JP2008036108A - 避難機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】避難者が建物の避難側壁に沿って建物外部の地上面へと避難するための避難機器を提供する。
【解決手段】避難者は、ボックス20に取着された避難者支持帯90に腰掛けて、ボックス20外部に延設されたハンドル70を回転操作する。そして、避難者は、建物の軒先30に懸垂された滑車40a、40bと、ボックス20に収納された回転車10周囲とに連続して巻掛けられて、建物外部の地上面方向へと垂下されたロープ50に沿って、回転車10を回転させながら、回転車10が収納されたボックス20と共に、建物の避難側壁下方の地上面へと降下する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の避難側壁外部に設置して、地震や建物火災の際などに使用する、緊急避難用の避難機器に関する。
建物の避難側壁外方に突出する軒先などに垂下されたロープを伝って建物の避難側壁下方の地上面へと避難者を避難させる緊急避難用の避難機器として、特開2005−169055公報記載の避難装置や、実開平5−91705号公報記載の避難者の自重を利用して地上面へと降下させる避難器具などが開発されている。
特開2005−169055号公報 実開平5−91705号公報
しかしながら、前者の避難装置は、1本のロープの中途部に取着された輪状のベルトに避難者の身体胴部を巻き付ける等して、その1本のロープを支えに不安定な姿勢で避難者がロープを伝って建物避難側壁下方の地上面に降下するものであって、避難者が安心感のある安定した状態で建物外部の地上面に避難できる構造をしていない。また、その避難者の身体胴部を支持するベルトを1本のロープに沿って地上面へと降下させるベルト降下手段が、歯車機構を用いた複雑な構造をしていて、そのベルト降下手段が緊急避難時に避難者が誤りなく容易に操作できる構造をしてない。そのため、心が不安定で動揺した状態にある避難者が、そのベルト降下手段を誤りなく操作して、1本のロープを伝って安全かつ迅速に建物外部の地上面に避難できるか否かは、はなはだ疑問である。
後者の避難器具も、1本のロープの中途部に避難者の身体を吊り下げた不安定な姿勢で避難者が1本のロープを伝って建物外部の地上面に降下するものであって、避難者が安心感を持った安定した姿勢で建物外部の地上面に降下できる構造をしていない。また、その1本のロープの中途部に吊り下げた避難者の身体を、避難者の自重を利用して1本のロープに沿って地上面へと降下させる降下機構に、複雑な油圧調整機構が用いられていて、緊急避難時に、避難者が、その油圧調整機構を誤りなく容易に操作できる構造をしてない。そのため、後者の避難器具においても、心が不安定で動揺した状態にある避難者が、その油圧調整機構を誤りなく的確に操作して、1本のロープを伝って安全かつ迅速に建物外部の地上面に避難できるか否かは、はなはだ疑問である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、地震や建物火災の際などの緊急時に、避難者が斜め横向き等の不安定な姿勢を取らずに、ほぼ垂直上方を向いた安心感のある安定した姿勢で、建物の避難側壁に沿って建物外部の地上面へと避難できる、避難機器を提供することを目的としている。
また、緊急避難時に、避難者が、誤りなく容易かつ的確に操作できる避難機器であって、心が不安定で動揺した状態にある避難者が、誤りなく操作して、安全かつ迅速に建物外部の地上面へと避難できる、避難機器を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明の避難機器は、回転車が回転自在に収納されたボックスと、建物の避難側壁外方に突出する軒先に回転自在に懸垂された滑車と、その滑車周囲と前記ボックス内の回転車周囲とに連続して巻掛けられたロープであって、その一端がボックスの一方の側部に固定されて、その他端がボックスの他方の側部から前記建物の避難側壁下方の地上面に向けて垂下されたロープと、前記回転車周囲に巻掛けられたロープを回転車周囲に圧接させて、回転車がロープに対してスリップするのを防ぐロープ圧接手段と、前記ボックス外部に延設された避難者が回転操作するハンドルと、該ハンドルを回転操作することにより、前記ボックスに収納された回転車を回転させる回転操作手段と、前記ボックスに取着された避難者支持帯とからなっている。
