JP2008007283A - 動力伝達装置、給紙装置、排紙装置、及び画像形成装置 - Google Patents

動力伝達装置、給紙装置、排紙装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動源の出力を低減することが可能な動力伝達装置を提供すること。
【解決手段】用紙トレイ21を往復移動させるための駆動力を発生するモーター33と、
モーター33から用紙トレイ21へと動力を伝達する第1の伝達経路と、モーター33から用紙トレイ21へと動力を伝達する第2の伝達経路と、用紙トレイ21をA方向に移動させる際には、第1の伝達経路を用い、用紙トレイ21をA方向と反対方向に移動させる際には、第2の伝達経路を用いるように動力の伝達経路を切り替える切替ユニット37、49とを備え、第1の伝達経路を用いて用紙トレイ21をA方向に移動させる場合、用紙トレイ21の反対方向への移動は、第2の伝達経路によって抑制される、動力伝達装置である。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、FAX、プリンタ等の画像形成装置、給紙装置及び排紙装置、並びに動力伝達装置に関する。
複写機などの画像形成装置において、大量に複写を行う場合等には、3000枚〜4000枚程の大容量の用紙を収納する給紙装置が用いられる。
このような給紙装置では、用紙が載置される用紙トレイが上下方向に移動可能であり、給紙装置の上部から用紙が装置本体へと給送されるに従って、用紙トレイが上昇するように構成されている。
この用紙トレイを上昇及び下降させるために、駆動源としてのモーターから用紙トレイまでの間の動力伝達経路中に、ウォームとウォームホイールを組み合わせた伝達機構を有している動力伝達装置を用いた給紙装置が開示されている。
用紙トレイを上昇させる際には、大量の用紙が載置されているため、用紙の重さによって用紙トレイには下向きの力がかかることになる。しかしながら、上記伝達機構ではウォームホイールからウォームの方向には力が伝達しないため、この伝達機構をブレーキ代わりに用いることが出来るため、別途ブレーキを設ける必要がなくなり、省スペース化、コストを押さえることが可能となる。
一方、大量の用紙が排出される排出装置も上下方向に移動可能であり、用紙が排出されるに従って排出トレイが下降するように構成されている。この排出トレイを上下方向に移動させるために、ウォーム及びウォームホイールの組み合わせを含む伝達経路を用いた用紙トレイ駆動装置が開示されている(例えば、特許文献1。)。
特許第3262574号
しかしながら、上述した給紙装置においては、用紙が多量に載置された状態で用紙トレイを上昇させる必要があるために、上昇時にモーターに大きいトルクがかかることになる。又、排出装置においては、排出された用紙を整列させるために、排出トレイを上下動させる必要があり、その上昇時にモーターに大きいトルクがかかることになる。
従って、給紙装置又は排紙装置においてウォームとウォームホイールを組み合わせた伝達機構を有する動力伝達装置を用いた場合には、ウォームとウォームホイール間の摩擦による動力損失等により、駆動源であるモーターとして、その出力が大きいものを用いる必要があった。そのため、モーターの大型化、コストの増加、エネルギー消費量の増大等の課題が生じていた。
本発明は、従来の駆動伝達装置の課題を考慮し、駆動源の出力を低減することが可能な動力伝達装置、給紙装置、排紙装置、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
部材を往復移動させるための駆動力を発生する駆動源と、
前記駆動源から前記部材へと動力を伝達する第1の伝達経路と、
前記駆動源から前記部材へと動力を伝達する第2の伝達経路と、
前記部材を一方向に移動させる際には、前記第1の伝達経路を用い、前記部材を他方向に移動させる際には、前記第2の伝達経路を用いるように動力の伝達経路を切り替える切替ユニットとを備え、
