JP2005085320A - 光ピックアップ及びそれを使用した光ディスク装置 - Google Patents

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郁夫 信太
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真朗 乾
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Abstract

【課題】 再生専用や記録可能なトラック構造の異なる各種光ディスクでも安定したトラッキング制御が可能な光ディスク装置とその光ピックアップを提供する。
【解決手段】 光ディスク装置を構成する光ピックアップは、光ディスク5の記録面上に光束を集光する対物レンズ4と、対物レンズを駆動する対物レンズアクチュエータ8とを備え、もって、フォーカス制御及びトラッキング制御しながら光ディスク上にデータを記録又は再生し、かつ、光源からの光束を分離して5つの光束(スポット)を形成する2分割回折格子2を含む手段を備えており、その光学系をメインビームと2組以上のサブビームとから構成し、メインビーム10に先行するサブビーム12aを利用して光ディスク記録面上の欠陥を検出し、欠陥を検出したときは、トラッキング制御を一時的に切り替える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報の再生専用の光ディスクや、再生と共に記憶が可能な光ディスク等、複数のトラック構造の異なる情報記録媒体に対して情報の記録・再生を行うことの可能な光ディスク装置に関し、特に、情報記録媒体上のゴミや傷などにも拘らず、安定した光スポットのトラッキング制御を可能とする光ディスク装置と、それに使用するための光ピックアップに関する。
現在、光ディスク装置は、光ディスクという大容量でかつ低コストのメィデア(情報記録媒体)を利用し、非接触で、かつ、高速にアクセスすることが可能なことを特徴とする情報記録再生装置であり、そのため、例えば、ディジタルオーディオやディジタル映像などにおける記録再生装置として、更には、コンピュータの外部記憶装置などとしても、幅広く利用されている。
かかる光ディスク装置では、従来、その記録再生媒体として使われる光ディスクとして、音楽ソフトウェアや映像ソフトウェアの販売や配布等の用途の目的には、主に、CD−ROMやDVD−ROMなど、所謂、再生専用のディスクが利用されていた。しかしながら、近年においては、その他、情報の再生だけではなく、情報の記録及び再生が可能な光ディスク装置の発展が著しい。そのため、例えば、CD−R/RW、DVD−R/RW、あるいは、DVD−RAMのような光ディスクも広く利用されてきている。なお、これらの光ディスクでは、その記録信頼性を重視されるものが増加してきており、かつ、それらは、その用途に応じて、各々、異なる構造を有しており、そのため、光ディスク装置における記録再生媒体としては、多種多様なディスクが利用されてきている。
なお、かかる多種多様なディスクを、(1)再生専用ディスクと、(2)記録可能ディスクとに大別すると、これら両者では、そのトラック構造が異なっている。特に、前者(1)では、凹凸ピット列構造が、他方、後者(2)では、ガイド溝構造が採用されている。このようなトラック構造の違いに起因し、これを再生又は記録するための光ディスク装置側では、一方に適した検出方式を用いると、他方に対しては、適切なトラッキング誤差信号を検出することが困難になるという問題点が生じる。例えば、上記(1)の再生専用ディスクに適したディファレンシャル・フェイズ・ディテクション法(以下、「DPD」法と略す)は、ピットのデータ方向のエッジを検出する必要があることから、未記録の(2)の記録可能型ディスクに対しては、そのトラッキング誤差信号を検出ことが出来ない。これに対し、未記録の(2)の記録型ディスクに対してトラッキング誤差信号が検出可能なプッシュプル法では、プッシュプル信号振幅変調度の小さな(1)の再生専用ディスクには適さないという問題があった。
