JP2008028101A - 固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造プロセスを特に複雑化させることなく不要な反射光や散乱光を低減し、また、集光率を向上させ、これによって、微細、高精度かつ高感度の固体撮像素子(CCD型光センサ,MOS型光センサ)を実現する。
【解決手段】TiN(下地となる密着層)7a,W(遮光膜)7b,TiN(反射防止膜)7cを順次、積層形成した後、この受光部30上のTiN/W/TiN膜7を選択的に除去して開口部を形成し、そのTiN/W/TiN膜7の側面に、低屈折率膜82と高屈折率膜84からなる導光用の膜を形成し、これによって、開口部を光導波路として利用する。
【選択図】図8

Description

本発明は、固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法に関する。
固体撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)イメージセンサ(以下、単にCCDという)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどがある。これは、デジタルカメラをはじめとして、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話装置、スキャナ装置、デジタル複写機、ファクシミリ装置など、様々な用途に利用されている。
固体撮像素子は、基本的には、光電変換部と、電荷転送部と、によって構成され、電荷転送部上には、タングステン(W)等の遮光膜が設けられるのが通常である(例えば、特許文献1参照)。
また、画素サイズの縮小化に伴って、固体撮像素子の基本性能の一つである受光感度が低下するため、固体撮像素子の集光効率を高めて受光感度を向上させることが重要である、集光効率を向上させる方法として、カラーフィルタの上部に有機高分子材料によりマイクロレンズを形成し、さらに、マイクロレンズの下方に層内レンズを形成する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)
特開平8−316448号公報 特開2000−164837号公報
しかしながら、電荷転送路上への光の入射を防止するための遮光膜は、光を反射する金属(タングステン(W)等)からなる。したがって、不要な反射光が生じさせたり、あるいは、受光部に向かう光を乱反射させたりする懸念が生じる。つまり、遮光膜は、より上層の層に対しては、反射材料としての性質を示すことになり、それらの層のフォトリソ工程における加工精度を低下させる要因(製造プロセスの不安定要因)となり得る。
また、固体撮像素子のさらなる微細化の進展に伴い、例えば、露光が十分ではない環境での撮影(夜間における撮影等)が困難になってきており、したがって、受光部(光電変換部)における集光効率のさらなる向上が求められている。
本発明は、このような考察に基づいてなされたものであり、その目的は、不要な反射光や散乱光を低減し、また、受光部(光電変換部)における集光効率を向上させることにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 受光部と、
この受光部で生成された電荷を転送する電荷転送部と、
下地膜としての窒化チタン(TiN)膜/遮光膜としてのタングステン(W)膜/反射防止膜としての窒化チタン(TiN)膜の積層膜からなるとともに前記電荷転送部を覆うように選択的に形成された遮光層と、
を有することを特徴とする固体撮像素子。
この固体撮像素子によれば、光反射材料であるタングステン(W)の表面に、高い屈折率をもつ窒化チタン(TiN)からなる反射防止膜が形成されることによって、不要な反射光や散乱光が低減することができる。したがって、固体撮像素子の製造プロセスを安定化させることができる。
(2) (1)記載の固体撮像素子であって、前記受光部上において、前記積層膜は選択的に除去されて開口部が形成されており、前記積層膜の最上層に位置する前記反射防止膜としての窒化チタン(TiN)膜は、その開口部の側面に回り込むように形成されていることを特徴とする固体撮像素子。
この固体撮像素子によれば、開口部の側面にも、窒化チタン(TiN)膜が回り込んで形成されているため、この部分でも不要な反射や散乱が効果的に防止される。したがって、迷光防止機能を強化することができる。
