JP2008030381A - カートリッジ充填回復装置、カートリッジ、カートリッジ充填回復方法及びプログラム - Google Patents

カートリッジ充填回復装置、カートリッジ、カートリッジ充填回復方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008030381A
JP2008030381A JP2006208272A JP2006208272A JP2008030381A JP 2008030381 A JP2008030381 A JP 2008030381A JP 2006208272 A JP2006208272 A JP 2006208272A JP 2006208272 A JP2006208272 A JP 2006208272A JP 2008030381 A JP2008030381 A JP 2008030381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
energy source
filling
colorant
recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006208272A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Tamura
登 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006208272A priority Critical patent/JP2008030381A/ja
Publication of JP2008030381A publication Critical patent/JP2008030381A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】印刷装置の印刷に用いられる着色剤の再充填と印刷装置の駆動に用いられるエネルギ源の回復とを簡便に実行することができる。
【解決手段】カートリッジ充填回復装置60は、カートリッジ50のインク容器52やバッテリ56に供給針72や充電コネクタ69を接続したあと、記憶素子54からインク容器52のインク残量や廃液量などの情報を読み出し、この情報に基づいてインク容器52が満タンになる供給ポンプ73のポンプ駆動時間や廃液容器53が空になるポンプ駆動時間などを求め、このポンプ駆動時間を経過するまでインク容器52に供給針72を介して新たなインクを充填すると共に廃液容器53に収容した廃液を廃液タンク74に排出する。また、電圧計67により計測したバッテリ56の電圧が充電完了電圧以上となるまで、バッテリ56の蓄電力を充電コネクタ69を介して回復する。
【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置のカートリッジ充填回復装置、カートリッジ、カートリッジ充填回復方法及びプログラムに関する。
従来、カートリッジとしては、印刷装置のエネルギ源としての燃料を収容した燃料カートリッジと画像を印刷するインクを収容したインクカートリッジとを一体化し、収容したインク量に対して所定の割合の燃料量を収容するカートリッジが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載されたカートリッジでは、燃料を使い切る前にインク残量が印刷可能な残量を下回るように設定されているため、燃料切れによる本体の燃料電池の劣化を防止することができる。また、2つのカートリッジが一体となっているため、別々のカートリッジを装着・脱着するものに比して取り扱いが簡便である。
特開2006−76107号公報
しかしながら、この特許文献1に記載されたカートリッジでは、燃料の収容量とインクの収容量とについては規定されているものの、燃料の再充填やインクの再充填などを行う装置や方法などについては全く考慮されていなかった。このため、燃料の再充填や、インクの再充填を簡便に行うことが望まれた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、印刷装置の印刷に用いられる着色剤の再充填と印刷装置の駆動に用いられるエネルギ源の回復とを簡便に実行することができるカートリッジ充填回復装置、カートリッジ及びカートリッジ充填回復方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のカートリッジ充填回復装置は、
印刷媒体に画像を印刷する着色剤を収容する着色剤収容部と印刷装置の駆動に用いられるエネルギー源を収容するエネルギ源収容部とを有し該印刷装置に装着可能なカートリッジの該着色剤収容部と該エネルギ源収容部とに接続可能な接続手段と、
前記カートリッジの着色剤収容部に前記接続手段を介して新たな着色剤を充填可能な着色剤充填手段と、
前記カートリッジのエネルギ源収容部に収容されたエネルギ源を前記接続手段を介して回復可能なエネルギ源回復手段と、
前記カートリッジへの前記着色剤の充填が完了する情報である充填完了情報と前記カートリッジへの前記エネルギ源の回復が完了する情報である回復完了情報とを取得する完了情報取得手段と、
前記カートリッジが前記接続手段に接続されたあと前記着色剤を前記カートリッジに充填するよう前記着色剤充填手段を制御すると共に前記カートリッジのエネルギ源を回復するよう前記エネルギ源回復手段を制御し、前記完了情報取得手段が取得した前記充填完了情報に基づいて前記着色剤の充填を行わないよう前記着色剤充填手段を制御し、前記完了情報取得手段が取得した前記回復完了情報に基づいて前記エネルギ源の回復を行わないよう前記エネルギ源回復手段を制御する制御手段と、
を備えたものである。
このカートリッジ充填回復装置では、印刷媒体に画像を印刷する着色剤を収容する着色剤収容部と印刷装置の駆動に用いられるエネルギー源を収容するエネルギ源収容部とを有し印刷装置に装着可能であるカートリッジの着色剤収容部とこのエネルギ源収容部とに接続手段を接続したあと、カートリッジの着色剤収容部に接続手段を介して新たな着色剤を充填すると共にカートリッジのエネルギ源収容部に収容されたエネルギ源を接続手段を介して回復し、カートリッジへの着色剤の充填が完了する情報である充填完了情報を取得するとこの情報に基づいて新たな着色剤の充填を行わないようにし、カートリッジへのエネルギ源の回復が完了する情報である回復完了情報を取得するとこの情報に基づいてエネルギ源の回復を行わないようにする。したがって、印刷装置の印刷に用いられる着色剤の再充填と印刷装置の駆動に用いられるエネルギ源の回復とを簡便に実行することができる。
本発明のカートリッジ充填回復装置において、前記接続手段は、電力を貯蔵可能なエネルギ源収容部としての蓄電器及び前記印刷装置で発電可能な燃料を収容するエネルギ源収容部としての燃料収容器のうち少なくとも一方に接続可能であるものとしてもよい。こうすれば、蓄電器への電力の貯蔵及び燃料の充填のうち少なくとも一方を行うことにより印刷装置を駆動することができる。
