JP2008003163A - 描画方法およびそのコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の空間光変調素子によって描画対象物の面上に光を照射することで描画対象物の面上に所望の描画パターンを形成する直接描画装置において、描画対象物の面上に解像不良が生じない描画方法およびコンピュータプログラムを実現する。
【解決手段】描画対象物Pの相対移動方向に沿って規定された照射領域ごとに割り当てられて設置された複数の空間光変調素子D1、D2およびD3によって描画対象物の面上に光を照射することで描画対象物の面上に所望の描画パターンを形成する直接描画装置において、空間光変調素子による各照射領域の境界T1およびT2付近に位置することになる描画対象物Pの面上における所定の領域については、当該所定の領域がこの照射領域の中心R1、R2もしくはR3付近に位置するよう相対移動方向に直交する方向に描画対象物Pをずらした後、当該照射領域に対応する空間光変調素子D1、D2もしくはD3により光を照射する。
【選択図】図3

Description

本発明は、描画対象物の相対移動方向に沿って規定された照射領域ごとに割り当てられて設置された複数の空間光変調素子によって描画対象物の面上に光を照射することで、描画対象物の面上に所望の描画パターンを形成する直接描画装置における描画方法およびそのコンピュータプログラムに関する。
ディジタルマイクロミラーデバイス(DMD)などの空間光変調素子を用いて露光する直接描画装置すなわちマスクレス露光装置においては、描画対象面積が大きい描画対象基板(描画対象物)を連続的に露光するために、描画対象基板を一定の搬送速度で描画装置に対して一方向に相対移動させるとともに、この相対移動に合わせて空間変調素子から出力される描画パターンを変化させることで露光処理を行い、描画対象基板の面上に描画パターンを形成する(例えば、特許文献1参照)。この場合の直接描画装置は、描画対象基板の相対移動方向(搬送方向)と直交する方向については1つの空間光変調素子が一度に描画可能な領域は限られているので、当該方向についても満遍なく描画できるよう、複数の空間光変調素子が描画対象基板の搬送方向と直交する方向に配列される。
ディジタルマイクロミラーデバイスを用いたマスクレス露光装置においては、描画対象基板の面上に形成したレジストを直接露光するにあたり、露光すべきパターンに対応したパターンデータを作成し、このパターンデータをディジタルマイクロミラーデバイスに入力し、ディジタルマイクロミラーデバイス中の複数の各マイクロミラーをパターンデータに応じて傾動させることにより、ディジタルマイクロミラーデバイスに光を投射して得られる各マイクロミラーからの反射光の向きを適宜変えて、描画対象基板上のレジストに照射してパターンデータに対応した露光パターンを形成する(例えば、特許文献2参照)。
ディジタルマイクロミラーデバイス中のマイクロミラーは、各行の並びの方向と各列の並びの方向とが直交するように2次元配列されている(例えば、特許文献3参照)。描画ヘッドに搭載されたディジタルマイクロミラーデバイスのマイクロミラーの列(もしくは行)を、描画対象基板の相対移動方向(すなわち描画対象基板が載るステージの走査方向)に対して所定の角度で傾斜させることにより、ディジタルマイクロミラーデバイス中のマイクロミラー間のピッチより細かい分解能で露光を行うことができる。この場合、ディジタルマイクロミラーデバイスのマイクロミラーの上記傾斜の角を適切に選択し、描画対象基板の面上におけるある1点を、同一走査線上において略一定間隔離れて位置する複数のマイクロミラーによって多重露光するようにする。このような複数のマイクロミラーによる多重露光により、ディジタルマイクロミラーデバイス中の照度のバラツキ、および、異なるディジタルマイクロミラーデバイス間の照度のバラツキが抑制される。
特開2005−300805号公報 特開平10−112579号公報 特開2004−9595号公報
直接描画装置においては、ディジタルマイクロミラーデバイスと共に描画ヘッドに装着される光学系のレンズ収差やレンズ組付け誤差などの影響から、ディジタルマイクロミラーデバイスによって形成される像に歪が発生し、多重露光の際にスポットの位置ずれが生じる。
図18は、ディジタルマイクロミラーデバイスを用いた直接描画装置において生じ得る、マイクロミラーによる多重露光の際のスポットの位置ずれを例示する模式図である。図中、白丸印は、各マイクロミラーによる描画対象基板上における照射スポットをそれぞれ表す。直接描画装置中の描画ヘッドに装着された光学系のレンズ収差やレンズ組付け誤差などがない理想的な場合では、図18(a)に例示するように、描画対象基板面上に結像する像に歪みは生じず、同一の走査線L上には、マイクロミラーによる照射スポットが一定間隔で現れる。しかしながら実際には、上述のように光学系にはレンズ収差やレンズ組付け誤差などがあるので、図18(b)〜(d)に例示するように、描画対象基板面上に結像する像に歪みが生じ、マイクロミラーによる照射スポットに位置ずれが生じる。このようなマイクロミラーによる照射スポットの位置ずれにより、同一の走査線L上に現れるマイクロミラーによる照射スポットの間隔は、不均一になる。光学系は描画ヘッドごとに個別に装着されるので、マイクロミラーによる照射スポットの位置ずれ具合は、描画ヘッドごとすなわちディジタルマイクロミラーデバイスごとに異なったものとなる。したがって、複数のマイクロミラーによる多重露光で得られるある照射スポットにおける露光量(すなわち光の照射積算量)は、図18(b)〜(d)に例示するように、ディジタルマイクロミラーデバイスごとに異なったものになる。
図19は、直接描画装置中のディジタルマイクロミラーデバイスによる光の照度分布を例示する図である。図示の例では、3個のディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3が、描画対象基板の相対移動方向(図中、太い矢印で示す。)とほぼ直交する方向に配列される。図中、白丸印および黒丸印は、ディジタルマイクロミラーデバイス中に2次元配列されたマイクロミラーをそれぞれ表す。各ディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3は、2次元配列されているマイクロミラーの列(もしくは行)が、描画対象基板の相対移動方向に対して所定の角度で傾斜するように、直接描画装置中の各描画ヘッドにそれぞれ装着されている。
図19の黒丸印は、各ディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3のマイクロミラーの配列面のつなぎ目部分(以下、「スティッチ部」と称する。)付近に位置するマイクロミラーを表す。図18を参照して説明した光学系のレンズ収差やレンズ組付け誤差などの影響により、ディジタルマイクロミラーデバイスのスティッチ部における光の照度は、ディジタルマイクロミラーデバイスの中央付近に比べて減少する。このような光の照度分布の不均一性により、描画対象基板上に露光ムラが生じてしまう。
