるプレゼンス情報は、「不在」、「通信不可能」、「待機中」、「多忙」などと設定される。
図7Aは、ある時点T2における空間知覚機能を有する携帯型通信装置700の側面図である。図7Aに示す空間知覚機能付きの携帯型通信装置700は、時点T2において、基準座標系799を基準にして、動いていない状態である。結果として、図7Aに示す空間知覚機能付携帯型通信装置700のモーション状態は、携帯型通信装置が静止している状態を示すことになる。したがって、本発明のシステムおよび方法によれば、携帯型通信装置700のプレゼンス情報は、「不在」、「通信不可能」、「待機中」、「多忙」などのように設定される。なお、図7Aによれば、携帯型通信装置700は、アンテナ714およびバッテリー760を備えている。携帯型通信装置700が開かれると、表示部756およびキーパッド750が露出する。
図7Bは、ある時点T3における、図7Aに示す空間知覚機能を有する携帯型通信装置700の側面図である。図7Bに示す空間知覚機能付携帯型通信装置700は、基準座標系799における初めの回転座標位置(α0、β0、γ0)から、例えばγ0からγ1へと180度回転して、新しい座標位置(α0、β0、γ1)に到達した状態である。結果として、時点T2と時点T3との間の携帯型通信装置700におけるモーション状態は、携帯型通信装置が動いている状態を示すことになる。時点T3にて携帯型通信装置が動きを停止すると、時点T3のモーション状態は、携帯型通信装置が再び静止した状態を示すことになる。したがって、本発明のシステムおよび方法によれば、時点T2と時点T3との間の携帯型通信装置700のプレゼンス情報は、「通信可能」などと設定され、時点T3におけるプレゼンス情報は、「不在」、「通信不可能」、「待機中」、「多忙」などと設定される。
図10は、本実施形態における、携帯型通信装置300(400、500、600、700)の要部構成を示す図である。携帯型通信装置300は、プロセッサ402、メモリ404、送受信部412、および、モーション状態検出部432を備える構成となっている。
なお、図10の各構成要素に付された符号は、図1〜図4の各構成要素に付された符号に対応しており、同じ符号は、同じ構成要素を示している。したがって、すでに説明した構成要素についての説明は繰り返さない。また、図10では、図示しないが、携帯型通信装置300は、図3、図4に示す携帯型通信装置の各構成要素(状態変更部426、システム決定部428など)を備えていてもよい。
プロセッサ402は、モーション状態に基づいてプレゼンス情報を知らせる処理を実行するために、モーション監視部334およびアプリケーション336を有している。モーション監視部334は、モーション状態332を監視し、モーション状態検出部432によって決定されたモーション状態332を検出し、決定されたモーション状態をプレゼンス情報設定部31に伝送するものである。
上述したとおり、アプリケーション336は、モーション状態に応じて、オンラインサービスにおけるプレゼンス情報を設定する。具体的には、モーション監視部334が、モーション状態332に記憶されている、モーション状態検出部432によって決定されたモーション状態を、アプリケーション336のプレゼンス情報設定部31に伝送する。そして、プレゼンス情報設定部31は、上記モーション状態に応じて、携帯型通信装置300のプレゼンス情報を決定して、プレゼンス情報106に格納する。プレゼンス情報106に記憶されているプレゼンス情報106は、送受信部412によって、オンラインサービスサーバ104に伝送される。
より詳細には、メモリ404には、モーション状態とプレゼンス情報との対応関係を示すプレゼンスリスト41が記憶されており、プレゼンス情報設定部31は、プレゼンスリスト41を参照して、モーション状態332に対応するプレゼンス情報を特定し、プレゼンス情報106に設定する。
図11は、プレゼンスリスト41の具体例を示す図である。モーション状態のカラムには、モーション状態検出部432によって検出される携帯型通信装置の動き(モーション状態)が記憶されており、そのモーション状態に関連付けて、設定すべきプレゼンス情報が記憶されている。このプレゼンスリスト41を参照することにより、プレゼンス情報設定部31は、検出されたモーション状態に応じて、プレゼンス情報を特定し、携帯型通信装置のプレゼンス情報をプレゼンス情報106に設定することが可能となる。
図11に示す例では、モーション状態が「水平移動中」であると検出された場合には、プレゼンス情報設定部31は、プレゼンス情報「通信可能」を、プレゼンス情報106に設定すべきプレゼンス情報として特定する。
さらに、他の実施形態において、モーション状態が変化したときに、プレゼンス情報設定部31が、プレゼンス情報を変更するまで一定期間待機する構成では、検出されるモーション状態ごとに、プレゼンス情報を更新するための条件となる「一定待機期間」の情報を記憶しておいてもよい。
図12は、プレゼンスリスト41の他の具体例を示す図である。図12に示す例では、プレゼンス情報設定部31は、モーション状態が「静止」であると検出された場合に、それが検出されてから5秒間はプレゼンス情報の更新処理を行わずに待機し、5秒経過した後に、プレゼンス情報「待機中」をプレゼンス情報106に設定する。なお、プレゼンス情報設定部31は、所定の待機期間(5秒など)が経過するまでに、モーション状態が別の状態へと変更された場合には、計時していた待機時間をリセットしてゼロに戻してもよい。なお、待機期間の計時処理は、モーション監視部334が行ってもよい。
