JP2008023234A - 動力付歩行支援装置 - Google Patents

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透 小俣
Takeshi Takagi
健 高木
Toshio Takayama
俊男 高山
Yoshichika Shimane
義親 嶋根
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Abstract

【課題】歩行障害者の歩行を支援する動力付歩行支援装置であって、軽量化を成し得るだけでなく低コストで製造し得る動力付歩行支援装置を提供する。
【解決手段】4リンク変速機構1を具備する動力付歩行支援装置において、4リンク変速機構1が固定リンク11、入力リンク12、出力リンク13及び中間リンク14を順次回転自在に連結させらた閉リンク機構として構成され、固定リンク11及び出力リンク13がそれぞれ下肢の大腿部及び下腿部に固定される。
【選択図】図9

Description

本発明は、歩行障害者の歩行を支援する動力付歩行支援装置に関する。
歩行障害は加齢による筋力の衰えに起因する場合もあり、或いは事故や何らかの疾患等による下肢の麻痺に起因する場合もある。いずれの場合でも、歩行障害者は、通常、歩行機能に欠陥を持つだけでなく、立位姿勢を取ることも困難とされる。
従来、HOP(Hip Guidance Orthosis)として知られる歩行支援装置は歩行障害を支援すると言うよりはむしろ歩行障害者の立位姿勢を安定化させるものである。即ち、HOPは下肢の足首関節、膝関節及び股関節を拘束することにより立位姿勢を安定化し、このHOPを装着した歩行障害者は両手に杖をもって体を捻じるようにして歩行を支援するものであって、自然な歩行機能を支援するものではない。
RGO(Reciprocating Gait Orthosis)はHOPを改良した歩行支援装置であって、膝関節に或る程度の自由度を与えたものである。RGOでは、膝関節に或る程度の自由度が与えられるために、HOPによりも幾分優れた歩行支援を行うことができる反面、立位姿勢の安定化が損なわれるという問題がある。
近年のロボット技術の発展に伴ない、動力付歩行支援装置も種々開発され、このような動力付歩行支援装置では、歩行支援者に自然な歩行を支援し得るものも知られている。
動力付歩行支援装置の課題としては、その全体重量の軽量化と製造コストの低減化とが挙げられる。というのは、動力付歩行支援装置では、高価で重量のあるアクチュエータ(電動モータ等)が必要となるからである。本発明者の調査によれば、市販のアクチュエータの重量はその出力と比例関係にあり、高出力のアクチュエータ程、その重量は大きくなる。
ところで、人の日常生活では、蹲踞姿勢を取ることが屡々あり、このような蹲踞姿勢を取ることを配慮した動力付歩行支援装置の場合には、高出力のアクチュエータが使用されなければならい。というのは、蹲踞姿勢から立位姿勢に移行する際の所謂立上がり動作に大きな動力が必要となるからである。
従って、本発明の課題は、歩行障害者の歩行を支援する動力付歩行支援装置であって、軽量化を成し得るだけでなく低コストで製造し得る動力付歩行支援装置を提供することである。
本発明による動力付歩行支援装置は4リンク変速機構を具備し、この4リンク変速機構は固定リンク、入力リンク、出力リンク及び中間リンクを順次回転自在に連結させらた閉リンク機構として構成され、固定リンク及び出力リンクがそれぞれ下肢の大腿部及び下腿部に固定されるようになっている。
本発明によれば、好ましくは、入力リンクに入力されたトルクが可及的妥当性を持つ減速比で増大されて中間リンクを介して出力リンクに伝達され得るように、固定リンク、入力リンク、出力リンク及び中間リンクのリンク長比が定められる。
本発明によれば、好ましくは、出力リンクのリンク長については下腿部の長さに実質的に等しくされている。
本発明によれば、好ましくは、固定リンク、入力リンク、出力リンク及び中間リンクのリンク長比が順次L:L:L:Lとされたとき、このリンク長比間に以下の関係が実質的に成立させられる。
+L≒L+L
本発明の別の局面によれば、右下肢用の第1の動力付歩行支援装置と左下肢用の第2の動力付歩行支援装置とから成る組合が提供され、この組合において、第1及び第2の動力付歩行支援装置が互いに対象構造を備え、しかも可撓性シートで互いに連結され、第1及び第2の動力付歩行支援装置を装着した装着者が蹲踞姿勢を取ったとき、可撓性シートが装着者の臀部を保持するようになっている。
このような組合において、第1及び第2の動力付歩行支援装置の各々は4リンク変速機構を具備し、この4リンク変速機構は固定リンク、入力リンク、出力リンク及び中間リンクを順次回転自在に連結させらた閉リンク機構として構成され、固定リンク及び出力リンクがそれぞれ下肢の大腿部及び下腿部に固定されるようになっている。
