JP2008037388A - ワイパーブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】往復の移動方向に拘わらず適切に払拭面を払拭することができるワイパーブレードを提供する。
【解決手段】車両Cの払拭面Sを払拭する長尺形状を呈し払拭部15aおよび頭部15bを有するブレードラバー15と、その長尺方向に沿って延在するフレーム部材と、そこに設けられ頭部15bを保持する複数の保持手段19とを備え、払拭面S上を往復移動されるワイパーブレード10である。保持手段19は、ブレードラバー15の長尺方向に直交する幅方向で見て、払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度が往路Gと復路Bとで異なるようにブレードラバー15の頭部15bを保持している。
【選択図】図6

Description

本発明は、長尺形状のブレードレバーが長尺形状のフレーム部材に設けられた複数の保持手段に保持される構成のワイパーブレードに関する。
従来、例えば、車両のフロントガラス等の払拭面を払拭するために、払拭面を摺動するワイパーブレードを有するワイパーを用いることが広く知られている。このようなワイパーとして、払拭面を払拭する長尺形状のブレードラバーの頭部が、ブレードラバーの長尺方向に直交する面に沿ってブレードラバーが揺動するようにワイパーブレードに沿う長尺形状のフレーム部材に設けられた保持手段により保持されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このワイパーブレードでは、払拭面に沿って揺動されると、ブレードラバー全体が移動方向の後面側に傾斜して適切な傾斜角度で払拭面上を摺動することができるので、ブレードラバーの撓みのみに依存することなく払拭面を良好に払拭することができる。
特開2002−12130号公報
ところで、車両の払拭面上には、車両の走行に従って相対的な空気の流れが生じるので、車両側から見ると車両の走行に従って走行風が生じることとなる。
ここで、例えば、払拭面がフロントガラスにより構成されている場合、払拭面上に車両の前方から後方への走行風が生じることとなるが、ワイパーブレードは、一般的にフロントガラスの下端部に沿う位置から当該下端部に設けられた軸を中心とする揺動により往復移動されるので、往路においては走行風から押圧力を受けつつ移動することとなり、復路においては走行風に抗して移動することとなる。
しかしながら、従来のワイパーブレードでは、ブレードラバーが移動方向に拘わらずフレーム部材に対して一定の範囲で揺動可能とされているので、往路において走行風から押圧力を受けることにより払拭面への押圧力が付与されてブレードラバーが払拭面に対して適切な傾斜角度よりも小さな傾斜角度で払拭面上を摺動してしまう虞があるとともに、復路において払拭面に沿う走行風に抗して移動することにより払拭面から剥離される力すなわち払拭面から浮き上がる力(払拭面からの揚力。)が付与されて払拭面上を適切に摺動できなくなる虞がある。このことは、走行風の強さが車速に応じて変化することから、車両が高速走行をしているとき特に顕著となる。
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたもので、往復の移動方向に拘わらず適切に払拭面を払拭することができるワイパーブレードを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のワイパーブレードは、車両の払拭面を払拭する長尺形状を呈し、長尺方向に直交する断面で見て該払拭面を摺動すべく下部に設けられた払拭部および上部に設けられた頭部を有するブレードラバーと、該ブレードラバーの長尺方向に沿って延在するフレーム部材と、該フレーム部材の長尺方向に沿って互いに間隔を置いて該フレーム部材に設けられ、該ブレードラバーの前記頭部を保持する複数の保持手段とを備え、前記ブレードラバーの長尺方向と交差する方向で前記払拭面上を往復移動されるワイパーブレードであって、前記保持手段は、前記ブレードラバーの長尺方向に直交する幅方向で見て、前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が往路と復路とで異なるように該ブレードラバーの前記頭部を保持していることを特徴とする。
請求項2に記載のワイパーブレードは、請求項1に記載のワイパーブレードであって、前記往路または前記復路の一方には、前記車両の走行に伴って前記払拭面上に生じる走行風に抗する方向が含まれており、前記保持手段は、前記往路または前記復路のうち、走行風に抗する方向を含む一方の進路よりも他方の進路の方が、長尺方向に直交する幅方向で見た前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が大きく設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載のワイパーブレードは、請求項1または請求項2に記載のワイパーブレードであって、前記保持手段は、前記往復方向を含み前記払拭面に直交する面に沿って前記ブレードラバーが揺動可能に、かつ前記ブレードラバーの上下方向が前記払拭面に直交する方向に一致する姿勢を基準姿勢として、前記基準姿勢から往路側への揺動許容範囲と前記基準姿勢から往路側への揺動許容範囲とが異なるように、前記ブレードラバーの前記頭部を保持していることを特徴とする。
請求項4に記載のワイパーブレードは、請求項3に記載のワイパーブレードであって、前記ブレードラバーの前記頭部には、前記往復方向のそれぞれに延出された一対のフランジ部が設けられ、前記保持手段は、前記ブレードラバーが往路を移動している際、前記往路側フランジ部が下方へ移動することを制限すべく該往路側フランジ部と当接する往路下方側係止壁と、前記ブレードラバーが復路を移動している際、前記復路側フランジ部が下方へ移動することを制限すべく該復路側フランジ部と当接する復路下方側係止壁と、前記往路下方側係止壁が前記往路側フランジ部を係止している際および前記復路下方側係止壁が前記復路側フランジ部を係止している際、当該係止個所を揺動軸として前記頭部が上方へ移動することを制限すべく該頭部と当接する上方係止壁とを有し、該上方係止壁から前記往路下方側係止壁への間隔と、前記上方係止壁から前記復路下方側係止壁への間隔とが異なっていることを特徴とする。
