JP2008024172A - 電気鉄道のき電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 電力系統網の安定性を向上させ、列車負荷に安定した電力を供給できる電気鉄道のき電システムを提供することにある。
【解決手段】 電力系統網11から受電し、変圧器11Aを介して、き電線3に交流電力を供給し、電力系統網12から受電し、き電線3に交流電力を供給するき電システムにおいて、電力系統網12から受電し、き電線3に交流電力を供給するための電力に変換する電力変換装置62を有し、電力系統網11側からの電力需給量等に基づいて、電力変換装置62を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 電力系統網11から受電し、変圧器11Aを介して、き電線3に交流電力を供給し、電力系統網12から受電し、き電線3に交流電力を供給するき電システムにおいて、電力系統網12から受電し、き電線3に交流電力を供給するための電力に変換する電力変換装置62を有し、電力系統網11側からの電力需給量等に基づいて、電力変換装置62を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電気鉄道のき電システムに関する。
一般的に、交流電気鉄道のき電システムは、以下のように構成されている。き電システムは、2つの電力系統網から受電した電力をき電線にき電する。き電システムは、区分けされた区分毎に、き電変電所を有している。き電変電所には、それぞれ変圧器が設置されている。各変圧器は、それぞれの電力系統網から受電した電力をき電線にき電する。この区分けされたき電線のうちのいずれか1つのき電線が列車負荷に電力を供給する。このようにして、き電システムは、2つの電力系統網から受電し、電力をき電線に供給する(例えば、非特許文献1を参照)。
ここで、2つの電力系統網の送電電圧の振幅/位相は、一般的に一致しない。これは、2つの電力系統網が距離的に遠い場合、各電力系統網で負荷状況(送電する有効電力/無効電力)が異なることに起因する。また、2つの電力系統網で電圧が異なる顕著例として、以下のようなものがある。
第1の例としては、電力系統網間で周波数が異なる場合がある。例えば、一方の電力系統網が50Hz、他方の電力系統網が60Hzのときである。
第2の例としては、一方の電力系統網が電気鉄道事業者の自家発電設備の場合である。この自家発電設備が、他方の電力系統網と分離され、単独で運用されているときには、周波数が完全には一致しない。他方の電力系統網と連系して運用される場合でも、負荷状況によっては、電圧振幅/位相は一致しない。
電力系統網間で電圧が異なれば、き電線に供給するき電電圧も一致しない。従って、2つのき電線を直接接続すると横流が流れる。これを防止するためには、2つのき電変電所の中間にき電区分所を設ける。き電区分所は、切替セクションが設置されている。切替開閉器によって、2つのき電電圧のうち一方を選択して切替セクションに印加する。この切替開閉器を列車の通過に合せて操作して、切替セクションに印加する電圧を切替える。このようにして、2つき電変電所の間の横流を防止している。
次に、直流電気鉄道におけるき電システムについて説明する。基本的には、交流電気鉄道におけるき電システムと同様である。
複数のき電変電所には、それぞれ整流器が設置されている。各整流器は、それぞれの電力系統網から受電した交流電力を直流電力に変換し、き電線に直流電力を供給する。2つのき電線のうちのいずれか1つのき電線は、列車負荷に電力を供給する。2つの整流器の負荷分担比は、各整流器の直流出力電圧値とき電線抵抗に依存する。一般的には、列車負荷からの距離が近い整流器の出力電力の方が大きくなる。
尚、直流き電システムの場合には、交流き電システムのように周波数/位相差の概念がないため、切替セクションを設けない。
持永芳文,"電気鉄道用無効電力補償装置の適用現状",平成14年電気学会全国大会,社団法人電気学会,2002年3月26日〜29日発表,第4分冊,p.411−414
持永芳文,"電気鉄道用無効電力補償装置の適用現状",平成14年電気学会全国大会,社団法人電気学会,2002年3月26日〜29日発表,第4分冊,p.411−414
しかしながら、以上のような交流電気鉄道のき電システムは、2つの電力系統網のうちいずれか1つの電力系統網からの電力のみを、き電変電所のき電区間にある列車負荷に供給する。
ここで、供給する電力系統網の短絡容量が小さい(系統インピーダンスが大きい)場合には、送電電圧及びき電電圧が低下し、列車負荷に充分な電力を供給できない。また、送電電圧の低下は、電力系統網に接続されている一般需用家に対しても悪影響を及ぼすことがある。逆に、電力系統網の負荷が大きくなると、送電電圧が低下し、き電電圧も低下し、き電システムに悪影響を及ぼすことになる。
これを防止するためには、電力系統網における電源や送電線を増強することが考えられる。しかし、発電機や送電線の増設には多額の費用を要する。他の方法として、電力を供給していない他方の電力系統網の短絡容量が大きく、送電電力に余裕がある場合には、その電力系統網から電力を融通することも考えられる。しかし、この場合にも送電線が必要となる。特に、電源周波数が異なる場合には、さらに周波数変換装置などの機器を設ける必要がある。
一方、直流電気鉄道のき電システムでは、き電変電所間がき電線で接続されているため、2つの整流器の双方から電力が供給される。従って、交流き電システムの場合ほど顕著でないが、電力系統網の短絡容量が小さい場合には、その送電電圧及びき電電圧が低下する。
そこで、本発明は、電力系統網の安定性を向上させ、列車負荷に安定した電力を供給できる電気鉄道のき電システムを提供することにある。