本発明のカートリッジ充填回復装置において、前記完了情報取得手段は、前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジの着色剤残量を該記憶素子から読み出し該読み出した着色剤残量を用いて計算で求めることにより前記充填完了情報を取得し、及び/又は、前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジのエネルギ源残量を該記憶素子から読み出し該読み出したエネルギ源残量を用いて計算で求めることにより前記回復完了情報を取得するものとしてもよい。こうすれば、記憶素子に記憶された着色剤残量又はエネルギ源残量の情報を利用して着色剤の充填又はエネルギ源の回復を完了可能であるため、これらを完了するための検出装置などを備える必要がなく、構成を簡略化することができる。なお、完了情報取得手段は、前記カートリッジへの前記着色剤の充填の完了を検出する充填完了検出手段から前記充填完了情報を取得するものとしてもよいし、前記カートリッジへの前記エネルギ源の回復の完了を検出する回復完了検出手段から前記回復完了情報を取得するものとしてもよい。
本発明のカートリッジ充填回復装置において、前記制御手段は、前記完了情報取得手段が取得した前記充填完了情報に基づいて前記新たな着色剤の充填を行わないよう前記着色剤充填手段を制御したときには前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジの着色剤残量の情報を更新し、及び/又は、前記完了情報取得手段が取得した前記回復完了情報に基づいて前記エネルギ源の回復を行わないよう前記エネルギ源回復手段を制御したときには前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジのエネルギ源残量の情報を更新するものとしてもよい。こうすれば、着色剤の充填に伴い着色剤残量が、エネルギ源の回復に伴いエネルギ源残量が更新されるため、印刷装置でこれらの情報を有効に活用することができる。
本発明のカートリッジ充填回復装置において、前記制御手段は、前記完了情報取得手段が取得した前記充填完了情報に基づいて前記新たな着色剤の充填を行わないよう前記着色剤充填手段を制御するとき又は制御したあと、前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジの着色剤の充填回数を更新し、及び/又は、前記完了情報取得手段が取得した前記回復完了情報に基づいて前記エネルギ源の回復を行わないよう前記エネルギ源回復手段を制御するとき又は制御したあと、前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジのエネルギ源の回復回数を更新するものとしてもよい。こうすれば、着色剤の充填回数やエネルギ源の回復回数を、例えばカートリッジの寿命判定などに、あとで利用することができる。
本発明のカートリッジは、着色剤を収容する着色剤収容部と印刷装置の駆動に用いられるエネルギー源を収容するエネルギ源収容部とを有し、該着色剤を用いて印刷媒体に画像を印刷する印刷装置に装着可能なカートリッジであって、上述したいずれかに記載のカートリッジ充填回復装置が備える前記接続手段に接続可能である装着部と、前記着色剤収容部に収容された着色剤残量の情報、前記エネルギ源収容部に収容されているエネルギ源残量の情報、前記着色剤収容部の着色剤の充填回数及び前記エネルギ源収容部のエネルギ源の回復回数のうち少なくとも1つを記憶する記憶素子と、を備えたものである。このカートリッジでは、上述のいずれかに記載のカートリッジ充填回復装置に接続可能であり、着色剤残量の情報、エネルギ源残量の情報、着色剤の充填回数及びエネルギ源の回復回数のうち少なくとも1つを記憶する記憶素子とを備えているため、上述したカートリッジ充填回復装置と同様の効果を得ることができる。
本発明のカートリッジ充填回復方法は、
印刷媒体に画像を印刷する着色剤を収容する着色剤収容部と印刷装置の駆動に用いられるエネルギー源を収容するエネルギ源収容部とを有し該印刷装置に装着可能なカートリッジの該着色剤収容部と該エネルギ源収容部とに接続可能な接続手段と、前記カートリッジの着色剤収容部に前記接続手段を介して新たな着色剤を充填可能な着色剤充填手段と、前記カートリッジのエネルギ源収容部に収容されたエネルギ源を前記接続手段を介して回復可能なエネルギ源回復手段と、を備えたカートリッジ充填回復装置を用いたカートリッジ充填回復方法であって、
(a)前記カートリッジへの前記着色剤の充填が完了する情報である充填完了情報を取得するステップと、
(b)前記カートリッジへの前記エネルギ源の回復が完了する情報である回復完了情報を取得するステップと、
(c)前記カートリッジが前記接続手段に接続されたあと前記新たな着色剤を前記カートリッジに充填するよう前記着色剤充填手段を制御すると共に前記カートリッジのエネルギ源を回復するよう前記エネルギ源回復手段を制御し、前記ステップ(a)で取得した前記充填完了情報に基づいて前記新たな着色剤の充填を行わないよう前記着色剤充填手段を制御し、前記ステップ(b)で取得した前記回復完了情報に基づいて前記エネルギ源の回復を行わないよう前記エネルギ源回復手段を制御するステップと、
を含むものである。
このカートリッジ充填回復方法では、印刷媒体に画像を印刷する着色剤を収容する着色剤収容部と印刷装置の駆動に用いられるエネルギー源を収容するエネルギ源収容部とを有し印刷装置に装着可能であるカートリッジの着色剤収容部とこのエネルギ源収容部とに接続手段を接続したあと、カートリッジの着色剤収容部に接続手段を介して新たな着色剤を充填すると共にカートリッジのエネルギ源収容部に収容されたエネルギ源を接続手段を介して回復し、カートリッジへの着色剤の充填が完了する情報である充填完了情報を取得するとこの情報に基づいて新たな着色剤の充填を行わないようにし、カートリッジへのエネルギ源の回復が完了する情報である回復完了情報を取得するとこの情報に基づいてエネルギ源の回復を行わないようにする。したがって、印刷装置の印刷に用いられる着色剤の再充填と印刷装置の駆動に用いられるエネルギ源の回復とを簡便に実行することができる。なお、このカートリッジ充填回復方法において、上述したカートリッジ充填回復装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述したカートリッジ充填回復装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述したカートリッジ充填回復方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述したカートリッジ充填回復方法の各ステップが実行されるため、カートリッジ充填回復方法と同様の作用効果が得られる。
