JP2008024935A - 高い横方向の耐引裂け伝播性を有する単軸配向したポリプロピレンフィルム - Google Patents

高い横方向の耐引裂け伝播性を有する単軸配向したポリプロピレンフィルム Download PDF

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Abstract

【課題】 高い横方向の耐引裂け伝播性を有し且つ透明な裏打ち材フィルム。
【解決手段】 少なくとも一つの造核剤が裏打ち材フィルム中に均質に分散した、少なくとも一つのポリプロピレンを含んでなり且つ長さ方向に単軸配向している、裏打ち材フィルム。

Description

本発明は、ポリプロピレンからなる裏打ち材フィルム、その製造法、及びその接着テープへの使用法に関する。
高い長さ方向の強度を有するフィルムは普通準結晶性の熱可塑性物からなる押出された平板フィルムの配向によって得られる。これには普通二軸配向が含まれるが、例外的な場合には更に長さ方向の強度を向上させるためにフィルムを長さ方向だけに配向させることがある。しかしながら、未配向のブローまたはキャスト成形フィルムと対比して、市場で容易に入手できる二軸及び単軸配向したポリプロピレン配向フィルムは、低耐引裂け伝播性を有する。フィルムまたは接着テープの損傷された端(鈍いナイフによってもたらされる切断中のまたは続く切断端への予期できない損傷による)は、実用上引張り負荷下に容易に引裂けまたは破断に至る。
引張り強度及び耐引裂け伝播性に対する必要条件が厳しい場合、フィルムまたは接着テープはガラスまたはプラスチックからなるフィラメントまたはその網状物で強化される。これらのフィラメント接着テープの製造は、工程に関して非常に複雑であり、従って費用がかかり且つ信頼性に欠ける。また主たるフィルムと共に、フィラメントや積層接着剤(または付加的な感圧接着剤の塗布)に対する更なる必要条件があり、これが更に製品の価格を上昇させる。このようなフィラメント接着テープの他の欠点は、低い耐撓み降伏性、厚い厚さ、きれいな切断端の欠如、及び全面での接着性の欠如、及びリサイクル性に対する欠点である。この製造法は例えば特許文献1に記述されている。
特許文献2はポリオレフィン(ポリエチレンまたはポリプロピレン)からなる接着テープ裏打ち材の製造法を記述する。(好適な具体例によれば)長さ方向の延伸は320N/mmの長さ方向の引張り強度を達成することを意図している。しかし延伸比または10%引張り歪で達成される引張り応力値は開示されていない。
特許文献3の主題は、長さ方向に延伸されたまたは二軸延伸された及びポリプロピレンホモポリマーまたはポリプロピレンコポリマーからなるポリプロピレンフィルムである。弾性体成分の付加は横方向の耐引張り衝撃性を向上させる。しかしながら、この手段は、フィルムを横方向の負荷に供したとき繊維構造の形成を抑制するから、横方向の耐引裂け伝播性および引張り強度を損なう。長さ方向の延伸比は1:5.5−1:7である。達成される引張り強度は、12−355N/mmである。10%引張り歪における応力値は開示されていない。
特許文献4は、異なる靭性のポリマーの共押出しで製造される長さ方向に配向したフィルムを用いる破断傾向の減ぜられた引裂けストリップ(strip)を記述する。この靭性共押出し層は、製品の切断中におけるミクロクラックの形成を減じ、従って横方向の耐引裂け性を改善する。しかしながら、それは続いて損傷された端での破断を避けることはできない。共押出し層の主成分として記述される原料は、この層の強靭性を向上させるのに役立つが、フィルムの長さ方向の引張り強度を著しく減じる。与えられた値の換算は、実施例に記述されたフィルムの引張り強度が215N/mmにすぎないことを示す。PPブロックコポリマーを高々20%のエチレン及び衝撃改良剤と組合せた処方物がこの原因である。LLDPE、EVA、及びSBSゴムは衝撃改変剤として言及されている。これらは、高強靭性を有し且つ比較的良好な強度を保持する層を得るために、種々の割合で
2層に存在する。このストリップの横方向の耐引裂け伝播性は高くない。延伸比は1:7.5である。10%引張り歪における応力値は84−103N/mmであり、引張り強度は196−214N/mmの範囲である。
