JP2010278833A - 多段増幅回路およびそれを使用した送信機、送受信機 - Google Patents

多段増幅回路およびそれを使用した送信機、送受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】多段増幅回路の線型性能および効率を改善すること。
【解決手段】多段増幅回路は、少なくとも前段の増幅回路201と後段の増幅回路202を具備する。前段201に入力信号Pinが供給され、後段202から出力信号Poutが生成される。所定の入力レベルの入力信号Pinが供給され、後段202の後段利得Gain2は低下して前段201の前段利得Gain1は増加するように前段特性203と後段特性204が設定される。具体的には、前段201の前段接地容量45と後段202の後段接地容量145で、後段利得Gain2の低下が前段利得Gain1の増加により補償される。接地容量45、145は、増幅トランジスタ5、101に接続されたエミッタホロワ・トランジスタ43、143のベースに接続される。
【選択図】図2

Description

本発明は多段増幅回路およびそれを使用した送信機、送受信機に関し、特に携帯電話や無線LAN等の受信機や送受信機等に使用されるRF電力増幅器の線型性能および効率を改善するのに有効な技術に関するものである。
GSM(Global System for Mobile Communications)やGPRS(General Packet Radio Service)やWCDMA(Wide-band Code Divisional Multiple Access)や無線LAN(Local Area Network)等に代表される通信システムは略全世界で使用され、今後も利用され続けると予測される。
GSM、GPRS、WCDMA等の携帯電話や無線LANでは、基地局やアクセスポイントと通信端末機器との間の通信のために通信端末機器にRF電力増幅器を搭載することが必要となる。
本発明者等は本発明に先立って、無線LAN通信システム機器に搭載されるRF電力増幅器の研究・開発に従事した。
特に、無線LAN通信システム機器のコスト低減が検討され、RF電力増幅器のデバイスのばらつきへの対応が必要となった。一方、良く知られているように、アナログ集積回路では増幅器のトランジスタの利得を設定するためにはバイアス電流の設定が必要となる。
しかし増幅トランジスタのベース・エミッタ順方向電圧のばらつきまたは温度変動に対するバイアス電流の補償が必要とされ、そのためにカレントミラーバイアス方式が利用される。
このカレントミラーバイアス方式では増幅トランジスタとバイアストランジスタとのペアが使用されて、バイアストランジスタのベースとコレクタとが電気的に接続されることによってバイアストランジスタは実質的にダイオードの形態に接続される。ダイオード接続バイアストランジスタのベース・エミッタ順方向電圧により増幅トランジスタのベース・エミッタ間がバイアスされることによって、増幅トランジスタのバイアス電流と利得が設定される。
また、同一の半導体チップに集積化されるペアトランジスタのベース・エミッタ順方向電圧の相対的ばらつきは、極めて低いレベルに抑圧されるものとなる。従って、ダイオード接続バイアストランジスタの動作電流を安定した値に設定することによって、増幅トランジスタのバイアス電流および利得のばらつきが抑圧される。
一方、下記特許文献1には、受信機の初段のRF低雑音増幅器もしくは送信機の最終段のRF電力増幅器に使用されるカレントミラーバイアス方式の増幅回路が記載されている。一方、従来のカレントミラーバイアス方式の増幅回路では、強入力時のRF入力信号の供給時の正振幅によって増幅トランジスタのベース・エミッタ間電圧の平均値が低下してベース電流が増加して、ベースバイアス抵抗の電圧降下が増大して出力波形に歪みが発生する一方、十分な送信電力が得られないと言う問題があった。
従って下記特許文献1に記載のカレントミラーバイアス方式の増幅回路では、エミッタフォロワバイアストランジスタのベースは容量を介して接地電位に接続されて、強入力時のRF入力信号の供給時の正振幅によって増幅トランジスタのベース・エミッタ間電圧の低下はエミッタフォロワバイアストランジスタのエミッタの電位の上昇によって打ち消されるものである。
特開2007−74072号公報
本発明者等は本発明に先立ったRF電力増幅器の研究・開発で、下記特許文献1に記載の増幅回路を基にして図8に示すようなRF電力増幅器に関して検討を行った。
図8は、本発明に先立ったRF電力増幅器の研究・開発で本発明者等によって検討されたRF電力増幅器の構成を示す図である。
図8に示すRF電力増幅器は、無線LANシステムにおいて、変調された無線周波信号(RF信号)をアクセスポイントあるいは無線LANシステムを搭載している他のパーソナルコンピュータ等に送信するための送信部の最終段に使用されるものであり、RF入力信号の周波数は5GHz帯で、電源電圧は3.3Vボルトである。
図8に示すRF電力増幅器は、RF信号入力端子1、RF信号出力端子2、電源端子3、基準電圧端子4、増幅トランジスタ5、接地容量6、7、電流調整用抵抗8、入力整合回路20、出力整合回路30、バイアス回路40、バイアス用抵抗9、バイアス用インダクタ10を具備している。
増幅トランジスタ5のエミッタは接地され、ベースは入力整合回路20を介してRF信号入力端子1に接続されるとともにバイアス用インダクタ10とバイアス用抵抗9とを介しバイアス回路40に接続され、コレクタは出力整合回路30を介してRF信号出力端子2と電源端子3に接続されている。更に、RF電力増幅器の半導体集積回路チップ50には、増幅トランジスタ5、バイアス回路40、バイアス用抵抗9、バイアス用インダクタ10が集積化されている。
更に、バイアス回路40は、バイアストランジスタ41、42とエミッタホロワ・トランジスタ43と、電流調整用抵抗44と接地容量45とを含んでいる。エミッタ接地のバイアストランジスタ41のベースはバイアストランジスタ42のエミッタに接続されて、コレクタはバイアストランジスタ42のベースに接続されるとともに電流調整用抵抗44、8を介して基準電圧端子4に接続されている。電流調整用抵抗44、8の接続点は、エミッタホロワ・トランジスタ43のベースに接続されるとともに、接地容量45を介して接地電位に接続されている。更に、バイアストランジスタ42のコレクタとエミッタホロワ・トランジスタ43のコレクタとは電源端子3に接続され、エミッタホロワ・トランジスタ43のエミッタがバイアス用抵抗9とバイアス用インダクタ10とを介して増幅トランジスタ5のベースに接続され、増幅トランジスタ5のベースにバイアス電流が供給される。
