JP2008030691A - 車両用制御システムのメッセージ管理装置及び車両用制御システム - Google Patents

車両用制御システムのメッセージ管理装置及び車両用制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】車両用制御システムにおいてデッドライン監視のための処理負荷を低減する。
【解決手段】ECU11において、アプリケーションコンポーネント(以下、AP)1が、ECU13のAP3に対する要求メッセージを出すと、メッセージ情報管理部21が、その要求メッセージを受け付けてECU13へ送信し、その要求メッセージを受けたAP3が該メッセージに対応する処理を実施して、その処理結果を示す応答がECU13からECU11へ返送されると、メッセージ情報管理部21は、その応答を取得してAP1へ供給する。ここで、メッセージ情報管理部21は、AP1から出力され得る複数種類の要求メッセージのうち、AP1から実際に出力されて受け付けたが未だ応答が取得されていない受付中の要求メッセージのみを記憶するメッセージ処理順序規定部32を備えており、それに記憶されている要求メッセージについてのみデッドライン監視用の処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の制御プログラムが連携する分散型の車両用制御システムに関するものである。
従来より、この種の車両用制御システムでは、あるアプリケーションコンポーネント(以下、APと記す)が他のAPに何らかの処理の実施を要求するための要求メッセージを出すと、その要求メッセージを受けたAPが、その要求メッセージに対応する処理を実施して、その処理の結果を示す応答を返す、といった具合に、複数のAPがメッセージを用いて連携することにより所定の機能を実現している。
また、ハードウェア面の構成としては、各APが別々の電子制御装置(以下、ECUと記す)に搭載されて、その複数のECU間で車両内のネットワークを介し通信するもの(例えば、特許文献1参照)や、各APが1つのECUに搭載されて、そのECU内でメッセージ及び応答をやり取りするものが考えられる。
尚、AP(アプリケーションコンポーネント)とは、目的の機能を実現するための制御プログラム(アプリケーションプログラムとも呼ばれる)のことであり、更に詳しくは、その制御プログラムを構成するプログラムコード及びその制御プログラムの実行時に参照されるデータからなるソフトウェアのことである。また、本明細書においては、便宜上、「APが・・・する」といったプログラムを主体とした表現を適宜用いるが、その表現は、そのプログラムをCPUが実行することで実現される機能手段の動作内容(簡単に言えば、そのプログラムの機能の内容)を表している。
ここで、本発明者が本発明に至る前に考えた複数のECUからなる分散型の車両用制御システムの一例について、図8〜図10を用いて説明する。
まず、図8に例示する車両用制御システムは、車両のユーザが遠隔地から車両のドアロックなどを行うことができるようにしたリモートコントロールシステムである。
図8のリモートコントロールシステムは、ユーザが携帯する携帯電話などのユーザ端末と直接又は基地局を介して無線通信する車外通信ECU10と、リモートセキュリティECU11と、ユーザ認証用の処理を行う照合ECU12と、車両の運転席(以下、D席と記す)ドアのロック/アンロック及びウィンドウの開閉を制御するD席ドアECU13と、車両の助手席(以下、P席と記す)ドアのロック/アンロック及びウィンドウの開閉を制御するP席ドアECU14と、車両の後右席(以下、RR席と記す)ドアのロック/アンロック及びウィンドウの開閉を制御するRR席ドアECU15と、車両の後左席(以下、RL席と記す)ドアのロック/アンロック及びウィンドウの開閉を制御するRL席ドアECU16とを備えている。また、それらECU10〜16は、車両内ネットワークとしての通信線(図示省略)を介して互いに通信可能に接続されている。
そして、このリモートコントロールシステムにおいて、ユーザ端末から、例えばドアロックを要求する要求メッセージが送信されると、その要求メッセージは、車外通信ECU10を介して、リモートセキュリティECU11に受信される。
すると、リモートセキュリティECU11では、車外通信ECU10から受信した要求メッセージが正規ユーザのユーザ端末から送信されたものであることを確認するため、そのECU11に搭載されたAP1が、照合ECU12に搭載されたAP2にユーザ認証用処理の実施を要求するための要求メッセージ(以下、ユーザ認証要求という)を出力し、そのユーザ認証要求が照合ECU12へと送信される。
照合ECU12では、ユーザ認証要求を受信すると、AP2が、ユーザ認証用処理を行って、その処理結果を示す応答(つまり、認証OKか否かを示す応答であり、以下、認証結果応答という)を出力する。すると、その認証結果応答が、照合ECU12からリモートセキュリティECU11へ送信される。
尚、ユーザ端末からの要求メッセージには、そのユーザ端末の識別コードが含まれており、その識別コードは、リモートセキュリティECU11から照合ECU12へのユーザ認証要求にも含ませられる。このため、照合ECU12のAP2は、ユーザ認証用処理として、リモートセキュリティECU11からの識別コードが、予め照合ECU12内に記憶されている識別コードと一致しているか否かを判定し、一致していれば照合OKと判断する、といった処理を行う。
そして、リモートセキュリティECU11では、AP1が、照合ECU12からの認証結果応答を判定し、その認証結果応答が認証OKを示していれば、各ドアECU13〜16に搭載されたAP3〜6にドアロックを要求するための各ドア毎の要求メッセージ(以下、ドアロック要求という)をそれぞれ出力する。すると、その各ドアロック要求が、リモートセキュリティECU11から該当するドアECU13〜16へ送信される。
各ドアECU13〜16では、リモートセキュリティECU11から自ECU宛てのドアロック要求を受信すると、AP3〜6の各々が、そのドアロック要求に従って各ドアをロックするためのドアロック処理を行い、その後、ドアロック処理の結果を示す応答(つまり、ドアロック処理が完了したことを示す応答であり、以下、ドアロック完了応答という)を出力する。すると、そのドアロック完了応答が、各ドアECU13〜16からリモートセキュリティECU11へ送信される。
リモートセキュリティECU11では、AP1が、各ドアECU13〜16からのドアロック完了応答により、各ドアのロックが完了したことを認識する。すると、その後、リモートセキュリティECU11から車外通信ECU10を介してユーザ端末へ、ドアロック完了応答が送信される。
尚、ユーザ端末から、例えばドアのウィンドウを閉じることを要求する要求メッセージが送信されたならば、上記と同様の手順で、各ドアECU13〜16により各ドアのウィンドウが閉じられることとなる。
また、ECU11〜16の各々には、AP間のメッセージ(要求メッセージ及び応答)のやり取りを管理するメッセージ情報管理部と、他のECUと通信するための送信部及び受信部とが備えられている。
