JP2008021352A - 光ディスク装置、光ディスク装置のディスク種別判別方法 - Google Patents

光ディスク装置、光ディスク装置のディスク種別判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 短い時間で多種類の光ディスクの種別判別を可能とする。
【解決手段】 各部をHD DVDモードとし、光ピックアップ60のレーザ発光器61に405 nmの光ビームを発生させ、開口数0.65とした対物レンズ67により光ディスク1に集光させる。反射ビームが入射する光検出器69の出力から作成したHD DVD用のFE、TEによりフォーカスサーボオン、トラッキングサーボオンが成功したときHD DVD、フォーカスサーボオンだけ成功したときBDと判別し、フォーカスサーボオンに失敗したとき、DVD モードとし、レーザ発光・受光ユニット70に650nm
の光ビームを発生させ、開口数0.65のままとした対物レンズ67により光ディスク1に集光させる。反射ビームが入射するレーザ発光・受光ユニット70の出力から作成したDVD 用のFE、TEによりフォーカスサーボオン、トラッキングサーボオンが成功したときDVD と判別し、フォーカスサーボオンだけできたCDと判別する。
【選択図】 図4

Description

本発明は光ディスク装置、光ディスク装置のディスク種別判別方法に係り、とくに光ビーム波長λ1=405nm、対物レンズ開口数0.65と0.85のHD DVDとBD(ブルーレイディスク)、光ビーム波長λ2=650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6のDVD(ディジタルバーサタイルディスク)、光ビーム波長λ3=780nm、対物レンズ開口数0.45のCD(コンパクトディスク)などの如く4種類の光ディスクに対応した光ディスク装置、光ディスク装置のディスク種別判別方法に関する。
従来より大容量で安価な記録媒体として、波長780nmの赤色レーザを使用するCD(コンパクトディスク)、波長650nmの赤色レーザを使用するDVD(ディジタルバーサタイルディスク)が実用化されており、1つの対物レンズでCDとDVDの両者に対応した光ピックアップも既に実用化されている。近年、CD、DVDで使用される赤色系より更に短い波長405nmの青紫色レーザを使用する次世代DVDと呼ばれるBD(ブルーレイディスク)とHD(High Definition ) DVDという2種類の高密度ディスクが実用化された。
ところで、BDとHD DVDは反射率はほぼ同じであるが、表面から信号面までの光透過保護層の厚さが前者が0.1mm、後者が0.6mmと大きく異なり、対物レンズ開口数NAも前者が0.85、後者が0.65という具合に大きく異なっている。HD DVDはDVDの上位規格として開発されたものであり、DVDとHD DVDとで対物レンズ開口数はほぼ同じであるが(DVDの対物レンズ開口数=0.6)、レーザ波長が異なる。因みに、CDはレーザ波長(=780nm)、対物レンズ開口数(=0.45)とも他のディスクと異なる。
このようにレーザ波長と対物レンズ開口数の組み合わせが異なるBD、HD
DVD、DVD、CDの4種類の光ディスクに対応可能な再生装置を実現する場合、図1の如く各種ディスクに対応する既存の光ピックアップを組み合わせることが考えられる。1は所定箇所に交換配置されるBD、HD DVD、DVD、CDの光ディスク、10はHD DVD用光ピックアップであり、この内、11はHD DVD用のレーザ発光器であり、波長λ1=405nmの光ビームを発生する。12は光ビームを平行光束に変えるコリメートレンズ、13は行きと戻りで進路を90度変える偏光ビームスプリッタ、14は行きの光ビームを直線偏光から円偏光に変換したり、戻りの光ビームを円偏光から行きとは90度異なる方向の直線偏光に変換する1/4波長板、15は光ビームに対する開口数が0.65の対物レンズであり、HD DVD用のレーザ発光器11から発射され、コリメートレンズ12、偏光ビームスプリッタ13、1/4波長板14を通った光ビームをHD DVDの光ディスク1の信号面に集光させる。PD1はレーザ光を検出してHD DVD用のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号(プッシュプル方式)を作成可能な光検出信号に変換するHD DVD用の光検出器、16はカップリングレンズであり、光ディスク1で反射し、対物レンズ15、1/4波長板14を通過し、偏光ビームスプリッタ13で90度進路を曲げられた戻りビームを光検出器PD1に集光させる。
20はBD用光ピックアップであり、この内、21はBD用のレーザ発光器であり、波長λ1=405nmの光ビームを発生する。22は光ビームを平行光束に変えるコリメートレンズ、23は行きと戻りで進路を90度変える偏光ビームスプリッタ、24は行きの光ビームを直線偏光から円偏光に変換したり、戻りの光ビームを円偏光から行きとは90度異なる方向の直線偏光に変換する1/4波長板、25は光ビームに対する開口数が0.85の対物レンズであり、BD用のレーザ発光器21から発射され、コリメートレンズ22、偏光ビームスプリッタ23、1/4波長板24を通った光ビームをBDの光ディスク1に集光させる。PD2はレーザ光を検出してBD用のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号(プッシュプル方式)を作成可能な光検出信号に変換するBD用の光検出器、26はカップリングレンズであり、光ディスク1で反射し、対物レンズ25、1/4波長板24を通過し、偏光ビームスプリッタ23で90度進路を曲げられた戻りビームを光検出器PD2に集光させる。
30はDVD/CD用光ピックアップであり、この内、31はDVD/CD用のレーザ発光器であり、波長λ2=650nmまたは波長λ3=780nmの光ビームを発生する。32は光ビームを平行光束に変えるコリメートレンズ、33は行きと戻りで進路を90度変える偏光ビームスプリッタ、34は行きの光ビームを直線偏光から円偏光に変換したり、戻りの光ビームを円偏光から行きとは90度異なる方向の直線偏光に変換する1/4波長板、35は対物レンズ開口数NAを0.45と0.6(または0.65)に可変する液晶シャッター式の開口数可変素子、36は対物レンズであり、DVD/CD用のレーザ発光器31から発射され、コリメートレンズ32、偏光ビームスプリッタ33、1/4波長板34、開口数可変素子35を通った光ビームをDVDまたはCDの光ディスク1に集光させる。PD3はレーザ光を検出してDVD用のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号(位相差方式)と、CD用のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号(3ビーム方式)を作成可能な光検出信号に変換するDVD/CD用の光検出器、37はカップリングレンズであり、光ディスク1で反射し、対物レンズ36、開口数可変素子35、1/4波長板34を通過し、偏光ビームスプリッタ33で90度進路を曲げられた戻りビームを光検出器PD3に集光させる。
40は各光検出器PD1〜PD3から択一的に一つの光検出信号を選択する切り換えスイッチ、41はヘッドアンプであり、切り換えスイッチ40の出力に基づき光ディスクの種別に対応したRF信号、RF包洛線信号RFENV、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEを作成する。42はヘッドアンプ41から入力したHD DVD用のフォーカスエラー信号FE1とトラッキングエラー信号TE1に基づきHD DVD用光ピックアップ10の対物レンズ15に設けたフォーカスアクチュエータ18a(対物レンズ15を光ディスク信号面の垂直方向へ変位させる)及びトラッキングアクチュエータ18b(対物レンズ15を光ディスクの半径方向へ変位させる)を駆動し、フォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるHD DVD用のサーボ回路、43はヘッドアンプ41から入力したBD用のフォーカスエラー信号FE2とトラッキングエラー信号TE2に基づきBD用光ピックアップ20の対物レンズ25に設けたフォーカスアクチュエータ28a(対物レンズ25を光ディスク信号面の垂直方向へ変位させる)及びトラッキングアクチュエータ28b(対物レンズ25を光ディスクの半径方向へ変位させる)を駆動し、フォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるBD用のサーボ回路、44はヘッドアンプ41から入力したDVD/CD用のフォーカスエラー信号FE3とトラッキングエラー信号TE3に基づきDVD/CD用光ピックアップ30の対物レンズ35に設けたフォーカスアクチュエータ38a(対物レンズ35を光ディスク信号面の垂直方向へ変位させる)及びトラッキングアクチュエータ38b(対物レンズ35を光ディスクの半径方向へ変位させる)を駆動し、フォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるDVD/CD用のサーボ回路である。50は光ディスク種別判別を含む装置の全体的な制御を行なうコントローラである。
