JP2008021335A - 不揮発性記憶装置、不揮発性記憶装置の書込み方法およびコントローラ - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリーカードにおいて、書込み単位の大きなフラッシュメモリを用いた場合に、書込み時間に占めるデータ転送の時間の割合が大きくなり、書込み性能が低下する。
【解決手段】ホスト102からの第一の書込みデータをバッファメモリAに保管し、次にホスト102からの第二の書込みデータをバッファメモリBに保管するとともにバッファメモリAに保管された第一の書込みデータをフラッシュメモリ103に転送する。次に、バッファメモリBに保管された第二の書込みデータをフラッシュメモリ103に転送する。そして、第一と第二の書込みデータを同時にフラッシュメモリ103に書き込む。これにより、バッファメモリ105への入出力転送を同時に行えるので書込みが高速化する。
【選択図】図4
【解決手段】ホスト102からの第一の書込みデータをバッファメモリAに保管し、次にホスト102からの第二の書込みデータをバッファメモリBに保管するとともにバッファメモリAに保管された第一の書込みデータをフラッシュメモリ103に転送する。次に、バッファメモリBに保管された第二の書込みデータをフラッシュメモリ103に転送する。そして、第一と第二の書込みデータを同時にフラッシュメモリ103に書き込む。これにより、バッファメモリ105への入出力転送を同時に行えるので書込みが高速化する。
【選択図】図4
Description
本発明は、データの書き込み方法に特徴を有する半導体メモリを使用した不揮発性記憶装置、不揮発性記憶装置の書込み方法およびコントローラに関する。
近年、不揮発性メモリを搭載した不揮発性記憶装置は、デジタルカメラや携帯電話のメモリーカードとして市場を拡大している。そしてメモリーカードの記憶容量の増加に伴い、データファイルや静止画等の小容量の記録から、より大容量が必要となる動画記録へとその用途は広がっている。
しかし、メモリーカードの不揮発性メモリとして主に使用されているNANDタイプのフラッシュメモリは、その容量の増加に伴いデータの書込み単位となる物理ページの容量も増大している。例えば、主に128MB以下のフラッシュメモリの物理ページの容量が512Bであるのに対して、主に128MB以上のフラッシュメモリのものは2kBになっている。そのために一般的な書込み単位である物理ページの書込み時間である200μsecは変化しないのに対して書込みデータの転送時間が長くなり、メモリーカードの書込み時間に占めるデータの転送時間の割合が大きくなってきている。
特許文献1に開示された実施例では、不揮発性メモリの書込み単位のバッファメモリを複数毎備えることで書込みの高速化を実現している。また特許文献2では不揮発性メモリの書込み単位以下のバッファメモリによって書込みを実現している。
以下に従来の技術として、特許文献1に基づく不揮発性メモリの書込み方法を本発明の実施の形態で説明している128MBのNAND型フラッシュメモリに適用したケースについて簡単に説明する。
図5は従来の不揮発性記憶装置によるデータ書込み時のタイミングチャートである。同図において、上段は外部のホストから不揮発性記憶装置内のバッファへの書込みデータの転送を表し、中段は不揮発性記憶装置内のバッファから不揮発性記憶装置内の不揮発性メモリへの書込みデータの転送を表し、下段は不揮発性記憶装置内の不揮発性メモリの動作を表している。
ホストは、不揮発性記憶装置にデータを書込みするために、まず不揮発性記憶装置に書き込むデータを転送する必要がある。時間T1からT2の期間、ホストは不揮発性記憶装置にデータを転送する。不揮発性記憶装置内部では内部バッファメモリに一時的にデータが格納される。書込み単位である2kBのデータの転送を行うのに、25MHzのクロックで4ビットのデータが転送できるインターフェースでは、2kB/4bit/25MHz≒164μsecとなり、164μsecかかる。
次に時間T2〜T3の期間、不揮発性記憶装置内部においてバッファメモリからフラッシュメモリに書込みデータが転送する。これに要する時間もT1〜T2と同程度であり164μsecである。次に時間T3〜T4でフラッシュメモリに対してデータの書込みコマンドが発行される。この時間はデータの転送時間に比べて無視できるほど短い。
この後、時間T4〜T5の期間、不揮発低記憶装置内部のフラッシュメモリに対してデータの書込みが行われる。この書込みに要する時間は長く、一般的に200μsec程度を要する。結果、2kBのデータを書込みするのに要する時間T1〜T5は、528μsecと長く、書込み性能は3.7MB/secとなる。
特開平7−226095号公報
