JP2003322902A - 撮像装置、及び輝度分布図表示方法 - Google Patents

撮像装置、及び輝度分布図表示方法

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JP2003322902A
JP2003322902A JP2002133271A JP2002133271A JP2003322902A JP 2003322902 A JP2003322902 A JP 2003322902A JP 2002133271 A JP2002133271 A JP 2002133271A JP 2002133271 A JP2002133271 A JP 2002133271A JP 2003322902 A JP2003322902 A JP 2003322902A
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Hisatsugu Suekane
久嗣 末兼
Hiroyuki Watabe
洋之 渡部
Masami Totsuka
雅実 戸塚
Takashi Fujii
貴史 藤井
Akira Yukitake
雪竹  晶
Hisashi Yokogawa
横川  恒
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、表示画面に表示される撮影画像の輝
度分布図と複数の測光範囲に対する測光値との対応関係
を明確にする撮像装置を提供することを目的とする。 【解決手段】電子的な撮影画像を出力する撮像手段(1
02)と、前記撮影画像から測光値を算出する測光手段
(118)と、前記撮影画像から輝度値の分布図を作成
する輝度分布図作成手段(114)と、前記輝度分布図
を表示する表示手段(112)を備え、前記表示手段
(112)は、前記輝度分布図の前記測光値に対応する
輝度値の近傍位置に、測光値を示す表示を行なう、よう
に構成した撮像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影画像の輝度分
布図を測光値表示させる機能をもつ撮像装置、及び輝度
分布図表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影する画像(以下、撮影画像とする)
を電気的に取り込み、取り込んだ画像をデジタルデータ
として例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)やスマ
ートメディア(登録商標)などの記録媒体に記録する撮
像装置の一つとして従来からデジタルカメラが知られて
いる。デジタルカメラは、CCD等の撮像素子により撮
影画像を電気的に取り込んで、その画像に変換処理を施
してデジタルデータにし、そのデジタル化された画像を
液晶などの表示部に表示するよう制御されるもので、こ
の制御は撮影の際のシャッター操作時だけでなく撮影モ
ードが撮影待機状態である場合においても行なわれてお
り、この撮影待機状態にあっては、撮影画像を逐次取り
込み、これを間引いた画像をスルー画像として表示部に
表示させている。さて、このようなデジタルカメラを用
いて被写体を撮影する場合においても、銀塩カメラのよ
うに、画角を決め、フォーカシングをし、絞りやシャッ
タースピードの調節による露出条件決定などの、各種設
定を行なうことは必要である。銀塩カメラにおける画角
の決定は、ファインダを除いて被写体がファインダ内に
収まるように銀塩カメラの向きを変えて決定する。しか
し、実際に撮影された画像(以下、実撮影画像とする)
はファインダから見える範囲よりも広い範囲の画像であ
ることが通常であり、また小さな覗き窓を持つファイン
ダを覗き込んで画角を正確に決定することに対して不慣
れな撮影者もいる。これに対して、デジタルカメラでは
大きな表示画面を持った表示部を利用でき、この表示画
面に表示された撮影画像の画角が実際の撮影によって取
り込まれる実撮影画像の画角となるので、どんな撮影者
でも容易に被写体の画角を決定することができるように
なる。
【0003】また、この表示画面を利用した露出条件決
定に際しては、通常はデジタルカメラの測光部により画
角内の特定範囲の測光が行なわれ、その測光結果に基づ
いて絞りやシャッタースピードの調節が行なわれる。撮
影時を例にとると、撮影前にCCDから取り込んだ特定
範囲の撮影信号に基づいて被写体の輝度値が算出されて
この値を測光値として設定する処理を測光部で行なう。
さらに、測光値や絞りやシャッタースピードなどの関係
を示したプログラム線図を基に、測光部で測光された特
定範囲の測光値に対する絞りやシャッタースピードの条
件が算出され、その条件になるようにデジタルカメラの
絞りやシャッタースピードが自動で調節される。上記特