図2はコントローラ50による光ディスク種別判別処理の一例を示すフローチャート、図3は開口数可変素子35の動作説明図であり、以下、これらの図を参照して図1における光ディスク種別判別方法を説明する。
BD、HD DVD、DVD、CDの内の任意の光ディスクが図1の符号1の如く所定箇所に装てん済であるとして、まずコントローラ50は光ディスクがBDか判別するため、BD系統でフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン試行動作を行わせ、フォーカスサーボのオンが成功したか否か判別する(図2のステップS10、S11)。具体的には、切り換えスイッチ40をBD用光ピックアップ20の側に切り換え、BD用のレーザ発光器21に波長405nmのレーザ光を発射させるとともにヘッドアンプ41をBDモードとし、BD用のフォーカスエラー信号FE2、トラッキングエラー信号TE2を作成させてBD用のサーボ回路43へ出力させる。この状態でサーボ回路43に対しフォーカスサーボオン指令を与える。該指令を受けたサーボ回路43はフォーカスアクチュエータ28aを三角波信号で駆動する。光ディスク1がBDであれば、光検出器PD2に十分なレベルの反射ビームが入射し、ヘッドアンプ41から正常なFE2、TE2が出力されるが、他のメディアの場合、規格の相違から反射ビームのレベルが小さくヘッドアンプ41のFE2、TE2出力はほぼ零のままとなる。サーボ回路43は三角波信号で駆動中にFE2が所定の一定以上の振幅を経てゼロクロスしたときコントローラ50へフォーカスサーボオン信号を出力し、フォーカスサーボ系を閉じてオンし、以降、FE2に基づき作成した駆動信号でフォーカスアクチュエータ28aを駆動しフォーカス誤差を最小にさせる。フォーカスオン指令を与えてから一定時間内(三角波信号により、複数回フォーカスサーチ動作が実行される時間内)にフォーカスサーボオン信号を入力したとき、コントローラ50は今回の光ディスク1がBDと判別して処理を終える(ステップS11でYES、S12)。
若し、一定時間内にフォーカスサーボオン信号が入力されなかったとき、コントローラ50は今回の光ディスクがBDと異なると判断し(ステップS11でNO)、BD用のレーザ発光器21を消灯させ、次に光ディスク1がHD DVDか判別するため、HD DVD系統でフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン試行動作を行わせ、フォーカスサーボのオンが成功したか否か判別する(ステップS13、S14)。具体的には、切り換えスイッチ40をHD DVD用光ピックアップ10の側に切り換え、HD DVD用のレーザ発光器11に波長405nmのレーザ光を発射させるとともにヘッドアンプ41をHD DVDモードとし、HD DVD用のフォーカスエラー信号FE1、トラッキングエラー信号TE1を作成させてHD DVD用のサーボ回路42へ出力させる。この状態でサーボ回路42に対しフォーカスサーボオン指令を与えると、サーボ回路42はフォーカスアクチュエータ18aを三角波信号で駆動する。光ディスク1がHD DVDであれば、光検出器PD1に十分なレベルの反射ビームが入射し、ヘッドアンプ41から正常なFE1、TE1が出力されるが、他のDVD、CDの場合、規格の相違から反射ビームのレベル小さくヘッドアンプ41のFE1、TE1出力はほぼ零のままとなる。サーボ回路42は三角波信号で駆動中にFE1が所定の一定以上の振幅を経てゼロクロスしたときコントローラ50へフォーカスサーボオン信号を出力し、フォーカスサーボ系を閉じてオンし、以降、FE1に基づき作成した駆動信号でフォーカスアクチュエータ18aを駆動しフォーカス誤差を最小にさせる。フォーカスサーボオン指令を与えてから一定時間内にフォーカスサーボオン信号を入力したとき、コントローラ50は今回の光ディスク1がHD DVDと判別して処理を終える(ステップS14でYES、S15)。
若し、一定時間内にフォーカスサーボオン信号が入力されなかったとき、コントローラ50は今回の光ディスク1がHD DVDと異なると判断し(ステップS14でNO)、HD DVD用のレーザ発光器11を消灯させ、次に光ディスク1がCDか判別するため、CD系統でフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン処理を行い、フォーカスサーボのオンが成功したか否か判別する(ステップS16、S17)。具体的には、切り換えスイッチ40をDVD/CD用光ピックアップ30の側に切り換え、DVD/CD用のレーザ発光器31に波長780nmのレーザ光を発射させるとともにヘッドアンプ41とDVD/CD用のサーボ回路44をCDモードとし、CD用のフォーカスエラー信号FE3、トラッキングエラー信号FE3を作成させてサーボ回路44へ出力させ、サーボ回路44がCDに最適な駆動信号を生成できるようにする。開口数可変素子35により波長780nmの光ビームに対する対物レンズ36の開口数は0.45とされる(図3(2)参照)。
この状態でサーボ回路44に対しフォーカスサーボオン指令を与えると、サーボ回路42はフォーカスアクチュエータ38aを三角波信号で駆動する。光ディスクがCDであれば、光検出器PD3に十分なレベルの反射ビームが入射し、ヘッドアンプ41から正常なFE3、TE3が出力されるが、CDの場合、規格の相違から反射ビームのレベル小さくヘッドアンプ41のFE3、TE3出力はほぼ零のままとなる。サーボ回路44は三角波信号で駆動中にFE3が所定の一定以上の振幅を経てゼロクロスしたときコントローラ50へフォーカスサーボオン信号を出力し、フォーカスサーボ系を閉じてオンし、以降、FE3に基づき作成した駆動信号でフォーカスアクチュエータ38aを駆動しフォーカス誤差を最小にさせる。フォーカスサーボオン指令を与えてから一定時間内にフォーカスサーボオン信号を入力したとき、コントローラ50は今回の光ディスク1がCDと判別して処理を終える(ステップS17でYES、S18)。
若し、一定時間内にフォーカスサーボオン信号が入力されなかったとき、コントローラ50は今回の光ディスク1がCDと異なると判断し(ステップS17でNO)、次に光ディスク1がDVDか判別するため、DVD系統でフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン処理を行い、フォーカスサーボのオンが成功したか否か判別する(ステップS19、S20)。具体的にはDVD/CD用のレーザ発光器31に波長650nmのレーザ光を発射させるとともにヘッドアンプ41とDVD/CD用のサーボ回路44をDVDモードとし、DVD用のフォーカスエラー信号FE3、トラッキングエラー信号FE3を作成させてサーボ回路44へ出力させ、サーボ回路44がDVDに最適な駆動信号を生成できるようにする。開口数可変素子35により波長650nmの光ビームに対する対物レンズ36の開口数は0.6とされる(図3(1)参照)。この状態でサーボ回路44に対しフォーカスサーボオン指令を与えると、サーボ回路44はフォーカスアクチュエータ38aを三角波信号で駆動する。光ディスク1がDVDであれば、光検出器PD3に十分なレベルの反射ビームが入射し、ヘッドアンプ41から正常なFE3、TE3が出力される。サーボ回路44は三角波信号で駆動中にFE3が所定の一定以上の振幅を経てゼロクロスしたときコントローラ50へフォーカスサーボオン信号を出力し、フォーカスサーボ系を閉じてオンし、以降、FE3に基づき作成した駆動信号でフォーカスアクチュエータ38aを駆動しフォーカス誤差を最小にさせる。フォーカスサーボオン信号を入力したとき、コントローラ50は今回の光ディスク1がDVDと判別して処理を終える(ステップS20でYES、S21)。なお、ステップS20でNOのときは、ディスク無しと判別する(ステップS22)。
ところで、図1の如く光ディスクの種類別に従来の光ピックアップを組み合わせる場合、装置にセットされた光ディスクがCD、DVD、HD DVD、BDの4種類のいずれか判別するために、最大4種類分のレーザの切り替えとフォーカスサーチを行なわなければならず、時間が掛かるという欠点があった。
特開2004−206753号公報
本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、短い時間で多種類の光ディスクの種別判別が可能な光ディスク装置、光ディスク装置の光ディスク種別判別方法を提供することを、その目的とする。
請求項1の発明は、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスク、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1乃至第4のモードに切り換えて共通の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な光ピックアップと、対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるサーボ手段と、光ディスクの種別を判別する光ディスク種別判別手段と、を備え、光ディスク種別判別手段は、光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別する第1の判別手段と、第1の判別手段で判別できなかったとき、光ピックアップを第3のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別する第2の判別手段と、を含むこと、を特徴としている。