請求項5に記載のワイパーブレードは、請求項4に記載のワイパーブレードであって、前記一対のフランジ部は、前記ブレードラバーの長手方向に伸長するブレードラバー挿入空間を有し該ブレードラバー挿入空間で前記頭部を保持可能な樹脂製または金属製の長尺筒体からなるカバー部材に一体的に設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載のワイパーブレードは、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のワイパーブレードであって、前記保持手段は、前記フレーム部材の少なくとも一部分では、長尺方向で見た該フレーム部材への設置位置が中央部分を基準として両側端に近い方が、前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が小さく設定されていることを特徴とする。
請求項7に記載のワイパーブレードは、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のワイパーブレードであって、前記保持手段は、前記フレーム部材の少なくとも一部分では、長尺方向で見た該フレーム部材への設置位置により前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が異なるように設定されていることを特徴とする。
請求項8に記載のワイパーブレードは、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のワイパーブレードであって、前記フレーム部材には、防雪カバー部材が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が異なるように、ブレードラバーの頭部を保持部が保持しているので、例えば、往路と復路とで払拭面に対して押圧力または浮力の相反する方向の力を作用させる走行風の影響を考慮することにより、往復の移動方向に拘わらずブレードラバーで払拭面を適切に払拭することができる。
請求項2の発明によれば、走行風に抗する方向を含む一方の進路では払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が小さいことから、走行風に抗することによる払拭面からの揚力によりブレードラバーでの払拭面への押圧力の低減分を傾斜角度の小ささで補うことができるので、ブレードラバーが払拭面上を適切に摺動することができる。
また、走行風に抗する方向を含む一方の進路では払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が小さいことから、進路方向から見た前方投影面積を小さくすることができるので、走行風に抗することにより生じる払拭面からの揚力を抑制することができ、ブレードラバーが払拭面上を適切に摺動することができる。
さらに、他方の進路では、一方の進路におけるブレードラバーの傾斜角度を勘案することなく、走行風から払拭面への押圧力を受けることを考慮して払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度を大きな角度に設定することができるので、一方の進路におけるブレードラバーの払拭性能に影響を及ぼすことなく、ブレードラバーが払拭面上を適切に摺動することができる。
請求項3および請求項4の発明によれば、往路側と復路側とのブレードラバーの揺動許容範囲が異なるようにブレードラバーの頭部を保持することにより、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度に差異を持たせているので、簡易な構成で実現することができる。
請求項5の発明によれば、往復移動の度に保持手段に接触する一対のフランジ部が樹脂製または金属製であることから、適切な強度を有しつつ容易に形成することができる。
請求項6および請求項7の発明によれば、より適切な押圧力でブレードラバーの払拭部を払拭面に当接させることができる。これは、一般に車両のフロントガラス等で構成される払拭面は一律な曲率ではないことによる。
請求項8の発明によれば、フレーム部材に防雪カバー部材が設けられていることから、往復移動される際に風をまともに受けることとなるので、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度に差異を持たせることで、より効果的に払拭面を適切に払拭させることができる。これは、フレーム部材が露出している構成であれば、往復移動される際に、フレーム部材自体の隙間およびフレーム部とブレードラバーとの間隔等から風を通過させることができるが、防雪カバー部材は、フレーム部材自体の隙間およびフレーム部とブレードラバーとの間隔等に雪が入り込んで付着することを防止するためにフレーム部材自体の隙間およびフレーム部とブレードラバーとの間隔等を覆うものであることから、風を通過させることができなくなることによる。
以下に、本発明に係るワイパーブレードの実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施例1に係るワイパーブレード10が車両Cに適用された状態を模式的に示す斜視図であり、図2は、ワイパーブレード10を模式的に示す斜視図であり、図3は、ワイパーブレード10を各構成部品に展開して示した模式的な斜視図である。
