JP2008010055A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Katsuya Osawa
克也 大澤
Yoshimasa Yoshiike
喜政 吉池
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Abstract

【課題】光ディスクの記録面を傷つけずに、光ディスクの下方の気流を安定させ、ディスクフラッタを低減させるための光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ディスク41を回転する回転駆動機構19と、前記光ディスク41から情報を再生及び/または前記光ディスクに情報を記録するために用いる光ピックアップ装置23と、前記光ピックアップ装置23を移動させる移動機構27と、これらを固定するシャーシ29と、を有するメカユニット3と、前記メカユニット3が固定されるコの字型の枠体1と、前記枠体1に配設され、前記光ディスク41を載置して水平方向に移動可能なトレイ5と、を備える光ディスク装置100であって、前記シャーシ29には、気流の乱れを低減する凸部33が形成され、前記トレイ5には、前記凸部33の先端を回避する切欠き部39が形成されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ディスク装置に関し、特にディスクフラッタを低減する光ディスク装置に関する。
CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などのディスク状記録媒体(以下、光ディスクという。)が光ディスク装置内で回転駆動する際、ディスクフラッタと称されるディスクのばたつき・振動が発生する。
このディスクフラッタは、光ディスクが回転駆動することで、光ディスク周辺の空気が乱れたり、空気流に渦が形成されたり、また、光ディスクの盤面上と盤面下の圧力差によって生じることが知られている。ディスクフラッタは騒音や光ディスクに記録されている情報を読取る際の不具合などの原因となっており、近年、ディスクフラッタを低減させる研究が数多くなされている。
例えば、特許文献1では、光ディスクを回転させる回転駆動手段と、光ディスクに対して情報を記録または記録情報を読取るピックアップと、光ディスクが載置される平面部及び光ディスクの記録面に沿ってピックアップが移動するために形成された開口部を有するトレイとを備えたディスク装置が開示されている。
このディスク装置では、上述した開口部が平面部の内側に位置する内部開口部と外側に位置する外部開口部とに区別されるとともに、光ディスクを収容する収容空間を上記平面部が覆われるように区画形成される覆い体(回転子支持部材)が配置される。そして、覆い体に内部開口部を覆う間隔よりも狭い間隔で外部開口部を覆う覆い部を備えることで、圧力差などにより発生するディスクフラッタを低減させている。
特開2005−135541号公報
このように、ディスクフラッタの低減では、光ディスクの上方に凹凸形状を設置することで気流を整えることが知られているが、ディスクフラッタを生じさせる空気の乱れ、空気流の渦等は、光ディスクの盤面の上方のみならず、光ディスクの盤面の下方にも発生する。すなわち、特許文献1であれば、光ディスクと覆い体との間にだけ発生するのではなく、光ディスクと平面部との間にも発生する。
しかしながら、特許文献1で開示される発明では、光ディスクの盤面の上方に発生する空気の乱れ等によるディスクフラッタは低減できるものの、光ディスクの盤面の下方に発生する空気の乱れ等は防止できない可能性がある。
このような光ディスクの盤面の下方に発生する空気の乱れ等から生じるディスクフラッタを低減するには、例えば、トレイ上に突起などを形成し、下方に発生する気流を整えることも考えられるが、当該突起が光ディスクの記録面と接触し、記録面を傷つける可能性もあり好ましくない。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、光ディスクの記録面を傷つけずに、光ディスクの下方の気流を安定させ、ディスクフラッタを低減させるための光ディスク装置を提供する。
上述した問題点を解決するために、本発明の光ディスク装置は、光ディスクを回転する回転駆動機構と、前記光ディスクから情報を再生及び/または前記光ディスクに情報を記録するために用いる光学装置と、前記光学装置を移動させる移動機構と、これらを固定するシャーシと、を有するメカユニットと、前記メカユニットが固定されるコの字型の枠体と、前記枠体に配設され、前記光ディスクを載置して水平方向に移動可能なトレイと、を備える光ディスク装置であって、前記シャーシには、気流の乱れを低減する凸部が形成され、前記トレイには、前記凸部の先端を回避する切欠き部が形成されることを特徴とする。このような構成により、切欠き部から出た凸部の先端が、光ディスクの回転駆動によって発生する渦状の気流等を抑制し、ディスクフラッタを防止することができる。
また、本発明は、前記凸部が、前記光ディスクの半径方向に対応して配置されることを特徴とする。このような構成により、上述した渦状の気流等を抑制する凸部の面積が十分に確保され、ディスクフラッタを一層低減させることができる。
また、本発明は、前記凸部が、前記シャーシに複数個配置され、それぞれの先端が前記切欠き部を回避することを特徴とする。このような構成により、複数の切欠き部からそれぞれ凸部が出て、光ディスクの回転駆動により発生する渦状の気流等を多くの凸部で抑制でき、ディスクフラッタを一層低減させることができる。
また、本発明は、前記凸部が、前記トレイの中心に対応して対称に前記シャーシに配置されることを特徴とする。凸部に応じてトレイに切欠き部が形成されるが、形成された切欠き部の配置次第ではトレイの重量バランスが崩れる可能性がある。このような構成により、トレイの重量バランスを対称に保つことができ、バランス良くディスクフラッタを低減させることができる。
