JP2008025180A - 水平支承装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】上部構造物の取付け構造を簡単にして、装置のコンパクト化を図った水平支承装置を提供することである。
【解決手段】上部構造物1の鉛直荷重を支持することなく、水平方向にせん断変形して、前記上部構造物1の水平荷重を支持する積層ゴム体2を備えた水平支承装置であって、前記積層ゴム体2は、上部鋼板21と下部鋼板22との間に中間鋼板23とゴム層24とを交互に積層し一体に成形したものであり、前記上部鋼板21の上面には、互いに離隔対向した少なくとも一対の逆L字形ブロック14が突設されており、上部構造物1の下面に固定された上沓13が、前記上部鋼板21との間に遊間を有した状態で、前記ブロック14に係合している。
【選択図】図1
【解決手段】上部構造物1の鉛直荷重を支持することなく、水平方向にせん断変形して、前記上部構造物1の水平荷重を支持する積層ゴム体2を備えた水平支承装置であって、前記積層ゴム体2は、上部鋼板21と下部鋼板22との間に中間鋼板23とゴム層24とを交互に積層し一体に成形したものであり、前記上部鋼板21の上面には、互いに離隔対向した少なくとも一対の逆L字形ブロック14が突設されており、上部構造物1の下面に固定された上沓13が、前記上部鋼板21との間に遊間を有した状態で、前記ブロック14に係合している。
【選択図】図1
Description
本発明は、橋梁、陸橋、建築構造物、機械等の構造物を支承する、いわゆる機能分離型支承装置のうち、特に水平方向の荷重を支持するための水平支承装置に関する。
従来から、橋梁などの上部構造物と橋脚などの下部構造物との間に支承装置を配置し、上部構造物から作用する力を下部構造物に伝達して、上部構造の荷重の載荷によるたわみやねじれ変形を吸収することが行われている。
荷重伝達機能には、鉛直力支持機能と水平力支持機能とがある。従来の橋梁用支承装置は、両機能を集約させた機能一体型支承装置が多かった。機能一体型支承は各機能を集約させるために支点構造が簡素であるという利点はあるが、各々の機能の兼ね合いにより支承部が大型化し、さらに支承部に局部的な損傷や一部の機能不全が生じた場合に、一方の機能だけでなく、他の機能にその影響が大きく波及するという懸念もある。
荷重伝達機能には、鉛直力支持機能と水平力支持機能とがある。従来の橋梁用支承装置は、両機能を集約させた機能一体型支承装置が多かった。機能一体型支承は各機能を集約させるために支点構造が簡素であるという利点はあるが、各々の機能の兼ね合いにより支承部が大型化し、さらに支承部に局部的な損傷や一部の機能不全が生じた場合に、一方の機能だけでなく、他の機能にその影響が大きく波及するという懸念もある。
このようなことから、近時、上部構造物の鉛直荷重を支持する鉛直支承装置と、上部構造物の鉛直荷重を支持することなく、弾性体が水平方向にせん断変形して上部構造物の水平荷重を支持する水平支承装置とを備えた機能分離型支承装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に開示されている水平支承装置は、図4に示すように、下部構造物30の上面に固定され、上部に上部構造物との間に隙間C1を形成する方形のフランジプレート31(上部鋼板)を有する弾性体32と、前記上部構造物の下面に固定され前記フランジプレート31の橋軸方向及び橋軸直角方向に沿う周面に係合可能で且つ該フランジプレート31の下面に隙間を介して係合するサイドブロック33とを備えている。サイドブロック33の下部には係合片34が設けられる。弾性体32はフランジプレート31と下部鋼板(図示せず)との間に鋼板とゴム層とを交互に積層し、加硫接着により同時成形したものである。
上記水平支承装置は、弾性体32がせん断変形して水平荷重を支持すると共に、上部構造物に回転が生じても、前記した隙間によって回転を許容することができ、さらに上揚力に対しても前記した係合片34がフランジプレート31に係合し、これにより、弾性体20を介して上下部構造物間で上揚力を伝達することができ、上部構造物の落下を防止することができる。
しかしながら、弾性体20は、該弾性体の本体からはみ出した大きなフランジプレート31を有し、かつ該フランジプレート31を抱え込むようにサイドブロック33が上沓35の下面に取付けられているため、上部構造物の取付け面積が大きくなり、装置が大型化するという問題がある。また装置の部材点数も増えるという問題がある。