ワイパーブレード10は、車両のフロントガラスまたはリアガラス等からなる払拭面S(実施例1ではフロントガラス。)を払拭するために車両に設けられる。ワイパーブレード10は、図2および図3に示すように、プライマリーレバー11と、2つのセカンダリーレバー12と、4つのヨーク13と、バーティブラ14と、ブレードラバー15と、2つのストッパ16とを備えている。
ワイパーブレード10は、図1に示すように、車両Cに設けられたワイパーアーム17に固着されている。ワイパーアーム17は、図示は略すがワイパーモータ(図示せず。)にワイパーリンク(図示せず。)を介して接続され、当該ワイパーモータの駆動により払拭面Sに沿って往復動可能(矢印G、B参照。)とされている。実施例1では、ワイパーアーム17は、基端側に位置される往復動のための揺動軸が払拭面Sを構成するガラスの取り付け開口部の下辺近傍に設けられており、駆動されていない状態では当該下辺に略沿う静止姿勢Iとされている。ワイパーブレード10は、ワイパーアーム17が揺動されると、長尺方向と交差する方向が進行方向となるようにワイパーアーム17に装着されている。ワイパーブレード10は、実施例1では、ワイパーアーム17が駆動されることにより、静止姿勢Iから払拭面Sに沿って車両Cの上後方へと揺動される往路Gと、該往路Gの端から払拭面Sに沿って車両Cの下前方へと揺動される復路Bとを往復移動されて払拭面Sを払拭するように構成されている。ワイパーブレード10では、ワイパーアーム17の先端個所17aにプライマリーレバー11が装着されることにより車両Cに設けられる。
プライマリーレバー11は、図3に示すように、断面略コ字状の長尺形状を呈し、略中央位置11aにワイパーアーム17の装着が可能とされたクリップ18が揺動可能に設けられている。プライマリーレバー11の両端部11bには、一対の挿通孔11cが形成されており、挿通されたピン11d(図2参照。)により、それぞれにセカンダリーレバー12が揺動可能に軸支されている。
各セカンダリーレバー12は、断面略コ字状の長尺形状を呈し、両端部12aに一対の挿通孔12bが形成され、挿通されたピン12c(図2参照。)により、それぞれにヨーク13が揺動可能に軸支されている。
各ヨーク13は、断面略コ字状の長尺形状を呈し、両端部13aに保持手段としての保持爪19が形成されている。各保持爪19は、対を為して下方へ延出され、かつその延出端が内方に折り曲げられて構成されており、下方が開放されたバーティブラ挿入空間20を内方に形成している。このバーティブラ挿入空間20にバーティブラ14が装着されたブレードラバー15が挿通されて、各保持爪19にブレードラバー15が保持されている。
ブレードラバー15は、払拭面Sを傷つけることなく払拭面Sを摺動可能な弾性部材で形成されており、長尺形状を呈している。図4ないし図7は、図2のI−I線に沿って得られた断面で示す図である。ブレードラバー15は、図4に示すように、払拭面Sに当接される払拭部15aと、払拭部15aの上方に位置する頭部15bと、払拭部15aおよび頭部15bを連結する首部15cとを有する。払拭部15aの断面形状は、略逆三角形状を呈し、頭部15bの断面形状は、矩形状を呈する。首部15cは、払拭部15aおよび頭部15bの間に凹部を形成する。払拭部15aは、その下端の払拭個所15dで払拭面Sに当接しており、払拭個所15dが払拭面S(図1および図6参照。)を摺動される。このブレードラバー15は、上記のような形状を呈する所謂リップ反転構造である。このブレードラバー15では、付勢力を受けて払拭面Sに押圧された状態で反転される際すなわち払拭面Sへの摺動方向が反対側へと変化される際、払拭部15aの先端部が払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされることにより、払拭面Sに対する払拭個所15dの当接関係が適切なものとされる。
バーティブラ14は、図3に示すように、一定の断面形状で伸長する長尺な筒体であり、樹脂材料または金属材料から構成されている。バーティブラ14は、長尺方向に対して弓なりに湾曲した形状を呈している。バーティブラ14は、弓なりに湾曲させたバーティブラ14の中央部14aを押し下げて平らにした場合に、この力を分散させてバーティブラ14の長手方向で見て均等化する役割を果たす。ワイパーブレード10では、使用時に押し下げられる方向に払拭面S(図1参照。)が位置されるようにバーティブラ14が配設されている。バーティブラ14は、図4に示すように、ブレードラバー挿入空間21と、スリット孔22と、フランジ部23とを有する。
ブレードラバー挿入空間21は、バーティブラ14の内壁面で構成され、一定の矩形断面形状でバーティブラ14の長手方向に延在する直方体形状を呈し、ブレードラバー15の頭部15bを受け入れるために必要な横幅寸法及び高さ寸法が確保されている。ブレードラバー挿入空間21は、バーティブラ14の長尺方向に位置する両端面14bを開放している(図3参照。)。ブレードラバー挿入空間21の下方にスリット孔22が位置されている。
スリット孔22は、一定の間隔を保ちつつバーティブラ14の伸長方向に沿ってバーティブラ14の下壁部を開口し、ブレードラバー挿入空間21を下方で開放している。このスリット孔22により開口された下壁部は、すなわちスリット孔22の周縁部は、ブレードラバー15の一対の首部15cに嵌入可能な大きさ寸法とされており、両首部15cに嵌入される一対の開放端壁部24を構成する(図3および図4参照。)。
バーティブラ14は、ブレードラバー挿入空間21にブレードラバー15の頭部15bが挿入された際、スリット孔22がブレードラバー15の首部15cを挟持する構造とされており、詳細には、一対の開放端壁部24がブレードラバー15の一対の首部15cに嵌入してブレードラバー15を挟持する構造とされており、ブレードラバー15がブレードラバー挿入空間21から下方へ抜け落ちない構造となっている。このため、バーティブラ14は、長尺方向にスライド可能にブレードラバー15を挟持することができる。このように、ブレードラバー15を挟持したバーティブラ14を各ヨーク13の各保持爪19で保持させるために、バーティブラ14にフランジ部23が設けられている。
