JP2008006110A - 血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具 - Google Patents

血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具 Download PDF

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武司 金丸
Tadashi Tateishi
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Abstract

【課題】血管内壁に押圧される等により外力を加えた状態でも異物捕捉空間を確実に確保して、血管内の異物を確実に捕捉することができる血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具を提供すること。
【解決手段】血管内異物除去用ワイヤ1Bは、可撓性を有する長尺なワイヤ本体2と、ワイヤ本体2の先端から分岐する2本の分岐ワイヤ部4aおよび4bと、これらの分岐ワイヤ部4a、4b間に架設された3本のフィラメント部51〜53とを有し、分岐ワイヤ部4aおよび4bとフィラメント部51〜53とにより、血管内の異物を捕捉する異物捕捉空間31が形成されるものである。この血管内異物除去用ワイヤ1Bには、各分岐ワイヤ部4aおよび4bと各フィラメント部51〜53との境界部47付近に、各分岐ワイヤ部4aおよび4bの一部およびフィラメント部51〜53の一部がそれぞれ急峻に湾曲した湾曲部46Bが形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、血管内の異物を除去する血管内異物除去用ワイヤおよびそれを備えた医療器具に関する。
厚生労働省の人口動態統計によれば、日本人の死因の一位は癌、二位は心臓病、三位は脳卒中であり、特に脳卒中による死亡や後遺症が増加し、治療方法の確立が急務となっている。
近年、脳卒中の治療において急性期の脳梗塞治療に血栓溶解剤を用いた血栓溶解療法が開発され治療効果をあげているがその限界も指摘されている。すなわち、血栓溶解剤では血栓溶解に長時間を要したり、小さくなった血栓がさらに飛んで新たな塞栓部位を形成したり、また、血栓溶解剤で溶解しない血栓があることが医師の経験から認められている。
脳梗塞の場合、梗塞発症後3時間以内に血流が再開できれば救命の確率が高くなるばかりか、後遺症を少なくすることが米国や欧州で証明され、脳血管内に挿入可能で血栓を直接取ることができる医療器具(血管内異物除去用ワイヤ)の開発が強く求められている。
従来の血管内異物除去用ワイヤは、長尺なワイヤ本体と、ワイヤ本体の先端側に設けられ、血栓を捕捉する捕捉部とを有している(例えば、特許文献1参照)。捕捉部は、ワイヤ本体の先端から分岐する複数の分岐ワイヤ部と、これらの分岐ワイヤ部間に架設された複数のフィラメント部とで構成されており、内側に異物捕捉空間が形成されている。
しかしながら、この血管内異物除去用ワイヤは、当該ワイヤを挿入する血管の内径の大きさによっては、各分岐ワイヤ部や各フィラメント部(捕捉部)が血管の内壁に押圧されて、異物捕捉空間がつぶれる場合があるという問題があった。この場合、血栓を異物捕捉空間に収納する、すなわち、血栓を捕捉するのが困難となっていた。
特開2004−16668号公報
本発明の目的は、血管内壁に押圧される等により外力を加えた状態でも異物捕捉空間を確実に確保して、血管内の異物を確実に捕捉することができる血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(13)の本発明により達成される。
(1) 可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、該ワイヤ本体の先端から分岐する複数の分岐ワイヤ部と、該複数の分岐ワイヤ部間に架設された少なくとも1つのフィラメント部とを有し、前記複数の分岐ワイヤ部と前記フィラメント部とにより、血管内の異物を捕捉する異物捕捉空間が形成される血管内異物除去用ワイヤであって、
前記各分岐ワイヤ部と前記フィラメント部との境界部付近に、前記各分岐ワイヤ部の一部および前記フィラメント部の一部の少なくとも一方が急峻に湾曲した湾曲部が形成されていることを特徴とする血管内異物除去用ワイヤ。
