JP2008004371A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 低温起動時に燃料電池の暖気に要する時間を短くすることができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池システム(100)は、燃料電池(10)と、燃料電池を経由する経路であって冷媒が流動する冷媒経路(11,12,101,104,105)と、冷媒経路内における冷媒の流動容積を変化させる容積可変手段(25,26)とを備え、容積可変手段は、燃料電池の低温起動時に燃料電池の通常発電時よりも冷媒経路内における冷媒の流動容積を小さくする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池を備える燃料電池システムに関する。
燃料電池は、一般的には水素及び酸素を燃料として電気エネルギーを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れかつ高いエネルギー効率を実現できることから、今後のエネルギー供給システムとして広く開発が進められてきている。この燃料電池は、発電反応に伴って熱を発生する。このため、燃料電池を備える燃料電池システムにおいては、発電反応に伴って発生する熱のほとんどが冷媒を介してラジエータにより大気に放出されることが多い。
ところで、低温時に燃料電池を起動する場合には、燃料電池を早期に暖機する必要がある。この場合、冷媒も加熱する必要がある。そこで、冷媒流路にラジエータをバイパスする経路を備え、低温起動時等における燃料電池の発電反応熱の外部への放出を防止する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−83622号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、燃料電池を暖機する際に、バイパス経路内を循環する冷媒をすべて加熱する必要があるため、暖機に時間を要する。
本発明は、低温起動時に燃料電池の暖気に要する時間を短くすることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池を経由する経路であって冷媒が流動する冷媒経路と、冷媒経路内における冷媒の流動容積を変化させる容積可変手段とを備え、容積可変手段は、燃料電池の低温起動時に燃料電池の通常発電時よりも冷媒経路内における冷媒の流動容積を小さくすることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池システムにおいては、容積可変手段によって低温起動時に冷媒の流動容積が小さくなる。この場合、燃料電池内を流動する冷媒の熱容量が小さくなる。したがって、燃料電池において発生する熱による冷媒の加熱が効率よく行われる。その結果、燃料電池の暖機にかかる時間が短縮化される。
容積可変手段は、冷媒経路内に配置された中空状の弾性体と弾性体への流体の出し入れを行う流体出入手段とを含み、流体出入手段によって流体を弾性体へ導入することによって冷媒の流動容積を小さくしてもよい。この場合、流体の出入だけで冷媒の流動容積を変化させることができる。したがって、バイパス経路等を新たに設ける必要がない。
また、容積可変手段は、通常発電時には、流体出入手段によって弾性体から流体を流出させてもよい。この場合、低温起動時には冷媒の熱容量が低減化されて燃料電池の暖機が容易になるとともに、通常発電時には冷媒の流動圧損が低減化されて燃料電池の温度制御が容易になる。なお、低温起動時においては冷媒経路の圧損は高くても構わない。冷媒の流動速度が小さくても冷媒から燃料電池の温度を正確に計測することができるからである。
容積可変手段は、冷媒経路内に配置されかつ冷媒経路の一部の内壁とともに空間を形成可能な弾性体と空間への流体の出し入れを行う流体出入手段とを含み、流体出入手段によって流体を空間へ導入することによって冷媒の流動容積を小さくしてもよい。この場合、流体の出入だけで冷媒の流動容積を変化させることができる。また、容積可変手段は、通常発電時には、流体出入手段によって空間から流体を流出させてもよい。
冷媒経路に接続されたバッファタンクをさらに備え、バッファタンクは、低温起動時に冷媒の一部を貯蔵してもよい。この場合、流体出入手段による流体の導入による冷媒圧増加を抑制することができる。
容積可変手段は、冷媒の一部の流動を停止させる停止手段を備え、停止手段によって冷媒の一部の流動を停止させることによって冷媒経路内における冷媒の流動容積を小さくしてもよい。この場合、一部の冷媒の流動を停止させるだけで冷媒の流動容積を変化させることができる。したがって、冷媒のバイパス経路等を新たに設ける必要がない。
