JP2008010771A - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子及びその製造方法 Download PDF

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康秀 岡田
Naotada Okada
直忠 岡田
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Abstract

【課題】製造時に手間をかけたり製品の歩留まりを低下させることなく、半導体発光素子からの光取出し効率を高くする。
【解決手段】半導体発光素子において、透光性を有する基板2と、基板2上に形成され、発光層4とP型半導体層5とN型半導体層3とを含む積層部6と、基板2の表面に散布され、粒径が1μm以下である複数の微粒子9と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体発光素子及びその製造方法に関し、特に、発光層から発光された光を外部へ取り出す光取出し効率を高めることができる半導体発光素子及びその製造方法に関する。
半導体発光素子の基本的な構造を、図5に基づいて説明する。半導体発光素子100は、透光性を有する基板101と、基板101上に形成されてN型半導体層102と発光層103とP型半導体層104とを含む積層部105と、P型半導体層104の下面に形成されたP側電極106と、N型半導体層102の下面に形成されたN側電極107とを有している。N側電極107は、P型半導体層104と発光層103との一部をエッチングした領域に形成されている。P側電極106とN側電極107との間に電圧を印加することにより発光層103に通電され、発光層103から光が発生する。
一般的に、半導体発光素子100に使用される基板101と、基板101の外部雰囲気との間には、大きな屈折率の差がある。発光層103から発生した光のうち、基板101の屈折率をn1、外部雰囲気の屈折率をn2としたとき、θc=sin−1(n2/n1)で求められる臨界角θc以上の入射角θで基板101における外部雰囲気との境界面に入射した光は、基板101における外部雰囲気との境界面で矢印aで示すように全反射し、積層部105の表面や基板101の境界面で反射を繰り返す。
積層部105や基板101などは光を吸収する性質を有するため、積層部105の表面や基板101の境界面で光が反射を繰り返すと、光の減衰率が高くなり、半導体発光素子100からの光取出し効率が低くなる。
このような課題を解決するために、特許文献1に記載された半導体発光素子の発明が提案されている。この半導体発光素子110は、図6に示すように、基板111の表面に1μm程度の凹凸112を形成し、発光層103から発生した光が基板111における外部雰囲気との境界面に入射した場合に、基板111における外部雰囲気との境界面で全反射して半導体発光素子110の内部に戻ってくる光の割合を低下させ、境界面で全反射せずに矢印bで示すように外部雰囲気中に進行する光の割合を高めている。
特開2002−319708号公報
しかしながら、上述した半導体発光素子110においては、以下の点について配慮がなされていない。
基板111の表面に凹凸112を付ける作業は、手間がかかり、コスト高である。さらに、凹凸112の箇所からクラックが生じやすく、製品の歩留まりが低くなる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、製造時に手間をかけたり製品の歩留まりを低下させることなく、半導体発光素子からの光取出し効率を高くすることである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、半導体発光素子において、透光性を有する基板と、前記基板上に形成され、発光層とP型半導体層とN型半導体層とを含む積層部と、前記基板の表面に散布され、粒径が1μm以下の微粒子と、を備えることである。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、半導体発光素子の製造方法において、透光性を有する基板上に発光層とP型半導体層とN型半導体層とを含む積層部を形成する工程と、前記基板の表面に粒径が1μm以下の微粒子を散布する工程と、を備えることである。
本発明によれば、製造時に手間をかけたり製品の歩留まりを低下させることなく、半導体発光素子からの光取出し効率を高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、半導体発光素子Aにおける透光性を有する基板Bと外部雰囲気との間の境界面における、基板B内から外部雰囲気に向かって進行する光の全反射のメカニズムについて説明する模式図である。
半導体発光素子Aでは、一般に基板Bのほうが外部雰囲気より屈折率が高いため、基板Bにおける外部雰囲気との境界面に向かって進行する光が、臨界角θc以上の入射角θで境界面に入射した場合、その光は全反射される。このとき、外部雰囲気側には、基板Bの表面より外側における光の波長レベルの寸法の領域に、エネルギーが指数関数的に減衰する電磁場Cが生じている。つまり、光が全反射する位置は、基板Bにおける外部雰囲気との境界面ではなく、光の波長レベルの寸法だけ基板Bの表面から染み出した位置であると言える。なお、可視光の波長は380〜780nmであり、電磁場Cの距離は380〜780nmである。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光素子(LED)1を示す縦断正面図である。半導体発光素子1は、透光性を有する基板2と、基板2上に形成されてN型半導体層3と発光層4とP型半導体層5とを含む積層部6と、P型半導体層5の下面に形成されたP側電極7と、N型半導体層3の下面に形成されたN側電極8とを有している。N側電極8は、P型半導体層5と発光層4との一部をエッチングした領域に形成されている。P側電極7とN側電極8との間に電圧を印加することにより発光層4に通電され、発光層4から光が発生する。
基板2における積層部6と平行に対向する表面には、微粒子9が散布された微粒子層10が形成されている。
微粒子9としては、外部雰囲気(大気)の屈折率1.0より高い屈折率を有し、粒径が1μm以下である二酸化珪素(SiO)を使用することができる。なお、微粒子9としては、二酸化珪素に代えて、二酸化チタン(TiO)、二酸化ジルコニウム(ZrO)を使用してもよい。
微粒子9の散布は、アルコール系の溶媒に微粒子9を混入させた溶液を基板2の表面に塗布し、その後に溶媒を揮発させることにより行うことができる。微粒子9が塗布されて形成される微粒子層10の厚さ寸法は、100nm〜1μmとされている。
