JP2008001210A - ラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造 - Google Patents

ラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造 Download PDF

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英貴 小林
Hiroyuki Inoue
寛之 井上
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Marelli Corp
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Abstract

【課題】 フードロックプレートの引っ張り強度及び圧縮強度の要求性能を達成できると同時に、フードロックプレートに掛かる圧縮力をラジエータコアサポートに効率良く分散して吸収できるラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造の提供。
【解決手段】 樹脂製のラジエータコアサポート1のラジエータコアサポートアッパ2の中央部に設けられる金属製のフードロックプレート8を、フードロック7の下方側を固定支持する前方側プレート部9と、この前方側プレート部9の後方側に配置され、且つ、フードロック7の左右を固定支持する後方側プレート部10と、これら両プレート9,10を結合する結合部11で構成して略U字状断面に形成すると共に、ラジエータコアサポート1にインサート成形して一体的に設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造に関する。
従来、樹脂製のラジエータコアサポートアッパの中央部にはフードロックプレートが固定されると共に、このフードロックプレートはフードロックの下方側と左右の合計3カ所を固定支持するようになっている(特許文献1、2参照)。
特開2003−120100号公報 特開2004−243800号公報
しかしながら、従来のラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造にあっては、フードロックプレートがラジエータコアサポートに対して複数のリベットで固定されていたため、エンジンフードを介してフードロックから受ける上下方側向の応力が各リベットに集中して引っ張り強度及び圧縮強度が低下する虞があった。
一方、圧縮強度に対してはラジエータコアサポート全体に応力を分散させるようにして要求性能を達成することが望ましい。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、フードロックプレートの引っ張り強度及び圧縮強度の要求性能を達成できると同時に、フードロックプレートに掛かる圧縮力をラジエータコアサポートに効率良く分散して吸収できるラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造を提供することである。
本発明の請求項1記載の発明では、樹脂製のラジエータコアサポートのラジエータコアサポートアッパの中央部に設けられる金属製のフードロックプレートを、フードロックの下方側を固定支持する前方側プレート部と、この前方側プレート部の後方側に配置され、且つ、フードロックの左右を固定支持する後方側プレート部と、これら両プレートを結合する結合部で構成して略U字状断面に形成すると共に、ラジエータコアサポートにインサート成形して一体的に設けたことを特徴とする。
本発明の請求項1記載の発明にあっては、樹脂製のラジエータコアサポートのラジエータコアサポートアッパの中央部に設けられる金属製のフードロックプレートを、フードロックの下方側を固定支持する前方側プレート部と、この前方側プレート部の後方側に配置され、且つ、フードロックの左右を固定支持する後方側プレート部と、これら両プレートを結合する結合部で構成して略U字状断面に形成すると共に、ラジエータコアサポートにインサート成形して一体的に設けたため、フードロックプレートの引っ張り強度及び圧縮強度の要求性能を達成できると同時に、フードロックプレートに掛かる圧縮力をラジエータコアサポートに効率良く分散して吸収できる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下、実施例1を説明する。
なお、車両前後方向及び車幅方向を前後方向及び左右方向と称して説明する。
図1は本発明の実施例1のラジエータコアサポートを示す斜視図、図2は本実施例1のフードロックの斜視図、図3は本実施例1のフードロックプレートの斜視図である。
図4は本実施例1のラジエータコアサポートのフードロックプレート付近を示す要部斜視断面図、図5は同正面図、図6は図5のS6−S6線における断面図、図7は図5のS7−S7線における断面図である。
先ず、全体構成を説明する。
