JP4399392B2 - 電力融通装置 - Google Patents

電力融通装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4399392B2
JP4399392B2 JP2005132137A JP2005132137A JP4399392B2 JP 4399392 B2 JP4399392 B2 JP 4399392B2 JP 2005132137 A JP2005132137 A JP 2005132137A JP 2005132137 A JP2005132137 A JP 2005132137A JP 4399392 B2 JP4399392 B2 JP 4399392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
detection means
active power
feeder
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005132137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006311722A (ja
Inventor
宗義 渡辺
雅彦 岡井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Japan Railway Co filed Critical Central Japan Railway Co
Priority to JP2005132137A priority Critical patent/JP4399392B2/ja
Publication of JP2006311722A publication Critical patent/JP2006311722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4399392B2 publication Critical patent/JP4399392B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は、単巻変圧器き電方式のき電回路(ATき電回路)の末端において、他の系統との間で有効電力を融通するための技術に関する。
従来、鉄道(特に新幹線)における交流き電方式として単巻変圧器き電方式(以下、ATき電方式)が採用されている。このATき電方式は、線路に沿って約10kmごとに配置される変電ポストに設置された単巻変圧器(以下、AT)の中性点をレールに、一端をトロリ線に、他端をき電線(フィーダ線ともいう。)に接続した単相三線式のき電回路方式である。
このようなATき電方式等の交流き電回路では、図6に示すように、き電回路末端に電力補償装置を設置して、き電末端において無効電力を供給することで、パンタ点電圧降下を補償することが現在実施されている。
また、例えば特許文献1に記載のように、き電回路に電力を供給する変電所(き電変電所)において、3相/2相変換用変圧器の2次側2相交流負荷(M座、T座)それぞれの負荷電力を検出してその有効電力差を融通し、更に各座の無効電力及び高調波電流を補償することで1次側3相交流の不平衡、力率及び電圧・電流波形の歪み等を改善する方法が知られている。
特開平6−261548号公報
しかしながら、電力会社の変電所からき電変電所までの距離が長く送電線のインピーダンスが大きい場合や、近年実現されつつあるダイヤの高密度化により1変電所あたりの列車負荷が大きくなった場合、大きなパンタ点電圧降下が発生するおそれがある。このような場合、図6に示すような無効電力の供給による電圧補償のみでは、十分にパンタ点電圧降下を補償することができなくなることが懸念される。
一方、特許文献1では、無効電力を補償するだけではなく、変圧器2次側の2相間で有効電力を融通する技術が開示されている。このように2相間で有効電力を融通することでパンタ点電圧降下をある程度補償することができると考えられる。しかし、パンタ点電圧降下はき電回路末端に近いほど大きくなるので、特許文献1に記載されているように、き電変電所から有効電力を融通するのでは、融通した電力がき電回路末端付近の列車負荷に供給されるまでの電力損失が大きく、効率の面で有効ではない。
そこで、ATき電回路の末端において他系統から有効電力を融通することでき電電圧を補償する装置が必要とされるようになってきた。このような電力融通を行うためには、負荷電力を検出してその検出した負荷電力の大きさに基づいて融通する電力量を制御する必要がある。しかし、ATき電回路末端では、き変電所から供給される送出し電力(即ち、負荷電力)を検出することができないため、これまでATき電回路末端では、他系統との間で電力融通は行われてこなかった。
一方、き電変電所にて検出した負荷電力の情報をき電回路末端へ伝送して、電回路末端において電力融通を行うことが考えられるが、このような通信を行うためには、高速・高精度で保安度の高い長距離の通信回線が必要となり、コスト面で現実的ではない。更に、通信回線に異常が発生した場合、不適切な電力融通を行うおそれがあり、信頼性、安定性の面で問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされており、第1の目的とするところは、ATき電回路末端において、他系統との間で効果的な電力融通を行うことができる電力融通装置を提供することである。また、第2の目的とするところは、ATき電回路末端において、他系統との間で効果的な電力融通を行うと共に、無効電力及び高調波電流の補償を行うことができる電力融通装置を提供することである。
上記第1の目的を達成するためになされた請求項1の電力融通装置は、ATき電回路末端に設置されたATによってレールから吸収される電力や、このATと電力融通装置とから列車負荷へ供給される電力に基づいて、他系統のATき電系統との間で有効電力の融通を行うことを特徴とする。