本発明の観点に従った同期機の制御装置は、第1の電力系統から受電し、変圧器を介して、き電線に交流電力を供給し、第2の電力系統から受電し、前記き電線に交流電力を供給するき電システムにおいて、第2の電力系統から受電し、前記き電線に交流電力を供給するための電力に変換する電力変換手段と、前記第1の電力系統から電気量に関する情報である第1の電気量情報を取得する第1の電気量情報取得手段と、前記第1の電気量情報取得手段により取得した前記第1の電気量情報に基づいて、前記変圧器から出力される交流電力の周波数に合わせ、前記電力変換手段から出力される交流電力を制御するための指令値を決定する指令値決定手段と、前記指令値決定手段により決定された前記指令値に基づいて、前記電力変換手段を制御する制御手段とを備えた構成である。
本発明によれば、電力系統網の安定性を向上させ、列車負荷に安定した電力を供給できる電気鉄道のき電システムを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の各実施形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成を示すブロック図である。
き電システムは、交流電力の電力系統網11,12と、交流電力のき電線3と、電力系統網11とき電線3との間に設けられた変圧器11Aと、電力系統網12とき電線3との間に設けられた電力変換装置62と、電力変換装置62の出力電圧を決定するための融通電力指令を出力をする制御装置7と、制御装置7からの融通電力指令を受信し、電力変換装置62を制御する制御回路92とからなる。電力変換装置62及び制御回路92は、き電変電所22に設けられている。
図2は、電力変換装置62の変換器62A,62Bの構成を示す回路図である。
電力変換装置62は、電力系統網12からの交流電力をき電線3の交流電力に変換する装置である。電力変換装置62は、変換器を2台設け、互いの直流回路同士を接続した構成である。電力変換装置62は、図3に示すように、2台の変換器を、1台はコンバータ62A、もう1台はインバータ62Bとして構成する。
変換器は、単相ブリッジ電圧形自励式変換器である。変換器の構成例として、「半導体電力変換回路」電気学会半導体電力変換方式調査専門委員会編(オーム社)に記載の変換器がある。
変換器は、図2に示すように、自己消弧形デバイス81A,81B,81C,81Dと、環流ダイオード82A,82B,82C,82Dと、コンデンサ83とからなる。電力変換装置62は、交流側を交流系統側にある変換器用変圧器84に接続する。変換器は、自己消弧形デバイス81A及び環流ダイオード82AによりUアームを構成する。同様に、変換器は、自己消弧形デバイス81B及び環流ダイオード82BによりVアームを、自己消弧形デバイス81C及び環流ダイオード82CによりXアームを、自己消弧形デバイス81D及び環流ダイオード82DによりYアームをそれぞれ構成する。
変換器は、自己消弧形デバイスのスイッチングタイミングを制御して、変換器用変圧器84の直流巻線電圧Vcと交流系統電圧Vaの振幅差と位相差を調整することによって、交流系統から直流回路へ電力を変換(順変換)することができ、直流回路から交流系統へ電力を変換(逆変換)することもできる。従って、変換器は、コンバータ62A又はインバータ62Bとすることができる。
図3は、制御回路92の構成を示すブロック図である。
制御回路92は、電力変換装置62のコンバータ62A及びインバータ62Bを制御する。
コンバータ62Aは、電力変換装置62の直流電圧Vdを一定値に維持するよう制御することで、インバータ62Bが出力する電力を、電力系統網12から供給する。
制御回路92は、定電圧制御回路6B、電流指令演算回路6C、定電流制御回路6D、及びゲート制御回路6Fにより、コンバータ62Aを制御する。
電圧検出器6Aは、直流電圧Vdを検出する。
定電圧制御回路6Bは、電圧検出器6Aにより検出された直流電圧Vdに基づいて、直流電圧指令Vdrefに追従するように制御する。
電流指令演算回路6Cは、定電圧制御回路6Bの出力を用いて、直流電圧Vdを一定値(=直流電圧指令Vdref)とする電流指令値Icrefを演算する。
定電流制御回路6Dは、電流検出器6Eで検出されるコンバータ入力電流ic(=電力変換装置入力電流)が前記電流指令Icrefに追従するように制御する。定電流制御回路6Dは、出力Ecをゲート制御回路6Fに入力する。
制御回路6Fは、出力Ecに基づいて、コンバータ62Aのゲートパルスを決定する。
このようにして、コンバータ62Aは、電力系統網12から供給された交流電力を変換して、インバータ62Bに直流電力を供給する。
一方、制御回路92は、定電圧制御回路6H、電流指令演算回路6I、加算回路6K、定電流制御回路6M、ゲート制御回路6N、及び電流指令変換回路6Jにより、インバータ62Bを制御する。
インバータ62Bは、インバータ出力電圧(=き電電圧VF2)を一定値に維持するよう制御することで、き電線3を介して列車負荷4に電力を供給する。また同時に、インバータ62Bは、制御装置7からの融通電力指令に基づいて、き電線3及びき電変電所21を介して、電力系統網11へ電力を融通する。
電圧検出器6Gは、インバータ62Bからの交流電圧、即ちき電電圧VF2を検出する。
定電圧制御回路6Hは、電圧検出器6Gにより検出されたき電電圧VF2に基づいて、出力電圧指令Virefに追従するように制御を行う。
電流指令演算回路6Iは、定電圧制御回路6Hの出力を用いて、き電線電圧VF2を一定値(=出力電圧指令Viref)とする電流指令I1refを演算する。
電流指令変換回路6Jは、制御装置7からの融通電力指令を受信して、電流指令I2refを演算する。
加算回路6Kは、電流指令I1refと電流指令I2refを加算してインバータ電流指令Iirefを演算する。
定電流制御回路6Mは、電流検出器6Lにて検出されるインバータ出力電流ii(電力変換装置出力電流)を、インバータ電流指令Iirefに追従するように制御を行う。定電流制御回路6Mは、出力Eiをゲート制御回路6Nに入力する。
ゲート制御回路6Nは、出力Eiに基づいて、インバータ62Bのゲートパルスを決定する。
このようにして、インバータ62Bは、き電線3を介して列車負荷4へ電力を供給すると共に、き電変電所21を介して電力系統網11へ所望の電力を融通する。