そして、メッセージ情報管理部は、自ECUのAPから出力された要求メッセージや応答を、それの送り先である他のECUへ自ECUの送信部から送信させ、他のECUから送信されて自ECUの受信部により受信された応答や要求メッセージを、自ECUのAPに供給する。
例えば、リモートセキュリティECU11のメッセージ情報管理部は、AP1がAP2への要求メッセージ(ユーザ認証要求)を出力すると、その要求メッセージを受け付けてECU11の送信部からECU12へ送信させ、また、その要求メッセージに対するAP2からの応答(認証結果応答)がECU11の受信部によって受信されると、その応答を取得してAP1に供給する。
メッセージ情報管理部について更に詳しく説明すると、メッセージ情報管理部は、図9のようなメッセージ情報管理テーブルを有している。
メッセージ情報管理テーブルは、AP間でやり取りされる複数種類の要求メッセージの識別子である識別番号(INDEX)毎に、その要求メッセージのルートと、メッセージ状態(MSG状態)と、デッドラインカウンタと、デッドライン値とを記録したテーブルである。
そして、識別番号(INDEX)と、ルートと、デッドライン値は、予め静的に定義される情報である。ルートは、該当の要求メッセージが、どのAPからどのAPへ送信されるものかを示し(換言すれば、その要求メッセージを出す要求側APと、その要求メッセージを受けて応答を返すべき被要求側APとを示し)、デッドライン値は、該当の要求メッセージが出されてから応答が返ってくるまでに待つことのできる最大時間に相当する値である。例えば、図9のメッセージ情報管理テーブルにおいて、識別番号が1の要求メッセージ(D席ドアロック要求)については、ルートとして、要求側APがAP1で被要求側APがAP3である(AP1→AP3)という情報が記録され、デッドライン値として、100が記録されている。
一方、メッセージ状態とデッドラインカウンタは、動的に変化する情報である。
メッセージ状態は、該当の要求メッセージがAPから出力されていない場合には、初期状態としての「要求待ち」に設定される。そして、該当の要求メッセージが要求側APから出されてメッセージ情報管理部に受け付けられてから、それに対する被要求側APからの応答がメッセージ情報管理部により取得されるまでの期間中は、「要求あり」又は「応答待ち」といった他の状態に設定される。その後、被要求側APからの応答がメッセージ情報管理部により取得されて要求側APへ出力されると、メッセージ状態は「要求待ち」に戻される。
また、デッドラインカウンタは、該当の要求メッセージについての上記期間を計測するためのカウンタである。具体的には、該当する要求メッセージのメッセージ状態が「要求待ち」から他の状態に変化すると、その要求メッセージに対して定められた上記デッドライン値が、デッドラインカウンタの初期値として設定され、その後、上記期間が終了するまで、デッドラインカウンタは一定時間毎にデクリメント(−1)される。そして、そのデッドラインカウンタの値が0になったら、デッドライン超過(即ち、要求メッセージによって要求された処理が、期待した時間内に完了しなかった)と判定される。
そして、このようなメッセージ情報管理テーブルにおけるメッセージ状態の更新と、デッドラインカウンタの初期値設定及びデクリメントと、デッドライン超過の判定は、メッセージ情報管理部が実施する。
そこで次に、要求メッセージによって要求された処理が期待した時間内に完了したか否かを監視(即ち、デッドライン監視)するために、メッセージ情報管理部が一定時間毎に実施するデッドライン監視処理について、図10を用い説明する。
図10に示すデッドライン監視処理では、まずS110にて、メッセージ情報管理テーブルにおける先頭の要求メッセージ(図9の例では、識別番号が1の要求メッセージ)を調査対象に設定する。
次にS120にて、調査対象の要求メッセージが受付中であるか否かを判定する。尚、要求メッセージが受付中とは、上記期間中ということであり、メッセージ情報管理テーブルにおけるメッセージ状態が「要求あり」又は「応答待ち」の状態になっているということである。
そして、調査対象の要求メッセージが受付中でなければ(S120:NO)、そのままS160へ移行するが、調査対象の要求メッセージが受付中であれば(S120:YES)、次のS130にて、調査対象の要求メッセージに対応するデッドラインカウンタをデクリメントする。尚、受付中の要求メッセージ(即ち、APから出力されてメッセージ情報管理部に受け付けられたが未だ応答が取得されていない要求メッセージであり、以下単に、受付中メッセージともいう)に対応するデッドラインカウンタには、前述したように、その要求メッセージが要求側APから出されてメッセージ情報管理部に取得された時点で、その要求メッセージに対して定められたデッドライン値が、初期値として設定されており、このS130にて、そのデッドラインカウンタのデクリメントが行われる。
そして、次のS140にて、デクリメントしたデッドラインカウンタの値が0になったか否かを判定し、0でなければ(S140:NO)、そのままS160へ移行するが、デッドラインカウンタの値が0になったならば(S140:YES)、S150に進んで、デッドライン超過処理を実施し、その後、S160に進む。尚、デッドライン超過処理は、例えば、調査対象の要求メッセージについて、メッセージ情報管理テーブルのメッセージ状態を「デッドライン超過」に設定すると共に、その調査対象の要求メッセージを出した要求側APに対してエラーを通知する、といった処理である。すると、要求側APは、その要求メッセージに対する応答を待たなくなり、それ以上の処理の停滞が防止される。
S160では、メッセージ情報管理テーブルに記録されている全ての要求メッセージについて調査(即ちS120の判定)が終了したか否かを判定し、終了していなければ(S160:NO)、次のS170にて、調査対象の要求メッセージをメッセージ情報管理テーブルにおける次の要求メッセージに設定し、その後、S120へ戻る。
また、上記S160にて、全ての要求メッセージについて調査が終了したと判定したならば(S160:YES)、そのまま当該デッドライン監視処理を終了する。
つまり、図10のデッドライン監視処理では、メッセージ情報管理テーブルに記録されている全ての要求メッセージ(換言すれば、APから出力され得る全ての要求メッセージ)の各々についてメッセージ状態に基づき受付中であるか否かを判定することにより、受付中メッセージを検索し(S110,S120,S160,S170)、その検索した受付中メッセージについて、デッドラインカウンタをデクリメントする時間計測用の処理(S130)と、デッドラインカウンタの値が0になったか否かの判定処理(S140)とを行うようになっている。
尚、図8〜図10の例において、メッセージ情報管理部も実際にはソフトウェアからなり、上述したメッセージ情報管理部の機能は、その機能を実現するためのプログラムをCPUが実行することで実現される。
特開2001−270399号公報
ところで、上記の車両用制御システムでは、メッセージ情報管理部が図10のデッドライン監視処理を行うため、デッドライン監視のための処理負荷が増大してしまうという問題がある。