特許文献5は、単軸配向したポリエチレンに基づく耐引裂け性の接着テープに関する。多くの観点において、達成される機械的性質は対応するポリプロピレン製品と同様である。しかしながら、ポリエチレンはPPよりも耐熱性が著しく低い。これは接着テープの製造中(接着剤層または他の層の炉での乾燥中)ばかりでなく、グリップテープ、カートン密閉接着テープ、引裂けストリップまたはカートン強化ストリップとして続いて包装に使用する場合にも欠点となりうる。カートン上の接着テープは例えば印刷機の通過中または熱い製品(例えば食品)の封入後にしばしば熱くなる。(配向した)ポリエチレンフィルムの更なる欠点は、ポリプロピレンフィルムに比べて、10%引張り強度に対する著しく低い力である。これは同業者には公知であり、言及される市販のフィルムでチェックされている。与えられた力に対するより高い引張り歪のために、それから作られたカートン密閉接着テープまたはグリップテープは引張り負荷を受けたときに剥離しがちで、カートンの引裂けを防ぐことができない。長さ方向の延伸比または10%引張り歪における応力値は開示されていない。102−377N/mmの引張り強度が達成される。
上述した製品は、確かに用途が見出されているが、フィラメント接着テープの引張り強度及び耐引裂け伝播性には程遠い。結果として、多数のフィラメント糸を複雑に適用する且つ長さ方向の構造でフィラメント様の性質を配向したフィルムに与える試みがなされてきた。以下にこれを記述する。
特許文献6及び7は、強化のためにリブ(rib)構造を有し、但しリブがある程度表面から突き出し、ある程度表面中に埋め込まれ、フィルムとリブの間にくぼみのある、単軸配向したフィルムからなる接着テープを記述する。このフィルムは、高い横方向の耐引裂け性を達成するが、これに対し引張り強度及び伸張性は不満足である。しかしながら、その実質的な欠点は、この種のフィルムを大規模で製造することが不可能なことである。その理由は、通常の幅における貧弱な配向性及び更に非常に貧弱な平ら性であり、これは感圧接着剤のコーティング中に問題を引き起こす。広い幅において、平ら性を損なう他の因子は、続く配向工程における延伸ロールへの不均一な且つ不適切な付着(フィルムの平らに置けないことに原因)である。通常の幅で製造する場合、フィルムの中央部分は延伸ロール上に横方向で保持され、かくして配向がリブ構造を変え、製品の全体の品質が不均一となる。更なる欠点は少なくとも50%のリブの埋め込みを達成するためにカレンダーを使用しなければならにことであり、これが非常に高い投資を招き、工程を非常に複雑にしてしまう。表面におけるリブ構造も、フィルムへの適用工程が平滑な表面を必要とするから、接着テープを作るための更なる工程中、剥離剤またはプライマーの適用に際してコーティングの欠陥となる。強化フィラメントまたはリブ構造のフィルム表面における繰り返しは、予備条件として平滑な表面が必要なプリントにとって欠点である。特に包装接着テープにフィルムを使用する場合、プリント性は顧客にとって重要な基準である。特許文献6では延伸比1:7及び引張り強度157−177N/mmが示されているが、10%引張り歪における引張り応力値は示されていない。特許文献7の場合、延伸比1:6.1−1:7及び引張り強度245N/mmまでが示されているが、10%引張り歪における引張り応力値は示されていない。
特許文献8は、リブ構造をフィルムの内部へ配置することによって、言及される欠点の排除を試みている。このフィルムは平らな平行の外面を有し且つ界面が平らでなく、その代わりに境界での断面が平らでなく、この形が長さ方向に積層風に続いている異なった組成の少なくとも2つの共押出し層を含んでなる。このフィルムの特別な内部構造の基本は、一つの層の厚さが横方向において周期的にまたは不規則に変化し、第2の層がこの厚さの変化を相殺して全体の厚さを本質的に一定に保たせることである。
言及したフィルムのすべては、通常の接着テープフィルムと比べた場合、改良された引張り強度及び改良された長さ方向の弾性率を有する。延伸比は1:6.7−1:8.7である。達成される引張り強度は202−231N/mm及び10%引張り歪における引張り応力値は103−147N/mmである。
