JP2007535854A - 適応的mimo無線通信システム - Google Patents
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Abstract
受信機によって実行されるMIMO(Multiple Input Multiple Output)無線通信システムにおいて使用するGMIMO−JD(Generalized Multiple Input Multiple Output−Joint Detection)方法であって、送信機から送信される無線信号を受信するステップと、前記無線信号の伝搬チャネルクオリティを推定するステップと、前記送信機がフィードバック情報に従って前記伝搬チャネルに適したGMIMOアーキテクチャを選択することが可能となるように、前記推定の結果に従って前記フィードバック情報を前記送信機に送信するステップと、前記推定の結果に従って、前記受信機に適したGJDアーキテクチャを再構成するステップと、前記選択されたGJDアーキテクチャを利用することによって、前記送信機から受信した無線信号を処理するステップとを有することを特徴とする方法。
Description
本発明は、一般に通信方法及び装置に関し、より詳細には、MIMO(Multiple Input Multiple Output)無線通信システムにおいて使用されるGJD(Generalized Joint Detection)方法及び装置に関する。
無線通信プロセス中、信号が複雑な無線チャネルを介し伝搬されると、同じ送信信号が、2以上のパスを介し送信され、ほんのわずかな時間差によって受信機に到達するであろう。これらの信号が複数の伝搬チャネルを通過することにより、互いとの干渉が生じて、いわゆるマルチパスフェーディングである信号フェーディングが発生する。
MIMOシステムは、送信機及び受信機においてデータを送受信するため、複数のアンテナ又はアレイアンテナを採用している。複数のアンテナは、異なるフェーディング特徴を有する異なる空間位置に配置され、これにより、隣接するアンテナの受信信号は、MIMOシステムにおいて信号を送受信する隣接するアンテナ間の離間が十分大きなものである限り、完全に無相関として近似することが可能である。MIMOシステムは、空間ダイバーシチ送受信を実現するため、マルチパスの空間特性を十分に利用する。
図1は、M個のTxアンテナとJ個のRxアンテナによって構成される簡単化されたMIMOシステムを示す。上述したように、図1のMIMOシステムのTxアンテナとRxアンテナとの間のアンテナの間隔は、一般に信号の空間的な無相関を保証するのに十分大きなものとなっている。図1に示されるように、送信機においては、MIMOアーキテクチャユニット101はまず、データストリームチャネルをM個のパラレルサブデータストリームチャネルに変換し、その後、マルチアクセス変換ユニット102が多重化処理を実行し、最後に、対応するM個のTxアンテナ103が、信号を無線チャネルに同時に送信する。ここでは、MIMOアーキテクチャユニット101は、STTC(Space Time Trellis Code)、スペースタイムブロックコード、スペースタイムターボコード、BLASTコードなど、MIMO処理方法の何れかを採用することができる。他方、マルチアクセス変換ユニット102は、TDD、FDD又はCDMAを実現可能である。
送信された信号のM個のチャネルがマルチパス(すなわち、MIMOフェーディングチャネル)を介し受信機に到達すると、各Rxアンテナ104によって受信される信号は、図1の実線矢印によって示されるように、M個の送信信号のオーバラップアッド(overlap−add)と等しくなる。図1から、Txアンテナの何れか1つとRxアンテナの何れか1つとの間の無線チャネルが存在することを確認することができる。TxアンテナiからRxアンテナjへのチャネルインパルスレスポンスがhji(i=1,2,...,M、j=1,2,...,Jであって、MとJはそれぞれ、Txアンテナの個数とRxアンテナの個数である)として示されると仮定すると、j番目のRxアンテナによって受信される離散時間受信信号rは、
送信機によって送信されるデータを正確に復元するため、受信機は、受信信号がマルチアクセス逆変換ユニット105によって処理された後、無線チャネルの無相関を十分活用することによって、各Txアンテナから送信されるサブデータストリームを区別しなければならず、これはMIMO検出ユニット106によって実行されるであろう。他方、MIMO検出ユニット106は、元のデータを復元するため、M個のサブデータストリームチャネルを1つのチャネルに合成する必要がある。
図1に示されるようなMIMOシステムでは、M個のサブデータストリームは、同一のマルチアクセス変換実行後、無線チャネルに同時に送信され、これにより、すべての送信信号は同一の周波数帯を共有することとなる。さらに、各Txアンテナと各Rxアンテナとの間のチャネルは独立しており、これは、複数のパラレルな空間チャネルが受信機と送信機との間で構成されることを意味する。従って、MIMO技術は、システム帯域幅を追加することなく、スペクトル効率を大きく改善することが可能であり、通信キャパシティは、TxアンテナとRxアンテナの個数と比例して増加し、それが次世代通信システムのキーとなる技術として認識されることに寄与する。
大きなキャパシティと高速性により、MIMO技術は、各種無線通信システムにおいて広範に適用されてきた。例えば、MIMO技術は、TDMA、CDMA、OFDMなどのマルチアクセスに基づく多数の無線通信システムにおいて利用されている。特定のマルチアクセススキームと組み合わされることによって、MIMO技術は、MIMO TDMA、MIMO CDMA、MIMO OFDMなどのMIMOシステムを構成することができる。
上記MIMO CDMAシステムや他のマルチアクセススキームに基づくMIMO無線通信システムを問わず、システム干渉は避けることはできない。他のシステムと同様に、MIMOシステムのマルチパスフェーディングチャネルを介し無線伝搬によって引き起こされるMAI(Multiple Access Interference)及びISI(Inter Symbol Interference)が存在する。さらに、MIMO自体のマルチアンテナ構造によって引き起こされるCAI(Co−Antenna Interference)が存在する。これらの干渉要因の存在は、MIMOシステムの処理能力をやや低減する。
システムパフォーマンスを向上させるため、従来技術においてMAI、ISI及びCAIによって引き起こされる影響を軽減するための多数の方法が採用されている。例えば、MIMO TDMAシステムでは、送信機は、MIMOアーキテクチャとしてSTTCを採用し、すなわち、オリジナルのTCM(Trellis Code Modulation)を空間次元に拡張し、符号化されたコードを異なるアンテナによりそれぞれ送信する。このようにして、受信機は、空間時間復号化を利用することによって(例えば、最大尤度シーケンスを利用して)、CAIを抑制することが可能であり、他方、等化を採用することによって(例えば、ML(Maximum Likelihood)シーケンスやMAPシンボル検出装置を利用して)、ISIに対抗することができる。しかしながら、大量の冗長な情報がSTTCに関して送信信号に追加されるため、MIMOシステムのキャパシティが拡張可能であるという特性は、チャネル状態が良好なとき十分には示されない。
