JP2008035166A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Daisuke Akiyama
大輔 秋山
Hirotsugu Nakamura
寛嗣 中村
Akihiro Kitagawa
明弘 北川
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Abstract

【課題】広電源電圧、高速・高精度、小面積なA/D変換器を有する半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】逐次比較型ADC回路は、PチャネルとNチャネルMOSFETの並列回路で構成されたアナログスイッチと、上記アナログスイッチを介して入力アナログ信号を取り込むサンプリング容量と、制御信号に対応して上記NチャネルMOSFETのスイッチ制御信号を形成する昇圧回路とを有する。昇圧回路は、上記NチャネルMOSFETをオフ状態にするタイミングで第1及び第2容量を上記デジタル系電源電圧にプリチャージし、昇圧電圧を保持する第3容量をディスチャージする。上記NチャネルMOSFETをオン状態にするタイミングで上記アナログ系電源電圧を上記第1容量に供給し、上記デジタル系電源電圧を上記第2容量に供給し、上記第1容量及び第2容量の電荷を上記第3容量に電荷転送して昇圧電圧を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体集積回路装置に関し、例えば広い電源電圧で動作可能な逐次比較型ADC(アナログ/デジタル変換回路)を備えたものに有効な技術に関するものである。
サンプルホールド回路の有するアナログスイッチとしてのMOSFETのゲート電圧を昇圧するゲート昇圧回路に、昇圧電圧が所定電圧以上にされることを防止するクランプ部を設け、微分回路を用いてサンプリングクロックパルスがハイレベルになる瞬間だけ上記クランプ部を動作させる例として、特開平11−220393号公報がある。
特開平11−220393号公報
デジタル情報家電・民生用途向けマイコン用として、広電源電圧、高速・高精度、小面積のADCを検討した。マイコン向けのADCとしては一般的で絶対精度を出しやすい逐次比較方式が有効である。入力信号を取り込むサンプリング回路(サンプリング容量+アナログスイッチで構成され、入力信号をサンプリングし、変換の間ホールドする回路)では、アナログスイッチを構成するMOSFETのゲート電圧が低いとアナログスイッチとしてのオン抵抗が高くなり、高速・高精度なA/D変換が実現できなくなる。低電源電圧動作時はサンプリングスイッチのオン抵抗を低減するため可能な限り昇圧を行い、高電源電圧動作時はスイッチMOSFETの劣化(破壊)を防ぐため昇圧しすぎないようにする必要がある。特許文献1のように固定レベルで制限する方式ではクランプ電圧により上記動作可能な電源電圧範囲が制限されてしまうという問題を有する。つまり、昇圧電圧がMOSFET耐圧以下であることから、動作電源電圧は、それ以下に制限されてしまう。また、本願発明者等の検討において、広電源電圧動作実現のためプリアンプのバイアス回路やコンパレータを低電源電圧動作に対応した設計を行うと、高電源電圧動作時にA/D変換精度が劣化してしまうという問題に直面した。
本発明の目的は、広電源電圧、高速・高精度、小面積なADCを有する半導体集積回路装置を提供することにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。逐次比較型ADC回路部が、PチャネルMOSFETとNチャネルMOSFETの並列回路で構成されたアナログスイッチと、上記アナログスイッチを介して入力アナログ信号を取り込むサンプリング容量と、上記デジタル回路部で形成された制御信号に対応して上記NチャネルMOSFETのスイッチ制御信号を形成する昇圧回路とを有する。昇圧回路は、上記NチャネルMOSFETをオフ状態にするタイミングで第1及び第2容量を上記デジタル系電源電圧にプリチャージし、昇圧電圧を保持する第3容量をディスチャージする。上記NチャネルMOSFETをオン状態にするタイミングで上記アナログ系電源電圧を上記第1容量に供給し、上記デジタル系電源電圧を上記第2容量に供給し、上記第1容量及び第2容量の電荷を上記第3容量に電荷転送して昇圧電圧を形成する。
アナログスイッチのオン抵抗値を低電源電圧時には昇圧電圧によりNチャネルMOSFETで確保し、高電源電圧時では降圧動作によりNチャネルMOSFETのゲート耐圧を確保できる。
図1には、この発明に係る逐次比較型ADCの一実施例の全体ブロック図が示されている。この実施例の逐次比較型ADCは、全体としてVDD系回路部と、AVCC系回路部とに分けられる。VDDは、デジタル系回路の電源電圧であり、例えば1.5V程度の電圧とされる。AVCCは、A/D変換動作を行うアナログ系回路の電源電圧であり、多用途での適用を可能にするため、例えば1.8〜5.6Vのような広電源電圧のいずれか任意の電圧での使用が可能にされる。