図1に示すように、本実施例1のラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造が採用されたラジエータコアサポート1は、車幅方向に延びるラジエータコアサポートアッパ2と、このラジエータコアサポートアッパ2と並行するラジエータコアサポートロア3と、ラジエータコアサポートアッパ2とラジエータコアサポートロア3の両端部同士を結合するラジエータコアサポートサイド4,4と、ラジエータコアサポートアッパ2とラジエータコアサポートロア3の中央部同士を結合するフードロックステイ5が備えられ、後述する金属製のフードロックプレート8以外は全て樹脂製となっている。
ラジエータコアサポートアッパ2、ラジエータコアサポートロア3、ラジエータコアサポートサイド4,4、フードロックステイ5の内側にはファンシュラウド部6,6が設けられている。
また、ラジエータコアサポートアッパ2の左右両端部には、前方側から熱交換器(図示を省略)の対応する車両搭載ピンを図外のブラケット及びインシュレータを介して固定するための固定部B1が形成される一方、ラジエータコアサポートロア3の左右両端部には、熱交換器の対応する車両搭載ピンをインシュレータを介して固定するための固定部B2が形成されている。
さらに、ファンシュラウド6,6には、後方側から図外のファンを臨んだ状態で配置するためのファン開口部O1,O1が形成されている。
そして、ラジエータコアサポートアッパ2の中央には、後述する金属製のフードロック7を装着するための金属製のフードロックプレート8が固定されている。
図2に示すように、フードロック7は、本体7aと、図外のエンジンのフードの全閉状態において、該フードのストライカと係合して該フードを全閉状態に拘束するラッチ7bと、フードの半開状態において、ストライカと係合して該フードを半開状態に拘束するセカンダリーラッチ7c及びリリースレバー7dと、フードの全閉状態において、セカンダリーラッチ7cをストライカと係合する係合方向へ付勢するスプリングSと、を主要な構成として備えられている。
また、本体7aの左右両端部には合計3カ所の挿通穴7eが設けられる一方、下方側中央部には挿通穴7fが設けられている。
図3に示すように、フードロックプレート8は、前方側プレート部9と、後方側プレート部10と、結合部11が備えられて略U字状断面に形成されている。
前方側プレート部9は、下方側を除く外周縁部に前方側へ立ち上げられたフランジ部9aが形成される他、その下部は後述する結合部11に図外の溶接により固定され、その上部にはフードロック7の挿通孔7fに挿入された状態で該フードロック7の下方側を固定支持するためのピン9bが図外の溶接により固定されている。
後方側プレート部10は、略水平な水平部10aと、この水平部10aから下方側に屈折された垂直部10bで構成される他、この垂直部10bの下端は結合部11の上端に繋がっている。
また、後方側プレート部10の左右両端部には、フードロック7のそれぞれ対応する挿通孔7eから図外のボルトが挿通されて該フードロック7の左右を固定支持するためのボルト孔10cが合計3カ所形成されている。
一方、結合部11は、後方側プレート部10の下端から前方側へ略水平に延設された水平部11aと、この水平部11aから略T字状の外形を有して下方側へ延設される垂直部11bで構成される他、該T字状の中央に上記前方側プレート部9が溶接固定されている。
従って、本実施例1では、前方側プレート部9が結合部11とは別体で構成されることにより、車種に応じてサイズが異なるラジエータコアサポート毎に前方側プレート部9の上下方側向の上下方向長さ(ピン9bの位置)や結合部11との固定位置を適宜変更できる。
これにより、車種に応じてサイズが異なるラジエータコアサポート毎にフードロックプレートを形成する必要がなくなり、前方側プレート部9を複数の車種のラジエータコアサポートに兼用させることができる。
そして、図4〜7に示すように、フードロックプレート8は前方側プレート部9と各ボルト孔10cを含むそれぞれの周辺部位が外部に露出された状態でラジエータコアサポートアッパ2にインサート成形されて一体的に設けられている。
次に、作用を説明する。
このように構成されたラジエータコアサポート1を製造する際には、図外の射出成型用型内に予めフードロックプレート8を配置しておき、ラジエータコアサポート1の素材となる樹脂を射出成型用型内に充填させることにより、フードロックプレート8をインサート成形して一体的に設ける。
従って、従来の発明に比べて、フードロックプレート8をラジエータコアサポートアッパ2にリベットを用いて固定する必要がない上、ラジエータコアサポート1に対して正確な位置に配置することができる。
このように構成されたラジエータコアサポート1は、フードロックプレート8にフードロック7が固定される他、ファン開口部O1,O1に臨んだ状態で前方側から図外の熱交換器が搭載される一方、後方側から図外のファンが搭載される。
この際、フードロック7は、その下方を挿通孔7fに挿通された前方側プレート部9のピン9bに固定支持される一方、左右を挿通孔7e及び後方側プレート部10のボルト孔10に挿通されて固定された図外のボルトにより固定支持される。
また、ラジエータコアサポート1が車両に搭載された際に、フードロック7のラッチ7bが図外のフードのストライカと係合して、該フードが全閉状態に拘束される。
そして、車両走行時には、風圧によりフードが上方側に持ち上げられるような力を受け、その結果、フードのストライカ、フードロック7、フードロックプレート8を介してラジエータコアサポート1の中央部周辺を上方側へ引っ張る力が作用する。