前記第1の伝達経路を用いて前記部材を前記一方向に移動させる場合、前記部材の前記他方向への移動は、前記第2の伝達経路によって抑制される、動力伝達装置である。
又、第2の本発明は、
前記第1の伝達経路は、前記第2の伝達経路よりも前記動力の伝達効率が高い、第1の本発明の動力伝達装置である。
又、第3の本発明は、
前記第2の伝達経路にのみ、ウォーム及びウォームホイールを組み合わせが含まれている、第1の本発明の動力伝達装置である。
又、第4の本発明は、
前記切替ユニットは、ワンウェイクラッチを有している、第2の本発明の動力伝達装置である。
又、第5の本発明は、
画像形成装置における給紙装置であって、
第4の本発明の動力伝達装置を備え、
前記部材は、シートを載置する給紙トレイであり、
前記一方向は、前記給紙トレイの上昇方向であり、
前記他方向は、前記給紙トレイの下降方向である、給紙装置である。
又、第6の本発明は、
画像形成装置における排紙装置であって、
第4の本発明の動力伝達装置を備え、
前記部材は、排出されたシートが載置される排紙トレイであり、
前記一方向は、前記排紙トレイの上昇方向であり、
前記他方向は、前記排紙トレイの下降方向である、排紙装置である。
又、第7の本発明は、
第5の本発明の給紙装置と、
前記給紙トレイ上に載置されたシートを搬送する供給ユニットと、
前記搬送されたシートにトナー画像を転写する画像転写ユニットと、
前記転写されたトナー画像を前記シートに定着する定着ユニットと、
前記トナー画像が定着されたシートを排出する排出ユニットとを備えた、画像形成装置である。
又、第8の本発明は、
シートにトナー画像を転写する画像転写ユニットと、
前記転写されたトナー画像を前記シートに定着する定着ユニットと、
前記トナー画像が定着されたシートを排出する排出ユニットと、
前記排出されたシートが載置される第6の本発明の排紙装置とを備えた、画像形成装置である。
本発明によれば、駆動源の出力を低減することが可能な動力伝達装置、給紙装置、排紙装置、及び画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明にかかる実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明にかかる実施の形態1における複写機について説明するとともに、本発明の給紙装置及び動力伝達装置の一例についても同時に述べる。
図1は、本実施の形態1の複写機の正面図構成図である。図1に示すように、本実施の形態における複写機は、その本体2の底部に画像形成される用紙を収納するための4つの給紙カセット1を備えている。又、本体2の側面には3000枚から4000枚程の大量の用紙を収納することが可能な給紙装置20が配置されている。この給紙装置20の上方には手差しトレイ19が配置されている。
これら給紙カセット1、手差しトレイ19、又は給紙装置20から供給された用紙にトナー画像を形成するための、感光体ドラム4、帯電器5、露光器6、現像器7、転写器8、及びクリーニングユニット9等から構成される画像形成ユニット10が設けられている。
更に、トナー画像を用紙に定着するための定着ユニット11と、トナー画像が定着された用紙を排出するための排出ユニット12が設けられている。この排出ユニット12から排出された用紙が載置される排紙トレイ18が本体2の側面に配置されている。
又、本実施の形態における複写機は、本体2の上部に、露光ランプ、レンズ、ミラー等により原稿の画像を読み取る原稿読み取りユニット15を備えている。尚、図1に示されている点線の矢印13は光路を示しており、矢印が接している部分で感光体ドラム4に静電潜像が形成される。一方、実線矢印63は、給紙カセット1及び給紙装置20から画像形成ユニット10、定着ユニット11、及び排出ユニット12を経て排紙トレイ18へと至る用紙の搬送路を示している。
次に、本発明実施の形態における給紙装置20について説明する。