本発明の課題は、上部構造物の取付け構造を簡単にして、装置のコンパクト化を図った水平支承装置を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の水平支承装置は、上部構造物の鉛直荷重を支持することなく、水平方向にせん断変形して、前記上部構造物の水平荷重を支持する積層ゴム体を備えたものであって、前記積層ゴム体は、下部鋼板と上部鋼板との間に複数枚の中間鋼板とゴム層とを交互に積層し一体に成形したものであり、前記上部鋼板の上面には、互いに離隔対向した少なくとも一対の逆L字形ブロックが突設されており、上部構造物の下面に固定された上沓が、前記上部鋼板との間に遊間を有した状態で、前記ブロックに係合していることを特徴とする。
前記一対の逆L字形のブロックは、前記積層ゴム体の2つの対角線上にそれぞれ設けられているのがよい。また、前記上沓の角部にブロックに係合する係合片が形成されているのがよい。
前記一対の逆L字形のブロックは、前記積層ゴム体の2つの対角線上にそれぞれ設けられているのがよい。また、前記上沓の角部にブロックに係合する係合片が形成されているのがよい。
本発明の水平支承装置は、積層ゴム体の上面に逆L字形ブロックが突設され、この逆L字形ブロックに上部構造物の下面に固定された上沓が係合した構造を有するので、従来のように、積層ゴム体から外に張り出したフランジプレートを必要とせず、従って該フランジプレートを抱え込むようにして係合していたサイドブロックも必要としない。そのため、装置がコンパクトになり、装置の部材点数も削減できるという効果がある。
以下、本発明の一実施形態にかかる水平支承装置について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる水平支承装置を示す一部破断正面図、図2はその要部拡大断面図である。図3は本発明の一実施形態における逆L字形ブロックと上沓との係合手順を示す説明図である。
図1に示す水平支承装置は、上部構造物1の鉛直荷重に対して非荷重状態で設置されており、四角柱状の積層ゴム体2を有している。積層ゴム体2は厚肉の上部鋼板21と下部鋼板22との間に複数枚の薄肉の中間鋼板23とゴム層24とを交互に積層し、加硫成形により一体に成形したものである。
図1中、符号4は下沓であり、ベースプレート5上に載置される。ベースプレート5は、橋脚7に埋め込まれるアンカーボルト8を有している。また、符号3および6はそれぞれ固定用のボルトである。
図1中、符号4は下沓であり、ベースプレート5上に載置される。ベースプレート5は、橋脚7に埋め込まれるアンカーボルト8を有している。また、符号3および6はそれぞれ固定用のボルトである。
一方、上部構造物1の桁9の下面にはソールプレート10が溶接などで固定されており、上沓13がセットボルト11および装置中央部の穴内に落とし込んだせん断キー17により固定されている。この上沓13と上部鋼板21との間には隙間g1が形成されている(図2を参照)。せん断キー16、17には、通常、円柱状のコマが使用される。なお、図2に示す符号12はスペーサーであり、ソールプレート10と上沓13との間に介在している。
上部鋼板21には、逆L字形ブロック14が突設されている。すなわち、上部鋼板21に形成した穴15内に逆L字形ブロック14の底部を挿入し、溶接等により一体化されている。逆L字形ブロック14の上部に位置する係合部14aは上部鋼板21の内方に向かって突出している。
そして、上記逆L字形ブロック14に上沓13の端部を係合させる。このとき、ブロック14の係合部14aと上沓13との間にも隙間g2が形成されている。上記逆L字形ブロック14は、図3(a)に示すように、積層ゴム体2の2つの対角線A,B上にそれぞれ互いに離隔対向して一対ずつ設けられているのがよい。また、上沓13の角部には逆L字形ブロック14と係合するための係合片13aが形成されている。
逆L字形ブロック14に上沓13の係合片13aを係合させるには、まず図3(a)に示すように、上沓13を積層ゴム体2の上面に載置し、ついで同図(b)に示すように上沓13を回転させ、同図(c)に示すように逆L字形ブロック14に上沓13の係合片13aを係合させる。しかるのち、積層ゴム体2を上部構造物1の下にスライドさせ、上沓13に設けたねじ穴18にセットボルト11を螺合させて上部構造物の1の下面にセットする。
このように構成された水平支承装置では、桁9が温度変化による伸縮や地震などにより橋軸方向または橋軸直角方向(図1に矢印Xで示す)に水平荷重を受けると、逆L字形ブロック14と上沓13とが係合し、積層ゴム体2が線断変形して同方向の水平荷重に応答する。