請求項2の発明は、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスク、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1乃至第4のモードに切り換えて共通の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な光ピックアップと、対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるサーボ手段と、を設けておき、光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別し、前記フォーカスサーボのオンが失敗したとき、光ピックアップを第3のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別するようにしたこと、を特徴としている。
請求項3の発明は、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスク、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1乃至第4のモードに切り換えて共通の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な光ピックアップと、対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるサーボ手段と、光ディスクの種別を判別する光ディスク種別判別手段と、を備え、光ディスク種別判別手段は、光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別する第1の判別手段と、第1の判別手段で判別できなかったとき、光ピックアップを第4のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき対象が第4の光ディスク、失敗したとき第3の光ディスクと判別する第2の判別手段と、を含むこと、を特徴としている。
請求項4の発明は、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスク、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1乃至第4のモードに切り換えて共通の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な光ピックアップと、対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるサーボ手段と、を設けておき、光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別し、前記フォーカスサーボのオンが失敗したとき、光ピックアップを第4のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別するようにしたこと、を特徴としている。
請求項5の発明は、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第1の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第1の光ピックアップと、第1の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第1のサーボ手段と、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第2の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第2の光ピックアップと、第2の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第2のサーボ手段と、光ディスクの種別を判別する光ディスク種別判別手段と、を備え、光ディスク種別判別手段は、第1の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第1のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別する第1の判別手段と、第1の判別手段で判別できなかったとき、第2の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第2のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別する第2の判別手段と、を含むこと、を特徴としている。
請求項6の発明は、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第1の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第1の光ピックアップと、第1の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第1のサーボ手段と、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第2の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第2の光ピックアップと、第2の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第2のサーボ手段と、を設けておき、第1の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第1のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別し、前記フォーカスサーボのオンが失敗したとき、第2の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第2のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別するようにしたこと、を特徴としている。
請求項7の発明は、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第1の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第1の光ピックアップと、第1の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第1のサーボ手段と、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第2の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第2の光ピックアップと、第2の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第2のサーボ手段と、光ディスクの種別を判別する光ディスク種別判別手段と、を備え、光ディスク種別判別手段は、第1の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第1のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別する第1の判別手段と、第1の判別手段で判別できなかったとき、第2の光ピックアップを第2のモードに切り換えた状態で、第2のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき対象が第4の光ディスク、失敗したとき第3の光ディスクと判別する第2の判別手段と、を含むこと、を特徴としている。
請求項8の発明は、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第1の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第1の光ピックアップと、第1の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第1のサーボ手段と、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第2の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第2の光ピックアップと、第2の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第2のサーボ手段と、を設けておき、第1の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第1のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別し、前記フォーカスサーボのオンが失敗したとき、第2の光ピックアップを第2のモードに切り換えた状態で、第2のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき対象が第4の光ディスク、失敗したとき第3の光ディスクと判別するようにしたこと、を特徴としている。
