JP2008023078A - 引出しロック機構付キャビネット - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の引出しを一斉にロックできるとともに、幼児が簡単に開けることができず、地震等の際、引出しが一斉に飛び出すことなくロックできる引出しロック機構付キャビネットを提供する。
【解決手段】キャビネットに設けられた複数の引出し5を一斉にロックするロック機構Rを備えたキャビネットであって、上記キャビネットの背板の内側には複数の係合部1を突設した可動板2が上下移動自在に設けられ、該可動板2が上に位置したとき引出し後面板51と上記係合部1との係合が解除され、該可動板2が下に位置したとき引出し後面板51と上記係合部1とが一斉に係合され、ロックされる引出しロック機構付キャビネットA。
【選択図】図2
【解決手段】キャビネットに設けられた複数の引出し5を一斉にロックするロック機構Rを備えたキャビネットであって、上記キャビネットの背板の内側には複数の係合部1を突設した可動板2が上下移動自在に設けられ、該可動板2が上に位置したとき引出し後面板51と上記係合部1との係合が解除され、該可動板2が下に位置したとき引出し後面板51と上記係合部1とが一斉に係合され、ロックされる引出しロック機構付キャビネットA。
【選択図】図2
Description
本発明は、引出しを備えたキャビネットの構造に関する。さらに詳しくは、複数の引出しを備え、それらの引出しのロックと解除とを一斉に行うことのできるキャビネットの構造に関する。
従来、引出しを幼児がいたずら等の目的で簡単に開けることができないように、ロックする装置が提案されている。しかしながら、このようなロック装置を取り付けた場合、幾分の操作性の低下を伴うことは避けられず、このことは幼児のいない家庭の使用者に対して煩雑感だけを与えることになりかねないので、必ずしも好ましいことではない。下記特許文献1には、通常時の操作性を低下させることなく、幼児には開けることのできないように構成されたキャビネット等のロック装置が開示されている。
特開2004−316324号公報(第22〜24頁、第1図、第2図、第3図、第4図)
しかしながら、上記特許文献1に記載のロック装置は構造が複雑であり、また、キャビネットごとにロック装置を取り付ける必要があるため、一斉にロックをすることができず、解除ができないという問題がある。本発明は、このような問題を解決して、複数の引出しを一斉にロックし、解除できるとともに、幼児が簡単に開けることができず、また、地震等の際、引出しが飛び出すことを防止できる引出しロック機構付キャビネットを提供することを、その課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、キャビネットに設けられた複数の引出しを一斉にロックするロック機構を備えたキャビネットであって、上記キャビネットの背板の内側には複数の係合部を突設した可動板が上下移動自在に設けられ、該可動板が上に位置したとき引出し後面板と上記係合部との係合が解除され、該可動板が下に位置したとき引出し後面板と上記係合部とが一斉に係合され、ロックされる引出しロック機構付キャビネットが提供される。
請求項2に記載の引出しロック機構付キャビネットは、請求項1に記載の発明に加えて、上記係合部の引出し後面板との係合、解除をキャビネットのカウンターに設けられた操作ボタンにより行うことが好ましい。さらに好ましくは、該操作ボタンがカウンターのバックガードに設けられる。
請求項3に記載の引出しロック機構付キャビネットは、請求項1に記載の発明に加えて、上記可動板の上下移動がカムにより行われることが好ましい。
請求項4に記載の引出しロック機構付キャビネットは、請求項1に記載の発明に加えて、上記キャビネットがキッチンキャビネットであることが好ましい。キャビネットとしては、キッチンキャビネット、洗面キャビネット、その他各種キャビネットをあげることができるが、とくにキッチンキャビネットに好適に用いられる。
請求項1に記載の発明にかかる引出しロック機構付キャビネットは上記のとおりであり、キャビネットの背板の内側には複数の係合部を突設した可動板が上下移動自在に設けられ、該可動板が上に位置したとき引出し後面板と上記係合部との係合が解除され、該可動板が下に位置したとき引出し後面板と上記係合部とが一斉に係合、ロックされるため、ワンタッチですべての引出しがロックされ、幼児がいたずら等で誤って指を挟む等の危険を防ぐことができるとともに、地震等で引出しが一斉に飛び出すことを防止できる。
請求項2に記載の引出しロック機構付キャビネットは上記のとおりであり、請求項1の引出しロック機構付キャビネットの有する効果に加え、上記係合部と引出し後面板との係合、解除をキャビネットのカウンター、とくにバックガードに操作ボタンを設けることにより、幼児には手が届きにくくなり、いたずらで操作ボタンに触れることを防ぐことができる。また、大人の使用者による通常の操作は、単に操作ボタンをワンタッチすることにより、引出しの一斉ロック、解除を容易に行うことができる。
請求項3に記載の引出しロック機構付キャビネットは上記のとおりであり、請求項1の引出しロック機構付キャビネットの有する効果に加え、上記可動板の上下移動をカムにより行うため、構造が簡単で、上記操作ボタンでカムを回転させることにより引出しの一斉ロック、解除を容易に行うことができる。
請求項4に記載の引出しロック機構付キャビネットは上記のとおりであり、請求項1の引出しロック機構付キャビネットの有する効果に加え、上記キャビネットをキッチンキャビネットとすることにより、幼児が出入りし易いキッチンにおいて、幼児の安全を守ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明にかかる引出しロック機構付キャビネットAをキッチンキャビネットに適用した例を示す外観斜視図である。図1に示すように、引出しロック機構付キャビネットAは引出し5を3段有するとともに、後記するロック機構によって3段の引出し5を一斉にロックすることが可能であり、ロックおよび解除はカウンター6のバックガード7に設けられた操作ボタン4により行われる。
