JP2008014930A - 固形分濃度測定装置、固形分濃度測定方法および固形分濃度調整装置 - Google Patents

固形分濃度測定装置、固形分濃度測定方法および固形分濃度調整装置 Download PDF

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Norihiro Yamasaku
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Abstract

【課題】固形分が含まれる液体の濃度の測定精度を向上することができる固形分濃度測定装置、固形分濃度測定方法および固形分濃度調整装置を提供すること。
【解決手段】固形分濃度測定装置2は、超音波発信装置23により液体トナーに向かって発信された1パルスの超音波を超音波受信センサ24により受信して所定時間経過後に、超音波発信装置23により再度1パルスの超音波を発信させる。超音波発信装置23による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間を計測し、Nパルス(N>1)ごとに応答時間を積算する。そして、積算されたNパルス分の応答時間である積算応答時間に基づいて液体トナーの固形分濃度を算出することで、液体トナーの固形分濃度を測定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固形分濃度測定装置、固形分濃度測定方法および固形分濃度調整装置に関し、更に詳しくは、固形分が含まれる液体の固形分濃度を測定する固形分濃度測定装置、固形分濃度測定方法および固形分濃度調整装置に関する。
従来、液体トナーを用いて画像形成媒体、例えば紙に画像を形成する画像形成装置が提案されている。液体トナーは、固形分が含まれる液体である。液体トナーは、例えば固形分として着色剤を含む粒子などがシリコーンオイル(キャリア液)中に含まれる液体である。この液体トナーでは、トナー粒子などの固形分のシリコーンオイルに対する比率であるトナー濃度(wt%)、すなわち固形分濃度が重要である。これは、液体トナーの固形分濃度の変化により、紙に形成された画像の品質に多大な影響を与え、安定した品質を維持することが困難となるためである。そこで、従来において、液体トナーの固形分濃度を測定する固形分濃度測定装置が提案されている。
従来の固形分濃度測定装置としては、例えば特許文献1に示すようなものがある。この特許文献1に示す固形分濃度測定装置では、トナータンク内に固形分濃度測定装置を設け、この固形分濃度測定装置が備える濃度検出用ローラにトナータンクに貯留されている液体トナーのトナー層を形成する。そして、光学式のセンサにより、濃度検出用ローラに形成されたトナー層の反射強度を検出し、この反射強度に基づいて固形分濃度を測定するものである。
特開2003−270959号公報
しかしながら、この特許文献1に示す固形分濃度測定装置では、トナー層の反射強度に基づいて固形分濃度を測定するものであるため、トナー層の状態および濃度検出用ローラの表面状態に大きな影響を受ける。ここで、液体トナーは、温度により粘度が変化するため、温度によって液体トナーの濃度検出用ローラへの転移量が変化する。また、ローラなどの部品精度のばらつきによってローラのニップ圧が変化する。従って、トナー層を均一な膜厚で形成することができない虞がある。また、濃度検出用ローラは、摩耗によりその表面が変化する虞がある。このように、この特許文献1に示す固形分濃度測定装置では、これらの外乱の影響を受けるため、固形分濃度の測定精度が十分ではないという問題があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度を向上することができる固形分濃度測定装置、固形分濃度測定方法および固形分濃度調整装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明では、固形分が含まれる液体の固形分濃度を測定する固形分濃度測定装置において、液体に向かって1パルスごとに超音波を発信する超音波発信手段と、液体を挟んで超音波発信手段と対向して配置され、発信された1パルスの超音波を受信する超音波受信手段と、超音波受信手段により発信された1パルスの超音波を受信して所定時間経過後に、超音波発信手段により再度1パルスの超音波を発信させる超音波発信制御手段と、超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間を計測し、Nパルス(N>1)ごとに応答時間を積算する応答時間積算手段と、積算されたNパルス分の応答時間である積算応答時間に基づいて固形分濃度を算出する濃度算出手段と、を備えること特徴とする。
また、この発明では、上記濃度測定装置において、濃度算出手段は、超音波発信手段から超音波受信手段までの伝播距離および積算応答時間に基づいて超音波発信手段から超音波受信手段までの超音波の伝播速度を算出し、算出された伝播速度に基づいて固形分濃度を算出することを特徴とする。
また、この発明では、上記濃度測定装置において、超音波発信手段および超音波受信手段は、インパルス型振動子を備えることを特徴とする。
また、この発明では、固形分が含まれる液体の固形分濃度を測定する濃度測定方法において、超音波発信手段により液体に向かって発信された1パルスの超音波を超音波受信手段により受信して所定時間経過後に、超音波発信手段により再度1パルスの超音波を発信させる手順と、超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間を計測し、Nパルス(N>1)ごとに応答時間を積算する手順と、積算されたNパルス分の応答時間である積算応答時間に基づいて固形分濃度を算出する手順と、を含むこと特徴とする。
固形分が含まれる液体の固形分濃度、すなわち液体に対する固形分の比率は、応答時間あるいはこの応答時間と伝播距離とから求められる伝播速度とほぼ比例関係となる。つまり、固形分濃度は、応答時間あるいは伝播速度の変化に応じて変化することとなる。これらの発明によれば、超音波発信手段、例えば発信用インパルス型振動子により発信された1パルスの超音波を超音波受信手段、例えば受信用インパルス型振動子により受信するまでの応答時間をNパルス分積算した積算応答時間、あるいは伝播距離およびこの積算応答時間に基づいて算出された伝播速度に基づいて固形分濃度を算出することができる。従って、従来の光学式のセンサを用いて固形分が含まれる液体の固形分濃度を測定する場合における外乱の影響を考慮しなくても良いので、固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度を向上することができる。
上述のように、固形分が含まれる液体の固形分濃度が変化すると応答時間が変化する。ここで、この固形分濃度の変化に応じた応答時間の変化量は、超音波の伝播距離が短いと応答時間が短くなるため、微少なものとなる。従って、伝播距離が短い場合に、短い応答時間の微少な変化量、すなわち微少な時間を正確に計測しなければならず、濃度の測定精度を向上させるのが困難である。しかしながら、この発明によれば、固形分濃度は、超音波発信手段により発信された1パルスの超音波が超音波受信手段により受信されるまでの応答時間をNパルス分積算した積算応答時間に基づいて算出される。従って、固形分濃度が変化すると積算応答時間の変化量は、応答時間の変化量のN倍となるため、積算応答時間の変化が応答時間の変化よりも正確に計測することができる。これにより、伝播距離が短くても、固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度を向上することができる。
また、この発明では、上記固形分濃度測定装置において、所定時間は、少なくとも発信された1パルスの超音波の残響が超音波受信手段により受信されなくなるまでの時間であることを特徴とする。
この発明によれば、超音波発信制御手段は、超音波発信手段により1パルスの超音波が発信された後に、超音波受信手段により最初に超音波を受信してから、少なくとも発信された1パルスの超音波の残響がこの超音波受信手段により受信されなくなる時間まで、1パルスの超音波を再度発信しない。従って、発信された1パルスの超音波ごとの応答時間を正確に計測することができ、積算応答時間を精読良く積算するあるいはこの積算応答時間に基づいて算出された伝播速度を精度良く算出することができる。これにより、固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度をさらに向上することができる。
また、この発明では、上記固形分濃度測定装置において、固形分が含まれる液体の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、濃度算出手段は、検出された温度の変化に応じて算出される固形分濃度を補正することを特徴とする。
また、この発明では、上記固形分濃度測定装置において、濃度算出手段は、伝播距離、積算応答時間および検出された温度に基づいて伝播速度を算出し、伝播速度に基づいて固形分濃度を算出することを特徴とする。
液体中の音速は、この液体の温度とほぼ比例関係となる。つまり、液体中の音速は、温度が変化すると変化する。従って、固形分が含まれる液体は、温度によって超音波の伝播速度が変化するため、積算応答時間が同じでも温度が異なると、積算応答時間が同じでも算出された固形分濃度が異なってしまう。この発明によれば、検出された温度の変化に応じて算出される固形分濃度を補正する。例えば、固形分濃度を算出する際に、伝播距離、積算応答時間および検出された温度に基づいて温度変化による液体中の音速の変化分を除去した伝播速度を算出し、この伝播速度に基づいて固形分濃度を算出する。従って、固形分濃度の測定中に温度が変化しても、算出された固形分濃度が実際の固形分濃度と異なることを抑制することができる。これにより、固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度をさらに向上することができる。
また、この発明では、上記固形分濃度測定装置において、応答時間積算手段は、超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間に基づいた1パルスごと伝播速度が、所定速度領域の範囲内である当該超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間のみを積算することを特徴とする。
液体には、気泡が含まれる場合がある。液体中と気体中とでその音速は大きく異なるため、液体中の音速は、気泡が含まれるか否かで大きく変化する。従って、超音波は、気泡が含まれていない液体での伝播の場合と、気泡が含まれている液体での伝播の場合とで、伝播速度が変化する。この発明によれば、超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間に基づいた1パルスごとの伝播速度のうち、所定速度領域の範囲外、例えば超音波が、気泡が含まれていない固形分が含まれる液体での伝播の場合における伝播速度の範囲外である超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間に基づいた1パルスごとの伝播速度は、積算されない、すなわち固形分濃度の算出に用いない。従って、固形分濃度の測定中に固形分が含まれる液体に気泡が含まれていても、算出された固形分濃度が実際の濃度と異なることを抑制することができる。これにより、固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度をさらに向上することができる。
また、この発明では、上記固形分濃度測定装置において、固形分が含まれる液体は、着色剤を含んだ粒子などを固形分とし、シリコーンオイルをキャリア液とする液体トナーであることを特徴とする。
また、この発明にかかる固形分濃度調整装置では、液体トナーを貯留するトナータンクと、トナータンクに、高濃度液体トナーを供給する高濃度液体トナー供給手段と、トナータンクに、シリコーンオイルにより構成される希釈液を供給する希釈液供給手段と、高濃度液体トナーあるいは希釈液の少なくとも一方のトナータンクへの供給を制御する供給量制御手段と、トナータンク内の液体トナーの固形分濃度を測定する上記固形分濃度測定装置と、を備え、供給量制御手段は、測定された液体トナー固形分濃度に基づいて、液体トナー固形分濃度が所定濃度となるように、高濃度液体トナーあるいは希釈液の少なくとも一方の供給を制御することを特徴とする。
この発明よれば、固形分濃度調整装置は、固形分濃度測定装置により測定された液体トナーの固形分濃度、すなわち液体トナーに対する着色剤を含む粒子などからなる固形分の比率の測定精度が高いため、固形分濃度を所定濃度に容易に維持することができる。従って、所望の固形分濃度の液体トナーを例えば液体トナーを用いる画像形成装置に供給することができる。
また、この発明では、上記固形分濃度調整装置において、希釈液供給手段は、使用されることで着色剤を含んだ粒子が消費された液体トナーを希釈液として再利用するものであり、希釈液の固形分濃度相当量を測定する上記固形分濃度測定装置をさらに備え、供給量制御手段は、測定された液体トナーの固形分濃度と測定された希釈液の固形分濃度相当量との差である差分固形分濃度に基づいて、差分固形分濃度が所定濃度となるように、高濃度液体トナーあるいは希釈液の少なくとも一方の供給を制御することを特徴とする。
ここで、使用されることで着色剤を含んだ粒子などが消費された液体トナーを希釈液として再利用する場合、希釈液には、着色剤を含んだ粒子以外の超音波の伝播速度に影響を与える残留物質分が含まれる。従って、トナータンクに希釈液が供給されるとトナータンク内の液体トナーの固形分は、高濃度液体トナー供給手段から供給される高濃度液体トナーの固形分、すなわち着色剤を含んだ粒子などからなる固形分に、希釈液の残留物質分を加えたものとなる。つまり、高濃度液体トナーおよび希釈液が供給されたトナータンク内の液体トナーが同一固形分濃度であっても、高濃度液体トナーの固形分における着色剤を含んだ粒子の比率よりも、希釈液が供給されたトナータンク内の液体トナーの固形分における着色剤を含んだ粒子の比率が小さくなる。これにより、測定された液体トナーの固形分濃度は、トナータンク内の液体トナーの固形分における着色剤を含んだ粒子の比率を一定とした際の液体トナーの固形分濃度、すなわち理想固形分濃度とずれる虞がある。