また、停止手段は、冷媒の一部を冷媒経路内において封止することによって、冷媒の一部の流動を停止してもよい。この場合、流動する冷媒の熱容量が小さくなることから、燃料電池において発生する熱によって冷媒の加熱が容易になる。したがって、燃料電池の暖機にかかる時間が短縮化される。
冷媒経路は、ラジエータと、ラジエータをバイパスするバイパス経路とを備え、容積可変手段は、燃料電池の冷媒マニホールドと、バイパス経路と、冷媒マニホールドとバイパス経路との間の経路と、から構成される経路内の冷媒の流動容積を変化させてもよい。
本発明によれば、低温起動時に燃料電池の暖気に要する時間を短くすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る燃料電池システム100の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、燃料電池システム100は、燃料電池10、冷媒ポンプ21、ラジエータ22、三方弁23,24、挿入物25,26、温度センサ27、バッファタンク28、流体タンク30、流体ポンプ31および制御部40を備える。
燃料電池10は、複数のセルが積層された構造を有する。燃料電池10は、各セルの冷媒流路に冷媒を導入するための冷媒入口マニホールド11および各セルの冷媒流路から冷媒を排出するための冷媒出口マニホールド12を備える。冷媒出口マニホールド12は、配管101を介して三方弁23の入口に接続されている。温度センサ27は、冷媒の温度を検出するためのセンサであり、配管101内に設けられている。三方弁23の第1出口は、配管102を介してラジエータ22の入口に接続されている。
ラジエータ22の出口は、配管103を介して三方弁24の第1入口に接続されている。三方弁24の出口は、配管104を介して冷媒入口マニホールド11に接続されている。配管104には、冷媒ポンプ21が介挿されている。冷媒ポンプ21は、冷媒を循環させるためのポンプである。本実施例においては、冷媒として、エチレングリコール等のLLC(long life coolant)が用いられている。三方弁23の第2出口は、配管105を介して三方弁24の第2入口に接続されている。バッファタンク28は、入口の開閉が可能なタンクであり、配管104の途中に接続されている。
挿入物25は、配管101内に設けられている。挿入物26は、冷媒出口マニホールド12内に設けられている。挿入物25,26の詳細は後述する。流体タンク30は、気体、液体等の流体を貯蔵するためのタンクである。流体タンク30は、流体ポンプ31を介して挿入物25,26に接続されている。流体ポンプ31は、流体を流動させるためのポンプである。制御部40は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される。また、制御部40は、起動スイッチ41に接続されている。
続いて、燃料電池システム100の動作について説明する。温度センサ27は、配管101を流動する冷媒の温度を検出して、その検出結果を制御部40に与える。なお、温度センサ27は、冷媒出口マニホールド12の出口近傍に設けられていることから、燃料電池10によって温度変化した冷媒の温度を正確に検出することができる。制御部40は、温度センサ27から与えられる検出結果に基づいて、燃料電池システム100の各部を制御する。
冷媒ポンプ21は、制御部40の指示に従って、冷媒を循環させる。三方弁23は、制御部40の指示に従って、配管101から配管102に流動する冷媒量と配管101から配管105に流動する冷媒量とを制御する。三方弁24は、制御部40の指示に従って、配管105から配管104に流動する冷媒量と配管103から配管104に流動する冷媒量とを制御する。
バッファタンク28は、制御部40の指示に従って、入口の開閉動作を行う。それにより、バッファタンク28は、配管104を流動する冷媒をバッファタンク28内に導入し、または、バッファタンク28内に貯蔵してある冷媒を配管104に戻すことができる。流体ポンプ31は、制御部40の指示に従って、流体タンク30内の流体を挿入物25,26内に導入し、または、挿入物25,26内の流体を流体タンク30に戻す。以下、挿入物25,26の詳細について説明する。
図2は、挿入物25の詳細について説明するための図である。図2(a)は流体が導入されていない場合の配管101の断面図であり、図2(b)は流体が導入されている場合の配管101の断面図である。図2(a)および図2(b)に示すように、挿入物25は、配管101内に設けられている。挿入物25は、中空状の弾性体からなる。挿入物25に用いられる弾性体としては、フッ素ゴム、シリコーンゴム、NBR(アクリルニトリルブタジエンゴム)等があげられる。
