JP2008005627A - モータ装置及び圧縮機 - Google Patents

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裕司 佐々木
Takashi Majima
隆司 真島
Yuichiro Mizuno
雄一郎 水野
Narifumi Tojima
成文 遠嶋
Yuya Muramatsu
佑哉 村松
Tomoyuki Katagiri
智之 片桐
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Abstract

【課題】大型化、複雑化等を抑え、効率良く冷却できるモータ装置を提供する。
【解決手段】モータ装置1は、ハウジング2と、ハウジング2の内部に配置されたコイルを含むステータ3と、ステータ3との間で所定のギャップ6が形成されるようにステータ3の内側に配置された永久磁石を含むロータ4と、ハウジング2の内部でロータ4の回転に応じて回転し、ギャップ6に気体が供給されるように気流を生成する回転部材10とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ装置及び圧縮機に関する。
例えば圧縮機のスクリューを駆動したり工作機械の主軸を駆動するためにモータ装置が用いられる。モータ装置は、コイルを含むステータと、そのステータの内側に配置された永久磁石を含むロータとを備えている。ステータは発熱するため、従来より、モータ装置を冷却することが行われている。下記特許文献には、モータ装置を冷却する技術の一例が開示されている。
特開2004−132264号公報 特開2006−046699号公報
モータ装置を冷却するために、そのモータ装置を冷却するための冷却装置を付設する場合、装置の大型化、複雑化等を招く可能性がある。また、温度が上昇すると永久磁石の磁力が低下するため、永久磁石を含むロータが高温になるとモータ装置の性能が劣化する可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、大型化、複雑化等を抑え、効率良く冷却できるモータ装置、及び圧縮機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は以下の構成を採用する。
本発明のモータ装置は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に配置されたコイルを含むステータと、前記ステータとの間で所定のギャップが形成されるように該ステータの内側に配置された永久磁石を含むロータと、前記ハウジングの内部で前記ロータの回転に応じて回転し、前記ギャップに気体が供給されるように気流を生成する回転部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ロータが回転することによって回転部材がすると、ハウジングの内部に所定の気流が生成され、ステータとロータとの間のギャップに気体が供給される。これにより、ロータを直接的に効率良く冷却(空冷)することができる。また、ギャップに供給された気体によってステータも効率良く冷却される。回転部材は、ロータの回転に応じて回転するので、新たな駆動装置及び/又は冷却装置を設けることなく、ロータ及びステータを冷却するための気体をギャップに供給して、ロータ及びステータを効率良く冷却することができる。また、ステータ及びロータと回転部材とは、共通のハウジングの内部に配置されている。したがって、装置の大型化、複雑化等を抑えつつ、モータ装置、特にロータを効率良く冷却することができる。また、永久磁石を含むロータを効率良く冷却できるので、温度上昇に起因するロータの永久磁石の磁力の低下、ひいてはモータ装置の性能の劣化を抑制することができる。
本発明のモータ装置において、前記ハウジングの第1の位置に形成された給気口を備え、前記回転部材は、前記給気口を介して前記ハウジングの内部に流入した気体が前記ギャップに供給されるように気流を生成する構成を採用することができる。
これによると、回転部材がロータの回転に応じて回転することによって、所定の気流が生成され、ハウジングの外部から給気口を介してハウジングの内部に気体が流入する。その流入した気体は、回転部材によって生成された気流によって、ギャップに供給される。これにより、ロータ及びステータのそれぞれを効率良く冷却することができる。
