JP2008004469A - 同軸ケーブルコネクタ及び同軸ケーブル接続方法 - Google Patents

同軸ケーブルコネクタ及び同軸ケーブル接続方法 Download PDF

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克明 大林
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Abstract

【課題】同軸ケーブルを同軸ケーブルコネクタに接続するにあたり、比較的簡単な作業をもって、同軸ケーブルの内側導体の同軸ケーブルコネクタにおける接続端子部材への接続を、適正かつ確実に行うことができるものとする。
【解決手段】同軸ケーブル40の内側導体41との接続がなされる接続端子部材51と、接続端子部51を支持する絶縁ハウジング部材52と、絶縁ハウジング部材52を支持するシェル部材53とを備えて成り、絶縁ハウジング部材52が、接続端子部材51との接続がなされる同軸ケーブル40の内側導体41を支える支持部60と、支持部60により支えられた同軸ケーブル40の内側導体41を間に位置させる一対の案内部61,62とを有する。
【選択図】図1

Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、内側導体とそれを絶縁体を介して包囲する外側導体とが絶縁被覆されて成る同軸ケーブルの内側導体及び外側導体が夫々接続される、互いに絶縁された接続端子及び導電性のシェルを備えた同軸ケーブルコネクタ、及び、同軸ケーブルの内側導体及び外側導体を、同軸ケーブルコネクタに設けられた互いに絶縁された接続端子及び導電性のシェルに夫々接続された状態とするケーブル接続方法に関する。
複数の電気部品,電気装置あるいは電子機器間における信号伝送には、ノイズの影響を受けにくい信号伝送路を形成する、内部導体とそれを絶縁体を介して包囲する外部導体とが絶縁被覆されて成る同軸ケーブルが用いられることが多い。このような同軸ケーブルにあっては、他のケーブルとの接続が必要とされる状態がしばしば生じる。同軸ケーブルを他のケーブルと接続する際には、同軸ケーブルの内側導体を他のケーブルの導体に接続するとともに、同軸ケーブルの外側導体を、例えば、接地電位点に接続することになるが、このような接続を行うための装置として、同軸ケーブルコネクタが知られている。
このような同軸ケーブルコネクタは、同軸ケーブルの一端との接続がなされて、他のケーブルの導体との接続がなされたレセプタクルコネクタ等に連結されるものとされる。即ち、同軸ケーブルコネクタは、同軸ケーブルについての一種の中継装置としての役割を果たす。
従来提案されている同軸ケーブルコネクタとして、同軸ケーブルの内側導体をカシメて当該内側導体との電気的接続状態を形成する舌片を有した金属製のソケットと、ソケットが挿入される嵌合凹部が設けられた絶縁材料製のブッシングと、ブッシングが挿入される筒状部が設けられた金属製のハウジングとを備えて構成されるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この従来の提案に係る同軸ケーブルコネクタにあっては、同軸ケーブルの内側導体にそれをカシメることによりソケットが取り付けられ、そのソケットがブッシングに設けられた嵌合凹部に挿入され、さらに、ブッシングがハウジングに設けられた筒状部に挿入される。そして、ソケットがブッシングに設けられた嵌合凹部に挿入され、そのブッシングがハウジングに設けられた筒状部に挿入されたもとで、ブッシングが有する折曲部及びハウジングが有する折曲部が、ブッシングの折曲部がソケットを覆い、そのブッシングの折曲部をハウジングの折曲部が覆うようにして、折り重ねられる。ハウジングの折曲部には、カシメ部が形成されており、折り曲げられたハウジングの折曲部におけるカシメ部が、同軸ケーブルの外側導体に接続されるとともに、同軸ケーブルを絶縁被覆の外側からカシメる。それにより、同軸ケーブルの内側導体がソケットに接続されるとともに、同軸ケーブルの外側導体がハウジングに接続されて、同軸ケーブルの同軸ケーブルコネクタに対する接続がなされる。
また、斯かる従来の同軸ケーブルコネクタに伴う、それに対する同軸ケーブルの接続にカシメ作業が要されること等に起因する作業性の観点からの問題を、効果的に解決できるものとされる、別タイプの同軸ケーブルコネクタも、本願の出願人により既に提案されている(例えば、特許文献2参照。)。斯かる本願の出願人により既に提案された同軸ケーブルコネクタは、固定部とそれから伸びる折曲部を有した導電性の接続端子と、折曲部を有して接続端子を支持する絶縁部と、折曲部を有して絶縁部を支持する導電性のシェルとを備えて構成される。そして、接続端子が絶縁部により支持され、その絶縁部がシェルにより支持されたもとで、同軸ケーブルの内側導体を接続端子の固定部に対応する位置に配して、接続端子の折曲部,絶縁部の折曲部及びシェルの折曲部を折り重ねることにより、同軸ケーブルの内側導体が固定部と折曲部とにより挟持されて接続端子に接続される状態を維持できるとともに、シェルの折曲部が同軸ケーブルの外側導体に接続される状態を得ることができる。それにより、本願の出願人により既に提案された同軸ケーブルコネクタによれば、同軸ケーブルの同軸ケーブルコネクタへの接続を、煩雑な作業を要することなく、良好な作業性をもって行うことができることになる。
特開平11−307189号公開明細書及び図面(第3〜4頁及び図1〜図3) 特開2002−324636号公開明細書及び図面(第3〜4頁及び図1〜図7)
上述のような従来提案されている同軸ケーブルコネクタにあっては、本願の出願人により既に提案された同軸ケーブルコネクタにあっても、以下に述べられるような、さらに改善が施されることが望まれる事柄が存在する。