図2(a)に示すように、挿入物25に流体が導入されていない場合には、挿入物25の容積が最小になっている。したがって、配管101内の冷媒の流動容積は最大になっている。一方、図2(b)に示すように、挿入物25に流体が導入されると、挿入物25が膨張することによって配管101内の冷媒の流動容積が減少する。
図3は、挿入物26の詳細について説明するための図である。図3(a)は、燃料電池10に積層されているセパレータ13の平面図である。図3(b)は流体が導入されていない場合の冷媒出口マニホールド12の断面図であり、図3(c)は流体が導入されている場合の冷媒出口マニホールド12の断面図である。
図3(a)に示すように、冷媒入口マニホールド11は、セパレータ13の一側辺近傍に形成されている。冷媒出口マニホールド12は、セパレータ13の他側辺近傍に形成されている。冷媒入口マニホールド11と冷媒出口マニホールド12との間には、冷媒が流動するための冷媒流路14が形成されている。セパレータ13は、例えば、カーボン、ステンレス等から構成される。
図3(b)および図3(c)に示すように、挿入物26は、冷媒出口マニホールド12内に設けられている。挿入物26は、平板状の弾性体等から構成され、冷媒出口マニホールド12の内壁とともに空間15を形成可能なように配置されている。挿入物26は、挿入物25と同様の材料からなる。図3(b)に示すように、空間15に流体が導入されていない場合には、冷媒出口マニホールド12内の冷媒の流動容積は最大になっている。一方、図3(c)に示すように、空間15に流体が導入されると、冷媒出口マニホールド12内の冷媒の流動容積が減少する。
なお、挿入物26は、冷媒出口マニホールド12においてセパレータ13の外縁側の内壁に設けられていることが好ましい。この場合、空間15に流体が導入された場合に、冷媒とセパレータ13の外縁側の内壁との接触面積が低減される。したがって、セパレータ13を介した放熱を抑制することができる。その結果、冷媒を効率よく加熱することができる。
続いて、図1を参照しつつ、低温起動時における制御部40による燃料電池システム100の制御について説明する。ここで、低温起動とは、氷点下の気温条件における燃料電池システム100の起動のことをいう。まず、制御部40は、燃料電池システム100を起動するか否かを判定する。制御部40は、本実施例においては、起動スイッチ41がオンされると燃料電池システム100を起動する。
起動スイッチ41は、例えば、図示しないイグニションキーと連動していてもよい。この場合、起動スイッチ41は、イグニションキーがオンされるとオンになり、イグニションキーがオフされるとオフになる。なお、燃料電池システム100が起動すると、図示しない改質器等から燃料電池10のアノードに水素が供給されるとともに、図示しないポンプ等から燃料電池10のカソードに酸素が供給される。それにより、燃料電池10は、発電を開始して発熱する。
次に、制御部40は、外気温が氷点下にあるか否かを判定する。本実施例においては、制御部40は、温度センサ27の検出結果に基づいて外気温を検出する。外気温が氷点下である場合には、制御部40は、三方弁23を制御して配管101と配管105とを開通させるとともに、三方弁24を制御して配管105と配管104とを開通させる。この場合、冷媒はラジエータ22を回避する。それにより、冷媒の熱のラジエータ22を介した放出が防止される。
次いで、制御部40は、バッファタンク28の入口が開くようにバッファタンク28を制御する。次に、制御部40は、流体タンク30に貯蔵されている流体が挿入物25および空間15内に導入されるように、流体ポンプ31を制御する。この場合、挿入物25および空間15内に導入された流体の体積分の冷媒が、配管104からバッファタンク28に流入する。次いで、制御部40は、バッファタンク28の入口が閉じるように、バッファタンク28を制御する。
この場合、冷媒の流動容積は、挿入物25および空間15内に導入された流体の体積分小さくなる。それにより、燃料電池10内を流動する冷媒の熱容量が小さくなる。したがって、燃料電池10において発生する熱による冷媒の加熱が効率よく行われる。その結果、燃料電池10の暖機にかかる時間が短縮化される。また、流体を挿入物25および空間15に導入するだけで冷媒の流動容積を変化させることができるので、バイパス経路等を新たに設ける必要がない。なお、低温起動時においても燃料電池10の温度を監視する必要があるので、本実施例のように燃料電池10内における冷媒の流動は必要である。
