JP2008025231A - 笠木によるパラペット被覆構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 種々のサイズのパラペットに容易に対応でき、しかも経済性や施工作業性が良好な、笠木によるパラペット被覆構造を提供する。
【解決手段】 笠木Kは、パラペットP上端部の上面を覆う天板Tと、その天板Tの一側端部に連結されてパラペットP上端部の一側面を覆う第1の側板SRと、同天板Tの他側端部に連結されてパラペットP上端部の他側面を覆う第2の側板SLとより分割構成され、笠木の支持手段Jは、パラペットPの上端部に固着されるベース枠JBと、このベース枠に第1の側板SRを着脱可能に結合する第1の支持枠JRと、同じくベース枠に第2の側板SLを着脱可能に結合する第2の支持枠JLとを備え、天板Tと各側板SR,SLとの間には、その間の漏水を阻止する防水手段s1,s2が設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パラペットの上端に支持手段を介して笠木を取付け、この笠木によりパラペット上端部を覆うようにした、笠木によるパラペット被覆構造に関する。
従来より、パラペット(例えば、鉄筋コンクリート製建物の陸屋根の周囲を取り囲む低い鉛直壁や、商店の建物の正面上部の鉛直壁)の上端部の上面と両側面を、笠木と呼ばれるカバー部材により被覆することにより、日光や雨水等からパラペットを保護するようにしている。そして、従来では、パラペットの上端部に所定間隔おきに支持手段たる支持ブラケットを固定し、それらブラケットに一体物の笠木を上方より嵌め込んで固定している(下記特許文献を参照)。
特開平9−3610号公報 特開平1−81586号公報
従来構造では、笠木全体が一体物であったため、パラペットの幅の大小に応じて種々の大きさの笠木を製作し、ストックしておく必要があり、それだけコスト高になるばかりか、それらの保管、管理等も煩雑になっていた。また笠木が一体物のため、幅広のパラペットに対応する場合に、笠木自体が大型し、重量増となって、パラペットへの取付け時や運搬時等において笠木の取り扱い作業に多大の手間と労力を要し、作業能率が悪い問題もある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものにおいて、種々のサイズのパラペットに容易に対応でき、しかも経済性や施工作業性が良好な、笠木によるパラペット被覆構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、パラペットの上端部に支持手段を介して笠木を取付け、この笠木によりパラペット上端部を覆うようにした、笠木によるパラペット被覆構造において、前記笠木は、パラペット上端部の上面を覆う天板と、その天板の一側端部に連結されてパラペット上端部の一側面を覆う第1の側板と、同天板の他側端部に連結されてパラペット上端部の他側面を覆う第2の側板とより分割構成され、前記支持手段が、前記パラペットの上端部に固着されるベース枠と、このベース枠に前記第1の側板を着脱可能に結合する第1の支持枠と、同じくベース枠に前記第2の側板を着脱可能に結合する第2の支持枠とを備え、前記天板と各側板との間には、その間の漏水を阻止する防水手段が設けられることを特徴とする。
また請求項2の発明は、請求項1の上記特徴に加えて、前記天板と各側板との間の接続が、その何れか一方に設けた嵌合雌部と、その何れか他方に設けた嵌合雄部との、パラペット幅方向に沿う同一方向からの嵌合によりなされることを特徴とする。
また請求項3の発明は、請求項2の上記特徴に加えて、前記天板と各側板との間の接続部には、その間をシールするシール部材が前記防水手段として設けられ、前記嵌合雌部と前記嵌合雄部との嵌合状態が、前記シール部材が前記天板と各側板との間に及ぼす摩擦力により保持されることを特徴とする。