具体的には、上述の電力融通装置は、第1のATき電回路におけるトロリ線及びき電線の末端に交流側が接続された第1の電力変換器と、第1のATき電回路とは電力系統が異なる第2のATき電回路におけるトロリ線及びき電線の末端に交流側が接続された第2の電力変換器とを備えている。そして、第1の電力変換器と第2の電力変換器とは、それぞれの直流側において互いに接続されている。更に、第1のATき電回路末端に設置されたATによってレールから吸収される電力の有効成分、又は末端に設置されたATと第1の電力変換器とから列車負荷へ供給される電力の有効成分(以下、これらを総称して「有効電力成分」ともいう。)の少なくとも何れかを検知する第1の有効電力検知手段と、第2のATき電回路側における有効電力成分を検知する第2の有効電力検知手段とを備えている。また、第1及び第2の有効電力検知手段によってそれぞれ検知された有効電力成分に基づいて、第1及び第2のATき電回路間における有効電力融通量を算出する電力融通算出手段と、電力融通算出手段によって算出された有効電力融通量に基づいて、第1及び第2のATき電回路間で有効電力の融通を行うように第1及び第2の電力変換器を制御する制御手段とを備えている。
なお、ここでいう第1及び第2の電力変換器とは、交流電力を直流電力へ変換、又は直流電力を交流電力へ変換する機能を有する機器であり、例えば、PMW(pulse width modulation)制御方式の単相自励式電圧形の電力変換器等が用いられる。
ATき電回路では、各ポストにATが設置されており、列車負荷へ供給される電力は、その列車負荷の両隣にあるATから供給され、そして、レールを介してそのATによって吸収される。列車負荷の両隣にあるATから供給又は吸収される電力の比率は、列車負荷の位置によって変化し、列車負荷がATに近づくにつれてそのATにおける比率が大きくなる。
本発明の電力融通装置によれば、第1及び第2のATき電回路において、それぞれの末端に設置されているATによってレールから吸収される電力の有効成分、又は末端に設置されたATと電力変換器とから列車負荷へ供給される電力の有効成分の少なくとも何れかの有効電力成分をそれぞれ検知して、その検知した有効電力成分に基づいて、第1及び第2のATき電回路の末端側から互いに電力を融通することができる。
具体的には、それぞれ検知した有効電力成分を比較して、有効電力成分が小さい方のATき電回路から大きい方のATき電回路へ、検知した有効電力成分の所定割合の有効電力を融通するといった方法が挙げられる。なお、この所定割合(以下、融通比率ともいう。)については、実験やシミュレーション等によって好適な値(例えば、算出した有効電力成分の1/3等)を算出して設定すればよい。
ところで、直流き電回路や電力会社側の電源系統が同じ変電所同士の間の交流き電回路においては、き電回路の両側にあるき電変電所から電力を供給する並列き電方式が採用されている。この並列き電方式では、列車負荷の両側のき電変電所から電力が供給されるので、片側のき電変電所のみから電力を供給する場合と比較して電圧降下が約半分になり、電圧降下の抑制に効果がある。
しかし、電力会社側の電力系統が異なる交流き電変電所同士では、電源位相が異なる等の理由で並列き電方式を採用することができないため、それぞれのき電変電所から電力を片送りで交流き電回路へ供給している。即ち、このような交流き電回路においては、変電所から遠いき電回路末端近傍において電圧降下が最大になり、また、その大きさも並列き電方式と比較すると大きくなる。
そこで、本発明の電力融通装置のように、2系統のATき電回路の末端側から互いに電力融通を行うことで、あたかも並列き電方式によって電力を供給するかの如く電圧降下抑制に大きな効果を発揮することができる。
また、本発明の電力融通装置によれば、ATき電回路末端において列車負荷の有効電力成分を検知するため、他系統から有効電力を融通される側の列車負荷がATき電回路の末端から近いほど、検知される有効電力成分が大きくなり、これに基づいて融通する有効電力を大きくすることができる。この場合、き電変電所から供給される電力は相対的に小さくなる。反対に、他系統から有効電力を融通される側の列車負荷がATき電回路の末端から遠いほど、検知される有効電力成分が小さくなり、これに基づいて融通する有効電力を小さくすることができる。この場合、き電変電所から供給される電力は相対的に大きくなる。き電回路における電力損失は距離に比例するので、このようにATき電回路末端からの列車負荷への距離に応じて有効電力の融通量を調節することで、き電回路における電力損失を低減することができ、より効果的な電力融通を行うことができる。
なお、ATき電回路末端における有効電力成分を検知する具体的な方法として以下のような方法が挙げられる。即ち、請求項2に記載の電力融通装置のように、レールからATき電回路末端に設置されたATへ流れる電流の測定値に基づいて有効電力成分を検知する。また、請求項3に記載の電力融通装置のように、ATき電回路末端に設置されたAT側からトロリ線上を列車負荷へ流れる電流の測定値に基づいて有効電力成分を検知する。また、請求項4に記載の電力融通装置のように、ATき電回路末端に設置されたATからき電線へ流れる電流の測定値と、電力変換器からの交流側入出力電流の測定値とに基づいて有効電力成分を検知する。これらの検知方法においては、ATき電回路末端における各電流の測定値に基づいて、これらにATき電回路末端におけるき電電圧を乗ずることで有効電力成分を検知することができる。
なお、上述のような有効電力成分の検知方法は、何れか1つの方法を用いてもよいが、複数の検知方法を組み合わせて用いることでより精度の高い検知方法を実現することもできる。