本発明のモータ装置において、前記回転部材は、前記給気口から前記回転部材に向かう気流を生成し、前記ステータ及び前記ロータは前記給気口と前記回転部材との間に配置され、前記給気口を介して前記ハウジングの内部に流入した気体は前記ギャップを通過する構成を採用することができる。
これによると、回転部材が給気口から回転部材に向かう気流を生成するとともに、給気口と回転部材との間にステータ及びロータを配置することによって、給気口からの気体をギャップに供給することができ、その気体をギャップを通過させることができる。これにより、ロータ及びステータのそれぞれを効率良く冷却することができる。
本発明のモータ装置において、前記ロータと前記回転部材とは軸部材を介して連結され、前記回転部材の回転軸と前記ロータの回転軸とは同軸である構成を採用することができる。
これによると、給気口からハウジングの内部に流入した気体は、ギャップに円滑に供給され、そのギャップを円滑に流れた後、回転部材に到達することができる。また、回転部材は、軸部材を介してロータに連結され、回転部材の回転軸とロータの回転軸とは同軸であるので、装置の大型化、複雑化等を抑えることができる。
本発明のモータ装置において、前記ロータの外周面に形成された溝を有する構成を採用することができる。
これによると、ロータと気体との接触面積を大きくすることができ、ロータを効率良く冷却することができる。
本発明のモータ装置において、前記溝は、前記ロータの外周面に沿って前記ロータの回転軸方向に所定ピッチで螺旋状に形成されている構成を採用することができる。
これによると、圧力損失を抑えつつ、ギャップに気体を円滑に流すことができる。
本発明のモータ装置において、前記気体が前記ギャップに向かって流れるようにガイドするガイド部材を備えた構成を採用することができる。
これによると、ガイド部材によって気体をギャップに円滑に供給することができるので、ロータ及びステータのそれぞれを良好に冷却することができる。
本発明のモータ装置において、前記ギャップに供給される気体を冷却する冷却装置を備えた構成を採用することができる。
これによると、冷却された気体がギャップに供給されるので、ロータ及びステータのそれぞれを良好に冷却することができる。
本発明のモータ装置において、前記ハウジングの第2の位置に形成された排気口を備えた構成を採用することができる。
これによると、給気口からハウジングの内部に流入した気体は、ギャップに供給された後、排気口を介して外部に排気される。
本発明のモータ装置において、前記回転部材は気体を圧縮可能なスクリュー部材を含み、前記圧縮された気体は前記排気口を介して排出される構成を採用することができる。
これによると、ロータの回転によって気体が圧縮されるので、その圧縮された気体をハウジングの外部において有効利用することができる。
また、本発明の圧縮機は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に配置されたコイルを含むステータと、前記ステータとの間で所定のギャップが形成されるように該ステータの内側に配置された永久磁石を含むロータと、前記ハウジングの第1の位置に形成された給気口と、前記ハウジングの第2の位置に形成された排気口と、前記ロータに軸部材を介して接続され、前記ハウジングの内部で前記ロータの回転に応じて回転することによって気体を圧縮可能なスクリュー部材と、を備え、前記スクリュー部材が回転することによって前記給気口から前記スクリュー部材に向かう気流が生成され、前記ステータ及び前記ロータは前記給気口と前記スクリュー部材との間に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ロータを回転することによってスクリュー部材が回転すると、ハウジングの内部に給気口からスクリュー部材に向かう所定の気流が生成される。ステータ及びロータは給気口とスクリュー部材との間に配置されているので、ハウジングの内部の流れる気体は、ステータとロータとの間のギャップを通過することができる。これにより、ロータを直接的に効率良く冷却(空冷)することができるとともに、ステータもギャップに供給された気体によって効率良く冷却される。また、スクリュー部材は、ロータの回転に応じて回転されるので、新たな駆動装置及び/又は冷却装置を設けることなく、ロータ及びステータを冷却するための気体をギャップに供給して、ロータ及びステータを効率良く冷却することができる。また、ステータ及びロータとスクリュー部材とは、共通のハウジングの内部に配置されている。したがって、装置の大型化、複雑化等を抑えつつ、圧縮機、特にロータを効率良く冷却することができる。また、永久磁石を含むロータを効率良く冷却できるので、温度上昇に起因するロータの永久磁石の磁力の低下、ひいては圧縮機の性能の劣化を抑制することができる。
