JP2008017778A - アルコール飲料の処理方法 - Google Patents

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  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)

Abstract

【課題】体の酸化を抑制するアルコール飲料が得られるアルコール飲料の処理方法を提供する。
【解決手段】電解槽1において日本酒5の電気分解が行なわれる。電解槽1は、陰極2Aを有する陰極室2と、陽極3Aを有する陽極室3とを備える。また、陰極室2と陽極室3とはイオン交換膜4によって分離されている。また、陰極室2には、還元された日本酒(還元日本酒7)を取り出す取出管9が接続されており、陽極室3には、酸化された日本酒(酸性日本酒8)を外部に排出する排出管10が接続されている。また、陰極室2及び陽極室3のそれぞれには、日本酒5を電解槽1に供給する供給管6が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明はアルコール飲料の処理方法に関する。詳しくは、活性水素を含んだアルコール飲料を得ることができるアルコール飲料の処理方法に係るものである。
都市部の水道水は、原水を浄水場でろ過し、大量の殺菌剤を投入して浄化されたものである。しかし、浄化されても強い塩素臭、塩素の副産物であるトリハロメタンの検出、そしてカビ臭等があるので、人が水道水を直接飲むことはほとんどなく、浄水器を通した水等を飲料水としている。
ところが、家庭用の浄水器は活性炭と中空ろ過膜等のフィルターを利用したものがほとんどであり、残留塩素やカビ臭を除去するが、体に必要とされるミネラル類も同時に除去してしまい、無味無臭のおいしくない水となっている。
そこで、おいしい水を得るための様々な技術が提案されている一方で、同じく人が口から摂取する液体であり、水で割られることもあるアルコール飲料についても、おいしいアルコール飲料を得るための様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、イ草をブランチング処理し乾燥させて粉末にし、イ草粉末をアルコール飲料に対して略0.01〜0.07g/mlの濃度になる量を添加し、常温ないしは低温で1時間以上放置した後に濾過することを特徴とするイ草を用いたアルコール飲料の処理方法、並びに、イ草をブランチング処理し乾燥させて粉末にし、イ草粉末の所要量を和紙の袋に入れてティパック式にし、ティパックを所定の容器に注いだアルコール飲料に浸すことを特徴とするアルコール飲料の処理方法が記載されている。イ草粉末によってアルコール飲料が有している微量香気成分の一部を吸着して除去し、クセを和らげて飲みやすくしている。
特開2003−9842号公報
しかしながら、人々の健康への関心が高まる中、少しでも体によいアルコール飲料を摂取したいという要望があり、単にアルコール飲料のクセを和らげる従来のアルコール飲料の処理方法では、このような要望を満たすには不充分であった。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、体の酸化を抑制するアルコール飲料が得られるアルコール飲料の処理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のアルコール飲料の処理方法は、アルコール飲料に処理を施すアルコール飲料の処理方法であって、アルコール飲料中に活性水素を発生させる活性水素発生工程を有する。
ここで、アルコール飲料中に活性水素を発生させる活性水素発生工程によって、活性水素を豊富に含んだアルコール飲料を生成できる。
また、本発明のアルコール飲料の処理方法において、活性水素発生工程が、電圧5〜100V、電流5mA〜2A、電解時間5〜120分の条件でアルコール飲料を電気分解する工程を有する場合、水素ガスの顕著な発生を抑え、水素をガス状になる前のラジカルな状態で多量にアルコール飲料中に溶存できる。
また、本発明のアルコール飲料の処理方法において、活性水素発生工程が、アルコール飲料を電気分解してアルコール飲料の酸化還元電位を−200〜−1000mVにする工程を有する場合、アルコール飲料中の分子のクラスターが小さくなると共に、ミネラル類の溶出とそのイオン化が促進され、体への吸収が良くなる。
本発明に係る本発明のアルコール飲料の処理方法によって、体の酸化を抑制するアルコール飲料を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。図1は、アルコール飲料の電気分解に使用される電解槽を説明する概略図である。
本発明のアルコール飲料の処理方法において、例えば図1に示す電解槽1において日本酒5(アルコール飲料の一例である。)の電気分解が行なわれる。電解槽1は、陰極2Aを有する陰極室2と、陽極3Aを有する陽極室3とを備える。また、陰極室2と陽極室3とはイオン交換膜4によって分離されている。また、陰極室2には、還元された日本酒(還元日本酒7)を取り出す取出管9が接続されており、陽極室3には、酸化された日本酒(酸性日本酒8)を外部に排出する排出管10が接続されている。また、陰極室2及び陽極室3のそれぞれには、日本酒5を電解槽1に供給する供給管6が接続されている。
図2は、本発明で使用される電解還元日本酒製造装置の一例を説明する概略図である。
図2に示す装置では、日本酒5をポンプ18で加圧し、逆浸透膜11によって日本酒5をろ過する。また、日本酒5は、流量センサ12と第1の電磁弁13を通って、図1に示された構造の電解槽1に供給される。
電解槽1が日本酒5で満たされると、流入速度が0となり、流量センサ12から制御回路17に停止の信号が送られる。停止信号が送られると、ポンプ18が停止し、第1の電磁弁13が閉じられる。そして、タイマー19が起動し、所定の時間、電気分解用の直流電流を電解用直流電源16から電解槽1に供給する。所定の時間が経過しタイマー19が停止すると、第2の電磁弁14と第3の電磁弁15が開き、生成された還元日本酒7及び酸性日本酒8が取出される。