本発明によれば、規格の異なるHD DVD、BD、DVD、CDの4種類の光ディスクを対象にして種別を判別する場合に、比較的時間の要するフォーカスサーボオン試行は最大2回行なうだけで済み、短い時間で多種類の光ディスク種別判別を実行できる。
1つの光ピックアップ、共通の対物レンズによりBD、HD DVD、DVD、CDの4種類の光ディスクを再生可能とする。青紫色系のレーザ発光器によりBD用とHD DVD用の波長405nmのレーザビームを発生させ、コリメートレンズで平行光束とし1/4波長板により直線偏光から円偏光に変換させ、液晶シャッター式の開口数可変素子を通して対物レンズにより光ディスクに集光させる。開口数可変素子はBDモード時、対物レンズの開口数を0.85とさせ、HD DVDモード時、開口数を0.65とさせる。光ディスクから反射し、対物レンズ、開口数可変素子を通り、1/4波長板により円偏光から直線偏光に変換された反射ビームは第1偏光ビームスプリッタにより進路を90度曲げられ、カップリングレンズによりBD/HD DVD用の光検出器に集光させる。BD/HD DVD用の光検出器は、BDとHD DVDの両方のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を作成するのに必な受光ダイオード群を有する。
一方、赤色系の波長650nm、780nmのレーザビームを切り換え発光可能な発光ダイオード、DVDとCDの両方のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を作成するのに必な受光ダイオード群を有するDVD/CD用レーザ発光・受光ユニットを設け、DVD(CD)用の波長650(780)nmのレーザビームを発生させ、カップリングレンズで平行光束とし、第2偏光ビームスプリッタにより進路を90度曲げて波長405nmのレーザビームと同軸とし、1/4波長板により直線偏光から円偏光に変換させ、液晶シャッター式の開口数可変素子を通して対物レンズにより光ディスクに集光させる。開口数可変素子はDVDモード時、対物レンズの開口数を0.65とさせ、CDモード時、開口数を0.45とさせる。光ディスクから反射し、対物レンズ、開口数可変素子を通り、1/4波長板により円偏光から直線偏光に変換された反射ビームは波長選択性の有る第1偏光ビームスプリッタを通過し、第2偏光ビームスプリッタで進路を90度曲げられて、カップリングレンズによりDVD/CD用レーザ発光・受光ユニットに集光させる。
ヘッドアンプは切り換えスイッチを介して、BD/HD DVD用の光検出器から出力された光検出信号(BDモード、HD DVDモード時)またはDVD/CD用発光・受光ユニットから出力された光検出信号(DVDモード、CDモード時)を選択的に入力し、光ディスクの種別に応じたRF信号、RF包洛線検波信号RFENV、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEを作成する。サーボ回路は、フォーカスエラー信号FEとトラッキングエラー信号TEに基づき光ディスクの種別に応じたフォーカス駆動信号とトラッキング駆動信号を生成し、フォーカスアクチュエータとトラッキングアクチュエータに印加する。
対物レンズに対向する所定箇所に交換して設置された光ディスクの種別判別を行なう際、コントローラはまず光ピックアップをHD DVDモードとし、レーザ発光器にHD DVDに対応した波長405nmの光ビームを発射させ、開口数可変素子により対物レンズの開口数をHD DVDに対応した0.65とさせ、切り換えスイッチによりBD/HD DVD用の光検出器の出力を選択させ、ヘッドアンプとサーボ回路をHD DVDモードとし、HD DVDに適合するRF、RFENV、FE、TE、フォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号を生成可能とした状態で、サーボ回路に対しフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン試行をさせ、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン試行をさせる。HD DVDに対応した波長と対物レンズの開口数の場合、規格の相違から仮に光ディスクがBDであったときフォーカスサーボはオンできるが、トラッキングサーボはオン出来ず、DVDとCDでは反射ビームのレベルが小さく、そもそもフォーカスサーボをオンできない。従って、フォーカスサーボのオンとトラッキングサーボのオンが成功したとき対象がHD DVD、フォーカスサーボのオンは成功したがトラッキングサーボのオンは失敗したときBDと判別する。
若し、HD DVDモードでのフォーカスサーボのオンが失敗したとき、波長405nmの発光は止め、光ピックアップをDVDモードとし、DVD/CD用レーザ発光・受光ユニットにDVDに対応した波長650nmの光ビームを発射させ、開口数可変素子により対物レンズの開口数をDVDに対応した0.65とさせ、切り換えスイッチによりDVD/CD用レーザ発光・受光ユニットの出力を選択させ、ヘッドアンプとサーボ回路をDVDモードとし、DVDに適合するRF、RFENV、FE、TE、フォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号を生成可能とした状態で、サーボ回路に対しフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン試行をさせ、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン試行をさせる。DVDに対応した波長と対物レンズの開口数の場合、規格の相違から仮に光ディスクがCDであったときフォーカスサーボはオンできるが、トラッキングサーボはオン出来ない。従って、フォーカスサーボのオンとトラッキングサーボのオンが成功したとき対象がDVD、フォーカスサーボのオンは成功したがトラッキングサーボのオンは失敗したときCDと判別する。
初めにHD DVDモードで試行することで、HD DVDであれば直ちに判別でき、BDであればフォーカスサーボのオンは成功するが、トラックピッチスポット径等の規格の相違によりピットトラッキングサーボのオンに失敗するため、BDであることが判る。HD DVDモードの試行で不明であったとき、次に、DVDモードで試行することで、DVDであれば直ちに判別でき、CDであればフォーカスサーボのオンは成功するが、トラックピッチ、スポット径、トラッキング方式等の相違によりピットトラッキングサーボのオンに失敗するため、CDであることが判る。
図4は本発明の第1の実施例に係るマルチディスク再生装置の光ディスク種別判別系の構成を示すブロック図である。
図4において、60は共通の対物レンズにより所定箇所に交換して配置されるBD、HD DVD、DVD、CDの4種類の光ディスク1を再生可能とする光ピックアップである。この内、61は青紫色系のレーザ発光器であり、BD/HD DVD用の波長405nmのレーザビームを発生させる。波長405nmのレーザビームはコリメートレンズ62で平行光束とされ、第1、第2偏光ビームスプリッタを通過し、1/4波長板65により直線偏光から円偏光に変換される。更に、液晶シャッター式の開口数可変素子66により開口数を可変され、対物レンズ67により光ディスク1に集光される。開口数可変素子66はBDモード時、対物レンズ67の開口数を0.85とさせ、HD DVDモード時、開口数を0.65とさせる(図6(1)、(2)参照)。光ディスク1から反射し、対物レンズ67、開口数可変素子66を通り、1/4波長板65により円偏光から直線偏光に変換された反射ビームは波長選択性を有する第2偏光ビームスプリッタ64により進路を90度曲げられ、カップリングレンズ68によりBD/HD DVD用の光検出器69に集光させる。BD/HD DVD用の光検出器69は、BDとHD DVDの両方のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を作成するのに必な受光ダイオード群を有する。