定範囲は変更も可能であり、特定範囲を狭くしてポイン
ト的に測光させるスポット測光や、画角内の複数の範囲
を測光して、各範囲の輝度値から算出した測光値を保持
し、保持した測光値の平均を基準とするマルチ測光など
も行なわれる。このような機能を有することで、撮影時
に常に実撮影画像の適正露出が得られるようにデジタル
カメラは調節されている。しかし一方で、予想外の撮影
環境のため適正露出が得られなかったり、撮影者全ての
好みに応じた適正露出を得ることは困難であったりする
ため、デジタルカメラには撮影者が露出条件を調節でき
る機能も有しているのが一般的である。そして、その露
出条件の調節の目安として、公開特許公報(特開200
1−245204公報)に記載されているように、表示
画面内に表示された撮影画像に対して、その撮影画像の
輝度情報を露出条件の調節値に応じて色分けした輝度分
布図を、重ね合わせて表示させるものも公知の技術であ
る。すなわち、この公開特許公報には、表示画面内に表
示された撮影画像の各画素の輝度値を算出して、その算
出された輝度値毎に画素数の統計(カウント数)をと
り、その統計結果である輝度分布図を表示画面の撮影画
像に重ねて表示し、さらに、この輝度分布図を輝度値別
に色分けして表示したり、撮影者による露出条件の調節
が限界に達している時にこの輝度分布図を色づけしたり
するなどの、輝度分布図の表示例が示されている。この
輝度分布図を利用すれば、撮影画像が全体的に明るすぎ
たり暗すぎたりした場合であっても一見して適切な露出
条件に調節することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記輝度分布図による
表示は、画面全体の輝度が一目で分かるという特徴があ
る。しかし、輝度分布図で単一の山(ピーク)から構成
されるような被写体の場合は、その山を適当な輝度の位
置にあることを確認して撮影すればよい。適当な輝度の
位置になければ露出補正してずらして撮影すればよい。
しかし、画面内に輝度差の激しい被写体、例えば、主要
被写体以外に太陽とその日陰があるような場合は、複数
の山谷のある複雑な分布図が表示されることになる。こ
のような分布図が表示された場合に、この分布図から露
出が的確か否かを判断するのは容易ではない。
【0005】一方、前記した測光例えばスポット測光を
用いると、選択された画面の特定領域の輝度値が表示さ
れ、画面の特定領域の輝度値が直接分かる。しかし画面
内の複数領域の輝度値を測定するためには繁雑な操作が
必要であった。そこで本発明は、両者の特徴を生かして
的確な露出条件の判断ができるような撮像装置及び輝度
分布図表示方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下のように構成する。すなわち本発明の態
様の一つは、電子的な撮影画像を出力する撮像手段と、
前記撮影画像から測光値を算出する測光手段と、前記撮
影画像から輝度値の分布図を作成する輝度分布図作成手
段と、前記輝度分布図を表示する表示手段と、を備え、
前記表示手段は、前記輝度分布図の前記測光値に対応す
る輝度値の近傍位置に、測光値を示す表示を行なうよう
に構成する。
【0007】なお、前記輝度分布図作成手段は、前記輝
度分布図の輝度値に関する軸を対数軸で作成してもよ
い。このように構成することによって、輝度分布図と測
光範囲の輝度値との対応がとれるようになる。
【0008】また、前記表示手段は、前記測光値を示す
表示として、前記測光手段により複数ポイント測光され
た測光値を、それぞれ対応する輝度値の位置に表示する
ようにしてもよい。このように構成することによって、
輝度分布図と複数の測光範囲の輝度値との対応がとれる
ようになる。
【0009】また、前記表示手段に、前記測光値を示す
表示を行なうか否かを制御する表示制御手段を備え、測
光値を示す表示を行なわない場合には、前記輝度分布図
作成手段は、前記輝度分布図の輝度値に関する軸をリニ
ア軸で作成するようにしてもよい。
【0010】このように構成することによって、測光値
表示の表示または非表示を選択的に行なうことが可能と
なり、非表示の場合には輝度分布図の輝度値に関する軸
がリニア軸で作成できるようになる。また、前記表示手
段は、前記輝度分布図の輝度値に関する軸に沿って測光
値表示用の軸を表示し、前記測光値表示用の軸に対応し
て前記複数の測光値を表示する、ように構成してもよ
い。
【0011】このように構成することによって、輝度分
布図と複数の測光範囲の輝度値との対応がより明確にな
る。また、前記輝度分布図作成手段は、階調変換処理が
施された撮影画像に対して当該階調変換をキャンセルす
るような変換手段を有するように構成してもよい。
【0012】このように構成することによって撮影画像
