JP2008024023A - バンパ構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】トラックなどに用いられるバンパの重量増を抑えて補強効果を高める。
【解決手段】中空形状の長尺バンパ材10の衝突想定面11aの裏面側に該長尺バンパ材10の長手方向に沿ってリブ16、17を形成し、該長尺バンパ材10の中空部に前記衝突想定面11a裏面側を開口し、かつ前記中空部内面に沿って内側補強板20a、20b、21a、21bが位置する内側補強体20、21を内装する。内側補強体20、21は、車体取り付け面12a側から前記衝突想定面11a側に伸張し、かつ互いに対向する2つの内側補強板20b、20b、21b、21の先端が前記リブ16、17を挟むようにしてそれぞれが前記衝突想定面裏面側において該リブ16、17の外側縁に位置している。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両の前方または後方に取り付けられて用いられるバンパ構造体に関するものである。
トラックやダンプなどに用いられるバンパでは、例えば衝突した乗用車がトラックなどの下にもぐり込むのを防ぐために、衝突時に圧潰や変形が生じにくい高強度特性が求められている。このバンパには、アンダランプロテクタと称されるものも含まれる。該バンパは、最近では、燃費や運動性能を向上させるために軽量化が望まれており、この軽量化のニーズに応えるため、アルミニウム合金押し出し材を用いた中空形状のバンパが採用されている。
該バンパ30、例えば図6に示すように、車両側のステー1に取り付けられる。具体的には、前記パンパ30の車両側内面に長手方向に沿って内側に向けた係止突条31、31を所定の間隔で形成しておく。該係止突条31は、押し出し成形に際し、形状付与することができる。この係止突条31、31間に、ナット33、33を設けたナットプレート32を挿入・係止し、前記ステー1に固定された取り付け板2を挟んでボルト3、3を前記ナット33、33に螺合することでバンパ30を車両に固定している。
またバンパ30では、走行中の引っ掛け防止などのために、通常は、両端部に車体方向に曲げる曲がり部が設けられている。この曲がり部は、例えば、バンパ端部を曲げ加工することにより得られる。
しかし、アルミニウム合金製のバンパは鉄製バンパに比べて強度が劣っており、衝突時には特に車両側への取り付け部分に大きな負荷がかかり比較的容易に変形、座屈してしまう。また上記曲げ加工に際しても、曲げ加工部付近の凸面が内側にしなる「引け」現象が発生し、この現象により凸面の強度が低下して、衝撃に対する強度特性が低下してしまう。
従来、比較的強度の低いアルミニウム合金製のバンパを補強する方法としては、前記曲げ加工部に近い位置で車両側への取り付け部分を剛性の高い鋼製などの補強材で補強するものが提案されている(特許文献1、2参照)。
上記補強がなされた従来のバンパを図7に基づいて説明する。断面矩形のAl合金製中空押し出し材からなる長尺バンパ材40は、両端部に車体方向に曲げる曲がり部41が設けられており、該曲がり部41の内側で取り付け板2を介して車体側のステー1に取り付けられている。長尺バンパ材40内には、曲がり部41の内側で断面矩形の中空の鋼製補強材42が略隙間なく内装されており、該補強材42は前記取り付け板2への取り付け部分を覆うように配置されている。なお、補強材42を用いる場合、車両取り付けのためのナット44は、補強材42の内面に設けることができる。この場合、通常は、図に示すように補強材の一部に作業穴43を設け、この作業穴43を通して補強材42にナット44を取り付けている。
特開2006−1449号 特開2003−276536号
上記した補強材を用いたバンパでは、曲げ加工における「引け」発生の防止や、衝突時の補強に関し、ある程度の効果が得られている。しかし、これらの作用は十分といえるものではなく、より効果的な補強効果が求められている。また、鋼製の補強材を長尺バンパ材の内面全周に沿って配置することにより重量の増大が避けられず、軽量化のニーズに十分に応えることができないという問題も生じてきている。また、補強材に作業穴を設けてナットなどの取り付け作業を行うものでは、作業穴の存在によって補強材の剛性にばらつきが生じて、衝突時などに剛性の低い作業穴周辺に応力が集中してしまい、耐荷重性が低下するという問題も生じる。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、軽量で曲げ加工時の引けが効果的に防止され、衝突に対しても十分な強度を示すバンパ構造体を提供することを目的とする。