上述の組合において、好ましくは、入力リンクに入力されたトルクが可及的妥当性を持つ減速比で増大されて中間リンクを介して出力リンクに伝達され得るように、固定リンク、入力リンク、出力リンク及び中間リンクのリンク長比が定められている。
上述の組合において、好ましくは、出力リンクのリンク長については下腿部の長さに実質的に等しくされる。
上述の組合において、好ましくは、固定リンク、入力リンク、出力リンク及び中間リンクのリンク長比が順次L:L:L:Lとされたとき、このリンク長比間に以下の関係が実質的に成立させられる。
+L≒L+L
先ず、図1を参照して、本発明による動力付歩行支援装置の一構成要素となる4リンク変速機構の原理について説明する。
4リンク変速機構は参照符号1で全体的に示され、この4リンク変速機構1は固定リンク11、入力リンク12、出力リンク13及び中間リンク14から成る。固定リンク11の一端はピボット軸15により入力リンク12の一端に回転自在に連結され、入力リンク12の他端はピボット軸16により入力リンク13の一端に回転自在に連結される。また、入力リンク12の他端及び出力リンク13の他端はそれぞれピボット軸17及び18により中間リンク14の両端に回転自在に連結される。なお、以下の記載では、ピボット軸15及び16のそれぞれについては、説明の便宜上、必要に応じて入力軸15及び出力軸16として言及する。
このような4リンク変速機構1においては、固定リンク11は適当な支持構造体に固定され、入力リンク12は適当な駆動力源から入力軸15の回りでの回転駆動力を受け、この回転駆動力は中間リンク14を介して出力リンク13から所定の減速比で出力される。なお、4リンク変速機構1が動力付歩行支援装置に組み込まれる場合には、後述するように、固定リンク11は人の大腿部に取り付けられ、出力リンク13は人の下腿部に取り付けられる。
図1において、Lは固定リンク11のリンク長即ちピボット軸15及び16の中心間距離であり、Lは入力リンク12のリンク長即ちピボット軸15及び17の中心間距離であり、Lは出力リンク13のリンク長即ちピボット軸16及び18の中心間距離であり、Lは中間リンク14のリンク長即ちピボット軸17及び18の中心間距離である。
また、LINは入力軸15の中心から中間リンク14の長手方向軸線に下ろした垂線の距離であり、LOUTは出力軸16の中心から中間リンク14の長手方向軸線に下ろした垂線の距離であり、これら距離LIN及びLOUTについては、それぞれ入力垂線距離及び出力垂線距離として定義することにする。なお、入力垂線距離LIN及び出力垂線距離LOUTの双方は4つのリンク長L、L、L及びLに依存する値である。
更に、図1では、入力リンク12が入力軸16の回りで反時計方向に回転させられるとき、その回転方向については正方向として定義される。入力リンク12が正方向に回転させられた際の回転角度及びトルクについては、それぞれ入力角θIN及び入力トルクτINとして定義され、入力リンク12の正方向の回転に伴なって出力リンク13が回転させられる際の回転角度及びトルクについては、それぞれ出力角θOUT及び出力トルクτOUTとして定義される。
以上で述べた4リンク変速機構1では、トルクτINと出力トルクτOUTとの関係は以下の式で表せる。
τOUT=(LOUT/LIN)τIN
逆に、入力リンク12の角速度をωIN、出力リンク13の角速度をωOUTとすると、以下の式が成り立つ。
ωOUT=(LIN/LOUT)ωIN
以上の式から、上述の4リンク変速機構1は、減速比R=LOUT/LINを持つトルク伝達機構として利用できることが分かる。
図2を参照すると、上述した4リンク変速機構1の動作範囲が模式的に示される。
詳述すると、図2の(a)では、入力リンク12は中間リンク14に対して完全に重なり合った第1の特異位置(LIN=0)で示される。入力リンク12が第1の特異位置から正方向(反時計方向)に回転し始めると、入力リンク12は図2の(b)から図2の(g)までのそれぞれに示す回転位置を経た後、図2の(h)に示す第2の特異位置(LIN=0)、即ち入力リンク12と中間リンク14とが互いに一直線に整列する位置に到達する。入力リンク12が第1の特異位置(図2の(a))から第2の特異位置(図2の(h))まで回転させられる間、入力角θINは次第に増大し、これに伴なって出力角θOUTも増大する。入力リンク12が第2の特異位置を越えると、図2の(i)に示すように、出力角θOUTは減少に転じる。