ところで、ATき電回路末端においては、有効電力の融通を行うだけでなく、更に各ATき電回路における無効電力補償を行うことで、パンタ点電圧降下をより効果的に抑制することができる。更に、ATき電回路に流れる高調波電流を補償することにより、高調波電流による機器への悪影響や通信障害等を抑制することができる。そこで、上記第2の目的を達成するためになされた請求項5に記載の電力融通装置のように構成するとよい。即ち、第1のATき電回路末端に設置されたATによってレールから吸収される電力の無効成分、又は第1のATき電回路末端に設置されたAT及び第1の電力変換器から列車負荷へ供給される電力の無効成分(以下、これらを総称して「無効電力成分」ともいう。)を検知する第1の無効電力検知手段と、第2のATき電回路における無効電力成分検知する第2の無効電力検知手段と、第1及び第2のATき電回路に流れる高調波電流をそれぞれ検知する第1及び第2の高調波検知手段とを備える。そして、制御手段は、第1及び第2の無効電力検知手段と第1及び第2の高調波検知手段とによってそれぞれ検知した無効電力成分及び高調波電流に基づいて、第1及び第2のATき電回路へそれぞれ無効電力及び高調波電流を補償するように第1及び第2の電力変換器を制御する。
このように構成された上述の電力融通装置によれば、第1及び第2のATき電回路の末端側から互いに電力を融通すると共に、第1及び第2のATき電回路において、それぞれの末端に設置されているATによってレールから吸収される電力の無効成分、又は末端に設置されたATと電力変換器とから列車負荷へ供給される電力の無効成分の少なくとも何れかの無効電力成分、及び高調波電流をそれぞれ検知して、その検知した有効電力成分に基づいて、各ATき電回路の無効電力及び高調波電流を補償することができる。
なお、ATき電回路末端における無効電力成分及び高調波電流を検知する具体的な方法として、有効電力成分を検知する場合と同様に、以下のような方法が挙げられる。即ち、請求項6に記載の電力融通装置のように、レールからATき電回路末端に設置されたATへ流れる電流の測定値に基づいて無効電力成分及び高調波電流を検知する。また、請求項7に記載の電力融通装置のように、ATき電回路末端に設置されたAT側からトロリ線上を列車負荷へ流れる電流の測定値に基づいて無効電力成分及び高調波電流を検知する。また、請求項8に記載の電力融通装置のように、ATき電回路末端に設置されたATからき電線へ流れる電流の測定値と、電力変換器からの交流側入出力電流の測定値とに基づいて無効電力成分及び高調波電流を検知する。
なお、上述のような無効電力成分及び高調波電流の検知方法は、何れか1つの方法を用いてもよいが、複数の検知方法を組み合わせて用いることでより精度の高い検知方法を実現することもできる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[電力融通装置1の構成の説明]
図1は、実施形態の電力融通装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、電力融通装置1は、電力系統がそれぞれ異なるA変電所及びB変電所からそれぞれ電力を供給される、いわゆるつき合せき電方式の東京方ATき電回路と大阪方ATき電回路との末端においてき電系統を区分するためのき電区分所に設置されている。
電力融通装置1は、東京方面ATき電回路及び大阪方面ATき電回路のトロリ線及びき電線にそれぞれ交流側が接続されている電力変換器10a、10bと、東京方検知回路11aと、大阪方検知回路11bと、電力融通演算回路12と、制御指令演算回路13a、13bと、電力変換器制御回路14a、14bと、CT(current transformer)等からなる電流測定器15a、15b、16a、16b、17a、17b、18a、18bと、VT(voltage transformer)等からなる電圧測定器19a、19bと、直流コンデンサ20とを備えている。
このうち、電力変換器10a、10bは、GTOサイリスタやIGBT(insulated gate bipolar transistor)、ダイオード等で構成される高調波電流出力制御にも適したいわゆるPWM(pulse width modulation)制御方式の単相自励式電圧形の電力変換器である。この電力変換器10a、10bによって、交流を直流に変換、又は直流を交流に変換することができる。電力変換器10a、10bは、その直流側において直流コンデンサ20からなる直流中間回路を介して互いに接続されている。電力変換器10aは、交流から直流又は直流から交流への電力変換を行うことで、交流側に接続された東京方ATき電回路と直流側に接続された直流中間回路との間で双方向の電力授受を行うことができる。同じく、電力変換器10bは、交流から直流又は直流から交流への電力変換を行うことで、交流側に接続された大阪方ATき電回路と直流側に接続された直流中間回路との間で双方向の電力授受を行うことができる。このようにして、電力変換器10a、10bによって東京方ATき電回路と大阪方ATき電回路との間で有効電力の授受(即ち、有効電力の融通)を直流中間回路を介して行う。
また、電力変換器10a、10bは、PWM制御を行うことによって、それぞれのATき電回路に対して無効電力及び高調波電流の補償を独立して行うことができる。
電流測定器15a、15bは、東京方ATき電回路及び大阪方ATき電回路の末端に設置されたAT1及びAT2側からトロリ線上を列車負荷へ流れる電流(以下、「東京方/大阪方トロリ送出し電流」という。)をそれぞれ測定する。また、電流測定器16a、16bは、レールからAT1及びAT2へ流れる電流(以下、「東京方/大阪方AT吸上電流」という。)をそれぞれ測定する。また、電流測定器17a、17bは、AT1及びAT2側からき電線へ流れる電流(以下、「東京方/大阪方き電線送出し電流」という。)をそれぞれ測定する。また、電流測定器18a、18bは、電力変換器10a、10bの交流側における入出力電流をそれぞれ測定する。また、電圧測定器19a、19bは、東京方ATき電回路及び大阪方ATき電回路の末端におけるトロリ線−き電線間き電電圧(以下、「東京方/大阪方き電末端電圧」という。)をそれぞれ測定する。