この逐次比較型ADCは、例えばマイコンチップのような半導体集積回路装置に搭載される。上記VDD系回路は、CMOS回路からなるデジタル制御部とされる。この制御部は、マイコン等で形成された外部からの制御信号CONTを受け、それに対応してA/D変換動作のための制御信号を形成して逐次比較型ADC部に送り、上記ADC部で変換されたデジタル信号Doutをマイコン等の外部装置に送出する。上記AVCC系回路は、サンプリング回路を含んだローカルDACと、プリアンプPAMP、上記プリアンプPAMPに供給されるバイアス電圧を供給するバイアス回路BIAS、コンパレータCOMP、アナログスイッチのスイッチ制御信号を形成する昇圧回路BOOT、基準電流回路IREF等から構成される。上記VDD系回路とAVCC系回路は、上記のように電圧が異なるために両者の間には、レベルシフト回路が設けられる。VDD系回路からAVCC系回路に向かう信号は、レベルアップシフタLSUを通してレベルアップされる。AVCC系回路からVDD系回路に向かう信号は、レベルダンウシフタLSDを通してレベルダウンされる。
比較参照電圧生成回路としてローカルDACは、特に制限されないが、回路構成として上位に容量方式CDAC、下位に抵抗方式RDACが用いられる。ローカルDACの容量方式CDACは、サンプリング回路(サンプリング容量+アナログスイッチで構成され、入力信号をサンプリングし、変換の間ホールドする回路)を兼ねている。このとき、アナログスイッチを制御するMOSFETのゲート電圧が低い状態で中間電圧のアナログ入力信号をサンプリングするとアナログスイッチのオン抵抗が高くなり、高速・高精度なA/D変換が実現できなくなる。ローカルDACの下位抵抗方式部RDACと上位容量方式部CDACの接続にアナログスイッチを設けた場合も同様の問題が生じる。この問題を解決するために以下のアナログスイッチ及び昇圧回路が用いられる。
図2には、サンプリング回路の一実施例の回路図が示されている。サンプリング回路は、アナログスイッチと容量Cとで構成される。上記アナログスイッチは、NチャネルMOSFETMNとPチャネルMOSFETMPとの並列回路から構成される。スイッチ制御信号SWCは、アナログ系電源電圧AVCCで動作するCMOSインバータ回路INBを通してPチャネルMOSFETMPのゲートに伝えられる。上記スイッチ制御信号SWCは、この発明に係る昇圧回路BOOTを介して上記NチャネルMOSFETMNのゲートに伝えられる。
上記のようにPチャネルMOSFETMPは、上記アナログ系電源電圧AVCCに対応した信号振幅により制御される。昇圧回路を用いない場合、NチャネルMOSFETMNは、アナログ系電源電圧AVCCが小さいときには、それに対応してゲート,ソース間電圧に加わる電圧が低下してオン抵抗値が大きくなってしまう。このようなNチャネルMOSFETMNの低電源電圧動作時のオン抵抗値の増大を防ぐように、NチャネルMOSFETMNには、昇圧回路BOOTで形成された昇圧電圧がゲートとソース間に加わるようにされる。
上記PチャネルMOSFETは、アナログ系電源電圧AVCCが大きくなると、それに対応してゲート,ソース間電圧も大きくなってオン抵抗値が小さくなる。NチャネルMOSFETMNは低電圧時のようにゲートを昇圧する必要はない。このような高電圧AVCCのもとでは、昇圧回路BOOTにおいては、低電圧時のような昇圧動作ではなくむしろ降圧動作を行わせるようにしてMOSFETMNのゲート破壊防止を優先させる。この実施例の昇圧回路BOOTは、便宜上昇圧回路というように呼ぶが、実際には昇圧/降圧を自動的にしかもリニアに行うという特徴を有している。昇圧回路BOOTは、デジタル系電源電圧VDDと、アナログ系電源電圧AVCCの両電圧で動作させられる。
図3には、この発明に係る昇圧回路の一実施例の回路図が示されている。入力信号SWCinは、アナログ系電源電圧AVCCで動作するPチャネルMOSFETM1、NチャネルMOSFETM2からなるCMOSインバータ回路の入力端子に供給される。このCMOSインバータ回路(M1,M2)の出力信号は、一方において上記アナログ系電源電圧AVCCで動作するPチャネルMOSFETM5、NチャネルMOSFETM6からなるCMOSインバータ回路の入力端子に供給され、他方において上記デジタル系電源電圧VDDで動作するPチャネルMOSFETM3、NチャネルMOSFETM4からなるCMOSインバータ回路の入力端子に供給される。上記CMOSインバータ回路(M3,M4)の出力端子は、キャパシタC1の一方の電極に接続される。上記CMOSインバータ回路(M5,M6)の出力端子は、キャパシタC2の一方の電極に接続される。
上記キャパシタC1とC2の他方の電極は共通接続され、デジタル系電源電圧VDDとの間にPチャネルMOSFETM7が設けられる。また、上記キャパシタC1とC2の共通接続された他方の電極には、PチャネルMOSFETM8のソース側と接続される。このMOSFETM8のドレイン側には、NチャネルMOSFETM9のドレイン側と接続される。上記NチャネルMOSFETM9のソース側は、上記CMOSインバータ回路(M5,M6)の出力端子に接続される。そして、上記MOSFETM8とM9のゲートは、共通接続されて上記CMOSインバータ回路(M5,M6)の出力端子に接続される。上記MOSFETM8とM9のドレインが共通接続されて出力端子とされ、回路の接地電位の間に出力容量CLが設けられる。この出力端子から昇圧されたスイッチ制御信号SWCout が出力される。そして、上記PチャネルMOSFETM7のゲートは、この出力端子に接続される。