このような構成の避難機器においては、避難者は、ボックスに取着された避難者支持帯に腰掛けたり身体を巻き付けたりして、自己の身体をボックスに支持させた状態とすることができる。そして、避難者は、そのボックス外部に延設されたハンドルを回転操作することにより、回転操作手段を用いて、ボックスに収納された回転車を回転させることができる。そして、避難者は、建物の避難側壁外方に突出する軒先に回転自在に懸垂された滑車と、ボックスに収納された回転車周囲とに連続して巻掛けられて、一端がボックスの一方の側部に固定されて、他端がボックスの他方の側部から建物外部の地上面方向へと垂下されたロープに沿って、回転車を回転させながら、回転車が回転自在に収納されたボックスと共に、建物の避難側壁下方の地上面へと降下できる。
その際には、避難者は、ロープ圧接手段を用いて、回転車周囲に巻掛けられたロープを回転車周囲に圧接させて、回転車がロープに対してスリップするのを防ぐことができる。そして、避難者は、回転車を、ロープに対してスリップさせずに、ロープに沿って回転させながら、回転車が収納されたボックスと共に、ロープを伝って、ロープが垂下された建物避難側壁下方の地上面へと安全に降下できる。
その際には、ボックスに取着された避難者支持帯に腰掛ける等した避難者は、ボックス外部に延設されたハンドルを回転操作するだけで、ボックスと共に、ロープを伝って、建物の避難側壁に沿って、地上面へと、安全かつ迅速に降下できる。
また、本発明の避難機器は、前記ロープの一端から他端までの長さが、前記滑車が懸垂された軒先から地上面までの距離のほぼ2〜3倍に形成されている。
そのため、上記のようにして、避難者が、ボックスに取着された避難者支持帯に腰掛ける等して、ボックスと共に、ロープを伝って、建物の避難側壁に沿って、地上面へと降下して、地上面に降り立った際には、その避難者と共に地上面へと降下したボックスの一方の側部に一端が固定されて、建物の軒先に懸垂された滑車周囲とボックス内の回転車周囲とに連続して巻掛けられてボックスの他方の側部から地上面へと垂下されたロープの他端が、地上面上方に高く持ち上がらずに、地上面又は地上面近くに位置した状態となる。
そのため、地上面に居る避難者救出者等は、その地上面又は地上面近くに位置するロープの他端を、地上面方向に引っ張って、そのロープの他端を地上面へと手繰り下げることができる。そして、その滑車周囲に巻掛けられたロープを介して、建物の軒先に吊り下げられた、避難者を地上面へと降下させて空となったボックスを、建物上方の軒先近くに引き上げることができる。そして、それに伴って、そのボックス及びそれに取着された避難者支持帯等を、建物の避難側壁に沿って、建物の窓、ベランダ、バルコニー等の脱出口まで引き上げることができる。そして、そのボックス及び避難者支持帯等からなる避難機器を、上記と同様にして、次の建物内に残る避難者を建物外部の地上面へと避難させるための、避難機器として、再び利用できる。
本発明の避難機器においては、前記滑車が建物の軒先の左右に2個並べて回転自在に懸垂されて、その2個の滑車周囲と前記ボックス内の回転車周囲とに、その一端がボックスの一方の側部に固定されて、その他端がボックスの他方の側部から建物の避難側壁下方の地上面に向けて垂下された前記ロープが連続して巻掛けられた構造とすると良い。
そして、ボックスの一方と他方の側部、即ちボックスの左右の側部が、建物の避難側壁外方に突出する軒先の左右に並べて回転自在に懸垂された2個の滑車に連続して巻掛けられて、それら2個の滑車の下方に垂下された左右2本のロープに支持されて、ボックスが建物の避難側壁に沿って左右に傾かずにほぼ垂直上方を向いた安定した状態で吊り下げられるようにすると良い。そして、それら2個の滑車から垂下された2本のロープに支持されたボックスが、左右のいずれか一方に傾くことなく、安定したほぼ垂直上方を向いた状態で、建物の避難側壁に沿って地上面へと降下するようにすると良い。そして、そのボックス外側に取着された避難者支持帯に腰掛けたり身体を巻き付けたりした避難者が、左右のいずれか一方に傾く等した不安定な不自然な姿勢を取らずに、ほぼ垂直上方を向いた安定した姿勢で、地上面へと降下できるようにすると良い。
