JP2008041316A - 天井埋込形照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はベッドの領域において充分な照度を得ることができるとともに、患者に対しても不快感を生じさせない天井埋込形照明器具を提供する
【解決手段】本実施形態によれば、投光開口51から照射される照射光の一部を遮光ユニット6によって投光開口51よりも下方の領域で適宜遮光することができるので、療養室8のベッド9の略中心位置の直上に照明器具1を設置してもベッド9に寝た状態の患者4が光源3を直視しないように設定することができる。これにより、ベッド9を使用する患者4に不快感を生じさせない。
【選択図】図1
【解決手段】本実施形態によれば、投光開口51から照射される照射光の一部を遮光ユニット6によって投光開口51よりも下方の領域で適宜遮光することができるので、療養室8のベッド9の略中心位置の直上に照明器具1を設置してもベッド9に寝た状態の患者4が光源3を直視しないように設定することができる。これにより、ベッド9を使用する患者4に不快感を生じさせない。
【選択図】図1
Description
本発明は、天井埋込形照明器具に関する。
一般的に、医療や福祉施設向けの療養室(ベッドが設置された部屋)に設けられる照明器具は、ベッドの中心位置から通路側の方向(ベッドに人が寝た状態における足元方向)の天井に設置される天井埋込形の照明器具やベッドの枕元の壁面に設置されるブラケットなどがあるが、ベッドの枕元を含めた略全体を照射できるように照明装置をベッドの直上の天井に設置することはなされていなかった。
すなわち、ベッドの略全体を照射可能となるようにベッドの略中心位置の直上の天井に天井埋込形照明器具を設置すると、患者がベッドに寝た状態において、埋込形照明器具に用いられいている光源が患者から直視されてしまうので、患者が大きな不快感を生じることになるからである。
また、療養室における照明器具としては、例えば通路に配置した天井直付の照明器具において天井側に間接的に照射される間接照明機能の他に直下方向にも適宜配光が得られるように照明器具内の可動反射板を用いた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
これによると、治療や処置の際には間接照明に加えて照明器具の直下方向の照度を向上させるというものである。
特開昭63−16501号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような技術では、通路の直下方向にある程度は広がる配光は得られてもベッドの領域に照射できる範囲には限界があるので、ベッド全体を照射することはできなかった。また、仮に特許文献1記載の技術において、ベッドの通路側とは反対側である枕元付近まで配光を広げてしまおうとしても、結局、照明器具のランプが患者から直視されてしまうことになるので、ベッドの広い範囲に十分な照度を得る事が困難であった。
したがって、医者による治療や処置の場合にベッド全体が照射することができないため、処置用の専用灯具(照射範囲が幅狭であるもの)をベッドの真上の天井に適宜設けたりすることになってしまい、設備投資が多くなるともに、療養室のレイアウト変更があった場合には容易に対応することができないものであった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、ベッドの領域において充分な照度を得ることができるとともに、患者に対しても不快感を生じさせず、さらに療養室のレイアウト変更の際にも容易に対応することができる天井埋込形照明器具を提供することを目的とする。
請求項1記載の天井埋込形照明器具は、天井に埋め込まれる器具本体と;一端側に投光開口を有し、器具本体内に設けられる反射板と;反射板内に設けられる光源と;投光開口の周縁部から投光開口よりも天井に対して下側に突出可能となるように形成され、投光開口から突出した位置においては、投光開口から照射される光の一部を遮光するように設けられる遮光手段と;を具備することを特徴としている。
遮光手段は、投光開口よりも天井に対して下側に突出可能であればよく、例えば遮光手段を使用しない場合には、投光開口よりも突出しないように器具本体内又は天井の内側に収納配置されるように設けられてもよい。このような構成にすると、本来の配光領域を使用したい場合には通常の天井埋込形照明器具としても用いることができるので、療養室のレイアウト変更に伴って通常の照明器具として使用したい場合でも容易に対応することができ、汎用性を高めることができる。
また遮光手段の投光開口よりも下側に突出する方法は、例えば人の手作業によって天井からベッド側に引き出されるように構成したり、リモコン操作等の遠隔操作によって自動的に天井からベッド側に下降しているようにすることもできる。
請求項1記載の埋込形照明器具によれば、投光開口から照射される照射光の一部を前記投光開口よりも下方の領域で適宜遮光することができるので、療養室のベッドの略中心位置の直上付近に埋込形照明器具を設置しても、光源を点灯した状態においてベッドに寝た状態の患者が光源を直視しないように設定することができる。