制御装置7は、電力系統網11から電気量に関する情報を取得し、電力系統網12から電力系統網11への電力融通量を調整するための融通電力指令を制御回路92に出力する。電力融通量は、電力系統網11からき電変電所21への送電電力に応じて決定する。また、電力融通量は、電力系統網11内の電力供給量(発電量)と電力需要量(負荷量)から決定する。さらに、電力融通量は、電力系統網11内の電圧値に応じて決定する。なお、制御装置7は、電力系統網12から電気量に関する情報を取得し、電力系統網11と電力系統網12の電力需要量の差分から決定してもよい。
本実施形態によれば、交流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所22に電力変換装置62を設置し、制御装置7からの融通電力指令に基づいて、電力変換装置62を制御することで、列車負荷4へ電力を供給しながら、き電線3を利用して電力系統網12から電力系統網11への電力を融通することができる。これにより、電力系統網11の送電電圧VS1及びき電電圧VF1(VF2)を安定化させつつ、列車負荷4に安定した電力を供給することができる。
また、一方の電力系統網に余剰電力が生じた場合には、他方の電力系統網に電力を融通することでエネルギーの有効活用でき、特に電気鉄道事業者が所有する自家発電設備の余剰電力を電力事業者へ卸売りすることもできる。
さらに、電力系統網11と電力系統網12で電源周波数が異なる場合であっても、新たに別の周波数変換装置を設ける必要がない。また、本き電システムは、き電線3に切替セクションを設ける必要がなく、電力系統網11における電源や送電線の増設を行うことなく、構成することができる。
特に、電力系統網11に充分な電力が供給できないような問題があるときに(例えば、電源の故障や電力系統網11内の過負荷など)、効果的な電力融通を行うことができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主に述べる。なお、以下の実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主に述べる。なお、以下の実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
本き電システムは、図1に示すき電システムにおいて、変圧器11Aの代わりに電力変換装置61及び電力変換装置61を制御する制御回路91を設け、制御装置7を制御装置7Aに代え、制御装置7Aから融通電力指令を制御回路91,92に出力するようにした点以外は同じである。電力変換装置61及び制御回路91は、き電変電所21に設けられている。
電力変換装置61は、電力系統網11からの交流電力をき電線3の交流電力に変換する装置である。電力変換装置61は、交流系統網11からの電力をき電線3の電力に変換する装置である。電力変換装置61は、図1に示す電力変換装置62と構成は同様である。
制御回路91は、制御装置7Aからの融通電力指令を受信して、電力変換装置61を制御する点以外は、図3に示す制御回路92と同様の構成となっている。
制御装置7Aは、電力系統網11又は電力系統網12から電気量に関する情報を取得し、電力系統網11,12間の融通電力を調整するように、制御回路91及び制御回路92へ融通電力指令を出力する。その他の点については、制御装置7Aは、第1の実施形態に係る制御装置7と同様である。
本実施形態によれば、交流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所21,22にそれぞれ電力変換装置61,62を設置し、制御装置7Aからの融通電力指令に基づいて、電力変換装置61,62を制御することで、列車負荷4へ電力を供給しながら、き電線3を利用して電力系統網11,12の相互間の電力を融通することができる。これにより、電力系統網11,12の送電電圧VS1,VS2及びき電電圧VF1,VF2を安定化させつつ、列車負荷4に安定した電力を供給することができる。
また、一方の電力系統網に余剰電力が生じた場合には、他方の電力系統網に電力を融通することでエネルギーの有効活用でき、特に電気鉄道事業者が所有する自家発電設備の余剰電力を電力事業者へ卸売りすることもできる。
さらに、電力系統網11と電力系統網12で電源周波数が異なる場合であっても、新たに別の周波数変換装置を設ける必要がない。また、本き電システムは、き電線3に切替セクションを設ける必要がなく、電力系統網11,12における電源や送電線の増設を行うことなく、構成することができる。
特に、電力系統網11,12に充分な電力が供給できないような問題があるときに(例えば、電源の故障や電力系統網11,12内の過負荷など)、効果的な電力融通を行うことができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る直流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る直流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図4に示すき電システムにおいて、交流電力のき電線3の代わりに直流電力のき電線3Aを設け、電力変換装置61,62の代わりにそれぞれコンバータ61A,62Aを設け、制御回路91,92の代わりにそれぞれ制御回路91A,92Aを設け、制御装置7Aを制御装置7Bに代え、制御装置7Bから融通電力指令を制御回路91A,92Aに出力するようにした点以外は同じである。コンバータ61A及び制御回路91Aは、き電変電所21に設置されている。コンバータ62A及び制御回路92Aは、き電変電所22に設置されている。
コンバータ61Aは、電力系統網11からの交流電力をき電線3Aの直流電力に変換する装置である。
コンバータ62Aは、電力系統網12からの交流電力をき電線3Aの直流電力に変換する装置である。
図6を参照して、制御回路91Aについて説明する。なお、制御回路92Aについては、コンバータ62Aを制御する点以外は同様であるため、説明を省略する。
