JP2008035203A - 電力増幅回路およびそれを用いた送信機ならびに送受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】検波回路を付加したことによる出力電力や利得の低下が小さく、バラツキや温度変動による検波電圧特性の変動が少なく、強入力時の出力電力の劣化が少ない電力増幅回路、およびそれを用いた送信機ならびに送受信機を提供する。
【解決手段】エミッタ接地増幅回路、バイアス回路、検波回路より構成される電力増幅回路であって、エミッタ接地増幅回路の増幅用トランジスタ7と検波回路110の接地をそれぞれ接地端子101と接地端子102を介して接地する構成であって、接地端子101と接地端子102をそれぞれ独立して接地するとともに、増幅用トランジスタ7のエミッタよりピックアップ容量11とピックアップ抵抗12を介して検波回路110に接続してから接地端子101を介して接地する構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、検波回路を有した電力増幅回路に関し、特に、セルラ電話や無線LAN等の送受信機や、TV、CATV、衛星放送、衛星通信等の受信機と、それらに用いられる低雑音増幅回路、電力増幅回路に適用して有効な技術に関する。
本発明者が検討した技術として、検波回路を有した電力増幅回路の従来技術に関しては、たとえば一例として図9に示すような構成のものが考えられる。
図9に示す検波回路を有した電力増幅回路は、無線LANシステムにおいて、変調された無線周波信号(RF信号)をアクセスポイントあるいは無線LANシステムを搭載している他のパーソナルコンピュータ等に送信するための送信部の最終段に用いられている電力増幅回路の一例を示したものであり、入力される信号は周波数が5GHz帯のRF信号であり、電源電圧は3.3Vである。
図9の検波回路を有した電力増幅回路は、RF信号入力端子1と、RF信号出力端子2と、電力増幅回路の電源端子3と、検波回路の電源端子4と、基準電圧端子5と、検波電圧出力端子6と、増幅用トランジスタ7と、接地容量8,9,10と、ピックアップ容量11と、ピックアップ抵抗12と、バイアス用抵抗13と、バイアス用インダクタ14と、入力整合回路20と、出力整合回路30と、バイアス回路40と、検波回路50を有しており、増幅用トランジスタ7のエミッタを接地し、ベースを入力整合回路20を介し、RF信号入力端子1に接続するとともに、バイアス用インダクタ14とバイアス用抵抗13を介してバイアス回路40に接続し、コレクタを出力整合回路30を介し、RF信号出力端子2と電源端子3に接続するとともに、ピックアップ容量11とピックアップ抵抗12を介して検波回路50に接続する。
さらに、バイアス回路40は、バイアス用トランジスタ42,43と、電流調整用抵抗41を有し、エミッタが接地されたバイアス用トランジスタ43のベースをバイアス用トランジスタ42のエミッタに接続し、バイアス用トランジスタ43のコレクタをバイアス用トランジスタ42のベースに接続し、電流調整用抵抗41を介して基準電圧端子5に接続する。そして、バイアス用トランジスタ42のコレクタを電源端子3に接続するとともに、バイアス用トランジスタ43のベースとバイアス用トランジスタ42のエミッタの接続点をバイアス用抵抗13に接続する。
また、検波回路50は、検波用ダイオード52とバイアス用抵抗51,54と、接地容量53を有し、検波用ダイオード52のカソードを接地容量53とバイアス用抵抗54で接地するとともに、検波電圧出力端子6に接続し、検波用ダイオード52のアノードをバイアス用抵抗51を介して検波回路の電源端子4に接続するとともに、ピックアップ抵抗12に接続する。
以上の検波回路を有した電力増幅回路は、RF信号入力端子1に入力された5GHz帯のRF信号を増幅用トランジスタ7により増幅し、RF信号出力端子2に出力するとともに、出力信号の一部を検波回路50に入力することにより、その入力された信号レベルに対応した検波電圧が、検波電圧出力端子6より出力される(例えば、特許文献1参照)。
ここで、この検波回路50についての動作を説明する。検波回路50はピックアップ容量11とピックアップ抵抗12を介して増幅用トランジスタ7の出力信号が検波用ダイオード52のアノード側に接続されるとともに、カソード側が接地容量53により接地されることから、ピックアップ容量11とピックアップ抵抗12を介して検波回路50に入力される出力信号の振幅が、ダイオードの順方向電圧である約0.7Vを超えると、出力信号が正振幅のときに、検波用ダイオード52と接地容量53を介して高周波電流が流れ、検波用ダイオード52のアノードとカソード間の電圧が0.7Vにクリップされる。一方、出力信号が負振幅のときは、検波用ダイオード52には逆方向の信号振幅電圧が加わるためオフ状態となり、アノード側には出力信号がそのまま加わるため、検波用ダイオード52の順方向電圧の平均値は検波回路50に入力される出力信号レベルが大きくなると減少する方向となる。したがって、出力信号が大きくなるに従い、検波用ダイオード52の順方向電圧による電圧降下が減少し、検波用ダイオード52のカソード側の電位が上昇するため、検波電圧出力端子6より出力される検波電圧も上昇する。また、出力信号レベルに対する検波電圧出力特性は、バイアス用抵抗51,54の値により調整可能である。