この実施例の昇圧回路の動作は、次の通りである。昇圧回路の入力信号SWCinがロウレベルのとき、CMOSインバータ回路(M1,M2)がハイレベルの出力信号を形成するので、CMOSインバータ回路(M3,M4)の出力信号V1はロウレベル、CMOSインバータ回路(M5,M6)の出力信号V2もロウレベルにされる。上記CMOSインバータ回路(M1,M2)の出力信号のハイレベルにより、MOSFETM9がオン状態となり、出力信号SWCout もロウレベルになる。これにより、PチャネルMOSFETM7がオン状態となり、上記キャパシタC1とC2の出力側VxをVDDにプリチャージする。
上記入力信号SWCinがハイレベルに変化すると、CMOSインバータ回路(M1,M2)がロウレベルの出力信号を形成するので、CMOSインバータ回路(M3,M4)の出力信号V1はVDDレベル、CMOSインバータ回路(M5,M6)の出力信号V2はAVCCレベルにされる。上記CMOSインバータ回路(M1,M2)の出力信号のロウレベルにより、NチャネルMOSFETM9がオフ状態に、PチャネルMOSFETM8がオン状態となり、キャパシタC1、C2及びCLの間で電荷移動が生じて電圧AVCC、VDD及び容量C1,C2及びCLで決まる次式(1)に示すような所定電圧が出力される。
SWCout=AVCC×C2/(CL+C1+C2)+ VDD×(2C1+C2)/(CL+C1+C2) ………(1)
高電源電圧動作時に、上記図2のNチャネルMOSFETMNのゲート耐圧が問題とならないよう、容量ばらつきも考慮して負荷容量CLと昇圧容量C1、C2の比をCL:C1:C2=1:1:3とすると、上記式(1)は、次式(2)のようになり、図4に実線で示した特性となる。
SWCout=0.6×AVCC+ VDD ………(2)
図4において、この実施例の昇圧回路は、同図に点線で示したSWCout =AVCCのような特性と、SWCout =0.6AVCC+VDDの特性とが交わる電圧V1より低い電源電圧AVCCのときには昇圧電圧を形成し、上記電圧V1よりも高い電源電圧AVCCのときには降圧電圧を形成するものとなる。このように、この実施例の昇圧回路BOOTでは、アナログ系電源電圧AVCCが高電源電圧動作時の出力電圧が電源電圧AVCCよりも低い値となる降圧動作を行う。このときには、アナログスイッチ全体としてサンプリング時間に問題はなく、NチャネルMOSFETの過電圧対策としてクランプ回路を追加する必要も無い。更に、この実施例の昇圧回路は、入力信号変化時に容量の充放電電流のみ流れるため、直流電流が0である利点を持つ。つまりは、クランプ回路を設けて、強制的に電流を流して電圧制限を行うような従来の昇圧回路に比べて低消費電力となる。
図5には、この発明に係る昇圧回路の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例は、前記図3の実施例回路の変形例であり、PチャネルMOSFETM3と、出力端子との間に抵抗R1が追加される。他の構成は、前記図3の実施例と同様である。デジタル系電源電圧VDDは、制御部のデジタル回路の動作により電源電圧VDDに高周波ノイズが発生する。この実施例の抵抗R1は、上記電源高周波ノイズによる出力電圧SWCout の変動に対する対策のためのものである。
図6には、ローカルDACの一実施例の回路図が示されている。ローカルDACは、上位ビット側と下位ビット側に分けられる。上位ビット側は容量方式とされる。例えば、上位ビットがNビットからなるときには、2N 個のキャパシタCが設けられる。これらのキャパシタCは、同じ容量値にされており、3つのスイッチを通して入力アナログ信号AVinと、上側参照電圧VRHと、下側参照電圧VRLとが供給される。上記入力アナログ信号AVinを伝えるスイッチは、前記アナログスイッチとされる。これに対して、上側参照電圧VRHを伝えるスイッチは、PチャネルMOSFETだけで構成され、下側参照電圧VRLを伝えるスイッチは、NチャネルMOSFETだけで構成される。
サンプリング時には、アナログスイッチがオン状態となり、入力アナログ信号AVinがキャパシタCに取り込まれる。A/D変換時には、上記2N 個のキャパシタCのうち半分が上側参照電圧VRHに接続され、残り半分が下側参照電圧VRLに接続されて(VRH−VRL)/2の参照電圧を形成する。この参照電圧と上記取り込んだ入力アナログ信号AVinとの差分がプリアンプで増幅され、コンパレータで0/1に変換される。このときもしも、入力アナログ信号AVin>(VRH−VRL)/2ならコンパレータの出力が1となる。
上記最上位ビットMSBの1により、上記下側参照電圧VRLに接続されて半分のキャパシタのうちの半分が上側参照電圧VRHに接続されて、(VRH−VRL)3/4の参照電圧を形成する。この参照電圧と上記取り込んだ入力アナログ信号AVinとの差分がプリアンプで増幅され、コンパレータで0/1に変換される。このときもしも、入力アナログ信号AVin<(VRH−VRL)3/4ならコンパレータの出力が0となる。上位第2ビットの0により、上記上側参照電圧VRHに接続されて1/4のキャパシタのうちの更に半分1/8下側参照電圧VRLに接続されて、(VRH−VRL)5/8の参照電圧を形成する。以下同様にして上位ビット側のデジタル変換動作が行われる。