東京方検知回路11aは、東京方ATき電回路側の電流測定器15a、16a、17a、18a及び電圧測定器19aによる各種電流及び電圧の測定値に基づいて、東京方ATき電回路側における有効電力成分、無効電力成分、高調波電流及びき電電圧等を検知して、電力融通装置12及び制御指令演算回路13aへ出力する。また、大阪方検知回路11bは、大阪方ATき電回路側の電流測定器15b、16b、17b、18b及び電圧測定器19aによる各種電流及び電圧の測定値に基づいて、大阪方ATき電回路側における有効電力成分、無効電力成分、高調波電流及びき電電圧等を検知して、電力融通装置12及び制御指令演算回路13bへ出力する。なお、この東京方検知回路11a及び大阪方検知回路11bの構成及び作動についての詳細な説明は後述する。
電力融通演算回路12は、東京方検知回路11a及び大阪方検知回路11bから出力されてきたそれぞれのATき電回路における有効電力成分に基づいて、東京方ATき電回路と大阪方ATき電回路との間での電力融通量を算出し、制御指令演算回路13a、13bへ出力する。
制御指令演算回路13aは、東京方検知回路11a及び電力融通演算回路12からの入力に基づいて、電力変換器10aによって有効電力の融通、無効電力及び高調波電流の補償を行うための制御指令を生成し、電力変換器制御回路14aへ出力する。
また、制御指令演算回路13bは、大阪方検知回路11b及び電力融通演算回路12からの出力に基づいて、電力変換器10bによって有効電力の融通、無効電力及び高調波電流の補償を行うための制御指令を生成し、電力変換器制御回路14bへ出力する。
電力変換器制御回路14a、14bは、制御指令演算回路13a、13bからそれぞれ出力されてきた制御指令に基づいて、電力変換器10a、10bのGTOサイリスタやIGBTのスイッチング制御を行う。
電力変換器10a、10bでは、電力変換器制御回路14a、14bからの制御により、有効電力融通、無効電力及び高調波電流の補償を行う。つまり、検出した有効電力成分の少ない方のATき電回路に接続された電力変換器は、このATき電回路から有効電力を取り込んで直流中間回路へ直流電力を供給し、検出した有効電力成分の多い方のATき電回路に接続された電力変換器は、直流中間回路から直流電力を取り込んでこのATき電回路へ有効電力を供給する。一方、無効電力及び高調波電流の補償は、電力変換器制御回路14a、14bの制御により、東京方ATき電回路側及び大阪方ATき電回路側それぞれ独立して電力変換器10a、10bによって行う。
以上、実施形態の電力融通装置1の概略構成について説明したが、本実施形態における電力融通装置1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応関係は次の通りである。即ち、本実施形態の電力融通装置1における電力変換器10a、10bがそれぞれ特許請求の範囲における第1、第2の電力変換器に相当する。また、東京方検知回路11aが第1の有効電力検知手段、第1の無効電力検知手段及び第1の高調波検知手段に相当し、大阪方検知回路11bが第2の有効電力検知手段、第2の無効電力検知手段及び第2の高調波検知手段に相当する。また、電力融通演算回路12が電力融通算出手段に相当する。また、制御指令演算回路13a、13b及び電力変換器制御回路14a、14bが制御手段に相当する。
[有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流の検知についての説明]
以下、東京方検知回路11a及び大阪方検知回路11bにおいて、それぞれのATき電回路における有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流を検知する方法について、図2(a)〜(c)に基づいて説明する。なお、図2(a)〜(c)は東京方検知回路11aの詳細な構成等を示す図であるが、大阪方検知回路11bについても、東京方検知回路11aと同様の構成であるので、ここでは図示及び説明を省略する。
図2(a)は、東京方検知回路11aにおいて、電流測定器16aによる東京方AT吸上電流の測定値及び電圧測定器19aによる東京方き電末端電圧の測定値に基づいて、AT1によってレールから吸収される電力の有効電力成分及び無効電力成分を検知し、更に高調波電流を検知する構成を示す図である。
電流測定器16aによる東京方面AT吸上電流の測定値は、有効電力演算回路112a及び無効電力演算回路113aへ入力される。一方、電圧測定器19aによる東京方き電末端電圧の測定値は、電圧同期回路111aへ入力される。そして電圧同期回路111aは、入力された東京方き電末端電圧の測定値に基づいて、有効電力成分及び無効電力成分の演算に必要な位相情報を含む同期電圧信号を生成し、これを有効電力演算回路112a及び無効電力演算回路113aへ入力する。
有効電力演算回路112aは、入力された東京方AT吸上電流の測定値及び同期電圧信号に基づいて有効電力成分を演算し、有効電力成分信号を電力融通演算回路12及び高調波検知回路114aへ入力する。一方、無効電力演算回路113aは、入力された東京方AT吸上電流の測定値及び同期電圧信号に基づいて無効電力成分を演算し、無効電力成分信号を高調波検知回路114a及び無効電力検知回路115aへ入力する。
電力融通演算回路12では、東京方の有効電力演算回路112aから入力された有効電力成分信号と、同じく大阪方の有効電力演算回路から入力された有効電力成分信号とに基づいて、東京方ATき電回路と大阪方ATき電回路との間での電力融通量を算出する。具体的には、有効電力成分が大きい方のATき電回路における有効電力成分の所定比率(例えば、有効電力成分の1/3等)に相当する大きさの有効電力を、有効電力が小さいATき電回路から大きいATき電回路へ融通する電力融通量として算出する。
高調波検知回路114aは、有効電力演算回路112a及び無効電力演算回路113aから入力された有効電力成分信号及び無効電力成分信号から、ハイパスフィルタにより高調波成分を抽出することで高調波電流値を検知し、これを制御指令演算回路13aへ入力する。また、無効電力検知回路115はa、無効電力演算回路113aから入力された無効電力成分信号に基づく無効電力成分検知値を制御指令演算回路13aへ入力する。また、き電電圧検知回路116aは、電圧同期回路111aから入力された同期電圧信号に基づくき電電圧検知値を制御指令演算回路13aへ入力する。