に施された階調変換処理がキャンセルされる。また、本
発明の他の態様の一つは、撮像手段から出力された撮像
画像に基づき、輝度軸を対数化した輝度分布図を作成
し、前記撮影画像から測光値を算出し、前記作成された
輝度分布図とともに、算出された測光値を、前記輝度分
布図の輝度に対応する近傍位置に表示するような方法を
とる。
【0013】このような方法によって、輝度分布図と測
光範囲の輝度値との対応がとれるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
となるデジタルカメラについて、図面を参照しながら詳
細に説明する。図1は、当該デジタルカメラのブロック
構成の一例を示した図である。図中の100は光学レン
ズで構成されるLensである。この光軸上にはCCD
102が構成され、CCD102の露光時間は露光時間
設定部104の設定に基づいて調節される。Lens1
00を通して入力される被写体の画像信号がCCD10
2で電気信号に変換されると、その被写体画像は、CD
S/ADC部106において、ゲイン調整や、ノイズ低
減処理や、デジタル画像データへの変換処理などが施さ
れる。CDS/ADC部106から出力されるデジタル
画像データ、例えば撮影待機状態時はCCD102から
間引き読み出しがされたスルー画像は、画像処理回路1
08に出力され、階調変換処理や表示のためのリサイズ
処理、輝度データ抽出処理等が施される。階調変換処理
は、Dレンジ幅の狭いCCD特性を補うために輝度特性
を補正するための処理である。110は、画像処理回路
108で処理されるリサイズされたデジタル画像データ
をLCDなどのモニタからなる表示部112に表示する
ために一時記憶する表示メモリである。また、ヒストグ
ラム処理部114では画像処理回路108で処理される
デジタル画像データの輝度データを基に輝度分布図を作
成し、EV変換部116では、ヒストグラム処理部11
4で得られる輝度分布図に対して、画像処理回路108
の階調変換をキャンセルするために逆階調変換および対
数変換を行なうEV値変換の処理をし、EV値変換処理
により得られたEV値対応輝度分布図が表示部112に
表示される。118は、CDS/ADC部106から出
力されるデジタル画像データから測光値を算出する測光
値算出部である。120は、例えばシャッターの開閉や
表示部112に対する表示モード選択などの各種操作に
よりCPU122に指示を与える操作部である。平均値
計算部124は、CPU122の指示に基づいて、測光
値算出部118から得られる測光値を保持したり、保持
した全ての測光値から測光値の平均値を計算する。CP
U122はこの計算結果を基に露光時間設定部104を
設定する。測光値表示部125は表示部112に対し
て、例えば保持する全ての測光値を示すなどのマルチ測
光バーを表示させたりする。CPU122は、中央演算
装置であり、図示しないメモリからカメラプログラムを
読み込んで実行することでデジタルカメラの全体の動作
を制御する。
【0015】図2は、上記ブロック構成をとるデジタル
カメラの撮影待機状態時における動作フローの一例であ
る。以下の処理は、CPU122がカメラプログラムを
読み込んで実行することで実現される。デジタルカメラ
の表示部112に被写体のスルー画像が表示されている
撮影待機状態時において(S200)、操作部120か
らの操作指示に基づいてCPU122から実行される、
平均計算部124での測光値の平均計算や、EV値の変
更等、による露光時間設定部104の設定に基づいて露
光時間調整がCCD102に対して施されると(S20
2)、その設定に基づいてCCD102から被写体画像
が間引き読み出しされ(S204)、間引き読み出しさ
れた被写体画像(スルー画像)はCDS/ADC部10
6にてゲイン調整等され、さらに画像処理回路108に
おいてRGB変換や階調変換などの処理が施され、これ
らの変換処理によって作成されたスルー画像が表示メモ
リ110に格納される(S206)。また、画像処理回
路108で処理されたスルー画像の輝度データを基に、
このスルー画像の輝度分布図、例えば輝度値とこれに対
応する画素数との関係を示したものが、ヒストグラム処
理部114で作成されて、さらに、この輝度分布図はE
V変換部116で対数変換及び逆階調変換される(S2
08)。EV変換部116で変換された輝度分布図及び
測光値表示部125から出力されるマルチ測光用のバー
が表示メモリ110に格納されたスルー画像と共に表示
部112に表示される(S210)。表示部112に表
示されたスルー画像、輝度分布図、及びマルチ測光用の
バーとの比較が撮影者によりなされる。そして、撮影者
による操作部120に一部であるシャッターボタンの押
下が判断される(S212)。押下されれば撮影が実行