(3) (1)記載の固体撮像素子であって、前記電荷転送路上を覆う遮光層は、前記窒化チタン(TiN)膜/遮光膜としてのタングステン(W)膜/反射防止膜としての窒化チタン(TiN)膜の各々を、1回の異方性エッチングによって連続的に加工することによって形成されたものである。
この固体撮像素子によれば、本来、下地のTiN膜とW膜の積層構造となっているため、最上層に反射防止膜としてのTi膜を追加したといっても、加工がむずかしくなるといった問題は生じない。すなわち、1回の異方性エッチングで積層膜の加工を行えるため、製造プロセスが、特に複雑化するような事態は生じない。
(4) (1)記載の固体撮像素子であって、前記受光部上の領域において、前記遮光層を構成する前記積層膜の側面に、低屈折率膜/高屈折率膜からなる導光用の膜が形成され、これによって、光導波路が形成されることを特徴とする固体撮像素子。
この固体撮像素子によれば、反射防止膜による迷光対策に加えて、光導波路の形成による集光率の向上を図ることができる。積層膜の側面に、低屈折率膜/高屈折率膜からなるサイドウオールを形成すると、その膜の界面において光の全反射特性を得ることができ、したがって、斜め上方から開口部に入射した光を、受光部に効率的に導くことができる。すなわち、受光部上の開口部を導波路として機能させることができ、光センサの感度の向上が可能となる。
(5) (4)記載の固体撮像素子であって、前記低屈折率膜はシリコン酸化膜(SiO膜)であり、前記高屈折率膜は窒化シリコン膜(SiN膜)であることを特徴とする固体撮像素子。
この固体撮像素子によれば、SiO膜、SiN膜を使用することによって、製造プロセスを複雑化させることなく、導光用の膜を形成することができる。
(6)受光部と、この受光部で生成された電荷を転送する電荷転送部と、前記電荷転送部を覆うように選択的に形成された遮光層と、入射光を前記受光部に導く光導波路と、を有する固体撮像素子の製造方法であって、半導体基板内に前記受光部を形成する第1の工程と、半導体基板内および半導体基板上に、電荷転送電極を含む前記電荷転送部を形成する第2の工程と、前記受光部ならびに前記電荷転送部上に、下地膜としての窒化チタン(TiN)膜/遮光膜としてのタングステン(W)膜/反射防止膜としての窒化チタン(TiN)膜の積層膜からなる遮光層を形成した後、その遮光層の、前記受光部上に位置する部分を選択的に除去して前記遮光層を貫通する開口部を形成する第3の工程と、前記積層膜からなる前記遮光層上に、低屈折率膜/高屈折率膜からなる膜を形成した後、その低屈折率膜/高屈折率膜からなる膜に対して異方性エッチングを実施し、これによって、前記積層膜からなる前記遮光層の側面に前記低屈折率膜/高屈折率膜からなる、導光用の膜を形成し、前記開口部を光導波路として機能させる第4の工程と、を含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
この固体撮像素子の製造方法によれば、半導体素子の製造に通常使用される材料を用い、かつ、CVDとエッチング技術を用いて、製造プロセスを特に複雑化させることなく、微細、高精度かつ高感度の固体撮像素子(CCD型光センサ,MOS型光センサ)を、効率的に製造することができる。
本発明によれば、遮光膜(例えばW膜)上に、反射防止膜(例えば、TiN膜)を設けることによって、製造プロセスを特に複雑化することなく、不要な反射光や散乱光を低減することができる。
また、遮光膜(W)と反射防止膜(TiN)を含む膜の側壁に、低屈折率膜と高屈折率膜からなる導光用の光反射膜を形成することによって、受光部上の開口部を光導波路として機能させることができる。したがって、固体撮像素子(光センサ)の感度を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、製造プロセスを特に複雑化させることなく、微細、高精度かつ高感度の固体撮像素子(CCD型光センサ,MOS型光センサ)を実現することが可能である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の固体撮像素子のレイアウトについて説明する。
図1は、本発明に係る固体撮像素子の平面模式図である。図1に示されるように、CCDを用いた固体撮像素子100は、撮像素子形成領域47と、その周囲に設けられたパッド45を備える。