具体的には、メッセージ情報管理テーブルに登録されている全ての要求メッセージの各々について、メッセージ状態をチェックすることにより、その全要求メッセージの中から受付中メッセージを検索するため、受付中でない要求メッセージについても処理が発生するからである。例えば、図9の例では、識別番号が3や5の要求メッセージは、メッセージ状態が「要求待ち」であるため、本来ならばデッドライン監視の対象ではないが、それらの要求メッセージも処理対象となってしまう。特に、全ての要求メッセージのメッセージ状態が「要求待ち」である場合(つまり、受付中メッセージが1つも無い場合)には、検索のための処理が全て無駄になる。そして、AP間でやり取りするメッセージの数が増加するほど、デッドライン監視のための処理負荷が増大し、リアルタイム性が求められる制御処理の妨げになる可能性が生じる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、デッドライン監視のための処理負荷を低減することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1のメッセージ管理装置は、複数の処理手段を備えた車両用制御システムに用いられるものであり、その車両用制御システムでは、処理手段の各々が制御プログラムに従って動作すると共に、車両における所定の機能を実現するための処理を連携して行う。尚、処理手段は、CPUが制御プログラムを実行することで実現される機能手段であり、実体としては、その制御プログラムである。また、各処理手段は、それぞれ異なるCPUによって実現されても良いし、1つのCPUによって実現されても良い。
そして、請求項1のメッセージ管理装置は、他の処理手段へ処理の実施を要求する処理手段(以下、要求側処理手段という)が、その処理の実施を要求するための要求メッセージを出力すると、その要求メッセージを受け付けて該要求メッセージの送り先である処理手段(以下、被要求側処理手段という)へ供給し、その要求メッセージを受けた被要求側処理手段が該要求メッセージに対応する処理を実施して該処理の結果を示す応答を出力すると、その応答を取得して前記要求側処理手段へ供給する。
ここで特に、請求項1のメッセージ管理装置では、受付中メッセージ記憶手段が、要求側処理手段から出力され得る複数種類の要求メッセージのうち、要求側処理手段から実際に出力されて受け付けたが、その要求メッセージに対する応答が未だ取得されていない要求メッセージ(以下、受付中メッセージという)のみを記憶する。
そして、デッドライン監視手段が、受付中メッセージ記憶手段に記憶されている受付中メッセージについて、その受付中メッセージが受け付けられた時から該受付中メッセージに対する応答が取得されるまでの経過時間を計測する計測処理と、その計測処理による計測時間が規定値に達したか否かによりデッドライン超過したか否かを判定する判定処理とを行う。
このような請求項1のメッセージ管理装置によれば、複数種類の要求メッセージのうち、実際に受け付けて処理完了待ちの受付中メッセージについてのみ、デッドライン監視手段が処理(計測処理及び判定処理)を行うこととなるため、デッドライン監視のための処理負荷を低減することができる。そして、このため、デッドライン監視手段を処理手段と同じCPUで実現するように構成しても、処理手段の処理(即ち、制御プログラムによる処理)に支障をきたすことを回避することができる。
次に、請求項2のメッセージ管理装置では、請求項1のメッセージ管理装置において、受付中メッセージ記憶手段には、受付中メッセージと共に、デッドライン監視手段が前記計測処理及び判定処理を行う受付中メッセージの順序を示す順序情報も記憶される。そして、デッドライン監視手段は、受付中メッセージ記憶手段に複数の受付中メッセージが記憶されている場合には、その各受付中メッセージについての計測処理及び判定処理を、前記順序情報が示す順序で行う。
この構成によれば、デッドライン監視手段の処理対象となる受付中メッセージの順序(即ち、処理順序)を、受付中メッセージ記憶手段に記憶させる順序情報によって任意に設定することができる。
そこで、請求項3のメッセージ管理装置では、請求項2のメッセージ管理装置において、前記順序情報として、受付中メッセージの受け付け順(即ち、受け付けた順序)を示す情報を、受付中メッセージ記憶手段に記憶させるようになっている。
このようにすれば、順序情報の更新記憶を簡単に行うことができる。新たに受け付けた要求メッセージの順序を最後に設定すれば良いからである。
また、早期に出力された要求メッセージであって、出力されてからの経過時間が長い受付中メッセージほど、早い順序でデッドライン監視手段の処理(即ち、計測処理及び判定処理)が行われることとなるため、前記判定処理で用いる規定値が全ての要求メッセージで同じならば、デッドライン超過になる可能性の高い受付中メッセージほど、早い順序でデッドライン監視手段の処理が行われることとなり、その結果、デッドライン超過の発生を早期に検知することができるようになる。
一方、前記規定値が、要求メッセージの種別毎に定められる場合には、請求項4のように構成することが好ましい。
即ち、請求項4のメッセージ管理装置では、請求項2のメッセージ管理装置において、前記規定値は、要求メッセージの種別毎に定められており、前記順序情報として、前記計測処理による計測時間が前記規定値に近い受付中メッセージの順序を示す情報を、受付中メッセージ記憶手段に記憶させるようになっている。
このようにすれば、前記規定値が要求メッセージの種別毎に定められていても、デッドライン超過になる可能性の高い受付中メッセージほど、早い順序でデッドライン監視手段の処理が行われることとなり、その結果、デッドライン超過の発生を早期に検知することができるようになる。
ところで、請求項2〜4のメッセージ管理装置において、受付中メッセージ記憶手段は、請求項5に記載のように、前記順序情報を双方向リストのデータ構造で記憶するように構成するのが好ましい。双方向リストのデータ構造とは、リストの各要素が、直後の要素へのポインタだけでなく、直前の要素へのポインタも持っているデータ構造である。
そして、双方向リストのデータ構造であれば、そのリストにおける要素の追加及び削除や順序の入れ替えを行うための処理が簡単になるため、受付中メッセージに対する応答が取得されて、その受付中メッセージを受付中メッセージ記憶手段から削除する場合の処理や、新たな要求メッセージを受け付けて、その要求メッセージを受付中メッセージとして追加記憶する場合の処理が簡単になる。例えば、処理順序が先頭でも最後でもない受付中メッセージに対する応答が取得されて、その受付中メッセージを受付中メッセージ記憶手段から削除する場合には、その削除対象の受付中メッセージに対応する要素のポインタから、その要素の前後の要素を特定し、その特定した前後の要素のポインタを変更すれば良い。
また、順序情報を記憶するための双方向リストのデータ構造としては、請求項6に記載のように、受付中メッセージ記憶手段が記憶している受付中メッセージの個数が記録される領域(以下、個数領域という)と、順序が先頭である受付中メッセージの識別子が記録される領域と、複数種類の各要求メッセージの識別子毎にそれぞれ設けられる第1ポインタ領域及び第2ポインタ領域とを有し、受付中メッセージの識別子に対応する第1ポインタ領域には、その受付中メッセージよりも順序が1つ前の受付中メッセージの識別子が記録され、受付中メッセージの識別子に対応する第2ポインタ領域には、その受付中メッセージよりも順序が1つ後の受付中メッセージの識別子が記録される、というデータ構造が考えられる。