図2は図1におけるX−X線に沿う断面図である。図2に示されるように、ロック機構Rは、引出し5の数と同じく3個のフック形の係合部1を突設した可動板2とこの可動板2の下部に当接して回転するカム3とこのカム3をコントローラCを介して動作させる操作ボタン4とからなり、図2は係合部1と引出し5の後面板51の係合を解除した状態を示す。図2に示すように、カム3は可動板2の載置部31を備えている。
図3は上記係合部1を突設した可動板2とこの可動板2の下部に当接して回転するカム3の動作を説明する説明図である。図3において、可動板2は、図示しないキャビネットの背面板内側に固定されたスライドレール8に上下移動自在に保持されている。一方、操作ボタン4はコントローラCを介してカム3の回転をコントロールする。このように構成することによって、中心からの距離が異なる周辺を有するカム3の回転により可動板2は上下し、係合部1は可動板2と共に上下する。
図3に示す位置においては、カム3の載置部31が可動板2を押し上げ、図2に示すように上方に移動した係合部1と引出し5の後面板51との係合は解除される。操作ボタン4を押し、さらにカム3を矢印の方向に回転させると可動板2は上記載置部31から落下する。図4は、可動板2が上記載置部31から落下し、下に移動した状態を示す説明図である。図4に示す状態においては、各係合部1は可動板2と共に下に移動し、各引出し5の後面板51と係合し、一斉にロックする。図5は、上記のようにして、ロック機構Rによって一斉にロックされた引出しロック機構付キャビネットAを示す側断面図である。
上記一斉ロックされた引出し5は、操作ボタン4を操作して図4に矢印で示す方向にカム3を回転させることにより、再び、図2に示す状態となり、一斉ロックを解除することができる。かくして、本発明にかかる引出しロック機構付キャビネットAをキッチンキャビネットに適用することにより、いたずら等により幼児の指を引出しの間に挟んだり、地震の際等に引出しが一斉に飛び出すことを防ぐことができる。
A 本発明にかかる引出しロック機構付キャビネット
C コントローラ
R ロック機構
1 係合部
2 可動板
3 カム
31 載置部
4 操作ボタン
5 引出し
51 後面板
6 カウンター
7 バックガード
8 スライドレール
C コントローラ
R ロック機構
1 係合部
2 可動板
3 カム
31 載置部
4 操作ボタン
5 引出し
51 後面板
6 カウンター
7 バックガード
8 スライドレール
Claims (4)
- キャビネットに設けられた複数の引出しを一斉にロックするロック機構を備えたキャビネットであって、上記キャビネットの背板の内側には複数の係合部を突設した可動板が上下移動自在に設けられ、該可動板が上に位置したとき引出し後面板と上記係合部との係合が解除され、該可動板が下に位置したとき引出し後面板と上記係合部とが一斉に係合され、ロックされる引出しロック機構付キャビネット。
- 上記係合部と引出し後面板との係合、解除がキャビネットのカウンターに設けられた操作ボタンにより行われる請求項1に記載の引出しロック機構付キャビネット。
- 上記可動板の上下移動がカムにより行われる請求項1に記載の引出しロック機構付キャビネット。
- 上記キャビネットがキッチンキャビネットである請求項1に記載の引出しロック機構付キャビネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006199080A JP2008023078A (ja) | 2006-07-21 | 2006-07-21 | 引出しロック機構付キャビネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006199080A JP2008023078A (ja) | 2006-07-21 | 2006-07-21 | 引出しロック機構付キャビネット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008023078A true JP2008023078A (ja) | 2008-02-07 |
Family
ID=39114337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006199080A Pending JP2008023078A (ja) | 2006-07-21 | 2006-07-21 | 引出しロック機構付キャビネット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008023078A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012150027A (ja) * | 2011-01-20 | 2012-08-09 | Murazumi Kogyo Kk | プレパラート収納ケース |
CN103735056A (zh) * | 2013-12-28 | 2014-04-23 | 宁波江北臻和设计发展有限公司 | 一种抽屉 |
WO2018047701A1 (ja) * | 2016-09-12 | 2018-03-15 | 株式会社東海理化電機製作所 | シフト装置 |
KR101895970B1 (ko) * | 2015-11-11 | 2018-09-06 | 주식회사 동서에너지 | 책상용 보조서랍장 |
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2006
- 2006-07-21 JP JP2006199080A patent/JP2008023078A/ja active Pending
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US11746891B2 (en) | 2016-09-12 | 2023-09-05 | Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho | Shift device |
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