図20は、ディジタルマイクロミラーデバイスを用いた直接描画装置の露光ムラと解像不良との関係を説明する図である。図示の例では、3個のディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3が、描画対象基板Pの相対移動方向(図中、太い矢印で示す。)とほぼ直交する方向に配列される。図中、白丸印および黒丸印は、ディジタルマイクロミラーデバイス中に2次元配列されたマイクロミラーをそれぞれ表し、特に黒丸印は、各ディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3のスティッチ部付近に存在するマイクロミラーを表す。
ここでは一例として、描画対象基板Pには半導体パッケージとなる個片Q1〜Q8が面付けされ、各個片ごとに配線パターンが形成される場合を考える。また、各個片Q1〜Q8には、特に高密度な配線パターンが形成される領域(図中、一点鎖線で表す。)が存在するものとする。以下、特に高密度な配線パターンが形成される領域を、「微細パターン領域」と称する。
図示の位置関係でディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3が、これらディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3に対して相対移動する描画対象基板Pを露光していくと、ディジタルマイクロミラーデバイスの中央付近に位置する各マイクロミラーは、描画対象基板P上の領域R1、R2およびR3を露光し、一方、ディジタルマイクロミラーデバイスのスティッチ部付近に位置する各マイクロミラーは、領域T1およびT2を露光する。露光ムラが生じるディジタルマイクロミラーデバイスのスティッチ部付近に位置する各マイクロミラーにより、微細パターン領域(図中、網掛けで囲まれた領域で表す。)(領域T1およびT2)を露光すると、当該領域に解像不良が発生してしまう。
このような解像不良の原因となる露光ムラを解消するには、高精度の光学系を用いたり、描画ヘッド間の取り付け位置を高精度に微調整することが考えられるが、直接描画装置の組立て作業や調整作業に時間と手間がかかり、またコストもかかる。
従って本発明の目的は、上記問題に鑑み、描画対象物の相対移動方向に直交する方向に設置された複数の空間光変調素子によって描画対象物の面上に光を照射することで、描画対象物の面上に所望の描画パターンを形成する直接描画装置において、描画対象物の面上に解像不良が生じない描画方法およびそのコンピュータプログラムを提供することにある。
上記目的を実現するために、本発明によれば、描画対象物の相対移動方向に沿って規定された照射領域ごとに割り当てられて設置された複数の空間光変調素子によって描画対象物の面上に光を照射することで、描画対象物の面上に所望の描画パターンを形成する直接描画装置において、描画対象物の面上において相対移動方向に直交する方向に並んで存在する複数の所定の領域が、空間光変調素子による照射領域の中心付近にある安定照射領域内に最も多く位置することになるときの、相対移動方向に直交する方向についての描画対象物の位置を、安定照射領域内に位置する上記所定の領域に光を照射する際における相対移動方向に直交する方向についての描画対象物の設置位置として画定する。すなわち、本発明によれば、空間光変調素子による各照射領域の境界付近に位置することになる描画対象物の面上における所定の領域については、当該所定の領域がこの照射領域の中心付近に位置するよう相対移動方向に直交する方向に描画対象物をずらした後、当該照射領域に対応する空間光変調素子により光を照射する。
上記描画対象物の設置位置を画定する処理は、例えばコンピュータ等の演算処理装置が実行することができるコンピュータプログラムとして実現できる。以上の処理を実施する装置や、以上の処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを作成することは、以下の説明を理解した当業者には容易に実施できる事項である。また、以上の処理をコンピュータにより実行させるコンピュータプログラムを記録媒体に格納するという事項も当業者には自明である。
本発明によれば、描画対象物の相対移動方向に直交する方向に設置された複数の空間光変調素子によって描画対象物の面上に光を照射することで、描画対象物の面上に所望の描画パターンを形成する直接描画装置において、描画対象物の面上に解像不良が生じることのない描画処理を低コストで実現することができる。
本発明によれば、描画ヘッドに装着される光学系を高精度に設計する必要はなく、直接露光装置の組立作業や調整作業の手間、時間およびコストを低減することができる。また、既存の直接描画装置においても本発明を適用することができ、例えば、直接描画装置を制御するコンピュータプログラムに本発明による描画方法を実現するコンピュータプログラムを組み込むだけで、描画対象物の面上における解像不良の発生を容易に防ぐことができる。
図1および2は、本発明の実施例による直接描画装置における描画方法の動作原理を説明する図である。本実施例では、3個のディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3が、描画対象基板Pの相対移動方向(図中、太い矢印で示す。)とほぼ直交する方向に配列される。図中、白丸印および黒丸印は、ディジタルマイクロミラーデバイス中に2次元配列されたマイクロミラーをそれぞれ表し、特に黒丸印は、各ディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3のスティッチ部付近に存在するマイクロミラーを表す。ここでは、一例として描画対象基板Pには半導体パッケージとなる個片Q1〜Q8が面付けされ、各個片ごとに配線パターンが形成される場合を考える。また、各個片Q1〜Q8には、特に高密度な配線パターンであって露光ムラが解像に影響するほどの配線パターンが形成される微細パターン領域(図中、一点鎖線で表す。)が存在するものとする。なお、ディジタルマイクロミラーデバイスの個数、および描画対象基板に面付けされる個片の個数は本発明を限定するものではなく、図示された個数以外のその他の個数であってもよい。
ディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3による照射領域は、ディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3の中心付近にある安定照射領域R1、R2およびR3と、ディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3のスティッチ部に存在するマイクロミラーによる露光ムラが生じ得る領域T1およびT2とに分けられる。
