JP2008042664A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】揺れに応じて画像同士の接合領域における画質を補正することができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置10は、車体11に、カメラ12a〜12d、画像入力装置14、視点変換装置16、センサ18、映像合成装置20、パラメータ情報格納部28、映像出力装置30、ディスプレイ32を備えている。映像合成装置20内には、オフセットマップ生成部22、オフセットマップ付接合処理部24、接合フィルタ処理部26を含む。オフセットマップ生成部22がセンサ18が検出した揺れに応じて画像同士の接合境界における計算対象領域を設定し、映像合成装置20のオフセットマップ付接合処理部24及び接合部フィルタ処理部26は、当該計算対象領域における画像の画質が均一になるように画像の補正を行うため、揺れに応じて画像同士の接合領域における画質を補正することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は画像表示装置に関し、特に、複数の撮像手段により得られた複数の画像を合成して表示する画像表示装置に関するものである。
従来、複数のカメラによって同時に複数の撮像を行い、得られた撮像画像を互いに繋ぎ合わせて合成し、パノラマ映像を表示する手法や一画面内に並べて表示する手法が提案されている。例えば、特許文献1では、合成した画像の画質が均一となるようにカメラの画質パラメータを制御する画質制御手段を備えた画像表示装置が提案されている。
特開2001−320616号公報
しかしながら、上記の技術では、画像表示装置を車両に搭載した場合に、車両の走行状態等によって車両が揺れるため、画像同士の接合領域における画質にズレが生じ、ドライバーに違和感を与える画像を表示してしまう場合がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、揺れに応じて画像同士の接合領域における画質を補正することができる画像表示装置を提供することにある。
本発明は、複数の撮像手段により得られた複数の画像を合成して表示する画像表示装置において、撮像手段の揺れを検出する揺れ検出手段と、画像同士の接合境界における計算対象領域を設定する計算対象領域設定手段と、計算対象領域設定手段が設定した計算対象領域における画像の画質が均一になるように画像の補正を行う補正手段と、を備え、計算対象領域設定手段は、揺れ検出手段が検出した揺れに応じて計算対象領域を設定することを特徴とする。
この構成によれば、計算対象領域設定手段は、揺れ検出手段が検出した揺れに応じて画像同士の接合境界における計算対象領域を設定し、補正手段は、当該計算対象領域における画像の画質が均一になるように画像の補正を行うため、揺れに応じて画像同士の接合領域における画質を補正することができる。
この場合、計算対象領域設定手段は、揺れ検出手段が検出した揺れが大きいほど、計算対象領域を大きく設定することが好適である。
画像同士の接合境界における画質のズレは揺れが大きくなるほど大きくなるが、この構成によれば、計算対象領域設定手段は、揺れ検出手段が検出した揺れが大きいほど、画像の補正を行う計算対象領域を大きく設定するため、揺れに応じて画像同士の接合領域における画質を一層滑らかに補正することができる。
本発明の画像表示装置によれば、揺れに応じて画像同士の接合領域における画質を補正することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像表示装置について添付図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の画像表示装置10は、車体11に、カメラ(撮像手段)12a〜12d、画像入力装置14、視点変換装置16、センサ(揺れ検出手段)18、映像合成装置(補正手段)20、パラメータ情報格納部28、映像出力装置30、ディスプレイ32を備えている。映像合成装置20内には、オフセットマップ生成部(計算対象領域設定手段)22、オフセットマップ付接合処理部24、接合フィルタ処理部26を含む。