このような問題を解決する手段として、従来、例えば、対物レンズの直下に、対物レンズと一体で駆動される十文字型の分割線を有する回折格子を配置し、当該回折格子によってディスクからの反射光束を「田」の字状に4分割し、各領域で回折分離した回折光を、複数に分割された受光部を持つ光検出器で受光する構成が、既に知られている。すなわち、かかる構成によれば、上記(1)の再生専用ディスクに対しては上記のDPD法により、他方、上記(2)の記録可能ディスクに対してはプッシュプル法により、そのトラッキング誤差信号の検出を可能とすると共に、特に、プッシュプル法における問題点である対物レンズ変位時のトラッキング誤差信号オフセットの発生をも低減可能とするものである。
また、従来技術における上記の他の構成としては、差動プッシュプル法がある。この差動プッシュプル法では、ディスク上の3つの光スポット(3スポット)を、トラックピッチに応じた配置、即ち、メインスポットとサイドスポットのプッシュプル信号位相差を略180°にすることで、対物レンズ変位時のプッシュプル信号オフセットをも十分に低減することを可能とするものである。なお、より具体的な構造としては、2つの光源と各光源の前に3スポット生成のための回折格子とを備え、ディスクからの反射光を3連の4分割受光部を有する光検出器により受光する構成とする。このことにより、上記(1)の再生専用ディスクに対しては、光源波長に応じてDPD法もしくは3スポット法により、他方、上記(2)の記録可能ディスクに対しては、差動プッシュプル法によるトラッキング誤差信号検出を可能としていた。
ところで、上記(1)の再生専用ディスクや、上記(2)の記録可能ディスクをも含めて、これらの情報記録媒体は、照射した光の反射や透過を利用して情報の記録・再生を行うものである。そのため、情報記録媒体の表面にゴミや傷等の欠陥があると、欠陥がそのまま記録、或いは、再生のエラーとなってしまう。そこで、例えば、光ピックアップのトラッキング誤差信号に大きなオフセットが発生し、そのためトラックサーボ信号が乱されて安定した情報の記録・再生が困難となった場合に備え、ディジタル信号処理を行うことで誤ったデータをエラー訂正したり、又は、サーボ信号の検波方式においては、HPF効果でノイズ低減するなどの回路的処理が施されている。なお、前述した(1)のCD−ROMでは、ディスク再生面上でのトラックピッチが1.6μmであるのに対して、スポット径は約2倍の3.2μmであるために、ディスク表面上では、約700μm程度のスポット径となり、傷や埃には比較的強いシステムであった。
しかしながら、光ディスクの出し入れ時に装置のディスク取出口から侵入して光ディスクに付着する空気中の塵や埃や、指紋等は、単に、デ−タの読み書きエラーを発生させるだけでなく、更には、光ピックアップのフォーカス制御やトラッキング制御に異常を来たしたり、又は、光ピックアップが光ディスク媒体の全く別のトラックに飛んでしまったり、又は、光ピックアップのフォーカス位置が狂ったりする原因ともなり、そのため、なお、データの記録・再生に大きな支障を来たすという問題があった。かかる問題点は、特に、上述した(1)再生専用ディスクや(2)記録可能ディスクなど、多種多様なディスクを利用して情報の記録・再生を行うものでは著しい。
そこで、従来では、例えば、下記の特許文献1にも記載のように、光ディスク媒体に光を投射する対物レンズアクチュエータを備え、この対物レンズアクチュエータをフォーカス制御及びトラッキング制御しながら光ディスク媒体にデータを記録再生するメイン光学系と共に、このメイン光学系に先行して対物レンズから前記光ディスク媒体に光を投射し、光ディスク上に塵や欠陥を検出した時は、前記メイン光学系の対物レンズアクチュエータのフォーカス制御及びトラッキング制御を一時的に停止して前記対物レンズアクチュエータの位置を拘束させる、所謂、先行光学系とを備えた構成のものが既に知られている。
特開平5−73935公報
ところが、上述したように、メイン光学系と先行光学系とにそれぞれ独立にアクチュエータや光学系を設ける上記特許文献1に記載された構成では、光ピックアップが大型化してしまい、更には、前記先行光学系に後行するメイン光学系が、光ディスクの内周まで入り込むことが出来にくくなるなど、実際に光ディスク装置を構成することが難しくなる。このことは、特に、光ディスク装置を小型薄型化する場合には、不利な構成であった。