このような構成において、半導体発光素子1に微粒子層10が形成されていない場合には、発光層4から発光して基板2における外部雰囲気に対する境界面に向けて進行する光は、境界面に対する入射角θが臨界角θcより大きい場合、図1に示すように、基板2の表面から外部雰囲気側に光の波長に相当する寸法漏れ出した位置で全反射され、基板2中に戻る。
しかし、半導体発光素子1に微粒子層10が形成されているため、基板2中を外部雰囲気に対する境界面に向けて進行する光の境界面に対する入射角θが臨界角θcより大きい場合において、その光の一部は、基板2の表面から外部雰囲気側に漏れ出した後に微粒子層10中の微粒子9に当り、図2の矢印Dに示すように、基板2中に戻ることなく外部雰囲気中に進行する。これにより、基板2における外部雰囲気との境界面で全反射する光の割合が低くなり、境界面で全反射せずに矢印Dに示すように外部雰囲気中に進行する光の割合を高めることができ、半導体発光素子1からの光取出し効率を高めることができる。
しかも、半導体発光素子1からの光取出し効率を高めるために追加する製造工程としては、基板2の表面に微粒子9を散布して微粒子層10を形成する製造工程だけであり、製造時に要する手間の増大が僅かである。さらに、微粒子層10を形成しても、製品の歩留まりが低下するということが生じない。
なお、微粒子9の粒径を1μm以下とし、微粒子層10の厚さ寸法を100nm〜1μmとしたのは、以下の理由による。
可視光の波長はおよそ380〜780nmであり、基板2の表面に形成される電磁場Cも基板2の表面から380〜780nmの範囲である。この電磁場C内に漏れ出した光が微粒子9に当って外部雰囲気側へ反射するためには、微粒子9の粒径を1μm以下とする必要があるからである。微粒子9の粒径が1μm以上になると、電磁場C内で微粒子9に当った光が基板2側へ反射し、基板2内に戻ることになるためである。
微粒子層10の厚さ寸法が1μmより大きくなると、2つ以上の微粒子9が重なった領域が生じ易くなり、そのような領域では、1つの微粒子9に当って進行方向が変わった光が、さらに別の微粒子に当って進行方向が変わり、外部雰囲気中に取り出される前に減衰するという現象が発生する。このような現象を抑制するためには、微粒子層10の厚さ寸法を1μmより小さくする必要がある。
また、微粒子層10の厚さ寸法が薄過ぎる場合には、光が微粒子層10中の微粒子9に当らない場合が生じ易くなり、微粒子9に当らずに全反射して基板2内に戻るという現象が発生する。このため、基板2から漏れ出した光を微粒子層10中の微粒子9に当てるためには、微粒子層10の厚さ寸法を100nmより大きくする必要がある。
また、微粒子9の屈折率が外部雰囲気の屈性率と比較して高いほうが光の進行方向を変化させる効果が高いため、微粒子9の屈折率は外部雰囲気の屈折率より高いことが好適であるが、基板2の屈折率よりは低くなければならない。
なお、図2では、同一粒径の微粒子9が等間隔で配列されている場合を例に挙げて説明したが、図3に示すように、微粒子9の粒径が均一でなくてもよく、また、微粒子9の間隔が均一でなくてもよい。
基板2として屈折率が2.4の炭化珪素(SiC)を用い、屈折率が1.4の二酸化珪素(SiO)を材料として形成した粒径が300nmの微粒子9を用いた半導体発光素子1を製造し、光取出し効率を確認する試験を行った。基板2の表面への微粒子9の散布は、アルコール系の溶媒に微粒子9を混入させた溶液を基板2の表面に塗布し、その後に溶媒を揮発させることにより行った。このとき、微粒子層10の厚さ寸法は、溶媒中の微粒子9の濃度で制御し、溶媒の濃度を、微粒子9が基板2の表面で縦方向に重ならない微粒子濃度である0.0015%にした。このような条件で製造した半導体発光素子1に電圧を印加して発光層4から光を発生させたところ、図1に示したような微粒子層を有しない半導体発光素子に比べて、10%の光取出し効率の上昇を確認することができた。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光素子について、図4に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態において、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
第1の実施の形態に係る半導体発光素子1では、積層部6と平行に対向する基板2の表面にのみ微粒子層10を形成したが、第2の実施の形態に係る半導体発光素子1Aでは、基板2の表面と、基板2の側面とに微粒子層10が形成されている。
このような構成において、基板2の側面で全反射していた光の一部を外部雰囲気中へ取り出すことができ、半導体発光素子1Aからの光取出し効率を高めることができる。
半導体発光素子における透光性を有する基板と外部雰囲気との間の境界面における、基板内から外部雰囲気に向かって進行する光の全反射のメカニズムについて説明する模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光素子を示す縦断正面図である。 第1の実施の形態に係る半導体発光素子の変形例を示す縦断正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光素子を示す縦断正面図である。 従来例の半導体発光素子を示す縦断正面図である。 他の従来例の半導体発光素子を示す縦断正面図である。
符号の説明
1、1A…半導体発光素子、2…基板、3…N型半導体層、4…発光層、5…P型半導体層、6…積層部、9…微粒子、10…微粒子層

Claims (4)

  1. 透光性を有する基板と、
    前記基板上に形成され、発光層とP型半導体層とN型半導体層とを含む積層部と、
    前記基板の表面に散布され、粒径が1μm以下である複数の微粒子と、
    を備えることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記微粒子が散布されて形成される微粒子層の厚さ寸法が、100nm〜1μmであることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記微粒子の屈折率が、前記基板の外部雰囲気の屈折率より高いことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体発光素子。
  4. 透光性を有する基板上に発光層とP型半導体層とN型半導体層とを含む積層部を形成する工程と、
    前記基板の表面に粒径が1μm以下の微粒子を散布する工程と、
    を備えることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。



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