また、本発明は、前記凸部が、前記トレイの中心に対応して非対称に前記シャーシに配置されることを特徴とする。2つの凸部を前記トレイの中心に対応してシャーシに対象配置するだけでなく、例えば、1つの凸部をシャーシに配置することで、前記トレイの中心に対応して非対称配置としても、対称に配置された場合と同様にディスクフラッタを低減させることができ、かつ、製造コストも低減させることもできる。
また、本発明は、前記凸部の先端が、前記トレイが閉じられた状態で、前記回転駆動機構に搭載された前記光ディスクと非接触状態となることを特徴とする。このような構成とすることで、凸部の先端が光ディスクと接触して光ディスクの回転駆動を妨げるという事象が回避され、凸部の先端と光ディスクとが接触することなく、光ディスクは安定して回転駆動することができる。
また、本発明は、前記凸部が、弾性体であることを特徴とする。このような構成により、万が一、光ディスクの記録面が凸部と接触しても、記録面を傷つける可能性を低減させることができる。
また、本発明は、前記凸部の先端が、前記トレイが閉じられた状態で、前記切欠き部との間に所定の隙間が形成されることを特徴とする。このような構成により、凸部が切欠き部に出入りする際に生じる可能性がある接触等を回避でき、凸部の切欠き部への円滑な出入りを確保することができる。
また、本発明は、前記メカユニットが、前記トレイが開かれた状態で、前記トレイに対し傾斜を有することを特徴とする。メカユニットがトレイに対し傾斜がない場合では、トレイが閉じようとする際に、凸部がトレイと接触してしまう可能性があるが、メカユニットに傾斜を設けることでそのような事象を回避でき、安定したトレイの開閉動作を確保することができる。
本発明に係る光ディスク装置によれば、光ディスクの下方から光ディスクの記録面を傷つけないで凸部を設けることができ、当該凸部によって光ディスクの下方向の気流を整え、ディスクフラッタを低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる光ディスク装置100の分解斜視図である。図1において、光ディスク装置100には、コの字型の枠体1に囲われたメカユニット3と、水平方向に進退可能に移動するトレイ5と、メカユニット3の動作を制御する制御回路を搭載した回路基板7とが内蔵される。そして、メカユニット3、トレイ5及び回路基板7は、下面及び前面を開口するトップケース9と、トップケース9の下面を閉塞するアンダーケース11と、トップケース9の前面を閉塞するフロントパネル13とからなるケース15によって囲われる。
さらに、上述したメカユニット3及びトレイ5について図2及び図3を参照して詳細に説明する。図2はメカユニット3及びトレイ5の斜視図である。図3はメカユニット3及びトレイ5の開閉前後を示す縦断面図である。なお、図1に示される光ディスク装置の各部と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。また、後述する図面についても同様とする。
図2に示すように、メカユニット3は光ディスクを保持しながら所定方向に回転させるターンテーブル17を含んだ回転駆動機構19を備え、また、光ディスクから情報を再生し、あるいは、情報を記録するための光学装置として、レンズ21を含んだ光ピックアップ装置23を備えている。
この光ピックアップ装置23はモータ25を駆動源とする移動機構27により光ディスクの所定位置に移動される。そして、上記の光ディスクを回転させる回転駆動機構19、光ピックアップ装置23及びこれを移動する移動機構27は所定の剛性を備えたシャーシ29により支持されている。このシャーシ29は防振用のダンパ31を介して枠体1に固定される。
また、シャーシ29には、光ディスクが回転駆動する際に発生する空気の乱れを整える凸部33が任意に配置される。図2において、凸部の形状は直方体であるが、その形状は直方体に限られず、立法体、円柱、三角柱等、適宜その形状を変更することができる。また、凸部33の個数についても、図2においては2個であるが、その数は2個に限られるものではない。
さらに、凸部33の材料は、弾性体であることが好ましく、例えば、ゴムやスポンジ、プラスチック等であることが望ましい。このような材料を使用することで、万が一光ディスクの記録面と接触することがあっても、その記録面を傷つける可能性を低減させることができる。
また、メカユニット3上には図1で示すような枠体1を介してトレイ5が載置される。このトレイ5は光ピックアップ装置23が移動する領域36を除いて、メカユニット3をカバーするように配置される。そして、トレイ5の平面部37には、切欠き部39が形成される。当該切欠き部39の形状は、長方形、正方形、円形、三角形等、上記凸部33の横断面の形状に合わせてその形状を適宜変更することができる。また、切欠き部39の数についても、上記凸部33の数に合わせて適宜変更することができる。
上述した凸部33及び切欠き部39は、トレイ5の重量バランスを考慮すると、トレイ5の中心に対し対称に配置されることが望ましい。ただし、必ずしも対称配置に限定されることはなく、対象配置とした場合と同様のディスクフラッタの低減ができれば、非対称配置であってもよい。このような配置によって製造コストの低減が図ることも可能となる。また、嵌合する凸部33と切欠き部39との間には、凸部33の出入りを円滑に行うためにも、所定の隙間があることが望ましい。
また、図3(a)に示すように、光ディスク41が載置されたトレイ5が開いた状態にあるときは、メカユニット3はトレイ5と平行に配置されていない。すなわち、メカユニット3はトレイ5の下面と凸部33とが接触しない程度に傾いている。この傾きは回転駆動機構19が形成された側が、そうでない側より下方になるように配置されていることになる。なお、回転駆動機構19は、上述した領域36に配置される。このように配置することで、トレイ5が閉じようとする際に生じる凸部33の接触が防止できる。