しかしながら、この発明によれば、差分固形分濃度は、測定された液体トナーの固形分濃度と測定された希釈液の固形分濃度相当量との差であるので、トナータンク内の液体トナーの固形分における着色剤を含んだ粒子の比率を一定とした際の理想固形分濃度である。従って、供給量制御手段は、差分固形分濃度が所定濃度となるように、高濃度液体トナーあるいは希釈液の少なくとも一方の供給を制御することで、測定された液体トナーの固形分濃度が理想固形分濃度とずれていても、所望の理想固形分濃度の液体トナーを例えば液体トナーを用いる画像形成装置に供給することができる。
また、この発明では、上記固形分濃度調整装置において、トナータンク内の液体トナーのトナー液量を測定する液量測定手段をさらに備え、供給量制御手段は、差分固形分濃度および測定された液体トナーのトナー液量に基づいて、差分固形分濃度が所定濃度およびトナー液量が所定液量となるように、高濃度液体トナーあるいは希釈液の少なくとも一方の供給を制御することを特徴とする。
また、この発明では、上記固形分濃度調整装置において、高濃度液体トナー供給手段は、高濃度液体トナーをトナータンクに供給する高濃度液体トナーポンプを備え、希釈液供給手段は、希釈液をトナータンクに供給する希釈液ポンプを備え、供給量制御手段は、所定濃度と差分固形分濃度との濃度誤差および所定液量と測定されたトナー液量との液量誤差が小さくなるように、高濃度液体トナーポンプおよび希釈液ポンプの制御量を算出し、高濃度液体トナーポンプおよび希釈液ポンプの算出された制御量に基づいて制御することを特徴とする。
この発明によれば、差分固形分濃度が所定濃度およびトナー液量が所定液量となるように、例えば所定濃度と差分固形分濃度との濃度誤差および所定液量と測定されたトナー液量との液量誤差が小さくなるように、高濃度液体トナーおよび希釈液の供給を制御する。従って、トナータンク内の液体トナーの差分固形分濃度を所望の理想固形分濃度とし、トナータンク内の液体トナーのトナー液量を所望のトナー液量とすることができる。これにより、所望の理想固形分濃度の液体トナーを例えば液体トナーを用いる画像形成装置に安定して供給することができる。
また、この発明では、上記固形分濃度調整装置において、供給量制御手段は、差分固形分濃度の変化量あるいは測定されたトナー液量の変化量の少なくともいずれか一方に基づいて、高濃度液体トナーポンプあるいは希釈液ポンプの少なくとも一方の制御量を算出することを特徴とする。
この発明によれば、例えば差分固形分濃度の変化量あるいは測定されたトナー液量の変化量の増加に伴い、算出される高濃度液体トナーポンプあるいは希釈液ポンプの少なくとも一方の制御量を減少することができる。従って、高濃度液体トナー供給制御あるいは希釈液供給制御のオーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる。
また、この発明では、上記固形分濃度調整装置において、供給量制御手段は、濃度誤差が所定値を超えると、濃度誤差が小さくなるように、濃度誤差に基づいて算出された濃度誤差基準制御量により高濃度液体トナーポンプを制御し、濃度誤差が所定値以下であると、液量誤差が小さくなるように、液量誤差に基づいて算出された液量誤差基準制御量により高濃度液体トナーポンプを制御することを特徴とする。
この発明によれば、濃度誤差が大きいと、トナータンク内の液体トナーの理想固形分濃度を所望の理想固形分濃度としてから、トナータンク内の液体トナーのトナー液量を所望のトナー液量にする。従って、トナータンク内の液体トナーを所望の理想固形分濃度に維持しながら増量することできる。これにより、例えば液体トナーを用いる画像形成装置に所望の理想固形分濃度の液体トナーを大量に供給することができる。
また、この発明では、上記固形分濃度調整装置において、液量誤差基準制御量は、濃度誤差が小さくなるように算出された希釈液ポンプの制御量を減算したものであることを特徴とする。
この発明によれば、高濃度液体トナーポンプは、濃度誤差が小さくなるように算出された希釈液ポンプの制御量を減算した液量誤差基準制御量で制御される。従って、濃度誤差および液量誤差が小さくなるように、高濃度液体トナーポンプおよび希釈液ポンプを制御することで、理想固形分濃度の制御とトナー液量の制御を同時に行っても、互いの制御による理想固形分濃度およびトナー液量の変化を抑制することができる。つまり、理想固形分濃度の制御とトナー液量の制御を同時に行った際に、互いの制御の干渉を抑制することができる。従って、トナータンク内の液体トナーを所望の理想固形分濃度にすることと、トナー液量を所望のトナー液量にすることを同時に素早く行うことができる。
この発明にかかる固形分濃度測定装置、固形分濃度測定方法および固形分濃度調整装置は、超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間をNパルス分積算した積算応答時間に基づいて固形分濃度を算出するので、固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度を向上することができるという効果を奏する。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。また、下記実施例では、固形分が含まれる液体として、少なくとも着色剤を含む粒子であるトナー粒子が含まれるシリコーンオイルをキャリア液とする液体トナーについて説明するがこの発明はこれに限定されるものではない。なお、この液体トナーは、画像形成媒体、例えば紙に画像を形成する画像形成装置に供給されるものである。ここで、画像形成装置とは、プリンタ、複写機、印刷機などの画像形成媒体に画像を形成することができるものが含まれる。
図1は、この発明の実施例1にかかる固形分濃度測定装置を備える固形分濃度調整装置の構成例を示す図である。図2は、音速と温度との関係を示す図である。図3は、温度テーブルの構成例を示す図である。図4は、伝播速度と固形分濃度との関係を示す図である。図5は、固形分濃度テーブルの構成例を示す図である。
図1に示すように、実施例1にかかる固形分濃度調整装置1−1は、この発明にかかる固形分濃度測定装置2と、トナータンク3と、高濃度液体トナー供給装置4と、希釈液供給装置5とにより構成されている。
固形分濃度測定装置2は、この実施例1ではトナータンク3内に貯留されている液体トナーの液体トナー固形分濃度を測定するものである。この固形分濃度測定装置2は、固形分濃度測定ユニット21と、循環用ポンプ22と、超音波発信装置23と、超音波受信センサ24と、温度センサ25と、制御装置26とにより構成されている。なお、27,28は、循環用チューブである。
固形分濃度測定ユニット21は、超音波発信装置23と超音波受信センサ24との間に、トナータンク3から供給された液体トナーを循環させるものである。この固形分濃度測定ユニット21は、トナータンク3と別個に配置されている。固形分濃度測定ユニット21は、この実施例1では、空間部21aが形成される円筒形状である。この空間部21aは、長手方向の両端部が閉塞されている。ここで、空間部21aは、その両端部近傍に循環用チューブ27,28の一端がそれぞれ連通されている。なお、この循環用チューブ27,28の他端は、トナータンク3にそれぞれ連通している。つまり、固形分濃度測定ユニット21は、循環用チューブ27,28により、トナータンク3と連通している。
循環用ポンプ22は、トナータンク3と固形分濃度測定ユニット21と間で、液体トナーを循環させるものである。この循環用ポンプ22は、この実施例1では、循環用チューブ27の途中に配置されている。従って、循環用ポンプ22が駆動することで、トナータンク3の液体トナーが循環用チューブ27を介して、この循環用ポンプ22に吸引される。循環用ポンプ22から吐出された液体トナーは、この循環用チューブ27を介して固形分濃度測定ユニット21の空間部21aに供給される。なお、この空間部21aに供給された液体トナーは、循環用チューブ28を介してトナータンク3に戻される。また、循環用ポンプ22の駆動・停止の駆動停止制御は、制御装置26により行われる。
超音波発信装置23は、超音波発信手段である。この超音波発信装置23は、図示は省略するが超音波を発信するインパルス型振動子と、このインパルス型振動子に発信駆動電圧を印加する駆動回路を備えるものである。この超音波発信装置23は、固形分濃度測定ユニット21に対して、固形分濃度測定ユニット21の空間部21aを通過する液体トナーに向かってインパルス型振動子が超音波を発信できるように配置されている。ここで、超音波発信装置23により超音波を発信する超音波発信制御は、制御装置26の後述する超音波発信制御部26dにより行われる。
超音波受信センサ24は、超音波受信手段である。この超音波受信センサ24は、図示は省略するが超音波を受信するインパルス型振動子を備えるものである。この超音波受信センサ24は、固形分濃度測定ユニット21に対して、固形分濃度測定ユニット21の空間部21aを挟んで超音波発信装置23と対向して配置されている。つまり、超音波受信センサ24は、液体トナーを挟んで超音波発信装置23と対向する。ここで、超音波受信センサ24により超音波が受信されると、受信電圧が制御装置26に出力される。ここで、液体トナーは、トナータンク3と固形分濃度測定ユニット21との間を循環するので、この固形分濃度測定ユニット21の空間部21aでのトナーの滞留や、超音波発信装置23および超音波受信センサ24へのトナーの固着を抑制することができる。従って、液体トナーのトナー濃度、すなわち固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度の低下を抑制することができる。
温度センサ25は、温度検出手段である。この温度センサ25は、液体トナーの温度Tを検出するものである。温度センサ25は、固形分濃度測定ユニット21の空間部21aの長手方向における一端に取り付けられている。この温度センサ25は、プローブ25aと、白金温度センサ25bとにより構成されている。プローブ25aは円筒形状であり、その先端近傍に白金温度センサ25bが設けられている。温度センサ25は、プローブ25aが空間部21aに挿入され、白金温度センサ25bが超音波発信装置23および超音波受信センサ24の近傍に位置する。従って、白金温度センサ25bは、プローブ25aの先端近傍に設けられるので、固形分濃度測定ユニット21の外部気温の影響を抑制することができる。また、白金温度センサ25bは、超音波発信装置23および超音波受信センサ24の近傍に位置するので、超音波が伝播する液体トナー、すなわち超音波発信装置23と超音波受信センサ24との間の液体トナーの温度を検出することができる。これらにより、温度センサ25は、液体トナーの温度Tを精度良く検出することができる。
制御装置26は、固形分濃度測定装置2を備える固形分濃度調整装置1−1を運転制御するものである。この制御装置26は、固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法を実行するものである。この制御装置26には、超音波受信センサ24により受信された超音波の受信電圧、温度センサ25により検出された温度などが入力される。この制御装置26は、これら入力データおよび記憶部26cに格納されている後述する温度テーブルおよび固形分濃度テーブルなどから固形分濃度を算出する。そして制御装置26は、この算出された固形分濃度に基づいて高濃度液体トナー供給装置4により高濃度液体トナーをトナータンク3に供給する高濃度液体トナー供給制御や希釈液供給装置5により希釈液をトナータンク3に供給する希釈液供給制御を行う。
また、この制御装置26は、入出力部(I/O)26aと、処理部26bと、記憶部26cとにより構成されている。処理部26bは、メモリおよびCPU(Central Processing Unit)により構成されている。この処理部26bは、少なくとも超音波発信制御部26dと、超音波受信部26eと、パルスカウント部26fと、応答時間積算部26gと、伝播速度算出部26hと、濃度算出部26iと、供給量制御部26jとを有している。処理部26bは、後述する固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法に基づくプログラムをメモリにロードして実行することにより、この固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法などを実現させるものであっても良い。記憶部26cは、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、ROM(Read Only Memory)のような読み出しのみが可能なメモリ、あるいはRAM(Random Access Memory)のような読み書きが可能なメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。この記憶部26cには、温度テーブルおよび固形分濃度テーブルが格納されている。
処理部26bの超音波発信制御部26dは、超音波発信制御手段である。超音波発信制御部26dは、超音波発信装置23により1パルスごとに超音波を発信させるものである。これにより、超音波発信装置23の発信回路により1パルス分の発信駆動電圧がインパルス型振動子に印加され、このインパルス型振動子が1パルスの超音波を発信する。
処理部26bの超音波受信部26eは、制御装置26に出力された超音波受信センサ24により受信された超音波の受信電圧に基づいて、超音波発信装置23から発信された1パルスの超音波を受信したか否かを判断するものである。