特開平5−22061号公報、図8
ところで、上記従来技術で示す検波回路を有した電力増幅回路では、増幅用トランジスタ7のコレクタからの出力電力の一部を検波回路50にピックアップすることによる損失に加え、ピックアップ容量11とピックアップ抵抗12を接続することにより、増幅用トランジスタ7のコレクタに寄生成分が増加することによる損失により、電力増幅回路の出力電力や利得が不足するという課題を有していた。
さらに、検波用ダイオード52のバラツキや温度変動により、ダイオードの順方向電圧が変動すると検波電圧出力端子にその変動が出力されるため、検波特性が検波用ダイオード52のバラツキや温度変動の影響を受けやすい。このため、図9で示した検波回路を有した電力増幅回路を無線LAN等の送受信機の送信部の電力増幅回路に用いた場合、検波電圧出力がバラツキや温度変動により変動すると正確な出力電力制御ができなくなるという課題を有していた。
また、増幅用トランジスタ7のベースとエミッタ間がダイオードとしてオン動作するような強レベルのRF信号が入力された場合、入力されたRF信号が正振幅時にクリップされるため、ベースとエミッタ間電圧の平均値が低下することで、バイアス回路40からのベース電流が増加する。ベース電流が増えることでコレクタ電流が増加して、強入力時にコレクタ電流が増加することで出力電力が不足しないような構成となっている。しかし、図9で示した検波回路を有した電力増幅回路の従来技術では、強入力時にベース電流が増加した場合、バイアス用抵抗13による電圧降下が大となることにより増幅用トランジスタ7へのバイアス電流が不足するので、入出力特性が劣化し、十分な出力パワーが得られないという課題があった。
そこで、本発明の目的は、検波回路を付加したことによる出力電力や利得の低下が小さく、バラツキや温度変動による検波電圧特性の変動が少なく、強入力時の出力電力の劣化が少ない電力増幅回路、およびそれを用いた送信機ならびに送受信機を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、上記目的を達成するために、上記課題である検波回路付加による出力電力や利得が不足するという課題を解決するための手段として、以下のような特徴を有するものである。なお、ここでは、本発明の特徴を分かり易くするために、上記図9の従来技術で示した検波回路を有した電力増幅回路と比較して説明する。
本発明において、上記課題を解決するための手段は、増幅用トランジスタ7のエミッタに第1の接地端子を、検波回路50の接地に第2の接地端子を設け、それぞれの接地端子を独立して接地する構成とするとともに、ピックアップ容量11とピックアップ抵抗12を増幅用トランジスタ7のエミッタ側に接続してから第1の接地端子を介して接地する構成とした。
以上の構成では、増幅用トランジスタ7のコレクタ側にピックアップ容量11とピックアップ抵抗12を接続しないため、ピックアップによる損失の増加やコレクタの寄生成分の増加がないため、出力電力や利得の不足を改善することができる。
また、増幅用トランジスタ7のエミッタ側をピックアップする構成とすると、エミッタは接地されているため、検波に必要なレベルの信号が得られないことから、次のような構成とした。
すなわち、増幅用トランジスタ7のエミッタの接地端子から基板やICのフレームに接地する場合、接地端子と接地間には微小インダクタンス分を含むため、エミッタの接地端子には若干の帰還がかかり、出力信号レベルに対応した信号が出力される。このため、エミッタの接地端子に出力される信号をピックアップしやすくできるように増幅用トランジスタ7のエミッタの接地と検波回路50の接地を別々にする構成とした。
次に、検波特性が検波用ダイオードのバラツキや温度変動の影響を受けやすいという課題を解決するための手段についても、上記図9の従来技術で示した検波回路を有した電力増幅回路と比較して説明する。
本発明において、上記課題を解決するための手段は、検波回路をダイオードからなる検波部と検波部からの検波電圧と比較するための基準電圧を発生する基準部と検波部と基準部の電圧を比較増幅することで検波電圧を出力する構成とし、検波部は、カソードが接地された第1のダイオードのアノードと第2のダイオードのカソードを接続し、第2のダイオードのアノードを第1のバイアス抵抗を介して検波回路の電源端子に接続するとともに容量により接地し、第1のダイオードのアノードと第2のダイオードのカソードの接続点をピックアップ抵抗とピックアップ容量を介して増幅用トランジスタ7のエミッタに接続する構成であり、基準部は、カソードが接地された第3のダイオードのアノードと第4のダイオードのカソードを接続し、第4のダイオードのアノードを第2のバイアス抵抗を介して検波回路の電源端子に接続する構成であり、上記バッファ部の第1と第2のトランジスタのベースをそれぞれ第2のダイオードのアノードと第4のダイオードのアノードに接続した構成とし、バッファ部は第1のトランジスタのエミッタと第2のトランジスタのエミッタを共通接続し、電流源に接続し、これらのコレクタをそれぞれ第1の負荷抵抗と第2の負荷抵抗を介して検波回路の電源端子に接続するとともに、第1のトランジスタのコレクタを検波電圧出力端子とする構成とした。
