JP2008017285A - カメラ、画像補正装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】補正画像取得モードが選択されると、制御回路200により、露光ムラの影響を最も受けやすいように、シャッタ19の速度は、たとえば1/8000秒などの最短秒時に、絞り140の値は開放に設定される。この状態で、撮影者により明るい方向へカメラを向けて均一面を撮影することにより、補正用画像を取得する。画像補正回路206は、補正用画像データの画像上下方向の輝度情報に基づいて補正式を算出する。この補正式に基づいて、同一の撮影レンズ120で撮影された補正対象画像の露光ムラの補正処理を行なう。
【選択図】図4
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、補正手段は、補正用画像に基づいて、露光ムラに起因するフォーカルプレーンシャッタ走行方向の輝度分布を算出し、算出された輝度分布に基づいて、補正対象画像の露光ムラを補正することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のカメラにおいて、補正手段は、撮像素子で補正対象画像を取得したときに使用したレンズの種別に応じて、補正対象画像の露光ムラを補正することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカメラにおいて、補正用画像は、光拡散板を透過した拡散光を撮像素子で撮像した画像であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、光軸方向に所定の間隔をあけて配設される先幕と後幕を有するフォーカルプレーンシャッタを有するカメラで撮影した画像であって、先幕と後幕の間隔に起因した露光ムラを有する画像の露光ムラ画像補正装置において、露光ムラを含む補正対象画像を取得する補正対象画像取得手段と、先幕と後幕の間隔に起因した露光ムラを含む補正用画像を取得する補正用画像取得手段と、補正用画像に基づいて、露光ムラに起因するフォーカルプレーンシャッタ走行方向の輝度分布を算出する算出手段と、算出された輝度分布に基づいて、補正対象画像の露光ムラを補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の露光ムラ画像補正装置において、補正手段は、補正対象画像を撮影したカメラと補正用画像を撮影したカメラが同一のカメラであるか否かを判定する判定手段と、判定手段で同一のカメラで撮影したものではないと判定されたときに、その旨を警告する警告手段とを備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の露光ムラ画像補正装置と同様の処理をコンピュータで実行するための画像補正用プログラムである。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のカメラと同様の処理をカメラのコンピュータで実行するためのカメラ用プログラムである。
以下、図面に基づき、本発明の第一の実施の形態によるカメラを説明する。
図1は、第一の実施の形態による電子カメラの要部構成を説明する図である。カメラボディ10には、撮影レンズ120を備えるレンズ鏡筒110が交換可能に装着されている。レンズ鏡筒110内には、レンズ群120a〜120cから成る撮影レンズ120、絞り140が設けられている。絞り140は、絞り制御装置130により駆動される。
Ih(X,Y)=I(X,Y)/f(Y) ・・・(1)
なお、(X,Y)は撮影画面193における各画素の座標、I(X,Y)は座標(X,Y)における輝度値である。また、目標輝度曲線Ahは、図3の目標輝度曲線Ahaに示すような直線、すなわち撮影画面193のシャッタ19の走行方向の輝度値が均一となることが望ましい。
Ih(X,Y)=I(X,Y)/αβf(Y) ・・・(2)
この係数αとβは適用度データとしてテーブルなどの形式で画像補正部206に格納されている。なお、式(2)で得られる補正後画像Ih(X,Y)の各点の値は、補正対象画像I(X,Y)をαβf(Y)で除しているので、小さな値になる場合がある。その場合には、補正後画像Ih(X,Y)の各点に1以上の所定の係数Cを乗じた画像CIh(X,Y)を補正後の画像として記録媒体205に記録する。係数Cとしては、輝度曲線Aの平均値などを使用してもよい。
ステップS1において、補正用画像取得モードが選択されたか否かを判定する。補正用画像取得モードが選択された場合は、ステップS1が肯定判定されてステップS2へ進む。補正用画像取得モードが選択されていな場合は、ステップS1が否定判定されてステップS1で待機する。
ステップS101において、レリーズスイッチ4が全押し操作されたか否かを判定する。全押しスイッチ48からオン信号を入力した場合は、ステップS101が肯定判定されてステップS102へ進む。全押しスイッチ48からオン信号を入力しない場合は、ステップS101が否定判定されてステップS101で待機する。
(1)撮影者が補正用画像取得モードを選択すると、最短シャッタ秒時と開放絞りが設定される。この状態で、撮影者は、シャッタ19の先幕191と後幕192の光軸方向の間隔Δdに起因する露光ムラを補正するための補正用画像を取得する。たとえば、撮影者は、均一輝度に近い被写体を撮影することにより補正用画像を取得する。そして、この補正用画像のシャッタ19の走行方向の輝度分布を表す関数f(Y)を用いて、撮影画像に発生した露光ムラを補正するようにした。したがって、撮影を行なうカメラで補正用画像を撮影するので、カメラ個々において個体差のある先幕191と後幕192との間隔Δdの量によらずに、確実に露光ムラ補正処理を行なうことができる。