なお、図11および図12に示す例では、モーション状態とプレゼンス情報との対応関係を示すプレゼンスリスト41をテーブル構造で説明したが、プレゼンスリスト41のデータ構造はこれに限定されない。モーション状態とプレゼンス情報との関連付けさえ行われていれば、リスト構造やツリー構造など如何なるデータ構造によってプレゼンスリスト41を保持していてもよい。
さらに、他の実施形態において、メモリ404に含まれるユーザ設定338には、プレゼンス情報自動設定機能を有効にするか、無効にするかを示す設定情報が記憶されており、モーション監視部334およびプレゼンス情報設定部31は、ユーザ設定338に記憶されるプレゼンス情報自動設定機能の設定が有効になっている場合のみ、モーション状態の変化に応じてプレゼンス情報を設定する処理を実行するようにしてもよい。
図8は、携帯型通信装置300のモーション状態332を用いてプレゼンス情報を知らせる方法800を実現するための、携帯型通信装置300における処理の流れを示すフローチャートである。まず、ユーザの操作にしたがい、携帯型通信装置300はオンラインサービスサーバ104に接続する(S802)。これにより、プレゼンス情報の初期値が設定され、該初期値がオンラインサービスサーバ104に伝送される(S804)。その後、モーション監視部334は、携帯型通信装置300のモーション状態332が変化したか否かを判断する(S806)。携帯型通信装置300のモーション状態332が変化していない場合(S806においてNO)、モーション監視部334は、モーション状態332が変化したことを検知するまで、モーション状態332を監視し続ける。
モーション状態332が変化した場合(S806においてYES)、モーション監視部334は、変化したモーション状態332をプレゼンス情報設定部31に伝送する。プレゼンス情報設定部31は、プレゼンスリスト41を参照して、伝送されたモーション状態332に応じてプレゼンス情報を設定する(S808)。送受信部412は、更新されたプレゼンス情報をオンラインサービスサーバ104に伝送する(S810)。オンラインサービスサーバ104は必要に応じて、他の加入者端末装置にプレゼンス情報を配信する(S812)。
図9は、携帯型通信装置300のモーション状態332を用いてプレゼンス情報を知らせる他の方法900を実現するための、携帯型通信装置300における処理の流れを示すフローチャートである。まず、ユーザの操作にしたがい、携帯型通信装置300はオンラインサービスサーバ104に接続する(S902)。これにより、プレゼンス情報の初期値が設定され、該初期値がオンラインサービスサーバ104に伝送される(S904)。その後、モーション監視部334がプレゼンス情報を設定するために使用されているか否かが確認される(S906)。モーション監視部334がプレゼンス情報を設定するために使用されている場合は、以下に記載するプロセスは続行される。一方、モーション監視部334が使用されていなければ、プロセスは終了する。ある実施形態において、携帯型通信装置300のユーザは、携帯型通信装置300にてモーション監視部334を使用してプレゼンス情報が設定されるように、「モーション状態に基づいてプレゼンス情報が設定されるモード」(以下、「モーション状態プレゼンスモード」と称する)を有効に設定してもよいし、無効に設定してもよい。上記モーション状態プレゼンスモードが無効になっている場合、上記モーション状態プレゼンスモードを達成するためのステップは実行される必要がないので、結果としてプロセスは終了する。
携帯型通信装置300のモーション状態プレゼンスモードが設定されている(プレゼンス情報自動設定機能が有効になっている)場合、モーション監視部334は、携帯型通信装置300のモーション状態332が変化したか否かを判断する(S908)。携帯型通信装置300のモーション状態332が変化しなかった場合、モーション監視部334はモーション状態332が変化したことを検知するまで、モーション状態332を監視し続ける。
モーション状態332が変化した場合(S908においてYES)、携帯型通信装置300のモーション監視部334(またはプレゼンス情報設定部31)はプレゼンス情報を変更するまでに一定時間待機する(S910)。モーション状態が変化するタイミングに関する機能を取り入れた実施形態では、プレゼンス情報はモーション状態332が変化してから一定時間経過後に変更される。例えば、モーション状態332によって、携帯型通信装置が5秒間静止している状態が継続されると、プレゼンス情報設定部31は、プレゼンス情報を「待機中」に変更する。これによって、頻繁に、若しくは不必要にプレゼンス情報を変化させることを避けることができる。一定時間経過後に、モーション状態332が待機ステップS910に入ったときと同じモーション状態であるかが確認される(S912)。もし待機ステップS910に入ったときと同じモーション状態であれば(S912においてYES)、プレゼンス情報設定部31は、そのモーション状態332に応じてプレゼンス情報を設定する(S914)。一方、モーション状態332が待機ステップS910に入ったときから変化した場合は(S912においてNO)、ステップはモーション状態332を監視するステップS908にもどされる。他の実施形態において、一定時間に達する前にモーション状態332が変化した場合は、カウントしている経過時間をリセットしてもよい。