特許文献9は、フィルムのフィブリル化の考えを応用している。この場合、接着テープはフィブリル化ポリマーフィルムの互いの層に接着剤で接合された裏打ち材層から製造される。次いでフィブリル化面に接着剤物質を塗布する。好ましくはフィブリル化すべきポリマーフィルムを押出し、PPからなり、次いで機械方向に単軸延伸する。しかしながら、この方法も、非常に複雑であり、積層を4つの工程段階(押出し、延伸、フィブリル化及びフィブリルのBOPP裏打ち材フィルムへの接着剤接合)で製造しなければならないという欠点がある。特許文献9のフィルムの厚さは、約25μm(BOPP)及び約5μm(配向PPフィルム)である。それ故に達成できる極限引張り強度は単に99−176N/cmに過ぎず、また達成できる耐引裂け伝播性は15−22N/cmに過ぎない。
これらのフィルムは、製造工程が非常に複雑であるから、いずれもが大規模での製造はできない。またそれらは、ガラスフィラメントまたはポリエステルフィラメントを有する製品の性質を達成するにはかなり劣っている。
米国特許第4,454,192A号 独国特許第21 04 817 A1号 ヨーロッパ特許第0 255 866 A1号 独国特許第36 40 861 A1号 独国特許第44 02 444 A1号 米国特許第5,145,544A号 米国特許第5,173,141A号 ヨーロッパ特許第1 101 808 A1号 ヨーロッパ特許第0 353 907 A1号
本発明の目的は、従来法で記述した欠点を示さないまたはそれよりも低い程度でしか示さない裏打ち材フィルムを提供することである。更に特に本発明はこのフィルムが高い横方向の耐引裂け伝播性を有し且つ透明であるということである。
この目的は特許請求の範囲の主請求項に示したような裏打ち材フィルムによって達成される。副請求項の主題は、該裏打ち材フィルムの有利な具体例、その製造法、及びその可能な使用法である。
本発明は、少なくとも1つのポリプロピレンを含んでなり、また長さ方向に単軸配向されている裏打ち材フィルムを提供することである。少なくとも1つの造核剤が裏打ち材フィルムに均質に分散していることは本発明にとって重要である。
フィルム中に均質に分散している造核剤の、単軸配向との本発明による組合せがゆえに、フィルムはガラス透明性の外観を示し、更なる顔料または染料を添加しないならば無色である。フィルムの表面は好ましくは高光沢を有する。
造核剤(有機酸の塩、例えば安息香酸ナトリウム)は核となり、結晶化しうる熱可塑性
物、特にポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミドなどに添加されて結晶化を促進する。この結晶化工程の変化は、異なる物理性を持つ製品を与える。
均質な分散は一つの層での分散である。裏打ち材フィルムは造核剤の各濃度に関して本質的に均質である複数の層を持つことができる。これらの層は確かに異なる濃度の造核剤を持つことができる。
本発明の一つの有利な具体例において、裏打ち材フィルムのヘイズ値は高々30%、好ましくは高々15%であり、及び/または光沢は少なくとも70%、好ましくは少なくとも120%である。これらの値を決定する試験法を以下に説明する。
高引張り強度、1%及び10%の引張り歪における高応力値、及び高耐引裂け伝播性を達成するためには、好ましくは延伸工程の条件を、延伸比が常に元のフィルムに対して技術的に可能な最大値となるように選択する。本発明の更に有利な具体例によれば、長さ方向の延伸比は少なくとも1:8、好ましくは少なくとも1:9.5である。延伸比によって提供される情報は、延伸比が1:8の場合、例えば長さ1mのフィルム部分が長さ8mの延伸されたフィルム部分になるということである。また延伸比は、しばしば線速度と延伸ロール速度から計算される商としても定義される。
他の好適な具体例において、機械方向の裏打ち材フィルムの1%引張り歪での応力値は、少なくとも20N/mm、好ましくは少なくとも40N/mmであり、及び/または10%の引張り歪における応力値は少なくとも250N/mm、好ましくは少なくとも300N/mmである。引張り強度はより好ましくは少なくとも300N/mm、特に好ましくは少なくとも350N/mmである。フィルムの厚さに基づく横方向の耐引裂け伝播性は好ましくは少なくとも450N/mmに達する。強度値を計算するためには、幅に基づく力値を厚さで割る。本裏打ち材フィルムを用いて製造した接着テープの決定の場合には、計算の基準に用いる厚さは全厚さではなくて、単に裏打ち材フィルムの厚さである。
裏打ち材フィルムの厚さは好ましくは25−200μm、特に好ましくは40−140μm、非常に特に好ましくは50−90μmである。