本発明の避難機器において、前記ロープ圧接手段は、ボックスに内蔵されたゴム板を、回転車周囲に巻掛けられたロープ外側に押し付けて、そのロープを回転車周囲に圧接させるものとすると良い。
そして、避難者が、そのゴム板の弾発力を用いて、ロープが巻掛けられた回転車周囲にロープを圧接できるようにすると良い。そして、避難者が、そのロープと回転車との間に働く摩擦力を用いて、回転車がロープに対してスリップするのを、防げるようにすると良い。
ロープを圧接させる回転車周囲には、ゴム材等の摩擦力増強材を貼着すると良い。そして、避難者が、その摩擦力増強材により、ロープと回転車との間に働く摩擦力を高めて、回転車がロープに対してスリップするのを、確実に防げるようにすると良い。
ロープ圧接手段を、上記のように構成した場合には、前記ゴム板を回転車周囲に巻掛けられたロープ外側に押し付ける押圧力を調整する調整手段を備えると良い。
そして、避難者が、自己の体重の軽重に応じて、ロープと回転車との間に働く摩擦力を、調整手段を用いて、強弱に調整できるようにすると良い。そして、避難者が、回転車がロープに対してスリップするのを確実に防げるようにすると良い。それと共に、避難者が、体重の軽い小児等の力のない者であっても、回転車を回転させるハンドルの回転操作を大きな力を加えずとも容易かつ円滑に行えるようにすると良い。
本発明の避難機器において、前記回転操作手段は、2個のかさ歯車を介して、前記建物の避難側壁とほぼ平行な方向に回転させる回転車の回転軸が、該回転車が収納されたボックスの一方の側部外方に延設された前記建物の避難側壁に対してほぼ垂直な方向に回転操作するハンドルの回転軸に連結されたものとすると良い。
そして、避難者が、ハンドルを回転操作することにより、その避難側壁に対してほぼ垂直な方向に回転させるハンドルの回転力を、2個のかさ歯車を介して、建物の避難側壁とほぼ平行な方向に回転させる回転車に伝えることができるようにすると良い。
また、ハンドルを、回転車の回転軸と同じボックスの前後方向に延設させずに、ボックスの一方の側部外方に延設させた構造とすると良い。そして、そのボックスの一方の側部外方に延設されたハンドルを、建物の避難側壁方向を向いた状態でボックスに取着された避難者支持帯に腰掛ける等した避難者が、不自然な姿勢を取らずに、ほぼ垂直上方を向いた安定した姿勢のまま、容易かつ的確に回転操作できるようにすると良い。
以上説明したように、本発明の避難機器によれば、地震や建物火災の際などの緊急時に、避難者が、斜め横向き等の不安定な姿勢を取らずに、ほぼ垂直上方を向いた安心感のある安定した姿勢で、建物の避難側壁に沿って建物外部の地上面へと避難できる。
また、本発明の避難機器によれば、避難者は、ボックスに取着された避難者支持帯に腰掛ける等して、ボックスに自己の身体を支持させた状態で、ボックス外部に延設されたハンドルを回転操作するだけで、建物の避難側壁に沿って建物外部の地上面へと避難できる。そのため、心が不安定で動揺した状態にある避難者であっても、本発明の避難機器を、常に誤りなく操作して、安全かつ迅速に建物外部の地上面へと避難できる。
図1ないし図5は本発明の避難機器の好適な実施の形態を示している。以下に、この避難機器を説明する。
この避難機器は、図1〜図4に示したように、回転車10が回転自在に収納されたボックス20と、建物の避難側壁外方に突出する軒先30の左右に並べて回転自在に懸垂された2個の滑車40a、40bと、その2個の滑車周囲と前記ボックス内の回転車10周囲とに連続して巻掛けられたロープ50であって、その一端がボックス20の一方の側部に固定されて、その他端がボックス20の他方の側部から前記建物の避難側壁下方の地上面100に向けて垂下されたロープ50と、前記回転車周囲に巻掛けられたロープ50を回転車10周囲に圧接させて、回転車10がロープ50に対してスリップするのを防ぐロープ圧接手段60と、前記ボックス外部に延設された避難者が回転操作するハンドル70と、該ハンドルを回転操作することにより、前記ボックスに収納された回転車10を回転させる回転操作手段80と、図1に示されような、ボックス20に取着された避難者支持帯90とからなっている。