本発明においては、4リンク変速機構の動作範囲のうち、入力角θINの増大に伴なって出力角θOUTが増大する動作範囲、即ち第1の特異位置(図2の(a))から第2の特異位置(図2の(h))までの間の動作範囲が利用される。
上述したように、4リンク変速機構1の減速比Rは入力垂線距離LINと出力垂線距離LOUTとの比として求められる。即ち、
R=(τOUT/τIN)=(LOUT/LIN
このとき入力垂線距離LIN及び出力垂線距離LOUTは図2に示すように入力角θIN及び出力角θに依存する。従って、減速比Rは入力リンク12の回転位置(図2の(a)ないし図2の(h))に応じて変化する。
例えば、固定リンク11、入力リンク12、出力リンク13及び中間リンク14のそれぞれのリンク長L、L、L及びLが以下のようなリンク長比を持つとき、
:L:L:L=20:15:50:50
減速比Rがどのように変化するかについて計算が行われた。
計算結果を図3のグラフに示す。同グラフの縦軸は減速比Rを示し、横軸は出力角θOUTを示す。なお、同グラフ中の参照符号(a)ないし(h)はそれぞれ図2の(a)ないし図2の(h)に対応している。
入力リンク12が図2の(a)に示す第1の特異位置にあるとき、入力垂線距離LIN=0であるので、減速比Rは理論上は無限大となる。入力リンク12が第1の特異位置(図2の(a))から図2の(h)に示す回転位置まで回転するにつれ、減速比Rは次第に減少する。入力リンク12が図2の(h)の回転位置を少し越えた個所で減速比Rは最小となり、次いで減速比Rは次第に増大する。入力リンク12が図2の(h)に示す第2の特異位置(LIN=0)に到達すると、減速比Rは再び理論上無限大となる。
図3の計算結果に示すように、減速比Rとして、約1.5以上が得られ、また出力角θOUTの範囲についてはほぼ34°からほぼ131°の範囲となる。なお、これらの値はリンク長比(L:L:L:L)に依存して変化する。
上述のリンク長比を変えた場合に減速比Rがどのように変化するかについても計算が行われた。即ち、上述のリンク長比L:L:L:LのうちのLの値(15)だけを5、10、20、25及び30に変化させたとき、減速比Rがどのように変化するかについて計算が行われた。
計算結果を図3の計算結果と共に図4のグラフに示す。図3のグラフの場合と同様に、図4のグラフの縦軸は減速比Rを示し、横軸は出力角θOUTを示す。
図4のグラフにおいて、L=5のとき、その減速比Rの変化特性が最も細い実線で示され、L=10のとき、その減速比Rの変化特性は二番目に細い実線で示される。L=15のとき、その減速比Rの変化特性は最も太い実線で示され、これは図3に示したものと同じである。また、L=20のとき、その減速比Rの変化特性は最も細い破線で示され、L=25のとき、その減速比Rの変化特性は二番目に細い破線でしめされ、L=30のとき、その減速比Rの変化特性は最も太い破線で示される。中間の太さの実線で示される。、
図5の表を参照すると、上述した6つのケース(L=5、L=10、L=15、L=20、L=25及びL=30)についての出力角範囲(θOUT)の纏めて示されている。
以上の計算結果(図3及び図4)に示されるように、入力リンク12のリンク長Lを除くその他のリンク長L、L及びLを固定させて、入力リンク12のリンク長Lを変えただけで減速比Rの変化特性が大きく変動することが分かる。このことから、リンク長L、L、L及びLがそれぞれ独立して変えられた際には、減速比Rの変化特性が多様に変動することが推測される。
いずれにしても、図3及び図4の計算結果からは、入力リンク12のリンク長Lが短くなるにつれて、減速比Rは増大すると共に出力角範囲(θOUT)は次第に狭くなるという傾向にあることが分かる。即ち、減速比Rと出力角範囲(θOUT)とはトレードオフの関係にあり、リンク長L、L、L及びLをそれぞれ適当に選択することにより、4リンク変速機構1(図1)に所望の減速比(R)を設定し得ることが分かる。
図6を参照すると、本発明による動力付歩行支援装置の一構成要素を成す4リンク変速機構1が人の下肢に対してどのように適用されるかが図示される。同図に示すように、固定リンク11は大腿部に沿って取り付けられ、出力リンク14は下腿部に沿って取り付けられる。このことは、固定リンク11及び出力リンク14自体が動力付歩行支援装置を人に装具させるための装具フレームに利用し得ることを意味し、動力付歩行支援装置の全体の軽量化に寄与する。
本発明による動力付歩行支援装置においては、人が蹲踞姿勢を取り得るという点が配慮され得る。即ち、4リンク変速機構1(図1)は蹲踞姿勢から立位姿勢への立上がり動作を支援するように構成され得る。
次に、4リンク変速機構1が蹲踞姿勢から立位姿勢への立上がり動作を支援し得るための設計条件について以下に説明する。