描画対象基板Pの面上において相対移動方向に直交する方向に並んで存在する各個片Q1、Q3、Q5およびQ7について、各Q1、Q3、Q5およびQ7内にそれぞれ存在する微細パターン領域が、ディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3による安定照射領域R1、R2およびR3内に最も多く位置する状態が、図1に例示されている。図示のように、個片Q1内の微細パターン領域は、ディジタルマイクロミラーデバイスD1による安定照射領域R1内に位置し、個片Q7内の微細パターン領域は、ディジタルマイクロミラーデバイスD3による安定照射領域R3内に位置する。このときの相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの位置を、安定照射領域R1およびR3内に位置する個片Q1およびQ7内の微細パターン領域に光を照射する際における、相対移動方向に直交する方向についての描画対象物の設置位置として画定する。本実施例では、個片Q1およびQ7については、図1に示されるような位置関係の下でディジタルマイクロミラーデバイスD1およびD3を用いて光を照射し、露光する。同様に、個片Q1およびQ7に対して描画対象基板の相対移動方向に位置する個片Q2およびQ8についても、図1に示される位置関係の下で、ディジタルマイクロミラーデバイスD1およびD3を用いて光を照射し、露光する。
一方、個片Q3内の微細パターン領域は、図1に示される位置関係の下では、いずれの安定照射領域内にも位置しておらず、ディジタルマイクロミラーデバイスD1およびD2間のスティッチ部にあるマイクロミラーにより照射される領域T1に位置している。また、個片Q5内の微細パターン領域は、図1に示される位置関係の下では、いずれの安定照射領域内にも位置しておらず、ディジタルマイクロミラーデバイスD2およびD3間のスティッチ部の領域T2に位置している。微細パターン領域を露光ムラが発生するスティッチ部に存在するマイクロミラーで露光すると解像不良が生じ得ることから、本実施例では、個片Q3およびQ5内の微細パターン領域については、図1に示されるような位置関係の下では光を照射せず、露光は行わない。
図1に示される位置関係の下ではディジタルマイクロミラーデバイス間のスティッチ部付近に位置することになる個片Q3およびQ5内の微細パターン領域については、図2に示すように、これら微細パターン領域がディジタルマイクロミラーデバイスの安定照射領域に位置するよう、描画対象基板Pを相対移動方向に直交する方向にずらす。すなわち、個片Q3内の微細パターン領域は、ディジタルマイクロミラーデバイスD2による安定照射領域R2内に位置し、個片Q5内の微細パターン領域は、ディジタルマイクロミラーデバイスD3による安定照射領域R3内に位置するようにずらす。このときの相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの位置を、安定照射領域R2およびR3内に位置する個片Q3およびQ5内の微細パターン領域に光を照射する際における、相対移動方向に直交する方向についての描画対象物の設置位置として画定する。すなわち、個片Q31およびQ5内の微細パターン領域については、図2に示されるような位置関係の下でディジタルマイクロミラーデバイスD2およびD3を用いて光を照射し、露光する。同様に、個片Q3およびQ7に対して描画対象基板の相対移動方向に位置する個片Q4およびQ6についても、図2に示されるような位置関係の下でディジタルマイクロミラーデバイスD2およびD3を用いて光を照射し、露光する。
図3は、本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置についての画定処理の動作フローを示す図である。また、図4〜16は、本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図である。
この具体例では、図4に示す3個のディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3を用いて、図5に示す描画対象基板Pを露光する場合を考える。
図4において、太い矢印はディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3の相対移動方向を表し、白丸印はディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3中に2次元配列されたマイクロミラーをそれぞれ表す。さらに、本明細書では、本具体例の説明を簡明にするために、相対移動方向に直交する方向に、図示するような座標軸を設定する。本具体例では、ディジタルマイクロミラーデバイスD1、D2およびD3の中心付近にある安定照射領域R1、R2およびR3の、相対移動方向に直交する方向の幅を「60」とし、各安定照射領域R1、R2およびR3の間には「30」の間隔が空いているものとする。すなわち、相対移動方向に直交する方向に沿って、ディジタルマイクロミラーデバイスD1の中心付近にある安定照射領域R1は「0〜60」の範囲に、ディジタルマイクロミラーデバイスD2の中心付近にある安定照射領域R2は「90〜150」の範囲に、ディジタルマイクロミラーデバイスD3の中心付近にある安定照射領域R3は「180〜240」の範囲に、それぞれ位置する。
また、図5に示すように、本具体例では、描画対象基板P上には、ディジタルマイクロミラーデバイス間のスティッチ部に位置するマイクロミラーによっては光が照射されるべきでない領域F1〜F8(以下、「割付対象領域」と称する。)が、相対移動方向に直交する方向に沿って、一定の間隔で並んでいるものとする。本具体例における割付対象領域F1〜F8は、上述の微細パターン領域である。また、本具体例では割付対象領域F1〜F8以外の描画対象基板Pの面上にも配線パターンが形成されるが、当該配線パターンは、ディジタルマイクロミラーデバイス間のスティッチ部に位置するマイクロミラーによる光の照射でも、解像不良を発生することがなく、露光され得るものであると仮定する。
本具体例では、描画対象基板Pの相対移動方向に直交する方向の幅を「210」とする。便宜上、描画対象基板Pの最左端をPL、最右端をPRで表すものとし、特に限定がない限り、描画対象基板Pの位置は、「描画対象基板Pの最左端PLの座標」でもって表すものとする。また、割付対象領域F1〜F8の、相対移動方向に直交する方向の幅をそれぞれ「15」とし、各割付対象領域F1〜F8の間には長さ「10」の一定の間隔が空いているものとする。また、描画対象基板Pの最左端PLと割付対象領域F1の最左辺との間にも「10」の間隔が存在し、描画対象基板Pの最左端PRと割付対象領域F8の最右辺との間にも「10」の間隔が存在するものとする。
まず、図3のステップS100において、未割付けの割付対象領域があるか否かを判定する。このステップについては後述する。
図3のステップS101において、描画対象基板Pの面上において相対移動方向に直交する方向に並んで存在する各割付対象領域のうち、最左端に位置する割付対象領域を、最左端の安定照射領域に割り付ける。すなわち、図6に示すように、描画対象基板Pの面上において相対移動方向に直交する方向に並んで存在する各割付対象領域F1〜F8のうち描画対象基板Pの最左端にある割付対象領域F1を、最左端にある安定照射領域R1に割り付ける。その後、割付対象領域F1〜F8が安定照射領域内に位置することができる描画対象領域Pの暫定設置範囲の算出処理(すなわち図3のステップS102における処理)を、描画対象基板Pの相対移動方向に直交する方向の一方から順に、すなわち本実施例では割付対象領域F1、F2、F3、F4、F5、F6、F7、およびF8の順に、以下に説明するように実行していく。なお、当該算出処理の実行の順は本発明を限定するものではなく、本実施例とは逆の順、すなわち割付対象領域F8、F7、F6、F5、F4、F3、F2、およびF1の順に実行してもよく、この場合は、図3のステップS101において、描画対象基板Pの面上において相対移動方向に直交する方向に並んで存在する各割付対象領域F1〜F8のうち描画対象基板Pの最右端にある割付対象領域F8を、最右端にある安定照射領域R3に割り付けた上で、実行すればよい。