他の例として、MIMO CDMAシステムの送信機は、BLAST技術を利用して、複数のパラレルなサブデータストリームを生成する。BLAST処理は単に、冗長な情報を追加することなく、空間及び時間次元において信号を再構成し、このため、システムのデータ処理レートは、MIMOシステムによって構成されるマルチチャネルパラレル無線チャネルを十分活用することによって改善することができる。受信機は、MIMOチャネルの無相関を利用するのみによって、すべてのTxアンテナを介し信号を復調することが可能であり、受信機のRxアンテナは、Txアンテナ以上とされる。従来の受信機では、CAIは、BLAST検出を利用することによって通常は抑制され、MAI及びISIは、ZF(Zero Forcing)、MMSE(Minimum Mean Square Error)、SIC(Serial Interference Cancel)、PIC(Parallel Interference Cancel)、DFE(Decision Feedback Equalizer)などのマルチユーザ検出と対抗される。BLAST技術は、高レートデータを処理することが可能であるが、それの完全な強度は、良好なチャネルクオリティに関してのみ示すことができる。
上述した2つの例から、現在のMIMOアーキテクチャ及び検出方法が干渉に対抗するに際してある結果を達成しているが、それらは特定のマルチアクセスシステムについて構成されたものであり、選ばれた処理方法のみが、チャネルクオリティに関係なく採用可能であり、従って、システムパフォーマンスは大きく変動し、システムの適応化を大きく低減させることが理解できる。さらに、CAI、MAI及びISIは、一般に従来は個別にキャンセルされ、独立して処理されるため、システム全体のパフォーマンスを低下させる。
従って、システム全体のパフォーマンスを向上させるため、様々なマルチアクセススキームを備えたMIMOシステムにおいて使用されるGMIMO−JD方法を提案する必要がある。
本発明の課題は、伝搬チャネルクオリティに従って対応するGMIMO−JDアーキテクチャを適応的に選択し、これにより、データ送信レートと通信クオリティを向上させることが可能なMIMO無線通信システムにおいて使用されるGMIMO−JD方法及び装置を提供することである。
本発明の他の課題は、TDMA、CDMA、OFDMなどの各種マルチアクセススキームに適用可能なMIMO無線通信システムにおいて使用されるGMIMO−JD方法及び装置を提供することである。
本発明のさらなる他の課題は、CAI、MAI及びISIを統合的又は分散的方法により軽減し、これにより、システムパフォーマンスを向上させることが可能なMIMO無線通信システムにおいて使用されるGMIMO−JD方法及び装置を提供することである。
本発明による受信機により実行されるMIMOシステムにおいて使用されるGMIMO−JD方法であって、送信機から送信される無線信号を受信するステップと、前記無線信号の伝搬チャネルクオリティを推定するステップと、前記送信機がフィードバック情報に従って前記伝搬チャネルに適したGMIMOアーキテクチャを選択することが可能となるように、前記推定の結果に従って前記フィードバック情報を前記送信機に送信するステップと、前記推定の結果に従って、前記受信機に適したGJDアーキテクチャを再構成するステップと、前記選択されたGJDアーキテクチャを利用することによって、前記送信機から受信した無線信号を処理するステップとを有することを特徴とする方法。
本発明による送信機によって実行されるMIMO無線通信システムにおいて使用するGMIMO−JD方法であって、無線信号を送信するステップと、前記無線信号の伝搬チャネルクオリティを推定することにより受信機によって取得されるフィードバック情報を前記受信機から受信するステップと、前記フィードバック情報に従って、前記伝搬チャネルに適したGMIMOアーキテクチャを再構成するステップと、前記GMIMOアーキテクチャを利用することによって、送信される前記無線信号を処理するステップと、前記GMIMOアーキテクチャによって処理された無線信号を送信するステップとを有することを特徴とする方法。
本発明のより完全なる理解と共に、他の課題及び効果が、添付した図面と共に以下の説明及び請求項を参照することによって明らかとなるであろう。
本発明により提案されるようなGMIMO−JD方法の主要なアイデアは、以下のように要約することができる。すなわち、受信側の受信機が、受信信号の既知の信号に従って送信側から受信側への無線チャネルクオリティを推定し、チャネルクオリティの推定結果を送信側の送信機にフィードバックする。その後、送信側の送信機と受信側の受信機は、チャネルクオリティの推定結果に従って、現在のチャネル状態に最も適したMIMOアーキテクチャとJD方法によりそれぞれデータを処理し、これにより、送信側から受信側へのデータ送信を最適に実現することができる。
さらにここでは、BS(Base Station)送信機は、チャネル推定がTDDモードによりアップリンクセットアップ処理中にすでに実行されているため、アップリンクフィードバックなしにダウンリンクチャネル特性情報を知ることが可能であるということに留意すべきである。しかしながら、UE(User Equipment)の移動速度が比較的小さいときに限って、より良好なパフォーマンスがTDDモードについて実現可能であり、従って、それの適用範囲は、ある程度抑制される。従って、本発明の実施例では、MIMOシステムは、より広範な適用エリアを有するFDDモードを採用する。
上記仮定に基づき、詳細な説明は、図2〜4に関して本発明の一般的なアイデアについてまずなされ、その後、本発明において提案されるような3つのGMIMO−JDモードに対する好適な実施例が説明され、最後に、FDD MIMOシステムのBS送信機とUE受信機を例示することによって、UMTS FDDシステムにおける本発明により提案されるようなGMIMO−JD方法の通知の実現が説明される。
図2は、提案されるGMIMO−JD方法をサポートするBS送信機300(送信側の)とUE受信機400(受信側の)を示すブロック図である。図示されるように、BS送信機300とUE受信機400は、それぞれM個のTxアンテナ341とJ個のRxアンテナ441の複数のアンテナを有する。
BS送信機300では、まずユーザデータストリームが、オリジナルデータストリームを送信するため、FECエンコーダ311、インタリーブ装置312及びシンボルマッピング装置313において処理される。これら3つのブロックにおける処理は、一体的にみなされ、すなわち、チャネル符号化ユニット310としてみなされる。
チャネル符号化ユニット310における処理後、ユーザデータストリームは、STTC、空間時間ブロックコード、BLASTなどの選択のための複数のMIMO機能ブロックを有することが可能なGMIMOアーキテクチャ320に供給される。アップリンクを介しUEにより送信されるフィードバック情報350に従って、GMIMOアーキテクチャ320は、フィードバック情報350に示されているものに対応したMIMOアーキテクチャを選択及び再構成し、直列的なデータストリームのチャネルをSTTC、空間時間ブロックコード又はBLASTによって処理されるM個のパラレルサブデータストリームに変換するため、送信されるオリジナルデータストリームを処理する。
次に、M個のサブデータストリームが、CDMA、OFDMなどの多重化処理などの各ブランチのマルチアクセス変換のため、マルチアクセス処理ユニット330に供給される。最後に、それぞれパルス整形装置340によってフィルタリングされた後、M個の信号ブランチが、M個の対応するTxアンテナ341を介し無線チャネルに送信される。
M個の送信信号は、ダウンリンクを介しUE受信機400に到達し、J個のRxアンテナ441により受信される。図1のケースと同様に、UE受信機400の各Rxアンテナによって受信された信号は、異なるパスを介し伝搬されるM個の送信信号の和に等しい。J個のアンテナによって受信された信号は、J個の離散時間信号チャネルを取得するため、対応するマッチフィルタサンプルユニット440においてフィルタリング及びサンプリングされる。ここで、j番目のRxアンテナ(j=1,2,...,Jであり、JはRxアンテナの総数である)によって受信される信号は、