このような状態において、トレイ5を閉じようとすると、トレイ5は図の矢印Tの方向に移動する。それに合わせて、メカユニット3はトレイ5と平行になるように図の矢印Mの方向に徐々に移動する。そして、図3(b)に示すように、トレイ5が完全に閉じられた際に、回転駆動機構19が光ディスク41を搭載するとともに、メカユニット3の凸部33がトレイ5の切欠き部39に嵌合し、出ることで開閉動作を終了する。なお、メカユニット3は、トレイ5が完全に移動し終わってから、図の矢印Mの方向に一度に移動することも可能である。
また、凸部33の先端部が切欠き部39から出た際に、光ディスク41が回転駆動するためにも、凸部33の先端部が回転駆動機構19に搭載された光ディスク41と接触しない程度の距離を保つ必要がある。この距離は、発生する気流との関係からディスクフラッタがもっとも低減できる程度に決定すればよい。
次に、光ディスク装置100の動作について、図4を参照しながら説明する。
図4は、光ディスク41が回転駆動した際のトレイ5における気流を模式的に示す平面図である。図4に示すように、光ディスク41が、例えば、図の点線矢印にように時計回りに回転駆動する際、光ディスク41の下方には、図の実線矢印で示すように、中心部から外周方向に向けて渦を巻くように気流が発生する。
このように発生した気流に対し、トレイ5の平面部37に形成された切欠き部39から出た凸部33の先端は、その出た先端部分が気流に対して防風壁の役割を果たし、気流を安定させる機能を有する。これによって、光ディスク41のディスクフラッタは低減されることになる。なお、切欠き部39及びそこから出る凸部33は、発生する気流の乱れを最大限防止するためにも、半径方向に形成されることが望ましい。
さらに、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
以上、説明したように、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクの下方から光ディスクの記録面を傷つけない凸部を設けることができ、当該凸部によって光ディスクの下方向の気流を整え、ディスクフラッタを低減させることができ産業上の利用可能性が高い。
図1は、光ディスク装置の分解斜視図である。 図2は、メカユニット及びトレイの斜視図である。 図3は、メカユニット及びトレイの縦断面図である。 図4は、光ディスクが回転駆動した際のトレイにおける気流を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1 枠体
3 メカユニット
5 トレイ
7 回路基板
9 トップケース
11 アンダーケース
13 フロントパネル
15 ケース
17 ターンテーブル
19 回転駆動機構
21 レンズ
23 光ピックアップ装置
25 モータ
27 移動機構
29 シャーシ
31 ダンパ
33 凸部
36 領域
37 平面部
39 切欠き部
41 光ディスク
100 光ディスク装置

Claims (9)

  1. 光ディスクを回転する回転駆動機構と、前記光ディスクから情報を再生及び/または前記光ディスクに情報を記録するために用いる光学装置と、前記光学装置を移動させる移動機構と、これらを固定するシャーシと、を有するメカユニットと、
    前記メカユニットが固定されるコの字型の枠体と、
    前記枠体に配設され、前記光ディスクを載置して水平方向に移動可能なトレイと、を備える光ディスク装置であって、
    前記シャーシには、気流の乱れを低減する凸部が形成され、
    前記トレイには、前記凸部の先端を回避する切欠き部が形成される
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記凸部は、前記光ディスクの半径方向に対応して配置されることを特徴とする、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記凸部は、前記シャーシに複数個配置され、それぞれの先端が前記切欠き部を回避することを特徴とする、請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記凸部は、前記トレイの中心に対応して対称に前記シャーシに配置されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  5. 前記凸部は、前記トレイの中心に対応して非対称に前記シャーシに配置されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  6. 前記凸部の先端は、前記トレイが閉じられた状態で、前記回転駆動機構に搭載された前記光ディスクと非接触状態となることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  7. 前記凸部は、弾性体であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  8. 前記凸部の先端は、前記トレイが閉じられた状態で、前記切欠き部との間に所定の隙間が形成されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  9. 前記メカユニットは、前記トレイが開かれた状態で、前記トレイに対し傾斜を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の光ディスク装置。

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