JP2007525496A - 黄班変性症を含む眼科疾患の管理 - Google Patents

黄班変性症を含む眼科疾患の管理 Download PDF

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Abstract

杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップで、視覚サイクルを阻害するか、拮抗するか、又は短絡する薬物が、眼科疾患の治療又は予防するための薬剤の調製に使用される可能性がある。

Description

関連出願との相互参照
本出願は、これによって完全な形でここに引用されている、2004年2月17日に出願された米国仮特許出願第60/545,456号、2004年5月3日に出願された米国仮特許出願第60/567,604号及び、2004年6月9日に出願された米国仮特許出願第60/578,324号の利益をクレームしている。
連邦政府の後援を受けた研究又は開発に関する宣言
本出願の要旨に至る研究のための支援は、米国国立健康研究所グラント番号R01−EY−04096により一部供給されていた。それゆえに、米国政府は、本出願の要旨に関する、確実な権利を有する。
序文
加齢に伴う視覚障害は、工業的社会における絶えず増大する健康問題である。加齢黄班変性症(AMD)に世界中で夥しい数の人々が冒され、そして加齢黄班変性症は、高齢人口における視覚の衰え及び失明の主な原因である。この疾患において、昼間視覚(網膜錐体支配視覚)が、時が経つにつれて退化する。なぜならば、網膜の視覚の中心に集中している網膜錐体の光受容体が死ぬからである。この疾患の発生数は、50歳代の10%未満から75歳の30%超に増加し、そして、この年齢を超えると上昇し続ける。
この疾患の徴候は、網膜色素上皮(RPE)の中や周辺に複合体及び有毒な生化学物質の蓄積及び網膜色素上皮内のリポフスチンの蓄積と相関していた。これらの網膜に毒性を有する混合物の蓄積が、加齢黄班変性症(AMD)の病因学における最も重要で知られる危険因子の一つである。網膜色素上皮は、網膜血液関門の一部を形成し、そして杆状体及び網膜錐体を含む光受容体細胞の機能も支える。他の活性のうちで、RPEは、決まりきって、杆状体細胞の使い尽くされた外節を貪食する。黄班変性症の少なくともいくらかの病態では、RPE内でのリポフスチンの蓄積は、部分的にはこの貪食作用ためである。網膜に有毒な化合物は、杆状体光受容体の外節のディスクにおいて作られる。その結果として、そのディスクの中の網膜に有毒な化合物はRPEに取り込まれ、そこで、その有毒な化合物は、さらに外節の貪食作用を減じ、そしてRPEの枯死を引き起こす。昼間視覚ために必須である網膜錐体細胞を含む光受容体細胞が、そのとき死に至り、RPE支持を奪われる。
杆状体外節のディスクにおいて形成される、網膜に有毒な化合物の一つは、N−レチニリデン−N−レチニルエタノールアミン(AE)であり、それは網膜に有毒であるリポフスチンの重要な成分である。A2Eは、通常はそのディスクで形成されるが、非常に少量であるので貪食作用の際におけるRPEの機能を害しない。しかしながら、ある病気にかかった状態において、非常に多量のAEがそのディスクに蓄積しうるので、外節を貪食するときにRPEが「害される」。
Eは、杆状体細胞の視覚サイクルの中間体の一つである、オール−trans−レチナールから産生される。正常な視覚サイクル(図1参照)の間に、オール−trans−レチナールが、杆状体外節ディスクの内部で産生される。オール−trans−レチナールは、そのディスクの膜の構成成分であるホスファチジルエタノールアミンと反応し、N−レチニリデン−PEを形成することができる。ATP結合カセット・トランスポーターであるリム蛋白(Rmp)は、杆状体外節ディスクの膜に所在する。それからリム蛋白(Rmp)は、そのディスクの中から外へオール−trans−レチナール及び/又はN−レチニリデン−PEを輸送し、そして杆状体外節の細胞質の中へ輸送する。そこでの環境が、N−レチニリデン−PEの加水分解に有利に働く。その杆状体の細胞質でオール−trans−レチナールが、オール−trans−レチノールに還元される。それから、オール−trans−レチノールが、杆状体外節の原形質膜を横切り細胞外のスペースに入り、そして、網膜色素上皮(RPE)により取り込まれる。オール−trans−レチノールが、一連の反応を経て11−cisレチナールに変換され、そしてそのことは、その光受容体細胞へ戻り、視覚サイクルの中で継続する。
しかしながら、RmPの欠損は、そのディスクからのオール−trans−レチナールの除去を邪魔することによりこのプロセスを狂わせることができる。スターガード(Stargardt)病と呼ばれる黄班変性症の退縮状態において、RmPをコードする遺伝子(abcr)が突然変異を受け、そして輸送因子が機能しなくなる。(スターガード(Stargardt)病は、1/10,000の確率で子供に発生し、米国では、2,500名の患者がいる。)結果として、オール−trans−レチナール及び/又はN−レチニリデン−PEが、そのディスク中に閉じ込められた状態になる。そのとき、N−レチニリデン−PEは、オール−trans−レチナールとは異なった一つの分子と反応し、N−レチニリデン−N−レチニルエタノールアミン(AE)を形成することができる。このことは、図2にまとめられている。
上記のように、AEのいくらかは、正常な状態であっても形成されるが、欠陥のある輸送因子のために、そのディスク内部にその前駆体が蓄積するとき、その形成量は、非常に増加させられる。そして、それによって、黄班変性症が発症する。黄班変性症の他の形態は、リポフスチンの蓄積を来たす病理から生じる可能性がある。chromosome 6−linked autosomal dominant macular dystrophy (ADMD, OMIM #600110)として知られているスターガード(Stargardt)病の支配的な病態は、elongation of very long chain fatty acids−4(elovl4)をコードする遺伝子における突然変異により引き起こされる。AMDに対する予防治療法がほとんどなく、たとえ治療法があったとしても、治療的な介入が、この疾患のある稀な形態に対して利用できるのみである。
サマリー:
この開示は、黄班変性症を管理するため、さらに詳細には、網膜色素上皮の内部又は周辺部における網膜に有毒な化合物の蓄積を防止するための薬剤、システム及び方法に関連するものである。
一つの実施態様では、杆状体外節ディスクの内部におけるAEの蓄積が防止されるか又は削減される。ディスク内部でのAEの産生が、視覚サイクルを制限する薬物を投与することにより減少されることができるということが発見された。その制限は、多数の方法で成し遂げることができる。一つの方法では、薬物が、AE前駆体、すなわちオール−trans−レチナールを産生する、視覚サイクルの部分を、有効に短絡することができる。他の方法では、薬物が、オール−trans−レチナールを産生するために必要とされる視覚サイクルの特別なステップを阻害することができる。さらなるもう一つの方法では、薬物が、網膜色素上皮の内部における、あるシャペロン蛋白に対する中間体産物(レチニルエステル)の結合を阻止することができる。
一つの実施態様では、患者の黄班変性症を治療又は予防する方法は、杆状体光受容体細胞のディスクの外側で生じる視覚サイクルを短絡する薬物を患者に投与することを含む可能性がある。他の実施態様では、患者の黄班変性症を治療又は予防する方法は、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase)、RPE65、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)及びイソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase)のうちの少なくとも一つを阻害及び/又は妨害する薬物を被験者に投与することを含む可能性がある。
さらにもう一つの実施態様では、黄班変性症の薬物を同定する方法は、黄班変性症を患う患者又は黄班変性症を発病する危険性のある被験者に候補薬物を投与し、そして患者の網膜色素上皮の内部における、網膜に有毒な化合物の蓄積を測定することを含む可能性がある。
さまざまなの薬物が、使用のためにじっくり検討される。いくらかの実施態様において、視覚サイクルの阻害剤は、レチノイン酸のアナログを包含する。他の実施態様では、視覚サイクルを短絡する薬剤は、芳香族アミン類及びヒドラジン類を包含する。
詳細な開示
概略
本開示は、杆状体外節のディスクにおけるAEの蓄積を防止又は減らすことにより黄班変性症を管理する組成物及び方法を提供する。AEの蓄積は、杆状体外節のディスクに存在するオール−trans−レチナールを減らすことにより、防止又は減らすことができる。一つの方法では、視覚サイクルにおける一つ以上の酵素のステップを阻害する薬物を投与でき、その結果としてオール−trans−レチナールの産生が減少する。もう一つの方法では、RPEにおいて11−cis−レチナールからオール−trans−レチナールへの異性化を推進する薬物を投与する可能性があり、それによって、オール−trans−レチナールへ再び異性化されるため、杆状体外節のディスクに戻る11−cis−レチナールの量を減少させる。
定義
便宜を図るために、さらに典型的な実施態様を記載する前に、この明細書、実施例及び着付け加えられたクレームで使用されている、ある用語がここに集められている。これらの定義は、残り開示事項の観点で、そして当業者により理解されるように読まれるべきである。
冠詞「a」及び「an」は、ここではその冠詞の文法的な対象の一つ又は一つよりも多い場合(すなわち、少なくとも一つ)に適用する。例として、「an element」は、一つの以上の元素を意味する。
「アクセス装置」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、「アクセス装置」としては、解剖学上の部位へのアクセスを獲得するか又は維持するために適合させた、どんな医学的装置も包含される。そのような装置は、医学分野及び外科分野において熟練者にはよく知られている。アクセス装置としては、針、カテーテル、カニューレ、トロカール、管、側路、ドレイン、又は耳内聴診のための器具、鼻咽頭喉頭鏡、気管支鏡、又は関節部位における使用に適合させた、いかなる他の内視鏡のような内視鏡、又は所定の解剖学上の部位の中に挿入したり又は残存させたりするのに適した、いかなる他の医療装置があるかもしれない。