その後、チャネル推定ユニット430が、時間離散信号のJ個のチャネルのパイロット信号に従って各ダウンリンク無線チャネル(チャネルパスは、図1に示される)のそれぞれの特性を推定し、すなわち、式(1)の各チャネルインパルスレスポンス関数hjiと、パイロット信号に従ってチャネル状態を評価するため、SINRとSINRの時間変化ΔSINRとを計算する。
チャネル推定ユニット430は、チャネル推定結果SINR及びΔSINRをフィードバック情報として基地局に直接送信することが可能であるが、それはフィードバック情報の大きな負荷を課し、BS送信機の複雑さを増大させるかもしれない。本発明の実施例では、フィードバック情報は、GMIMO−JDモードに関する情報を、特定の実施例について以下で詳細にされるフィードバックモード、パラレルモード及び最適モードとして含む。ここでは、これら3つのGMIMO−JDモードは、特定のチャネルクオリティについて、送信機のMIMOアーキテクチャと受信機のJD方法との間の対応関係を示すため、基地局及びUEによって予め設定される。言い換えると、GMIMO−JDモードが決定されると、送信機のMIMOアーキテクチャと受信機のJD方法がこれに対応して決定可能である。
その後、チャネル推定ユニット430は、SINR及びΔSINRの値に従って適切なGMIMO−JDモードを選択し、その後、UEと基地局との間のアップリンクを介しフィードバック情報として選択されたGMIMO−JDモードに関する情報をBS送信機に送信する。これにより、送信機は、GMIMO−JDモードに対応するMIMOアーキテクチャを選択することが可能となる。受信機では、チャネル推定ユニット430はまた、選択されたGMIMO−JDモードに関する情報を複数のJD処理モジュールを含むGJDユニット420に送信する。GJDユニット420は、選択されたモードに対応するGJDアーキテクチャを選択及び再構成し、信号内のMAI、ISI、CAI及び他の干渉を軽減するため、受信したJ個の離散時間信号チャネルを処理する(ML検出、ZF−BLEなどを利用することによって)。
これらの信号を処理した後、GJDユニット420は、J個のパラレル信号チャネルを1以上の直列的なストリームチャネルに変換し、それをチャネル復号化ユニット410に出力する。チャネル復号化ユニット410では、所望のユーザデータが、ストリームがシンボルマッピング装置413とインタリーブ解除装置412を通過し、最終的なデータ訂正がFECデコーダ411において実行された後、復元される。
上述したBS送信機及びUE受信機のアーキテクチャは、フィードバック情報350を介し合成され、これにより、それらは現在のチャネルクオリティに従って最も適切な通知方法を一体的に選択することができる。従って、フィードバック情報の取得及び送信は、GMIMO−JD手段のキーとなる。
図3は、GMIMO−JD方法によりフィードバック情報を送信するための一般的な処理を概略している。図3に示されるように、まずUE受信機400は、BS送信機300から各Txアンテナ341によって送信されるパイロット信号を受信し(ステップS310)、UE受信機400のチャネル推定ユニット430は、従来方法を利用することによって受信パイロット信号に対してチャネル推定を実行し、当該チャネルのSINR及びΔSINRを計算し、各伝搬チャネルインパルスレスポンスhjiを推定する(ステップS320)。その後、UE受信機400は、例えば、図5のモード選択リストなどに従って、SINR及びΔSINRの値による適切なGMIMO−JDモードを選択し、それをフィードバック情報350に構成し、アップリンクを介しBS送信機300に当該フィードバック情報を送信する(ステップS330)。ここで、フィードバック情報350に対する送信処理におけるメッセージカプセル化フォーマットが、図4に示される。フィードバック情報350を搬送するメッセージの主要部分は、GMIMO−JDモード表示情報であり、あるGMIMO−JDモードでは、伝搬チャネル情報、すなわち、伝搬チャネルインパルスレスポンスhjiもまた含めることができる。最後に、フィードバック情報350の受信後、BS送信機300は、選択されたGMIMO−JDモードに対応するMIMOアーキテクチャを即座に選択し、このMIMOアーキテクチャを利用することによって、送信対象となるデータを処理及び送信する(ステップS340)。基地局がそれのMIMOアーキテクチャをすでに設定しているということを知った後、UE受信機は即座にそれ自身のJDアーキテクチャを設定する。従って、送信側及び受信側は、現在のチャネル特性に適したデータ処理方法を一体的に構成している。
上記GMIMO−JDモードは、MIMOアーキテクチャとJD方法との間の対応関係を示す。各種MIMOアーキテクチャ及びMIMO検出方法の上記説明から、対応関係の選択は異なるチャネルクオリティにより変化するということが確認できる。以下の説明は、フィードバックモード(モードI)、最適モード(モードII)及びパラレルモード(モードIII)の特定のチャネル状態に対する3つのGMIMO−JDモードについて与えられる。しかしながら、本発明において提案されるGMIMO−JD方法はこれら3つのモードに限定されるものではなく、GMIMO−JDの他の組み合わせもまた実際のチャネル状態に従って選択することが可能であるということに留意すべきである。
チャネル推定ユニット430によって評価されるパイロット信号のSINR及びΔSINRに基づき、MIMOシステムは、フィードバックモード、最適モード又はパラレルモードを選択することを決定することが可能であり、その対応関係が図5に示される。
1.フィードバックモード(図5を参照)−SINR及びΔSINRが小さいとき、GMIMO−JDモードについてモードIを選択
小さなSINRは、現在のチャネルクオリティがあまり良好ではなく、このため、信号のFER(Frame Error Rate)が相対的に高いことを示している。他方、小さなΔSINRは、UEがゆっくりと移動し、チャネル状態は、チャネルクオリティが理想的なものではないが、安定していることを示す。従って、UE受信機では、チャネル推定ユニット430によって推定される伝搬チャネルインパルスレスポンスは、ある期間においては有効なものとなるであろう。さらに、サイズ、コスト及び電力消費の厳しい制約により、1つのRxアンテナ(J=1)しかUEに設けることができず、このため、受信側でのダイバーシチゲインを利用することができない。これらの特性に基づき、Rxダイバーシチゲインを向上させるため、GMIMO−IDモードはフィードバックモードとして選択され、すなわち、ダウンリンクを介し各チャネルインパルスレスポンスをBS送信機にフィードバックする。フィードバックモードの選択は、理想的には、限定的な設備によりアンテナのダイバーシチゲインをやや向上させることが可能である。
小さなSINRは、現在のチャネルクオリティがあまり良好ではなく、このため、信号のFER(Frame Error Rate)が相対的に高いことを示している。他方、小さなΔSINRは、UEがゆっくりと移動し、チャネル状態は、チャネルクオリティが理想的なものではないが、安定していることを示す。従って、UE受信機では、チャネル推定ユニット430によって推定される伝搬チャネルインパルスレスポンスは、ある期間においては有効なものとなるであろう。さらに、サイズ、コスト及び電力消費の厳しい制約により、1つのRxアンテナ(J=1)しかUEに設けることができず、このため、受信側でのダイバーシチゲインを利用することができない。これらの特性に基づき、Rxダイバーシチゲインを向上させるため、GMIMO−IDモードはフィードバックモードとして選択され、すなわち、ダウンリンクを介し各チャネルインパルスレスポンスをBS送信機にフィードバックする。フィードバックモードの選択は、理想的には、限定的な設備によりアンテナのダイバーシチゲインをやや向上させることが可能である。