以上の構成では、検波部からの検波電圧と基準部の基準電圧を差動構成のバッファ部で比較増幅して検波電圧出力とするため、検波部と基準部で同じ特性のダイオードを用いることで、検波用ダイオードのバラツキや温度変動を打ち消すことができるので、バラツキや温度変動の影響を受けにくい検波回路を得ることができる。
次に、上記の検波回路の動作について説明する。
検波部の第1のダイオードと第2のダイオードの接続点に出力信号を入力する構成とすることで、第1のダイオードは入力される出力信号振幅が正振幅の場合、順方向となり、第1のダイオードの端子間電圧が正振幅の時に約0.7Vにクリップされ、負振幅の時は逆方向となりクリップされないことから、第1のダイオードの端子間電圧は入力される出力信号振幅が大きくなるに従い低下する。一方、第2のダイオードは入力される出力信号振幅が負振幅の場合、順方向となり、第2のダイオードの端子間電圧が負振幅の時に約0.7Vにクリップされ、正振幅の時は逆方向となりクリップされないことから、第2のダイオードの端子間電圧も入力される出力信号振幅が大きくなるに従い低下する。このため、第1のダイオードも第2のダイオードも入力される出力信号振幅が大きくなると低下することから、第1のトランジスタのベース電圧は低下し、第1のトランジスタのコレクタ電流が減少し、第2のトランジスタのコレクタ電流が増加する。このとき、検波電圧出力端子は第1のトランジスタのコレクタに接続されているため、入力される出力信号振幅が大きくなるに従い、検波電圧出力端子からの検波電圧が上昇する。さらに、以上の構成では、検波部はダイオードを2個用いた構成であるため、上記図9の従来技術で示した検波回路に比べ、入力される出力信号振幅に対し、より大きな検波電圧出力が得られる。
次に、強入力時に増幅用トランジスタへのバイアス電流が不足して、入出力特性が劣化するという課題を解決するための手段についても、上記図9の従来技術で示した検波回路を有した電力増幅回路と比較して説明する。
本発明において、上記課題を解決するための手段は、電力増幅回路のバイアス回路40のカレントミラー回路からのバイアス電流をバッファ用トランジスタから構成されるエミッタホロワ回路を介して増幅用トランジスタ7のベースに供給する構成とした。
以上の構成とすることにより、カレントミラー回路からのバイアス電流をエミッタホロワ回路により電流増幅して増幅用トランジスタ7のベースに供給するため、強入力時の増幅用トランジスタへのバイアス電流の不足が改善され、入出力特性の劣化の少ない電力増幅回路が得られる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、検波回路を付加したことによる出力電力や利得の低下が小さい電力増幅回路と、バラツキや温度変動による検波電圧特性の変動が少ない検波回路と、強入力時の出力電力の劣化が少ない電力増幅回路が得られるとともに、これを送信機ならびに送受信機の送信用電力増幅回路に用いることにより、出力電力がより大きく、バラツキや温度変動に対して出力電力制御のし易い送信性能に優れた送信機ならびに送受信機を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(本発明の実施の形態の概要)
本発明の実施の形態においては、電力増幅回路に検波回路を付加したことによる出力電力や利得の低下を抑えるため、増幅用トランジスタのエミッタよりピックアップする構成とすることで、出力特性への影響が少ない構成とした。また、検波回路のバラツキや温度変動による検波電圧特性の変動を小さくするため、差動構成とすることにより、バラツキや温度変動を打ち消す構成とした。さらに、電力増幅回路の強入力時の出力電力の劣化を抑えるため、バイアス回路をカレントミラー回路からのバイアス電流をエミッタホロワ回路で電流増幅して供給することで、強入力時のバイアス電流の不足を抑える構成とした。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を、図1を用いて説明する。図1は、本発明による第1の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路を示す回路図である。図1により、第1の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路の構成および動作の一例を説明する。
図1において、101,102は接地端子、110は検波回路、141はバッファ用トランジスタ、142は接地容量、143は電流調整用抵抗であり、その他、図9に対応する部分については同一符号を付けて説明を省略する。
図1の検波回路110は、差動対トランジスタ111,112と、電流源トランジスタ113と、バイアス用トランジスタ114と、検波用ダイオード115,116と、基準電圧用ダイオード117,118と、負荷抵抗119,120と、接地容量121と、バイアス用抵抗122,124と、電流調整用抵抗125,126,127より構成されており、検波部が検波用ダイオード115,116、接地容量121、およびバイアス用抵抗122などから構成され、この検波部からの検波電圧と比較するための基準電圧を発生する基準部が基準電圧用ダイオード117,118、およびバイアス用抵抗124などから構成され、検波部からの検波電圧を出力するバッファ部が差動対トランジスタ111,112、電流源トランジスタ113、および負荷抵抗119,120などから構成される。