(2) 前記湾曲部は、外力を加えたときに、当該湾曲部の応力を緩和する機能を発揮するものである上記(1)に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(3) 前記湾曲部は、前記各分岐ワイヤ部の先端部から、当該分岐ワイヤ部側の前記フィラメント部の基端部に渡って形成されている上記(1)または(2)に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(4) 前記湾曲部は、その形状が波形をなすものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(5) 前記湾曲部は、その形状がコイル状をなすものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(6) 隣接する前記湾曲部同士は、自然状態で、これらの中心線がほぼ平行またはほぼねじれの位置の関係となるように配置されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(7) 隣接する前記分岐ワイヤ部同士の基端付近のなす角は、鈍角である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(8) 前記各分岐ワイヤ部には、前記湾曲部の基端側に、当該分岐ワイヤ部の途中が急峻に屈曲した屈曲部が形成されている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(9) 前記各分岐ワイヤ部には、前記屈曲部より先端側に自然状態でほぼ直線形状をなす直線部が形成されている上記(8)に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(10) 前記フィラメント部は、その形状がアーチ状をなしている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(11) 前記フィラメント部が複数設置されており、これらの前記アーチ状の頂部同士が互いに離間している上記(10)に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(12) 前記フィラメント部が複数設置されており、これらが互いに前記アーチ状の頂部付近で交差している上記(10)に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
(13) 上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤと、前記血管内異物除去用ワイヤを収納可能なルーメンを備えたカテーテルとを有することを特徴とする医療器具。
本発明によれば、血管内異物除去用ワイヤを血管内に挿入して、当該血管の内壁に各湾曲部が押圧された状態(外力が加えられた状態)であっても、当該湾曲部がその応力を確実に緩和する、すなわち、前記外力を確実に分散させることができる。これにより、異物捕捉空間が確実に確保され、よって、異物捕捉空間内に異物を収納する、すなわち、異物を確実に捕捉することができる。
また、隣接する前記湾曲部の中心線同士が自然状態でほぼ平行となる場合には、血管内での血管内異物除去用ワイヤの挿通を円滑に行なうことができ、よって、迅速な処置を施す、すなわち、異物を確実に捕捉して除去することができる。
また、捕捉したい異物の近傍における血管内径は、その長手方向においてほぼ一定のため、湾曲部同士をほぼ平行に配設することにより、これら湾曲部の間に形成される異物捕捉空間の幅を血管内径と同等程度となるように、最大限広く設計することができる。よって、異物捕捉空間を最大限広く確保することができる。
以下、本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第1実施形態を示す斜視図、図2〜図5は、それぞれ、図1に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。なお、以下の説明では、図1(図6〜図8および図10も同様)中の左下側を「基端」、右上側を「先端」と言い、図2〜図5(図9も同様)中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
図1に示す血管内異物除去用ワイヤ1Aは、血管内の血栓、血餅等の塞栓の原因となる異物(以下、「塞栓物」と言う)を捕捉して除去するものである。
この血管内異物除去用ワイヤ1Aは、長尺なワイヤ本体2と、ワイヤ本体2の先端に設けられ、血管100内の塞栓物200を捕捉可能な捕捉部3とを有している。以下、各部の構成について説明する。
ワイヤ本体2は、全長に渡って適度な剛性および弾性(可撓性)を有している。ワイヤ本体2の構造としては、特に限定されず、例えば、単線からなるもの、複数本を束ねたもの、中空状のもの、多層構造のもの、芯材とその外周に巻回されたコイルとを有するもの、これらを組み合わせたものなどであってもよい。