また請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかの上記特徴に加えて、前記各支持枠が、基端部が前記ベース枠にパラペット幅方向に位置調節可能に且つ着脱可能に装着され先端部が対応する側板の下部に係脱可能に係止し得る第1枠体と、基端部が前記ベース枠にパラペット幅方向に位置調節可能に且つ着脱可能に装着される第2枠体と、この第2枠体の先端部に相対回動可能に連結されて対応する側板の上下中間部に着脱可能に装着される第3枠体とを備えたことを特徴とする。
また請求項5の発明は、請求項4の上記特徴に加えて、前記ベース枠には、パラペット幅方向に延びる相互に平行に並ぶ複数条の係合溝が設けられ、前記第1,第2枠体は、前記係合溝にパラペット幅方向に相対摺動可能に係合され、その係合位置を前記係合溝の長手方向に沿う任意の位置で固定し得る固定手段が、該第1,第2枠体と前記ベース枠間に各々設けられることを特徴とする。
また請求項6の発明は、請求項4又は5の上記特徴に加えて、前記第3枠体が、対応する側板内面にその長手方向に沿って設けた係合溝に相対摺動可能に係合され、その係合位置を前記係合溝の長手方向に沿う任意の位置で固定し得る固定手段が該第3枠体と、前記対応する側板との間に設けられることを特徴とする。
また請求項7の発明は、請求項5の上記特徴に加えて、前記ベース枠の前記係合溝には、前記天板の、パラペット幅方向の中間部を支持し得る中間支持体の下端部が相対摺動可能に係合され、その係合位置を前記係合溝の長手方向に沿う任意の位置で固定し得る固定手段が該中間支持体と前記ベース枠との間に設けられることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、笠木を、パラペット上端部の上面を覆う天板と、その天板の一側端部に連結されてパラペット上端部の一側面を覆う第1の側板と、同天板の他側端部に連結されてパラペット上端部の他側面を覆う第2の側板とより分割構成したので、パラペットの幅が大小異なる場合に、その幅の大小により天板のサイズだけ変更すればよく、第1,第2の側板はパラペットの幅に関係なく共通に使用できることから、それだけコスト節減が図られる。またこのように笠木を分割構成したことで個々の部品が小型、軽量化されるため、パラペットへの取付け時や運搬時等において取り扱い作業が簡便且つ容易となり、作業能率の向上が図られる。また天板と各側板との間に防水手段が設けられるので、笠木を天板と一対の側板とに分割構成しても、その天板と各側板との間から漏水するのを防止できる。また組付けに当たっては、第1,第2の側板を第1,第2支持枠により、パラペットにベース枠を介して個別に且つ容易に取付けることができ、その取付後に天板を両側板に連結すれば済むことから、パラペットの幅の大小に関係なく笠木を能率よく的確に組み立てることができる。
また特に請求項2の発明によれば、天板と各側板との間の接続は、その何れか一方に設けた嵌合雌部と、その何れか他方に設けた嵌合雄部との、パラペット幅方向に沿う同一方向からの嵌合によりなされるので、笠木を上記のように分割構成しても、その天板と各側板との間の接続作業が簡便且つ容易となる。
また特に請求項3の発明によれば、天板と各側板との間の接続部には、その間をシールするシール部材が前記防水手段として設けられ、そのシール手段が天板と各側板との間に及ぼす摩擦力により、前記嵌合雌,雄部の嵌合状態が保持されるので、天板と各側板との間の接続部をシールするシール部材を、その間の摩擦連結手段に兼用できて、構造簡素化が図られる。
また特に請求項4の発明によれば、前記各支持枠は、基端部がベース枠にパラペット幅方向に位置調節可能に且つ着脱可能に装着され先端部が対応する側板の下部に係脱可能に係止し得る第1枠体と、基端部がベース枠に幅方向に位置調節可能に且つ着脱可能に装着される第2枠体と、この第2枠体の先端部に相対回動可能に連結されて対応する側板の上下中間部に着脱可能に装着される第3枠体とを備えるので、パラペットの幅の大小に関係なく共通サイズのベース枠の使用が可能となり、更なるコスト節減が図られる。また第1枠体と、第3枠体を予め連結した第2枠体とをベース枠の所定位置にそれぞれ支持した状態で、第3枠体に支持した各側板を、第2,第3枠体間の連結部周りに単に回動させて第1枠体に係止させるだけで、各側板の取付位置、姿勢を難なく確定でき、それだけ組付け作業能率を向上させることができる。
