JP2007538244A - インビトロdnp−nmr測定を行うための装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サンプルにインビトロでDNP−NMR測定を実施するための装置及び方法を提供する。
【解決手段】低温槽(2)に位置して内腔を取り囲み、それぞれのNMR及びDNP作業域(90、92)を形成する磁場発生装置(1a、1b)を含む、サンプルにインビトロDNP−NMR測定を行うための装置。DNP作業域内の適切に調製されたサンプルにDNPを行うためのシステム。NMR作業域内のサンプルにNMR処理を行うためのシステム。内腔(3)に挿入して、次にサンプルを作業域の各々にもたらすことができるサンプル位置決め機構(5)。磁場発生装置は、DNP作業域内の磁場がサンプルにDNPを行うのに適する均一性又はプロフィールを有し、NMR作業域内の磁場がサンプルにNMR処理を行うのに適する均一性又はプロフィールを有するように適切に構造化されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、サンプルにインビトロでDNP−NMR測定を実施するための装置及び方法に関する。
NMR(核磁気共鳴)分光法の広く公知の商用用途は、その技術が本質的に低感受性であることによって幾分制限されている。これは、13C及び15N核が1Hに比較して磁気モーメント及び自然存在比が小さいために、これらに対しては特にそうである。NMRのSN比(SNR)は、熱ノイズを低減するか又は信号を増強することによって改善することができる。前者の手法は、理想的な環境下で恐らく係数5のSNR利得しかもたらさないという事実にも関わらず、極低温に冷却されたRFプローブが広く市販されているので近年では使用の増加が見られる。NMR信号は、磁場強度が大きくなると増大し、それは、これまでよりも強い磁場の磁石を開発する傾向の背景にある理由の1つであるが、これは、SNRを改善する例外的に費用のかかる解決法である。
信号を増強する代替的な方法は、動的核分極(DNP)である。磁場が印加されなければ、磁気モーメントμを有する核(すなわち、非整数スピン)は、ランダムに整列することになる。磁場に配置されると、核は、(磁束密度Bの)場と平行(スピンアップ)又は逆平行(スピンダウン)に整列することになる。サンプルのバルク分極Pは、スピンアップ及びスピンダウン占有数の比率から判断することができ、これは、磁気及び熱エネルギの比率に関係する。
Figure 2007538244
ここで、Tは温度であり、kは、ボルツマン定数である。
熱平衡分極は、強力な磁場内でも非常に弱い。例えば、1H分極は、室温、9.4Tの磁場で僅か32ppmであり、13Cは、僅か8ppmである。過分極の大きな魅力は、一時的に分極を実質的に平衡レベルよりも大きく増大させ、増大した分極が減衰して平衡に戻る前にNMR測定を行う機能である。過分極を達成するためのいくつかの技術が報告されているが、殆どは、技術的制約を有し、その用途が特定のすき間市場(例えば、過分極129Xeガス肺撮像)に限定される。J.H.Ardenkjaer−Larsen他著「液体状態NMRでのSN比の>10000倍の増大」、PNAS、第100巻、第8号、2/9/03は、広い範囲の小さな分子化合物を液体溶液中で過分極させ、それから増強NMRスペクトルを得ることができる処理を明らかにしている。この処理は、大体次の段階に従っている。
1.分極剤(フリーラジカル、すなわち、不対電子を含有する化合物)をサンプルと混ぜる段階。通常は、グリコールのような凍結保護物質も加える。
2.通常1〜2Kまで注入した液体ヘリウム浴を用い、電子スピン分極が十分(>50%)になる低温まで混合物を冷却する。
3.サンプルを強力で均一な磁場(サンプル冷却装置と同じ低温槽を共有する超伝導磁石により生じる一般的に数テスラ)に入れる。この温度及び磁場で、電子分極は100%に近づく。
4.スピン交換過程(例えば、「核オーバーハウザー」効果、「固体効果」、及び「熱混合」)の複合的な組合せにより、電子スピン共鳴(ESR)を励起させて核と電子スピン系の間でエネルギの交換を引き起こすように選択された周波数で凍結サンプルにマイクロ波放射を照射する。数分〜数時間の期間にわたって、照射は、平衡レベル(例えば、数%)よりも大幅に改善されたレベルまでの核分極の蓄積をもたらす。本質的に、分極は、電子スピン系から核スピン系に移される。
5.マイクロ波放射を止める。
6.依然として強力な(しかし、今度は必ずしも均一でなくてよい)磁場に置いて、典型的に高温溶媒に溶解することによってサンプルを迅速に解凍する。解凍が約1秒又はそれ未満以内に行われる場合には、50%を超える過分極を液体状態で保持することができることが明らかにされている。これは、分極の大きさが室温平衡よりも3〜4桁改善することを示している。
7.液体サンプルを従来のNMR磁石に迅速に移送し、単発測定でスペクトルを得る(例えば、従来のパルス取得実験により)。
凍結及び溶解の代替法として、サンプルを溶融することができると考えられる。
時間tにわたる照射後に達成されたターゲット核の過分極PDNPは、ほぼ以下のようになる。
Figure 2007538244
ここで、ηは、電子分極(モーメントμeを有する)のターゲット核(μn)への移送効率を定めるDNP効率係数であり、τは、過分極蓄積時間定数である(η及びτは、T及びBのような多くの因子に依存する)。