また、入力整合回路20は容量21、22とインダクタ23とを有することによって、増幅トランジスタ5のベースとRF信号源インピーダンスとの間のインピーダンス整合が得られるものである。出力整合回路30はインダクタ31、33と容量32とを有することによって、増幅トランジスタ5のコレクタと負荷インピーダンスとの間のインピーダンス整合が得られる。また出力整合回路30は、電源端子3の電源電圧を増幅トランジスタ5のコレクタに供給する機能を有している。
以上説明したRF電力増幅器は、RF信号入力端子1に入力された5GHz帯のRF信号を増幅トランジスタ5によって増幅して、RF信号出力端子2に出力する。増幅動作の間に、バイアス回路40ではバイアストランジスタ41、42とエミッタホロワ・トランジスタ43、増幅トランジスタ5がカレントミラー回路の形態で接続されているので、温度変化によるエミッタホロワ・トランジスタ43と増幅トランジスタ5とのベース・エミッタ間電圧VBEの変化がバイアストランジスタ41、42のベース・エミッタ間電圧VBEの変化によって補償されるものである。
また、増幅トランジスタ5に流れるコレクタ電流は電流調整用抵抗8、44の値によって調整可能であり、バイアス回路40の出力インピーダンスの影響による利得の増幅トランジスタ5の低下を抑制するために、増幅トランジスタ5のベースとバイアス回路40との間にはバイアス用抵抗9とバイアス用インダクタ10とが直列に接続されている。
以上のように、バイアストランジスタ41、42とエミッタホロワ・トランジスタ43、増幅トランジスタ5がカレントミラー回路の形態で接続されたバイアス回路40において、エミッタホロワ・トランジスタ43のベースが接地容量45を介して接地電位に接続することによって、RF電力増幅器の高出力時のバイアス回路40のドライブ能力の不足が解消されることができる。
ここで、上述のエミッタホロワ・トランジスタ43のベースを容量45で接地することによってバイアス回路40のドライブ能力が向上され出力パワーが向上する動作について、以下説明する。
図8に示したRF電力増幅器では、増幅トランジスタ5のベース・エミッタ間PN接合がダイオードとしてオン動作するような振幅レベルが約0.7ボルト以上の強入力のRF入力信号が供給された場合には、RF入力信号の正振幅によって増幅トランジスタ5のベース・エミッタ間PN接合のダイオードは順方向にバイアスされる。従って、約0.7ボルト以上の正振幅により増幅トランジスタ5のベースに高周波電流が流入するので、正振幅では増幅トランジスタ5のベース電圧振幅波形がクランプされる。これに対して、負振幅の場合は増幅トランジスタ5のベース・エミッタ間PN接合のダイオードは逆方向となるため、高周波電流は増幅トランジスタ5のベースに流入せず、増幅トランジスタ5のベースには負振幅のベース電圧振幅波形がそのまま印加される。従って、増幅トランジスタ5のベース電圧は正振幅の印加時にクランプされることで平均的なベース電位が低下するので、バイアス回路から大きなバイアス電流が流入して、コレクタ電流が増加して、強入力時の出力電力が飽和しないような動作が可能となる。しかし、実際にはバイアス用抵抗9による電圧降下によって強入力時には増幅トランジスタ5のベースに流入するバイアス電流が不足するため、十分な出力パワーが得られないと言う問題がある。
この問題を解決するめために、図8に示したRF電力増幅器では、エミッタホロワ・トランジスタ43のベースは接地容量45を介して接地電位に接続されるものである。それによって、強入力時のRF入力信号がバイアス用抵抗9とバイアス用インダクタ10を介してエミッタホロワ・トランジスタ43のエミッタに流れる際に、トランジスタ43のベース・エミッタ接合間PN接合のダイオードと接地容量45と接地電位の電流経路に高周波電流が流れるものである。その結果、増幅トランジスタ5のベース・エミッタ間電圧の低下は、エミッタフロワ・トランジスタ43のエミッタの電位の上昇により打ち消されることが可能となる。このようにして、強入力時のバイアス回路40のドライブ能力の不足による出力電力の低下を改善することが可能となる。従って、エミッタホロワ・トランジスタ43のベースに接続される接地容量45の容量値を大きく設定すると強入力時の出力電力の低下を改善傾向が強調されて、逆に接地容量45の容量値を小さく設定すると改善傾向は小さくなる。図8に示したRF電力増幅器では5GHzの周波数帯域に使用される際には、エミッタホロワ・トランジスタ43のベースの接地容量45には1pF程度の容量値が使用される。
以上説明したように、図8に示したRF電力増幅器では、高出力時にバイアス回路のドライブ能力が不足しないように、エミッタホロワ・トランジスタ43のベースが接地容量45を介して接地電位に接続されたものである。
しかし、本発明者等が図8に示したRF電力増幅器に関して詳細な検討を行ったところ、以下の如き問題が明らかとされた。
それは、接地容量45の容量値が大きくなり過ぎると、強入力時での増幅トランジスタ5のベース電位の低下に対してエミッタホロワ・トランジスタ43のエミッタ電位の上昇比率が過大となり、RF電力増幅器の増幅トランジスタのコレクタ電流が必要以上に増加すると言うものである。従って、RF入力信号の入力レベルの増大に応答して、RF電力増幅器の利得が飽和領域の付近まで増加してから低下するものとなる。従って、RF電力増幅器が飽和することによって歪特性が劣化する以前に、飽和領域の付近での過度な利得の上昇によって歪特性が劣化してしまうと言う問題が明らかとされた。また更に、エミッタホロワ・トランジスタ43のベースの接地容量45の容量値には最適値が存在するので、強入力時での出力電力の低下の改善には限界があると言う問題が、本発明者等による検討によって明らかとされた。従って、無線LAN等に使用される直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調信号のように高い線型性能が要求される場合には、十分な出力パワーが得られないと言う問題が明らかとされた。
更に、エミッタホロワ・トランジスタ43のベースが接地容量45を介して接地電位に接続されたことによって、強入力時で増幅トランジスタ5のコレクタ電流が過大に増加するため高出力時でのRF電力増幅器の効率が低下すると言う問題が明らかとされた。
また更に、RF電力増幅器は、一般的に接続段数が2段以上の多段増幅回路により構成されることが多い。しかし、図8に示したRF電力増幅器を使用して多段増幅回路を構成する場合には、接続段数だけバイアス回路も必要となるので多段増幅回路により構成されるRF電力増幅器を半導体集積回路に集積化する場合、集積回路チップ面積が増大すると言う問題が明らかとされた。
本発明は上記の如き本発明に先立った本発明者等による検討を基礎にしてなされたものであり、その目的とするところは、多段増幅回路の線型性能および効率を改善することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態は、少なくとも前段の増幅回路(201)と後段の増幅回路(202)とを具備する多段増幅回路である(図2参照)。