処理部26bのパルスカウント部26fは、超音波発信装置23により超音波が1パルス発信されるごとにカウントするものである。
処理部26bの応答時間積算部26gは、超音波発信装置23による1パルスの超音波の発信から超音波受信センサ24によるこの発信された1パルスの超音波の受信までの応答時間tを1パルスごとに計測するものである。そして、応答時間積算部26gは、Nパルス(N>1)ごとに、この計測した応答時間tを積算するものである。
処理部26bの伝播速度算出部26hは、濃度算出手段の一部である。この伝播速度算出部26hは、超音波発信装置23から超音波受信センサ24までの伝播距離D、上記応答時間積算部26gにより積算されたNパルス分の応答時間である積算応答時間Xおよび温度センサ25により検出された温度Tに基づいて超音波発信装置23から超音波受信センサ24までの超音波の伝播速度Sを算出するものである。この実施例1では、伝播速度算出部26hは、積算応答時間Xと記憶部23cに格納されている温度テーブルとに基づいて伝播速度Sを算出する。
ここで、温度(℃)を考慮しない伝播速度(m/s)は、積算応答時間Xと、伝播距離Dと、この積算応答時間Xを積算するためのパルス数Nとの式D/(X/N)により算出することができる。しかし、図2に示すように、液体トナーの液体であるシリコーンオイルは、このシリコーンオイルの温度の上昇に伴い、シリコーンオイル中の音速が減少する。シリコーンオイル中の音速の変化は、このシリコーンオイルの温度の変化に比例する。つまり、固形分が含まれる液体である液体トナーは、温度Tによって超音波の伝播速度が変化することとなる。従って、積算応答時間Xが同じでも温度Tが変化すると、積算応答時間Xが同じでも算出された固形分濃度Cとが異なることとなる。温度テーブルは、図3に示すように、検出された温度T(T1,T2,T3,T4…)と、積算された積算応答時間X(X1,X2,X3,X4…)とから温度変化によるシリコーンオイル中の音速の変化分を除去した超音波の伝播速度S(S11,S12,S13,S14,S21…)を算出できるものである。この温度テーブルは、上記シリコーンオイルの温度と音速との関係を考慮して、積算された積算応答時間Xが一定で検出された温度Tが増加すると、温度変化によるシリコーンオイル中の音速の変化分を除去した超音波の伝播速度S(以下、単に「伝播速度S」と称する)が上記式D/(X/N)により算出できる伝播速度よりも増加するように設定されている。また、温度テーブルは、検出された温度Tが一定で積算された積算応答時間Xが増加すると、伝播速度Sが増加するようにも設定されている。なお、この温度テーブルは、予め固形分濃度測定装置2により、固形分濃度Cが一定で温度Tを変化させた場合における伝播速度を計測することで作成することができる。
伝播速度算出部26hは、図1に示すように、伝播距離D、積算応答時間Xおよび検出された温度Tに基づいて伝播速度Sを算出し、濃度算出部26iにより、この伝播速度Sに基づいて固形分濃度Cを算出する。つまり、伝播速度算出部26hは、検出された温度Tの変化に応じて算出される固形分濃度Cを補正する。従って、固形分濃度測定装置2による固形分濃度Cの測定中に、温度Tが変化しても、算出された固形分濃度Cが液体トナーの実際の濃度と異なることを抑制することができる。これにより、液体トナーの固形分濃度、すなわち固形分が含まれる液体の固定分濃度の測定精度を向上することができる。
処理部26bの濃度算出部26iは、濃度算出手段である。この濃度算出部26iは、積算応答時間Xに基づいて、ここでは上記伝播速度算出部26hにより算出された伝播速度Sに基づいて、固形分が含まれる液体である液体トナーの固形分濃度Cを算出するものである。この実施例では、濃度算出部26iは、伝播速度Sと記憶部23cに格納されている固形分濃度テーブルとに基づいて固形分濃度Cを算出する。
ここで、図4に示すように、液体トナーの伝播速度Sの上昇に伴い着色剤を含んだ粒子などからなる固形分のシリコーンオイルに対する比率である固形分濃度C(wt%)が増加する。固形分濃度Cの変化は、この液体トナーの伝播速度Sの変化に比例する。固形分濃度テーブルは、図5に示すように、算出された伝播速度S(S11,S12,S13,S14,S21…)から固形分濃度C(C1,C2,C3,C4…)を算出できるものである。この固形分濃度テーブルは、上記固形分濃度Cと伝播速度Sとの関係を考慮して、算出された伝播速度Sが増加すると、固形分濃度Cが比例して増加するように設定されている。なお、この固形分濃度Cは、予め固形分濃度測定装置2により、温度Tが一定で固形分濃度Cを変化させた場合における伝播速度Sを計測することで作成することができる。
処理部26bの供給量制御部26jは、供給量制御手段である。この供給量制御部26jは、高濃度液体トナー供給装置4による高濃度液体トナーあるいは希釈液供給装置5による希釈液のトナータンク3への供給を制御するものである。ここで、供給量制御部26jは、固形分濃度測定装置2により測定された液体トナーの固形分濃度、すなわち濃度算出部26iにより算出された固形分濃度Cに基づいて、固形分濃度Cが所定濃度となるように、高濃度液体トナー供給装置4あるいは希釈液供給装置5により、トナータンク3に高濃度液体トナーあるいは希釈液を供給させる。
ここで、上記固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法を実行する制御プログラムは、必ずしも単一的に構成されるものに限られず、コンピュータシステムにすでに記憶されているプログラム、例えばOS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものであっても良い。また、処理部26bの機能を実現するための制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶して、この記録媒体に記録された制御プログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりこの発明にかかる固形分濃度調整装置1−1による固形分濃度Cの制御および固形分濃度測定装置2による固形分濃度Cの測定を実行しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
トナータンク3は、液体トナーを貯留するものである。このトナータンク3は、画像形成装置10と接続されている。トナータンク3に貯留されている液体トナーは、適宜、この画像形成装置10に供給される。
高濃度液体トナー供給装置4は、高濃度液体トナー供給手段である。この高濃度液体トナー供給装置4は、実施例1では、通常の液体トナーよりも固形分濃度が高い高濃度液体トナーをトナータンク3に供給するものである。高濃度液体トナー供給装置4は、図示は省略するが高濃度液体トナーを貯留する高濃度液体トナータンクと、この高濃度液体トナータンクとトナータンク3と連通する連通チューブの開閉を行う高濃度液体トナー用バルブとにより構成されている。高濃度液体トナー供給装置4は、この高濃度液体トナー用バルブを開弁することで、トナータンク3に高濃度液体トナーを供給する。なお、この高濃度液体トナー用バルブのバルブ開閉制御、すなわち高濃度液体トナー供給制御は、制御装置26の供給量制御部26jにより行われる。
希釈液供給装置5は、希釈液供給手段である。この希釈液供給装置5は、実施例1では、通常の液体トナーよりも固形分濃度が低い低濃度液体トナーあるいは液体のみ、すなわちシリコーンオイルのみをトナータンク3に供給するものである。希釈液供給装置5は、図示は省略するが希釈液を貯留する希釈液トナータンクと、この希釈液タンクとトナータンク3と連通する連通チューブの開閉を行う希釈液用バルブとにより構成されている。希釈液供給装置5は、この希釈液用バルブを開弁することで、トナータンク3に希釈液を供給する。なお、この希釈液用バルブのバルブ開閉制御、すなわち希釈液供給制御は、制御装置26の供給量制御部26jにより行われる。
攪拌装置6は、トナータンク3に貯留されている液体トナーを攪拌するものである。この攪拌装置6は、トナータンク3内に配置された攪拌翼6aを動作させることで、トナータンク3に貯留されている液体トナーを攪拌し、トナータンク3内の液体トナーの濃度を均一にするものである。この攪拌装置6により液体トナーの攪拌は、例えば上記高濃度液体トナーあるいは上記希釈液を供給された際などに行われる。なお、この攪拌装置6によるトナータンク3内の液体トナーの攪拌制御は、制御装置26により行われる。
次に、実施例1にかかる固形分濃度調整装置1−1の動作、すなわち固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法について説明する。図6は、実施例1にかかる固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法のフロー図である。図7は、発信駆動電圧と受信電圧との関係を示す図である。
まず、制御装置26は、画像形成装置10の運転制御に伴い循環用ポンプ22の駆動を行う。つまり、制御装置26は、固形分濃度調整装置1−1により液体トナーの固形分濃度Cを測定する際には、循環用ポンプ22を駆動させる。これにより、トナータンク3と固形分濃度測定ユニット21との間で液体トナーの循環が行われる。
次に、処理部26bの超音波発信制御部26dは、超音波発信装置23により超音波を1パルス発信させる(ステップST1)。ここでは、超音波発信制御部26dは、超音波発信装置23の発信回路により1パルス分の発信駆動電圧をインパルス型振動子に印加し、このインパルス型振動子により液体トナーに向かってパルスの超音波を発信させる。
次に、処理部26bのパルスカウント部26fは、上記超音波発信装置23により超音波が発信されると、パルスカウントを行う(ステップST2)。例えば、超音波発信装置23により第1パルスの超音波が発信されるとカウント、すなわちパルスカウントし、カウント数n=1とする。
次に、処理部26bの応答時間積算部26gは、応答時間の積算を開始する(ステップST3)。ここでは、応答時間積算部26gは、超音波発信装置23による1パルスの超音波が発信されると、応答時間tの計測を開始する。
次に、処理部26bの超音波受信部26eは、超音波受信センサ24により超音波が受信されたか否かを判断する(ステップST4)。ここでは、超音波受信部26eは、超音波発信装置23により発信された1パルスの超音波を超音波受信部26eが受信することで、制御装置26に出力される受信電圧が所定電圧以上となったか否かで、超音波受信センサ24により超音波が受信されたか否かを判断する。なお、超音波受信部26eは、超音波受信センサ24により超音波を受信したと判断するまで、この超音波を受信されたか否かの判断を繰り返す。
次に、処理部26bの応答時間積算部26gは、超音波受信部26eにより超音波を受信されたと判断すると、応答時間の積算を停止する(ステップST5)。ここでは、応答時間積算部26gは、超音波発信装置23による1パルスの超音波が発信された後、超音波受信部26eが最初に超音波を受信すると応答時間の積算を停止する。従って、応答時間積算部26gは、図7に示すように、超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間tを計測する。
次に、処理部26bの応答時間積算部26gは、上記算出された応答時間tから1パルスの伝播速度Stを算出する(ステップST6)。ここでは、上記超音波発信装置23により超音波が発信されるごと、すなわち1パルスごとの応答時間tに基づいて1パルスごとの伝播速度Stを算出する。
次に、処理部26bの応答時間積算部26gは、上記算出された1パルスごとの伝播速度Stが、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下であるか否かを判断する(ステップST7)。
次に、処理部26bのパルスカウント部26fは、上記算出された1パルスごとの伝播速度Stが、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下でないと判断すると、カウント数nを0とする(ステップST8)。ここでは、パルスカウント部26fは、上記超音波発信装置23により超音波が発信されるごとに行うパルスカウントによるカウント数nをリセットする。つまり、応答時間積算部26gは、1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間tに基づいた1パルスごと伝播速度Stが下限速度Sminから上限速度Smaxまで、すなわち所定速度領域の範囲内である超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間のみを積算することとなる。
ここで、トナータンク3に貯留されている液体トナーには、気泡が含まれる場合がある。一般に、液体中と気体中とでその音速は大きく異なるため、液体トナー中の音速は、気泡が含まれるか否かで大きく変化することとなる。そこで、所定速度領域を発信された超音波が気泡および液体、ここでは気泡が含まれている液体トナーでの伝播の場合における伝播速度Sが含まれない領域とする。従って、応答時間積算部26gは、算出された伝播速度Sのうち、所定速度領域の範囲内、すなわち発信された超音波が、気泡が含まれていない液体トナーのみでの伝播の場合における伝播速度Sの範囲外のものは、固形分濃度Cの算出に用いない。これにより、固形分濃度測定装置2による固形分濃度Cの測定中に、測定対象である液体トナーに気泡が含まれても、算出された固形分濃度Cが実際の固形分濃度と異なることを抑制することができ、液体トナーの固形分濃度C、すなわち固形分が含まれる液体の固定分濃度の測定精度を向上することができる。また、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下であるか否か、すなわち所定速度領域であるか否かの判断は、算出された1パルスごとの伝播速度Stごとに行われるので、気泡が含まれた液体トナーの応答時間tが積算応答時間Xに含まれることを確実に抑制することができる。これによっても、液体トナーの固形分濃度C、すなわち固形分が含まれる液体の固定分濃度の測定精度を向上することができる。