検波部は、カソードが接地された検波用ダイオード115のアノードと検波用ダイオード116のカソードを接続し、検波用ダイオード116のアノードをバイアス用抵抗122を介して検波回路の電源端子4に接続するとともに、接地容量121により接地し、検波用ダイオード115のアノードと検波用ダイオード116のカソードの接続点をピックアップ抵抗12とピックアップ容量11を介して増幅用トランジスタ7のエミッタに接続する。
基準部は、カソードが接地された基準電圧用ダイオード117のアノードと基準電圧用ダイオード118のカソードを接続し、基準電圧用ダイオード118のアノードをバイアス用抵抗124を介して検波回路の電源端子4に接続する。
バッファ部は、差動対トランジスタ111,112のベースをそれぞれ検波用ダイオード116のアノードと基準電圧用ダイオード118のアノードに接続し、差動対トランジスタ111,112のエミッタを共通接続し、電流源トランジスタ113のコレクタに接続し、差動対トランジスタ111,112のコレクタをそれぞれ負荷抵抗119,120を介して検波回路の電源端子4に接続するとともに、差動対トランジスタ111のコレクタを検波電圧出力端子6に接続する。
さらに、エミッタが接地されたバイアス用トランジスタ114のベースに電流調整用抵抗126,125を介して電流源トランジスタ113のベースに接続し、バイアス用トランジスタ114のコレクタを電流調整用抵抗126,125の接続点に接続するとともに、電流調整用抵抗127を介して検波回路の電源端子4に接続する。
この検波回路110の動作においては、検波部の検波用ダイオード115と116の接続点に出力信号を入力する構成とすることで、検波用ダイオード115は入力される出力信号振幅が正振幅の場合、順方向となり、検波用ダイオード115の端子間電圧が正振幅の時に約0.7Vにクリップされ、負振幅の時は逆方向となりクリップされないことから、検波用ダイオード115の端子間電圧は入力される出力信号振幅が大きくなるに従い低下する。一方、検波用ダイオード116は入力される出力信号振幅が負振幅の場合、順方向となり、検波用ダイオード116の端子間電圧が負振幅の時に約0.7Vにクリップされ、正振幅の時は逆方向となりクリップされないことから、検波用ダイオード116の端子間電圧も入力される出力信号振幅が大きくなるに従い低下する。
このため、検波用ダイオード115も検波用ダイオード116も入力される出力信号振幅が大きくなると低下することから、差動対トランジスタ111のベース電圧は低下し、このトランジスタ111のコレクタ電流が減少し、差動対トランジスタ112のコレクタ電流が増加する。このとき、検波電圧出力端子6は差動対トランジスタ111のコレクタに接続されているため、入力される出力信号振幅が大きくなるに従い、検波電圧出力端子6からの検波電圧が上昇する。さらに、以上の構成では、検波部はダイオードを2個用いた構成であるため、入力される出力信号振幅に対し、より大きな検波電圧出力が得られる。
また、バイアス回路40は、バイアス用トランジスタ42,43と、バッファ用トランジスタ141と、接地容量142と、電流調整用抵抗143より構成されており、カレントミラー回路がバイアス用トランジスタ42,43などから構成され、エミッタホロワ回路がバッファ用トランジスタ141、接地容量142、および電流調整用抵抗143などから構成される。
このバイアス回路40において、バイアス用トランジスタ43のコレクタとバイアス用トランジスタ42のベースの接続点を電流調整用抵抗143と電流調整用抵抗41を介して基準電圧端子5に接続し、電流調整用抵抗41と電流調整用抵抗143の接続点を接地容量142で接地するとともにバッファ用トランジスタ141のベースに接続し、バッファ用トランジスタ141のコレクタを電力増幅回路の電源端子3に接続し、エミッタをバイアス用抵抗13とバイアス用インダクタ14により、増幅用トランジスタ7のベースに接続する。
図1において、第1の実施の形態の電力増幅回路は、RF信号入力端子1に入力されたRF信号が、入力整合回路20を介し、増幅用トランジスタ7により増幅され、出力整合回路30を介し、RF信号出力端子2より出力されるとともに、増幅用トランジスタ7のエミッタよりピックアップ容量11とピックアップ抵抗12を介して、検波用ダイオード115,116により検波された検波電圧が差動対トランジスタ111,112で構成される差動増幅回路により増幅され、検波電圧出力端子6より出力される。このとき、増幅用トランジスタ7のエミッタより、出力信号をピックアップするとともに、増幅用トランジスタ7と検波回路110の接地を接地端子101と接地端子102でそれぞれ独立して接地することにより、検波回路110を付加したことによる電力増幅回路の出力電力や利得の低下を抑えることができる。
さらに、検波回路110を検波用ダイオード115,116の検波電圧と基準電圧用ダイオード117,118の基準電圧を差動増幅回路により比較増幅して検波電圧を出力する構成とすることにより、バラツキや温度変動による検波電圧特性の変動が少ない検波回路110を得ることができる。