フィードバックモードでは、UE受信機400によって評価される伝搬チャネルインパルスレスポンスが、フィードバック情報350の一部として取得され、図4に示されるフォーマットに従ってフィードバック情報350の伝搬チャネル情報部分にカプセル化され、その後、BS送信機に送信される。図6において、フィードバックモードにおけるBS送信機とUE受信機のアーキテクチャを与えることができる。
図6に示されるように、BS送信機300のS/P変換ユニット610は、まず送信対象となる情報シンボルストリームSiを複数のパラレル信号チャネルに変換し、その後、それらを多重化処理のため、マルチアクセス変換処理ユニット620に送信する。次に、各伝搬チャネルインパルスレスポンスhi(このモードでは、受信機は1つのRxアンテナしか有さず、このため、異なるRxアンテナを区別するためのインパルスレスポンスhjiの添え字jは省略することができ、このため、短縮されたhiを得る。ここで、添え字iは、異なるTxアンテナを示す。)に従って、各シンボルブランチに対して、予め重み付けが実行される。すなわち、送信対象となる各パラレルシンボルチャネルが、係数hji */ρj(正規化されたチャネルインパルスレスポンスの共役)と乗算される。ただし、
送信信号のM個のチャネルは、MIMOフェーディングチャネルを介しUEに到達する。式(1)から、UE受信機400のRxアンテナによって受信される信号が、送信信号とチャネルインパルスレスポンスとの積であり、複数の送信信号の線形重ね合わせとなることが確認できる。さらに、UE受信機400は、1つのRxアンテナしか有しておらず、このため、受信信号は自然と直列的な信号チャネルとなり、
式(2)から、hiの振幅の平方がチャネルインパルスレスポンスとそれの共役部分とを掛け合わせることによって求めることができ、その後、簡単な計算の後、受信信号rtは実際のρΦ(si)となる。このようにして、伝搬チャネルによってもたらされる影響が、受信信号のエネルギーを増大させる結果により、複数のアンテナのダイバーシチゲインに変換されたこととなる。従って、UE受信機では、GJDアーキテクチャ630は、マルチアクセス逆変換Φ−1(.)と単一Txアンテナシステムと同様の干渉キャンセレーション処理を実現することによってのみ、元の情報シンボルを復元することができる。例えば、OFDMシステムでは、GJDアーキテクチャ630は、FFTとシリーズ干渉キャンセレーションなどの必要となる干渉キャンセレーション方法を実現し、CDMAシステムでは、GJDアーキテクチャ630は、MAI又はISIを低減するため、JD又は他のマルチユーザ検出を実行しさえすればよい。
2.パラレルモード(図5を参照)−SINRは大きいが、ΔSINRは小さいとき、GMIMO−JDモードについてモードIIIを選択
この場合、大きなSINRは、無線チャネルクオリティが大変良好であることを意味し(例えば、屋内の準静的フェーディングなど)、小さなΔSINRは、チャネル特性が大変安定的であり、理想的なFERを保証することが可能であり、これにより、システムパフォーマンスがチャネルインパルスレスポンスに関するフィードバック情報によることなく向上させることが可能であることを示す。しかしながら、より高いデータレートに対する要求が、ウェブブラウジング、連続的なモバイル映像の再生などのアプリケーションについて限定されず、従って、システムがGMIMO−JDモードを選択する予想される目的は、高レートデータ送信を実現することである。従って、このようなチャネル状態の下、最も適したGMIMO−JDモードはパラレルモードであり、すなわち、BLAST技術を利用して、システムのデータ処理レートを向上させる。
この場合、大きなSINRは、無線チャネルクオリティが大変良好であることを意味し(例えば、屋内の準静的フェーディングなど)、小さなΔSINRは、チャネル特性が大変安定的であり、理想的なFERを保証することが可能であり、これにより、システムパフォーマンスがチャネルインパルスレスポンスに関するフィードバック情報によることなく向上させることが可能であることを示す。しかしながら、より高いデータレートに対する要求が、ウェブブラウジング、連続的なモバイル映像の再生などのアプリケーションについて限定されず、従って、システムがGMIMO−JDモードを選択する予想される目的は、高レートデータ送信を実現することである。従って、このようなチャネル状態の下、最も適したGMIMO−JDモードはパラレルモードであり、すなわち、BLAST技術を利用して、システムのデータ処理レートを向上させる。
図7において、BLAST技術に基づくGMIMO−JDアーキテクチャが示され、BS送信機300のBLAST処理ユニット710は、パラレルモードのGMIMOアーキテクチャとしてみなすことができ、送信対象となる直列的なシンボルが、複数のパラレル信号チャネルに変換され、その後、マルチアクセス変換ユニット720により多重化され、最終的に複数のTxアンテナを介し送信される。送信信号の複数のチャネルが、MIMOフェーディングチャネルを介しUE受信機400に到達し、複数のRxアンテナが、信号決定及び復元のため受信信号をGJD730に供給する。
GJD処理プロセスを説明する上で簡単化のため、式(1)に与えられる受信信号は、ベクトル表現により記述することが可能である。
上述したように、MAIの低減及びBLAST復調は、通常は現在の受信機において2つの独立したステップにより実現される。しかしながら、MIMOシステムでは、MAIの低減及びBLAST復調は理論的に同様のものであり、従って、まず干渉を低減し、その後BLAST検出を実行する方法によって、トータルのシステムパフォーマンスが低下することとなる。
本発明では、システムは大きな処理能力を有し、このため、チャネル推定ユニットによって評価されるチャネル特性マトリックに従って、従来のJDアルゴリズム(ZF−BLE、MMSE−BLEなど)を直接GJD730に適用することが可能である。例えば、ZF−BLEが適用されるとき、sの決定ベクトルは
MMSE−BLEが使用される場合、sの決定ベクトルは、
このJD方法の利用は、GJD730がBLAST検出とMAI及びISIに対する干渉キャンセレーションを同時に実行する、すなわち、MAI、ISI及びCAIを同時に低減することが可能であり、これにより、システムパフォーマンスが向上する。
3.最適モード(図5を参照)−GMIMO−JDモードは、ΔSINRが大きなものであり、SINRの大小に関係なくモードIを選択する。
この場合、大きなΔSINRは、チャネル特性が経時的に大きく変化し、無線チャネルがおそらくマルチパスフェーディングの重大な影響を受ける可能性があることを示す。このようなチャネルクオリティにより、評価されたチャネル特性が送信機にフィードバックされた後も依然として有効であることを保証することは大変困難であり、これにより、チャネルインパルスレスポンスフィードバック方法がここでは利用できない。しかしながら、無線チャネルの統計的特性(Rayleighフェーディングチャネル特性など)が、パイロット信号の推定など、必要な評価を通じて予め知ることができる。その後、BS送信機のMIMOアーキテクチャからチャネルの統計的特性に適したMIMOアーキテクチャが選択され、UE受信機のチャネルの統計的特性について適した検出方法が適用される。このようにして、正確なチャネル特性情報が利用可能ではないが、無線チャネルの統計的特性に基づきMIMOアーキテクチャとJD方法を構成することが可能であり、これにより、最適なチャネル伝搬を実現することが可能となる。さらに、より良好なパフォーマンスを達成するため、送信側と受信側の双方のアンテナダイバーシチゲインが、可能な限り大きく改善される必要がある。従って、Rxダイバーシチゲインを向上させるため、UEのサイズ、コスト及び電力消費に対する制約を緩和し、信号受信のため多数のRxアンテナを採用すべきである。