すなわち、本発明のバンパ構造体のうち、請求項1記載の発明は、中空形状の長尺バンパ材を有し、該長尺バンパ材の衝突想定面の裏面側に該長尺バンパ材の長手方向に沿ったリブが形成されているとともに、該長尺バンパ材の中空部に前記衝突想定面裏面側を開口し、かつ前記中空部内面に沿って内側補強板が位置する内側補強体が内装されており、該内側補強体は、車体取り付け面側から前記衝突想定面側に伸張し、かつ互いに対向する2つの内側補強板の先端が前記リブを挟むようにしてそれぞれが前記衝突想定面裏面側において該リブの外側縁に位置していることを特徴とする。
上記記載の発明によれば、衝突時に内側補強体の開口部がバンパ構造体本体の長手方向に均一に開口しているので内側補強体の重量増を抑制できるとともにナット取り付け作業を容易に行うことができ、さらに長手方向に沿った形状にすることで応力集中を起こしにくい。また、長尺バンパ材に設けられたリブによって長尺バンパ材の剛性が増し内側補強体開口部の補完をする。また、該リブによって曲げ加工時の引けが確実に防止されるとともに、該リブによって内側補強体開口側が内側に変形するのが防止され、高い強度が維持される。また、リブによって支持される内側補強板が長尺バンパ材の側壁内面に容易に密着し、強度が確実に向上する。さらに、バンパ構造体の組み立ての際には、リブが内面補強体の内装時に挿入ガイドになるため、組み立て作業が容易になる。なお、リブの数および形状は本発明としては特に限定されるものではない。また、リブは、長尺バンパ材の全長に亘って形成されているものの他、長尺バンパ材の長手方向の一部に形成されているものであってもよい。
請求項2記載のバンパ構造体の発明は、請求項1記載の発明において、前記リブは間隔をおいて複数が並列されたものであることを特徴とする。
上記記載の発明によれば、前記リブによる作用をより高めてバンパ構造体をより高強度化することが可能になる。
請求項3記載のバンパ構造体の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記リブは、前記車体取り付け面側と前記衝突想定面側との間に亘って位置する前記長尺バンパ材の側壁の内面から間隔を置いて形成されており、前記内側補強体は、前記二つの補強板の先端に、前記衝突想定面の裏面に沿って前記側壁内面側から前記リブの外側縁に向けて折り返された折り返し部を有することを特徴とする。
上記記載の発明によれば、上記折り返し部によって衝突想定面側裏面と面接触可能になり、衝突荷重に対し、より高い強度を示す。また、折り返し部によって二つの補強板から衝突想定面側裏面に加わる応力の集中度が緩和され、内側補強板が該衝突想定面側裏面に損傷を与えるのを防止する。また、内側に向けた折り返し部によって、内側補強板が確実にリブで支持されることになる。
請求項4記載のバンパ構造体の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記内側補強体は、前記長尺バンパ材の車体取り付け面側内面に沿って位置する前記内側補強板にコルゲート加工が施されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、バンパ構造体に加わった衝撃をコルゲート加工された内側補強板で緩和して、車両側に加わる衝撃を小さくすることができる。
請求項5記載のバンパ構造体の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記長尺バンパ材中空内面各隅部と前記内側補強体の外面各隅部がR形状を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、各隅部での応力集中を防止し、より高強度のバンパ構造体を実現する。衝突時に隅部が角張っていると、その角に応力が集中しやすいが、R形状とすることで衝撃を分散させる。また、隅部がR形状であると、内装作業が容易になる。
請求項6記載のバンパ構造体の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記長尺バンパ材は、二つの前記側壁の少なくも一方の外面と、前記車体取り付け面とに沿って外側補強板が位置する外側補強体が配置されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明の効果としては、外側補強体を設けることで、より強いバンパ構造体を実現できる。