また特に請求項5の発明によれば、ベース枠には、幅方向に延びる相互に平行に並ぶ複数条の係合溝が設けられ、第1,第2枠体は、係合溝に幅方向に相対摺動可能に係合され、その係合位置を前記係合溝の長手方向に沿う任意の位置で固定し得る固定手段が、該第1,第2枠体とベース枠間に各々設けられるので、ベース枠への第1,第2枠体の取付構造を極力簡素化でき、コスト節減が図られる。
また特に請求項6の発明によれば、第3枠体は、対応する側板内面にその長手方向に沿って設けた係合溝に相対摺動可能に係合され、その係合位置を前記係合溝の長手方向に沿う任意の位置で固定し得る固定手段が該第3枠体と、対応する側板との間に設けられるので、第2,第3枠体をベース枠に位置決めする際に側板と第3枠体間の相対摺動が許容され、それだけ側板の組付け作業性が向上する。
また特に請求項7の発明によれば、ベース枠の係合溝には、天板の、パラペット幅方向の中間部を支持し得る中間支持体の下端部が相対摺動可能に係合され、その係合位置を係合溝の長手方向に沿う任意の位置で固定し得る固定手段が該中間支持体とベース枠との間に設けられるので、天板が幅広の場合でも、その中間部の撓み変形を上記中間支持体により効果的に防止できる。しかも第1,第2枠体をパラペット幅方向に位置調節可能に装着するためにベース枠に設けられる係合溝を利用した簡単な構造により、中間支持体をベース枠に位置調節可能に装着可能となる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
添付図面において、図1〜図10は本発明の実施例を示すものであって、図1は、笠木のパラペットへの取付状態を示す一部破断全体斜視図、図2は、図1の2−2線拡大断面図(図3の2−2線断面図)、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は、笠木及びその支持手段の要部分解斜視図、図7は、笠木の組付け手順前半を示す説明断面図、図8は、笠木の組付け手順後半を示す説明断面図、図9は、縦列する笠木相互の継ぎ目部分の防水構造を示す斜視図、図10は、図9の10−10線拡大断面図である。
先ず、図1,図2において、鉄筋コンクリート製の建物の屋上部分には、その四方を取り囲むように起立した比較的背の低い鉛直壁、即ちパラペットPが、屋上部躯体と一体的に立設される。このパラペットPの上端部には支持手段Jを介して笠木Kが取付けられており、この笠木KによりパラペットP上端部を覆うことで該上端部が日光や雨に晒されるのを防止し、パラペットPの耐久性向上が図られている。次にその笠木KのパラペットPへの取付構造の一例を図2〜図6を併せて参照して、具体的に説明する。
その笠木Kは、パラペットP上端部の上面を覆う天板Tと、その天板Tの幅方向一側端部に連結されてパラペットP上端部の一側面を覆う第1の側板SRと、同天板Tの幅方向他側端部に連結されてパラペットP上端部の他側面を覆う第2の側板SLとより分割構成される。天板Tは、矩形状のステンレス鋼板等の金属板をプレス成形して製作され、また各側板SR,SLは、アルミ等の金属材料又はFRP等の強化合成樹脂材料を一方向に押出し成形又は引き抜き成形したものを所定長さに裁断して製作される。
前記支持手段Jは、パラペットPの上端部にコンクリートビスb0等の固着手段により相互に間隔をおいて固着される複数のベース枠JBと、この各ベース枠JBに第1の側板SRを着脱可能に結合する第1の支持枠JRと、同じく各ベース枠JBに第2の側板SLを着脱可能に結合する第2の支持枠JLとを備える。
各ベース枠JBには、パラペット幅方向に延びて平行に並ぶ複数条の係合溝(図示例では第1,第2係合溝g1,g2)が設けられ、その各係合溝g1,g2の左右両側壁の上端には、相対向する内向きの抜け止めフランジ部f,fがそれぞれ一体に連設される。