有意に信号増強するために、サンプルの解凍及びNMR測定段階が非常に迅速に起こることが重要である。また、データの良好な反復性を達成する必要がある場合には、この処理は、非常に十分に制御されるべきである。この理由は、以下の通りである。マイクロ波照射を止めると(時間t0で)、過分極は、減衰してその熱平衡レベルに向って戻る。平衡分極が過分極に比較すると非常に小さいために、次の表現は、マイクロ波照射を中止した後の過分極の減衰を適切に表すものである。
Figure 2007538244
減衰の時間定数(T1)は、主にサンプルの温度及びそれが露出される磁場によって判断される[T1はまた、双極子−双極子結合効果のために核の化学環境にも依存する]。固体状態では、T1は、以下のようにT及びBに関連する。
Figure 2007538244
ここで、αは、約2.5であり、βは、ほぼ2である。サンプルが比較的強力な磁場内で凍結されて低温に維持される場合には、緩和速度は、比較的長い(一般的に数分〜数時間)のままである。
溶解後、液体状態でのT1は、凍結状態におけるよりも遥かに短いが、温度及び磁場に対する感受性はより小さい。過分極は、地球の磁場では室温でも数秒持続することになることが明らかにされている。
従って、DNP−NMRハードウエアには、2つの基本的な任意選択肢が存在し、すなわち、サンプルを固体として又は液体として分極領域からNMR測定領域に移動することである。後者の場合には、移送ができるだけ速い場合に限り(数秒)、上で参照したJ.H.Ardenkjaer−Larsen他の論文に説明するように溶解したサンプルを専用分極磁石から従来のNMR磁石まで移送することができる。しかし、その論文に説明されている装置では、液体サンプルを分極装置からNMR磁石に手動で移送することによって引き起こされる有意な遅延及び変動性が存在する。
サンプルが固体として移送される場合には、それを低温(一般的に<10K)で比較的強力な磁場(一般的に>0.1T)内に保持することが必要である。これには、これらの領域が非常に隣接して、例えば単一の磁石の内腔内に位置決めされて分極及びNMR磁場領域の両方をもたらすか、又は絶縁移送磁石を設けて凍結サンプルを別の分極磁石からNMR磁石に運ぶかのいずれかが必要である。これらの解決法は、以下に説明する従来技術に示されている。
WO−A−03/023432及びWO−A−02/37132は、性能及び信頼性が改善されたDNP−NMR処理を実行するための装置に対するいくつかの任意選択肢を説明しており、これには、過分極が行われた装置と同じ装置内でNMR測定を行うことが含まれる。この手法は、分極したサンプルを分極領域から測定領域まで移送するのにかかる時間を最小にするという利点を有する。
最も高速で実行可能な「移送」は、過分極及びNMR測定が同じ位置、すなわち、同じ一様な磁場領域内で起こる場合に達成することができると考えられる。この手法は、固体状態NMRに対して一研究グループにより採用されてきたが(C.T.Farrar、D.A.Hall、G.J.Gerfen、S.J.lnati、及びR.G.Griffin著「高磁場内での動的核分極の機構」、J.Chem.Physics、第114巻、4922〜4933頁、2001年)、それは、一般的に、以下の2つの理由のために特に望ましいわけではない。
1.NMRに必要な磁場強度は、一般的に7T又はそれよりも大きいが(1Hスペクトル中の十分な周波数分散を達成するためには)、DNPに必要とされる磁場強度は、一般的に3.5T未満である(十分なマイクロ波パワーを供給するためのハードウエアは、100GHzよりも高い、ESR周波数3.5Tでは一般的に入手可能でないか又は費用効率がよくないため)。
2.サンプル冷却のパッケージ化、単一の一様磁場領域内へのマイクロ波空洞及び高解像度NMRプローブの装着、及びそれらが良好な性能を維持しながら決して互いに干渉しないことの保証は実際的に困難である。
従って、分極及びNMR磁場領域は、その機能に個々に調整した特性を有するが、好ましくは同じ装置内の近くに位置決めされることが望ましい。この事実は、従来のNMR磁石の縁辺磁場に必要な均一性までシムを入れることが示唆されているWO−A−0237132で認識されている。しかし、これは、以下のいくつかの理由で実際的ではない。
・局所的に縁辺磁場をシムするために必要なアンプ回転を従来の超伝導シムで生成することができない。
・超伝導シムと主磁石の間に生じる力は容認し難いと考えられる。
・超伝導シムにより、NMR磁場領域の均一性が破壊されると考えられる。
US−A−6515260はまた、同じ磁石内腔内に2つの別々の磁場領域がある装置も説明している。サンプルは、1つの磁場領域内で過分極され、NMR測定のために迅速に第2の磁場領域に移動される。この装置では、サンプルは、分極領域から移動した後に熱を加えることによって溶融し、溶解は起こらない。しかし、US6515260には、実際にどのようにこの装置を達成するのか、すなわち、どのように2つの一様な磁場領域を非常に近くに生成するのかが説明されていない。
従って、効率的で商業的に実現可能な方法でインビトロDNP−NMR処理を行うことができる改良装置を構成する必要性が存在する。
WO−A−03/023432 WO−A−02/37132 US−A−6515260 特許出願WO04/029645 J.H.Ardenkjaer−Larsen他著「液体状態NMRでのSN比の>10000倍の増大」、PNAS、第100巻、第8号、2/9/03 C.T.Farrar、D.A.Hall、G.J.Gerfen、S.J.lnati、及びR.G.Griffin著「高磁場内での動的核分極の機構」、J.Chem.Physics、第114巻、4922〜4933頁、2001年