請求項7記載のバンパ構造体の発明は、前記長尺バンパ材が、前記外側補強板が沿う前記側壁の外面に、前記長手方向に沿って係止溝が形成され、前記外側補強体は、前記側壁に沿った外側補強板に前記長手方向に沿って内側に向けて係止片が設けられ、該係止片が前記係止溝に係合していることを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、外側補強体で長尺バンパ材を挟み込むことでバンパ構造体の強度がより向上する。さらに、係止片が係止溝に嵌った係止部分で、外側補強体が支持されるため、バンパ構造体に衝撃が加わった際に長尺バンパ材の側壁が外側に膨らむように変形するのを防止して一層強度を向上させる。外側補強板は、二つの側壁の少なくとも一つに沿っているものであればよいが、好適には、乗用車がもぐり込むように荷重が加わりやすい取り付け時下方側に位置する側壁に少なくとも外側補強板が位置するように配置するのが望ましい。また、上記外側補強体は、バンパ構造体の曲がり部外側などにオフセット衝撃が加わった際にバンパ構造体に生じやすい折れ変形に対し高い耐性を示すことができ、特に上記係止部により耐性を一層向上させることができる。
請求項8記載のバンパ構造体の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記内側補強体が、前記車体取り付け側の内側補強板に、前記車体側のボルトが螺合される雌ねじ部が設けられていることを特徴とする。
請求項8記載の発明によれば、従来用いていたナットプレートが不要になり、ナットプレート係止用の突条の形成に際し必要とされた形状精度が不要となる。このため材料に要求されていた優れた押出し性の条件が緩和され、押出し性は比較的劣るものの材料強度に優れた材質で長尺バンパ材を構成することが可能になる。
請求項9記載のバンパ構造体の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記内側補強体または該内側補強体および前記外側補強体は、前記長手方向の一部において前記長尺バンパ材に対し設けられていることを特徴とする。
請求項9記載の発明によれば、特に補強が重要となるような一部、例えば最も変形の起きやすい車両への取り付け部周辺を中心に補強することで、重量増を抑えて効果的に補強効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明のバンパ構造体によれば、中空形状の長尺バンパ材を有し、該長尺バンパ材の衝突想定面の裏面側に該長尺バンパ材の長手方向に沿ったリブが形成されているとともに、該長尺バンパ材の中空部に前記衝突想定面裏面側を開口し、かつ前記中空部内面に沿って内側補強板が位置する内側補強体が内装されており、該内側補強体は、車体取り付け面側から前記衝突想定面側に伸張し、かつ互いに対向する2つの内側補強板の先端が前記リブを挟むようにしてそれぞれが前記衝突想定面裏面側において該リブの外側縁に位置しているので、リブと内側補強体との相乗効果によって重量の増大を最小限にして効果的にバンパ構造体を補強することができる。また、前記内側補強体は、長尺バンパ材の曲げ加工前に曲がり部近傍に内装しておくことで、曲げ加工時に長尺バンパに引けが発生するのを効果的に防止することができる。
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態のバンパ構造体を図1〜図3に基づいて説明する。
断面矩形で中空形状の長尺バンパ材10は、アルミニウム合金製からなり、望ましくは7000系アルミニウム合金(引張強度:250〜420MPa)が用いられる。該長尺バンパ材10は、取り付けられる車両の車幅に合わせて長さを定め、好適には押出成形によって得られる。該長尺バンパ材10は、対向する衝突想定壁11と車両取り付け壁12および、両壁間に亘って設けられた外側の側壁13、15と、側壁13、15間の中間にある側壁14とを有しており、これら壁によって断面「日」字型形状を有している。また、各壁間の各隅部は、いずれも所定の曲率を有するR形状に形成されている。さらに、上記衝突想定壁11の内面(衝突想定面11aの裏面)には、上記側壁13、14間において該側壁13、14の内面から距離を隔てて長手方向に沿って2本のリブ16、16が並列されるように形成されており、上記側壁14、15間においては該側壁14、15の内面から距離を隔てて長手方向に沿って2本のリブ17、17が並列されるように形成されている。
