JP2008014269A - 可変容量型圧縮機の容量制御弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】供給通路の一部を形成し、吐出圧力の冷媒ガスが流れる容量室に収容された感圧部材の振動を防止することができ、該振動に起因した不具合を防止することができる容量制御弁を提供する。
【解決手段】弁体30と感圧部材41とは、弁体30と一体移動する第1連結部材46と感圧部材41と一体移動する第2連結部材42とで接離可能に連結されている。第1連結部材46は、弁孔35と対向する位置に配設されるとともに弁体30側から感圧部材41側に向かうに従い拡径する円錐状をなし、容量室34に流入した冷媒ガスを第2連通路39へ案内するガイド部46bを有している。ガイド部46bの周面H上を通過し、かつガイド部46bの軸方向に沿って小径側から大径側へ延びる仮想線Pよりも内側の領域に第2連結部材42及び感圧部材41が位置しているとともに、第2連結部材42には前記仮想線Pに対して平行に延びるテーパ面Tが形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】弁体30と感圧部材41とは、弁体30と一体移動する第1連結部材46と感圧部材41と一体移動する第2連結部材42とで接離可能に連結されている。第1連結部材46は、弁孔35と対向する位置に配設されるとともに弁体30側から感圧部材41側に向かうに従い拡径する円錐状をなし、容量室34に流入した冷媒ガスを第2連通路39へ案内するガイド部46bを有している。ガイド部46bの周面H上を通過し、かつガイド部46bの軸方向に沿って小径側から大径側へ延びる仮想線Pよりも内側の領域に第2連結部材42及び感圧部材41が位置しているとともに、第2連結部材42には前記仮想線Pに対して平行に延びるテーパ面Tが形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、供給通路を介して吐出圧領域の冷媒ガスを制御圧室に供給するとともに、排出通路を介して制御圧室の冷媒ガスを吸入圧領域に排出することで吐出容量を制御する容量制御弁に関する。
可変容量型圧縮機(以下、単に圧縮機とする)においては、ハウジングに回転可能に支持された回転軸に該回転軸と一体的に回転する斜板が支持され、該斜板には複数のピストンが係留されているとともに、該ピストンはシリンダブロックのシリンダボア内に収容されている。また、圧縮機において、吐出室と制御圧室とは供給通路を介して連通され、吸入室と制御圧室とは排出通路を介して連通されている。そして、圧縮機においては、吐出室の冷媒ガスを制御ガスとして供給通路を介して制御圧室に供給するとともに、排出通路を介して前記制御圧室の冷媒ガスを制御ガスとして吸入室に排出することにより制御圧室内の圧力が調圧されるようになっている。この調圧によって斜板の傾角が調節され、ピストンのストローク量が調節されて圧縮機の吐出容量が調節されるようになっている。前記供給通路上には容量制御弁が設けられており、該容量制御弁によって供給通路の開度を調節することで制御圧室へ供給される冷媒ガス量が調節されるようになっている。
前記容量制御弁としては、例えば特許文献1に開示されるものが挙げられる。図6に示すように、容量制御弁100のバルブハウジング100a内には、検出連通路101を介して吸入室と連通する作動室102と、第1連通路103を介して吐出室と連通し前記供給通路の一部を構成する弁室104が区画形成されている。前記弁室104内には、弁部106aが弁座105aに対して接離することで弁孔105bを開閉する弁体106が収容されている。さらに、バルブハウジング100a内には、第2連通路109を介して前記制御圧室と連通し前記供給通路の一部を形成する容量室107が区画されている。
容量室107内には該容量室107内の圧力によって伸縮し、弁体106を開閉方向へ移動させるベローズ108が収容されているとともに、ベローズ108内には付勢ばね119が収容されている。また、容量制御弁100は、ソレノイド部110を備え、該ソレノイド部110のソレノイドハウジング110a内にはコイル114が収容されている。また、ソレノイドハウジング110a内には、固定鉄心111が設けられており、該固定鉄心111内には可動鉄心112に連結されたロッド113が挿通されている。該ロッド113には前記弁体106が一体化されており、弁体106は前記ソレノイド部110での発生荷重に応じてロッド113を介して移動する。前記弁体106には開弁連結部115が一体に設けられ、前記ベローズ108には、前記開弁連結部115に嵌合する係合部116が一体に設けられている。
そして、容量制御弁100において、コイル114への電力供給が無い場合には、ベローズ108及び付勢ばね119は弁体106を移動させ、弁座105aに対して弁部106aを離間させて弁孔105bを開弁させる。一方、容量制御弁100において、コイル114への通電がある場合には、吸入圧力、ソレノイド部110での発生荷重、ベローズ108及び付勢ばね119のばね力によって弁体106を移動させ、弁座105aに対して弁部106aを離接させて弁孔105bを開閉させる。そして、弁孔105bが開弁されると、吐出圧力の冷媒ガスが第1連通路103及び弁孔105bを介して容量室107へ流入され、さらに、第2連通路109を介して制御圧室へ流出される。制御圧室の制御圧室圧力と、吸入室の吸入圧力との差圧が変化して、該差圧に応じて可変容量型圧縮機の吐出容量が調節される。