次に、処理部26bのパルスカウント部26fは、上記算出された1パルスごとの伝播速度Stが、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下であると判断すると、カウント数nがNであるか否かを判断する(ステップST9)。ここでは、パルスカウント部26fは、上記超音波発信装置23により超音波が発信されるごとに行うパルスカウントによるカウント数nがN、すなわち超音波発信装置23により超音波がNパルス分発信されたか否かを判断する。ここで、Nは1よりも大きい値であり、例えば数十から数百程度である。
次に、処理部26bの超音波発信制御部26dは、パルスカウント部26fによりカウント数nがNでないと判断されると、超音波受信部26eにより超音波を受信されたと判断されてから所定時間経過したか否かを判断する(ステップST10)。ここでは、超音波発信制御部26dは、超音波発信装置23による1パルスの超音波の発信回数がN回に到達していない、すなわち超音波発信装置23により超音波がNパルス分発信されていないと、超音波受信部26eにより超音波を受信されたと判断されてから所定時間経過したか否かを判断する。ここで、所定時間は、少なくとも発信された1パルスの超音波の残響が超音波受信センサ24により受信されなくなるまでの時間である。なお、超音波発信制御部26dは、超音波受信部26eにより超音波を受信されたと判断されてから所定時間経過したと判断するまで、この判断を繰り返す。
ここで、超音波発信装置23は、後述のように1パルスごとに超音波を発信する。この超音波発信装置23により1パルスの超音波が発信されると、空間部21aのうち、この超音波発信装置23と超音波受信センサ24との間で、超音波の残響が発生する。超音波受信センサ24は、図7に示すように、発信された超音波を受信した後に、この超音波の残響によっても、超音波を受信したとして、制御装置26に所定電圧以上の受信電圧を出力する。従って、応答時間積算部26gは、超音波の残響が発生している状態では、超音波発信装置23により1パルスの超音波を発信しても、超音波受信センサ24がこの超音波の残響を受信してしまうため、応答時間を正確に計測することができなくなる。しかし、超音波発信制御部23dは、超音波発信装置23による1パルスの超音波の発信後、超音波受信センサにより最初に超音波を受信してから少なくとも発信された1パルスの超音波の残響がこの超音波受信センサ24により受信されなくなるまでの間、1パルスの超音波を再度発信しない。従って、発信された1パルスの超音波ごとの応答時間tを正確に計測することができる。これにより、積算応答時間Xを精度良く算出することができ、この積算応答時間Xに基づいて算出された伝播速度をも精度良く算出することができ、液体トナーの固形分濃度C、すなわち固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度を向上することができる。
次に、処理部26bの超音波発信制御部26dは、超音波受信部26eにより超音波を受信されたと判断されてから所定時間経過したと判断すると、パルスカウント部26fがカウント数nがNであると判断する(ステップST9)まで、超音波発信装置23により再び超音波を1パルス発信させ(ステップST1)、パルスカウント部26fがパルスカウントを行い(ステップST2)、応答時間積算部26gが応答時間の積算を再開し(ステップST3)、超音波受信部26eが超音波受信センサ24により超音波が受信されたと判断し(ステップST4)、応答時間積算部26gが応答時間の積算を再度停止し(ステップST5)し、応答時間積算部26gが1パルスの伝播速度Stを算出し(ステップST6)、算出された1パルスごとの伝播速度Stが下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下であるか否かを判断する(ステップST7)ことを繰り返す。従って、応答時間積算部26gにより積算された応答時間である積算応答時間Xは、図7に示すように、気泡が含まれていない液体トナーの応答時間tである第1パルスから第nパルスまでの応答時間t1からtnの合計となる。
次に、処理部26bの伝播速度算出部26hは、図6に示すように、パルスカウント部26fによりカウント数nがNであると判断されると、温度Tを取得する(ステップST11)。ここでは、温度センサ25により検出され、制御装置26に出力された液体トナーの温度Tを取得する。
次に、処理部26bの伝播速度算出部26hは、温度テーブルを取得する(ステップST12)。ここでは、記憶部26cに格納されている図3に示す温度テーブルを取得する。
次に、処理部26bの伝播速度算出部26hは、積算応答時間Xと温度Tと温度テーブルとに基づいて伝播速度Sを算出する(ステップST13)。つまり、濃度測定手段の一部である伝播速度算出部26hは、温度テーブルを用いることで、伝播距離D、積算応答時間Xおよび検出された温度Tに基づいて伝播速度Sを算出する。
次に、処理部26bの濃度算出部26iは、固形分濃度テーブルを取得する(ステップST14)。ここでは、記憶部26cに格納されている図5に示す固形分濃度テーブルを取得する。
次に、処理部26bの濃度算出部26iは、温度一定時における伝播速度Sと固形分濃度テーブルとに基づいて固形分濃度Cを算出する(ステップST15)。つまり、濃度測定手段である濃度算出部26iは、固形分濃度テーブルを用いることで、積算応答時間Xに基づいて、すなわち伝播距離Dおよびこの積算応答時間に基づいて液体トナーの固形分濃度Cを算出する。
以上のように、超音波発信装置23により発信された1パルスの超音波を超音波受信センサ24により受信するまでの応答時間tをNパルス分積算した積算応答時間X、あるいは伝播距離Dおよびこの積算応答時間Xに基づいて算出された伝播速度Sに基づいて、固形分濃度Cを算出することができる。従って、従来の光学式のセンサを用いて液体トナーの固形分濃度を測定する場合における外乱の影響を考慮しなくても良いので、液体トナーの固形分濃度C、すなわち固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度を向上することができる。
また、伝播距離Dが短い、例えば数mm程度の場合、液体トナーの固形分濃度の変化に応じた応答時間tの変化量は、微少なものとなるが、固形分濃度測定装置2では、この応答時間tをNパルス分積算した積算応答時間Xに基づいて固形分濃度Cを算出する。従って、固形分濃度Cが変化すると積算応答時間Xの変化量を、応答時間tの変化量のN倍とすることができるので、積算応答時間Xの変化は、応答時間tの変化よりも正確に計測することができる。これにより、伝播距離Dが短くても、計測精度の高い構成部品を必要とせずに、固形分濃度Cの測定精度を向上することができる。
次に、処理部26bの供給量制御部26jは、濃度算出部26iにより算出された固形分濃度Cが所定濃度C1であるか否かを判断する(ステップST16)。ここで、所定濃度C1とは、例えば画像形成装置10によりトナー画像を転写した画像形成媒体の安定した品質を維持することができる濃度をいう。この所定濃度C1は、予め設定され記憶部26cに格納されていても良いし、画像形成装置10の作動ごとに、ユーザーが設定しても良い。つまり、供給量制御部26jは、トナータンク3に貯留されている液体トナーの固形分濃度Cが画像形成装置10によりトナー画像を転写した画像形成媒体の安定した品質を維持することができる固形分濃度であるか否かを判断する。なお、固形分濃度調整装置1−1は、処理部26bの供給量制御部26jが濃度算出部26iにより算出された固形分濃度Cが所定濃度C1であると判断すると、1制御周期の動作を終了する。
次に、処理部26bの供給量制御部26jは、濃度算出部26iにより算出された固形分濃度Cが所定濃度C1でないと判断すると、この固形分濃度CがC1未満であるか否かを判断する(ステップST17)。ここでは、供給量制御部26jは、濃度算出部26iにより算出された固形分濃度Cが所定濃度C1よりも薄いか否かを判断する。
次に、処理部26bの供給量制御部26jは、濃度算出部26iにより算出された固形分濃度Cが所定濃度C1未満であると判断すると、高濃度液体トナーをトナータンク3に供給する(ステップST18)。ここでは、供給量制御部26jは、高濃度液体トナー供給装置4に対して高濃度液体トナー供給制御を行うことで、図示しない高濃度トナー用バルブを開弁し、図示しない高濃度液体トナータンクに貯留されている高濃度液体トナーをトナータンク3に供給する。なお、高濃度液体トナー供給装置4による高濃度液体トナーの供給量は、一定であっても良いし、濃度算出部26iにより算出された固形分濃度Cと所定濃度C1との差に基づいて変化させても良い。
次に、処理部26bの供給量制御部26jは、濃度算出部26iにより算出された固形分濃度Cが所定濃度C1以上であると判断すると、希釈液をトナータンク3に供給する(ステップST19)。ここでは、供給量制御部26jは、希釈液供給装置5に対して希釈液供給制御を行うことで、図示しない希釈液用バルブを開弁し、図示しない希釈液タンクに貯留されている希釈液をトナータンク3に供給する。なお、希釈液供給装置5による希釈液の供給量は、一定であっても良いし、濃度算出部26iにより算出された固形分濃度Cと所定濃度C1との差に基づいて変化させても良い。
以上のように、固形分濃度調整装置1−1は、固形分濃度測定装置2により測定された液体トナーの固形分濃度Cの測定精度が高いため、固形分濃度Cを所定濃度C1に容易に維持することができる。従って、所望の固形分濃度Cの液体トナーを画像形成装置10に供給することができる。これにより、画像形成装置10は、トナー画像を転写した画像形成媒体の安定した品質を維持することできる。
また、上記実施例では、固形分濃度測定装置2は、トナータンク3内の液体トナーの固形分濃度Cを測定するが、この発明はこれに限定されるものではない。例えば、固形分濃度測定装置2の固形分濃度測定ユニット21は、トナータンク3と画像形成装置10との間に配置しても良い。つまり、固形分濃度測定装置2は、トナータンク3から画像形成装置10に供給される液体トナーの固形分濃度を測定しても良い。
次に、実施例2にかかる固形分濃度調整装置1−2について説明する。図8は、この発明の実施例2にかかる固形分濃度測定装置を備える固形分濃度調整装置の構成例を示す図である。図9は、液体トナー用の固形分濃度測定装置の固形分測定制御装置を示す図である。図10は、希釈液用の固形分濃度測定装置の固形分測定制御装置を示す図である。図11は、供給量制御装置を示す図である。なお、実施例2にかかる固形分濃度調整装置1−2の基本構成のうち、実施例1にかかる固形分濃度調整装置1−1の基本構成と同一あるいはほぼ同一の部分は、省略あるいは簡略化して説明する。
図8に示すように、実施例2にかかる固形分濃度調整装置1−2は、この発明にかかる液体トナー用の固形分濃度測定装置20と、トナータンク30と、コンクトナー供給装置40と、リサイクルキャリア供給装置50と、この発明にかかる希釈液用の固形分濃度測定装置60と、供給量制御装置70と、トナー液量センサ80とにより構成されている。なお、90は、攪拌装置である。
固形分濃度測定装置20は、実施例2ではトナータンク3内に貯留されている液体トナーの固形分濃度Crを測定するものである。固形分濃度測定装置20の基本的構成は、実施例1にかかる固形分濃度測定装置2の基本的構成と同一であり、固形分濃度測定ユニット201と、循環用ポンプ202と、超音波発信装置203と、超音波受信センサ204と、温度センサ205と、固形分濃度測定制御装置206とにより構成されている。なお、207,208は、循環用チューブである。
固形分濃度測定ユニット201は、実施例1にかかる固形分濃度測定ユニット21と同様であり、超音波発信装置203と超音波受信センサ204との間に、トナータンク30から供給された液体トナーを循環させるものである。固形分濃度測定ユニット201は、循環用チューブ207,208により、トナータンク30と連通している。
循環用ポンプ202は、トナータンク30と固形分濃度測定ユニット201と間で、液体トナーを循環させるものである。循環用ポンプ202の駆動・停止の駆動停止制御は、例えば固形分濃度測定制御装置206により行われる。
超音波発信装置203は、超音波発信手段である。超音波発信装置203は、図示は省略するが超音波を発信するインパルス型振動子と、インパルス型振動子に発信駆動電圧を印加する駆動回路を備えるものである。超音波発信装置203により超音波を発信する超音波発信制御は、固形分濃度測定制御装置206の後述する超音波発信制御部206dにより行われる。
超音波受信センサ204は、超音波受信手段である。超音波受信センサ204は、図示は省略するが超音波を受信するインパルス型振動子を備えるものである。超音波受信センサ204により超音波が受信されると、受信電圧が固形分濃度測定制御装置206に出力される。
温度センサ205は、温度検出手段である。温度センサ205は、トナータンク30内の液体トナーの温度Trを検出するものである。温度センサ205により検出されたトナータンク30内の液体トナーの温度Trは、固形分濃度測定制御装置206に出力される。
固形分濃度測定制御装置206は、固形分濃度測定装置20を制御することで、トナータンク30内の液体トナーの固形分濃度Crを測定するものである。また、固形分濃度測定制御装置206は、図9に示すように、入出力部(I/O)206aと、処理部206bと、記憶部206cとにより構成されている。処理部206bは、少なくとも超音波発信制御部206dと、超音波受信部206eと、パルスカウント部206fと、応答時間積算部206gと、伝播速度算出部206hと、液体トナー固形分濃度算出部206iとを有している。なお、固形分濃度測定制御装置206は、供給量制御装置70と接続されており、固形分濃度測定装置20により測定されたトナータンク30内の液体トナーの固形分濃度Crが供給量制御装置70に出力される。固形分濃度測定制御装置206は、画像形成装置100の運転制御に伴い循環用ポンプ202の駆動を行う。