本発明によるフィルムに適当な原料は、市販されているポリプロピレンホモポリマーまたはポリプロピレンコポリマーである。これらのポリマーのメルト・インデックスは、平板のフィルム押出しに適当な範囲にあるべきである。ある好適な具体例によれば、この範囲は0.3−15g/10分、好ましくは0.8−5g/10分(230℃、2.16kgで測定)である。他の有利な具体例によれば、曲げモジュラスは少なくとも1000MPa、好ましくは少なくとも1500MPa、より好ましくは少なくとも2000MPaである。
ポリプロピレンの構造は好ましくは主にアイソタクチックである。
裏打ち材フィルムを形成するために使用されるポリマーは、純粋なポリマー形、或いは添加剤、例えば抗酸化剤、光安定剤、抗ブロッキング剤、滑剤及び加工助剤、充填剤、染料または顔料とのブレンドであってよい。これらの添加は、光学的性質が損なわれるのを実質的に避けるために行わないか、または絶対的に必要な程度まで減じるべきである。
高透明性及び高光沢の外観は、記述されるように少なくとも1つの造核剤の添加によって達成される。本質的にはポリプロピレンに適当な造核剤のいずれかを使用することができる。特に適当な造核剤は、a‐結晶またはb‐結晶を作るものである。
有機造核剤、例えばベンゾエート、ホスフェートまたはソルビトール誘導体を使用することは好ましい。この種の造核剤は、例えばウルマン工業化学辞典の第9.1章「造核剤」(ワイリー(Wiley)−VCH出版からの2002年版、製品オンライン配送日2000年6月15日)に、または米国特許第2003195300A1号(米国特許第6,927,256B号)の実施例に例示されている。更なる適当な手段は米国特許第2003195300A1号に記述されているごとき準結晶性の分岐したまたはカップリングしたポリマー造核剤の使用であり、その1つの例は4,4’−オキシジベンゼンスルホニルアジド改変ポリプロピレンである。
造核剤は純物質形またはマスターバッチ形で使用することができる。
裏打ち材フィルムの及び本発明の裏打ち材フィルムを使用する接着テープの製造に好適な方法は、次の工程を含む:
‐ポリマー及び添加剤を押出し機で混合し且つ平らなフィルム用口金に供給し、但し押出し機は造核剤をポリプロピレンと均質に混合し、
‐次いで溶融したフィルムを冷却ロールとして知られるロール上で制御された冷却に供し、
‐このフィルムを温度制御されたロールによって適当な延伸温度まで加熱した後に延伸装置へ供給し、
‐フィルムを機械方向において短ギャップ配向に供し、
‐適当ならばこの裏打ち材フィルムに塗布または共押出しによって接着剤物質を付与する。
ポリマー製造業者から得られる造核剤及びポリプロピレンからなる混練りした材料を裏打ち材の製造に使用するならば、製造工程の制御はより信頼性がでる。ポリマー製造業者が造核剤を入れたポリプロピレンを使用することは好ましい。
造核剤のポリプロピレンへの添加がフィルムの押出しをするまで遅延されるならば、さもなければ造核剤の分散が均質に不十分となりうるから、押出し機のスクリュー混合構成具は十分に多くまたは十分に強力な作用を示すものであることが好ましい。
製造されるフィルムは単層または多層フィルム、好ましくは単層フィルムである。このフィルムは積層、エンボス加工または照射処理で改変されたフィルムであってもよい。
造核剤を有する未配向のもとのフィルムはガラス透明性の外観を有さない。それは長さ方向に延伸されるまで製造されない。
フィルムの製造中に透明な顔料または好ましくは染料を添加することにより或いはフィルムに着色コーティングを付与することにより、着色した光沢のある高透明性のフィルムまたはそれからの接着テープを製造することもできる。フィルムの透明性は迅速な冷却により改善することができる。約20℃の冷却ロール温度は、ポリプロピレンホモポリマーから透明な未配向のフィルムを与える。本発明において、30−60℃の冷却ロール温度は、延伸工程で高透明性を実質的に誘導するから、高透明性フィルムの製造に適当であることが確立された。
フィルムは表面処理されていてもよい。これらの処理の例は、接着促進、コロナ処理、火炎処理、フッ素処理またはプラズマ処理、或いは溶液の、分散液のまたは液体の照射で硬化しうる材料の塗布である。他の可能な塗布処理は、プリント及び抗接着性コーティング、例えば架橋したシリコーン、アクリレート(例えばプリマル(Primal)20