また、電力増幅回路のバイアス回路40にカレントミラー回路からのバイアス電流をバッファ用トランジスタ141によるエミッタホロワ回路で電流増幅して供給することで、強入力時のバイアス電流の不足による入出力特性の劣化の少ない電力増幅回路を得ることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を、図2を用いて説明する。図2は、本発明による第2の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路を示す回路図である。図2により、第2の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路の構成および動作の一例を説明する。
図2において、210は検波回路であり、この検波回路210は、検波用ダイオード211,212、接地容量213,215、バイアス用抵抗214,216より構成され、その他、上記図1に対応する部分については同一符号を付けて説明を省略する。
図2において、カソードが接地容量213とバイアス用抵抗216で接地された検波用ダイオード211のアノードと検波用ダイオード212のカソードを接続し、検波用ダイオード212のアノードをバイアス用抵抗214を介して検波回路の電源端子4に接続するとともに、接地容量215により接地し、検波用ダイオード211のアノードと検波用ダイオード212のカソードの接続点をピックアップ抵抗12とピックアップ容量11を介して増幅用トランジスタ7のエミッタに接続し、検波用ダイオード211のカソードに検波電圧出力端子6を接続する。
以上の構成は、上記第1の実施の形態と比較して、検波回路210に差動増幅回路を用いない構成であり、上記第1の実施の形態と同様の動作が得られるとともに、増幅用トランジスタ7のエミッタより出力信号をピックアップするとともに、増幅用トランジスタ7と検波回路210の接地をそれぞれ独立して接地することにより、検波回路210を付加したことによる電力増幅回路の出力電力や利得の低下を抑えることができるのに加え、差動増幅回路を用いていないため、回路の簡略化と低消費電力を図った検波回路を有した電力増幅回路を得ることができる。
なお、図2の検波回路210は、検波用ダイオード211と検波用ダイオード212の接続点に出力電圧を入力し、検波用ダイオード211のカソードより検波電圧出力を得ているため、入力される出力電圧が大きくなると検波用ダイオード211および検波用ダイオード212の端子間電圧が減少する方向にあるため、出力電力が大きくなると検波電圧出力端子6の検波電圧は上昇する。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を、図3を用いて説明する。図3は、本発明による第3の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路を示す模式図である。図3により、第3の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路の構成および動作の一例を説明する。
図3は、図1で示した第1の実施の形態を集積化した場合についてのICレイアウトおよびワイヤボンディング方法について具体的に示したものであり、301は半導体基板、302はICフレーム、303はICパッケージ、304はボンディングパッド、305はボンディングワイヤであり、その他、上記図1に対応する部分については同一符号を付けて説明を省略する。
図3において、増幅用トランジスタ7、バイアス回路40、検波回路110、バイアス用抵抗13、バイアス用インダクタ14、ピックアップ容量11、ピックアップ抵抗12は同一の半導体基板301で集積化されており、ICパッケージ303に封入されている。
また図3では、増幅用トランジスタ7のエミッタからピックアップ容量11とピックアップ抵抗12で出力電圧をピックアップするとともに、増幅用トランジスタ7のエミッタの接地と検波回路110の接地を別のパッケージピンとすることで、それぞれ独立して接地する構成としていることから、検波回路110を付加したことによる電力増幅回路の出力電力や利得の低下を抑えることができる。
また、その他の動作および効果についても、上記第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態の電力増幅回路を集積化したパッケージを構成することができる。
(第1から第3の実施の形態の効果)
次に、本発明の第1から第3の実施の形態における効果を、図4、図5、図6および図7を参照して説明する。ここでは、主に第1の実施の形態における効果を説明するが、第2、第3の実施の形態においても同様である。
図4は、図1で示した第1の実施の形態において、増幅用トランジスタ7のエミッタにピックアップ容量とピックアップ抵抗を接続した場合と、増幅用トランジスタのコレクタにピックアップ容量とピックアップ抵抗を接続した場合で、入力されるRF信号レベルに対し電力増幅回路で増幅して出力される出力信号レベルの入出力特性を比較した実験結果である。