前記第1の支持枠JRは、基端部がベース枠JBにパラペット幅方向に位置調節可能に且つ着脱可能に装着され先端部が対応する第1の側板SRの下部に係脱可能に係止し得る第1枠体1と、基端部が前記ベース枠JBにパラペット幅方向に位置調節可能に且つ着脱可能に装着される第2枠体2と、この第2枠体2の先端部に相対回動可能にヒンジ連結4されて対応する第1の側板SRの上下中間部に着脱可能に装着される第3枠体3とより構成されている。
第1枠体1は、係合溝g1,g2に摺動可能に嵌入、係合し得る水平な帯板状の内板部1aと、その内板部1aの外端に一体に連設されて外方下向きに傾斜して延びる帯板状の外板部1bとより全体として「く」字状に形成される。内板部1aには、複数のネジ孔が設けられ、それらネジ孔に螺挿した固定手段としての複数の第1ビスb1を係合溝g1,g2の底壁に押し当てるようにして締め込むことで、内板部1aを係合溝g1,g2の抜け止めフランジ部f,fに圧接、係合させ、これにより第1枠体1がベース枠JBに、係合溝g1,g2における任意の係合位置で固着される。外板部1bの先端は、第1の側板SRの下端に連設した鉤状係止部SRaに係脱可能に係止される。尚、その係脱の際には、外板部1b及び側板SRの少なくとも一方が弾性変形する。
また第2枠体2は、係合溝g1,g2に摺動可能に嵌入、係合し得る水平な帯板状に形成される。その第2枠体2の外端には、第1の側板SRの長手方向に沿って延びる帯板状の第3枠体3が相対回動可能にヒンジ連結4されており、その第2,第3枠体2,3により、首振り可能なT字状の連結枠Uが構成される。第2枠体2には、複数のネジ孔が設けられ、それらネジ孔に螺挿した固定手段としての複数の第2ビスb1を係合溝g1,g2の底壁に押し当てるようにして締め込むことで、第2枠体2を係合溝g1,g2の抜け止めフランジ部f,fに圧接、係合させ、これにより第2枠体2がベース枠JBに、係合溝g1,g2における任意の係合位置で固着される。
前記第3枠体3は、第1の側板SRの上下中間部の内側面側に該側板SRの長手方向に沿って形成した第3係合溝g3に相対摺動可能に嵌入、係合される。その第3係合溝g3の上下両側壁の内端には、相対向する内向きの抜け止めフランジ部f′,f′がそれぞれ一体に連設される。そして、第3枠体3には、複数のネジ孔が設けられ、それらネジ孔に螺挿した固定手段としての複数の第3ビスb3を係合溝g3の底壁に押し当てるようにして締め込むことで、第3枠体3を係合溝g3の抜け止めフランジ部f′,f′に圧接、係合させ、これにより第3枠体3がベース枠JBに、係合溝g3における任意の係合位置で固着される。
尚、第2支持枠JLの構造も、第1支持枠JRの前記構造と基本的に同一であるので、説明を省略する。
前記天板Tと各側板SR,SLとの間は各々着脱可能に接続されており、その接続は、各側板SR,SLの上端部に設けた横向きの嵌合雌部と、天板Tの左右両端部に設けた嵌合雄部との、パラペット幅方向に沿う同一方向からの嵌合を以って、行われる。
前記嵌合雌部として図示例では、各側板SR,SLの上部に、同一高さで且つ同一方向に開口した嵌合溝部5R,5Lが形成され、それら嵌合溝部5R,5Lに天板Tの左右一端部Taと、左右他端部に形成されて該一端部Taを同方向に突き出す折り返し端部Tbとがそれぞれ抜差可能に嵌合、接続され、前記天板Tの一端部Taと折り返し端部Tbとが嵌合雄部を構成する。そして、その天板Tと各側板SR,SLとの間の接続部には、その間をシールするシール部材s1,s2が設けられ、それらシール部材s1,s2は、天板Tと各側板SR,SLとの間の漏水を阻止する防水手段を構成する。
前記シール部材s1,s2は、各側板SR,SLの上端部の、天板Tとの対向面に凹設した上向きのシール溝に嵌着されており、その嵌着状態でシール部材s1,s2の頭部が上方に突き出して天板T底面に圧接する。従って、この状態でシール部材s1,s2が前記天板Tと各側板SR,SLとの間に及ぼす摩擦力により、各側板SR,SLの嵌合雌部(前記嵌合溝部5R,5L)と、天板Tの嵌合雄部(前記一端部Ta及び折り返し端部Tb)との嵌合状態が保持される。