次に本発明を具現化した一実施形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態のプリンタ20の構成の概略の一例を示す構成図、図2はカートリッジ50の構成の概略を表す説明図、図3は記憶素子54に記憶されたカートリッジ情報54aの説明図、図4はカートリッジ充填回復装置60の構成の概略の一例を示す構成図である。なお、本実施形態では印刷媒体を「用紙」として説明するが、材質を特定する趣旨ではなく、紙のほかフィルムなど他の材質も含む。
本実施形態のプリンタ20は、図1に示すように、プラテン30上を図中奥から手前へ紙送りローラ27により搬送される用紙Sにインク滴を吐出して印刷を行うプリンタ機構21と、プラテン30の一端に形成されたキャッピング装置31と、プリンタ20全体をコントロールするコントローラ40とを備えている。このプリンタ20は、キャリッジ22上にカートリッジ50を搭載しない、いわゆるオフキャリッジ型を採用し、カートリッジ50に設けられたバッテリ56から電源コネクタ57及び電力ライン38を介して電力を供給されて駆動可能ないわゆるポータブルプリンタとして構成されている。プリンタ機構21は、キャリッジベルト26によりガイド28に沿って左右に往復動するキャリッジ22と、各色のインクを個別に収容し供給チューブ29を介して図示しないポンプの駆動によりキャリッジ22へインクを供給可能なカートリッジ50と、キャリッジ22の下部に設けられカートリッジ50から供給された各インクに圧力をかける印刷ヘッド24とを備えている。印刷ヘッド24は、圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式によりその下面に設けられたノズル23から各色のインクを吐出させるものである。なお、この印刷ヘッド24は、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。キャッピング装置31は、印刷ヘッド24を封止して印刷ヘッド24が乾燥するのを防止するときに利用され、吸引ポンプ32により負圧を作用させて印刷ヘッド24内のインクを強制的に吸い出すクリーニング処理の実行に利用されると共に、印刷とは無関係にインク滴を吐出させる、いわゆるフラッシング処理の実行に利用される。クリーニング処理やフラッシング処理で吐出されたインクは、廃液として廃液チューブ33及び廃液導入口53aを介してカートリッジ50の廃液容器53に収容される。コントローラ40は、CPU42を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶したROM43と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM44と、外部機器との情報のやり取りを行うインタフェース(I/F)46と、図示しない入出力ポートとを備えている。コントローラ40には、記憶素子54からの信号などが図示しない入力ポートを介して入力されるほか、ユーザPC10から出力された印刷ジョブなどがI/F46を介して入力される。また、コントローラ40からは、印刷ヘッド24への制御信号や吸引ポンプ32への駆動信号などが図示しない出力ポートを介して出力されるほか、ユーザPC10への印刷ステータス情報などがI/F46を介して出力される。
カートリッジ50は、メカフレーム36の後方に着脱可能であり、図2に示すように、プリンタ20やカートリッジ充填回復装置60に接続する装着部12と、溶媒としての水に着色剤としての染料又は顔料を含有したシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)及びブラック(K)などの印刷用に用いるインクを各々収容した例えばアルミパック製のインク容器52C,52M,52Y,52Kと、クリーニング処理などで排出された廃インクを収容する例えばアルミパック製の廃液容器53と、カートリッジ50に関する情報などを記憶する記憶素子54とを備えている。なお、本明細書では、その構成物の全体を示すときには例えば「インク容器52」と表し、各色の個別の構成物をいうときには、全体を示す「インク容器52」の語尾に各色を表す「C」「M」「Y」「K」を付すものとした(以下同じ)。このカートリッジ50では、バッテリ56の電力がなくなるよりも先に、インクがなくなるようインク容器52の容積が定められている。装着部12は、供給チューブ29などが挿入されるインク供給口51C,51M,51Y,51Kや、廃液チューブ33が挿入される廃液導入口53a、電力ライン38などが接続する電源コネクタ57、接続端子35が接続する出力端子55などにより構成されている。記憶素子54は、読み書き可能な不揮発性のICメモリであり、カートリッジ50が本体に装着されると、その表面に設けられた出力端子55と本体に設けられた接続端子35とが接続し、コントローラ40による読み書きが可能となる。この記憶素子54には、図3に示すように、カートリッジ50の情報であるカートリッジ情報54aが記憶されている。カートリッジ情報54aには、そのカートリッジ50の再利用回数や、インク容器52に収容されている各色のインク残量、廃液容器53に収容されているインクの廃液量、バッテリ56の残量などが含まれている。
カートリッジ充填回復装置60は、接続部70に装着したカートリッジ50のインク容器52に新たなインクを充填すると共に、外部からの電力を受けてバッテリ56の蓄電電力を回復する装置であり、図4に示すように、記憶素子54に格納された情報を読み書き可能に出力端子55と接続する接続端子65と、新たなインクを収容したインクタンク71と、インクタンク71から供給針72へインクを供給する供給ポンプ73と、バッテリ56の電源コネクタ57へ接続して電力を供給する充電コネクタ69と、廃液を収容可能な廃液タンク74と、廃液導入口53aに挿入された排出針75を介して廃液容器53の廃液を廃液タンク74へ排出する排出ポンプ76と、例えば満タンでは緑色に点灯し、充填処理中又は充電処理中には赤色に点灯することによりインク容器52へのインクの充填処理状態やバッテリ56への充電処理状態を報知する充電ランプ81及び充填ランプ82と、カートリッジ充填回復装置60の全体をコントロールするコントローラ61とを備えている。接続部70は、出力端子55と接続する接続端子65、電源コネクタ57と接続する充電コネクタ69、インク供給口51に挿入される供給針72、及び廃液導入口53aに挿入される排出針75などにより構成されている。インクタンク71は、本体の上部に設けられた取付穴77にインクタンク71の先端に設けられた取付部71aを挿入することにより本体に取り付けられている。供給ポンプ73は、例えばチューブを扱くことによりインクを供給可能な扱きポンプである。