例えば、本願の出願人により既に提案されたような同軸ケーブルコネクタの場合、図13に示されるように、同軸ケーブル10の同軸ケーブルコネクタ30への接続がなされるにあたっては、同軸ケーブルコネクタ30において、接続端子13が絶縁部16により支持され、さらに、絶縁部16がシェル20により支持されたもとで、先ず、同軸ケーブル10の内側導体11の先端側部分11aが、同軸ケーブルコネクタ30における接続端子13の固定部14に対応する位置に配される。その際、同軸ケーブル10の内側導体11は、接続端子13を支持する絶縁部16における支持部17によって支えられる。
このとき、絶縁部16における支持部17により支えられる同軸ケーブル10の内側導体11は、より詳細には、図13における XIV-XIV線断面をあらわす図14に示されるように、絶縁部16における支持部17に設けられた溝状部18内に配される。この同軸ケーブル10の内側導体11は、複数の細導線が縒り合わされて成るもの、あるいは、複数の細導線が、縒り合わされることなく、集められて成るものとされる。それゆえ、同軸ケーブル10の内側導体11を形成する複数の細導線も一部が、溝状部18からその外部にはみ出してしまう事態が生じ得る。取り分け、昨今の電子機器の小型化に伴うそれに用いられる同軸ケーブルコネクタ30の小型化により、絶縁部16における支持部17に設けられた溝状部18が極めて小とされる場合には、その虞が大となる。
そして、同軸ケーブル10の内側導体11を形成する複数の細導線も一部が溝状部18からその外部にはみ出したもとで、図15に示されるように、接続端子13の折曲部15,絶縁部16の折曲部19及びシェル20の折曲部21が折り重ねられる比較的簡単な作業が行われると、同軸ケーブル10の内側導体11が、その先端部11aが接続端子13における固定部14と折り曲げられた折曲部15とにより挟持されて、接続端子13に接続される状態とされ、その状態が、接続端子13の折り曲げられた折曲部15を押圧する絶縁部16の折り曲げられた折曲部19、さらには、その折り曲げられた折曲部19を押圧するシェル20の折り曲げられた折曲部21によって維持される。また、このとき、シェル20の折り曲げられた折曲部21が、同軸ケーブル10の外側導体12に接続されるものとされる。
このように、同軸ケーブル10の内側導体11の先端部11aが接続端子13における固定部14と折り曲げられた折曲部15とにより挟持されるにあたり、図15における XVI-XVI線断面をあらわす図16に示されるように、絶縁部16における支持部17に設けられた溝状部18からはみ出した同軸ケーブル10の内側導体11を形成する複数の細導線の一部が、絶縁部16の折り曲げられた折曲部19による押圧を受けずに、溝状部18の外部に逃れるものとなってしまう。そのため、同軸ケーブル10の内側導体11が、その先端部11aが接続端子13における固定部14と折り曲げられた折曲部15とにより挟持されて、接続端子13に接続される状態が、適正に得られなくなり、同軸ケーブル10の同軸ケーブルコネクタ30への接続が、確実でない不安定なものとされてしまう虞がある。そして、同軸ケーブル10の同軸ケーブルコネクタ30への接続が、確実でない不安定なものとされると、斯かる同軸ケーブル10及び同軸ケーブルコネクタ30が用いられた電子機器に、正しい動作が行われなくなってしまう不都合が生じる。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、折曲部を有した接続端子部材と、折曲部を有して接続端子部材を支持する絶縁ハウジング部材と、折曲部を有して絶縁ハウジング部材を支持するシェル部材とを備えて構成されるもとで、同軸ケーブルの接続がなされるにあたり、比較的簡単な作業をもって、同軸ケーブルの内側導体の接続端子部材への接続が適正に行われ、同軸ケーブルの接続が確実かつ安定なものとされることになる同軸ケーブルコネクタ、及び、折曲部を有した接続端子部材と、折曲部を有して接続端子部材を支持する絶縁ハウジング部材と、折曲部を有して絶縁ハウジング部材を支持するシェル部材とを備えて構成される同軸ケーブルコネクタに、同軸ケーブルの内側導体の接続端子部材への接続が適正に行われるように、同軸ケーブルを確実かつ安定に接続することができる同軸ケーブル接続方法に関する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項7までのいずれかに記載された発明に係る同軸ケーブルコネクタ(以下、本発明に係る同軸ケーブルコネクタという。)は、第1の折曲部を有し、その第1の折曲部が折り曲げられた状態をもって、同軸ケーブルの内側導体との接続がなされる接続端子部材と、第2の折曲部を有して接続端子部材を支持し、第2の折曲部が第1の折曲部に重なって折り曲げられる絶縁ハウジング部材と、第3の折曲部を有して絶縁ハウジング部材を支持し、第3の折曲部が第2の折曲部に重なって折り曲げられた状態をもって、第2の折曲部に第1の折曲部に重なって折り曲げられた状態を維持させるとともに、同軸ケーブルの外側導体との接続がなされるシェル部材とを備えて構成され、絶縁ハウジング部材が、接続端子部材との接続がなされる同軸ケーブルの内側導体を支える支持部と、その支持部により支えられた同軸ケーブルの内側導体を間に位置させる一対の案内部と、を有するものとされる。
また、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項12までのいずれかに記載された発明に係る同軸ケーブル接続方法(以下、本発明に係る同軸ケーブル接続方法という。)においては、先ず、固定部及びそれから伸びる第1の折曲部を有した接続端子部材と、同軸ケーブルの内側導体に対する支持部及び一対の案内部と第2の折曲部とを有して接続端子部材を支持する絶縁ハウジング部材と、第3の折曲部を有して絶縁ハウジング部材を支持するシェル部材とを備えた同軸ケーブルコネクタを用意する。そして、そのうえで、同軸ケーブルの内側導体に、絶縁ハウジング部材における一対の案内部の間に位置して支持部により支えられるとともに、先端側部分が接続端子部材の固定部に対応する位置に配される状態をとらせる。続いて、接続端子部材の第1の折曲部,絶縁ハウジング部材の第2の折曲部及びシェル部材の第3の折曲部を、第1の折曲部に第2の折曲部が重なり、さらに、第2の折曲部に第3の折曲部が重なる状態をもって折り曲げて、一対の案内部の間に位置して支持部により支えられた同軸ケーブルの内側導体の先端側部分を、接続端子部材における固定部と折り曲げられた第1の折曲部とにより挟持して、同軸ケーブルの内側導体に接続端子部材との接続状態をとらせるとともに、折り曲げられたシェル部材の第3の折曲部に同軸ケーブルの外側導体との接続状態をとらせるものとされる。