また、ワイヤ本体2の構成材料としては、特に限定されず、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
また、ワイヤ本体2は、基端側に位置し、比較的硬い第1の部位と、先端側に位置し、比較的柔軟な第3の部位と、前記第1の部位と前記第3の部位との間に位置し、可撓性が変化する第2の部位とを有するものであることが好ましい。換言すれば、ワイヤ本体2は、剛性(曲げ剛性、ねじり剛性等)が基端から先端に向かって漸減するようなものであるのが好ましい。これにより、手元での操作が先端部まで確実に伝達し、血管100内での走行性や屈曲部での操作性に優れるとともに、先端部の柔軟性を向上し、血管100の損傷を防ぐことができる。すなわち、ワイヤ本体2のトルク伝達性、押し込み性(プッシャビリティ)、耐キンク性(耐折れ曲がり性)を維持しつつ、より高い安全性を確保することができる。
ワイヤ本体2の外面(表面)には、後述するカテーテル8の内面との摩擦抵抗を軽減する被覆層が設けられていてもよい。これにより、カテーテル8に対する挿入・抜去をよりスムーズに行うことができる。この被覆層としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂の被覆層や、湿潤時に潤滑性を有する親水性ポリマーコート等が挙げられる。
このようなワイヤ本体2の先端側には、捕捉部3が設けられている。捕捉部3は、自然状態では、図1(図5も同様)に示すように幅が拡大した(開いた)状態(この状態を以下「拡径状態」と言う)になっている。この拡径状態では、捕捉部3の内側に、血管100内の塞栓物200を捕捉可能な異物捕捉空間31が形成される。
捕捉部3は、拡径状態から、折り畳まれるようにして、カテーテル8内に収納可能な大きさ(幅)に縮小した状態(この状態を以下「縮径状態」と言う)に変形可能になっている。
このような捕捉部3は、自身の弾性により、縮径状態から拡径状態へと変形(復元)可能になっている。
図1に示すように、捕捉部3は、ワイヤ本体2の先端から分岐するように(互いに離間するように)延設された2本の分岐ワイヤ部4a、4bと、分岐ワイヤ部4aと分岐ワイヤ部4bとの間に架設された3本のフィラメント部51、52、53とで構成されている。このような捕捉部3では、分岐ワイヤ部4a、4bと例えばフィラメント部51(フィラメント部52および53も同様)とで、ループ(長円)61が形成される。
分岐ワイヤ部4a、4bの基端部は、それぞれ、ワイヤ本体2の先端部に固定(固着)されている。この固定の方法は、特に限定されないが、例えば、分岐ワイヤ部4a、4bの基端部をそれぞれワイヤ本体2の先端部に編み付け(巻き付け)、ろう接、溶接、接着剤による接着等を施すことにより固定することができる。
本実施形態では、ワイヤ本体2の先端部には、分岐ワイヤ部4a、4bのワイヤ本体2に対する固定部(ロウ付け部)を覆うコイル21が設けられている。コイル21の外表面は、平滑になっており、これにより、より高い安全性が得られる。
次に、分岐ワイヤ部4aおよび4bの構成について、説明するが、分岐ワイヤ部4aと分岐ワイヤ部4bとの構成は、ほぼ同一であるため、以下、分岐ワイヤ部4aについて代表的に説明する。
分岐ワイヤ部4aは、先端側から順に湾曲部46Aと、第1の直線部(直線部)42と、第2の直線部43とを有しており、これら部位が一体的に形成されて(一体化されて)いる。本実施形態では、捕捉部3は、3本の線状体(ワイヤ)6を用いて形成されたものである。分岐ワイヤ部4aは、これらの線状体6が撚り合わされて一体的に集合して撚り線部を形成し、この撚り線部によって構成されている。このように分岐ワイヤ部4aが撚り線部で構成されていることにより、捕捉部3の形状の崩れて異物捕捉空間31を確保するのが困難となるのがより有効に防止され、より容易かつ確実に塞栓物200を捕捉することができる。
湾曲部46Aは、分岐ワイヤ部4aとフィラメント部51〜53との境界部47(分岐ワイヤ部4aの先端)から第1の直線部42の先端に渡って形成された部位である。この湾曲部46Aは、分岐ワイヤ部4aの先端部(一部)が急峻に湾曲して、すなわち、波形をなして形成されている。これにより、例えば図1に示すように湾曲部46Aに外力を加えたときに、当該湾曲部46Aは、その応力を確実に緩和する、すなわち、前記外力を確実に分散させることができる。よって、前記外力が湾曲部46Aを介してフィラメント部51〜53や第1の直線部42に及ぶ(伝達する)のを抑制または防止することができる。
このような湾曲部46Aが形成されていることにより、捕捉部3を血管100内に挿入して、当該血管100の内壁に湾曲部46Aが押圧された状態(外力が加えられた状態)であっても、異物捕捉空間31がつぶれるのが確実に防止される、すなわち、異物捕捉空間31が確実に確保される。よって、異物捕捉空間31(捕捉部3)内に塞栓物200を収納する、すなわち、塞栓物200を確実に捕捉することができる(図5参照)。