コントローラ61は、CPU62を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、インク容器52へインクの充填処理及びバッテリ56の充電処理、廃液容器53からの廃液の排出処理を実行するプログラムであるインク充填充電処理プログラム63aなど各種処理プログラムを記憶したROM63と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM64と、図示しない入出力ポートとを備えている。コントローラ61には、接続端子65を介して記憶素子54からの信号などが図示しない入力ポートを介して入力されるほか、接触式の装着センサ66からのカートリッジ50の装着信号、バッテリ56の電圧を計測する電圧計67からの電圧信号などが入力される。また、コントローラ61からは、供給ポンプ73C,73M,73Y,73Kへの駆動信号、排出ポンプ76への駆動信号、充電ランプ81及び充填ランプ82への点灯信号、バッテリ56へ電力を供給するスイッチ68への駆動信号などが図示しない出力ポートを介して出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のプリンタ20の動作、特に印刷処理の動作について図1を用いて説明する。まず、ユーザPC10から印刷データを受けると、プリンタ20のCPU42は、印刷データの印刷処理を実行する。具体的には、CPU42は、紙送りローラ27などを回転駆動して用紙Sをプラテン30上の印刷可能領域へ搬送し、RAM44の印刷バッファ内の印刷データをビットマップイメージへ展開し、展開した展開データを用紙Sに印刷するよう印刷ヘッド24への電圧を制御する。このとき、キャリッジベルト26によりキャリッジ22をキャリッジ移動方向に移動させ、例えば一定間隔おきなどにキャリッジ22をキャッピング装置31へ移動してフラッシング処理やクリーニング処理などを実行する。そして、各色について、印刷時の印刷ヘッド24の駆動波形に基づいてインクの印刷消費量を計算し、ノズル23のクリーニング処理の吸引ポンプ32の駆動時間やフラッシング処理の印刷ヘッド24の駆動波形に基づいてインクの廃液量を計算し、この計算した印刷消費量と廃液量とを加算したインク消費量を前回のインク残量から差し引く、つまり、インク消費量を積算することによりインク残量を求める。また、写真モード印刷やドラフトモード印刷など印刷処理の内容や起動時間などに基づいてバッテリ56の消費電力を計算し、前回のバッテリ残量からこの消費電力を差し引いて今回のバッテリ残量を求める。そして、CPU42は、求めた各色のインク残量、廃液量、バッテリ残量を接続端子35及び出力端子55を介して記憶素子54のカートリッジ情報54aに格納することによりこのカートリッジ情報54aを更新して印刷処理を終了する。
次に、カートリッジ充填回復装置60でのカートリッジ50のインク充填とバッテリ充電の動作について説明する。まず、ユーザは、カートリッジ50をカートリッジ充填回復装置60の接続部70に装着する。すると、供給針72C,72M,72Y,72Kがそれぞれカートリッジ50のインク供給口51C,51M,51Y,51Kに挿入され、それぞれのインクがインクタンク71C,71M,71Y,71Kからインク容器52C,52M,52Y,52Kへ流通可能になると共に、排出針75が廃液導入口53aに挿入され、廃液容器53に収容された廃液が廃液タンク74へ流通可能となる。また、充電コネクタ69が電源コネクタ57に接続され、バッテリ56へ電力を供給可能となると共に、バッテリ56の電圧が電圧計67により検出可能となる。更に、接続端子65が出力端子55に接続され、記憶素子54に格納された情報をコントローラ61が読み出し可能となる。
このように、カートリッジ50が接続部70に装着されると、コントローラ61のCPU62は、ROM63に記憶されたインク充填充電処理ルーチンを実行する。図5は、コントローラ61のCPU62により実行されるインク充填充電処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。なお、カートリッジ50の接続部70への装着は、装着センサ66からの装着信号に基づいて判定するものとした。このルーチンが開始されると、CPU62は、まず、カートリッジ50の記憶素子54に記憶されているカートリッジ情報54aを記憶素子54から読み出すと共に、バッテリ56の電圧を電圧計67から取得する(ステップS100)。次に、CPU62は、カートリッジ情報54aに含まれたインク残量及び廃液量に基づいて、供給ポンプ73及び排出ポンプ76のポンプ駆動時間を設定する(ステップS110)。ここでは、ポンプ駆動時間は、インク残量に対応するインク容器52を満タンに充填するためのポンプ駆動時間や廃液量に対応する廃液容器53を空にするためのポンプ駆動時間を経験的に求め、この関係を駆動時間設定マップとしてROM63に記憶しておき、インク残量や廃液量が与えられると、このマップを利用して設定するものとした。なお、ここでは、各色のインク残量ごとに供給ポンプ73C,73M,73Y,73Kのポンプ駆動時間や排出ポンプ76のポンプ駆動時間を設定するものとした。このように、カートリッジ充填回復装置60は、カートリッジ50に設けられた記憶素子54に記憶されたインク残量を記憶素子54から読み出し、この読み出したインク残量を用いて計算で求めることによりインクの充填を完了する情報(ここではポンプ駆動時間)を取得するのである。
次に、CPU62は、供給ポンプ73を駆動しインクタンク71からインク容器52へのインクの充填を開始し、排出ポンプ76を駆動し廃液容器53から廃液タンク74への廃液の排出を開始すると共に図示しないタイマの計時を開始し、スイッチ68をオンしバッテリ56への充電を開始し(ステップS120)、充電中をユーザへ報知するよう充電ランプ81を赤色点灯させると共にインクの充填中をユーザへ報知するよう充填ランプ82を赤色点灯させる(ステップS130)。次に、CPU62は、ステップS110で設定したポンプ駆動時間を経過した供給ポンプ73などがあるか否かを図示しないタイマ値に基づいて判定し(ステップS140)、ポンプ駆動時間を経過した供給ポンプ73などがあると判定されたときには、対応するインク容器52が満タンに充填された、又は廃液容器53が空になったものとみなし、対応する供給ポンプ73などの駆動を停止する(ステップS150)。ステップS150のあと、または、ステップS140でポンプ駆動時間を経過した供給ポンプ73などがないと判定されたあと、CPU62は、すべての供給ポンプ73及び排出ポンプ76がポンプ駆動時間を経過したか否かを判定し(ステップS160)、すべての供給ポンプ73及び排出ポンプ76がポンプ駆動時間を経過していないと判定されたときには、ポンプ駆動時間を経過していない供給ポンプ73などの駆動を継続し、電圧計67からのバッテリ56の電圧値が充電完了電圧以上であるか否かを判定する(ステップS170)。バッテリ56の電圧値が充電完了電圧以上でないと判定されたときには、CPU62は、上述したステップS140以降の処理を実行し、バッテリ56の電圧値が充電完了電圧以上であると判定されたときには、スイッチ68をオフしバッテリ56への充電を終了すると共に充電が終了した旨をユーザへ報知するよう充電ランプ81を緑色点灯させ(ステップS180)、上述したステップS140以降の処理を実行する。