特開2003−322086号公報
ところで、特許文献1に開示の容量制御弁100は、供給通路を開閉し、吐出圧力の冷媒ガスの流量を調節するために用いられている。このため、容量室107には、供給通路を流れる吐出圧力(高圧)の冷媒ガスが流入される。そして、容量室107へ流入してきた冷媒ガスが前記係合部116に直接衝突すると、該係合部116と一体化されたベローズ108が振動してしまう。このベローズ108の振動により、ベローズ108の信頼性が低下するのに加え、容量制御中に係合部116が開弁連結部115から離脱し、吐出室と吸入室とが容量制御弁100を介して連通してしまう虞がある。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、供給通路の一部を形成し、吐出圧力の冷媒ガスが流れる容量室に収容された感圧部材の振動を防止することができ、該振動に起因した不具合を防止することができる容量制御弁を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、供給通路を介して吐出圧領域の冷媒ガスを制御圧室に供給するとともに、排出通路を介して前記制御圧室の冷媒ガスを吸入圧領域に排出することで吐出容量を制御する可変容量型圧縮機に用いられる容量制御弁であって、バルブハウジング内には、前記吸入圧領域と連通する作動室と、前記吐出圧領域と連通し前記供給通路の一部を形成する弁室と、該弁室に連設され、連通路を介して前記制御圧室と連通し供給通路の一部を形成する容量室とが区画され、前記弁室内には容量室と弁室との間の弁孔を開閉して供給通路を開閉する弁体が収容され、容量室内には前記弁体を開弁させる方向へ付勢するベローズよりなる感圧部材が収容され、前記弁体と感圧部材とは、弁体と一体移動する第1連結部材と、感圧部材と一体移動する第2連結部材とで接離可能に連結され、前記第1連結部材は、弁孔と対向する位置に配設されるとともに弁体側から感圧部材側に向かうに従い拡径する円錐状をなし、容量室に流入した冷媒ガスを前記連通路へ向けて案内するガイド部を有しており、該ガイド部の周面上を通過し、かつガイド部の小径側から大径側へ延びる仮想線よりも内側に第2連結部材及び感圧部材が位置しているとともに、第2連結部材には第1連結部材側から感圧部材側へ向けて拡径するように傾斜するテーパ面が形成されていることを要旨とする。
この構成によれば、弁室及び弁孔を通過し、吐出圧領域から容量室に冷媒ガスが流入すると、該冷媒ガスはガイド部の周面によってその小径側から大径側へ流れる。ここで、第1連結部材に接離可能に設けられた第2連結部材は、ガイド部の周面上を通過する仮想線よりも内側に位置しており、さらに、第2連結部材にはテーパ面が形成されている。このため、ガイド部の周面を流れる冷媒ガスはその流れに乗ってテーパ面に沿うようにして流れていく。したがって、冷媒ガスが第2連結部材に直接衝突することが防止され、第2連結部材に一体化された感圧部材が振動することが防止される。
また、前記ガイド部の周面に対向し、かつ前記弁孔の容量室側への開口端に連続するバルブハウジングの内周面と、前記ガイド部の周面との間の通路幅が、前記弁孔の通路幅と同一となるようにガイド部の周面に対向するバルブハウジングの内周面はテーパ状に形成されていてもよい。この構成によれば、弁孔を通過して容量室へ流入し、ガイド部の周面上を流れる冷媒ガスは、該ガイド部の周面上となる通路において膨張したり、絞られたりすることなく流れる。
また、前記第2連結部材の周面と、該周面と対向するバルブハウジングの内周面との間の通路幅が、ガイド部の周面とバルブハウジングの内周面との間の通路幅と同一となっていてもよい。この構成によれば、弁孔を通過して容量室へ流入し、ガイド部の周面上を流れる冷媒ガスは、該ガイド部の周面上において膨張したり、絞られたりすることなく流れる。さらに、ガイド部の周面から第2連結部材側へ向かって流れた冷媒ガスが、該第2連結部材の周面とバルブハウジングの内周面との間で膨張したり、絞られたりすることが防止される。
また、前記感圧部材の外周端と対向するバルブハウジングの内周面は、前記第2連結部材の周面と対向するバルブハウジングの内周面よりも拡径されているとともに、前記感圧部材の外周端における外径と前記第2連結部材の周面における直径は同一に設定されていてもよい。この構成によれば、感圧部材が横揺れしたとき、第2連結部材の周面がバルブハウジングの内周面に接触すると、感圧部材がそれ以上横方向へ移動することが規制される。このため、第2連結部材の周面がバルブハウジングの内周面に接触した後は、感圧部材がバルブハウジングの内周面に接触することがない。
また、前記感圧部材の外周端と対向するバルブハウジングの内周面は、前記第2連結部材の周面と対向するバルブハウジングの内周面と同径に形成されているとともに、前記感圧部材の外周端における外径と前記第2連結部材の直径は同一に設定され、第2連結部材の周面及び感圧部材の外周端とバルブハウジングの内周面との間の通路幅が一定となっていてもよい。この構成によれば、弁孔を通過して容量室へ流入してきた冷媒ガスは、第2連結部材の周面とバルブハウジングの内周面との間、さらに感圧部材とバルブハウジングの内周面との間を通過する際に膨張したり、絞られたりすることが防止される。