本発明によれば、装置の大型化、複雑化等を抑え、ロータ及びステータのそれぞれを効率良く冷却できる。したがって、ロータ及びステータの温度上昇に伴う装置の性能の劣化を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内における所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係るモータ装置の概略を示す側断面図である。図1において、モータ装置1は、ハウジング2と、ハウジング2の内部に配置されたステータ3と、ステータ3の内側に配置されたロータ4とを備えている。ロータ4は、ステータ3と同様、ハウジング2の内部に配置されている。
ステータ3は、コイルを含み、ロータ4は、永久磁石を含む。ステータ3は、ロータ4を駆動するための駆動コイルステータである。ロータ4は、そのロータ4とステータ3との間に発生する電磁力によって、所定の回転軸5を中心として回転するマグネットロータである。本実施形態においては、回転軸5は、Y軸とほぼ並行であり、ロータ4は、その回転軸5を中心として、θY方向に回転可能である。また、本実施形態のステータ3は、ロータ4を駆動するためのステータコイル本体3Aと、ステータコイル本体3Aの+Y側及び−Y側のそれぞれに配置されたステータコイルエンド3Bとを備えている。ロータ4は円柱状(又は円筒状)に形成されている。
ロータ4は、ステータ3との間で所定のギャップ6が形成されるように、ステータ3の内側に配置されている。すなわち、ロータ4の外周面とステータ3の内周面とは離れており、そのロータ4の外周面とステータ3の内周面との間にギャップ6が形成されている。
ハウジング2は、所定の位置に形成された給気口7を備えている。本実施形態においては、給気口7は、ハウジング2の+Y側の側面に形成されている。給気口7は、ハウジング2の内部と外部との間で気体を流通可能であり、ハウジング2の内部に気体を供給可能である。すなわち、ハウジング2の外部の気体は、給気口7を介して、ハウジング2の内部に流入可能である。
また、本実施形態においては、給気口7には、フィルタ部材8が配置されている。フィルタ部材8は、ハウジング2の内部に異物が浸入することを抑制する。また、給気口7に、消音装置(サイレンサ)を配置することができる。
また、ハウジング2は、給気口7とは別の位置に形成された排気口9を備えている。本実施形態においては、排気口9は、ハウジング2の上面の−Y側の端に形成されている。排気口9は、ハウジング2の内部と外部との間で気体を流通可能であり、ハウジング2の内部の気体を排出可能である。すなわち、ハウジング2の内部の気体は、排気口9を介して、ハウジング2の外部に流出可能である。
また、モータ装置1は、ハウジング2の内部に配置され、そのハウジング2の内部でロータ4の回転に応じて回転する回転部材10を備えている。回転部材10は、回転することによって、ハウジング2の内部に所定の気流を生成可能である。具体的には、回転部材10は、ステータ3とロータ4との間のギャップ6に気体が供給されるように、気流を生成可能である。
本実施形態においては、回転部材10は、ロータ4の回転に応じて回転するスクリュー部材を含む。本実施形態においては、ハウジング2の内部には、ロータ4の回転に応じて回転する第1スクリュー部材11と、第1スクリュー部材11の回転に応じて回転する第2スクリュー部材12とが配置されている。本実施形態においては、第2スクリュー部材12は、第1スクリュー部材11の+Z側に配置されている。第1、第2スクリュー部材11、12のそれぞれは、複数の羽根部材11B、12Bを含む。
ロータ4と第1スクリュー部材11とは軸部材13を介して連結されている。そして、本実施形態においては、ロータ4で発生する回転力(駆動力)が第1スクリュー部材11に軸部材13を介して伝達され、第1スクリュー部材11はロータ4の回転力(駆動力)によって回転(駆動)する。