また、前述したように湾曲部46Aは分岐ワイヤ部4aの先端部が急峻に湾曲ものであり、その急峻の程度としては、特に限定されず、例えば、湾曲部46Aの曲率半径が分岐ワイヤ部4aの線径の1〜10倍であるのが好ましく、3〜5倍であるのがより好ましい。
曲率半径が前記数値範囲内である場合、湾曲部46Aに外力を加えたときに当該湾曲部46Aの応力をより確実に緩和することができる。これにより、異物捕捉空間31がより確実に確保され、よって、塞栓物200を確実に捕捉することができる。
また、図1に示すように、湾曲部46Aは、捕捉部3(ループ61)では、その長手方向(ワイヤ本体2の中心軸方向)のほぼ中央部に位置するのが好ましい。これにより、湾曲部46Aに外力を加えたときに当該湾曲部46Aの応力をより確実に(効果的に)緩和することができる。
また、湾曲部46Aの波形における複数の山462(または谷)のそれぞれの突出方向は、特に限定されないが、例えば、異物捕捉空間31の径方向(内側または外側)、異物捕捉空間31の周方向、これらの方向の組み合わせが挙げられる。また、前記突出方向は、症例(例えば血管100の目的部位等)に応じて適宜変更することができる。
また、図1に示すように、分岐ワイヤ部4aの湾曲部46Aと分岐ワイヤ部4bの湾曲部46Aとは、これらの中心線461同士が、自然状態で、ほぼ平行な状態あるいはほぼねじれの位置となっている。これにより、例えば血管100内やカテーテル8内での捕捉部3の挿通を円滑に行なうことができ、よって、迅速な処置を施す(塞栓物200の除去を行なう)ことができる。また、捕捉したい異物の近傍における血管内径は、その長手方向においてほぼ一定のため、これらの中心線461同士をほぼ平行に配設することにより、これら第1の直線部42の間に形成される異物捕捉空間31の幅を血管内径と同等程度となるように、最大限広く設計することができる。よって、異物捕捉空間31を最大限広く確保することができる。
なお、中心線461同士の平行度(平行度公差(JIS B 0021規定))は、特に限定されず、例えば、0.01〜1.00mmであるのが好ましく、0.1〜0.5mmであるのがより好ましい。
また、中心線421同士が位置する一平面(仮想平面)の平面度(平面公差(JIS B 0021規定))は、例えば、0.01〜1.00mmであるのが好ましく、0.1〜0.5mmであるのがより好ましい。
湾曲部46Aの基端側近傍には、第1の直線部42が形成されて(位置して)いる。この第1の直線部42は、自然状態でほぼ直線形状をなしている。ここで、「自然状態」とは、外力を付与しない状態のことである。捕捉部3では、分岐ワイヤ部4aの第1の直線部42と分岐ワイヤ部4bの第1の直線部42とは、自然状態で、ほぼ平行な状態となっている。
このような第1の直線部42が形成されていることにより、ほぼ起状のない血管内壁と第1の直線部42との間に不必要な隙間(デッドスペース)が形成されることがなく、捕捉部3(第1の直線部42)を当該血管内壁のごく近くまで(第1の直線部42のほぼ全体が血管内壁に密着するように)拡張するように、捕捉部3を設計することができる。従って、異物捕捉空間31を最大限、広く確保することができるという利点がある。
第1の直線部42の基端側近傍には、分岐ワイヤ部4aの途中が急峻に屈曲した屈曲部44を介して第2の直線部43が形成されている。この第2の直線部43は、第1の直線部42と同様に、自然状態でほぼ直線形状をなしている。
なお、屈曲部44の角度θ1は、特に限定されず、例えば、110〜160度であるのが好ましく、120〜140度であるのがより好ましい。角度θ1が前記数値範囲内にある場合、カテーテル8内への挿通動作が容易であり(とりわけ、一度異物捕捉空間31をカテーテル8内から突出させた場合に、再度カテーテル8内へ収納する動作がスムーズであり)、かつ、血管壁への密着性、異物捕捉空間31の最大化も期待することができるという利点がある。
また、分岐ワイヤ部4aの第2の直線部43と分岐ワイヤ部4bの第2の直線部43とは、それぞれ、直線形状をなすものであるが、これに限定されず、例えば、湾曲形状(曲線形状)をなしていてもよい。また、これらの第2の直線部43のうち、一方が直線形状をなし、他方が湾曲形状をなしていてもよい。