ロープ圧接手段60は、図2と図3に示したように、ボックス20に内蔵されたゴム板60aを、回転車10周囲に巻掛けられたロープ50外側に押し付けて、そのロープ50を回転車10周囲に圧接させる構造としている。
そして、避難者が、そのゴム板60aの弾発力を用いて、ロープ50が巻掛けられた回転車10周囲にロープ50を圧接できるようにしている。そして、避難者が、そのロープ50と回転車10との間に働く摩擦力を用いて、回転車10がロープ50に対してスリップするのを、防げるようにしている。
ロープ50を圧接させる回転車10周囲には、ゴム材等の摩擦力増強材10aが貼着されている。そして、避難者が、その摩擦力増強材10aにより、ロープ50と回転車10との間に働く摩擦力が高めて、回転車10がロープ50に対してスリップするのを、確実に防げるようにしている。
ロープ圧接手段60には、図2と図3に示したように、ゴム板60aを回転車10周囲に巻掛けられたロープ50外側に押し付ける押圧力を調整する調整手段62が備えられている。
そして、避難者が、自己の体重の軽重に応じて、ロープ50と回転車10との間に働く摩擦力を、調整手段62を用いて、強弱に調整できる構造としている。そして、回転車10がロープ50に対してスリップするのを確実に防止できるようにしている。それと共に、避難者が、体重の軽い小児等の力のない者であっても、回転車10を回転させるハンドル70の回転操作を大きな力を加えずとも容易かつ円滑に行えるようにしている。
調整手段62は、図2と図3に示したように、避難者が、ボックス20外側からボックス20内側に向けて螺挿された調整ねじ60bを正逆に回転させることにより、ボックス20に内蔵されたゴム板60aを、押板60cを介して、ロープ50外側に押し付ける押圧力を強弱に調整できる構造としている。
回転操作手段80は、図3と図4に示したように、2個のかさ歯車80a、80bを介して、建物の避難側壁とほぼ平行な方向に回転する回転車の回転軸10bが、該回転車が収納されたボックス20の一方の側部外方に延設された前記建物の避難側壁に対してほぼ垂直な方向に回転操作するハンドルの回転軸70aに連結された構造としている。
そして、避難者が、ハンドル70を回転操作することにより、その避難側壁に対してほぼ垂直な方向に回転させるハンドル70の回転力を、2個のかさ歯車80a、80bを介して、建物の避難側壁とほぼ平行な方向に回転させる回転車10に伝えられるようにしている。
また、ハンドル70を、回転車の回転軸10bと同じボックス20の前後方向に延設させずに、ボックス20の一方の側部外方に延設させた構造としている。そして、そのボックス20の一方の側部外方に延設されたハンドル70を、建物の避難側壁方向を向いた状態でボックス20に取着された避難者支持帯90に腰掛ける等した避難者が、不自然な姿勢を取らずに、ほぼ垂直上方を向いた安定した姿勢のまま、容易かつ的確に回転操作できるようにしている。
かさ歯車80a、80b周囲は、避難者の安全を図る目的で、安全カバー80cにより覆われた構造としている。
避難者支持帯90は、図1に示したように、ハンモック状をしていて、その避難者支持帯90に避難者が腰掛けた状態で、避難者がボックス20に支持される構造をしている。避難者支持帯90は、避難者の身体に巻き付けて、避難者がボックス20に支持されるバンド構造とすることも、可能である。
この避難機器を用いて、避難者が建物外部の地上面へと避難する際には、避難者は、図1に示したように、ボックス20に取着された避難者支持帯90に腰掛けたり身体を巻き付けたりして、ボックス20に自己の身体を支持させた状態とする。そして、避難者は、ボックス20外部に延設されたハンドル70を、図1に示した矢印方向に回転操作する。そして、ハンドルの回転軸10aに回転操作手段80を介して連結されたボックス内の回転車10を、図2に示した矢印方向に回転させる。そして、避難者は、建物の避難側壁外方に突出する軒先30の左右に並べて回転自在に懸垂された2個の滑車40a、40bと、ボックス内の回転車10周囲とに連続して巻掛けられて、一端がボックス20の一方の側部に固定されて、他端がボックス20の他方の側部から建物外部の地上面100方向へと垂下されたロープ50に沿って、回転車10を回転させながら、回転車10が収納されたボックス20を、該ボックスに支持された自己の身体と共に、建物の避難側壁下方の地上面100へと降下させる。