一方、リリースレバー7dを操作してフードを全開状態としてから、再びフードを下げて全閉状態とする際に、フードのストライカ、フードロック7、フードロックプレート8を介してラジエータコアサポート1の中央部周辺を下方側へ圧縮する力が作用する。
従って、ラジエータコアサポート1の中部周辺には、上方側への引っ張り強度と、下方側への圧縮強度が要求されるが、この圧縮強度に関しては下方側への力をラジエータコアサポートアッパ1全体に分散させて要求を満足するようにできるだけ高くしたくないという要求がある。
ここで、従来の発明にあっては、フードロックプレートがラジエータコアサポートに対して複数のリベットで固定されていたため、エンジンフードを介してフードロックから受ける上下方側向の応力が各リベットに集中して引っ張り強度及び圧縮強度が低下する虞があった。
これに対して、本実施例1では、前述したように、両プレート9,10を結合部11で結合して略U字状断面に形成すると共に、ラジエータコアサポートアッパ2にインサート成形して一体的に設けたため、フードロックプレート8の引っ張り強度及び圧縮強度の要求性能を達成できると同時に、フードロックプレート8に掛かる圧縮力をラジエータコアサポート1に効率良く分散して吸収できる。
なお、補足ではあるが、結合部11を省略すると両プレート9,10が上記上下方向の応力に対して協働することがないため、所望の要求性能は達成できない。
次に、効果を説明する。
以上、説明したように、本実施例1のラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造にあっては、樹脂製のラジエータコアサポート1のラジエータコアサポートアッパ2の中央部に設けられる金属製のフードロックプレート8を、フードロック7の下方側を固定支持する前方側プレート部9と、この前方側プレート部9の後方側に配置され、且つ、フードロック7の左右を固定支持する後方側プレート部10と、これら両プレート9,10を結合する結合部11で構成して略U字状断面に形成すると共に、ラジエータコアサポート1にインサート成形して一体的に設けたため、フードロックプレート8の引っ張り強度及び圧縮強度の要求性能を達成できると同時に、フードロックプレート8に掛かる圧縮力をラジエータコアサポート1に効率良く分散して吸収できる。
また、前方側プレート部9を別体で構成して結合部11に溶接固定したため、車種に応じてサイズが異なるラジエータコアサポート毎にフードロックプレートを形成する必要がなくなり、別体で構成された前方側プレート9を複数の車種のラジエータコアサポートに兼用させることができる。
以上、本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、図8に示すように、結合部の一部を切り起こし成形することにより、前方側プレート部20を形成しても良い。
また、本実施例1では前方側プレート部9を別体で構成して結合部11に溶接固定したが、後方側プレート部10または結合部11を別体で構成して溶接固定しても良い。
本発明の実施例1のラジエータコアサポートを示す斜視図である。 本実施例1のフードロックの斜視図である。 本実施例1のフードロックプレートの斜視図である。 本実施例1のラジエータコアサポートのフードロックプレート付近を示す要部斜視断面図である。 本実施例1のラジエータコアサポートのフードロックプレート付近を示す正面図である。 図5のS6−S6線における断面図である。 図5のS7−S7線における断面図である。 その他の実施例のフードロックプレートを説明する斜視図である。
符号の説明
B1、B2 固定部
O1 ファン開口部
S スプリング
1 ラジエータコアサポート
2 ラジエータコアサポートアッパ
3 ラジエータコアサポートロア
4 ラジエータコアサポートサイド
5 フードロックステイ
6 ファンシュラウド部
7 フードロック
7a 本体
7b ラッチ
7c セカンダリーラッチ
7d リリースレバー
7e 挿通孔
8 フードロックプレート
9 前方側プレート部
9a フランジ部
9b ピン
10 後方側プレート部
10a 水平部
10b 垂直部
10c ボルト孔
11 結合部
11a 水平部
11b 垂直部

Claims (2)

  1. 樹脂製のラジエータコアサポートのラジエータコアサポートアッパの中央部に設けられる金属製のフードロックプレートを、フードロックの下方側を固定支持する前方側プレート部と、この前方側プレート部の後方側に配置され、且つ、フードロックの左右を固定支持する後方側プレート部と、これら両プレートを結合する結合部で構成して略U字状断面に形成すると共に、ラジエータコアサポートにインサート成形して一体的に設けたことを特徴とするラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造。
  2. 請求項1記載のラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造において、
    前記前方側プレート部、後方側プレート部、結合部の少なくともいずれか1つを別体で構成して溶接固定したことを特徴とするラジエータコアサポートのフードロックプレート固定構造。
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