JP2008038308A - 車両用ひざ掛け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ひざ掛けを使用しないときには巻き取り収容して車内スペースを確保し、また、暖房のための新たな電気を使用せず車載バッテリーの寿命を延ばすことができ、さらには、接続コードなどが不要で運転の妨げにならない車両用ひざ掛け装置を提供する。
【解決手段】車室内の足下前方に設けられた空調用ダクト1と、空調用ダクト1の噴出し口2に一端部7aを接続させ、袋状とされた内部に導入された空調風を少なくとも座席3に座った人の膝に当たる部分に噴出させる複数の孔6が形成された中空ひざ掛け布7と、前記中空ひざ掛け布7を前記空調用ダクト1の周面1aに巻き付ける状態と、巻き付けられた中空ひざ掛け布7を引き出す状態と、にする巻付け巻き取り手段13,14とを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】車室内の足下前方に設けられた空調用ダクト1と、空調用ダクト1の噴出し口2に一端部7aを接続させ、袋状とされた内部に導入された空調風を少なくとも座席3に座った人の膝に当たる部分に噴出させる複数の孔6が形成された中空ひざ掛け布7と、前記中空ひざ掛け布7を前記空調用ダクト1の周面1aに巻き付ける状態と、巻き付けられた中空ひざ掛け布7を引き出す状態と、にする巻付け巻き取り手段13,14とを備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用ひざ掛け装置に関し、詳細には、ひざ掛け使用時以外のときには巻き取り可能となす車両用ひざ掛け装置に関する。
自動車などには、車内の温度を快適なものとするために空調装置が設けられているが、人によってはこれだけでは十分ではないため、ひざ掛けを使用するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1、2など参照)。
特許文献1に記載の技術は、インストルメントパネル下部のヒータ温風噴出し口の上方に、毛布等のひざ掛け用布を巻き込んだカートリッジをブラケットを介して設置し、使用時はカートリッジからひざ掛け布を引き出し、そのひざ掛け布に設けた係止部をシートなどに設けた引掛け部に引っ掛けて固定することで、温風噴出し口から噴き出した温風を、ひざ掛け布で下半身側へと抑えて当該下半身を加温するように構成したものである。
特許文献2に記載の技術は、車両における直流電源に電気的に接続可能な電源側コネクタ部と車両用電気ひざ掛け具本体の温度制御を行う温度制御部とを備えたソケット部と、車両用電気ひざ掛け具本体の接続用受け部に対し電気的な接続を可能とする本体接続用コネクタ部と、ソケット部と本体接続用コネクタ部との間を電気的に接続するコード部と、繊維保温部材よりなる車両用電気ひざ掛け具本体と、車両用電気ひざ掛け具本体に付設した接続用受け部と、接続用受け部と電気的に接続され車両用電気ひざ掛け具本体に内蔵させた発熱部とを有した構造とされている。
実開平6−902号公報
登録実用新案第3030538号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ひざ掛け布によりヒータ温風噴出し口から噴き出された温風を単に運転者の足下に向くようにしたものであるため、直接温風が膝に当たらず充分な加温効果を得ることができない。
一方、特許文献2に記載の技術では、ひざ掛け具本体を使用しない時の収納場所がなく、また、暖房用電流が多くなり、車載バッテリーの短寿命化に繋がる。さらに、かかる技術では、ひざ掛け具本体に接続される接続コードなどが運転の妨げになる可能性がある。
そこで、本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、ひざ掛けを使用しないときには巻き取り収容して車内スペースを確保し、また、暖房のための新たな電気を使用せず車載バッテリーの寿命を延ばすことができ、さらには、接続コードなどが不要で運転の妨げにならない車両用ひざ掛け装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両用ひざ掛け装置は、車室内の足下前方に設けられた空調用ダクトと、前記空調用ダクトの噴出し口に一端部を接続させ、袋状とされた内部に導入された空調風を少なくとも座席に座った人の膝に当たる部分に噴出する複数の孔が形成された中空ひざ掛け布と、前記中空ひざ掛け布を前記空調用ダクトの周面に巻き付ける状態と、巻き付けられた中空ひざ掛け布を引き出す状態と、にする巻付け巻き取り手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の車両用ひざ掛け装置は、請求項1に記載の発明において、前記空調用ダクトは、インストルメントパネル内に設けられ、前記中空ひざ掛け布の前記空調用ダクトへの巻き付け動作を停止させるストッパー部材が、前記中空ひざ掛け布の他端部に設けられたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、中空ひざ掛け布を空調用ダクトの周面に巻き付ける状態と、巻き付けられた中空ひざ掛け布を引き出す状態と、にする巻付け巻き取り手段を備えているので、ひざ掛けを使用しないときは、ひざ掛け布を巻き取って収納することができるので、車室内スペースを確保することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、袋状で且つ膝に当たる部分に複数の孔を形成した中空ひざ掛け布を空調用ダクトの噴出し口に接続させてその内部に空調風を送り込み前記孔から噴き出すようにしているので、暖房・冷房のための新たな電気を使用することなく加温でき、また、車載バッテリーの寿命を延ばすことができると共に電源に接続するための接続コードも不要となり運転者の妨げにもならない。