制御指令演算回路13aは、電力融通演算回路12、高調波検知回路114a、無効電力検知回路115a及びき電電圧検知回路116aの各回路からの入力に基づき、電力変換器10aによって有効電力の融通、無効電力及び高調波電流の補償を行うための制御指令を生成する。
以降、上述の図1の説明において述べたように、制御指令演算回路13a、13bによって生成された制御指令に基づいて電力変換器10a、10bが制御されることによって、検出した有効電力成分の少ない方のATき電回路から検出した有効電力成分の多い方のATき電回路へ有効電力が供給されると共に、それぞれにATき電回路において無効電力及び高調波電流の補償が行われる。
図2(b)は、東京方検知回路11aにおいて、電流測定器15aによる東京方トロリ線送出し電流の測定値及び電圧測定器19aによる東京方き電末端電圧の測定値に基づいて、AT1及び電力変換器10aから列車負荷へ供給される電力の有効電力成分及び無効電力成分を検知し、更に高調波電流を検知する構成を示す図である。
図2(b)に示す東京方検知回路11aの構成は、有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流を検知するのに、電流測定器15aによる東京方トロリ線送出し電流の測定値を用いる点で、上述した図2(a)の構成と異なる。即ち、電流測定器16aによる東京方面AT吸上電流の測定値は、有効電力演算回路112a及び無効電力演算回路113aへ入力される。以降、図2(a)の説明において上述したものと同様の処理が実行され、制御指令演算回路13aにおいて、電力変換器10aによって有効電力の融通、無効電力及び高調波電流の補償を行うための制御指令が生成される。
図2(c)は、東京方検知回路11aにおいて、電流測定器17aによる東京方き電線送出し電流の測定値、電流測定器18aによる電力変換器10aの入出力電流の測定値及び電圧測定器19aによる東京方き電末端電圧の測定値に基づいて、AT1及び電力変換器10aから列車負荷へ供給される電力の有効電力成分及び無効電力成分を検知し、更に高調波電流を検知する構成を示す図である。
図2(c)に示す東京方検知回路11aの構成は、有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流を検知するのに、電流測定器17aによる東京方き電線送出し電流の測定値及び電流測定器18aによる電力変換器10aの入出力電流の測定値を用いる点で、上述した図2(a)、(b)の構成と異なる。即ち、電流測定器17aによる東京方き電線送出し電流の測定値及び電流測定器18aによる電力変換器10aの入出力電流の測定値は、送出し電流検出回路117aによって加算され、有効電力演算回路112a及び無効電力演算回路113aへ入力される。以降、図2(a)の説明において上述したものと同様の処理が実行され、制御指令演算回路13aにおいて、電力変換器10aによって有効電力の融通、無効電力及び高調波電流の補償を行うための制御指令が生成される。
なお、図2(a)〜(c)に示すような有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流の各検知方法については、何れか1つの検知方法を用いることにすれば、電流測定器を何れか1つ備えればよいので、その分設備が簡単になるという利点がある。一方、複数の検知方法を組み合わせて用いれば、より精度の高い検知方法を実現することができるという利点がある。
[有効電力融通の具体的な例についての説明]
以下、本実施形態の電力融通装置1による有効電力の融通の具体的な例について、図3〜図5に基づいて説明する。なお、図3〜図5において想定しているATき電回路等の概要は以下の通りである。即ち、電力融通装置1は、電力系統がそれぞれ異なるA変電所及びB変電所からそれぞれ電力を供給される東京方ATき電回路と大阪方ATき電回路との末端においてき電系統を区分するためのき電区分所に設置されている。また、東京方ATき電回路及び大阪方ATき電回路には中間点にそれぞれ補助き電区分所が設けられており、各変電所、補助き電区分所及びき電区分所にはそれぞれATが設置されている(き電区分所において東京方ATき電回路末端に設置されているATを特にAT1と称す。)。また、それぞれのATき電回路において、変電所、補助き電区分所及びき電区分所は10km間隔で設けられている。また、各変電所からのき電電圧は60kVであり、トロリ線−レール間電圧及びき電線−レール間電圧はそれぞれ30kVである。
なお、図3〜図5においては、理解を容易にするために、負荷電力は有効電力のみを考慮するものとし、負荷電力を電流の形で表している。そして、東京方ATき電回路上に負荷電流800Aの力行走行をしている列車負荷が1台存在している場合を想定している。また、電力融通装置1によって各ATき電回路間で融通される有効電力の大きさは、ATき電回路末端のATにおけるAT吸上電流に基づいて検知した有効電力成分(即ち、上述の図2(a)の検知方法による有効電力成分に相当する。)の1/3の大きさになるように設定されている場合を想定している。
図3は、東京方ATき電回路の末端のき電区分所と、補助き電区分所との中間点に列車負荷が存在する場合の電流分布を示す模式図である。
ATき電回路においては、列車負荷の負荷電流は、その列車負荷の両隣にあるATから吸上げられる(即ち、AT吸上電流)。列車負荷の両隣にあるATによるAT吸上電流の比率は、列車負荷の位置によって変化し、列車負荷がATに近づくにつれてそのATにおけるAT吸上電流の比率が大きくなる。したがって、図3に示すように、AT同士のき電区分の中間点に列車負荷が存在する場合、き電区分所に設置されたAT1におけるAT吸上電流は、負荷電流の半分(即ち、400A)となる。したがって、電力融通装置1によって、このAT吸上電流400A分に相当する有効電力(400A×30kV=12MW)の1/3の有効電力(67A×60kV=約4MW)が大阪方ATき電回路から取り込まれ、東京方ATき電回路へ供給されている。この融通電力の大きさは、負荷全体の約17%に相当する。