上述の本発明に係る同軸ケーブルコネクタにあっては、接続端子部材を支持する絶縁ハウジング部材が、接続端子部材との接続がなされる同軸ケーブルの内側導体を支える支持部と、その支持部により支えられた同軸ケーブルの内側導体を間に位置させる一対の案内部とを備えたものとされる。そして、同軸ケーブルの内側導体の接続端子部材との接続がなされる際には、先ず、同軸ケーブルの内側導体が、一対の案内部の間に位置する状態をもって支持部により支持され、接続端子部材に対応する位置に配されるものとされる。このようなもとで、接続端子部材の第1の折曲部,絶縁ハウジング部材の第2の折曲部及びシェル部材の第3の折曲部が、第1の折曲部に第2の折曲部が重なり、さらに、第2の折曲部に第3の折曲部が重なる状態をもって折り曲げられる。それにより、一対の案内部の間に位置して支持部により支えられた同軸ケーブルの内側導体が、例えば、その先端側部分が接続端子部材に設けられた固定部と第1の折曲部とにより挟持されて、第1の折曲部が折り曲げられた接続端子部材に接続され、また、その第1の折曲部に重なって折り曲げられた絶縁ハウジング部材の第2の折曲部が、それに重なって折り曲げられたシェル部材の第3の折曲部により折曲状態を維持するものとされるとともに、折り曲げられたシェル部材の第3の折曲部が同軸ケーブルの外側導体との接続状態におかれる。
また、本発明に係る同軸ケーブル接続方法にあっては、接続端子部材と絶縁ハウジング部材とシェル部材とを備え、その絶縁ハウジング部材が同軸ケーブルの内側導体に対する支持部と一対の案内部とを有するものとされた同軸ケーブルコネクタに対して、同軸ケーブルの内側導体が、絶縁ハウジング部材における一対の案内部の間に位置して支持部により支えられるとともに、その先端側部分が接続端子部材の固定部に対応する位置に配される状態におかれたもとで、接続端子部材の第1の折曲部,絶縁ハウジング部材の第2の折曲部及びシェル部材の第3の折曲部が、第1の折曲部に第2の折曲部が重なり、さらに、第2の折曲部に第3の折曲部が重なる状態をもって折り曲げられる。それにより、一対の案内部の間に位置して支持部により支えられた同軸ケーブルの内側導体の先端側部分が、接続端子部材における固定部と折り曲げられた第1の折曲部とにより挟持されて、同軸ケーブルの内側導体が接続端子部材に接続されるとともに、折り曲げられたシェル部材の第3の折曲部が同軸ケーブルの外側導体との接続状態におかれて、同軸ケーブルの同軸ケーブルコネクタとの接続がなされる。
なお、上述の本発明に係る同軸ケーブルコネクタ及び本発明に係る同軸ケーブル接続方法のいずれにあっても、接続端子部材の第1の折曲部,絶縁ハウジング部材の第2の折曲部及びシェル部材の第3の折曲部が、第1の折曲部に第2の折曲部が重なり、さらに、第2の折曲部に第3の折曲部が重なる状態をもって折り曲げられるとき、絶縁ハウジング部材に設けられた一対の案内部は、必要に応じて、折り曲げられた絶縁ハウジング部材の第2の折曲部によって押圧され、例えば、絶縁ハウジング部材に設けられた支持部に対して変位する状態,第2の折曲部の折曲方向に直交する方向に折り開かれる状態、あるいは、第2の折曲部の折曲方向に直交する方向に折り閉じられる状態をとるものとされる。それにより、絶縁ハウジング部材に設けられた一対の案内部が、接続端子部材の第1の折曲部,絶縁ハウジング部材の第2の折曲部及びシェル部材の第3の折曲部の夫々の適正な折曲げの妨げとなる事態が回避される。
このような本発明に係る同軸ケーブルコネクタあるいは本発明に係る同軸ケーブル接続方法によれば、同軸ケーブルの同軸ケーブルコネクタとの接続がなされるにあたり、同軸ケーブルの内側導体が、絶縁ハウジング部材における一対の案内部の間に位置して支持部により支えられるとともに、その先端側部分が接続端子部材に対応する位置に配される状態におかれたもとで、接続端子部材の第1の折曲部が折り曲げられ、それにより、一対の案内部の間に位置して支持部により支えられた同軸ケーブルの内側導体が、例えば、その先端側部分が接続端子部材に設けられた固定部と第1の折曲部とによって挟持されて、第1の折曲部が折り曲げられた接続端子部材に接続される。
このようにして、同軸ケーブルの内側導体が、絶縁ハウジング部材における一対の案内部の間に位置して支持部により支えられたものとされて、第1の折曲部が折り曲げられた接続端子部材に接続されることにより、その同軸ケーブルの内側導体が、複数の細導線が縒り合わされて成るもの、あるいは、複数の細導線が、縒り合わされることなく、集められて成るものとされるもとにあっても、一対の案内部の間に位置することにより、例えば、それを形成する複数の細導線の一部が支持部からその外部にはみ出してしまう事態を生じることなく、支持部により適正に支持されるものとされる。そして、同軸ケーブルの内側導体が支持部により適正に支持されたもとで、接続端子部材の第1の折曲部が折り曲げられて、同軸ケーブルの内側導体が第1の折曲部が折り曲げられた接続端子部材に接続されるので、同軸ケーブルの内側導体の接続端子部材との接続が適正かつ確実に行われる。
