JP2008032152A - 冠型保持器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冠型保持器が回転するときに、潤滑油の攪拌抵抗が増大しないようにすることである。
【解決手段】 冠型保持器Cの保持器本体部5の外周面に、冠型保持器Cの回転方向Qの上手側に、ポケット3の内周縁3aの接線方向を溝中心線9aとする凹溝9を形成すると共に、回転方向Qの下手側に、ポケット3の内周縁3aの接線方向を溝中心線11aとする凹溝11を形成し、玉4と衝突して深溝玉軸受Bの背面側Rに向かって流れた余剰の潤滑油を、凹溝9の第1開口9bに導入させて流し、その第2開口9cから導出させることにより、深溝玉軸受Bの背面側Rから外部に排出させて、玉4による潤滑油の攪拌抵抗の増大を防止する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、転がり軸受の内輪と外輪との間に配置され、各ポケットに収容された転動体どうしの間隔を一定に保持してそれらの転動体と共に回転する冠型保持器に関するものである。
従来の技術を説明するに当たり、本発明の図面を援用する。図1に示されるように、冠型保持器Cが使用された深溝玉軸受Bでは、固定状態の一方の軌道輪(内輪1又は外輪2)に対して、他方の軌道輪(外輪2又は内輪1)が回転される。このとき、他方の軌道輪と共に、冠型保持器Cも回転される。冠型保持器Cの周囲に供給された潤滑油(グリース等)は、冠型保持器Cの各ポケット3に遊動状態で取り付けられた玉4が通過することによって攪拌される。
各玉4によって攪拌された潤滑油は、玉4の外周面に沿って流れ(図3参照)、ポケット3に供給されると共に、余剰の潤滑油(ポケット3に供給されなかった潤滑油)は、玉4の側方から深溝玉軸受Bの正面側F及び背面側Rに向かって流れて排出される。ここで、通常の深溝玉軸受Bの場合、その正面側Fには大きな空間部Vが形成されているのに対し、その背面側Rには、冠型保持器Cの保持器本体部5が配置されているため、保持器本体部5と外輪2の内周面2aとの隙間δ’は小さい。この結果、特に深溝玉軸受Bの背面側Rにおいて、玉4の通過によって攪拌された余剰の潤滑油が排出されにくくなり、玉4による潤滑油の攪拌抵抗が大きくなってしまう。この不具合は、深溝玉軸受Bの回転が高速になればなる程、顕著になる。
上記した不具合を解消するために、各種の特許出願がされている(特許文献1,2を参照)。これらの文献に開示された技術では、冠型保持器の保持器本体部におけるポケットどうしの間の外周面に複数の凹部を形成し、各凹部から潤滑油を排出させるものである。しかし、保持器本体部に凹部を形成することにより、ラジアル方向の凹凸が大きくなり、保持器本体部による潤滑油の攪拌抵抗が増大してしまう。また、各凹部が形成されることにより、保持器本体部の強度も低下してしまう。
特開2000−46058号公報 特開2003−269465号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、冠型保持器による潤滑油の攪拌抵抗の増大を防止することを課題としている。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を達成するための本発明は、転がり軸受の内輪と外輪との間に配置され、各ポケットに収容された転動体どうしの間隔を一定に保持してそれらの転動体と共に回転する冠型保持器であって、リング状の保持器本体部の外周面と内周面の少なくとも一方には、前記ポケットの内周縁に第1開口を有し、回転方向下手側ほど前記ポケットから遠ざかり、前記保持器本体部の背面周縁に第2開口を有する凹溝が形成され、前記ポケット側の潤滑油を、回転方向上手側に位置する前記凹溝の第1開口から導入し、回転方向下手側に位置する前記凹溝の第2開口から前記保持器本体部の背面側に導出することを特徴としている。
転がり軸受に供給された潤滑油は、冠型保持器の転動体が通過することによって攪拌される。即ち、転動体に衝突した潤滑油は、転動体の外周面に沿って流れ、ポケットに供給されると共に、側方に流れる。このうち、転がり軸受の正面側に向かって流れた潤滑油は、前記正面側に形成された大きな空間部を介して、そのまま転がり軸受の外部に排出される。また、転がり軸受の背面側に向かって流れた潤滑油は、冠型保持器の保持器本体部の外周面及び内周面の少なくとも一方に形成された凹溝に導入され、前記凹溝を介して導出され、転がり軸受の外部に排出される。従来の転がり軸受と比較して、前記凹溝が形成されている分だけ、冠型保持器の保持器本体部と内輪の外周面又は外輪の内周面との隙間が大きくなっているため、潤滑油が導出され易くなる。更に、前記凹溝は、ポケットの部分に形成されるため、その深さを深くしなくても済む。上記した結果、転動体及び冠型保持器による潤滑油の攪拌抵抗の増大が防止される。
