JP2008020584A - 表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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健一 川▲崎▼
Matsuaki Haruki
松昭 春木
Motoyuki Yamashita
元之 山下
Atsushi Osugi
淳 大杉
Katsuaki Kawamura
克明 川村
Susumu Osawa
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Abstract

【課題】スクロール表示の操作負担を低減させ、移動体の安全な操作を図ること。
【解決手段】複数の視点ごとに異なる画像を表示できる表示部105を備えた表示制御装置100において、取得部101は、地図上の表示対象となる地点に関する位置情報を取得する。特定部102は、取得部101によって取得された位置情報に基づいて、表示対象となる地点を含む所定範囲の地図情報を特定する。設定部103は、特定部102によって特定された地図情報を用いて、複数の視点ごとに異なる画像となるように、地図情報の表示領域を複数の視点ごとに設定する。そして、表示制御部104は、設定部103によって設定された表示領域を複数の視点ごとに表示部105に表示する。
【選択図】図1

Description

この発明は、映像を表示する表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体には限られない。
従来より、車両に搭載されたカーナビゲーション装置の表示部に表示された地図情報は、搭乗者の操作によって、スクロール表示をすることができる。近年では、地図情報のスクロール表示に際して、ダイヤルの回転操作によってスクロール表示させることで、操作性の向上を図る提案がされている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開2005−233817号公報
しかしながら、上記従来技術では、操作者の操作によって地図情報のスクロール表示をおこなう場合、操作者は、スクロール表示に対する適切な操作をおこなわなければならず、操作の負担が生じるという問題が一例として挙げられる。さらに、運転者が運転中に操作する場合、運転者は、運転操作がおろそかになり、安全運転に支障をきたすという問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる表示制御装置は、複数の視点ごとに異なる画像を表示できる表示部を備えた表示制御装置において、地図上の表示対象となる地点に関する位置情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された位置情報に基づいて、前記表示対象となる地点を含む所定範囲の地図情報を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された地図情報を用いて、前記複数の視点ごとに異なる画像となるように、当該地図情報の表示領域を当該複数の視点ごとに設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された表示領域を前記複数の視点ごとに表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる表示制御方法は、複数の視点ごとに異なる画像を表示部に表示する表示制御方法において、地図上の表示対象となる地点に関する位置情報を取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された位置情報に基づいて、前記表示対象となる地点を含む所定範囲の地図情報を特定する特定工程と、前記特定工程によって特定された地図情報を用いて、前記複数の視点ごとに異なる画像となるように、当該地図情報の表示領域を当該複数の視点ごとに設定する設定工程と、前記設定工程によって設定された表示領域を前記複数の視点ごとに表示する表示制御工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる表示制御プログラムは、請求項8に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項9に記載の表示制御プログラムを記録したことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(表示制御装置の機能的構成)
図1を用いて、本実施の形態にかかる表示制御装置の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる表示制御装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図1において、複数の視点ごとに異なる画像を表示できる表示部105を備えた表示制御装置100は、取得部101と、特定部102と、設定部103と、表示制御部104と、表示部105と、から構成されている。
取得部101は、地図上の表示対象となる地点に関する位置情報を取得する。表示対象となる地点は、たとえば、図示しない操作部によって、利用者から入力を受け付ける構成でもよく、利用者が地図情報の表示を所望する経由地点などでもよい。また、移動体の現在地点を算出することによって、表示対象となる地点とする構成でもよい。位置情報は、たとえば、表示対象となる地点の緯度経度情報や、表示対象となる地点の名称や、周辺施設などを含む情報としてもよい。
特定部102は、取得部101によって取得された位置情報に基づいて、表示対象となる地点を含む所定範囲の地図情報を特定する。地図情報の特定は、たとえば、表示部105の表示範囲よりも大きい領域の地図情報を特定する構成でもよい。具体的には、たとえば、地図情報の特定は、図示しない地図情報データベースに記憶された地図情報の中から、取得部101によって取得された位置情報を含む所定範囲の地図情報を特定することとしてもよい。
設定部103は、特定部102によって特定された地図情報を用いて、複数の視点ごとに異なる画像となるように、地図情報の表示領域を複数の視点ごとに設定する。複数の視点は、たとえば、表示部105の任意の点に対して角度が変わる点で、表示部105に対して上下左右に複数存在する。換言すれば、視点は、たとえば、角度が変化しない前後方向については変化しない構成である。