また、長尺バンパ材10は、図3に示すように、車両取り付け時に外側端が車両側に向いて曲がった状態になるように曲がり部18、18が両端部に設けられており、該曲がり部18、18は、曲げ加工などによって成形することができる。また、長尺バンパ材10内には、上記曲がり部18、18の僅かに内側で、衝突想定壁11と車両取り付け壁12と側壁13、14とで囲まれる中空部内に矩形一辺側を開口した断面形状を有する高強度鋼製(例えば引張強度:590〜1200MPa)の内側補強体20、20が内装され、衝突想定壁11と車両取り付け壁12と側壁14、15とで囲まれる中空部内に前記内側補強体20と同形状を有する同じく高強度鋼製の内側補強体21、21が内装されている。該内側補強体20、21は、同じ幅を有し、車両側のステー1に固定された取り付け板2の幅をやや超える幅で形成されている。
内側補強体20、21は、長尺バンパ材10の車両取り付け壁12の内面に沿った内側補強板20a、21aと、該補強板20a、21aに連続して前記側壁13、14、15の内面にそれぞれ沿う内側補強板20b、21bとを備えている。これら内側補強板20a、20b、21a、21bは、内側補強体20、21を円滑に長尺バンパ10内に内装できるように、長尺バンパ10の内面と僅かに隙間が形成されるように位置付けられている。なお、補強板20a、20bの連続部隅部の外面と補強板21a、21bの連続部隅部の外面とは、所定の曲率でR形状とされている。なお、前記隅部の内面も同様にR形状とするものであってもよい。
また、内側補強板20b、21bは、それぞれ先端が衝突想定壁11の内面に略達しており、該内側補強板20b、21bの先端に、衝突想定壁11の内面に沿って側壁13、14、15の内面側から前記リブ16、17の外側縁に至る折り返し部20c、21cが連続して形成されている。該折り返し部20c、21cも、内側補強体20、21の内装を容易に行えるように衝突想定壁11の内面およびリブ16、17と僅かに隙間を有するように位置付けられている。なお、内側補強板20b、21bと折り返し部20c、21cの連続部隅部の外面は所定の曲率でR形状とされている。なお、前記隅部の内面も同様にR形状とするものであってもよい。
また、内側補強板20a、21aには、長尺バンパ材10への内装前に、車両側の取り付け板2から挿通されるボルト3を螺合するナット22、23が雌ねじ部として予め接合されている。接合作業は、折り返し部20c、20c間または折り返し部21c、21c間の開口部を通して容易に行うことが可能である。
また、長尺バンパ材10の側壁15の外面には、略央部に長手方向に沿って係止溝19が形成されている。該係止溝19は、長尺バンパ材の全長に亘って形成されているものであってもよく、また、後述する外側補強体の幅に合わせて形成されているものであってもよい。外側補強体25は、長尺バンパ材10の車両取り付け壁12の外面(車両取り付け面12a)に沿って配置される外側補強板25aと該外側補強板25aに連なって側壁15の外面に沿う外側補強板25bとを備えている。外側補強板25aは、車両取り付け壁12をやや超える高さを有しており、車両取り付け壁12の全高をカバーしている。また、外側補強板25bは、係止溝19に至る前後方向長さを有しており、その先端に内側に屈曲する係止片26が設けられており、該係止片26が上記係止溝19に嵌って係止されている。なお、この実施形態では、外側補強板の先端に係止片が設けられているものとして説明しているが、外側補強板の先端よりも内側で、該外側補強板の内面に係止片が設けられているものであってもよい。
上記により構成されるバンパ構造体は、図2に示すように、上記曲がり部18の長手方向内側で、車両に設けられているステー1、1に固定された取り付け板2、2を介してボルト3、3を外側補強板25a、車両取り付け壁12に挿通し、該ボルト3、3を内側補強板20a、21aに接合したナット22、23に螺合することにより、車両への取り付けが行われる。なお、上記曲がり部18の形成に際しては、真直な状態の長尺バンパ材10内の所定位置に、前記した内側補強体20、21を挿入して内装し、曲げ加工によって該長尺バンパ材10の両端部に曲がり部18を設けることができる。この際に長尺バンパ材10は、リブ16、17とともに曲がり部18の内側で内側補強体20、21で補強されており、上記曲げ加工時の曲げ応力によって長尺バンパ材10の衝突想定壁11などに引けが生じるのを防止する。なお、上記引けをより確実に防止するために、内側補強体20、21が曲がり部のできるだけ近くに位置するように内装位置を定めるのが望ましい。