前記前段の増幅回路(201)の入力端子(1)に入力信号(Pin)が供給可能とされ、前記前段の増幅回路(201)の出力の増幅信号は前記後段の増幅回路(202)の入力端子に供給されることによって前記後段の増幅回路(202)の出力から出力信号(Pout)が生成可能とされている。
前記前段の増幅回路(201)の前記入力端子(1)に所定の入力レベルの前記入力信号(Pin)が供給されることに応答して、前記後段の増幅回路(202)の後段利得(Gain2)は低下するのに対して前記前段の増幅回路(201)の前段利得(Gain1)は増加するように前記前段の増幅回路(201)の前段特性(203)と前記後段の増幅回路(202)の後段特性(204)とが設定されたことを特徴とする(図1、図2参照)。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、多段増幅回路の線型性能および効率を改善することができる。
図1は、本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器としての多段増幅回路の構成を示す図である。 図2は、図1に示した本発明の実施の形態1のRF電力増幅器としての多段増幅回路の動作を説明する図である。 図3は、本発明の実施の形態2によるRF電力増幅器としての多段増幅回路の構成を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態3によるRF電力増幅器としての多段増幅回路の構成を示す図である。 図5は、図1に示した本発明の実施の形態1のRF電力増幅器としての多段増幅回路と図8に示した本発明に先立って本発明者等によって検討されたRF電力増幅器を多段接続した場合でのRF信号入力端子1に供給されるRF入力信号Pinの信号レベルの変化に対する利得の変化を示すものである。 図6は、図5で説明した図1に示す本発明の実施の形態1の2段増幅回路を3段増幅回路に発展して構成したRF電力増幅器を使用した場合の特性L1と図8のRF電力増幅器を3段接続して各段の接地容量45の容量値を比較的大きな値に設定した場合の特性L3との性能指数を比較して説明する図である。 図7は、上述した図1から図4までの本発明のいずれかの実施の形態によるRF電力増幅器としての多段増幅回路を使用した5.2GHz帯の無線LANシステムの送受信機の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明に先立ったRF電力増幅器の研究・開発で本発明者等によって検討されたRF電力増幅器の構成を示す図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態は、少なくとも前段の増幅回路(201)と後段の増幅回路(202)とを具備する多段増幅回路である(図2参照)。
前記前段の増幅回路(201)の入力端子(1)に入力信号(Pin)が供給可能とされ、前記前段の増幅回路(201)の出力の増幅信号は前記後段の増幅回路(202)の入力端子に供給されることによって前記後段の増幅回路(202)の出力から出力信号(Pout)が生成可能とされている。
前記前段の増幅回路(201)の前記入力端子(1)に所定の入力レベルの前記入力信号(Pin)が供給されることに応答して、前記後段の増幅回路(202)の後段利得(Gain2)は低下するのに対して前記前段の増幅回路(201)の前段利得(Gain1)は増加するように前記前段の増幅回路(201)の前段特性(203)と前記後段の増幅回路(202)の後段特性(204)とが設定されたことを特徴とする(図1、図2参照)。
前記実施の形態によれば、多段増幅回路の線型性能および効率を改善することが可能さなる。
好適な実施の形態は、前記前段の増幅回路(201)の前記入力端子(1)に前記所定の入力レベルの前記入力信号(Pin)が供給される際に前記後段の増幅回路(202)の前記後段利得(Gain2)の低下が前記前段の増幅回路(201)の前段利得(Gain1)の増加によって補償されるように、前記前段の増幅回路(201)の前記前段特性(203)に対しての前記後段の増幅回路(202)の前記後段特性(204)が設定されたことを特徴とする(図2参照)。
他の好適な実施の形態は、前記前段の増幅回路(201)は、エミッタ接地の前段増幅トランジスタ(5)と、前記前段増幅トランジスタ(5)のベースにエミッタが接続された前段エミッタホロワ・トランジスタ(43)と、前記前段エミッタホロワ・トランジスタ(43)のベースと接地電位の間に接続された前段接地容量(45)とを含むものである。
前記後段の増幅回路(202)は、エミッタ接地の後段増幅トランジスタ(101)と、前記後段増幅トランジスタ(101)のベースにエミッタが接続された後段エミッタホロワ・トランジスタ(143)と、前記後段エミッタホロワ・トランジスタ(143)のベースと接地電位の間に接続された後段接地容量(145)とを含むものである。
前記前段の増幅回路(201)の前記入力端子(1)に前記所定の入力レベルの前記入力信号(Pin)が供給される際に前記後段の増幅回路(202)の前記後段利得(Gain2)の低下が前記前段の増幅回路(201)の前段利得(Gain1)の増加によって補償されるように、前記前段の増幅回路(201)の前記前段接地容量(45)と前記後段の増幅回路(202)の前記後段接地容量(145)は相互に異なる容量値にそれぞれ設定されたことを特徴とする(図1参照)。
より好適な実施の形態は、前記後段の増幅回路(202)の前記後段接地容量(145)は比較的小さな容量値に設定される一方、前記前段の増幅回路(201)の前記前段接地容量(45)は比較的大きな容量値に設定されたことを特徴とする(図1参照)。
他のより好適な実施の形態は、前記前段の増幅回路(201)の前記前段増幅トランジスタ(5)のトランジスタサイズよりも前記後段の増幅回路(202)の前記後段増幅トランジスタ(101)のトランジスタサイズが大きく設定されたことを特徴とする(図1参照)。
別の好適な実施の形態は、前記前段の増幅回路(201)の前記前段エミッタホロワ・トランジスタ(43)の前記ベースと前記接地電位との間には、直列接続の2個のPN接合を含む前段バイアストランジスタ(41、42;301、302)が接続されている。
前記後段の増幅回路(202)の前記後段エミッタホロワ・トランジスタ(143)の前記ベースと前記接地電位との間には、直列接続の2個のPN接合を含む後段バイアストランジスタ(141、142;303、304)が接続されていることを特徴とする(図1、図3、図4参照)。
更に別の好適な実施の形態は、前記前段の増幅回路(201)の前記前段エミッタホロワ・トランジスタ(43)の前記エミッタと前記前段増幅トランジスタ(5)の前記ベースとの間には、直列接続の前段バイアス用抵抗(9)と前段バイアス用インダクタ(10)とが接続される。