給紙装置20は、用紙を載置するための用紙トレイ21が設けられている。詳しくは後述するが、この用紙トレイ21は上下方向に移動可能(図中矢印AA´参照)に構成されている。又、給紙装置20の上部には、用紙トレイ21が上方に移動することにより用紙16に当接し、用紙16を本体2側に給送するためのピックアップローラ22が設けられている。更に、ピックアップローラ22の下流側には、用紙の重送を防止するためのフィードローラ23及びリタードローラ24が配置されている。尚、図1では、用紙トレイ21上に用紙16が載置されている状態が図示されている。
図2は、本実施の形態1の給紙装置20の外観図である。この給紙装置20は、複写機の側面に配置され、複写機本体2に給紙する用紙を収納する。尚、図2ではピックアップローラ22、フィードローラ23、及びリタードローラ24は図示されていない。又、用紙が本体2側に給送される給送方向が矢印Cで示されている。
図2に示すように、矢印C方向に対して垂直方向に対向して配置されている、給紙装置20の1対の側面20a、bには、実質上中央に上下方向に溝25が形成されている。又、溝25には、用紙トレイ21に取り付けられた部材26が配置されている。又、それぞれの側面20a、bの底部近傍の外側には、定滑車27が配置されており、この2つの定滑車は、軸48上に固定されている。尚、側面20a、20b側双方において、定滑車27の位置は溝25の位置より本体2側に配置されている。尚、図2には、側面20b側の定滑車27の位置を点線で示している。
図3は、給紙装置20の側面模式図である。尚、図3は、図1及び図2に示す給紙装置20を紙面反対側から見た図であり、側面20b側の模式図である。
図3に示すように、用紙トレイ21の周縁に取り付けられた部材26は、円形状部材28と、円形状部材28の上方に配置された動滑車17と、円形状部材28と動滑車17とを上下に連結する連結部材29から構成されている。これら動滑車17と円形状部材28の径は、溝25の幅と実質上同一になるように形成されている。一方、溝25の上方には、定滑車30と、ワイヤ固定部31が設けられている。このワイヤ固定部31から動滑車17、及び定滑車30を介して定滑車27に連結したワイヤ32が設けられている。尚、図3では、給紙装置20の側面20b側の構成しか説明していないが、側面20a側も同様の構成となっている。
このような構成により、定滑車27が矢印D方向に回転し、ワイヤ32が巻き取られると、動滑車17が上方(矢印A方向)に引き上げられ、動滑車17と連結した円形状部材28とともに用紙トレイ21が上昇する。一方、定滑車27を矢印D´方向に回転し、ワイヤ32をほどくと、用紙トレイ21が下降することになる。尚、動滑車17と円形状部材28が上下に連結され、双方が溝25に填っている状態で上下動するため、用紙トレイ21は水平が保たれる。
次に、駆動源であるモーターから定滑車27までの動力の伝達経路の構成について説明する。
図4は、図2の紙面反対側から見た、定滑車27近傍の外観図である。用紙トレイ21の下方には正逆回転可能なモーター33が設けられている。このモーター33の上方には、ギアA34が設けられており、ベルト35によってモーター33の駆動軸である軸33aと連結している。又、ギアA34が設けられている軸36上には、ワンウェイクラッチを有するギアB37が設けられている。
このギアB37と噛み合っているギアC38が配置されており、ギアC38の軸39上にはギアD40が、更に配置されている。又、ギアD40と噛み合っているギアE41が配置されており、ギアE41が設けられている軸42上に、ギアF43が更に設けられている。又、ギアF43と噛み合っているギアG44が設けられており、ギアG44が配置されている軸45上にギアH46が設けられている。
このギアH46が、定滑車27が設けられている軸48に配置されているギアI47と噛み合っている。