なお、絶縁ハウジング部材に設けられた一対の案内部は、必要に応じて、接続端子部材の第1の折曲部,絶縁ハウジング部材の第2の折曲部及びシェル部材の第3の折曲部が折り曲げられるとき、折り曲げられた絶縁ハウジング部材の第2の折曲部によって押圧され、例えば、絶縁ハウジング部材に設けられた支持部に対して変位する状態,第2の折曲部の折曲方向に直交する方向に折り開かれる状態、あるいは、第2の折曲部の折曲方向に直交する方向に折り閉じられる状態をとるものとされて、接続端子部材の第1の折曲部,絶縁ハウジング部材の第2の折曲部及びシェル部材の第3の折曲部の夫々の適正な折曲げの妨げとならないようにされるので、第1の折曲部が折り曲げられて行われる同軸ケーブルの内側導体の接続端子部材との接続が適正かつ確実に行われる状態が担保される。
従って、本発明に係る同軸ケーブルコネクタを用いるとき、あるいは、本発明に係る同軸ケーブル接続方法を実施するときには、例えば、カシメ作業等を必要としない、比較的簡単な作業をもって、同軸ケーブルの内側導体の接続端子部材への接続を適正かつ確実に行うことができ、その結果、同軸ケーブルを同軸ケーブルコネクタに確実かつ安定に接続することができることになる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下に述べられる本発明についての実施例をもって説明される。
以下に、本発明に係る同軸ケーブルコネクタの例、及び、それが用いられて実施される本発明に係る同軸ケーブル接続方法の例が、図1から図12が参照されて説明される。
図1は、本発明に係る同軸ケーブルコネクタの一例を、分解されて主要構成要素が個別に分離された状態をもって示す。この例は、主要構成要素として、同軸ケーブル40の内側導体41との接続がなされる接続端子部材51,接続端子部材51を支持する絶縁ハウジング部材52及び絶縁ハウジング部材52を支持する支持するシェル部材53を備えている。
シェル部材53は、例えば、金属材料により全体が一体的に形成されて、導電性を呈するものとされる。そして、シェル部材53は、円筒状部54を有しており、この円筒状部54の内部に絶縁ハウジング部材52の主要部を収容して、絶縁ハウジング部材52を支持する。円筒状部54の外周部には、図示されていないレセプタクルコネクタとの連結がなされる係合部55が設けられている。また、円筒状部54の一端からは折曲部56が伸びており、折曲部56には、それが折り曲げられたとき同軸ケーブル40の外側導体42との接続がなされる接続部56aが形成されている。
絶縁ハウジング部材52は、例えば、合成樹脂とされる絶縁材料により全体が一体的に形成される。そして、絶縁ハウジング部材52は、収容孔部57が形成された基部58を有しており、この基部58に形成された収容孔部57に接続端子部材51の主要部を収容して、接続端子部材51を支持する。また、基部58の一端からは折曲部59が伸びており、折曲部59は全体として平板状部をなすものとされている。
さらに、絶縁ハウジング部材52の基部58には、収容孔部57を間に位置させて折曲部59に対向する位置に、接続端子部材51との接続がなされる同軸ケーブル40の内側導体41を支える役割を果たす支持部60と、支持部60により支えられた同軸ケーブル40の内側導体41を間に位置させる一対の案内部61及び62が設けられている。一対の案内部61及び62の夫々は、支持部60の位置から、折曲部59の基部58の一端からの立上り方向に突出するものとされている。
支持部60と案内部61とは両者間に形成されたスリット63により分離されており、また、支持部60と案内部62とは両者間に形成されたスリット64により分離されている。そして、支持部60と一対の案内部61及び62の夫々は、基部58に設けられた連結部65によって相互連結されている。
案内部61における連結部65との連結部分の近傍には、スリット63が伸びる方向に直交する方向に伸びる溝部66が形成されており、それにより、案内部61は、溝部66が形成された部位に肉薄部分を有することになり、折曲部59の基部58の一端からの立上り方向とは逆の方向には比較的容易に変位できるものとされている。案内部62における連結部65との連結部分の近傍にも、スリット63が伸びる方向に直交する方向に伸びる溝部66に相当する溝部(図にはあらわれていない)が形成されており、それにより、案内部62も、その溝部が形成された部位に肉薄部分を有することになり、折曲部59の基部58の一端からの立上り方向とは逆の方向には比較的容易に変位できるものとされている。
接続端子部材51は、例えば、金属材料により全体が一体的に形成されて、導電性を呈するものとされる。そして、接続端子部材51は、絶縁ハウジング部材52の基部58に設けられた収容孔部57に収容されて固定される固定部67を有しており、固定部67からは、折曲部68と一対の接点部69及び70とが伸びている。折曲部68は、固定部67が収容孔部57に収容されたとき、絶縁ハウジング部材52における折曲部59の基部58の一端からの立上り方向と略同方向をもって、絶縁ハウジング部材52の基部58の外方に伸びる。一方、一対の接点部69及び70の夫々は、固定部67が収容孔部57に収容されたとき、収容孔部57内を、絶縁ハウジング部材52における折曲部59の基部58の一端からの立上り方向とは逆の方向に伸びる。
一対の接点部69及び70は、シェル部材53における円筒状部54に設けられた係合部55が、図示されていないレセプタクルコネクタに連結されるとき、当該レセプタクルコネクタにおける信号伝達導体(中心導体)に係合して、それとの電気的接続状態をとる。また、折曲部68は、全体的には平板状部をなすものとされているが、その一部には、同軸ケーブル40の内側導体41が固定部67に対応する位置に配されたもとで、折曲部68の全体が固定部67側に折り曲げられるとき、同軸ケーブル40の内側導体41を固定部67とで挟持することになる挟持係合部71が形成されている。