下位ビット側はR−2R抵抗方式とされる。サンプリング時にはR−2R抵抗ラダーのスイッチは全てがオフ状態となり、出力ハイインピーダンス状態にされる。それ故、アナログスイッチのオン状態により入力アナログ信号AVinをキャパシタCに取り込ませることができる。そして、上記のように上位ビット側の変換動作のときに、上記R−2R抵抗ラダーから上側参照電圧VRHを出力していたなら、下位ビットの変換動作のときには、最初に(VRH−VRL)2の電圧がR−2Rの抵抗ラダーにより形成されてキャパシタCに与えられ、前記上位側ビットの変換動作と同様に下位側の上位ビットから順次にコンパレータで判定される。
この実施例のように容量方式DACとすることにより、上側参照電圧VRH(=AVCC)または下側参照電圧VRL(=GND)に対してスイッチングすればよいため、中間電圧を通すことが無くアナログスイッチを用いる場合のように昇圧回路を必要としない。R−2R型DACの出力は、上位容量方式DACの単位容量Cの一つに接続され、ローカルDAC出力電圧を1LSB単位で制御する。このR−2R型DACの出力に、サンプリング時にR−2R型DACを切り離すためのアナログスイッチを設けた場合、デジタル変換動作時にアナログスイッチを構成するNチャネルMOSFETに低電源電圧動作時での中間電圧を通すためゲート電圧を昇圧する回路が必要となる。この実施例では、サンプリング時にR−2R型DACの全てのスイッチをオフすることで上記アナログスイッチの機能を実現し、アナログスイッチを省略して回路の簡素化を図っている。
ちなみに、図17に示したような下位抵抗方式として抵抗ストリング型を用いた場合、サンプリングスイッチ同様、中間電圧付近にある複数のタップのアナログスイッチにそれぞれ昇圧回路が必要となるため低電源電圧動作に適さないし、前記のような昇圧回路BOOTを設けると、回路規模が大きくなってしまう。また、スイッチSW(VR)についても低電源電圧動作時は昇圧回路が必要となるため低電源電圧動作に適さない。これに対して、前記図6の実施例のようにR−2R抵抗方式を採用することにより、これらの問題を解決することができ、広電源電圧で小面積なADCの実現に有益である。
図14には、この発明に先立って検討されたプリアンプとそのバイアス回路の一例の回路図が示されている。例えば、アナログ系電源電圧AVCCが高電圧であるときには、Nチャネル差動MOSFETによるプリアンプ(以下N入力プリアンプという)を用い、一方の入力には電源AVCCの1/2のバイアス電圧を供給している。キャパシタCの入力端子Vinは、前記アナログスイッチを介して入力アナログ信号AVin又は前記ローカルDACで形成された参照電圧が供給される。そして、サンプリング時には入力と出力とがNチャネルMOSFETM1により短絡されて、上記バイアス電圧を基準にしてキャパシタCに入力アナログ信号AVinが取り込まれる。このバイアス回路により1.8Vのような低電圧AVCCで動作させる時は、バイアス電圧が0.9Vとなるため、N入力アンプと、NチャネルMOSFETM1の動作が困難になる。つまり、差動回路では、差動MOSFETの共通ソースと回路の接地電位との間に前記図1の基準電流源IREFで動作させられる定電流源MOSFETが設けられるので、これらの差動MOSFET及び定電流源MOSFETを動作させる電圧を確保することができなくなる。
図15には、この発明に先立って検討されたプリアンプとそのバイアス回路の他の一例の回路図が示されている。この回路は、上記1.8Vのような低電圧AVCCで動作させるため、N入力アンプとPチャネルMOSFETM2で構成し、バイアス電圧を電源AVCCの3/4とする。しかしながら、上記電源電圧AVCCを高くすると、図16の変換誤差の説明図に示したようにバイアス電圧VB2を電源電圧側に偏らせるとキャパシタCの電圧依存性が大きく現れてA/D変換精度が劣化する。バイアス電圧VB1は、前記図14のバイアス回路の例であり、A/D変換精度には優れているが前記のように低電源電圧時での動作そのものが困難になる。このように前記のような広電源電圧動作対応のためは、低電源電圧動作時のN入力アンプと入出力短絡スイッチの動作、高電源電圧動作時の高精度なA/D変換を両立させるバイアス回路が必要であることが判明した。
図7には、この発明に係るプリアンプとバイアス回路の一実施例の回路図が示されている。この実施例は、前記のような広電源電圧動作対応のための低電源電圧動作時のN入力アンプと入出力短絡スイッチの動作、高電源電圧動作時の高精度なA/D変換を両立させるバイアス回路に向けられている。
バイアス回路は、アナログ系電源電圧AVCCを分圧する2つの分圧回路を有している。1つは7RとRからなる回路であり、他は2R、4R、R、Rからなる回路である。上記4Rには両端を短絡するPチャネルMOSFETM10が設けられる。上記RとRとの間には、両者を接続するNチャネルMOSFETM12が設けられる。上記PチャネルMOSFETM10のゲートは、上記7RとRからなる分圧回路の分圧電圧(AVCC/8)が供給される。上記NチャネルMOSFETM12のゲートは、上記2Rと4Rの接続点から出力されるバイアス電圧VBが供給されている。上記R、2R、4R及び7Rを抵抗比を表している。
上記NチャネルMOSFETM12は、製造上のしきい値電圧Vthばらつきを考慮して、低電源電圧動作におけるN入力アンプの動作マージンを確保するため、N入力MOSと同種のMOSFETが用いられる。PチャネルMOSFETM10は、PチャネルMOSFETM11がオンする電源電圧より高い電圧で動作する必要があるので、PチャネルスイッチMOSFETM11と同種のMOSFETで形成され、ゲート電圧を電源電圧AVCCの1/8としている。