そして、このデータ構造によれば、デッドライン監視手段は、個数領域に記録されている情報により、受付中メッセージの数が0であるか否かを判定することができ、受付中メッセージの数が0である場合には、何もしなくても済むため、無駄な処理を効率的に低減することができる。
次に、請求項7の車両用制御システムは、請求項1〜6のメッセージ管理装置を備えた車両用制御システムである。そして、この車両用制御システムによれば、前述した請求項1〜6のメッセージ管理装置による効果を得ることができる。
また、請求項7の車両用制御システムは、例えば請求項8又は請求項9に記載のように構成することができる。
即ち、請求項8又は請求項9の車両用制御システムでは、要求側処理手段と被要求側処理手段とが、車両に搭載された別々の電子制御装置に設けられると共に、要求側処理手段が設けられた電子制御装置(以下、要求側装置という)と、被要求側処理手段が設けられた電子制御装置(以下、被要求側装置という)とが、車両内のネットワークを介して通信するように構成されている。
そして、請求項8の車両用制御システムでは、メッセージ管理装置が要求側装置に設けられ、そのメッセージ管理装置から被要求側処理手段への要求メッセージの供給が、前記ネットワークを介して行われると共に、メッセージ管理装置は、被要求側処理手段が出力する応答を、被要求側装置から前記ネットワークを介して受け取るように構成されている。
また、請求項9の車両用制御システムでは、メッセージ管理装置が被要求側装置に設けられ、そのメッセージ管理装置は、要求側処理手段が出力する要求メッセージを、要求側装置から前記ネットワークを介して受け取ると共に、そのメッセージ管理装置から要求側処理手段への応答の供給が、前記ネットワークを介して行われるように構成されている。
そして、このような請求項8又は請求項9の車両用制御システムによれば、前述した請求項1〜6のメッセージ管理装置による効果を得ることができる。
また、メッセージ管理装置は、要求側装置と被要求側装置との両方に設けても良い。この場合、要求側装置の要求側処理手段が出力した要求メッセージは、「要求側装置のメッセージ管理装置→車両内のネットワーク→被要求側装置のメッセージ管理装置→被要求側装置の被要求側処理手段」の順に伝達されることとなり、同様に、被要求側装置の被要求側処理手段が出力した応答は、「被要求側装置のメッセージ管理装置→車両内のネットワーク→要求側装置のメッセージ管理装置→要求側装置の要求側処理手段」の順に伝達されることとなる。
以下に、本発明が適用された実施形態の車両用制御システムについて説明する。
尚、実施形態の車両用制御システムは、図8〜図10を用いて説明した車両用制御システムと比較すると、ECUに備えられるメッセージ情報管理部だけが異なっている。そこで、以下では、主にメッセージ情報管理部について説明する。また以下では、説明を簡略化するために、図8に示したECUのうち、リモートセキュリティECU11とD席ドアECU13との2つに着目すると共に、ECU11が、要求メッセージを出す方の要求側ECUであり、ECU13が、要求メッセージを受けて応答する方の被要求側ECUであるものとして説明する。
まず図1(A)に示すように、本実施形態の車両用制御システムにおいても、ECU11には、AP1と、メッセージ情報管理部21と、送信部T1及び受信部R1とが備えられており、ECU13には、AP3と、メッセージ情報管理部23と、送信部T3及び受信部R3とが備えられている。そして、ECU11,13は、車両内ネットワークとしての通信線Lを介して互いに通信可能に接続されている。
尚、本実施形態においても、各ECU11,13に搭載されるメッセージ情報管理部21,23は、処理手段としてのAP1,AP3と同様に、実際にはソフトウェアからなり、それらの機能は、その機能を実現するためのプログラムを、ECU11,13に搭載されたCPU(図示省略)が実行することで実現される。また、各ECU11,13に搭載されたメッセージ情報管理部21,23の構成及び機能は、基本的に同じであるが、以下では、ECU11のメッセージ情報管理部21を例に挙げて説明する。
ここで、図1(B)に示すように、メッセージ情報管理部21には、図9を用いて前述したメッセージ管理テーブル(本実施形態では、符号として31を用いる)に加えて、メッセージ処理順序規定部32が備えられている。
メッセージ処理順序規定部32は、メッセージ情報管理部21が、受付中の要求メッセージ(受付中メッセージ)と、その受付中メッセージに対して処理する順序(処理順序)とを記憶するために用いるリストであり、具体的には、図2に示すような双方向リストのデータ構造となっている。
尚、識別番号(INDEX)がN(Nは整数)の要求メッセージを、「要求メッセージ・N」と記載すると、図1(B)及び図2は、ECU11のAP1から出された要求メッセージ・2(RL席ドアロック要求)と要求メッセージ・4(P席ドアロック要求)とが、メッセージ処理順序規定部32に受付中メッセージとして既に記憶されている状態で、新たにAP1から要求メッセージ・1(D席ドアロック要求)が出されて、その要求メッセージ・1がメッセージ処理順序規定部32に受付中メッセージとして追加記憶される場合を例示している。また、本実施形態において、メッセージ処理順序規定部32には、受付中メッセージの処理順序として、そのメッセージがAPから出されてメッセージ情報管理部21に受け付けられた順序(つまり、そのメッセージの受付順)が記憶される。
図2に示すように、メッセージ処理順序規定部32は、現在記憶している受付中メッセージの個数が記録される領域である「MSG数」と、処理順序が先頭の受付中メッセージの識別番号が記録される領域である「TOP」と、要求メッセージの識別番号毎にそれぞれ設けられる2つの領域である「前」及び「後」とを有している。そして、受付中メッセージの識別番号(INDEX)に対応する「前」の領域には、その受付中メッセージよりも処理順序が1つ前の受付中メッセージの識別番号が記録され、また、受付中メッセージの識別番号に対応する「後」の領域には、その受付中メッセージよりも順序が1つ後の受付中メッセージの識別番号が記録される。尚、本実施形態では、「前」の領域が第1ポインタ領域に相当し、「後」の領域が第2ポインタ領域に相当しており、また、それらが、処理順序を示す順序情報を記憶するための領域になっている。
このため、例えば、メッセージ処理順序規定部32に、受付中メッセージとして、要求メッセージ・2と要求メッセージ・4とが記憶されると共に、それらの処理順序として「2→4」という順序が記憶されている場合、メッセージ処理順序規定部32の記録状態は、図2(A)のようになる。尚、処理順序が先頭の受付中メッセージ(図2(A)では要求メッセージ・2)に対応する「前」の領域には、デフォルト値としての“0”が記録され、処理順序が最後の受付中メッセージ(図2(A)では要求メッセージ・4)に対応する「後」の領域には、デフォルト値としての“100”が記録される。