カメラ12a〜12dは、CCDあるいはCMOS等の半導体素子を用いた単眼カメラであり、比較的に広角なレンズまたは魚眼レンズが装着されている。図2は、実施形態に係るカメラの配置の例を示す斜視図である。図2に示すように、この例では、魚眼レンズが装着された4台のカメラ12a〜12dが、車体11の前後左右側にそれぞれ一台ずつ設置されており、車体11の全周囲を撮像して確認することができるようにされている。
図1に戻り、画像入力装置14は、カメラ12a〜12dのカメラ映像を取得する。画像入力装置14は、実際には、ある一定周期(カメラ情報のフレーム更新速度(fps))毎に非同期に任意のタイミングでフレームの画像を取得する。
視点変換装置16は、例えば、特開2003−91720号公報、特開2002−166802号公報、特許第3300334号公報等に記載の手法を用いて、画像入力装置14が取得した画像を平面投影やお椀型モデル等にマッピングして、平面視の画像に変換し、映像合成の準備を行うためのものである。
図3は、実施形態に係る視点変換原理を示す図である。図3において、実際のカメラの視点をpc、変換先となる仮想視点をpiとする。それぞれの焦点距離をfc、fiとすると、それぞれの画像は、視点から焦点距離だけ離れた平面Pc、Piで交わる点上に決像した投影画像である。例えば、各物体上の任意の点の平面Pc上に投影された画像ポイントは、その物体上の任意の点と視点とを結んだ線と、平面Pcとの交点である。
ここで、カメラで取得した画像中の画像ポイントXcを仮想画像面Pi上のXiへと変換する場合について考える。このXcに撮像されている物体が実際に地上平面Pw上に存在すると仮定すると、その平面Pw上の位置Xwは、視点pcと平面Pc上の点Xcとを結んだ線を延長して平面Pwと交差する点となる。これより、このXwと仮想視点Piとを結ぶ線と、仮想画面Piとの交点が、仮想画面Pi上へと画像ポイントXcを変換した位置Xiとなる。このような原理に基づいて本実施形態の視点変換装置16では、カメラ12a〜12dのカメラ映像を、平面視の画像に変換する。本実施形態では、視点変換装置16で視点変換後に、映像合成装置20で画像の輝度正規化を実施するが、その順番は逆でもかまわない。
センサ18は、ピッチセンサ(ジャイロセンサ)及びハイトセンサ(ジャイロセンサで兼ねても良い)から構成されている。ピッチセンサは車両の前後方向の傾きを計測する。ハイトセンサは車両の高さ方向の変化を計測する。
映像合成装置20は、画像同士の接合境界における計算対象領域を設定し、設定した計算対象領域における画像の画質が均一になるように画像の補正を行うためのものである。
オフセットマップ生成部22は、個々の接合領域の画素情報を元に、画像同士の接合境界における計算対象領域を設定し、合成処理の基本となるオフセットマップを生成する部分である。
オフセットマップ付接合処理部24は、オフセットマップ生成部22で生成したオフセットマップを接合領域付近に適用し、接合領域付近が滑らかになるような画像を生成する部分である。
接合部フィルタ処理部26は、接合境界をより目立たなくさせるために、境界除去フィルタを適用する部分である。
パラメータ情報格納部28は、画像合成処理に使用するオフセットマップのサイズ、オフセットマップの計算方法等のパラメータを格納するためのメモリ、ハードディスク等である。パラメータ情報は、画像表示装置10のアルゴリズム実行前に予めパラメータ情報格納部28に格納されている。
映像出力装置30は、合成された俯瞰画像をビデオ信号等に変換して出力するための装置である。
ディスプレイ32は、輝度補正処理を施した俯瞰画像をドライバーに提示するためのものである。一般的には、ディスプレイ34には、液晶モニタやナビゲーション用モニタを適用することができる。
次に、図4を参照して、本実施形態の画像表示装置10の動作について説明する。図4は、実施形態に係る画像表示装置の動作を示すフロー図である。図4に示すように、ステップS1では、カメラ12a〜12dから画像入力装置14によって、画像表示装置10のシステム内に画像を取り込む。画像取得のタイミングは、全てのカメラ12a〜12dの同期を取って取得することが望ましく、画像取得の速度はリアルタイムに近いものとするため、30fps以上であることが望ましい。