またベース枠JBには、天板Tの、パラペット幅方向の中間部を下側から支持する中間支持体Mがパラペット幅方向に位置調節可能に且つ着脱可能に装着される。この中間支持体Mは、ベース枠JBの何れかの係合溝g1,g2に相対摺動可能に嵌入、係合される基板部6と、この基板部6に一体的に立設される起立板部7と、その起立板部7に重合され且つビス止めされる帯板状の支持板部8とを備えており、その支持板部8の上端に、シール部材s3を挟んで天板Tの下面が支持される。前記基板部6には、複数のネジ孔が設けられ、それらネジ孔に螺挿した固定手段としての複数の第4ビスb4を係合溝g1,g2の底壁に押し当てるようにして締め込むことで、基板部6を係合溝g1,g2の抜け止めフランジ部f,fに圧接、係合させ、これにより基板部6がベース枠JBに、係合溝g1,g2における任意の係合位置で固着される。
ところで本実施例では、パラペットPが長く形成される場合には所定長さの笠木Kをパラペット長手方向に沿って縦列配置して使用され、その隣り合う笠木Kの隣接端部相互間(即ち継ぎ目10)を図9,図10に例示したようなカバー手段Cにより被覆して、そこからの漏水を防止できるようにしている。
即ち、そのカバー手段Cは、隣り合う笠木Kの継ぎ目10を広めに覆う帯板状の第1,第2カバー半体11,12と、その両カバー半体11,12相互間、及び各カバー半体11,12と笠木K(天板T,両側板SR,SL)外面との相互間を各々接合し且つシールするシール材13とより構成される。第1,第2カバー半体11,12は、帯板状の金属板を笠木Kの一半部及び他半部の各外面に沿って適宜折り曲げることで概ねL字状に各々形成されており、その各々のカバー半体11,12の内端部相互を上下に重合させることで、笠木Kの継ぎ目10を広範囲に被覆できるようになっている。
次に前記実施例の作用を説明する。先ず、笠木KをパラペットPに組み付ける手順について、図7,図8を併せて参照して説明する。
最初に、図7(A)に示すように、単体状態のベース枠JBの第1係合溝g1に、第1,第2支持枠JR,JLの各第1枠体1(内板部1a)を摺動可能に嵌入し、適宜位置で第1ビスb1の締付により固定する。その固定位置は、これから組み付けるべきパラペットPの幅の大小に合わせて設定される。
次に図7(B)に示すように、上記ベース枠JBをパラペットPの上面に所定間隔おきにコンクリートビスb0で固着する。
次いで、図7(C)に示すように、一方の側板SLの係合溝g3内に、第2枠体2が予めヒンジ連結4された第3枠体3(即ち連結枠Uの一端側)を嵌入し、その第3枠体3が係合溝g3内をその長手方向に摺動可能な状態としておく。この場合、第3枠体3にヒンジ連結4されている第2枠体2(即ち連結枠Uの他端側)は、側板SLに対し相対回動自在な状態にある。
次に、図8(D)に示すように、上記一方の側板SLを誤って外部に落下させることのないよう、上記第2枠体2(即ち連結枠Uの他端側)をベース枠JBの第2係合溝g2に嵌入させ、第2ビスb2で固定する。その後、第3枠体3(即ち連結枠Uの一端側)に対し上記一方の側板SLを相対摺動させることで、該側板SLのパラペット長手方向に沿う取付位置が定まる。
次いで、図8(E)に示すように、上記一方の側板SLを上記ヒンジ連結部4回りに相対回動させ、その側板SLの自由端(下端)にある鉤状係止部SLaに第1枠体1の自由端を弾力的に係止させ、これにより、該側板SLがベース枠JBの一方側で正規の取付位置・姿勢に固定される。
しかる後に、図8(F)に示すように、他方の側板SRも上記と同様の要領で、ベース枠JBの他方側で正規の取付位置・姿勢に固定する。これと前後して、中間支持体Mをベース枠JBの中間部に固定し、しかる後に、天板Tを、それの一端部Ta及び他端側折り返し端部Tbを両側板SL,SRの嵌合溝部5L,5Rに一方側からそれぞれ押し込んで嵌入させることで、天板Tの取付が完了する。