そして、図2(A)の状態で、AP1から新たに要求メッセージ・1が出されたとすると、メッセージ処理順序規定部32の記録状態は図2(B)のようになる。即ち、「MSG数」の領域に記録される値が“2”から“3”に変更されると共に、識別番号=4に対応する「後」の領域に記録される値が“100”から“1”に変更され、更に、識別番号=1に対応する「前」と「後」の各領域に“4”と“100”がそれぞれ新たに記録されることとなる。
次に、ECU11,13間でのメッセージ通信の流れ及びメッセージ状態の遷移について、図1及び図3を用い説明する。尚、図1及び図3における〈〉内の数字は、以下の説明における〈1〉〜〈10〉にそれぞれ対応している。また、ここでは、ECU11におけるメッセージ情報管理部21のメッセージ処理順序規定部32に、AP1から出された要求メッセージ・2と要求メッセージ・4とが受付中メッセージとして既に記憶されている状態で、新たにAP1から要求メッセージ・1が出され、その要求メッセージ・1に対応する処理(即ち、D席のドアロック処理)が、要求メッセージ・2と要求メッセージ・4とのそれぞれに対応する各処理よりも先に実施された場合を例に挙げて説明する。
〈1〉:まず、ECU11において、AP1は、D席のドアロックを要求する際に、D席ドアロック要求である要求メッセージ・1を、メッセージ情報管理部21に対して発行する。
すると、メッセージ情報管理部21は、その要求メッセージ・1を受け付けて、当該メッセージ情報管理部21のメッセージ処理順序規定部32に、その要求メッセージ・1を受付中メッセージとして追加記憶すると共に、その要求メッセージ・1の処理順序も追加記憶する。具体的には、メッセージ処理順序規定部32の記録状態を、前述した図2(A)の状態から図2(B)の状態に変更する。
そして更に、メッセージ情報管理部21は、自己のメッセージ情報管理テーブル31も更新する。具体的には、今回受け付けた要求メッセージ・1のメッセージ状態を、「要求待ち」から「要求あり」に変更する。
〈2〉:その後、メッセージ情報管理部21は、今回受け付けた要求メッセージ・1をAP3が搭載されたECU13へ送信するために、その要求メッセージ・1と、その要求メッセージ・1の送り先のAP(この例ではAP3)を示す送り先情報とを送信部T1に出力する。尚、APから出される要求メッセージには、それの識別番号が付加されており、メッセージ情報管理部21は、APから受け付けた要求メッセージの識別番号に対応するルートを、自己のメッセージ情報管理テーブル31から読み出すことで、その要求メッセージの送り先を特定する。
そして更に、メッセージ情報管理部21は、メッセージ情報管理テーブル31を更新する。具体的には、要求メッセージ・1の配信処理が完了したことから、その要求メッセージ・1のメッセージ状態を、「要求あり」から「応答待ち」に変更する。
〈3〉:そして、送信部T1は、メッセージ情報管理部21から出力された要求メッセージ・1を、通信線Lを介してECU13へ送信する。尚、送信部T1は、例えば、どのAPがどのECUに搭載されているかを示す情報テーブルを備えており、その情報テーブルにメッセージ情報管理部21からの送り先情報を適用することで、送信先のECUを特定する。
〈4〉:一方、ECU13において、受信部R3は、ECU11(AP1)からの要求メッセージ・1を受信してメッセージ情報管理部23へ送る。
すると、ECU13においても、メッセージ情報管理部23は、その要求メッセージ・1を受け付けて、自己のメッセージ処理順序規定部32に、その要求メッセージ・1を受付中メッセージとして追加記憶すると共に、その要求メッセージ・1の処理順序も追加記憶する。例えば、記憶された受付中メッセージが要求メッセージ・1だけであれば、メッセージ処理順序規定部32においては、「MSG数」の領域に記録される値が“0”から“1”に変更され、「TOP」の領域に記録される値が“0”から“1”に変更され、識別番号=1に対応する「前」と「後」の各領域に“0”と“100”がそれぞれ記録されることとなる。
そして更に、メッセージ情報管理部23は、自己のメッセージ情報管理テーブル31も更新する。具体的には、今回受け付けた要求メッセージ・1のメッセージ状態を、「要求待ち」から「要求あり」に変更する。
〈5〉:その後、メッセージ情報管理部23は、今回受け付けた要求メッセージ・1をAP3に出力すると共に、自己のメッセージ情報管理テーブル31を更新する。具体的には、要求メッセージ・1のAP3への配信が完了したことから、その要求メッセージ・1のメッセージ状態を、「要求あり」から「応答待ち」に変更する。
〈6〉:AP3は、要求メッセージ・1を受けると、その要求メッセージ・1に対応するD席のドアロック処理を実施し、その処理が完了すると、メッセージ情報管理部23に対してD席のドアロック処理が完了したことを示すD席ドアロック完了応答を出す。
すると、メッセージ情報管理部23は、そのD席ドアロック完了応答を取得し、自己のメッセージ処理順序規定部32から、要求メッセージ・1を削除する。例えば、記憶されていた受付中メッセージが要求メッセージ・1だけであったならば、メッセージ処理順序規定部32においては、「MSG数」の領域に記録される値が“1”から“0”に変更され、「TOP」の領域に記録される値が“1”から“0”に変更され、識別番号=1に対応する「前」と「後」の各領域から数値が削除されることとなる。
そして更に、メッセージ情報管理部23は、自己のメッセージ情報管理テーブル31も更新する。具体的には、AP3からの応答を取得した要求メッセージ・1のメッセージ状態を、「応答待ち」から「応答あり」に変更する。
〈7〉:その後、メッセージ情報管理部23は、AP3から取得したD席ドアロック完了応答をAP1が搭載されたECU11へ送信するために、そのD席ドアロック完了応答と、その応答の送り先のAP(この例ではAP1)を示す送り先情報とを送信部T3に出力する。尚、APから出される応答にも、それに対応する要求メッセージの識別番号が付加されており、メッセージ情報管理部23は、APから取得した応答の識別番号に対応するルートを、自己のメッセージ情報管理テーブル31から読み出すことで、その応答の送り先(即ち、その応答に対応する要求メッセージの送信元)を特定する。
そして更に、メッセージ情報管理部23は、自己のメッセージ情報管理テーブル31を更新する。具体的には、要求メッセージ・1に対応する応答の送信処理が完了したことから、その要求メッセージ・1のメッセージ状態を、「応答あり」から初期状態の「要求待ち」に変更する。
〈8〉:そして、送信部T3は、メッセージ情報管理部23から出力されたD席ドアロック完了応答を、通信線Lを介してECU11へ送信する。尚、送信部T3における送信先の特定手法は、前述した送信部T1と同様である。即ち、送信部T3も、例えば、どのAPがどのECUに搭載されているかを示す情報テーブルを備えており、その情報テーブルにメッセージ情報管理部23からの送り先情報を適用することで、送信先のECUを特定する。