本実施形態においては、ロータ4の−Y側の端から−Y方向に突出する軸部材13と第1スクリュー部材11の+Y側の端とが連結されている。ロータ4と第1スクリュー部材11とを連結する軸部材13は、第1ベアリング14によって回転可能に支持されている。また、ロータ4の+Y側の端から+Y方向に突出する軸部材13は、第2ベアリング15によって回転可能に支持されている。本実施形態においては、ロータ4の回転軸5と軸部材13の回転軸と第1スクリュー部材11の回転軸とはほぼ同軸であり、ロータ4が回転することによって、そのロータ4に軸部材13を介して連結されている第1スクリュー部材11も、ロータ4の回転と一緒に回転する。また、第1スクリュー部材11の−Y側の端から−Y方向に突出する軸部材13は、第3ベアリング16によって回転可能に支持されている。また、第1スクリュー部材11の+Z側に配置された第2スクリュー部材12は、第1スクリュー部材11と同様、Y軸とほぼ平行な回転軸を中心として回転可能である。第2スクリュー部材12の−Y側の端から−Y方向に突出する軸部材17は、第4ベアリング18によって回転可能に支持されている。
本実施形態においては、ステータ3及びロータ4は、給気口7と第1、第2スクリュー部材11、12との間に配置されている。具体的には、給気口7は、ステータ3及びロータ4の+Y側に配置され、第1、第2スクリュー部材11、12は、ステータ3及びロータ4の−Y側に配置されている。
また、本実施形態においては、給気口7と、ロータ4及びギャップ6の+Y側の端とが対向している。また、給気口7の内径は、ロータ4の外径よりも大きい。また、給気口7の内径は、ステータ3の外径よりも小さい。
本実施形態のモータ装置1は、第1、第2スクリュー部材11、12によって気体を圧縮可能である。すなわち、本実施形態のモータ装置1は、スクリュー式(リショルム式)コンプレッサ20の少なくとも一部を構成し、ロータ4で第1、第2スクリュー部材11、12を駆動することによって気体を圧縮可能である。第1、第2スクリュー部材11、12によって圧縮された気体は、排気口9を介してハウジング2の外部に排出される。
第1、第2スクリュー部材11、12が回転することによって、給気口7を介してハウジング2の内部に気体が流入可能である。また、第1、第2スクリュー部材11、12が回転することによって、給気口7から第1、第2スクリュー部材11、12に向かう気流をハウジング2の内部において生成可能である。そして、本実施形態においては、第1、第2スクリュー部材11、12の回転によって生成された気流によって、給気口7を介してハウジング2の内部に流入した気体がロータ4とステータ3との間のギャップ6に供給される。
次に、上述の構成を有するモータ装置1の動作について説明する。ステータ3に供給された電力に基づいてロータ4とステータ3との間に電磁力が発生すると、ロータ4が回転軸5を中心としてθY方向に回転する。ロータ4の回転に伴って、第1スクリュー部材11が回転するとともに、第2スクリュー部材12が回転する。第1、第2スクリュー部材11、12が回転することによって、ハウジング2の内部の圧力が変化し、ハウジング2の内部には給気口7を介して気体が流入する。また、第1、第2スクリュー部材11、12が回転することによって、ハウジング2の内部には、給気口7から第1、第2スクリュー部材11、12に向かう気流が生成される。すなわち、第1、第2スクリュー部材11、12が回転することによって、ハウジング2の内部の+Y側の端から−Y方向に向かう気流が生成される。
上述のように、ステータ3及びロータ4は、給気口7と第1、第2スクリュー部材11、12との間に配置されている。したがって、給気口7を介してハウジング2の内部に流入した気体は、ステータ3とロータ4との間のギャップ6を通過して、第1、第2スクリュー部材11、12に向かって流れる。
すなわち、図2の模式図に示すように、本実施形態においては、給気口7は、ステータ3及びロータ4の+Y側に配置され、第1、第2スクリュー部材11、12は、ステータ3及びロータ4の−Y側に配置されており、第1、第2スクリュー部材11、12がロータ4の回転に応じて回転することによって、給気口7を介してハウジング2の内部に流入した気体は、ギャップ6を−Y方向に進行した後、第1、第2スクリュー部材11、12に到達する。
このように、第1、第2スクリュー部材11、12が回転することによって、ハウジング2の内部には、給気口7を介してハウジング2の内部に流入した気体がロータ4とステータ3との間のギャップ6に供給されるような気流が生成される。ギャップ6に気体が供給されることによって、そのギャップ6を形成するロータ4及びステータ3のそれぞれを冷却(空冷)することができる。
給気口7からハウジング2の内部に流入し、ギャップ6を流れることによってロータ4及びステータ3のそれぞれを冷却した(ロータ4及びステータ3のそれぞれより熱を奪った)気体は、第1、第2スクリュー部材11、12に到達し、その第1、第2スクリュー部材11、12によって圧縮される。第1、第2スクリュー部材11、12によって圧縮された気体は、排気口9より排出される。