本発明の第1の態様によれば、サンプルにインビトロDNP−NMR測定を行うための装置は、低温槽に位置して内腔を取り囲み、それぞれのNMR及びDNP作業域を形成する磁場発生装置と、DNP作業域内の適切に調製されたサンプルにDNPを行うためのシステムと、NMR作業域内のサンプルにNMR処理を行うためのシステムと、内腔に挿入して、次にサンプルを作業域の各々にもたらすことができるサンプル位置決め機構とを含み、磁場発生装置は、DNP作業域内の磁場がサンプルにDNPを行うのに適する均一性又はプロフィールを有し、NMR作業域内の磁場がサンプルにNMR処理を行うのに適する均一性又はプロフィールを有するように適切に構造化されている。
本発明の第2の態様によれば、本発明の第1の態様による装置を用いてサンプルにインビトロDNP−NMR測定を行う方法は、DNP処理のためのサンプルを調製する段階と、サンプル位置決め機構を用いてサンプルをDNP作業域に挿入する段階と、サンプルにDNPを行う段階と、サンプル位置決め機構を用いて迅速にサンプルをNMR作業域に移送する段階と、サンプルを溶媒に溶解するか、又はサンプルを溶融する段階と、サンプルにNMR測定を行う段階とを含む。
本発明者は、分極等の損失を最小にするために2つの作業域をできるだけ互いに近づけて配置することが重要であることを認めている。これは、適切に構造化された単一の磁石アセンブリ、又は対応するNMR及びDNP作業域を同軸内腔に形成するために低温槽に位置してそれぞれの同軸内腔を取り囲む一対の磁石アセンブリを用いて達成することができ、磁石アセンブリは、DNP作業域の磁場がDNPを行うのに適する均一性又はプロフィールを有し、NMR作業域内の磁場がサンプルにNMR処理を行うのに適する均一性又はプロフィールを有するように適切に遮蔽されている。後者の場合、作業域内には高磁場強度が必要であるという事実にも関わらず、適切な遮蔽を用いることによって2つの磁石アセンブリを互いの近くに配置することができる。特に、適切な遮蔽を用いると、磁石アセンブリ間の反応力、一方の磁石アセンブリからの漂遊又は外部縁辺磁場が他方の中心磁場のマグニチュードに及ぼす影響、及び一方の磁石アセンブリからの漂遊又は外部縁辺磁場内の勾配が他方の磁場一様性(均一性)に及ぼす影響が最小になる。
主磁石からの漂遊又は外部縁辺磁場を低減するために、2つの遮蔽方法、すなわち、強磁性材料による受動的方法又は個々の磁石コイルアセンブリ内に位置決めした逆励磁コイルの組による能動的方法が利用可能である。これらのコイルは、一方の他方に対する磁気の影響を低減するために非常に近くにある2つ(又はそれよりも多く)の磁石の間に存在する縁辺磁場を成形すると考えることができる。能動遮蔽は、それがアセンブリの重量を低減し、磁石アセンブリにより生じる様々な磁場を遮蔽することができるために好ましいものである。
本発明者は、特に、2つの磁石アセンブリが互いに及ぼす影響を低減するために、殆どの場合で能動的端部遮蔽コイルを設ける必要があることを見出した。端部遮蔽コイルは、磁気軸付近に最も影響を有し、比較的短い軸線方向距離にわたって作用する。これと対照的に、従来の外側遮蔽コイルは、磁石から更に離れた領域にわたって作用する。端部及び外側遮蔽コイルの組合せは、正しい組合せで適用すると漂遊磁場を有意に低減する。
本発明者はまた、2つの磁石アセンブリの互いに対する影響が許容可能である時の条件を判断する重要な因子は、逆励磁能動遮蔽コイルを所定位置に置いて、各磁石アセンブリにより生じる外部縁辺磁場が、理想的には他の磁石アセンブリによって形成される作業域の中心で0.0005Tよりも大きくないことであると理解した。
一般的に、2つの磁石アセンブリは、電気的に分離されて別々に電力供給されることになるが、いくつかの場合では、単一の磁石であるが2つの作業域を備えたものを実質的に形成するように電気的に直列に接続することができるであろう。
殆どの実施形態では、2つの作業域のみを用いるが、磁場発生装置を適切に設計することによって2つよりも多い作業域を設けることができると考えられる。
本発明の重要な態様は、サンプルが、溶解する前に冷たい分極領域から比較的暖かい(好ましくは室温の)領域に移動することができるということである。従って、サンプルは、凍結している間に移動される。上述のように、サンプルが低温に、かつ比較的強力な磁場(>0.1T)内に保持されて迅速に(〜数秒)移動される場合は、相当な割合の過分極は維持されることになる。これは、本発明の好ましい実施形態(サンプルが2つの磁石の間の最小磁場〜0.3Tを通して移動する)の場合である。
繰り返してサンプルを移動させる最も簡単な方法は、磁石内腔に沿って磁石低温槽の外側のアクチュエータまで延びる硬質ロッド又は管に取り付けられた容器内にそれを入れることである。サンプルは、DNP処理の全ての段階で容器に入ったままである。
DNP作業域のサンプルを十分に冷却するために、装置は、DNP作業域を形成する内腔に液体ヘリウムのような冷却剤を更に含むことが好ましい。それにより、サンプルは、液体ヘリウムの非常に近くに取り囲まれ、従って、その温度を液体ヘリウムの温度近くまで下げることができる。
DNP作業域のサンプルを冷却するための様々な異なる方法は、以下に説明する。