その際には、避難者は、ロープ圧接手段60及び調整手段62を用いて、回転車10周囲に巻掛けられたロープ50を回転車10周囲に、自己の体重に応じた所定押圧力で圧接させて、回転車10がロープ50に対してスリップするのを防ぐ。そして、避難者は、回転車10を、ロープ50に対してスリップさせずに、ロープ50に沿って回転させながら、回転車が収納されたボックス20を、該ボックスに支持された自己の身体と共に、ロープ50が垂下された地上面100へと降下させる。
すると、図1に示したように、避難者支持帯90に腰掛けたり身体を巻き付けたりした避難者は、ボックス20と共に、ロープ50を伝って、建物避難側壁下方の地上面100へと安全に降下できる。
その際には、ボックス20の左右の側部が、建物の避難側壁外方に突出する軒先30の左右に並べて回転自在に懸垂された2個の滑車40a、40bに連続して巻掛けられて、それら2個の滑車40a、40bの下方に垂下された左右2本のロープ50に支持されて、ボックス20が建物の避難側壁に沿って左右に傾かずにほぼ垂直上方を向いた安定した状態で吊り下げられることとなる。そして、それら2個の滑車40a、40bから垂下された2本のロープ50に支持されたボックス20が、左右のいずれか一方に傾くことなく、安定したほぼ垂直上方を向いた状態で、建物の避難側壁に沿って地上面100へと降下することになる。そのため、そのボックス20に取着された避難者支持帯90に腰掛けたり身体を巻き付けたりした避難者は、左右のいずれか一方に傾く等した不安定な不自然な姿勢を取らずに、ほぼ垂直上方を向いた安定した姿勢で、地上面100へと降下できる。
また、その際には、ボックス20に取着された避難者支持帯90に腰掛ける等して、そのボックス20に自己の身体を支持させた避難者は、ボックス外部に延設されたハンドル70を回転操作するだけで、ボックス20と共に、ロープ50を伝って、建物の避難側壁に沿って、地上面100へと、安全かつ迅速に降下できる。
この避難機器においては、建物の軒先30に滑車40a、40bを介して懸垂されたロープ50の一端から他端までの長さが、滑車40a、40bが垂下された軒先30から地上面100までの距離のほぼ2〜3倍に形成されている。
そして、避難者が、ボックス20に取着された避難者支持帯90に腰掛ける等して、ボックス20と共に、ロープ50を伝って、建物の避難側壁に沿って、地上面100へと降下して、地上面100に降り立った際には、図5に示したように、その避難者と共に地上面100又は地上面100近くに降下したボックス20の一方の側部に一端50aが固定されて、2個の滑車40a、40b周囲と回転車10周囲とに連続して巻掛けられてボックス20の他方の側部から地上面100方向へと垂下されたロープの他端50bが、地上面100上方に高く持ち上がらずに、地上面100又は地上面100近くに位置した状態となる。
そのため、地上面100に居る避難者救出者等は、その地上面100又は地上面100近くに位置するロープの他端50bを、地上面100方向に引っ張って、そのロープの他端50bを地上面100へと手繰り下げることができる。そして、その2個の滑車40a、40b周囲に巻掛けられたロープ50を介して、建物の軒先30に吊り下げられた、避難者を地上面100へと降下させて空となったボックス20を、建物上方の軒先30近くに引き上げることができる。そして、それに伴って、そのボックス20及びそれに取着された避難者支持帯90等を、建物の避難側壁に沿って、建物の窓、ベランダ、バルコニー等の避難者の脱出口まで引き上げることができる。そして、その引き上げたボックス20及びそれに取着された避難者支持帯90等からなる避難機器を、上記と同様にして、次の建物内に残る避難者を建物外部の地上面100へと避難させるための、避難機器として、再び利用できる。