前記後段の増幅回路(202)の前記後段エミッタホロワ・トランジスタ(143)の前記前記エミッタと前記後段増幅トランジスタ(101)の前記ベースとの間には、直列接続の後段バイアス用抵抗(109)と後段バイアス用インダクタ(110)とが接続される(図1、図3、図4参照)。
異なった好適な実施の形態による多段増幅回路は、共通バイアス回路(41、42、44)を更に具備する。
前記前段の増幅回路(201)は前段ローパスフィルタ(401、403)を含み、前記後段の増幅回路(202)は後段ローパスフィルタ(402、404)を含む。
前記前段エミッタホロワ・トランジスタ(43)の前記ベースは前記前段ローパスフィルタ(401、403)を介して前記共通バイアス回路(41、42、44)によってバイアスされ、前記後段エミッタホロワ・トランジスタ(143)の前記ベースは前記後段ローパスフィルタ(402、404)を介して前記共通バイアス回路(41、42、44)によってバイアスされる。
前記前段接地容量(403)と前記後段接地容量(404)とは、前記前段ローパスフィルタ(401、403)と前記後段ローパスフィルタ(402、404)とにそれぞれ含まれたことを特徴とする(図4参照)。
具体的な一つの実施の形態による多段増幅回路は、中間段の増幅回路を更に具備する。
前記前段の増幅回路(201)の前記出力の前記増幅信号は前記中間段の増幅回路を介して前記後段の増幅回路(202)の前記入力端子に供給されることを特徴とする。
他の具体的な一つの実施の形態は、前記前段の増幅回路(201)の前記前段増幅トランジスタ(5)と前記前段エミッタホロワ・トランジスタ(43)および前記後段の増幅回路(202)の前記後段増幅トランジスタ(101)と前記後段エミッタホロワ・トランジスタ(143)は半導体集積回路チップ(50)に集積化されていることを特徴とする(図1、図3、図4参照)。
最も具体的な一つの実施の形態は、前記前段の増幅回路(201)の前記前段増幅トランジスタ(5)と前記前段エミッタホロワ・トランジスタ(43)および前記後段の増幅回路(202)の前記後段増幅トランジスタ(101)と前記後段エミッタホロワ・トランジスタ(143)は前記半導体集積回路チップ(50)に集積化されたNPN型のシリコン・ゲルマニュウム・ヘテロ・バイポーラ・トランジスタ(SiGe・HBT)であることを特徴とする(図1、図3、図4参照)。
最も具体的な他の一つの実施の形態は、前記前段の増幅回路(201)の前記前段増幅トランジスタ(5)と前記前段エミッタホロワ・トランジスタ(43)および前記後段の増幅回路(202)の前記後段増幅トランジスタ(101)と前記後段エミッタホロワ・トランジスタ(143)は前記半導体集積回路チップ(50)に集積化されたNPN型の化合物半導体によるヘテロ接合バイポーラトランジスタであることを特徴とする。
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態は、ベースバンド信号処理ユニット(708)、変調部(712)、局部発振器(710)、PLL回路(711)、RF電力増幅器(715)を具備する送信機である(図7参照)。
前記RF電力増幅器(715)は、前記本発明の代表的な実施の形態〔1〕に規定された前記前段の増幅回路(201)と前記後段の増幅回路(202)とを含む前記多段増幅回路によって構成されたことを特徴とするものである(図2参照)。
〔3〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態は、低雑音増幅回路(703)、受信ミクサ(705)、復調部(707)、ベースバンド信号処理ユニット(708)、変調部(712)、局部発振器(710)、PLL回路(711)、RF電力増幅器(715)を具備する送受信機である(図7参照)。
前記RF電力増幅器(715)は、前記本発明の代表的な実施の形態〔1〕に規定された前記前段の増幅回路(201)と前記後段の増幅回路(202)とを含む前記多段増幅回路によって構成されたことを特徴とするものである(図2参照)。
2.実施の形態の詳細
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
《RF電力増幅器の構成》
図1は、本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器としての多段増幅回路の構成を示す図である。
図1に示す本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器は、図8に示したRF電力増幅器に含まれる増幅トランジスタ5、バイアストランジスタ41、42、エミッタホロワ・トランジスタ43、電流調整用抵抗44、接地容量45、バイアス用抵抗9、バイアス用インダクタ10によって構成された前段の増幅回路を含んでいる。尚、この前段の増幅回路の増幅トランジスタ5のコレクタは、負荷インダクタ102を介して電源端子3に接続される一方、結合容量104を介して後段の増幅回路の入力端子に接続されている。また、この前段の増幅回路の増幅トランジスタ5のベースには、容量21、22とインダクタ23とを有する入力整合回路20を介してRF信号入力端子1が接続されている。
更に、図1に示す本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器は、増幅トランジスタ101、バイアストランジスタ141、142、エミッタホロワ・トランジスタ143、電流調整用抵抗144、接地容量145、バイアス用抵抗109、バイアス用インダクタ110によって構成された後段の増幅回路を含んでいる。尚、この後段の増幅回路の増幅トランジスタ101のコレクタは、インダクタ31、33と容量32とを有する出力整合回路30を介してRF信号出力端子2と電源端子3とに接続されている。
また、図1に示す本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器では、前段の増幅回路と後段の増幅回路とは半導体集積回路チップ50に集積化されている。また前段の増幅回路のバイアストランジスタ41、42、エミッタホロワ・トランジスタ43、電流調整用抵抗44、接地容量45は、半導体集積回路チップ50の外部の電流調整用抵抗8を介して基準電圧端子4に接続され、後段の増幅回路のバイアストランジスタ141、142、エミッタホロワ・トランジスタ143、電流調整用抵抗144、接地容量145は、半導体集積回路チップ50の外部の電流調整用抵抗103を介して基準電圧端子4に接続されている。
更に、図1に示す本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器では、前段の増幅回路に含まれる増幅トランジスタ5、バイアストランジスタ41、42、エミッタホロワ・トランジスタ43、電流調整用抵抗44、接地容量45、バイアス用抵抗9、バイアス用インダクタ10の各素子は、図8に示したRF電力増幅器と同様に相互に接続されている。