「生物適合性化合物」及び「生物適合性」という用語は、化合物に関連して使用されるときに、当該技術分野で承認されている。例えば、生物適合性化合物としては、宿主(例えば、動物又は人間)に対してそれ自体では有毒でもなければ、宿主における有毒な濃度で、単量体、オリゴマー化されたサブユニット又は他の副生成物を生ずる速度で分解する化合物でもない(もし、その化合物が分解するならば)化合物である。ある実施態様では、生分解としては、例えば、事実上無毒であると知られているかもしれない単量体のようなサブユニットへの分解のような、一般的に生物による化合物の分解を意味する。上記の分解から生じた中間体であるオリゴマー産物は、異なった毒物学的な性質を有する可能性がある。しかしながら、生分解としてはは、その化合物の単量体のようなサブユニット以外の分子を産生する、酸化又は他の生化学的な反応がある。したがって、ある実施態様では、患者への移植又は注射のような生体内での使用が意図される、生分解性化合物の毒物学は、一回以上の毒性分析後決定する可能性がある。どの被験組成物も、生物適合性であると考えるために100%の純度を有するということは、不要である。実際は、被験組成物は、前記に説明したように生体適合性であるべきであることのみが必要である。それゆえ、被験組成物には、99%、98%、97%、96%、95%、90%、85%、80%、75%又はそれ以下でさえある生体適合性化合物を含む混合物、たとえば、ここで記載した、化合物、他の材料及び賦形剤を含む混合物が含まれる可能性がある。そして、その組成物は、依然として生体適合性である。
化合物又は他の材料が生体適合性であるかどうかを決定するためには、毒性分析を行うことが必要であるかもしれない。上記の分析法は、この技術分野ではよく知られている。このような分析法の一つの例は、GT3TKB腫瘍細胞のような生きている癌細胞を用いて行われる可能性がある。そのやり方は、完全な分解が観察されるまで、試料を37℃で1M NaOHで分解するという方法である。それから、その溶液 を1M HClで中和する。分解された試料産物の様々な濃度の溶液約200 mLを96−ウエル組織培養プレートに置き、そしてヒト胃癌細胞(GT3TKB)を1ウエルあたりて10個の濃度となるようにシードする。その分解された試料産物をGT3TKB細胞とともに48時間インキュベートする。
その分析法の結果は、その組織培養ウエルにおける分解された試料の濃度に対する%相対的成長としてプロットされるかもしれない。加えて、化合物及び製剤もまた、それが皮下移植部位において有意なレベルでの刺激又は炎症を引き起こさないことを確認するために、よく知られた生体内での試験、例えばラットにおける皮下移植で評価する可能性がある。
「生分解性」という用語には、当該技術分野で承認された用語であり、生物分解性としては、使用中に分解されることが想定されている、ここで開示されるような化合物、組成物及び製剤が含まれる。生分解性化合物は、一般的に前者が使用中に分解される可能性があるという点で、非生分解性化合物とは異なる。ある実施態様では、上記の使用には、生体内治療といような生体内使用が含まれ、そして他の実施態様では、そのような試験管内での使用が含まれる。一般に、生分解性に起因する分解には、生分解性化合物をその成分サブユニットへの分解、又は、前記化合物をより小さなサブユニットへの、例えば生化学的なプロセスによるというような消化が含まれる。ある実施態様では、二つの異なったタイプの生分解が、一般的に同定されている可能性がある。たとえば、生分解の一つのタイプには、化合物における結合(共有結合であろうとその他の結合であろうと)の開裂が含まれる可能性がある。上記の生分解において、モノマー及びオリゴマーが、典型的にに生ずる、さらに、より典型的には、上記の生分解が、化合物の、一つ以上の置換基を結合している結合の開裂により起こる。これとは対照的に、も一つのタイプの生分解には、側鎖に内在する結合(共有結合であろうと、それ以外の結合であろうと)の開裂又は側鎖を化合物に結合している結合の開裂が含まれる可能性がある。例えば、治療薬、又は側鎖として化合物に結合している他の化学的な部分が、生分解により切り離される可能性がある。ある実施態様では、一種類、その他の種類又は両方の種類の生分解が、化合物を使用している間に起こる可能性がある。ここで使用されているように、「生分解」という用語には、両方の一般的なタイプの生分解が包含される。
生分解される化合物の生分解速度は、どのような分解をも受ける結合の化学的性質、分子量、結晶性、生分解に対する安定性、上記の化合物の交差結合の程度、移植片の物理的特性、形及び大きさ、及び、投与の方法及び投与部位を含む、様々な要因にある程度、しばしば部分的に依存する。たとえば、分子量が大きくなればなるほど、結晶性の程度が高くなればなるほど、及び/又は生分解に対する安定性が大きくなればなるほど、生分解を受ける化合物の生分解は、通例遅くなる。「生分解」という用語は、「生体中で腐食する」という用語でも称される材料及びプロセスを包含することを意図されている。
ある実施態様では、もし生分解性化合物もまた治療薬物、又は治療薬物と関連している他の材料を有する場合、上記の化合物の生分解速度は、上記材料の放出速度により特徴付けられるかもしれない。上記の状況では、生分解速度は、化学的同一性及び化合物の物理的特徴だけでなく、その中に取り込まれた、前述の如何なる材料の固有性にも依存する可能性がある。
ある実施態様では、化合物製剤は、望ましい適用方法で受容しうる期間内で生分解する。ある実施態様では、生体内での治療のような、上記の生分解は、25℃から37℃の間の温度、pH6からpH8である生理的な溶液に接触させると、通常、約5年未満、1年未満、6ヶ月未満、3ヶ月未満、1ヶ月未満、15日未満、5日未満、3日未満又は1日未満で起こる。
他の実施態様では、その化合物は、望ましい投与方法に影響されるが、約1時間から数週間の期間で生分解する。
「包含する」、「含む」及び「有する」は、追加の要素が含まれる可能性があるという包括的で、開かれた意味で使用される。ここで使用されているように「ような」「たとえば」は、限定せずに、かつ例示的な目的のみに使用される。「含む」及び「含むが限定されない」は、互いに交換できるように使用される。
「薬物投与デバイス」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、目的とする器官又は解剖学上の部位への薬物の適用のために適した、如何なる医学的なデバイスをも意味する。上記の用語には、たとえそのデバイス自体が、その組成物を含むために定型化されていなくても、目的とする器官又は解剖学上の部位へ、組成物の輸送又は取り付けることを成し遂げるデバイスが含まれる。一例として、組成物が解剖学上の部位内又は血管内又は解剖学上の部位に関連した他の組織内へ挿入される針又はカテーテルは、薬物投与デバイスであると理解される。さらなる例としては、その物質に含まれる組成物を有するか又はその表面にコーティングされた組成物を有するステント又はシャント又はカテーテルは、薬物投与デバイスであると理解される。
治療薬物又は他の材料に関して使用されるとき、「徐放性」という用語は、当該技術分野で承認された用語である。たとえば、物質の全量が一時に生物学的に利用できるようにするボーラスタイプ投与方法とは対照的に、時の経過とともに物質を放出する患者用組成物は、徐放性を示す可能性がある。たとえば、特定の実施態様では、血液、組織液又はリンパ等を含む体液と接触させると、コンパウンド・マトリックス(当業者に知られているように、ここ及びその他で提供されているように製剤化されている)は、その中に取り込まれている如何なる材料の付随する放出を伴い、持続的で又は延長された期間(ボーラスからの放出と比較して)にわたり、徐々に分解(例えば、加水分解を通して)を受ける可能性がある。この放出は、如何なる取り込まれた治療成分の、治療上の有効量の持続的な放出を生ずる可能性がある。持続的な放出は、より多くを以下に記すように、ある実施態様で異なるであろう。
「放出薬」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、「放出薬」には、治療薬又は他の材料の細胞内の放出を促進する分子が含まれる。放出薬の例には、ステロール類(例えば、コレステロール)及び脂質(例えば、陽イオンの脂質、人工ウイルス粒子又はリポゾーム)が含まれる。
「又は」という用語は、ここで使用されているように、もしその前後関係から明確にその他の点を示さないならば、「及び/又は」を意味すると理解されるべきである。
「非経口投与」及び「非経口的に投与された」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、「非経口投与」及び「非経口的に投与された」という用語には、注射のような、経腸投与又は局所投与以外の投与方法を含み、そして、制限なく、静脈内への、筋肉内への、胸膜腔内への、脈管内への、心膜内への、動脈内への、クモ膜下腔内への、嚢内への、眼窩内への、心臓内への、皮内への、腹腔内への、気管内への、皮下への、表皮下への、関節内への、被膜下への、クモ膜下への、脊髄内への、及び胸骨内への、注射及び注入が含まれる。
「治療」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、「治療」という用語には、病気、疾患又は身体局部の異常があると診断された患者における病気、疾患及び/又は身体局部の異常を阻害すること、例えばその進行を遅らせること、及び、例えば病気、疾患及び/又は身体局部の異常の退行を引き起こすというような病気、疾患又は身体局部の異常を和らげることが含まれる。病気又は身体局部の異常を治療することには、たとえ、根本的に病態生理学的に効果がなくても、特定の疾患又は身体局部の異常の少なくとも一つの症状を改善することが含まれる。
「予防」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、「予防」という用語には、病気又は疾患及び/又は身体局部の異常にかかりやすい可能性があるが、罹っているとまだ診断されていない被験者で病気又は疾患又は身体局部の異常が発生するのを防止することが含まれる。疾患に関連する身体局部の異常を予防することには、疾患が診断された後、しかし身体局部の異常が診断される前に、身体局部の異常が現れるのを防ぐことが含まれる。