先ず、図7を参照すると、或る人物に基づく計算モデルが示される。同図において、Wは体重を示し、LLEGは大腿部長を示し、この人物の場合においては、W=72kg、LLEG=400mmであった。また、τKNEEは立上がり動作時に膝関節に掛かる負荷トルクを示し、θKNEEは下腿部と大腿部とが成す膝角度を示す。
図7の計算モデルでは、重心は常に腰の中心にあり、体重Wは図7に示すように重心に掛かるもの仮定されている。実際には、人が蹲踞姿勢から立ち上がる場合、上半身を前のめりにして、重心位置を腰の中心から前方側にシフトさせ、これにより膝関節に掛かる負荷トルクを軽減させている。立上がり時、重心をどの時点でどの程度シフトさせるかについては個人差があり、また同一人物でも重心のシフトについては状況に応じて多様に変化する。そこで、図7の計算モデルでは、膝関節に最も大きな負荷トルクを生じさせる個所即ち腰の中心個所に体重Wが掛かることとした。
図7の計算モデルに基づいて、蹲踞姿勢から立位姿勢への立上がり時に膝関節にどの程度の負荷トルクが掛かるかが以下の式で計算された。
τKNEE=(W×9.8/2)×LLEGcos(θKNEE/2)
ここで、定数9.8は重力加速度であり、図7の計算モデルは一方の下肢についてのものであるので、(W×9.8)は2で除される。なお、上記計算には用いられないが、図7の計算モデルの下腿部長は350mmであった。
計算結果を図8のグラフに示す。同グラフの縦軸は負荷トルク(τKNEE)を示し、横軸は膝角度(θKNEE)である。
図8に示すように、人が蹲踞姿勢から立位姿勢への立上がり時に膝関節に掛かる負荷トルクτKNEEはコサイン曲線に沿って変化する。従って、4リンク変速機構1(図1)の設計はその減速特性(R)が図8のコサイン曲線に可及的に近づくように行えば、蹲踞姿勢から立位姿勢への立上がり動作を支援することができる。
次に、図9を参照して、出力リンク13のリンク長Lの決定条件について説明する。なお、図9には、図7の計算モデルとなった人物の下肢に4リンク変速機構1を適用した状態が示される。
蹲踞姿勢からの立上がり動作が出力トルクτOUTで支援される場合、足首に及ぼされる力FLEGは、出力リンク13と中間リンク14との間のピボット軸18の中心を通って中間リンク14に平行な力となる。力FLEGについては出力トルクτOUTと出力垂線距離LOUTとにより以下の式のように求まる。
LEG=τOUT/LOUT
この場合、動力付歩行支援装置の装着者の負担を軽減するためには、足首に掛かる力FLEGは小さくすることが望ましく、このためには出力垂線距離LOUTを大きくすればよい。出力垂線距離LOUTを大きくするためには、出力リンクLを長くすることが必要であるが、出力リンク13のリンク長Lの最大長は動力付歩行支援装置の装着者の下腿部長によって制限される。上述したように、図7の計算モデルとなった人物の下腿部長は350mmであるから、出力リンク長Lは以下のように決めることができる。
=350mm (1)
次に、図10を参照して、固定リンク11のリンク長L及び入力リンク12のリンク長Lの決定条件について説明する。なお、図10には、図9と同様に、図7の計算モデルとなった人物の下肢に4リンク変速機構1を適用した状態が示されている。
図10に示すように、入力リンク12が固定リンク11と重なり合って一直線状となるように4リンク変速機構1が構成されている場合には、固定リンク11のリンク長L及び入力リンクのリンク長Lのいずれか一方若しくは双方が長過ぎると、入力リンク12の後方端部が動力付歩行支援装置の装着者の臀部を越えて突出し得ることになる。これを確実に防止するためには以下の条件が満たされなければならない。
+L≦400mm(LLEG) (2)
次に、図11を参照して、出力角θOUTとして180°の角度が得られることを保証するためのリンク長L、L、L及びLの決定条件について説明する。なお、図11にも、図9と同様に、図7の計算モデルとなった人物の下肢に4リンク変速機構1を適用した状態が示されている。
図11に示すように、出力角θOUTとして180°の角度が得られることを保証するということは動力付歩行支援装置の装着者が立位姿勢を取り得るということに他ならない。立位姿勢時、下肢は垂直に伸ばされ、このとき入力軸15、出力軸16及びピボット軸18は一直線状に整列されることになる。このような条件、即ちθOUT=180°が満たされるためには、入力軸15、ピボット軸17及びピボット軸18のそれぞれの中心を頂点とする三角形が形成されなければならない。このような三角形の形成が保証されるためには、その三辺の長さから、以下の条件が満足されなければならない。
+L≧L+L