次に、上記実施形態のバンパ構造体の作用について説明する。
前記バンパ構造体の前方から車両の衝突などが生じると、長尺バンパ材10の衝突想定面11aを通して衝突想定壁11に荷重が加わる。該衝突想定壁11では、特に応力が集中しやすい車両への取り付け部分付近で、内面側においてリブ16、17と内側補強体20、21によって補強されており、容易に変形、座屈をすることなく、乗用車などのもぐり込みを防止する。内側補強体20、21は、衝突想定壁11における荷重を内側補強板20b、20b、21b、21bで支持することで補強効果を得ることができ、内側補強板20b、21bは、それぞれ折り返し部20c、21cがリブ16、17で内側から支持されることで、衝突時に内側への変形が阻止されて効果的な補強作用をもたらす。さらに車両取り付け壁12では、内側補強板20a、20bによって内面側から補強されており、ステー1側への取り付け部周辺で生じやすい応力集中に対し、優れた剛性を示す。
また、内側補強体20、21を内装した長尺バンパ材10の周りは、外側補強体25で補強されており、上記した正面からの衝突に対し、長尺バンパ材10の剛性をより高めることができる。特に外側補強体25の係止片26が長尺バンパ材10の係止溝19に係止していることにより、外側補強体25と長尺バンパ材10との一体性が高まり、バンパ構造体の剛性を一層向上させる作用が得られる。また、バンパ構造体に対し、オフセットの衝突が生じて曲がり部18の外側に荷重が加わる場合にも、上記内側補強体20、21および外側補強体25による補強効果によって、長尺バンパ材10が容易に変形、座屈することがなく、優れた衝撃耐性を示す。特に外側補強体25による補強効果は大きく、曲がり部18が車両側に折れ曲がるのを効果的に防止する。上記係止片26と係止溝19による係止は斯かる効果を一層向上させる。
(実施形態2)
なお、上記実施形態では、側壁13、15のうち、側壁15にのみ外側補強板25bを沿わせたものについて説明をしたが、図4に示すように、側壁13、15の両方に外側補強板を配置するものであってもよい。以下に、この実施形態について説明をするが、上記実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
この実施形態2では、上記実施形態1と同様に長尺バンパ材10内に内側補強体20、21が内装されている。そして、内側補強体20、21が内装されている位置では、長尺バンパ10の外側に外側補強体27が外装されている。外側補強体27は、車両取り付け壁12と略同高さで車両取り付け面12aに沿う外側補強板27aと該外側補強板27aに連なり側壁15の外面に沿う下側の外側補強板27bと、外側補強板27aに連なり側壁13の外面に沿う上側の外側補強板27bとを有している。外側補強板27b、27bの先端にはそれぞれ内側に屈曲した係止片28、28が形成されており、該係止片28、28は、側壁13および側壁15の外面の略央部に車幅方向に沿って形成された係止溝19、19に係止されている。
この実施形態では、上下の側壁に外側補強板が沿って配置され、さらに長尺バンパ材10に形成した係止溝19にそれぞれ外側補強板先端の係止片を係止しているので、外側補強体による補強効果を一層高いものにすることができる。
なお、上記実施形態1、2においては外側補強体を前提にして本発明のバンパ構造体の説明を行ったが、本発明としては、外側補強体を有しないものであってもよい。
(実施形態3)
次に、この実施形態3では、内側補強体の内側補強板20、21のうち、車両取り付け側の内側補強板20d、21dに上下方向に沿って波状の凹凸が生じるコルゲート加工面を長手方向に沿って形成したものを図5に基づいて説明する。なお、上記実施形態1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
上記コルゲート加工面は、適宜の方法により内側補強板20d、21dを加工することにより設けることができる。この実施形態3によれば、内側補強板20d、21dがコルゲート加工面によって剛性が高められているため、内側補強板20d、21dにおける強度が向上し、バンパ構造体の剛性を一層向上させることができる。