制御回路91Aは、制御回路7Bからの融通電力指令に基づいて、コンバータ61Aを制御する。
制御回路91Aは、定電圧制御回路6B、電流指令演算回路6C、加算回路6K、定電流制御回路6D、ゲート制御回路6F、及び電流指令変換回路6Jにより、コンバータ61Aを制御する。
電圧検出器6Aは、コンバータ61Aから出力された直流電圧Vd(=き電電圧VF1)を検出する。
定電圧制御回路6Bは、電圧検出器6Aにより検出された直流電圧Vdに基づいて、直流電圧指令Vdrefに追従するように制御する。
電流指令演算回路6Cは、定電圧制御回路6Bの出力を用いて、直流電圧Vdを一定値(=直流電圧指令Vdref)とする電流指令値I1refを演算する。
電流指令変換回路6Jは、制御装置7Bからの融通電力指令を受信して、電流指令I2refを演算する。
加算回路6Kは、電流指令I1refと電流指令I2refを加算してコンバータ電流指令Icrefを演算する。
定電流制御回路6Dは、電流検出器6Eで検出されるコンバータ入力電流icが電流指令Icrefに追従するよう制御する。定電流制御回路6Dは、出力Ecをゲート制御回路6Fに入力する。
制御回路6Fは、出力Ecに基づいて、コンバータ61Aのゲートパルスを決定する。
このようにして、コンバータ61Aは、き電線3Aを介して列車負荷4へ電力を供給すると共に、き電変電所22を介して電力系統網12へ所望の電力を融通する。
制御装置7Bは、電力系統網11又は電力系統網12から電気量に関する情報を取得し、電力系統網11,12間の融通電力を調整するように、制御回路91A及び制御回路92Aへ融通電力指令を出力する。その他の点については、制御装置7Bは、第1の実施形態に係る制御装置7と同様である。
本実施形態によれば、直流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所21,22にそれぞれコンバータ61A,62Aを設置し、制御装置7Bからの融通電力指令に基づいて、コンバータ61A,62Aを制御することで、列車負荷4へ電力を供給しながら、き電線3Aを利用して電力系統網11,12間で電力を融通することができる。これにより、電力系統網11,12の送電電圧VS1,VS2及びき電電圧VF1,VF2を安定化させつつ、列車負荷4に安定した電力を供給することができる。
また、一方の電力系統網に余剰電力が生じた場合には、他方の電力系統網に電力を融通することでエネルギーの有効活用でき、特に電気鉄道事業者が所有する自家発電設備の余剰電力を電力事業者へ卸売りすることもできる。
特に、電力系統網11,12に充分な電力が供給できないような問題があるときに(例えば、電源の故障や電力系統網11,12内の過負荷など)、効果的な電力融通を行うことができる。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図7は、本発明の第4の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図1に示すき電システムにおいて、き電変電所21の受電点(第1のき電変圧器の一次側)に電圧検出器71を設置し、制御装置7の代わりに制御装置7Cを設け、電圧検出器71で検出された電圧検出値を制御装置7Cで受信する構成とした点以外は同じである。
制御装置7Cは、電圧検出器71で検出された電圧検出値に応じて、電力系統網12から電力系統網11への電力融通量を調整する。き電変電所21の負荷供給電力が大きくなると、その受電電圧が低下するので、制御装置7Cは、それに応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を増加するように制御する。
本実施形態によれば、交流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所22に電力変換装置62を設置し、制御装置7Cの融通電力指令に基づいて、電力変換装置62を制御することで、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本き電システムは、き電変電所21の受電点の電圧に応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力量を調整するように構成したので、電力系統網11側の物理量(電力需給量等)を計測することなく構成することができる。
特に、き電線3における列車負荷4が過負荷のときに、効果的な電力融通を行うことができる。
(第5の実施形態)
図8は、本発明の第5の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図8は、本発明の第5の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図7に示すき電システムにおいて、電圧検出器71の代わりに電流検出器71Aを設け、制御装置7Cの代わりに制御装置7Dを設け、電流検出器71Aで検出された電流検出値を制御装置7Dで受信する構成とした点以外は同じである。
制御装置7Dは、電流検出器71Aで検出された電流検出値に応じて、電力系統網12から電力系統網11への電力融通量を調整する。き電変電所21の負荷供給電力が大きくなると、その受電電流が増加するので、制御装置7Dは、それに応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を増加するように制御する。
本実施形態によれば、交流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所22に電力変換装置62を設置し、制御装置7Dの融通電力指令に基づいて、電力変換装置62を制御することで、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本き電システムは、き電変電所21の受電点の電流に応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力量を調整するように構成したので、電力系統網11側の物理量(電力需給量等)を計測することなく構成することができる。