一方、ステップS160ですべての供給ポンプ73及び排出ポンプ76がポンプ駆動時間を経過したと判定されたときには、CPU62は、すべてのインク容器52が満タンになった、又は廃液容器53が空になったものとみなし、すべての供給ポンプ73などを停止すると共に、インクの充填が終了した旨をユーザへ報知するよう充填ランプ82を緑色点灯させる(ステップS190)。次に、CPU62は、バッテリ56が既に充電済みであるか否かを判定し(ステップS200)、バッテリ56が既に充電済みであると判定されたときには、カートリッジ情報54aを更新し(ステップS230)、このルーチンを終了する。カートリッジ情報54aの更新は、インク残量とバッテリ残量の値を100%とし、再利用回数を1つインクリメントし、廃液量を値0に書き込む処理を行う。一方、ステップS200でバッテリ56が充電済みでないと判定されたときには、CPU62は、電圧計67からのバッテリ56の電圧値が充電完了電圧以上であるか否かを判定する(ステップS210)。バッテリ56の電圧値が充電完了電圧以上でないと判定されたときには、CPU62は、スイッチ68をオンしバッテリ56への充電を継続し、バッテリ56の電圧値が充電完了電圧以上であると判定されたときには、スイッチ68をオフしバッテリ56への充電を終了すると共に充電が終了した旨をユーザへ報知するよう充電ランプ81を緑色点灯させ(ステップS220)、カートリッジ情報54aを更新し(ステップS230)、このルーチンを終了する。このように、インクの充填及びバッテリ56の充電処理がCPU62により自動的に実行されるのである。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のプリンタ20が印刷装置に相当し、カートリッジ充填回復装置60がカートリッジ充填回復装置に相当し、カートリッジ50がカートリッジに相当する。本実施形態のカートリッジ50において、インク容器52が本発明の着色剤収容部に相当し、バッテリ56がエネルギ源収容部に相当する。本実施形態のカートリッジ充填回復装置60において、供給針72、排出針75及び充電コネクタ69が接続手段に相当し、供給ポンプ73が着色剤充填手段に相当し、スイッチ68がエネルギ源回復手段に相当し、CPU62が完了情報取得手段及び制御手段に相当する。そして、用紙Sが印刷媒体に相当し、着色剤がインクに相当し、ポンプ駆動時間が充填完了情報に相当し、電圧計67からの電圧値が回復完了情報に相当する。なお、本実施例では、カートリッジ充填回復装置60の動作を説明することにより本発明のカートリッジ充填回復方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のカートリッジ充填回復装置60によれば、カートリッジ50のインク容器52とこのバッテリ56とに供給針72や充電コネクタ69を接続したあと、インク容器52に供給針72を介して新たなインクを充填すると共にバッテリ56の蓄電力を充電コネクタ69を介して回復し、ポンプ駆動時間の経過に基づいて新たなインクの充填を行わないようにし、バッテリ56の電圧が充電完了電圧以上であるか否かに基づいて充電しないようにする。したがって、プリンタ20の印刷に用いられるインクの再充填とプリンタ20の駆動に用いられる電力の回復とを簡便に実行することができる。また、電力を貯蔵可能なバッテリ56に接続可能であるため、バッテリ56の蓄電力によりプリンタ20を駆動することができる。更に、カートリッジ50に設けられた記憶素子54に記憶されたインク残量を用いて計算で求めることにより充填完了情報としてのポンプ駆動時間を取得するため、記憶素子54に記憶されたインク残量を利用してインクの充填を完了可能であり、処理を完了するためのセンサなどを備える必要がなく、構成を簡略化することができる。更にまた、インク容器52へのインクの充填が完了したあと、及び、バッテリ56への充電が終了したあと、カートリッジ情報54aのインク残量やバッテリ残量を更新するため、プリンタ20でこれらの情報を有効に活用することができる。そして、インク容器52へのインクの充填が完了したあと、カートリッジ情報54aに含まれているインクの充填回数を更新するため、例えばカートリッジ50の寿命判定などに、この情報をあとで利用することができる。そしてまた、電圧計67でバッテリ56の電圧を検出して充電完了を判定するため、より安全に充電処理を行うことができる。そして更にまた、廃液容器53に収容された廃液をも自動で排出するため、より簡便にカートリッジ50の再利用を図ることができる。
例えば、上述した実施形態では、バッテリ56の電圧を電圧計67で計測し、充電の完了の判定を行うものとしたが、カートリッジ情報54aに含まれるバッテリ残量を用いてバッテリの充電完了時間を計算により求め、この充電完了時間に基づいて充電完了を判定してもよい。このとき、電圧計67を省略してもよい。こうすれば、電圧計67を省略可能であるため、構成の簡略化を図ることができる。
上述した実施形態では、インクの充填をカートリッジ情報54aのインク残量を用いて計算によりポンプ駆動時間を求め、このポンプ駆動時間に基づいてインクの充填の完了の判定を行うものとしたが、インク容器52のインクが満タンになると信号を出力する検出センサを用い、この検出センサからの充填完了の信号の入力に基づいてインクの充填の完了を判定するものとしてもよい。この検出センサは、カートリッジ充填回復装置60からカートリッジ50内部へ検出棒を差し込み、インク容器52が満タンになるとこの検出棒がインク容器52に押されて信号を出力するものとしてもよいし、カートリッジ50内部に検出センサを設け、このセンサと電気的に接続して充填完了の信号を入力するものとしてもよい。
上述した実施形態では、カートリッジ50は廃液容器53を備え、カートリッジ充填回復装置60は、廃液容器53の廃液を排出するものとしたが、廃液容器をプリンタ20の本体に設け、本体内に廃液を収容してカートリッジ50の廃液容器53を省略すると共に、カートリッジ充填回復装置60での廃液の排出を省略するものとしてもよい。こうしても、プリンタ20の印刷に用いられるインクの再充填とプリンタ20の駆動に用いられる電力の回復とを簡便に実行することができる。