また図1に示す本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器では、後段の増幅回路に含まれる増幅トランジスタ101、バイアストランジスタ141、142、エミッタホロワ・トランジスタ143、電流調整用抵抗144、接地容量145の各素子は、下記のように相互に接続される。
すなわち、エミッタ接地のバイアストランジスタ141のベースはバイアストランジスタ142のエミッタに接続されて、コレクタはバイアストランジスタ142のベースに接続されるとともに電流調整用抵抗144、103を介して基準電圧端子4に接続されている。電流調整用抵抗144、103の接続点は、エミッタホロワ・トランジスタ143のベースに接続されるとともに、接地容量145を介して接地電位に接続されている。更に、バイアストランジスタ142のコレクタとエミッタホロワ・トランジスタ143のコレクタとは電源端子3に接続され、エミッタホロワ・トランジスタ143のエミッタがバイアス用抵抗109とバイアス用インダクタ110とを介して増幅トランジスタ101のベースに接続されて、増幅トランジスタ101のベースにバイアス電流が供給される。
更に、図1の半導体集積回路チップ50では前段の増幅回路のトランジスタ5、41、42、43と後段の増幅回路のトランジスタ101、141、142、143とは、モノリシック集積回路のシリコン半導体チップ50中に形成されたNPN型のシリコン・ゲルマニュウム・ヘテロ・バイポーラ・トランジスタ(SiGe・HBT)である。
SiGe・HBTは、エミッタ・コレクタにワイドバンドギャップのシリコンを使用する一方、ベースにナローバンドギャップのシリコン・ゲルマニュウムを使用することで、エミッタ・ベース接合をヘテロ接合として高周波特性を改善したバイポーラトランジスタである。従って、SiGe・HBTを使用することによって、無線LANシステムに使用されるモノリシック集積回路を高価な化合物半導体プロセスを使用することなく安価なシリコン半導体プロセスで製造することが可能となる。
また、図1の半導体集積回路チップ50の容量素子45、145、104は、金属・絶縁膜・金属(MIM:Metal-Insulator-Metal)の積層構造によって集積化されたものである。更に、図1の半導体集積回路チップ50のインダクタ10、102、110はオンチップのスパイラル・インダクタであり、図1の半導体集積回路チップ50の抵抗素子9、109、44、144はオンチップの拡散抵抗やメサ抵抗や高抵抗薄膜抵抗のいずれかで形成される。
図1に示した本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器では、RF信号入力端子1から供給されたRF入力信号は、入力整合回路20を介して前段の増幅回路の増幅トランジスタ5によって増幅される。前段の増幅回路の増幅トランジスタ5のRF増幅信号は結合容量104を介して後段の増幅回路の増幅トランジスタ101によって増幅され、後段の増幅回路の増幅トランジスタ101のRF増幅信号は出力整合回路30を介してRF信号出力端子2から出力される。
後段の増幅回路の増幅トランジスタ101には前段の増幅回路の増幅トランジスタ5によって増幅されたRF増幅信号が供給されるため、前段と後段とにRF入力信号のレベル差が発生している。従って、後段の増幅回路の増幅トランジスタ101のトランジスタサイズは、前段の増幅回路の増幅トランジスタ5のそれに比較して2倍から3倍の程度のサイズレシオに設定されている。尚、トランジスタサイズレシオは、エミッタ面積のレシオで決定される。
このように後段の増幅回路の増幅トランジスタ101のトランジスタサイズが前段の増幅回路の増幅トランジスタ5よりも大きなサイズに設定されているので、後段の増幅回路の接地容量145の容量値は過度の値に設定されるのではなく最適値に設定され、後段の増幅回路で大きなサイズの増幅トランジスタ101に必要以上に大きなコレクタ電流が流入して効率が著しく低下することが回避される。しかし、そのために、強入力時のRF入力信号の供給時に増幅トランジスタ101のベース電位の低下に対してエミッタホロワ・トランジスタ143のエミッタ電位の上昇比率が不足して、後段の増幅回路の利得が低下するものとなる。
一方、前段の増幅回路の増幅トランジスタ5のトランジスタサイズは後段の増幅回路の増幅トランジスタ101よりも小さなサイズに設定されているので、前段の増幅回路の接地容量45の容量値は比較的大きな値に設定され、前段の増幅回路で小さなサイズの増幅トランジスタ5に流入する小さなコレクタ電流を増加することができる。従って、強入力時のRF入力信号の供給時に増幅トランジスタ5のベース電位の低下に対してエミッタホロワ・トランジスタ43のエミッタ電位の上昇比率が上回って、前段の増幅回路の利得が増加して後段の増幅回路の利得の低下が補償されるものとなる。
《RF電力増幅器の動作》
図2は、図1に示した本発明の実施の形態1のRF電力増幅器としての多段増幅回路の動作を説明する図である。
図2には、図1のRF電力増幅器を構成する前段の増幅回路201と後段の増幅回路202の従属接続が、まず示されている。図2には、更にRF信号入力端子1のRF入力信号Pinの入力レベルに依存する前段の増幅回路201の利得Gain1の特性203と後段の増幅回路202の利得Gain2の特性204とRF電力増幅器のトータル利得Gain_Totalの特性205とが示されている。
上述したようにRF信号入力端子1に供給されるRF入力信号Pinが強入力の状態となると、比較的小さな容量値の接地容量145が接続された後段の増幅回路の利得Gain2は図2の特性204に示すように低下する。一方、このRF入力信号Pinが強入力の状態で、比較的大きな容量値の接地容量45が接続された前段の増幅回路の利得Gain1は図2の特性203に示すように増加している。その結果、強入力の状態で後段の増幅回路の利得Gain2の低下が前段の増幅回路の利得Gain1の増加により補償され、RF電力増幅器のトータル利得Gain_Totalは特性205に示すように線型性が著しく改善され、RF信号出力端子2から高出力レベルかつ高効率のRF出力信号Poutで生成できるものとなる。
このように、前段の増幅回路の小さなサイズの増幅トランジスタ5のコレクタ電流は、後段の増幅回路の大きなサイズの増幅トランジスタ101のコレクタ電流の2分の1〜3分の1程度の小さい値となっている。従って、接地容量145によって後段の増幅回路の大きなサイズの増幅トランジスタ101のコレクタ電流を調整するよりも、接地容量45によって前段の増幅回路の小さなサイズの増幅トランジスタ5のコレクタ電流を調整した方が、効率的となる。