すなわち、まず、図6を参照して説明するように、割付対象領域F1が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの暫定設置範囲を算出する。描画対象基板Pが、図6(a)に示すようにその最左端PLが安定照射領域R1の最左端に位置する場合(換言すれば描画対象基板Pの最左端PLの座標が「0」)から、図6(b)に示すようにその最右端PRが安定照射領域R3の最右端に位置する場合(換言すれば描画対象基板Pの最左端PLの座標が「30」)までの間に存在すれば、割付対象領域F1は安定照射領域R1内に位置することができ、なおかつ、描画対象基板Pの最左端PL付近および最右端PR付近の領域についても安定照射領域R1もしくはR3内に位置することができる。以上より、割付対象領域F1が安定照射領域R1内に位置することができるという要件を満たす描画対象基板Pの暫定設置範囲は、「0〜30」となる。
続いて、図7を参照して説明するように、割付対象領域F1の相対移動方向に直交する方向に隣接する割付対象領域F2が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの暫定設置範囲を算出する。この割付対象領域F2が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲は、図6を参照して説明した割付対象領域F1が安定照射領域R1内に位置することができるという要件も満たす必要があるので、先に算出した描画対象基板Pの暫定設置範囲「0〜30」の範囲内で、算出するべきである。すなわち、描画対象基板Pが、図7(a)に示すように描画対象基板Pの最左端PLが安定照射領域R1の最左端に位置する場合(換言すれば描画対象基板Pの最左端PLの座標が「0」)から、図7(b)に示すように割付対象領域F2の最右端が安定照射領域R1の最右端に位置する場合(換言すれば描画対象基板Pの最左端PLの座標が「10」)までの間に存在すれば、割付対象領域F2は安定照射領域R1内に位置することができ、なおかつ、割付対象領域F1は安定照射領域R1内に位置することができる。なお、図6を参照して既に説明したように、描画対象基板Pの最左端PL付近および最右端PR付近の領域については、描画対象基板Pの暫定設置範囲が「0〜30」であれば安定照射領域R1もしくはR3内に位置することができるので、描画対象基板Pの暫定設置範囲が「0〜10」である場合も、当然に安定照射領域R1もしくはR3内に位置することができる。以上より、割付対象領域F2が安定照射領域R1内に位置することができるという要件を満たす描画対象基板Pの暫定設置範囲は、「0〜10」となる。
次いで、図8を参照して説明するように、割付対象領域F2の相対移動方向に直交する方向に隣接する割付対象領域F3が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの暫定設置範囲を算出する。この割付対象領域F3が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲は、図6および7を参照して説明した割付対象領域F1および2が安定照射領域R1内に位置することができるという要件も満たす必要があるので、先に算出した描画対象基板Pの暫定設置範囲「0〜10」の範囲内で、算出するべきである。この場合、描画対象基板Pを暫定設置範囲「0〜10」の範囲内に仮に設置したとしても、割付対象領域F3は、図8(a)および(b)に示すように、その最左端の座標が「60〜70」の範囲内にとどまるのみで、いずれの安定照射領域内にも位置することができない。したがって、割付対象領域F3が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲はこの段階では算出せず、割付対象領域F3はいずれの安定照射領域内にも割り付けない。
次いで、図9を参照して説明するように、割付対象領域F3の相対移動方向に直交する方向に隣接する割付対象領域F4が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの暫定設置範囲を算出する。この割付対象領域F4が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲は、図6および7を参照して既に説明した割付対象領域F1および2が安定照射領域R1内に位置することができるという要件も満たす必要があるので、先に算出した描画対象基板Pの暫定設置範囲「0〜10」の範囲内で、算出するべきである。なお、図8を参照して既に説明したように割付対象領域F3はいずれの安定照射領域内にも位置することができないので、割付対象領域F4が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲の算出処理においては割付対象領域F3を考慮せず、除外する。すなわち、描画対象基板Pが、図9(a)に示すように割付対象領域F4の最左端が安定照射領域R2の最左端に位置する場合(換言すれば描画対象基板Pの最左端PLの座標が「5」)から、図9(b)に示すように割付対象領域F2が安定照射領域R1の最右端に位置する場合(換言すれば描画対象基板Pの最左端PLの座標が「10」)までの間に存在すれば、割付対象領域F4は安定照射領域R2内に位置することができ、なおかつ、割付対象領域F1およびF2は安定照射領域R1内に位置することができる。なお、図6を参照して既に説明したように、描画対象基板Pの最左端PL付近および最右端PR付近の領域については、描画対象基板Pの暫定設置範囲が「0〜30」であれば安定照射領域R1もしくはR3内に位置することができるので、描画対象基板Pの暫定設置範囲が「5〜10」である場合も、当然に安定照射領域R1もしくはR3内に位置することができる。以上より、割付対象領域F4が安定照射領域R2内に位置することができるという要件を満たす描画対象基板Pの暫定設置範囲は、「5〜10」となる。