ここで、本発明による方法及び装置の一部の例を添付図面を参照して以下に説明する。
図1を参照すると、複合DNP−NMR装置は、NMR磁石1bの下、低温槽2内に位置決めされた分極磁石1aを含み、同軸内腔3b内に分極チャンバ4へのアクセスポート3aを収容する室温内腔3を有する。サンプル位置決めアセンブリ5は、内腔3、3bに位置決めされる。これは、サンプル6が配置された容器7を含み、容器は、位置決めロッド8の端部に取り付けられる。ロッドは、内腔内を垂直に移動し、サンプルを分極チャンバ4、NMR用RFプローブ42内に位置決めするか、又は内腔から除去してサンプル交換装置9内に入れることができる。磁石の他の配向も可能であることは認識されるであろう。
低温槽2は、従来の形であり、放射遮蔽2bに取り囲まれた内側ヘリウム缶2a、窒素缶2c、及び外側真空壁2dを有する。
サンプルが分極チャンバ4内にある時は、液体ヘリウム4aに浸漬される。分極チャンバは、主低温槽の内腔3に接続したネック部10を有する。内腔は、理想的にはヘリウムで充填され、サンプル位置決めアセンブリが出入りする時に分極チャンバが空気で汚染されることを防ぐ。分極チャンバ4は、分極セル11を収容する。その分極セルは、サンプルを照射するマイクロ波空洞と、過分極(図示せず)の増大をモニタするNMR偏光計とを含む。
明確にするために、DNP及びNMR処理を行うのに必要な様々な構成要素を励磁するのに必要な制御配置は、これらが従来の形であるために省略していることは理解されるであろう。
図2に示す代替的な実施形態では、分極チャンバ4は、それ自体の真空絶縁体及び熱遮蔽体を有し、すなわち、これは、磁石低温槽の室温の内腔内の別々の挿入低温槽4bである。この実施形態は、保守及び修理を容易にするのに好ましいと考えられる。挿入低温槽4bは、別々の充填管(図示せず)によるか、又は主低温槽2からのバルブ及び移送管12を通じて補充することができる。主低温槽は、従来のネック部13を通じて補充される。図1、図2、及び図3に示す実施形態の低温槽は、任意的に、付加的に熱遮蔽するための液体窒素ジャケット60を有する。
図1〜図3に示す実施形態の不利な点は、時折低温槽を液体ヘリウムで補充する必要があることである。パルス管冷凍機を用いて、従来技術に説明されているように煮沸して蒸発したヘリウムを再凝結させることができる。過冷却システムで最凝結作業を実施するのは、過冷却冷凍機内のガスが低圧であるために困難である可能性がある。この解決法には、吸着ポンプを用いて分極チャンバを過冷却することを伴う。これは、図4に示している。強力に吸着性の材料51(例えば、微炭素末)を収容する付加的なチャンバ50が、主低温槽の真空空間52に位置決めされる。このチャンバは、熱スイッチ55により、熱遮蔽体53又は磁石ヘリウム容器54のいずれかに熱的に接続することができる。熱スイッチは、単に、ガス(例えば、ヘリウム)を排出又は充填することができ、従って、低度又は高度熱伝導性を有するチャンバである。PTR57の第1段56は、熱遮蔽体(53、約40Kに保持)に接続され、第2段58は、磁石ヘリウム容器の蒸気空間内にあり、煮沸して蒸発させた蒸気を再凝結させる。
この装置により、分極相の間に分極チャンバを過冷却することができる。この作動方法は、以下の通りである。サンプル分極期間中に、スイッチ(熱遮蔽体に接続した一方のスイッチはオフ、他方のスイッチはオン)により吸着材料51を熱的にヘリウム容器に連結し、ヘリウム蒸気を冷却して強力に吸着することによって分極チャンバを過冷却するようにする。分極期間の終わりに、熱スイッチを両方とも切り換え、再利用のために吸着材料を加温して吸着されたヘリウムを放出するようにする。この期間中に、分極チャンバは、徐々に加温されることになるが、熱遮蔽体は、強力に冷却されることになる。サンプル溶解及びNMR測定を都合よく行うことができる短期間(低温槽設計の熱効率及びPTRの冷却力に依存する)の後には、単発冷凍システムは、別のサンプルに分極期間を繰り返す準備ができることになる。この配列は、外部ポンプ(熱スイッチを作動させるのに必要な小さなポンプ以外)必要でないという大きな利点を有する。
図5は、図1〜図4に示す例のいずれにも用いることができる一対の磁石アセンブリの特定の例を示している。磁石アセンブリ1aは、直径78mmの内腔72の周りに内側コイル対70A、70Bを含む。コイル対70A、70Bは、能動遮蔽ソレノイド74によって取り囲まれ、端部遮蔽コイル76、78は、コイル70A、70B、74と同軸に配置され、軸線方向遮蔽を達成する。
同様に、磁石アセンブリ1bは、内腔72と同軸に内腔82の周りに配置された内腔と同じ直径の主コイル対80A、80Bを含む。能動遮蔽ソレノイド84は、コイル80A、80Bの周りに延び、能動遮蔽端部コイル86、88は、軸線方向遮蔽をもたらす。
DNP作業容積90及びNMR作業容積92は、それぞれアセンブリ1a、1bの中心に設けられる。
上述のように、2つの磁石アセンブリ1a、1bの間の相互作用を考慮することが重要である。考慮する必要がある主な相互作用は、作動中の磁石間の静止力、他方の均一性に及ぼす各々の影響、及び一方が急冷して動的電流を誘発する影響及び続いて他方に及ぼす力である。最初の2つの相互作用は、個々のアセンブリ1a、1bが両方とも能動的に遮蔽されるという事実により減少する。急冷相互作用は、一方(又は両方)の磁石を単一の保護抵抗器(図示せず)で保護し、他方の磁石から又はその構成要素コイルからこのように保護された磁石を通る正味磁束がゼロに近くなるようにすることによって減少する。従って、この磁束連係を最小にすることにより、誘発動的電流及びそれに続く力が最小になる。この例では、磁石アセンブリ1bは、9.4Tの磁場を生じ、内腔が78mmのNMR磁石であり、磁石アセンブリ1aは、3.35T過分極磁石である。この例では、磁石間の正味の力は、数十ニュートンまで減少し、均一性相互作用は、超伝導シムコイルの範囲(一般的に均一な容積にわたって数ppm)内に良好に維持される。