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2によるRF電力増幅器としての多段増幅回路の構成を示す図である。
図3に示す本発明の実施の形態2によるRF電力増幅器が図1に示した本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器と相違するのは、図1のRF電力増幅器のバイアストランジスタ41、42およびバイアストランジスタ141、142が図3のRF電力増幅器の直列接続のダイオード接続バイアストランジスタ301、302および直列接続のダイオード接続バイアストランジスタ303、304に置換されていることである。
すなわち、図3に示す本発明の実施の形態2によるRF電力増幅器で、エミッタ接地のベースとコレクタが共通にダイオード接続されたバイアストランジスタ302のコレクタは、ベースとコレクタが共通にダイオード接続された接続されたバイアストランジスタ301のエミッタと直列接続され、ダイオード接続バイアストランジスタ301のコレクタは電流調整用抵抗44、8を介して基準電圧端子4に接続される。同様に、エミッタ接地のベースとコレクタが共通にダイオード接続されたバイアストランジスタ304のコレクタは、ベースとコレクタが共通にダイオード接続された接続されたバイアストランジスタ303のエミッタと直列接続され、ダイオード接続バイアストランジスタ303のコレクタは電流調整用抵抗144、103を介して基準電圧端子4に接続に接続される。
図3に示す本発明の実施の形態2によるRF電力増幅器で、ダイオード接続バイアストランジスタ301、302とダイオード接続バイアストランジスタ303、304とは、ベースとコレクタが共通にダイオード接続されたトランジスタのベース・エミッタ間PN接合ダイオードを2個直列接続されたものである。この2個直列接続のダイオード接続トランジスタのベース・エミッタ間PN接合ダイオードは、直列接続されたエミッタホロワ・トランジスタ43、143のベース・エミッタ間PN接合と増幅トランジスタ5、101のベース・エミッタ間PN接合とを適切にバイアスするものである。
図3に示した本発明の実施の形態2によるRF電力増幅器では、2個直列接続のダイオード接続バイアストランジスタ301、302とダイオード接続バイアストランジスタ303、304とは、半導体集積回路チップ50のバイアス回路を簡略化できる。そのため、半導体集積回路チップ50のチップ・サイズを縮小でき、低コストの半導体集積回路チップ50を提供することが可能となる。
[実施の形態3]
図4は、本発明の実施の形態3によるRF電力増幅器としての多段増幅回路の構成を示す図である。
図4に示す本発明の実施の形態3によるRF電力増幅器が図1に示した本発明の実施の形態1によるRF電力増幅器と相違するのは、図4に示した本発明の実施の形態3によるRF電力増幅器の前段の増幅回路のエミッタホロワ・トランジスタ43のベースと後段の増幅回路のエミッタホロワ・トランジスタ143のベースとがエミッタホロワ・トランジスタ43、電流調整用抵抗44、接地容量45、電流調整用抵抗8によって構成された共通のバイアス回路によりバイアスされることである。尚、共通のバイアス回路と前段の増幅回路のエミッタホロワ・トランジスタ43のベースとの間には抵抗401と接地容量403とからなるローパスフィルタが接続され、共通のバイアス回路と後段の増幅回路のエミッタホロワ・トランジスタ143のベースとの間には抵抗402と接地容量404とからなるローパスフィルタが接続されている。
従って、図4に示すRF電力増幅器では、前段の増幅回路のエミッタホロワ・トランジスタ43のベースに接続されたローパスフィルタの接地容量403は図1に示すRF電力増幅器の前段の増幅回路のエミッタホロワ・トランジスタ43のベースに接続された接地容量45と同一の機能を持ち、後段の増幅回路のエミッタホロワ・トランジスタ143のベースに接続されたローパスフィルタの接地容量404は図1に示したRF電力増幅器の後段の増幅回路のエミッタホロワ・トランジスタ143のベースに接続された接地容量145と同一の機能を持つものである。従って、図4に示したRF電力増幅器では、前段のエミッタホロワ・トランジスタ43のベースに接続された接地容量403の容量値は、後段のエミッタホロワ・トランジスタ143のベースに接続された接地容量404の容量値よりも大きな値に設定されることが望ましい。
更に図4に示したRF電力増幅器に配置された2個のローパスフィルタは、共通のバイアス回路を介しての前段の増幅回路の増幅トランジスタ5のベースと後段の増幅回路の増幅トランジスタ101のベースとの間の不所望な干渉を低減することも可能である。
図4に示した本発明の実施の形態3によるRF電力増幅器では、前段の増幅回路と後段の増幅回路でバイアス回路が共通化されることができる。そのため、半導体集積回路チップ50のチップ・サイズを縮小でき、低コストの半導体集積回路チップ50を提供することが可能となる。
[実施の形態の効果]
図5は、図1に示した本発明の実施の形態1のRF電力増幅器としての多段増幅回路と図8に示した本発明に先立って本発明者等によって検討されたRF電力増幅器を多段接続した場合でのRF信号入力端子1に供給されるRF入力信号Pinの信号レベルの変化に対する利得の変化を示すものである。
図5は、周波数帯域が5.2GHzの無線LAN端末システムの送信部のRF電力増幅器での実験結果を示すものであり、図5の横軸はRF信号入力端子1に供給されるRF入力信号Pinの信号レベル、図5の縦軸は利得Gainである。尚、実験は、図8のRF電力増幅器を前段の増幅回路と中間段の増幅回路と後段の増幅回路との3段に接続して実験が行われたものである。
図5の特性L2は図8のRF電力増幅器を3段接続して各段の接地容量45の容量値を比較的大きな値に設定した場合の特性であり、図5の特性L3は図8のRF電力増幅器を3段接続して各段の接地容量45の容量値を比較的小さな値に設定した場合の特性である。図5の特性L2はRF入力信号Pinの信号レベルの増大により一度利得Gainが上昇してから利得Gainが低下する傾向を持つものであり、図5の特性L3はRF入力信号Pinの信号レベルの増大により直ちに利得Gainが低下する傾向を持つものである。
図5の特性L1は図1に示した本発明の実施の形態1による前段の増幅回路と後段の増幅回路の2段増幅回路を前段の増幅回路と中間段の増幅回路と後段の増幅回路との3段増幅回路に発展して構成したRF電力増幅器を使用した場合の特性であって、RF入力信号Pinの信号レベルの増大によっても利得Gainの低下が緩和され、線型性能が著しく改善されていることが理解される。
図6は、図5で説明した図1に示す本発明の実施の形態1の2段増幅回路を3段増幅回路に発展して構成したRF電力増幅器を使用した場合の特性L1と図8のRF電力増幅器を3段接続して各段の接地容量45の容量値を比較的大きな値に設定した場合の特性L3との性能指数を比較して説明する図である。
