JP2003078815A - 電子カメラ、電子カメラの画像データ補正方法、電子カメラの警告方法およびプログラム - Google Patents

電子カメラ、電子カメラの画像データ補正方法、電子カメラの警告方法およびプログラム

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JP2003078815A
JP2003078815A JP2001263727A JP2001263727A JP2003078815A JP 2003078815 A JP2003078815 A JP 2003078815A JP 2001263727 A JP2001263727 A JP 2001263727A JP 2001263727 A JP2001263727 A JP 2001263727A JP 2003078815 A JP2003078815 A JP 2003078815A
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image
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Shintaro Oshima
慎太郎 大嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境変化、経年変化などによって発生するシ
ャッタ固有の機械的ばらつきに起因する露光むらの発生
やジャンプ現象の発生を検出し、この露光むらやジャン
プ現象に対応した補正を行うことができる電子カメラを
提供する。 【解決手段】 電子カメラ1においては、撮像素子7へ
の撮影光が通過するアパチャ6cを、先幕6aおよび後
幕6bからなるシャッタにより開閉する。また、比較手
段16により、撮像素子7から読み出された所定画素に
おける輝度レベル差を比較するための輝度分布のヒスト
グラムが作成され、判別手段17により、作成されたヒ
ストグラムの分布データに基づき画像処理補正を行うか
否かの判別が行われ、画像補正処理が必要と判断された
場合には、補正手段18により、撮像素子7からの画像
信号に対し、前記ヒストグラムの輝度分布が均一化する
ように画像処理補正をするために必要なパラメータが求
められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を撮像する
ための撮像素子への撮影光が通過する開口部を開閉可能
に走行駆動する複数の羽根が設けられているシャッタ手
段を備える電子カメラ、その画像データ補正方法、その
警告方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体メモリ素子を有するカード型
メモリを記録媒体とし、CCDなどの固体撮像素子で撮
像した静止画像を記録および再生する電子カメラでは、
画素列毎に時系列に読み出された輝度情報に基づき撮影
画像を得るように構成されいるので、読み出し先頭の画
素と読み出し最終の画素とでは電気的処理時間の差が生
じる。これにより、高速で変化する被写体を撮影した場
合、撮影画像にブレが発生することがある。
【0003】これを解決するための電子カメラとして、
一般的には、銀塩カメラで使用されているフォーカルプ
レーンシャッタやレンズシャッタのような機械的に遮光
する遮光手段を用いることで、高速の被写体を撮影可能
とする電子カメラが知られている。
【0004】一眼レフカメラ用のフォーカルプレーンシ
ャッタの場合、レンズシャッタと比較しても高速の被写
体を撮影可能とするために、1/8000秒などの高速
シャッタが必要であると同時に、様々な撮影条件下での
ストロボ発光を伴う撮影が可能となるように、ストロボ
に対する同調速度も高速化する必要がある。
【0005】フォーカルプレーンシャッタを高速化する
ためには、通常先幕および後幕と呼ばれる各遮光手段の
走行スピード(以下、幕速という)を機械的な張力を高
めると同時に先幕、後幕のスタートタイミングの微妙な
差によって形成されるスリット幅を狭くし、かつスリッ
ト幅が一定な状態となるように制御しなくてはならな
い。通常このようなシャッタでは、先幕、後幕のスター
トタイミングは電気的に開始が制御されるものの、幕速
を高速化しスリット幅を狭くしたシャッタにおいては、
以下のような問題点が発生する可能性がある。
【0006】通常、先幕および後幕のスタートタイミン
グは電磁石への通電で制御されるが、実際に各幕が走行
を開始するタイミングおよび走行するスピードについて
は、係止機構などの機械的要素のばらつきによって大き
く変動する。また、これらの機械的要素は、環境変化、
経年変化によっても変動特性が異なるものである。
【0007】これらの問題の解決手段として、特開平6
−208157号公報においては、アパチャ(フィル
ム)に対する被写体光を開閉する先幕および後幕の走行
タイミングを計測するシャッタ走行検出手段を配し、フ
ィルムへの露光時間、各幕の走行時間(幕速)などを検
出するとともに、使用者への警告あるいは自動的な調整
を可能とする提案がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例は、銀塩フィルムカメラのシャッタを前提と
し、検出するシャッタの走行状態に応じて、シャッタ駆
動制御自体を補正する、もしくはシャッタ自体の異常状
態をユーザに警告をするものである。すなわち、銀塩フ
ィルムカメラのシャッタの場合は、一回の露光動作によ
ってフィルムに記録される撮影結果が決定されることに
なる。そのため、シャッタ制御自体の補正をする場合に
は、非常に慎重に行わなければならない。したがって、
所定の回数でのシャッタの走行状態をモニタした上で、
シャッタ制御の補正量を決定する必要があり、結果的に
は上記従来例におけるシャッタ制御の補正は、リアルタ
イムにシャッタの走行結果をフィードバック制御するも
のにはならない。
【0009】このような補正方法では、例えば経年変化
等によって徐々にシャッタの幕速が高速側または低速側
のどちらか一方向への変化するといった状態、または先
幕と後幕のスタートタイミングによって成る露光時間の
制御値と実効値の差が一方向へ変化するといった場合で