次いで、図10を参照して説明するように、割付対象領域F4の相対移動方向に直交する方向に隣接する割付対象領域F5が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの暫定設置範囲を算出する。この割付対象領域F5が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲は、図6、7および9を参照して既に説明した割付対象領域F1および2が安定照射領域R1内に位置することができ、なおかつ割付対象領域F4が安定照射領域R1内に位置することができるという要件も満たす必要があるので、先に算出した描画対象基板Pの暫定設置範囲「5〜10」の範囲内で、算出するべきである。なお、図8を参照して既に説明したように割付対象領域F3はいずれの安定照射領域内にも位置することができないので、割付対象領域F5が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲の算出処理においては割付対象領域F3を考慮せず、除外する。すなわち、描画対象基板Pが、図10(a)に示すように割付対象領域F4の最左端が安定照射領域R2の最左端に位置する場合(換言すれば描画対象基板Pの最左端PLの座標が「5」)から、図10(b)に示すように割付対象領域F2が安定照射領域R1の最右端に位置する場合(換言すれば描画対象基板Pの最左端PLの座標が「10」)までの間に存在すれば、割付対象領域F5は安定照射領域R2内に位置することができ、なおかつ、割付対象領域F4は安定照射領域R2内に、割付対象領域F1およびF2は安定照射領域R1内に、それぞれ位置することができる。なお、図6を参照して既に説明したように、描画対象基板Pの最左端PL付近および最右端PR付近の領域については、描画対象基板Pの暫定設置範囲が「0〜30」であれば安定照射領域R1もしくはR3内に位置することができるので、描画対象基板Pの暫定設置範囲が「5〜10」である場合も、当然に安定照射領域R1もしくはR3内に位置することができる。以上より、割付対象領域F5が安定照射領域R2内に位置することができるという要件を満たす描画対象基板Pの暫定設置範囲は、「5〜10」となる。
次いで、図11を参照して説明するように、割付対象領域F5の相対移動方向に直交する方向に隣接する割付対象領域F6が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの暫定設置範囲を算出する。この割付対象領域F6が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲は、図6、7および9を参照して既に説明した割付対象領域F1および2が安定照射領域R2内に位置することができ、なおかつ割付対象領域F4およびF5が安定照射領域R1内に位置することができるという要件も満たす必要があるので、先に算出した描画対象基板Pの暫定設置範囲「5〜10」の範囲内で、算出するべきである。なお、図8を参照して既に説明したように割付対象領域F3はいずれの安定照射領域内にも位置することができないので、割付対象領域F6が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲の算出処理においては割付対象領域F3を考慮せず、除外する。この場合、描画対象基板Pを暫定設置範囲「5〜10」の範囲内に仮に設置したとしても、割付対象領域F6は、図11(a)および(b)に示すように、その最左端の座標が「140〜145」の範囲内にとどまるのみで、いずれの安定照射領域内にも位置することができない。したがって、割付対象領域F6が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲はこの段階では算出せず、割付対象領域F6はいずれの安定照射領域内にも割り付けない。
次いで、図12を参照して説明するように、割付対象領域F6の相対移動方向に直交する方向に隣接する割付対象領域F7が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの暫定設置範囲を算出する。この割付対象領域F7が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲は、図6、7、9および10を参照して既に説明した割付対象領域F1および2が安定照射領域R1内に位置することができ、なおかつ割付対象領域F4およびF5が安定照射領域R2内に位置することができるという要件も満たす必要があるので、先に算出した描画対象基板Pの暫定設置範囲「5〜10」の範囲内で、算出するべきである。なお、図8および11を参照して既に説明したように割付対象領域F3およびF6はいずれの安定照射領域内にも位置することができないので、割付対象領域F7が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲の算出処理においては割付対象領域F3およびF6を考慮せず、除外する。この場合、描画対象基板Pを暫定設置範囲「5〜10」の範囲内に仮に設置したとしても、割付対象領域F7は、図12(a)および(b)に示すように、その最左端の座標が「165〜170」の範囲内にとどまるのみで、いずれの安定照射領域内にも位置することができない。したがって、割付対象領域F7が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲はこの段階では算出せず、割付対象領域F7はいずれの安定照射領域内にも割り付けない。
次いで、図13を参照して説明するように、割付対象領域F7の相対移動方向に直交する方向に隣接する割付対象領域F8が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板Pの暫定設置範囲を算出する。この割付対象領域F8が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲は、図6、7、9および10を参照して既に説明した割付対象領域F1および2が安定照射領域R1内に位置することができ、なおかつ割付対象領域F4およびF5が安定照射領域R2内に位置することができるという要件も満たす必要があるので、先に算出した描画対象基板Pの暫定設置範囲「5〜10」の範囲内で、算出するべきである。なお、図8、11および12を参照して既に説明したように割付対象領域F3、F6およびF7はいずれの安定照射領域内にも位置することができないので、割付対象領域F8が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲の算出処理においては割付対象領域F3、F6およびF7を考慮せず、除外する。この場合、図13(a)および(b)に示すように、描画対象基板Pが、先に算出した描画対象基板Pの暫定設置範囲「5〜10」の範囲内に存在すれば、割付対象領域F8は安定照射領域R3内に位置することができ、なおかつ、割付対象領域F4およびF5は安定照射領域R2内に、割付対象領域F1およびF2は安定照射領域R1内に、それぞれ位置することができる。以上より、割付対象領域F8が安定照射領域R3内に位置することができるという要件を満たす描画対象基板Pの暫定設置範囲は、「5〜10」となる。
以上より、割付対象領域F1、F2、F3、F4、F5、F6、F7、およびF8の全てについて、図3のステップS102における算出処理が完了し、この結果、描画対象基板Pの最終的な暫定設定範囲として「5〜10」という範囲が求まるので、図3のステップS103において、この「5〜10」という範囲を、描画対象基板Pの相対移動方向に直交する方向についての設置可能範囲として決定する。描画対象基板Pを設置可能範囲「5〜10」の範囲内に設置すれば、割付対象領域F1およびF2は安定照射領域R1内に位置し、割付対象領域F4およびF5は安定照射領域R2内に位置し、割付対象領域F8は安定照射領域R3内に位置する。そこで、描画対象基板Pを設置可能範囲「5〜10」の範囲内に設置したときに、いずれかの安定照射領域内に位置する割付対象領域F1、F2、F4、F5およびF8について露光を行う。このとき、未割付けの割付対象領域F3、F6およびF7は、いずれの安定照射領域内にも位置していないのでこの段階では露光を行わない。