一方、ギアA34が設けられている軸36には、ワンウェイクラッチを有する傘歯車49が設けられており、その下方に配置されている傘歯車50と噛み合っている。この傘歯車50は軸51上に配置されており、軸51上にはウォーム52が配置されている。このウォーム52は、ウォームホイールとしてのギアG44と噛み合っている。
上述したギアB37と傘歯車49は双方ともワンウェイクラッチを有しているが、図4に示す矢印E方向に軸36が回転した場合、軸36の回転はギアB37からギアC38には伝達されるが、傘歯車49から傘歯車50には伝達されない。一方、軸36が矢印Eと反対方向に回転すると、軸36の回転は、傘歯車49から傘歯車50には伝達されるが、ギアB37からギアC38には伝達されない。
尚、本発明の駆動源の一例は、本実施の形態のモーター33に相当し、本発明の切替ユニットの一例は、ギアB37及び傘歯車49が有しているワンウェイクラッチ、及びモーター33の回転方向を切り替える制御ユニット(図示せず)に相当する。
以下に、上記構成の本実施の形態の給紙装置20の動作について説明する。
はじめに、用紙トレイ21を上昇させる場合の給紙装置20の動作について図4を主に参照しながら説明する。尚、図4には、用紙トレイ21を上昇させる場合の各ギアの回転方向が矢印で示されている。
図1において説明したピックアップローラ22によって用紙16が順に本体2側に給紙口2aを介して搬送されると、最上部の用紙16をピックアップローラ22に当接させるために、用紙トレイ21を上昇させる必要がある。
用紙トレイ21を上昇させる際には、図4に示すモーター33が駆動し、軸33aが回転し、ベルト35を介してギアA34が回転する(矢印E参照)。次に、ギアA34の回転は、軸36を介してギアB37に伝達される。そして、ギアB37の回転は、ギアB37と噛み合っているギアC38に伝達される(矢印F参照)。ここで、上述したように、ワンウェイクラッチによって、矢印E方向への回転は傘歯車49から傘歯車50には伝達されない。
次に、ギアC38の矢印F方向への回転は、軸39を介してギアD40に伝達される(矢印F参照)。次に、ギアD40の回転は、ギアD40と噛み合っているギアE41に伝達され、軸42を介してギアF43に伝達される(矢印G参照)。続いて、ギアF43の回転は、ギアF43と噛み合っているギアG44に伝達され、軸45を介してギアH46に伝達される(矢印H参照)。
次に、ギアH46の矢印H方向の回転は、ギアH46と噛み合っているギアI47に伝達され、軸48を介して定滑車27に伝達される(矢印D参照)。そして、定滑車27は矢印D方向に回転し、ワイヤ32は巻き取られる。ワイヤ32が巻き取られることにより、図3に示したように用紙トレイ21は上昇する。
尚、上記ベルト35、ギアA34、軸36、ギアB37、ギアC38、軸39、ギアD40、ギアE41、軸42、ギアF43、ギアG44、軸45、ギアH46、ギアI47、軸48、定滑車47、ワイヤ32、及び動滑車17を介した、モーター33から用紙トレイ21までの動力の伝達経路が、本発明の第1の伝達経路の一例に相当する。又、本実施の形態では、第1の伝達経路の減速比は、約200:1となっている。
次に、用紙トレイ21を下降させる場合について説明する。
図5は、図4と同様の外観構成図であるが、図4と比較して用紙トレイ21を下降させる場合の各ギアの回転方向が矢印で示されている。
用紙16を補充する場合等には、用紙トレイ21を最も下まで下降させる必要がある。
用紙トレイ21を下降させる際には、図5に示すモーター33の軸33aが、上昇の時とは反対方向に回転し、この回転はベルト35を介してギアA34に伝達される(矢印E´参照)。ギアA34の回転は軸36を介して傘歯車49に伝達され、その下方に配置された傘歯車50に伝達される(矢印I参照)。ここで、軸36に配置されているギアB37はワンウェイクラッチを有しているため、軸36の矢印E´方向の回転はギアC38には伝達されない。