される。押下されなければ、S202に戻り、再度露光
からスルー画像及びヒストグラムの表示までの一連の処
理が繰り返される。
【0016】なお、ステップS208において、画像処
理回路108で処理されたスルー画像の輝度分布図がヒ
ストグラム処理部114で作成された後、EV変換部1
16でEV変換されているが、操作部120により表示
部112に対してマルチ測光バーを非表示とする操作指
示があると、EV変換部116はEV変換を行なわずに
輝度分布図を表示部112に出力する。
【0017】また、ステップS208において、画像処
理回路108で処理されたスルー画像の輝度分布図がヒ
ストグラム処理部114で作成された後、EV変換部1
16でEV変換を行なわずに輝度分布図を表示部112
に表示させ、代わりに、階調変換カーブに基づくマルチ
測光バーを測光値表示部125から表示部112に表示
させるようにしてもよい。この場合、図1における測光
値表示部125は階調変換カーブに基づくマルチ測光バ
ーを生成するものとする。
【0018】以下、図3に従ってEV変換について説明
する。なお、以下の説明については、輝度値を0から2
55までの値からなる256レベルを例として説明す
る。図3は、本例のデジタルカメラにおいてヒストグラ
ム処理部114から出力されるデジタル画像データを対
象として、0から255の256レベルで示される輝度
値を測光の単位であるEV値に変換する関係を示したグ
ラフである。具体的には、前記階調変換カーブの逆カー
ブによる変換と、EV換算のための対数変換との2つの
変換がなされた合計のカーブである。図は、このデジタ
ル画像データ内の複数エリアから求めた平均測光値であ
るマルチ測光原点(図におけるEV値の原点(0点))
と撮影目標(露光の基準)とする輝度値(本例において
は値128とする)とで原点合わせがされ、この原点を
基準に0から255までの輝度値に対応するEV値の関
係を示している。このグラフは、横軸の値0から値25
5までの輝度値と、縦軸の−3から+3までの値(本例
においてマルチ測光バーに表示する目盛り)を示したE
V値とで示され、本例のデジタルカメラにおいては、輝
度値とEV値との関係は図に示すように原点付近ではリ
ニアであるが原点から遠ざかるにつれて変化量が大きく
なる対数グラフとなる。
【0019】図4から図9は、輝度分布図とマルチ測光
バーを対応させる表示方法の例である。図4は、ヒスト
グラム処理部114で作成され、EV変換されていない
輝度分布図を、横軸を輝度値、縦軸を当該輝度値に該当
する画素数で表し、この輝度分布図の下方に図3に輝度
値との対応関係が示されるようなEV値で示されるマル
チ測光バーを並べて表示した図である。この図のよう
に、輝度値の値128とEV値の値0とが原点合わせさ
れ、輝度分布図に示される輝度値の刻みが等間隔で示さ
れるのに対して、マルチ測光バーの単位であるEV値は
値0から遠ざかるにつれて刻みが細かい間隔となってい
くのが分かる。
【0020】図5は、図3に示したグラフを基に、図4
に示すマルチ測光バーのEV値の刻みが等間隔になるよ
うな輝度値の対数変換を含むEV変換をした場合の一例
である。図の輝度分布図は、ヒストグラム処理部114
で作成される輝度分布図の各輝度値に対応する画素数を
固定しつつ輝度値の刻み間隔のみを図3に示したグラフ
に基づきEV変換部116で変換させたもので、EV値
の刻みが等間隔となるマルチ測光バーを測光値表示部1
25から輝度値の値128とEV値の値0との原点合わ
せされて表示部112に表示する例で、等間隔に表示さ
れていた輝度値の刻み間隔はEV値が0に近づくほど細
かくなり0から遠ざかるにつれて粗くなる。
【0021】図6は、図5に示した輝度分布図の各輝度
値の刻み間隔を均一化した図である。図6では、図5に
おいて表されるEV値の値が0付近にある輝度値に該当
する画素数をEV値の示す所定の刻み間隔ごとに平均化
され、EV値の値が0から遠い部分にある輝度値に該当
する画素数がEV値の示す所定の刻み間隔と対応するよ
うに補間され、輝度分布図がマルチ測光バーの示す所定
刻みの間隔のEV値に対応した滑らかな表示となる。
【0022】なお、この処理はEV変換部116におい
て行なうことができる。図7は、図4で棒グラフで表示
された輝度分布図を、なめらかなカーブに変換して表示
したものである。輝度値軸の間隔やEV値の刻み間隔等
は、図4と同じである。なめらかなカーブへの変換は、
EV変換部で行なわれる。図4の棒グラフ表示に比べ
て、煩雑さがなくなるのでデジタルカメラの背面に備え
られた小さな表示部に表示するのに適している。
【0023】図8は、図4の輝度分布図をEV変換で図
5の輝度分布図に変換したと同様に、図7の輝度分布図
の輝度値をEV変換した図である。また、図から分かる