請求項2の発明は、請求項1の発明を前提として、前記凹溝は、前記ポケットの内周縁の接線方向に沿って形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明では、転動体に衝突してその外周面に沿って転がり軸受の背面側に向かって流れた潤滑油が凹溝に導入され易くなるため、前記潤滑油をより効果的に導出させることができる。
請求項3の発明は、転がり軸受の内輪と外輪との間に配置され、各ポケットに収容された転動体どうしの間隔を一定に保持してそれらの転動体と共に回転する冠型保持器であって、リング状の保持器本体部の外周面には、前記ポケットの内周縁に第1開口を有し、回転方向下手側ほど前記ポケットから遠ざかり、前記保持器本体部の背面周縁に第2開口を有する一対の凹溝が単一のポケットに対し回転軸線を挟んで対称的に形成され、前記ポケット側の潤滑油を特定回転方向上手側に位置する一方の凹溝の第1開口から導入し、特定回転方向下手側に位置する当該凹溝の第2開口から前記保持器本体部の背面側に導出すると共に、前記保持器本体部の背面側の潤滑油を特定回転方向上手側に位置する他方の凹溝の第2開口から導入し、特定回転方向下手側に位置する当該凹溝の第1開口から前記ポケット側に導出することを特徴としている。
請求項3の発明では、リング状の保持器本体部の外周面に、一対の凹溝が対称的に形成されているため、冠型保持器の転動体に衝突し、その外周面に沿って転がり軸受の背面側に流れた潤滑油は、特定回転方向(現実の回転方向)上手側に位置する一方の凹溝を介して導出されると共に、特定回転方向下手側に位置する他方の凹溝から導入される。これにより、冠型保持器の転動体によって攪拌された潤滑油は、前記一方の凹溝から効果的に排出され、その攪拌抵抗の増大が防止される。また、ポケットの潤滑油が少なくなったときには、冠型保持器の周囲に存する潤滑油が、前記他方の凹溝を介してポケット側に導出され、潤滑不良の発生が防止される。
別の発明では、上記した請求項3の発明を前提として、前記一対の凹溝の間には、ポケットに収容された転動体を受圧するための受圧部が形成されていることを特徴としている。
冠型保持器の保持器本体部に一対の凹溝が形成されることにより、ポケットの受圧面の面積が減少しても、一対の凹溝の間に受圧部が形成されているため、ポケットにおける転動体の受圧機能に支障が生じることはない。
また、別の発明に係る転がり軸受は、上記のいずれかの発明の冠型保持器が内輪と外輪との間に配置され、各ポケットに収容された転動体どうしの間隔を一定に保持してそれらの転動体と共に回転することを特徴としている。
この発明では、冠型保持器の転動体によって攪拌された潤滑油が、転がり軸受の背面側に効果的に排出されるため、前記転動体よる潤滑油の攪拌抵抗の増大が防止され、転がり軸受の寿命を長くすることができる。
更に、別の発明は、上記の発明を前提として、前記内輪又は前記外輪における前記冠型保持器の凹溝に対向する軌道面は、転がり軸受の背面側に向かうにつれて、前記凹溝からラジアル方向に遠ざかるように縮径又は拡径することを特徴としている。
この発明では、転がり軸受の軌道面は、その背面側に向かうにつれて縮径又は拡径されているため、凹溝と内輪の軌道面(外周面)又は凹溝と外輪の軌道面(内周面)との隙間が、より大きくなっている。これにより、冠型保持器の転動体によって攪拌された潤滑油は、転がり軸受の背面側に一層効果的に排出される。
本発明の実施例を説明する。図1は第1実施例の冠型保持器C1が取り付けられた転がり軸受Bの上半部の断面図、図2は冠型保持器C1の斜視図、図3は冠型保持器C1の要部の拡大図である。
図1に示されるように、転がり軸受(深溝玉軸受B)において、同軸に取り付けられた内輪1の外周面1aと外輪2の内周面2aとのラジアル方向の間の部分には、複数個(本実施例の場合、図2に示されるように9個)の玉4が配置されている。各玉4は、冠型保持器C1の各ポケット3に転動可能に収容されていて、それらの周方向の間隔が一定に保持されている。