未割付けの割付対象領域F3、F6およびF7については、相対移動方向に直交する方向に露光対象基板Pをずらした上で、図3のステップS102における算出処理を再度実行する。すなわち、図3のS100において、未割付けの割付対象領域があると判定された上で、ステップS101〜S103の各処理が再度実行される。なお、この演算処理では、図6〜13における描画対象基板Pを、図14に示すように割付対象基板F3の最左端が描画対象基板の最左端PL’かつ割付対象基板F3の最右端が描画対象基板の最右端PR’であるような描画対象基板P’に定義し直した上で実行する。
図3のステップS101において、描画対象基板P’の面上において相対移動方向に直交する方向に並んで存在する未割付の割付対象領域F3、F6およびF7のうち、最左端に位置する割付対象領域F3を、最左端の安定照射領域R1に割り付ける。以下、割付対象領域F3、F6およびF7が安定照射領域内に位置することができる描画対象領域P’の暫定設置範囲の算出処理(すなわち図3のステップS102における処理)を、描画対象基板P’の相対移動方向に直交する方向の一方から順に、すなわち割付対象領域F3、F6およびF7の順に、実行していく。
まず、図14を参照して説明するように、割付対象領域F3が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板P’の暫定設置範囲を算出する。描画対象基板P’が、図14(a)に示すように割付対象領域F3の最左端が安定照射領域R1の最左端に位置する場合(換言すれば描画対象基板P’の最左端PL’の座標が「0」)から、図14(b)に示すように割付対象領域F3の最右端が安定照射領域R3の最右端に位置する場合(換言すれば描画対象基板Pの最左端PL’の座標が「45」)までの間に存在すれば、割付対象領域F3は安定照射領域R1内に位置することができる。以上より、割付対象領域F3が安定照射領域R1内に位置することができるという要件を満たす描画対象基板P’の暫定設置範囲は、「0〜45」となる。
続いて、図15を参照して説明するように、割付対象領域F3の相対移動方向に直交する方向に隣接する割付対象領域F6が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板P’の暫定設置範囲を算出する。この割付対象領域F6が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板P’の暫定設置範囲は、図14を参照して既に説明した割付対象領域F3が安定照射領域R1内に位置することができるという要件も満たす必要があるので、先に算出した描画対象基板P’の暫定設置範囲「0〜45」の範囲内で、算出するべきである。すなわち、描画対象基板P’が、図15(a)に示すように割付対象領域F6の最左端が安定照射領域R2の最左端に位置する場合(換言すれば描画対象基板P’の最左端PL’の座標が「15」)から、図15(b)に示すように割付対象領域F3の最右端が安定照射領域R1の最右端に位置する場合(換言すれば描画対象基板P’の最左端PL’の座標が「45」)までの間に存在すれば、割付対象領域F6は安定照射領域R2内に位置することができ、なおかつ、割付対象領域F3は安定照射領域R1内に位置することができる。以上より、割付対象領域F6が安定照射領域R2内に位置することができるという要件を満たす描画対象基板P’の暫定設置範囲は、「15〜45」となる。
次いで、図16を参照して説明するように、割付対象領域F6の相対移動方向に直交する方向に隣接する割付対象領域F7が安定照射領域内に位置することができる、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板P’の暫定設置範囲を算出する。この割付対象領域F7が安定照射領域内に位置することができる描画対象基板Pの暫定設置範囲は、図14および15を参照して既に説明した割付対象領域F3が安定照射領域R1内に、割付対象領域F6が安定照射領域R2内に、それぞれ位置することができるという要件も満たす必要があるので、先に算出した描画対象基板P’の暫定設置範囲「15〜45」の範囲内で、算出するべきである。すなわち、描画対象基板P’が、図16(a)に示すように割付対象領域F6の最左端が安定照射領域R2の最左端に位置する場合(換言すれば描画対象基板P’の最左端PL’の座標が「15」)から、図16(b)に示すように割付対象領域F7の最右端が安定照射領域R2の最右端に位置する場合(換言すれば描画対象基板P’の最左端PL’の座標が「35」)までの間に存在すれば、割付対象領域F7は安定照射領域R2内に位置することができ、なおかつ、割付対象領域F3は安定照射領域R1内に、割付対象領域F6は安定照射領域R2内に、それぞれ位置することができる。以上より、割付対象領域F7が安定照射領域R2内に位置することができるという要件を満たす描画対象基板P’の暫定設置範囲は、「15〜35」の範囲内に位置するものとなる。
以上より、割付対象領域F3、F6、およびF7の全てについて、図3のステップS102における算出処理が完了して描画対象基板P’の最終的な暫定設定範囲として「15〜35」という範囲が求まるので、図3のステップS103において、この「15〜35」という範囲を、描画対象基板P’の相対移動方向に直交する方向についての設置可能範囲として決定する。描画対象基板P’を設置可能範囲「15〜35」の範囲内に設置すれば、割付対象領域F3は安定照射領域R1内に位置し、割付対象領域F6およびF7は安定照射領域R2内に位置する。そこで、描画対象基板P’を設置可能範囲「15〜35」の範囲内に設置したときに、いずれかの安定照射領域内に位置する割付対象領域F3、F6およびF7について露光を行う。
なお、本具体例には当てはまらないが、この段階においても、未割付けの割付対象領域が未だ存在しているのであれば、当該未割付けの割付対象領域については、いずれの安定照射領域内にも位置していないのでこの段階では露光を行なわず、相対移動方向に直交する方向に露光対象基板P’を再度ずらした上で、図3のステップS102における算出処理を再度実行することになる。すなわち、図3のS100において、未割付けの割付対象領域があると判定された上で、ステップS101〜S103の各処理が再度実行されることになる。
以上説明した、ステップS100〜S103を未割付の割付対象領域が存在しなくなるまで実行することにより、割付対象領域全てについて安定照射領域内に位置させることができる描画対象基板の設置位置が画定する。そして、このように画定した設置位置で描画対象基板上の当該設置位置に対応する割付対象領域について露光すれば、描画対象基板の面上に解像不良が生じることはない。なお、描画処理に必要なパターンデータは描画対象基板の設置位置に応じて予め補正しておく必要があり、この補正後のパターンデータを、直接描画装置の制御部を介して各ディジタルマイクロミラーデバイスに供給し、描画処理を行うべきである。また、この描画処理は、上記算出処理により描画対象基板の設置位置が全ての割付対象領域について算出された後に一括して実行してもよく、あるいは、上記算出処理により描画対象基板の設置位置が割付対象領域ごとに算出される度に分割して実行してもよい。