例えば、チャネルが、統計的特性を予め推定することにより、Rayleigh/Ricianフェーディングチャネルであるとわかると、STTCがMIMO TDMAシステムのMIMOアーキテクチャとして採用することが可能である。もちろん、このアーキテクチャはまた、CDMA、OFDMなどの他のマルチアクセスシステムに拡張することが可能である。
図8は、STTCを利用したGMIMO−JDアーキテクチャを示す。図8に示されるように、BS送信機300はまず、直列的な信号を複数のパラレル信号チャネルに変換するため、STCC符号化装置810において符号化を実行し、その後、マルチアクセス変換ユニット820において多重化処理を実行し、最後に、これらの信号を複数のTxアンテナを介し送信する。
当該信号は、MIMOフェーディングチャネルを介しUE受信機400に到着する。UE受信機400では、複数のRxアンテナが、受信信号をMIMO ML検出装置830に供給し、信号決定及び復元を実現する。この処理中、Rxアンテナにおいて受信された信号は、式(1)により表すことが可能である。解析を容易にするため、受信信号をベクトル形式により表すため、式(1)は、
実現に際し、UE受信機は、パイロット信号を検出することにより、現在のチャネルクオリティを知ることが可能であり、当該時点におけるチャネルのΔSINRが大きいときには、現在のGMIMO−JDモードがモードIIであることを基地局にフィードバック情報を介し通知する。BS送信機は、Rayleigh/Ricianフェーディングチャネルについて予め構成されたSTTC方法により送信されるデータを処理し、当該データを送出する。UE受信機は、受信したデータをML方法により検出する。
上記セクションは、GMIMO−JD方法の実現を説明し、図5に示されるような3つのチャネル状態についてGMIMO−JD処理方法を精緻化した。実際的な適用では、他のMIMOアーキテクチャ及びMIMO検出方法もまた、具体的な無線環境に従って利用可能である。さらに上述したように、GMIMO−JD方法は特定のマルチアクセススキームに限定されず、このため、それは様々な無線通信システムにおいて適用可能であるが、その実現形態はある程度異なるかもしれない。例えば、FDDシステムに関する限り、UEは、パイロットチャネル信号に従ってチャネルクオリティを推定することが可能であるが、TD−SCDMAシステムでは、UEは、Midamble信号を推定することによって、チャネルクオリティ情報を取得する。さらに、フィードバック情報350を搬送するための物理チャネルと上位レイヤの通知のための送信処理もまた、異なるものであってもよい。
以下のセクションは、UMTS FDD無線通信システムのプロトコルに基づき、GMIMO−JDがUMTS FDDシステムにおいてどのように実現されるか説明する。ここでは、物理レイヤにおけるメッセージカプセル化フォーマットと信号送信処理に着目され、再び、BS送信機とUE受信機が例示される。
図9において、UMTS FDDシステムにおけるUEとUTRANとの間のGMIMO−JDを実現するための信号送信処理を示すことができる。ここでは、UuはノードB(基地局)とUEとの間の無線インタフェースであり、IubはノードBとSRNC(Service Radio Network Control)との間のインタフェースである。以下において、図9に関連してUEとUTRANとの間でGMIMO−JDを実現するための完全な処理が詳細に説明される。
1.UEによるGMIMO−JDモードの決定
CPICH(Common Pilot Channel)が、UMTS FDDシステムにおいて他の共通ダウンリンクチャネルを介し、これらのダウンリンクチャネルの位相リファレンスを提供するため送信されることが当業者に理解されるであろう。UEは常に、システム配信情報の受信時に、それがUTRANとの接続を確立しているか否かに関係なく、CPICH信号を受信することによってダウンリンクチャネルクオリティを検出することができる。
CPICH(Common Pilot Channel)が、UMTS FDDシステムにおいて他の共通ダウンリンクチャネルを介し、これらのダウンリンクチャネルの位相リファレンスを提供するため送信されることが当業者に理解されるであろう。UEは常に、システム配信情報の受信時に、それがUTRANとの接続を確立しているか否かに関係なく、CPICH信号を受信することによってダウンリンクチャネルクオリティを検出することができる。
この予想に基づき、GMIMO−JDが適用されるUMTS FDDシステムでは、UEが呼び出しを発信し、又はページングを応答するため、RCC接続処理を開始するとき、まず物理レイヤにおいてチャネル推定ユニットを介しCPICHチャネルのクオリティを検出する。UEのチャネル推定ユニットは、CPICHにおいて信号のSINR及びΔSINRを推定するようにしてもよく、それと同時に、上述したGMIMO−JDモードIであるフィードバックモードによりチャネルインパルスレスポンスをフィードバック情報としてUTRANに送信するため、ダウンリンクチャネルのチャネルインパルスレスポンスを推定することができる。その後、UEの物理レイヤは、ダウンリンクチャネルクオリティに関する推定情報を物理レイヤ評価メッセージにカプセル化し、UEのRRCレイヤに送信する(ステップS900)。物理レイヤ評価メッセージには、ダウンリンク伝搬チャネルの個数と、ダウンリンク伝搬チャネルのSINR及びΔSINRと、ダウンリンクチャネルインパルスレスポンスが含まれる。
UEのRRCレイヤ(UE−RRC、ネットワークレイヤとして略される)は、物理チャネル評価メッセージから直近のチャネル評価情報を取得し、図5に示されるようなGMIMO−JDとチャネルクオリティ(すなわち、SINRとΔSINRの値)の対応関係に従って、対応するGMIMO−JDモード(フィードバックモード、最適モード及びパラレルモードなど)を選択する。にもかかわらず、実際的な適用では、データはまた、異なるチャネル状態を参照して、GMIMOアーキテクチャとJDアーキテクチャの他の組み合わせ又は他のモードを採用することにより処理することが可能である。
GMIMO−JDモードが決定された後、UE−RRCは、GMIMO−JDモードに関する情報を物理チャネル設定リクエストに含め、それをネットワーク側のSRNCのRRCレイヤ(SRNC−RRCと略される)に送信し、ノードBに適切なMIMOアーキテクチャを選択するよう指示する(ステップS910)。物理チャネル設定リクエストは、RRCレイヤ間でやりとりされるメッセージに属し、物理レイヤにおいてDPCCHにより搬送可能である。すなわち、GMIMO−JDモードに関する情報が、DPCCHを介し搬送される。
GMIMO−JDモードがフィードバック情報であると決定されると、CIR(Channel Impulse Response)をDPCCHにカプセル化し、それをUTRANに送信する必要がある。ここで、CIRのカプセル化フォーマットが、図10に関して説明される。
2.UTRANによるGMIMOアーキテクチャの設定