ステップS2では、視点変換装置16が、ステップS1においてカメラ12a〜12dから取得した4枚の画像を、上述した特開2002−166802号公報等に記載されている手法によって、初期セットアップ情報格納部18に格納されている情報を用いて視点変換を行う。本実施形態においては、仮想視点を車両上空に設定し、あたかも車両の真上から自車両を見ているように視点変換を行う。
ステップS3では、映像合成装置20のオフセットマップ生成部22が、オフセットマップを生成する。以下、オフセットマップ生成の手順について説明する。
(1)計算対象領域の設定
まず、オフセットマップ生成の基準となるデータを計算する計算対象領域を決定する。本実施形態では図2に示したように、車体11の前後左右に、広角(魚眼)レンズ付きのカメラ12a〜12dを搭載した場合の画像同士の接合について説明する。
図5(a)(b)は、計算対象領域の設定方法を示す図である。図5(a)に示すように、前方画像F、左方画像LS、右方画像RS及び後方画像Rの前方接合境界FB及び後方接合境界RB付近に4つの重畳領域Lが形成される。重畳領域L付近において、前方画像F、左方画像LS、右方画像RS及び後方画像Rには、計算対象領域A1−1〜A4−2が合計8箇所設定され、重畳領域Lと計算対象領域とが合わさって俯瞰画像同士の接合領域をなす。以下に8箇所の計算対象領域を示す。
前方画像Fの左方領域:計算対象領域A1−1
左方画像LSの前方領域:計算対象領域A1−2
前方画像Fの右方領域:計算対象領域A2−1
右方画像RSの前方領域:計算対象領域A2−2
後方画像Rの左方領域:計算対象領域A3−1
左方画像LSの後方領域:計算対象領域A3−2
後方画像Rの右方領域:計算対象領域A4−1
右方画像RSの後方領域:計算対象領域A4−2
図5(b)に右側のみを拡大して示すように、8個の計算対象領域は、重畳領域Lごとに組をなして、計算対象領域A1−1,A1−2同士、計算対象領域A2−1,A2−2同士、計算対象領域A3−1,A3−2同士、計算対象領域A4−1,A4−2同士が組みとなり、合計で4組の計算対象領域が設定される。図5(b)に示すように、右方画像RSの計算対象領域A2−2,A4−2は、前方画像F及び後方画像Rとの重畳領域Lよりも少し大きめに設定される。前方画像F、後方画像R及び左方画像LSのそれぞれの計算対象領域についても同様である。計算対象領域の大きさは、俯瞰画像同士の接合領域の許容ずれ量を基にして求める。例えば、1ピクセルの実寸が2cmのとき、その許容ずれ量を2cmとした場合は、1ピクセル分だけ俯瞰画像同士の重畳領域Lよりも計算対象領域Aを大きめに領域設定をする。図5(b)の例では、俯瞰画像同士の重畳領域Lよりもnピクセルだけ計算対象領域A2−2,A4−2を大きめに設定しており、例えば、n=2とすることができる。
本実施形態においては、車両の揺れに応じて計算対象領域を設定する。以下、車両の揺れに応じて計算対象領域を設定する手法について説明する。前提として、カメラ12b,12cとセンサ18とを車体11に備えた車両の車両座標系を図6に示すように定義する。簡単のため、センサ18中のピッチセンサ及びハイトセンサの設置高さはカメラ12b,12cの設置高さと同じであると仮定する。また、車両基準姿勢における前方画像F、左方画像LS、右方画像RS及び後方画像Rの接合は、図7に示すように設定する。さらに、車両基準姿勢における車両座標系を、図8に示すように定義する。図8中で、FLは原点0から前方接合境界FBまでの距離を、RLは原点0から後方接合境界RBまでの距離を、Hは基準面Pからカメラ12b,12cとセンサ18の設置点Cの設置高さをそれぞれ示すものとする。なお、座標系の長さの単位は全てmmとする。
図9は、計算対象領域の設定における揺れの影響を計算する手順を示すフロー図である。図9に示すように、ステップS301において、センサ18のジャイロセンサから出力されるH方向成分の振動数Fを、車載ネットワークを通して受信する。
次に、ステップS302では、図10に示すように、センサ18のピッチセンサにより出力されるピッチ変動角θを、車載ネットワークを通じて受信し、車両のピッチ変動による車両基準姿勢に対する俯瞰画像同士の接合部分のズレ量ΔFL1(FLのズレ量),ΔRL1(RLのズレ量)を計算する。ΔFL1,ΔRL1はそれぞれ下式(1)及び下式(2)によって算出できる。
Figure 2008042664