上述した実施形態では、プリンタ20がインクを用いて印刷するプリンタ機構21を備えたものとし、カートリッジ充填回復装置60がこのインクを再充填するものとしたが、プリンタがトナーを用いて印刷するプリンタ機構とし、カートリッジ充填回復装置がこのトナーを充填するものとしてもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について図面を用いて説明する。図6は本第2実施形態のプリンタ20Bの構成の概略の一例を示す構成図、図7はカートリッジ充填回復装置60Bの構成の概略の一例を示す構成図である。なお、上述した実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。プリンタ20Bは、図6に示すように、燃料電池90の発電により生じた電力により駆動する以外は、プリンタ20と同様の構成を備えている。燃料電池90は、固体高分子電解質型の単セル91を複数積層したスタック構造を有している。単セル91は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示すイオン交換膜である電解質膜92を白金又は白金と他の金属からなる合金を担持した燃料用触媒電極94と酸化ガス用触媒電極95とで挟み込み、更にその外側を一対のセパレータ96,96で挟み込んだ構造となっている。セパレータ96,96は、燃料用触媒電極94又は酸化ガス用触媒電極95との間に燃料流路97、酸化ガス流路98を形成している。この燃料電池90は、液体のメタノールを燃料とし、空気を酸化ガスとして所定の電気化学反応(図中吹出し参照)が進行することにより水の生成を伴って起電力を生じる。カートリッジ50Bは、燃料供給口58aを介して燃料電池90へ供給する燃料を収容した燃料容器58と、燃料電池90の発電で生成した水を排水口59aを介して回収して収容する廃水容器59とを備えている。このように、プリンタ20Bでは、燃料容器58から図示しないポンプにより供給された燃料を用いて燃料電池90で発電を行い、この発電により生成される水を廃水容器59に収容し、発電した電力でプリンタ機構21Bを駆動しインク容器52に収容されたインクを用紙Sに吐出すると共に、クリーニングなどにより生じた廃液を廃液容器53に収容する。なお、カートリッジ情報54aには、燃料電池90の発電処理に基づいて求められた燃料容器58に収容されている燃料残量や、燃料電池90の発電処理に基づいて求められた廃水容器59に収容されている排水量も含まれており、プリンタ20Bでは、印刷処理などに伴いこれらの情報を更新するものとした。
カートリッジ充填回復装置60Bは、図7に示すように、接続部70Bに装着したカートリッジ50Bのインク容器52に新たなインクを充填し、燃料容器58に新たな燃料を充填し、廃液容器53に収容された廃液を回収すると共に廃水容器59に収容された排水を回収する装置であり、新たな燃料を収容した燃料タンク83と、燃料タンク83から供給針84へ燃料を供給する燃料ポンプ85と、排水口59aに挿入された排水針87を介して廃水容器59の廃水を廃水タンク86へ排水する排水ポンプ88と、例えば満タンでは緑色に点灯し、充填処理中には赤色に点灯することにより燃料容器58への燃料の充填処理状態を報知する燃料ランプ89とを備えている。コントローラ61のROM63には、インク容器52へインクの充填処理,燃料容器58への燃料の充填処理,廃液容器53からの廃液の排出処理及び廃水容器59からの排水の排出処理を実行するインク燃料充填処理プログラム63bが記憶されている。このコントローラ61からは、燃料ポンプ85への駆動信号や、排水ポンプ88への駆動信号、燃料ランプ89への点灯信号などが図示しない出力ポートを介して出力される。
次に、カートリッジ充填回復装置60Bでのカートリッジ50の燃料容器58への燃料の充填と廃水容器59からの排水処理の動作について説明する。カートリッジ50Bの装着部12Bが接続部70Bに接続されると、供給針84や排水針87がカートリッジ50の燃料供給口58aや排水口59aにそれぞれ挿入され、燃料タンク83の燃料が燃料容器58へ流通可能になると共に廃水容器59に収容された排水が廃水タンク86へ流通可能となる。また、このとき、コントローラ61のCPU62は、インク燃料充填処理プログラム63bを実行する。このルーチンが実行されると、カートリッジ情報54aに含まれている燃料容器58の燃料残量に基づいて、上述と同様に燃料容器58に燃料を満タンにするポンプ駆動時間(回復完了情報)を計算により求めて設定すると共に、廃水容器59に収容された排水量に基づいて上述と同様に排水ポンプ88のポンプ駆動時間を計算により求めて設定し、燃料ランプ89を赤色に点灯すると共に、このポンプ駆動時間を経過するまで燃料ポンプ85及び排水ポンプ88を駆動する。燃料ポンプ85の駆動時間が設定したポンプ駆動時間以上になると、燃料ランプ89を緑色点灯すると共に燃料ポンプ85の駆動を停止する。排水ポンプ88も同様に駆動・停止を行う。なお、インク容器52へのインクの充填処理や廃液容器53からの廃液の排出処理も上述と同様に行う。こうすれば、プリンタ20の印刷に用いられるインクの再充填とプリンタ20の駆動に用いられる燃料の充填とを簡便に実行することができる。
上述した第2実施形態では、カートリッジ50は廃水容器59を備え、カートリッジ充填回復装置60Bは、燃料電池90で生成した水を廃水容器59に回収するものとしたが、廃水容器をプリンタ20の本体に設け、本体内に廃水を収容してカートリッジ50の廃水容器59を省略すると共に、カートリッジ充填回復装置60Bでの廃液の排出を省略するものとしてもよい。
上述した第2実施形態では、液体の燃料(メタノール)を用いて発電する燃料電池90としたが、他の液体(エタノールなど)や気体の燃料(メタノールや炭化水素系の燃料)を用いて発電するものとしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
本実施形態のプリンタ20の構成の概略の一例を示す構成図である。 カートリッジ50の構成の概略を表す説明図である。 記憶素子54に記憶されたカートリッジ情報54aの説明図である。 カートリッジ充填回復装置60の構成の概略の一例を示す構成図である。 インク充填充電処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。 本第2実施形態のプリンタ20Bの構成の概略の一例を示す構成図である。 カートリッジ充填回復装置60Bの構成の概略の一例を示す構成図である。
符号の説明