制御部40は、冷媒の温度が0℃を超えるまで、冷媒がラジエータ22を回避するように三方弁23,24を制御するとともに挿入物25および空間15内に流体が保持されるように流体ポンプ31を制御する。制御部40は、冷媒の温度が0℃を超えると、低温起動を終了して燃料電池10の通常の発電を制御する。以下、燃料電池10の通常の発電の制御について説明する。
まず、制御部40は、バッファタンク28の入口が開くようにバッファタンク28を制御する。次に、制御部40は、流体ポンプ31を制御して、挿入物25および空間15内の流体を流体タンク30に戻す。それにより、バッファタンク28に貯蔵されていた冷媒が配管104に戻される。この場合、配管101および冷媒出口マニホールド12における冷媒の流動断面積が大きくなることから、冷媒が流動する際の圧損が低減される。また、冷媒の流動容積が増大することから、冷媒の熱容量が増大する。
その後、制御部40は、温度センサ27の検出結果に基づいて、三方弁23,24を制御してラジエータ22を経由する冷媒量を制御する。それにより、制御部40は、燃料電池10の温度を所望の温度範囲内に制御することができる。なお、冷媒が流動する際の圧損が低減されていることから、燃料電池10の出力が大きくなった場合においても、低い圧損条件下において十分な量の冷媒を循環させることができる。
以上のことから、本実施例に係る燃料電池システム100においては、低温起動時には冷媒の熱容量が低減化されて燃料電池10の暖機が容易になるとともに、通常発電時には冷媒の流動圧損が低減化されて燃料電池10の温度制御が容易になる。なお、低温起動時においては冷媒経路の圧損は高くても構わない。冷媒の流動速度が小さくても冷媒から燃料電池10の温度を正確に計測することができるからである。したがって、高圧損下において冷媒を流動させるための高出力冷媒ポンプを用いる必要がなくなる。
ここで、冷媒経路内に挿入物を設けずに、低温起動時に冷媒を一時的にバッファタンク等に貯蔵することによって、流動する冷媒の熱容量を低減化させることもできる。しかしながら、この場合においては、冷媒経路内の圧力が低下することによって冷媒経路に気体が混入するおそれがある。本実施例においては、挿入物25,26を設けることによって、冷媒経路内への気体の混入も抑制することができる。
また、挿入物25,26は、配管101,104,105、冷媒入口マニホールド11および冷媒出口マニホールド12のいずれかに配置されていれば本発明の効果が得られる。挿入物25および空間15内に導入する流体としてエアを用いる場合には、流体タンク30を設ける必要がなくなる。それにより、コストの低減化を図ることができる。
続いて、低温起動から通常発電に至るまでの制御部40による制御の一例を表すフローチャートについて説明する。図4は、上記フローチャートの一例を示す図である。制御部40は、図4のフローチャートを例えば数百msごとに実行する。図4に示すように、制御部40は、起動スイッチ41がオンの状態にあるか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において起動スイッチ41がオンの状態にあると判定された場合、制御部40は、温度センサ27から冷媒の温度を取得する(ステップS2)。
次に、制御部40は、低温起動中であるか否かを判定する(ステップS3)。この場合、制御部40は、低温起動中のフラグがセットされているか否かによって、低温起動中であるか否かを判定することができる。ステップS3において低温起動中であると判定されなかった場合、制御部40は、冷媒の温度が氷点下であるか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4において冷媒の温度が氷点下であると判定された場合、制御部40は、低温起動中の旨のフラグをセットする(ステップS5)。
次に、制御部40は、三方弁23,24を制御して、配管101、配管105および配管104を開通させる(ステップS6)。次いで、制御部40は、バッファタンク28の入口が開くようにバッファタンク28を制御する(ステップS7)。次に、制御部40は、挿入物25および空間15内に流体が導入されるように流体ポンプ31を制御する(ステップS8)。次いで、制御部40は、バッファタンク28の入口が閉じるようにバッファタンク28を制御する(ステップS9)。その後、制御部40は、フローチャートの実行を終了する。
ステップS3において低温起動中であると判定された場合、制御部40は、冷媒の温度が0℃を超えたか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10において冷媒の温度が0℃を超えたと判定された場合、制御部40は、バッファタンク28の入口が開くようにバッファタンク28を制御する(ステップS11)。次に、制御部40は、挿入物25および空間15内の流体が流体ポンプ30に戻るように流体ポンプ31を制御する(ステップS12)。次に、制御部40は、三方弁23,24を制御してラジエータ22を経由する冷媒量を制御する(ステップS13)。その後、制御部40は、フローチャートの実行を終了する。