ように、図8の輝度分布図は、図7に比べて、輝度の中
央付近と周辺の高さの差が拡大される。図9は、上記図
8において元の輝度分布図の形状から大きく変形してし
まった輝度分布図の形状を、更に元の形状に近づけるよ
うな処理がされた輝度分布図の例である。具体的には、
図8の輝度分布図に対して、輝度値中央付近(128付
近)では画素数軸を縮小し、輝度値両端部(0または2
55)では画素数を拡大するような処理が行なわれて、
表示される。この処理はEV変換部116で行なわれ
る。
【0024】図9のような表示では、元の輝度分布図と
類似な分布形状が表示され、EV変換表示前後での形状
変化が少ないので、撮影者が戸惑うことを防止できる。
また、EV変換後の輝度分布図の形状をEV変換前の輝
度分布図の形状に近似させる方法は、上記説明した以外
にも各種行なうことができる。
【0025】続いて、本実施の形態の撮影待機状態時に
おけるデジタルカメラの表示部112の表示例を図10
に従って説明する。図10は、撮影待機状態時において
デジタルカメラの表示部112に表示されるスルー画像
の表示例を示している。図のように、人物Aを中心に、
砂浜B、海C、及び空Dを背景とする被写体が表示部1
12に表示されている。表示部112には、操作部12
0からの表示切替操作により、中心にターゲットマーク
G、その下に所定の大きさの輝度分布図H、上方に現在
の露出条件の設定値I、すなわち左から露出モード
(P、Pはプログラムを意味する)、絞り(F2.
8)、シャッタースピード(1/100)、及び露出補
正(0)、が表示される。この輝度分布図H内には、横
軸を輝度値とし縦軸を画素数とする輝度分布図をEV変
換した後の輝度分布図H1が示され、輝度分布図H1の
輝度値の値128とEV値0とが原点合わせされたマル
チ測光バーH2が並べて表示されている。また、マルチ
測光バーH2には、中心の原点H3の左右に等間隔に目
盛りが振られ、平均値計算部124に保持された複数の
測光値、本例では人物Aの服や砂浜Bや空D内の所定領
域で測光した測光値が、黒丸印で示され、現在のターゲ
ットマークG内の領域に対応するEV値が白三角印で示
されている。ヒストグラムH1は、白抜きで示す被写体
全体の輝度分布図に対して現在のターゲットマークG内
の領域の輝度分布図H4を黒で塗り潰して表示させてい
る。
【0026】なお、本実施の形態においては撮影目標と
する輝度値を128としているが、これに限定されるも
のではない。また、輝度分布図Hの表示レイアウトにつ
いて、大きさや形や配置は適宜設定してよく、輝度分布
図Hと共に表示されるスルー画像が余り隠れない程度の
大きさや形や配置であることが望ましい。
【0027】また、輝度分布図Hを半透明にしてスルー
画像と重ねて表示させてもよい。また、輝度分布図とス
ルー画像とが独立して表示されるような構成としてもよ
いし、輝度分布図のみ表示させる専用の表示部を別に設
けてもよい。また、操作部120から指示される切替操
作によって輝度分布図Hを表示させたり隠したりするこ
ともできる。
【0028】また、画像全体の輝度分布図とターゲット
マークG内の輝度分布図が見分けがつくように、色分け
や模様で区別させるなど、視覚的に認識できるような方
法を適宜とることができる。これまで説明してきたよう
に、本発明は、CPUが上記処理の内容に関する制御プ
ログラムデータをメモリから読み込み実行することで実
現される。従って、この制御プログラムや、この制御プ
ログラムを記憶した記憶媒体或いはプログラム製品も、
本発明に含まれる。また、当該制御プログラムデータは
デジタルカメラ内蔵メモリに予め記録させておく代わり
に、スマートメディア(登録商標)などの携帯型メモリ
カードからデジタルカメラの不揮発性内蔵メモリに記憶
されるようにしたり、ネットワーク通信を介してデジタ
ルカメラの不揮発性内蔵メモリに記憶されるようにした
りして、本発明と同等なデジタルカメラを構成させるよ
うにしてもよい。
【0029】また、本実施の形態においては、デジタル
カメラを例に取り上げているが、例えばビデオカメラな
どにおいて本発明を適用してもよい。以上述べたよう
に、本実施の形態においては、輝度分布図を図3の関係
に基づき変換処理することにより、輝度分布図とマルチ
測光バーとの対応関係を明確にし、撮影者による輝度分
布図と測光範囲の輝度値との比較に基づく露光補正を的
確に行なわせることが可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、輝
度分布図と測光値との対応関係が明確になり、輝度分布
図と測光値との比較に基づく露光補正を撮影者により的
確に行なわせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラのブロック構成の一例である。
