JP2008038859A - 予混合圧縮着火機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼室の燃焼状態を効果的に緩慢化することができ、且つ、高トルクの運転領域において異常燃焼の抑制が可能な予混合圧縮着火機関を提供する。
【解決手段】予混合圧縮着火機関1は燃焼室10を有する。燃焼室10において燃焼した混合気は、上流端及び下流端がそれぞれ燃焼室10に連通した迂回経路30を経由してEGRガスとして燃焼室10へ還流する。EGRガスは、第1運転領域においては、燃焼室10の中心部へ供給され、第1運転領域よりも低トルクの第2運転領域においては、燃焼室10の壁面に沿って流動するように供給される。
【選択図】図1
【解決手段】予混合圧縮着火機関1は燃焼室10を有する。燃焼室10において燃焼した混合気は、上流端及び下流端がそれぞれ燃焼室10に連通した迂回経路30を経由してEGRガスとして燃焼室10へ還流する。EGRガスは、第1運転領域においては、燃焼室10の中心部へ供給され、第1運転領域よりも低トルクの第2運転領域においては、燃焼室10の壁面に沿って流動するように供給される。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃焼室を有する予混合圧縮着火機関に関するものである。
予混合圧縮着火機関においては、過早着火やノッキング等の異常燃焼の発生を抑制することが課題であり、このような異常燃焼は、騒音や機関損傷の原因となる。
上記のような異常燃焼は、混合気が自着火温度に到達するのが早すぎる場合や、筒内の燃料量が多く、空気と燃料とが燃焼室において均一に混合され、燃焼室内全体において同時に自着火が生じ、急速な燃焼が行われる場合や、燃焼室内の温度(筒内温度)が均一な場合に発生しやすい。そこで、特許文献1には、外部EGR(Exhaust Gas Recirculation、排気ガス再循環)ガスを燃焼室へ還流させて、燃焼室内に不均一に分布させることにより、外部EGRガスによる燃焼緩慢効果、及び、混合気の不均一化による燃焼緩慢効果によって燃焼状態を緩慢化させて異常燃焼を抑制する技術が開示されている。
また、特許文献2には、低温のEGRガスと、排気ポート内を逆流してくる高温の排気とを運転領域に応じて適宜燃焼室に供給して筒内(燃焼室内)に温度分布を生じさせることで、低負荷(低トルク)運転領域においては失火の発生や未燃成分の生成を抑制し、高負荷(高トルク)運転領域においては高負荷運転時の着火性を確保しつつ、異常燃焼を抑制する技術が開示されている(特許文献2の第4の実施の形態参照)。
しかし、高負荷(高トルク)の運転領域においては、温度の高くなる燃焼室の(径方向における)中心部において過早着火が生じやすく、それに伴い発生する異常燃焼の抑制は困難となる。特許文献1には、当該問題に対する具体的対策の記載がないため、この技術を用いても燃焼状態を効果的に緩慢化できない。
また、特許文献2の技術では、高負荷(高トルク)運転領域において、低温の排気(外部EGRガス)を燃焼室の側壁面付近に分布させ、高温の排気を燃焼室の上壁面付近に分布させることで燃焼室を不均一な状態、すなわち、(径方向における)中心部に高温の排気が、周辺部に低温の排気が分布している状態にし、燃焼の緩慢化を図っている。しかし、より高負荷(高トルク)の運転領域での運転を考えると、温度の高くなる燃焼室中心部の燃焼抑制が不足してノッキング等の異常燃焼が発生しやすいため、この技術を用いても、より高負荷(高トルク)の運転領域では燃焼状態を十分に緩慢化できない。
そこで、本発明の目的は、燃焼室の燃焼状態を効果的に緩慢化することができ、且つ、高トルクの運転領域において異常燃焼の抑制が可能な予混合圧縮着火機関を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の予混合圧縮着火機関は、燃焼室と前記燃焼室にて燃焼した混合気を排出する排気通路を有する予混合圧縮着火機関であって、上流端が前記排気通路に連通し、下流端が前記燃焼室に連通する迂回経路を経由してEGRガスとして前記燃焼室へ直接還流させ、前記EGRガスは、第1運転領域においては、前記燃焼室の中心部へ供給され、前記第1運転領域よりも低トルクの第2運転領域においては、前記燃焼室の壁面に沿って流動するように供給される。
この構成によると、第2運転領域においては、燃焼室中心部での着火性が確保されつつ、燃焼室中心部での燃焼後の燃焼は、燃焼室の周辺部に配置された低温のEGRガスによって効果的に緩慢化される。よって、EGRガスの導入時に懸念される失火を防止しつつ、騒音の緩和や機関の損傷の防止が可能となる。また、より高トルクの第1運転領域においては、温度が高く、着火の起点になりやすい燃焼室中心部へEGRガスを供給することで、燃焼室周辺部又は燃焼室全体にEGRを供給する場合よりも、燃焼室の燃焼状態が十分に緩慢化され、より高トルクの第1運転領域においても運転が可能となる。以上により、燃焼室の燃焼状態を効果的に緩慢化することができ、且つ、高トルクの運転領域において異常燃焼の抑制が可能な予混合圧縮着火機関が得られる。