また、上記したように、上記(2)の記録可能ディスクに対してプッシュプル法によって制御信号であるトラッキング誤差信号を発生するものでは、しかしながら、プッシュプル信号の振幅変調度は、光源波長と共にトラックピッチにも依存しており、そのため、光源波長が同じ場合には、トラックピッチによってこのプッシュプル信号の振幅が異なることとなる。例えば、DVD−RAM(ver.2.0)のトラックピッチが1.33μmであるのに対して、DVD−R(ver.2.0)では0.74μmであり、約半分となっている。このため、DVD−Rのプッシュプルの変調振幅は、DVD−RAMの1/4程度となってしまう。
このように、トラックピッチによってプッシュプル振幅変調度が低下すると、光源の発光分布の影響が相対的に大きくなってしまい、これでは、対物レンズの変位時におけるトラッキング誤差信号オフセットの低減効果が不十分となるという問題を生じてしまう。
加えて、上述した差動プッシュプル法を利用したものでは、以上のように、制御信号の問題に関しては、上記した差動プッシュプル法等により、上記(1)の再生専用ディスクや上記(2)の記録可能ディスクに対してトラッキング誤差信号の検出は可能ではあるが、しかしながら、特に、上記(2)の記録可能なディスクに関しては、上述した制御信号(トラッキング誤差信号検出)の問題の他にも、記録パワーの問題が存在している。すなわち、上記(2)の記録可能ディスクに対して再生・記録が可能な光ディスク装置においては、メインスポット信号の記録パワーを、より効率良く稼ぐことも重要な問題となっている。
そのため、特に、上記(2)の記録可能なディスクに対しても情報を記録・再生が可能な光ディスク装置であって、上記差動プッシュプル法によるトラッキング誤差信号検出を可能とするものでは、サイドスポットに割り当てられる光量を十分にとれない。そのため、トラッキング誤差信号の振幅レベルは小さくなってしまう。これは、1スポットで構成されるプッシュプル方式と相反する点であり、そのため、記録可能ディスク上にゴミや傷等の欠陥があると、制御信号レベルが低い上に、更に、信号自体が乱れてしまう。そのため、差動プッシュプル法だけでは、やはり、安定した光スポットのトラッキング制御を行うための誤差信号を検出することが不能となる問題があった。
そこで、本発明は、以上の従来技術における問題点を鑑み、即ち、上記従来技術における問題を解決するものであり、具体的には、各種のトラック形式の光ディスク媒体に対しても適用が可能であり、かつ、光ディスク媒体にゴミや傷等の欠陥があっても確実に記録面及び情報トラックを追従することが可能であり、もって、記録・再生動作を安定に実現することが出来る光ピックアップを、更には、かかる光ピックアップを備えた光ディスク装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために本発明では、まず、光ディスクの記録面上に光束を集光するための対物レンズと、当該対物レンズを駆動する対物レンズアクチュエータとを備え、当該対物レンズアクチュエータをフォーカス制御及びトラッキング制御しながら前記光ディスク媒体上にデータを記録又は再生する光ピックアップと、前記光ディスクを回転駆動する手段と、それらを制御するための制御部とを備えた光ディスク装置において、前記ピックアップは、光源からの光束を分離して複数の光束を形成する手段を備え、もって、前記光ピックアップにおける光学系をメインビームと、2組以上のサブビームとから構成し、前記メインビームに先行するサブビームを利用して上記光ディスク記録面上の欠陥を検出し、かつ、前記欠陥を検出したときは、トラッキング制御を一時的に切り替える手段を備えた光ディスク装置が提供されている。
また、本発明によれば、前記に記載した光ディスク装置において、前記サブビームによって上記光ディスク記録面上の欠陥を検出した場合には、残るサブビームを利用したトラッキング制御方式を、前記メインビームだけを利用したトラッキング制御方式に切り替えるようにし、あるいは、前記メインビームと2つ以上のサブビームにより構成されるトラッキング制御方式が、ディファレンシャルプッシュプル方式であることが好ましい。または、前記制御部は、光学系を構成する前記メインビームによるトラッキング誤差信号検出方式としてディファレンシャルプッシュプル方式からなる第1のトラッキング誤差信号検出方式と、前記サブビームによるプッシュプル方式からなる第2のトラッキング誤差検出方式とを備えており、上記光ディスク媒体上に欠陥を検出したときは、前記第1の検出方式から前記第2の検出方式に切り替えることが好ましい。