UEから物理チャネル設定リクエストを受信した後、SRNC−RRCは、GMIMO−JDモードに関する情報を物理チャネル設定リクエストから分離する。GMIMO−JDモードがフィードバックモードである場合、CIR情報もまた分離される必要がある。その後、SRNC−RRCは、物理チャネルセットアップリクエストメッセージをノードBの物理レイヤに送信する(ステップS920)、すなわち、当該メッセージをネットワークレイヤと物理レイヤの間の制御プリミティブCPHY−RL−Setup−REQを介し送信する。物理チャネルセットアップリクエストは、タイムスロット構造、トランスポートフォーマットセット、トランスポートフォーマット合成セット、GMIMO−JDモードに関する情報など、物理チャネルを設定するための通常の情報を有する。さらに、GMIMO−JDモードがフィードバックモードであるときには、CIR情報もまた含まれる。
UEから物理チャネル設定リクエストを受信した後、SRNC−RRCは、GMIMO−JDモードに関する情報を物理チャネル設定リクエストから分離する。GMIMO−JDモードがフィードバックモードである場合、CIR情報もまた分離される必要がある。その後、SRNC−RRCは、物理チャネルセットアップリクエストメッセージをノードBの物理レイヤに送信する(ステップS920)、すなわち、当該メッセージをネットワークレイヤと物理レイヤの間の制御プリミティブCPHY−RL−Setup−REQを介し送信する。物理チャネルセットアップリクエストは、タイムスロット構造、トランスポートフォーマットセット、トランスポートフォーマット合成セット、GMIMO−JDモードに関する情報など、物理チャネルを設定するための通常の情報を有する。さらに、GMIMO−JDモードがフィードバックモードであるときには、CIR情報もまた含まれる。
SRNC−RRCによって送信される物理チャネルセットアップリクエストを受信すると、ノードBの物理レイヤは、当該リクエストにおいて設定される無線リソースに従って即座に物理チャネルを設定し、GMIMO−JDモードに関する情報に従って送信機において送信されるデータ(DPDCHデータと同様に)を処理するためGMIMOアーキテクチャを設定する。
ここでは、ノードBの送信機のGMIMOアーキテクチャは、異なるGMIMO−JDモードについて異なるデータ処理方法を採用することが可能である。図5に記載される3つのGMIMO−JDモードが、ここでも依然として具体例として採用される。以下において、フィードバックモード、最適モード及びパラレルモードに対応するGMIMOアーキテクチャがUMTS FDDシステムに関してDPDCHに対するデータ情報をどのように処理するか、図11〜13に関連して詳細に説明される。
その後、ノードBは、上記3つのアーキテクチャに従って送信機におけるGMIMOアーキテクチャの設定が成功した後、物理レイヤにおいてデータ送受信を開始する(ステップS930)。最後に、ノードBの物理レイヤは、物理チャネルが良好に設定され、現在利用可能であることをSRNC−RRCに通知するため、物理チャネルセットアップ確認メッセージをSRNC−RRCに送信する(ステップS940)。
物理チャネルセットアップ確認メッセージを受信すると、SRNC−RRCは、UEから送信された物理チャネル設定リクエストのアクノリッジメントとして、RRC接続セットアップリクエストを発信したUEのRRCレイヤに物理チャネル設定レスポンスメッセージを即座に送信する(ステップS950)。
3.UEによるGJDの設定及びUTRANとのRRC接続の確立
物理チャネル設定レスポンスを受信すると、UE−RRCは、物理チャネルセットアップリクエストを物理レイヤに送信し(ステップS960)、ノードBによって割り当てられた無線リソースを利用してそれの物理チャネルを設定する。当該リクエストは、物理レイヤとネットワークレイヤとの間の制御プリミティブCPHY−RL−Setup−REQを介しメッセージを送信することが可能である。UTRAN側におけるケースと同様に、物理チャネルセットアップリクエストのパラメータは、特に、タイムスロット構造、トランスポートフォーマット設定、トランスポートフォーマットグループ設定及びGMIMO−JDモードに関する情報を含む。物理チャネルを設定する際、UEは、GMIMO−JDモードに従って具体的なGJDアーキテクチャを設定する。例えば、GMIMO−JDモードがフィードバックモードであるとき、UEは、単独のアンテナのケースと同様に干渉キャンセレーション方法により信号復元及び検出を実現することが可能であり、GMIMO−JDモードが最適モードであるとき、UEは、受信信号を処理するため、ML方法を選択することが可能であり、GMIMO−JDモードがパラレルモードであるとき、UEは、ZF−BLE又はMMSE−BLEと同様の方法を使用して、データを復元することができる。
物理チャネル設定レスポンスを受信すると、UE−RRCは、物理チャネルセットアップリクエストを物理レイヤに送信し(ステップS960)、ノードBによって割り当てられた無線リソースを利用してそれの物理チャネルを設定する。当該リクエストは、物理レイヤとネットワークレイヤとの間の制御プリミティブCPHY−RL−Setup−REQを介しメッセージを送信することが可能である。UTRAN側におけるケースと同様に、物理チャネルセットアップリクエストのパラメータは、特に、タイムスロット構造、トランスポートフォーマット設定、トランスポートフォーマットグループ設定及びGMIMO−JDモードに関する情報を含む。物理チャネルを設定する際、UEは、GMIMO−JDモードに従って具体的なGJDアーキテクチャを設定する。例えば、GMIMO−JDモードがフィードバックモードであるとき、UEは、単独のアンテナのケースと同様に干渉キャンセレーション方法により信号復元及び検出を実現することが可能であり、GMIMO−JDモードが最適モードであるとき、UEは、受信信号を処理するため、ML方法を選択することが可能であり、GMIMO−JDモードがパラレルモードであるとき、UEは、ZF−BLE又はMMSE−BLEと同様の方法を使用して、データを復元することができる。
物理チャネルの設定が成功した後、UEの物理レイヤは、物理レイヤにおいて情報の送受信を開始する(ステップS970)。従って、UEとUTRANとの間の物理レイヤにおける接続が確立される(ステップS980)。その後、UEの物理レイヤは、物理接続が良好に確立されたことをUE−RRCに通知するため、物理チャネルセットアップ確認メッセージをUE−RRCに送信する(ステップS990)。
最後に、UE−RRCは、RRC接続が良好に確立されたことをSRNC−RRCに通知するため、物理チャネル設定完了メッセージをSRNC−RRCに送信し(ステップS995)、通信が現在実行可能となる。
UMTS FDDシステムにおけるRRC接続セットアップ処理の上記記載から、GMIMO−JDモードに関する情報が、制御プリミティブCPHY−RL−Setup−REQを介し配信されることは容易に理解できる。さらに、上記処理では、GMIMO−JDモードを決定するステップは、RRCレイヤの代わりにUEの物理レイヤにおいて実行することも可能である。このようにして、UEの物理レイヤは、GMIMO−JDモードに関する情報を送信しさえすればよく、チャネルクオリティを評価するためのSINR及び他の情報をRRCレイヤに送信する必要はなく、これにより、情報配信ロードを低減することが可能となる。
以下において、図10に関して上記ステップS910を参照して、GMIMO−JDモードがフィードバックモードであるとき、UTRANに送信すべきDPCCHにCIRをカプセル化するためのCIRカプセル化フォーマットが接続される。図10に示されるように、このカプセル化フォーマットは、閉ループ送信ダイバーシチに対するFBI(フィードバック情報)のDフィールドと同様のものであり、FSMpo部分、すなわち、CIRの振幅は、パワー設定を送信するためLSB(最下位ビット)を占有し、FSMph部分、すなわち、CIRの位相情報が、位相設定を送信するためMSB(最上位ビット)を占有する。UE−RRCは、図10に示されるようなフォーマットに従って、各ダウンリンクチャネルインパルスレスポンスをカプセル化し、それをUTRANに送信する。