前記EGRガスは、圧縮行程において噴射されることで、前記燃焼室へ還流してもよい。これによると、EGRガスが拡散しにくいためにEGRガスの不均一性が保たれ、燃焼状態をより効果的に緩慢化できる。
前記EGRガスは、前記第1運転領域においては、圧縮行程の中乃至後期に前記燃焼室へ還流してもよい。これによると、圧縮行程中、遅めに還流することで、EGRガスが燃焼室内で拡散してしまうことなく中心部に保持され、第1運転領域において、燃焼室の燃焼状態がより十分に緩慢化される。
前記EGRガスは、前記第2運転領域においては、圧縮行程の中期に前記燃焼室へ還流してもよい。これによると、圧縮行程中、早めに燃焼室内にEGRガスを流動させることによって、EGRガスが燃焼室の周辺部へ行き亘って保持され、第2運転領域において、燃焼室中心部での着火性がより確実に確保される。
前記EGRガスは、前記第2運転領域よりもさらに低トルクの第3運転領域では、前記燃焼室へ供給されなくてもよい。これによると、より低トルクの第3運転領域においても着火性を確保することができる。
前記運転領域が、前記燃焼室への燃料噴射量と機関回転数との関係により規定されてもよい。これによると、運転領域を正確に規定することができる。
前記第1運転領域よりも低トルクで、且つ、前記第2運転領域よりも高トルクの第4運転領域においては、前記EGRガスは、前記燃焼室内に均一に供給されてもよい。これによると、第1運転領域と第2運転領域の中間に位置する第4運転領域においても、燃焼室の燃焼状態を効果的に緩慢化することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照しつつ、第1実施形態に係る予混合圧縮着火機関について説明する。図1は、本実施形態に係る予混合圧縮着火機関1の構成を示す断面模式図である。
まず、図1を参照しつつ、第1実施形態に係る予混合圧縮着火機関について説明する。図1は、本実施形態に係る予混合圧縮着火機関1の構成を示す断面模式図である。
燃焼室10は内燃機関におけるシリンダーの内部空間であり、燃焼室10では、ピストン20が図の上下方向に往復運動する。ガス燃料と空気とが混合した混合気は、吸気ポート30eを通って燃焼室10へ供給される。そして、排気が排気ポート30aを通して排出される。排出された排気の一部は、EGR通路30bを通り、再び吸気路30cから燃焼室10へと還流し、又は、EGR通路30bの途中から分岐して設けられた外部EGR加圧装置80bを経由して、外部EGR噴射装置60c、60dから燃焼室10へと還流する。このように、予混合圧縮着火機関1においては、上流端及び下流端がそれぞれ燃焼室10に連通した迂回経路30が形成されており、これが外部EGRとして機能する。そして、排気はEGRガスとして燃焼室10へ還流する。また、吸気ポート30e及び排気ポート30aと燃焼室10との間には、それぞれ、吸気弁50、排気弁40が配置されており、これらが、吸気、圧縮、燃焼・膨張、排気の各行程におけるピストン20の上昇・下降に応じて適宜開閉されることにより、吸気及び排気が行なわれる。なお、上記の機構の動作は、図示しないECU(Electronic Control Unit)により制御される。また、吸気ポート30e及び排気ポート30aは、図1では一つずつ示しているが、それぞれ二つずつ設けられている(図3(a)、(b)の説明で後述)。
(吸気について)
吸気についてより具体的に説明する。図示しない吸気口より取り入れられた吸気(空気)は、吸気路30c、吸気路30dを通ってガスミキサ80dへと送られる。このときに、過給機80cによって、空気が強制的に燃焼室10方向へ送られている。また、ガスミキサ80dには、図示しないガス供給源よりガス燃料が供給され、このガスミキサ80dにおいて空気とガス燃料とが混合する。そして、この混合気が、吸気ポート30eを通って燃焼室10へ送られる。また、吸気ポート30eは、燃焼室10内に旋回流が生じるような形状に形成されている。
吸気についてより具体的に説明する。図示しない吸気口より取り入れられた吸気(空気)は、吸気路30c、吸気路30dを通ってガスミキサ80dへと送られる。このときに、過給機80cによって、空気が強制的に燃焼室10方向へ送られている。また、ガスミキサ80dには、図示しないガス供給源よりガス燃料が供給され、このガスミキサ80dにおいて空気とガス燃料とが混合する。そして、この混合気が、吸気ポート30eを通って燃焼室10へ送られる。また、吸気ポート30eは、燃焼室10内に旋回流が生じるような形状に形成されている。
(排気及びEGRについて)