(第6の実施形態)
図9は、本発明の第6の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図9は、本発明の第6の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図7に示すき電システムにおいて、電流検出器71Aを追加して設け、制御装置7Cの代わりに制御装置7Eを設け、電圧検出器71で検出された電圧検出値及び電流検出器71Aで検出された電流検出値を制御装置7Eで受信する構成とした点以外は同じである。
制御装置7Eは、電圧検出器71で検出された電圧検出値及び電流検出器71Aで検出された電流検出値に応じて、電力系統網12から電力系統網11への電力融通量を調整する。き電変電所21の負荷供給電力量に応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を調整するように制御する。
本実施形態によれば、交流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所22に電力変換装置62を設置し、制御装置7Eの融通電力指令に基づいて、電力変換装置62を制御することで、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本き電システムは、き電変電所21の受電点の電圧及び電流に応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力量を調整するように構成したので、電力系統網11側の物理量(電力需給量等)を計測することなく構成することができる。
さらに、制御装置7Eは、電圧検出値及び電流検出値に基づいて、融通電力指令を出力するため、第4の実施形態及び第5の実施形態よりも効果的な電力融通を行うことができる。
(第7の実施形態)
図10は、本発明の第7の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図10は、本発明の第7の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図4に示すき電システムにおいて、き電変電所21,22のそれぞれの受電点に電圧検出器71,72を設置し、制御装置7Aの代わりに制御装置7Fを設け、電圧検出器71,72でそれぞれ検出された電圧検出値を制御装置7Fで受信する構成とした点以外は同じである。
制御装置7Fは、電圧検出器71,72でそれぞれ検出された電圧検出値に応じて、電力系統網11,12間の電力融通量を調整する。き電変電所21の負荷供給電力量に応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を調整するように制御する。き電変電所21の負荷供給電力が大きくなると、その受電電圧が低下するので、制御装置7Fは、それに応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を増加するように制御する。同様にして、電力系統網11から電力系統網12への融通電力を制御する。
本実施形態によれば、交流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所21,22にそれぞれ電力変換装置61,62を設置し、制御装置7Fからの融通電力指令に基づいて、電力変換装置61,62を制御することで、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本き電システムは、き電変電所21,22の受電点の電圧の差に応じて電力融通量を決定し、電力系統網11,12間の電力融通を行うことができる。従って、電力系統網11,12側の物理量(電力需給量等)を計測することなく構成することができる。
(第8の実施形態)
図11は、本発明の第8の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図11は、本発明の第8の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図10に示すき電システムにおいて、電圧検出器71,72の代わりに電流検出器71A,72Aを設置し、制御装置7Fの代わりに制御装置7Gを設け、電流検出器71A,72Aでそれぞれ検出された電流検出値を制御装置7Gで受信する構成とした点以外は同じである。
制御装置7Gは、電流検出器71A,72Aでそれぞれ検出された電流検出値に応じて、電力系統網11,12間の電力融通量を調整する。き電変電所21の負荷供給電力が大きくなると、その受電電流が増加するので、制御装置7Gは、それに応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を増加するように制御する。同様にして、電力系統網11から電力系統網12への融通電力を制御する。
本実施形態によれば、交流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所21,22にそれぞれ電力変換装置61,62を設置し、制御装置7Gからの融通電力指令に基づいて、電力変換装置61,62を制御することで、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本き電システムは、き電変電所21,22の受電点の電流の差に応じて電力融通量を決定し、電力系統網11,12間の電力融通を行うことができる。従って、電力系統網側の物理量(電力需給量等)を計測することなく構成することができる。
(第9の実施形態)