次に、図12を参照して、出力角θOUTとしてほぼ20°ないし30°の角度が得られるように保証するためのリンク長L、L、L及びLの決定条件について説明する。なお、図12の(a)及び図12の(b)のそれぞれにも、図9と同様に、図7の計算モデルとなった人物の下肢に4リンク変速機構1を適用した状態が示されている。
図12に示すように、出力角θOUTとしてほぼ20°ないし30°の角度が得られるように保証するということは、動力付歩行支援装置の装着者が蹲踞姿勢を取り得るということに他ならない。蹲踞姿勢時、理論的には出力角θOUTについては0として定義し得るが、しかし人の膝角度(図7のθKNEE)は実際問題として0とは成り得ない。従って、蹲踞姿勢を保証する出力角θOUTについてはほぼ20°ないし30°の十分小さい角度となる。
蹲踞姿勢を取り得ることを保証する前提条件としては、2つの前提条件がある。即ち、第1の前提条件としてはL≦Lの場合であり、第2の前提条件としてはL≧Lの場合である。なお、第2の前提条件L≧Lの場合、蹲踞姿勢を取ったとき、後述するような不都合が起きるので、本発明では、第2の前提条件L≧Lは採用されない。
第1の前提条件L≦Lに対しては、条件L≦Lを組み合わせる第1の組合条件(図12の(a))と、条件L≧Lを組み合わせる第2の組合条件(図12の(b))とが考えられる。
先ず、図12の(a)を参照して、第1の組合条件(L≦LかつL≦L)について説明する。先ず、入力軸15とピボット軸18との中心間距離をLとすると、出力角θOUTは十分に小さいので、以下の式を仮定することができる。
≒L−L
このとき図12の(a)の蹲踞姿勢を取り得るためには、入力軸15、ピボット軸18及びピボット軸17のそれぞれの中心を頂点とする三角形Tが形成されなければならない。このような三角形Tの形成が保証されるためには、その三辺の長さから、以下の条件が満足されなければならない。
≦L+L
上記式にL≒L−Lを代入すると、以下のようになる。
≦L−L+L → L+L≧L+L (3)
即ち、第1の組合条件(L≦LかつL≦L)下では、上記式(3)が満足されれば、図12の(a)の蹲踞姿勢を取ることが可能となる。
次に、図12の(b)を参照して、第2の組合条件(L≦LかつL≧L)について説明する。先ず、入力軸15とピボット軸18との中心間距離をLとすると、出力角θOUTは十分に小さいので、以下の式を仮定することができる。
≒L−L
このとき図12の(b)の蹲踞姿勢を取り得るためには、入力軸15、ピボット軸18及びピボット軸17のそれぞれの中心を頂点とする三角形Tが形成されなければならない。このような三角形Tの形成が保証されるためには、その三辺の長さから、以下の条件が満足されなければならない。
≦L+L
上記式にL≒L−Lを代入すると、以下のようになる。
≦L−L+L → L+L≦L+L (4)
即ち、第2の組合条件(L≦LかつL≧L)下では、上記式(4)が満足されれば、図12の(b)の蹲踞姿勢を取ることが可能となる。
上述した第2の前提条件L≧Lに対しても、条件L≦Lを組み合わせる第1の組合条件と、条件L≧Lを組み合わせる第2の組合条件とが考えられる。
図13の(a)に示すように、第2の前提条件に基づく第1の組合条件(L≧LかつL≦L)の場合には、蹲踞姿勢を取ると、入力リンク12と中間リンク14との連結部(ピボット軸17)が床面よりも下方に突出することとなる。
また、図13の(b)に示すように、第2の前提条件に基づく第2の組合条件(L≧LかつL≧L)の場合にも、蹲踞姿勢を取ると、入力リンク12と中間リンク14との連結部(ピボット軸17)が床面よりも下方に突出することとなる。
以上の理由により、上述した第2の前提条件L≧Lについては本発明では採用されない。
次に、上述した条件式(1)、(2)、(3)及び(4)を満たす4リンク変速機構1(図1)の減速比特性(R)について検討する。
先ず、条件式(1)、(2)、(3)及び(4)から、出力角θOUTについて、0°付近から180°までの範囲が得られる条件は以下のように纏めることができる。即ち、
(i) L=350mm
(ii) L+L≦400mm
(iii) L≦LかつL≦L)のとき、
+L≧L+L
+L≧L+L
(iv) L≦LかつL≧L)のとき、
+L≧L+L
+L≧L+L
ここで、仮に、固定リンク11と出力リンク13のリンク長比をL:L=4:10に固定し、一方出力リンク12のリンク長Lの比率を上記条件式により4ないし7の範囲内で変え、また中間リンク14のリンク長Lの比率を上記条件式により9ないし13の範囲内で変えて、減速比特性(R)の計算を行った。
計算結果を図14のグラフに示す。同グラフに示すように、以下の4つのリンク長比については、好ましい減速比特性を持つものと評価し得る。
:L:L:L=4:4:10:10
:L:L:L=4:5:10:11
:L:L:L=4:6:10:12