5)、塩化ビニリデンまたは塩化ビニルを単量体として用いるポリマー、またはステアリル化合物のポリマー、例えばポリビニルステアリルカーバメートまたはステアリン酸クロム錯体(例えばクイロン(Quilon)C)或いは無水マレイン酸コポリマー及びステアリルアミンの反応生成物からのものである。
裏打ち材フィルムの片面または両面に、接着剤物質、好ましくは自己接着性層または熱で活性化できる接着剤層を付与することは好ましい。
一般的な術語「接着テープ」とは、本発明の目的に対して、シート様構造体、例えば2次元フィルムまたはフィルム部分、延伸された長さ及び限定された幅のテープ、テープ部分、ダイカット、ラベルなどのいずれかを包含する。
接着剤物質は好ましくは感圧接着剤を含む。接着テープの適用に対しては、フィルムの片面または両面が溶液または分散液の形で或いは未希釈で(溶融物で)或いはフィルムとの共押出しにより好適な感圧接着剤でコーティングされる。この接着剤層は、熱または高エネルギー照射で架橋でき、必要ならば保護的に剥離フィルムまたは剥離紙で被覆できる。適当な感圧接着剤は、D.サタス(Satas)著の「感圧接着剤技術ハンドブック」(ファン・のストランド出版(Van Nostrand Reinhold))に記述されている。特に適当な感圧接着剤はアクリレート、天然ゴム、熱可塑性ゴム、熱可塑性スチレンブロックコポリマー、またはシリコーンに基づくものである。
性質を最適化するために、用いる自己接着性物質は、好ましくは1つまたはそれ以上の添加剤、例えば増粘剤(樹脂)、可塑剤、充填剤、顔料、UV吸収剤、光安定剤、抗酸化剤、架橋剤、架橋促進剤、または弾性体と混合されていてもよい。
混合のために適当な弾性体の例は、EPDMゴムまたはEPMゴム、ポリイソブチレン、ブチルゴム、エチレン‐酢酸ビニル、ジエンからなる水素化ブロックコポリマー(SBR、cSBR、BAN、NBR、SBS、SISまたはIRの水素化による、この種のポリマーは例えばSEPS及びSEBSとして公知)或いはアクリレートコポリマー、例えばACMである。
増粘剤の例は、炭化水素樹脂(例えば不飽和CまたはCモノマーからなる)、テルペン‐フェノール樹脂、αまたはβ−ピネンのような原料からなるテルペン樹脂、芳香族樹脂、例えばクマロン−インデン樹脂、またはスチレンまたはα−メチルスチレンに由来する樹脂、例えばコロフォニウム及びその下流生成物、例えば不均化、二量化またはエステル化樹脂であり、ここで使用される可能な化合物はグリコール、グリセロール、またはペンタエリスリトールであり、そしてウルマン工業化学辞典、12巻、525−555ページ(第4版)に列挙されているごとき他の化合物である。オレフィン性二重結合を有さない耐老化性樹脂は、特に適当であり、その例は水素化樹脂である。
適当な充填剤及び顔料、例えばカーボンブラック、二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、シリケートまたはシリカを使用することはできるが、それらは透明性を犠牲にするから避けるべきである。
接着剤物質に適当なUV吸収剤、光安定剤、及び抗酸化剤は、フィルムの安定化に列挙されるものと同一である。
適当な可塑剤の例は、脂肪族、脂環族及び芳香族鉱油、フタル酸、トリメリット酸、またはアジピン酸のジまたはポリエステル、液体ゴム(例えばニトリルゴムまたはポリイソプレンゴム)、ブテン及び/またはイソブテンからなる液体ポリマー、アクリレート、ポ
リビニルエーテル、接着剤樹脂の原料に基づく液体樹脂及び可塑剤樹脂、ラノリン及び他のワックス、または液体シリコーンである。
架橋剤の例は、フェノール樹脂または水素化フェノール樹脂、メラミン樹脂及びホルムアルデヒド樹脂である。適当な架橋促進剤の例は、マレイミド、アリルエステル、例えばトリアリルシアヌレート、及びアクリル酸及びメタクリル酸の多官能性エステルである。
接着剤物質のある好適な具体例によれば、感圧接着剤は、淡い色の透明な原料からなる。アクリレート感圧接着剤(例えば分散液形)またはスチレンブロックコポリマー及び樹脂からなる感圧接着剤(例えば感圧ホットメルト接着剤に通常使用されるもの)である。
接着剤物質の単位面積あたりの塗布重量は、好ましくは18−50g/m、特に22−29g/mの範囲である。接着テープのロール幅は、好ましくは2−60mmの範囲である。
