JP2008022619A - ブラシ付きモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】基端側から先端側に向かう途中位置で屈曲したブラシを備えたブラシ付きモータにおいて、ダンパー部材をより最適な状態に配置することにより、ブラシの振動減衰特性をさらに改善することのできる構成を提案すること。
【解決手段】ブラシ付きモータ1では、ブラシ8に対してダンパー部材20が配置され、かかるダンパー部材20は、ブラシ8の屈曲部分83とブラシホルダ4の双方に固着されている。このため、コミュテータ7の回転により、ブラシ8の先端側が振動したときでも、ブラシ8の振動を効率よく減衰することができる。ダンパー部材20を形成するにあたっては、樹脂系あるいはゴム系の弾性組成物を塗布した後、固化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コミュテータとブラシとにより整流を行うブラシ付きモータに関するものである。
ブラシ付きモータでは、ロータと一体に回転可能なコミュテータの外周面に金属製のブラシを弾性をもって接触させることにより整流を行う。ブラシは、基端側がブラシホルダに固定されているとともに、基端側から先端側に向かう途中位置で屈曲して先端側がコミュテータの外周面に接している。このようなブラシ付きモータでは、ロータの回転(コミュテータの回転)により、ブラシの先端側が激しく振動すると、機械ノイズが発生する。そこで、ブラシの基部の外側およびその近傍に、スチレンモノマーを重合反応させて初期粘度を調整した水溶性アクリルエマルジョンからなる粘着材料を塗布してダンパー部材を構成し、ブラシの振動減衰特性を改善することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−224816号公報
このようなブラシ付きモータについては、近年、機械ノイズのさらなる低減や、長寿命化が求められていることから、ブラシの振動減衰特性をさらに改善することが求められている。しかしながら、特許文献1に開示の構成のように、ブラシの基部およびその近傍のみにダンパー部材を配置しただけでは、かかる要求に対応できなという問題点がある。
ここに本願発明者は、ブラシが屈曲部分を備えるとともに、その周辺にブラシホルダやケースなどの固定側部材が位置することを利用して、ダンパー部材を最適な状態に配置することにより、ブラシの振動減衰特性をさらに改善することを提案するものである。
すなわち、本発明の課題は、基端側から先端側に向かう途中位置で屈曲したブラシを備えたブラシ付きモータにおいて、ダンパー部材をより最適な状態に配置することにより、ブラシの振動減衰特性をさらに改善することのできる構成を提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、ロータと、該ロータと一体に回転可能なコミュテータと、ブラシと、該ブラシの先端側が前記コミュテータの外周面に弾性をもって接触するように当該ブラシの基端側を保持するとともに、前記ロータに対向するように永久磁石を保持する固定側部材とを有するブラシ付きモータにおいて前記ブラシは、基端側から先端側に向かう途中位置に屈曲部分を備え、当該ブラシの屈曲部分と前記固定側部材の双方に固着されたダンパー部材を備えていることを特徴とする。
本発明では、ブラシに対してダンパー部材が配置され、かかるダンパー部材は、ブラシの屈曲部分と固定側部材の双方に固着されているため、ロータの回転(コミュテータの回転)により、ブラシの先端側が振動したときでも、ブラシの振動を効率よく減衰することができる。従って、ブラシの振動に起因する機械ノイズを低減できる。また、ブラシおよびコミュテータの磨耗を抑制することができるので、ブラシ付きモータの長寿命化を図ることができる。ブラシの屈曲部分と固定側部材の双方にダンパー部材を固着すると、ブラシの基部の外側およびその近傍のみにダンパー部材を配置した場合と比較して、ブラシの振動減衰特性を著しく改善できる理由は、ブラシ自身のもつ弾性、およびブラシ自身の屈曲部分がもつ弾性に加えて、ブラシの屈曲部分に固着されたダンパー部材の弾性、およびブラシの屈曲部分と固定側部材との間に介在するダンパー部材の弾性が、複数の周波数帯域をもって発生するブラシの振動を効果的に防止するためと考えられる。