以上の手順により、複数組の笠木KをパラペットP上に縦列状態でセットした後、隣り合う笠木Kの継ぎ目10を覆うようにカバー手段Cの第1,第2カバー半体11,12を笠木K外面に被せ、その両カバー半体11,12相互間、並びに各カバー半体11,12と笠木K(天板T,両側板SR,SL)外面との相互間に、接着剤を兼ねるシール材13を塗布し、硬化させることでカバー手段Cを取付ける。
而して、本実施例においては、笠木Kが、パラペットP上端部の上面を覆う天板Tと、その天板Tの一側端部に連結されてパラペットP上端部の一側面を覆う第1の側板SRと、同天板Tの他側端部に連結されてパラペットP上端部の他側面を覆う第2の側板SLとより分割構成されるため、パラペットPの幅が大小異なる場合に、その幅の大小に応じて天板Tのサイズだけ変更すればよく、第1,第2の側板SR,SLはパラペットPの幅に関係なく共通に使用可能となり、それだけコスト節減が図られる。しかも笠木Kを分割構成したことで個々の要素(天板T、第1,第2の側板SR,SL)が小型、軽量化されるため、パラペットPへの取付け作業時や運搬時等において取り扱いが簡便且つ容易となり、作業能率の向上が図られる。
また天板Tと各側板SR,SLとの間に防水手段s1,s2が設けられるので、笠木Kの上記分割構成によっても、天板Tと各側板SR,SLとの間から漏水するのを防止できる。しかもその防水手段s1,s2が天板Tと各側板SR,SLとの間に及ぼす摩擦力により、天板Tと各側板SR,SLとの間の連結状態が維持されるので、それだけ構造簡素化が図られる。
また笠木Tの組付けに当たっては、第1,第2の側板SR,SLを第1,第2支持枠JR,JLにより、パラペットP(ベース枠JB)に個別に且つ容易に取付けることができ、それらの取付後に天板Tを両側板SR,SLに連結すれば済むことから、パラペットPの幅の大小に関係なく笠木Kを能率よく的確に組み立てることができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば、前記実施例では、パラペットPとして、鉄筋コンクリート製建物の屋上部分の鉛直壁を示したが、パラペットとしては、その他の建物の鉛直壁、例えば商店に使用される木造建物の正面上部の鉛直壁であってもよい。
また前記実施例では、笠木Kの天板TがパラペットP上端部の上面だけを覆い、笠木Kの両側板SR,SLがパラペットP上端部の両側面だけを覆うようにしたものを示したが、本発明では、天板がパラペット上端部の上面のみならず側面の一部をも覆うようにしてもよく、また少なくとも一方の側板SR,SLがパラペットP上端部の側面のみならず上面の一部をも覆うようにしてもよい。
また前記実施例では、天板Tと側板SL,SRとの各間の結合状態を、その間のシール部材s1,s2の摩擦力を利用して維持するようにしたものを示したが、本発明では、斯かる摩擦力に代えて、又は加えて、図示しない適当な結合手段(例えば溶接、接着、カシメ等)で天板Tと側板SL,SRとの各間を結合するようにしてもよい。
本発明の実施例に係る笠木のパラペットへの取付状態を示す一部破断全体斜視図 図1の2−2線拡大断面図(図3の2−2線断面図) 図2の3−3線断面図 図3の4−4線断面図 図3の5−5線断面図 笠木及びその支持手段の要部分解斜視図 笠木の組付け手順前半を示す説明断面図 笠木の組付け手順後半を示す説明断面図 縦列する笠木相互の継ぎ目部分の防水構造を示す斜視図 図9の10−10線拡大断面図
符号の説明
J・・・・支持手段
JB・・・ベース枠
JR・・・第1の支持枠
JL・・・第2の支持枠
K・・・・笠木
M・・・・中間支持体
P・・・・パラペット
SR・・・第1の側板
SL・・・第2の側板
T・・・・天板
Ta・・・嵌合雄部としての左右一端部
Tb1・・嵌合雄部としての折り返し端部
b1〜b4・・固定手段としての第1〜第4ビス
g1〜g3・・係合溝としての第1〜第3係合溝
s1,s2・・防水手段としてのシール部材
1・・・・第1枠体
2・・・・第2枠体
3・・・・第3枠体