また、図5は、図1で示した第1の実施の形態と図9で示した従来技術における検波回路を有した電力増幅回路において、入力されるRF信号レベルに対して電力増幅回路で増幅して出力される出力信号レベルの入出力特性を比較した実験結果である。
さらに、図6および図7は、図9で示した従来技術、図1で示した第1の実施の形態における検波回路を有した電力増幅回路において、検波回路のダイオードがばらついた場合の電力増幅回路の出力電力に対する検波電圧のバラツキをそれぞれ示したシミュレーション結果である。
なお、図4から図7は、5.2GHz帯の無線LAN端末の送信部の電力増幅回路に用いた場合についての実験およびシミュレーション結果で、電源電圧は3.3Vであり、図4および図5の横軸は電力増幅回路に入力されるRF信号入力レベル、縦軸は電力増幅回路から出力される出力信号レベルであり、図6および図7の横軸は電力増幅回路から出力される出力電力、縦軸は検波回路から出力される検波電圧である。なお、実験およびシミュレーションは、増幅段が3段の電力増幅回路を用いて、最終段のみ本発明による実施の形態の回路を用いている。
図4の図1で示した第1の実施の形態における入出力特性では、増幅用トランジスタのエミッタから検波回路に出力したほうが、増幅用トランジスタのコレクタから出力した場合に比べ、より高いレベルの出力信号レベルが得られていることから、増幅用トランジスタのエミッタ側から検波入力をピックアップしたほうが、より高い出力電力や利得が得られることが分かる。
また、図5の電力増幅回路の入出力特性では、図9で示した従来技術における電力増幅回路では、強入力時にバイアス回路のバイアス電流のドライブ能力が不足して十分な出力レベルが得られていないのに対し、図1の第1の実施の形態はバイアス回路にエミッタホロワ回路を介して増幅用トランジスタにバイアス電流を供給しているため、入出力特性が改善されていることが分かる。
さらに、図6の図9で示した従来技術における電力増幅回路では、検波回路のダイオードがばらついた場合に検波電圧が電力増幅回路の出力電力レベルが大きくなるに従い、検波電圧のばらつきが大きくなるのに対し、図7の図1で示した第1の実施の形態における入出力特性では、検波回路を差動構成にすることにより検波用ダイオードがばらついた場合に、それを打ち消す構成とすることにより、検波用ダイオードのバラツキに対し、検波電圧のバラツキが小さいことが分かる。
(電力増幅回路を用いた送受信機)
次に、上述した第1から第3の実施の形態における検波回路を有した電力増幅回路を用いた送受信機を、図8を参照して説明する。
図8は、送受信機能を有する5GHz帯の無線LAN端末のブロック図を示したものであり、801は送受信兼用アンテナ、802は切り替え回路、803は低雑音増幅回路、804,806,814,816はバンドパスフィルタ、805,813はミクサ回路、807は直交信号復調部、808はベースバンド信号処理部、809は制御部、810は局部発振回路、811はPLL回路、812は直交信号変調部、815は電力増幅回路である。また、図8の電力増幅回路815には図1から図3に示した検波回路を有した電力増幅回路のいずれかを用いている。
図8の無線LAN端末における送受信について、まず無線LANのアクセスポイントあるいは他の無線端末を搭載したパーソナルコンピュータより送信された5.2GHz帯のRF信号を受信する場合について説明する。
図8において、ベースバンド信号処理部808の制御部809は切り替え回路802を受信側に切り替えるとともに、送信部をオフ状態とし、受信部をオン状態とする。
そして、アクセスポイントあるいは他のパーソナルコンピュータから送信されたRF信号は送受信兼用アンテナ801より受信され、切り替え回路802を介し、低雑音増幅回路803に入力される。入力されたRF信号は増幅され、バンドパスフィルタ804を介し、ミクサ回路805に入力される。ミクサ回路805では、PLL回路811により発振周波数を制御された送受信兼用の局部発振回路810からの局部発振信号により、入力されたRF信号は1GHz帯の中間周波信号に周波数変換され、バンドパスフィルタ806を介し、直交信号復調部807に入力される。直交信号復調部807では入力された中間周波信号が、I/Qの直交信号に復調された後、ベースバンド信号処理部808により、図示していないが、ベースバンドのデータ信号に復調される。そして、この復調されたデータ信号はインターフェイスを介し、この送受信機を搭載しているパーソナルコンピュータ等のメモリに格納される。
次に、無線LANの送受信部から、アクセスポイントあるいは無線LANを搭載している他のパーソナルコンピュータに、データ信号を送信する場合について説明する。
図8において、ベースバンド信号処理部808の制御部809は切り替え回路802を送信側に切り替えるとともに、受信部をオフ状態とし、送信部をオン状態とする。
ベースバンド信号処理部708ではデータ信号をI/Qの直交信号に変調し、直交信号変調部812に入力する。入力されたI/Qの直交信号は直交信号変調部812において1GHz帯の中間周波信号として変調出力され、ミクサ回路813に入力される。入力された中間周波信号はミクサ回路813において、PLL回路811により発振周波数を制御された送受信兼用の局部発振回路810からの局部発振信号により、5.2GHz帯のRF信号に周波数変換出力され、バンドパスフィルタ814を介して電力増幅回路815に入力される。電力増幅回路815では、入力されたRF信号を電力増幅し、バンドパスフィルタ816と切り替え回路802を介して送受信兼用アンテナ801により送信するとともに、出力電力レベルに対応した検波電圧を制御部809に出力する。制御部809では、電力増幅回路815からの検波電圧から最適な信号レベルで出力されるように出力レベル制御を行なう。