本発明において、前記ダンパー部材は、前記屈曲部分の内側および外側の双方に固着されていることが好ましい。このように構成すると、ダンパー部材を屈曲部分の内側および外側のうちの一方のみに固着した場合と比較してブラシの振動減衰特性を著しく改善でき、ブラシの振動に起因する機械ノイズを低減できるとともに、ブラシおよびコミュテータの磨耗を抑制することができる。すなわち、ダンパー部材を前記屈曲部分の内側および外側の双方に固着すると、屈曲部分が開く方向の変位および屈曲部分が閉じる方向の変位の各々に対して、ダンパー部材において屈曲部分の内側に固着された部分、および屈曲部分の外側に固着された部分が各々、圧縮および伸張を行い、ダンパー部材の振動を制止するためと考えられる。
本発明において、前記ダンパー部材は、前記屈曲部分の内側に固着されている構成を採用してもよい。このように構成した場合も、ブラシの基部の外側およびその近傍のみにダンパー部材を配置した場合と比較して、ブラシの振動減衰特性を改善することができる。
本発明において、前記ダンパー部材は、前記屈曲部分の外側に固着されている構成を採用してもよい。このように構成した場合も、ブラシの基部の外側およびその近傍のみにダンパー部材を配置した場合と比較して、ブラシの振動減衰特性を改善することができる。
本発明において、前記ダンパー部材は、例えば、前記屈曲部分と前記固定側部材の双方に跨るように塗布した後、固化してなる樹脂系あるいはゴム系の弾性組成物である。
本発明において、前記固定側部材は、少なくとも、前記ブラシの基端側を保持するブラシホルダと、前記永久磁石を保持するケースとを含み、前記ダンパー部材は、前記固定側部材のうち、前記ブラシホルダに固着されていることが好ましい。
本発明を適用したブラシ付きモータでは、ブラシに対してダンパー部材が配置され、かかるダンパー部材は、ブラシの屈曲部分と固定側部材の双方に固着されているため、ロータの回転(コミュテータの回転)により、ブラシの先端側が振動したときでも、ブラシの振動を効率よく減衰することができる。従って、ブラシの振動に起因する機械ノイズを低減でき、静音化を図ることができるとともに、無通電時間の解消を図ることができる。また、ブラシおよびコミュテータの磨耗を抑制することができるので、ブラシ付きモータの長寿命化を図ることができる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(ブラシ付きモータの全体構成)
図1は、本発明を適用したブラシ付きモータの全体構成を示す断面図である。図2(a)、(b)、(c)は、図1に示すブラシ付きモータからブラシおよびブラシホルダを抜き出して示す平面図、その断面図、およびブラシとコミュテータの摺動部分の説明図である。
図1において、本形態のブラシ付きモータ1は、ブラシ付きの小型直流モータであり、カップ状のモータケース3の上端面31から回転軸51の出力端側が突出している。モータケース3の内部には、回転軸51の軸線方向における略中央部分に、積層枚の磁性板からなるコア52が圧入などの方法で固定されている。コア52の外周側には複数の突極が等角度間隔に形成されているとともに、複数のコア52の各々にコイル53が巻回されて電機子50が構成されている。このようにして、電機子50および回転軸51は、一体に回転可能なロータ5を構成している。
モータケース3には、円筒状胴部32の内周面に、複数の極に着磁されたリング状の永久磁石6が固着され、永久磁石6はコア52の外周面に所定の隙間を介して対峙している。モータケース3の開口端には、ポリアミド製などのブラシホルダ4が取り付けられており、モータケース3およびブラシホルダ4は、ブラシ付きモータ1の固定側部材2を構成している。
回転軸51は、上端側がモータケース3の上端面31に保持されたラジアル軸受91によっても回転可能に支持されており、回転軸51においてラジアル軸受91によって支持されている部分と、コア52が固着されている部分との間には、スリーブ状のスペーサ92と、シール部材93とが挿入されている。
回転軸51の下端側は、ブラシホルダ4に形成された有底円筒部42の底面によりスラスト方向に支持されているとともに、有底円筒部42の内部に保持されたラジアル軸受96によって回転可能に支持されている。また、回転軸51の下端側には、ラジアル軸受96によって支持されている部分に隣接する位置にシール部材97が挿入されている。