撮像素子形成領域47には、受光領域43(光電変換部13(フォトセンサ)30と、電荷取り出し部40と、垂直転送路15とを備える)と、水平転送路(HCCD)39と、出力アンプ41と、出力端子42と、が設けられる。電荷撮り出し部40と垂直転送路15及び水平転送路39は電荷転送部として機能する。
図2は、図1に示す固体撮像素子の画素部の拡大平面図である。
図示されるように、光電変換素子であるフォトセンサ(受光部)30が多数形成され、各光電変換部(受光部)30で発生した信号電荷を列方向に転送するための垂直転送路15(図1参照)用の駆動電極16が、複数のフォトセンサ列の間を蛇行して形成される。
図3は、図2のA−A線に沿う固体撮像素子の一例の断面構造を示す断面図である。
この固体撮像素子は、n型半導体基板1上に形成される。電荷取り出し部40上に、ゲート酸化膜2(2a,2b,2c)を介して第1層電極3aと第2層電極3bとが酸化シリコン膜4aとHTO膜4bとからなる電極間絶縁膜4を介して配列されている。第1電極層3aと第2電極層3bは、「電荷転送電極」を構成する。また、参照符号111はn型不純物層であり、参照符号113はp型不純物層である。また、電荷転送電極(3a,3b)上には、第1の酸化膜5a、シリコン窒化膜(SiN)6、第2の酸化膜5bが形成される。
また、光電変換部(受光部)30は、p型半導体層12とpn接合を形成するn型不純物領域31と、このn型不純物領域31表面に形成された表面電位調整層としての高濃度のp型不純物領域32とで形成されている。参照符号11は、チャネルストップ領域である。ゲート酸化膜2は、酸化シリコン(SiO)膜からなるボトム酸化膜2aと、窒化シリコン(SiN)膜2bと、酸化シリコン(SiO)膜からなるトップ酸化膜2cとを含む積層構造(ONO)膜で構成される。またp型半導体層12の下方にはp型半導体層からなるオーバーフローバリア層13が形成されており、電圧を印加することにより、電荷の引き出しができるようになっている。
第1層電極3aおよび第2層電極3b上には、酸化シリコン膜5a,5bが形成されている。この酸化シリコン膜(5a,5b)上には、密着層として機能する薄いTiN(窒化チタン)膜7a、ならびに、遮光膜として機能するタングステン(W)膜7bが順次、積層形成されており、さらに、そのタングステン(W)膜7b上には、光反射防止膜(迷光を抑制するための膜)として機能する薄いTiN(窒化チタン)膜7cが形成されている。以下、この3層の積層膜(TiN膜7a,W膜7b,TiN膜7c)をまとめて、「TiN/W/TiN膜7」、あるいは、「遮光層7」と記載する。
このTiN/W/TiN膜(遮光層)7は、光電変換部(受光部)30上において部分的に除去されている(つまり、開口部が設けられている)。これによって、入射光が光電変換部(受光部)30に到達することができる。この開口部は、TiN/W/TiN膜7を、異方性エッチング(RIE)によって選択的に除去することにより形成される。
図3において、TiN/W/TiN膜7上には、層間絶縁膜としての酸化膜(CVDSiO膜)8が形成され、その上にパッシベーション膜としてのシリコン窒化膜(SiN膜)9が形成されている。
さらに、その上には、有機膜やBPSG膜(ボロンドープのリンシリケートガラス)膜等からなる平坦化層24が形成され、その上に、カラーフィルタ50が形成されている。また、カラーフィルタ上には、平坦化膜70を介して、マイクロレンズ(オンチップレンズ)60が形成されている。
ここで、図3の点線の矢印で示されるように、入射光LがTiN/W/TiN膜7に入射した場合を想定する。金属膜であるW膜は反射材料としての性質を示すため、W膜7b上にTiN膜7cがないとすると、入射光が反射して反射光(散乱光)L1,L2となり、W膜7b以降の膜形成(つまり、CVDSiO膜8やSiN膜9の膜形成)に悪影響を及ぼし、このことが製造プロセス上の不安定要因となる場合も生じ得る。また、光電変換部(受光部)30に向かうべき入射光がW膜7bによって乱反射する場合もあり得る。
しかし、図3では、W膜7b上には、光反射防止膜として機能するTiN膜7cが設けられているため、反射光(散乱光)L1,L2が低減される(図3中、L1,L2に(×)が記載されているのは、L1,L2が極めて抑制されることを意味している)。