コンプレッサ(圧縮機)20は、排気口9より排出された気体を、例えばレシプロエンジンのシリンダ室に供給することができる。すなわち、本実施形態のコンプレッサ20は、レシプロエンジンのシリンダ室に圧縮された気体を供給する過給機(スーパーチャージャー)の少なくとも一部として使用可能である。また、本実施形態のコンプレッサ20は、エアコンディショナー、冷蔵装置、冷凍装置等の空気冷媒式冷却装置の少なくとも一部として使用することも可能である。
以上説明したように、ロータ4の回転力によって第1、第2スクリュー部材11、12を回転することによって生成された気流を用いて、ロータ4及びステータ3を効果的に冷却することができる。温度が上昇すると永久磁石の磁力は低下するため、永久磁石を含むロータ4が加熱されて高温になると、モータ装置1の性能が劣化する可能性がある。本実施形態においては、ロータ4に気体を直接作用させており、ロータ4を効率良く良好に冷却することができる。また、ギャップ6に供給された気体によってステータ3も効率良く良好に冷却することができる。したがって、温度上昇に起因するロータ4の永久磁石の磁力の低下、ひいてはモータ装置1の性能の劣化を抑制することができる。
また、モータ装置1を冷却するために、そのモータ装置1を冷却するための冷却装置(例えばハウジング2の外側から、間接的にロータ4を冷却させるための装置)等を新たに付設する必要が無くなる、あるいは必要であっても冷却装置を簡略化することができる。したがって、モータ装置1の大型化、複雑化等を抑えることができる。また、本実施形態においては、ステータ3及びロータ4とスクリュー部材11、12とは、共通のハウジング2の内部に配置されているので、モータ装置1の大型化、複雑化等を抑えることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
ロータ4の外周面に溝を形成することができる。溝を設けることによって、ギャップ6に供給された気体とロータ4との接触面積を大きくすることができ、ロータ4を効率良く冷却することができる。また、図3の模式図に示すように、ロータ4の外周面に形成する溝4Mは、ロータ4の外周面に沿ってロータ4の回転軸方向(図中、Y軸方向)に所定ピッチで螺旋状に形成されていることが望ましい。図3において、溝4Mは、ロータ4の回転方向、且つ気体の進行方向(−Y方向)に伸びるように、螺旋状に形成されている。溝4Mを螺旋状に形成することによって、圧力損失を抑えつつ、ギャップ6に気体を円滑に流すことができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。図4は、第3実施形態に係るモータ装置1の一部を拡大した図である。図4に示すように、給気口7からの気体がギャップ6に向かって流れるようにガイドするガイド部材30を設けることができる。これにより、給気口7からの気体はギャップ6に円滑に効率良く供給されるので、ロータ4及びステータ3を良好に冷却することができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。図5は、第4実施形態に係るモータ装置1の一部を拡大した図である。図5に示すように、ギャップ6に供給される気体を冷却する冷却装置40を設けることができる。本実施形態においては、冷却装置40は熱交換器を含み、給気口7に配置されたフィルタ部材8を冷却することによって、そのフィルタ部材8を通過し、ハウジング2の内部に流入する気体を冷却する。これにより、冷却された気体がギャップ6に供給されるので、ロータ4及びステータ3を良好に冷却することができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。上述の第1〜第4実施形態においては、モータ装置1がコンプレッサ20の少なくとも一部を構成しているが、コンプレッサ20の一部を構成しなくてもよい。例えば、図6に示すように、ハウジング2の内部に所定の気流を生成する回転部材が、複数の羽根部材50Bを有するプロペラ部材50であってもよい。プロペラ部材50は、ロータ4と軸部材13を介して連結されており、ロータ4の回転に応じて回転する。プロペラ部材50が回転することによって、ハウジング2の内部には、給気口7を介して気体が流入する。また、プロペラ部材50が回転することによって、ハウジング2の内部には、給気口7からプロペラ部材50に向かう気流が生成される。