回転軸51の下端側部分には、回転軸51と一体に回転するコミュテータ7が構成され、このコミュテータ7と隣接する位置にはバリスタ75(消弧素子)が配置されている。コミュテータ7は、回転軸51に固定された樹脂製のスリーブ71と、このスリーブ71の外周面において等角度間隔に配置されたセグメント72とを備えている。
図1および図2(a)、(b)に示すように、コミュテータ7の外周面に対しては、一対のブラシ8の先端側82が各々、弾性をもって接しており、これらのブラシ8の基端側82は各々、ブラシホルダ4に保持されている。ここで、ブラシ8は、先端側82が櫛歯状に3分割されている。
本形態において、ブラシ8は、基端側82から先端側81に向かう途中部分で約60°に折れ曲がった屈曲部分83を備えた金属板から構成され、コミュテータ7の外周面に当接する先端側81は、摺動部として、貴金属とのクラッド材で形成されている。例えば、図2(c)に示すように、ブラシ8の先端側81は、銅層801の表面に銀−パラジウム合金802が積層されたクラッド材で形成されている一方、コミュテータ7のセグメント72は、銅層701、銀−銅−ニッケル合金層702、金−銀合金層703の積層体から構成されている。
再び図1および図2(a)、(b)において、ブラシホルダ4は、モータケース3の開放端に重なるフランジ部41と、このフランジ部41の内側でターミナル99が固着された厚肉部43と、コミュテータ7の周りにブラシ8を配置可能な空間を構成する平面形状が略矩形の凹部44とが形成されており、この凹部44の中央位置にラジアル軸受96を保持する有底円筒部42が形成されている。
また、凹部44は、その矩形の平面形状において、相対向する一対の対角部分441が厚肉部43の切欠き部分431によって外側に開放状態にあるのに対して、他の相対向する一対の対角部分443では厚肉部43に向けてスリット45が延びている。これらのスリット45は各々、ブラシ8の折曲がり形状に対応して、矩形の辺に沿うように直線的に延びているとともに、スリット45の入口部分の外側の壁面451は、ブラシ8の屈曲部分83の形状に沿うように湾曲している。
このように構成したブラシホルダ4に対して、ブラシ8の基端側82は、スリット45内に固定されている。なお、スリット45の内部では、ブラシ8の基端側82とターミナル99とが直接、あるいは基板やリード線などといった配線部材を介して電気的に接続されている。
(ブラシの振動対策)
このように構成したブラシ付きモータ1では、ロータ5が回転(回転軸51の回転、コミュテータ7の回転)することにより、ブラシ8の先端側82が激しく振動すると、機械ノイズが発生する。また、ブラシ8の先端側82が激しく振動すると、コミュテータ7のセグメント72が磨耗し、さらにはブラシ8の破損(全磨耗)に到る。すなわち、コミュテータ7のセグメント72において、ブラシ8が振動しながら摺動して凝着物が発生すると、それに起因する削れ磨耗が発生するとともに、ブラシ8がコミュテータ7のセグメント72に対して接触と離間とを繰り返すたびに火花の発生し、それに起因する電気磨耗が発生する。
そこで、本形態では、図2(a)に示すように、ブラシ8の屈曲部分83に対してダンパー部材20を固着するとともに、このダンパー部材20を、固定側部材2のうち、ブラシホルダ4に対しても固着してある。
より具体的には、ブラシ8の屈曲部分83の内側と、ブラシ8の屈曲部分83の内側に位置するブラシホルダ4のスリット45の入口部分452の双方に跨るように、樹脂系あるいはゴム系の弾性組成物を塗布した後、固化して、ダンパー部材20を形成してある。その結果、ブラシ8の屈曲部分83の内側は、ブラシホルダ4のスリット45の入口部分452と、ブラシホルダ4の凹部44の底部とに対してダンパー部材20を介して接続された状態にある。
また、本形態では、ブラシ8の屈曲部分83の外側と、スリット45の入口部分の外側で湾曲した壁面451の双方に跨るように、樹脂系あるいはゴム系の弾性組成物を塗布した後、固化して、ダンパー部材20を形成してある。その結果、ブラシ8の屈曲部分83の外側は、ブラシホルダ4のスリット45の外側に位置する壁面451と、ブラシホルダ4の凹部44の底部とに対してダンパー部材20を介して接続された状態にある。