図6に見られるように、磁石アセンブリ1aの0.00050Tの値に対応する縁辺磁場等高線は、半径方向に約0.6メートル及び軸線方向に約同じ距離だけ延びる。NMR磁石アセンブリ1b(図7)では、同じ等高線は、半径方向に約0.7メートル、軸線方向に0.6メートル延びる。これは、同じ等高線が半径方向に約1メートル、軸線方向に1.5メートル延びる従来の能動的に遮蔽された400/54AS磁石に対比される。端部能動的遮蔽コイル76、78、86、88を用いると、縁辺磁場が有意に減少する。図8は、磁石アセンブリ1a、1bを組み合わせて得られる縁辺磁場を示している。
図1及び図2に示す装置では、サンプルは、ヘリウムの大気圧沸点である4.2Kまで冷却される。十分に過分極させて望ましいSNRターゲットに達するように、この温度よりも低くサンプルを冷却することが必要であろう。Ardenkjaer−Larsen他は、分極チャンバに直接注入し、飽和蒸気圧を低減し、従って、温度を典型的には約1.2Kまで低減することによってこれを達成した。しかし、分極領域の圧力を大気圧に維持すると、分極チャンバネック部10内の圧力固定の要件がなくなるために望ましい。これは、図3に示すように都合よく達成することができる。
図3では、別々の蒸発チャンバ14が分極チャンバ4内のヘリウムに浸漬される。ヘリウムは、主低温槽リザーバ2a又は分極チャンバヘリウム4aのいずれかからバルブ(図示せず)を介し、熱移送効率を最大にするために一般的にコイル管から形成されたこのチャンバ14内に流れ出る。蒸発チャンバ11は、外部ポンプ17を用いて注入し、熱交換によりサンプル分極チャンバを過冷却する。この配列は、従来技術から公知であり、ラムダ点凍結機と呼ばれる。一般的に、これを用いて高磁場磁石を過冷却する。
図3に示す装置は、都合よく、約1K〜4.2Kの範囲のあらゆる温度までサンプルを冷却することができる。分極温度の選択に影響を及ぼす問題は、後により詳細に説明する。
スペクトルが測定される化学物質を調製し(例えば、適切な溶媒に溶解し、分極剤及び凍結保護物質と混合することによる)、調製したサンプル6を容器7に入れ、実験の継続期間にわたってそれに入れたままにする。理想的には、この容器は、NMRサンプル管の特性を有する(すなわち、RF誘電特性を確実に良好にし、NMR測定中に均一な磁場に及ぼす摂動効果を最小にするために低磁化率ガラスで作られる)。サンプル容器7は、次に、位置決め管8に取り付けて密封する。これは、磁石低温槽の上部の自動サンプル処理機器9を用いて都合よく達成することができる。理想的には、サンプル調製/交換装置は、ヘリウムガスでパージした密封チャンバ9a内に存在する。それにより、空気が凍結して妨害物になる可能性がある磁石内腔及び/又は分極チャンバに空気が浸入する全ての可能性が避けられる。更に、不活性ヘリウム雰囲気により、調製中にサンプル及び/又はフリーラジカル分極剤が酸化することが避けられる。
次に、サンプル運搬管8に取り付けられた磁石低温槽(図示せず)の外側の線形アクチュエータにより、アセンブリ5全体を移動してサンプルを低下させて分極チャンバ4に入れる。アクチュエータは、必要に応じて空気圧、水圧、又は電気により動力を得ることができるが、磁場内で作動するのに適するべきである。
理想的には、分極相の間の熱の漏れを最小にするために、サンプル位置決めロッド8の熱伝導性は小さい。分極中に、サンプルは、均一な磁場分極領域40(図3)内に位置決めされる従来技術に説明するものと同様のマイクロ波空洞11内に位置決めされる。〜3.35Tの磁気磁束密度が好ましいが、これよりも低い磁場及び高い磁場(0.1T〜6Tの範囲)も適切とすることができる。分極磁場領域40は、サンプルが確実にラジカルのESR線幅内になるように(一般的に10kHz)、サンプル容積にわたって〜10ppmの均一性が必要である。マイクロ波照射は、適切に過分極にするために十分な時間にわたって行われる。固体状態NMR偏光計(図示せず)を任意的に用い、従来技術に説明するように、分極の増大をモニタすることができる。過分極の適切なレベルに達すると(一般的に飽和分極の70〜90%であるが、以下に説明するようにこれよりも低いレベルも適切である場合がある)、サンプルプラス担体の管アセンブリ5は、サンプル容器7がRFアンテナ43内になるまで分極チャンバから迅速に引込められる。従って、固体過分極サンプルは、依然としてその容器内に存在しながら低温領域から磁石の低温槽2まで渡される。上述のように、サンプルが低温(<10K)のままであれば、0.1T未満の磁場になることは決してなく、移送は、迅速に(1秒又はそれ未満)で行われ、過分極の損失は殆ど起こらない。上述の装置は、これらの目的を達成し、2つの磁石間の最小磁場は、〜0.3Tである。
RFアンテナ43は、NMRの均一な磁場領域44内に位置決めされる。NMR磁石は、サンプル寸法にわたって均一性が一般的に1ppmであり、一般的に7Tと16Tの間の磁場を発生する。従来技術から公知のように、室温シムコイルを用いて磁場均一性を微調整することができる。