送受信部412は、更新されたプレゼンス情報をオンラインサービスサーバ104に伝送する(S916)。オンラインサービスサーバ104は必要に応じて、他の加入者端末装置にプレゼンス情報を配信する(S918)。
情報および信号は、様々な技術および技巧によって表現することができる。例えば、上記の説明において示した、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット(bit)、シンボル、チップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁粒子(magnetic field or particles)、光子場または光粒子(optical field or particles)、またはそれらの組み合わせなどで表現される。
また、上述した実施形態に関連する、さまざまな機能ブロック、論理ブロック、モジュール、回路は、電子ハードウェア装置、コンピュータソフトウェア、または、それらの組み合わせによって実現することができる。上述の説明では、ハードウェアとソフトウェアとの相互置換可能性が分かりやすくなるように、さまざまな構成要素、ブロック、モジュール、回路、および、各ステップを、機能的な観点から一般化して記載した。上述した機能をハードウェア/ソフトウェアのいずれで実現するかは、アプリケーションおよびシステム全体における設計上の制約により決定すればよい。発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の範囲から逸脱しない限りにおいて、個々のアプリケーションに応じた様々な方法を決定し、その決定した方法にて上述した機能を実現することができる。
上述した実施形態に関連する、さまざまな機能ブロック、論理ブロック、モジュール、回路は、上述した機能を実現するべく設計された、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP: digital signal processor)、特定用途向け集積回路(ASIC: an application specific integrated circuit)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA: a field programmable gate array signal)若しくは他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートロジック(discrete gate logic)若しくはディスクリートトランジスタロジック(discrete transistor logic)、ディスクリートハードウェアコンポーネント(discrete hardware components)、若しくはこれらの組み合わせによって実行、実現される。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、その代わりに、他の従来のプロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、若しくは状態機械(state machine)に置き換えてもよい。プロセッサはコンピューティングデバイスの組み合わせによって実装されてもよい。このコンピューティングデバイスの組み合わせの例としては、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアが接続された1つ以上のマイクロプロセッサ、若しくはその他の組み合わせによる構成などが挙げられる。
また、上述した実施形態に関連する方法およびアルゴリズムは、ハードウェア、若しくはプロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、若しくはこれらの組み合わせによって実現することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ(flash memory)、ROMメモリ(read only memory)、EPROM(erasable programmable read only memory)メモリ、EEPROM(electronically erasable programmable read only memory)メモリ、レジスタ(register)、ハードディスク(hard disk)、リムーバブルディスク(removable disk)、CD-ROM(compact disk read only memory)、もしくはその他既知の記憶媒体に記憶される。典型的な記憶媒体は、プロセッサが該記憶媒体から情報を読み込み、又は書き出すことが可能なようにプロセッサと組み合わされている。また、記憶媒体がプロセッサに統合されていてもよい。また、プロセッサおよび記憶媒体をASIC内に設けた構成としてもよい。ASICはユーザの端末内に設けた構成としてもよい。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体を、ユーザの端末内のディスクリート(個別)コンポーネントとして設けた構成としてもよい。