図1に示すように、分岐ワイヤ部4a(直線部42)の先端部と分岐ワイヤ部4b(直線部42)の先端部との間には、線状をなす3本のフィラメント部51、52、53が架け渡されるように設けられている。これらのフィラメント部51、52、53は、それぞれ、その中央部分が先端側に張り出すように、すなわち、アーチ状に湾曲しつつ、分岐ワイヤ部4aの先端部と分岐ワイヤ部4bの先端部とを接続している。本実施形態では、フィラメント部51、52、53のそれぞれの頂部(先端部)54が滑らかに湾曲した形状をなしていることにより、血管100の内壁にダメージを与えるのを防止することができ、高い安全性が得られる。
また、各頂部54同士は、互いに離間している。これにより、塞栓物200を捕捉する際、一旦捕捉した塞栓物200が先端側から脱落(離脱)するのを防止することができる(図5参照)。
このような各分岐ワイヤ部4a、4bと各フィラメント部51、52および53を構成する(異物捕捉空間31を画成する)線状体6の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、生体内で超弾性を示す合金が好ましい。これにより、捕捉部3の縮径状態から拡径状態への変形(変位)をより確実に生起させることができるとともに、拡径状態においてより正確な復元形状が得られる。
ここで、生体内で超弾性を示す合金とは、少なくとも生体温度(37℃付近)において、通常の金属が組成変形する領域まで変形(曲げ、引っ張り、圧縮)させても、ほぼ元の形に回復する性質を有するものを言い、形状記憶合金、超弾性合金等とも言われるものである。
形状記憶合金、超弾性合金としては、特に限定されないが、例えば、チタン系(Ti−Ni、Ti−Pd、Ti−Nb−Sn等)や、銅系の合金が好ましい。
なお、本発明の医療器具9は、このような血管内異物除去用ワイヤ1Aと、カテーテル8とを有するものである。
次に、本発明の血管内異物除去用ワイヤ1Aの使用方法の一例について詳細に説明する。
[1] 図2は、血管100内に血栓等の塞栓物200が詰まり、血流を阻害している状態を示している。塞栓物200は、血圧により血管100の内壁に押し付けられ、容易に移動しない状態になっている。
カテーテル(マイクロカテーテル)8と、そのルーメン内に挿通されたガイドワイヤ10とを、血管100内に挿入し、カテーテル8の先端開口部81から突出させたガイドワイヤ10の先端部101を塞栓物200より奥(末梢側)まで挿入する。すなわち、ガイドワイヤ10の先端部101が塞栓物200と血管100の内壁との隙間を通り抜けて、塞栓物200を越えた状態とする。この操作は、ガイドワイヤ10として、例えば潤滑性に優れるマイクロガイドワイヤを使用することにより、より容易に行うことができる。
[2] ガイドワイヤ10の先端部101が塞栓物200を越えたら、ガイドワイヤ10に対しカテーテル8を前進させ、図3に示すように、カテーテル8の先端部を塞栓物200と血管100の内壁との隙間に入り込ませる。このとき、カテーテル8の先端部は、ガイドワイヤ10に沿って円滑に隙間に入り込むので、この操作は容易に行うことができる。
なお、従来の治療としては、この状態でカテーテル8を介して逆行性に血栓溶解剤を流し、血栓溶解を速めることが行なわれてきたが、血栓溶解剤で溶けない血栓があることや溶解に長時間かかることがしばしば医師により経験されている。本発明は、そのような場合にも有用である。
[3] 図3に示す状態から、ガイドワイヤ10を抜去し、カテーテル8のルーメンに本発明の血管内異物除去用ワイヤ1Aを挿入する。図4に示すように、捕捉部3をカテーテル8の先端開口部81から突出させると、縮径状態でカテーテル8内にあった捕捉部3は、自身の弾性により自動的に展開し、拡径状態となる。捕捉部3が拡径状態になると、塞栓物200を捕捉する異物捕捉空間31が形成される。このとき、前述したように、血管100の内壁に捕捉部3(特に、各湾曲部46A)が押圧された状態であっても、異物捕捉空間31が確実に確保される。
[4] 異物捕捉空間31が形成された(確保された)後、カテーテル8を僅かに基端方向に移動させ、カテーテル8の先端部を塞栓物200の手前に引き戻すと、図5に示すように、捕捉部3の異物捕捉空間31に塞栓物200がすくい取られるようにして、捕捉(収納)される。すなわち、塞栓物200は、図4および図5中の上側から異物捕捉空間31に入り込む。
[5] 捕捉部3に塞栓物200が収納されたら、カテーテル8に対しワイヤ本体2を基端方向に牽引する。これにより、分岐ワイヤ部4a、4bの基端部(第2の直線部43)が先端開口部81(の縁部)に当接して互いの間隔を狭めつつカテーテル8内に引き込まれ、ループ61が小さくなる。よって、塞栓物200は、分岐ワイヤ部4a、4bによって締め付けられる。
この締め付け力により、フィブリン等の軟質血栓は、破砕することができ、血管100の閉塞を解消することができる。破砕されない塞栓物200は、この締め付け力によって、より確実に捕捉部3に保持され、捕捉部3からの脱落(離脱)を防止しつつ、確実に回収することができる。