処理部206bの超音波発信制御部206dは、超音波発信制御手段である。超音波発信制御部206dは、超音波発信装置203により1パルスごとに超音波を発信させるものである。
処理部206bの超音波受信部206eは、固形分濃度測定制御装置206に出力された超音波受信センサ204により受信された超音波の受信電圧に基づいて、超音波発信装置203から発信された1パルスの超音波を受信したか否かを判断するものである。
処理部206bのパルスカウント部206fは、超音波発信装置203により超音波が1パルス発信されるごとにカウントするものである。
処理部206bの応答時間積算部206gは、超音波発信装置203による1パルスの超音波の発信から超音波受信センサ204による発信された1パルスの超音波の受信までの応答時間tを1パルスごとに計測するものである。そして、応答時間積算部206gは、Nパルス(N>1)ごとに、計測した応答時間tを積算するものである。
処理部206bの伝播速度算出部206hは、濃度算出手段の一部である。伝播速度算出部206hは、超音波発信装置203から超音波受信センサ204までの伝播距離D、上記応答時間積算部206gにより積算されたNパルス分の応答時間である積算応答時間Xrおよび温度センサ205により検出された温度Trに基づいて超音波発信装置203から超音波受信センサ204までの超音波の伝播速度Srを算出するものである。実施例2では、伝播速度算出部206hは、積算応答時間Xrと記憶部206cに格納されている図示しない温度テーブルとに基づいて伝播速度Srを算出する。ここで、温度テーブルは、実施例1における温度テーブルと同様の構成である。
処理部206bの液体トナー固形分濃度算出部206iは、濃度算出手段である。液体トナー固形分濃度算出部206iは、積算応答時間Xrに基づいて、ここでは上記伝播速度算出部206hにより算出された伝播速度Srに基づいて、固形分が含まれる液体、ここでは、固形分がコンクトナー供給装置40から供給される高濃度液体トナーの固形分(着色剤を含んだ粒子などからなる固形分)に、後述する希釈液の固形分(大部分が着色剤を含んだ粒子を除いたもので構成される固形分)を加えた液体トナーの固形分濃度Crを算出するものである。実施例2では、液体トナー固形分濃度算出部206iは、伝播速度Srと記憶部206cに格納されている固形分濃度テーブルとに基づいて固形分濃度Crを算出する。ここで、固形分濃度テーブルは、実施例1における固形分濃度テーブルと同様の構成である。
トナータンク30は、液体トナーを貯留するものである。トナータンク30は、図8に示すように、画像形成装置100と接続されている。トナータンク30に貯留されている液体トナーは、適宜、画像形成装置100に供給される。
コンクトナー供給装置40は、高濃度液体トナー供給手段である。コンクトナー供給装置40は、実施例2では、通常の液体トナーよりも固形分における着色剤を含んだ粒子の比率を一定とした際の理想固形分濃度が高い、すなわち着色剤を含んだ粒子を多く含む高濃度液体トナーをトナータンク30に供給するものである。コンクトナー供給装置40は、コンクトナータンク41と、第2ポンプ42と、連通チューブ43とにより構成されている。コンクトナータンク41は、予め供給された高濃度液体トナーを貯留するものである。第2ポンプ42は、高濃度液体トナーポンプであり、コンクトナータンク41に貯留される高濃度液体トナーをトナータンク30に連通チューブ43を介して供給するものである。第2ポンプ42は、供給量制御装置70と接続されており、供給量制御装置70の後述する第2ポンプ制御部79により制御される。なお、第2ポンプ制御部79は、後述する第2ポンプ制御量算出部77により算出された第2ポンプの制御量Prに基づいて第2ポンプ42を制御する。第2ポンプ42は、算出され制御量Prがプラスであると駆動し、マイナスであると駆動しない。
リサイクルキャリア供給装置50は、希釈液供給手段である。リサイクルキャリア供給装置50は、使用されることで着色剤を含んだ粒子が消費されたトナータンク30に貯留されていた液体トナーを希釈液として再利用するものである。つまり、リサイクルキャリア供給装置50は、実施例2では、通常の液体トナーよりも使用されることで着色剤を含んだ粒子が消費され、残留物質が含まれる希釈液をトナータンク30に供給するものである。リサイクルキャリア供給装置50は、リサイクルキャリアタンク51と、第1ポンプ52と、リサイクル装置53と、連通チューブ54,55,56とにより構成されている。リサイクルキャリアタンク51は、希釈液を貯留するものである。第1ポンプ52は、希釈液ポンプであり、リサイクルキャリアタンク51に貯留される希釈液をトナータンク30に連通チューブ56を介して供給するものである。第1ポンプ52は、供給量制御装置70と接続されており、供給量制御装置70の後述する第1ポンプ制御部78により制御される。なお、第1ポンプ制御部78は、後述する第1ポンプ制御量算出部76により算出された第1ポンプの制御量Pcに基づいて第1ポンプ52を制御する。第1ポンプ52は、算出され制御量Pcがプラスであると駆動し、マイナスであると駆動しない。ここで、実施例2では、第1ポンプ52は、第2ポンプ42と同一性能のポンプである。リサイクル装置53は、連通チューブ54を介して画像形成装置100により使用された液体トナー(トナータンク30に貯留されていた液体トナー)を導入し、連通チューブ54を介してリサイクルキャリアタンク51に導入される前に、使用された液体トナーに含まれる着色剤を含んだ粒子を除去するものである。なお、リサイクル装置53による液体トナーに含まれる着色剤を含んだ粒子、すなわちトナー粒子の除去の方法は、例えばトナー粒子が帯電している場合には、図示しない電極板を配置して、電極板をトナー粒子が帯電している電極と反対の電極に帯電させ、電極板によりトナー粒子を吸引することで行う。
固形分濃度測定装置60は、実施例2ではリサイクルキャリアタンク51内に貯留されている希釈液の固形分濃度相当量Ccを測定するものである。固形分濃度測定装置60の基本的構成は、固形分濃度測定装置50の基本的構成と同一であり、固形分濃度測定ユニット601と、循環用ポンプ602と、超音波発信装置603と、超音波受信センサ604と、温度センサ605と、固形分濃度測定制御装置606とにより構成されている。なお、607,608は、循環用チューブである。
固形分濃度測定ユニット601は、超音波発信装置603と超音波受信センサ604との間に、リサイクルキャリアタンク51から供給された希釈液を循環させるものである。固形分濃度測定ユニット601は、循環用チューブ607,608により、リサイクルキャリアタンク51と連通している。
循環用ポンプ602は、リサイクルキャリアタンク51と固形分濃度測定ユニット601との間で、希釈液を循環させるものである。循環用ポンプ602の駆動・停止の駆動停止制御は、例えば固形分濃度測定制御装置606により行われる。
超音波発信装置603は、超音波発信手段である。超音波発信装置603は、図示は省略するが超音波を発信するインパルス型振動子と、インパルス型振動子に発信駆動電圧を印加する駆動回路を備えるものである。超音波発信装置603により超音波を発信する超音波発信制御は、固形分濃度測定制御装置606の後述する超音波発信制御部606dにより行われる。
超音波受信センサ604は、超音波受信手段である。超音波受信センサ604は、図示は省略するが超音波を受信するインパルス型振動子を備えるものである。超音波受信センサ604により超音波が受信されると、受信電圧が固形分濃度測定制御装置606に出力される。
温度センサ605は、温度検出手段である。温度センサ605は、リサイクルキャリアタンク51内の希釈液の温度Tcを検出するものである。温度センサ605により検出されたリサイクルキャリアタンク51内の希釈液の温度Tcは、固形分濃度測定制御装置606に出力される。
固形分濃度測定制御装置606は、固形分濃度測定装置60を制御することで、リサイクルキャリアタンク51内の希釈液の固形分濃度相当量Ccを測定するものである。また、固形分濃度測定制御装置606は、図10に示すように、入出力部(I/O)606aと、処理部606bと、記憶部606cとにより構成されている。処理部606bは、少なくとも超音波発信制御部606dと、超音波受信部606eと、パルスカウント部606fと、応答時間積算部606gと、伝播速度算出部606hと、希釈液固形分濃度算出部606iとを有している。なお、固形分濃度測定制御装置606は、供給量制御装置70と接続されており、固形分濃度測定装置60により測定されたリサイクルキャリアタンク51内の希釈液の固形分濃度相当量Ccが供給量制御装置70に出力される。固形分濃度測定制御装置606は、画像形成装置100の運転制御に伴い循環用ポンプ602の駆動を行う。
処理部606bの超音波発信制御部606dは、超音波発信制御手段である。超音波発信制御部606dは、超音波発信装置603により1パルスごとに超音波を発信させるものである。
処理部606bの超音波受信部606cは、固形分濃度測定制御装置606に出力された超音波受信センサ604により受信された超音波の受信電圧に基づいて、超音波発信装置603から発信された1パルスの超音波を受信したか否かを判断するものである。
処理部606bのパルスカウント部606fは、超音波発信装置603により超音波が1パルス発信されるごとにカウントするものである。
処理部606bの応答時間積算部606gは、超音波発信装置603による1パルスの超音波の発信から超音波受信センサ604による発信された1パルスの超音波の受信までの応答時間tを1パルスごとに計測するものである。そして、応答時間積算部606gは、Nパルス(N>1)ごとに、計測した応答時間tを積算するものである。
処理部606bの伝播速度算出部606hは、濃度算出手段の一部である。伝播速度算出部606hは、超音波発信装置603から超音波受信センサ604までの伝播距離Dc、上記応答時間積算部606gにより積算されたNパルス分の応答時間である積算応答時間Xrおよび温度センサ605により検出された温度Tcに基づいて超音波発信装置603から超音波受信センサ604までの超音波の伝播速度Scを算出するものである。実施例2では、伝播速度算出部606hは、積算応答時間Xcと記憶部603cに格納されている図示しない温度テーブルとに基づいて伝播速度Scを算出する。ここで、温度テーブルは、実施例1における温度テーブルと同様の構成である。
処理部606bの希釈液固形分濃度算出部606iは、濃度算出手段である。希釈液固形分濃度算出部606iは、積算応答時間Xcに基づいて、ここでは上記伝播速度算出部606hにより算出された伝播速度Scに基づいて、固形分が含まれる液体、ここでは、画像形成装置100により着色剤を含んだ粒子が消費され、リサイクル装置53によりさらに着色剤を含んだ粒子が除去されることで、着色剤を含んだ粒子が消費された液体トナー、すなわち固形分の大部分が着色剤を含んだ粒子を除いた残留物質で構成される液体トナーである希釈液の固形分濃度相当量Ccを算出するものである。実施例2では、液体トナー固形分濃度算出部206iは、伝播速度Scと記憶部603cに格納されている固形分濃度テーブルとに基づいて固形分濃度相当量Ccを算出する。ここで、固形分濃度テーブルは、実施例2における固形分濃度テーブルと同様の構成である。
供給量制御装置70は、供給量制御手段であり、固形分濃度測定装置20、60を備える固形分濃度調整装置1−2を運転制御するものである。供給量制御装置70は、固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法を実行するものである。供給量制御装置70には、液体トナー用の固形分濃度測定装置20により測定されたトナータンク30内の液体トナーの固形分濃度Cr、希釈液用の固形分濃度測定装置60により測定されたリサイクルキャリアタンク51内の希釈液の固形分濃度相当量Cc、トナー液量センサ80により測定されたトナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fなどが入力される。供給量制御装置70は、これら入力データに基づいて、第1ポンプ52の制御量Pcおよび第2ポンプ42の制御量Prを算出し、第1ポンプ52および第2ポンプ42を算出された制御量Pc,Prに基づいて制御するものである。つまり、供給量制御装置70は、測定されたトナータンク30内の液体トナーの固形分濃度Cr、測定されたリサイクルキャリアタンク51内の希釈液の固形分濃度相当量Cc、測定されたトナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fに基づいて、高濃度液体トナーあるいは希釈液のトナータンク30への供給の制御、すなわち、高濃度液体トナー供給制御および希釈液供給制御を行うものである。供給量制御装置70は、実施例2では、固形分濃度Crと固形分濃度相当量Ccとの差である差分固形分濃度Cxが所定濃度である目標理想固形分濃度Ctとなるように、トナー液量Fが所定液量である目標トナー液量Ftとなるように、算出された制御量Pc,Prに基づいて第1ポンプ52および第2ポンプ42の制御を行うものである。