次に、傘歯車50の矢印I方向への回転は、軸51を介してウォーム52に伝達される。このウォーム52の回転はギアG44に伝達され、ギアG44は矢印H´方向に回転する。このギアG44の矢印H´方向への回転は軸45を介してギアH46に伝達される。次に、ギアH46の矢印H´方向の回転は、ギアH46と噛み合っているギアI47に伝達され、ギアI47は矢印D´方向に回転する。
そして、ギアI47の回転が軸48を介して定滑車27に伝達され、定滑車27は矢印D´方向に回転し、ワイヤ32がほどかれる。ワイヤ32がほどかれることにより、図3において説明したように用紙トレイ21は下降することになる。
尚、上記ベルト35、ギアA34、軸36、傘歯車49、傘歯車50、軸51、ウォーム52、ギアG44、軸45、ギアH46、ギアI47、軸48、定滑車47、ワイヤ32、及び動滑車17を介した、モーター33から用紙トレイ21までの動力の伝達経路が、本発明の第2の伝達経路の一例に相当する。又、本発明の動力伝達装置の一例は、本実施の形態1のモーター33、第1の伝達経路、及び第2の伝達経路に相当する。又、本実施の形態では、第2の伝達経路の減速比は、約200:1となっている。
上述したように、本実施の形態の給紙装置では、上昇時には第1の伝達経路を用い、下降時には第2の伝達経路を用いて、用紙トレイ21を移動させている。
すなわち、本実施の形態の給紙装置では、ウォーム52とギアG44の組み合わせを有する伝達経路は、上昇時には用いられず、下降時にのみ用いられている。ここで、第2の伝達経路は、ウォーム52とギアG44の組み合わせを有しているため、第1の伝達経路よりもモーター33から用紙トレイ21への動力の伝達効率が低くなっている。
そのため、用紙の積載量が多くモーター33にかかるトルクが大きい用紙トレイ21の上昇時に、動力の伝達効率の悪いウォームとウォームホイールを介さなくてもよいので、従来と比較して、より出力の小さいモーターを用いることが可能となる。
又、ギアG44からのウォーム52への動力の伝達は規制されるため、用紙トレイ21の上昇及び下降時の双方において、用紙トレイ21にかかる下向きの力に対するブレーキとしてギアG44とウォーム52は作用する。このブレーキは、多量の用紙を積載している下降時に、特に有用である。
(実施の形態2)
以下に、本発明にかかる実施の形態2における複写機について説明するとともに、本発明の排紙装置及び動力伝達装置の一例についても同時に述べる。
図6は、本実施の形態2の複写機の正面構成図である。図6に示すように、本実施の形態2の複写機は、実施の形態1の複写機と基本的な構成は同じであるが、給紙装置20が設けられていない。又、排紙トレイ18の代わりに、複写機の本体2の側面に排紙装置60が設置されている。
この排紙装置60は、排出された大量の用紙を載置する際に用いられる装置であり、用紙が載置される排紙トレイ61を有している。この排紙トレイ61は、上下方向(矢印BB´)に移動可能に構成されており、用紙が排出されるに従って下方向に移動し、排出された用紙を整列させるために上下動するように制御される。又、排出ユニット12によって本体2から排出された用紙を排紙トレイ61上に搬送するためのローラ対62が設けられている。
図7は、排紙装置60の側面模式図である。尚、図7は図6に示す排紙装置60を紙面反対側から見た図である。又、図8は、図6の紙面反対側から見た定滑車27近傍の外観図である。図7には、用紙16が排紙される方向が矢印Jで示されている。
図7及び図8に示されているように、本実施の形態2の排出装置において排紙トレイ61を上下に移動させる動力伝達機構の基本的な構成は、実施の形態1で説明した給紙トレイ21を上下させる機構と同じであり、第1の伝達経路と第2の伝達経路を有している。尚、実施の形態1と同じ構成要素については同一符号を付している。又、以下に説明する各構成要素の実質的な機能は実施の形態1と同じであるが、モーターの出力やギアの半径、歯数などについては適宜変更可能である。尚、図8に示す部材26及び定滑車27は、排紙トレイ61を挟んで反対側にも設けられており、この2つの定滑車は、同一の軸48上に固定されている。