Figure 2008042664

次に、ステップS303では、図11に示すように、センサ18のハイトセンサ(ジャイロセンサでも良い)により出力される高さ変動ΔHを、車載ネットワークを通じて受信し、車両の高さ変動による車両基準姿勢に対する俯瞰画像同士の接合部分のズレ量ΔFL2(FLのズレ量),ΔRL2(RLのズレ量)を計算する。ΔFL2,ΔRL2はそれぞれ下式(3)及び下式(4)によって算出できる。
Figure 2008042664


Figure 2008042664

車体11の揺れによる各画像の接合部のズレ量は、上記ステップS302及びステップS303において算出した結果をそれぞれ考慮しなくてはならない。そこでステップS304では、これらを考慮に入れたズレ量ΔFL(FLのズレ量),ΔRL(RLのズレ量)を計算する。ΔFL,ΔRLはそれぞれ下式(5)及び下式(6)によって算出できる。
Figure 2008042664


Figure 2008042664

ΔFL及びΔRLは車両に対する実寸であるため、実際に適用する場合は、画像の画素ピッチから画素数に換算する必要がある。画素ピッチをΔP(mm/pixel)とすると、画素数に換算したズレ量ΔFL(FLのズレ量)及びΔRL(RLのズレ量)はそれぞれ下式(7)及び下式(8)によって算出できる。
Figure 2008042664


Figure 2008042664

図12(a)〜(c)はズレ量による計算対象領域の変化を示す図であり、図5に示した計算対象領域のズレ量の変化を示す。図12(a)に示すように、車両基準姿勢のときは、計算対象領域A1−2,A2−2のサイズは、M×(N+n)ピクセルとなる。これに対し、図12(b)に示すように、ズレ量ΔFLが正値のときは、計算対象領域A’1−2,A’2−2のサイズは、車体11の前方側にΔFLだけ大きいM×(N+n+ΔFL)ピクセルとなる。一方、図12(c)に示すように、ズレ量ΔFLが負値のときは、計算対象領域A”1−2,A”2−2のサイズは、車体11の後方側にΔFLだけ大きいM×(N+n+ΔFL)ピクセルとなる。前方画像F、後方画像R及び左方画像LSのそれぞれの計算対象領域についても同様とする。
なお、ズレ量ΔFL,ΔRLについて、式(7)及び式(8)で計算した結果をそのまま使用して計算対象領域が大きくなりすぎると、後述するオフセットマップの基準データが本実施形態の画像表示装置10のアルゴリズムにとって好ましくない値をとることがあり得る。その場合は、式(7)及び式(8)の結果をベースにサイズ調整を行う。例えば、式(7)及び式(8)による計算結果のサイズの1/2,1/4のように決定して適切な値をとる方が良い。
(2)オフセットマップ生成基準データDの計算
i)各領域組の画素輝度平均値の差Dを求める。
上述したように設定した計算対象領域A1−1〜A4−2について、計算対象領域A1−1,A1−2同士、計算対象領域A2−1,A2−2同士、計算対象領域A3−1,A3−2同士、計算対象領域A4−1,A4−2同士の領域組ごとに基準データを計算する。例えば、計算対象領域A1−1,A1−2同士の組では、計算対象領域A1−1の画素平均値P1A、計算対象領域A1−2の画素輝度平均値P1Bを夫々計算し、下式(9)のように、その平均値の差Dを求める。同様にして、計算対象領域A2−1,A2−2同士、計算対象領域A3−1,A3−2同士、計算対象領域A4−1,A4−2同士の領域組についても、平均値の差D〜Dを求める。
Figure 2008042664