この処理の次の段階は、サンプルの溶解である。熱溶媒は、サンプル担体管8内の注入管45を通じてサンプルに供給される。必要な熱溶媒の量を最小にし、反復性を改善するために、内側管45は、理想的には、外側管8から熱的に隔離される。これは、例えば、管の間の容積を空にすることによって達成される。また、分極相の間に内側管が冷却され過ぎないように、内側管45は、高い熱インピーダンス(例えば、ベローズ)との連結によりもたらされるサンプル容器7に対する低い熱伝導も必要である。任意的に、内側管45は、サンプル位置決めアセンブリ5が電気加熱器(図示せず)により分極低温槽から抜き出された直後に室温(又はそれよりも高い)まで迅速に加熱することができる。これらの予防措置により、予備加熱容器47からバルブ48を通じてサンプル管に注入される加熱熱溶媒が失う熱が最小になる。次に、それによってサンプル6及びその容器7の温度を上昇させ、サンプルを溶解して室温の液体を作るのに必要な溶媒の量が最小になる。サンプルが「雪状」又は小さなペレットの形である場合には、表面積を最大にし、乱流を促進することによって容易に溶解するようにすることが恐らく望ましい。更に、サンプル管7の壁厚みを最小にしてその熱容量を低減し、熱衝撃に耐える機能と両立するようにすることが好ましい。
熱溶媒に溶解する代わりに、サンプルは、例えば、赤外線熱源、レーザ、マイクロ波加熱、化学発熱等から直接熱を印加することによって溶融することができる。この方法は、サンプルの希釈が小さくなるという利点を有するが、実際には、サンプルを十分速く溶融するのは困難であることが確認されている。
サンプルが溶解すると直ぐに、NMR測定を行う。例えば、単純パルス取得実験は、関連の化学種のNMR周波数のRFパルスを与え、バルク磁化を傾けて横断面にし、次に、その自由誘導減衰(FID)を測定する段階を含む。一般的に、送信及び受信に同じアンテナを用いるが、当業者に公知の多くの他の任意選択肢と同様に別々のアンテナも可能である。従来技術から公知のようなRFパルスを与えてNMR信号を取得するためのRF電子技術が必要であるが、図には示していない。FIDは、次にコンピュータを用いてフーリエ変換され、スペクトルの各ピークが試験中の化合物の異なる化学シフト及び構造的結合に対応するスペクトルを得ることができる。スペクトルを解釈し、分子構造に関する情報を明らかにすることができる。しかし、DNP−NMRスペクトルは、従来のNMRに比較して測定の非平衡性質に伴う特徴を含むことになり、新しい解釈技術が必要であることに注意すべきである。例えば、過分極の減衰率(T1)は、核の化学環境に依存し、従って、様々なスペクトル線の相対振幅は、溶解、サンプル移送、及びその後の測定が行われる速度に依存することになる。この影響により、本発明により提供されるような再現可能な測定を行う装置の必要性が強調される。これらの違いにも関わらず、DNP−NMRデータは、化学構造を確認及び解明するのに大きな価値がある。多くの環境下で、この情報は、以下に説明するように、従来のNMRでは同じ時間枠で同じサンプルからは収集することができなかったものである。
NMRを測定した後、サンプル担体アセンブリ5は、磁石内腔から完全に引込められてサンプル調製領域9に入れられ、サンプル担体ロッド8からサンプル容器7を外し、新しいサンプルを調製するのに廃棄又は洗浄のいずれかを行う。次に、この処理を繰り返す。
DNP−NMR計器の設計者は、サンプル処理量のようないくつかの他の因子に対してSNRの増大の要件と、計器の費用/複雑さ等との均衡をとる必要がある。増大したSNRは、以下のようないくつかの方法で用いることができる。
・従来のNMRに比較してサンプルの最小必要量を低減する、
・総測定時間を低減する、
・低濃度サンプルの測定を可能にする(例えば、体液中の微量物質を研究する)、及び
・以上の組合せ。
例えば、従来の「14T」NMR磁石は、数百マイクログラムの小さな分子有機サンプルから時間の桁の時間尺度(例えば、凍結プローブに適合する現代システムに対する15〜30分から、古い電子機器のシステムに対する数時間まで)で13Cスペクトルを収集することができる。同じサンプルから15Nスペクトルを収集するには、自然存在比の窒素の感受性が本質的に低いために(陽子よりも5680倍小さい炭素よりも約44倍小さい)、同じハードウエアで数日又は数週間必要とすることになる。この理由で、炭素スペクトルは、まれにしか得られず、窒素スペクトルは、ほぼ得られることはない。測定時間は、非整数スピン核が自然存在比(炭素が〜1%、窒素が〜0.37%)よりも高い割合になるようにサンプルを冨化させることによって低減することができるが、これは非常に高価であり、殆ど行われない。市販のDNP−NMRハードウエアでは、遥かに少量のサンプル(10〜100倍少ない)から同様の品質の13Cスペクトルを数分以内に、15Nスペクトルを数時間以内に得ることができることが必要である。
性能を予測するために、理論及び実験観察に基づいて、DNP−NMR処理の数学的モデルを開発することができる。このモデルは、実際に達成される大体のSNRを予測する。これは、分極時間、分極温度、与えたマイクロ波出力、サンプル移動遅延、サンプル特性などを含む多くの因子に関連する。設計を最適にするには、これらの因子及びその相互作用を良く理解することが必要である。従来のNMRシステムでは、サンプルの磁化は、室温平衡にある(磁化は、一般的にバルク分極に用いられる用語)。弱い熱磁化は、NMR測定によって破壊される。しかし、熱分極は、各パルス取得測定後急速に(数秒以内に)回復し、従って、従来のNMRでは、多数の連続測定の平均化が日常的に用いられる。平均するとSNRが増大し、これは、平均の数の二乗根に比例して大きくなる(信号は測定間で相関するが、ノイズはそうでないため)。