なお、上述の実施例および具体例では、半導体パッケージのような、複数の個片が描画対象基板に面付けされ、かつ個片の一部に露光ムラが解像に影響するほどの微細パターンを含む場合について説明したが、本発明は、特に微細パターンではない特定の領域を含む個片に対しても適用することもできる。また、ディジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた直接描画装置以外、例えばLCDアレイなどの空間光変調素子を用いて露光する描画装置に適用することもできる。
上述した本発明の実施例による描画処理は、直接描画装置本体とこれを制御するためのコンピュータなどの演算処理装置とを用いて実現される。図17は、記録媒体に格納されたコンピュータプログラムに基づいて動作する本発明の実施例による描画処理を説明する原理ブロック図である。
本発明の実施例による描画処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムは、図17に示すように、記憶媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM等の外部記憶媒体)110に格納されており、例えば、次に説明するような構成によるコンピュータにインストールされて直接描画装置の制御部として動作する。
CPU111は、直接描画装置の制御部全体を制御する。このCPU111に、バス112を介してROM113、RAM114、HD(ハードディスク装置)115、マウスやキーボード等の入力装置116、外部記憶媒体ドライブ装置117およびLCD、CRT、プラズマディスプレイ、有機EL等の表示装置118が接続されている。CPU111の制御プログラムはROM113に格納されている。
本発明による描画処理を実行するプログラム(描画処理プログラム)は、記憶媒体110からHD115にインストール(記憶)される。また、RAM114には、描画処理をCPU111が実行する際の作業領域や、描画処理処理を実行するプログラムの一部が記憶される領域が確保されている。また、HD115には、入力データ、最終データ、さらにOS(オペレーティングシステム)等が予め記憶される。
まず、コンピュータの電源を投入すると、CPU111がROM110から制御プログラムを読み出し、さらにHD115からOSを読み込み、OSを起動させる。これによりコンピュータは描画処理プログラムを記憶媒体110からインストール可能な状態となる。
次に、記憶媒体110を外部記憶媒体ドライブ装置117に装着し、入力装置116から制御コマンドをCPU111に入力し、記憶媒体110に格納された描画処理プログラムを読み取ってHD115等に記憶する。つまり描画処理プログラムがコンピュータにインストールされる。
その後は、描画処理プログラムを起動させると、コンピュータは直接描画装置の制御部として動作する。オペレータは、表示装置118に表示される例えば対話形式による作業内容と手順に従って、入力装置116を操作することで、上述した描画処理を実行することができる。処理の結果得られた「割付対象領域ごとの、相対移動方向に直交する方向についての描画対象基板の設置位置に関するデータ」は、例えば、HD115に記憶しておいて後日利用できるようにしたり、あるいは、処理結果を表示装置118に視覚的に表示するのに用いてもよい。
なお、図17のコンピュータでは、記憶媒体110に記憶されたプログラムをHD115にインストールするようにしたが、これに限らず、LAN等の情報伝送媒体を介して、コンピュータにインストールされてもよいし、コンピュータに内蔵のHD115に予めインストールされておいてもよい。
本発明は、ディジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、LCDアレイなどの空間光変調素子を用いて露光する描画装置すなわち露光装置において、描画対象面積が大きい描画対象基板(描画対象物)上に描画パターンを直接描画する場合に適用することができる。例えば、本発明は、金属板、金属フープ材、配線基板、フレキシブル基板などのシート状の描画対象基板が順次搬送されていく間に描画処理を実行する直接描画装置に適用することができる。
本発明によれば、描画対象物が連続的に相対移動する間に該描画対象物を全面に亘って直接描画できるように並んだ複数の空間光変調素子を用いて、描画対象基板上に解像不良が生じることのない高い描画精度を有する直接描画処理を低コストで実行することができ、描画完成品において、回路パターンのショートや接触不良などの重大な欠陥は生じない。
特に、本発明によれば、描画ヘッドに装着される光学系を高精度に設計する必要はなく、直接露光装置の組立作業や調整作業の手間、時間およびコストを低減することができる。また、既存の直接描画装置においても本発明を適用することができ、例えば、直接描画装置を制御するコンピュータプログラムに本発明による描画方法を実現するコンピュータプログラムを組み込むだけで、描画対象物の面上における解像不良の発生を容易に防ぐことができる。
本発明の実施例による直接描画装置における描画方法の動作原理を説明する図(その1)である。 本発明の実施例による直接描画装置における描画方法の動作原理を説明する図(その2)である。 本発明の実施例による直接描画装置における描画方法の動作フローを示す図である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その1)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その2)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その3)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その4)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その5)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その6)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その7)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その8)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その9)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その10)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その11)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その12)である。 本発明の実施例における、描画対象基板の設置位置の画定の一具体例を説明する図(その13)である。 記録媒体に格納されたコンピュータプログラムにより動作する本発明の実施例の描画処理を説明する原理ブロック図である。 ディジタルマイクロミラーデバイスを用いた直接描画装置において生じ得る、マイクロミラーによる多重露光の際のスポットの位置ずれを例示する模式図である。 直接描画装置中のディジタルマイクロミラーデバイスによる光の照度分布を例示する図である。 ディジタルマイクロミラーデバイスを用いた直接描画装置の露光ムラと改造不良との関係を説明する図である。