以上本発明について上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は、上記実施形態の説明内容に限定をされるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で適宜の変更が可能である。
図1は、本発明の一実施形態のバンパ構造体の一部を示す断面斜視図である。 図2は、同じく、組み立て断面斜視図である。 図3は、同じく、バンパ構造体の全体を示す斜視図である。 図4は、外側補強体の形状を変更した他の実施形態のバンパ構造体の一部を示す断面斜視図である。 図5は、内側補強体の形状を変更したさらに他の実施形態のバンパ構造体の一部を示す断面斜視図である。 図6は、従来のバンパ構造体の取り付け例を示す断面斜視図である。 図7は、同じく従来の他のバンパ構造体の内部構造を示す断面斜視図である。
符号の説明
1 ステー
2 取り付け板
10 長尺バンパ材
11 衝突想定壁
11a 衝突想定面
12 車両取り付け壁
12a 車両取り付け面
13 側壁
14 側壁
15 側壁
16 リブ
17 リブ
18 曲がり部
19 係止溝
20 内側補強体
20a 内側補強板
20b 内側補強板
20c 折り返し部
20d 内側補強板
21 内側補強体
21a 内側補強板
21b 内側補強板
21c 折り返し部
21d 内側補強板
22 ナット
23 ナット
25 外側補強体
25a 外側補強板
25b 外側補強板
26 係止片
27 外側補強体
27a 外側補強板
27b 外側補強板
28 係止片

Claims (9)

  1. 中空形状の長尺バンパ材を有し、該長尺バンパ材の衝突想定面の裏面側に該長尺バンパ材の長手方向に沿ったリブが形成されているとともに、該長尺バンパ材の中空部に前記衝突想定面裏面側を開口し、かつ前記中空部内面に沿って内側補強板が位置する内側補強体が内装されており、該内側補強体は、車体取り付け面側から前記衝突想定面側に伸張し、かつ互いに対向する2つの内側補強板の先端が前記リブを挟むようにしてそれぞれが前記衝突想定面裏面側において該リブの外側縁に位置していることを特徴とするバンパ構造体。
  2. 前記リブは、間隔をおいて複数が並列されたものであることを特徴とする請求項1記載のバンパ構造体。
  3. 前記リブは、前記車体取り付け面側と前記衝突想定面側との間に亘って位置する前記長尺バンパ材の側壁の内面から間隔を置いて形成されており、前記内側補強体は、前記二つの補強板の先端に、前記衝突想定面の裏面に沿って前記側壁内面側から前記リブの外側縁に向けて折り返された折り返し部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のバンパ構造体。
  4. 前記内側補強体は、前記長尺バンパ材の車体取り付け面側内面に沿って位置する前記内側補強板にコルゲート加工が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバンパ構造体。
  5. 前記長尺バンパ材中空内面各隅部と前記内側補強体の外面各隅部がR形状を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバンパ構造体。
  6. 前記長尺バンパ材は、二つの前記側壁の少なくも一方の外面と、前記車体取り付け面とに沿って外側補強板が位置する外側補強体が配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のバンパ構造体。
  7. 前記長尺バンパ材は、前記外側補強板が沿う前記側壁の外面に、前記長手方向に沿って係止溝が形成され、前記外側補強体は、前記側壁に沿った外側補強板に前記長手方向に沿って内側に向けて係止片が設けられ、該係止片が前記係止溝に係合していることを特徴とする請求項6に記載のバンパ構造体。
  8. 前記内側補強体は、前記車体取り付け側の内側補強板に、前記車体側のボルトが螺合される雌ねじ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のバンパ構造体。
  9. 前記内側補強体または該内側補強体および前記外側補強体は、前記長手方向の一部において前記長尺バンパ材に対し設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のバンパ構造体。
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