なお、ステップS1においてステップS1において起動スイッチ41がオンの状態にあると判定されなかった場合、制御部40は、フローチャートの実行を終了する。ステップS4において冷媒の温度が氷点下であると判定されなかった場合、制御部40は、ステップS13の動作を行う。また、ステップS10において冷媒の温度が0℃を超えたと判定されなかった場合、制御部40は、フローチャートの実行を終了する。
このように、上記フローチャートの実行によって、低温起動時においては冷媒の流動容積を低減化させることができる。また、通常の発電時においては、冷媒の流動容積を増大させることができるとともに冷媒経路の圧損を低減化させることができる。
本実施例においては、配管101〜105、冷媒入口マニホールド11および冷媒出口マニホールド12が冷媒経路に相当し、挿入物25,26および流体ポンプ31が容積可変手段に相当し、流体ポンプ31が流体出入手段に相当し、配管105がバイパス経路に相当する。
続いて、本発明の第2実施例に係る燃料電池システム100aについて説明する。図5は、燃料電池システム100aの全体構成を示す模式図である。図5に示すように、燃料電池システム100aが図1の燃料電池システム100と異なる点は、バッファタンク28、流体タンク30および流体ポンプ31が設けられていない点および挿入物25,26の代わりに容積可変手段25a,26aが設けられている点である。
容積可変手段25a,26aは、制御部40の指示に従って動作を行う。以下、容積可変手段25a,26aの詳細について説明する。図6は、容積可変手段26aの詳細を説明するための図である。図6(a)〜図6(c)は、冷媒出口マニホールド12の模式的断面図である。図6(a)は容積可変手段26aの初期状態を示し、図6(b)は容積可変手段26aが動作途中である場合を示し、図6(c)は容積可変手段26aの動作が終了した場合を示す。
図6(a)〜図6(c)に示すように、容積可変手段26aは、回転駆動部51、支持棒52および簾部53を備える。回転駆動部51は、冷媒出口マニホールド12のいずれかの内壁に固定されている。支持棒52の一端は回転駆動部51に接続され、支持棒52の他端は簾部53の先端部に接続されている。簾部53の末端は、冷媒出口マニホールド12のいずれかの内壁に固定されている。
回転駆動部51は、制御部40の指示に従って、回転駆動部51が中心となってかつ支持棒52の他端が略扇形を描くように、支持棒52を移動させる。この場合、簾部53が簾状に広がって冷媒出口マニホールド12が2つの領域に仕切られる。それにより、簾部53よりも回転駆動部51側の領域においては、冷媒の流動が停止する。簾部53と冷媒出口マニホールド12の壁によって封止されるからである。その結果、冷媒の流動容積が小さくなる。
本実施例においては、制御部40は、低温起動時に回転駆動部51を制御して、冷媒の一部の流動を停止する。この場合、流動する冷媒の量が少なくなることから、流動する冷媒の熱容量が小さくなる。それにより、燃料電池10において発生する熱によって冷媒の加熱が容易になって、燃料電池10の暖機にかかる時間が短縮化される。その結果、低温起動時に冷媒をすばやく0℃以上に昇温させることができる。
このように、冷媒の一部の流動を停止させることによって、冷媒の流動容積を小さくすることができる。したがって、第1実施例のように冷媒以外の流体を容積可変手段25a,26a内に供給しなくても、低温起動時間を短縮化することができる。また、冷媒の一部の流動を停止するだけで冷媒の流動容積を変化させることができることから、バイパス経路等を新たに設ける必要がない。
また、制御部40は、冷媒の温度が0℃を超えた場合には、初期状態になるように回転駆動部51を制御してもよい。この場合、停止していた冷媒の流動が再開される。それにより、冷媒の流動断面積が増大する。その結果、冷媒が流動する際の圧損が低減される。また、冷媒の流動容積が増大することから、冷媒の熱容量が増大する。したがって、本実施例に係る燃料電池システム100aにおいても、低温起動時には冷媒の熱容量が低減化されて燃料電池10の暖機が容易になるとともに、通常発電時には冷媒の流動圧損が低減化されて燃料電池10の温度制御が容易になる。