排気及びEGRについてより具体的に説明する。燃焼室10からの排気は、排気ポート30aを通り、その一部がEGR通路30bへと導入される。排気はEGR通路30bの途中に設けられたEGRクーラ80aにおいて冷却され、EGR通路30bを通り、バルブ70bを開放することにより吸気路30cへ、バルブ70aを開放することにより外部EGR加圧装置80bへと送られる。外部EGR加圧装置80bにおいて加圧された低温の排気は、燃焼室10の中心部に排気を噴射するための外部EGR噴射装置60c、又は、燃焼室10の壁面に沿って流動するように排気を噴射するための外部EGR噴射装置60dによって燃焼室10へ噴射されることで、EGRガスとして燃焼室10へ還流する。
排気及びEGRについてより具体的に説明する。燃焼室10からの排気は、排気ポート30aを通り、その一部がEGR通路30bへと導入される。排気はEGR通路30bの途中に設けられたEGRクーラ80aにおいて冷却され、EGR通路30bを通り、バルブ70bを開放することにより吸気路30cへ、バルブ70aを開放することにより外部EGR加圧装置80bへと送られる。外部EGR加圧装置80bにおいて加圧された低温の排気は、燃焼室10の中心部に排気を噴射するための外部EGR噴射装置60c、又は、燃焼室10の壁面に沿って流動するように排気を噴射するための外部EGR噴射装置60dによって燃焼室10へ噴射されることで、EGRガスとして燃焼室10へ還流する。
(ピストンについて)
ピストン20上面の中心部には、凹部20hが形成されており、これにより、圧縮行程後半において、ピストンの中心付近の混合気温度が、中心から離れた部分と比べて高くなる。そのため、ピストン中心付近から着火が生じやすくなるとともに、フラットな形状のピストンに比べて中心部の温度が高くなり、失火しにくくなる。
ピストン20上面の中心部には、凹部20hが形成されており、これにより、圧縮行程後半において、ピストンの中心付近の混合気温度が、中心から離れた部分と比べて高くなる。そのため、ピストン中心付近から着火が生じやすくなるとともに、フラットな形状のピストンに比べて中心部の温度が高くなり、失火しにくくなる。
(動作)
次に、予混合圧縮着火機関1の動作について説明する。まず、運転領域分布を示す図2を用いて、本実施形態において想定する運転領域について説明する。運転領域は、燃焼室10への燃料噴射量とエンジン回転数との関係により規定される。ここで、燃料噴射量は、トルクの大きさと対応するものであり、図2に示すように、運転領域は、トルクとエンジン回転数との関係により規定される。これにより、運転領域の正確な規定が可能となる。図2のA、B、Cの領域は、それぞれ第1運転領域、第2運転領域、第3運転領域を示している。図から分かるように、高トルク側の運転領域から順に、第1運転領域、第2運転領域、第3運転領域となっている。
次に、予混合圧縮着火機関1の動作について説明する。まず、運転領域分布を示す図2を用いて、本実施形態において想定する運転領域について説明する。運転領域は、燃焼室10への燃料噴射量とエンジン回転数との関係により規定される。ここで、燃料噴射量は、トルクの大きさと対応するものであり、図2に示すように、運転領域は、トルクとエンジン回転数との関係により規定される。これにより、運転領域の正確な規定が可能となる。図2のA、B、Cの領域は、それぞれ第1運転領域、第2運転領域、第3運転領域を示している。図から分かるように、高トルク側の運転領域から順に、第1運転領域、第2運転領域、第3運転領域となっている。
次に、第1運転領域における予混合圧縮着火機関1の動作について、図3の(a)を用いつつ説明する。図3(a)は、燃焼室10を上面から見たときの模式説明図である。また、図4には、圧縮上死点(TDC、Top Dead Center)付近における燃焼室の内圧の状態を示した。横軸はクランク角度である。異常燃焼状態とは、図4の(a)のような状態であり、最高内圧付近のクランク角度において、鋭いピークを有していることが分かる。これを(b)又は(c)のような状態にすることが燃焼の緩慢化ということになる。
上記のように、燃焼室10には、二つの吸気ポート30e及び二つの排気ポート30aが連通している。第1運転領域は、上記のようにより高トルクの運転領域であり、図4の(a)に示すような異常燃焼状態が発生しやすい。そこで、予混合圧縮着火機関1において、EGRガスをバルブ70bを開放することにより、過給機80c前の吸気路30cに戻して、混合気と共に燃焼室10内に供給する。また、それと同時に、外部EGR噴射装置60cによって、EGRガスを燃焼室10の中心部に噴射する(図3(a)参照)。図3(a)において、破線の領域が、外部EGR噴射装置60cからのEGRガスの分布している領域(領域10c)となる。以上により、まず、過給機80c前に戻した低温のEGRガスが燃焼室10内に還流することで、筒内ガスの比熱増加、不活性ガスの増加が生じることによる燃焼緩慢化効果に加え、外部EGR噴射装置60cからの低温のEGRガスが、燃焼室内でも温度が高く、着火の起点となる燃焼室中心部へ供給されることで、燃焼室10の中心部の温度低下、比熱増加、不活性ガスの増加による反応速度の低下が生じて、燃焼室周辺部又は燃焼室全体にEGRを供給する場合よりも、燃焼室10の燃焼状態が十分に緩慢化される(図4で説明すると、(a)から(b)のような状態にすることができる)。その結果、より高トルクの第1運転領域においても運転が可能となる。