第1実施例の冠型保持器C1について説明する。冠型保持器C1は、樹脂材(例えば、ナイロン6等のポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂等)より成る。図2及び図3に示されるように、冠型保持器C1を構成するリング状の保持器本体部5には、各玉4の外径に対応するポケット3が、周方向に一定角度をおいて形成されている。ここで、保持器本体部5の幅Wは、玉4の外径とほぼ同一である。各ポケット3は、それらの中心を保持器本体部5の幅方向の中心よりもアキシャル方向の一端部の側(正面側)にずらして設けられている。このため、保持器本体部5の一端部には、開口が形成される。各ポケット3に転動可能にして収容された玉4は離脱不能に保持され、各ポケット3から抜け出ることはない。以降、深溝玉軸受Bにおいて、冠型保持器Cの各ポケット3の開口が設けられている側(図1の図面視における右側)を、「正面側F」と記載し、反対側を「背面側R」と記載する。
また、保持器本体部5の正面側の端面部で、各仕切り部6の部分(各ポケット3どうしの間の部分)には、潤滑油(グリース等)を貯留するために略台形状の窪み部7が形成されている。そして、各仕切り部6において窪み部7を除いた両側部には、一対の爪部8が形成されている。各ポケット3に収容された玉4は一対の爪部8に係止され、ポケット3から離脱不能に保持される。
そして、図2及び図3に示されるように、本実施例の冠型保持器C1における保持器本体部5の外周面には、その背面5aと各ポケット3とを連結する一対の凹溝9,11が、アキシャル方向Pに対して斜めに形成されている。一対の凹溝9,11は、ポケット3における回転軸線12に対して対称的に形成されている。即ち、冠型保持器C1の回転方向Qの上手側には、ポケット3の内周縁3aから回転方向Qの下手側に向かって引き出された接線を溝中心線9aとする凹溝9が、冠型保持器Cの回転軸線12に対して所定の角度θで形成されている。本実施例の場合、凹溝9の溝中心線9aと回転軸線12とが成す角度θは、30°である。そして、凹溝9において、ポケット3の内周縁3aと接続する部分には第1開口9bが形成されていて、同じく保持器本体部5の背面5aと接続する部分に第2開口9cが形成されている。同様に、冠型保持器C1の回転方向Qの下手側には、ポケット3の内周縁3aから回転方向Qの上手側に向かって引き出された接線を溝中心線11aとする凹溝11が、冠型保持器Cの回転軸線12に対して所定の角度θ(30°)で形成されている。凹溝11において、ポケット3の内周縁3aと接続する部分には第1開口11bが形成されていて、同じく保持器本体部5の背面5aと接続する部分に第2開口11cが形成されている。
一対の凹溝9,11の間には、受圧部13が形成されている。換言すれば、本実施例の冠型保持器C1の一対の凹溝9,11は、保持器本体部5の外周面に受圧部13を残して形成されている。ここで、通常の冠型保持器C1は、一対の爪部8と受圧部13の3箇所で、玉4に作用する荷重を受圧している。本実施例の冠型保持器C1では、上記した一対の爪部8と受圧部13をそのままにして一対の凹溝9,11が形成されているため、玉4に作用する荷重を受圧する機能に支障が生じることはない。
本実施例の冠型保持器C1の作用について説明する。深溝玉軸受Bの回転に伴い、冠型保持器C1が回転される。このとき、図3に示されるように、冠型保持器C1のポケット3に収容された玉4と、冠型保持器C1の周囲に存する潤滑油とが衝突する。これにより、玉4を収容しているポケット3に潤滑油が供給される。そして、余剰の潤滑油(ポケット3に供給されなかった潤滑油)は、玉4の外周面に沿って左右に振り分けられて流れる。図3において、潤滑油の流れを矢印で示す。深溝玉軸受Bの正面側F(図3の図面視における右側)に流れた潤滑油は、空間部Vを介して深溝玉軸受Bの外部に排出される。これに対して、深溝玉軸受Bの背面側Rに流れた潤滑油は、第1開口9bから凹溝9に導入され、凹溝9を流れて第2開口9cから導出され、深溝玉軸受Bの外部に排出される。凹溝9が、ポケット3の内周縁3aの接線方向に形成されているため、玉4の外周面に沿って流れた潤滑油は、容易に凹溝9に導入される。上記したように、余剰の潤滑油は、凹溝9を介して深溝玉軸受Bの外部にスムーズに排出されるため、玉4による潤滑油の攪拌抵抗が増大することが防止される。
しかも、保持器本体部5には、冠型保持器C1の回転軸線12に対して、上記した凹溝9と対称的に凹溝11が形成されている。冠型保持器C1が回転することにより、その周囲に存する潤滑油が凹溝11の第2開口11cに導入され、凹溝11を流れて第1開口11bから導出され、ポケット3に供給される。これにより、冠型保持器C1のポケット3に潤滑油が供給され易くなり、潤滑油不良の発生が防止される。
冠型保持器C1が、回転方向Qの逆方向(回転方向Q’)に回転する場合には、回転方向Q’の上手側に配置される凹溝11により余剰の潤滑油が、深溝玉軸受Bの外部に排出され、同じく下手側に配置される凹溝9により、潤滑油がポケット3に供給される。