上述の接続端子部材51,絶縁ハウジング部材52及びシェル部材53は、接続端子部材51が、その主要部が絶縁ハウジング部材52の基部58に設けられた収容孔部57に収納されて、絶縁ハウジング部材52により支持され、さらに、接続端子部材51を支持した絶縁ハウジング部材52が、その主要部がシェル部材53の円筒状部54内に収納されて、シェル部材53により支持されたものとされて、本願発明に係る同軸ケーブルコネクタの一例を成す同軸ケーブルコネクタ50を構成する。このように同軸ケーブルコネクタ50を構成する接続端子部材51,絶縁ハウジング部材52及びシェル部材53は、接続端子部材51とシェル部材53とが絶縁ハウジング部材52によって相互に絶縁される関係にある。
そして、同軸ケーブルコネクタ50にあっては、図2及び図2における III-III線断面をあらわす図3に示されるように、同軸ケーブル40の内側導体41が接続端子部材51の固定部67に対応する位置に配されたもとで、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56が、折曲部68に折曲部59が重なり、さらに、折曲部59に折曲部56が重なる状態をもって折り曲げられる。このようにして、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56が折り曲げられると、接続端子部材51において、同軸ケーブル40の内側導体41の先端側部分41aが固定部67と挟持係合部71が形成された折曲部68とによって挟持され、同軸ケーブル40の内側導体41が接続端子部材51に接続される状態がとられる。
このとき、その先端側部分41aが接続端子部材51の固定部67と折曲部68とによって挟持される同軸ケーブル40の内側導体41は、絶縁ハウジング部材52に設けられた一対の案内部61及び62の間に位置するものとされて、絶縁ハウジング部材52に設けられた支持部60により支えられた状態におかれる。それにより、同軸ケーブル40の内側導体41が、一対の案内部61及び62による案内を受けて、例えば、その一部が支持部60からその外部にはみ出してしまう事態を生じることなく、支持部60により適正に支持されるものとされる。そして、同軸ケーブル40の内側導体41が支持部60により適正に支持されたもとで、その先端側部分41aが接続端子部材51の固定部67と折曲部68とによって挟持されるので、同軸ケーブル40の内側導体41の接続端子部材51との接続が適正かつ確実に行われる。
なお、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56が折り曲げられるとき、図2に示されるように、絶縁ハウジング部材52に設けられた一対の案内部61及び62(62は図2にはあらわれていない)が、折り曲げられた絶縁ハウジング部材52の折曲部59により押圧されて、絶縁ハウジング部材52に設けられた支持部60に対して、折曲部59の基部58の一端からの立上り方向とは逆の方向に変位する。このとき、案内部61に形成された溝部66及び案内部62に形成された溝部66に相当する溝部が、斯かる変位を容易にする。そして、このような案内部61及び62の変位により、案内部61及び62が、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56の夫々の適正な折曲げの妨げとなる事態が回避される。
また、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56が折り曲げられたもとにあっては、絶縁ハウジング部材52の折曲部59に重なって折り曲げられたシェル部材53の折曲部56が、絶縁ハウジング部材52の折曲部59に、接続端子部材51の折曲部68に重なって折り曲げられた状態を維持させるとともに、それに形成された接続部56aが同軸ケーブル40の外側導体42との接続状態をとるものとされ、同軸ケーブル40の外側導体42がシェル部材53に接続される。このようにして、同軸ケーブル40の内側導体41が接続端子部材51に接続されるとともに、同軸ケーブル40の外側導体42がシェル部材53に接続されて、同軸ケーブル40の同軸ケーブルコネクタ50との接続がなされることになる。
上述の同軸ケーブルコネクタ50に同軸ケーブル40を接続するにあたって、本発明に係る同軸ケーブル接続方法の一例を実施する際には、先ず、同軸ケーブルコネクタ50を用意する。そして、図4及び図4における V-V線断面をあらわす図5に示されるように、同軸ケーブル40の内側導体41を、絶縁ハウジング部材52に設けられた一対の案内部61及び62の間に位置するものとして、絶縁ハウジング部材52に設けられた支持部60により支えられるとともに、その先端側部分41aが、接続端子部材51の固定部67に対応する位置に配される状態におく。このとき、支持部60により支えられるものとされる同軸ケーブル40の内側導体41を、一対の案内部61及び62の案内を受けて、例えば、その一部が支持部60からその外部にはみ出してしまう事態を生じることなく、支持部60により適正に支持されるものとなす。
次に、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56を、折曲部68に折曲部59が重なり、さらに、折曲部59に折曲部56が重なる状態として、図4において矢印αにより示される方向に折り曲げる。それにより、図6に示されるように、接続端子部材51において、同軸ケーブル40の内側導体41の先端側部分41aが、固定部67と挟持係合部71が形成された折曲部68とによって挟持され、同軸ケーブル40の内側導体41が接続端子部材51に接続される状態となす。
続いて、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56を、さらに折り曲げて、前述の図2及び図3に示される状態となす。それにより、接続端子部材51において、同軸ケーブル40の内側導体41の先端側部分41aが、固定部67と挟持係合部71が形成された折曲部68とによってより強固に挟持されて、同軸ケーブル40の内側導体41の接続端子部材51との接続がより確実になるようにし、さらに、絶縁ハウジング部材52の折曲部59に重なって折り曲げられたシェル部材53の折曲部56が、絶縁ハウジング部材52の折曲部59に、接続端子部材51の折曲部68に重なって折り曲げられた状態を維持させるとともに、それに形成された接続部56aが、同軸ケーブル40の外側導体42との接続状態をとるものとなるようにする。折り曲げられたシェル部材53の折曲部56に形成された接続部56aを、同軸ケーブル40の外側導体42との接続状態におくことは、同軸ケーブル40の外側導体42をシェル部材53に接続することになる。