本発明によれば、供給通路の一部を形成し、吐出圧力の冷媒ガスが流れる容量室に収容された感圧部材の振動を防止することができ、該振動に起因した不具合を防止することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した可変容量型圧縮機の容量制御弁の第1の実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。なお、以下の説明において可変容量型圧縮機10の「前」「後」は、図1に示す矢印Yの方向を前後方向とする。
以下、本発明を具体化した可変容量型圧縮機の容量制御弁の第1の実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。なお、以下の説明において可変容量型圧縮機10の「前」「後」は、図1に示す矢印Yの方向を前後方向とする。
図1に示すように、可変容量型圧縮機10のハウジングは、シリンダブロック11と、該シリンダブロック11の前端に接合固定されたフロントハウジング12と、シリンダブロック11の後端に接合固定されたリヤハウジング13とから構成されている。また、前記シリンダブロック11とリヤハウジング13との間には弁・ポート形成体14が介在されている。
シリンダブロック11とフロントハウジング12との間には、制御圧室Cが区画形成されているとともに、シリンダブロック11とフロントハウジング12には前記制御圧室Cを貫通するように回転軸18が回転可能に支持されている。回転軸18の前端部は、動力伝達機構(図示せず)を介して外部駆動源としての車両のエンジンEに作動連結されている。
前記回転軸18は、前側がラジアルベアリング19によってフロントハウジング12に回転可能に支持されている。回転軸18の後側は、シリンダブロック11に形成された軸孔11b内に挿通されているとともに、ラジアルベアリング20によって軸孔11bに回転可能に支持されている。前記制御圧室C内において、回転軸18には回転支持体21が固着されており、回転支持体21は回転軸18と一体回転可能に固定されている。また、制御圧室C内には斜板22が収容されている。斜板22の中央には、挿通孔22aが穿設されており、該挿通孔22aに回転軸18が挿通されている。回転支持体21と斜板22との間には、ヒンジ機構23が介在されている。そして、斜板22は、ヒンジ機構23を介した回転支持体21との間でのヒンジ連結、及び挿通孔22aを介した回転軸18の支持により、回転軸18及び回転支持体21と同期回転可能であるとともに、回転軸18の中心軸Lに沿った軸方向へのスライド移動を伴いながら回転軸18に対して傾角を変更可能とされている。
シリンダブロック11には、回転軸18の周りに複数のシリンダボア11a(図1では1つのシリンダボア11aのみ図示)が等角度間隔で前後方向に貫通形成されている。シリンダボア11aには、片頭型のピストン24が前後方向へ移動可能に収容されている。シリンダボア11aの前後開口は、弁・ポート形成体14及びピストン24によって閉塞されており、このシリンダボア11a内にはピストン24の前後方向への移動に応じて容積変化する圧縮室26が区画されている。ピストン24は、一対のシュー25を介して斜板22の外周部に係留されている。
リヤハウジング13には、前記弁・ポート形成体14に面して吸入室13aと吐出室13bが区画形成されている。また、前記弁・ポート形成体14には、前記吸入室13aに対応して吸入ポート14a及び吸入弁15aが形成され、吐出室13bに対応して吐出ポート14b及び吐出弁15bが形成されている。そして、冷媒ガスは、吸入圧領域である吸入室13aでは吸入圧力Psにあり、吐出圧領域である吐出室13bでは吐出圧力Pdにある。また、冷媒ガスは、制御圧室Cでは制御圧室圧力Pcにある。また、リヤハウジング13には、電磁弁からなる容量制御弁CVが組み付けられている。
そして、ピストン24の移動に伴い、冷媒ガスは吸入ポート14aを通過し、吸入室13aから前記圧縮室26へ吸入される。圧縮室26へ吸入された冷媒ガスは、ピストン24の移動により圧縮室26で圧縮される。さらに、ピストン24の移動に伴い、冷媒ガスは圧縮室26から吐出ポート14bを通過し、吐出室13bへ吐出され、外部冷媒回路28へと導出される。そして、外部冷媒回路28へ導出された冷媒ガスは、凝縮器28aから膨張弁28bを介して蒸発器28cに供給され、吸入室13aへ戻るように構成されている。すなわち、可変容量型圧縮機10は、外部冷媒回路28とで冷媒循環回路を構成している。
可変容量型圧縮機10には、吐出室13bと、前記制御圧室Cとを連通させ、吐出室13bの冷媒ガスを、制御ガスとして制御圧室Cへ供給するための供給通路が設けられている。この供給通路上には前記容量制御弁CVが設けられている。また、可変容量型圧縮機10には、制御圧室Cと吸入室13aとを連通させ、制御圧室Cの冷媒ガスを制御ガスとしての吸入室13aへ排出させる排出通路17が設けられている。そして、吐出室13bへ吐出された冷媒ガスは、前記供給通路を通過して制御圧室Cへ供給されるようになっている。また、前記容量制御弁CVにより、供給通路を通過し、制御圧室Cへ供給される冷媒ガス量が調節されるようになっている。
そして、供給通路を介した制御圧室Cへの冷媒ガスの供給量と、排出通路17を介した制御圧室Cからの冷媒ガスの排出量とのバランスが制御されて制御圧室Cの圧力が決定される(制御圧室Cが調圧される)。制御圧室Cの圧力が変更されると、ピストン24を介した制御圧室C内とシリンダボア11a内との差圧が変更され、斜板22の傾角が変化する。この結果、ピストン24のストローク(可変容量型圧縮機10の吐出容量)が調節される。