「流体」という用語は、原子又は分子が気体又は液体のように相互に関連して固定されずに動く非固体状態の物質を意味すると、当該技術分野で承認された用語である。投与の際に束縛されないならば、流体物質は、たとえば切除部位の表面又は組織弁の下に残されたデッドスペースを覆うというように、流体物質が利用できるスペースの形状を呈するために流れる可能性がある。流体物質は、スペースの限られた部位に挿入又は注入され、その後、そのスペースの大部分又は全体に入るために流入する可能性がある。上記の物質は、「フロアブル(flowable)」と称するかもしれない。この用語は、当該技術分野で承認された用語であり、この用語には、例えば部位にスプレーすることができる液体組成物、例えば手動で操作される規格23番の針を装着された注射器で注射される組成物又はカテーテルで放出される液体組成物が含まれる。「フロアブル(flowable)」という用語には、注入したり、チューブから絞り出したり、又は針又はカテーテルのような放出システムを通じて高粘度物質を押し出すのに十分な注入圧力を与える、市販されている注入装置の何れか一つにより注入されることにより望みの部位に放出する可能性がある、粘性の高い、室温で「ゲル状」の物質もまた含まれる。使用された化合物自体がフロアブルである場合、それを含む組成物は、それを体腔内で分散させるための生体適合性の溶媒を含む必要がない。むしろ、フロアブル(flowable)な化合物は、望みの組織表面に、それの投与のための成分の本来のフロワビリティ(flowablity)に依存する放出システムを使用して、体腔内に放出される可能性がある。例えば、フロワブルならば、化合物を含む組成物は、注射後、内部の器官又は組織を覆う又は包み込む一時的な生体力学的なバリヤーを形成するために注射することができる。又は、その組成物は、固体の移植する装置をコーティングするために使用することができる。ある例では、フロアブルな患者用の組成物は、時の経過に伴い、体温でそれを含むスペースの形状を呈する能力を有する。
当該技術分野で承認されているように、粘度は、変形にさらされた時に、ここでは内部の流体の摩擦、又は流体物質により示される流れに対する抵抗であると理解される。化合物の粘度の度合いは、化合物の分子量により、及び通常のスキルを有する専門家には明らかである、決まりきった実験のみにより、特定の化合物の物理的な特性を変化させるために他の方法により、調節される可能性がある。使用された化合物の分子量は、堅い固体状態(比較的高分子量)が望ましいかどうか、又は流体状態(比較的低分子量)が望ましいかどうかに依存するので、広範囲に亘って異なる可能性がある。
「薬学的に受容される」という用語は、該技術分野で承認された用語である。
ある実施態様では、上記の用語には、確かな医療上の判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応又は他の問題又は合併症がなく、適当な利益/危険性の比率にバランスがとれ、人及び動物の組織との接触する場合の使用に適している、組成物、化合物、及び他の成分、及び/又は剤形が含まれる。
「薬学的に受容される担体」という用語は、該技術分野で承認された用語である。この用語には、例えば、如何なる患者用組成物を一つの器官又は体の部分からもう一つの器官又は体の一部に運ぶ又は移すことに関与している、液体若しくは固形の賦形剤のような賦形剤、希釈剤、結合剤、溶媒又はカプセル化材料のような薬学的に受容される物質、組成物又はビークルが含まれる。各キャリヤーは、患者用組成物の他の成分と共存でき、かつ患者に対して有害でないという意味で「受容される」のでなければならない。ある実施態様では、薬学的に受容される担体は、非発熱性である。薬学的に受容される担体として供する可能性がある、いくらかの物質の例には、(1)ラクトース、グルコース及びショ糖ような糖類、(2)トウモロコシデンプン及びバレイショデンプンのようなデンプン、(3)カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロール及びセルロースアセテートのようなセルロース又はその誘導体、(4)トラガント末、(5)麦芽、(6)ゼラチン、(7)タルク、(8)ココアバター及び座剤ワックスのような賦形剤、(8)ラッカセイ油、(9)ラッカセイ油、綿実油、ヒマワリ油、セサミ油、オリブ油、トウモロコシ油及びダイズ油のようなオイル、(10)ポリエチレングリコールのようなグリコール、(11)グセリン、ソルビット、マンニトール、ポリエチレングリコールのようなポリオール、(12)オレイン酸エチル及びラウリン酸エチルのようなエステル、(13)カンテン、(14)水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウムのような緩衝剤、(15)アルギン酸、(16)発熱物質を含まない水、(17)等張食塩液、(18)リンゲル液、(19)エチルアルコール、(20)リン酸緩衝液、及び(21)薬学的製剤に使用されている、他の毒性のない共用できる物質が含まれる。
「薬学的に受容される塩」という用語は、該技術分野で承認された用語である。その用語には、制限なく、治療薬物、賦形剤及び他の成分等を含む組成物の、比較的毒性のない無機酸又は有機酸との付加塩が含まれる。薬学的に受容される塩の例には、塩酸及び硫酸のような鉱酸に由来する塩、及びエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸及びp−トルエンスルホン酸等の有機酸に由来する塩が含まれる。塩形成のために適当な無機塩基の例には、アンモニア、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム及び亜鉛等の、水酸化物、炭酸塩及び重炭酸塩が含まれる。塩はまた、無毒かつ上記の塩を形成するために十分強い塩基を含む、適当な有機塩基により形成される可能性がある。例示の目的のために、上記の有機塩基類は、メチルアミン、ジメチルアミン及びトリエチルアミンのようなモノ−、ジ−及びトリアルキルアミン類、モノ−、ジ−及びトリエタノールアミンのようなモノ−、ジ−及びトリヒドロキシアルキルアミン、アルギニン及びリジンのようなアミノ酸類、グアニジン、N−メチルグルコサミン、N−メチルグルカミン、L−グルタミン、N−メチルピペラジン、モルホリン、エチレンジアミン、N−ベンジルフェネチルアミン及び(トリハイドロキシメチル)アミノエタン等を含む可能性がある。例えば、ジャーナル・オブ・ファーマシューティカル・サイエンス(J. Pharm. Sci.)第66巻1−19ページ(1977年)を参照。
試験方法で治療される「患者」、「被験者」及び「宿主」は、霊長類、哺乳類及び脊椎動物のような人又は人以外の動物を意味する可能性がある。
「予防又は治療」という用語は、該技術分野で承認された用語である。この用語には、被験者組成物の一つ又はそれ以上の宿主への投与が含まれる。望ましくない状態(例えば、宿主動物の疾患又は他の望ましくない状態)の臨床的な発現に先立ち、被験者組成物が投与されると、この処置は、予防である。すなわち、宿主で望ましくない状態が発現するのを防止する。これに対して、望ましくない状態の発現後、被験者組成物が投与されると、この処置は、治療である。(すなわち、現れている望ましくない状態又はその副作用を、減らす、改善する又は安定させることを意図している。)
「治療薬物」、「薬物」、「薬剤」及び「生理活性物質」は、該技術分野で承認された用語であり、これらの用語には、黄班変性症のような疾患又は異常を治療するために患者又は被験者に、局所的又は全身的に作用する、生物学的に、生理学的に又は薬学的に活性物質である、分子又は他の因子が含まれる。この用語には、無制限で、その薬学的に受容される塩及びプロドラッグが含まれる。上記の治療剤は、酸性、塩基性、又は塩である可能性があり、上記の治療剤は、中性分子、極性の分子又は水素結合を形成できる分子錯体である可能性があり、上記の治療剤は、患者又は被験者に投与されると生物学的に活性化される、エーテル、エステル及びアミド等の形をとるプロドラッグである可能性がある。
「治療上有効な量」という語句は、該技術分野で承認された用語である。ある実施態様では、この用語は、製剤に取り込まれ、如何なる医学的な治療に適用できる適当な利益/危険性の比率で、望まれる効果を発揮する治療薬物の量を意味する。ある実施態様では、この用語は、特有の治療計画の腫瘍又は他の対象物を、除いたり、減らしたり又は維持したりする(拡大を防止する)ために必要な又は十分な量を意味する。その有効量は、治療される疾患又は異常状態、投与される特定の目標に向けられた構成物、患者の大きさ、又は疾患若しくは異常の重篤のような要因に依存して異なる可能性がある。通常のスキルを有する当業者の一人ならば、過度の実験を必要とすることなく、特定の化合物の有効量を実験的に決定する可能性がある。ある実施態様では、生体内での使用の治療薬物の治療上の有効量は、そのコンパウンド・マトリックスの化学的及び物理的特性に部分的に依存するであろうコンパウンド・マトリックスからの治療薬物の放出速度、治療薬物の同一性、投与の様式及び方法、並びに治療薬物に加えてコンパウンド・マトリックスに取り込まれている他の成分を含む、多くの要因におそらく依存するあろう。
「放射線増感剤」という用語は、治療上有効な量での投与時に、電磁放射により治療できる一つ以上の疾患又は異常の治療を促進する治療薬物と定義される。一般に、放射線増感剤については、予防法又は治療法の一部として電磁放射と協力して用いられることを意図している。被験者組成物による治療と共同して使用される、適切な放射線増感剤は、当業者には知られているであろう。この明細書で使用されているように、「電磁照射」という用語には、10−20から10のメートルの波長による照射が含まれるが、これに限定されものではない。電磁照射に関する特定の実施態様では、ガンマ放射線照射(10−20から10−13m)、X線照射(10−11から10−9m)、紫外線(10nmから400nm)、可視光(400nmから700nm)、赤外線照射(700nmから1.0mm)及びマイクロ波照射(1mmから30cm)というような電磁照射を利用する。
「全身性の投与」、「全身的に投与された」、「末梢性の投与」及び「末梢的に投与された」という用語は、該技術分野で承認された用語である。これらの用語には、治療される疾患により侵された部位から離れた部位に、被験組成物及び他の物質を投与することが含まれる。薬物を、治療される疾患の病巣の周辺の、内部へ、上に又は中に直接投与することには、たとえ薬物が投与後全身的に分布されたとしも、「局所の)」、「局所性の」又は「部位の」投与方法という用語が当てられる可能性がある。
「ED50」という用語は、該技術分野で承認された用語である。ある実施態様では、ED50は、薬物の最大の応答又は効果の50%を発生する薬物の投与量を意味するか、あるいは、被験者又は標本の50%における所定の反応を発生する投与量を意味する。