さらに、本発明によれば、記請に記載した光ディスク装置において、前記欠陥検出用ビームからの光量が所定のレベル以上変化した場合、前記欠陥を異常として検出する手段を備え、又は、前記欠陥検出用ビームによるスポットの大きさは、通常対応する光ディスク媒体におけるトラックピッチの2倍以上であることが好ましい。
加えて、本発明によれば、上記目的を達成するため、光ディスクの記録面上に光束を集光するための対物レンズと、当該対物レンズを駆動する対物レンズアクチュエータとを備え、当該対物レンズアクチュエータをフォーカス制御及びトラッキング制御しながら前記光ディスク媒体上にデータを記録又は再生する光ピックアップであって、光源からの光束を分離して複数の光束を形成する手段を備え、もって、前記光ピックアップにおける光学系をメインビームと、2組以上のサブビームとから構成する光ピックアップが提供されている。
本発明の光ヘッドは、再生専用ディスクに対して再生可能であると共に、複数のトラック構造の異なる記録型ディスクに対しても、各々のディスクに適した安定なトラッキング誤差信号の検出を可能とし、小型・低コストである。また、本発明の光ディスク装置は、上記の光ヘッドを利用して、光ディスク媒体にゴミや傷等の欠陥があっても、確実に、記録面及び情報トラックを追従することが出来、その記録及び再生動作を安定して実現することの可能である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。まず、添付の図3は、本発明の第1の実施の形態になる光学ピックアップを備えた光ディスク装置の全体構成を示すブロック図である。
この図3において、まず、例えば、レーザダイオード等の半導体レーザ光源1から出射した略直線偏光の光束は、光束を複数(本例では、5本)の光束に回折・分離するための、格子定数の異なる複数の領域を有した2分割回折格子2に入射され、そこで、それぞれ、その格子定数と波長により定まる回折角で、かつ、所定の回折効率にて、回折・分離される。より具体的には、この2分割回折格子2により分離される光束は、例えば、0次:+1次:−1次=9:1:1といったように、その比率において、0次回折光束の光強度が他の光束(+1次光、−1次光)の強度よりも大きくなるように設定されている。
一方、偏光ビームスプリッタ25は、上記レーザ光源1から出射された直線偏光を略透過する方向に配置されており、上記2分割回折格子2によって複数に回折・分離された複数の光束、例えば、本図の例では5つの光束は、該偏光ビームスプリッタ25を透過する。更に、これらの光束は、波長λの光に対して90°の位相差を与える1/4波長板10において円偏光に変換された後、コリメートレンズ3を透過して平行光に変換され、その後、対物レンズ4に入射する。
一方、上記の対物レンズ4は、入射した平行光束を、情報記憶媒体である光ディスク5の情報記録面上において、所定の開口数(例えば、DVDであればNA=0.6)で、収差よく集光することが可能な光学素子であり、かつ、その位置(本例では、垂直方向の位置)は、図示した電磁コイルなどから構成される対物レンズアクチュエータ8によって、変位可能となっている。これにより、上述した5つの光束は、当該対物レンズ4の働きによって、光ディスク5の情報記録面上で、それぞれ、5つの光スポットを形成することとなる。
ここで図1は、装置に装着された光ディスク5として、例えば、上記(2)の記録可能ディスクを例として、そのトラック構造と共に、上記ディスクの情報記録面上での上記5つの光スポットの配置状態を示している。なお、この図からも明らかなように、上記5つの光スポット10、11a、11b、12a、12bは、光ディスク5の情報記録面上におけるトラックを横断する方向に、順次、スポットを変位させて配置されている。なお、本発明では、これら5つの光スポット10、11a、11b、12a、12bから、装着された光ディスク5に適合した光スポットを適宜選択することにより、各種のトラック形式の光ディスク媒体に対しても情報トラックを追従することを、すなわち、トラッキング誤差信号を確実に得ることを可能にするものである。