電源電圧AVCCを0Vから上げていく時の動作は、図8に示すように以下の通りである。(a)は、電源AVCC<0.7Vのときであり、NチャネルMOSFETM12とPチャネルMOSFETM10がオフ状態となり、バイアス電圧VB3は電源AVCCとなる。(b)は、0.7V<電源AVCC<1.5Vのときであり、NチャネルMOSFETM12がオン状態になり、PチャネルMOSFETM10はオフ状態のままであるので、バイアス電圧VB3は電源AVCCからAVCCの3/4へ変化する。そして、(c)は、電源AVCC>1.5Vのときであり、NチャネルMOSFETM12と、PチャネルMOSFETM10がオンするので、バイアス電圧VB3は電源AVCCの3/4から1/2へ変化する。このように、本回路は電源AVCCに応じてバイアスVB3の出力電圧比率が電源AVCCの3/4〜1/2へ滑らかに変化する。ちなみに、前記図15の例では、バイアス電圧VB1がAVCCの1/2(50%)に固定であり、図16の例では、バイアス電圧VB2がAVCCの3/4(75%)に固定である。
図9には、図8のバイアス回路を用いた場合の変換誤差の説明図が示されている。図8のバイアス回路では、電源電圧AVCCに応じてバイアス回路の出力電圧比率が電源電圧AVCCの3/4〜1/2へ滑らかに変化するので、低電源電圧動作の実現と、高電源電圧動作時に於けるキャパシタCの電圧依存性の影響によるA/D変換誤差を小さくすることができる。このことは、前記図16に示したバイアス電圧VB2との比較から容易に理解されるであろう。
図10は、この発明に係るプリアンプとバイアス回路の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、前記図7の抵抗7R、Rが省略されており、PチャネルMOSFETM10のゲートに回路の接地電位が供給される。また、NチャネルMOSFETM12も省略され、抵抗4Rの他端と回路の接地電位との間に抵抗2Rが接続される。このバイアス回路で形成されるバイアス電圧VB3は、前記図7の実施例と比較し、前記図8に示したような(a)、(b)の領域が無く、MOSFETM10がオフのときには電源AVCCの3/4となり、MOSFETM10がオンすると、(c)のように電源AVCCの3/4から1/2に変化する。
図11は、この発明に係るプリアンプとバイアス回路の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例でも、前記図7の抵抗7R、Rを省略してPチャネルMOSFETM10のゲートに回路の接地電位が供給される。他は前記図7と同様である。このバイアス回路で形成されるバイアス電圧VB3は、前記図7の実施例と比較し、電源AVCCが0Vから増大するに従い、MOSFETM12がオンするまでは前記図8に示したような(a)のようにAVCCが出力される。上記MOSFETM12が先にオンすると(b)のように低電圧で電源AVCCから電源AVCCの3/4に変化し、MOSFETM10がオンすると(c)のように電源AVCCの3/4から1/2に変化する。MOSFETM10が先にオンすると電源AVCCから1/2に変化する。
図12は、この発明に係るプリアンプとバイアス回路の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、前記図7の一方の分圧回路の抵抗7Rには電源AVCCが供給され、他方の分圧回路の抵抗2Rには電源VREFが供給される。AVCC>VREFで、入力信号Vinのフルスケールが電源VREFの時、前記図7の実施例回路では図16のバイアス電圧VB2のようになるため変換誤差が大きくなる。この実施例のように電源VREFに変更することにより、バイアスVB3はPチャネルMOSFET10のゲート電圧が高い分、変換誤差は前記図16のバイアスVB1よりは大きくなるが、バイアスVB2よりは小さくできる。
図18には、この発明に先立って検討されたコンパレータの回路図が示されている。この実施例のコンパレータは、Nチャネル差動MOSFETM20とM21のゲートに、差動入力信号IN1,IN2が供給される。これらの差動MOSFETM20,M21の共通ソースと回路の接地電位との間には定電流源として動作するNチャネルMOSFETM22が設けられる。
NチャネルMOSFETM23、M24とPチャネルMOSFETM26、M27とはそれぞれCMOSインバータ回路を構成し、入力と出力とが交差接続されてラッチ回路を構成する。上記NチャネルMOSFETM23、M24の共通ソースと回路の接地電位との間には、比較結果出力タイミング信号が供給されるNチャネルMOSFETM25が設けられる。上記差動MOSFETM20とM21のドレインは、上記ラッチ回路の一対の入出力ノードOUT1,OUT2に接続される。上記MOSFETM20とM21のドレイン(入出力ノードOUT1,OUT2)と電源電圧AVCCとの間には、Pチャネル型のプリチャージMOSFETM28,M29が設けられており、上記比較結果出力タイミング信号により上記差動MOSFETM20,M21及びCMOSラッチ回路が動作状態にされる前のプリチャージ期間に上記に入出力ノードOUT1,OUT2をプリチャージする。