次に、前記容量制御弁CVについて詳細に説明する。
図1に示すように、容量制御弁CVの一側(図2では下側)を構成するバルブハウジング33内には作動室37が区画形成されている。また、バルブハウジング33内には前記作動室37に連続する位置(作動室37の下側)に弁室36が形成されている。さらに、バルブハウジング33内には、前記弁室36より小径をなす弁孔35が弁室36に連続して(下側に)形成されている。前記弁室36にて、該弁室36と弁孔35との境界に位置する段差は弁座36aをなしている(図2参照)。さらに、バルブハウジング33内には、前記弁孔35を介して弁室36に連通する容量室34が区画形成されている。すなわち、バルブハウジング33内には容量室34が弁室36に連設され、容量室34と弁室36の間に弁座36aが形成されている。
図1に示すように、容量制御弁CVの一側(図2では下側)を構成するバルブハウジング33内には作動室37が区画形成されている。また、バルブハウジング33内には前記作動室37に連続する位置(作動室37の下側)に弁室36が形成されている。さらに、バルブハウジング33内には、前記弁室36より小径をなす弁孔35が弁室36に連続して(下側に)形成されている。前記弁室36にて、該弁室36と弁孔35との境界に位置する段差は弁座36aをなしている(図2参照)。さらに、バルブハウジング33内には、前記弁孔35を介して弁室36に連通する容量室34が区画形成されている。すなわち、バルブハウジング33内には容量室34が弁室36に連設され、容量室34と弁室36の間に弁座36aが形成されている。
前記バルブハウジング33内にて、前記弁孔35、弁室36及び作動室37内には、駆動ロッド31が収容配置されている。駆動ロッド31の上部において、作動室37内に位置する部位には、作動面31aが設けられている。駆動ロッド31は、弁室36の軸方向(図1では上下方向)に沿って往復動可能に収容されている。また、弁室36内には、前記駆動ロッド31に一体形成された円柱状をなす弁体30が収容配置されており、該弁体30は駆動ロッド31の往復動に伴い弁室36内を往復動可能とされている。
そして、駆動ロッド31の往復動に伴う弁体30の移動により、該弁体30の弁部30aが弁座36aに接離することで弁孔35が開閉される。すなわち、弁部30aが弁座36aに接触(着座)することで、弁部30aと弁座36aの間に冷媒ガスの漏れを防止するシール構造が形成されて弁孔35が閉弁される。一方、弁部30aが弁座36aから離間することで、前記シール構造が解除されて弁孔35が開弁される。
前記バルブハウジング33には、弁室36に連通する第1連通路38が形成されている。この第1連通路38は、供給ガス通路27を介して可変容量型圧縮機10の吐出室13bに連通されており、弁室36には供給ガス通路27及び第1連通路38を介して吐出室13bから吐出圧力Pdの冷媒ガスが導入される構成とされている。このため、弁室36は吐出圧領域となっている。
また、バルブハウジング33には、前記作動室37に連通する検出連通路43が形成されている。この検出連通路43は、検出ガス通路32を介して可変容量型圧縮機10の吸入室13aに連通されている。検出連通路43よりも作動室37側において、前記作動面31aの周面とバルブハウジング33の内周面との間には、検出連通路43と作動室37とを連通させる所定のクリアランスが形成されている。そして、作動室37には検出ガス通路32及び検出連通路43を介して吸入室13aから吸入圧力Psの冷媒ガスが導入される構成とされている。このため、作動室37は吸入圧領域となっている。
また、バルブハウジング33には、容量室34に連通する連通路としての第2連通路39が形成されている。この第2連通路39は、連通通路29を介して制御圧室Cに連通されており、吐出圧力Pdの冷媒ガスを制御圧室Cへ供給可能に構成されている。そして、上記供給ガス通路27、第1連通路38、弁室36、弁孔35、容量室34、第2連通路39及び連通通路29によって、吐出室13bの冷媒ガスを制御圧室Cに供給するための供給通路が構成されている。
前記バルブハウジング33には、前記弁体30を、前記弁室36の中心軸に沿って移動するようにガイドする弁体ガイド部40が形成されている。そして、弁体30(駆動ロッド31)は前記弁体ガイド部40の内側で移動するようになっている。この弁体ガイド部40の周面と、該周面に対向する弁体30の周面との間には、弁体ガイド部40内での弁体30の移動を可能とする所定のクリアランスが形成されている。このクリアランスは、弁室36へ導入された吐出圧力Pdの冷媒ガスが吸入圧力Psの作動室37へと漏れるのを抑制している。
前記容量室34内には、ベローズよるなる感圧部材41が収容配置されている。この感圧部材41の一端部(図1では下端部)はバルブハウジング33に固定されている。感圧部材41の他端部(図1では上端部)は駆動ロッド31の第1連結部材46に対して接離可能に構成された第2連結部材42に接合されている。すなわち、感圧部材41と第2連結部材42とは一体移動するようになっている。また、感圧部材41内には付勢ばね50が内在されている。そして、感圧部材41は、自身の付勢力及び付勢ばね50のばね力と、吐出圧力Pd又は制御圧室圧力Pcとの相関関係で伸縮するようになっており、該感圧部材41の伸縮に伴い第2連結部材42が上下動するようになっている。