また、上記図1からも明らかなように、上記光ディスク5上のスポットの配置において、光スポット10は、上記回折格子2によって回折分離された光束のうち、円状の0次回折光が集光したものであり、他の4つの光束より光量の大きいメインスポットを形成している。すなわち、円状の光束を集光しているため、トラックの方向ならびにトラックと直交する方向の開口数が等しく、ほぼ円状の光スポットが形成される。他方、光スポット11a、12aは、上記2分割回折格子2の領域2aで回折された半円状の±1次回折光がそれぞれ集光して形成したものであり、また、光スポット11b、12bは領域2bで回折された半円状の±1次回折光がそれぞれ集光して形成したものである。
なお、上記半導体レーザ光源1から出射した光スポットの光量は、上記の構成要件を内部に組み込んだ光ヘッド9の内部に組み込まれた、所謂、前方光モニタ7によって検出されており、その検出出力を用いてレーザを駆動するレーザ駆動回路17によって、上記レーザ光源1から出射されるレーザ光は、所定の光量となるよう駆動制御されており、もって、それぞれの光スポットも所定の光量となるよう駆動制御される。
一方、上記の光学ピックアップから出射された後、上記光ディスク5の情報記録面上で反射された反射光は、上記の対物レンズ4や偏光ビームスプリッタ25などを通過し、上記光ヘッド9内の光検出器6に入射し、電気信号に変換される。この変換されされた電気信号は、上記光ヘッド9外部のサーボ信号生成回路22及び情報信号再生回路15に送られる。なお、装着された光ディスク5の種類は、上記電気信号に変換された情報を基に、上記システム制御回路21中のディスク判別回路20によって判定される。
また、上記サーボ信号生成回路22では、上記システム制御回路21中の上記ディスク判別回路20により判定された装着されたディスク5の判定結果に基づいて、それぞれのディスクに好適な検出方式による各種のサーボ信号を選択・生成する。すなわち、本発明では、装着された上記ディスク5が再生専用のディスクであれば、DPD法によるトラッキング誤差信号を生成し、他方、上記光ディスク5が再生専用以外のディスクであれば、以下のようにして、そのトラックピッチに対応する2つの光サイドスポットを選択する。
すなわち、例えば、上記光ディスク5がトラックピッチTp1で記録可能なディスクであれば、メインスポット10及びサイドスポット11a、11bを選択し、これらを用いた差動プッシュプル法によってトラッキング誤差信号を生成し、他方、上記ディスク5が、上記トラックピッチTp1よりも大きなトラックピッチTp2で記録可能なディスクであれば、メインスポット10及びサイドスポット12b、12bを選択し、これら用いた差動プッシュプル法によるトラッキング誤差信号を生成する。
なお、上記サーボ信号生成回路22において選択・生成された各種サーボ信号、及び、上記情報信号再生回路15で得られた信号の一部は、システム制御回路21に供給される。すなわち、このシステム制御回路21では、各種選択・生成されたサーボ信号を基に、上記アクチュエータ駆動回路18を介して光ヘッド9内部の対物レンズアクチュエータ8を駆動し、もって、フォーカス位置制御及びトラッキング位置制御を行う。また、アクセス制御回路16とスピンドルモータ駆動回路19を介して、それぞれ光ヘッド9のアクセス方向位置制御やディスク5の回転制御が行われる。また、上記情報信号再生回路15では、前記検出信号からディスクに記録された情報信号が再生される。更に、記録の際には、上記システム制御回路21から送られた記録情報信号に基づいて、レーザ駆動回路17を介してレーザが所定の光量となるように上記レーザ光源1を発光させる。