本発明の裏打ち材フィルムは、高認知度の包装用に特に適当である。従来法によれば、高透明性の長さ方向に単軸配向したフィルムを有する接着テープは未知のものである。無色の単軸配向した裏打ち材フィルムは、ポリプロピレンブロックコポリマーから製造され、固有のかすみと僅かにつや消しの表面を有する。ある程度まで、無色の単軸配向した裏打ち材フィルムは、ポリプロピレンブロックコポリマーまたはポリプロピレンホモポリマーのポリエチレン、例えばLLDPEまたはSBSゴムとの混合物からも製造される。同業者は、ポリプロピレンブロックコポリマーからなる無色の製品は僅かなつや消しとかすみを持っていることを良く認識しており、この効果はポリプロピレンホモポリマーと芳香族ポリオレフィンからなる混合物に対してより顕著でさえある。
未配向の及び二軸配向の、高透明性を有するポリプロピレンフィルムは、包装工業で公知である。透明な二軸配向したフィルムは、包装用途に及び接着テープ裏打ち材として長い間使用されてきた。それらは造核剤を含んでおらず、その代わりに製造工程を経て透明性を得ている。これらのフィルムは、その製造に抗ブロッキング剤として充填剤を使用しなければならないから、かすみを低度に有している。これらの二軸配向したフィルムは、単軸配向したフィルムと比較したときに長さ方向の配向が小さいから、引張り強度及び曲げ強度に対する厳しい必要条件への接着テープには不適当である。これに加えて、二軸配向したフィルムは、一般に15−35μmのものが購入できる。厚さ60μmまでの発泡されてないフィルムは公知であるが、製造するのが難しい。単軸配向した接着テープフィルムは、普通40−140μmの範囲の厚さで使用され、従って特に高い厚さに由来する強度を有する。
本発明において、外観は好ましくは非常に均一に分散した造核剤により達成される。二軸配向フィルムと違って、抗ブロッキング剤または他の充填剤は必要でなく、従ってこれらは使用すべきでない。ある好適な具体例において、本フィルムは高引っ張り強度及び10%引っ張り歪における高応力値を有する。フィルムの配向は、好ましくは非常に低い横方向の耐引張り衝撃強度を与えるのに十分なほど大きい。これは引裂きストリップまたはカートン密閉のようないくつかの用途に対して不利であるが、カートンの刻印(stamped)箇所を補強するような用途には有利であることが分かった。高度の長さ方向の配向による低引張り歪は、カートン板(例えば口金で刻印された運搬用グリップ)の引裂けを回避させる。この種のフィルムは長さ方向にフィブリル化傾向を持ち、これが端の損傷の場合に長さ方向に引裂けを曲げることによって横方向の引裂けの伝播を防止させる。
試験法
・厚さ:DIN53370
・引張り強度:DIN53455−7−5、長さ方向
・1%及び10%引張り歪における引張り応力:DIN53455−7−5、長さ方向
・破断引張り歪:DIN53455−7−5、長さ方向
・光沢:DIN67530、角度60°
・ヘイズ:ASTM D1003
・横方向の引張り衝撃強度:DIN EN ISO8256 (クランプ長さ10mm、振り子7.5J、ラップ(lap)5、ヨーク(yoke)30g)
・横方向の耐引裂け伝播性:DIN53363−2003−10に基づく、但し以下を変更:
・フィルム幅10mm。切り目深さ5mmのために、試験試料の有効幅も5mm。
・フィルム端に関してクランプに対するしるしの角度は75°。
・横方向の耐引裂け伝播性に関して試料をより良く差別化するために、試験速度を100から2000mm/分まで増大させた。これは降伏に基づく試料の破断挙動のより精確な差別化も可能にする。
製造したサンプルは異なる厚さを有するから、耐引裂け伝播性を厚さに関して補正し、N/mmで表示する。
降伏の尺度
試料を降伏の種類に関して分類することができる。これは横方向の耐引裂け伝播性に対する品質の尺度にも利用できる。
a)試料中の引裂けは試験試料が破断するまで横方向に簡単に伝播する。これは横方向の耐引裂け伝播性の評価に関して最も不利な事例と見なされる。
b)試料中の引裂けは最初クランプに達するまで長さ方向に伝播し、次いで試料は極限引張り強度に達したときに試験方向に関して横方向に引裂ける。この引裂け挙動はフィルムの高い横方向の耐引裂け伝播性の指標である。
c)試料中の引裂けは最初クランプに達するまで長さ方向に伝播し、次いで試料は極限引張り強度に達したときに長さ方向に分割しつつ引裂け、個々の多数の繊維を与え、これが最終的に横方向に引裂ける。この引裂け挙動はフィルムの高い横方向の耐引裂け伝播性の指標である。この耐引裂け伝播性は降伏の尺度b)よりも僅かに高い。