図2に示すように、容量制御弁CVにおいて、駆動ロッド31の一端部(図2では下端部)には第1連結部材46が一体に連結され、該第1連結部材46は駆動ロッド31(弁体30)と一体に移動するようになっている。そして、前記第2連結部材42と第1連結部材46とは、第2連結部材42の第1連結部材46側(上側)の内側に、第1連結部材46が入り込むようにして連結されている。このため、容量制御弁CVにおいて、後述するコイル67への通電が無い状態において、感圧部材41が伸長したときは、第1連結部材46及び第2連結部材42が同時に上方へ向けて移動するようになっている。一方、前記駆動ロッド31の下方への移動に伴い感圧部材41が収縮したときは、第1連結部材46及び第2連結部材42が下方へ向けて移動するようになっている。
前記第2連結部材42と第1連結部材46の間には開放室52が形成されている。また、弁体30及び駆動ロッド31内には、該弁体30及び駆動ロッド31の中心軸方向に貫通して延びる開放通路53が形成されている。この開放通路53は、前記開放室52と作動室37とを連通しており、該開放通路53によって開放室52内へ吸入圧力Psの冷媒ガスを流入可能としており、開放室52は吸入圧領域(吸入圧力Ps)となっている。
また、図1に示すように、容量制御弁CVの他側(図1では上側)を構成するソレノイドハウジング60内には収容筒61が固定配置されている。収容筒61内には固定鉄心62が嵌入固定されている。収容筒61の内面と固定鉄心62との間には可動鉄心63が収容配置されている。前記固定鉄心62の中心には貫通孔64が貫通形成され、該貫通孔64内には前記駆動ロッド31の他端側(図2では上端側)が配置されている。そして、駆動ロッド31の他端部には前記可動鉄心63が固定されている。また、収容筒61内において、前記固定鉄心62と可動鉄心63の間には付勢ばね66が介在されており、該付勢ばね66のばね力によって可動鉄心63は固定鉄心62から遠ざかる方向へ付勢されている。
ソレノイドハウジング60内において、収容筒61の外周側にはコイル67が配設されている。このコイル67には電力が供給される。コイル67への電力供給により、この電力供給量に応じた大きさの電磁力(付勢力)が固定鉄心62と可動鉄心63との間に発生する。容量制御弁CVにおいては、前記電磁力に基づいて駆動ロッド31(弁体30)を、弁孔35を閉弁させる方向、すなわち弁部30aを弁座36aに着座させる方向へ移動させるようになっている。そして、上記固定鉄心62、可動鉄心63、付勢ばね66及びコイル67によってソレノイド部59が構成されている。
上記構成の容量制御弁CVにおいて、コイル67への電力供給が無い場合には、感圧部材41及び付勢ばね50の付勢力に基づいて弁体30を移動させ、すなわち、弁座36aに対して弁部30aを離間させて弁孔35を開弁させる。一方、コイル67への通電がある場合には、作動室37へ導入された吸入圧力Ps、前記電磁力及び感圧部材41と付勢ばね50の付勢力に基づいて弁体30を移動させて弁孔35を開閉させる。すると、第1連通路38及び弁孔35を介した容量室34への冷媒ガスの流入量が調整され、さらには、冷媒ガスの第2連通路39及び連通通路29から制御圧室Cへの流入量が調整される。すると、制御圧室Cの制御圧室圧力Pcと、吸入室13aの吸入圧力Psとの差圧が変化して、該差圧に応じて可変容量型圧縮機10の斜板22の傾斜角度が調整される。その結果として、ピストン24のストローク量が調整され、吐出容量が調整される。
図2に示すように、上記容量制御弁CVにおいて、第1連結部材46は、駆動ロッド31における容量室34側の端部(下端部)の内側に圧入される圧入部46aと、該圧入部46aに連設された円錐状をなすガイド部46bとが一体に形成されている。前記ガイド部46bは、第1連結部材46の軸方向に沿って駆動ロッド31(弁体30)側から感圧部材41側へ向かうに従い拡径するように形成されている。すなわち、ガイド部46bは、駆動ロッド31(弁体30)側よりも感圧部材41側が大径をなしている。また、ガイド部46bは、弁孔35の出口35bと対向する位置に配置されている。このため、弁孔35を通過して出口35bから容量室34へ流入した冷媒ガスは、ガイド部46bの周面に接触するようになっている。
一方、前記第2連結部材42は、第1連結部材46側に円環状をなす座部42aが形成されており、該座部42aに前記第1連結部材46の第2連結部材42側の端部が接離するようになっている。前記座部42aにおける第1連結部材46側の外周面は、該第1連結部材46側から感圧部材41側に向けて徐々に直径が拡径するようになっており、第2連結部材42には第1連結部材46側から感圧部材41側に向けて拡径するように傾斜するテーパ面Tが形成されている。また、第2連結部材42(座部42a)の最大直径Mは、感圧部材41の最大外径Nよりも大きくなっており、第2連結部材42の外周面よりも外側へ感圧部材41の外周端が突出しないようになっている。