第二の実施の形態のカメラにおいては、補正用画像取得モードにおいて補正用画像を撮影する際に、撮影レンズ120を備えるレンズ鏡筒110を用いる代わりに、光拡散装置300を用いる。第一の実施の形態のカメラと同一のカメラボディ10に着脱可能に装着された光拡散装置300は、図6に示すように乳白色の光拡散板301を備える。光拡散板301を透過した被写体光は、拡散光としてシャッタ19を通過して撮像素子20に到達する。このようにして撮影された補正用画像は、第一の実施の形態と同様にして補正用画像データとして記録媒体205に記録され、この補正用画像データを用いて補正対象画像の露光ムラが補正される。
光拡散板301を有する光拡散装置300を透過した拡散光を、補正用画像として撮影し、補正用画像データを取得するようにした。拡散光によりレンズ種別に拘らず一様な補正用画像が得られるので、一つの補正用画像により複数種類の撮影レンズ120に発生する露光ムラ補正に対応可能となる。その結果、撮影レンズ120ごとに複数の補正用画像データを有する場合に比べて、データ量が少なくなる。
(1)撮影者の判断で補正画像取得モードを選択した場合に補正用画像を取得するものとして説明したが、シャッタ19の動作回数に応じて、すなわち、経年変化に対応して補正用画像の取得を促すような警告を報知するものであってもよい。この場合、制御回路200などによりシャッタ19の動作回数を計測し、動作回数が、たとえば1万回に達するごとに警告を報知すればよい。
Ih(X,Y)=I(X,Y)−F(Y,ΔI(Y)) ・・・(3)
なお、Fは高さYと、その高さにおける基準値との輝度差によって決まる値である。
192 シャッタ後幕 200 制御回路 206 画像補正回路
300 光拡散装置 301 光拡散フィルタ
Claims (8)
- 撮像素子と、
光軸方向に所定の間隔をあけて配設される先幕と後幕を有するフォーカルプレーンシャッタと、
前記先幕と後幕の前記間隔に起因した露光ムラを含む補正用画像に基づいて、前記撮像素子で撮像した補正対象画像の露光ムラを補正する補正モードを設定する設定手段と、
前記補正モードが設定されているとき、前記補正対象画像の露光ムラを補正する補正手段とを備えることを特徴とするカメラ。 - 請求項1に記載のカメラにおいて、
前記補正手段は、前記補正用画像に基づいて、前記露光ムラに起因する前記フォーカルプレーンシャッタ走行方向の輝度分布を算出し、前記算出された輝度分布に基づいて、前記補正対象画像の露光ムラを補正することを特徴とするカメラ。 - 請求項1または2に記載のカメラにおいて、
前記補正手段は、前記撮像素子で補正対象画像を取得したときに使用したレンズの種別に応じて、前記補正対象画像の露光ムラを補正することを特徴とするカメラ。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカメラにおいて、
前記補正用画像は、光拡散板を透過した拡散光を前記撮像素子で撮像した画像であることを特徴とするカメラ。 - 光軸方向に所定の間隔をあけて配設される先幕と後幕を有するフォーカルプレーンシャッタを有するカメラで撮影した画像であって、前記先幕と後幕の間隔に起因した露光ムラを有する画像の露光ムラ補正装置において、
前記露光ムラを含む補正対象画像を取得する補正対象画像取得手段と、
前記先幕と後幕の間隔に起因した露光ムラを含む補正用画像を取得する補正用画像取得手段と、
前記補正用画像に基づいて、前記露光ムラに起因する前記フォーカルプレーンシャッタ走行方向の輝度分布を算出する算出手段と、
前記算出された輝度分布に基づいて、前記補正対象画像の露光ムラを補正する補正手段とを備えることを特徴とする露光ムラ画像補正装置。 - 請求項5に記載の露光ムラ画像補正装置において、
前記補正手段は、前記補正対象画像を撮影したカメラと前記補正用画像を撮影したカメラが同一のカメラであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で同一のカメラで撮影したものではないと判定されたときに、その旨を警告する警告手段とを備えることを特徴とする露光ムラ画像補正装置。 - 光軸方向に所定の間隔をあけて配設される先幕と後幕を有するフォーカルプレーンシャッタを有するカメラで撮影した画像であって、前記先幕と後幕の間隔に起因した露光ムラを補正する画像補正をコンピュータにより実行させるプログラムにおいて、
前記露光ムラを含む補正対象画像を取得する処理と、
前記先幕と後幕の間隔に起因した露光ムラを含む補正用画像を取得する処理と、
前記補正用画像に基づいて、前記露光ムラに起因する前記フォーカルプレーンシャッタ走行方向の輝度分布を算出する処理と、
前記算出された輝度分布に基づいて、前記補正対象画像の露光ムラを補正する補正処理とを実行する画像補正用プログラム。 - 光軸方向に所定の間隔をあけて配設される先幕と後幕を有するフォーカルプレーンシャッタを有するカメラに搭載されたコンピュータにより実行させるプログラムであって、
前記先幕と後幕の前記間隔に起因した露光ムラを含む補正用画像に基づいて、撮像した補正対象画像の露光ムラを補正する補正モードを設定する設定処理と、
前記補正モードが設定されているとき、前記補正対象画像の露光ムラを補正する補正処理とを実行するカメラ用プログラム。
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