請求項2記載の天井埋込形照明器具によれば、請求項1記載の天井埋込形照明器具において、遮光手段は、投光開口の周縁に沿って回動可能となるように設けられていることをを具備することを特徴としている。
請求項2記載の埋込形照明器具によれば、遮光する方向を可変することができるので、療養室内のベッドの配置が変わったとしても、新たに埋込形照明器具を設置し直さすことがなく、配置変更後のベッドを使用する患者が光源を直視しないように設定し直すことが容易となる。
請求項3記載の天井埋込形照明器具によれば、請求項1または2記載の天井埋込形照明器具において、遮光手段は、投光開口から突出する突出量が調整自在であることを特徴とする。
請求項3の埋込形照明器具によれば、遮光手段の突出量を調整することができるので、療養室内のベッドの配置が変わっても配置変更後のベッドを使用する患者が光源を直視しないように設定し直すことが容易となる。また、個々の患者の要望(身長や枕元の位置等)に応じて個別に遮光範囲を調整することができる。さらにまた、天井埋込形照明器具が設置される天井の高さに応じた遮光範囲の調整を容易にすることができる。
請求項1の天井埋込形照明器具によれば、投光開口から照射される照射光の一部を前記投光開口よりも下方の領域で適宜遮光することができるので、ベッドを使用する患者に不快感を生じさせずにベッドの周辺領域における十分な照度を得ることができる。
請求項2記載の埋込形照明器具によれば、遮光する方向を可変することができるので、療養室のレイアウトが変更になった場合でも、配置変更後のベッドを使用した患者が光源を直視しないように設定し直すことが容易となり、汎用性を高めることができる。
請求項3の埋込形照明器具によれば、遮光手段の突出量を調整することができるので、療養室のレイアウトが変更になった場合でも、配置変更後のベッドを使用する患者が光源を直視しないように設定し直すことが容易となる。また、個々の患者毎のベッドに寝る位置や要望に対しても容易に遮光範囲を調整することができる。さらにまた、天井埋込形照明器具が設置される天井の高さに応じて遮光範囲を容易に調整することができるので、汎用性を非常に高めることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本実施形態の照明器具の一部を切り欠いた状態を示す正面断面図、図2は図1の照明器具の上部を示した上面図、図3は図1の照明器具を療養室の天井に取付けた状態を示す説明図である。
天井埋込形照明器具である照明器具1は、図1、2に示すように、器具本体10、ソケット2、光源3、反射板5、及び遮光手段である遮光ユニットを有するものであって、天井板7に形成された埋込穴71を通じて殆どが天井板7内に埋込配置されるものである。
器具本体10は、上部側にソケット2が設けられるとともに、このソケット2の横方向に延出する天板11を有している。そして、天板11には、光源3の点灯装置等の電気分品が収納されている収納ボックス12、収納ボックス12のさらに横方向に端子台13が設けられている。
また器具本体10は、天板11から下方方向に2本の支柱14を有しており、その下端側には天井板7の埋込穴71の縁部に係止する枠部19が設けられている。
また器具本体10の支柱14には、照明器具1を天井板7に取付固定するための取付バネ18が設けられる溝部17を形成している。さらに、天板11にはチェーンからなる反射板5の落下防止具15が設けられている。
光源3は、蛍光ランプであって、透光性を有するガラス管がU字状に複数個形成されて一つの放電路構成しているものであり、ガラス管の内面には、蛍光体被膜が形成されるとともに、ガラス管内には所定量の水銀、希ガス等が封入されている。そして、このガラス管の一端側には口金31が設けられている。
反射板5は、下方側である一端側に投光開口51、上部である他方側に光源挿通孔54が形成された略釣鐘形となっている。
遮光手段である遮光ユニット6は、投光開口51と略同位置の枠部19から天井より下側に突出自在となるような第一遮光板61と、前記第一遮光板部61の先端側であって前記第一遮光板部61と連結する第二遮光板部62を有している。
この第一及び第二の遮光板部61、62は、天井板7の内側に設けられている収納部63内に収納自在となるように設けられている。そして、第一遮光板部61と遮光板部62とは、連動機構により連動するようになっており、収納部63から最初に下側に引き出されるように突出するのは第二遮光部62であって、第二遮光板部62よりもさらに下側に遮光領域を設けたい場合には、第一遮光板部61が収納部63から下側に引き出されるようになっているものである。なお、第一遮光部61及び第二遮光部62の突出量は、適宜調整できるものである。また、第一、第二遮\光板部61,62の引き出し手段は、人の手作業であってもよいし、遠隔操作による遠隔制御であってもよい。
また、遮光ユニット6は、図2に示したように、枠部19に形成された支柱14、14間に形成された回動溝64をガイドとして移動することができるようになっている。これにより、投光開口51の周縁に沿うように遮光ユニット6の配置位置を可変することができるものである。なお、遮光ユニット6の回動手段は、人の手作業であってもよいし、遠隔操作による遠隔制御であってもよい。
ここで、本実施形態の照明器具3の天井板7への療養室8への取付状態について図3を参照して説明する。