次に、排紙トレイ61を上昇させる場合の排紙装置60の動作について説明する。
排紙トレイ61上に排出された用紙を整列させるために、排紙トレイ61を上昇させる必要がある。
排紙トレイ61を上昇させる際には、図8に示すモーター33が駆動し、軸33aが回転し、ベルト35を介してギアA34が回転する(矢印E参照)。次に、ギアA34の回転は、軸36を介してギアB37に伝達される。そして、ギアB37の回転は、ギアB37と噛み合っているギアC38に伝達される(矢印F参照)。ここで、上述したように、ワンウェイクラッチによって、矢印E方向への回転は傘歯車49から傘歯車50には伝達されない。
次に、ギアC38の矢印F方向への回転は、軸39を介してギアD40に伝達される(矢印F参照)。次に、ギアD40の回転は、ギアD40と噛み合っているギアE41に伝達され、軸42を介してギアF43に伝達される(矢印G参照)。続いて、ギアF43の回転は、ギアF43と噛み合っているギアG44に伝達され、軸45を介してギアH46に伝達される(矢印H参照)。
次に、ギアH46の矢印H方向の回転は、ギアH46と噛み合っているギアI47に伝達され、軸48を介して定滑車27に伝達される(矢印D参照)。そして、定滑車27は矢印D方向に回転し、ワイヤ32は巻き取られる(図7参照)。ワイヤ32が巻き取られることにより、排紙トレイ61が矢印B方向に上昇する。又、本実施の形態2では、第2の伝達経路の減速比は、約200:1となっている。
次に、排紙トレイ61を下降させる場合の排紙装置60の動作について説明する。尚、下降させる際の各ギアの回転方向も実施の形態1と同様であるため、図5を用いて説明する。
排紙トレイ61上に排出された用紙16の量が増えると、排紙トレイ61を下降させる必要がある。又、排出された用紙を整列する場合にも、排紙トレイ61を下降させる必要がある。
排紙トレイ61を下降させる際には、図5に示すモーター33の軸33aが、上昇の時とは反対方向に回転し、この回転はベルト35を介してギアA34に伝達される(矢印E´参照)。ギアA34の回転は軸36を介して傘歯車49に伝達され、その下方に配置された傘歯車50に伝達される(矢印I参照)。ここで、軸36に配置されているギアB37はワンウェイクラッチを有しているため、軸36の矢印E´方向の回転はギアC38には伝達されない。
次に、傘歯車50の矢印I方向への回転は、軸51を介してウォーム52に伝達される。このウォーム52の回転はギアG44に伝達され、ギアG44は矢印H´方向に回転する。このギアG44の矢印H´方向への回転は軸45を介してギアH46に伝達される。次に、ギアH46の矢印H´方向の回転は、ギアH46と噛み合っているギアI47に伝達され、ギアI47は矢印D´方向に回転する。
そして、ギアI47の回転が軸48を介して定滑車27に伝達され、定滑車27は矢印D´方向に回転し、ワイヤ32がほどかれる。ワイヤ32がほどかれることにより、排紙トレイ61は下降することになる(図7参照)。又、本実施の形態2では、第1の伝達経路の減速比は、約200:1となっている。
上述したように、本実施の形態2の排紙装置では、上昇時には第1の伝達経路を用い、下降時には第2の伝達経路を用いて、排紙トレイ61を移動させている。
すなわち、本実施の形態の排紙装置では、ウォーム52とギアG44の組み合わせを有する伝達経路は、上昇時には用いられず、下降時にのみ用いられている。
そのため、用紙の積載量が多くモーター33にかかるトルクが大きい排紙トレイ61の上昇時に、動力の伝達効率の悪いウォームとウォームホイールを介さなくてもよいので、従来と比較して、より出力の小さいモーターを用いることが可能となる。
又、ギアG44からのウォーム52への動力の伝達は規制されるため、排紙トレイ61の上昇及び下降時の双方において、排紙トレイ61にかかる下向きの力に対するブレーキとしてギアG44とウォーム52は作用する。このブレーキは、多量の用紙を積載している下降時に、特に有用である。