また、請求項1に記載の発明によれば、ひざ掛け布に形成した孔から空調風が噴き出されるので、直接膝を温めるまたは冷やすことができることからひざ掛け布自体に保温効果が不要となり、薄型化、軽量化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、中空ひざ掛け布の空調用ダクトへの巻き付け動作を停止させるスットパー部材が設けられているので、ストッパー部材がインストルメントパネルに当たって巻き付け動作を確実に停止させることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施の形態の車両用ひざ掛け装置を示し、中空ひざ掛け布を巻き取って収容した状態を示す模式図、図2は本実施の形態の車両用ひざ掛け装置を示し、中空ひざ掛け布を引き出した状態を示す模式図、図3は中空ひざ掛け布に形成した複数の孔から空調風が吹き出される様子を示す模式図、図4は中空ひざ掛け布の他端部にストッパー部材が取り付けられた状態を示す模式図、図5は巻付け巻き取り手段の分解斜視図である。
本実施の形態の車両用ひざ掛け装置は、図1から図5に示すように、車室内の足下前方に設けられた空調用ダクト1と、この空調用ダクト1の噴出し口2に一端部7aを接続させ、袋状とされた内部に導入された空調風を少なくとも座席3に座った人4の膝5に当たる部分に噴出させる複数の孔6が形成された中空ひざ掛け布7と、この中空ひざ掛け布7を前記空調用ダクト1の周面1aに巻き付ける状態と、巻き付けられた中空ひざ掛け布7を引き出す状態と、にする巻付け巻き取り手段と、中空ひざ掛け布7の空調用ダクト1への巻き付け動作を停止させるストッパー部材8と、を備えている。
空調用ダクト1は、インストルメントパネル9内であって車室内の足下前方に設けられ、運転席前方または助手席前方或いは両方に配置されている。かかる空調用ダクト1は、一端を車両空調ユニット10の空調風噴き出し部11に回転可能に接続し、他端を閉塞した円筒形状(ドラム形状)としたフットダクトとされている。
この空調用ダクト1の周面1aには、車両空調ユニット10からその内部に導入された空調風(温度調節された温風・冷風を意味するものとする)を噴き出す噴出し口2が形成されている。噴出し口2は、空調用ダクト1の長手方向に沿って長孔形状とされたスリットとして形成されている。
中空ひざ掛け布7は、例えば毛布や化学繊維などにより袋状として形成されており、一端部7aを前記空調用ダクト1の噴出し口2に接続させ、その接続部から中空とされた内部12に空調風が送り込まれるようになっている。この中空ひざ掛け布7には、座席3に座った人4の膝5に当たる部分に複数の孔6が形成されている。これら孔6からは、中空ひざ掛け布7の内部12に送り込まれた空調風が直接膝5に噴出される。中空ひざ掛け布7の他端部7bには、中空ひざ掛け布7の空調用ダクト1への巻き付け動作を停止させる機能と、空調用ダクト1に巻き付けられた中空ひざ掛け布7を引き出す際の取手としての機能とを備えたストッパー部材8が取り付けられている。
巻付け巻き取り手段は、ねじりコイルバネ13と、ラチェット機構からなる回転制御歯車14及びこの回転制御歯車14の回転を任意の位置で停止させるラチェット部(図示は省略する)とから構成されている。
ねじりコイルバネ13は、空調風噴き出し部11と空調用ダクト1との接続部分に設けられ、一方の係止部13Aを空調風噴き出し部11に係止させ、他方の係止部13Bを空調用ダクト1に係止させている。回転制御歯車14は、空調用ダクト1の他端に設けた歯車固定突部15に回転自在に取り付けられている。ラチェット部は、空調用ダクト1の他端部を覆って設けられる固定カバー16に設けられており、前記回転制御歯車14の歯部に係合して当該回転制御歯車14の回転を所定位置で停止させる。
このように構成された車両用ひざ掛け装置においては、中空ひざ掛け布7を使用しない場合は、図1に示すように、空調用ダクト1の周面1aに中空ひざ掛け布7が巻き付いてインストルメントパネル9内に収容された状態とされており、ストッパー部材8がインストルメントパネル9に形成されたひざ掛け引き出し口17の開口周縁部に当接した状態とされている。そのため、車室内の足下にはストッパー部材8のみが呈していることになる。
かかる収納状態から中空ひざ掛け布7を引き出すには、ストッパー部材8を握って引っ張る。すると、空調用ダクト1の周面1aに巻き付いた中空ひざ掛け布7が車内へと引き出される。引き出した中空ひざ掛け布7を図2に示すように膝5の上に掛ければ、その中空ひざ掛け布7の内部12に送り込まれた空調風が複数の孔6から直接膝5の上に噴き出される。これにより、膝5が熱風または冷風の空調風で直接温められるまたは冷やされると共に、中空ひざ掛け布7自体によって空調風が上昇するのが抑えられ、当該空調風が膝5全体を温めるまたは冷やされることになる。