特開2000−293427号公報
上記の様にフラッシュメモリのメモリ容量の増加に伴い、書込み単位が増加して、メモリーカードの書込み時間に占めるデータ転送の時間の割合が長くかかり、結果として書込み性能が低いという課題が存在していた。
上記課題を解決するために本発明の不揮発性記憶装置は、不揮発性メモリと、コントローラと、バッファメモリとを有し外部から与えられる書込みデータを不揮発性メモリに書込み、または不揮発性メモリに書きこまれたデータを外部に対して読み出す不揮発性記憶装置であって、不揮発性メモリは、独立して消去可能な複数の物理ブロックから成り、各物理ブロックは独立して書込み可能な複数のページから成るものであり、コントローラは、外部からの第一の書込みデータをバッファメモリに格納し、外部からの第二の書込みデータをバッファメモリに格納するとともにバッファメモリに格納された第一の書込みデータを不揮発性メモリに転送し、バッファメモリに格納された第二の書込みデータを不揮発性メモリに転送し、不揮発性メモリに転送された第一の書込みデータと第二の書込みデータを同時に不揮発性メモリに書込むようにバッファメモリ及び不揮発性メモリを制御するものである。
同時に書込みを行うことの出来るデータを外部(ホスト機器)から不揮発性記憶装置に転送するとともに、不揮発性記憶装置の内部でバッファメモリから不揮発性メモリにデータを転送することにより書込みデータの転送に要する時間を短くすることができ、不揮発性記憶装置の書込み性能が高くなる。
本発明は、不揮発性メモリと、コントローラと、バッファメモリとを有し外部から与えられる書込みデータを前記不揮発性メモリに書込み、または前記不揮発性メモリに書きこまれたデータを外部に対して読み出す不揮発性記憶装置であって、前記不揮発性メモリは、独立して消去可能な複数の物理ブロックから成り、前記各物理ブロックは独立して書込み可能な複数のページから成るものであり、前記コントローラは、外部からの第一の書込みデータを前記バッファメモリに格納し、外部からの第二の書込みデータを前記バッファメモリに格納するとともに前記バッファメモリに格納された前記第一の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送し、前記バッファメモリに格納された前記第二の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送し、前記不揮発性メモリに転送された前記第一の書込みデータと前記第二の書込みデータを同時に前記不揮発性メモリに書込むように前記バッファメモリ及び前記不揮発性メモリを制御する。
また、本発明は、不揮発性メモリと、コントローラと、バッファメモリとを有し外部から与えられる書込みデータを前記不揮発性メモリに書込み、または前記不揮発性メモリに書きこまれたデータを外部に対して読み出す不揮発性記憶装置の書き込み方法であって、前記不揮発性メモリは、独立して消去可能な複数の物理ブロックから成り、前記各物理ブロックは独立して書込み可能な複数のページから成るものであり、前記コントローラにおいて、外部からの第一の書込みデータを前記バッファメモリに格納する第一のステップと、外部からの第二の書込みデータを前記バッファメモリに格納するとともに前記バッファメモリに格納された前記第一の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送する第二のステップと、前記バッファメモリに格納された前記第二の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送する第三のステップと、前記不揮発性メモリに転送された前記第一の書込みデータと前記第二の書込みデータを同時に前記不揮発性メモリに書込む第四のステップとを制御することにより書込みを行う。
また、独立して消去可能な複数の物理ブロックから成り、前記各物理ブロックは独立して書込み可能な複数のページから成る不揮発性メモリに対し、バッファメモリを用いて外部から与えられる書込みデータを書込み、または外部に読み出すための制御を行うコントローラであって、外部からの第一の書込みデータを前記バッファメモリに格納し、外部からの第二の書込みデータを前記バッファメモリに格納するとともに前記バッファメモリに格納された前記第一の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送し、前記バッファメモリに格納された前記第二の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送し、前記不揮発性メモリに転送された前記第一の書込みデータと前記第二の書込みデータを同時に前記不揮発性メモリに書込むように前記バッファメモリと前記不揮発性メモリを制御する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の不揮発性記憶装置と不揮発性記憶装置に対してデータの読出し・書込みを行うホストとを示した概略図である。