ii)基準データの代表を決定する。
上記4組の領域で求めた値からオフセットマップ生成基準データDを選択する。基準データの代表としては、a案:「D〜Dのいずれかを選択する」、b案:「D〜Dの平均値を代表値とする」、c案:「D〜Dの最小値を代表値とする」、d案:「D〜Dの最大値を代表値とする」、e案:「D〜Dの値をそれぞれの領域の代表値とする」のいずれかの案を採用することが可能である。本実施形態では、カメラ12a〜12dの撮像画像の画素輝度分布が正規化され、一様の輝度分布であることを前提としているため、b案:「D〜Dの平均値を代表値とする」を採用する。もし、e案:「D〜Dの値をそれぞれの領域の代表値とする」を採用する場合は、各カメラ12a〜12dでの画素輝度を個別に正規化する。その他の案は、各カメラ12a〜12dでの画素輝度分布がある程度正規化されている状態で使用するとよい。どの案を選択するかは、パラメータ情報格納部28に予め格納する。
(3)オフセットマップ生成
前後左右の接合領域に対してそれぞれオフセットマップを生成する。本実施形態では、各カメラ12a〜12dでの撮像画像の画素輝度分布が正規化され、一様の輝度分布であることを前提にしているため、左右一対のオフセットマップを作成し、それを左右対称に反転し、もう一方のオフセットマップを生成する。以下、例として左前方のオフセットマップを生成する手順を説明する。
i)マップサイズと適用位置の決定
図13に示すように、マップサイズは図5の計算対象領域A1−2の横幅Mピクセルを固定とし、オフセットマップの適用位置における前後左右及び中心Cを決定する。L方向座標において、中心Cを前方接合境界FB上に配置するようにl1を設定する。L方向座標に関するl1及びW方向座標に関するw1については、パラメータ情報格納部28に予め格納されており、この情報を用いてオフセットマップサイズと適用位置を決定する。
ii)オフセットの決定
パラメータ情報格納部28に格納されているオフセットマップ計算方法に従ってオフセットマップの輝度分布を決定する。オフセットマップ計算方法については、a−1:「縦方向線形」、a−2:「左右方向線形」、b:「非線形」を選択でき、特にb:「非線形」の場合は、非線形の種類を何種類か登録できるものとする。登録は、「n次曲線」、「不連続曲線」、「前後左右がそれぞれ独立した曲線あるいは直線」でオフセットを決定できるものとする。本実施形態では、a−1:「縦方向線形」を適用し、前後方画像と左右方画像との重ね合わせ比率を100:0とした場合の例を示す。
図14に示すように計算対象領域A1−2の輝度分布は解析される。これより、a−1:「縦方向線形」でオフセットを求める場合、オフセットマップの輝度分布は図15及び図16に示すようになる。
図15に示すように、接合部分を滑らかにするために、D≧0の場合は、オフセットマップ中心CのL方向座標からL−1までを線形に単調増加させるようなオフセット値を求める。図16に示すように、D<0の場合は、0からオフセットマップ中心CのL方向座標までを線形に単調増加させるようなオフセット値を求める。これを全てのW座標について実施することで、オフセットマップを作成する。図17及び18は、あるカラープレーン(例えば、RBGのRだけ、グレースケールの場合は1プレーン)のオフセットマップOMを示したものである。
本実施形態では、前方左側部分の接合領域のオフセットマップを求めたが、前方右側部分は本オフセットマップOMを左右反転させたものを使用すれば、同じ条件のオフセットマップが作成できる。後方の接合領域についても同様の方法でオフセットマップを作成することができる。尚、

前方画像F及び後方画像R:左右画像の重ね合わせ比率をU:Vとした場合は、D’=D×U/100としてオフセットマップ生成基準データを修正すればよい。
ステップS4では、映像合成装置20のオフセット付接合処理部24が、ステップS3で求めたオフセットマップOMを各接合領域に対して適用する。前後方画像と左右方画像との重ね合わせ比率をU:Vとした場合は、前後方画像と左右方画像とで完全に領域が重なる部分については、U:Vでαブレンディング等の処理を行えばよい。
次に、図19に示すように、計算領域A2−1にオフセットマップOMを適用し、αブレンディング等で合成した画像の画素値P(x,y)に対して、オフセットマップが適用される領域に対して、マップのオフセットマップの各値OM(m,n)を各画素ごとに加算していく。
ステップS5では、図20に示すように、映像合成装置20の接合部フィルタ処理部26が、ステップS4でオフセットマップを適用した画像に対して、接合境界をできるだけ目立たなくするようにフィルタ処理を行う。そのため、接合部フィルタの効果としては、できるだけ接合境界に沿った方向のエッジとその周囲をぼかし、それ以外の部分は原画像に近い画像になるようにするフィルタを適用する。そのような効果をもつフィルタとしては、ガウシアンフィルタ、ローパスフィルタ、荷重平均フィルタ、k最近隣平均フィルタ、またはオリジナルのフィルタ等を採用することが可能であるが、本実施形態では可変加重平均フィルタを適用する。
可変加重平均フィルタは、エッジや線のような大きな濃度変換はそのまま保存し、微小な輝度変化のみを選択的に平滑化しようとするフィルタである。3×3の可変加重平均フィルタは、下式(10)〜(12)で表わされる。
Figure 2008042664