これによりハウジング2の内部に流入した気体は、ギャップ6に供給され、ロータ4及びステータ3を冷却することができる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。上述の第5実施形態においては、プロペラ部材50を回転することによって、ハウジング2の外部より給気口7を介してハウジング2の内部に気体を流入させ、その流入させた気体をギャップ6に供給しているが、図7に示すように、プロペラ部材50からギャップ6に向かう気流を生成することによって、ギャップ6に気体を供給するようにしてもよい。すなわち、上述の第5実施形態に対して、プロペラ部材50の羽根部材50Bの形状を変えたり、あるいは回転方向を変えるなどして、プロペラ部材50からギャップ6に向かう気流を生成することによって、ギャップ6に気体を供給し、ロータ4及びステータ3のそれぞれを冷却することができる。この場合、気体は、ギャップ6を+Y方向に進行する。また、ハウジング2の内部の気体の少なくとも一部は、開口7’を介して外部に排出される。
<第7実施形態>
次に、第7実施形態について説明する。上述の第1〜第6実施形態においては、ステータ3とロータ4とは給気口7と回転部材(スクリュー部材、プロペラ部材)との間に配置されているが、例えば図8に示すように、給気口7とステータ3及びロータ4との間にプロペラ部材50を配置するようにしてもよい。そして、プロペラ部材50が回転することによって、給気口7を介してハウジング2の内部に気体を流入させることができるとともに、その気体をギャップ6に供給することができる。
上述の第5〜第7実施形態で示したように、ハウジング2の内部に所定の気流を生成する回転部材は、気体を圧縮するためのスクリュー部材に限られず、所望の気流を生成可能であるならば、任意の構成を採用することができる。また、第5〜第7実施形態のモータ装置1は、所定の外部装置を駆動するための駆動装置として使用可能である。例えば、図6〜図8のそれぞれに示したように、軸部材13を外部装置に連結し、ロータ4で発生した回転力(駆動力)を、軸部材13を介してその外部装置に伝達することができる。外部装置としては、例えば工作機械が挙げられ、モータ装置1は、その工作機械の主軸を回転させることができる。
なお、プロペラ部材50とスクリュー部材11、12とを組み合わせてもよい。例えば、図8に示したように、給気口7とステータ3及びロータ4との間にプロペラ部材50を配置するとともに、図1等に示したように、ステータ3及びロータ4と排気口9との間にスクリュー部材11、12を配置するようにしてもよい。
<第8実施形態>
なお、上述の第1〜第7実施形態において、ステータ3の少なくとも一部に、気体を流すための孔を形成してもよい。例えば、図9に示すように、ステータ3の+Y側の側面と−Y側の側面とを接続するように、そのステータ3を貫通する貫通孔3Hを形成することができる。図9に示す例においては、給気口7から流入した気体の一部は、ギャップ6に供給され、そのギャップ6を−Y方向に進行し、回転部材10(第1、第2スクリュー部材11、12)に到達する。また、給気口7から流入した気体の別の一部は、貫通孔3Hに供給され、その貫通孔3Hを−Y方向に進行し、回転部材10(第1、第2スクリュー部材11、12)に到達する。これにより、ステータ3を効率良く冷却することができる。また、給気口7からハウジング2の内部に流入した気体の一部は貫通孔3Hを流れるので、給気口7からハウジング2の内部に流入した気体の全てがギャップ6に供給されることを抑えることができる。換言すれば、貫通孔3Hを設けることによって、ギャップ6を流れる気体の量を調整することができる。
なお、上述の第1〜第8実施形態においては、ロータ4と第1スクリュー部材11(又はプロペラ部材50)とは軸部材13によって直接的に連結されているが、例えばロータ4と第1スクリュー部材11(プロペラ部材50)との間に歯車機構等を設け、その歯車機構を介して、ロータ4の回転力を第1スクリュー部材11(プロペラ部材50)に伝達するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態においては、ロータ4の回転軸と第1スクリュー部材11(プロペラ部材50)の回転軸とは同軸であるが、異なっていてもよい。例えば、ロータ4と第1スクリュー部材11(プロペラ部材50)との間に、交差軸歯車を含む歯車機構を設けることによって、ロータ4の回転軸と第1スクリュー部材11(プロペラ部材50)の回転軸とを交差させることができる。