[6] 前記の締め付け状態を維持しつつ、血管内異物除去用ワイヤ1Aをカテーテル8とともに抜去する。これにより、親のガイディングカテーテルまたはシースイントロデューサー(図示せず)内に塞栓物200が回収(除去)される。
なお、[5]の締め付けの操作を行わず、捕捉部3内に塞栓物200が収納されたら、そのまま血管内異物除去用ワイヤ1Aをカテーテル8とともに抜去して、塞栓物200を除去してもよい。
<第2実施形態>
図6は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第2実施形態を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、湾曲部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示す血管内異物除去用ワイヤ1Bの捕捉部3では、2つの湾曲部46Bが形成されている。分岐ワイヤ部4a側(分岐ワイヤ部4b側も同様)の湾曲部46Bは、分岐ワイヤ部4aの先端部から、フィラメント部51〜53の分岐ワイヤ部4a側のそれぞれの基端部に渡って形成されている。換言すれば、分岐ワイヤ部4a側の湾曲部46Bは、境界部47で分岐したものとなっている。
このような湾曲部46Bは、例えば図6に示すように湾曲部46Bに外力を加えたときに、その応力をより確実に緩和することができる。これにより、捕捉部3を血管100内に挿入して、当該血管100の内壁に湾曲部46Bが押圧された状態であっても、異物捕捉空間31がより確実に確保される。よって、捕捉部3で塞栓物200をより確実に捕捉することができる。
また、異物捕捉空間31に塞栓物200が収納されたとき、各湾曲部46Bと塞栓物200との接触面積が、前記第1実施形態の各湾曲部46Aと塞栓物200と接触面積より大きくなる。これにより、捕捉した塞栓物200をより確実に保持することができる。
湾曲部46Bの曲率半径は、特に限定されないが、分岐ワイヤ部4aにおいては、例えば、分岐ワイヤ部4aの線径の1〜10倍であるのが好ましく、3〜5倍であるのが好ましい。また、フィラメント部51(フィラメント部52および53も同様)においては、曲率半径がフィラメント部51の線径の1〜10倍であるのが好ましく、3〜5倍であるのが好ましい。
曲率半径が前記数値範囲内である場合、湾曲部46Bに外力を加えたときに当該湾曲部46Bの応力をより確実に緩和することができる。これにより、異物捕捉空間31がより確実に確保され、よって、塞栓物200を確実に捕捉することができる。
なお、本実施形態では、湾曲部46Bは、各フィラメント部51〜53の基端部にまで及んでいる(形成されている)が、これに限定されず、これらのフィラメント部51〜53のうちの任意の1つまたは2つのフィラメント部の基端部にまで形成され、残るフィラメント部の基端部にはその形成が省略されていてもよい。
<第3実施形態>
図7は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第3実施形態を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、湾曲部の構成(波形における山の形成数)が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図7に示す血管内異物除去用ワイヤ1Cの捕捉部3では、分岐ワイヤ部4a(分岐ワイヤ部4bも同様)の先端部に、1つの山462を有する湾曲部46Cが形成されている。また、境界部47を介して、各フィラメント部51〜53のそれぞれの基端部に、1つの山591を有する湾曲部59が形成されている。
このような捕捉部3では、例えば図7に示すように境界部47(湾曲部46Cおよび59近傍)に外力を加えたときに、その応力が特に各湾曲部46Cおよび59に集中し、これらの部位と異なる部位(例えば第1の直線部42や各フィラメント部51〜53の頂部54)では緩和される。これにより、捕捉部3の変形を抑制する、すなわち、異物捕捉空間31がより確実に確保され、よって、捕捉部3で塞栓物200をより確実に捕捉することができる。
<第4実施形態>
図8は、本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具の第4実施形態を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、湾曲部の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図8に示す血管内異物除去用ワイヤ1Dの湾曲部46Dは、その形状がコイル状をなすものである。