は、前記補正方法は有効であるが、環境変化などにより
急激なシャッタへの機械的変動要因、またその他の要因
によってはシャッタの走行状態が必ずしも一方向への変
化をする保証はなく、むしろシャッタはさまざまな要因
により変化する方向は一定しない。また、このような機
械的変動要因は、シャッタの幕速の高速化を図れば、さ
らに顕著に現れ、その結果、幕速の走行速度が一定しな
い状態では、撮像素子の画素毎で露光量が異なる露光む
らといった状態や、後幕の走行終了時にストッパにぶつ
かった勢いで一度閉じた後幕が再度開いて二重露光とな
るジャンプ現象といった状態も発生する。
【0010】また、上記従来例では、シャッタの走行状
態を検出するために専用の検出手段を必要とするので、
それら検出センサをカメラ内に新たに搭載するためのス
ペース、製造コストの増加を招くことになる。
【0011】本発明の目的は、環境変化、経年変化など
によって発生するシャッタ固有の機械的ばらつきに起因
する露光むらの発生やジャンプ現象の発生を検出し、こ
の露光むらやジャンプ現象に対応した補正を行うことが
できる電子カメラ、その画像データ補正方法およびプロ
グラムを提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、環境変化、経年変化
などによって発生するシャッタ固有の機械的ばらつきに
起因する露光むらの発生やジャンプ現象の発生を検出
し、この露光むらやジャンプ現象の発生をユーザに警告
することができる電子カメラ、その警告方法およびプロ
グラムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被写体を撮像するための撮像素子と、前記撮像素子への
撮影光が通過する開口部と、前記開口部を開閉可能に走
行駆動する複数の羽根が設けられているシャッタ手段と
を備える電子カメラにおいて、所定被写体の均一な撮影
光を、前記撮像素子の複数の所定センサ部における輝度
値として検出し、前記撮像素子の複数の所定センサ部に
て検出された各輝度値を比較する比較手段と、前記比較
手段で比較された各輝度値の差が所定基準値以内か否か
を判別する判別手段と、前記判別手段によって前記各輝
度値の差が前記所定基準値を超えていると判別された場
合、前記各輝度値の差が前記所定基準値以内となるよう
にするための補正量を算出する補正量算出手段と、前記
算出された補正量を用いて前記撮像素子の出力信号を補
正する補正手段とを有することを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
子カメラにおいて、前記判別手段によって前記各輝度値
の差が前記所定基準値を超えていると判別された場合、
露光むらなどの発生の旨を示す警告を行う警告手段を有
することを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の電
子カメラにおいて、前記警告手段は、露光むらなどの発
生の旨を示すメッセージを表示する表示手段からなるこ
とを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項2記載の電
子カメラにおいて、前記警告手段は、露光むらなどの発
生の旨を示す警告音を発生する発音手段からなることを
特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明は、被写体を撮像し、
その撮像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子への
撮影光が通過する開口部と、前記開口部を開閉可能に走
行駆動する複数の羽根が設けられているシャッタ手段と
を備える電子カメラにおいて、所定被写体の均一な撮影
光を、前記撮像素子の複数の所定センサ部における輝度
値として検出し、前記撮像素子の複数の所定センサ部に
て検出された各輝度値を比較する比較手段と、前記比較
手段で比較された各輝度値の差が所定基準値以内か否か
を判別する判別手段と、前記判別手段によって前記各輝
度値の差が前記所定基準値を超えていると判別された場
合、露光むらなどの発生の旨を示す警告を行う警告手段
とを備えることを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載の電
子カメラにおいて、前記警告手段は、露光むらなどの発
生の旨を示すメッセージを表示する表示手段からなるこ
とを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項5記載の電
子カメラにおいて、前記警告手段は、露光むらなどの発
生の旨を示す警告音を発生する発音手段からなることを
特徴とする。
【0020】請求項8記載の発明は、被写体を撮像する
ための撮像素子と、前記撮像素子への撮影光が通過する
開口部と、前記開口部を開閉可能に走行駆動する複数の
羽根が設けられているシャッタ手段とを備える電子カメ
ラの画像データ補正方法であって、所定被写体の均一な
撮影光を、前記撮像素子の複数の所定センサ部における
輝度値として検出し、前記撮像素子の複数の所定センサ
部にて検出された各輝度値を比較する工程と、前記比較
された各輝度値の差が所定基準値以内か否かを判別する
工程と、前記各輝度値の差が前記所定基準値を超えてい
ると判別された場合、前記各輝度値の差が前記所定基準
値以内となるようにするための補正量を算出する工程
と、前記算出された補正量を用いて前記撮像素子の出力
信号を補正する工程とを有することを特徴とする。
【0021】請求項9記載の発明は、被写体を撮像し、
その撮像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子への
撮影光が通過する開口部と、前記開口部を開閉可能に走
行駆動する複数の羽根が設けられているシャッタ手段と
を備える電子カメラの警告方法であって、所定被写体の
均一な撮影光を、前記撮像素子の複数の所定センサ部に
おける輝度値として検出し、前記撮像素子の複数の所定
センサ部にて検出された各輝度値を比較する工程と、前
記比較された各輝度値の差が所定基準値以内か否かを判
別する工程と、前記各輝度値の差が前記所定基準値を超