表示領域の設定は、たとえば、特定部102によって特定された地図情報の領域から、表示部105の表示範囲に表示可能な複数の表示領域を設定することとしてもよい。具体的には、たとえば、表示領域の設定は、特定部102によって特定された地図情報の領域における隣り合う表示領域同士が、隣接したり、一部重複したりするように設定することとしてもよい。
表示制御部104は、設定部103によって設定された表示領域を複数の視点ごとに表示部105に表示する。表示部105への表示は、たとえば、設定部103によって設定された複数の表示領域を表示部105の複数の視点ごとに表示する。
具体的には、たとえば、表示部105への表示は、任意の一の視点に対して一の表示領域が表示されている場合に、一の視点から所定の距離ずれた、一の視点とは異なる他の視点に対しては一の表示領域と隣り合う、一の表示領域とは異なる他の表示領域を表示することとしてもよい。
より具体的には、たとえば、表示部105への表示は、一の視点から他の視点への方向に対して、一の表示領域から他の表示領域は逆方向に隣り合うこととしてもよい。また、一の視点から他の視点への方向に対して、一の表示領域から他の表示領域は同方向に隣り合うこととしてもよい。換言すれば、表示部105をのぞき込む利用者が、視点をずらすと、視点をずらした方向あるいはずらした方向と逆方向(のぞき込む方向)の地図情報がスクロール表示されることとなる。
(表示制御装置100の処理の内容)
つぎに、図2を用いて本実施の形態にかかる表示制御装置100の処理の内容について説明する。図2は、本実施の形態にかかる表示制御装置の処理の内容を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、まず、取得部101によって、位置情報を取得したか否かを判断する(ステップS201)。
ステップS201において、位置情報を取得するのを待って、取得した場合(ステップS201:Yes)は、特定部102によって、ステップS201において取得された位置情報を含む所定範囲の地図情報を特定する(ステップS202)。
つぎに、設定部103によって、ステップS202において特定された地図情報を用いて、複数の視点ごとに異なる画像となるように、地図情報の表示領域を設定する(ステップS203)。表示領域の設定は、たとえば、地図情報の表示領域を表示部105に対する複数の視点ごとに設定する構成としてもよい。
そして、表示制御部104によって、ステップS203において設定された表示領域を、表示部105に複数の視点ごとに表示して(ステップS204)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、利用者は、視点をずらすだけで地図情報のスクロール表示を確認することができるため、操作による負担を低減させるとともに、移動体の安全な操作を図ることができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の表示制御装置を実施した場合の一例について説明する。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
まず、図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3において、ナビゲーション装置300は、車両などの移動体に搭載されており、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、スピーカ309と、入力デバイス310と、映像I/F311と、ディスプレイ312と、通信I/F313と、GPSユニット314と、各種センサ315と、を備えている。また、各構成部301〜315はバス320によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、表示プログラム、通信プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
現在地点算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット314および各種センサ315の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を算出させる。
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク305に記録されている地図情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(あるいは最速)経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、後述する磁気ディスク305から読み出された地図情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなわせる。経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F311へ出力される。
音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる。すなわち、経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこなわせる。生成された音声ガイダンス情報は、CPU301を介して音声I/F308へ出力される。
表示プログラムは、映像I/F311を制御して、ディスプレイ312に表示する表示画像を切り替えさせる。具体的には、たとえば、地図情報を表示させるため、映像I/F311によってディスプレイ312に表示する地図情報の表示形式を決定させ、決定された表示形式によって地図情報をディスプレイ312に表示させる。
地図情報は、たとえば、後述するディスプレイ312において、複数の視点ごとに異なる表示となるように表示させてもよい。具体的には、たとえば、地図情報は、詳細は図4および図5を用いて説明するが、運転者がディスプレイ312をのぞき込む視点に応じて、地図情報をスクロール表示させるようにする構成でもよい。
このように、運転者がのぞき込む視点を変えることによりスクロール表示ができるため、運転者は、運転中にスクロール表示をさせるための操作をしなくてもスクロール表示を確認することができる。換言すれば、運転者および搭乗者は、スクロール表示のための操作の手間を軽減することができ、運転中の操作に起因する危険運転を防止することができる。