また、製造プロセスの観点から考察すると、もともと、下地のTiN膜(密着層)7a上にW膜7bが設けられており、TiN膜7cが追加されたからといって、加工が困難になる懸念は生じない。また、CVD技術を用いて連続的に、TiN膜7a,W膜7b,TiN膜7cを堆積した後、エッチングマスクを用いてリアクティブイオンエッチング(RIE)により、それらの膜を連続的にエッチングすることによって、光電変換部(受光部)30上に開口を設けることができ、製造プロセス的には、何ら困難は生じない。
また、反射防止膜として機能するTiN膜7cは、受光部30上の開口部の側面の上方に回り込んで形成されるため、この点、散乱光(迷光)対策が強化されているといえる。
次に、図3の固体撮像素子の製造方法について、図4〜図7を用いて説明する。
図4は、図3の固体撮像素子の第1の製造工程における断面図である。
まず、図4に示すように、n型半導体基板1内に、p型半導体層からなるオーバーフローバリア層13を形成するための不純物(B)をイオン打ち込みし、さらに、p型半導体層12を形成するための不純物(B)をイオン打ち込みし、熱処理により活性化させる。続いて、光電変換部(受光部)30においてp型層32とn型層30を形成し、電荷取り出し部40において、n型層111とp型層113を形成し、また、p型のチャネルストップ領域11を形成する。
続いて、酸化シリコン(SiO)膜からなるボトム酸化膜2aと、窒化シリコン(SiN)膜2bと、酸化シリコン(SiO)膜からなるトップ酸化膜2cとを含む積層構造(ONO)膜を形成する。この積層構造膜はゲート絶縁膜2となる。
さらに、電荷取り出し部40において、ゲート酸化膜2(2a,2b,2c)上に、ドープトポリシリコンからなる第1層電極3aと第2層電極3bを形成する。第1層電極3aと第2層電極3bとの間には、酸化シリコン膜4aとHTO膜4bとからなる電極間絶縁膜4を形成する。これによって、電荷転送電極が形成される。
続いて、電荷転送電極上に、第1の酸化膜5aを形成し、次に、光電変換部30上において、その第1の酸化膜5aを選択的に除去する。そして、その光電変換部(受光部)30上のゲート酸化膜2上にシリコン窒化膜(SiN膜)6を形成し、続いて、第2の酸化膜5bを形成する。このようにして、図4に示されるデバイス構造が形成される。
図5は、図3の固体撮像素子の第2の工程における断面図である。
図示するように、第2の酸化膜5b上に、下地のTiN膜7a,遮光膜としてのW膜7b,反射防止膜としてのTiN膜7cを、CVD法により順次、積層形成する。これによって、TiN/W/TiN膜7が形成される。
図6は、図3の固体撮像素子の第3の工程における断面図である。
次に、図6に示すように、フォトリソグラフィ技術により、受光部30上のTiN/W/TiN膜7を選択的に除去する。すなわち、受光部30上において開口部(OP)を形成する。TiN/W/TiN膜7の選択的除去には、RIE(リアクティブイオンエッチング)のような異方性エッチングを利用する。TiN/W/TiN膜7は、1回のドライエッチングで加工が可能であり、製造プロセス上、特に困難はない。
また、図6から明らかなように、反射防止膜としてのTiN膜7cは、受光部30上の開口部(OP)の側面の上方に回り込んで形成されるため(図6中、参照符号“S”で示される部分)、この部分における散乱光(迷光)の発生が防止される。よって、散乱光が受光部30に到達しにくくなり、迷光対策が強化されていることになる。
図7は、図3の固体撮像素子の第4の工程における断面図である。
続いて、図7に示すように、TiN/W/TiN膜7上に、層間絶縁膜としての酸化膜(CVDSiO膜)8を形成し、さらに、その上にパッシベーション膜としてのシリコン窒化膜(SiN膜)9を形成する。続いて、パッシベーション膜としてのシリコン窒化膜(SiN膜)9上に、有機膜やBPSG膜(ボロンドープのリンシリケートガラス)膜等からなる平坦化層24を形成する。そして、平坦化層24上に、カラーフィルタ50を形成し、そのカラーフィルタ上に平坦化膜70を介して、マイクロレンズ(オンチップレンズ)60を形成する。このようにして、固体撮像素子(図3)が完成する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、光電変換部(受光部)30上の開口部(OP)の側壁に導光用の反射膜を形成し、その開口部(OP)を光導波路(P)として活用する。つまり、W膜7b上の反射防止膜7cによる不要な反射光や散乱光の低減効果に加えて導波路による集光効果を生じさせ、製造プロセス上の不安定要素(不要反射や散乱)の低減と、光センサの高感度化との双方を達成するものである。