えていると判別された場合、露光むらなどの発生の旨を
示す警告を行う工程とを有することを特徴とする。
【0022】請求項10記載の発明は、被写体を撮像す
るための撮像素子と、前記撮像素子への撮影光が通過す
る開口部と、前記開口部を開閉可能に走行駆動する複数
の羽根が設けられているシャッタ手段とを備える電子カ
メラにより実行されるプログラムであって、所定被写体
の均一な撮影光を、前記撮像素子の複数の所定センサ部
における輝度値として検出し、前記撮像素子の複数の所
定センサ部にて検出された各輝度値を比較するステップ
と、前記比較された各輝度値の差が所定基準値以内か否
かを判別するステップと、前記各輝度値の差が前記所定
基準値を超えていると判別された場合、前記各輝度値の
差が前記所定基準値以内となるようにするための補正量
を算出するステップと、前記算出された補正量を用いて
前記撮像素子の出力信号を補正するステップとを有する
ことを特徴とする。
【0023】請求項11記載の発明は、被写体を撮像
し、その撮像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子
への撮影光が通過する開口部と、前記開口部を開閉可能
に走行駆動する複数の羽根が設けられているシャッタ手
段とを備える電子カメラにより実行されるプログラムで
あって、所定被写体の均一な撮影光を、前記撮像素子の
複数の所定センサ部における輝度値として検出し、前記
撮像素子の複数の所定センサ部にて検出された各輝度値
を比較するステップと、前記比較された各輝度値の差が
所定基準値以内か否かを判別するステップと、前記各輝
度値の差が前記所定基準値を超えていると判別された場
合、露光むらなどの発生の旨を示す警告を行うステップ
とを有することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0025】(実施の第1形態)図1は本発明の実施の
第1形態に係る電子カメラの主要部構成を模式的に示す
図である。
【0026】電子カメラ1は、図1に示すように、撮影
レンズ2と、絞り3と、被写体像を観察するファインダ
ー光学系5と、被写体像をファインダー光学系5へ導く
ための可動式のミラー4と、光学像を電気信号に変換す
るCCDなどの撮像素子7とを備える。撮影レンズ2お
よび絞り3を介して得られた撮影光は、開口部であるア
パチャ6cを通過して撮像素子7へ達する。アパチャ6
cは、先幕6aおよび後幕6bからなるシャッタにより
開閉される。
【0027】また、電子カメラ1は、比較手段16と、
判別手段17と、補正手段18とを備える。比較手段1
6は、撮像素子7から読み出された所定画素に蓄積され
た電荷量すなわち輝度レベル差を比較するための輝度分
布のヒストグラムを作成する。例えば一般的な縦走りフ
ォーカルプレーンシャッタの場合には、撮像素子7の所
定縦方向に配列された画素における輝度レベルの分布の
ヒストグラムを作成する。
【0028】判別手段17は、比較手段16で作成され
たヒストグラムの分布データに基づき例えば標準偏差を
求め、予め設定された所定基準の標準偏差と比較するこ
とによって画像処理補正を行うか否かを判別する。
【0029】補正手段18は、判別手段17で画像補正
処理が必要と判断された場合には、撮像素子7から出力
される画像信号に対し、前記ヒストグラムの輝度分布が
均一化するように画像処理補正をするために必要なパラ
メータを求める。
【0030】これらの比較手段16、判別手段17、補
正手段18は、後述するシステム制御回路32で実行さ
れるプログラムにより構成される手段であり、このプロ
グラムは、使用者が所定の操作を行うことによって読み
出されて実行される。補正手段18によって求められた
パラメータはこれ以降、撮像素子7から読み出される画
像データ全てに対する画像補正のパラメータとして使用
され、補正処理された画像データはメモリカードなどの
記録手段(以下、メモリカードという)50に記録され
る。
【0031】次に、電子カメラ1の全体構成について図
2を参照しながら説明する。図2は図1の電子カメラ1
の全体構成を示すブロック図である。
【0032】電子カメラ1は、図2に示すように、撮像
素子7からの出力信号に対しガンマ補正などのカメラ信
号処理を行うプロセス回路8、プロセス回路8のアナロ
グ出力をデジタル信号化するA/D変換器9、適応離散
コサイン変換(ADCT)などにより画像データの圧縮
を行う圧縮回路10、圧縮回路10により圧縮した画像
データと圧縮回路10をバイパスした画像データ(非圧
縮データ)との伝送を切り換える切換スイッチ(SW)
11、バッファメモリ12を備える。バッファメモリ1
2は画像データ(映像信号)を一時記憶し、メモリ制御
回路13により前記信号を所望の速度で読み出すことが
可能である。
【0033】メモリ制御回路13は、A/D変換器9、
画像圧縮回路10、切換スイッチ11およびバッファメ
モリ12を制御する。画像データを圧縮する場合は圧縮
回路10からの圧縮画像データが、圧縮しない場合はA
/D変換器9から出力される画像データが、メモリ制御
回路13の制御下でバッファメモリ12に書き込まれ
る。
【0034】バッファメモリ12に書き込まれた画像デ
ータは、インターフェース回路(I/F)14を介して
メモリカード50または外部機器に転送される。インタ
ーフェース回路14は、メモリカード50等のカメラ本
体から着脱可能な記憶メディアを、カメラ本体と電気的
または機械的に接続を行うカメラ本体側のコネクタ接続
装置15と接続されている。メモリカード50は、電子
カメラ1から撮影された情報データをコネクタ接続装置
15を介して内部のICメモリまたは磁気記録ディスク
などに記録するための記録メディアである。メモリカー
ド50の記録領域には、管理データ領域51と情報デー
タ領域52とがあり、ここに記憶される情報に対して
は、メモリカード側のインターフェース53およびコネ
クタ54を介して外部から読み書きが可能である。イン
ターフェース53は、CPU、MPUなどの制御回路、
ROM、EEPROMなどの不揮発性メモリ、およびR
AMなどから構成され、所定のプログラムに基づいてメ
モリカード50の制御を行う。