70は赤色系の波長650nm、780nmのレーザビームを切り換え発光可能な発光ダイオード、DVDとCDの両方のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を作成するのに必な受光ダイオード群を有するDVD/CD用レーザ発光・受光ユニットであり、DVD(CD)用の波長650(780)nmのレーザビームはカップリングレンズ71で平行光束とされ、波長選択性を有する第1偏光ビームスプリッタ63により進路を90度曲げて波長405nmのレーザビームの進路と同軸とされ、第2偏光ビームスプリッタ64を通過し、1/4波長板65により直線偏光から円偏光に変換される。更に、液晶シャッター式の開口数可変素子66により開口数を可変され、対物レンズ67により光ディスク1に集光される。開口数可変素子66はDVDモード時、対物レンズ67の開口数を0.65とさせ、CDモード時、開口数を0.45とさせる(図6(2)、(3)参照)。光ディスク1から反射し、対物レンズ67、開口数可変素子66を通り、1/4波長板65により円偏光から直線偏光に変換されたDVD(CD)用の波長650(780)nmの反射ビームは第1偏光ビームスプリッタ63により進路を90度曲げられ、カップリングレンズ71によりDVD/CD用レーザ発光・受光ユニット70に集光させる。72aは対物レンズ67を光ディスク1の信号面の垂直方向へ変位させるフォーカスアクチュエータ、72bは対物レンズ67を光ディスク1の半径方向へ変位させるトラッキングアクチュエータである。
80は光検出器69、DVD/CD用レーザ発光・受光ユニット70から択一的に一方の光検出信号を選択する切り換えスイッチ、81はヘッドアンプであり、切り換えスイッチ80の出力に基づき光ディスク1の種別に対応したRF信号、RF包洛線信号RFENV、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEを作成する。82はヘッドアンプ81から入力した光ディスクの種別に応じたフォーカスエラー信号FEとトラッキングエラー信号TEに基づき光ピックアップ60の対物レンズ67に設けたフォーカスアクチュエータ72a及びトラッキングアクチュエータ72bを駆動し、フォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるサーボ回路、90は光ディスク種別判別を含む装置の全体的な制御を行なうコントローラである。
図5はコントローラ90による光ディスク種別判別処理を示すフローチャート、図6は開口数可変素子66の動作説明図であり、以下、これらの図を参照してこの実施例の動作を説明する。
BD、HD DVD、DVD、CDの内の任意の光ディスクが図4の符号1の如く所定箇所に装てん済であるとして、まずコントローラ90は光ディスク1がHD DVDまたはBDのいずれかか、それ以外かを判別するため、HD DVDモードでフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン試行動作を行わせ、フォーカスサーボのオンが成功したか否か判別する(図5のステップS30、S31)。具体的には、切り換えスイッチ80をBD/HD DVD用の光検出器69の側に切り換え、光ピックアップ60をHD DVDモードとし、BD/HD DVD用のレーザ発光器61に波長405nmのレーザ光を発射させるとともに開口数可変素子66により対物レンズ67の開口数をHD DVDに対応した0.65とさせ(図6(2)参照)、ヘッドアンプ81とサーボ回路82をHD DVDモードとし、ヘッドアンプ81がHD DVDに適合したフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEを作成可能でかつ、サーボ回路82にHD DVDに適合したフォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号を生成可能とした状態で、サーボ回路82に対しフォーカスサーボオン指令を与える。
フォーカスサーボオン指令を受けたサーボ回路82はフォーカスアクチュエータ72aを三角波信号で駆動する。光ディスク1がHD DVDまたはBDであれば、光検出器69に十分なレベルの反射ビームが入射し、ヘッドアンプ81から正常なFE、TEが出力されるが、他のメディアの場合、規格の相違から反射ビームのレベルが小さくヘッドアンプ81のFE、TE出力はほぼ零のままとなる。サーボ回路82は三角波信号で駆動中にFEが所定の一定以上の振幅を経てゼロクロスしたときコントローラ90へフォーカスサーボオン信号を出力し、フォーカスサーボ系を閉じてオンし、以降、FEに基づき作成した駆動信号でフォーカスアクチュエータ72aを駆動しフォーカス誤差を最小にさせる。フォーカスオン指令を与えてから一定時間内(三角波信号により、複数回フォーカスサーチ動作が実行される時間内)にフォーカスサーボオン信号を入力したとき、コントローラ90は今回の光ディスク1がHD DVDまたはBDと判別し、続いて光ディスクがHD DVDとBDのいずれか判別するため、HD DVDモード下でトラッキングサーボオン試行動作を行わせ、トラッキングサーボのオンが成功したか否か判別する(ステップS32、S33)。具体的には、サーボ回路82に対しトラッキングサーボオン指令を与え、該指令を受けたサーボ回路82はトラッキングサーボオン動作を行い、成功したときトラッキングサーボオン信号をコントローラ90へ出力する。HD DVDであればトラッキングサーボのオンが成功するが、BDであればトラックピッチ、スポット径等の相違によりトラッキングサーボのオンに失敗する。トラッキングサーボオン指令を与えてから一定時間内にトラッキングサーボオン信号を入力したとき、コントローラ90は今回の光ディスク1がHD DVDと判別し(ステップS34)、入力しなかったときBDと判別して処理を終える(ステップS35)。
若し、HD DVDモードでのフォーカスサーボのオンが失敗したとき(ステップS31でNO)、コントローラ90は光ディスクがDVDとCDのいずれかを判別するため、DVDモードでフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン試行動作を行わせ、フォーカスサーボのオンが成功したか否か判別する(ステップS36、S37)。具体的には、光ピックアップ60での波長405nmの発光を停止させるとともにDVDモードとし、DVD/CD用レーザ発光・受光ユニット70にDVDに対応した波長650nmの光ビームを発射させ、開口数可変素子66により対物レンズ67の開口数をDVDにほぼ対応した0.65のままとさせ(図6(2)参照。なお、開口数可変素子が、開口数をNA1=0.65、NA2=0.85、NA3=0.6、NA4=0.45の4段階に可変可能な場合、DVDモード時に0.6に可変しても良い)、切り換えスイッチ80によりDVD/CD用レーザ発光・受光ユニット70の出力を選択させ、ヘッドアンプ81とサーボ回路82をDVDモードとし、DVDに適合するRF、RFENV、FE、TE、フォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号を生成可能とした状態で、サーボ回路82に対しフォーカスサーボオン指令を与える。
フォーカスサーボオン指令を受けたサーボ回路82はフォーカスアクチュエータ72aを三角波信号で駆動する。光ディスク1がDVDまたはCDであれば、DVD/CD用レーザ発光・受光ユニット70に十分なレベルの反射ビームが入射し、ヘッドアンプ81から正常なFE、TEが出力されるが、ディスクが無ければFE、TEは零のままである。サーボ回路82は三角波信号で駆動中にFEが所定の一定以上の振幅を経てゼロクロスしたときコントローラ90へフォーカスサーボオン信号を出力し、フォーカスサーボ系を閉じてオンし、以降、FEに基づき作成した駆動信号でフォーカスアクチュエータ72aを駆動しフォーカス誤差を最小にさせる。フォーカスオン指令を与えてから一定時間内(三角波信号により、複数回フォーカスサーチ動作が実行される時間内)にフォーカスサーボオン信号を入力したとき、コントローラ90は今回の光ディスク1がDVDまたはCDと判別し、続いて光ディスクがDVDとCDのいずれか判別するため、DVDモード下でトラッキングサーボオン試行動作を行わせ、トラッキングサーボのオンが成功したか否か判別する(ステップS38、S39)。具体的には、サーボ回路82に対しトラッキングサーボオン指令を与え、該指令を受けたサーボ回路82はトラッキングサーボオン動作を行い、成功したときトラッキングサーボオン信号をコントローラ90へ出力する。DVDであればトラッキングサーボのオンが成功するが、CDであればトラックピッチ、スポット径、トラッキング方式等の相違によりトラッキングサーボのオンに失敗する。トラッキングサーボオン指令を与えてから一定時間内にトラッキングサーボオン信号を入力したとき、コントローラ90は今回の光ディスク1がDVDと判別し(ステップS40)、入力しなかったときCDと判別して処理を終える(ステップS41)。なお、ステップS37でNOとなったときは、ディスク無しと判別する(ステップS42)。
この実施例によれば、規格の異なるBD、HD DVD、DVD、CDの4種類の光ディスク1を対象にして種別判別する場合に、比較的時間の要するフォーカスサーボオン試行は多くても2種類分行なうだけで済み、短い時間で多種類の光ディスク種別判別を実行できる。HD DVDモードからDVDモードに切り換える際、開口数可変素子66の開口数をHD DVDモードのままとでき、開口数切り換えのための時間が掛からない。また、HD DVDモードでフォーカスサーボオン試行動作をするだけで、光ディスクが青紫色系(BD/HD DVD)か赤色系(DVD/CD)か判別できる。