フランジ部23は、実施例1では、ブレードラバー挿入空間21の両側位置で対を為しており、バーティブラ14の幅方向へと延出されかつバーティブラ14の延在方向に沿って一定の断面形状で延在されて構成されている。バーティブラ14は、ブレードラバー挿入空間21の両側に位置された一対のフランジ部23が、各ヨーク13の各保持爪19により形成されたバーティブラ挿入空間20に挿通されると、一対のフランジ部23がバーティブラ挿入空間20から下方へ抜け落ちない構造とされており、各保持爪19に保持される。
ブレードラバー挿入空間21にブレードラバー15が保持された状態のバーティブラ14の各端部14cにストッパ16が装着される。各ストッパ16は、筒状の受入部16aと、その一方の端部を閉塞する蓋部16bとを有する。各ストッパ16は、バーティブラ14の各端部14cを受入部16aで受け入れるように装着され、蓋部16bがバーティブラ14の各端部14cでブレードラバー挿入空間21の開放端(14b)を遮蔽する。これにより、各ストッパ16は、ブレードラバー15がバーティブラ14の各端面14bから外部へと抜け落ちることを防止すると共に、バーティブラ14の各端面14bの外観の意匠性を高めることができる。
上記したように、ワイパーブレード10は、トーナメント式の構造とされており、4つのヨーク13の各保持爪19がブレードラバー15の頭部15bを保持する保持手段としての役割を果たし、プライマリーレバー11、2つのセカンダリーレバー12および4つのヨーク13がブレードラバー15に沿って延在し複数の保持手段が設けられたフレーム部材としての役割を果たしている。
本発明に係るワイパーブレード10では、往路Gと復路Bとで払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度が異なるように構成されている。これについて以下に説明する。なお、以下では、ワイパーブレード10の幅方向に位置する側面において、往路Gの進行方向に面する側を往路側といい、復路Bの進行方向に面する側を復路側という。図4ないし図7では、正面視して右側が往路G側となり左側が復路B側となる。
各ヨーク13の各保持爪19は、実施例1では、図5に示すように、各ヨーク13の往路側で下方に延出される往路側爪側壁部30と、各ヨーク13の復路側で下方に延出される復路側爪側壁部31と、両爪側壁部30、31を上方で掛け渡す爪上壁部32と、両爪側壁部30、31の先端で内方へ向けて折り返された往路側爪鉤壁部33および復路側爪鉤壁部34とを有する。
往路側爪鉤壁部33および復路側爪鉤壁部34は、ワイパーブレード10が車両Cに適切に設置された際、払拭面Sに対して略平行に延在されるように設定されており、往路側爪側壁部30および復路側爪側壁部31は、それぞれが隣接する各爪鉤壁部33、34と略直交するように設定されている。
往路側爪側壁部30と復路側爪側壁部31とは、払拭面Sに直交する方向を高さ方向とすると、高さ寸法が互いに異なるように設定されている。それぞれの高さ寸法は、払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度の所望の値に応じて設定されており、往路側爪側壁部30の高さ寸法の方が復路側爪側壁部31の高さ寸法よりも大きな値とされている。この高さ寸法の差異および両爪鉤壁部33、34の設定位置に応じて、爪上壁部32は、払拭面Sに対して傾斜されることとなる。このように、ワイパーブレード10では、幅方向に沿う断面形状で見て、バーティブラ挿入空間20が左右不均等な形状とされている。
次に、ワイパーブレード10におけるブレードラバー15の動作について説明する。
ワイパーブレード10では、前述したように、ワイパーアーム17からの押圧力によりブレードラバー15の払拭部15aの払拭個所15dが払拭面Sを押圧している。この状態において、ワイパーアーム17が駆動されることにより、ワイパーブレード10が払拭面S上を往復移動されて払拭面Sを払拭する。この往復移動の際、ブレードラバー15では、フレーム部材の一部を構成する各ヨーク13に頭部15bがバーティブラ14を介して保持されていることから、頭部15bはワイパーアーム17の駆動に伴って払拭面Sに沿って往復移動される。しかしながら、ブレードラバー15の払拭部15aの払拭個所15dは、払拭面Sに当接されて当該払拭面Sを摺動することから、払拭面Sとの摩擦により進行方向で見て頭部15bよりも後方で払拭面Sに沿って往復移動されている。換言すると、ブレードラバー15およびバーティブラ14では、往路Gにあっては図6に示す矢印Rのような揺動力が作用することとなり、復路Bにあっては図7に示す矢印Lのような揺動力が作用することとなる。
ここで、ブレードラバー15の頭部15bを保持しているバーティブラ14は、そのフランジ部23が各ヨーク13の各保持爪19により形成された左右不均等な断面形状のバーティブラ挿入空間20から下方へは抜け落ちない構造とされていることから、払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度が往路Gと復路Bとで差異が生じることとなる。
詳細には、往路Gの場合、図6に示すように、ブレードラバー15には時計回りの揺動力Rが作用することとなるので、バーティブラ挿入空間20に収容されているバーティブラ14にも時計回りの揺動力Rが作用することとなる。すなわち、バーティブラ挿入空間20では、往路側フランジ部23aが下方へと移動するとともに復路側フランジ部23bが上方へと移動することとなるので、往路側フランジ部23aが往路側爪鉤壁部33に当接しかつ復路側フランジ部23bが爪上壁部32に当接した状態で、往路側フランジ部23aと往路側爪鉤壁部33との当接個所を軸にしたバーティブラ14の揺動運動が制限されることとなり、払拭面Sに対するブレードラバー15の軸線Aの傾斜角度が角度αとされる。このため、ワイパーブレード10が往路Gを移動している場合、ブレードラバー15は、傾斜角度αで払拭面Sに当接することとなる。なお、図6にあっては、説明のために、払拭部15aの先端個所は弾性変形されていないが、実際には、ワイパーアーム17からの押圧力により、払拭部15aの先端部が払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされ、払拭面Sに対する払拭個所15dの当接関係が適切なものとされる。