図3に示すように、照明器具1をベッド9の略中心位置の直上である天井板7内に埋込配置するとベッド9の略全体を照明器具1で照射できるようになる。このとき、ベッド9には、通路91側とは反対側を枕元92とするように患者4が寝るようになっている。そして、図3のように、患者4がベッドに寝ている状態において、遮光ユニット6の第一遮光部61及び第二遮光部62を引き出した状態においては、患者4の視線Aからは、照明器具1の光源3が直視されないようになっている。したがって、例えば医者が患者4の腹部周辺の処置を行う際であっても遮光ユニット6を天井板7から突出させることで、医者に対して処置に耐えうる十分な照度をベッド9付近でも得ることができるとともに、患者4は処置の最中に不快感を生じることがない。また、医者の処置以外であっても例えば患者4の看護者にとってもベッド周辺の広い範囲で照度が確保できることは非常に有効であって、看護における精神的負担を少しでも軽減することができる。また、ベッド9を使用する患者4においても、ベッド9全体を適宜明るく照明することができるので、日常生活において照度不足による不具合が生じることを抑制することができる。
本実施形態によれば、投光開口51から照射される照射光の一部を遮光ユニット6によって投光開口51よりも下方の領域で適宜遮光することができるので、療養室8のベッド9の略中心位置の直上に照明器具1を設置してもベッド9に寝た状態の患者4が光源3を直視しないように設定することができる。これにより、ベッド9を使用する患者4に不快感を生じさせずにベッド9の周辺領域の十分な照度を得ることができるので、医者の診察や処置、看護者の看護及び患者4の日常生活において十分な明るさを確保することができる。
また、本実施形態によれば、遮光ユニット6が回動溝63を移動自在であるので、遮光する方向を可変することができる。これにより、療養室8内のベッド9の配置が変わったとしても、新たに照明器具1を設置し直さすことがなく、配置変更後のベッド9を使用する患者4も光源3を直視しないように設定し直すことが容易となる。また、必要に応じて、照明器具1の直下に配置されたベッド9以外の周辺の領域(隣りのベッド等)から照明器具1の光源3が見えないように調整することも可能となり、複数の患者4が存在する療養室8である場合にも各患者4等に不快感を生じさせないようにすることもできる。
また本実施形態によれば、遮光ユニット6の第一遮光材61や第二遮光部62の突出量を調整することができるので、療養室8内のベッド9の配置が変わっても配置変更後のベッド9を使用する患者4が光源を直視しないように設定し直すことが容易となる。また、個々の患者4の状態(身長や枕元の位置)に応じて用意に遮光範囲を調整することができる。さらにまた、照明器具1が設置される天井板7の高さに応じても遮光範囲を容易に調整することができるので、特に照明器具1を製造する側にとっても各天井に応じた専用の照明器具にすることがないので、在庫の管理や生産性においても非常に有効なものである。
なお、本本実施形態においては、遮光ユニット6は第一及び第二遮光部61,62の連動機構によるものであったが、これに限定されるものではなく、他の形態でもよい。また、遮光ユニット6は、必ずしも照明器具1と一体でなくてもよく、後付できるようなユニットであってもよい。
1…照明器具、10…器具本体、3…光源、5…反射板、51…投光開口、6…遮光手段である遮光ユニット
Claims (3)
- 天井に埋め込まれる器具本体と;
一端側に投光開口を有し、器具本体内に設けられる反射板と;
反射板内に設けられる光源と;
投光開口の周縁部から投光開口よりも天井に対して下側に突出可能となるように形成され、投光開口から突出した位置においては、投光開口から照射される光の一部を遮光するように設けられる遮光手段と;
を具備することを特徴とする天井埋込形照明器具。 - 遮光手段は、投光開口の周縁に沿って回動可能となるように設けられていることを特徴とする請求項1記載の天井埋込形照明器具。
- 遮光板は、投光開口から突出する突出量が調整自在であることを特徴とする請求項1または2記載の天井埋込形照明器具。
Priority Applications (1)
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JP2006210934A JP2008041316A (ja) | 2006-08-02 | 2006-08-02 | 天井埋込形照明器具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011233546A (ja) * | 2011-08-26 | 2011-11-17 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 照明器具 |
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2006
- 2006-08-02 JP JP2006210934A patent/JP2008041316A/ja active Pending
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