また、表示プログラムは、テレビ放送を表示させるため、通信I/F313によって受信されたテレビ放送の受信電波にしたがって、映像I/F311によって表示形式を決定させ、決定された表示形式によってテレビ画像をディスプレイ312に表示画像として表示させることとしてもよい。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
磁気ディスク305に記録される情報の一例として、経路探索・経路誘導などに用いる地図情報が挙げられる。地図情報は、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、ディスプレイ312の表示画面において2次元または3次元に描画される。
なお、本実施例では地図情報を磁気ディスク305に記録するようにしたが、後述する光ディスク307に記録するようにしてもよい。また、地図情報は、ナビゲーション装置300のハードウェアと一体に設けられているものに限って記録されているものではなく、ナビゲーション装置300外部に設けられていてもよい。その場合、ナビゲーション装置300は、たとえば、通信I/F313を通じて、ネットワークを介して地図情報を取得する。取得された地図情報はRAM303などに記憶される。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
音声I/F308は、音声出力用のスピーカ309に接続される。スピーカ309からは音声が出力される。なお、スピーカ309は、車両に複数設置されていてもよい。
入力デバイス310は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
映像I/F311は、ディスプレイ312と接続される。映像I/F311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ312全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ312を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ312には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ312は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。本実施例では、概要を図4および図5を用いて説明するが、ディスプレイ312は、複数のLED(Light Emitting Diode)と、導光板と、表示パネルとによって複数の視点に対して文字や画像などの各種データを表示できる構成である。
通信I/F313は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F313は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F313は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。
GPSユニット314は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット314の出力情報は、後述する各種センサ315の出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図情報上の1点を特定する情報である。
各種センサ315は、車速センサや加速度センサ、角速度センサなどを含み、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ315の出力値は、CPU301による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
なお、実施の形態にかかる表示制御装置100の機能的構成のうち、取得部101は入力デバイス310やGPSユニット314や各種センサ315によって、特定部102や設定部103はCPU301によって、表示制御部104はCPU301や映像I/F311によって、表示部105はディスプレイ312によって、それぞれその機能を実現する。
(ディスプレイ312による表示の概要)
つぎに、図4を用いて、本実施例にかかるディスプレイ312による表示の概要について説明する。図4は、本実施例にかかるディスプレイによる表示の概要を示す説明図である。
図4において、ディスプレイ312は、LED412,422,432と、導光板413,423,433と、表示パネル401と、から構成されており、運転席402上の各視点415,425,435ごとに、それぞれ異なる地図情報411,421,431を表示する。
LED412,422,432は、それぞれ各視点415,425,435ごとに表示するための画像データ410,420,430の入力を受け付けて、光源として導光板413,423,433に対して画像データ410,420,430に応じた光を照射する。
詳細は図5を用いて説明するが、具体的には、たとえば、画像データ410,420,430は、磁気ディスク305に記録された地図情報の中から、車両の現在地点を含む地図情報を抽出して、それぞれ各視点415,425,435ごとに異なる地図情報411,421,431を表示するために設定する構成でもよい。
導光板413,423,433は、LED412,422,432から照射された光を反射させることによって、表示パネル401に光を照射する。表示パネル401は、導光板413,423,433から照射された光を、それぞれ異なる地図情報411,421,431として、運転席402における各視点415,425,435ごとに表示する。
なお、図4の説明では、運転席402に対して複数の視点ごとに異なる地図情報411,421,431を表示する構成としているが、運転席402とは異なる他の座席に対して様々な画像を表示できる構成としてもよい。
具体的には、たとえば、画像の表示は、助手席に対しては各視点ごとにテレビ映像を表示したり、運転席402と同様に複数の視点ごとに異なる地図情報411,421,431を表示したりしてもよい。また、たとえば、画像の表示は、導光板413,423,433における光の反射方向を後部座席に向ける構成として、後部座席用の画像も表示できる構成としてもよい。