「LD50」という用語は、該技術分野で承認された用語である。ある実施態様では、LD50は、実験動物の50%が死亡する薬物の投与量を意味する。
「治療係数」という用語は、LD50/ED50で定義される薬物の治療係数を意味する用語として該技術分野で承認されている。
「取り込まれた」及び「カプセルに包まれた」という用語は、ここで開示された組成物のような治療薬物及び製剤に関して使用されるときに、当該技術分野で承認された用語である。ある実施態様では、これらの用語には、望ましい適用方法において上記の薬物の徐放化できる組成物に上記の薬物を、取り込むこと、製剤化すること又はその他の含むことが含まれる。上記の用語は、治療剤又は他の成分がコンパウンド・マトリックスに取り込まれる、如何なる様式をも意図している可能性がある。たとえば、コンパウンド・マトリックスはポリマーであり、そして治療薬物が、上記のポリマーのモノマーに(共有結合又は他の結合のための相互作用により)結合し、高分子製剤を形成する重合の構成要素であるモノマーを有し、治療薬物が、ポリマー・マトリックスを通して分布され、ポリマー・マトリックスの表面に(共有結合又は他の結合のための相互作用により)追加され、ポリマー・マトリックス等の内部にカプセル化により包みこまれるという例が含まれる。
「共同取り込み」又は「共同で、カプセルに包む」という用語は、患者用の組成物において、治療薬物又は他の材料、及び少なくとも一つの他の治療薬物または他の材料の取り込みを意味する。もっと正確に言えば、治療剤又は他の成分が、混合物中でカプセルに包まれる物理的な形態は、個々の実施態様で異なる可能性がある。例えば、治療薬物又は他の成分は、最初にミクロスフェア中にカプセル化される可能性があり、ついで前記ミクロスフェアの一部の構造が少なくとも維持される方式で上記コンパウンドと結合する可能性がある。あるいは、治療薬物又は他の成分が、溶けているというよりはむしろ、小滴として分散しているという徐放性の成分に十分に混ざらない可能性がある。いかなるミクロカプセル化された治療薬物又は他の成分の徐放性が、ミクロカプセルの形態が如何なる特有な用途について十分に受容されかどうかを決定する場合において、カプセルへの包み込み又は取り込みの如何なる形態も、本開示により意図されている。
「生体適合性可塑剤」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、「生体適合性可塑剤」という用語には、ここで述べた制御された放出をする組成物に可溶又は分散し、コンパウンド・マトリックスの適応性を増やし、及び使用された量で生体適合性である材料が含まれる。適した可塑剤は、当該技術分野で周知であり、適した可塑剤には、米国特許第2,784,127号公報及び米国特許第4,444,933号公報に開示されたものを含まれる。
米国特許第2,784,127号公報 米国特許第4,444,933号公報一例として挙げられる具体的な可塑剤としては、アセチル トリ−n−ブチルシトレート(約20重量%又はそれ未満)、アセチル トリヘキシルシトレート(約20重量%又はそれ未満)、ブチル ベンジルフタレート、ジブチル フタレート、ジオクチルフタレート、n−ブチリル トリ−n−ヘキシルシトレート及びジエチレングリコールジベンエート(約20重量%又はそれ未満)等が含まれる。
「小さな分子」という用語は、当該技術分野で承認された用語である。ある実施態様では、前記の用語は、約2000原子質量単位(amu)未満、約1000原子質量単位(amu)未満及び約500原子質量単位(amu)未満でさえある分子量を有する分子を意味する。
「アルキル」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、「アルキル」という用語には、直鎖状のアルキル基、分岐した鎖状のアルキル基、シクロアルキル基(脂環式基)、アルキルが置換したシクロアルキル基及びシクロアルキルが置換したアルキル基を含む飽和脂肪族基が含まれる。ある実施態様では、直鎖又は分枝した鎖状のアルキルは、約30個又はそれ未満の炭素原子(例えば、C1−C30の直鎖、C3−C30の分枝した鎖状)を骨格構造に有し、及びあるいは約20個又はそれ未満の炭素原子を有する。
同様に、シクロアルキルは、約3個から約10個の炭素原子を環構造に有し、及びあるいは、約5個、6個又は7個の炭素原子を環構造に有する。
もし、炭素数が別に特定されていなければ、「低級アルキル」は、上記に定義されているアルキル基を意味するか、骨格構造に1個から約10個の炭素、あるいは1個から約6個の炭素を有することを意味する、同様に、「低級アルケニル」及び「低級アルキニル」も、同じ鎖長を有する。
「アラルキル」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、アリール基(例えば、芳香族基又はヘテロ芳香族基である)で置換されたアルキル基を意味する。
「アルケニル」及び「アルキニル」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、二重結合又は三重結合のそれぞれを少なくとも一つを含む、前記のアルキル基について鎖長及び可能な置換における不飽和脂肪族基アナログを意味する。
「アリール」という用語は、当該技術分野で承認された用語であり、0から4個のヘテロ原子を含む可能性がある、5、6又は7員の単環性の芳香族基を意味し、その例としては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ピレン、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン及びピリミジン等である。
環構造にヘテロ原子を有する、これらのアリール基もまた、「アリールへテロサイクル」又は「ヘテロ芳香族」とも称される可能性がある。
芳香族環は、環の一箇所又はそれ以上の位置で、上記のような置換基で置換される可能性がある。上記のような置換基の例としては、ハロゲン基、アジド基、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、アミノ基、ニトロ基、スルフヒドリル基、イミノ基、アミド基、ホスホネート基、ホスフィネート基、カルボニル基、カルボキシル基、シリル基、エーテル基、アルキルチオ基、スルホニル基、スルホンアミド基、ケトン基、アルデヒド基、エステル基、複素環基、芳香族基、ヘテロ芳香族基、−CF又は−CN等が挙げられる。
「アリール」という用語は、二つ又はそれよりも多い炭素原子が二つの隣接する環(その環は、「縮合環」である。)で共通である、二つ又はそれよりも多い環を有する多環式基をも包含する。ここにおいて、その環の少なくとも一つは、芳香族であり、他の環は、例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール及び/又はヘテロ環である可能性がある。
「オルト」、「メタ」及び「パラ」は、当該技術分野で承認されており、それぞれ1,2−、1,3−及び1,4−ジ置換ベンゼンを意味する。例えば、1,2−ジメチルべンゼンとオルト−ジメチルベンゼンは同義語である。
「複素環」、「ヘテロアリール」又は「複素環基」という用語は、当該技術分野で承認されており、その環構造に1個から4個のヘテロ原子を含む、3員から約10員の環構造を意味し、あるいは3員から約7員の環を意味する。複素環はまた、多環式である可能性がある。
複素環基には、例えばチオフェン、チアアントレン、フラン、ピラン、イソベンゾフラン、クロメン、キサンテン、フェノキサンテン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントロリジン、アクリジン、ピリミジン、フェナントロリン、フェナジン、フェナルサジン、フェノチアジン、フラザン、フェノキサジン、ピロリジン、オキソラン、チオラン、オキサゾール、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ラクトン類、アゼチジノン類、ピロリジノン類、スルタム類及びスルトン類ようなラクタム類等が含まれる。
上記ヘテロ環は、一箇所又はそれ以上の位置で上記の置換基、例えばハロゲン基、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、ヒロキシル基、アミノ基、ニトロ基、スルフヒドリル基、イミノ基、アミド基、ホスホネート基、ホスフィネート基、カルボニル基、カルボキシル基、シリル基、エーテル、アルキルチオ、スルホニル、ケトン、アルデヒド、エステル、複素環基、芳香族基、ヘテロ芳香族基、−CF又は−CN等で置換される可能性がある。
「多環」又は「多環式基」という用語は、当該技術分野で承認されており、二つ又はそれよりも多い炭素が二つの隣接する環に共通である、例えば、その環は「縮合環」である、二つ又はそれよりも多い環(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、及び/又は複素環)を意味する。隣接していない元素によって連結している環は、「架橋された」環と呼称される。
多環の各環は、上記に記載したような置換基、例えばハロゲン基、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、スルフヒドリル基、イミノ基、アミド基、ホスホネート基、ホスヒネート基、カルボニル基、カルボキシル基、シリル基、エーテル基、アルキルチオ基、スルホニル基、ケトンアルデヒド基、エステル基、複素環基、芳香族基、ヘテロ芳香族基、−CF又は−CN等で置換される可能性がある。
「炭素環」という用語は、当該技術分野で承認されており、環の各原子が炭素である芳香族環又は非芳香族環を意味する。
「ニトロ」という用語は、当該技術分野で承認されており、−NOを意味し、「ハロゲン」という用語は、当該技術分野で承認されており、−F、−Cl、−Br又は−Iを意味し、「スルフヒドリル」という用語は、当該技術分野で承認されており、SHを意味し、「ヒドロキシル」は、−OHを意味し、「スルホニル」という用語は、当該技術分野で承認されており、SO を意味する。
「ハライド」は、ハロゲンの対応する陰イオンを示し、「シュードハライド」は、コットン(Cotton)及びウイルキンソン(Wilkinson)によるアドバンスト・インオーガニック・ケミストリー(Advanced Inorganic Chemistry)の560頁に発表されている定義を有する。
「アミン」及び「アミノ」という用語は、当該技術分野で承認されており、無置換のアミン類及び置換されたアミン類の両方を意味し、例えば以下の一般式で表される可能性がある基である。
Figure 2007525496