図12は、本発明の第9の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図12は、本発明の第9の実施形態に係る交流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図10に示すき電システムにおいて、電流検出器71A,72Aを追加して設け、制御装置7Fの代わりに制御装置7Hを設け、電圧検出器71,72で検出された電圧検出値及び電流検出器71A,72Aで検出された電流検出値を制御装置7Hで受信する構成とした点以外は同じである。
制御装置7Hは、電圧検出器71,72で検出された電圧検出値及び電流検出器71A,72Aで検出された電流検出値に応じて、電力系統網12,11間の電力融通量を調整する。き電変電所21の負荷供給電力量に応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を調整するように制御する。同様にして、電力系統網11から電力系統網12への融通電力を調整するように制御する。
本実施形態によれば、交流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所21,22にそれぞれ電力変換装置61,62を設置し、制御装置7Hの融通電力指令に基づいて、電力変換装置61,62を制御することで、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本き電システムは、き電変電所21,22の受電点の電圧及び電流の差に応じて電力融通量を決定し、電力系統網11,12間の電力融通を行うことができる。従って、電力系統網側の物理量(電力需給量等)を計測することなく構成することができる。
さらに、制御装置7Hにおいて、電圧検出値及び電流検出値に基づいて、融通電力指令を出力するため、第7の実施形態及び第8の実施形態よりも効果的な電力融通を行うことができる。
(第10の実施形態)
図13は、本発明の第10の実施形態に係る直流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図13は、本発明の第10の実施形態に係る直流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図5に示すき電システムにおいて、き電変電所21,22のそれぞれの受電点に電圧検出器71,72を設置し、制御装置7Bの代わりに制御装置7Iを設け、電圧検出器71,72でそれぞれ検出された電圧検出値を制御装置7Iで受信する構成とした点以外は同じである。
制御装置7Iは、電圧検出器71,72でそれぞれ検出された電圧検出値に応じて、電力系統網11,12間の電力融通量を調整する。き電変電所21の負荷供給電力が大きくなると、その受電電圧が低下するので、制御装置7Iは、それに応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を増加するように制御する。同様にして、電力系統網11から電力系統網12への融通電力を制御する。
本実施形態によれば、直流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所21,22にそれぞれコンバータ61A,62Aを設置し、制御装置7Iからの融通電力指令に基づいて、コンバータ61A,62Aを制御することで、第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本き電システムは、き電変電所21,22の受電点の電圧の差に応じて電力融通量を決定し、電力系統網11,12間の電力融通を行うことができる。従って、電力系統網11,12側の物理量(電力需給量等)を計測することなく構成することができる。
(第11の実施形態)
図14は、本発明の第11の実施形態に係る直流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図14は、本発明の第11の実施形態に係る直流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図13に示すき電システムにおいて、電圧検出器71,72の代わりに電流検出器71A,72Aを設置し、制御装置7Iの代わりに制御装置7Jを設け、電流検出器71A,72Aでそれぞれ検出された電流検出値を制御装置7Jで受信する構成とした点以外は同じである。
制御装置7Jは、電流検出器71A,72Aでそれぞれ検出された電流検出値に応じて、電力系統網11,12間の電力融通量を調整する。き電変電所21の負荷供給電力が大きくなると、その受電電流が増加するので、制御装置7Jは、それに応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を増加するように制御する。同様にして、電力系統網11から電力系統網12への融通電力を制御する。
本実施形態によれば、直流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所21,22にそれぞれコンバータ61A,62Aを設置し、制御装置7Jからの融通電力指令に基づいて、コンバータ61A,62Aを制御することで、第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本き電システムは、き電変電所21,22の受電点の電流の差に応じて電力融通量を決定し、電力系統網11,12間の電力融通を行うことができる。従って、電力系統網11,12側の物理量(電力需給量等)を計測することなく構成することができる。
(第12の実施形態)
図15は、本発明の第12の実施形態に係る直流電気鉄道のき電システムの構成図である。
図15は、本発明の第12の実施形態に係る直流電気鉄道のき電システムの構成図である。
本き電システムは、図13に示すき電システムにおいて、電流検出器71A,72Aを追加して設け、制御装置7Iの代わりに制御装置7Kを設け、電圧検出器71,72で検出された電圧検出値及び電流検出器71A,72Aで検出された電流検出値を制御装置7Kで受信する構成とした点以外は同じである。