中空ひざ掛け布7を収納する場合は、ストッパー部材8を軽く引っ張って放すことでラチェット部と回転制御歯車14との係合が解除され、ねじりコイルバネ13により空調用ダクト1が回転し、その空調用ダクト1の周面1aに中空ひざ掛け布7が巻き付く。そして、ストッパー部材8がひざ掛け引き出し口17の開口周縁部に当接すると、空調用ダクト1の回転がストップして全ての中空ひざ掛け布7がインストルメントパネル9内に収容されることになる。これで、車室内の足下スペースには、中空ひざ掛け布7が存在せず充分広い足下空間を確保することができる。
本実施の形態によれば、中空ひざ掛け布7を空調用ダクト1の周面1aに巻き付ける状態と、巻き付けられた中空ひざ掛け布7を引き出す状態と、にする巻付け巻き取り手段を備えているので、ひざ掛けを使用しないときは、中空ひざ掛け布7を巻き取って収納することができるので、車室内スペースを確保することができる。
また、本実施の形態によれば、袋状で且つ膝5に当たる部分に複数の孔6を形成した中空ひざ掛け布7を空調用ダクト1の噴出し口2に接続させてその内部に熱風または冷風を送り込み前記孔6から噴き出すようにしているので、暖房または冷却のための新たな電気を使用することなく加温でき、また、車載バッテリーの寿命を延ばすことができると共に電源に接続するための接続コードも不要となり運転者の妨げにもならない。
また、本実施の形態によれば、中空ひざ掛け布7に形成した孔6から熱風または冷風が噴き出されるので、直接膝5を温めるまたは冷やすことができることからひざ掛け布自体に保温効果が不要となり、薄型化、軽量化することができる。
また、本実施の形態によれば、中空ひざ掛け布7の空調用ダクト1への巻き付け動作を停止させるスットパー部材8が設けられているので、ストッパー部材8がインストルメントパネル9に当たって巻き付け動作を確実に停止させることができる。
1…空調用ダクト
2…噴出し口
3…座席
4…人
5…膝
6…孔
7…中空ひざ掛け布
8…ストッパー部材
9…インストルメントパネル
13…ねじりコイルバネ(巻付け巻き取り手段)
14…回転制御歯車(巻付け巻き取り手段)
2…噴出し口
3…座席
4…人
5…膝
6…孔
7…中空ひざ掛け布
8…ストッパー部材
9…インストルメントパネル
13…ねじりコイルバネ(巻付け巻き取り手段)
14…回転制御歯車(巻付け巻き取り手段)
Claims (2)
- 車室内の足下前方に設けられた空調用ダクト(1)と、
前記空調用ダクト(1)の噴出し口(2)に一端部(7a)を接続させ、袋状とされた内部に導入された空調風を少なくとも座席(3)に座った人の膝に当たる部分に噴出する複数の孔(6)が形成された中空ひざ掛け布(7)と、
前記中空ひざ掛け布(7)を前記空調用ダクト(1)の周面(1a)に巻き付ける状態と、巻き付けられた中空ひざ掛け布(7)を引き出す状態と、にする巻付け巻き取り手段(13,14)と、
を備えたことを特徴とする車両用ひざ掛け装置。 - 請求項1に記載の車両用ひざ掛け装置であって、
前記空調用ダクト(1)は、インストルメントパネル(9)内に設けられ、前記中空ひざ掛け布(7)の前記空調用ダクト(1)への巻き付け動作を停止させるストッパー部材(8)が、前記中空ひざ掛け布(7)の他端部(7b)に設けられた
ことを特徴とする車両用ひざ掛け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006216852A JP2008038308A (ja) | 2006-08-09 | 2006-08-09 | 車両用ひざ掛け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008038308A true JP2008038308A (ja) | 2008-02-21 |
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JP2006216852A Pending JP2008038308A (ja) | 2006-08-09 | 2006-08-09 | 車両用ひざ掛け装置 |
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JP (1) | JP2008038308A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010023782A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Panasonic Corp | 自動車用暖房装置 |
JP5246901B1 (ja) * | 2012-09-12 | 2013-07-24 | 淳成 根本 | 自動車室内暖房具 |
US20210394581A1 (en) * | 2020-06-22 | 2021-12-23 | Hyundai Motor Company | Heating apparatus for vehicle |
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2006
- 2006-08-09 JP JP2006216852A patent/JP2008038308A/ja active Pending
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