図6に示された指数P1dBは、RF入力信号Pinが強入力時に増幅回路の利得が1dB低下した際の出力レベルであって増幅回路の線形性を示す指標である。図6に示すように、図5にて説明した特性L1と特性L3とで最終段の指数P1dBが22.8dBmと同一の値となっているが、3段増幅回路の指数P1dBとなると図5の特性L1では22.8dBmまで向上するのに対して、図5の特性L3では、17.6dBm程度しか向上していないことが理解される。更に、効率Effに関しても図5の特性L1では12.7%の比較的高い効率が得られるのに対して、図5の特性L3では11.2%の低い効率しか得られていないことが理解される。
[無線LANシステムの送受信機]
図7は、上述した図1から図4までの本発明のいずれかの実施の形態によるRF電力増幅器としての多段増幅回路を使用した5.2GHz帯の無線LANシステムの送受信機の構成を示すブロック図である。
この送受信機(トランスミッター)は、送受信兼用アンテナ701、切換回路702、低雑音増幅回路703、バンドパスフィルタ704、706、714、717、ミクサ回路705、713、直交信号復調部707、ベースバンド信号処理ユニット708(制御部709を内蔵)、局部発振器710、PLL回路711、直交信号変調部712、RF電力増幅器715により構成されるものある。また、図7では、RF電力増幅器715には、上述した図1から図4までの本発明のいずれかの実施の形態による電力増幅器しての多段増幅回路を使用している。
図7の無線LAN端末における送受信について、まず無線LANのアクセスポイントあるいは他の無線端末を搭載したパーソナルコンピュータより送信された5.2GHz帯のRF信号を受信する場合について説明する。
図7において、ベースバンド信号処理ユニット708の制御部709は切換回路702を受信側に切り換えるとともに、送信部をオフ状態とし、受信部をオン状態とする。
そして、アクセスポイントあるいは他のパーソナルコンピュータから送信されたRF信号は送受信兼用アンテナ701より受信され、切換回路702を介して、低雑音増幅回路703に入力される。入力されたRF信号は低雑音増幅回路703で増幅され、バンドパスフィルタ704を介して、受信ミクサ回路705に入力される。受信ミクサ回路705では、PLL回路711により発振周波数を制御された送受信兼用局部発振器710からの局部発振信号により、入力されたRF信号は1GHz帯の中間周波信号に周波数変換される。中間周波信号は、バンドパスフィルタ706を介して、直交信号復調部707に入力される。直交信号復調部707では入力された中間周波信号が、I/Qの直交信号に復調された後、ベースバンド信号処理ユニット708により、ベースバンドの受信データ信号に復調される。そして、この復調された受信データ信号は、ホストインターフェイスを介して、この送受信機を搭載しているホスト機器としてのパーソナルコンピュータ等のメモリに格納される。
次に、無線LANの送受信部から、アクセスポイントあるいは無線LANを搭載している他のパーソナルコンピュータに、データ信号を送信する場合について説明する。
図7において、ベースバンド信号処理ユニット708の制御部709は切換回路702を送信側に切り換えるとともに、受信部をオフ状態とし、送信部をオン状態とする。
ベースバンド信号処理ユニット708ではホスト機器としてのパーソナルコンピュータからの送信データ信号をI/Qの直交信号に変調して、直交信号変調部712に入力する。入力されたI/Qの直交信号は直交信号変調部712において1GHz帯の中間周波信号として変調出力され、ミクサ回路713に入力される。入力された中間周波信号は送信ミクサ回路713において、PLL回路711により発振周波数を制御された送受信兼用局部発振器710からの局部発振信号により、5.2GHz帯のRF送信信号に周波数変換される。5.2GHz帯のRF送信信号は、バンドパスフィルタ714を介してRF電力増幅器715に入力される。RF電力増幅器715では、入力されたRF信号を電力増幅して、バンドパスフィルタ717と切換回路702を介し送受信用アンテナ701により送信する。
この図7の無線LANシステムにおける送受信機において、RF電力増幅器715に図1から図4までの本発明のいずれかの実施の形態による電力増幅器しての多段増幅回路を使用することによって、出力パワー特性および効率に優れ半導体集積回路に適した送信機を提供することが可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、SiGe・HBTのNPN型トランジスタを例えばGaAs等の化合物半導体によるヘテロ接合バイポーラトランジスタとした化合物半導体プロセスによるモノリシック集積回路とすることもできる。
更に、図3に示した本発明の実施の形態2によるRF電力増幅器でも、図4に示した本発明の実施の形態3によるRF電力増幅器と同様に、前段の増幅回路と後段の増幅回路に共通のバイアス回路を使用することができる。
更に本発明は5GHz帯の無線LANシステムの送受信機だけではなく、略2.4GHz帯の無線LANシステムの送受信機やGSM・WCDMAマルチバンドの携帯電話端末の送受信機に適用することもできる。
1…RF信号入力端子
2…RF信号出力端子
3…電源端子
4…基準電圧端子
5…増幅トランジスタ
6、7…接地容量
8…電流調整用抵抗
9…バイアス用抵抗
10…バイアス用インダクタ
20…入力整合回路
21、22…容量
23…インダクタ
30…出力整合回路
31、32…インダクタ
33…容量
40…バイアス回路
41、42…バイアストランジスタ
43…エミッタホロワ・トランジスタ
44…電流調整用抵抗
45…接地容量
201…前段の増幅回路
202…後段の増幅回路
Pin…RF入力信号
Pout…RF出力信号
Gain1…前段の増幅回路201の利得
Gain2…増幅回路202の利得
Gain_Total…RF電力増幅器のトータル利得
101…増幅トランジスタ
102…インダクタ
104…結合容量
141、142…バイアストランジスタ
143…エミッタホロワ・トランジスタ
144…電流調整用抵抗
145…接地容量
109…バイアス用抵抗
110…バイアス用インダクタ
50…半導体集積回路チップ
301、302、303、304…ダイオード接続バイアストランジスタ
401、402…抵抗
403、404…接地容量
701…送受信兼用アンテナ
702…切換回路
703…低雑音増幅回路
704、706、714、717…バンドパスフィルタ
705、713…ミクサ回路
707…直交信号復調部
708…ベースバンド信号処理ユニット
709…制御部
710…局部発振器
711…PLL回路
712…直交信号変調部
715…RF電力増幅器

Claims (14)

  1. 少なくとも前段の増幅回路と後段の増幅回路とを具備する多段増幅回路であって、