10 ユーザPC、12,12B 装着部、20,20B プリンタ、21,21B プリンタ機構、22 キャリッジ、23 ノズル、24 印刷ヘッド、26 キャリッジベルト、27 紙送りローラ、28 ガイド、29 供給チューブ、30 プラテン、31 キャッピング装置、32 吸引ポンプ、33 廃液チューブ、35 接続端子、36 メカフレーム、38 電力ライン、40 コントローラ、42 CPU、43 ROM、44 RAM、46 インタフェース(I/F)、50,50B カートリッジ、51,51C,51M,51Y,51K インク供給口、52,52C,52M,52Y,52K インク容器、53 廃液容器、53a 廃液導入口、54 記憶素子、54a カートリッジ情報、55 出力端子、56 バッテリ、57 電源コネクタ、58 燃料容器、58a 燃料供給口、59 廃水容器、59a 排水口、60,60B カートリッジ充填回復装置、61 コントローラ、62 CPU、63 ROM、63a インク充填充電処理プログラム、63b インク燃料充填処理プログラム、64 RAM、65 接続端子、66 装着センサ、67 電圧計、68 スイッチ、69 充電コネクタ、70,70B 接続部、71,71C,71M,71Y,71K インクタンク、71a 取付部、72,72C,72M,72Y,72K 供給針、73,73C,73M,73Y,73K 供給ポンプ、74 廃液タンク、75 排出針、76 排出ポンプ、77 取付穴、81 充電ランプ、82 充填ランプ、83 燃料タンク、84 供給針、85 燃料ポンプ、86 廃水タンク、87 排水針、88 排水ポンプ、89 燃料ランプ、90 燃料電池、91 単セル、92 電解質膜、94 燃料用触媒電極、95 酸化ガス用触媒電極、96 セパレータ、97 燃料流路、98 酸化ガス流路、S 用紙。

Claims (8)

  1. 印刷媒体に画像を印刷する着色剤を収容する着色剤収容部と印刷装置の駆動に用いられるエネルギー源を収容するエネルギ源収容部とを有し該印刷装置に装着可能なカートリッジの該着色剤収容部と該エネルギ源収容部とに接続可能な接続手段と、
    前記カートリッジの着色剤収容部に前記接続手段を介して新たな着色剤を充填可能な着色剤充填手段と、
    前記カートリッジのエネルギ源収容部に収容されたエネルギ源を前記接続手段を介して回復可能なエネルギ源回復手段と、
    前記カートリッジへの前記着色剤の充填が完了する情報である充填完了情報と前記カートリッジへの前記エネルギ源の回復が完了する情報である回復完了情報とを取得する完了情報取得手段と、
    前記カートリッジが前記接続手段に接続されたあと前記着色剤を前記カートリッジに充填するよう前記着色剤充填手段を制御すると共に前記カートリッジのエネルギ源を回復するよう前記エネルギ源回復手段を制御し、前記完了情報取得手段が取得した前記充填完了情報に基づいて前記着色剤の充填を行わないよう前記着色剤充填手段を制御し、前記完了情報取得手段が取得した前記回復完了情報に基づいて前記エネルギ源の回復を行わないよう前記エネルギ源回復手段を制御する制御手段と、
    を備えたカートリッジ充填回復装置。
  2. 前記接続手段は、電力を貯蔵可能なエネルギ源収容部としての蓄電器及び前記印刷装置で発電可能な燃料を収容するエネルギ源収容部としての燃料収容器のうち少なくとも一方に接続可能である、請求項1に記載のカートリッジ充填回復装置。
  3. 前記完了情報取得手段は、前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジの着色剤残量を該記憶素子から読み出し該読み出した着色剤残量を用いて計算で求めることにより前記充填完了情報を取得し、及び/又は、前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジのエネルギ源残量を該記憶素子から読み出し該読み出したエネルギ源残量を用いて計算で求めることにより前記回復完了情報を取得する、請求項1又は2に記載のカートリッジ充填回復装置。
  4. 前記制御手段は、前記完了情報取得手段が取得した前記充填完了情報に基づいて前記新たな着色剤の充填を行わないよう前記着色剤充填手段を制御したときには前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジの着色剤残量の情報を更新し、及び/又は、前記完了情報取得手段が取得した前記回復完了情報に基づいて前記エネルギ源の回復を行わないよう前記エネルギ源回復手段を制御したときには前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジのエネルギ源残量の情報を更新する、
    請求項1〜3のいずれかに記載のカートリッジ充填回復装置。
  5. 前記制御手段は、前記完了情報取得手段が取得した前記充填完了情報に基づいて前記新たな着色剤の充填を行わないよう前記着色剤充填手段を制御するとき又は制御したあと、前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジの着色剤の充填回数を更新し、及び/又は、前記完了情報取得手段が取得した前記回復完了情報に基づいて前記エネルギ源の回復を行わないよう前記エネルギ源回復手段を制御するとき又は制御したあと、前記カートリッジに設けられた記憶素子に記憶された該カートリッジのエネルギ源の回復回数を更新する、
    請求項1〜4のいずれかに記載のカートリッジ充填回復装置。
  6. 着色剤を収容する着色剤収容部と印刷装置の駆動に用いられるエネルギー源を収容するエネルギ源収容部とを有し、該着色剤を用いて印刷媒体に画像を印刷する印刷装置に装着可能なカートリッジであって、
    請求項1〜5のいずれかに記載のカートリッジ充填回復装置が備える前記接続手段に接続可能である装着部と、
    前記着色剤収容部に収容された着色剤残量の情報、前記エネルギ源収容部に収容されているエネルギ源残量の情報、前記着色剤収容部の着色剤の充填回数及び前記エネルギ源収容部のエネルギ源の回復回数のうち少なくとも1つを記憶する記憶素子と、
    を備えたカートリッジ。
  7. 印刷媒体に画像を印刷する着色剤を収容する着色剤収容部と印刷装置の駆動に用いられるエネルギー源を収容するエネルギ源収容部とを有し該印刷装置に装着可能なカートリッジの該着色剤収容部と該エネルギ源収容部とに接続可能な接続手段と、前記カートリッジの着色剤収容部に前記接続手段を介して新たな着色剤を充填可能な着色剤充填手段と、前記カートリッジのエネルギ源収容部に収容されたエネルギ源を前記接続手段を介して回復可能なエネルギ源回復手段と、を備えたカートリッジ充填回復装置を用いたカートリッジ充填回復方法であって、
    (a)前記カートリッジへの前記着色剤の充填が完了する情報である充填完了情報を取得するステップと、
    (b)前記カートリッジへの前記エネルギ源の回復が完了する情報である回復完了情報を取得するステップと、
    (c)前記カートリッジが前記接続手段に接続されたあと前記新たな着色剤を前記カートリッジに充填するよう前記着色剤充填手段を制御すると共に前記カートリッジのエネルギ源を回復するよう前記エネルギ源回復手段を制御し、前記ステップ(a)で取得した前記充填完了情報に基づいて前記新たな着色剤の充填を行わないよう前記着色剤充填手段を制御し、前記ステップ(b)で取得した前記回復完了情報に基づいて前記エネルギ源の回復を行わないよう前記エネルギ源回復手段を制御するステップと、