〈9〉:ECU11において、受信部R1は、ECU13(AP3)からのD席ドアロック完了応答を受信すると、その応答をECU11のメッセージ情報管理部21へ送る。
すると、メッセージ情報管理部21は、受信部R1からD席ドアロック完了応答を取得し、自己のメッセージ処理順序規定部32から、要求メッセージ・1を削除する。具体的には、メッセージ処理順序規定部32の記録状態を、前述した図2(B)の状態から図2(A)の状態に書き換える。
そして更に、メッセージ情報管理部21は、自己のメッセージ情報管理テーブル31も更新する。具体的には、AP3からの応答を取得した要求メッセージ・1のメッセージ状態を、「応答待ち」から「応答あり」に変更する。
〈10〉:その後、メッセージ情報管理部21は、AP3からのD席ドアロック完了応答をAP1に出力すると共に、自己のメッセージ情報管理テーブル31を更新する。具体的には、要求メッセージ・1に対応する応答の送信処理が完了したことから、その要求メッセージ・1のメッセージ状態を、「応答あり」から初期状態の「要求待ち」に変更する。そして、AP1は、D席ドアロック完了応答により、ECU13のAP3によるD席のドアロックが完了したことを認識する。
次に、ECU11のメッセージ情報管理部21によって実施される各処理について、図4〜図7を用い説明する。
まず図4は、メッセージ情報管理部21を構成する各タスクの実行タイミングを示している。
メッセージ情報管理部21は、メッセージ情報送信処理のタスクと、メッセージ情報受信処理のタスクと、デッドライン監視処理のタスクとを有している。そして、メッセージ情報送信処理のタスクは一定時間T1毎に起床され、メッセージ情報受信処理のタスクは、受信部R1によって他のECUからの情報が受信されると起床される。また、デッドライン監視処理のタスクは、要求メッセージについてのデッドライン監視を行うためのものであり、上記一定時間T1よりも短い一定時間T2毎に起床される。
そして、図5に示すように、メッセージ情報送信処理では、まずS210にて、AP1が発行した要求メッセージを受け付ける。尚、AP1が発行した要求メッセージは、ECU11に搭載されたメモリにおける所定の記憶領域に記憶されるようになっており、S210では、その記憶領域からAP1が発行した要求メッセージを読み込むことで、その要求メッセージを受け付ける。
次にS220にて、上記〈1〉で述べたように、メッセージ処理順序規定部32に、今回受け付けた要求メッセージを受付中メッセージとして追加記憶すると共に、その要求メッセージの処理順序も追加記憶する。更に、S220では、今回受け付けた要求メッセージについて、メッセージ情報管理テーブル31に記録されているデッドライン値を、デッドラインカウンタの初期値として設定する。例えば、今回要求メッセージ・1を受け付けた場合には、その要求メッセージ・1のデッドラインカウンタに、要求メッセージ・1のデッドライン値である100が、初期値として設定されることとなる(図1(B)参照)。
そして、続くS230にて、上記〈1〉,〈2〉で述べたように、メッセージ情報管理テーブル31を更新して、今回受け付けた要求メッセージのメッセージ状態を「要求待ち」→「要求あり」→「応答待ち」の順に遷移させると共に、今回受け付けた要求メッセージを送信する処理を行う。その後、当該メッセージ情報送信処理を終了する。
また、図6に示すように、メッセージ情報受信処理では、まずS310にて、他のECUのAPが出した応答(処理結果)を受信部R1から取得する。
次にS320にて、上記〈9〉で述べたように、メッセージ処理順序規定部32から、今回取得した応答に対応する要求メッセージを削除する。
そして、続くS330にて、上記〈9〉,〈10〉で述べたように、メッセージ情報管理テーブル31を更新して、今回取得した応答に対応する要求メッセージのメッセージ状態を「応答待ち」→「応答あり」→「要求待ち」の順に遷移させると共に、今回取得した応答をAP1に出力(通知)し、その後、当該メッセージ情報受信処理を終了する。
次に、図7に示すように、デッドライン監視処理では、まずS410にて、メッセージ処理順序規定部32に受付中の要求メッセージ(受付中メッセージ)が記憶されているか否かを、メッセージ処理順序規定部32の「MSG数」を参照して判定する。つまり、「MSG数」の値が“0”であれば、受付中メッセージが記憶されていないと判定する。
そして、メッセージ処理順序規定部32に受付中メッセージが記憶されていないと判定した場合には(S410:NO)、そのまま当該デッドライン監視処理を終了する。
また、メッセージ処理順序規定部32に受付中メッセージが記憶されていると判定した場合には(S410:YES)、S420に進み、メッセージ処理順序規定部32に処理順序と共に記憶されている受付中メッセージのうち、処理順序が先頭のメッセージを、処理対象に設定する。つまり、メッセージ処理順序規定部32の「TOP」に記録されている識別番号の要求メッセージを処理対象に設定する。
そして、次のS430にて、メッセージ情報管理テーブル31において処理対象の要求メッセージに対応するデッドラインカウンタをデクリメントする。尚、処理対象の要求メッセージに対応するデッドラインカウンタの値は、その処理対象の要求メッセージがメッセージ情報管理部21に受け付けられた際に、前述した図5におけるS220の処理により、その要求メッセージに対応するデッドライン値に初期化されている。
次にS440にて、上記S430でデクリメントしたデッドラインカウンタの値が0になったか否かを判定し、0でなければ(S440:NO)、そのままS460へ移行するが、デッドラインカウンタの値が0になったならば(S440:YES)、S450に進んで、デッドライン超過処理を実施し、その後、S460に進む。尚、この要求側ECUでのデッドライン超過処理は、既述したように、処理対象の要求メッセージについて、メッセージ情報管理テーブル31のメッセージ状態を「デッドライン超過」に設定すると共に(図3参照)、その要求メッセージを出したAP(この例ではAP1)に対してエラーを通知することにより、そのAPに、デッドライン超過となった要求メッセージに対する応答を待つのを止めさせて、次の処理へ移行させる。
S460では、メッセージ処理順序規定部32に記憶されている全ての受付中メッセージについてS430及びS440の処理が終了したか否かを判定し、終了していなければ(S460:NO)、次のS470にて、メッセージ処理順序規定部32に記憶されている受付中メッセージのうち、処理順序が現在の処理対象の次であるメッセージを、新たな処理対象に設定し、その後、上記S430へ戻る。
例えば、メッセージ処理順序規定部32に、図2(B)の如く、要求メッセージ・2と要求メッセージ・4と要求メッセージ・1とが「2→4→1」の処理順序となるように記憶されていたとすると、S420では、メッセージ処理順序規定部32の「TOP」に記録されている識別番号=2の要求メッセージ・2が最初の処理対象に設定される。そして、次のS470では、メッセージ処理順序規定部32において、識別番号=2に対応する「後」の領域に記録されている識別番号=4の要求メッセージ・4が、次の処理対象に設定され、更に次のS470では、メッセージ処理順序規定部32において、識別番号=4に対応する「後」の領域に記録されている識別番号=1の要求メッセージ・1が、次の処理対象に設定されることとなる。