    前記前段の増幅回路の入力端子に入力信号が供給可能とされ、前記前段の増幅回路の出力の増幅信号は前記後段の増幅回路の入力端子に供給されることによって前記後段の増幅回路の出力から出力信号が生成可能とされており、
    前記前段の増幅回路の前記入力端子に所定の入力レベルの前記入力信号が供給されることに応答して、前記後段の増幅回路の後段利得は低下するのに対して前記前段の増幅回路の前段利得は増加するように前記前段の増幅回路の前段特性と前記後段の増幅回路の後段特性とが設定されたことを特徴とする多段増幅回路。
  2. 前記前段の増幅回路の前記入力端子に前記所定の入力レベルの前記入力信号が供給される際に前記後段の増幅回路の前記後段利得の低下が前記前段の増幅回路の前段利得の増加によって補償されるように、前記前段の増幅回路の前記前段特性に対しての前記後段の増幅回路の前記後段特性が設定されたことを特徴とする請求項1に記載の多段増幅回路。
  3. 前記前段の増幅回路は、エミッタ接地の前段増幅トランジスタと、前記前段増幅トランジスタのベースにエミッタが接続された前段エミッタホロワ・トランジスタと、前記前段エミッタホロワ・トランジスタのベースと接地電位の間に接続された前段接地容量とを含むものであり、
    前記後段の増幅回路は、エミッタ接地の後段増幅トランジスタと、前記後段増幅トランジスタのベースにエミッタが接続された後段エミッタホロワ・トランジスタと、前記後段エミッタホロワ・トランジスタのベースと接地電位の間に接続された後段接地容量とを含むものであり、
    前記前段の増幅回路の前記入力端子に前記所定の入力レベルの前記入力信号が供給される際に前記後段の増幅回路の前記後段利得の低下が前記前段の増幅回路の前段利得の増加によって補償されるように、前記前段の増幅回路の前記前段接地容量と前記後段の増幅回路の前記後段接地容量は相互に異なる容量値にそれぞれ設定されたことを特徴とする請求項2に記載の多段増幅回路。
  4. 前記後段の増幅回路の前記後段接地容量は比較的小さな容量値に設定される一方、前記前段の増幅回路の前記前段接地容量は比較的大きな容量値に設定されたことを特徴とする請求項3に記載の多段増幅回路。
  5. 前記前段の増幅回路の前記前段増幅トランジスタのトランジスタサイズよりも前記後段の増幅回路の前記後段増幅トランジスタのトランジスタサイズが大きく設定されたことを特徴とする請求項4に記載の多段増幅回路。
  6. 前記前段の増幅回路の前記前段エミッタホロワ・トランジスタの前記ベースと前記接地電位との間には、直列接続の2個のPN接合を含む前段バイアストランジスタが接続されており、
    前記後段の増幅回の前記後段エミッタホロワ・トランジスタの前記ベースと前記接地電位との間には、直列接続の2個のPN接合を含む後段バイアストランジスタが接続されていることを特徴とする請求項5に記載の多段増幅回路。
  7. 前記前段の増幅回路の前記前段エミッタホロワ・トランジスタの前記エミッタと前記前段増幅トランジスタの前記ベースとの間には、直列接続の前段バイアス用抵抗と前段バイアス用インダクタとが接続され、
    前記後段の増幅回路の前記後段エミッタホロワ・トランジスタの前記前記エミッタと前記後段増幅トランジスタの前記ベースとの間には、直列接続の後段バイアス用抵抗と後段バイアス用インダクタとが接続されたことを特徴とする請求項6に記載の多段増幅回路。
  8. 共通バイアス回路を更に具備して、
    前記前段の増幅回路は前段ローパスフィルタを含み、前記後段の増幅回路は後段ローパスフィルタを含み、
    前記前段エミッタホロワ・トランジスタの前記ベースは前記前段ローパスフィルタを介して前記共通バイアス回路によってバイアスされ、前記後段エミッタホロワ・トランジスタの前記ベースは前記後段ローパスフィルタを介して前記共通バイアス回路によってバイアスされ、
    前記前段接地容量と前記後段接地容量とは、前記前段ローパスフィルタと前記後段ローパスフィルタとにそれぞれ含まれたことを特徴とする請求項7に記載の多段増幅回路。
  9. 中間段の増幅回路を更に具備して、
    前記前段の増幅回路の前記出力の前記増幅信号は前記中間段の増幅回路を介して前記後段の増幅回路の前記入力端子に供給されることを特徴とする請求項7に記載の多段増幅回路。
  10. 前記前段の増幅回路の前記前段増幅トランジスタと前記前段エミッタホロワ・トランジスタおよび前記後段の増幅回路の前記後段増幅トランジスタと前記後段エミッタホロワ・トランジスタは半導体集積回路チップに集積化されていることを特徴とする請求項7に記載の多段増幅回路。
  11. 前記前段の増幅回路の前記前段増幅トランジスタと前記前段エミッタホロワ・トランジスタおよび前記後段の増幅回路の前記後段増幅トランジスタと前記後段エミッタホロワ・トランジスタは前記半導体集積回路チップに集積化されたNPN型のシリコン・ゲルマニュウム・ヘテロ・バイポーラ・トランジスタであることを特徴とする請求項10に記載の多段増幅回路。
  12. 前記前段の増幅回路の前記前段増幅トランジスタと前記前段エミッタホロワ・トランジスタおよび前記後段の増幅回路の前記後段増幅トランジスタと前記後段エミッタホロワ・トランジスタは前記半導体集積回路チップに集積化されたNPN型の化合物半導体によるヘテロ接合バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項10に記載の多段増幅回路。
  13. ベースバンド信号処理ユニット、変調部、局部発振器、PLL回路、RF電力増幅器を具備する送信機であって、
    前記RF電力増幅器は、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の多段増幅回路によって構成されたことを特徴とする送信機。
  14. 低雑音増幅回路、受信ミクサ、復調部、ベースバンド信号処理ユニット、変調部、局部発振器、PLL回路、RF電力増幅器を具備する送受信機であって、
    前記RF電力増幅器は、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の多段増幅回路によって構成されたことを特徴とする送受信機。
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JP2014217058A (ja) * 2013-04-23 2014-11-17 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 非線形ドライバを用いる増幅器
WO2023238483A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 株式会社村田製作所 増幅回路及び増幅方法

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