図8は、本発明の固体撮像素子の他の例(開口部の側壁に導光用の反射膜を形成した例)の断面構造を示す断面図である。
図8の基本的な構造は図3と同じである。ただし、図8の場合、図3に示される開口部(OP)が光導波路(P)として機能するように、TiN/W/TiN膜7の側面に、低屈折率の膜(SiO膜)82ならびに高屈折率の膜(SiN膜)84を設けている。
ここで、低屈折率の膜(SiO膜)82の屈折率をn1とし、また、高屈折率の膜(SiN膜)84の屈折率をn2とした場合、例えば、n1=1.45,n2=2.0である。このような、屈折率が大きく異なる膜の界面では、斜め上方からの入射光が全反射する。従って、図8に示される入射光L4(太い点線の矢印で示される)は、光導波路(P)によって、効率的に光電変換部(受光部)30に導かれることになり、このことは、光センサの感度向上に貢献する。
一方、前掲の実施形態と同様に、不要な入射光L5は、反射防止膜として機能するTiN膜7cによって反射(散乱)が防止され、したがって、反射光(散乱光)L6が低減され、上層の膜の形成に与える悪影響が軽減される。
なお、図8では、低屈折率の膜82としてSiO膜を使用し、高屈折率の膜84としてSiN膜を使用しているが、膜の組合せはこれに限定されるものではない。例えば、膜の組合せとしては、SiO膜(n1=1.45)/アモルファスシリコン膜(n2=2.8)でもよく、また、SiO膜(n1=1.45)/DLC(ダイアモンド・ライク・カーボン:n2=3.0)も採用可能である。
図9〜図11は、各々、図8の固体撮像素子の製造方法の主要な工程を説明するための断面図である。以下で説明される工程は、図4〜図7を用いた上述の説明と共通する部分が多いため、ここでは、重複した説明を省き、本実施形態の特徴である、“導波路の形成”に関する部分に絞って説明する。
本実施形態では、先に説明した図6の工程の終了後に、さらに、図9に示すように、低屈折率の膜(SiO膜)82ならびに高屈折率の膜(SiN膜)84を順次、CVD法により積層形成する。
次に、図10に示すように、低屈折率の膜(SiO膜)82ならびに高屈折率の膜(SiN膜)84に対して、RIEによる全面エッチングを施す。これによって、TiN/W/TiN膜7の側面に、低屈折率の膜(SiO膜)82ならびに高屈折率の膜(SiN膜)84からなる側壁(サイドウオール)が形成される。これによって、2層の膜の界面で光を反射することが可能となり、結果的に、開口部が光導波路(P)として機能するようになる。したがって、光センサの感度が向上する。
続いて、図11に示すように、有機膜やBPSG膜(ボロンドープのリンシリケートガラス)膜等からなる平坦化層24を形成する。そして、平坦化層24上に、カラーフィルタ50を形成し、そのカラーフィルタ上に平坦化膜70を介して、マイクロレンズ(オンチップレンズ)60を形成する。このようにして、固体撮像素子(図8)が完成する。
なお、以上の実施形態の説明においては、CCD型の固体撮像素子を例にとり説明したが、本発明はMOS型の固体撮像素子にも同様に適用可能である。また、受光部(フォトセンサ)30の配列も図2に示したものに限らず、例えば正方格子配列であっても良い。
以上説明したように、本発明によれば、遮光膜としてのW膜上に、反射防止膜としてのTiN膜を設けることによって、不要な反射光や散乱光による製造プロセスの不安定化を抑制することができる。また、受光部上のTiN/W/TiN膜を除去して開口を形成した後、そのTiN/W/TiN膜の側壁に、低屈折率膜と高屈折率膜からなる導光用の光反射膜を形成することによって開口部が光導波路として機能し、これによって、光センサの感度を向上させることができる。
したがって、本発明によれば、製造プロセスを特に複雑化させることなく、微細、高精度かつ高感度の固体撮像素子(CCD型光センサ,MOS型光センサ)を実現することが可能である。
本発明は、製造プロセスを特に複雑化させることなく、不要な反射光(散乱光)を低減し、また、集光効率を向上させて光センサの感度を向上させるという効果を奏し、したがって、微細、高精度かつ高感度の固体撮像素子(CCD型光センサ,MOS型光センサ)ならびにその製造方法として有用である。