ここに記載した方法は、記載された方法を実現するために、一つ、若しくは複数のステップまたはアクションを含む。ステップおよび/またはアクションは、本発明の範囲内で互いに入れ替えられてもよい。言い換えれば、実施形態における適切な動作のために特定のステップまたはアクションの順番が必須でなければ、その順番、および/または、特定のステップおよび/またはアクションの実行を、本発明の範囲内で変更することができる。
本発明に関する特徴的な具体例と応用例について記載したが、本発明はここに記載した正確な設定や構成に限定されるものではない。発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の精神および範囲から逸脱しない限りにおいて、ここに記載した発明に関し、様々な改良、変更、変化を、その組み合わせ方、実施方法、詳細な方法やシステムに対してなし得る。
〔補足事項〕
なお、本発明の携帯型通信装置は、上記課題を解決するために、オンラインサービスサーバのサービスを利用する携帯型通信装置であって、プロセッサと、電気的に上記プロセッサと接続するメモリとを備え、上記メモリには、当該携帯型通信装置の動きを示すモーション状態に基づいて、当該携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報を設定するように上記プロセッサに指示する命令が格納されており、上記プロセッサは、上記命令にしたがって、上記オンラインサービスサーバに接続し、当該携帯型通信装置が動いているか否かを判定し、上記判定の結果に応じて決定された上記モーション状態に基づいて上記プレゼンス情報を設定することを特徴としている。
上記メモリには、上記プレゼンス情報を上記モーション状態に関連付けて記憶するプレゼンスリストが記憶されており、上記プロセッサは、上記プレゼンスリストを参照して、上記決定されたモーション状態に応じたプレゼンス情報を、設定すべきプレゼンス情報として特定してもよい。
あるいは、本発明の携帯型通信装置は、上記課題を解決するために、オンラインサービスサーバのサービスを利用する携帯型通信装置であって、当該携帯型通信装置の動きを検出して、当該携帯型通信装置の動きを示すモーション状態を決定するモーション状態検出部432(モーション状態検出手段)と、上記モーション状態に関連付けて、当該携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報を記憶するプレゼンスリスト41(プレゼンスリスト記憶部)と、上記プレゼンスリスト41から、上記モーション状態検出部432が決定したモーション状態に対応するプレゼンス情報を特定して、該プレゼンス情報を設定するプレゼンス情報設定部31(プレゼンス情報設定手段)とを備えていることを特徴としている。
上記携帯型通信装置は、さらに、上記プレゼンス情報設定部31が設定したプレゼンス情報を、上記オンラインサービスサーバに送信する送受信部412(送信手段)を備えていてもよい。
上記携帯型通信装置は、さらに、上記モーション状態検出部432によって変更されるモーション状態を監視するモーション監視部334(モーション状態監視手段)を備え、
上記プレゼンス情報設定部31は、上記モーション監視部334が、上記モーション状態が変更されたことを検知した場合に、変更後のモーション状態に応じて、プレゼンス情報を設定することが好ましい。
本発明の携帯型通信装置の制御方法は、上記課題を解決するために、オンラインサービスサーバのサービスを利用する携帯型通信装置の制御方法であって、上記携帯型通信装置の動きを検出して、上記携帯型通信装置の動きを示すモーション状態を決定する状態検出ステップと、上記モーション状態に関連付けて、上記携帯型通信装置のユーザの利用状況を示すプレゼンス情報を記憶するプレゼンスリスト41(プレゼンスリスト記憶部)から、上記状態検出ステップにて決定したモーション状態に対応するプレゼンス情報を特定して、該プレゼンス情報を設定する設定ステップとを含むことを特徴としている。
本発明の移動体通信システム100、200(プレゼンス通知システム)は、上記課題を解決するために、オンラインサービスを提供するオンラインサービスサーバと、上記オンラインサービスサーバのサービスを利用する上述の携帯型通信装置とを含み、上記オンラインサービスサーバは、上記携帯型通信装置から受信した該携帯型通信装置のプレゼンス情報を、当該オンラインサービスサーバのサービスを利用する他の携帯型通信装置に配信することを特徴としている。
最後に、携帯型通信装置300(400、500、600、700)、または、加入者端末装置102の各ブロック、特にモーション監視部334およびプレゼンス情報設定部31は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯型通信装置300は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯型通信装置300の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯型通信装置300に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯型通信装置300を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。