:L:L:L=4:7:10:13
以上の4つのリンク長比に共通している特徴は以下の式が成立している点にある。即ち、
+L=L+L
そこで、L+L=L+Lの条件を満たす以下のリンク長について更に減速比特性(R)について計算を行った。
:L:L:L= 5: 5:10:10
:L:L:L= 5: 6:10:11
:L:L:L= 4: 4:10:10
:L:L:L= 4: 5:10:11
:L:L:L= 2: 2:10:10
:L:L:L= 1:10:10:19
計算結果を図15のグラフに示す。なお、同グラフに示したコサイン曲線は図8に示したものである。この計算結果から、蹲踞姿勢からの立上がり開始時に最も負荷が掛かる出力角θOUT=20°〜30°付近で大きな減速比Rを持つリンク長比が4つあることが分かる。これらリンク比を減速比Rの値と共に以下に示す。
:L:L:L= 5: 5:10:10 (R=3.39)
:L:L:L= 5: 6:10:11 (R=3.87)
:L:L:L= 4: 4:10:10 (R=3.31)
:L:L:L= 4: 5:10:11 (R=3.21)
また、図15のグラフにおいて、出力角θOUT=45°〜70°付近に注目すると、どの減速比特性(R)もコサイン曲線に対して大巾に下回っている。即ち、4リンク変速機構1(図1)が最も支援し難い出力角範囲(θOUT=45°〜70°)となる。この出力角範囲内で大きな減速比Rを持つリンク長比を以下に示す。
:L:L:L= 4: 4:10:10
:L:L:L= 2: 2:10:10
以上の検討結果から、出力角θOUT=20°〜30°付近でだけなく、出力角θOUT=45°〜70°付近でも大きな減速比Rを持つリンク長比は以下の1つだけあることが分かる。即ち、
:L:L:L= 4: 4:10:10
以上のリンク長比を採用して、固定リンク11、入力リンク12、出力リンク13及び中間リンク14のリンク長を決めると以下の通りとなる。
(固定リンク11)=140mm
(入力リンク12)=140mm
(出力リンク13)=350mm
(中間リンク14)=350mm
この場合、L+L=L+Lと言う条件のために、図11に示すような立位姿勢を取ったとき、全てのリンク11、12、13及び14が一直線に並ぶ特異姿勢となるので、この特異姿勢を回避するために、例えば、入力リンク12のリンク長Lについては147mmとし、このときのリンク長比を改変リンク長比として以下に示す。
:L:L:L=140:147:350:350
なお、この場合には、L+L≒L+Lという関係になる。
また、以上の改変リンク長比の場合についても減速比特性(R)が計算された。
計算結果については図16のグラフに示す。なお、同グラフには、比較のために、元のリンク長比(L:L:L:L=4:4:10:10)の減速比特性(R)が共に示され、また上述のコサイン曲線も示されている。
図16のグラフに示されるように、改変リンク長比の場合においては、出力角θOUTの範囲は0°〜180°とされ、最大減速比Rは3.06(θOUT=20°)とされる。また、元のリンク長比の場合と比べると、改変リンク長比の場合の方が全体的に改善されたものとなっている。
次に、図17、図18及び図19を参照して、本発明による動力付歩行支援装置の一実施形態について説明する。なお、図17は正面図、図18は図17の左側面図、図19は図18のXIX−XIX線に沿う部分拡大矢視図である。
先ず、図17を参照すると、一対の動力付歩行支援装置RT及びLTが正面図として示される。動力付歩行支援装置RT及びLTはそれぞれ歩行障害者の右下肢及び左下肢に装着されるものであって、互いに対して対象構造を持つものである。
図17及び図18を参照すると、動力付歩行支援装置RTは4リンク変速機構2を具備し、この4リンク変速機構2は固定リンク21、入力リンク22、出力リンク23及び中間リンク24から構成される。固定リンク21の一端は入力軸25により入力リンク22の一端に回転自在に連結され、固定リンク21の他端は出力軸26により出力リンク23の一端に回転自在に連結される。また、入力リンク22の他端及び出力リンク23の他端のそれぞれはピボット軸27及び28により中間リンク24の両端に回転自在に連結される。即ち、4リンク変速機構2は固定リンク21、入力リンク22、出力リンク23及び中間リンク44を順次回転自在に連結させらた閉リンク機構として構成される。
図19に示すように、固定リンク21は箱形部材として形成され、その外側壁にはアクチュエータとして駆動モータ3が固定支持され、その内側壁には駆動プーリ4及び被駆動プーリ5が取り付けられる。駆動プーリ4は駆動モータ3の出力シャフトに適宜結合させられ、これにより駆動プーリ4は駆動モータにより回転駆動させられる。駆動プーリ4及び被駆動プーリ5の間には無端駆動ベルト6が介在させられ、駆動プーリ4の回転駆動力が被駆動プーリ5に伝達させられるようになっている。