図4は、東京方ATき電回路の末端のき電区分所の直近に列車負荷が存在する場合の電流分布を示す模式図である。
この場合、列車負荷がき電区分所に設置されたAT1に近づくにつれてAT吸上電流が大きくなり、その値は720Aとなっている。したがって、電力融通装置1によって、このAT吸上電流720A分に相当する有効電力(720A×30kV=21.6MW)の1/3の有効電力(120A×60kV=約7.2MW)が大阪方ATき電回路から取り込まれ、東京方ATき電回路へ供給されている。この融通電力の大きさは、負荷全体の約30%に相当する。このように、本実施形態の電力融通装置1によれば、列車負荷がATき電回路末端に近いほど、より大きな有効電力が融通される。
図5は、列車負荷が東京方ATき電回路側のA変電所と、補助き電区分所との間に存在する場合の電流分布を示す模式図である。
この場合、列車負荷が東京方ATき電回路の末端のき電区分所と、補助き電区分所との間に存在しないことから、き電区分所のAT1にAT吸上電流が流れていない。したがって、電力融通装置1による有効電力の融通は行われない。
[効果]
本実施形態の電力融通装置1によれば以下のような効果を奏する。即ち、東京方及び大阪方ATき電回路において、その検知した有効電力成分に基づいて、東京方及び大阪方ATき電回路の末端側から互いに電力を融通することができる。これにより、ATき電回路末端における電圧降下を効果的に抑制することができる。また、ATき電回路末端からの列車負荷への距離に応じて有効電力の融通量が調節されるので、き電回路における電力損失を低減することができ、より効果的な電力融通を行うことができる。
更に各ATき電回路における無効電力補償を行うことで、ATき電回路末端においてパンタ点電圧降下をより効果的に抑制することができる。また、ATき電回路に流れる高調波電流を補償することにより、高調波電流による機器への悪影響や通信障害等を抑制することができる。
また、実際のATき電回路を模したシミュレーションによる検証により、従来のように変電所において有効電力融通及び無効電力補償を行う場合と、本発明の電力融通装置1によってATき電回路末端において有効電力融通及び無効電力補償を行う場合とを比較した結果、後者は電力融通装置の電力容量が前者よりも約2〜3割小さくても同等の電圧補償効果が得られることが確認された。更に、従来のようにATき電回路末端無効電力の補償のみを行う場合と、本実施形態の電力融通装置1によってATき電回路末端において有効電力融通及び無効電力補償を行う場合とを比較した結果、後者は電力融通装置の電力容量が前者よりも約2〜3割小さくても同等の電圧補償効果が得られることが確認された。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り様々な態様にて実施することが可能である。例えば、上記実施形態では、電力変換器10a、10bとして、GTOサイリスタやIGBTをスイッチング素子とする単相自励式電圧形の電力変換器を用いたが、スイッチング素子として、パワートランジスタ、パワーMOSFET等の自己消弧形半導体素子を用いてもよい。また、電力変換器10a、10bはPWM制御電圧形の電力変換器に限られるものではなく、補償対象とする高調波の周波数範囲によっては電流型の電力変換器を用いてもよい。
実施形態の電力融通装置1の概略構成を示すブロック図である。 東京方検知回路11aの詳細な構成等を示す図である。 東京方ATき電回路の末端のき電区分所と、補助き電区分所との中間点に列車負荷が存在する場合の電流分布を示す模式図である。 東京方ATき電回路の末端のき電区分所の直近に列車負荷が存在する場合の電流分布を示す模式図である。 列車負荷が東京方ATき電回路側のA変電所と、補助き電区分所との間に存在する場合の電流分布を示す模式図である。 ATき電回路末端から無効電力を補償する従来技術を示す模式図である。
符号の説明
1…電力融通装置、10a、10b…電力変換器、11a…東京方検知回路、11b…大阪方検知回路、12…電力融通演算回路、13a、13b…制御指令演算回路、14a、14b…電力変換器制御回路、15a、15b、16a、16b、17a、17b、18a、18b…電流測定器、19a、19b…電圧測定器、20…直流コンデンサ、111a…電圧同期回路、112a…有効電力演算回路、113a…無効電力演算回路、114a…高調波検知回路。115a…無効電力検知回路、116a…き電電圧検知回路

Claims (8)

  1. 第1の単巻変圧器き電方式のき電回路(以下、「ATき電回路」という。)におけるトロリ線及びき電線の末端に交流側が接続された第1の電力変換器と、
    前記第1のATき電回路とは電力系統が異なる第2のATき電回路におけるトロリ線及びき電線の末端に交流側が接続された第2の電力変換器とを備え、
    前記第1の電力変換器と前記第2の電力変換器とは、それぞれの直流側において互いに接続されており、
    更に、前記第1のATき電回路末端に設置された単巻変圧器(以下、AT)によってレールから吸収される電力の有効成分、又は前記末端に設置されたATと前記第1の電力変換器とから列車負荷へ供給される電力の有効成分(以下、これらを総称して「有効電力成分」ともいう。)の少なくとも何れかを検知する第1の有効電力検知手段と、
    前記第2のATき電回路側における前記有効電力成分を検知する第2の有効電力検知手段と、
    前記第1及び第2の有効電力検知手段によってそれぞれ検知された有効電力成分に基づいて、前記第1及び第2のATき電回路間における有効電力融通量を算出する電力融通算出手段と、
    前記電力融通算出手段によって算出された有効電力融通量に基づいて、前記第1及び第2のATき電回路間で有効電力の融通を行うように前記第1及び第2の電力変換器を制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする電力融通装置。
  2. 請求項1に記載の電力融通装置において、
    前記第1の有効電力検知手段は、レールから前記第1のATき電回路末端に設置されたATへ流れる電流の測定値に基づいて前記有効電力成分を検知し、