前記ガイド部46bの周面H上を通過し、かつガイド部46bの軸方向に沿って小径側から大径側へ向かって延びる直線を仮想線Pとする。この仮想線Pは、ガイド部46bの小径側から大径側に向かうに従い斜めに傾斜する直線である。この場合、前記第2連結部材42及び感圧部材41は前記仮想線Pよりも内側の領域に位置するようになっている。すなわち、座部42aの第1連結部材46側の外周面にテーパ面Tが形成されているため、座部42aが仮想線Pより外側へ突出しないようになっている。また、第2連結部材42のテーパ面Tは、前記仮想線Pに対して平行に延びるように傾斜して形成されている。このため、ガイド部46bの周面Hと、第2連結部材42のテーパ面Tとは、それぞれ第1連結部材46側から感圧部材41側へ向かって連続して傾斜するようになっている。
そして、上記第1連結部材46と第2連結部材42を備えた容量制御弁CVにおいて、弁孔35が開弁され、吐出圧力Pdの冷媒ガスが弁孔35を通過して容量室34へ流入されると、冷媒ガスは出口35bからガイド部46bに向けて流れる。すると、冷媒ガスはガイド部46bの周面Hによって、第2連通路39へ向かって流れるように案内される。さらに、冷媒ガスの流れる方向の先(流通方向の下流側)にある第2連結部材42において、座部42aは、ガイド部46bの周面H上を通過する仮想線Pよりも内側に位置し、テーパ面Tが形成されている。このため、ガイド部46bによって案内された冷媒ガスは、そのままテーパ面Tに沿って流れ、第2連通路39へ向かって流れるように案内される。そして、テーパ面Tによって案内された冷媒ガスは、感圧部材41とバルブハウジング33の内周面との間を通過して、第2連通路39から連通通路29へと導出される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)供給通路の一部を形成し、吐出圧力Pdの冷媒ガスが流入する容量室34において、感圧部材41に接合された第2連結部材42と、弁体30(駆動ロッド31)に一体化された第1連結部材46とを接離可能に設けた。そして、第1連結部材46に円錐状をなすガイド部46bを設け、このガイド部46bの周面Hを通過する仮想線Pよりも内側に第2連結部材42及び感圧部材41が位置するようにした。さらに、第2連結部材42に、その第1連結部材46側から感圧部材41側に向けて拡径するように傾斜するテーパ面Tを形成し、該テーパ面Tを仮想線Pに沿って傾斜するように形成した。このため、容量室34へ流入した高圧の冷媒ガスは、ガイド部46bによって斜めに流れるように案内され、その流れのままテーパ面Tによって斜めに流れるように案内される。
(1)供給通路の一部を形成し、吐出圧力Pdの冷媒ガスが流入する容量室34において、感圧部材41に接合された第2連結部材42と、弁体30(駆動ロッド31)に一体化された第1連結部材46とを接離可能に設けた。そして、第1連結部材46に円錐状をなすガイド部46bを設け、このガイド部46bの周面Hを通過する仮想線Pよりも内側に第2連結部材42及び感圧部材41が位置するようにした。さらに、第2連結部材42に、その第1連結部材46側から感圧部材41側に向けて拡径するように傾斜するテーパ面Tを形成し、該テーパ面Tを仮想線Pに沿って傾斜するように形成した。このため、容量室34へ流入した高圧の冷媒ガスは、ガイド部46bによって斜めに流れるように案内され、その流れのままテーパ面Tによって斜めに流れるように案内される。
したがって、容量室34へ流入した高圧の冷媒ガスが、第2連結部材42に直接衝突することを防止することができ、第2連結部材42と一体化された感圧部材41が衝撃を受けることを防止することができる。よって、感圧部材41が高圧の冷媒ガスによって振動することを防止することができ、その結果として、感圧部材41が振動の繰り返しによって疲労破壊を起こしてしまい、感圧部材41の信頼性が低下するといった不具合を防止することができる。
さらには、容量制御弁CVによる容量制御中に、第2連結部材42が高圧の冷媒ガスを直接受けることで第1連結部材46から離間し、第2連結部材42と第1連結部材46の間から開放室52及び開放通路53を介して容量室34と作動室37とが連通してしまうことが防止される。その結果として、容量室34に流入した吐出圧力Pdの冷媒ガスが、作動室37及び検出連通路43を介して吸入室13aへ流れてしまうことを防止して、吐出室13bと吸入室13aとが容量制御弁CVを介して連通してしまう不具合を防止することができる。
(2)ガイド部46bの周面H上を通過する仮想線Pに沿うようにテーパ面Tを形成した。このため、ガイド部46bの周面Hに案内された冷媒ガスをテーパ面Tによってさらに第2連通路39側へ流れるように案内することができる。したがって、第2連結部材42に冷媒ガスが衝突することによる冷媒ガスの乱流化を防止することができ、容量室34内ではスムーズに冷媒ガスを流すことができるとともに、乱流化による圧力損失を抑えることができる。
(3)第1連結部材46と第2連結部材42とは接離可能になっている。このため、高圧の冷媒ガスが第2連結部材42に直接衝突した場合は、第2連結部材42が第1連結部材46から離間してしまい、感圧部材41が大きく振動してしまう虞がある。本実施形態の容量制御弁CVでは、第2連結部材42に冷媒ガスが直接衝突することが防止できるため、第1連結部材46と第2連結部材42が接離可能な構成であっても、感圧部材41の大きな振動を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図3にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のバルブハウジング33を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその重複する説明を省略する。