制御装置7Kは、電圧検出器71,72で検出された電圧検出値及び電流検出器71A,72Aで検出された電流検出値に応じて、電力系統網11,12間の電力融通量を調整する。き電変電所21の負荷供給電力量に応じて電力系統網12から電力系統網11への融通電力を調整するように制御する。同様にして、電力系統網11から電力系統網12への融通電力を調整するように制御する。
本実施形態によれば、交流電気鉄道のき電システムにおいて、き電変電所21,22にそれぞれコンバータ61A,62Aを設置し、制御装置7Kの融通電力指令に基づいて、電力変換装置61A,62Aを制御することで、第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本き電システムは、き電変電所21,22の受電点の電圧及び電流の差に応じて電力融通量を決定し、電力系統網11,12間の電力融通を行うことができる。従って、電力系統網11,12側の物理量(電力需給量等)を計測することなく構成することができる。
さらに、本き電システムは、制御装置7Kにおいて、電圧検出値及び電流検出値に基づいて、融通電力指令を出力するため、第10の実施形態及び第11の実施形態よりも効果的な電力融通を行うことができる。
なお、各実施形態の変換器は、自己消弧形デバイスのシンボルをIGBT(insulated gate bipolar transistor)としているが、これはIGBTに限定するものではなく、GTO、バイポーラトランジスタおよびMOSFET(電界効果トランジスタ,metal oxide semiconductor field effect transistor)など自己消弧能力を持つデバイスであれば何でも構わない。
各実施形態において、変換器は、単相ブリッジの例を用いて説明したが、三相ブリッジ電圧形自励式変換器等の他の構成であってもよい。例えば、図2に示す単相ブリッジ電圧形自励式変換器を3台用いることにより三相変換器を構成することができる。また、それらを多重化することにより、高調波を低減することができる。単相ブリッジ電圧形自励式変換器は、直流送電、無効電力補償装置および周波数変換装置等の電力変換装置に適用することができる。
各実施形態において、電力系統網及びき電変電所を2つとしたが、いくつであっても構わない。特に、電力変換装置(又はコンバータ)の設置箇所を増やすに従って、多数の電力系統網間における電力融通の自由度を向上でき、全体の安定度を向上することができる。
各実施形態において、電圧検出器71,72及び電流検出器71A,72Aは、電力変換装置61,62、コンバータ61A,62A、及び変圧器11Aのそれぞれ一次側(受電側)に設けた構成としたが、二次側(き電線3側)に設けた構成としてもよい。
第4の実施形態、第5の実施形態及び第6の実施形態において、電力変換装置62の代わりに、コンバータ62Aを設けて同様の構成としてもよい。これにより、直流電気鉄道のき電システムにおいても、同様の電力融通を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
3…き電線、4…列車負荷、7…制御装置、11,12…電力系統網、11A…変圧器、21,22…き電変電所、62…電力変換装置、92…制御回路、VF1…き電電圧、VS2…送電電圧。
Claims (10)
- 第1の電力系統から受電し、変圧器を介して、き電線に交流電力を供給し、第2の電力系統から受電し、前記き電線に交流電力を供給するき電システムにおいて、
第2の電力系統から受電し、前記き電線に交流電力を供給するための電力に変換する電力変換手段と、
前記第1の電力系統から電気量に関する情報である第1の電気量情報を取得する第1の電気量情報取得手段と、
前記第1の電気量情報取得手段により取得した前記第1の電気量情報に基づいて、前記変圧器から出力される交流電力の周波数に合わせ、前記電力変換手段から出力される交流電力を制御するための指令値を決定する指令値決定手段と、
前記指令値決定手段により決定された前記指令値に基づいて、前記電力変換手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とするき電システム。 - 第1の電力系統から受電し、整流器を介して、き電線に直流電力を供給し、第2の電力系統から受電し、前記き電線に直流電力を供給するき電システムにおいて、
前記第2の電力系統から受電し、前記き電線に供給する直流電力に変換する電力変換手段と、
前記第1の電力系統から電気量に関する情報である第1の電気量情報を取得する第1の電気量情報取得手段と、
前記第1の電気量情報取得手段により取得した前記第1の電気量情報に基づいて、前記電力変換手段から出力される直流電力を制御するための指令値を決定する指令値決定手段と、
前記指令値決定手段により決定された前記指令値に基づいて、前記電力変換手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とするき電システム。 - 前記指令値決定手段は、
前記第1の電気量情報に含まれた前記第1の電力系統の送電電力量に基づいて、決定すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のき電システム。 - 前記指令値決定手段は、
前記第1の電気量情報に含まれた前記第1の電力系統の電力供給量及び電力需要量に基づいて、決定すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のき電システム。 - 前記指令値決定手段は、
前記第1の電気量情報に含まれた前記第1の電力系統の電圧量に基づいて、決定すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のき電システム。 - 前記第2の電力系統から電気量に関する情報である第2の電気量情報を取得する第2の電気量情報取得手段を有し、
前記第1の電気量情報に含まれた前記第1の電力系統の電力需要量及び前記第2の電気量情報に含まれた前記第2の電力系統の電力需要量の差分に基づいて、決定すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のき電システム。 - 第1の電力系統から受電し、変圧器を介して、き電線に交流電力を供給し、第2の電力系統から受電し、前記き電線に交流電力を供給するき電システムにおいて、