本発明に係る固体撮像素子の平面模式図である。 図1に示す固体撮像素子の画素部の拡大平面図である。 図2の本発明の固体撮像素子の一例におけるA−A線に沿う断面図である。 図3の固体撮像素子の製造方法を説明するための、第1の製造工程における断面図である。 図3の固体撮像素子の製造方法を説明するための、第2の製造工程における断面図である。 図3の固体撮像素子の製造方法を説明するための、第3の製造工程における断面図である。 図3の固体撮像素子の製造方法を説明するための、第4の製造工程における断面図である。 本発明の固体撮像素子の他の例(TiN/W/TiN膜の側面に導光用の膜を形成した例)の断面構造を示す断面図である。 図8の固体撮像素子の主要な(特徴的な)製造工程を説明するための断面図である。 図8の固体撮像素子の主要な(特徴的な)製造工程を説明するための断面図である。 図8の固体撮像素子の主要な(特徴的な)製造工程を説明するための断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2(2a〜2c) ゲート酸化膜
3a,3b 転送電極
4 電極間絶縁膜
5a,5b 酸化膜(酸化シリコン膜)
7 TiN/W/TiN膜(遮光層)
8 酸化膜
11 チャネルストップ領域
12 遮光性材料膜
13 オーバーフローバリア層
15 垂直転送路
30 フォトセンサ(光電変換部(受光部))
40 電荷転送部
41 出力アンプ
43 受光領域
45 パッド
47 撮像素子形成領域
50 カラーフィルタ
70 平坦化膜
82 低屈折率の膜(SiO膜)
84 高屈折率の膜(SiN膜)
100 固体撮像素子

Claims (6)

  1. 受光部と、
    この受光部で生成された電荷を転送する電荷転送部と、
    下地膜としての窒化チタン(TiN)膜/遮光膜としてのタングステン(W)膜/反射防止膜としての窒化チタン(TiN)膜の積層膜からなるとともに前記電荷転送部を覆うように選択的に形成された遮光層と、
    を有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 請求項1記載の固体撮像素子であって、
    前記受光部上において、前記積層膜は選択的に除去されて開口部が形成されており、前記積層膜の最上層に位置する前記反射防止膜としての窒化チタン(TiN)膜は、その開口部の側面に回り込むように形成されていることを特徴とする固体撮像素子。
  3. 請求項1記載の固体撮像素子であって、
    前記電荷転送路上を覆う遮光層は、前記窒化チタン(TiN)膜/遮光膜としてのタングステン(W)膜/反射防止膜としての窒化チタン(TiN)膜の各々を、1回の異方性エッチングによって連続的に加工することによって形成されたものであることを特徴とする固体撮像素子。
  4. 請求項1記載の固体撮像素子であって、
    前記受光部上の領域において、前記遮光層を構成する前記積層膜の側面に、低屈折率膜/高屈折率膜からなる導光用の膜が形成され、これによって、光導波路が形成されることを特徴とする固体撮像素子。
  5. 請求項4記載の固体撮像素子であって、
    前記低屈折率膜はシリコン酸化膜(SiO膜)であり、前記高屈折率膜は窒化シリコン膜(SiN膜)であることを特徴とする固体撮像素子。
  6. 受光部と、この受光部で生成された電荷を転送する電荷転送部と、前記電荷転送部を覆うように選択的に形成された遮光層と、入射光を前記受光部に導く光導波路と、を有する固体撮像素子の製造方法であって、
    半導体基板内に前記受光部を形成する第1の工程と、
    半導体基板内および半導体基板上に、電荷転送電極を含む前記電荷転送部を形成する第2の工程と、
    前記受光部ならびに前記電荷転送部上に、下地膜としての窒化チタン(TiN)膜/遮光膜としてのタングステン(W)膜/反射防止膜としての窒化チタン(TiN)膜の積層膜からなる遮光層を形成した後、その遮光層の、前記受光部上に位置する部分を選択的に除去して前記遮光層を貫通する開口部を形成する第3の工程と、
    前記積層膜からなる前記遮光層上に、低屈折率膜/高屈折率膜からなる膜を形成した後、その低屈折率膜/高屈折率膜からなる膜に対して異方性エッチングを実施し、これによって、前記積層膜からなる前記遮光層の側面に前記低屈折率膜/高屈折率膜からなる導光用の膜を形成し、前記開口部を光導波路として機能させる第4の工程と、
    を含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
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