【0035】また、インターフェース回路14は、外部
機器をカメラ本体と電気的または機械的に接続を行うカ
メラ本体側のコネクタ33と接続されている。このコネ
クタ33には、例えば外部ストロボなどが接続される。
【0036】また、上記シャッタの先幕6aおよびシャ
ッタの後幕6bを所定タイミングで駆動制御するシャッ
タ制御手段20、ミラー4を駆動制御するミラー駆動手
段21、絞り3を駆動制御する絞り制御手段22、撮影
レンズ2を合焦状態へと駆動制御するレンズ移動手段2
3、被写体までの焦点距離を測定する焦点検出手段2
4、被写体の明るさを測定する測光手段25、電源制御
回路26、および電源部27が設けられている。
【0037】ここで、焦点検出手段24は、後述するフ
ァインダ内表示装置28によって映し出されるファイン
ダー視野内の予め決められた複数の測距フレームと対応
し、複数領域の焦点検出を行うことが可能なラインセン
サーなどから構成される。測光手段25は、ファインダ
ー視野内の予め決められた複数の領域を測光するフォト
ダイオードおよび測光回路などから構成される。電源部
27は、電池、DC−DCコンバータ、通電するブロッ
クを切り換えるスイッチなどから構成されており、電源
制御回路26によって制御される。電源制御回路26は
電池装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、
検出結果およびシステム制御回路32の指示に基づいて
電源部27を制御する。
【0038】さらに、ファインダ内表示装置28、情報
表示装置29、メモリ30、画像表示装置31、および
スイッチ群35が設けられている。ファインダ内表示装
置28は、ファインダ視野内に予め決められた複数の測
距フレームの何れの検出ポイントで合焦検出を行ったか
を表示するためのであり、例えばLEDなどからの光源
をフォーカシングスクリーン上に投光する光学部材など
から構成される。情報表示装置29は、カメラ動作状態
や各種撮影モードや記録状態などを表示する表示装置で
ある。メモリ30は、システム制御回路32の撮影動作
用定数、変数などを記憶する制御用メモリである。画像
表示装置31は、撮影記録された画像の他、各種情報を
表示するための表示装置であり、情報表示装置29と画
像表示装置31は一つの表示装置を兼用しても構わな
い。
【0039】スイッチ群35は、システム制御回路32
の各種の動作指示の入力をするためのスイッチ群であ
る。スイッチ群35には、例えば、メインスイッチ4
0、測距測光スイッチ42、記録スイッチ43が設けら
れている。メインスイッチ40は、カメラの主動作をオ
ン、オフするためのスイッチである、。測距測光スイッ
チ42は、レリーズボタン41の第1ストロークで閉成
され、焦点検出手段24および測光手段25により測距
および測光を行い、その後レンズ移動手段23により撮
影レンズ2を合焦状態とすることを指示するためのスイ
ッチである。記録スイッチ43は、レリーズボタン41
の第2ストロークで閉成され、ミラー駆動手段21およ
び絞り制御手段22によりミラー4と絞り3を撮影可能
状態へと駆動制御し、さらにシャッタ制御手段20を介
してシャッタの先幕6a、後幕6bを開閉制御させ、撮
像素子7から撮影画像の取り込みを行い、各種の画像処
理を行った後メモリカード50等への記録を指示するた
めのスイッチである。
【0040】また、情報表示装置29または画像表示装
置31と連動して、モードの選択や設定を行う各種情報
選択設定スイッチ44〜49が設けられている。これら
のスイッチは、例えば1枚または1組の撮影を行うシン
グル(S)モード、連続して複数枚または複数組の撮影
を行う連続(C)モード、セルフタイマ撮影モードを選
択するモード、画像の記録枚数、フレーム記録/フィー
ルド記録の区別、アスペクト比、画素構成、圧縮方式、
圧縮率等の画像記録方式を選択する画像モード、消去モ
ードを選択する消去モード、消去の実行を指示する消去
スイッチ、補正プログラムを開始するスイッチなどとし
て機能する。
【0041】システム制御回路32は、上記スイッチ群
35の指示、カメラ本体に装着されている記録媒体の種
類および該記録媒体の状態(残り記憶容量など)検出、
その他上述したカメラ本体の検出装置に応じてカメラ全
体の制御を行う回路である。例えば、焦点検出手段24
の測距結果に従いレンズ移動手段23により撮影レンズ
2のフォーカシングレンズを駆動して撮影レンズ2を合
焦状態に制御する。さらに、システム制御回路32は測
光手段25の測光結果により最適露光量になるようにシ
ャッタ駆動手段20、絞り制御手段22を介してシャッ
タ6の開放時間、および絞り3の開口量を決定するなど
の制御を行う。
【0042】次に、上記比較手段16(システム制御回
路32)により作成されるヒストグラムについて図3お
よび図4を参照しながら説明する。図3(a)は基準被
写体像を示す図、図3(b)は図3(a)の基準被写体
全体に対する輝度分布を示すヒストグラム図、図4
(a)は図3(a)の基準被写体像を撮像素子7で撮像
して取り込んだ画像データの一例を示す図、図4(b)
は図4(a)の画像データ全体に対する輝度分布を示す
ヒストグラムである。ここで、各図のヒストグラムにお
いては、横軸が輝度(明るさ)の度合いを表し、左寄り
では暗く、右寄りでは明るい画像となる。また、縦軸は
画素数を表す。
【0043】図3(a)に示す被写体像は、コントラス
トがない被写体像であり、これを基準被写体として撮影
を行った場合、シャッタの露光むらやジャンプ現象発生
がなければ、撮像素子7で受光される輝度の分布を表す
ヒストグラムを作成すれば、図3(b)に示すように、
一定の輝度値に分布が集中する形になる。
【0044】これに対し、同じ基準被写体像(図3
(a))を撮影し、シャッタの露光むらが発生した場
合、撮像素子7で撮像して取り込まれた撮影画像データ
は、例えば図4(a)に示すような画面の上側から下側
に掛けてコントラストが一定とならない画像データとな
る。この画像データに基づき、輝度の分布を表すヒスト
グラムを作成すると、図4(b)に示すような、輝度値
の分布が分散する形になる。
【0045】従って、ユーザは図3(a)に示すような
例えば壁や白紙といったコントラストのない被写体像を