また、外部噴射装置60cからのEGRガスは、圧縮行程において噴射されることで、燃焼室10へ還流させている。これによると、EGRガスが拡散しにくく、燃焼室中心部に保持されやすいためにEGRガスの不均一性が保たれ、燃焼状態を効果的に緩慢化できる。より具体的には、EGRガスは、圧縮行程の中乃至後期に燃焼室10へ還流させている。このタイミングは、図4を用いて説明すると(d)の期間に相当する。これによると、圧縮行程中、遅めに還流することで、より高トルクの第1運転領域において、EGRガスが燃焼室10内で拡散してしまうことなく中心部に保持されるので、第1運転領域において、燃焼室の燃焼状態がより十分に緩慢化される。また、噴射によりEGRガスを還流させることで、EGRガスを燃焼室10内に還流させるタイミングを正確に制御でき、さらに、EGRガスの噴射圧力を上げることで、圧縮行程であってもEGRガスを燃焼室内に還流させることができる。
次に、第2運転領域における予混合圧縮着火機関1の動作について、図3の(b)を用いつつ説明する。図3(b)は、燃焼室10を上面から見たときの模式説明図であり、配置は図3(a)と対応している。第2運転領域は、上記のように第1運転領域よりも低トルクの運転領域であり、図4(a)に示すほどの異常燃焼状態には比較的なりにくい。また、燃焼室10の(径方向における)中心部が比較的高温となっているのは第1運転領域と同様である。そこで、予混合圧縮着火機関1において、EGRガスをバルブ70bを開放することにより、過給機80c前の吸気路30cに戻して、混合気と共に燃焼室10内に供給する。また、それと同時に、外部EGR噴射装置60dによって、EGRガスを燃焼室10の壁面に沿って流動するように噴射する(図3(b)参照)。図3(b)において、破線の領域(領域10d)が、外部EGR噴射装置60dからのEGRガスの分布している領域(周辺部)となる。上記のように、吸気ポート30eにより、燃焼室10内には旋回流が生じており、この旋回流に乗ることによっても、EGRガスは周辺部に行き亘る。以上により、まず、過給機80c前に戻した低温のEGRガスが燃焼室10内に分布することで燃焼状態が緩慢化する。また、ここで、第1運転領域よりも低トルクの第2運転領域においては、EGRガスが燃焼室内に均一に供給されると、着火性が過度に抑制され、失火や燃焼安定性の低下を招くおそれがある。そこで、外部EGR噴射装置60cからのEGRガスが低温の周辺部に供給することで、燃焼室10の周辺部に低温のEGRガスが局所的に配置されて、中心部の温度を下げないようにして中心部における着火性を確保しつつ、周辺部に供給されたEGRガスによりその後の燃焼を緩慢化できる(図4で説明すると、(b)の状態を維持することができる)。その結果、燃焼室10の燃焼状態が効果的に緩慢化される。よって、EGRガスの導入時に懸念される失火を防止しつつ、騒音の緩和や機関の損傷の防止が可能となる。
また、外部噴射装置60dからのEGRガスは、圧縮行程において噴射されることで、燃焼室10へ還流させている。これによると、EGRガスが拡散しにくく、燃焼室周辺部に保持されやすいためにEGRガスの不均一性が保たれるので、第2運転領域において、着火性を維持しつつその後の燃焼をより効果的に緩慢化できる。より具体的には、EGRガスは、圧縮行程の中期に燃焼室10へ還流させている。このタイミングは図4の(e)の期間に相当する。これによると、圧縮行程中、EGRガスが筒内に均一に拡散してしまうことなく、(吸気ポート30eによって形成される旋回流に乗りつつ)EGRガスが燃焼室の周辺部へ行き亘って保持されるので、第2運転領域において、燃焼室中心部での着火性がより確実に確保される。
次に、第3運転領域における予混合圧縮着火機関の動作について説明する。第3運転領域は、第2運転領域よりもさらに低トルクであり、この状態でEGRガスを燃焼室10に還流させると、図4の(c)の状態となり、失火のおそれがある。そこで、第3運転領域においてはEGRガスを燃焼室10に供給しない。これにより、より低トルクの第3運転領域においても着火性を確保して、適度に緩慢化された燃焼状態(図4の(b)の状態)を維持することができる。
以上のようにすることで、燃焼室10の燃焼状態を効果的に緩慢化することができ、且つ、高トルクの運転領域において異常燃焼の抑制が可能な予混合圧縮着火機関1が得られる。そして、予混合圧縮着火機関1においては、トルク(燃料噴射量)及び回転数によって規定される少なくとも3種類の運転領域において、それぞれに適するようにEGRガスを還流させること、または還流させないことにより、適度に緩慢化された燃焼状態を維持することができる。