還元日本酒7及び酸性日本酒8が取出された後、各電磁弁は初期状態となり、次の電気分解用の日本酒が供給される。
また、日本酒の電気分解では、陽極室3において酸素ガスが発生し、陰極室2において水素ガスが発生する。電気分解により水素イオンと陰極2Aから供給された電子とが結合し、原子状水素(活性水素)となり、この原子状水素が2つ結合し、水素ガスが生成するためである。
得られた還元日本酒は、所定の濃度の活性水素を含有し、例えば癌細胞の増殖抑制効果や転移抑制効果を有するが、これは、活性水素が強い抗酸化力を有するからである。水素は、ガス状になる前のラジカルな状態で日本酒中に多量に溶存することが望ましいが、高電圧による高電流電気分解反応によって得られる還元日本酒は、水素の大半がガス化し、活性水素の溶存量が減少するので、水素ガスの気泡が顕著に発生しないよう、電気分解を長時間行なうのが好ましい。例えば、電圧5〜100V、電流5mA〜2Aで、電解時間5〜120分という条件で電気分解を行なうことが好ましい。
また、電気分解によって、日本酒は−200〜−1000mVの酸化還元電位を有する。酸化還元電位は、酸化や還元の活性(活量)を表す尺度であり、プラスの値が大きいほど酸化(老化)力が大きく、一方、マイナスの値が大きいほど還元(老化防止)力が大きく活性水素が豊富ということになる。また、酸化還元電位が低いと、日本酒中の分子のクラスターが小さくなっており、併せて日本酒中のミネラル類の溶出とそのイオン化が促進される。イオン化されたミネラルは分子のクラスターが小さくなっていることから体への吸収も良い。また、酸化還元電位は、市販の酸化還元電位計を用いて測定することができる。
ここで、日本酒中に活性水素を発生させる方法について述べたが、アルコール飲料であれば、必ずしも日本酒でなくてもよく、例えば、ワイン、ビール、発泡酒、焼酎、ウィスキー等の中に活性水素を発生させてもよい。また、アルコール飲料中に活性水素を発生させるのであれば、必ずしも電気分解によって発生させなくてもよい。
このように、本発明のアルコール飲料の処理方法では、アルコール飲料中に活性水素を発生させる活性水素発生工程を有するので、活性水素を豊富に含んだアルコール飲料を生成でき、活性水素は強い抗酸化力を有するので、得られたアルコール飲料は体の酸化を抑制できる。
また、水で割る習慣のある焼酎等のアルコール飲料には間接的に活性水素水を使って焼酎等に活性水素を含ませることができるが、本発明ではアルコール飲料中に直接、活性水素を発生させるので、水で割る習慣のないアルコール飲料(例えばワイン、ビール、日本酒)についても活性水素を含ませることができる。
なお、ワイン、ビール、日本酒等についても、その製造過程において活性水素水を用いて活性水素を含ませることも考えられるが、本発明によれば製造過程で活性水素水が用いられていないアルコール飲料についても、製品化後、簡単に活性水素を含ませることができる。
また、電圧5〜100V、電流5mA〜2A、電解時間5〜120分の条件でアルコール飲料を電気分解するので、水素ガスの顕著な発生を抑え、水素をガス状になる前のラジカルな状態で多量にアルコール飲料中に溶存できる。
また、アルコール飲料を電気分解してアルコール飲料の酸化還元電位を−200〜−1000mVにするので、アルコール飲料中の分子のクラスターが小さくなると共に、ミネラル類の溶出とそのイオン化が促進され、体への吸収が良くなる。また、水以外の成分が水によく溶け込んでいないと味自体にカドができ、良い品質のアルコール飲料とは言えない場合があるが、クラスターが小さくなることで、水和性が向上して、まろやかさが向上する。
アルコール飲料の電気分解に使用される電解槽を説明する概略図である。 本発明で使用される電解還元日本酒製造装置の一例を説明する概略図である。
符号の説明
1 電解槽
2 陰極室
2A 陰極
3 陽極室
3A 陽極
4 イオン交換膜
5 日本酒
6 供給管
7 還元日本酒
8 酸性日本酒
9 取出管
10 排出管
11 逆浸透膜
12 流量センサ
13 第1の電磁弁
14 第2の電磁弁
15 第3の電磁弁
16 電解用直流電源
17 制御回路
18 ポンプ
19 タイマー

Claims (3)

  1. アルコール飲料に処理を施すアルコール飲料の処理方法であって、
    アルコール飲料中に活性水素を発生させる活性水素発生工程を有する
    アルコール飲料の処理方法。
  2. 前記活性水素発生工程が、電圧5〜100V、電流5mA〜2A、電解時間5〜120分の条件でアルコール飲料を電気分解する工程を有する
    請求項1に記載のアルコール飲料の処理方法。
  3. 前記活性水素発生工程が、アルコール飲料を電気分解してアルコール飲料の酸化還元電位を−200〜−1000mVにする工程を有する
    請求項2に記載のアルコール飲料の処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MD4283C1 (ro) * 2012-01-06 2014-11-30 Государственный Университет Молд0 Procedeu de tratare a distilatului alcoolic şi dispozitiv de realizare a acestuia
CN107177469A (zh) * 2017-07-17 2017-09-19 广州中氢能源科技有限公司 一种氢窖酒杯
CN108359574A (zh) * 2018-05-05 2018-08-03 深圳市赫拉铂氢时代科技有限公司 一种多功能电解酒机

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