本形態では、樹脂系あるいはゴム系の弾性組成物として、粘度が14〜24Pa・s/23℃、密度が約1.24、硬さ(ショアーA)で約29、線膨張率が2.4×10-4のアクリル変性樹脂を用いてダンパー部材20を形成してある。
(本形態の効果)
図3および図4を参照して本形態のブラシ付きモータ1の効果を説明する。図3(a)、(b)は、本形態のブラシ付きモータ1を回転駆動した際に発生するノイズの計測結果、および従来のブラシ付きモータ(ダンパー部材20なし)を回転駆動した際に発生するノイズの計測結果を示す説明図である。図4(a)、(b)は、本形態のブラシ付きモータ1を回転駆動した際に発生するノイズレベルを従来のブラシ付きモータ(ダンパー部材20なし)と比較して示すグラフ、および本形態のブラシ付きモータ1を回転駆動した際の寿命を従来のブラシ付きモータ(ダンパー部材20なし)と比較して示すグラフである。なお、図4(a)にはn=10で行い、図4(b)にはn=20で行った各々の結果を示してある。
図1および図2を参照して説明したように、本形態のブラシ付きモータ1では、ブラシ8に対してダンパー部材20が配置され、かかるダンパー部材20は、ブラシ8の屈曲部分83と固定側部材2(ブラシホルダ4)の双方に固着されているため、ロータ5の回転(回転軸51の回転、コミュテータ7の回転)により、ブラシ8の先端側82が振動したときでも、ブラシ8の振動を効率よく減衰することができる。従って、図3(a)、(b)、および図4(a)から分かるように、ブラシ8の振動に起因する機械ノイズを低減できる。すなわち、従来のブラシ付きモータ(ダンパー部材20なし)では、図3(b)に丸で囲んだ位置に大きな機械ノイズが発生するが、本発明を適用したブラシ付きモータ1では、図3(a)に示すように、従来のブラシ付きモータで発生するような大きな機械ノイズが発生しない。従って、静音化を図ることができるとともに、無通電時間の解消を図ることができる。
また、本発明を適用したブラシ付きモータ1では、ブラシ8の振動を抑えた分、ブラシ8およびコミュテータ7の磨耗を抑制することができるので、図4(b)に示すように、ブラシ付きモータ1の長寿命化を図ることができる。
また、本形態のブラシ付きモータ1では、ブラシ8の屈曲部分83と固定側部材2(ブラシホルダ4)の双方にダンパー部材20を固着したため、ブラシ8の基部の外側および近傍のみにダンパー部材を固着して固定側部材に固着しない場合と比較して、ブラシ8の振動減衰特性を著しく改善できる。その理由は、本形態では、ブラシ8自身のもつ弾性、およびブラシ8の屈曲部分83がもつ弾性に加えて、ブラシ8の屈曲部分83に固着されたダンパー部材20の弾性、およびブラシ8の屈曲部分83と固定側部材2(ブラシホルダ4)との間に介在するダンパー部材20の弾性が、複数の周波数帯域をもって発生するブラシ8の振動を効果的に防止するためと考えられる。
また、本形態のブラシ付きモータ1では、ダンパー部材20をブラシ8の屈曲部分83の内側および外側の双方に固着したため、ブラシ8の基部の外側および近傍のみにダンパー部材20を配置した場合と比較して、あるいは、図5(b)、(c)を参照して後述するように、ダンパー部材20を屈曲部分83の内側および外側のうちの一方のみに固着した場合と比較して、ブラシ8の振動減衰特性を著しく改善できる。その理由は、ダンパー部材20を屈曲部分83の内側および外側の双方に固着すると、屈曲部分83が開く方向の変位および屈曲部分83が閉じる方向の変位の各々に対して、ダンパー部材20において屈曲部分83の内側に固着された部分、および屈曲部分83の外側に固着された部分が各々、圧縮および伸張を行い、ダンパー部材20の振動を制止するためと考えられる。
また、本形態では、樹脂系あるいはゴム系の弾性組成物を塗布した後、固化して、ダンパー部材20を形成したため、屈曲部分83の内側および外側の双方において固定側部材2との間にダンパー部材20を固着することが容易である。
さらに、ダンパー部材20をブラシ8の屈曲部分83の内側および外側の双方に形成すれば、内側と外側でのばらつきの発生を防止することができる。
(その他の実施の形態)