また、供給量制御装置70は、図11に示すように、入出力部(I/O)71と、処理部72と、記憶部73とにより構成されている。処理部72は、メモリおよびCPU(Central Processing Unit)により構成されている。処理部72は、少なくとも目標値取得部74と、差分固形分濃度算出部75と、第1ポンプ制御量算出部76と、第2ポンプ制御量算出部77と、第1ポンプ制御部78と、第2ポンプ制御部79とにより構成されている。処理部72は、後述する固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法に基づくプログラムをメモリにロードして実行することにより、固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法などを実現させるものであっても良い。記憶部73は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、ROM(Read Only Memory)のような読み出しのみが可能なメモリ、あるいはRAM(Random Access Memory)のような読み書きが可能なメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
処理部72の目標値取得部74は、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度およびトナー液量Fの目標値を取得するものである。目標値取得部74は、実施例2では、例えば供給量制御装置70と接続されている図示しない入力手段により入力された目標理想固形分濃度Ctである所定濃度および目標トナー液量Ftである所定液量を取得する。
処理部72の差分固形分濃度算出部75は、トナータンク30内の液体トナーの固形分濃度とリサイクルキャリアタンク51内の希釈液の固形分濃度相当量との差を算出するものである。差分固形分濃度算出部75は、実施例2では、液体トナー用の固形分濃度測定装置20により測定された液体トナーの固形分濃度Crと希釈液用の固形分濃度測定装置60により測定された希釈液の固形分濃度相当量Ccとの差を差分固形分濃度Cxとして算出する。
ここで、トナータンク30内に貯留されている液体トナーは、コンクトナー供給装置40により供給された高濃度液体トナーと、リサイクルキャリア供給装置50により供給された希釈液とを混合したものとなる。つまり、トナータンク30内の液体トナーの固形分は、コンクトナー供給装置40から供給される高濃度液体トナーの固形分、すなわち着色剤を含んだ粒子などからなる固形分に、リサイクルキャリア供給装置50から供給された希釈液の固形分、すなわち着色剤を含んだ粒子が消費されて残った残留物質分を加えたものとなる。つまり、高濃度液体トナーおよび希釈液が混合されたトナータンク内の液体トナーは、同一固形分濃度であっても、高濃度液体トナーの固形分における着色剤を含んだ粒子の比率よりも、固形分における着色剤を含んだ粒子の比率が小さくなる。従って、測定されたトナータンク30内の液体トナーの固形分濃度Crは、トナータンク30内の液体トナーの固形分における着色剤を含んだ粒子の比率を一定(高濃度液体トナーの固形分における着色剤を含んだ粒子の比率)とした際の液体トナーの固形分濃度、すなわち理想固形分濃度とずれる虞がある。そこで、差分固形分濃度算出部75は、測定された液体トナーの固形分濃度Crと測定された希釈液の固形分濃度相当量Ccとの差を算出し、差を差分固形分濃度とする。つまり、差分固形分濃度算出部75は、コンクトナー供給装置40から供給される高濃度液体トナーの固形分にリサイクルキャリア供給装置50から供給された希釈液の残留物質分が加えられたトナータンク30内の液体トナーの固形分濃度をコンクトナー供給装置40から供給される高濃度液体トナーの固形分のみが含まれる液体トナーの固形分濃度、すなわち理想固形分濃度に変換するものある。従って、差分固形分濃度算出部75により算出された差分固形分濃度Cxをトナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度とすることができる。
差分固形分濃度算出部75は、差分固形分濃度Cxを以下の数式1で算出する。kは、比例係数であり、液体トナーの種類、例えば、画像形成装置100で用いる各色に対応して異なる。これは、各色の液体トナーでは、含まれる着色剤を含んだ粒子の組成などがことなり、固形分量係数および固形分量定数が異なるからである。
Figure 2008014930
処理部72の第1ポンプ制御量算出部76は、第1ポンプ52を制御するための制御量、例えば第1ポンプ52の回転速度、回転数を算出するものである。第1ポンプ制御量算出部76は、実施例2では、目標理想固形分濃度Ctと差分固形分濃度Cxとの差である濃度誤差ΔC(Ct−C(i))が小さくなるように、第1ポンプ52の制御量Pcを算出するものである。第1ポンプ制御量算出部76は、濃度誤差ΔCがマイナス、すなわち差分固形分濃度Cxが目標理想固形分濃度Ctよりも濃い場合に、第1ポンプ52を駆動することができるように第1ポンプ52の制御量Pcをプラス側に算出するものである。第1ポンプ52の制御量Pcは、以下の数式2により算出される。K1,K2は、制御量換算整数であり、第1ポンプ52の制御量Pcが例えば回転速度である場合は、回転速度換算係数である。
Figure 2008014930
上記数式2では、濃度誤差ΔCを累積することで、第1ポンプ52の制御量Pcを算出することとなる。第1ポンプ52の吐出量のばらつきや、希釈液に空気が混入するなどの第1ポンプ52により希釈液の供給に不備が生じると、濃度誤差ΔCが小さくならないため、算出される制御量Pcがプラス側に増加し続け、第1ポンプ52による希釈液のトナータンク30への供給量が増加し、素早く濃度誤差ΔCを小さくすることができる。また、上記数式2では、差分固形分濃度Cxの変化量(C(i)−C(i−1))の増加に伴い、算出される制御量Pcが減少し、第1ポンプ52による希釈液のトナータンク30への供給量が減少する。つまり、第1ポンプ制御量算出部76は、差分固形分濃度Cxの変化量に基づいて、第1ポンプ52の制御量Pcを算出する。これにより、希釈液供給制御のオーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる。
処理部72の第2ポンプ制御量算出部77は、第2ポンプ42を制御するための制御量、例えば第2ポンプ42の回転速度、回転数を算出するものである。第2ポンプ制御量算出部77は、実施例2では、目標理想固形分濃度Ctと差分固形分濃度Cxとの差である濃度誤差ΔCおよび目標トナー液量Ftとトナー液量Fとの差である液量誤差ΔFが小さくなるように、第2ポンプ42の制御量Pcを算出するものである。第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差ΔCがプラス、すなわち差分固形分濃度Cxが目標理想固形分濃度Ctよりも薄い場合および液量誤差ΔFがプラス、すなわちトナー液量Fが目標トナー液量Ftよりも少ない場合に、第2ポンプ42を駆動することができるように第2ポンプ42の制御量Prをプラス側に算出するものである。具体的には、第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差ΔCを基準とした第2ポンプ42の制御量である濃度誤差基準制御量Prcおよび液量誤差ΔFを基準とした第2ポンプ42の制御量である液量誤差基準制御量Prfを算出し、算出された濃度誤差基準制御量Prc、あるいは液量誤差基準制御量Prfのいずれかを第2ポンプ42の制御量Prとして選択するものである。
濃度誤差基準制御量Prcは、濃度誤差ΔCが小さくなるように、以下の数式3により算出される。
Figure 2008014930
上記数式3では、濃度誤差ΔCを累積することで、濃度誤差基準制御量Prcを算出することとなる。第2ポンプ42の吐出量のばらつきや、高濃度液体トナーに空気が混入するなどの第2ポンプ42により高濃度液体トナーの供給に不備が生じると、濃度誤差ΔCが小さくならないため、算出される濃度誤差基準制御量Prcがプラス側に増加し続け、第2ポンプ42による高濃度液体トナーのトナータンク30への供給量が増加し、素早く濃度誤差ΔCを小さくすることができる。また、上記数式3では、差分固形分濃度Cxの変化量(C(i)−C(i−1))の増加に伴い、算出される濃度誤差基準制御量Prcが減少し、第2ポンプ42による高濃度液体トナーのトナータンク30への供給量が減少する。つまり、第2ポンプ制御量算出部77は、差分固形分濃度Cxの変化量に基づいて、第2ポンプ42の制御量Prの1つである濃度誤差基準制御量Prcを算出する。これにより、高濃度液体トナー供給制御のオーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる。
液量誤差基準制御量Prfは、液量誤差ΔFが小さくなるように、以下の数式4により算出される。K3,K4は、制御量換算整数であり、第2ポンプ42の制御量Prの1つである液量誤差基準制御量Prfが例えば回転速度である場合は、回転速度換算係数である。
Figure 2008014930
上記数式4では、液量誤差ΔFを累積することで、液量誤差基準制御量Prfを算出することとなる。第2ポンプ42の吐出量のばらつきや、高濃度液体トナーに空気が混入するなどの第2ポンプ42により高濃度液体トナーの供給に不備が生じると、液量誤差ΔFが小さくならないため、算出される液量誤差基準制御量Prfがプラス側に増加し続け、第2ポンプ42による高濃度液体トナーのトナータンク30への供給量が増加し、素早く液量誤差ΔFを小さくすることができる。また、上記数式4では、トナータンク30内の液体トナーの変化量、すなわち測定されたトナー液量Fの変化量(F(i)−F(i−1))の増加に伴い、算出される液量誤差基準制御量Prfが減少し、第2ポンプ42による高濃度液体トナーのトナータンク30への供給量が減少する。つまり、第2ポンプ制御量算出部77は、測定されたトナー液量Fの変化量に基づいて、第2ポンプ42の制御量Prの1つである液量誤差基準制御量Prfを算出する。これにより、高濃度液体トナー供給制御のオーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる。さらに、上記数式4では、第1ポンプ52の制御量Pcが減算されている。つまり、第2ポンプ42は、濃度誤差ΔCが小さくなるように算出された第1ポンプ52の制御量Pcを減算した液量誤差基準制御量Prfに基づいて第2ポンプ制御部79により制御される。
また、第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差ΔCに基づいて算出された濃度誤差基準制御量Prcあるいは算出された液量誤差基準制御量Prfのいずれかを選択し、第2ポンプ42の制御量Prとするものである。第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差ΔCが所定値Csを超えると、濃度誤差基準制御量Prcを選択し、第2ポンプ42の制御量Prとし、濃度誤差ΔCが所定値Cs以下であると、液量誤差基準制御量Prfを選択し、第2ポンプ42の制御量Prとする。つまり、第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差ΔCが所定値Csを超えると、濃度誤差ΔCが小さくなるように、濃度誤差基準制御量Prcに基づいて第2ポンプ42を制御し、濃度誤差ΔCが所定Cs値以下であると、液量誤差ΔFが小さくなるように、液量誤差基準制御量Prfに基づいて第2ポンプ42を制御する。
処理部72の第1ポンプ制御部78は、第1ポンプ52を制御するものである。第1ポンプ制御部78は、第1ポンプ制御量算出部76により算出された第1ポンプの制御量Pcに基づいて第1ポンプ52を制御する。
処理部72の第2ポンプ制御部79は、第2ポンプ42を制御するものである。第2ポンプ制御部79は、第2ポンプ制御量算出部77により算出された第2ポンプの制御量Prに基づいて第2ポンプ42を制御する。つまり、実施例2にかかる固形分濃度調整装置1−2では、第1ポンプ制御部78が第1ポンプの制御量Pcに基づいて第1ポンプ42を制御することで希釈液供給制御を行い、第2ポンプ制御部79が第2ポンプの制御量Prに基づいて第1ポンプ42を制御することで高濃度液体トナー供給制御を行い、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度を目標理想固形分濃度に近づける。つまり、濃度誤差ΔCを小さくする理想固形分濃度の制御およびトナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fを目標トナー液量Ftに近づける、すなわち液量誤差ΔFを小さくするトナー液量の制御を行うものである。
トナー液量センサ80は、液量測定手段であり、トナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fを測定するものである。トナー液量センサ80は、トナータンク30内に設けられている。トナー液量センサ80は、供給量制御装置70と接続されており、トナー液量センサ80により測定されたトナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fが供給量制御装置70に出力される。
次に、実施例2にかかる固形分濃度調整装置1−2の動作、すなわち固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法について説明する。図12は、実施例2にかかる固形分濃度調整方法のフロー図である。図13は、液体トナーの固形分濃度測定方法のフロー図である。図14は、希釈液の固形分濃度測定方法のフロー図である。なお、図13に示す液体トナーの固形分濃度測定方法および図14に示す希釈液の固形分濃度測定方法の基本的手順は、図6に示す実施例1にかかる固形分濃度測定方法の基本的手順と同様であるので、省略あるいは簡略化して説明する。
まず、供給量制御装置70の処理部72の目標値取得部74は、図12に示すように、目標値(Ct,Ft)を取得する(ST101)。ここでは、目標値取得部74は、目標値として、例えば入力手段により入力され、記憶部73に記憶された所定濃度である目標理想固形分濃度Ctおよび所定液量である目標トナー液量Ftを取得する。