図11〜13に関して、以下において、SRNC−RRCが上記ステップS920においてノードBの物理レイヤに物理チャネルセットアップリクエストメッセージを送信した後、物理チャネルセットアップリクエストに含まれるGMIMO−JDモードに関する情報に従って、対応するGMIMOアーキテクチャを設定する方法が説明される。
GMIMO−JDモードがフィードバックモードであるとき、UMTS FDDシステムのMIMOアーキテクチャが図11に示され、ここで、各アンテナによって送信される信号が、図6に示されるGMIMOアーキテクチャと同様の加重係数としてフィードバック情報のCIRを使用することにより予め重み付けされる。その相違は、DPDCHデータがスプレッド及びスクランブル化(又は図6に示されるようなマルチアクセス変換により処理)された後、直列的な信号のチャネルから複数のパラレル信号チャネルへの変換を実現するため、S/P変換ユニット510に送信されるという点である。それぞれ予め重み付けされた後、複数のパラレル信号チャネルが、UEにおけるダウンリンクチャネルクオリティの変化を推定するため、合成ユニット520の各アンテナに対応するCPICHiと共に追加される。最後に、各信号チャネルが、対応するTxアンテナからそれぞれ送信される。
図12において、GMIMO−JDモードが最適モードであるとき、ノードBの送信機におけるMIMOアーキテクチャが、図8に示されるものと同様のSTTC方法を利用して示すことができる。図12から、DPDCHに関するデータがまず空間時間符号化され、直列的なデータのチャネルが、複数のパラレルデータストリームチャネルに符号化されることが確認できる。スプレッド及びスクランブル化を含むマルチアクセスの処理後、各パラレルデータストリームがCPICH信号と共に追加され、その後、各信号ブランチが、対応するTxアンテナを介し無線空間に送信される。
図13において、GMIMO−JDモードがパラレルモードであるとき、ノードBの送信機のMIMOアーキテクチャが、図7に示されているものと同様のBLAST技術を利用して示すことができる。図13から、マルチアクセス変換が、UMTS FDDシステムにおけるDPDCHデータのスプレッド及びスクランブル化を通じて実行され、当該データが対応するTxアンテナを介し無線空間に送信可能であることが確認できる。
好適な実施例では、DPDCHに関するデータが、GMIMOアーキテクチャの処理対象とされているが、実際の適用では、GMIMOアーキテクチャが他のチャネルに関するデータを処理することが可能であり、その処理方法は上記の3つに限定されるものではない。
上記説明は、UMTS FDDシステムに関して具体的な無線通信システムにおける提案されたGMIMO−JD方法の実現形態による処理について行われたが、提案された方法はまた、他のタイプのシステムにおいて適用可能であり、システムパフォーマンスは影響を受けないであろうということは明らかである。
さらに、本発明により提案された方法は、BS送信機とUE受信機における用途に限定されるものではなく、UEとBSとの間のアップリンククオリティを向上させることに利用可能であり、また一般的な送信機及び受信機に拡張可能である。
発明の効果的な結果
上述したように、MIMO無線通信システムにおいて使用するのに提案されたGMIMO−JD方法及び装置に関して、UE受信機は、チャネルクオリティに関する推定結果をBS送信機にフィードバックし(すなわち、GMIMO−JDモード)、これにより、適切なGMIMO−JDアーキテクチャが、異なるチャネルクオリティに対するシステム要求を充足するため、受信機及び送信機において適応的に選択及び再設定することが可能となる。提案されたGMIMO−JD方法及び装置は、与えられたマルチアクセスシステムに限定されるものではなく、CDMA、TDMA、OFDMなどの各種システムに広範に拡張可能であり、このため、実現が容易かつフレキシブルである。さらに、パラレルモード及び最適モードでは、GMIMO−JDアーキテクチャは、一体的にCAI、MAI及びISIをキャンセルすることが可能であり、このため、全体的なシステムパフォーマンスは向上する。UMTS FDDシステムにおけるそれの実現形態による処理から、本発明において提案されるフィードバック機構は、大きな変更なしに従来のシステムの通知に容易に組み込むことが可能であるということを確認することができる。従って、通信クオリティと送信スピードが向上し、より良好な適応化が実現される。
上述したように、MIMO無線通信システムにおいて使用するのに提案されたGMIMO−JD方法及び装置に関して、UE受信機は、チャネルクオリティに関する推定結果をBS送信機にフィードバックし(すなわち、GMIMO−JDモード)、これにより、適切なGMIMO−JDアーキテクチャが、異なるチャネルクオリティに対するシステム要求を充足するため、受信機及び送信機において適応的に選択及び再設定することが可能となる。提案されたGMIMO−JD方法及び装置は、与えられたマルチアクセスシステムに限定されるものではなく、CDMA、TDMA、OFDMなどの各種システムに広範に拡張可能であり、このため、実現が容易かつフレキシブルである。さらに、パラレルモード及び最適モードでは、GMIMO−JDアーキテクチャは、一体的にCAI、MAI及びISIをキャンセルすることが可能であり、このため、全体的なシステムパフォーマンスは向上する。UMTS FDDシステムにおけるそれの実現形態による処理から、本発明において提案されるフィードバック機構は、大きな変更なしに従来のシステムの通知に容易に組み込むことが可能であるということを確認することができる。従って、通信クオリティと送信スピードが向上し、より良好な適応化が実現される。
本発明がそれの実施例に関して図示及び説明されたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、各種変更、省略及び追加が可能であるということは当業者により理解されるべきである。
Claims (26)
- 受信機によって実行されるMIMO(Multiple Input Multiple Output)無線通信システムにおいて使用するGMIMO−JD(Generalized Multiple Input Multiple Output−Joint Detection)方法であって、
(a)送信機から送信される無線信号を受信するステップと、
(b)前記無線信号の伝搬チャネルクオリティを推定するステップと、
(c)前記送信機がフィードバック情報に従って前記伝搬チャネルに適したGMIMOアーキテクチャを選択することが可能となるように、前記推定の結果に従って前記フィードバック情報を前記送信機に送信するステップと、
(d)前記推定の結果に従って、前記受信機に適したGJDアーキテクチャを再構成するステップと、
(e)前記選択されたGJDアーキテクチャを利用することによって、前記送信機から受信した無線信号を処理するステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 請求項1記載の方法であって、
前記ステップ(c)は、
(c1)前記推定の結果に従って、対応するGMIMO−JDモードを決定するステップと、
(c2)前記決定されたGMIMO−JDモードを前記フィードバック情報として前記送信機に送信するステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 請求項2記載の方法であって、
前記ステップ(d)は、