また、上述したように、光ディスク5からの5つの反射光束は、再び、対物レンズ4、コリメートレンズ3を通って、1/4波長板でレーザ光源1の出射光の偏光方向と直交する方向の直線偏光に変換された後、偏光ビームスプリッタで反射されて光検出器6の方向に導かれる。そして、本発明によれば、この光検出器6に導かれて電気信号に変換された信号は、そのレベルが所定の値以上であるか否かを検出するための回路、すなわち、検出回路13によって判定される。その後、この検出回路13による判定結果は、切換制御回路14を介して、上記サーボ信号生成回路22において選択・生成された各種サーボ信号を選択し又は切り換える。なお、この選択し又は切り換えられたサーボ信号は、その後、システム制御回路21に送り込まれ、上記の各種処理が実行される。
すなわち、本発明では、添付の図2に示すように、上記光学系におけるメインビームによるスポット(メインスポット)10に先行し、更には、上記光学系におけるサブビームによるスポット(サイドスポット)11aに先行したスポット(サイドスポット)12aを、光ディスク上を走査するための欠陥検出専用のスポットとして利用するものである。そして、このサイドスポット12aの反射光量を、ある既定値に対して比較し、当該既定値よりも低下した場合、又は、所定のレベル以上変化した場合、前記欠陥を異常として検出し(図2下部の反射光の波形を参照)、それまでサイドスポット11a、11b及びメインスポット10にて生成されるDPP信号から、メインスポット10によるプッシュプル信号への切換を行ってサーボ信号を形成するようにする。
換言すれば、サーボ信号を形成するためのメインスポット10やサイドスポット11aに先行する他のサイドスポット12aを利用して、記録を行なおうとする光ディスクの情報記録部表面の欠陥を事前に検出し、制御信号であるトラッキング誤差信号を得る方式(トラッキング制御方式)を、サイドスポットに割り当てられる光量を十分に取れないことを原因に記録可能ディスク上にゴミや傷等の欠陥があると信号自体が乱れてしまう差動プッシュプル法から、かかる欠陥に対しては強いプッシュプル方式へ、一時的に切り替えて制御することにより、もって、安定したトラッキング制御を実現するものである。
また、上記において、欠陥検出専用ビームのスポットの大きさは、例えば、通常対応する記録可能な光ディスクにおけるトラックピッチの2倍程度、又は、それ以上にすることが好ましく、それによれば、光ディスクの記録面上で、より先行してゴミや傷等の欠陥を検知することが可能となり、もって、トラッキング制御方式の切換時における制御信号のタイムラグを少なくすることが可能になる。また、上記においては、欠陥検出専用のスポットとしてサイドスポット12aについてのみ説明したが、しかしながら、本発明ではこれにのみ限定されることなく、例えば、サイドスポット12a、12bを利用して差動プッシュプル法によってトラッキング誤差信号を得ている場合には、上記サイドスポット11aを利用することによっても、上記と同様に、光ディスクの記録面上でのゴミや傷等の欠陥を、より先行して検知することが可能となることは言うまでもない。
なお、上記の光ピックアップは、上述したように、単一のレーザ光源1と、格子定数の異なる複数の領域を有した2分割回折格子2と、更には、偏光ビームスプリッタ25や1/4波長板10、コリメートレンズ3、対物レンズ4などから構成することが可能であり、低コストで構成可能であり、かつ、光ピックアップが大型化してしまうことがない。また、その構造からも、前記先行光学系に後行するメイン光学系が、光ディスクの内周まで入り込むことことも可能であり、特に、光ディスク装置を小型薄型化する場合には有利である。
以上の詳細に述べたように、本発明によれば、再生専用ディスクに対して再生可能であると共に、複数のトラック構造の異なる記録型ディスクに対しても、各々のディスクに適した安定なトラッキング誤差信号の検出を可能とする小型・低コストな光ヘッドを提供することが出来る。また、本発明によれば、かかる光ヘッドを利用して、光ディスク媒体にゴミや傷等の欠陥があっても、確実に、記録面及び情報トラックを追従することが出来、もって、その記録及び再生動作を安定して実現することの可能な光ディスク装置が提供される。
本発明の特徴となる光ディスク装置における光ピックアップの構成の一例を示す図である。 上記本発明になる光ディスク装置の光ピックアップの構成によるゴミや傷等の欠陥検出動作を説明する図である。 上記本発明になる光ディスク装置の全体構成を概念的に示すブロック図である。