    を含むカートリッジ充填回復方法。
  8. 請求項7に記載のカートリッジ充填回復方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのプログラム。
JP2006208272A 2006-07-31 2006-07-31 カートリッジ充填回復装置、カートリッジ、カートリッジ充填回復方法及びプログラム Pending JP2008030381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006208272A JP2008030381A (ja) 2006-07-31 2006-07-31 カートリッジ充填回復装置、カートリッジ、カートリッジ充填回復方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006208272A JP2008030381A (ja) 2006-07-31 2006-07-31 カートリッジ充填回復装置、カートリッジ、カートリッジ充填回復方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008030381A true JP2008030381A (ja) 2008-02-14

Family

ID=39120285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006208272A Pending JP2008030381A (ja) 2006-07-31 2006-07-31 カートリッジ充填回復装置、カートリッジ、カートリッジ充填回復方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008030381A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012192662A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Seiko Epson Corp 情報処理システム、及び、情報処理装置
JP2015096303A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP2020506079A (ja) * 2017-06-30 2020-02-27 杭州旗捷科技有限公司 消耗品チップデータ書き換え装置
CN113840734A (zh) * 2019-05-23 2021-12-24 惠普发展公司,有限责任合伙企业 具有可从外部着色剂供应源填充的储存器的打印设备的可选择的填充模式

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012192662A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Seiko Epson Corp 情報処理システム、及び、情報処理装置
JP2015096303A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP2020506079A (ja) * 2017-06-30 2020-02-27 杭州旗捷科技有限公司 消耗品チップデータ書き換え装置
JP2020121561A (ja) * 2017-06-30 2020-08-13 杭州旗捷科技有限公司 消耗品チップデータ書き換え装置
CN113840734A (zh) * 2019-05-23 2021-12-24 惠普发展公司,有限责任合伙企业 具有可从外部着色剂供应源填充的储存器的打印设备的可选择的填充模式
CN113840734B (zh) * 2019-05-23 2023-02-24 惠普发展公司,有限责任合伙企业 具有可从外部着色剂供应源填充的储存器的打印设备的可选择的填充模式

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6406924B2 (ja) 記録装置、制御方法、プログラム及び記録媒体
JP3963777B2 (ja) 印刷装置、印刷装置の情報を管理する方法およびプリンタ
EP1223037B1 (en) Ink jet recording apparatus and method of correcting calculation of ink consumed therein
KR100781731B1 (ko) 화상형성장치
JP2009214470A (ja) 画像形成装置、プログラム及び記録媒体
US11117380B2 (en) Liquid ejection apparatus and method of controlling liquid ejection apparatus
JP5123699B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2008030381A (ja) カートリッジ充填回復装置、カートリッジ、カートリッジ充填回復方法及びプログラム
US7198342B2 (en) Ink jet recording apparatus and ink supply mechanism
JP2006315297A (ja) 消耗品収納容器及び画像形成装置
JP2001232806A (ja) インクジェット式記録装置および同装置に用いられるインクカートリッジのインクエンド判定方法
JP5340111B2 (ja) インクジェット記録装置
CN108357212B (zh) 液体喷射系统以及用于控制液体喷射系统的方法
JP2011183729A (ja) 画像形成装置
JP6900168B2 (ja) 記録装置およびその制御方法
JP4269128B2 (ja) プリンタ制御装置、プリンタ制御方法およびプリンタ制御プログラムを記録した媒体
JP2004058663A (ja) インクジェット記録装置およびその操作方法
JP2006123365A (ja) インクジェット記録装置
JP2018089814A (ja) 液体吐出装置
JP2013230635A (ja) 流体吐出装置,画像形成装置及び流体吐出装置の制御方法
US20030227496A1 (en) Ink-jet recording apparatus, and method for operating the same
JP2000168104A (ja) インクジェット記録装置
JP5344298B2 (ja) 画像形成装置
JP2001071469A (ja) インクジェット記録装置
JP2009291959A (ja) 液滴吐出装置、画像形成装置