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図3にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のバルブハウジング33を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその重複する説明を省略する。
図3に示すように、バルブハウジング33において、ガイド部46bの周面Hと対向し、弁孔35の出口35b側の開口端に連続する内周面33aは、該ガイド部46bの周面Hとの通路幅βが一定幅となるようにテーパ状に形成されている。そして、弁孔35における通路幅αと、ガイド部46bの周面Hと内周面33aとの間の通路幅βが同一となっている。したがって、例えば、弁孔35における通路幅αよりも、ガイド部46bの周面Hと内周面33aとの間の通路幅βが広くなっている場合のように、容量室34へ流入してきた冷媒ガスが膨張することがない。よって、膨張に伴い冷媒ガスが乱流となることが防止され、乱流となった冷媒ガスによって感圧部材41が振動したり、冷媒ガスの膨張による圧力損失を抑えることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した第3の実施形態を図4にしたがって説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態のバルブハウジング33及び第2連結部材42を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその重複する説明を省略する。
次に、本発明を具体化した第3の実施形態を図4にしたがって説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態のバルブハウジング33及び第2連結部材42を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその重複する説明を省略する。
図4に示すように、バルブハウジング33において、ガイド部46bの周面Hと対向し、弁孔35の出口35b側の開口端に連続する内周面33aは、該ガイド部46bの周面Hとの通路幅βが一定幅となるようにテーパ状に形成されている。そして、弁孔35における通路幅αと、ガイド部46bの周面Hと内周面33aとの間の通路幅βが同一となっている。
また、第2連結部材42の外周面(周面)42Aにおける最大直径Mは、感圧部材41の外周端における最大外径Nと同一となっており、第2連結部材42の外周面42A上を通過する仮想線Q上に、感圧部材41の外周端が位置するようになっている。そして、バルブハウジング33において、第2連結部材42の外周面42Aと対向する内周面33bは、該外周面42Aとの通路幅γが一定幅となるように断面平面状に形成されている。
よって、弁孔35における通路幅αと、ガイド部46bの周面Hと内周面33aとの間の通路幅βと、第2連結部材42の外周面42Aと内周面33bとの間の通路幅γとが同一となっている。すなわち、弁孔35から第2連結部材42の外周面42Aに至るまでは同一通路幅の通路が形成されている。さらに、バルブハウジング33において、感圧部材41の外周端と対向する内周面33cは、前記第2連結部材42の外周面42Aと対向するバルブハウジングの内周面33bよりも拡径されている。
したがって、弁孔35の出口35bを通過して容量室34へ流入してきた冷媒ガスは、感圧部材41と対応する位置に到達するまで膨張したり、絞られたりすることなく流れる。よって、冷媒ガスの膨張、収縮による冷媒ガスの乱流化を防止することができるとともに、圧力損失を抑えることができる。
また、感圧部材41と対向するバルブハウジング33の内周面33cは、第2連結部材42と対向する内周面33bより拡径されている。このため、例えば、感圧部材41が横揺れしたとき、第2連結部材42の外周面42Aが感圧部材41よりも先にバルブハウジング33の内周面33bに接触する。そして、第2連結部材42の外周面42Aがバルブハウジング33の内周面33bに接触することにより、感圧部材41がそれ以上横方向へ移動することが規制される。したがって、感圧部材41が内周面33cに接触することが防止され、感圧部材41がバルブハウジング33に接触することにより損傷を受けることを防止することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明を具体化した第4の実施形態を図5にしたがって説明する。なお、第4の実施形態は、第3の実施形態のバルブハウジング33を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその重複する説明を省略する。
次に、本発明を具体化した第4の実施形態を図5にしたがって説明する。なお、第4の実施形態は、第3の実施形態のバルブハウジング33を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその重複する説明を省略する。