適時に取り込むことで、露光むらやジャンプ現象の補正
処理に必要なパラメータをカメラ内で演算して生成する
ことができる。そして、この生成されたパラメータはメ
モリ30に記憶され、このパラメータは以降の撮影にお
いて使用される。
【0046】また、一般的に、縦走りフォーカルプレー
ンシャッタの場合、露光むらやジャンプ現象について
は、図4(a)のように縦方向での輝度むらが発生する
ので、画像データ全体のヒストグラムを作成せずとも、
縦方向の所定列のみの輝度情報に基づきヒストグラムを
作成してもよい。
【0047】次に、電子カメラ1の補正プログラムによ
る動作について図5および図6を参照しながら説明す
る。図5および図6は図1の電子カメラの補正プログラ
ムによる動作を示すフローチャートである。
【0048】ここで、補正プログラムは、上述した比較
手段16、判別手段17、補正手段18を構成するもの
であり、スイッチ群35の対応するスイッチがユーザに
より操作されると、システム制御回路32により実行さ
れる。
【0049】ユーザの所定操作に基づき、通常の撮影シ
ーケンスからサブルーチンにより本補正プログラムが開
始されると、図5に示すように、ますステップS101
において、フラグや制御変数などの初期化を行い、スタ
ンバイ状態とする。そして、ステップS102におい
て、レリーズボタン41が半押しされて測距測光スイッ
チ42がオンするのを待ち、測距測光スイッチ42がオ
ンすると、ステップS103で、測光手段25の出力を
用いた測光演算を行い、シャッタ時間を決定する。
【0050】次いで、ステップS104に進み、レリー
ズボタン41の全押しによる記録スイッチ43がオンし
たか否かを判定し、記録スイッチ43がオンしていない
ときには、上記ステップS102に戻る。記録スイッチ
42がオンすると、ステップS105に進み、ミラー駆
動手段21内のミラー緊定マグネットのコイルに通電
し、ミラー4をアップ動作させる。続いて、ステップS
106で、絞り制御手段22を通じて絞り3を所定位置
まで絞り込む。そして、ステップS107において、撮
像素子7の電荷クリア動作を行い、ステップS108
で、撮像素子7の電荷蓄積を開始する。
【0051】次いで、ステップS109に進み、シャッ
タ制御手段20内の先幕用シャッタ緊定マグネットのコ
イルへ通電し、シャッタを開く。続いて、ステップS1
10で、撮像素子での露光を行い、そして、ステップS
111で、後幕用シャッタ緊定マグネットのコイルへ通
電し、シャッタを閉じる。これにより、撮像素子7への
撮影光が遮光される。
【0052】次いで、図6に示すステップS112にお
いて、絞り3を開放へ復帰し、続くステップS113
で、ミラーダウンを行う。そして、ステップS114
で、撮像素子7の電荷蓄積を終了する。次いで、ステッ
プS115で、撮像素子7から電荷信号を読み出し、プ
ロセス回路8、A/D変換器9、メモリ制御回路13を
介して、システム制御回路32に入力する。そして、ス
テップS116において、読み出された所定画素毎の輝
度情報から、輝度レベルの分布のヒストグラムを作成す
る。
【0053】次いで、ステップS117において、上記
作成されたヒストグラムに基づき、露光むらやジャンプ
現象などに対応するための補正が必要であるか否かを判
定する。ここで、輝度分布が所定値を超えていると、露
光むらなどが有り、補正が必要であると判定される。こ
の場合には、ステップS118で、撮影画像信号に対し
て画像処理による補正を行うための補正量のパラメータ
を算出し、続くステップS119で、算出されたパラメ
ータをメモリ30に記憶し、本処理を抜ける。ここで、
算出されるパラメータは、ヒストグラムの輝度分布が均
一化するように画像処理補正をするために必要なパラメ
ータである。
【0054】これに対し、輝度分布が所定値以下である
と、露光むらなどはなく、露光むらやジャンプ現象など
に対応するための補正は必要ないと判定される。この場
合、上記ステップS118およびステップS119をス
キップして本処理を抜ける。
【0055】このように、本実施の形態では、撮像素子
7からの輝度情報に基づきシャッタの幕走行の不安定要
因が原因で発生する露光むらやジャンプ現象を検出する
ことができ、露光むらやジャンプ現象が検出された場
合、輝度分布のヒストグラムに基づき算出された補正パ
ラメータが以降、撮像素子7から読み出される画像デー
タ全てに対する画像補正のパラメータとして使用される
ので、露光むらやジャンプ現象に対応した補正を行うこ
とができる。その結果、メカニカルシャッタのばらつき
により露光むらやジャンプ現象が発生した撮影画像デー
タであっても、記録画像データは適正な露光レベルに補
正された画像データとすることが可能となる。また、露
光むらやジャンプ現象を新たな部品などを追加すること
なく検出することが可能となるので、検出部を搭載する
ためのスペースや、製造コスト増加を抑止することがで
きる。
【0056】また、本実施の形態では、ユーザが必要と
思われるときに所定操作を行うことで、補正プログラム
を適時に実行させることが可能であるが、例えば撮影回
数が所定回数に達したときに、ユーザに補正プログラム
の実行を促すメッセージを表示するようにしてもよい。
【0057】また、露光時間(シャッタ秒時)の条件に
よっては、露光むらやジャンプ現象の度合いが異なって
きてしまうため、露光時間毎に異なる画像補正のパラメ
ータを持つことによって、さらに正確な補正を行うこと
が可能となる。このような場合、例えば、所定回数およ
び所定の露光時間の条件を予め設定しておくことによっ
て、一度の露光補正操作で連続的に露光時間を異ならせ
た撮影を自動的に行うようにしてもよい。
【0058】また、補正プログラムによって得られたパ
ラメータを用いて画像補正を行うか否かをユーザに選択
させるようにしてもよい。
【0059】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図7ないし図9を参照しながら説明す
る。図7は本発明の実施の第2形態に係る電子カメラの
主要部構成を模式的に示す図、図8および図9は図7の
電子カメラの補正プログラムによる動作を示すフローチ