固定リンク即ち箱形部材21内には減速手段としてハーモニックドライブ7が設けられ、このハーモニックドライブ7の入力側には被駆動プーリ5のシャフトが適宜連結させられる。ハーモニックドライブ7の出力側には入力リンク22の入力軸25に作動的に連結させられ、これにより被駆動プーリ5の回転駆動力が減速され、その減速駆動力により入力リンク22はその入力軸25の回りで回転駆動させられる。なお、駆動モータ5の外側端面には駆動モータ3の駆動制御を行うためのロータリエンコーダ8が取り付けられる。
再び図17及び図18に戻って説明すると、固定リンク即ち箱型状部材21の内側壁には装着板9が固着され、この装着板9は動力付歩行支援装置RTを右下肢の大腿部に装着する際に使用される。例えば、装着板9には着脱自在の締付けベルト(図示されない)が装備され、この締付けベルトにより装着板9は右下肢の大腿部に固定される。また、このとき出力リンク23も適当な締付けベルト等(図示されない)で右下肢の下腿部に固定される。
上述したように、動力付歩行支援装置LTは動力付歩行支援装置RTに対して対象構造を持つものであるので、動力付歩行支援装置LTの構造の説明は省かれるが、動力付歩行支援装置RTの構成要素に対応した個々の構成要素については、ダッシュを付した同じ参照符号で示されている。
図17及び図18に示すように、好ましくは、動力付歩行支援装置RT及びLTは適当な矩形状可撓性シートSによって互いに連結される。即ち、図18に示すように、固定リンク即ち箱形部材21はその長さ方向に沿って延びる長尺板21Aを備え、このような長尺板は動力付歩行支援装置LT側の箱形部材21′にも設けられ、この双方の長尺板間に矩形状可撓性シートSが張り渡される。動力付歩行支援装置RT及びLTの装着者が蹲踞姿勢を取ったとき、矩形状可撓性シート8は装着者の臀部を包み込んで保持するようになっており、これにより装着者は安定した状態で蹲踞姿勢を維持することができる。
詳述すると、実際問題として、動力付歩行支援装置RT及びLTがそれぞれ歩行障害者の右下肢及び左下肢に装着するとき、装着板9及び9′と締付けベルト(図示されない)とを用いて固定リンク21及び21′が両大腿部に固定されるが、固定リンク21及び21′と両大腿部との間に完全に一体化した固定状態を得ることは事実上不可能である。このため非常に窮屈な蹲踞姿勢が取られたとき、装着板9及び9′と両大腿部との間にズレが発生し得るが、しかしそのようなズレは矩形状可撓性シートSで装着者の臀部を保持することにより阻止され、これにより安定した状態で蹲踞姿勢が維持され得ることになる。なお、矩形状可撓性シートSについては、適当なシート材料、例えばキャンバス布、合成樹脂シート或いはゴムシート等から形成することができる。
なお、上記実施形態が図7の計算モデルとなった人物用として作成される場合には、図18に示すように、固定リンク21のリンク長、即ち入力軸25及び出力軸26の中心間距離は140mmとされ、入力リンク22のリンク長、即ち入力軸25及びピボット軸27の中心間距離は147mmとされ、出力リンク23のリンク長、即ち出力軸26及びピボット軸28の中心間距離は350mmとされ、中間リンク24のリンク長、即ちピボット軸27及び28の中心間距離は350mmとされる。
上述の実施形態では、一対の動力付歩行支援装置RT及びLTが用意されているが、片足だけに歩行障害を持つ歩行障害者にはそのうちの一方だけが用いられる。
以上の記載から明らかなように、本発明による動力付歩行支援装置に用いられる4リンク変速機構においては、駆動モータ3から入力リンク22に入力されたトルクが可及的妥当性を持つ減速比で増大されて中間リンク24を介して出力リンク23に伝達されるので、歩行機能障害者に的確な歩行支援を行うことができるだけでなく、蹲踞姿勢から立位姿勢への立上がり動作時には大きなトルクで支援することも可能である。また、本発明によれば、4リンク変速機構で得られる大きな減速比のために低出力アクチュエータの可能であり、しかもその固定リンク21及び出力リンク23自体が装着者への装着フレームとして利用できるので、動力付歩行支援装置の全体重量を大巾に軽減化することができる。