なお、上記した実施例では、HD DVDモードで判別処理したあと、DVDモードに切り換えて判別処理をしたが、DVDモードでなくCDモードに切り換えても同様に判別処理をすることができる。この場合、図5のステップS36以降を図7のように変更する。
図7において、HD DVDモードでのフォーカスサーボのオンが失敗したとき、コントローラ90は光ディスク1がDVDとCDのいずれかを判別するため、CDモードでフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン試行動作を行わせ、フォーカスサーボのオンが成功したか否か判別する(図7のステップS36’、S37’)。具体的には、光ピックアップ60での波長405nmの発光を停止させ、CDモードとし、DVD/CD用レーザ発光・受光ユニット70にCDに対応した波長780nmの光ビームを発射させ、開口数可変素子66により対物レンズ67の開口数をCDに対応した0.45とさせ(図6(3)参照)、切り換えスイッチ80によりDVD/CD用レーザ発光・受光ユニット70の出力を選択させ、ヘッドアンプ81とサーボ回路82をCDモードとし、CDに適合するRF、RFENV、FE、TE、フォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号を生成可能とした状態で、サーボ回路82に対しフォーカスサーボオン指令を与える。
フォーカスサーボオン指令を受けたサーボ回路82はフォーカスアクチュエータ72aを三角波信号で駆動する。光ディスク1がCDであれば、DVD/CD用レーザ発光・受光ユニット70に十分なレベルの反射ビームが入射し、ヘッドアンプ81から正常なFEが出力されるが、ディスクが無いかDVDであればFEは零のままである。サーボ回路82は三角波信号で駆動中にFEが所定の一定以上の振幅を経てゼロクロスしたときコントローラ90へフォーカスサーボオン信号を出力し、フォーカスサーボ系を閉じてオンし、以降、FEに基づき作成した駆動信号でフォーカスアクチュエータ72aを駆動しフォーカス誤差を最小にさせる。フォーカスオン指令を与えてから一定時間内(三角波信号により、複数回フォーカスサーチ動作が実行される時間内)にフォーカスサーボオン信号を入力したとき、コントローラ90は今回の光ディスク1がCDと判別する(ステップS37’でYES、S42’)。フォーカスサーボオン信号を入力しなかったとき、フォーカスサーチ動作中のFE、TE、RF、RFENV等の信号レベルから光ピックアップ60による反射ビームの受光量を確認し、反射ビームの受光があれば今回の光ディスク1がDVDと判別し(ステップS37’でNO、S41’)、なければディスク無しと判別する(ステップS40’)。
図8は本発明の第2の実施例に係るマルチディスク再生装置の光ディスク種別判別系の構成を示すブロック図である。
図8において、100は共通の対物レンズにより所定箇所に交換して配置されるBD、HD DVD、DVD、CDの内、BDとHD DVDの2種類の光ディスク1を再生可能とするBD/HD DVD用光ピックアップである。この内、101は青紫系のレーザ発光器であり、BD/HD DVD用の波長405nmのレーザビームを発生させる。波長405nmのレーザビームはコリメートレンズ102で平行光束とされ、偏光ビームスプリッタ103を通過し、1/4波長板104により直線偏光から円偏光に変換される。更に、液晶シャッター式の開口数可変素子105により開口数を可変され、対物レンズ106により光ディスク1に集光される。開口数可変素子105はBDモード時、対物レンズの開口数を0.85とさせ、HD DVDモード時、開口数を0.65とさせる。107はレーザ光を検出してBD用のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号と、HD DVD用のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を作成可能な光検出信号に変換するBD/HD DVD用の光検出器、108はカップリングレンズであり、光ディスク1で反射し、対物レンズ106、開口数可変素子105、1/4波長板104を通過し、偏光ビームスプリッタ103で90度進路を曲げられた戻りビームを光検出器107に集光させる。BD/HD DVD用の光検出器107は、BDとHD DVDの両方のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を作成するのに必な受光ダイオード群を有する。109aは対物レンズ106を光ディスク1の信号面の垂直方向へ変位させるフォーカスアクチュエータ、109bは対物レンズ106を光ディスク1の半径方向へ変位させるトラッキングアクチュエータである。
110は共通の対物レンズにより所定箇所に交換して配置されるDVD、CDの2種類の光ディスク1を再生可能とするCD/DVD用光ピックアップである。この内、111はDVD/CD用のレーザ発光器であり、波長λ2=650nmまたは波長λ3=780nmの光ビームを発生する。112は光ビームを平行光束に変えるコリメートレンズ、113は行きと戻りで進路を90度変える偏光ビームスプリッタ、114は行きの光ビームを直線偏光状態から円偏光状態に変換したり、戻りの光ビームを円偏光状態から直線偏光状態に変換する1/4波長板、115は対物レンズ開口数NAを0.45と0.65に可変する液晶シャッター式の開口数可変素子(図3参照)、116は対物レンズであり、DVD/CD用のレーザ発光器31から発射され、コリメートレンズ112、偏光ビームスプリッタ113、1/4波長板114、開口数可変素子115を通った光ビームをDVDまたはCDの光ディスク1に集光させる。117はレーザ光を検出してDVD用のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号(位相差方式)と、CD用のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号(3ビーム方式)を作成可能な光検出信号に変換するDVD/CD用の光検出器、118はカップリングレンズであり、光ディスク1で反射し、対物レンズ116、開口数可変素子115、1/4波長板114を通過し、偏光ビームスプリッタ113で90度進路を曲げられた戻りビームを光検出器117に集光させる。CD/DVD用の光検出器117は、CDとDVDの両方のRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を作成するのに必な受光ダイオード群を有する。119aは対物レンズ116を光ディスク1の信号面の垂直方向へ変位させるフォーカスアクチュエータ、119bは対物レンズ116を光ディスク1の半径方向へ変位させるトラッキングアクチュエータである。
120は光検出器107、117から択一的に一方の光検出信号を選択する切り換えスイッチ、121はヘッドアンプであり、切り換えスイッチ120の出力に基づき光ディスク1の種別に対応したRF信号、RF包洛線信号RFENV、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEを作成する。122はヘッドアンプ121から入力したBDまたはHD DVDに応じたフォーカスエラー信号FE1とトラッキングエラー信号TE1に基づきBD/HD DVD用光ピックアップ100の対物レンズ106に設けたフォーカスアクチュエータ109a及びトラッキングアクチュエータ109bを駆動し、フォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるBD/HD DVD用のサーボ回路、123はヘッドアンプ121から入力したDVDまたはCDに応じたフォーカスエラー信号FE2とトラッキングエラー信号TE2に基づきCD/DVD用光ピックアップ110の対物レンズ116に設けたフォーカスアクチュエータ119a及びトラッキングアクチュエータ119bを駆動し、フォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるCD/DVD用のサーボ回路、130は光ディスク種別判別を含む装置の全体的な制御を行なうコントローラである。ヘッドアンプ121はHD DVDモード(BDモード)時、HD DVD(BD)に適合したフォーカスエラー信号FE1、トラッキングエラー信号FE1を作成してサーボ回路122へ出力し、DVDモード(CDモード)時、DVD(CD)に適合したフォーカスエラー信号FE2、トラッキングエラー信号TE2を作成してサーボ回路123へ出力する。
コントローラ130は図5に示すフローチャートに従い、光ディスク種別判別処理を実行する。即ち、BD、HD DVD、DVD、CDの内の任意の光ディスクが図8の符号1の如く所定箇所に装てん済であるとして、まずコントローラ130は光ディスク1がHD DVDまたはBDのいずれかか、それ以外かを判別するため、HD DVDモードでフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン試行動作を行わせ、フォーカスサーボのオンが成功したか否か判別する(図5のステップS30、S31)。具体的には、切り換えスイッチ120をBD/HD DVD用の光検出器107の側に切り換え、光ピックアップ100をHD