血管内異物除去用ワイヤ1Dでは、湾曲部が波形をなすもの(例えば前記第1実施形態)と同様に、例えば図8に示すように湾曲部46Dに外力を加えたときに、当該湾曲部46Dは、その応力を確実に緩和することができ、よって、異物捕捉空間31が確実に確保される。これにより、塞栓物200を確実に捕捉することができる。
また、各湾曲部46Dがコイル状をなすものであるため、前記外力を加えたときに、当該各湾曲部46Dに、これらの間隔を維持しようとする反力が生じ易くなる。これにより、異物捕捉空間31が確実に確保され、よって、塞栓物200を確実に捕捉することができる。
なお、湾曲部46D(コイル)の巻き数は、図示の構成では、2つであるが、これに限定されず、例えば、1つまたは3つ以上であってもよい。
<第5実施形態>
図9は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第5実施形態を示す平面図、図10は、捕捉部の他の構成例を示す斜視図である。
以下、これらの図を参照して本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、捕捉部の形状が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図9に示す血管内異物除去用ワイヤ1Eの捕捉部3では、ワイヤ本体2の中心軸周りに等角度間隔に4本の分岐ワイヤ部4c、4d、4eおよび4fを有している。この捕捉部3では、隣接しない、すなわち、対向する分岐ワイヤ部4c、4e同士間に、2本のフィラメント部55、56が架設されており、対向する分岐ワイヤ部4d、4f同士間に、2本のフィラメント部57、58が架設されている。
このような捕捉部3では、各フィラメント部55および56の頂部54付近は、それぞれ、フィラメント部57および58の頂部54付近と交差している。これにより、塞栓物200の破片が各フィラメント部55〜58の間の隙間から逃げる(漏れ出す)のをより確実に防止することができる。
なお、各分岐ワイヤ部4c、4d、4eおよび4fでは、それぞれ、第1の直線部42より基端側の部位(湾曲部45)が、湾曲形状をなしているが、これに限定されず、直線状をなしていてもよい。
また、図示の構成では、各分岐ワイヤ部4c〜4fは、それぞれ、2本の線状体6が単に集合して(束ねられて)、すなわち、撚り合わせずに形成されているが、撚り合わせられていてもよい。
また、本実施形態では、2つの分岐ワイヤ部間に架設されるフィラメント部の設置数は、2本であるが、これに限定されず、例えば、図10に示すように1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
以上、本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記各実施形態では、それぞれ、湾曲部は、分岐ワイヤ部のみに、または、分岐ワイヤ部からフィラメント部に渡って形成されているが、これに限定されず、フィラメント部のみに形成されていてもよい。
前記第1〜第4実施形態では、それぞれ、各分岐ワイヤ部が複数の線状体を撚り合わされたものであるが、これに限定されず、例えば、複数の線状体を単に集合したもの、撚り合わせと集合とを組み合わせたものであってもよい。
また、前記各実施形態の捕捉部では、それぞれ、第1の直線部は、省略されていてもよい。
また、捕捉部の表面には、滑り止め手段が設けられていてもよい。これにより、捕捉した塞栓物をより確実に保持することができる。この滑り止め手段としては、比較的摩擦係数の高いゴム等の弾性材料を被覆したり、微小の凹凸(粗面も含む)を例えばサンドブラスト等により形成したりすることができる。
なお、前述した湾曲部の替わりに、他の部分よりも細径化された部分としたり、各分岐ワイヤ部を構成する拠り線部の線状体のピッチを大きくしたりすることが可能である。このようにして湾曲部に該当する部分で応力緩和を実現することができる。
また、このような湾曲部を含む応力緩和手段を設ける位置としては、前述した位置の他に、フィラメント部の頂部に設けることが好ましい。例えば、第1実施形態では、各フィラメント部の頂部に各々設けるのが好ましい。また、3つのフィラメント部のうちで中間に位置するフィラメント部の頂部に設けてもよい。具体的には、前記中間に位置するフィラメント部は、造影性を持たせるために白金等の高X線造影性ワイヤを巻き付けているが、当該フィラメント部の頂部は、高X線造影性ワイヤを巻き付けていない部分を有する態様や、当該フィラメント部の頂部は高X線造影性ワイヤを疎巻きにして、他の部分は、蜜巻きにする態様が挙げられる。