次に、固形分濃度Cr,Cc、トナー液量Fを測定する(ステップST102)。ここでは、固形分濃度測定装置20によりトナータンク30内の液体トナーの固形分濃度Crを測定し、固形分濃度測定装置60によりリサイクルキャリアタンク51内の希釈液の固形分濃度相当量Ccを測定し、トナー液量センサ80によりトナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fを測定する。なお、測定された固形分濃度Cr,Cc、測定されたトナー液量Fは、供給量制御装置70に出力される。
固形分濃度測定装置20によりトナータンク30内の液体トナーの固形分濃度Crを測定する場合、処理部206bの超音波発信制御部206dは、図13に示すように、超音波発信装置203により超音波を1パルス発信させる(ステップST201)。次に、パルスカウント部206fは、上記超音波発信装置203により超音波が発信されると、パルスカウントを行う(ステップST202)。次に、応答時間積算部206gは、応答時間の積算を開始する(ステップST203)。次に、超音波受信部206eは、超音波受信センサ204により超音波が受信されたか否かを判断する(ステップST204)。次に、応答時間積算部206gは、超音波受信部206eにより超音波を受信されたと判断すると、応答時間の積算を停止する(ステップST205)。次に、応答時間積算部206gは、上記算出された応答時間tから1パルスの伝播速度Stを算出する(ステップST206)。次に、応答時間積算部206gは、上記算出された1パルスごとの伝播速度Stが、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下であるか否かを判断する(ステップST207)。次に、パルスカウント部206fは、上記算出された1パルスごとの伝播速度Stが、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下でないと判断すると、カウント数nを0とする(ステップST208)。次に、パルスカウント部206fは、上記算出された1パルスごとの伝播速度Stが、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下であると判断すると、カウント数nがNであるか否かを判断する(ステップST209)。次に、超音波発信制御部206dは、パルスカウント部206fによりカウント数nがNでないと判断されると、超音波受信部206eにより超音波を受信されたと判断されてから所定時間経過したか否かを判断する(ステップST210)。応答時間積算部206gにより積算された応答時間である積算応答時間Xは、気泡が含まれていない液体トナーの応答時間tである第1パルスから第nパルスまでの応答時間t1からtnの合計となる(図7参照)。次に、伝播速度算出部206hは、パルスカウント部206fによりカウント数nがNであると判断されると、温度Trを取得する(ステップST211)。伝播速度算出部206hは、温度テーブルを取得する(ステップST212)。次に、伝播速度算出部206hは、積算応答時間Xrと温度Trと温度テーブルとに基づいて伝播速度Srを算出する(ステップST213)。次に、液体トナー固形分濃度算出部206iは、固形分濃度テーブルを取得する(ステップST214)。次に、液体トナー固形分濃度算出部206iは、温度一定時における伝播速度Srと固形分濃度テーブルとに基づいて固形分濃度Crを算出する(ステップST215)。つまり、濃度測定手段である液体トナー固形分濃度算出部206iは、固形分濃度テーブルを用いることで、積算応答時間Xrに基づいて、すなわち伝播距離Drおよびこの積算応答時間に基づいて液体トナーの固形分濃度Crを算出する。これにより、固形分濃度測定装置20によりトナータンク30内の液体トナーの固形分濃度Crが測定される。
固形分濃度測定装置60によりリサイクルキャリアタンク51内の希釈液の固形分濃度相当量Ccを測定する場合、処理部606bの超音波発信制御部606dは、図14に示すように、超音波発信装置603により超音波を1パルス発信させる(ステップST301)。次に、パルスカウント部606fは、上記超音波発信装置603により超音波が発信されると、パルスカウントを行う(ステップST302)。次に、応答時間積算部606gは、応答時間の積算を開始する(ステップST303)。次に、超音波受信部606eは、超音波受信センサ604により超音波が受信されたか否かを判断する(ステップST304)。次に、応答時間積算部606gは、超音波受信部606eにより超音波を受信されたと判断すると、応答時間の積算を停止する(ステップST305)。次に、応答時間積算部606gは、上記算出された応答時間tから1パルスの伝播速度Stを算出する(ステップST306)。次に、応答時間積算部606gは、上記算出された1パルスごとの伝播速度Stが、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下であるか否かを判断する(ステップST307)。次に、パルスカウント部606fは、上記算出された1パルスごとの伝播速度Stが、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下でないと判断すると、カウント数nを0とする(ステップST308)。次に、パルスカウント部606fは、上記算出された1パルスごとの伝播速度Stが、下限速度Stmin以上で、かつ上限速度Stmax以下であると判断すると、カウント数nがNであるか否かを判断する(ステップST309)。次に、超音波発信制御部606dは、パルスカウント部606fによりカウント数nがNでないと判断されると、超音波受信部606eにより超音波を受信されたと判断されてから所定時間経過したか否かを判断する(ステップST310)。応答時間積算部606gにより積算された応答時間である積算応答時間Xは、気泡が含まれていない液体トナーの応答時間tである第1パルスから第nパルスまでの応答時間t1からtnの合計となる(図7参照)。次に、伝播速度算出部606hは、パルスカウント部606fによりカウント数nがNであると判断されると、温度Tcを取得する(ステップST311)。伝播速度算出部606hは、温度テーブルを取得する(ステップST312)。次に、伝播速度算出部606hは、積算応答時間Xcと温度Tcと温度テーブルとに基づいて伝播速度Scを算出する(ステップST313)。次に、希釈液固形分濃度算出部606iは、固形分濃度テーブルを取得する(ステップST314)。次に、希釈液固形分濃度算出部606iは、温度一定時における伝播速度Scと固形分濃度テーブルとに基づいて固形分濃度相当量Ccを算出する(ステップST315)。つまり、濃度測定手段である希釈液固形分濃度算出部606iは、固形分濃度テーブルを用いることで、積算応答時間Xcに基づいて、すなわち伝播距離Dcおよびこの積算応答時間に基づいて希釈液の固形分濃度相当量Ccを算出する。これにより、固形分濃度測定装置60によりリサイクルキャリアタンク51内の希釈液の固形分濃度相当量Ccが測定される。
次に、処理部72の差分固形分濃度算出部75は、図12に示すように、差分固形分濃度Cxを算出する(ステップST103)。ここでは、差分固形分濃度算出部75は、液体トナー用の固形分濃度測定装置20により測定され、供給量制御装置70に出力された液体トナーの固形分濃度Crと、希釈液用の固形分濃度測定装置60により測定され、供給量制御装置70に出力された希釈液の固形分濃度相当量Ccと、上記数式1とから差分固形分濃度Cxを算出する。
次に、第1ポンプ制御量算出部76は、第1ポンプ52の制御量Pcを算出する(ステップST104)。ここでは、第1ポンプ制御量算出部76は、上記目標値取得部74により取得された目標理想固形分濃度Ctと、差分固形分濃度算出部75により算出された差分固形分濃度Cxと、上記数式2とから第1ポンプ52の制御量Pcを算出する。ここで、第1ポンプ52の制御量Pcは、濃度誤差ΔCがマイナス、すなわち差分固形分濃度Cxが目標理想固形分濃度Ctよりも高く、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度が目標理想固形分濃度Ctよりも濃い場合にプラス側に算出され、液体トナーの理想固形分濃度が目標理想固形分濃度Ctよりも薄い場合にマイナス側に算出される。
次に、第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差基準制御量Prc、液量誤差基準制御量Prfを算出する(ステップST105)。ここでは、第2ポンプ制御量算出部77は、上記目標値取得部74により取得された目標理想固形分濃度Ctと、差分固形分濃度算出部75により算出された差分固形分濃度Cxと、上記数式3とから第2ポンプ42の制御量Prの1つである濃度誤差基準制御量Prcを算出する。ここで、濃度誤差基準制御量Prcは、濃度誤差ΔCがプラス、すなわち差分固形分濃度Cxが目標理想固形分濃度Ctよりも低く、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度が目標理想固形分濃度Ctよりも薄い場合にプラス側に算出され、液体トナーの理想固形分濃度が目標理想固形分濃度Ctよりも濃い場合にプラス側に算出される。また、第2ポンプ制御量算出部77は、上記目標値取得部74により取得された目標トナー液量Ftと、トナー液量センサ80により測定され、供給量制御装置70に出力されたトナー液量Fと、第1ポンプ制御量算出部76により算出された第1ポンプ52の制御量Pcと、上記数式4とから第2ポンプ42の制御量Prの1つである液量誤差基準制御量Prfを算出する。ここで、液量誤差基準制御量Prfは、液量誤差ΔFがプラス、すなわちトナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fが目標トナー液量Fよりも少ない場合にプラス側に算出され、液体トナーのトナー液量Fが目標トナー液量Fよりも多い場合にマイナス側に算出される。
次に、第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差ΔCが所定値Csを超えると否かを判断する(ステップST106)。ここでは、第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差ΔC、すなわちトナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度が所定値Csを超えると否かを判断する。ここで、所定値Csとは、トナータンク30内の液体トナーを用いて、画像形成装置100により画像形成媒体に画像を形成する際に、画質に液量を与えない理想固形分濃度をいう。
次に、第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差ΔCが所定値Csを超えると判断すると、濃度誤差基準制御量Prcを第2ポンプ42の制御量Pr(=Prc)とする(ステップST107)。
また、第2ポンプ制御量算出部77は、濃度誤差ΔCが所定値Cs以下であると判断すると、液量誤差基準制御量Prfを第2ポンプ42の制御量Pr(=Prf)とする(ステップST108)。
次に、第1ポンプ制御部78および第2ポンプ制御部79は、第1ポンプ52の制御量Pcおよび第2ポンプ42の制御量Prに基づいて第1ポンプ52および第2ポンプ42をそれぞれ制御する(ステップST109)。従って、第1ポンプ52および第2ポンプ42は、第1ポンプ52の制御量Pcおよび第2ポンプ42の制御量Prに基づいて第1ポンプ制御部78および第2ポンプ制御部79により制御される。基本的には、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度が目標理想固形分濃度Ctよりも濃い場合には、第1ポンプ52の制御量Pcがプラス側、第2ポンプ42の制御量Prがマイナス側となるので、第1ポンプ52のみが駆動し、リサイクルキャリア供給装置50から希釈液がトナータンク30に供給され、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度が薄くなる。一方、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度が目標理想固形分濃度Ctよりも薄い場合には、第1ポンプ52の制御量Pcがマイナス側、第2ポンプ42の制御量Prがプラス側となるので、第2ポンプ42のみが駆動し、コンクトナー供給装置40から高濃度液体トナーがトナータンク30に供給され、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度が濃くなる。また、トナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fが目標トナー液量Ftよりも少ない場合には、第2ポンプ42の制御量Prがプラス側となるので、第2ポンプ42が駆動し、コンクトナー供給装置40から高濃度液体トナーがトナータンク30に供給され、トナータンク30内の液体トナーが増量する。
以上のように、実施例2にかかる固形分濃度調整装置1−2では、目標理想固形分濃度Ctと差分固形分濃度Cxとの濃度誤差ΔCおよび目標トナー液量Ftと測定されたトナー液量Fとの液量誤差ΔFが小さくなるように、高濃度液体トナーおよび希釈液の供給を制御する。ここで、差分固形分濃度算出部75により算出された差分固形分濃度Cxは、上述のように、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度であるので、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度が所定濃度である目標理想固形分濃度Ctおよびトナー液量Fが所定液量である目標トナー液量Ftとなるように、高濃度液体トナーおよび希釈液の供給を制御することができる。従って、上記実施例1にかかる固形分濃度調整装置1−1の効果に加え、供給量制御装置70は、差分固形分濃度Cxが目標理想固形分濃度Ctとなるように、高濃度液体トナーあるいは希釈液の供給を制御することで、測定された液体トナーの固形分濃度Crが理想固形分濃度とずれていても、目標理想固形分濃度Ctの液体トナーを画像形成装置100に供給することができる。また、トナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度を所望の理想固形分濃度、すなわち目標理想固形分濃度Ctとし、トナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fを所望のトナー液量、すなわち目標トナー液量Ftとすることができる。これにより、目標理想固形分濃度Ctの液体トナーを画像形成装置100に安定して供給することができる。