DVDモードとし、BD/HD DVD用のレーザ発光器101に波長405nmのレーザ光を発射させるとともに開口数可変素子105により対物レンズ106の開口数をHD DVDに対応した0.65とさせ、ヘッドアンプ121とサーボ回路122をHD DVDモードとし、ヘッドアンプ121がHD DVDに適合したフォーカスエラー信号FE1、トラッキングエラー信号TE1を作成可能でかつ、サーボ回路122にHD DVDに適合したフォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号を生成可能とした状態で、サーボ回路122に対しフォーカスサーボオン指令を与える。
フォーカスサーボオン指令を受けたサーボ回路122はフォーカスアクチュエータ109aを三角波信号で駆動し、駆動中にFE1が所定の一定以上の振幅を経てゼロクロスしたときコントローラ130へフォーカスサーボオン信号を出力し、フォーカスサーボ系を閉じてオンし、以降、FE1に基づき作成した駆動信号でフォーカスアクチュエータ109aを駆動しフォーカス誤差を最小にさせる。フォーカスオン指令を与えてから一定時間内にフォーカスサーボオン信号を入力したとき、コントローラ130は今回の光ディスク1がHD DVDまたはBDと判別し、続いて光ディスクがHD DVDとBDのいずれか判別するため、HD DVDモード下でトラッキングサーボオン試行動作を行わせ、トラッキングサーボのオンが成功したか否か判別する(ステップS32、S33)。具体的には、サーボ回路122に対しトラッキングサーボオン指令を与え、該指令を受けたサーボ回路122はトラッキングサーボオン動作を行い、成功したときトラッキングサーボオン信号をコントローラ130へ出力する。トラッキングサーボオン指令を与えてから一定時間内にトラッキングサーボオン信号を入力したとき、コントローラ130は今回の光ディスク1がHD DVDと判別し(ステップS34)、入力しなかったときBDと判別して処理を終える(ステップS35)。
若し、HD DVDモードでのフォーカスサーボのオンが失敗したとき、コントローラ130は光ディスクがDVDとCDのいずれかを判別するため、DVDモードでフォーカスサーチを含むフォーカスサーボオン試行動作を行わせ、フォーカスサーボのオンが成功したか否か判別する(ステップS36、S37)。具体的には、光ピックアップ110での波長405nmの発光を停止させるとともにDVDモードとし、レーザ発光器111にDVDに対応した波長650nmの光ビームを発射させ、開口数可変素子115により対物レンズ67の開口数をDVDにほぼ対応した0.65のままとさせ(なお、開口数可変素子115が対物レンズの開口数をNA3=0.6とNA4=0.45に切り換え可能なとき、DVDモード時に開口数を0.6に可変しても良い)、切り換えスイッチ120により光検出器117の出力を選択させ、ヘッドアンプ121とサーボ回路123をDVDモードとし、DVDに適合するRF、RFENV、FE2、TE2、フォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号を生成可能とした状態で、サーボ回路123に対しフォーカスサーボオン指令を与える。
フォーカスサーボオン指令を受けたサーボ回路123はフォーカスアクチュエータ119aを三角波信号で駆動し、駆動中にFE2が所定の一定以上の振幅を経てゼロクロスしたときコントローラ130へフォーカスサーボオン信号を出力し、フォーカスサーボ系を閉じてオンし、以降、FE2に基づき作成した駆動信号でフォーカスアクチュエータ119aを駆動しフォーカス誤差を最小にさせる。フォーカスオン指令を与えてから一定時間内にフォーカスサーボオン信号を入力したとき、コントローラ130は今回の光ディスク1がDVDまたはCDと判別し、続いて光ディスクがDVDとCDのいずれか判別するため、DVDモード下でトラッキングサーボオン試行動作を行わせ、トラッキングサーボのオンが成功したか否か判別する(ステップS38、S39)。具体的には、サーボ回路123に対しトラッキングサーボオン指令を与え、該指令を受けたサーボ回路123はトラッキングサーボオン動作を行い、成功したときトラッキングサーボオン信号をコントローラ130へ出力する。トラッキングサーボオン指令を与えてから一定時間内にトラッキングサーボオン信号を入力したとき、コントローラ130は今回の光ディスク1がDVDと判別し(ステップS40)、入力しなかったときCDと判別して処理を終える(ステップS41)。なお、ステップS37でNOとなったときは、ディスク無しと判別する(ステップS42)。
この実施例によっても、規格の異なるBD、HD DVD、DVD、CDの4種類の光ディスクを対象にして種別判別する場合に、比較的時間の要するフォーカスサーボオン試行は多くても2種類分行なうだけで済み、短い時間で多種類の光ディスク種別判別を実行できる。また、HD DVDモードでフォーカスサーボオン試行動作をするだけで、光ディスクが青紫色系(BD/HD DVD)か赤色系(DVD/CD)か判別できる。
なお、図8の実施例においても、図5のステップS36以降を図7の如く変更し、HD DVDモードで判別処理したあと、CDモードに切り換えて判別処理を行なうようにしても良い。
本発明は、光ディスク再生装置、光ディスク記録・再生装置などに適用できる。
従来の光ピックアップを組み合わせてBD、HD DVD、DVD、CDの4種類の光ディスクの再生を可能とした場合の光ディスク種別判別系の構成を示すブロック図である。 図1中のコントローラの光ディスク種別判別処理を示すフローチャートである。 図1中の開口数可変素子の動作説明図である。 本発明に係るマルチディスク再生装置の光ディスク種別判別系の構成を示すブロック図である(実施例1)。 図4中のコントローラの光ディスク種別判別処理を示すフローチャートである。 図4中の開口数可変素子の動作説明図である。 図5の変形例に係るフローチャートである。 本発明の他の実施例に係るマルチディスク再生装置の光ディスク種別判別系の構成を示すブロック図である(実施例2)。
符号の説明
1 光ディスク
60 光ピックアップ
61、101、111 レーザ発光器
62、102、112 コリメートレンズ
63 第1偏光ビームスプリッタ
64 第2偏光ビームスプリッタ
65、104、114 1/4波長板
66、105、115 開口数可変素子
67、106、116 対物レンズ
68、108、118 カップリングレンズ
69、107、117 光検出器
72a、109a、119a フォースアクチュエータ
72b、109b、119b トラッキングアクチュエータ
80、120 切り換えスイッチ
81、121 ヘッドアンプ
82、122、123 サーボ回路
90、130 コントローラ

Claims (8)

  1. 光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスク、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1乃至第4のモードに切り換えて共通の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な光ピックアップと、
    対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるサーボ手段と、
    光ディスクの種別を判別する光ディスク種別判別手段と、
    を備え、
    光ディスク種別判別手段は、
    光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別する第1の判別手段と、
    第1の判別手段で判別できなかったとき、光ピックアップを第3のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別する第2の判別手段と、
    を含むこと、
    を特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスク、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1乃至第4のモードに切り換えて共通の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な光ピックアップと、
    対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるサーボ手段と、
    を設けておき、
    光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別し、
    前記フォーカスサーボのオンが失敗したとき、光ピックアップを第3のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別するようにしたこと、
    を特徴とする光ディスク装置のディスク種別判別方法。
  3. 光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスク、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1乃至第4のモードに切り換えて共通の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な光ピックアップと、