以上の図8の無線LAN端末における送受信機において、電力増幅回路815に図1から図3に示した検波回路を有した電力増幅回路を用いることにより、出力電力がより大きく、バラツキや温度変動に対し出力電力制御のしやすい送信性能に優れた送受信機を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、図1から図3に示した検波回路を有した電力増幅回路は、図8に示すような送受信機に用いる場合に限らず、送信機能のみを有する送信機にも同様に適用可能である。この場合に、送信機は、変調回路において変調出力される中間周波信号を局部発振信号によりRF周波信号に周波数変換出力するミクサ回路と、ミクサ回路より出力されたRF周波信号を所望の信号レベルに増幅する電力増幅回路を有し、この電力増幅回路に図1から図3に示した検波回路を有した電力増幅回路が用いられる。
本発明は、検波回路を有した電力増幅回路に関し、特に、セルラ電話や無線LAN等の送受信機や、TV、CATV、衛星放送、衛星通信等の受信機と、それらに用いられる低雑音増幅回路、電力増幅回路に良好に適用可能である。
本発明による第1の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路を示す回路図である。 本発明による第2の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路を示す回路図である。 本発明による第3の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路を示す模式図である。 本発明による第1の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路において、入出力特性を比較した実験結果を示す説明図である。 本発明による第1の実施の形態と従来技術の一例との検波回路を有した電力増幅回路において、入出力特性を比較した実験結果を示す説明図である。 従来技術の一例の検波回路を有した電力増幅回路において、検波回路のバラツキに対する検波特性のシミュレーション結果を示す説明図である。 本発明による第1の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路において、検波回路のバラツキに対する検波特性のシミュレーション結果を示す説明図である。 本発明による第1から第3の実施の形態の検波回路を有した電力増幅回路を用いた送受信機を示すブロック図である。 従来技術の一例の検波回路を有した電力増幅回路を示す回路図である。
符号の説明
1…RF信号入力端子、2…RF信号出力端子、3…電力増幅回路の電源端子、4…検波回路の電源端子、5…基準電圧端子、6…検波電圧出力端子、7…増幅用トランジスタ、8,9,10,53…接地容量、11…ピックアップ容量、12…ピックアップ抵抗、13,51,54…バイアス用抵抗、14…バイアス用インダクタ、20…入力整合回路、30…出力整合回路、40…バイアス回路、41…電流調整用抵抗、42,43…バイアス用トランジスタ、50…検波回路、52…検波用ダイオード、
101,102…接地端子、110…検波回路、111,112…差動対トランジスタ、113…電流源トランジスタ、114…バイアス用トランジスタ、115,116…検波用ダイオード、117,118…基準電圧用ダイオード、119,120…負荷抵抗、121,142…接地容量、122,124…バイアス用抵抗、125,126,127,143…電流調整用抵抗、141…バッファ用トランジスタ、
210…検波回路、211,212…検波用ダイオード、213,215…接地容量、214,216…バイアス用抵抗、
301…半導体基板、302…ICフレーム、303…ICパッケージ、304…ボンディングパッド、305…ボンディングワイヤ、
801…送受信兼用アンテナ、802…切り替え回路、803…低雑音増幅回路、804、806、814、816…バンドパスフィルタ、805、813…ミクサ回路、807…直交信号復調部、808…ベースバンド信号処理部、809…制御部、810…局部発振回路、811…PLL回路、812…直交信号変調部、815…電力増幅回路。

Claims (9)

  1. ベースに入力されたRF信号を増幅してコレクタより出力するエミッタ接地増幅回路と、前記エミッタ接地増幅回路のベースにバイアス電流を供給するバイアス回路と、前記エミッタ接地増幅回路の出力信号をピックアップして前記出力信号のレベルに対応した電圧を出力する検波回路とから構成される電力増幅回路であって、
    前記エミッタ接地増幅回路と前記検波回路の接地をそれぞれ第1の接地端子と第2の接地端子を介して接地する構成であって、前記第1の接地端子と前記第2の接地端子をそれぞれ独立して接地するとともに、前記エミッタ接地増幅回路のエミッタより結合素子を介して前記検波回路に接続してから前記第1の接地端子を介して接地する構成であることを特徴とする電力増幅回路。