ここで、これらの運転領域(図2参照)については、後述するようなEGRガスの供給を実際に行なって、その結果得られる効果(着火性の確保と燃焼状態の緩慢化)から決定される。例えば、EGRガスを燃焼室10の中心部に供給して、良好な燃焼状態(着火性が確保されつつ、燃焼状態が十分に緩慢化された状態)が得られるトルク・回転数の領域が、第1運転領域として決定される。ここで、運転領域の境界については、このように、トルク・エンジン回転数と、EGRガス供給状態に対応して得られる燃焼状態との関係に基づいて決定してもよいし、排気ポート30aの空気過剰率(混合気の空燃比/理想空燃比)や、騒音(C/V、Conversion Noise)に基づいて決定してもよい。
(第1変形例)
次に、本実施形態の変形例について、図5〜図7を用いつつ、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。まず、第1変形例に係る予混合圧縮着火機関2においては、図5の(a)のように、中心部には外部EGR噴射装置がなく、周辺部には、外部EGR噴射装置260dが回転可能に設けられている。そして、第1運転領域では、図5(a)に示すように、外部EGR噴射装置260dの噴射口が燃焼室10の中心部方向に向けられ、EGRガスは燃焼室10の中心部へ供給される(図5(a)の破線部、領域10c)。また、第2運転領域においては、図5(b)に示すように、外部EGR噴射装置260dの噴射口が、燃焼室10の壁面に沿って流動させるような方向に向けられ、EGRガスは周辺部へ供給される(図5(b)の領域10d)。このような構成とすることで、周辺部に設けられた外部EGR噴射装置260dのみによって、着火性を維持しつつその後の燃焼を効果的に緩慢化でき、且つ、高トルクの運転領域において燃焼室10の燃焼状態を十分に緩慢化でき、異常燃焼の抑制が可能となる。ここでは一つの噴射装置に一つの噴射口が設けられ、噴射装置を回転させることで、EGRガスの噴射方向を切り替えているが、一つの噴射装置に二つの噴射口が設けられ、これらの噴射口を切り替えることにより、噴射方向を切り替えるような構成にしてもよい。
次に、本実施形態の変形例について、図5〜図7を用いつつ、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。まず、第1変形例に係る予混合圧縮着火機関2においては、図5の(a)のように、中心部には外部EGR噴射装置がなく、周辺部には、外部EGR噴射装置260dが回転可能に設けられている。そして、第1運転領域では、図5(a)に示すように、外部EGR噴射装置260dの噴射口が燃焼室10の中心部方向に向けられ、EGRガスは燃焼室10の中心部へ供給される(図5(a)の破線部、領域10c)。また、第2運転領域においては、図5(b)に示すように、外部EGR噴射装置260dの噴射口が、燃焼室10の壁面に沿って流動させるような方向に向けられ、EGRガスは周辺部へ供給される(図5(b)の領域10d)。このような構成とすることで、周辺部に設けられた外部EGR噴射装置260dのみによって、着火性を維持しつつその後の燃焼を効果的に緩慢化でき、且つ、高トルクの運転領域において燃焼室10の燃焼状態を十分に緩慢化でき、異常燃焼の抑制が可能となる。ここでは一つの噴射装置に一つの噴射口が設けられ、噴射装置を回転させることで、EGRガスの噴射方向を切り替えているが、一つの噴射装置に二つの噴射口が設けられ、これらの噴射口を切り替えることにより、噴射方向を切り替えるような構成にしてもよい。
(第2変形例)
次に、第2変形例に係る予混合圧縮着火機関3について、図6を用いて説明する。予混合圧縮着火機関3においては、周辺部の外部EGR噴射装置が、図のように周辺部に、等間隔に4つ配置され、それぞれの噴射口が、EGRガスを同じ方向(図の時計回り方向)に流動させるような方向に向けられている。これによると、第2運転領域において、周辺部へEGRガスを確実に行き亘らせることによって、より確実に燃焼室10の燃焼状態の緩慢化をすることができる。また、吸気ポート30eが旋回流を生じるように形成されていなくても、このような構成とすることで、EGRガスを確実に周辺部へ行き亘らせることができる。
次に、第2変形例に係る予混合圧縮着火機関3について、図6を用いて説明する。予混合圧縮着火機関3においては、周辺部の外部EGR噴射装置が、図のように周辺部に、等間隔に4つ配置され、それぞれの噴射口が、EGRガスを同じ方向(図の時計回り方向)に流動させるような方向に向けられている。これによると、第2運転領域において、周辺部へEGRガスを確実に行き亘らせることによって、より確実に燃焼室10の燃焼状態の緩慢化をすることができる。また、吸気ポート30eが旋回流を生じるように形成されていなくても、このような構成とすることで、EGRガスを確実に周辺部へ行き亘らせることができる。