・メルト・インデックス:DIN53735(PP230℃、2.16N)
・曲げモジュラス:ASTM D790A
・接着データ:AFERA4001、DIN EN1939に相当
以下の実施例は本発明を例示するが、本発明を限定するものではない。
[実施例]
原料:
ダウ(Dow)7C06:PPブロックコポリマー、MFI1.5g/10分、造核剤なし、曲げモジュラス1280MPa(ダウケミカル(Dow Chemical))
BA110CF:PPブロックコポリマー、MFI0.85g/10分、造核剤なし、曲げモジュラス1200MPa(ボレアリス(Borealis))
モプレン(Moplen)HP501D:ホモポリマー、MFI0.7g/10分、造核剤なし、曲げモジュラス1450MPa(バゼル(Basell))
ボーモッド(Bormod)HD905:ホモポリマー、MFI6g/10分、曲げモジュラス2150MPa(バゼル)、本発明者の分析によるとホスフェート系α‐造核剤、多分ADK STAB NA−11(ADEKA)を含む
インスパイア(Inspire)D404.01:MFI3g/10分、造核剤あり、曲げモジュラス2068MPa(ダウケミカル)、造核剤は米国特許第2003195300A1号に相当するポリマー造核剤
BNX BETAPP−N:ポリプロピレン中β‐造核剤、MFI4g/10分(メイゾ
(Mayzo))
ミラッド(Millad)3988:1,3:2,4‐ビス(3,4‐ジメチルベンジリデン)ソルビトール(ミラッドケミカル)(造核剤)
レマフィンゲルブ(Remafingelb)HG AE30:透明顔料入りのPPカラーマスターバッチ(クラリアントマスターバッチーズ(Clariant Masterbatches))
柔軟な口金リップを持つ平らなフィルム用口金を備えた単軸スクリュー押出し機により、次いで冷却ロール装置、及び一段階の狭ギャップ延伸系によりフィルムを1層で製造した。用いた原料はインスパイアD404.01を含んでなった。口金の温度は235℃であった。冷却ロール温度及び延伸ロール温度を、延伸操作前後の結晶化を最大にするように設定した。延伸比は1:10であった。
フィルムの性質:
延伸後の裏打ち材の厚さ: 70μm
1%引張り歪における引張り応力: 71N/mm
10%引張り歪における引張り応力:−
引張り強度: 317N/mm
破断引張り歪: 7%
耐引裂け伝播性: 420N/mm
降伏尺度: 3
横方向の引張り衝撃強度: 31mJ/mm
カラー: ガラス透明性
ヘイズ: 3.5%
光沢: 145.9%
このフィルムを両面コロナ予備処理し、上面にトルエン中0.4%PVSC溶液を剥離系として塗布し、乾燥した。接着剤は、SIS弾性体42重量%、水素化コロフォニウムのペンタエリスリトールエステル20重量%、R&B値が85℃のC炭化水素樹脂37重量%及びイルガノックス(Irganox)1010抗酸化剤1重量%から溶融して混合し、口金を用いてフィルムの下面に150℃で適用した。次いで接着テープを親ロールに巻き取り、更なる試験のために幅15mmに切断した。
接着データ:
スチールへの接着: 2.05N/cm
0.3m/分での巻き解き力:0.9N/cm
適用した重り: 22g/mm
実施例1と同様にしてフィルムを製造した。用いた原料はボーモッドHD905であった。
フィルムの性質:
降伏尺度: 3
カラー: ガラス透明性
ヘイズ: 4.5%
光沢: 132.6%
このフィルムを片面コロナ予備処理し、プリマル(Primal)PS83B(ローム(Rohm)&ハース(Haas))を塗布し、乾燥した。次いで接着テープを親ロールに巻き取り、更なる試験のために幅15mmに切断した。
接着データ:
スチールへの接着: 2.7N/cm
0.3m/分での巻き解き力:1N/cm
適用した重り: 25g/mm
インスパイアD404.01 49.5重量部、ダウ7C06 49.5重量部、及びレマフィンゲルブHG AE 30 1重量部を、L/D比36の二軸スクリュー押出し機で混合し、押出した。得られた混練り物質を更に実施例1と同様に処理した。
フィルムの性質:
延伸後の裏打ち材の厚さ:80μm
降伏尺度: b)
カラー: 黄色、透明
ヘイズ: 13.8%
光沢: 102.4%
対照実施例1
成分を予備混練りしないで、フィルム押出し機に混合物としてフィルム押出し機へ供給する以外、実施例3と同様にして製造した。