前記GMIMO−JDモードに従って前記GJDアーキテクチャを再構成するステップを有することを特徴とする方法。 - 請求項3記載の方法であって、
前記推定の結果は、前記受信信号のSINR(Signal Interference Noise Ratio)と該SINRの時間変化ΔSINRとを有することを特徴とする方法。 - 請求項4記載の方法であって、
前記ステップ(b)は、
前記無線信号のパイロット信号に従って、前記無線信号の伝搬チャネルクオリティを推定するステップを有することを特徴とする方法。 - 請求項5記載の方法であって、
前記SINR及びΔSINRが共に所定の値より小さい場合、前記GMIMO−JDモードはフィードバックモードであり、前記フィードバック情報はさらに、前記伝搬チャネルの推定されたチャネルインパルスレスポンスを有することを特徴とする方法。 - 請求項6記載の方法であって、
前記受信機のGJDアーキテクチャにおいて、前記送信機から受信した無線信号に対してマルチアクセス逆変換が実行されることを特徴とする方法。 - 請求項5記載の方法であって、
前記SINRは所定の値より大きいが、前記ΔSINRは所定の値より小さい場合、前記GMIMO−JDモードはパラレルモードであることを特徴とする方法。 - 請求項8記載の方法であって、
前記受信機のGJDアーキテクチャにおいて、前記送信機から受信される無線信号に対してZF−BLEとMMSE−BLEの何れかを実行することを特徴とする方法。 - 請求項5記載の方法であって、
前記ΔSINRが所定の値より大きい場合、前記GMIMO−JDモードは最適モードであることを特徴とする方法。 - 請求項10記載の方法であって、
前記受信機のGJDアーキテクチャにおいて、前記送信機から受信した無線信号に対してML(最大尤度)検出が実行されることを特徴とする方法。 - 請求項5記載の方法であって、
前記パイロット信号は、UMTS FDDシステムにおいてCPICH(Common Pilot Channel)を介し送信される信号であることを特徴とする方法。 - 請求項12記載の方法であって、
前記ステップ(c)は、
前記送信機がアップリンクDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)を介し前記フィードバック情報を送信するステップを有することを特徴とする方法。 - 請求項13記載の方法であって、
前記ステップ(c)はさらに、
通信リンクセットアップ処理においてRRC(Radio Resource Controller)によって使用されるよう通知する物理チャネル設定リクエストに前記フィードバック情報を埋め込むステップを有することを特徴とする方法。 - 送信機によって実行されるMIMO(Multiple Input Multiple Output)無線通信システムにおいて使用するGMIMO−JD(Generalized Multiple Input Multiple Output−Joint Detection)方法であって、
(a)無線信号を送信するステップと、
(b)前記無線信号の伝搬チャネルクオリティを推定することにより受信機によって取得されるフィードバック情報を前記受信機から受信するステップと、
(c)前記フィードバック情報に従って、前記伝搬チャネルに適したGMIMOアーキテクチャを再構成するステップと、
(d)前記GMIMOアーキテクチャを利用することによって、送信される前記無線信号を処理するステップと、
(e)前記GMIMOアーキテクチャによって処理された無線信号を送信するステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 請求項15記載の方法であって、
前記フィードバック情報は、少なくともGMIMO−JDモードを有し、
前記GMIMO−JDモードは、前記無線信号の伝搬チャネルを推定することにより、前記受信機によって決定される、
ことを特徴とする方法。 - 請求項16記載の方法であって、
前記GMIMO−JDモードは、フィードバックモードであり、
前記フィードバック情報はさらに、前記伝搬チャネルのインパルスレスポンスを有し、
前記ステップ(d)は、
送信される信号チャネルをパラレル信号マルチチャネルに変換するステップと、
前記パラレル信号マルチチャネルをそれぞれ前記伝搬チャネルのインパルスレスポンスにより重み付けするステップと、
を有する、
ことを特徴とする方法。 - 請求項16記載の方法であって、
前記GMIMO−JDモードは、パラレルモードであり、
前記ステップ(d)は、
送信される前記無線信号に対してレイヤ空間時間符号化を実行するステップを有する、
ことを特徴とする方法。 - 請求項16記載の方法であって、
前記GMIMO−JDモードは、最適モードであり、
前記ステップ(d)は、
送信される前記無線信号に対して空間時間トレリス符号化を実行するステップを有する、
ことを特徴とする方法。 - 請求項16乃至19何れか一項記載の方法であって、
送信される前記無線信号はさらに、該無線信号の伝搬クオリティを推定するため、前記受信機に対するパイロット信号を有することを特徴とする方法。 - MIMO無線通信システムにおいてGMIMO−JD方法を実行可能な受信機であって、
送信機から送信される無線信号を受信する受信ユニットと、
前記送信機がフィードバック情報に従って、伝搬チャネルに適したGMIMOアーキテクチャを選択することが可能となるように、前記無線信号の伝搬チャネルクオリティを推定し、前記推定の結果を前記フィードバック情報として前記送信機に送信するチャネル推定ユニットと、
前記送信機から受信した無線信号を処理するため、前記推定の結果に従って前記受信機に適したGJDアーキテクチャを再構成するGJD処理ユニットと、
を有することを特徴とする受信機。 - 請求項21記載の受信機であって、
前記チャネル推定ユニットは、前記推定の結果に従って対応するGMIMO−JDモードを決定し、該決定したGMIMO−JDモードを前記フィードバック情報として前記送信機に送信し、
前記推定の結果は、前記受信した信号のSINRと、該SINRの時間変化ΔSINRとを有する、
ことを特徴とする受信機。 - 請求項22記載の受信機であって、
前記チャネル推定ユニットは、前記無線信号のパイロット信号に従って、前記無線信号の伝搬チャネルクオリティを推定することを特徴とする受信機。 - 請求項23記載の受信機であって、
前記GJD処理ユニットは、前記GMIMO−JDモードにより再構成される前記GJDアーキテクチャに従って、前記送信機からの無線信号に対してマルチアクセス逆変換、ZF−BLE、MMSE−BLE及びML検出の何れかを実行することを特徴とする受信機。 - MIMO無線通信システムにおいてGMIMO−JD方法を実行可能な送信機であって、
無線信号を送信する送信ユニットと、
受信機からフィードバック情報を受信し、該フィードバック情報に従って前記無線信号の伝搬チャネルに適したGMIMOアーキテクチャを再構成し、該GMIMOアーキテクチャを利用することによって、送信される前記無線信号を処理するGMIMO処理ユニットと、
を有し、
前記送信ユニットは、前記GMIMOアーキテクチャにより処理される前記無線信号を送信し、
前記フィードバック情報は、前記無線信号の伝搬チャネルを推定することにより、前記受信機によって取得される、
ことを特徴とする送信機。 - 請求項25記載の送信機であって、
前記GMIMO処理ユニットは、前記選択されたGMIMOアーキテクチャを利用することによって、送信される前記無線信号に対して直列/パラレル変換、重み付け、レイヤ空間時間符号化及び空間時間トレリス符号化の何れかを実行することを特徴とする送信機。
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