なお、第2変形例として外部EGR噴射装置が4つ配置されているものについて説明したが、周辺部にEGRガスを供給できれば、外部EGR噴射装置の数は4つ以外であってもよい。
(第3変形例)
次に、第3変形例に係る予混合圧縮着火機関4について、図7を用いつつ説明する。予混合圧縮着火機関4においては、燃焼室10からの排気は、バルブ470aを開放することで、迂回経路430の一部であるEGR通路430bへと導入され、その先に設けられた外部EGR用過給機480b(特開2004−100508号公報参照)の作用により、外部EGR噴射装置460c、460dからEGRガスを燃焼室10内に還流させる。ここで、還流するEGRガスは、EGRクーラ481a、482aにより冷却されている。このような構成とすることで、EGRガスの加圧に起因するエネルギロスを低減できる。また、本変形例においては、過給機80c前に戻るEGR通路は形成されていない。このような構成によっても、着火性を維持しつつその後の燃焼を効果的に緩慢化でき、且つ、高トルクの運転領域において燃焼室の燃焼状態を十分に緩慢化でき、異常燃焼の抑制が可能となる。
次に、第3変形例に係る予混合圧縮着火機関4について、図7を用いつつ説明する。予混合圧縮着火機関4においては、燃焼室10からの排気は、バルブ470aを開放することで、迂回経路430の一部であるEGR通路430bへと導入され、その先に設けられた外部EGR用過給機480b(特開2004−100508号公報参照)の作用により、外部EGR噴射装置460c、460dからEGRガスを燃焼室10内に還流させる。ここで、還流するEGRガスは、EGRクーラ481a、482aにより冷却されている。このような構成とすることで、EGRガスの加圧に起因するエネルギロスを低減できる。また、本変形例においては、過給機80c前に戻るEGR通路は形成されていない。このような構成によっても、着火性を維持しつつその後の燃焼を効果的に緩慢化でき、且つ、高トルクの運転領域において燃焼室の燃焼状態を十分に緩慢化でき、異常燃焼の抑制が可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図8〜図14を用いつつ、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、第2実施形態について、図8〜図14を用いつつ、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る予混合圧縮着火機関の動作について説明する。まず、運転領域分布を示す図8を用いて、本実施形態において想定する運転領域について説明する。図8に示すように、運転領域は、トルクとエンジン回転数との関係により規定される。図8のA、B、C、Dの領域は、それぞれ第1運転領域、第2運転領域、第3運転領域、第4運転領域を示している。そして、図から分かるように、高トルク側の運転領域から順に、第1運転領域(A)、第4運転領域(D)、第2運転領域(B)、第3運転領域(C)となっている。ここで、本実施形態に係る第1及び第2運転領域は、第1実施形態の第1及び第2運転領域とは異なる領域である。また、本実施形態における第1、第2及び第3運転領域のEGRガス供給状態は、それぞれ、第1実施形態の第1、第2及び第3運転領域のEGRガス供給状態と同様である。
ここで、図8、図9を用いて、第1乃至第4運転領域におけるEGRガスの供給状態について説明する。まず、図8に示しているように、第3(C)、第2(B)、第4(D)、第1(A)運転領域の順に、EGRガス供給量の総量が大きくなる。また、図9は、各運転領域におけるEGRガスの供給状態を表わしており、図の円は、それぞれが燃焼室10を表わしており、図の斜線部分は、燃焼室10に供給されたEGRガスを表わしている。下に行くほどトルク・エンジン回転数が大きい。すなわち、上から、第3(C)、第2(B)、第4(D)、第1(A)運転領域におけるEGRガス供給状態を表わしている。また、第2、第4、第1運転領域については、それぞれについてトルク・エンジン回転数を2段階に分けてEGRガス供給状態を示している。図9において、下に行くほど、EGRガスの供給量が大きい。そのため、図9からも、第3、第2、第4、第1運転領域の順に、EGRガス供給量が大きくなっていることが分かる。