図1は、本発明の不揮発性記憶装置と不揮発性記憶装置に対してデータの読出し・書込みを行うホストとを示した概略図である。
基本的な構成は従来と同じであるが、後に説明するがバッファメモリの容量が不揮発性メモリの書込み単位よりも小さなことが従来とは異なる。
図1において、101は不揮発性記憶装置であるメモリーカード、102はメモリーカード101に対してデータの読出し・書込みを行うホストである。ホスト102とメモリーカード101の間には4本のデータバスがあり、最大25MHzのクロックでデータの転送を行う。メモリーカード101の内部において、103は不揮発性のメモリであるフラッシュメモリであり、本実施の形態においては、容量が128MBの場合を例にとって説明する。104はホスト102の書込み・読出しのコマンドを受けてフラッシュメモリ103を制御するコントローラ、105はホスト102からフラッシュメモリ103への書込みデータ、またはフラッシュメモリ103からホスト102への読出しデータを一時格納するためのバッファメモリA,Bである。バッファメモリA105とバッファメモリB105の容量はそれぞれ512Bである。106はホスト102とバッファメモリ105の間、およびフラッシュメモリ103とバッファメモリ105の間にあり、書込み・読出しデータの振り分けを行うセレクタであり、コントローラ104がセレクタ106の動作を制御する。
図2は、図1のフラッシュメモリ103の内部を示した概念図である。128MBのフラッシュメモリ103の内部には1024個の物理ブロック201がある。各物理ブロック201の容量は128kBであり、これが、データの消去を行うときの最小消去単位である。
図3は、図2の物理ブロック201の内部を示した概念図である。128kBの物理ブロック201の内部には64個の物理ページ301がある。物理ページ301の容量は2kBであり、これがデータの書込みを行うときの最小単位である。
図4は、データの書込みを行う際のタイミングチャートである。データの書込みにおいてはホスト102から書込みデータがメモリーカード101に送られ、メモリーカード101の内部においてバッファメモリA105とバッファメモリB105に格納された書込みデータをコントローラ104が制御してフラッシュメモリ103に書込む。
まず、時間T1においてホスト102からメモリーカード101へのデータ転送が開始される。メモリーカード101に転送されたデータは、セレクタ106を介してバッファメモリA105に格納される。この512Bのデータの転送に要する時間は、512B/4bit/25MHz≒41μsecである。約41μsec後の時間T2にホスト102からの最初の512Bの転送は終わる。ここでコントローラ104はセレクタ106を切り替えて、今後ホスト102からのデータがバッファメモリB105に転送されるようにするとともに、バッファメモリA105のデータのフラッシュメモリ103への転送を、セレクタ106を介して開始する。ホスト102は次の512Bの転送を開始する。
時間T2からの期間は、ホスト102はバッファメモリB105に書込みデータを転送し、バッファメモリA105のデータはフラッシュメモリ103に転送される。ホスト102からの512B単位のデータ転送が終わり、かつフラッシュメモリ103へのデータ転送が終わったら、コントローラ104はセレクタ106を切り替えてホスト102からのデータがバッファメモリA105に転送されるようにするとともに、バッファメモリB105のデータのフラッシュメモリ103への転送を開始する。
以上のようにしてコントローラ104はバッファメモリA105とバッファメモリB105を適宜セレクタ106で切り替えながらホスト102からの書込みデータを受け付けるとともに、フラッシュメモリ103に書込みデータを転送する。
時間T3ではホスト102はフラッシュメモリ103への書込み単位である物理ページ301と同容量の書込みデータである2kBのデータの転送を終える。時間T4ではコントローラ104はフラッシュメモリ103に対してホスト102からの書込みデータを全て転送し終える。コントローラ104は書込みデータをフラッシュメモリ103に転送し終えたらフラッシュメモリ103に対して転送したデータの書込みを実行するコマンドを発行する。このコマンド発行に要する時間は512B単位のデータ転送時間である41μsecに比べて短く無視できる。