式中、R50、R51及びR52のそれぞれは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、(CH−R61を表し、又はR51及びR52は、R51及びR52が結合している窒素原子と共に結合して、環構造に4個乃至8個の原子を有するヘテロサイクルを形成し、R61は、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環又は多環式基を表し、mは、0又は1乃至8の範囲の整数である。
他の実施態様では、R50及びR51(及び任意にR52)のそれぞれは、独立して、水素、アルキル、アルケニル又は−(CH−R61を表す。
それゆえ、「アルキルアミン」には、上記に定義されたように、無置換又は置換されたアルキルがそれに置換したアミン基が含まれる。すなわち、R50及びR51の少なくとも一方は、アルキル基である。
「アシルアミノ」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を意味する。
Figure 2007525496

式中、R50は、上記に定義されたとおりであり、そしてR54は、水素、アルケニル、又は−(CH−R61を表す。ここにおけるm及びR61は、前記の定義である。
「アミド」という用語は、カルボニルで置換されたアミノであると当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を含む。
Figure 2007525496

式中、R50及びR51は、上記の定義のとおりである。本発明のアミドのある実施態様では、不安定である可能性があるイミドを含まないであろう。
「アルキルチオ」という用語は、硫黄ラジカルを結合させた、前記に定義したアルキル基を意味する。
ある実施態様では、「アルキルチオ」という部分は、Sアルキル、−S−アルケニル、−S−アルキニル及び−S−(CH−R61の一つで表される。式中、m及びR61は、上記に定義されている。代表的なアルキルチオ基は、メチルチオ及びエチルチオ等を含む。
「カルボキシル」という用語は、当該技術分野で承認されており、そして一般式で表される可能性がある基を含む。
Figure 2007525496