フィルムの性質:
延伸後の裏打ち材の厚さ:80μm
カラー: 黄色、真珠質
ヘイズ: 49.8%
光沢: 28.7%
対照実施例2
延伸比を1:8に設定する以外、実施例1と同様にしてフィルムを製造した。選択した原料はモプレンHP501 98.9重量部、レマフィンゲルブHG AE 30 0.9重量部及びBNX BETAPP−N 0.2重量部からなる混合物を含んでなった。
フィルムの性質:
延伸後の裏打ち材の厚さ:60μm
降伏尺度: b)
横方向の引張り衝撃強度:150mJ/mm
カラー: 黄色、真珠質
ヘイズ: 53%
光沢: 26.1%
対照実施例3
フィルム及び接着テープを、実施例1と同様にして、ダウ7C06から延伸比1:6.1で製造した。
フィルムの性質:
延伸後の裏打ち材の厚さ: 80μm
引張り強度: 247N/mm
1%引張り歪における応力: 19N/mm
10%引張り歪における応力:142N/mm
破断引張り歪: 27%
横方向の引張り衝撃強度: 258mJ/mm
降伏尺度: a)
カラー: 無色、僅かにかすみ
ヘイズ: 36.9%
光沢: 65.7%

Claims (14)

  1. 少なくとも一つの造核剤が裏打ち材フィルム中に均質に分散した、少なくとも一つのポリプロピレンを含んでなり且つ長さ方向に単軸配向している、裏打ち材フィルム。
  2. 裏打ち材フィルムのヘイズ値が高々30%、好ましくは高々15%、及び/またはその光沢が少なくとも70%、好ましくは少なくとも120%である、請求項1の裏打ち材フィルム。
  3. 裏打ち材フィルムの長さ方向での配向に用いる延伸比が少なくとも1:8、好ましくは少なくとも1:9.5である、請求項1または2の裏打ち材フィルム。
  4. 裏打ち材フィルムの長さ方向の引張り強度が少なくとも300N/mm、好ましくは350N/mmであり、及び/またはその横方向の耐引裂け伝播性がそのフィルム厚さに基づいて少なくとも450 N/mmである、請求項1−3の裏打ち材フィルム。
  5. 裏打ち材フィルムの1%引張り歪における長さ方向の応力値が少なくとも20N/mm、好ましくは40N/mmであり、及び/または10%引張り歪における長さ方向の応力値が少なくとも250N/mm、好ましくは300N/mmである、上記請求項の少なくとも1つの裏打ち材フィルム。
  6. 裏打ち材フィルムの厚さが25−200μm、好ましくは40−140μm、特に好ましくは50−90μmである、上記請求項の少なくとも1つの裏打ち材フィルム。
  7. 裏打ち材フィルムが、メルト・インデックス0.3−15g/10分、好ましくは0.8−5g/10分及び/または曲げモジュラス少なくとも1000MPa、好ましくは少なくとも1500MPa、特に少なくとも2000MPaのポリプロピレンを含んでなる、上記請求項の少なくとも1つの裏打ち材フィルム。
  8. ポリプロピレンの構造が主にアイソタクチックである、上記請求項の少なくとも1つの裏打ち材フィルム。
  9. 裏打ち材フィルムが造核剤入りの且つ造核剤の入っていないポリプロピレンからなる混合物からなる、上記請求項の少なくとも1つの裏打ち材フィルム。
  10. 造核剤が有機造核剤、好ましくはベンゾエート、ホスフェート、ソルビトール誘導体であり、或いは造核剤が準結晶性の分岐したまたはカップリングしたポリマー造核剤である、上記請求項の少なくとも1つの裏打ち材フィルム。
  11. ・ポリマー及び添加剤を押出し機で混合し且つ平らなフィルム用口金に供給し、但し押出し機は造核剤をポリプロピレンと均質に混合し、
    ・次いで溶融したフィルムを冷却ロールとして知られるロール上で制御された冷却に供し、
    ・このフィルムを温度制御されたロールによって適当な延伸温度まで加熱した後に延伸装置へ供給し、
    ・フィルムを機械方向において短ギャップ配向に供する、
    工程を用いる、上記請求項の少なくとも1つの裏打ち材フィルムの製造法。
  12. 冷却ロールの温度が30−60℃である、請求項11の方法。
  13. 片面または両面接着性の接着テープに、上記請求項の少なくとも1つの裏打ち材フィルムを使用すること。
  14. カートン、特に好ましくは刻印した箇所の補強の接着テープに、上記請求項の少なくとも1つの裏打ち材フィルムを使用すること。
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