なお、このとき、絶縁ハウジング部材52に設けられた一対の案内部61及び62(62は図2にはあらわれていない)を、折り曲げた絶縁ハウジング部材52の折曲部59により押圧して、絶縁ハウジング部材52に設けられた支持部60に対して、折曲部59の基部58の一端からの立上り方向とは逆の方向に変位させる。それにより、案内部61及び62が、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56の夫々の適正な折曲げの妨げとなる事態が回避される。
このようにして、同軸ケーブル40の内側導体41を接続端子部材51に接続するとともに、同軸ケーブル40の外側導体42をシェル部材53に接続し、同軸ケーブル40が同軸ケーブルコネクタ50に接続された状態を得る。その際、同軸ケーブル40の内側導体41が支持部60により適正に支持されたもとで、その先端側部分41aが接続端子部材51の固定部67と折曲部68とによって挟持されることになるので、同軸ケーブル40の内側導体41の接続端子部材51との接続を適正かつ確実に行うことができる。
図7及び図7における VIII-VIII線断面をあらわす図8は、本発明に係る同軸ケーブルコネクタの他の例を示す。斯かる図7及び図8に示される例は、同軸ケーブルコネクタ80を構成している。この同軸ケーブルコネクタ80は、その大部分が図1〜図6に示される同軸ケーブルコネクタ50と同様に構成されるものとされている。それゆえ、図7及び図8において、同軸ケーブルコネクタ50と同様に構成された部分は、図1〜図6と共通の符号を付して示し、それらについての重複説明は省略される。
図7及び図8に示される同軸ケーブルコネクタ80にあっては、絶縁ハウジング部材52に、同軸ケーブルコネクタ50における一対の案内部61及び62に代わる、一対の案内部81及び82が設けられている。案内部81は、その先端側部分が、溝部83を介して設けられた折曲部81aとされており、また。案内部82は、その先端側部分が、溝部84を介して設けられた折曲部82aとされている。その他の構成は、同軸ケーブルコネクタ50と同様である。
そして、同軸ケーブルコネクタ80にあっては、同軸ケーブル40の内側導体41が接続端子部材51の固定部67に対応する位置に配されたもとで、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56が、折曲部68に折曲部59が重なり、さらに、折曲部59に折曲部56が重なる状態をもって、図7における矢印αにより示される方向に折り曲げられて、図9及び図9における X-X線断面をあらわす図10に示される状態がとられる。斯かるもとでは、同軸ケーブルコネクタ50の場合と同様に、接続端子部材51において、同軸ケーブル40の内側導体41の先端側部分41aが、固定部67と挟持係合部71が形成された折曲部68とによって挟持されて、同軸ケーブル40の内側導体41が接続端子部材51に接続され、さらに、絶縁ハウジング部材52の折曲部59に重なって折り曲げられたシェル部材53の折曲部56が、絶縁ハウジング部材52の折曲部59に、接続端子部材51の折曲部68に重なって折り曲げられた状態を維持させるとともに、それに形成された接続部56aが同軸ケーブル40の外側導体42との接続状態をとり、同軸ケーブル40の外側導体42がシェル部材53に接続される。それにより、同軸ケーブル40の同軸ケーブルコネクタ50との接続がなされる。
そして、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56が折り曲げられるとき、図9及び図10に示されるように、絶縁ハウジング部材52に設けられた一対の案内部81及び82が、折り曲げられた絶縁ハウジング部材52の折曲部59により押圧されて、案内部81の折曲部81a及び案内部82の折曲部82aが、絶縁ハウジング部材52に設けられた支持部60の外方側に折り開かれるものとされる。このとき、案内部81に形成された溝部83及び案内部82に形成された溝部84が、案内部81の折曲部81a及び案内部82の折曲部82aの折開き変形を容易にしている。そして、このような案内部81の折曲部81a及び案内部82の折曲部82aの折開き変形により、案内部81及び82が、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56の夫々の適正な折曲げの妨げとなる事態が回避される。
このような同軸ケーブルコネクタ80によっても、前述の同軸ケーブルコネクタ50により得られる作用効果と同様な作用効果が得られる。
上述の同軸ケーブルコネクタ80に同軸ケーブル40を接続するにあたって、本発明に係る同軸ケーブル接続方法の他の例を実施する際には、先ず、同軸ケーブルコネクタ80を用意するが、その他の手順は、前述の同軸ケーブルコネクタ50に同軸ケーブル40を接続するにあたって実施する本発明に係る同軸ケーブル接続方法の例の場合と同様である。そして、斯かる際には、絶縁ハウジング部材52に設けられた一対の案内部81及び82を、折り曲げた絶縁ハウジング部材52の折曲部59により押圧して、案内部81の折曲部81a及び案内部82の折曲部82aが、絶縁ハウジング部材52に設けられた支持部60の外方側に折り開かれるものとする。それにより、案内部81及び82が、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56の夫々の適正な折曲げの妨げとなる事態が回避される。
図11は、本発明に係る同軸ケーブルコネクタのさらに他の例を示す。斯かる図11に示される例は、同軸ケーブルコネクタ90を構成している。この同軸ケーブルコネクタ90も、その大部分が図1〜図6に示される同軸ケーブルコネクタ50と同様に構成されるものとされている。それゆえ、図11において、同軸ケーブルコネクタ50と同様に構成された部分は、図1〜図6と共通の符号を付して示し、それらについての重複説明は省略される。
図11に示される同軸ケーブルコネクタ90にあっては、絶縁ハウジング部材52に、同軸ケーブルコネクタ50における一対の案内部61及び62に代わる、一対の案内部91及び92が設けられている。案内部91は、その先端側部分が、溝部93を介して設けられた折曲部91aとされ、さらに、スリット63の近傍となる部分に溝部94が形成されたものとされている。また、案内部92は、その先端側部分が、溝部95を介して設けられた折曲部92aとされ、さらに、スリット64の近傍となる部分に溝部96が形成されたものとされている。その他の構成は、同軸ケーブルコネクタ50と同様である。
そして、同軸ケーブルコネクタ90にあっては、同軸ケーブル40の内側導体41が接続端子部材51の固定部67に対応する位置に配されたもとで、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56が、折曲部68に折曲部59が重なり、さらに、折曲部59に折曲部56が重なる状態をもって、図4における矢印αにより示される方向に相当する方向に折り曲げられて、図12に示される状態がとられる。斯かるもとでは、同軸ケーブルコネクタ50の場合と同様に、接続端子部材51において、同軸ケーブル40の内側導体41の先端側部分41aが、固定部67と挟持係合部71が形成された折曲部68とによって挟持されて、同軸ケーブル40の内側導体41が接続端子部材51に接続され、さらに、絶縁ハウジング部材52の折曲部59に重なって折り曲げられたシェル部材53の折曲部56が、絶縁ハウジング部材52の折曲部59に、接続端子部材51の折曲部68に重なって折り曲げられた状態を維持させるとともに、それに形成された接続部56aが同軸ケーブル40の外側導体42との接続状態をとり、同軸ケーブル40の外側導体42がシェル部材53に接続される。それにより、同軸ケーブル40の同軸ケーブルコネクタ50との接続がなされる。
そして、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56が折り曲げられるとき、図12に示されるように、絶縁ハウジング部材52に設けられた一対の案内部91及び92が、折り曲げられた絶縁ハウジング部材52の折曲部59により押圧されて、案内部91の折曲部91a及び案内部92の折曲部92aが、絶縁ハウジング部材52に設けられた支持部60側に折り閉じられるものとされる。このとき、案内部91に形成された溝部93及び94と案内部92に形成された溝部95及び96とが、案内部91の折曲部91a及び案内部92の折曲部92aの折閉じ変形を容易にしている。そして、このような案内部91の折曲部91a及び案内部92の折曲部92aの折閉じ変形により、案内部91及び92が、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56の夫々の適正な折曲げの妨げとなる事態が回避される。
このような同軸ケーブルコネクタ90によっても、前述の同軸ケーブルコネクタ50により得られる作用効果と同様な作用効果が得られる。
上述の同軸ケーブルコネクタ90に同軸ケーブル40を接続するにあたって、本発明に係る同軸ケーブル接続方法のさらに他の例を実施する際には、先ず、同軸ケーブルコネクタ90を用意するが、その他の手順は、前述の同軸ケーブルコネクタ50に同軸ケーブル40を接続するにあたって実施する本発明に係る同軸ケーブル接続方法の例の場合と同様である。そして、斯かる際には、絶縁ハウジング部材52に設けられた一対の案内部91及び92を、折り曲げた絶縁ハウジング部材52の折曲部59により押圧して、案内部91の折曲部91a及び案内部92の折曲部92aが、絶縁ハウジング部材52に設けられた支持部60側に折り閉じられるものとする。それにより、案内部91及び92が、接続端子部材51の折曲部68,絶縁ハウジング部材52の折曲部59及びシェル部材53の折曲部56の夫々の適正な折曲げの妨げとなる事態が回避される。
以上のような本発明に係る同軸ケーブルコネクタ及び同軸ケーブル接続方法は、それを用いることにより、比較的簡単な作業をもって、同軸ケーブルの内側導体の接続端子部材への接続を適正かつ確実に行うことができ、その結果、同軸ケーブルを同軸ケーブルコネクタに確実かつ安定に接続することができるものとして、各種のコネクタ装置あるいは電子機器等に広く適用され得るものである。
本発明に係る同軸ケーブルコネクタの一例を、分解されて主要構成要素が個別に分離された状態をもって示す分解斜視図である。 本発明に係る同軸ケーブルコネクタの一例を同軸ケーブルと共に示す断面図である。 図2における III-III線断面をあらわす断面図である。 本発明に係る同軸ケーブルコネクタの一例を同軸ケーブルと共に示す断面図である。 図4における V-V線断面をあらわす断面図である。 本発明に係る同軸ケーブルコネクタの一例を同軸ケーブルと共に示す断面図である。 本発明に係る同軸ケーブルコネクタの他の例を同軸ケーブルと共に示す断面図である。 図7における VIII-VIII線断面をあらわす断面図である。 本発明に係る同軸ケーブルコネクタの他の例を同軸ケーブルと共に示す断面図である。 図9における X-X線断面をあらわす断面図である。 本発明に係る同軸ケーブルコネクタのさらに他の例を同軸ケーブルの内側導体と共に示す断面図である。 本発明に係る同軸ケーブルコネクタのさらに他の例を同軸ケーブルの内側導体と共に示す断面図である。 従来の同軸ケーブルコネクタを同軸ケーブルと共に示す断面図である。 図13における XIV-XIV線断面をあらわす断面図である。 従来の同軸ケーブルコネクタを同軸ケーブルと共に示す断面図である。 図15における XVI-XVI線断面をあらわす断面図である。
符号の説明
40・・・同軸ケーブル, 41・・・内側導体, 42・・・外側導体, 50,80,90・・・同軸ケーブルコネクタ, 51・・・接続端子部材, 52・・・絶縁ハウジング部材, 53・・・シェル部材, 54・・・円筒状部, 55・・・係合部, 56,59,68,81a,82a,91a,92a・・・折曲部, 57・・・収容孔部, 58・・・基部, 60・・・支持部, 61,62,81,82,91,92・・・案内部, 63,64・・・スリット, 65・・・連結部, 66,83,84,93,94,95,96・・・溝部, 67・・・固定部, 69,70・・・接点部, 71・・・挟持係合部

Claims (12)

  1. 第1の折曲部を有し、該第1の折曲部が折り曲げられた状態をもって、同軸ケーブルの内側導体との接続がなされる接続端子部材と、
    第2の折曲部を有して上記接続端子部材を支持し、上記第2の折曲部が上記第1の折曲部に重なって折り曲げられる絶縁ハウジング部材と、
    第3の折曲部を有して上記絶縁ハウジング部材を支持し、上記第3の折曲部が上記第2の折曲部に重なって折り曲げられた状態をもって、上記第2の折曲部に上記第1の折曲部に重なって折り曲げられた状態を維持させるとともに、上記同軸ケーブルの外側導体との接続がなされるシェル部材と、
    を備えて構成され、
    上記絶縁ハウジング部材が、上記接続端子部材との接続がなされる上記同軸ケーブルの内側導体を支える支持部と、該支持部により支えられた上記同軸ケーブルの内側導体を間に位置させる一対の案内部と、を有することを特徴とする同軸ケーブルコネクタ。
  2. 上記接続端子部材が、上記支持部により支えられる上記同軸ケーブルの内側導体の先端側部分に当接する固定部を有し、上記同軸ケーブルの内側導体の先端側部分を上記固定部と折り曲げられた上記第1の折曲部とにより挟持することを特徴とする請求項1記載の同軸ケーブルコネクタ。
  3. 上記同軸ケーブルの内側導体の先端側部分が上記固定部と折り曲げられた上記第1の折曲部とにより挟持されるとき、上記支持部により支えられる上記同軸ケーブルの内側導体が上記一対の案内部によって該一対の案内部間に位置決めされることを特徴とする請求項2記載の同軸ケーブルコネクタ。
  4. 上記支持部と上記一対の案内部の夫々とがスリットにより分離されており、上記絶縁ハウジング部材に上記支持部と上記一対の案内部の夫々とを相互連結する連結部が設けられていることを特徴とする請求項1,2または3記載の同軸ケーブルコネクタ。
  5. 上記一対の案内部が、上記第2の折曲部が上記第1の折曲部に重なって折り曲げられるとき、折り曲げられた上記第2の折曲部により押圧されて上記支持部に対して変位することを特徴とする請求項4記載の同軸ケーブルコネクタ。
  6. 上記一対の案内部が、上記第2の折曲部が上記第1の折曲部に重なって折り曲げられるとき、折り曲げられた上記第2の折曲部により押圧されて、上記第2の折曲部の折曲方向に直交する方向に折り開かれることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の同軸ケーブルコネクタ。
  7. 上記一対の案内部が、上記第2の折曲部が上記第1の折曲部に重なって折り曲げられるとき、折り曲げられた上記第2の折曲部により押圧されて、上記第2の折曲部の折曲方向に直交する方向に折り閉じられることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の同軸ケーブルコネクタ。
  8. 固定部及び該固定部から伸びる第1の折曲部を有した接続端子部材と、同軸ケーブルの内側導体に対する支持部及び一対の案内部と第2の折曲部とを有して上記接続端子部材を支持する絶縁ハウジング部材と、第3の折曲部を有して上記絶縁ハウジング部材を支持するシェル部材と、を備えた同軸ケーブルコネクタを用意し、
    上記同軸ケーブルの内側導体に、上記一対の案内部の間に位置して上記支持部により支えられるとともに、先端側部分が上記固定部に対応する位置に配される状態をとらせ、
    上記第1,第2及び第3の折曲部を、上記第1の折曲部に上記第2の折曲部が重なり、さらに、上記第2の折曲部に上記第3の折曲部が重なる状態をもって折り曲げて、
    上記一対の案内部の間に位置して上記支持部により支えられた上記同軸ケーブルの内側導体の先端側部分を、上記固定部と折り曲げられた上記第1の折曲部とにより挟持して、上記同軸ケーブルの内側導体に上記接続端子部材との接続状態をとらせるとともに、折り曲げられた上記第3の折曲部に上記同軸ケーブルの外側導体との接続状態をとらせること、
    を特徴とする同軸ケーブル接続方法。
  9. 上記第1,第2及び第3の折曲部を折り曲げるとき、折り曲げられた上記第3の折曲部に、上記第2の折曲部に上記第1の折曲部に重なって折り曲げられた状態を維持させることを特徴とする請求項8記載の同軸ケーブル接続方法。
  10. 上記第1,第2及び第3の折曲部を折り曲げるとき、上記一対の案内部を、折り曲げられた上記第2の折曲部により押圧して、上記支持部に対して変位させることを特徴とする請求項8または9記載の同軸ケーブル接続方法。
  11. 上記第1,第2及び第3の折曲部を折り曲げるとき、上記一対の案内部を、折り曲げられた上記第2の折曲部により押圧して、上記第2の折曲部の折曲方向に直交する方向に折り開くことを特徴とする請求項8または9記載の同軸ケーブル接続方法。
  12. 上記第1,第2及び第3の折曲部を折り曲げるとき、上記一対の案内部を、折り曲げられた上記第2の折曲部により押圧して、上記第2の折曲部の折曲方向に直交する方向に折り閉じることを特徴とする請求項8または9記載の同軸ケーブル接続方法。
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