Figure 2008042664


Figure 2008042664

h(k,l)はσが重み係数を決定するが、式(12)から判るように、σは中心画素と(k,l)だけ離れたが、その輝度差の逆数であるため、輝度差が小さければ重み係数は大きくなるが、輝度差が大きくなると重み係数は小さくなり、大きく輝度が変化する箇所では、その輝度変化の影響が中心画素に及ばなくなる特徴をもつ。
本実施形態では、3×3の可変加重平均フィルタを前方接合境界A1−2付近に2列適用する。図21(a)(b)は、接合境界付近にフィルタ処理を行う手順を示す図である。図21(a)(b)では、前方画像Fと左方画像LSとの前方接合境界FBに対してフィルタ処理を行う様子を示している。図21(a)に示すように、まず、前方接合境界FBにフィルタfaをW方向に1画素ずつずらしながら適用する。次に、図21(b)に示すように、フィルタfaをL方向に1画素だけ適用箇所をずらした後、フィルタfaをW方向に1画素ずつずらしながら適用する。このように、本処理では、各画像の重複領域のみならず、重複領域以外でかつ接合境界付近の画素情報も一部も利用して俯瞰画像合成処理を実現している。
ステップS6では、映像出力装置32が、ステップS5で生成した合成画像をビデオ信号等に変換して、ディスプレイ32に出力する。
ステップS7では、車両のエンジンの停止等により、画像表示装置10の動作を終了する。
本実施形態によれば、映像合成装置20のオフセットマップ生成部22がセンサ18が検出した揺れに応じて画像同士の接合境界における計算対象領域を設定し、映像合成装置20のオフセットマップ付接合処理部24及び接合部フィルタ処理部26は、当該計算対象領域における画像の画質が均一になるように画像の補正を行うため、揺れに応じて画像同士の接合領域における画質を補正することができる。
また、本実施形態によれば、映像合成装置20のオフセットマップ生成部22が、センサ18が検出した揺れが大きいほど、画像の補正を行う計算対象領域を大きく設定するため、揺れに応じて画像同士の接合領域における画質を一層滑らかに補正することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
実施形態に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るカメラの配置を示す斜視図である。 実施形態に係る視点変換原理を示す図である。 実施形態に係る画像表示装置の動作を示すフロー図である。 (a)(b)は計算対象領域の設定方法を示す図である。 車両座標系を示す図である。 各画像の接合を示す平面図である。 車両の基準姿勢時の映像の接合境界を示す側面図である。 計算対象領域の設定における揺れの影響を計算する手順を示すフロー図である。 基準姿勢に対してピッチ角がθ変化した場合の接合境界のズレ量を示す側面図である。 基準姿勢に対して高さがΔH変化した場合の接合境界のズレ量を示す側面図である。 (a)〜(c)はズレ量による計算対象領域の変化を示す図である。 オフセットマップ生成時における計算対象領域内の座標系の定義を示す図である。 計算領域内の輝度分布を示す図である。 輝度D>0の場合のオフセットマップの輝度分布を示すグラフ図である。 輝度D<0の場合のオフセットマップの輝度分布を示すグラフ図である。 輝度D>0の場合のオフセットマップを示す図である。 輝度D<0の場合のオフセットマップを示す図である。 計算領域にオフセットマップを適用した様子を示す図である。 接合境界付近にフィルタ処理を行った様子を示す図である。 (a)(b)は、接合境界付近にフィルタ処理を行う手順を示す図である。
符号の説明
10…画像表示装置、11…車体、12a,12b,12c,12d…カメラ、14…画像入力装置、16…視点変換装置、18…センサ、20…映像合成装置、22…オフセットマップ生成部、24…オフセット付接合処理部、26…接合部フィルタ処理部、28…パラメータ情報格納部、30…映像出力装置、32…ディスプレイ、A…計算領域、OM…オフセットマップ。

Claims (2)

  1. 複数の撮像手段により得られた複数の画像を合成して表示する画像表示装置において、
    前記撮像手段の揺れを検出する揺れ検出手段と、
    前記画像同士の接合境界における計算対象領域を設定する計算対象領域設定手段と、
    前記計算対象領域設定手段が設定した計算対象領域における画像の画質が均一になるように画像の補正を行う補正手段と、
    を備え、
    前記計算対象領域設定手段は、前記揺れ検出手段が検出した揺れに応じて前記計算対象領域を設定する画像表示装置。
  2. 前記計算対象領域設定手段は、前記揺れ検出手段が検出した揺れが大きいほど、前記計算対象領域を大きく設定する、請求項1に記載の画像表示装置。
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JP2013026801A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Aisin Seiki Co Ltd 車両周辺監視システム
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