このようなコンパレータにおいて、電源電圧AVCCが高電圧時においては、入力IN1、IN2も高電圧にされ、上記MOSFETM25のゲートに供給される比較結果出力タイミング信号をロウレベルからハイレベルにし、プリアンプより増幅された出力信号を受け取り比較結果を出力する際に、例えば出力ノードOUT2−MOSFET21−MOSFETM20−出力ノードOUT1−MOSFETM24−MOSFETM25の経路、あるいは出力ノードOUT1−MOSFET20−MOSFETM21−出力ノードOUT2−MOSFETM23−MOSFETM25の経路で貫通電流が流れ、出力OUT1とOUT2との間に電位差ができず誤った結果を出力することが判明した。
図13には、この発明に係るコンパレータの一実施例の回路図が示されている。この実施例のコンパレータは、前記図18に示したコンパレータにおいて、Nチャネル型の差動MOSFETM20とM21のドレインに抵抗R20とR21が接続される。つまり、差動MOSFETM20とM21のドレインは、上記抵抗R20、R21を介して上記CMOSラッチ回路の入出力ノードOUT1,OUT2とそれぞれ接続される。これにより、電源電圧AVCCが高電源のときに、NチャネルMOSFETM25をオン状態にした際に、前記のような出力ノードOUT2−MOSFET21−MOSFETM20−出力ノードOUT1−MOSFETM24−MOSFETM25の経路、あるいは出力ノードOUT1−MOSFET20−MOSFETM21−出力ノードOUT2−MOSFETM23−MOSFETM25の経路での貫通電流を抑えることができ、入出力ノードOUT1とOUT2の間の電位差が保たれて正しい比較出力結果を得ることができる。
以上説明した本願発明においては、低電源電圧動作時には可能な限り昇圧を行い、高電源電圧動作時には昇圧しすぎない昇圧回路から逐次比較型ADCの入力信号サンプリングスイッチを構成するNチャネルMOSFETのゲート電圧を供給することにより、低電源電圧動作時はサンプリングスイッチのオン抵抗を低減し、高電源電圧動作時はサンプリングスイッチゲートへの過電圧を防止することができる。そして、過電圧防止のためにクランプ回路を追加する必要がないため、逐次比較型ADCの小面積・低消費電力も図ることができる。
逐次比較型ADCに用いられるローカルDACにおいて、低電源電圧動作時に中間電圧を通す必要がない回路構成を採用することで、低電源電圧動作に対応する。アナログスイッチに昇圧回路を使わないことで高電源電圧動作時にアナログスイッチでのゲート過電圧の問題は生じない。以上より、広電源電圧範囲動作と小面積を満足する逐次比較型ADCを実現することができる。
逐次比較型ADCに用いられるプリアンプにおいて、電源電圧に応じてバイアス回路の出力電圧比率が電源電圧の3/4〜1/2へ滑らかに変化するので、低電源電圧動作の実現と、高電源電圧動作時に於ける容量の電圧依存性の影響によるA/D変換誤差を小さくすることができる。以上より、広電源電圧範囲で高精度な逐次比較型ADCを実現することできる。そして、コンパレータにおいては、高電圧動作でも正確な比較判定結果を得ることができ、広電源電圧範囲で高精度な逐次比較型ADCを実現することできる。
以上本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、図6に示した上位容量方式DACは、キャパシタCに2進の重みを付した容量とし、スイッチの数を減らすようにしてもよい。この場合でも、容量値が2進の重みを持つので、大きな容量値にされた容量に設けられるアナログスイッチもその分オン抵抗値を小さくする必要があり、アナログスイッチを含むスイッチ全体としての占有面積は前記図6のように単一容量を用いる場合と実質的には変わらなく、容量が占める面積も同様である。この発明は、逐次比較型ADCを備えたLSI(例:マイコン、システムLSI等)に広く利用することができる。
この発明に係る逐次比較型ADCの一実施例を示す全体ブロック図である。 この発明に係るサンプリング回路の一実施例を示す回路図である。 この発明に係る昇圧回路の一実施例を示す回路図である。 図3の昇圧回路の動作を説明するための出力特性図である。 この発明に係る昇圧回路の他の一実施例を示す回路図である。 この発明に係るローカルDACの一実施例を示す回路図である。 この発明に係るプリアンプとバイアス回路の一実施例を示す回路図である。 この発明に係るバイアス回路の動作を説明するための特性図である。 図7のバイアス回路を用いた場合の変換誤差の説明図である。 この発明に係るプリアンプとバイアス回路の他の一実施例を示す回路図である。 この発明に係るプリアンプとバイアス回路の他の一実施例を示す回路図である。 この発明に係るプリアンプとバイアス回路の他の一実施例を示す回路図である。 この発明に係るコンパレータの一実施例を示す回路図である。 この発明に先立って検討されたプリアンプとバイアス回路の一例の回路図である。 この発明に先立って検討されたプリアンプとバイアス回路の一例の回路図である。 図14、図15のバイアス回路を用いた場合の変換誤差の説明図である。 この発明に先立って検討されたローカルDACの回路図である。 この発明に先立って検討されたコンパレータの回路図である。
符号の説明
LDAC…ローカルDAC、PAMP…プリアンプ、COMP…コンパレータ、BOOT…昇圧回路、BIAS…バイアス回路、IREF…基準電流回路、MP…PチャネルMOSFET、MN…NチャネルMOSFET、INB…インバータ回路、M1〜M29…MOSFET、C,C1,C2,CL…キャパシタ(容量)、R1,R20,R21…抵抗、R〜4R…抵抗、VB1〜VB3…バイアス電圧、VDD…デジタル系電源電圧、AVCC…アナログ系電源電圧。