また、上部構造物1が活荷重により回転を生じると、上沓13と上部鋼板21との間、および上沓13の係合片13aとブロック14の係合片14aとの間に隙間g1,g2が存することから、上部構造物1の鉛直荷重を積層ゴム体2に付与することなく、上部構造物の回転を許容することができる。なお、回転を防止するうえで、前記隙間g1,g2は約3〜20mmであるのが適当である。
さらに、上部構造物1に地震により鉛直方向上向きの荷重(上揚力)が作用すると、上沓13の係合片13aとブロック14の係合片14aとが係合する。これにより、積層ゴム体2を介して上下構造物間で上揚力を伝達することができ、上部構造物の落下を防止することができる。
以上のように、本発明では、上部鋼板21から逆L字形ブロック14を上方に突設させ、この逆L字形ブロック14に上沓13を係合させるようにしたので、上部鋼板21を有する積層ゴム体2より外側に突出するものがないので、装置自体がコンパクトになり、部品点数も少なくすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の改良や変更が可能である。例えば、図3に示したように、上記の実施形態では、逆L字形ブロック14を2つの対角線A,B上にそれぞれ互いに離隔対向して一対ずつ設けたが、対角線A,B上ではなく、上部鋼板21の矩形上面の4辺にそれぞれ逆L字形ブロック14を、対向する辺ごとに互いに離隔対向するように設けてもよく、あるいは対向する2辺(通常、橋軸方向に直角な方向に平行な2辺)に逆L字形ブロック14をそれぞれ互いに離隔対向させて設けてもよい。
1 上部構造物
2 積層ゴム体
4 下沓
5 ベースプレート
7 橋脚
9 桁
10 ソールプレート
11 セットボルト
13 上沓
14 逆L字形ブロック
2 積層ゴム体
4 下沓
5 ベースプレート
7 橋脚
9 桁
10 ソールプレート
11 セットボルト
13 上沓
14 逆L字形ブロック
Claims (3)
- 上部構造物の鉛直荷重を支持することなく、水平方向にせん断変形して、前記上部構造物の水平荷重を支持する積層ゴム体を備えた水平支承装置であって、
前記積層ゴム体は、上部鋼板と下部鋼板との間に中間鋼板とゴム層とを交互に積層し一体に成形したものであり、
前記上部鋼板の上面には、互いに離隔対向した少なくとも一対の逆L字形ブロックが突設されており、
上部構造物の下面に固定された上沓が、前記上部鋼板との間に遊間を有した状態で、前記ブロックに係合していることを特徴とする水平支承装置。 - 前記一対の逆L字形のブロックが、前記積層ゴム体の2つの対角線上にそれぞれ設けられている請求項1に記載の水平支承装置。
- 前記上沓の角部にブロックに係合する係合片が形成されている請求項2に記載の水平支承装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006198268A JP2008025180A (ja) | 2006-07-20 | 2006-07-20 | 水平支承装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006198268A Pending JP2008025180A (ja) | 2006-07-20 | 2006-07-20 | 水平支承装置 |
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JP (1) | JP2008025180A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012184567A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Yokogawa Bridge Corp | 変位制限装置の設置方法、変位制限構造、及び変位制限装置 |
CN105544379A (zh) * | 2015-11-02 | 2016-05-04 | 柳州东方工程橡胶制品有限公司 | 一种桥梁限位装置 |
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2006
- 2006-07-20 JP JP2006198268A patent/JP2008025180A/ja active Pending
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