復路Bの場合、図7に示すように、ブレードラバー15には逆時計回りの揺動力Lが作用することとなるので、バーティブラ挿入空間20に収容されているバーティブラ14にも逆時計回りの揺動力Lが作用することとなる。すなわち、バーティブラ挿入空間20では、復路側フランジ部23bが下方へと移動するとともに往路側フランジ部23aが上方へと移動することとなるので、復路側フランジ部23bが復路側爪鉤壁部34に当接しかつ往路側フランジ部23aが爪上壁部32に当接した状態(図示した例ではバーティブラ14の上壁部が爪上壁部32に当接している。)で、復路側フランジ部23bと復路側爪鉤壁部34との当接個所を軸にしたバーティブラ14の揺動運動が制限されることとなり、払拭面Sに対するブレードラバー15の軸線Aの傾斜角度が角度β(<α)とされる。このため、ワイパーブレード10が復路Bを移動している場合、ブレードラバー15は、傾斜角度βで払拭面Sに当接することとなる。なお、図7にあっては、図6と同様に、説明のために、払拭部15aの先端個所は弾性変形されていないが、実際には、ワイパーアーム17からの押圧力により、払拭部15aの先端部が払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされ、払拭面Sに対する払拭個所15dの当接関係が適切なものとされる。
ここで、往路Gにおけるブレードラバー15の傾斜角度αは、往路側フランジ部23aの往路側爪鉤壁部33との当接位置と、復路側フランジ部23bの爪上壁部32との当接位置と、両フランジ部23a、23bの厚さ寸法とにより設定することができる。また、復路Bにおけるブレードラバー15の傾斜角度βは、復路側フランジ部23bの復路側爪鉤壁部34との当接位置と、往路側フランジ部23aの爪上壁部32との当接位置と、両フランジ部23a、23bの厚さ寸法とにより設定することができる。このため、往路Gと復路Bとにおける払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度の差異は、往路側爪側壁部30と復路側爪側壁部31との高さ寸法、すなわち幅方向に沿う断面形状で見たバーティブラ挿入空間20の左右不均等な形状により設定することができる。
よって、本発明のワイパーブレード10によれば、往路Gの場面と復路Bの場面とでは、払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度に差異が設けられている。詳細には、往路Gの場面における傾斜角度αに対して復路Bにおける傾斜角度βの方が大きくなるように、設定されている。このため、払拭面Sを良好に払拭することができる。これについて以下で説明する。
車両Cに設けられたワイパーブレード10は、例えば、車室から外部へ向けた乗員の視界(実施例1ではフロントガラス越しの前方視界。)を良好なものとするために、払拭面Sを払拭すべく用いられる。このような車室から外部へ向けた乗員の視界を良好なものとする役割においては、車両Cが走行している場面で車室から外部へ向けた乗員の視界を確保することが、安全上最も重要なこととなる。
ところで、払拭面S上には、図1に示すように、車両Cの走行に伴う相対的な空気の流れにより、車両C側から見ると車両Cの走行に従って走行風Wが生じることとなる。実施例1の場合、払拭面Sが車両Cのフロントガラスにより構成されているので、走行風Wは、払拭面S上には車両Cの前方から後方へ向かうこととなる。このため、ワイパーブレード10は、往路Gにおいて走行風Wを背に受けつつ払拭面S上を移動することとなり、復路Bにおいて走行風Wに抗して払拭面S上を移動することとなる。このため、ワイパーブレード10は、往路Gにおいては走行風Wにより払拭面Sへの押圧力を受けつつ移動することとなり、復路Bにおいては走行風Wにより払拭面Sから剥離させる力(以下、払拭面Sからの揚力という。)を受けつつ移動することとなる。
ここで、ワイパーブレード10では、往路Gにおいてはブレードラバー15が払拭面Sに対して傾斜角度α(>β)(図6参照。)とされていることに対し、復路Bにおいてはブレードラバー15が払拭面Sに対して傾斜角度β(<α)(図7参照。)とされている。ブレードラバー15では、ワイパーアーム17からの押圧力により、払拭部15aの先端部が払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされ、払拭面Sに対する払拭個所15dの当接関係を適切なものとされることとなるが、予め払拭面Sに対する傾斜角度が小さければ、払拭部15aの先端部に少しの湾曲量で払拭面Sに対して適切な倒れ角度となるので、小さな押圧力で払拭面Sに対する払拭個所15dの当接関係を適切なものとすることができる。
ワイパーブレード10では、往復移動の際ワイパーアーム17からの押圧力は一定であっても、往路Gでは走行風Wにより払拭面Sへの押圧力が追加されることに対し、復路Bでは走行風Wにより払拭面Sからの揚力の分だけ払拭面Sへの押圧力が削減されることとなる。しかしながら、ワイパーブレード10では、復路Bでは、往路Gよりも小さな傾斜角度β(<α)とされていることから、フレーム部材から伝達される払拭面Sへの押圧力の差異を払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度の差異で相殺させることができるので、払拭面Sを払拭すべく摺動されるブレードラバー15の払拭部15aの払拭個所15dの払拭面Sに対する当接関係が往路Gと復路Bとでは等しいものとすることができる。これにより、車両Cの走行時における払拭性能が、従来のワイパーブレードに比較して、高められることとなる。