Claims (14)

  1. 逐次比較型ADC回路部と、
    外部から供給される動作制御信号及び上記逐次比較型ADC回路部からの出力信号を受けて、A/D変換動作に必要なスイッチ制御信号及びADC出力信号とを形成するデジタル回路部とを有し、
    上記逐次比較型ADC回路部は、アナログ系電源電圧で動作可能とされ、
    上記デジタル回路部は、上記アナログ系電源電圧とは異なるデジタル系電源電圧で動作し、
    上記逐次比較型ADC回路部は、PチャネルMOSFETとNチャネルMOSFETの並列回路で構成されたアナログスイッチと、上記アナログスイッチを介して入力アナログ信号を取り込むサンプリング容量と、上記デジタル回路部で形成された制御信号に対応して上記NチャネルMOSFETのスイッチ制御信号を形成する昇圧回路とを有し、
    上記昇圧回路は、
    上記アナログスイッチのNチャネルMOSFETをオフ状態にするタイミングで第1及び第2容量を上記デジタル系電源電圧にプリチャージし、昇圧電圧を保持する第3容量をディスチャージし、
    上記アナログスイッチのNチャネルMOSFETをオン状態にするタイミングで上記デジタル系電源電圧を上記第1容量に供給し、上記アナログ系電源電圧を上記第2容量に供給し、上記第1容量及び第2容量の電荷を上記第3容量に電荷転送して昇圧電圧を形成する半導体集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    上記デジタル系電源電圧は、上記アナログ系電源電圧の最小値よりも小さな電圧とされ、
    上記デジタル回路部と上記逐次比較型ADC回路部との間にはレベルシフト回路を更に有し、
    上記レベルシフト回路は、上記アナログ系電源電圧に対応した信号を上記デジタル系電源電圧に対応した信号に変換する第1レベルシフト動作と、上記デジタル系電源電圧に対応した信号を上記アナログ系電源電圧に対応した信号に変換する第2レベルシフト動作とを行う半導体集積回路装置。
  3. 請求項1において、
    上記アナログスイッチを構成するPチャネルMOSFETは、上記アナログ系電源電圧に対応して形成されたスイッチ制御信号が供給される半導体集積回路装置。
  4. 請求項1において、
    昇圧回路は、
    上記デジタル系電源電圧で動作する第1CMOSインバータ回路と、
    上記アナログ系電源電圧で動作する第2CMOSインバータ回路とを有し、
    上記第1CMOSインバータ回路の出力端子は、上記第1容量の一方の電極に接続され、
    上記第2CMOSインバータ回路の出力端子は、上記第2容量の一方の電極に接続され、
    上記第1容量と第2容量の他方の電極は共通に接続されて、上記アナログスイッチのNチャネルMOSFETをオフ状態にするタイミングでオン状態にされるスイッチMOSFETを介して上記デジタル系電源電圧が供給され、上記アナログスイッチのNチャネルMOSFETをオン状態にするタイミングでオン状態にされるスイッチMOSFETを介して上記第3容量の昇圧電圧を形成する電極と接続される半導体集積回路装置。
  5. 請求項4において、
    上記第1CMOSインバータ回路を構成するPチャネルMOSFETと出力端子との間には、抵抗素子が設けられる半導体集積回路装置。
  6. 請求項4において、
    上記第1容量、第2容量及び第3容量の容量値の比は、1:3:1に設定される半導体集積回路装置。
  7. 請求項1において、
    上記逐次比較型ADC回路は、
    ローカルDACが上位ビット側と下位ビット側に分けられ、
    上記上位ビット側ローカルDACは、複数のサンプリング容量と、上記複数のサンプリング容量に上記入力アナログ信号を供給する上記アナログスイッチと、上側参照電圧と下側参照電圧とを供給するスイッチMOSFETとを有する容量型DACであり、
    上記下位ビット側は、それに対応したサンプリング容量に対して、上側参照電圧と下側参照電圧とにより下位ビットに相当する参照電圧を形成するR−2R型DACである半導体集積回路装置。
  8. 請求項7において、
    上記R−2R型DACは、その出力信号が上記サンプリング容量と直結され、上記アナログ入力信号を容量に取り込むサンプリング時には全スイッチがオフ状態にされてサンプリング時でのスイッチの機能を合わせ持つ半導体集積回路装置。
  9. 請求項1において、
    上記逐次比較型ADC回路は、
    上記アナログ系電源電圧で動作し、サンプリング容量に保持された入力アナログ信号と参照電圧との差分を増幅するプリアンプを更に備え、
    上記プリアンプは、
    NチャネルMOSFETで構成された一方の差動MOSFETのゲートにバイアス回路で形成されたバイアス電圧が供給され、
    NチャネルMOSFETで構成された他方の差動MOSFETのゲートに上記サンプリング容量の出力側が接続され、
    上記他方の差動MOSFETのゲートと出力端子との間にPチャネルスイッチMOSFETが設けられ、
    上記バイアス回路は、上記アナログ系電源電圧に応じて電源電圧から電源電圧の1/2に変化する電源依存性を持つバイアス電圧を形成する半導体集積回路装置。
  10. 請求項9において、
    上記バイアス回路は、
    上記アナログ系電源電圧に一端が接続された第1抵抗素子と、