【図2】デジタルカメラの撮影待機状態時における動作
フローの一例である。
【図3】輝度値とEV値との関係の一例を示したグラフ
である。
【図4】輝度値を基準軸として量子化表示された輝度分
布図とマルチ測光バーを並べて表示した例である。
【図5】図3に示したグラフを基に、図4に示す輝度値
の刻み間隔を変換した輝度分布図の一例である。
【図6】図5に示した輝度分布図の各輝度値の刻み間隔
を均一化した図である。
【図7】輝度値を基準軸として連続表示された輝度分布
図とマルチ測光バーを並べて表示した例である。
【図8】図3に示したグラフを基に、図7に示す輝度値
の刻み間隔を変換した輝度分布図の一例である。
【図9】図8に示した輝度分布図の形状を図7に示す輝
度分布図の形状に近似させた場合の例である。
【図10】本実施の形態の撮影待機状態時におけるデジ
タルカメラの表示部の表示例である。
【符号の説明】
100 Lens 102 CCD 104 露光時間設定部 106 CDS/ADC部 108 画像処理回路 110 表示メモリ 112 表示部 114 ヒストグラム処理部 116 EV変換部 118 測光値算出部 120 操作部 122 CPU 124 平均値計算部 125 測光値表示部
フロントページの続き (72)発明者 戸塚 雅実 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 藤井 貴史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 雪竹 晶 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 横川 恒 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H002 DB14 DB24 DB25 DB29 DB30 DB31 DB32 FB51 FB70 HA04 JA07 2H102 AA01 AA16 AA17 AA71 AB00 BA01 BA12 BA13 BB08 BB22 BB24 BB25 BB26 CA34 5C022 AA13 AB01 AC01 AC13 AC42

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子的な撮影画像を出力する撮像手段
    と、 前記撮影画像から測光値を算出する測光手段と、 前記撮影画像から輝度値の分布図を作成する輝度分布図
    作成手段と、 前記輝度分布図を表示する表示手段を備え、 前記表示手段は、前記輝度分布図の前記測光値に対応す
    る輝度値の近傍位置に、測光値を示す表示を行なう、 ことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記輝度分布図作成手段は、前記輝度分
    布図の輝度値に関する軸を対数軸で作成する、 ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は、前記測光値を示す表示
    として、前記測光手段により複数ポイント測光された測
    光値を、それぞれ対応する輝度値の位置に表示する、 ことを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段に、前記測光値を示す表示
    を行なうか否かを制御する表示制御手段を備え、 測光値を示す表示を行なわない場合には、前記輝度分布
    図作成手段は、前記輝度分布図の輝度値に関する軸をリ
    ニア軸で作成する、 ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、前記輝度分布図の輝度
    値に関する軸に沿って測光値表示用の軸を表示し、前記
    測光値表示用の軸に対応して前記複数の測光値を表示す
    る、 ことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記輝度分布図作成手段は、階調変換処
    理が施された撮影画像に対して当該階調変換をキャンセ
    ルするような変換手段を有する、 ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の
    撮像装置。
  7. 【請求項7】 撮像手段から出力された撮影画像に基づ
    き、輝度軸を対数化した輝度分布図を作成し、 前記撮影画像から測光値を算出し、 前記作成された輝度分布図とともに、算出された測光値
    を、該輝度分布図の輝度に対応する近傍位置に表示す
    る、 ことを特徴とする輝度分布図表示方法。
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