ャートである。
【0060】本実施の形態においては、図7に示すよう
に、撮影レンズ2、絞り3、ミラー4、ファインダー光
学系5、シャッタを構成する先幕6aおよび後幕6b、
アパチャ6c、撮像素子7が設けられている。また、電
子カメラ1は、比較手段16と、判別手段17と、警告
手段19とを備える。比較手段16は、撮像素子7から
読み出された所定画素に蓄積された電荷量すなわち輝度
レベル差を比較するための輝度分布のヒストグラムを作
成する。例えば一般的な縦走りフォーカルプレーンシャ
ッタの場合には、撮像素子7の所定縦方向に配列された
画素における輝度レベルの分布のヒストグラムを作成す
る。
【0061】判別手段17は、比較手段16で作成され
たヒストグラムの分布データに基づき例えば標準偏差を
求め、予め設定された所定基準の標準偏差と比較するこ
とによって画像処理補正を行うか否かを判別する。
【0062】警告手段19は、判別手段17によって所
定基準値以上と判別された場合には、情報表示装置29
に露光むらやジャンプ現象の発生の旨を示すメッセージ
の表示を行い、または発音体等を用いて警告音を鳴らす
ことによって、使用者に対し、露光むらやジャンプ現象
の発生を警告する。
【0063】本電子カメラ1の全体構成は、上述の実施
の第1形態と同じであり、その説明は省略する。
【0064】次に、本電子カメラにおける補正プログラ
ムによる動作について図8および図9を参照しながら説
明する。
【0065】ここで、補正プログラムは、上述した比較
手段16、判別手段17、警告手段19を構成するもの
であり、スイッチ群35の対応するスイッチがユーザに
より操作されると、システム制御回路32により実行さ
れる。
【0066】ユーザの所定操作に基づき、通常の撮影シ
ーケンスからサブルーチンにより本補正プログラムが開
始されると、図8に示すように、ますステップS201
において、フラグや制御変数などの初期化を行い、スタ
ンバイ状態とする。そして、ステップS202におい
て、レリーズボタン41が半押しされて測距測光スイッ
チ42がオンするのを待ち、測距測光スイッチ42がオ
ンすると、ステップS203で、測光手段25の出力を
用いた測光演算を行い、シャッタ時間を決定する。
【0067】次いで、ステップS204に進み、レリー
ズボタン41の全押しによる記録スイッチ43がオンし
たか否かを判定し、記録スイッチ43がオンしていない
ときには、上記ステップS202に戻る。記録スイッチ
42がオンすると、ステップS205に進み、ミラー駆
動手段21内のミラー緊定マグネットのコイルに通電
し、ミラー4をアップ動作させる。続いて、ステップS
206で、絞り制御手段22を通じて絞り3を所定位置
まで絞り込む。そして、ステップS207において、撮
像素子7の電荷クリア動作を行い、ステップS208
で、撮像素子7の電荷蓄積を開始する。
【0068】次いで、ステップS209に進み、シャッ
タ制御手段20内の先幕用シャッタ緊定マグネットのコ
イルへ通電し、シャッタを開く。続いて、ステップS2
10で、撮像素子での露光を行い、そして、ステップS
211で、後幕用シャッタ緊定マグネットのコイルへ通
電し、シャッタを閉じる。これにより、撮像素子7への
撮影光が遮光される。
【0069】次いで、図9に示すステップS212にお
いて、絞り3を開放へ復帰し、続くステップS213
で、ミラーダウンを行う。そして、ステップS214
で、撮像素子7の電荷蓄積を終了する。次いで、ステッ
プS215で、撮像素子7から電荷信号を読み出し、プ
ロセス回路8、A/D変換器9、メモリ制御回路13を
介して、システム制御回路32に入力する。そして、ス
テップS216において、読み出された所定画素毎の輝
度情報から、輝度レベルの分布のヒストグラムを作成す
る。
【0070】次いで、ステップS217において、上記
作成されたヒストグラムに基づき、輝度分布が所定値以
上であるか否かを判定する。ここで、輝度分布が所定値
以上であるときには、撮影時に露光むらなどが発生する
ので、ステップS218において、撮影時に露光むらな
どが発生することを、情報表示手段29や画像表示装置
31による表示または発音体装置(図示せず)からの警
告音を発生などによってユーザに警告する。そして、本
処理を抜ける。一連の処理を終えたならば、補正プログ
ラムルーチンを終了する。
【0071】これに対し、上記輝度分布が所定値未満で
あるときには、ステップS218をスキップして本処理
を抜ける。
【0072】このように、本実施の形態では、環境変
化、経年変化などによって発生するシャッタ固有の機械
的ばらつきに起因する露光むらの発生やジャンプ現象の
発生を検出し、この露光むらやジャンプ現象の発生をユ
ーザに警告することができる。
【0073】また、本実施の形態と上述の実施の第1形
態とを組み合わせて構成することも可能である。この場
合、露光むらやジャンプ現象の発生をユーザに警告する
とともに、露光むらやジャンプ現象に対応した補正を行
うことが可能になる。
【0074】(実施の第3形態)次に、本発明の実施の
第3形態について図10を参照しながら説明する。図1
0は本発明の実施の第3形態に係る電子カメラのシャッ
タのスリット走行状態を示す図であり、同図(a)はシ
ャッタの先幕6aと後幕6bで形成されるスリット幅S
を示す図、同図(b),(c),(d)は、それぞれ撮
像画面上部、中部、下部におけるスリット幅Sの変化の
状態を示す図である。
【0075】本実施の形態においては、図10(a)に
示すように、シャッタの先幕6aと後幕6bにより、幅
Sのスリットが形成される。そして、先幕6a、後幕6
bの走行に伴いスリットが上部から下部へ移動する間
に、図8(b)〜(d)に示すように、徐々にスリット
幅がS1〜S3へと広がっている。このように、撮影画
面の各位置でスリット幅が一定な状態でないと、露光む
らが発生する。
【0076】本実施の形態は、実施の第1形態と同様
に、ユーザが所定の操作を行うことによって補正プログ
ラムが読み出されて実行され、機械的にスリット走行し
ているシャッタの状態で、撮像素子の蓄積開始および蓄
積停止のタイミングを制御して撮影を行わせる、いわゆ
る電子シャッタ撮影を行うものである。電子シャッタに