また、往路Gにおいてはブレードラバー15が払拭面Sに対して傾斜角度α(>β)とされていることに対し、復路Bにおいてはブレードラバー15が払拭面Sに対して傾斜角度β(<α)とされている。このため、走行風Wにより払拭面Sからの揚力を受ける復路Bでは、往路Gに比較してワイパーブレード10の移動方向で見た前方投影面積が小さくされていることから、往路Gでの払拭面Sへの押圧力を利用することができるとともに、復路Bでの払拭面Sからの揚力を小さくすることができる。このため、ワイパーブレード10では、払拭面Sを良好に払拭することができる。
さらに、往路Gと復路Bとで、互いに影響を及ぼすことなく、ブレードラバー15の払拭部15aの先端部が払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭面Sに対して適切な倒れ角度となり払拭面Sに対する払拭個所15dの当接関係を適切なものとなるように、払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度を設定することができる。このため、ワイパーブレード10では、払拭面Sを良好に払拭することができる。
ワイパーブレード10では、ブレードラバー15の払拭部15aの払拭個所15dが払拭面Sに対して適切な当接関係とされているので、往路Gから復路Bへまたは復路Bから往路Gへと切り換わる際にブレードラバー15の払拭部15aが反転される際の反転音を抑制することができる。
ワイパーブレード10では、ブレードラバー15の払拭部15aの払拭個所15dが払拭面Sに対して適切な当接関係とされているので、払拭面S上を円滑に摺動することができるので、ビビりが生じることを防止することができる。
各ヨーク13の各保持爪19において、各ヨーク13の往路側で下方に延出される往路側爪側壁部30と、各ヨーク13の復路側で下方に延出される復路側爪側壁部31との長さ寸法に差異を持たせる、すなわちバーティブラ挿入空間20を断面でみて左右不均等な形状とすることにより実現することができるので、容易に製造することができるとともに、容易に払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度を設定することができる。
バーティブラ挿入空間20では、各保持爪19とバーティブラ14とが、ワイパーブレード10の往復移動の度に接触されることとなるが、バーティブラ14が樹脂材料または金属材料から構成されているので、製造の容易性を確保しつつ接触に対する強度を適切なものとすることができる。
したがって、実施例1に係るワイパーブレード10では、往復の移動方向に拘わらず適切に払拭面Sを払拭することができる。
次に、実施例2のワイパーブレード100について説明する。ワイパーブレード100は、各ヨーク13の各保持爪190の構成が実施例1とは異なるものとされた例である。ワイパーブレード100は、その基本的な構成は実施例1と同様であるので、同一機能部分には実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ワイパーブレード100では、各ヨーク13の各保持爪(190a、190b、190c、190d)が、ブレードラバー15の長尺方向で見た配置位置により異なる形状のバーティブラ挿入空間(200)を形成している。なお、ブレードラバー15の長尺方向で見て、中央部分から両端までは左右対称とされているので、一方について説明し、他方の説明は省略する。
各ヨーク13の各保持爪(190)を、ブレードラバー15の長尺方向で見て、中央部分から順に、保持爪190a、保持爪190b、保持爪190c、保持爪190dとする。実施例2では、保持爪190aと保持爪190bとは等しい構成とされている。
保持爪190a(保持爪190bも同様である。)は、図9に示すように、払拭面Sに直交する高さ方向で見て、復路側フランジ部23bの復路側爪鉤壁部340aとの当接位置から、往路側フランジ部23aの爪上壁部320aとの当接位置までが間隔H1とされている。
保持爪190cは、図10に示すように、往路側爪側壁部300cの高さ寸法が、保持爪190aの往路側爪側壁部300aの高さ寸法よりも小さく設定されている。このため、高さ方向で見て、復路側フランジ部23bの復路側爪鉤壁部340cとの当接位置から、往路側フランジ部23aの爪上壁部320cとの当接位置までが保持爪190aにおける間隔H1よりも小さい間隔H2とされている。
保持爪190dは、図11に示すように、往路側爪側壁部300dの高さ寸法が、保持爪190dの往路側爪側壁部300dの高さ寸法よりも小さく設定されている。このため、高さ方向で見て、復路側フランジ部23bの復路側爪鉤壁部340dとの当接位置から、往路側フランジ部23aの爪上壁部320dとの当接位置までが保持爪190cにおける間隔H2よりも小さい間隔H3とされている。
ワイパーブレード100では、復路において、実施例1と同様に、ワイパーアーム17の往復移動に伴うブレードラバー15の揺動を各ヨーク13の保持爪190a、保持爪190b、保持爪190c、保持爪190dが制限することにより、払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度が決定されることとなるが、各保持爪190a、190b、190c、190dが形成しているバーティブラ挿入空間200a、200c、200d(保持爪190bが形成しているバーティブラ挿入空間は図示せず。)が等しい形状ではないことから、長尺方向で見ると払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度が徐々に変化している。詳細には、ブレードラバー15(の軸線A。)は、保持爪190aおよび保持爪190bに保持されている個所では払拭面Sに対する傾斜角度が角度γ(図9参照。)とされており、保持爪190cに保持されている個所では払拭面Sに対する傾斜角度が角度δ(<γ)(図10参照。)とされており、保持爪190dに保持されている個所では払拭面Sに対する傾斜角度が角度ε(<δ)(図11参照。)とされている。