これと対照的に、DNP−NMR実験の総測定時間は、過分極期間の持続時間に依存し、これは、従来技術では、一般的に数十分と数十時間の間である。これは、信号平均は、実用的には用いることができず、NMRデータは、単一パルスシーケンス(又は「単発」実験)で取得する必要があることを意味する。従って、過分極のレベルは、単発SNRが、同じサンプルを従来のNMRシステムに入れ、総DNP測定時間と同じ持続時間にわたって信号平均することによって達成された時間平均SNRよりも依然として有意に高くなるほど十分大きくすべきである。
従来技術では、分極は、約1.2Kで行い、サンプルの過分極を最大にする。これは、開発システムに、及び特にこの用途がインビボDNP−MRIの時に有用である(過分極液体を生きているヒト又は動物に注入し、それを次に従来のMRI磁石で撮像し、信号コントラストを提供する。この用途では、最大分極では、可能な撮像時間が最も長くなることになる)。本発明では、小さなサンプルをインビトロで測定することになっている場合には、最終スペクトルで最小の単発SNRが必要である。これは、一般的に、スペクトルの最小ピーク(すなわち、最も希少な結合)に対して約5:1である。いずれかの「過剰な」SNRを他の因子に対してトレードオフし、システムを最適にすることができる。例えば、サンプルを短時間分極させ、次のサンプルの処理量を加速することが可能なこともある。
上述の実施形態の全てで、サンプルは、4.2Kで分極することができる。これは、従来技術で用いられる分極温度よりも温かい。
従来技術で明示的に説明されていない好ましいトレードオフは、〜1Kから約4.2Kまで分極温度を上昇させることである。いずれかの所定の間隔後に達成される絶対分極の比率は、以下のように飽和分極(Psat)及び蓄積時間定数(τ)の温度(T)に対する正確な依存関係に依存することになる。
sat∝1/Ta と τ∝1/Tb
b>aであれば、高温での正味の分極は、初期には低温での分極に優ることになるが、総分極時間が十分に長ければ、最終的には低温実験により常に追い越されることになる。これは、図9に示している。素朴な理論からは、a〜1及びb〜2であり(τがT1に比例すると考えられるため)、従って、b>aと考えられる。上述のように、分極時間を短く維持することが望ましい(例えば、<15分)。この短時間の後、図5に示すように、4.2Kでの分極(100)は、恐らく実質的に1.2Kでの分極101よりも大きいと考えられるが、いずれも飽和レベル(4.2K、102)ではない。過分極が、特定のサンプルを測定するのに十分なSNRが得られるレベルまで増大すれば(その後はそれ以上長く分極する意味は殆どない)、低温で作動させるよりも4.2Kで作動させる付加的な利点がある。この理論的結果が実際に支持されるか否かは、依然として確かめる必要がある。4.2K及び1.2Kでの過分極の比率を時間の関数として測定する実験では、係数a及びbの値を明らかにすべきである。
まとめると、上述の本発明の例は、従来技術のDNP−NMRハードウエアを以下の点で改良している。
1)領域間を迅速に移動させる時に凍結サンプルが有意に脱分極しないように十分に近くに間隔を空けて配置されて最小磁場の値>0.1Tとした、DNP及びNMR処理に適切な大きさ及び磁束密度の均一な磁場領域を生じさせるために非常に近くに位置決めすることができる一対のきつく能動的に遮蔽された磁石。
2)溶解する前にサンプルを分極低温槽から磁石システム内腔内の室温領域に移動させるが、依然として強力な磁場領域に配置させることによって極低温効率の実質的な改善が達成される。
3)低温ではなく4.2Kでサンプルを分極させるという可能な利点がある。それによって低温凍結機に対する要件を排除し、高度サンプル処理量を得るのに好ましい短い分極時間で達成される過分極を増大させる可能性がある。
上述の例では、2つの別々の磁石アセンブリを用いてDNP及びNMR作業域をそれぞれ生成した。また、単一の磁石アセンブリを用いて、アセンブリの外囲器内に2つ又はそれよりも多い作業容積を生成することも可能である。本発明者の特許出願WO04/029645は、1つの中心均一区域及び内腔の端部の外側に2つの区域を備えた磁石アセンブリを設計する方法を提供している。以下の表1に、内腔に5つの鞍点を有する例を示す。
(表1)
Figure 2007538244
図10は、磁石内の内腔に沿う磁場を示す(z=0〜z=30cm)。
この設計により、小さな容積にわたって必要な均一性がもたらされ、すなわち、中心領域は、サンプルにNMRを実施するのに非常に均一である。2つの外側DSV又は作業容積は小さいが(z〜17cmで−2.6T、及びz〜24cmで−2.9T)、分極に用いることができる。
複合DNP−NMR分極、溶解、及びNMR測定装置の第1の例を示す断面図である。 複合DNP−NMR分極、溶解、及びNMR測定装置の第2の例を示す断面図である。 複合DNP−NMR分極、溶解、及びNMR測定装置の第3の例を示す断面図である。 複合DNP−NMR分極、溶解、及びNMR測定装置の第4の例を示す断面図である。 全体的な寸法をミリメートルで示す典型的なDNP−NMR磁石配列の図である。 図1の例のDNP磁石アセンブリ単独で生成される縁辺磁場の等高線図である。 図1の例のNMR磁石アセンブリ単独で生成される縁辺磁場の等高線図である。 図1の例の複合磁石アセンブリで生成される縁辺磁場の等高線図である。 異なる温度での過分極蓄積曲線を示す図である。 更に別の例の内腔に沿う磁場の変形を示す図である。