なお、流動している冷媒から停滞している冷媒への熱移動が抑制されることが好ましい。流動する冷媒の加熱を容易にするためである。したがって、簾部53は、テトラフルオロエチレン等の断熱性の高い材料から構成されることが好ましい。また、容積可変手段25aは、配管101内において容積可変手段26aと同様の構成を有する。また、簾部53は、冷媒を完全に封止する必要はない。一部の冷媒の流動を抑制するだけでも流動する冷媒の熱容量を低下させることができるからである。
本実施例においては、配管101〜105、冷媒入口マニホールド11および冷媒出口マニホールド12が冷媒経路に相当し、簾部53が停止手段に相当する。
本発明の第1実施例に係る燃料電池システムの全体構成を示す模式図である。 挿入物の詳細について説明するための図である。 挿入物の詳細について説明するための図である。 制御部による制御を表すフローチャートの一例を示す図である。 本発明の第2実施例に係る燃料電池システムの全体構成を示す模式図である。 容積可変手段の詳細を説明するための図である。
符号の説明
10 燃料電池
11 冷媒入口マニホールド
12 冷媒出口マニホールド
22 ラジエータ
23,24 三方弁
25,26 挿入物
25a,26a 容積可変手段
28 バッファタンク
31 流体ポンプ
40 制御部
53 簾部
100 燃料電池システム

Claims (9)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池を経由する経路であって、冷媒が流動する冷媒経路と、
    前記冷媒経路内における前記冷媒の流動容積を変化させる容積可変手段とを備え、
    前記容積可変手段は、前記燃料電池の低温起動時に前記燃料電池の通常発電時よりも前記冷媒経路内における前記冷媒の流動容積を小さくすることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記容積可変手段は、前記冷媒経路内に配置された中空状の弾性体と前記弾性体への流体の出し入れを行う流体出入手段とを含み、前記流体出入手段によって前記流体を前記弾性体へ導入することによって前記冷媒の流動容積を小さくすることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記容積可変手段は、前記通常発電時には、前記流体出入手段によって前記弾性体から流体を流出させることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記容積可変手段は、前記冷媒経路内に配置されかつ前記冷媒経路の一部の内壁とともに空間を形成可能な弾性体と前記空間への流体の出し入れを行う流体出入手段とを含み、前記流体出入手段によって前記流体を前記空間へ導入することによって前記冷媒の流動容積を小さくすることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  5. 前記容積可変手段は、前記通常発電時には、前記流体出入手段によって前記空間から流体を流出させることを特徴とする請求項4記載の燃料電池システム。
  6. 前記冷媒経路に接続されたバッファタンクをさらに備え、
    前記バッファタンクは、前記低温起動時に、前記冷媒の一部を貯蔵することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の燃料電池システム。
  7. 前記容積可変手段は、前記冷媒の一部の流動を停止させる停止手段を備え、前記停止手段によって前記冷媒の一部の流動を停止させることによって前記冷媒経路内における前記冷媒の流動容積を小さくすることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  8. 前記停止手段は、前記冷媒の一部を前記冷媒経路内において封止することによって、前記冷媒の一部の流動を停止させることを特徴とする請求項7記載の燃料電池システム。
  9. 前記冷媒経路は、ラジエータと、前記ラジエータをバイパスするバイパス経路とを備え、
    前記容積可変手段は、前記燃料電池の冷媒マニホールドと、前記バイパス経路と、前記冷媒マニホールドと前記バイパス経路との間の経路と、から構成される経路内の前記冷媒の流動容積を変化させることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018084278A (ja) * 2016-11-23 2018-05-31 アイシン精機株式会社 バルブモジュール
CN114361515A (zh) * 2021-12-03 2022-04-15 上海治臻新能源股份有限公司 一种用于调节冷却液流量的腔口阻挡式插件结构

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