また、上記S460にて、全ての受付中メッセージについて処理が終了したと判定したならば(S460:YES)、そのまま当該デッドライン監視処理を終了する。
一方、被要求側のECU13においても、メッセージ情報管理部23が、図5〜図7と同様の処理を実施する。
例えば、ECU13において、メッセージ情報管理部23は、受信部R3によって他のECUからの要求メッセージが受信されると、図5のメッセージ情報送信処理を実行する。そして、そのメッセージ情報送信処理では、S210にて、受信部R3が受信した要求メッセージを受け付け、次のS220にて、上記〈4〉で述べたように、メッセージ処理順序規定部32に、今回受け付けた要求メッセージを受付中メッセージとして追加記憶すると共に、その要求メッセージの処理順序も追加記憶する。また、今回受け付けた要求メッセージに対応するデッドラインカウンタの値を、その要求メッセージに対応するデッドライン値に設定する。そして、続くS230にて、上記〈4〉,〈5〉で述べたように、メッセージ情報管理テーブル31におけるメッセージ状態を遷移させると共に、今回受け付けた要求メッセージをAP3に出力する。
また、ECU13において、メッセージ情報管理部23は、AP3から要求メッセージに対する応答が出されると、図6のメッセージ情報受信処理を実行する。そして、そのメッセージ情報受信処理では、まずS310にて、AP3が出した応答(処理結果)を取得し、次にS320にて、上記〈6〉で述べたように、メッセージ処理順序規定部32から、今回取得した応答に対応する要求メッセージを削除する。そして、続くS330にて、上記〈6〉,〈7〉で述べたように、メッセージ情報管理テーブル31におけるメッセージ状態を遷移させると共に、今回取得した応答を、その応答に対応する要求メッセージの送信元へ送信するための処理を行う。
そして更に、ECU13においても、メッセージ情報管理部23は、一定時間毎に図7のデッドライン監視処理を実施する。尚、そのECU13側のデッドライン監視処理におけるS450のデッドライン超過処理では、処理対象の要求メッセージについて、メッセージ情報管理テーブル31のメッセージ状態を「デッドライン超過」に設定するだけである。
つまり、ECU11側のメッセージ情報管理部21は、AP1からの要求メッセージをECU11内で受け取って、その要求メッセージのAP3への供給を通信線Lを介して行うと共に、AP3が出力する応答もECU13から通信線Lを介して受け取るようになっており、このため、図1(A)における〈1〉から〈9〉までの期間を対象としてデッドライン監視を行っている。
これに対して、ECU13側のメッセージ情報管理部23は、要求側のAP1が出力する要求メッセージをECU11から通信線Lを介して受け取ってAP3に供給すると共に、AP3が出力する応答はECU13内で受け取って、その応答のAP1への供給を通信線Lを介して行うようになっており、このため、図1(A)における〈4〉から〈6〉までの期間を対象としてデッドライン監視を行っている。
尚、上記実施形態では、ECU11が要求側装置に相当し、ECU13が被要求側装置に相当し、AP1が要求側処理手段に相当し、AP3が被要求側処理手段に相当し、メッセージ情報管理部21,23が、メッセージ管理装置に相当している。そして、メッセージ処理順序規定部32が、受付中メッセージ記憶手段に相当し、図7のデッドライン監視処理が、デッドライン監視手段に相当している。また、図7のデッドライン監視処理においては、S430の処理が計測処理に相当し、S440の処理が判定処理に相当している。
以上のような本実施形態の車両用制御システムでは、各ECU11,13のメッセージ情報管理部21,23が、AP間でやり取りされる複数種類の要求メッセージ(メッセージ情報管理テーブル31に登録された要求メッセージ)のうち、受付中の要求メッセージをメッセージ処理順序規定部32に記憶し、そのメッセージ処理順序規定部32に記憶されている要求メッセージについてのみ、図7のデッドライン監視処理を行うようになっており、また、メッセージ処理順序規定部32に要求メッセージが記憶されていない場合は、デッドライン監視処理は実質的に行われないため、デッドライン監視のための処理負荷を低減することができる。
つまり、メッセージ情報管理テーブル31に静的に登録された要求メッセージ全てを対象に「要求あり」又は「応答待ち」状態のメッセージを定期的に検索してデッドライン監視する方式よりも、定期的に検索する処理及び時間を省くことができる。
このため、本実施形態によれば、ECUにおけるAPの処理(上記例では、リモートコントロールシステムを実現するための制御処理)に支障をきたすことを回避することができる。
また、本実施形態では、メッセージ処理順序規定部32に、受付中メッセージの処理順序も記憶するようにしているが、そのためにメッセージ処理順序規定部32のデータ構造を、図2に示した双方向リストのデータ構造としている。
このため、応答の取得が完了した要求メッセージをメッセージ処理順序規定部32から削除する場合の処理や、新たに受け付けた要求メッセージをメッセージ処理順序規定部32に追加記憶する場合の処理が簡単になる。
更に、図2のデータ構造によれば、「MSG数」の領域に記録されている値を参照することで、受付中メッセージの数が0であるか否かを即座に判定することができる。そして、受付中メッセージの数が0である場合には、図7のS420以降の処理をしなくても済むため、無駄な処理を効率的に低減することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、各ECUのメッセージ情報管理部21,23は、図5のS220にて、今回受け付けた要求メッセージに対応するデッドラインカウンタの値を、その要求メッセージに対応するデッドライン値に設定した後、或いは図7のデッドライン監視処理を行う直前に、メッセージ処理順序規定部32に記憶される受付中メッセージの処理順序(具体的には、図2のメッセージ処理順序規定部32における「前」及び「後」の値)を、デッドラインカウンタの値が0に近い受付中メッセージの順序に設定する処理を行うようにしても良い。つまり、図7におけるS430のダウンカウントにより計測される時間がデッドライン値(規定値に相当)に近い受付中メッセージの順序の情報を、処理順序を示す順序情報としてメッセージ処理順序規定部32に記憶させるのである。そして、このようにすれば、デッドラインカウンタの値が0になる(即ち、デッドライン超過になる)可能性の高い受付中メッセージほど、早い順序でデッドライン監視処理(図7)におけるS430及びS440の処理が行われることとなり、その結果、デッドライン超過の発生をより早期に検知することができるようになる。
一方、メッセージ情報管理部21,23は、要求側のECU11と被要求側のECU13との一方だけに設けても良い。
また、車両用制御システムの形態としては、複数のAPが1つのECUに搭載されて、その各APが同じECU内でメッセージ情報管理部21(又は23)を介し要求メッセージ及び応答をやり取りする形態でも良い。