よる露光制御は回路構成によってかなり高速な秒時で行
うことが可能である。そこで、本実施の形態において
は、機械的シャッタを敢えてスリット走行となるように
制御を行い、電子シャッタの撮影タイミングを少しずつ
変更しながら複数回撮影を繰り返す。これにより、撮影
画面の各位置におけるスリット幅S1、S2、S3を、
例えば撮影画面に対する縦方向の画素数で計数し、スリ
ットの撮影画面に対する位置を水平方向毎の画素ライン
番号によって検出することが可能となる。すなわち、撮
影画面の複数の所定位置におけるシャッタのスリット幅
から演算による露光むらの予測が可能となり、撮影画像
信号に対して画像処理による補正を行うための補正量の
パラメータも演算によって求めることが可能となる。
【0077】よって、撮像素子7からの輝度情報に基づ
きシャッタの幕走行の不安定要因が原因の露光むらを予
測することが可能となり、またこれにより求められた露
出パラメータをこれ以降撮像素子7から読み出される画
像データ全てに対する画像補正のパラメータとして使用
することによって、露光むらやジャンプ現象に対応した
補正を行うことが可能になる。
【0078】なお、本発明は、上述の実施形態の機能
(図5、図6、図8および図9に示すフローチャートを
含む)を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を装置に供給し、装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読出し実行することによっても、達成さ
れることはいうまでもない。
【0079】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0080】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディス
ク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,C
D−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリ
カード,ROM,DVD−ROMなどを用いることがで
きる。
【0081】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定被写体の均一な撮影光を、撮像素子の複数の所定セ
ンサ部における輝度値として検出し、撮像素子の複数の
所定センサ部にて検出された各輝度値を比較し、比較さ
れた各輝度値の差が所定基準値以内か否かを判別し、各
輝度値の差が基準値を超えていると判別された場合、各
輝度値の差が所定基準値以内となるようにするための補
正量を算出し、算出された補正量を用いて撮像素子の出
力信号を補正するので、環境変化、経年変化などによっ
て発生するシャッタ固有の機械的ばらつきに起因する露
光むらの発生やジャンプ現象の発生を検出し、この露光
むらやジャンプ現象に対応した補正を行うことができ
る。
【0083】また、本発明によれば、所定被写体の均一
な撮影光を、撮像素子の複数の所定センサ部における輝
度値として検出し、撮像素子の複数の所定センサ部にて
検出された各輝度値を比較し、比較された各輝度値の差
が所定基準値以内か否かを判別し、各輝度値の差が所定
基準値を超えていると判別された場合、露光むらなどの
発生の旨を示す警告を行うので、環境変化、経年変化な
どによって発生するシャッタ固有の機械的ばらつきに起
因する露光むらの発生やジャンプ現象の発生を検出し、
この露光むらやジャンプ現象の発生をユーザに警告する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る電子カメラの主
要部構成を模式的に示す図である。
【図2】図1の電子カメラ1の全体構成を示すブロック
図である。
【図3】(a)は基準被写体像を示す図、(b)は図3
(a)の基準被写体全体に対する輝度分布を示すヒスト
グラム図である。
【図4】(a)は図3(a)の基準被写体像を撮像素子
7で撮像して取り込んだ画像データの一例を示す図、
(b)は図4(a)の画像データ全体に対する輝度分布
を示すヒストグラムである。
【図5】図1の電子カメラの補正プログラムによる動作
を示すフローチャートである。
【図6】図1の電子カメラの補正プログラムによる動作
を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の第2形態に係る電子カメラの主
要部構成を模式的に示す図である。
【図8】図7の電子カメラの補正プログラムによる動作
を示すフローチャートである。
【図9】図7の電子カメラの補正プログラムによる動作
を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の第3形態に係る電子カメラの
シャッタのスリット走行状態を示す図であり、(a)は
シャッタの先幕6aと後幕6bで形成されるスリット幅
Sを示す図、(b),(c),(d)はそれぞれ撮像画
面上部、中部、下部におけるスリット幅Sの変化の状態
を示す図である。
【符号の説明】
1 電子カメラ 2 撮影レンズ 6a シャッタの先幕 6b シャッタの後幕 6c アパチャ 7 撮像素子 16 比較手段 17 判別手段 18 補正手段 19 警告手段 32 システム制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 101:00 Fターム(参考) 2H002 DB06 DB26 EB09 JA07 2H054 AA01 2H081 AA29 CC46 DD00 2H102 AA23 BB01 BB32 5C022 AA13 AB06 AC18 AC42 AC52 AC69

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像するための撮像素子と、前
    記撮像素子への撮影光が通過する開口部と、前記開口部
    を開閉可能に走行駆動する複数の羽根が設けられている
    シャッタ手段とを備える電子カメラにおいて、 所定被写体の均一な撮影光を、前記撮像素子の複数の所