    前記第2の有効電力検知手段は、レールから前記第2のATき電回路末端に設置されたATへ流れる電流の測定値に基づいて前記有効電力成分を検知すること
    を特徴とする電力融通装置。
  3. 請求項1に記載の電力融通装置において、
    前記第1の有効電力検知手段は、前記第1のATき電回路末端に設置されたAT側からトロリ線上を列車負荷へ流れる電流の測定値に基づいて前記有効電力成分を検知し、
    前記第2の有効電力検知手段は、前記第2のATき電回路末端に設置されたAT側からトロリ線上を列車負荷へ流れる電流の測定値に基づいて前記有効電力成分を検知すること
    を特徴とする電力融通装置。
  4. 請求項1に記載の電力融通装置において、
    前記第1の有効電力検知手段は、前記第1のATき電回路末端に設置されたATからき電線へ流れる電流の測定値と、前記第1の電力変換器からの交流側入出力電流の測定値とに基づいて前記有効電力成分を検知し、
    前記第2の有効電力検知手段は、前記第2のATき電回路末端に設置されたATからき電線へ流れる電流の測定値と、前記第2の電力変換器からの交流側入出力電流の測定値とに基づいて前記有効電力成分を検知すること
    を特徴とする電力融通装置。
  5. 請求項1に記載の電力融通装置において、
    前記第1のATき電回路末端に設置されたATによってレールから吸収される電力の無効成分、又は前記第1のATき電回路末端に設置されたAT及び前記第1の電力変換器から列車負荷へ供給される電力の無効成分(以下、これらを総称して「無効電力成分」ともいう。)を検知する第1の無効電力検知手段と、
    前記第2のATき電回路における前記無効電力成分検知する第2の無効電力検知手段と、
    前記第1及び第2のATき電回路に流れる高調波電流をそれぞれ検知する第1及び第2の高調波検知手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第1及び第2の無効電力検知手段と第1及び第2の高調波検知手段とによってそれぞれ検知した無効電力成分及び高調波電流に基づいて、前記第1及び第2のATき電回路へそれぞれ無効電力及び高調波電流を補償するように前記第1及び第2の電力変換器を制御すること
    を特徴とする電力融通装置。
  6. 請求項5に記載の電力融通装置において、
    前記第1の有効電力検知手段、第1の無効電力検知手段及び第1の高調波検知手段は、レールから前記第1のATき電回路末端に設置されたATへ流れる電流の測定値に基づいて、それぞれ前記有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流を検知し、
    前記第2の有効電力検知手段、第2の無効電力検知手段及び第2の高調波検知手段は、レールから前記第2のATき電回路末端に設置されたATへ流れる電流の測定値に基づいて、それぞれ前記有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流を検知すること
    を特徴とする電力融通装置。
  7. 請求項5に記載の電力融通装置において、
    前記第1の有効電力検知手段、第1の無効電力検知手段及び第1の高調波検知手段は、前記第1のATき電回路末端に設置されたAT側からトロリ線上を列車負荷へ流れる電流の測定値に基づいて、それぞれ前記有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流を検知し、
    前記第2の有効電力検知手段、第2の無効電力検知手段及び第2の高調波検知手段は、前記第2のATき電回路末端に設置されたAT側からトロリ線上を列車負荷へ流れる電流の測定値に基づいて、それぞれ前記有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流を検知すること
    を特徴とする電力融通装置。
  8. 請求項5に記載の電力融通装置において、
    前記第1の有効電力検知手段、第1の無効電力検知手段及び第1の高調波検知手段は、前記第1のATき電回路末端に設置されたATからき電線へ流れる電流の測定値と、前記第1の電力変換器からの交流側入出力電流の測定値とに基づいて、それぞれ前記有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流を検知し、
    前記第2の有効電力検知手段、第2の無効電力検知手段及び第2の高調波検知手段は、前記第2のATき電回路末端に設置されたATからき電線へ流れる電流の測定値と、前記第2の電力変換器からの交流側入出力電流の測定値とに基づいて、それぞれ前記有効電力成分、無効電力成分及び高調波電流を検知すること
    を特徴とする電力融通装置。
JP2005132137A 2005-04-28 2005-04-28 電力融通装置 Expired - Fee Related JP4399392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132137A JP4399392B2 (ja) 2005-04-28 2005-04-28 電力融通装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132137A JP4399392B2 (ja) 2005-04-28 2005-04-28 電力融通装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006311722A JP2006311722A (ja) 2006-11-09