尚、実施の形態1の複写機に、排紙トレイ18の代わりに本実施の形態2で説明した排紙装置を取り付けても良い。
又、実施の形態1、2で説明した第1の伝達経路及び第2の伝達経路のギア、ベルト等の構成は適宜変更可能である。
本発明の動力伝達装置、給紙装置、及び排紙装置は、駆動源の出力を低減することが可能な効果を有し、複写機、FAX、プリンタ等の画像形成装置等として有用である。
本発明にかかる実施の形態1における複写機の正面構成図 本発明にかかる実施の形態1における給紙装置の外観図 本発明にかかる実施の形態1における給紙装置の側面模式図 本発明にかかる実施の形態1における用紙トレイの上昇動作を説明するための図 本発明にかかる実施の形態1における用紙トレイの下降動作を説明するための図 本発明にかかる実施の形態2における複写機の正面構成図 本発明にかかる実施の形態2における排紙装置の側面模式図 本発明にかかる実施の形態2における排紙トレイの上昇動作を説明するための図
符号の説明
20 給紙装置
21 用紙トレイ
22 ピックアップローラ
23 フィードローラ
24 リタードローラ
25 溝
26 部材
27 定滑車
28 円形状部材
29 連結部材
30 定滑車
31 ワイヤ固定部
32 ワイヤ
33 モーター
34、37、38、40、41、43、44、46、47 ギア
35 ベルト
36、39、42、45、48、51 軸
49、50 傘歯車
52 ウォーム

Claims (8)

  1. 部材を往復移動させるための駆動力を発生する駆動源と、
    前記駆動源から前記部材へと動力を伝達する第1の伝達経路と、
    前記駆動源から前記部材へと動力を伝達する第2の伝達経路と、
    前記部材を一方向に移動させる際には、前記第1の伝達経路を用い、前記部材を他方向に移動させる際には、前記第2の伝達経路を用いるように動力の伝達経路を切り替える切替ユニットとを備え、
    前記第1の伝達経路を用いて前記部材を前記一方向に移動させる場合、前記部材の前記他方向への移動は、前記第2の伝達経路によって抑制される、動力伝達装置。
  2. 前記第1の伝達経路は、前記第2の伝達経路よりも前記動力の伝達効率が高い、請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 前記第2の伝達経路にのみ、ウォーム及びウォームホイールの組み合わせが含まれている、請求項1記載の動力伝達装置。
  4. 前記切替ユニットは、ワンウェイクラッチを有している、請求項2記載の動力伝達装置。
  5. 画像形成装置における給紙装置であって、
    請求項4記載の動力伝達装置を備え、
    前記部材は、シートを載置する給紙トレイであり、
    前記一方向は、前記給紙トレイの上昇方向であり、
    前記他方向は、前記給紙トレイの下降方向である、給紙装置。
  6. 画像形成装置における排紙装置であって、
    請求項4記載の動力伝達装置を備え、
    前記部材は、排出されたシートが載置される排紙トレイであり、
    前記一方向は、前記排紙トレイの上昇方向であり、
    前記他方向は、前記排紙トレイの下降方向である、排紙装置。
  7. 請求項5記載の給紙装置と、
    前記給紙トレイ上に載置されたシートを搬送する供給ユニットと、
    前記搬送されたシートにトナー画像を転写する画像転写ユニットと、
    前記転写されたトナー画像を前記シートに定着する定着ユニットと、
    前記トナー画像が定着されたシートを排出する排出ユニットとを備えた、画像形成装置。
  8. シートにトナー画像を転写する画像転写ユニットと、
    前記転写されたトナー画像を前記シートに定着する定着ユニットと、
    前記トナー画像が定着されたシートを排出する排出ユニットと、
    前記排出されたシートが載置される請求項6記載の排紙装置とを備えた、画像形成装置。
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