    上記第1抵抗素子の他端に設けられ、上記第1抵抗素子の約2倍の抵抗値にされた第2抵抗素子と、
    上記第2抵抗素子の他端に設けられ、上記第1抵抗素子の約半分の抵抗値にされた第3抵抗素子と、
    上記第3抵抗素子の他端に設けられ、上記第3抵抗素子と同じ抵抗値にされ、他端が回路の接地電位点に接続された第4抵抗素子と、
    上記第2抵抗素子の両端にソース−ドレイン経路が並列形態に接続され、ゲートが上記回路の接地電位点に接続されたPチャネルMOSFETと、
    上記第1抵抗素子と第2抵抗素子の相互接続点から上記バイアス電圧を出力する半導体集積回路装置。
  11. 請求項9において、
    上記バイアス回路は、
    上記アナログ系電源電圧に一端が接続された第1抵抗素子と、
    上記第1抵抗素子の他端に設けられ、上記第1抵抗素子の約2倍の抵抗値にされた第2抵抗素子と、
    上記第2抵抗素子の他端に設けられ、上記第1抵抗素子の約半分の抵抗値にされた第3抵抗素子と、
    上記第3抵抗素子の他端に設けられ、上記第3抵抗素子と同じ抵抗値にされ、他端が回路の接地電位点に接続された第4抵抗素子と、
    上記第2抵抗素子の両端にソース−ドレイン経路が並列形態に接続され、ゲートが上記回路の接地電位点に接続されたPチャネルMOSFETと、
    上記第3抵抗素子の他端と第4抵抗の一端との間にソース−ドレイン経路が直列接続され、ゲートが上記第1抵抗素子と第2抵抗素子の接続点に接続されたNチャネルMOSFETとを有し、
    上記第1抵抗素子と第2抵抗素子の相互接続点から上記バイアス電圧を出力する半導体集積回路装置。
  12. 請求項9において、
    上記バイアス回路は、
    上記アナログ系電源電圧に一端が接続された第1抵抗素子と、
    上記第1抵抗素子の他端に設けられ、上記第1抵抗素子の約2倍の抵抗値にされた第2抵抗素子と、
    上記第2抵抗素子の他端に設けられ、上記第1抵抗素子の約半分の抵抗値にされた第3抵抗素子と、
    上記第3抵抗素子の他端に設けられ、上記第3抵抗素子と同じ抵抗値にされ、他端が回路の接地電位点に接続された第4抵抗素子と、
    上記第2抵抗素子の両端にソース−ドレイン経路が並列形態に接続されたPチャネルMOSFETと、
    上記第3抵抗素子の他端と第4抵抗の一端との間にソース−ドレイン経路が直列接続され、ゲートが上記第1抵抗素子と第2抵抗素子の接続点に接続されたNチャネルMOSFETと、
    上記アナログ系電源電圧と上記回路の接地電位点との間に設けられた分圧回路とを有し、
    上記PチャネルMOSFETのゲートは、上記分圧回路で形成された分圧電圧が供給され、
    上記第1抵抗素子と第2抵抗素子の相互接続点から上記バイアス電圧を出力する半導体集積回路装置。
  13. 請求項9において、
    上記バイアス回路は、
    一端に所定電圧が供給された第1抵抗素子と、
    上記第1抵抗素子の他端に設けられ、上記第1抵抗素子の約2倍の抵抗値にされた第2抵抗素子と、
    上記第2抵抗素子の他端に設けられ、上記第1抵抗素子の約半分の抵抗値にされた第3抵抗素子と、
    上記第3抵抗素子の他端に設けられ、上記第3抵抗素子と同じ抵抗値にされ、他端が回路の接地電位点に接続された第4抵抗素子と、
    上記第2抵抗素子の両端にソース−ドレイン経路が並列形態に接続されたPチャネルMOSFETと、
    上記第3抵抗素子の他端と第4抵抗の一端との間にソース−ドレイン経路が直列接続され、ゲートが上記第1抵抗素子と第2抵抗素子の接続点に接続されたNチャネルMOSFETと、
    上記アナログ系電源電圧と上記回路の接地電位点との間に設けられた分圧回路とを有し、
    上記PチャネルMOSFETのゲートは、上記分圧回路で形成された分圧電圧が供給され、
    上記第1抵抗素子と第2抵抗素子の相互接続点から上記バイアス電圧を出力する半導体集積回路装置。
  14. 請求項9において、
    上記逐次比較型ADC回路は、
    上記アナログ系電源電圧で動作し、上記プリアンプの差動出力信号を受けて2値信号を形成するコンパレータを有し、
    上記コンパレータは、
    上記プリアンプの上記差動出力信号がそれぞれゲートに供給された第1NチャネルMOSFET及び第2NチャネルMOSFETと、
    上記第1及び第2NチャネルMOSFETの共通ソースと回路の接地電位との間に設けられ、定電流源として動作する第3NチャネルMOSFETと、
    入力と出力とが交差接続されてラッチ形態にされた第1CMOSインバータ回路及び第2CMOSインバータ回路と、
    上記第1CMOSインバータ回路と第2CMOSインバータ回路を構成するNチャネルMOSFETのソースと回路の接地電位との間に設けられ、比較結果出力タイミングでオン状態にされる第4NチャネルMOSFETと、
    上記第1NチャネルMOSFET及び第2NチャネルMOSFETのドレインと上記第1及び第2CMOSインバータ回路の上記交差接続された入出力ノードとの間に設けられた抵抗素子とを有する半導体集積回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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