第2の電力系統から受電し、前記き電線に交流電力を供給するための電力に変換する電力変換手段と、
前記変圧器に供給される電気量に関する情報である電気量情報を取得する電気量情報取得手段と、
前記電気量情報取得手段により取得した前記電気量情報に基づいて、前記変圧器から出力される交流電力の周波数に合わせ、前記電力変換手段から出力される交流電力を制御するための指令値を決定する指令値決定手段と、
前記指令値決定手段により決定された前記指令値に基づいて、前記電力変換手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とするき電システム。 - 第1の電力系統から受電し、整流器を介して、き電線に直流電力を供給し、第2の電力系統から受電し、前記き電線に直流電力を供給するき電システムにおいて、
前記第2の電力系統から受電し、前記き電線に供給する直流電力に変換する電力変換手段と、
前記整流器に供給される電気量に関する情報である電気量情報を取得する電気量情報取得手段と、
前記電気量情報取得手段により取得した前記電気量情報に基づいて、前記電力変換手段から出力される電力を制御するための指令値を決定する指令値決定手段と、
前記指令値決定手段により決定された前記指令値に基づいて、前記電力変換手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とするき電システム。 - 第1の電力系統及び前記第2の電力系統から受電し、き電線に電力を供給するき電システムにおいて、
第1の電力系統から受電し、前記き電線に供給するための電力に変換する第1の電力変換手段と、
第2の電力系統から受電し、前記き電線に供給するための電力に変換する第2の電力変換手段と、
前記第1の電力系統から電気量に関する情報である第1の電気量情報を取得する第1の電気量情報取得手段と、
前記第2の電力系統から電気量に関する情報である第2の電気量情報を取得する第2の電気量情報取得手段と、
前記第1の電気量情報取得手段により取得した前記第1の電気量情報に基づいて、前記第1の電力変換手段から出力される電力を制御するための第1の指令値を決定する第1の指令値決定手段と、
前記第1の指令値決定手段により決定された前記第1の指令値に基づいて、前記第1の電力変換手段を制御する第1の制御手段と、
前記第2の電気量情報取得手段により取得した前記第2の電気量情報に基づいて、前記第2の電力変換手段から出力される電力を制御するための第2の指令値を決定する第2の指令値決定手段と、
前記第2の指令値決定手段により決定された前記第2の指令値に基づいて、前記第2の電力変換手段を制御する第2の制御手段と
を有することを特徴とするき電システム。 - 第1の電力系統及び前記第2の電力系統から受電し、き電線に電力を供給するき電システムにおいて、
第1の電力系統から受電し、前記き電線に供給するための電力に変換する第1の電力変換手段と、
第2の電力系統から受電し、前記き電線に供給するための電力に変換する第2の電力変換手段と、
前記第1の電力変換手段に供給される電気量に関する情報である第1の電気量情報を取得する第1の電気量情報取得手段と、
前記第2の電力変換手段に供給される電気量に関する情報である第2の電気量情報を取得する第2の電気量情報取得手段と、
前記第1の電気量情報取得手段により取得した前記第1の電気量情報及び前記第2の電気量情報取得手段により取得した前記第2の電気量情報に基づいて、前記第1の電力変換手段から出力される電力を制御するための第1の指令値を決定する第1の指令値決定手段と、
前記第1の指令値決定手段により決定された前記第1の指令値に基づいて、前記第1の電力変換手段を制御する第1の制御手段と、
前記第1の電気量情報取得手段により取得した前記第1の電気量情報及び前記第2の電気量情報取得手段により取得した前記第2の電気量情報に基づいて、前記第2の電力変換手段から出力される電力を制御するための第2の指令値を決定する第2の指令値決定手段と、
前記第2の指令値決定手段により決定された前記第2の指令値に基づいて、前記第2の電力変換手段を制御する第2の制御手段と
を有することを特徴とするき電システム。
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JP2006199569A JP2008024172A (ja) | 2006-07-21 | 2006-07-21 | 電気鉄道のき電システム |
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JP2006199569A JP2008024172A (ja) | 2006-07-21 | 2006-07-21 | 電気鉄道のき電システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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RU2478049C1 (ru) * | 2011-07-15 | 2013-03-27 | Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Дальневосточный государственный университет путей сообщения" (ДВГУПС) | Система электроснабжения электрифицированных железных дорог переменного тока |
-
2006
- 2006-07-21 JP JP2006199569A patent/JP2008024172A/ja active Pending
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