上記した一対の凹溝9,11の各第1開口9b,11bは、ポケット3の内周縁3aに接続して形成されている。このため、潤滑油が、各凹溝9,11にスムーズに導入される。この結果、一対の凹溝9,11の深さをそれ程深くしなくても済み、保持器本体部5の外周面に形成される凹凸によって潤滑油の攪拌抵抗が増大することを防止できる。
図4に示される第2実施例の冠型保持器C2は、一対の凹溝9,11を、保持器本体部5の外周面と内周面に形成した場合である。しかも、深溝玉軸受Bの内輪1及び外輪2の背面側Rには、面取り部14、15が設けられている。このため、背面側Rに向かうにつれて、内輪1の外径は徐々に小さくなっていて、外輪2の内径は徐々に大きくなっている。これにより、冠型保持器C1における背面側Rの隙間δ2は、第1実施例の冠型保持器C1の場合の隙間δ1と比較してはるかに大きくなっている。この結果、余剰の潤滑油の排出、及びポケットへの潤滑油の供給が、一層スムーズに行われる。
上記した第1実施例の冠型保持器C1は、全てのポケット3に一対の凹溝9,11が形成されている場合である。しかし、図5に示される第3実施例の冠型保持器C3のように、ポケット3の1つおきに一対の凹溝9,11が形成されていてもよい。
第1実施例の冠型保持器C1が取り付けられた転がり軸受Bの上半部の断面図である。 冠型保持器C1の斜視図である。 冠型保持器C1の要部の拡大図である。 第2実施例の冠型保持器C2が装着された転がり軸受Bの上半部の断面図である。 第3実施例の冠型保持器C3の斜視図である。
符号の説明
B:深溝玉軸受(転がり軸受)
C1〜C3:冠型保持器
F:正面側
Q,Q’:回転方向
R:背面側
1:内輪
1a:外周面(軌道面)
2:外輪
2a:外周面(軌道面)
3:ポケット
3a:内周縁
4:玉(転動体)
5:保持器本体部
5a:背面
9,11:凹溝
9a,11a:軸中心線(接線)
9b,11b:第1開口
9c,11c:第2開口
12:回転軸線
13:受圧部

Claims (3)

  1. 転がり軸受の内輪と外輪との間に配置され、各ポケットに収容された転動体どうしの間隔を一定に保持してそれらの転動体と共に回転する冠型保持器であって、
    リング状の保持器本体部の外周面と内周面の少なくとも一方には、前記ポケットの内周縁に第1開口を有し、回転方向下手側ほど前記ポケットから遠ざかり、前記保持器本体部の背面周縁に第2開口を有する凹溝が形成され、
    前記ポケット側の潤滑油を、回転方向上手側に位置する前記凹溝の第1開口から導入し、回転方向下手側に位置する前記凹溝の第2開口から前記保持器本体部の背面側に導出することを特徴とする冠型保持器。
  2. 前記凹溝は、前記ポケットの内周縁の接線方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冠型保持器。
  3. 転がり軸受の内輪と外輪との間に配置され、各ポケットに収容された転動体どうしの間隔を一定に保持してそれらの転動体と共に回転する冠型保持器であって、
    リング状の保持器本体部の外周面には、前記ポケットの内周縁に第1開口を有し、回転方向下手側ほど前記ポケットから遠ざかり、前記保持器本体部の背面周縁に第2開口を有する一対の凹溝が単一のポケットに対し回転軸線を挟んで対称的に形成され、
    前記ポケット側の潤滑油を特定回転方向上手側に位置する一方の凹溝の第1開口から導入し、特定回転方向下手側に位置する当該凹溝の第2開口から前記保持器本体部の背面側に導出すると共に、
    前記保持器本体部の背面側の潤滑油を特定回転方向上手側に位置する他方の凹溝の第2開口から導入し、特定回転方向下手側に位置する当該凹溝の第1開口から前記ポケット側に導出することを特徴とする冠型保持器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101404790B1 (ko) * 2012-11-30 2014-06-12 주식회사 베어링아트 볼 지지구조 및 이를 이용한 볼 베어링
EP2554861A4 (en) * 2010-03-29 2016-04-20 Ntn Toyo Bearing Co Ltd BEARING BEARING AND CROWN SHAPED RETENTION DEVICE
WO2024025320A1 (ko) * 2022-07-25 2024-02-01 주식회사 일진글로벌 볼 베어링용 케이지 및 이를 포함하는 볼 베어링

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