このような構成にすれば、一つのディスプレイ312によって、複数の搭乗者に対して適切な画像を提供することができる。さらに、各搭乗者は、視点を変更するだけで表示画像を切り替えることができるため、各操作者は、操作の手間を省くことができる。
(地図情報の表示の概要)
ここで、図5を用いて、本実施例にかかる地図情報411,421,431の表示の概要について説明する。図5は、本実施例にかかる地図情報の表示の概要を示す説明図である。
図5において、ディスプレイ312には、磁気ディスク305に記録された地図情報の中から抽出された、ナビゲーション装置300を搭載した車両の現在地点501を含む地図情報500のうち、それぞれ各視点415,425,435ごとに異なる地図情報411,421,431を表示する構成である。
より具体的には、たとえば、異なる地図情報411,421,431は、運転席402の中心からの視点425に対しては地図情報421が表示され、運転席402の中心より左側にずれた視点415に対しては地図情報411が表示され、運転席402の中心より右側にずれた視点435に対しては地図情報431が表示される構成である。
換言すれば、運転者は、運転席402からディスプレイ312を視認する際、通常の視点425であれば、車両の現在地点501を中心とした地図情報421を確認することができ、左右のいずれかに視点をずらしてのぞき込むことによって、地図情報411あるいは地図情報431としてスクロール表示を確認することができる。
地図情報411,421,431は、たとえば、それぞれがディスプレイ312の表示範囲に表示可能な表示領域であり、抽出された車両の現在地点501を含む地図情報500の中から設定される構成でもよい。より具体的には、たとえば、地図情報411,421,431は、あらかじめ設定されている画面表示の縮尺に関する情報と、ディスプレイ312の大きさとによって設定できる構成でもよく、ディスプレイ312には、地図情報411,421,431とともに、タッチパネルとして各種設定ボタンなどが表示される構成でもよい。
なお、図4および図5の説明における、各視点415,425,435と、地図情報411,421,431との関係を逆に設定してもよい。具体的には、たとえば、図4および図5では、運転席402における通常の視点425から右側にずれた視点435に対して、地図情報421と左側に隣り合う地図情報431を表示し、通常の視点425から左側にずれた視点415に対して、地図情報421と右側に隣り合う地図情報411を表示することによって、運転者ののぞき込みに合わせて地図情報421をスクロール表示させる構成としている。これに対して逆に設定すると、通常の視点425から右側にずれた視点435に対して、地図情報421と右側に隣り合う地図情報411を表示し、通常の視点425から左側にずれた視点415に対して、地図情報421と左側に隣り合う地図情報431を表示することによって、視点の動きと合わせたスクロール表示が可能となる。
(ナビゲーション装置300の処理の内容)
つぎに、図6を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300の処理の内容について説明する。図6は、本実施例にかかるナビゲーション装置における処理の内容を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、CPU301によって、車両が走行を開始したか否かを判断する(ステップS601)。車両の走行の開始に関する判断は、たとえば、GPSユニット314や各種センサ315の出力値に基づいておこなう構成でもよく、車両の現在地点の変動や、走行に関するセンサ出力を検出することによって、走行の開始を判断してもよい。
ステップS601において、車両が走行を開始するのを待って、走行を開始した場合(ステップS601:Yes)は、CPU301によって、車両の現在地点を算出する(ステップS602)。具体的には、たとえば、現在地点の算出は、CPU301によって、GPSユニット314および各種センサ315の出力情報に基づいて、現在地点算出プログラムを起動させることによりおこなう。
つぎに、CPU301によって、ステップS602において算出された現在地点に基づいて、現在地点周辺の地図情報を取得する(ステップS603)。具体的には、たとえば、地図情報の取得は、磁気ディスク305に記録された地図情報の中から、ステップS602において算出された現在地点を含む地図情報を抽出することとしてもよい。また、抽出される地図情報は、たとえば、ディスプレイ312の表示範囲よりも大きい地図情報を抽出することとしてもよい。
そして、CPU301によって、ステップS603において取得された地図情報の中から、ディスプレイ312に対する複数の視点ごとに異なる地図情報を表示するため、ディスプレイ312の表示範囲に表示可能な表示領域を設定する(ステップS604)。
つづいて、CPU301によって、ステップS604において設定された表示領域について、ディスプレイ312に対する複数の視点ごとに異なる地図情報を表示する(ステップS605)。
そして、CPU301によって、車両が走行を終了したか否かを判断する(ステップS606)。ステップS606において、車両の走行が終了しない場合(ステップS606:No)は、ステップS602に戻って処理を繰り返す。また、ステップS606において、車両の走行が終了した場合(ステップS606:Yes)は、そのまま一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、地図情報をディスプレイの表示画面で確認する搭乗者は、視点を変えるだけでスクロール表示を確認することができるため、操作の手間を省くとともに広範囲の領域の確認を容易におこなうことができる。また、運転者は、広範囲の領域を確認する場合、運転中にスクロール表示に関する操作をしなくてもよいため、安全運転を図ることができる。
また、本実施例では、水平方向に異なる角度で光を反射する導光板によって、運転席における水平方向の視点の移動について説明したが、上下方向の視点の移動によってスクロール表示できる構成としてもよい。具体的には、たとえば、上下方向の視点の移動によるスクロール表示は、車両の現在地点を含む縦長の地図情報から、上下方向の各視点ごとに異なる地図情報を表示するための表示領域を設定し、導光板による光の反射方向を上下方向に異ならせることにより、地図情報の表示をおこなう構成とすればよい。このような構成を組み合わせることで、搭乗者は、上下左右のいずれの方向にも、視点を変えるだけで地図情報のスクロール表示を確認することができ、利便性の向上を図ることができる。