本発明の血管内異物除去用ワイヤの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。 本発明の血管内異物除去用ワイヤの第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の血管内異物除去用ワイヤの第3実施形態を示す斜視図である。 本発明の血管内異物除去用ワイヤの第4実施形態を示す斜視図である。 本発明の血管内異物除去用ワイヤの第5実施形態を示す平面図である。 捕捉部の他の構成例を示す斜視図である。
符号の説明
1A、1B、1C、1D、1E 血管内異物除去用ワイヤ
2 ワイヤ本体
21 コイル
3 捕捉部
31 異物捕捉空間
4a、4b、4c、4d、4e、4f 分岐ワイヤ部
42 第1の直線部(直線部)
43 第2の直線部
44 屈曲部
45、46A、46B、46C、46D 湾曲部
461 中心線
462 山
47 境界部
51、52、53、55、56、57、58 フィラメント部
54 頂部(先端部)
59 湾曲部
591 山
6 線状体(ワイヤ)
61 ループ
8 カテーテル(マイクロカテーテル)
81 先端開口部
9 医療器具
10 ガイドワイヤ
101 先端部
100 血管
200 塞栓物
θ1 角度

Claims (13)

  1. 可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、該ワイヤ本体の先端から分岐する複数の分岐ワイヤ部と、該複数の分岐ワイヤ部間に架設された少なくとも1つのフィラメント部とを有し、前記複数の分岐ワイヤ部と前記フィラメント部とにより、血管内の異物を捕捉する異物捕捉空間が形成される血管内異物除去用ワイヤであって、
    前記各分岐ワイヤ部と前記フィラメント部との境界部付近に、前記各分岐ワイヤ部の一部および前記フィラメント部の一部の少なくとも一方が急峻に湾曲した湾曲部が形成されていることを特徴とする血管内異物除去用ワイヤ。
  2. 前記湾曲部は、外力を加えたときに、当該湾曲部の応力を緩和する機能を発揮するものである請求項1に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  3. 前記湾曲部は、前記各分岐ワイヤ部の先端部から、当該分岐ワイヤ部側の前記フィラメント部の基端部に渡って形成されている請求項1または2に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  4. 前記湾曲部は、その形状が波形をなすものである請求項1ないし3のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  5. 前記湾曲部は、その形状がコイル状をなすものである請求項1ないし3のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  6. 隣接する前記湾曲部同士は、自然状態で、これらの中心線がほぼ平行またはほぼねじれの位置の関係となるように配置されている請求項1ないし5のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  7. 隣接する前記分岐ワイヤ部同士の基端付近のなす角は、鈍角である請求項1ないし6のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  8. 前記各分岐ワイヤ部には、前記湾曲部の基端側に、当該分岐ワイヤ部の途中が急峻に屈曲した屈曲部が形成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  9. 前記各分岐ワイヤ部には、前記屈曲部より先端側に自然状態でほぼ直線形状をなす直線部が形成されている請求項8に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  10. 前記フィラメント部は、その形状がアーチ状をなしている請求項1ないし9のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  11. 前記フィラメント部が複数設置されており、これらの前記アーチ状の頂部同士が互いに離間している請求項10に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  12. 前記フィラメント部が複数設置されており、これらが互いに前記アーチ状の頂部付近で交差している請求項10に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤと、前記血管内異物除去用ワイヤを収納可能なルーメンを備えたカテーテルとを有することを特徴とする医療器具。
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