符号の説明
1…半導体レーザ光源、2…2分割回折格子、3…コリメートレンズ、4…対物レンズ、5…光ディスク、6…光検出器、7…前方光モニタ、8…対物レンズアクチュエータ、9…光ピックアップ、10…メインビ−ム(メインスポット)、11a、11b…サブビ−ム(サイドスポット)、12a、12b…サブビ−ム(サイドスポット)、13…検出回路、14…切換制御回路、15…情報信号再生回路、16…アクセス制御回路、17…レ−ザ−駆動回路、18…アクチュエ−タ駆動回路、19…スピンドルモ−タ駆動回路、20…光ディスク判別回路、21…システム制御回路。

Claims (8)

  1. 光ディスクの記録面上に光束を集光するための対物レンズと、当該対物レンズを駆動する対物レンズアクチュエータとを備え、当該対物レンズアクチュエータをフォーカス制御及びトラッキング制御しながら前記光ディスク媒体上にデータを記録又は再生する光ピックアップと、前記光ディスクを回転駆動する手段と、それらを制御するための制御部とを備えた光ディスク装置において、前記ピックアップは、光源からの光束を分離して複数の光束を形成する手段を備え、もって、前記光ピックアップにおける光学系をメインビームと、2組以上のサブビームとから構成し、前記メインビームに先行するサブビームを利用して上記光ディスク記録面上の欠陥を検出し、かつ、前記欠陥を検出したときは、トラッキング制御を一時的に切り替える手段を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記請求項1に記載した光ディスク装置において、前記サブビームによって上記光ディスク記録面上の欠陥を検出した場合には、残るサブビームを利用したトラッキング制御方式を、前記メインビームだけを利用したトラッキング制御方式に切り替えることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 前記請求項1に記載した光ディスク装置において、前記メインビームと2つ以上のサブビームにより構成されるトラッキング制御方式が、ディファレンシャルプッシュプル方式であることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 前記請求項1に記載した光ディスク装置において、前記制御部は、光学系を構成する前記メインビームによるトラッキング誤差信号検出方式としてディファレンシャルプッシュプル方式からなる第1のトラッキング誤差信号検出方式と、前記サブビームによるプッシュプル方式からなる第2のトラッキング誤差検出方式とを備えており、上記光ディスク媒体上に欠陥を検出したときは、前記第1の検出方式から前記第2の検出方式に切り替えることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 前記請求項1に記載した光ディスク装置において、前記欠陥検出用ビームからの光量が所定のレベル以上変化した場合、前記欠陥を異常として検出する手段を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 前記請求項1に記載した光ディスク装置において、前記欠陥検出用ビームによるスポットの大きさは、通常対応する光ディスク媒体におけるトラックピッチの2倍以上であることを特徴とする光ディスク装置。
  7. 光ディスクの記録面上に光束を集光するための対物レンズと、当該対物レンズを駆動する対物レンズアクチュエータとを備え、当該対物レンズアクチュエータをフォーカス制御及びトラッキング制御しながら前記光ディスク媒体上にデータを記録又は再生する光ピックアップであって、光源からの光束を分離して複数の光束を形成する手段を備え、もって、前記光ピックアップにおける光学系をメインビームと、2組以上のサブビームとから構成することを特徴とする光ピックアップ。
  8. 前記請求項7に記載した光ピックアップにおいて、前記欠陥検出用ビームによるスポットの大きさは、通常対応する光ディスク媒体におけるトラックピッチの2倍以上であることを特徴とする光ピックアップ。
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