式中、X50は結合であり、又は酸素又は硫黄を表し、R55及びR56は、水素、アルキル、アルケニル、−(CH−R61又は薬学的に許容される塩を表し、R56は、水素、アルキル、アルケニル、−(CH−R61を表す。m及びR61は、上記に定義されている。
X50が、酸素であり、かつR55又はR56が水素でない場合、その式は、「エステル」を表す。
X50が酸素であり、R55が上記の定義とおりである場合、その基はここではカルボキシル基を意味し、特にR55が水素である場合、その式は「カルボン酸」を表す。
X50は酸素であり、かつR56が水素である場合、その式は、「ホルメート」を表す。
一般に、前記の式の酸素原子が、硫黄で置き換えると、その式は「チオカルボニル」基を表す。
X50が硫黄であり、かつR55又はR56が水素ではない場合、その式は、「チオエステル」を表す。
X50が、硫黄であり、かつR55が、水素である場合、その式は、「チオカルボン酸」を表す。
X50は、硫黄であり、かつR56が水素である場合、その式は、「チオホルメート」を表す。
他方では、X50が結合であり、かつR55が水素ではない場合、その上記の式は、「ケトン」基を表す。
X50が結合であり、かつR55が水素である場合、上記の式は、「アルデヒド」を表す。
「カルバモイル」という用語は、−O(C=O)NRR’を意味し、式中、R及びR’は、独立してH、脂肪族基、アリール基又はヘテロアリール基である。
「オキソ」という用語は、カルボニル酸素(=O)を意味する。
「オキシム」及び「オキシムエーテル」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を含む。
Figure 2007525496

式中、R75は、水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル又は−(CH−R61である。
Rが、水素である場合、該基は、「オキシム」であり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル又は−(CH−R61である場合、該基は、「オキシムエーテル」である。
「アルコキシル」又は「アルコキシ」という用語は、当該技術分野で承認されており、酸素ラジカルを結合させた、上記に定義されたアルキル基を意味する。代表的なアルコキシル基には、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ及びtert−ブトキシ等をが含まれる。
「エーテル」は、共有結合で酸素により連結されている二つの炭化水素である。したがって、そのアルキルをエーテルに変換するアルキルの置換基は、−O−アルキル、−O−アルケニル、O−アルキニル、−O−(CH−R61の一つで表される可能性があるようなアルコキシルであるか又は似ている。ここにおいて、m及びR61は上記のものである。
「スルホネート」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を意味する。
Figure 2007525496

式中、R57は、電子対、水素、アルキル、シクロアルキル又はアリールである。
「スルフェート」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を包含する。
Figure 2007525496

式中、R57は、上記に定義されたのと同じである。
「スルホンアミド」という用語は、当該技術分野で承認されており、「スルホンアミド」には、一般式で表される可能性がある基が含まれる。
Figure 2007525496

式中、R50及びR56は、上記に定義されたのと同じである。
「スファモイル」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を包含する。
Figure 2007525496

式中、R50及びR51は、上記に定義されたのと同じである。
「スルホニル」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を包含する。
Figure 2007525496
式中、R58は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールのうちの一つである。
「スルホキシド」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を包含する。
Figure 2007525496

式中、R58は、上記に定義されている。
「ホスホリル」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を包含する。
Figure 2007525496

式中、Q50は、S又はOを示し、R59は、水素、低級アルキル又はアリールを表す。
例えばアルキルで置換する場合、そのホスホリルアルキルのホスホリル基は、一般式で表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、Q50及びR59は、それぞれ独立しており、上記に定義されている。Q51は、O、S又はNである。Q50がSである場合、ホスホリル部分は、「ホスホロチオエート」である。
「ホスホルアミダイト(phosphoramidite)」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を包含する。
Figure 2007525496

式中、Q51、R50、R51及びR59は、上記に定義されているとおりである。
「ホスホンアミダイト(phosphonamidite)」という用語は、当該技術分野で承認されており、一般式で表される可能性がある基を包含する。
Figure 2007525496

式中、Q51、R50、R51及びR59は、上記に定義されているとおりであり、R60は、低級アルキル又はアリールを表す。
例えば、アミノアルケニル類、アミノアルキニル類、アミドアルケニル類、アミドアルキニル類、イミノアルケニル類、イミノアルキニル類、チオアルケニル類、チオアルキニル類、カルボニルにより置換されたアルケニル類又はアルキニル類を作り出すために、同じような置換基をアルケニル基又はアルキニル基に置換される可能性がある。
例えばアルキル、m及びn等の各表現の定義は、何れかの構造式で一回以上生じた場合、同じ構造式中のどこか他の所での、その定義とは独立していることを意図されている。
「セレノアルキル」という用語は、当該技術分野で承認されており、セレノ基により置換されたアルキル基を意味する。アルキル基に置換される可能性がある、典型的な「セレノエーテル」は、Se−アルキル、−Se−アルケニル、−Se−アルキニル、及び−Se−(CH−R61のうちの一つから選ばれる。m及びR61は、上記に定義されている。
トリフル、トシル、メシル及びノナフルという用語は、当該技術分野で承認されており、それぞれトリフルオロメタンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基、メタンスルホニル基及びノナフルオロブタンスルホニル基を意味する。
トリフレート、トシレート、メシレート及びノナフレートという用語は、当該技術分野で承認されており、それぞれ、トリフルオロメタンスルホネート エステル、p−トルエンスルホネート エステル、メタンスルホネート エステル及びノナフルオロブタンスルホネート エステル官能基及び、該基を含む分子を意味する。
Me、Et、Ph、Tf、Nf、Ts及びMsという略号は、それぞれ、メチル、エチル、フェニル、トリフルオロメタンスルホニル、ノナフルオロブタンスルホニル、p−トルエンスルホニル及びメタンスルホニルを表す。
普通の技術の熟練の有機化学者が利用している、より包括的な略号のリストは、ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)の各巻の最初の号に掲載されている。このリストは、例によってスタンダード・リスト・オブ・アブレビエション(Standard List of Abbreviations)と題した一覧表で示されている。
本発明の組成物に含まれている、ある化合物は、特に幾何学的な又は立体的異性体の形態で存在する可能性がある。加えて、本発明のポリマーはまた、光学的に活性である可能性がある。
本発明は、cis−異性体及びtrans−異性体、R−及びS−エナンショマー、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、それらのラセミ体混合物及びそれらの他の混合物を含むすべてのそのような化合物が、本発明の範囲に入るように、意図している。
追加の不斉炭素原子が、アルキル基のような置換基に存在する可能性がある。その混合物も同様に、すべての前記の異性体は、本発明に含まれるように意図されている。
たとえば、本発明の化合物の特定のエナンショマーが望まれるならば、立体特異的な合成又はキラルな補助基を付加しての誘導体化により調製される可能性がある。補助基を用いる誘導体化の場合、調製されたジアステレマーの混合物を分離し、そして補助基を除去して、望ましい純粋なエナンショマーを調製する。あるいは、分子が、アミノのような塩基性官能基、又はカルボキシルのような酸性官能基を含む場合、適切な光学的に活性な酸又は塩基とジアステレオマー塩が形成され、ついでこの技術分野でよく知られた、分別結晶又はクロマトグラフィーにより、そのジアステレオマーの分割を行い、そして純粋なエナンショマーを回収する。
「置換」又は「により置換された」は、前述の置換は置換された原子及び置換基に許された原子価に合致しているということ及びその置換は、例えば自動的に再配列、環化、脱離又は他の反応のような変化を受けない安定な化合物を生じるという絶対的な条件を包含している。「置換された」という用語もまた、すべての許される有機化合物の置換基を含むことを意図している。広い局面で、許される置換基には、有機化合物に関する、非環式置換基及び環式置換基、分岐置換基及び非分岐置換基、炭素環式置換基及びヘテロ環式置換基、並びに芳香族置換基及び非芳香族置換基を包含する。例証となる置換基は、例えばここで上記のものを含む。
許容される置換基は、適切な有機化合物について、一つ又はそれよりも多く、及び同一又は異なる可能性がある。
本発明の目的のため、窒素のようなヘテロ原子は、水素置換基及び/又はここに記載した許容される有機化合物の置換基を有する可能性がある。ここで、当該置換基は、そのヘテロ原子の原子価を満たす。
本発明は、有機化合物の許容されうる置換基により、如何なる様式にても限定されことを意図していない。
3.組成物
上記のように、黄班変性症は、杆状体光受容体の外節のディスクに存在するオール−trans−レチナールの量を減らすようにして、視覚サイクルを妨げることにより治療又は予防する可能性がある。網膜錐体細胞による網膜に有毒な化合物の産生は、僅かであり、無視される可能性がある。なぜならば、杆状体は、すべての光受容体の95%に相当する。
図1は、哺乳類の視覚サイクルを示す。視覚サイクルの過程で、11−cis−レチナールと、ロドプシンとして知られているオプシンとの錯体は、光の吸収により開始される、一連の生化学的なステップを経る。このサイクルの様々なステップは、異なった場所にある。
図1で説明されているように、光の吸収という開始ステップからオプシンの解離及びオール−trans−レチナールの形成までは、杆状体光受容体細胞の外節のディスクで起こる。オール−trans−レチナールからオール−trans−レチノールへの還元は、杆状体細胞の細胞質で起こり、11−cis−レチナールを再生する残りのステップは、網膜色素上皮(RPE)で起こる。
少なくとも二つの一般的なアプローチは、上記のディスクにおけるオール−trans−レチナールの蓄積を防ぐことを意図している。
一方のアプローチでは、視覚サイクルにおいて、一つ又はそれ以上の酵素のステップ又はシャペロン結合ステップを阻害する可能性があり、その結果、オール−trans−レチナールの合成経路を遮断する。
もう一つのアプローチでは、視覚サイクルの一部が、「短絡される」。すなわち、視覚サイクルの初期の中間体が、視覚サイクルにおける二つか又はそれ以上先のステップである中間体に短絡され、オール−trans−レチナール前駆体がそのディスクに存在しない間に、視覚サイクルのこれらのステップが迂回される。
A.酵素阻害剤
視覚サイクルを通して、レチノイド類の異常流出を制限することは、視覚サイクルの鍵となる生化学的な反応の何れかを阻害することにより成し遂げることができる。視覚サイクルの各ステップは、この様式で潜在的に狙いをつけられている。それゆえ、酵素のステップを阻害することは、RPEにおける視覚サイクルを止めることができたものであった。それによって、オール−trans−レチナールをそのディスクから締め出す。
視覚サイクルにおける他のステップもまた阻害される傾向にある。例えば、図1に示すように、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)及びイソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))を含む、数種の酵素が、RPEに戻る際にオール−trans−レチナール及びその誘導体に作用する。さらに、シャペロンRPE65(chaperone RPE65)は、レチニルエステル類に結合し、11−cis−レチノールへ変換するために、主としてこれらの疎水性の化合物をIMHが利用できるようにする。これらの酵素及びシャペロンは、阻害及び/又は妨害するためにターゲットにされる可能性がある。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤又はシャペロン網膜色素上皮(chaperone retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、式Iで表される構造式を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
nが0から10までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキル、
Yが−C(R−、−C(=O)−又は−C(RC(=O)−、
Xが−O−、−N(R)−、−C(R−又は−S−であり、
Zがアルキル、ハロアルキル、−(CHCHO)又は−C(=O)Rであり、
pが0から20までであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル又はハロアルキルであり、かつ
Figure 2007525496
が一つの単結合、一つのシス二重結合又は一つのトランス二重結合を示す。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤又はシャペロン網膜色素上皮(chaperone retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、式IIで表される構造式を有する。
Figure 2007525496