    定センサ部における輝度値として検出し、前記撮像素子
    の複数の所定センサ部にて検出された各輝度値を比較す
    る比較手段と、 前記比較手段で比較された各輝度値の差が所定基準値以
    内か否かを判別する判別手段と、 前記判別手段によって前記各輝度値の差が前記所定基準
    値を超えていると判別された場合、前記各輝度値の差が
    前記所定基準値以内となるようにするための補正量を算
    出する補正量算出手段と、 前記算出された補正量を用いて前記撮像素子の出力信号
    を補正する補正手段とを有することを特徴とする電子カ
    メラ。
  2. 【請求項2】 前記判別手段によって前記各輝度値の差
    が前記所定基準値を超えていると判別された場合、露光
    むらなどの発生の旨を示す警告を行う警告手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】 前記警告手段は、露光むらなどの発生の
    旨を示すメッセージを表示する表示手段からなることを
    特徴とする請求項2記載の電子カメラ。
  4. 【請求項4】 前記警告手段は、露光むらなどの発生の
    旨を示す警告音を発生する発音手段からなることを特徴
    とする請求項2記載の電子カメラ。
  5. 【請求項5】 被写体を撮像し、その撮像信号を出力す
    る撮像素子と、前記撮像素子への撮影光が通過する開口
    部と、前記開口部を開閉可能に走行駆動する複数の羽根
    が設けられているシャッタ手段とを備える電子カメラに
    おいて、 所定被写体の均一な撮影光を、前記撮像素子の複数の所
    定センサ部における輝度値として検出し、前記撮像素子
    の複数の所定センサ部にて検出された各輝度値を比較す
    る比較手段と、 前記比較手段で比較された各輝度値の差が所定基準値以
    内か否かを判別する判別手段と、 前記判別手段によって前記各輝度値の差が前記所定基準
    値を超えていると判別された場合、露光むらなどの発生
    の旨を示す警告を行う警告手段とを有することを特徴と
    する電子カメラ。
  6. 【請求項6】 前記警告手段は、露光むらなどの発生の
    旨を示すメッセージを表示する表示手段からなることを
    特徴とする請求項5記載の電子カメラ。
  7. 【請求項7】 前記警告手段は、露光むらなどの発生の
    旨を示す警告音を発生する発音手段からなることを特徴
    とする請求項5記載の電子カメラ。
  8. 【請求項8】 被写体を撮像するための撮像素子と、前
    記撮像素子への撮影光が通過する開口部と、前記開口部
    を開閉可能に走行駆動する複数の羽根が設けられている
    シャッタ手段とを備える電子カメラの画像データ補正方
    法であって、 所定被写体の均一な撮影光を、前記撮像素子の複数の所
    定センサ部における輝度値として検出し、前記撮像素子
    の複数の所定センサ部にて検出された各輝度値を比較す
    る工程と、 前記比較された各輝度値の差が所定基準値以内か否かを
    判別する工程と、 前記各輝度値の差が前記所定基準値を超えていると判別
    された場合、前記各輝度値の差が前記所定基準値以内と
    なるようにするための補正量を算出する工程と、 前記算出された補正量を用いて前記撮像素子の出力信号
    を補正する工程とを有することを特徴とする電子カメラ
    の画像データ補正方法。
  9. 【請求項9】 被写体を撮像し、その撮像信号を出力す
    る撮像素子と、前記撮像素子への撮影光が通過する開口
    部と、前記開口部を開閉可能に走行駆動する複数の羽根
    が設けられているシャッタ手段とを備える電子カメラの
    警告方法であって、 所定被写体の均一な撮影光を、前記撮像素子の複数の所
    定センサ部における輝度値として検出し、前記撮像素子
    の複数の所定センサ部にて検出された各輝度値を比較す
    る工程と、 前記比較された各輝度値の差が所定基準値以内か否かを
    判別する工程と、 前記各輝度値の差が前記所定基準値を超えていると判別
    された場合、露光むらなどの発生の旨を示す警告を行う
    工程とを有することを特徴とする電子カメラの警告方
    法。
  10. 【請求項10】 被写体を撮像するための撮像素子と、
    前記撮像素子への撮影光が通過する開口部と、前記開口
    部を開閉可能に走行駆動する複数の羽根が設けられてい
    るシャッタ手段とを備える電子カメラにより実行される
    プログラムであって、 所定被写体の均一な撮影光を、前記撮像素子の複数の所
    定センサ部における輝度値として検出し、前記撮像素子
    の複数の所定センサ部にて検出された各輝度値を比較す
    るステップと、 前記比較された各輝度値の差が所定基準値以内か否かを
    判別するステップと、 前記各輝度値の差が前記所定基準値を超えていると判別
    された場合、前記各輝度値の差が前記所定基準値以内と
    なるようにするための補正量を算出するステップと、 前記算出された補正量を用いて前記撮像素子の出力信号
    を補正するステップとを有することを特徴とするプログ
    ラム。
  11. 【請求項11】 被写体を撮像し、その撮像信号を出力
    する撮像素子と、前記撮像素子への撮影光が通過する開
    口部と、前記開口部を開閉可能に走行駆動する複数の羽
    根が設けられているシャッタ手段とを備える電子カメラ
    により実行されるプログラムであって、 所定被写体の均一な撮影光を、前記撮像素子の複数の所
    定センサ部における輝度値として検出し、前記撮像素子
    の複数の所定センサ部にて検出された各輝度値を比較す
    るステップと、 前記比較された各輝度値の差が所定基準値以内か否かを
    判別するステップと、 前記各輝度値の差が前記所定基準値を超えていると判別
    された場合、露光むらなどの発生の旨を示す警告を行う
    ステップとを有することを特徴とするプログラム。
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