本発明による動力付歩行支援装置の一構成要素となる4リンク変速機構の原理を説明するための説明図である。 図1の4リンク変速機構の動作範囲を説明するための説明図である。 図1の4リンク変速機構の減速比特性についてのシミュレーション結果を例示的に示すグラフである。 図1の4リンク変速機構のその他の減速比特性についてのシミュレーション結果を例示的に示すグラフである。 図4のグラフについての幾つかの項目を関連させて示す表である。 図1の4リンク変速機構を人の下肢にどのように適用するかを示す説明図である。 人が蹲踞姿勢から立位姿勢への立上がり時に膝関節に掛かる負荷トルクを算出するための計算モデルを示す説明図である。 図7で説明した負荷トルクと膝関節角度との関係を示すグラフである。 図1の4リンク変速機構を人との下肢に適用した状態を示す説明図である。 図1の4リンク変速機構を人との下肢に適用した状態を示す説明図である。 図1の4リンク変速機構を人との下肢に適用した状態を示す説明図である。 図1の4リンク変速機構を人との下肢に適用した状態を示す説明図である。 図1の4リンク変速機構を人との下肢に適用した状態を示す説明図である。 図1の4リンク変速機構のリンク長比を変化させた際の減速比と出力角との関係を示すグラフである。 図1の4リンク変速機構のリンク長比を変化させた際の減速比と出力角との関係を示すグラフである。 図1の4リンク変速機構の特定のリンク長比とした際の減速比と出力角との関係を示すグラフである。 本発明による動力付歩行支援装置の一実施形態を示す正面図である。 図17の左側面図である。 図18のXIX−XIX線に沿う部分拡大矢視図である。
符号の説明
1・2:4リンク変速機
11・21:固定リンク
12・22:入力リンク
13・23:出力リンク
14・24:中間リンク
15・25:ピボット軸(入力軸)
16・26:ピボット軸(出力軸)
17・27:ピボット軸
18・28:ピボット軸
3:駆動モータ
4:駆動プーリ
5:被駆動プーリ
6:無端駆動ベルト
7:ハーモニックドライブ
8:ロータリエンコーダ
9:装着板
S:矩形状可撓性シート

Claims (9)

  1. 4リンク変速機構(2)を具備する動力付歩行支援装置であって、前記4リンク変速機構が固定リンク(21)、入力リンク(22)、出力リンク(23)及び中間リンク(24)を順次回転自在に連結させらた閉リンク機構として構成され、前記固定リンク及び前記出力リンクがぞれぞれ下肢の大腿部及び下腿部に固定されるようになっている動力付歩行支援装置。
  2. 請求項1に記載の動力付歩行支援装置であって、前記入力リンク(22)に入力されたトルクが可及的妥当性を持つ減速比で増大されて前記中間リンク(24)を介して前記出力リンク(23)に伝達され得るように、前記4つのリンク(21、22、23、24)のリンク長比が定められている動力付歩行支援装置。
  3. 請求項2に記載の動力付歩行支援装置であって、前記出力リンク(23)のリンク長が前記下腿部の長さに実質的に等しくされている動力付歩行支援装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の動力付歩行支援装置であって、前記固定リンク(21)、入力リンク(22)、出力リンク(23)及び中間リンク(24)のリンク長比が順次L:L:L:Lとされたとき、このリンク長比間に以下の関係が実質的に成立している動力付歩行支援装置。
    +L≒L+L
  5. 右下肢用の第1の動力付歩行支援装置と左下肢用の第2の動力付歩行支援装置との組合であって、前記第1及び第2の動力付歩行支援装置が互いに対象構造を備え、しかも可撓性シート(S)で互いに連結され、前記第1及び第2の動力付歩行支援装置を装着した装着者が蹲踞姿勢を取ったとき、前記可撓性シートが前記装着者の臀部を保持するようになっている組合。
  6. 請求項5に記載の組合であって、前記第1及び第2の動力付歩行支援装置の各々が4リンク変速機構(2)を具備し、この4リンク変速機構が固定リンク(21)、入力リンク(22)、出力リンク(23)及び中間リンク(24)を順次回転自在に連結させらた閉リンク機構として構成され、前記固定リンク及び前記出力リンクがそれぞれ下肢の大腿部及び下腿部に固定されるようになっている組合。
  7. 請求項6に記載の組合であって、前記入力リンク(22)に入力されたトルクが可及的妥当性を持つ減速比で増大されて前記中間リンク(24)を介して前記出力リンク(23)に伝達され得るように、前記4つのリンク(21、22、23、24)のリンク長比が定められている組合。
  8. 請求項6に記載の組合であって、前記出力リンク(23)のリンク長が前記下腿部の長さに実質的に等しくされている組合。
  9. 請求項6から8までのいずれか1項に記載の組合であって、前記固定リンク(21)、入力リンク(22)、出力リンク(23)及び中間リンク(24)のリンク長比が順次L:L:L:Lとされたとき、このリンク長比間に以下の関係が実質的に成立している組合。
    +L≒L+L
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