さらに、本実施例では、3段階のスクロール表示について説明したが、複数の導光板を組み合わせることにより、3段階よりも多い段階のスクロール表示を可能とする構成でもよい。多段階にスクロール表示をすることにより、搭乗者は、より広範囲かつ詳細な地図情報を確認し、地図情報の把握性の向上を図ることができる。
また、本実施例では、車両の現在地点周辺の地図情報について説明したが、経由地点や目的地点などの周辺について、同様の構成でスクロール表示できるようにしてもよい。より具体的には、たとえば、搭乗者によって周辺地図を確認したい地点の入力を受け付けて、周辺地図を確認したい地点の地図情報をスクロール表示できるようにする。このようにすれば、スクロール表示の操作の負担を低減させて、地図情報利用の利便性を高めることができる。
また、本実施例では、地図情報の表示について説明したが、その他の画像データに適用することとしてもよい。具体的には、たとえば、その他の画像データは、ワイド表示用のテレビ画像などでもよく、ワイド表示用のテレビ画像データを、視点の数に分割して表示すればよい。また、車両に搭載された機器である必要はなく、表示部を有する機器に適用することで、汎用性を高めることができる。
なお、本実施の形態で説明した表示制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
本実施の形態にかかる表示制御装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる表示制御装置の処理の内容を示すフローチャートである。 本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施例にかかるディスプレイによる表示の概要を示す説明図である。 本実施例にかかる地図情報の表示の概要を示す説明図である。 本実施例にかかるナビゲーション装置における処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
100 表示制御装置
101 取得部
102 特定部
103 設定部
104 表示制御部
105 表示部

Claims (10)

  1. 複数の視点ごとに異なる画像を表示できる表示部を備えた表示制御装置において、
    地図上の表示対象となる地点に関する位置情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された位置情報に基づいて、前記表示対象となる地点を含む所定範囲の地図情報を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された地図情報を用いて、前記複数の視点ごとに異なる画像となるように、当該地図情報の表示領域を当該複数の視点ごとに設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定された表示領域を前記複数の視点ごとに表示する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記特定手段は、
    前記表示部の表示範囲よりも大きい領域の地図情報を特定し、
    前記設定手段は、
    前記特定手段によって特定された地図情報の領域から、前記表示範囲に表示可能な複数の表示領域を設定し、
    前記表示制御手段は、
    前記複数の表示領域を前記複数の視点ごとに表示することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記設定手段は、
    隣り合う前記表示領域同士が隣接および/または一部重複するように設定することを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示制御手段は、
    任意の一の視点に対して一の表示領域が表示されている場合に、前記一の視点から所定の距離ずれた当該一の視点とは異なる他の視点に対しては前記一の表示領域と隣り合う当該一の表示領域とは異なる他の表示領域を表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の表示制御装置。
  5. 前記表示制御手段は、
    前記一の視点から前記他の視点への方向に対して、前記一の表示領域から前記他の表示領域は逆方向に隣り合うことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示制御手段は、
    前記一の視点から前記他の視点への方向に対して、前記一の表示領域から前記他の表示領域は同方向に隣り合うことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
  7. 前記取得手段は、
    前記表示対象となる地点として移動体における現在地点を算出することによって前記位置情報を取得することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の表示制御装置。
  8. 複数の視点ごとに異なる画像を表示部に表示する表示制御方法において、
    地図上の表示対象となる地点に関する位置情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された位置情報に基づいて、前記表示対象となる地点を含む所定範囲の地図情報を特定する特定工程と、
    前記特定工程によって特定された地図情報を用いて、前記複数の視点ごとに異なる画像となるように、当該地図情報の表示領域を当該複数の視点ごとに設定する設定工程と、
    前記設定工程によって設定された表示領域を前記複数の視点ごとに表示する表示制御工程と、
    を含むことを特徴とする表示制御方法。
  9. 請求項8に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
  10. 請求項9に記載の表示制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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