以下、図9のそれぞれのEGRガス供給状態について説明する。まず、第3運転領域Dにおいては、EGRガスは供給されない(図9(a)参照)。次に、第2運転領域においては、燃焼室内の周辺部へEGRガスが供給される(図9(b)参照)そして、第2運転領域において、トルク・エンジン回転数が大きくなると、燃焼室の周辺部へのEGRガス供給量がさらに増大し、燃焼室10内への均一供給状態へ近付く(第9(c)参照)。次に、第4運転領域においては、EGRが、燃焼室10内に均一に供給される(図9(d)参照)。また、さらに、第4運転領域において、トルク・エンジン回転数が大きくなると、燃焼室10内のEGRガス供給量が増大する(図9(e)参照)。このようにすることで、第1運転領域と第2運転領域の中間に位置する第4運転領域においても、燃焼室10の燃焼状態を効果的に緩慢化することができる。
次に、第1運転領域においては、燃焼室10中心部へのEGRガスの供給が開始される(図9(f)参照)。そして、第1運転領域において、さらにトルク・エンジン回転数が大きくなると、燃焼室10中心部へのEGRガスの供給量がさらに増大する(図9(g)参照)。このように、各運転領域においてEGRガスの供給状態を変化させることによって、燃焼室10の燃焼状態を効果的に緩慢化することができ、且つ、高トルクの運転領域において異常燃焼の抑制が可能となる。
次に、各運転領域におけるEGRガスの噴射条件について説明する。図10、11及び12は、それぞれ、第2運転領域、第4運転領域及び第1運転領域におけるEGRガスの噴射条件を表わした模式図である。まず、第2運転領域(B領域)では、トルク・エンジン回転数が大きくなるほど、EGRガスの噴射開始時期を早く、噴射圧力を高く、噴射期間を長くして、EGRガスの噴射を行なう(図10参照)。このように、噴射開始時期を早期化することで、EGRガスの燃焼室10への均一供給状態に近付き、また、噴射圧力を高く、噴射期間を長くすることで、EGRガスの供給量が増大する。
次に、第4運転領域(D領域)では、トルク・エンジン回転数が大きくなるほど、EGRガスの噴射開始時期を早く、噴射圧力を高く、噴射期間を長くして、EGRガスの噴射を行なう(図11参照)。このように、噴射開始時期を早期化し、噴射圧力を高く、噴射期間を長くすることで、EGRガスの均一供給状態が保持されつつ、EGRガスの供給量が増大する。
次に、第1運転領域(A領域)では、トルク・エンジン回転数が大きくなるほど、噴射圧力を高く、噴射期間を長くして、EGRガスの噴射を行なう(図12参照)。ここでは、EGRガスを燃焼室10の中心部へ保持するため、EGRガスの噴射開始時期は早すぎない方がよい。このように、噴射圧力を高く、噴射期間を長くすることで、EGRガス燃焼室中心部に保持されつつ、EGRガスの供給量が増大する。
次に、図13、図14のフローチャートを用いつつ、上記のEGRガス供給の切り替え方法について説明する。まず、図13を参照して、EGRガス供給の基本的な切り替え方法について説明する。本実施形態において、予混合圧縮着火機関には図示しないコンピュータが接続されており、当該コンピュータは、記憶部、決定部、制御部を有して構成されている。まず、初期状態において、上記の記憶部には、図8の運転領域マップが記憶されており、当該運転領域マップを参照して、上記決定部により、入力されたトルク・エンジン回転数に応じて、運転領域(EGRのモード)が決定される(図13のステップS101)。具体的には、第1乃至第4運転領域のいずれかが決定される。そして、上記記憶部から、上記制御部により、決定された運転領域に対応するEGR制御マップが読み込まれる(ステップS102)。そして、読み込まれた当該制御マップに基づき、上記制御部により予混合圧縮着火機関が制御され、各運転領域に応じて、EGRガスが供給される(ステップS103)。このとき、各運転領域におけるEGRガスの供給は、上記のように、EGRガスの供給状態(図9)、EGRガスの燃料噴射条件(図10乃至12)に従って行なわれる。
次に、図14を参照して、EGRガス供給量補正機構を有するEGRガス供給の切り替え方法について説明する。予混合圧縮着火機関に接続されたコンピュータの構造は、上記と同様であり、判定部をさらに有している。まず、初期状態において、上記記憶部には、図8の運転領域マップが記憶されており、当該運転領域マップを参照して、上記決定部により、入力されたトルク・エンジン回転数に応じて、運転領域(EGRのモード)が決定される(図13のステップS201)。具体的には、第1乃至第4運転領域のいずれかが決定される。そして、決定された運転領域に対応するEGR制御マップが、上記の記憶装置から、上記制御部により読み込まれる(ステップS202)。そして、読み込まれた当該制御マップに基づき、上記制御部によって予混合圧縮着火機関が制御され、各運転領域に応じて、EGRガスが供給される(ステップS203)。このとき、各運転領域におけるEGRガスの供給は、上記のように、EGRガスの供給状態(図9)、EGRガスの燃料噴射条件(図10乃至12)に従う。そして、次に、燃焼騒音、圧力上昇率、燃焼期間等が所定の範囲内に入っているかが、上記判定部により判定される(ステップS204)。