符号の説明
D1、D2、D3 ディジタルマイクロミラーデバイス
P 描画対象基板
Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8 割付対象領域
R1、R2、R3 安定照射領域
T1、T2 ディジタルマイクロミラーデバイス間のスティッチ部にあるマイクロミラーにより照射される領域

Claims (12)

  1. 描画対象物の相対移動方向に沿って規定された照射領域ごとに割り当てられて設置された複数の空間光変調素子によって該描画対象物の面上に光を照射することで、前記面上に所望の描画パターンを形成する直接描画装置における描画方法であって、
    前記描画対象物の面上において前記相対移動方向に直交する方向に並んで存在する複数の所定の領域が、前記照射領域の中心付近にある安定照射領域内に最も多く位置するように決定した前記相対移動方向に直交する方向についての前記描画対象物の設置可能範囲内に、前記安定照射領域内に位置する前記所定の領域に光を照射する際における前記相対移動方向に直交する方向についての前記描画対象物の設置位置を画定する画定ステップを備えることを特徴とする描画方法。
  2. 前記所定の領域が前記安定照射領域内に位置することができる、前記相対移動方向に直交する方向についての前記描画対象物の暫定設置範囲を、当該所定の領域の前記相対移動方向に直交する方向に隣接する他の前記所定の領域について先に算出された前記暫定設置範囲に収まる範囲内で算出する算出処理を、前記相対移動方向に直交する方向の一方から各前記所定の領域について順次実行していく算出ステップであって、先に算出された前記暫定設置範囲内に前記描画対象物を仮に設置した場合において前記安定照射領域内に位置することができない前記所定の領域については、次に算出すべき前記暫定設置範囲についての算出処理から除外する算出ステップと、
    前記描画対象物の面上において前記相対移動方向に直交する方向に並ぶ一連の前記所定の領域の全てについて前記算出ステップを実行することにより算出された最終的な前記暫定設置範囲を、前記描画対象物についての前記設置可能範囲として決定する決定ステップと、
    をさらに備える請求項1に記載の描画方法。
  3. 前記画定ステップにおいて画定した前記設置位置に前記描画対象物を設置したときに前記安定照射領域内に位置しない前記所定の領域については、前記相対移動方向に直交する方向に前記描画対象物をずらした上で前記画定ステップを再度実行し、当該所定の領域に光を照射する際の前記描画対象物についての新たなる前記設置位置を画定する請求項1または2に記載の描画方法。
  4. 前記所定の領域は、前記描画対象物の前記面上に面付けされる各個片内に存在する領域であって、同一個片内の当該所定の領域以外の領域に比べて高密度に描画パターンを形成すべき領域である請求項1に記載の描画方法。
  5. 各前記所定の領域は、前記描画対象物の面上において、前記相対移動方向に直交する方向に略一定の間隔で並ぶ請求項1に記載の描画方法。
  6. 前記安定照射領域は、高密度の描画パターンを形成することができる光が前記空間光変調素子から安定的に照射される領域である請求項1に記載の描画方法。
  7. 描画対象物の相対移動方向に沿って規定された照射領域ごとに割り当てられて設置された複数の空間光変調素子によって該描画対象物の面上に光を照射することで、前記面上に所望の描画パターンを形成する直接描画装置における描画処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記描画対象物の面上において前記相対移動方向に直交する方向に並んで存在する複数の所定の領域が、前記照射領域の中心付近にある安定照射領域内に最も多く位置するように決定した前記相対移動方向に直交する方向についての前記描画対象物の設置可能範囲内に、前記安定照射領域内に位置する前記所定の領域に光を照射する際における前記相対移動方向に直交する方向についての前記描画対象物の設置位置を画定する画定ステップを備えることを特徴とする描画処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  8. 前記所定の領域が前記安定照射領域内に位置することができる、前記相対移動方向に直交する方向についての前記描画対象物の暫定設置範囲を、当該所定の領域の前記相対移動方向に直交する方向に隣接する他の前記所定の領域について先に算出された前記暫定設置範囲に収まる範囲内で算出する算出処理を、前記相対移動方向に直交する方向の一方から各前記所定の領域について順次実行していく算出ステップであって、先に算出された前記暫定設置範囲内に前記描画対象物を仮に設置した場合において前記安定照射領域内に位置することができない前記所定の領域については、次に算出すべき前記暫定設置範囲についての算出処理から除外する算出ステップと、
    前記描画対象物の面上において前記相対移動方向に直交する方向に並ぶ一連の前記所定の領域の全てについて前記算出ステップを実行することにより算出された最終的な前記暫定設置範囲を、前記描画対象物についての前記設置可能範囲として決定する決定ステップと、
    をさらに備える請求項7に記載の描画処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  9. 前記画定ステップにおいて画定した前記設置位置に前記描画対象物を設置したときに前記安定照射領域内に位置しない前記所定の領域については、前記相対移動方向に直交する方向に前記描画対象物をずらした上で前記画定ステップを再度実行し、当該所定の領域に光を照射する際の前記描画対象物についての新たなる前記設置位置を画定する請求項7または8に記載の描画処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  10. 前記所定の領域は、前記描画対象物の前記面上に面付けされる各個片内に存在する領域であって、同一個片内の当該所定の領域以外の領域に比べて高密度に描画パターンを形成すべき領域である請求項7に記載の描画処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  11. 各前記所定の領域は、前記描画対象物の面上において、前記相対移動方向に直交する方向に略一定の間隔で並ぶ請求項7に記載の描画処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  12. 前記安定照射領域は、高密度の描画パターンを形成することができる光が前記空間光変調素子から安定的に照射される領域である請求項7に記載の描画処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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