実施例2の一例として、保持爪190aおよび保持爪190bをH1=3.5(mm)の寸法としたところ傾斜角度γ=76(°)(払拭面Sとの直交線との傾斜角度=14(°))が得られ、保持爪190cをH2=3.0(mm)の寸法としたところ傾斜角度δ=78(°)(払拭面Sとの直交線との傾斜角度=12(°))が得られ、保持爪190dをH1=2.6(mm)の寸法としたところ傾斜角度ε=81(°)(払拭面Sとの直交線との傾斜角度=9(°))が得られた。
このように、ワイパーブレード100では、長尺方向で見ると、中央個所から各端へ向かうにつれて払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度が小さくされているので、ブレードラバー15の払拭部15aの先端部が払拭面Sに倣うように湾曲された際の払拭面Sに対する払拭個所15dの当接関係をより適切なものとすることができる。これは次のことによる。
払拭面Sが一律な曲率で湾曲されて構成されたものではない場合、払拭面Sに対するブレードラバーの傾斜角度を長尺方向で見て一定としてしまうと、払拭面Sの曲率の変化に応じて払拭面Sに対するブレードラバーの傾斜角度が変化してしまうこととなる。このため、ワイパーブレード100のように、長尺方向で見てブレードラバーの傾斜角度を適宜変化させることにより曲率が変化された払拭面Sに対して、払拭面Sの払拭位置に拘わらず払拭面Sとの傾斜角度を適切なものとすることができることによる。
また、ワイパーブレード100では、その長尺方向で見た中央部分の近傍に結合されたワイパーアーム17(図1参照。)から払拭面Sへの押圧力を受けていることから、ワイパーアーム17との結合個所からの間隔が大きくなるほどブレードラバー15に付与される払拭面Sへ向けた押圧力が低減されることとなる。このため、ワイパーブレード100では、ワイパーアーム17との結合個所からの間隔が大きくなるほどブレードラバー15の払拭面Sに対する傾斜角度を小さくすることにより押圧力の低減分を相殺することができるので、長尺方向で見たブレードラバー15の位置に拘わらず、払拭面Sを払拭すべく摺動されるブレードラバー15の払拭部15aの払拭個所15dの払拭面Sに対する当接関係を一定のものとすることができることにもよる。
よって、ワイパーブレード100では、従来のワイパーブレードに比較して、車両Cの走行時における払拭性能が高められることとなるとともに、長尺方向で見て差異がなく払拭面Sを良好に払拭することができる。
なお、実施例2では、復路Bでの払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度のみが変化する構成とされていたが、往路Gも同様に設定してもよいことはいうまでもなく、上記した実施例2に限定されるものではない。
また、実施例2では、長尺方向で見た中央部分の近傍よりも各端の方が払拭面Sに対するブレードラバー15の傾斜角度を小さくする構成とされていたが、長尺方向で見たブレードラバーの位置に拘わらずブレードラバーの払拭部の払拭個所の払拭面に対する当接関係を一定のものとするように各保持爪によるブレードラバーの保持姿勢を変化させるものであれば、払拭面の曲率、ブレードラバーの材質(湾曲度合い。)、ブレードラバーに付与される押圧力等を適宜考慮して設定することができ、上記した実施例2に限定されるものではない。
上記した各実施例では、ワイパーブレードは、トーナメント式の構造とされていたが、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が異なるように、ブレードラバーがフレーム部材に保持されているものであればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
また、上記した各実施例では、払拭面Sは車両Cのフロントガラスにより構成されていたが、リアガラスであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
さらに、図2に二点鎖線で示すように、防雪カバー部材25が設けられたワイパーブレードに適用することができる。防雪カバー部材25は、フレーム部材(各実施例では、プライマリーレバー11、2つのセカンダリーレバー12および4つのヨーク13。)およびフレーム部材とブレードラバーとの隙間等に雪が入り込んで付着することを防止すべく、フレーム部材およびフレーム部材とブレードラバーとの隙間等を覆うものである。このように防雪カバー部材25が設けられたワイパーブレードの場合、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度に差異を持たせたことにより、より効果的に払拭性能を向上させることができる。これは、防雪カバー部材25が設けられていないワイパーブレードでは、往復移動される際にフレーム部材自体の隙間およびフレーム部材とブレードラバーとの隙間等から風を通過させることができるので走行風の影響が抑制されているが、防雪カバー部材25が設けられていると、風を通過させることができなくなることによる。
上記した各実施例では、ブレードラバー15の頭部15bに装着されたバーティブラ14のフランジ部23を、各保持爪19が形成するバーティブラ挿入空間20で保持させる構成とされていたが、往路と復路とで払拭面に対するブレードラバーの傾斜角度が異なるように、ブレードラバーがフレーム部材に保持されているものであればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