式中、
nが0から10までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
Yが−C(R−、−C(=O)−又は−C(RC(=O)−であり、
Xが水素、−O−、−S−、−N(R)−、−N(R)−N(R)−、−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(=NOH)−、−C(=S)−又は−C(R−であり、
Zが非存在、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−CN、−OR、−(CHCHO)、−C(=O)R、−C(=O)CHF、−C(=O)CHF、−C(=O)CF、−C(=O)CHN、−C(=O)OR、−C(=O)CHOC(=O)R、−C(=O)C(=C(R)R
Figure 2007525496
であり、
pが0から20までであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
Figure 2007525496

は、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤又はシャペロン網膜色素上皮(chaperone retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、式IIIで表される構造式を有する。
Figure 2007525496
式中、
nが0から10までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
Yが−CR(OR)−、−CR(N(R)−、−C(R−、−C(=O)−又は−C(RC(=O)−であり、
Xが−O−、−S−、−N(R)−、−C(=O)−又は−C(R−であり、
Zが水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−OR、−N(R、−(CHCHO)、−C(=O)R、−C(=NR)R、−C(=NOR)R、−C(OR)(R、−C(N(R)(R又は−(CHCHO)であり、
pが0から20までであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
かつ
Figure 2007525496

が一つの単結合又は一つのトランス二重結合を示す。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤又はシャペロン網膜色素上皮(chaperone retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、式VIで表される構造式を有する。
Figure 2007525496
式中、それぞれの存在は独立し、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
Xがアルキル、アルケニル、−C(R−、−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(OH)R又は−C(N(R)R−であり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
が水素又はアルキルである。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤又はシャペロン網膜色素上皮(chaperone retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、式Iで表される構造式を有する。
Figure 2007525496
式中、それぞれの存在は独立し、
nが0から10までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキル、
Yが−C(R−、−C(=O)−又は−C(RC(=O)−、
Xが−O−、−N(R)−、−C(R−又は−S−であり、
Zがアルキル、ハロアルキル、−(CHCHO)又は−C(=O)Rであり、
pが0から20までであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル又はハロアルキルであり、かつ
Figure 2007525496

が一つの単結合、一つのシス二重結合又は一つのトランス二重結合を示す。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤は、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造式を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
nが0から4までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
が非存在、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
Yが−C(R−又は−C(=O)−であり、
Xが−O−、−N(R)−、−C(R−又は−S−であり、
Zがアルキル、ハロアルキル又は−C(=O)Rであり
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル又はハロアルキルであり、かつ
Figure 2007525496

が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Rがメチルである、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中nが0である、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中nが1である、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Yが−CH−である、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Xが−O−である、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Xが−N(H)−である、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Zが−C(=O)Rである、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Zが−C(=O)Rであり、かつRがハロアルキルである、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Zがアルキルである、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Zがハロアルキルである、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Rが水素である、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Rが水素、メチル又は非存在である、式Ia、式Ib、式Ic又は式Idで表される構造を有する。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤は、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造式を有する。
Figure 2007525496

Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
nが0から4までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
Xが−O−、−N(R)−、−C(R−又は−S−であり、
Zがアルキル、ハロアルキル又は−C(=O)Rであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
が水素、アルキル又はハロアルキルである。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中nが0である、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中nが1である、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Xが−O−である、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Xが−N(H)−である、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Zが−C(=O)Rである、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Zが−C(=O)Rであり、かつRがハロアルキルである、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Zがアルキルである、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Zがハロアルキルである、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Rが水素である、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Xが−O−であり、かつZがアルキルである、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Xが−O−であり、かつZがハロアルキルである、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Xが−N(H)−であり、かつZがアルキルである、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、式中Xが−N(H)−であり、かつZがハロアルキルである、式Ie、式If、式Ig又は式Ihで表される構造を有する。
一つ実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤が、11−cis−レチニル ブロモアセテートである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤又はシャペロン網膜色素上皮(chaperone retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、式IIで表される構造式を有する。
Figure 2007525496

式中、
nが0から10までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
Yが−C(R−、−C(=O)−又は−C(RC(=O)−であり、
Xが水素、−O−、−S−、−N(R)−、−N(R)−N(R)−、−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(=NOH)−、−C(=S)−又は−C(R−であり、
Zが非存在、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−CN、−OR、−(CHCHO)、−C(=O)R、−C(=O)CHF、−C(=O)CHF、−C(=O)CF、−C(=O)CHN、−C(=O)OR、−C(=O)CHOC(=O)R、−C(=O)C(=C(R)R
Figure 2007525496
であり、
pが0から20までであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
Figure 2007525496
が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
ある実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
nが0から4までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
が非存在、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
Yが−C(=O)−又は−C(R−であり、
Xが水素、−O−、−S−、−N(R)−、−N(R)−N(R)−、−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(=NOH)−、−C(=S)−又は−C(R−であり、
Zが非存在、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−CN、−OR、−C(=O)R、−C(=O)CHF、−C(=O)CHF、−C(=O)CF、−C(=O)CHN、−C(=O)CHOC(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)C(=C(R)R
Figure 2007525496