尚、ECUに搭載される送信部と受信部は、ハードウェア回路のみからなるものでも良いし、その一部がソフトウェアからなるものでも良い。
実施形態の車両用制御システムの構成を説明する説明図である。 メッセージ処理順序規定部を説明する説明図である。 メッセージ状態の遷移を表す状態遷移図である。 メッセージ情報管理部を構成する各タスクの実行タイミングを示す説明図である。 メッセージ情報送信処理の内容を表すフローチャートである。 メッセージ情報受信処理の内容を表すフローチャートである。 デッドライン監視処理の内容を表すフローチャートである。 車両用制御システムの一例であるリモートコントロールシステムの構成を表す構成図である。 メッセージ情報管理テーブルの内容を表す説明図である。 解決したい課題を有するデッドライン監視処理の内容を表すフローチャートである。
符号の説明
1〜6…アプリケーションコンポーネント(AP)、10〜16…電子制御装置(ECU)、21,23…メッセージ情報管理部、31…メッセージ情報管理テーブル、32…メッセージ処理順序規定部、L…通信線(車両内のネットワーク)、R1,R3…受信部、T1,T3…送信部

Claims (9)

  1. それぞれが制御プログラムに従って動作すると共に、車両における所定の機能を実現するための処理を連携して行う複数の処理手段を備えた車両用制御システムに用いられ、
    他の処理手段へ処理の実施を要求する処理手段(以下、要求側処理手段という)が、その処理の実施を要求するための要求メッセージを出力すると、その要求メッセージを受け付けて該要求メッセージの送り先である処理手段(以下、被要求側処理手段という)へ供給し、その要求メッセージを受けた被要求側処理手段が該要求メッセージに対応する処理を実施して該処理の結果を示す応答を出力すると、その応答を取得して前記要求側処理手段へ供給するメッセージ管理装置であって、
    前記要求側処理手段から出力され得る複数種類の要求メッセージのうち、前記要求側処理手段から実際に出力されて受け付けたが、その要求メッセージに対する応答が未だ取得されていない要求メッセージ(以下、受付中メッセージという)のみを記憶する受付中メッセージ記憶手段と、
    前記受付中メッセージ記憶手段に記憶されている受付中メッセージについて、その受付中メッセージが受け付けられた時から該受付中メッセージに対する応答が取得されるまでの経過時間を計測する計測処理と、その計測処理による計測時間が規定値に達したか否かによりデッドライン超過したか否かを判定する判定処理とを行うデッドライン監視手段と、
    を備えていることを特徴とする車両用制御システムのメッセージ管理装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御システムのメッセージ管理装置において、
    前記受付中メッセージ記憶手段には、前記受付中メッセージと共に、前記デッドライン監視手段が前記計測処理及び判定処理を行う受付中メッセージの順序を示す順序情報も記憶され、
    前記デッドライン監視手段は、前記受付中メッセージ記憶手段に複数の受付中メッセージが記憶されている場合には、その各受付中メッセージについての前記計測処理及び判定処理を、前記順序情報が示す順序で行うこと、
    を特徴とする車両用制御システムのメッセージ管理装置。
  3. 請求項2に記載の車両用制御システムのメッセージ管理装置において、
    前記順序情報として、前記受付中メッセージの受け付け順を示す情報を、前記受付中メッセージ記憶手段に記憶させること、
    を特徴とする車両用制御システムのメッセージ管理装置。
  4. 請求項2に記載の車両用制御システムのメッセージ管理装置において、
    前記規定値は、要求メッセージの種別毎に定められており、
    前記順序情報として、前記計測処理による計測時間が前記規定値に近い受付中メッセージの順序を示す情報を、前記受付中メッセージ記憶手段に記憶させること、
    を特徴とする車両用制御システムのメッセージ管理装置。
  5. 請求項2ないし請求項4の何れか1項に記載の車両用制御システムのメッセージ管理装置において、
    前記受付中メッセージ記憶手段は、前記順序情報を、双方向リストのデータ構造で記憶すること、
    を特徴とする車両用制御システムのメッセージ管理装置。
  6. 請求項5に記載の車両用制御システムのメッセージ管理装置において、
    前記双方向リストのデータ構造は、
    前記受付中メッセージ記憶手段が記憶している受付中メッセージの個数が記録される領域と、順序が先頭である受付中メッセージの識別子が記録される領域と、前記複数種類の各要求メッセージの識別子毎にそれぞれ設けられる第1ポインタ領域及び第2ポインタ領域とを有し、前記受付中メッセージの識別子に対応する第1ポインタ領域に、その受付中メッセージよりも順序が1つ前の受付中メッセージの識別子が記録され、前記受付中メッセージの識別子に対応する第2ポインタ領域に、その受付中メッセージよりも順序が1つ後の受付中メッセージの識別子が記録されるデータ構造であること、
    を特徴とする車両用制御システムのメッセージ管理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のメッセージ管理装置を備えた車両用制御システム。
  8. 請求項7に記載の車両用制御システムにおいて、
    前記要求側処理手段と前記被要求側処理手段とが、車両に搭載された別々の電子制御装置に設けられると共に、
    前記要求側処理手段が設けられた電子制御装置(以下、要求側装置という)と、前記被要求側処理手段が設けられた電子制御装置(以下、被要求側装置という)とが、車両内のネットワークを介して通信するように構成されており、
    更に、前記メッセージ管理装置は、前記要求側装置に設けられ、
    前記メッセージ管理装置から前記被要求側処理手段への前記要求メッセージの供給が、前記ネットワークを介して行われると共に、前記メッセージ管理装置は、前記被要求側処理手段が出力する前記応答を、前記被要求側装置から前記ネットワークを介して受け取るように構成されていること、
    を特徴とする車両用制御システム。
  9. 請求項7に記載の車両用制御システムにおいて、
    前記要求側処理手段と前記被要求側処理手段とが、車両に搭載された別々の電子制御装置に設けられると共に、
    前記要求側処理手段が設けられた電子制御装置(以下、要求側装置という)と、前記被要求側処理手段が設けられた電子制御装置(以下、被要求側装置という)とが、車両内のネットワークを介して通信するように構成されており、
    更に、前記メッセージ管理装置は、前記被要求側装置に設けられ、
    前記メッセージ管理装置は、前記要求側処理手段が出力する前記要求メッセージを、前記要求側装置から前記ネットワークを介して受け取ると共に、前記メッセージ管理装置から前記要求側処理手段への前記応答の供給が、前記ネットワークを介して行われるように構成されていること、
    を特徴とする車両用制御システム。
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