本発明に係るワイパーブレードが適用された車両を示す模式的な斜視図である。 実施例1に係るワイパーブレードを示す模式的な斜視図である。 実施例1に係るワイパーブレードを示す展開斜視図である。 バーティブラおよびブレードラバーを示しており図2に示すI−I線に沿って得られた断面図である。 保持爪を示しており図2に示すI−I線に沿って得られた断面図である。 往路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり図2に示すI−I線に沿って得られた断面図である。 復路におけるブレードラバー動作を説明するための図面であり図2に示すI−I線に沿って得られた断面図である。 実施例1に係るワイパーブレードを示す模式的な斜視図である。 図8に示すII−II線に沿って得られた断面図である。 図8に示すIII−III線に沿って得られた断面図である。 図8に示すIV−IV線に沿って得られた断面図である。
符号の説明
10、100 ワイパーブレード
11 (フレーム部材の一部である)プライマリーレバー
12 (フレーム部材の一部である)セカンダリーレバー
13 (フレーム部材の一部である)ヨーク
14 (カバー部材としての)バーティブラ
15 ブレードラバー
15a 払拭部
15b 頭部
19、190 (保持手段としての)保持爪
21 ブレードラバー挿入空間
23a 往路側フランジ部
23b 復路側フランジ部
25 防雪カバー部材
32、320 (上方係止壁としての)爪上壁部
33、330 (往路下方側係止壁としての)往路側爪鉤壁部
34、340 (復路下方側係止壁としての)復路側爪鉤壁部
C 車両
S 払拭面
W 走行風
G 往路
B 復路

Claims (8)

  1. 車両の払拭面を払拭する長尺形状を呈し、長尺方向に直交する断面で見て該払拭面を摺動すべく下部に設けられた払拭部および上部に設けられた頭部を有するブレードラバーと、該ブレードラバーの長尺方向に沿って延在するフレーム部材と、該フレーム部材の長尺方向に沿って互いに間隔を置いて該フレーム部材に設けられ、前記ブレードラバーの前記頭部を保持する複数の保持手段とを備え、前記ブレードラバーの長尺方向と交差する方向で前記払拭面上を往復移動されるワイパーブレードであって、
    前記保持手段は、前記ブレードラバーの長尺方向に直交する幅方向で見て、前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が往路と復路とで異なるように該ブレードラバーの前記頭部を保持していることを特徴とするワイパーブレード。
  2. 前記往路または前記復路の一方には、前記車両の走行に伴って前記払拭面上に生じる走行風に抗する方向が含まれており、
    前記保持手段は、前記往路または前記復路のうち、走行風に抗する方向を含む一方の進路よりも他方の進路の方が、長尺方向に直交する幅方向で見た前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のワイパーブレード。
  3. 前記保持手段は、前記往復方向を含み前記払拭面に直交する面に沿って前記ブレードラバーが揺動可能に、かつ前記ブレードラバーの上下方向が前記払拭面に直交する方向に一致する姿勢を基準姿勢として、前記基準姿勢から往路側への揺動許容範囲と前記基準姿勢から往路側への揺動許容範囲とが異なるように、前記ブレードラバーの前記頭部を保持していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイパーブレード。
  4. 前記ブレードラバーの前記頭部には、前記往復方向のそれぞれに延出された一対のフランジ部が設けられ、
    前記保持手段は、前記ブレードラバーが往路を移動している際、前記往路側フランジ部が下方へ移動することを制限すべく該往路側フランジ部と当接する往路下方側係止壁と、
    前記ブレードラバーが復路を移動している際、前記復路側フランジ部が下方へ移動することを制限すべく該復路側フランジ部と当接する復路下方側係止壁と、
    前記往路下方側係止壁が前記往路側フランジ部を係止している際および前記復路下方側係止壁が前記復路側フランジ部を係止している際、当該係止個所を揺動軸として前記頭部が上方へ移動することを制限すべく該頭部と当接する上方係止壁とを有し、
    該上方係止壁から前記往路下方側係止壁への間隔と、前記上方係止壁から前記復路下方側係止壁への間隔とが異なっていることを特徴とする請求項3に記載のワイパーブレード。
  5. 前記一対のフランジ部は、前記ブレードラバーの長手方向に伸長するブレードラバー挿入空間を有し該ブレードラバー挿入空間で前記頭部を保持可能な樹脂製または金属製の長尺筒体からなるカバー部材に一体的に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のワイパーブレード。
  6. 前記保持手段は、前記フレーム部材の少なくとも一部分では、長尺方向で見た該フレーム部材への設置位置が中央部分を基準として両側端に近い方が、前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が小さく設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
  7. 前記保持手段は、前記フレーム部材の少なくとも一部分では、長尺方向で見た該フレーム部材への設置位置により前記払拭面に対する前記ブレードラバーの傾斜角度が異なるように設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
  8. 前記フレーム部材には、防雪カバー部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
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