第1実施形態に係るモータ装置及び圧縮機の概略を示す側断面図である。 図1の一部を拡大した図であって、気体の流れを説明するための模式図である。 第2実施形態に係るロータの外観を模式的に示す図である。 第3実施形態に係るモータ装置の一部を拡大した図である。 第4実施形態に係るモータ装置の一部を拡大した図である。 第5実施形態に係るモータ装置の概略を示す側断面図である。 第6実施形態に係るモータ装置の概略を示す側断面図である。 第7実施形態に係るモータ装置の概略を示す側断面図である。 第8実施形態に係るモータ装置の概略を示す側断面図である。
符号の説明
1…モータ装置、2…ハウジング、3…ステータ、4…ロータ、4M…溝、5…回転軸、6…ギャップ、7…給気口、9…排気口、10…回転部材、11…第1スクリュー部材、11B…羽根部材、12…第2スクリュー部材、12B…羽根部材、20…コンプレッサ、30…ガイド部材、40…冷却装置、50…プロペラ部材、50B…羽根部材

Claims (11)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配置されたコイルを含むステータと、
    前記ステータとの間で所定のギャップが形成されるように該ステータの内側に配置された永久磁石を含むロータと、
    前記ハウジングの内部で前記ロータの回転に応じて回転し、前記ギャップに気体が供給されるように気流を生成する回転部材と、を備えたことを特徴とするモータ装置。
  2. 前記ハウジングの第1の位置に形成された給気口を備え、
    前記回転部材は、前記給気口を介して前記ハウジングの内部に流入した気体が前記ギャップに供給されるように気流を生成することを特徴とする請求項1記載のモータ装置。
  3. 前記回転部材は、前記給気口から前記回転部材に向かう気流を生成し、
    前記ステータ及び前記ロータは前記給気口と前記回転部材との間に配置され、
    前記給気口を介して前記ハウジングの内部に流入した気体は前記ギャップを通過することを特徴とする請求項2記載のモータ装置。
  4. 前記ロータと前記回転部材とは軸部材を介して連結され、前記回転部材の回転軸と前記ロータの回転軸とは同軸であることを特徴とする請求項3記載のモータ装置。
  5. 前記ロータの外周面に形成された溝を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のモータ装置。
  6. 前記溝は、前記ロータの外周面に沿って前記ロータの回転軸方向に所定ピッチで螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項5記載のモータ装置。
  7. 前記気体が前記ギャップに向かって流れるようにガイドするガイド部材を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のモータ装置。
  8. 前記ギャップに供給される気体を冷却する冷却装置を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載のモータ装置。
  9. 前記ハウジングの第2の位置に形成された排気口を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載のモータ装置。
  10. 前記回転部材は気体を圧縮可能なスクリュー部材を含み、前記圧縮された気体は前記排気口を介して排出されることを特徴とする請求項9記載のモータ装置。
  11. ハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配置されたコイルを含むステータと、
    前記ステータとの間で所定のギャップが形成されるように該ステータの内側に配置された永久磁石を含むロータと、
    前記ハウジングの第1の位置に形成された給気口と、
    前記ハウジングの第2の位置に形成された排気口と、
    前記ロータに軸部材を介して接続され、前記ハウジングの内部で前記ロータの回転に応じて回転することによって気体を圧縮可能なスクリュー部材と、を備え、
    前記スクリュー部材が回転することによって前記給気口から前記スクリュー部材に向かう気流が生成され、
    前記ステータ及び前記ロータは前記給気口と前記スクリュー部材との間に配置されていることを特徴とする圧縮機。
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