符号の説明
1a、1b 磁場発生装置
2 低温槽
3 内腔
5 サンプル位置決め機構

Claims (16)

  1. サンプルにインビトロDNP−NMR測定を行うための装置であって、
    低温槽に位置して内腔を取り囲み、それぞれのNMR及びDNP作業域を形成する磁場発生装置と、
    前記DNP作業域内の適切に調製されたサンプルにDNPを行うためのシステムと、
    前記NMR作業域内のサンプルにNMR処理を行うためのシステムと、
    前記内腔に挿入して、次に、サンプルを前記作業域の各々の中にもたらすことができるサンプル位置決め機構と、
    を含み、
    前記磁場発生装置は、前記DNP作業域内の磁場が、前記サンプルにDNPを行うのに適する均一性又はプロフィールを有し、前記NMR作業域内の磁場が、該サンプルにNMR処理を行うのに適する均一性又はプロフィールを有するように適切に構造化されている、
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記磁場発生装置は、対応するNMR及びDNP作業域を同軸内腔に形成するために前記低温槽に位置してそれぞれの該内腔を取り囲む一対の磁石アセンブリを含み、
    前記磁石アセンブリは、前記DNP作業域内の前記磁場が、前記サンプルにDNPを行うのに適する均一性又はプロフィールを有し、前記NMR作業域内の前記磁場が、該サンプルにNMR処理を行うのに適する均一性又はプロフィールを有するように適切に遮蔽されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 各磁石アセンブリは、能動的又は受動的のいずれかで遮蔽されていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 磁石アセンブリの一方又は両方は、端部遮蔽コイルを有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の装置。
  5. 前記磁石アセンブリの一方又は両方は、単一抵抗器の下で保護されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記DNP作業域に冷却剤を更に含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記冷却剤は、液体ヘリウムを含むことを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記DNP作業域は、前記低温槽の冷却剤含有容器と冷却剤連通するように連結されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の装置。
  9. 前記冷却剤含有容器と前記DNP作業域の間の冷却剤の流れを制御するためのバルブを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 前記DNP作業域は、前記磁場発生装置の前記内腔内に位置した付加的な低温槽内に形成されていることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記付加的な低温槽に位置するラムダ点凍結機を更に含むことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記NMR作業域は、実質的に室温の内腔に位置していることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記磁場発生装置は、前記DNP作業域に4T、好ましくは約3.5Kまでの磁場を発生させることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記磁場発生装置は、前記NMR作業域に5Tを超える、好ましくは約7〜10Tの磁場を発生させることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 前記作業域の中心は、1m未満、好ましくは約0.5mだけ離間していることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の装置。
  16. 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の装置を用いてインビトロDNP−NMR実験を行う方法であって、
    DNP処理のためのサンプルを調製する段階と、
    サンプル位置決め機構を用いて前記サンプルをDNP作業域に挿入する段階と、
    前記サンプルにDNPを行う段階と、
    前記サンプル位置決め機構を用いて該サンプルをNMR作業域に迅速に移送する段階と、
    前記サンプルを溶媒に溶解するか又は該サンプルを溶融して、該サンプルにNMR測定を行う段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
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