  2. 請求項1記載の電力増幅回路において、
    前記検波回路は、ダイオードからなる検波部と、前記検波部からの検波電圧と比較するための基準電圧を発生する基準部と、前記検波部からの検波電圧を出力するバッファ部とからなり、
    前記バッファ部は、差動構成の増幅回路であって、前記検波部と前記基準部の電圧を比較増幅して検波電圧を出力する構成であることを特徴とする電力増幅回路。
  3. 請求項2記載の電力増幅回路において、
    前記バッファ部の差動構成の増幅回路のバイアス電圧には、前記検波部と前記基準部の出力電圧を用いた構成であることを特徴とする電力増幅回路。
  4. 請求項3記載の電力増幅回路において、
    前記検波回路のバッファ部は、第1のトランジスタのエミッタと第2のトランジスタのエミッタを共通接続して第1の電流源に接続し、これらのコレクタをそれぞれ第1の負荷抵抗と第2の負荷抵抗を介して電源端子に接続するとともに、前記第1のトランジスタのコレクタを検波電圧出力端子に接続し、
    前記検波部は、カソードが接地された第1のダイオードのアノードと第2のダイオードのカソードを接続し、前記第2のダイオードのアノードを第1のバイアス抵抗を介して電源端子に接続するとともに容量により接地し、前記第1のダイオードのアノードと前記第2のダイオードのカソードの接続点を前記結合素子を介して前記エミッタ接地増幅回路のエミッタに接続し、
    前記基準部は、カソードが接地された第3のダイオードのアノードと第4のダイオードのカソードを接続し、前記第4のダイオードのアノードを第2のバイアス抵抗を介して電源端子に接続する構成であって、
    前記バッファ部の前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタのベースをそれぞれ前記第2のダイオードのアノードと前記第4のダイオードのアノードに接続した構成であることを特徴とする電力増幅回路。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の電力増幅回路において、
    前記バイアス回路は、カレントミラー回路とバッファ用トランジスタより構成されるエミッタホロワ回路とからなり、
    前記バイアス回路のバイアス電流出力を前記バッファ用トランジスタのベースに接続し、前記バッファ用トランジスタのエミッタをバイアス印加素子を介して前記エミッタ接地増幅回路のベースに接続し、前記カレントミラー回路からのバイアス電流を前記エミッタホロワ回路で増幅して前記エミッタ接地増幅回路のベースに供給する構成であることを特徴とする電力増幅回路。
  6. 請求項5記載の電力増幅回路において、
    前記バッファ用トランジスタのベースを容量により接地した構成であることを特徴とする電力増幅回路。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の電力増幅回路において、
    少なくとも、前記エミッタ接地増幅回路と前記バイアス回路と前記検波回路とが同一半導体基板上に集積化した構成であることを特徴とする電力増幅回路。
  8. 変調回路において変調出力される中間周波信号を局部発振信号によりRF周波信号に周波数変換出力するミクサ回路と、前記ミクサ回路より出力されたRF周波信号を所望の信号レベルに増幅する電力増幅回路とを有する送信機であって、
    前記電力増幅回路には、少なくとも、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力増幅回路を用いた構成であることを特徴とする送信機。
  9. 受信したRF周波信号を増幅して出力する低雑音増幅回路と、前記低雑音増幅回路より出力されたRF周波信号を局部発振信号により中間周波信号に周波数変換出力する第1のミクサ回路と、前記第1のミクサ回路より出力された中間周波信号を復調する復調回路とを有する受信部と、
    変調回路において変調出力される中間周波信号を局部発振信号によりRF周波信号に周波数変換出力する第2のミクサ回路と、前記第2のミクサ回路より出力されたRF周波信号を所望の信号レベルに増幅する電力増幅回路とを有する送信部とからなる送受信機であって、
    前記電力増幅回路には、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力増幅回路を用いた構成であることを特徴とする送受信機。
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JP2011035446A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Toshiba Corp 高周波電力増幅装置
JP2012134612A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Panasonic Corp 低雑音増幅器

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