上記形態では、図5(a)に示すように、屈曲部分83の内側および外側の双方において固定側部材2との間にダンパー部材20を固着したが、図5(b)に示すように、屈曲部分83の外側のみにおいて固定側部材2との間にダンパー部材20を固着した場合でも、ダンパー部材20を配置しなかった場合と比較して、あるいは、ブラシ8の基部の外側および近傍のみにダンパー部材20を配置して固定側部材2と固着しなかった場合と比較して、ブラシ8の振動減衰特性を改善することができる。
また、図5(c)に示すように、屈曲部分83の内側のみにおいて固定側部材2との間にダンパー部材20を固着した場合でも、ダンパー部材20を配置しなかった場合と比較して、あるいは、ブラシ8の基部の外側および近傍のみにダンパー部材20を配置して固定側部材2と固着しなかった場合と比較して、さらには、図5(b)に示すように、屈曲部分83の外側のみにおいて固定側部材2との間にダンパー部材20を固着した場合と比較して、ブラシ8の振動減衰特性を改善することができる。
なお、上記形態では、いずれにおいても、樹脂系あるいはゴム系の弾性組成物を塗布した後、固化して、ダンパー部材20を形成した例であったが、樹脂系あるいはゴム系の弾性部材をダンパー部材20として、ブラシ8の屈曲部分と固定側部材の双方に固着した構成を採用してもよい。
さらに、上記形態では、固定側部材2のうち、ブラシホルダ4に対してダンパー部材20を固着したが、モータケース3(固定側部材2)に対してダンパー部材20を固着してもよい。
本発明を適用したブラシ付きモータの全体構成を示す断面図である。 (a)、(b)、(c)は、図1に示すブラシ付きモータからブラシおよびブラシホルダを抜き出して示す平面図、その断面図、およびブラシとコミュテータの摺動部分の説明図である。 (a)、(b)は、図1に示すブラシ付きモータを回転駆動した際に発生するノイズの計測結果、および従来のブラシ付きモータ(ダンパー部材なし)を回転駆動した際に発生するノイズの計測結果を示す説明図である。 (a)、(b)は、図1に示すブラシ付きモータを回転駆動した際の寿命を従来のブラシ付きモータ(ダンパー部材なし)と比較して示すグラフである。 本発明の別の形態に係るブラシ付きモータの説明図である。
符号の説明
1 ブラシ付きモータ
2 固定側部材
3 モータケース(固定側部材)
4 ブラシホルダ(固定側部材)
5 ロータ
6 永久磁石
7 コミュテータ
8 ブラシ
20 ダンパー部材
51 回転軸
50 電機子
72 セグメント
81 ブラシの先端側
82 ブラシの基端側
83 屈曲部分

Claims (6)

  1. ロータと、該ロータと一体に回転可能なコミュテータと、ブラシと、該ブラシの先端側が前記コミュテータの外周面に弾性をもって接触するように当該ブラシの基端側を保持するとともに、前記ロータに対向するように永久磁石を保持する固定側部材とを有するブラシ付きモータにおいて、
    前記ブラシは、基端側から先端側に向かう途中位置に屈曲部分を備え、
    当該ブラシの屈曲部分と前記固定側部材の双方に固着されたダンパー部材を備えていることを特徴とするブラシ付きモータ。
  2. 請求項1において、前記ダンパー部材は、前記屈曲部分の内側および外側の双方に固着されていることを特徴とするブラシ付きモータ。
  3. 請求項1において、前記ダンパー部材は、前記屈曲部分の内側に固着されていることを特徴とするブラシ付きモータ。
  4. 請求項1において、前記ダンパー部材は、前記屈曲部分の外側に固着されていることを特徴とするブラシ付きモータ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記ダンパー部材は、前記屈曲部分と前記固定側部材の双方に跨るように塗布した後、固化してなる樹脂系あるいはゴム系の弾性組成物であることを特徴とするブラシ付きモータ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記固定側部材は、少なくとも、前記ブラシの基端側を保持するブラシホルダと、前記永久磁石を保持するケースとを含み、
    前記ダンパー部材は、前記固定側部材のうち、前記ブラシホルダに固着されていることを特徴とするブラシ付きモータ。
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