図5に示すように、バルブハウジング33において、第2連結部材42の外周面42Aと対向する内周面33b及び感圧部材41と対向する内周面33cは同径に形成されており、断面平面状に形成されている。このため、弁孔35の出口35bを通過して容量室34へ流入してきた冷媒ガスは、容量室34へ流入した際に膨張することなく第2連通路39へ向かって流れていく。さらに、冷媒ガスは、第2連結部材42とバルブハウジング33との間、及び感圧部材41とバルブハウジング33との間を通過する際も膨張したり、絞られたりすることがほぼ防止される。
したがって、弁孔35の出口35bを通過して容量室34へ流入してきた冷媒ガスは、第2連通路39へ導出されるまで膨張したり、絞られたりすることなく流れる。よって、冷媒ガスの膨張、収縮による冷媒ガスの乱流化を防止することができるとともに、圧力損失を抑えることができる。
なお、各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 各実施形態において、テーパ面Tは仮想線Pに対して平行をなさなくてもよく、仮想線Pに対して若干傾斜する方向へ延びるように形成されていてもよい。
○ 各実施形態において、テーパ面Tは仮想線Pに対して平行をなさなくてもよく、仮想線Pに対して若干傾斜する方向へ延びるように形成されていてもよい。
○ 第1の実施形態において、座部42aの最大直径Mを感圧部材41の外周端における最大外径Nと同じに設定してもよい。
○ 第1又は第2の実施形態において、図2及び図3の2点鎖線に示すように、バルブハウジング33における感圧部材41と対向する内周面33cを、第2連結部材42と対向する内周面33bよりも拡径してもよい。
○ 第1又は第2の実施形態において、図2及び図3の2点鎖線に示すように、バルブハウジング33における感圧部材41と対向する内周面33cを、第2連結部材42と対向する内周面33bよりも拡径してもよい。
○ 各実施形態において、容量制御弁CVはバルブハウジング33側が上側となりソレノイドハウジング60側が下側となるようにリヤハウジング13に組み付けられていてもよい。
○ 可変容量型圧縮機10を、片頭型のピストン24に圧縮動作を行なわせる片側式の圧縮機ではなく、制御圧室Cを挟んで前後両側に設けられたシリンダボア11aにおいて両頭型のピストンに圧縮動作を行なわせる両側式の圧縮機としてもよい。
α,β,γ…通路幅、C…制御圧室、CV…容量制御弁、H…ガイド部の周面、P…仮想線、T…テーパ面、10…可変容量型圧縮機、13a…吸入圧領域としての吸入室、13b…吐出圧領域としての吐出室、17…排出通路、30…弁体、33…バルブハウジング、33a,33b,33c…バルブハウジングの内周面、34…容量室、35…弁孔、36…弁室、37…作動室、39…連通路としての第2連通路、41…感圧部材、42…第2連結部材、42A…42…第2連結部材の周面としての外周面、43…検出連通路、46…第1連結部材、46b…ガイド部。
Claims (5)
- 供給通路を介して吐出圧領域の冷媒ガスを制御圧室に供給するとともに、排出通路を介して前記制御圧室の冷媒ガスを吸入圧領域に排出することで吐出容量を制御する可変容量型圧縮機に用いられる容量制御弁であって、バルブハウジング内には、前記吸入圧領域と連通する作動室と、前記吐出圧領域と連通し前記供給通路の一部を形成する弁室と、該弁室に連設され、連通路を介して前記制御圧室と連通し供給通路の一部を形成する容量室とが区画され、前記弁室内には容量室と弁室との間の弁孔を開閉して供給通路を開閉する弁体が収容され、容量室内には前記弁体を開弁させる方向へ付勢するベローズよりなる感圧部材が収容され、
前記弁体と感圧部材とは、弁体と一体移動する第1連結部材と、感圧部材と一体移動する第2連結部材とで接離可能に連結され、前記第1連結部材は、弁孔と対向する位置に配設されるとともに弁体側から感圧部材側に向かうに従い拡径する円錐状をなし、容量室に流入した冷媒ガスを前記連通路へ向けて案内するガイド部を有しており、該ガイド部の周面上を通過し、かつガイド部の小径側から大径側へ延びる仮想線よりも内側に第2連結部材及び感圧部材が位置しているとともに、第2連結部材には第1連結部材側から感圧部材側へ向けて拡径するように傾斜するテーパ面が形成されている容量制御弁。 - 前記ガイド部の周面に対向し、かつ前記弁孔の容量室側への開口端に連続するバルブハウジングの内周面と、前記ガイド部の周面との間の通路幅が、前記弁孔の通路幅と同一となるようにガイド部の周面に対向するバルブハウジングの内周面がテーパ状に形成されている請求項1に記載の容量制御弁。
- 前記第2連結部材の周面と、該周面と対向するバルブハウジングの内周面との間の通路幅が、ガイド部の周面とバルブハウジングの内周面との間の通路幅と同一となっている請求項2に記載の容量制御弁。
- 前記感圧部材の外周端と対向するバルブハウジングの内周面は、前記第2連結部材の周面と対向するバルブハウジングの内周面よりも拡径されているとともに、前記感圧部材の外周端における外径と前記第2連結部材の周面における直径は同一に設定されている請求項1又は請求項2に記載の容量制御弁。
- 前記感圧部材の外周端と対向するバルブハウジングの内周面は、前記第2連結部材の周面と対向するバルブハウジングの内周面と同径に形成されているとともに、前記感圧部材の外周端における外径と前記第2連結部材の直径は同一に設定され、第2連結部材の周面及び感圧部材の外周端とバルブハウジングの内周面との間の通路幅が一定となっている請求項1又は請求項2に記載の容量制御弁。
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