コントローラ104からの書込みコマンドを受けてフラッシュメモリ103は時間T5から書込みを開始する。時間T6で書込みを終了するが、この書込みに要する時間は長く、一般的に200μsec程度を要する。
以上の様にしてホスト102が2kBのデータをメモリーカード101に書き込みするのに要する時間は、41μsec×5+200μsec=405μsecであり、書込み性能は4.8MB/secである。
以上のように本実施の形態によれば、従来に比べて短い時間でデータの書込みが行えるとともに、従来に比べてバッファメモリ容量も小さく出来る。
本発明にかかる不揮発性記憶装置の書込み方法は、一括で書込みを行うことの出来る単位が大きな不揮発性メモリを用いた場合でも書込みデータの転送に要する時間を短縮して高速に書込みを行うことが出来る書込み方法であり、今後の大容量化されるメモリーカードにおいて高速に書込みを行う分野、たとえば携帯型の動画撮影機のためのメモリーカードやメモリーカード用コントローラとして有用である。
101 メモリーカード
102 ホスト
103 フラッシュメモリ
104 コントローラ
105 バッファメモリ
106 セレクタ
201 物理ブロック
301 物理ページ
102 ホスト
103 フラッシュメモリ
104 コントローラ
105 バッファメモリ
106 セレクタ
201 物理ブロック
301 物理ページ
Claims (3)
- 不揮発性メモリと、コントローラと、バッファメモリとを有し外部から与えられる書込みデータを前記不揮発性メモリに書込み、または前記不揮発性メモリに書きこまれたデータを外部に対して読み出す不揮発性記憶装置であって、
前記不揮発性メモリは、独立して消去可能な複数の物理ブロックから成り、前記各物理ブロックは独立して書込み可能な複数のページから成るものであり、
前記コントローラは、外部からの第一の書込みデータを前記バッファメモリに格納し、外部からの第二の書込みデータを前記バッファメモリに格納するとともに前記バッファメモリに格納された前記第一の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送し、前記バッファメモリに格納された前記第二の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送し、前記不揮発性メモリに転送された前記第一の書込みデータと前記第二の書込みデータを同時に前記不揮発性メモリに書込むように前記バッファメモリ及び前記不揮発性メモリを制御する不揮発性記憶装置。 - 不揮発性メモリと、コントローラと、バッファメモリとを有し外部から与えられる書込みデータを前記不揮発性メモリに書込み、または前記不揮発性メモリに書きこまれたデータを外部に対して読み出す不揮発性記憶装置の書き込み方法であって、
前記不揮発性メモリは、独立して消去可能な複数の物理ブロックから成り、前記各物理ブロックは独立して書込み可能な複数のページから成るものであり、
前記コントローラにおいて、外部からの第一の書込みデータを前記バッファメモリに格納する第一のステップと、外部からの第二の書込みデータを前記バッファメモリに格納するとともに前記バッファメモリに格納された前記第一の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送する第二のステップと、前記バッファメモリに格納された前記第二の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送する第三のステップと、前記不揮発性メモリに転送された前記第一の書込みデータと前記第二の書込みデータを同時に前記不揮発性メモリに書込む第四のステップとを制御することにより書込みを行う不揮発性記憶装置の書込み方法。 - 独立して消去可能な複数の物理ブロックから成り、前記各物理ブロックは独立して書込み可能な複数のページから成る不揮発性メモリに対し、バッファメモリを用いて外部から与えられる書込みデータを書込み、または外部に読み出すための制御を行うコントローラであって、
外部からの第一の書込みデータを前記バッファメモリに格納し、
外部からの第二の書込みデータを前記バッファメモリに格納するとともに前記バッファメモリに格納された前記第一の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送し、
前記バッファメモリに格納された前記第二の書込みデータを前記不揮発性メモリに転送し、
前記不揮発性メモリに転送された前記第一の書込みデータと前記第二の書込みデータを同時に前記不揮発性メモリに書込むように前記バッファメモリと前記不揮発性メモリを制御するコントローラ。
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