また、濃度誤差ΔCが所定値Csを超える、すなわち濃度誤差ΔCが大きいと、差分固形分濃度Cxであるトナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度を所望の理想固形分濃度、すなわち目標理想固形分濃度Ctとしてから、トナータンク30内の液体トナーのトナー液量Fを所望のトナー液量、すなわち目標トナー液量Ftにする。これにより、トナータンク30内の液体トナーを目標理想固形分濃度Ctに維持しながら増量することができるので、画像形成装置100に目標理想固形分濃度Ctの液体トナーを大量に供給することができ、画像形成装置100の長時間運転が可能となる。
また、液量誤差ΔFがあり、濃度誤差ΔCが所定値Csを超える場合、第2ポンプ42は、第2ポンプの制御量Prである濃度誤差ΔCが小さくなるように算出された第1ポンプ52の制御量Pcを減算した液量誤差基準制御量Prfで制御される。従って、濃度誤差ΔCおよび液量誤差ΔFが小さくなるように、第1ポンプ52および第2ポンプ42を制御することで、理想固形分濃度の制御とトナー液量の制御を同時に行っても、互いの制御によるトナータンク30内の液体トナーの理想固形分濃度およびトナー液量の変化を抑制することができる。つまり、理想固形分濃度の制御とトナー液量の制御を同時に行った際に、互いの制御の干渉を抑制することができる。従って、トナータンク30内の液体トナーを目標理想固形分濃度Ctにすることと、トナー液量を目標トナー液量Ftにすることを同時に素早く行うことができる。
以上のように、この発明にかかる固形分濃度測定装置、固形分濃度測定方法および固形分濃度調整装置は、液体トナーを用いる固形分濃度測定装置、固形分濃度測定方法および固形分濃度調整装置に有用であり、特に、固形分が含まれる液体の固形分濃度の測定精度を向上するのに適している。
この発明の実施例1にかかる固形分濃度測定装置を備える固形分濃度調整装置の構成例を示す図である。 音速と温度との関係を示す図である。 温度テーブルの構成例を示す図である。 伝播速度と固形分濃度との関係を示す図である。 固形分濃度テーブルの構成例を示す図である。 実施例1にかかる固形分濃度測定方法を含む固形分濃度調整方法のフロー図である。 発信駆動電圧と受信電圧との関係を示す図である。 この発明の実施例2にかかる固形分濃度測定装置を備える固形分濃度調整装置の構成例を示す図である。 液体トナー用の固形分濃度測定装置の固形分測定制御装置を示す図である。 希釈液用の固形分濃度測定装置の固形分測定制御装置を示す図である。 供給量制御装置を示す図である。 実施例2にかかる固形分濃度調整方法のフロー図である。 液体トナーの固形分濃度測定方法のフロー図である。 希釈液の固形分濃度測定方法のフロー図である。
符号の説明
1−1、1−2 固形分濃度調整装置
2 固形分濃度測定装置
21 固形分濃度測定ユニット
22 循環用ポンプ
23 超音波発信装置(超音波発信手段)
24 超音波受信センサ(超音波受信手段)
25 温度センサ(温度検出手段)
25a プローブ
25b 白金温度センサ
26 制御装置
26a 入出力部(I/O)
26b 処理部
26c 記憶部
26d 超音波発信制御部(超音波発信制御手段)
26e 超音波受信部
26f パルスカウント部
26g 応答時間積算部(応答時間積算手段)
26h 伝播速度算出部(伝播速度算出手段)
26i 濃度算出部(濃度算出手段)
26j 供給量制御部(供給量制御手段)
27,28 循環用チューブ
3 トナータンク
4 高濃度液体トナー供給装置(高濃度液体トナー供給手段)
5 希釈液供給装置(希釈液供給手段)
6 攪拌装置
10 画像形成装置
20,60 固形分濃度測定装置
201,601 固形分濃度測定ユニット
202,602 循環用ポンプ
203,603 超音波発信装置(超音波発信手段)
204,604 超音波受信センサ(超音波受信手段)
205,605 温度センサ(温度検出手段)
205a,605a プローブ
205b,605b 白金温度センサ
206,606 固形分濃度制御装置
206a,606a 入出力部(I/O)
206b,606b 処理部
206c,606c 記憶部
206d,606d 超音波発信制御部(超音波発信制御手段)
206e,606e 超音波受信部
206f,606f パルスカウント部
206g,606g 応答時間積算部(応答時間積算手段)
206h,606h 伝播速度算出部(伝播速度算出手段)
206i 液体トナー固形分濃度算出部(濃度算出手段)
606i 希釈液固形分濃度算出部(濃度算出手段)
207,208,607,608 循環用チューブ
30 トナータンク
40 コンクトナー供給装置(高濃度液体トナー供給手段)
41 コンクトナータンク
42 第2ポンプ(高濃度液体トナーポンプ)
43 連通チューブ
50 リサイクルキャリア供給装置(希釈液供給手段)
51 リサイクルキャリアタンク
52 第1ポンプ(希釈液ポンプ)
53 リサイクル装置
54,55,56 連通チューブ
70 供給量制御装置
71 入出力部(I/O)
72 処理部
73 記憶部
74 目標値取得部
75 差分固形分濃度算出部
76 第1ポンプ制御量算出部
77 第2ポンプ制御量算出部
78 第1ポンプ制御部
79 第2ポンプ制御部
80 トナー液量センサ(液量測定手段)
100 画像形成装置
C,Cr,Cc 固形分濃度
Cx 差分固形分濃度(理想固形分濃度)
Ct 目標理想固形分濃度
F トナー液量
Ft 目標トナー液量
S,Sr,Sc 温度一定時における伝播速度
T,Tr,Tc 温度
t 応答時間
X,Xr,Xc 積算応答時間
Pc,Pr 制御量
Prc 濃度誤差基準制御量
Prf 液量誤差基準制御量

Claims (16)

  1. 固形分が含まれる液体の固形分濃度を測定する固形分濃度測定装置において、
    前記液体に向かって1パルスごとに超音波を発信する超音波発信手段と、
    前記液体を挟んで前記超音波発信手段と対向して配置され、前記発信された1パルスの超音波を受信する超音波受信手段と、
    前記超音波受信手段により前記発信された1パルスの超音波を受信して所定時間経過後に、前記超音波発信手段により再度1パルスの超音波を発信させる超音波発信制御手段と、
    前記超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間を計測し、Nパルス(N>1)ごとに当該応答時間を積算する応答時間積算手段と、
    前記積算されたNパルス分の応答時間である積算応答時間に基づいて前記固形分濃度を算出する濃度算出手段と、
    を備えること特徴とする固形分濃度測定装置。
  2. 前記濃度算出手段は、前記超音波発信手段から前記超音波受信手段までの伝播距離および前記積算応答時間に基づいて前記超音波発信手段から前記超音波受信手段までの超音波の伝播速度を算出し、
    前記算出された伝播速度に基づいて前記固形分濃度を算出することを特徴とする請求項1に記載の固形分濃度測定装置。
  3. 前記所定時間は、少なくとも前記発信された1パルスの超音波の残響が前記超音波受信手段により受信されなくなるまでの時間であることを特徴とする請求項1または2に記載の固形分濃度測定装置。
  4. 前記固形分が含まれる液体の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
    前記濃度算出手段は、前記検出された温度の変化に応じて算出される固形分濃度を補正することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の固形分濃度測定装置。
  5. 前記濃度算出手段は、前記伝播距離、前記積算応答時間および前記検出された温度に基づいて伝播速度を算出し、
    前記伝播速度に基づいて前記固形分濃度を算出することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の固形分濃度測定装置。
  6. 前記応答時間積算手段は、前記超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間に基づいた1パルスごと伝播速度が、所定速度領域の範囲内である当該超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間のみを積算することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の固形分濃度測定装置。
  7. 前記超音波発信手段および前記超音波受信手段は、インパルス型振動子を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の固形分濃度測定装置。
  8. 前記固形分が含まれる液体は、着色剤を含んだ粒子などを固形分とし、シリコーンオイルをキャリア液とする液体トナーであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の固形分濃度測定装置。
  9. 液体トナーを貯留するトナータンクと、
    前記トナータンクに、高濃度液体トナーを供給する高濃度液体トナー供給手段と、
    前記トナータンクに、前記シリコーンオイルにより構成される希釈液を供給する希釈液供給手段と、
    前記高濃度液体トナーあるいは前記希釈液の少なくとも一方の前記トナータンクへの供給を制御する供給量制御手段と、
    前記トナータンク内の液体トナーの固形分濃度を測定する前記請求項8に記載の固形分濃度測定装置と、
    を備え、前記供給量制御手段は、前記測定された液体トナーの固形分濃度に基づいて、当該固形分濃度が所定濃度となるように、前記高濃度液体トナーあるいは前記希釈液の少なくとも一方の供給を制御することを特徴とする固形分濃度調整装置。
  10. 前記希釈液供給手段は、使用されることで前記着色剤を含んだ粒子が消費された前記液体トナーを希釈液として再利用するものであり、
    前記希釈液の固形分濃度相当量を測定する前記請求項8に記載の固形分濃度測定装置をさらに備え、
    前記供給量制御手段は、前記測定された液体トナーの固形分濃度と前記測定された希釈液の固形分濃度相当量との差である差分固形分濃度に基づいて、当該差分固形分濃度が所定濃度となるように、前記高濃度液体トナーあるいは前記希釈液の少なくとも一方の供給を制御することを特徴とする請求項9に記載の固形分濃度調整装置。
  11. 前記トナータンク内の前記液体トナーのトナー液量を測定する液量測定手段をさらに備え、
    前記供給量制御手段は、前記差分固形分濃度および前記測定された液体トナーのトナー液量に基づいて、当該差分固形分濃度が所定濃度および当該トナー液量が所定液量となるように、前記高濃度液体トナーあるいは前記希釈液の少なくとも一方の供給を制御することを特徴とする請求項10に記載の固形分濃度調整装置。
  12. 前記高濃度液体トナー供給手段は、前記高濃度液体トナーを前記トナータンクに供給する高濃度液体トナーポンプを備え、
    前記希釈液供給手段は、前記希釈液を前記トナータンクに供給する希釈液ポンプを備え、
    前記供給量制御手段は、前記所定濃度と前記差分固形分濃度との濃度誤差および前記所定液量と前記測定されたトナー液量との液量誤差が小さくなるように、前記高濃度液体トナーポンプおよび前記希釈液ポンプの制御量を算出し、当該高濃度液体トナーポンプおよび当該希釈液ポンプの前記算出された制御量に基づいて制御することを特徴とする請求項10に記載の固形分濃度調整装置。
  13. 前記供給量制御手段は、前記理想固形分濃度の変化量、あるいは前記測定されたトナー液量の変化量の少なくともいずれか一方に基づいて、前記高濃度液体トナーポンプあるいは希釈液ポンプの少なくとも一方の制御量を算出することを特徴とする請求項12に記載の固形分濃度調整装置。
  14. 前記供給量制御手段は、
    前記濃度誤差が所定値を超えると、当該濃度誤差が小さくなるように、当該濃度誤差に基づいて算出された濃度誤差基準制御量により前記高濃度液体トナーポンプを制御し、
    前記濃度誤差が所定値以下であると、当該液量誤差が小さくなるように、当該液量誤差に基づいて算出された液量誤差基準制御量により前記高濃度液体トナーポンプを制御することを特徴とする請求項12または13に記載の固形分濃度調整装置。
  15. 前記液量誤差基準制御量は、前記濃度誤差が小さくなるように算出された希釈液ポンプの制御量を減算したものであることを特徴とする請求項14に記載の固形分濃度調整装置。
  16. 固形分が含まれる液体の固形分濃度を測定する濃度測定方法において、
    超音波発信手段により液体に向かって発信された1パルスの超音波を超音波受信手段により受信して所定時間経過後に、前記超音波発信手段により再度1パルスの超音波を発信させる手順と、
    前記超音波発信手段による1パルスの超音波の発信から受信までの応答時間を計測し、Nパルス(N>1)ごとに当該応答時間を積算する手順と、
    前記積算されたNパルス分の応答時間である積算応答時間に基づいて前記固形分濃度を算出する手順と、
    を含むこと特徴とする固形分濃度測定方法。
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