このとき、これらのパラメータが所定範囲内にあればフローは終了し(ステップS204:YES)、これらのパラメータが所定範囲内になければ(ステップS204:NO)、EGRガス供給量の制御が行なわれる(ステップS301)。具体的には、燃焼騒音、圧力上昇率が所定値(ここで燃焼騒音の所定値とは、騒音を許容できるレベルに抑えつつ、効率を損なわないような値である)よりも大きければ、又は、燃焼期間が所定期間よりも短ければ、EGRガス供給量を増加させるように予混合圧縮着火機関が制御される。また、燃焼騒音、圧力上昇率が所定値よりも小さければ、又は、燃焼期間が所定期間よりも長ければ、EGRガス供給量を減少させるように予混合圧縮着火機関が制御される。これらの燃焼騒音、圧力上昇率、燃焼期間等のパラメータは、筒内圧センサ(EGRガス供給量補正機構)などによる計測又は計算により求められ、上記のように、これらの計測・計算をEGRガス供給の制御に適用することで、EGRガス供給量のより高度な制御が可能となる。具体的には、燃焼騒音等を所定値以下に抑制しつつ、失火や燃焼効率低下を防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
例えば、本実施形態においては、EGRガスを外部EGR噴射装置60c、60dを用いて燃焼室10内に噴射している。しかし、EGRガスを燃焼室に還流させることができればよく、還流方法は噴射には限られない。
また、本実施形態においては、ガスミキサによって予混合気を形成しているが、吸気ポートや燃焼室内にガスインジェクタを配置して均一予混合気を形成しても良い。また、燃料はガス燃料には限られず、液体燃料であってもよい。
また、本実施形態においては、一つの燃焼室に、吸気ポート及び排気ポートがそれぞれ二つずつ設けられているが、これらの数はこれには限られない。
1、2、3、4 予混合圧縮着火機関
10 燃焼室
30、430 迂回経路
69c、60d、260d、360a〜360d、460c、460d 外部EGR噴射装置
10 燃焼室
30、430 迂回経路
69c、60d、260d、360a〜360d、460c、460d 外部EGR噴射装置
Claims (7)
- 燃焼室と前記燃焼室にて燃焼した混合気を排出する排気通路を有する予混合圧縮着火機関であって、
上流端が前記排気通路に連通し、下流端が前記燃焼室に連通する迂回経路を経由してEGRガスとして前記燃焼室へ直接還流させ、
前記EGRガスは、第1運転領域においては、前記燃焼室の中心部へ供給され、前記第1運転領域よりも低トルクの第2運転領域においては、前記燃焼室の壁面に沿って流動するように供給されることを特徴とする予混合圧縮着火機関。 - 前記EGRガスは、圧縮行程において噴射されることで、前記燃焼室へ還流することを特徴とする請求項1に記載の予混合圧縮着火機関。
- 前記EGRガスは、前記第1運転領域においては、圧縮行程の中乃至後期に前記燃焼室へ還流することを特徴とする請求項1又は2に記載の予混合圧縮着火機関。
- 前記EGRガスは、前記第2運転領域においては、圧縮行程の中期に前記燃焼室へ還流することを特徴とする請求項1又は2に記載の予混合圧縮着火機関。
- 前記EGRガスは、前記第2運転領域よりもさらに低トルクの第3運転領域では、前記燃焼室へ供給されないことを特徴とする請求4に記載の予混合圧縮着火機関。
- 前記運転領域が、前記燃焼室への燃料噴射量と機関回転数との関係により規定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の予混合圧縮着火機関。
- 前記第1運転領域よりも低トルクで、且つ、前記第2運転領域よりも高トルクの第4運転領域においては、前記EGRガスは、前記燃焼室内に均一に供給されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の予混合圧縮着火機関。
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---|---|---|---|
JP2006217813A JP2008038859A (ja) | 2006-08-10 | 2006-08-10 | 予混合圧縮着火機関 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010090867A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Aisan Ind Co Ltd | 内燃機関の制御装置 |
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-
2006
- 2006-08-10 JP JP2006217813A patent/JP2008038859A/ja active Pending
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