JP4399392B2 true JP4399392B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=37477911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005132137A Expired - Fee Related JP4399392B2 (ja) 2005-04-28 2005-04-28 電力融通装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4399392B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007189863A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電気鉄道用電圧変動補償装置の制御装置
JP5383169B2 (ja) * 2008-12-08 2014-01-08 公益財団法人鉄道総合技術研究所 直流電気鉄道と交流電気鉄道の電力融通システム
CN101462501B (zh) * 2009-01-13 2011-03-30 西南交通大学 一种27.5kV交流电气化铁道AT牵引供电系统
KR101101498B1 (ko) * 2009-04-13 2012-01-03 양영철 중성점에 근접한 전압탭을 구비한 교류전철용 단권변압기.
JP5289178B2 (ja) * 2009-05-14 2013-09-11 三菱電機株式会社 電気鉄道用電圧変動補償装置の制御装置及び制御方法
JP5373476B2 (ja) * 2009-05-15 2013-12-18 公益財団法人鉄道総合技術研究所 電源延長装置及びその方法
JP5386424B2 (ja) * 2010-03-29 2014-01-15 公益財団法人鉄道総合技術研究所 交流き電回路及びその過電圧の抑制方法
CN109435783B (zh) * 2018-10-25 2023-09-22 中铁二院工程集团有限责任公司 用于电气化铁路牵引供电系统at供电方式的负序治理系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006311722A (ja) 2006-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4399392B2 (ja) 電力融通装置
Tan et al. Voltage form factor control and reactive power compensation in a 25-kV electrified railway system using a shunt active filter based on voltage detection
US10998824B2 (en) Electric power conversion device
US10554117B2 (en) Convertor for electric feeder and/or substation for recuperating the braking energy
Senini et al. Novel topology for correction of unbalanced load in single phase electric traction systems
CN109617044B (zh) 一种基于v/v接线的电气化铁路同相供电系统
CN109955739B (zh) 一种列车弓网离线穿越控制装置、系统及方法
JP2012051465A (ja) 電鉄用電力補償装置の制御装置
CN103872969B (zh) 电力传动系统以及包括此种传动系统的气体压缩设备
Milešević et al. Power quality analysis in electric traction system with three-phase induction motors
Popescu et al. System for converting the DC traction substations into active substations
AU665106B2 (en) Active filter for single-phase overhead contact wire energized locomotive
CN209963762U (zh) 一种多端口电力电子交流变压器系统
JP5147624B2 (ja) インバータ装置
CN108599161B (zh) 一种贯通式牵引供电系统
Kunomura et al. Electronic frequency converter feeding single-phase circuit and controlling feeder voltage with fixed power factor method for Shinkansen
Singh et al. Improved power quality AC-DC converter for electric multiple units in electric traction
CN106787785B (zh) 基于变压器电子式补偿三相‑单相变换装置及其补偿方法
US20240120738A1 (en) Dc power supply device and railway substation incorporating it
WO2018168948A1 (ja) 電圧補償装置
WO2014016918A1 (ja) 電力送電装置
Mir et al. Power Electronic Autotransformer Based 3× 25 kV Network for Power Quality Enhancement In Railway Supply Systems
CN109687483B (zh) 一种基于scott接线的电气化铁路同相供电系统
WO2021260361A1 (en) Electric railway
Hinz et al. The application of dc grids to enhance the operation of 25 kv, 50 hz railway systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees