JP2008004388A - 液体燃料容器、燃料電池および機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成により燃料の残量を確認することができる液体燃料容器を提供する。
【解決手段】液体燃料容器100は、少なくとも一部が透明の材料により形成され、メタノール燃料30を収容する収容部32と、収容部32を介して視認することができる位置に配置される視認部材と、を備える。収容部32は、メタノール燃料30が有る箇所を介して視認される視認材料とメタノール燃料30が無い箇所を介して視認される視認部材とが異なる形状となる構成を有する。これにより、液体燃料の有無を知ることができ、液体燃料の残量を簡便に確認することができる。
【選択図】図2
【解決手段】液体燃料容器100は、少なくとも一部が透明の材料により形成され、メタノール燃料30を収容する収容部32と、収容部32を介して視認することができる位置に配置される視認部材と、を備える。収容部32は、メタノール燃料30が有る箇所を介して視認される視認材料とメタノール燃料30が無い箇所を介して視認される視認部材とが異なる形状となる構成を有する。これにより、液体燃料の有無を知ることができ、液体燃料の残量を簡便に確認することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃料電池に用いる液体燃料を収容する液体燃料容器の技術に関する。
燃料電池は、燃料および酸化剤から電気エネルギーを発生させる装置であり、高い発電効率を得ることができる。燃料電池の主な特徴としては、従来の発電方式のように熱エネルギーや運動エネルギーの過程を経ない直接発電が挙げられる。このため、燃料電池は、小規模でも高い発電効率が期待できる。また、燃料電池は、窒化化合物等の排出が少なく騒音や振動も小さいので環境に与える影響を低減することができる。このように、燃料電池は、燃料の持つ化学エネルギーを有効に利用することができ、環境に優しい特性を持っているので、21世紀を担うエネルギー供給システムとして期待されている。そのため、燃料電池は、宇宙用から自動車用、携帯機器用まで、大規模発電から小規模発電まで、種々の用途に使用できる将来有望な新しい発電システムとして注目され、実用化に向けて技術開発が本格化している。
また、燃料電池の小型化、軽量化が図られつつあることで、携帯機器用の電源としての用途開発も進められている。例えば、近年、燃料電池の一形態として、ダイレクトメタノール燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:以下、「DMFC」という)が注目を集めている。DMFCは、燃料であるメタノールを改質することなく、アノードへ直接供給し、メタノールと酸素との電気化学反応により電力を得る。メタノールは、水素に比べて単位体積あたりのエネルギーが高く、貯蔵に適しており、また、取り扱いも容易なため、自動車や携帯機器などの電源への利用が期待されている。
このような燃料電池において、燃料電池自体の寿命を長くするために、発電の際に用いる燃料を、発電部分とは別の交換可能な容器に貯蔵した燃料容器が検討されている。特許文献1には、容器本体の内部に設けられた複数の隔壁により形成された液室に液体燃料が充填された燃料貯蔵モジュールが開示されている。
特開2005−98838号公報
ところで、上述のような燃料容器においては、交換時期をある程度推測するために、燃料の残量を検出する機構が求められている。特許文献1に記載の燃料貯蔵モジュールにおいては、充填された燃料の末端に追従する追従体に高反射率の金属粒子が添加されており、投光素子から発せられた光が追従体で反射した反射光を受光素子で受光することで追従体の変位が検出され、燃料の残量を知ることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、投光素子と受光素子とを備える複数のセンサが必要となり、また、追従体に金属粒子を添加する必要もある。そのため、部品点数が多くなると共に製造工程も複雑となり、製造コストの上昇を招くことになる。
本発明は上述の事情を鑑みなされたもので、その目的とするところは、簡易な構成により燃料の残量を確認することができる液体燃料容器、燃料電池および機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の液体燃料容器は、少なくとも一部が透明の材料により形成され、液体燃料を収容する収容部と、収容部を介して視認することができる位置に配置される視認部材と、を備える。収容部は、液体燃料が有る箇所を介して視認される視認部材と液体燃料が無い箇所を介して視認される視認部材とが異なる形状となる構成を有する。
この態様によると、例えば、液体燃料容器の使用者が収容部の外部から視認部材を見ると、液体燃料が有る箇所を介して視認される視認部材と液体燃料が無い箇所を介して視認される視認部材との形状が異なるので、収容部のある箇所における液体燃料の有無を容易に判別することができ、液体燃料の残量を簡易な構成により確認することができる。ここで、「透明」の材料とは、無色に透きとおるものだけでなく何らかの色を着色したものであってもよい。換言すれば、視認部材を収容部の外部から流路を介して視認できる程度の透過率を有する材料であればよい。
本発明の別の態様もまた、液体燃料容器である。この液体燃料容器は、少なくとも一部が透明の材料により形成され、液体燃料を収容する収容部と、収容部の内部を液体燃料の減少とともに移動する移動部材と、備える。移動部材は、収容部の外部から視認することができる材料により構成されている。
この態様によると、液体燃料容器の使用者が収容部の外部から収容部を見ると、液体燃料の減少とともに移動する移動部材を視認することができるので、液体燃料の残量を簡易な構成により確認することができる。
収容部は、管状の流路を有してもよい。流路は、交互に折れ曲がっている複数の屈曲部を有してもよい。また、流路は、収容部から液体燃料が送出される出口に向かって断面積が大きくなる領域を有してもよい。これにより、移動部材が出口とは逆向きに移動することを防止することができ、残量を精度よく確認することができる。
収容部を収納するとともに、流路を視認することが可能な開口部を有する筐体を更に備えてもよい。これにより、収容部自体で形状を維持することができないような材料であっても、流路を視認することが可能な開口部を有する筐体に収容部を収納することで、液体燃料容器の強度を維持しつつ、流路に収容した液体燃料の残量の確認をすることができる。
燃料電池に接続されていないときには液体燃料を封止するとともに、燃料電池に接続されたときには液体燃料を外部に送出することが可能なように、収容部の一端に設けられた送出口と、液体燃料を封止するとともに、収容部の外部から気体が流入することが可能なように、収容部の他端に設けられた流入口と、を更に備えてもよい。これにより、液体燃料容器の可搬性が高まり、また、機器との着脱を容易にすることができる。
流入口から液体燃料までの間にある気体の圧力を大気圧より高めていてもよい。これにより、液体燃料容器の向きが変化しても流入口から送出口までの流路の中で液体燃料と気体とが入れ替わりにくくすることができ、液体燃料の残量を精度よく確認することができる。また、気体の圧力が大気圧より高いことで液体燃料容器から液体燃料を送出し易くすることができる。
複数の屈曲部を含む面に対して交差する方向へ空気が通過することができる通気口が設けられていてもよい。燃料電池は、電気を発生する際にそのカソード側で酸化剤を必要とする場合がある。そこで、酸化剤としての酸素を含む空気が通過することができる通気口を液体燃料容器に設けることで、液体燃料容器を機器に接続しても機器側に特段の機構を設けずに、空気をカソード側に供給することができる。
本発明の他の態様は燃料電池である。この燃料電池は、液体燃料を用いる燃料電池本体と、液体燃料を収容する液体燃料容器と、液体燃料を収容する上述した液体燃料容器と、を備える。上述の燃料電池においては、燃料電池の外部から上述の視認部材または上述の移動部材を視認することができる構成を有するとよい。これにより、燃料電池において、液体燃料の残量を簡易な構成により確認することができる。
本発明の他の態様は機器である。この機器は、上述の燃料電池と、燃料電池より電力が供給される受電部と、を備える。また、上述の機器においては、機器の外部から上述の視認部材または上述の移動部材を視認することができる構成を有するとよい。これにより、機器において、液体燃料の残量を簡易な構成により確認することができる。
なお、上述した各要素を適宜組み合わせたものも、本件特許出願によって特許による保護を求める発明の範囲に含まれうる。
本発明によれば、簡易な構成により燃料の残量を確認することができる液体燃料容器、燃料電池および機器を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態では、燃料電池の一形態として、固体高分子形であるダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)を、液体燃料の一形態としてメタノールを例に説明する。本実施の形態に係る液体燃料容器は、燃料電池を内蔵する機器に接続することで燃料電池で消費される液体燃料を補充することができ、機器の稼働時間を延ばすことができる。
(DMFCを内蔵する機器の基本構成)
はじめに、実施の形態で使用されるDMFCの概要について説明する。図1は、実施の形態に係るDMFCを内蔵した機器の基本構成を示す模式図である。
はじめに、実施の形態で使用されるDMFCの概要について説明する。図1は、実施の形態に係るDMFCを内蔵した機器の基本構成を示す模式図である。
DMFC10は、電解質膜12と、電解質膜の一方の面に設けられたアノード電極14と、電解質膜12の他方の面に設けられたカソード電極16とを備える。機器18は、DMFC10を内蔵し、アノード電極14に液体燃料としてのメタノール水溶液あるいは純メタノール(以下、「メタノール燃料」と記載する)を供給する燃料供給経路20と、後述する液体燃料容器22を燃料供給経路20に接続するための接続部24とを備える。アノード電極14と燃料供給経路20との間には、メタノール燃料を一時的に満たす貯蔵室21が設けられている。DMFC10は、メタノール燃料中のメタノールと空気中の酸素との電気化学反応により発電する。機器18は、DMFC10で発電された電力が供給される不図示の受電部を更に備えている。
ここで、液体燃料容器22を接続することができる機器18としては、携帯電話、携帯端末、ノート型パーソナルコンピュータ等の電子機器だけでなく、電力を必要とする機器であれば特に限定されるものではない。例えば、身近に電源がないような状態で使用する機器であってもよい。また、液体燃料容器22だけでなくDMFC10も機器18に対して交換可能としてもよい。以下、液体燃料容器および液体燃料容器を装着する機器について各実施の形態を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図2は、第1の実施の形態に係る液体燃料容器の上面図である。図3は、図2のA−A’断面図である。
図2は、第1の実施の形態に係る液体燃料容器の上面図である。図3は、図2のA−A’断面図である。
液体燃料容器100は、液体燃料の一つであるメタノール燃料30を収容する収容部32と、DMFC10等の燃料電池に接続されていないときにはメタノール燃料30を封止するとともに、DMFC10等に接続されたときにはメタノール燃料30を外部に送出することが可能なように、収容部32の一端に設けられた送出口34と、メタノール燃料30を封止するとともに、収容部32の外部から気体が流入することが可能なように、収容部32の他端に設けられた流入口36と、収容部32の内部の視認性を向上させるための視認部材38と、収容部32を収納する筐体40とを備える。
収容部32は、管状の流路32aにメタノール燃料30を収容している。流路32aは、その断面が円形の透明なチューブで構成されており、交互に折れ曲がっている複数の屈曲部32bを有し、図2に示すような筐体40に収納されている。収容部32は、透明性、耐薬品性、撥水性に加えて、所定の屈折率を有することが好ましい。このように、収容部32がチューブやホース等の弾性を有する一本の透明な管を曲げて形成されているため、収容部32の形状やレイアウトの設計が容易となる。
収容部32の屈折率は、1に近いことが望ましいが、収容部32を通過する液体燃料の屈折率の+10%程度までが好ましい。これにより、流路32aのうちメタノール燃料30が有る箇所と無い箇所とで屈折率の違いにより視認部材38の見かけ上の大きさが異なるように流路を形成することができる。
このような観点から収容部32の材料として、シリコンゴム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、バイトン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素ゴム等の弾性を有する材料が好適である。なお、収容部32を形成するチューブの全体が透明である必要はなく、少なくともその一部が透明の材料により形成されていればよい。また、収容部32に含まれる流路32aの断面は真円である必要はなく、楕円や多角形であっても構わないが、好ましくは、流路32aを形成する面または収容部32の外面の少なくとも一方が曲面を有しているとよい。これにより、屈折率の違いによる視認部材38の見かけ上の大きさの違いがより顕著になり、液体燃料の残量の確認がよりし易くなる。
また、収容部32は、ユーザが液体燃料容器22を装着した状態で機器18を操作した場合や、液体燃料容器22を運搬した場合のように、収容部32の向きが変化しても流入口36から送出口34までの流路の中でメタノール燃料30とそれ以外の気体とが重力により入れ替わらないように形成されている。これは、液体燃料の種類やチューブの材質、流路の形状に依存する。
具体的には、液体燃料の表面張力やチューブに対する濡れ性によって変化するが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブとメタノール水溶液のように撥水性のよい組み合わせにおいては、前述のように流路の形状が円形であり、チューブの内径が5mm以下であるとよい。100%メタノールのように濡れ性のよい場合、より好ましくはチューブの内径が3mm以下であるとよい。一方、あまりチューブの内径が小さいと収容することができるメタノール燃料30の量が少なくなってしまうので、チューブの内径は1mm以上であることが好ましい。
また、流入口36からメタノール燃料30までの間にある気体44の圧力を大気圧より高めていてもよい。これにより、液体燃料容器100の向きが変化しても流入口36から送出口34までの流路32aの中でメタノール燃料30と気体44とが入れ替わりにくくすることができ、液体燃料の残量を精度よく確認することができる。また、気体44の圧力が大気圧より高いことで液体燃料容器100からメタノール燃料30を送出し易くすることができる。
気体44の圧力を高めるもっとも簡便な方式としては、燃料の飽和蒸気圧を利用することができる。流入口36を封止することで加圧機構を設けることなしに大気圧から燃料の飽和蒸気圧までの範囲の圧力が加わる構成とすることができる。
送出口34は、メタノール燃料30を機器18に内蔵されているDMFC10に送る際に、機器18に備えられている接続部24と接続することで開弁する逆止弁である。これにより、DMFC10に接続されていないときにはメタノール燃料30を収容部32中に封止することができる。
流入口36は、収容部32の外部から気体が流入することが可能なように、収容部32の他端に設けられている逆止弁である。これにより、メタノール燃料30を封止するとともに、メタノール燃料30が減少し、収容部32の中の空間の圧力が低下した場合に、収容部32の外部から空気やその他の流体が流入することができる。そして、収容部32内のメタノール燃料30のない空間の圧力を維持し、メタノール燃料30をDMFC10に送り出し易くすることができる。
筐体40は、流路32aを視認することが可能な開口部を有する。本実施の形態に係る液体燃料容器100は、直方体であり、視認部材38が設置された底面40aと反対側は収容部32の全ての流路32aを視認することが可能なように開放されている。
また、筐体40は、チューブ形状の収容部32を収納する際に、その姿勢が一定となるように複数のガイド壁42が底面40aに設けられている。ガイド壁は、図2に示す直線のリブ形状であっても、収容部32の形状に沿った曲線の壁面をもつ形状であってもよい。またガイド壁ではなく、収容部32を折り曲げる箇所の内周側にピンを設けてもよい。
また、筐体40は、複数の屈曲部32bを含む面に対して交差する方向へ空気が通過することができる通気口46が設けられている。これにより、例えば、液体燃料容器100を機器18に取り付けた際に、図1に示すように筐体40でカソード電極側を覆っていても酸化剤としての酸素を含む空気が通過することができる。そのため、液体燃料容器100を機器18に接続しても機器側に特段の機構を設けずに、空気をカソード電極側に供給することができる。
視認部材38は、収容部32の外部から流路を介して視認することができる位置に配置されており、本実施の形態では、前述のように折れ曲がって配置された収容部32に対応して筐体40の底面40aに配置されている。なお、視認部材38は、必ずしも収容部32の全部に対応して設ける必要はなく、所定の間隔を開けて複数設けてもよい。これにより、液体燃料の残量を段階的に確認することができる。
(視認部材)
図4は、図3の要部を拡大した図である。図5(A)は、気体が充填されているときの流路の断面における光の経路を示す模式図である。図5(B)は、液体燃料が充填されているときの流路の断面における光の経路を示す模式図である。
図4は、図3の要部を拡大した図である。図5(A)は、気体が充填されているときの流路の断面における光の経路を示す模式図である。図5(B)は、液体燃料が充填されているときの流路の断面における光の経路を示す模式図である。
図4に示すように、流路32aに対向するように筐体40の底面40aに、流路32aを通過するメタノール燃料30および気体44の視認性を向上させるための視認部材38が配置されている。視認部材38の表面には、色、模様またはこれらの組み合わせが付与されている。
流路32aの近傍のガイド壁42および底面40aの表面には、視認性を向上させるために光を反射する材料を設けるとよい。材料は特に限定されないが、例えば、ステンレス膜、アルミ箔、樹脂ミラー等を用いることができる。このような反射材料を設けることにより外部の光が取り込まれ、流路32aの内部が明るくなる。これにより、流路32aを通過するメタノール燃料30および気体44の視認性が向上し、メタノール燃料30と気体44の区別がより容易となる。
図5(A)に示すように、流路32aでの屈折を無視できるとすれば、流路32aに気体44(屈折率:1)が充填されている場合には、視認部材38から放射される光は、流路32aの内部をほぼ直進する。このため、流路32aを通して、ほぼ実物大の視認部材38が視認可能となる。一方、図5(B)に示すように、流路32aに液体(例えば、メタノール燃料30の場合、屈折率は1.33)が充填されている場合には、視認部材38から放射される光は、流路32aで屈折して、像が拡大する。このため、流路32aを通して、実物より拡大された視認部材38が視認可能となる。この現象を利用し、視認部材38を周囲に比べて目立つ色や模様とすることにより、流路32aを流通する液体および気体を容易に区別することができる。
図6は、流路32aにメタノール燃料30と気体44との界面が存在する状態を収容部32の外部から見たときの模式図である。図6に示すように、流路32aを通して視認される視認部材38の見かけ上の大きさが液体部分と気体部分とで顕著に異なる。すなわち、視認部材38の色や模様を周囲に比べて目立たせることにより、流路32aの内部の液体および気体が直に視認可能でなくても、流路32aの内部に液体燃料が存在しているのか、気体が存在しているのかを容易に把握することができる。このように、センサのような複雑な機構を用いずに簡易な構成により液体燃料の残量を確認することができる。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係る液体燃料容器を上方から見た模式図である。図8(A)は、第2の実施の形態に係る視認部材の全体斜視図である。図8(B)は、図7のB方向から見た側面図である。なお、第1の実施の形態に係る液体燃料容器100と同様の部分については説明を適宜省略し、異なる部分を主に説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る液体燃料容器を上方から見た模式図である。図8(A)は、第2の実施の形態に係る視認部材の全体斜視図である。図8(B)は、図7のB方向から見た側面図である。なお、第1の実施の形態に係る液体燃料容器100と同様の部分については説明を適宜省略し、異なる部分を主に説明する。
液体燃料容器200は、収容部32と、収容部32の一端に設けられた送出口34と、収容部32の他端に設けられた流入口36と、収容部32の内部の視認性を向上させるための視認部材138と、収容部32を収納する筐体140とを備える。
筐体140は、流路32aを視認することが可能な開口部140bを有する。本実施の形態に係る液体燃料容器200は、直方体であり、液体燃料容器100とは異なり底面140aと対向する面は遮蔽されている。その代わりに、筐体140の側面に開口部140bが設けられている。また、筐体140は、チューブ形状の収容部32を収納する際に、その姿勢が一定となるように後述の視認部材138に収容部32を巻き付けるようにして収納している。
視認部材138は、収容部32の外部から流路を介して視認することができる位置に配置されており、本実施の形態では、前述のように屈曲部32bの内周側に配置されている。視認部材138は、図8(A)に示すように、視認性を向上させるために光を反射する反射部材138aと、液体燃料の有無を判別することができる、色、模様またはこれらの組み合わせが付与されているインジケータ138bとを有する。
これにより、屈曲部32bの外周側からであっても、筐体140の開口部140bから屈曲部32bにおけるメタノール燃料30の有無を確認することができる。これにより、収容部32を上方から視認することで液体燃料の残量を確認する液体燃料容器100と比較して、筐体140の強度を向上することができる。また、開口部140bを複数の屈曲部32bを筐体140の外部から見えるように設けることで、メタノール燃料30の残量を段階的に確認することができる。
(第3の実施の形態)
図9は、第3の実施の形態に係る液体燃料容器の上面図である。図10は、図9における収容部における流路の形状の変化を模式的に示した図である。なお、第1の実施の形態に係る液体燃料容器100と同様の部分については説明を適宜省略し、異なる部分を主に説明する。
図9は、第3の実施の形態に係る液体燃料容器の上面図である。図10は、図9における収容部における流路の形状の変化を模式的に示した図である。なお、第1の実施の形態に係る液体燃料容器100と同様の部分については説明を適宜省略し、異なる部分を主に説明する。
図9に示すように、液体燃料容器300は、第1の実施の形態に係る液体燃料容器100と比較して、視認部材38の代わりに流路32aの内部をメタノール燃料30の減少とともに移動する移動部材48を備える点が大きく異なる点である。
移動部材48は、収容部32あるいは筐体40の外部から視認することができる材料により構成されている。具体的には、着色したり模様をつけたりしたスポンジ状のゴム部材や、水を吸収して膨張する物質(酸化カルシウム等)を移動部材48として用いることができる。
これにより、液体燃料容器300の使用者が収容部32あるいは筐体40の外部から開口部を通して収容部32を見ると、メタノール燃料30の減少とともに移動する移動部材48を視認することができるので、メタノール燃料30の残量を簡易な構成により確認することができる。
また、本実施の形態に係る収容部32の流路32aは、図10に示すように、収容部32からメタノール燃料30が送出される送出口34に向かって断面積が大きくなる領域を有している。これにより、移動部材48がメタノール燃料30の後端の移動方向とは逆に流入口36へ向かって移動することを防止することができ、残量を精度よく確認することができる。
また、移動部材48が水を吸収して膨張する物質の場合、機器18が内蔵するDMFC10で発生する反応精製水を流入口36から吸入するようにしてもよい。これにより、反応精製水を機器の外部に排気することなく有効に利用することができる。
(第4の実施の形態)
図11は、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を上方から見た模式図である。図12は、図11のC−C’断面図である。なお、第1の実施の形態に係る液体燃料容器100と同様の部分については説明を適宜省略し、異なる部分を主に説明する。
図11は、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を上方から見た模式図である。図12は、図11のC−C’断面図である。なお、第1の実施の形態に係る液体燃料容器100と同様の部分については説明を適宜省略し、異なる部分を主に説明する。
液体燃料容器400は、液体燃料の一つであるメタノール燃料30を収容する収容部432と、DMFC10等の燃料電池に接続されていないときにはメタノール燃料30を封止するとともに、DMFC10等に接続されたときにはメタノール燃料30を外部に送出することが可能なように、収容部432の一端に設けられた送出口34と、収容部432の他端に設けられた流入口36と、収容部432の内部の視認性を向上させるための視認部材438と、視認部材438を支持する反射部材450とを備える。
反射部材450は、視認性を更に向上させるために設けられており、視認部材438が配置されている面が、メッキや蒸着により形成されたステンレス膜、アルミ箔等の金属箔や樹脂ミラー等の光を反射する材料であるとよい。
収容部432は、管状の流路432aにメタノール燃料30を収容している。流路432aは、交互に折れ曲がっている複数の屈曲部432bを有している。収容部432は、透明性、耐薬品性、撥水性に加えて、所定の屈折率を有することが好ましい。本実施の形態に係る収容部432は、低密度ポリエチレンなどの透明樹脂成型品を溶着して製造している。
図13(A)は、第4の実施の形態に係る液体燃料容器の製造方法を説明するための模式図である。図13(B)は、第4の実施の形態に係る液体燃料容器の他の製造方法を説明するための模式図である。
図13(A)に示すように、予め、型による樹脂成形等により流路の一部が形成された透明樹脂成型品410,420を製造する。その際、液体燃料容器400を機器に装着した際に使用者が見ることができる側に用いる透明樹脂成型品410は、流路432aを形成する面410aまたは収容部432の外面となる面410bの少なくとも一方が曲面を有しているとよい。これにより、屈折率の違いによる視認部材438の見かけ上の大きさの違いがより顕著になり、液体燃料の残量の確認がよりし易くなる。
透明樹脂成型品410,420は互いに溶着され収容部432を形成する。そして、透明樹脂成型品420の下面に、視認部材438が取り付けられた反射部材450が貼り付けられる。これにより、強度の高い液体燃料容器400を簡易に製造することができる。また、図13(B)に示すように、収容部432を予めブロー成型により作成し、視認部材438が取り付けられた反射部材450を貼り付けて液体燃料容器400を製造してもよい。
なお、液体燃料容器400は、視認部材438を用いる代わりに第3の実施の形態に係る移動部材48を用いてもよい。
(第5の実施の形態)
本実施の形態では、液体燃料容器を機器に取り付ける方向と、液体燃料の送出方向との関係について説明する。図14(A)〜図14(C)は、携帯電話の底部に液体燃料容器を装着する方向を説明するための模式図である。
本実施の形態では、液体燃料容器を機器に取り付ける方向と、液体燃料の送出方向との関係について説明する。図14(A)〜図14(C)は、携帯電話の底部に液体燃料容器を装着する方向を説明するための模式図である。
携帯電話等の電子機器に液体燃料容器を装着する方法は種々考えられるが、前述の各実施の形態に係る液体燃料容器において、燃料電池を内蔵する機器に取り付ける取付部を更に備えてもよい。例えば、図14(A)に示す液体燃料容器500は、取付部として、表示部552および操作部554とを有する携帯電話550に設けられた溝またはガイド部(不図示)と係合するガイド部または溝(不図示)を備えている。そして、液体燃料容器500を携帯電話550の操作部554の底部に取り付ける方向D1と、送出口534から液体燃料を送出する方向D2とが平行になっている。
また、図14(B)に示す液体燃料容器510は、取付部として、表示部562および操作部564とを有する携帯電話560に設けられた溝またはガイド部(不図示)と係合するガイド部または溝(不図示)を備えている。そして、液体燃料容器510を携帯電話560の操作部564の底部に取り付ける方向D3と、送出口544から液体燃料を送出する方向D4とが平行になっている。
また、図14(C)に示す液体燃料容器520は、取付部として、表示部572および操作部574とを有する携帯電話570に設けられた凹部または突起(不図示)と係合する突起または凹部(不図示)を備えている。そして、液体燃料容器520を携帯電話570の操作部574の底部に取り付ける方向D5と、送出口546から液体燃料を送出する方向D6とが平行になっている。なお、液体燃料容器520の送出口546は、図14(A)や図14(B)と比較して、送出する方向がほぼ90°異なる方向となっており、操作部574の底面574aの下方から携帯電話570へ装着することができる。
図14に示す各液体燃料容器によれば、送出口の前方をそのまま携帯電話と接続することができ、燃料電池を内蔵する機器に液体燃料容器を取り付ける際に液体燃料が送出口から送出可能とする機構を簡易な構成とすることができる。送出口としては、例えば、逆止弁や電磁弁等の弁構造やシャッターを採用してもよい。
(第6の実施の形態)
本実施の形態では、液体燃料容器を機器に取り付ける位置について説明する。図15(A)は、カソード電極が液体燃料容器と離れた位置にある電子機器の構成を模式的に示した側面図である。図15(B)は、図15(A)のE−E’断面図である。図16は、液体燃料容器を機器の内部に装着する電子機器の構成を模式的に示した側面図である。
本実施の形態では、液体燃料容器を機器に取り付ける位置について説明する。図15(A)は、カソード電極が液体燃料容器と離れた位置にある電子機器の構成を模式的に示した側面図である。図15(B)は、図15(A)のE−E’断面図である。図16は、液体燃料容器を機器の内部に装着する電子機器の構成を模式的に示した側面図である。
第5の実施の形態に係る各携帯機器では図1に示したように、機器の底面に液体燃料容器を装着することができる。そして、図1に示す機器18の場合、液体燃料容器に設けられた通気口からカソード電極16における反応に必要な空気を取り込むことができる。
しかし、図15(A)に示す本実施の形態に係る機器618は、電解質膜612とアノード電極614とカソード電極616とを備えるDMFC610を内蔵し、カソード電極616に空気を供給するとともに反応ガスを排気する給排気経路622と、液体燃料容器600を燃料供給経路620に接続するための接続部624とを備える。アノード電極614と燃料供給経路620との間には、メタノール燃料を一時的に満たす貯蔵室621が設けられている。DMFC610は、メタノール燃料中のメタノールと空気中の酸素との電気化学反応により発電する。
本実施の形態に係る液体燃料容器600は、図1に示す液体燃料容器22と異なり、アノード電極614とカソード電極616の位置が電解質膜612を挟んで入れ替わっている。そのため、燃料供給経路620を液体燃料容器600の近傍に配置することができ、燃料供給経路620を短くすることができる。
一方、カソード電極616が電解質膜612を挟んで液体燃料容器600と反対側に配置されているため、上述の各液体燃料容器に設けられた通気口によっては、空気をカソード電極616に送ることは困難となる。そこで、本実施の形態に係る機器618では、その中央部に給排気経路622を設けている。これにより、カソード電極616に空気を送ることができるとともに機器618内部の放熱を行うこともできる。また、液体燃料容器600に通気口を設ける必要がないため液体燃料容器全体の強度を向上することができる。
図16に示す液体燃料容器650は、図1や図15に示す機器と異なり、機器668の内部に装着される点が大きく異なる。機器668は、電解質膜662とアノード電極614とカソード電極616とを備えるDMFC660を内蔵し、アノード電極664にメタノール燃料30を供給する燃料供給経路670と、液体燃料容器650を燃料供給経路620に接続するための接続部674とを備える。アノード電極664と燃料供給経路670との間には、メタノール燃料を一時的に満たす貯蔵室671が設けられている。DMFC660は、メタノール燃料中のメタノールと空気中の酸素との電気化学反応により発電する。
本実施の形態に係る液体燃料容器650は、図1に示す液体燃料容器22と異なり、アノード電極664の近傍に装着されるので、燃料供給経路620を液体燃料容器600の近傍に配置することができ、燃料供給経路620を短くすることができる。また、カソード電極666には機器668に設けられた開口部(不図示)より直接空気を送ることができるので、液体燃料容器650に通気口を設ける必要がないため液体燃料容器全体の強度を向上することができる。
(第7の実施の形態)
本実施の形態では、機器と液体燃料容器の残量視認部の位置関係について種々の携帯電話を例として説明する。
[折りたたみ式携帯電話]
図17(A)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する機器の全体斜視図、図17(B)は、図17(A)に示す機器の操作部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図、図17(C)は、図17(A)に示す機器の表示部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図である。
本実施の形態では、機器と液体燃料容器の残量視認部の位置関係について種々の携帯電話を例として説明する。
[折りたたみ式携帯電話]
図17(A)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する機器の全体斜視図、図17(B)は、図17(A)に示す機器の操作部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図、図17(C)は、図17(A)に示す機器の表示部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図である。
図17(A)に示す携帯電話718は、液晶ディスプレイを備える表示部722と、複数のボタンを備える操作部720とが互いに折りたたみ可能に接続されている。携帯電話718は、図17(B)に示すように、操作部720の背面720a側の内部に液体燃料容器700が装着されており、液体燃料が収容されている透明な流路を背面720aに形成された複数の開口部724を通して視認することができる。液体燃料容器700としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。これにより、開口部724および流路を介して視認部材を見たり、流路内の移動部材の位置を見たりすることで、流路におけるある箇所の液体燃料の有無を確認することができ、液体燃料の残量を使用者が簡便に知ることができる。
また、携帯電話718は、図17(C)に示すように、表示部722の背面722aに液体燃料容器700が直接装着される構成とすることで、液体燃料が収容されている透明な流路を直接視認することができる。液体燃料容器700としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。これにより、流路を介して視認部材を見たり、流路内の移動部材の位置を見たりすることで、流路におけるある箇所の液体燃料の有無を確認することができ、液体燃料の残量を使用者が簡便に知ることができる。また、携帯電話718に図17(B)に示すような開口部を設ける必要がないので、携帯電話718の構造を簡素化し、強度を向上することができる。
図18(A)および図18(B)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する他の機器の全体斜視図である。なお、以下の説明では、構成や作用効果について前述の説明と重複する内容は適宜省略する。
図18(A)に示す携帯電話728は、操作部720のボタンのある操作面720b側の内部に液体燃料容器730が装着されており、液体燃料が収容されている透明な流路を操作面720bに形成された開口部(不図示)を通して視認することができる。液体燃料容器730としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。
また、携帯電話728は、図18(B)に示すように、表示部722の表示面722b側の内部に液体燃料容器730が装着される構成とすることで、液体燃料が収容されている透明な流路を表示面722bの液晶の周囲に形成された開口部(不図示)を通して視認することができる。液体燃料容器730としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。
図19(A)および図19(B)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する他の機器の全体斜視図である。図19(A)、図19(B)に示すように、携帯電話738は、操作部720に液体燃料容器740を装着した状態で、操作部720の側面720cから液体燃料容器740の液体燃料が収容されている透明な流路を視認することができる。液体燃料容器740としては、例えば、第2の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。また、携帯電話738は、液体燃料容器740の透明な流路が表示部722の側面から視認できるように構成してもよい。
(第8の実施の形態)
本実施の形態では、第7の実施の形態と同様に機器と液体燃料容器の残量視認部の位置関係について種々の携帯電話を例として説明する。
[スライド式、回転式携帯電話]
図20(A)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する機器の全体斜視図、図20(B)は、図20(A)に示す機器の操作部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図、図20(C)は、図20(A)に示す機器の表示部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図である。
本実施の形態では、第7の実施の形態と同様に機器と液体燃料容器の残量視認部の位置関係について種々の携帯電話を例として説明する。
[スライド式、回転式携帯電話]
図20(A)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する機器の全体斜視図、図20(B)は、図20(A)に示す機器の操作部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図、図20(C)は、図20(A)に示す機器の表示部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図である。
図20(A)に示す携帯電話818は、液晶ディスプレイを備える表示部822と、複数のボタンを備える操作部820とを備え、表示部822と操作部820とが互いにスライドするように接続されている。携帯電話818は、図20(B)に示すように、操作部820の背面820a側の内部に液体燃料容器800が装着されており、液体燃料が収容されている透明な流路を背面820aに形成された複数の開口部824を通して視認することができる。液体燃料容器800としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。これにより、開口部824および流路を介して視認部材を見たり、流路内の移動部材の位置を見たりすることで、流路におけるある箇所の液体燃料の有無を確認することができ、液体燃料の残量を使用者が簡便に知ることができる。
また、携帯電話818は、図20(C)に示すように、表示部822の背面822aに液体燃料容器800が直接装着される構成とすることで、液体燃料が収容されている透明な流路を直接視認することができる。液体燃料容器800としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。これにより、流路を介して視認部材を見たり、流路内の移動部材の位置を見たりすることで、流路におけるある箇所の液体燃料の有無を確認することができ、液体燃料の残量を使用者が簡便に知ることができる。また、携帯電話818に図20(B)に示すような開口部を設ける必要がないので、携帯電話818の構造を簡素化し、強度を向上することができる。
図21(A)および図21(B)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する他の機器の全体斜視図である。なお、以下の説明では、構成や作用効果について前述の説明と重複する内容は適宜省略する。
携帯電話828は、図21(A)に示すように、操作部820のボタンのある操作面820b側の内部に液体燃料容器830が装着される構成とすることで、液体燃料が収容されている透明な流路を操作面820bに形成された開口部(不図示)を通して視認することができる。液体燃料容器830としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。
また、携帯電話828は、図21(B)に示すように、表示部822の表示面822b側の内部に液体燃料容器830が装着される構成とすることで、液体燃料が収容されている透明な流路を表示面822bの液晶の周囲に形成された開口部(不図示)を通して視認することができる。液体燃料容器830としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。
図22(A)および図22(B)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する他の機器の全体斜視図である。図22(A)、図22(B)に示すように、携帯電話838は、操作部820に液体燃料容器840を装着した状態で、操作部820の側面820cから液体燃料容器840の液体燃料が収容されている透明な流路を視認することができる。液体燃料容器840としては、例えば、第2の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。
(第9の実施の形態)
本実施の形態では、第7の実施の形態と同様に機器と液体燃料容器の残量視認部の位置関係について種々の携帯電話を例として説明する。
[ストレート式携帯電話]
図23(A)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する機器の全体斜視図、図23(B)は、図23(A)に示す機器の操作部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図、図23(C)は、図23(A)に示す機器の表示部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図である。
本実施の形態では、第7の実施の形態と同様に機器と液体燃料容器の残量視認部の位置関係について種々の携帯電話を例として説明する。
[ストレート式携帯電話]
図23(A)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する機器の全体斜視図、図23(B)は、図23(A)に示す機器の操作部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図、図23(C)は、図23(A)に示す機器の表示部の背面側に液体燃料容器を装着した状態を背面側から見た全体斜視図である。
図23(A)に示す携帯電話918は、液晶ディスプレイを備える表示部922と、複数のボタンを備える操作部920とが互いに固定されて並んでいるストレート式の携帯電話である。携帯電話918は、図23(B)に示すように、操作部920の背面920a側の内部に液体燃料容器900が装着されており、液体燃料が収容されている透明な流路を背面920aに形成された複数の開口部924を通して視認することができる。液体燃料容器900としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。これにより、開口部924および流路を介して視認部材を見たり、流路内の移動部材の位置を見たりすることで、流路におけるある箇所の液体燃料の有無を確認することができ、液体燃料の残量を使用者が簡便に知ることができる。
また、携帯電話918は、図23(C)に示すように、表示部922の背面922aに液体燃料容器900が直接装着される構成とすることで、液体燃料が収容されている透明な流路を直接視認することができる。液体燃料容器900としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。これにより、流路を介して視認部材を見たり、流路内の移動部材の位置を見たりすることで、流路におけるある箇所の液体燃料の有無を確認することができ、液体燃料の残量を使用者が簡便に知ることができる。また、携帯電話918に図23(B)に示すような開口部を設ける必要がないので、携帯電話918の構造を簡素化し、強度を向上することができる。
図24(A)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する他の機器の全体斜視図である。なお、以下の説明では、構成や作用効果について前述の説明と重複する内容は適宜省略する。
図24(A)に示すように、携帯電話918は、操作部920のボタンのある操作面および表示部922の液晶のある表示面を含む表面920b側の内部に液体燃料容器930が装着されている。そして、液体燃料が収容されている透明な流路を表面920bのボタンおよび液晶の周囲に形成された開口部(不図示)を通して視認することができる。液体燃料容器930としては、例えば、第1、第3、第4の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。
図24(B)および図24(C)は、本実施の形態に係る液体燃料容器を装着する他の機器の全体斜視図である。図24(B)、図24(C)に示すように、携帯電話918は、液体燃料容器940を装着した状態で、操作部920または表示部922の側面920cから液体燃料容器940の液体燃料が収容されている透明な流路を視認することができる。液体燃料容器940としては、例えば、第2の実施の形態に係る液体燃料容器を用いることができる。また、液体燃料容器940の透明な流路が表示部922または操作部920の側面から視認できるように携帯電話918に装着してもよい。
上述のように、透明な流路に液体燃料を充填し機器に装着することで、直接あるいは機器の開口部を通して簡便に液体燃料の残量を確認することができ、使用者に液体燃料容器の交換時期を知らせることができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
10 DMFC、 12 電解質膜、 14 アノード電極、 16 カソード電極、 18 機器、 20 燃料供給経路、 22 液体燃料容器、 24 接続部、 30 メタノール燃料、 32 収容部、 32a 流路、 32b 屈曲部、 34 送出口、 36 流入口、 38 視認部材、 40 筐体、 44 気体、 46 通気口、 48 移動部材、 100 液体燃料容器、 138 視認部材、 138a 反射部材、 138b インジケータ。
Claims (7)
- 少なくとも一部が透明の材料により形成され、液体燃料を収容する収容部と、
前記収容部を介して視認することができる位置に配置される視認部材と、を備え、
前記収容部は、前記液体燃料が有る箇所を介して視認される前記視認部材と前記液体燃料が無い箇所を介して視認される前記視認部材とが異なる形状となる構成を有することを特徴とする液体燃料容器。 - 少なくとも一部が透明の材料により形成され、液体燃料を収容する収容部と、
前記収容部の内部を前記液体燃料の減少とともに移動する移動部材と、を備え、
前記移動部材は、前記収容部の外部から視認することができる材料により構成されることを特徴とする液体燃料容器。 - 前記収容部は、管状の流路を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体燃料容器。
- 液体燃料を用いる燃料電池本体と、前記液体燃料を収容する請求項1乃至3のいずれかに記載の液体燃料容器と、前記燃料電池本体へ前記液体燃料を供給する燃料供給経路と、を備えることを特徴とする燃料電池。
- 請求項4に記載の燃料電池において、前記燃料電池の外部から前記視認部材または前記移動部材を視認することができる構成を有することを特徴とする燃料電池。
- 請求項4または5に記載の燃料電池と、前記燃料電池より電力が供給される受電部と、を備えることを特徴とする機器。
- 請求項6に記載の機器において、前記機器の外部から前記視認部材または前記移動部材を視認することができる構成を有することを特徴とする機器。
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