5R,5L・・嵌合雌部としての嵌合溝部

Claims (7)

  1. パラペット(P)の上端部に支持手段(J)を介して笠木(K)を取付け、この笠木(K)によりパラペット(P)上端部を覆うようにした、笠木によるパラペット被覆構造において、
    前記笠木(K)は、パラペット(P)上端部の上面を覆う天板(T)と、その天板(T)の一側端部に連結されてパラペット(P)上端部の一側面を覆う第1の側板(SR)と、同天板(T)の他側端部に連結されてパラペット(P)上端部の他側面を覆う第2の側板(SL)とより分割構成され、
    前記支持手段(J)は、前記パラペット(P)の上端部に固着されるベース枠(JB)と、このベース枠に前記第1の側板(SR)を着脱可能に結合する第1の支持枠(JR)と、同じくベース枠に前記第2の側板(SL)を着脱可能に結合する第2の支持枠(JL)とを備え、
    前記天板(T)と各側板(SR,SL)との間には、その間の漏水を阻止する防水手段(s1,s2)が設けられることを特徴とする、笠木によるパラペット被覆構造。
  2. 前記天板(T)と各側板(SR,SL)との間の接続は、その何れか一方に設けた嵌合雌部(5R,5L)と、その何れか他方に設けた嵌合雄部(Ta,Tb)との、パラペット幅方向に沿う同一方向からの嵌合によりなされることを特徴とする、請求項1に記載の笠木によるパラペット被覆構造。
  3. 前記天板(T)と各側板(SR,SL)との間の接続部には、その間をシールするシール部材(s1,s2)が前記防水手段として設けられ、
    前記嵌合雌部(5R,5L)と前記嵌合雄部(Ta,Tb)との嵌合状態が、前記シール部材(s1,s2)が前記天板(T)と各側板(SR,SL)との間に及ぼす摩擦力により保持されることを特徴とする、請求項2に記載の笠木によるパラペット被覆構造。
  4. 前記各支持枠(JR,JL)は、基端部が前記ベース枠(JB)にパラペット幅方向に位置調節可能に且つ着脱可能に装着され先端部が対応する側板(SR,SL)の下部に係脱可能に係止し得る第1枠体(1)と、基端部が前記ベース枠(JB)にパラペット幅方向に位置調節可能に且つ着脱可能に装着される第2枠体(2)と、この第2枠体(2)の先端部に相対回動可能に連結(4)されて対応する側板(SR,SL)の上下中間部に着脱可能に装着される第3枠体(3)とを備えたことを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の笠木によるパラペット被覆構造。
  5. 前記ベース枠(JB)には、パラペット幅方向に延びる相互に平行に並ぶ複数条の係合溝(g1,g2)が設けられ、前記第1,第2枠体(1,2)は、前記係合溝(g1,g2)にパラペット幅方向に相対摺動可能に係合され、
    その係合位置を前記係合溝(g1,g2)の長手方向に沿う任意の位置で固定し得る固定手段(b1,b2)が、該第1,第2枠体(1,2)と前記ベース枠(JB)間に各々設けられることを特徴とする、請求項4に記載の笠木によるパラペット被覆構造。
  6. 前記第3枠体(3)は、対応する側板(SR,SL)内面にその長手方向に沿って設けた係合溝(g3)に相対摺動可能に係合され、
    その係合位置を前記係合溝(g3)の長手方向に沿う任意の位置で固定し得る固定手段(b1)が該第3枠体(3)と、前記対応する側板(SR,SL)との間に設けられることを特徴とする、請求項4又は5に記載の笠木によるパラペット被覆構造。
  7. 前記ベース枠(JB)の前記係合溝(g1,g2)には、前記天板(T)の、パラペット幅方向の中間部を支持し得る中間支持体(M)の下端部が相対摺動可能に係合され、その係合位置を前記係合溝(g1,g2)の長手方向に沿う任意の位置で固定し得る固定手段(b4)が該中間支持体(M)と前記ベース枠(JB)との間に設けられることを特徴とする、請求項5に記載の笠木によるパラペット被覆構造。
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