図6は本発明の避難機器の他の好適な実施の形態を示している。
この避難機器においては、建物の軒先30に1個の滑車40が、回転自在に懸垂されている。そして、その滑車40周囲とボックス内の回転車10周囲とに、その一端50aがボックス20の一方の側部に固定されて、その他端50bがボックス20の他方の側部から建物の避難側壁下方の地上面100に向けて垂下されたロープ50が連続して巻掛けられた構造をしている。
その他は、前述の図1〜図4に示された避難機器と同様に構成されていて、この避難機器を用いて、避難者が、建物の避難側壁外方の地上面100へと降下する際には、前述の図1〜図4に示された避難機器と同様にして、避難者は、ボックス20に取着された避難者支持帯90に腰掛ける等して、ボックス20外部に延設されたハンドル70を回転操作することにより、ボックス20と共に、建物の軒先の30に滑車40を介して懸垂されたロープ50を伝って、地上面100へと降下できる。
本発明の避難機器は、地震や火災などの緊急避難時に、建物内に居る避難者が、建物の窓、バルコニー、ベランダ等の建物の脱出口から、建物外部の地上面へと安全に脱出するための、構造が簡単で操作の容易な汎用性のある避難機器として、広く利用可能である。
本発明の避難機器の使用状態説明図である。 本発明の避難機器の正面断面図である。 本発明の避難機器の平面断面図である。 本発明の避難機器の背面図である。 本発明の避難機器の使用状態説明図である。 本発明の避難機器の正面断面図である。
符号の説明
10 回転車
20 ボックス
30 建物の軒先
40a、40b、40 滑車
50 ロープ
60 ロープ圧接手段
62 調整手段
70 ハンドル
80 回転操作手段
80a、80b かさ歯車
80c 安全カバー
90 避難者支持帯
100 地上面

Claims (5)

  1. 回転車が回転自在に収納されたボックスと、建物の避難側壁外方に突出する軒先に回転自在に懸垂された滑車と、その滑車周囲と前記ボックス内の回転車周囲とに連続して巻掛けられたロープであって、その一端がボックスの一方の側部に固定されて、その他端がボックスの他方の側部から前記建物の避難側壁下方の地上面に向けて垂下されたロープと、前記回転車周囲に巻掛けられたロープを回転車周囲に圧接させて、回転車がロープに対してスリップするのを防ぐロープ圧接手段と、前記ボックス外部に延設された避難者が回転操作するハンドルと、該ハンドルを回転操作することにより、前記ボックスに収納された回転車を回転させる回転操作手段と、前記ボックスに取着された避難者支持帯とからなり、
    前記ロープの一端から他端までの長さが、前記滑車が懸垂された軒先から地上面までの距離のほぼ2〜3倍に形成されたことを特徴とする避難機器。
  2. 前記滑車が建物の軒先の左右に2個並べて回転自在に懸垂されて、その2個の滑車周囲と前記ボックス内の回転車周囲とに、その一端がボックスの一方の側部に固定されて、その他端がボックスの他方の側部から建物の避難側壁下方の地上面に向けて垂下された前記ロープが連続して巻掛けられたことを特徴とする請求項1記載の避難機器。
  3. 前記ロープ圧接手段が、ボックスに内蔵されたゴム板を、回転車周囲に巻掛けられたロープ外側に押し付けて、そのロープを回転車周囲に圧接させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の避難機器。
  4. 前記ゴム板を回転車周囲に巻掛けられたロープ外側に押し付ける押圧力を調整する調整手段が備えられたことを特徴とする請求項3記載の避難機器。
  5. 前記回転操作手段が、2個のかさ歯車を介して、前記建物の避難側壁とほぼ平行な方向に回転させる回転車の回転軸が、該回転車が収納されたボックスの一方の側部外方に延設された前記建物の避難側壁に対してほぼ垂直な方向に回転操作するハンドルの回転軸に連結されたものであることを特徴とする請求項1記載の避難機器。
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