    対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるサーボ手段と、
    光ディスクの種別を判別する光ディスク種別判別手段と、
    を備え、
    光ディスク種別判別手段は、
    光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別する第1の判別手段と、
    第1の判別手段で判別できなかったとき、光ピックアップを第4のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき対象が第4の光ディスク、失敗したとき第3の光ディスクと判別する第2の判別手段と、
    を含むこと、
    を特徴とする光ディスク装置。
  4. 光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスク、光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1乃至第4のモードに切り換えて共通の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な光ピックアップと、
    対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛けるサーボ手段と、
    を設けておき、
    光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別し、
    前記フォーカスサーボのオンが失敗したとき、光ピックアップを第4のモードに切り換えた状態で、サーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別するようにしたこと、
    を特徴とする光ディスク装置のディスク種別判別方法。
  5. 光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第1の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第1の光ピックアップと、
    第1の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第1のサーボ手段と、
    光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第2の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第2の光ピックアップと、
    第2の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第2のサーボ手段と、
    光ディスクの種別を判別する光ディスク種別判別手段と、
    を備え、
    光ディスク種別判別手段は、
    第1の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第1のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別する第1の判別手段と、
    第1の判別手段で判別できなかったとき、第2の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第2のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別する第2の判別手段と、
    を含むこと、
    を特徴とする光ディスク装置。
  6. 光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第1の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第1の光ピックアップと、
    第1の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第1のサーボ手段と、
    光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第2の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第2の光ピックアップと、
    第2の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第2のサーボ手段と、
    を設けておき、
    第1の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第1のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別し、
    前記フォーカスサーボのオンが失敗したとき、第2の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第2のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第3の光ディスク、失敗したとき第4の光ディスクと判別するようにしたこと、
    を特徴とする光ディスク装置のディスク種別判別方法。
  7. 光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第1の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第1の光ピックアップと、
    第1の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第1のサーボ手段と、
    光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第2の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第2の光ピックアップと、
    第2の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第2のサーボ手段と、
    光ディスクの種別を判別する光ディスク種別判別手段と、
    を備え、
    光ディスク種別判別手段は、
    第1の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第1のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別する第1の判別手段と、
    第1の判別手段で判別できなかったとき、第2の光ピックアップを第2のモードに切り換えた状態で、第2のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき対象が第4の光ディスク、失敗したとき第3の光ディスクと判別する第2の判別手段と、
    を含むこと、
    を特徴とする光ディスク装置。
  8. 光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.65の第1の光ディスク、光ビーム波長405nm、対物レンズ開口数0.85の第2の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第1の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第1の光ピックアップと、
    第1の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第1のサーボ手段と、
    光ビーム波長650nm、対物レンズ開口数0.65または0.6の第3の光ディスク、光ビーム波長780nm、対物レンズ開口数0.45の第4の光ディスクに各々対応する第1、第2のモードに切り換えて共通の第2の対物レンズを通して光ビームを照射し、反射ビームを検出可能な第2の光ピックアップと、
    第2の対物レンズに対しフォーカスサーボとトラッキングサーボを掛ける第2のサーボ手段と、
    を設けておき、
    第1の光ピックアップを第1のモードに切り換えた状態で、第1のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき更にトラッキングサーボオン制御をし、トラッキングサーボのオンに成功したとき対象が第1の光ディスク、失敗したとき第2の光ディスクと判別し、
    前記フォーカスサーボのオンが失敗したとき、第2の光ピックアップを第2のモードに切り換えた状態で、第2のサーボ手段に対しフォーカスサーボオン制御をし、フォーカスサーボのオンが成功したとき対象が第4の光ディスク、失敗したとき第3の光ディスクと判別するようにしたこと、
    を特徴とする光ディスク装置のディスク種別判別方法。
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