であり
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
Figure 2007525496

が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中nが0である、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中nが1である、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Rが水素又はメチルである、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Rが水素である、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Rが水素又はメチルである、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Yが−CH−である、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−O−である、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−NH−である、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−C(R−である、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−C(=O)−である、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Zがアルキルである、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Zがハロアルキルである、式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される構造を有する。
ある実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式IIe、式IIfb、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
Figure 2007525496
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
nが0から4までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
Xが水素、−O−、−S−、−N(R)−、−N(R)−N(R)−、−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(=NOH)−、−C(=S)−又は−C(R−であり、
Zが非存在、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−CN、−OR、−C(=O)R、−C(=O)CHF、−C(=O)CHF、−C(=O)CF、−C(=O)CHN、−C(=O)CHOC(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)C(=C(R)R
Figure 2007525496

であり
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルである。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中nが0である、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中nが1である、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Rが水素又はメチルである、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Rが水素である、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Rが水素又はメチルである、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−O−である、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−NH−である、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−CH−である、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−C(=O)−である、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Zがアルキルである、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Zがハロアルキルである、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Zが−C(=O)Rである、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−O−であり、かつZが−C(=O)Rである、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−CHであり、かつZが−C(=O)Rである、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、式中Xが−NH−であり、かつZが−C(=O)Rである、式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される構造を有する。
ある実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、13−デスメチル−13,14−ジヒドロ−オール−trans−レチニル トリフルオロアセテート(RFA)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤が、オール−trans−レチニル α−ブロモアセテートである。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))阻害剤、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase(LRAT))阻害剤又はシャペロン網膜色素上皮(chaperone retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式IIIで表される構造式を有する。
Figure 2007525496

式中、
nが0から10までであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
Yが−CR(OR)−、−CR(N(R)−、−C(R−、−C(=O)−又は−C(RC(=O)−であり、
Xが−O−、−S−、−N(R)−、−C(=O)−又は−C(R−であり、
Zが水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−OR、−N(R、−(CHCHO)、−C(=O)R、−C(=NR)R、−C(=NOR)R、−C(OR)(R、−C(N(R)(R又は−(CHCHO)であり、
pが0から20までであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
かつ
Figure 2007525496
が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
nが0から4までであり、
が水素又はアルキルであり、
Yが−C(=O)−、−CR(OR)−、−CR(N(R)−又は−C(R−であり、
Xが−O−、−S−、−N(R)−、−C(=O)−又は−C(R−であり、
Zが水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−OR,−N(R、−C(=O)R、−C(=NR)R、−C(=NOH)R、−C(OR)(R、−C(N(R)(R又は−(CHCHO)であり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
pが0から10までであり、かつ
Figure 2007525496

が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤が、式中nが0である、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤が、式中nが1である、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤が、式中Rが水素又はメチルである、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Rが水素である、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Rが水素又はメチルである、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Xが−O−である、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Xが−NH−である、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Xが−C(R−である、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Xが−C(=O)−である、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Zがアルキルである、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Zがハロアルキルである、式IIIa、式IIIb、式IIIc又は式IIIdで表される構造を有する。
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤が、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
nが0から4までであり、
が水素又はアルキルであり、
Xが−O−、−S−、−N(R)−、−C(=O)−又は−C(R−であり、
Zが水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−OR、−N(R、−C(=O)R、−C(=NR)R、−C(=NOH)R、−C(OR)(R、−C(N(R)(R又は−(CHCHO)であり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
pが0から10までである。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中nが0である、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中nが1である、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Rが水素又はメチルである、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Yが−C(=O)−である、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Yが−CH−である、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Zが−C(=O)Rである、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Zが−CH(OH)R−である、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中ZがCH(NH)Rである、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Zがアルキルである、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式中Zがハロアルキルである、式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される構造を有する。
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium RPE65)拮抗剤が、13−cis−レチノイン酸(イソレチノイン(isoretinoin)、アキュテイン(ACCUTANE(登録商標))である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤が、式IVで表される構造を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
nが1、2、3又は4であり、
Yが−C(R−又は−C(=O)−であり、
Xが−O−、−NR−、−C(R−又は−C(=O)−であり、
Zが−C(=O)R、−OR、−N(R、アルキル又はハロアルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルである。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Yが−CH−である、式IVで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Xが−O−である、式IVで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Zが−C(=O)Rであり、かつRがアルキルである、式IVで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Zがアルキルである、式IVで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、式中Yが−CH−であり、Xが−O−であり、Zが−C(=O)Rであり、かつRがアルキルである、式IVで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Yが−CH−であり、Xが−O−であり、Zがアルキルである、式IVで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Yが−CH−であり、Xが−C(=O)−であり、Zがアルキルである、式IVで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Yが−CH−であり、Xが−C(=O)−であり、Zが−N(Rであり、かつRがアルキルである、式IVで表される構造を有する。
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、ゲラニル パルミテート (K=301nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、ファルネシル パルミテート(K=63nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、ゲラニルゲラニル パルミテート(K=213nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、ゲラニルパルミチルエーテル(K=416nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、ファルネシルパルミチルエーテル(K=60nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、ゲラニルゲラニルパルミチルエーテル(K=195nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、以下の化合物である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、以下の化合物(K=96nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、以下の化合物である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、以下の化合物(K=56nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、以下の化合物である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、オクチルファルネシイミドである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、パルミチルファルネシイミドである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、以下の化合物(K=56nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、式Vで表される構造を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
nが1、2又は3であり、
Yが−C(R−、−C(=O)−又は−CH(OH)−であり、
Xが−O−、−NR−又は−C(R−であり、
Zが−C(=O)R、水素、−(CHCHO)、アルキル又はハロアルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、且つ
pが1から10までである。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Yが−CH−である、式Vで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Yが−C(=O)−である、式Vで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Yが−CH(OH)−である、式Vで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、式中Xが−O−である、式Vで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Xが−NR−である、式Vで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Xが−C(R)−である、式Vで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Zがアルキルである、式Vで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Zが−C(=O)Rであり、Rがアルキルである、式Vで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、式中Zが−(CHCHO)であり、Rがアルキルである、式Vで表される構造を有する。
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、β−イオノアセチル パルミテート(K=153nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、β−イオノアセチルパルミチルエーテル(K=156nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、レチニル パルミテート(K=47nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、レチニル ヘキサノアート(K=235nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、レチニル ペンタノアートである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、レチニル アセテート(4c、K=1,300nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、パルミチルレチニルエーテル(4d、K=25nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、ヘキシルレチニルエーテル(K=151nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、メチルレチニルエーテル(K=24nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、レチニル[2−(2’−メトキシ)エトキシ]エチルエーテル(K=486nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、
Figure 2007525496

である。
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、N−パルミチルレチンイミド(K=40nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、N,N−ジメチルレチンイミド(K=3,577nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、N−tert−ブチルレチンイミド(K=4,321nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、パルミチル レチニル アルコール(K=170nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、メチル レチニル アルコールである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、パルミチルレチニルケトン(K=64nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、レチニルデシルケトンである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、メチルレチニルケトン(K=3,786nM)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、以下の化合物である(4e)。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium (RPE65))拮抗剤は、以下の化合物である(4f,K=64nM)。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、以下の化合物である(K=173nM)。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、以下の化合物である(K=3,786nM)。
Figure 2007525496
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、
Figure 2007525496

である。
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、
Figure 2007525496

である。
ある実施態様では、網膜色素上皮(retinal pigment epithelium(RPE65))拮抗剤は、
Figure 2007525496

である。
多種の置換基の定義を有する、上記のRPE65拮抗剤化合物及び一般式の化合物及びさらなる実施態様もまたLRAT阻害剤であり、そして、ここにLRAT阻害剤として参照することにより取り込まれている。
RPE65の他の拮抗剤及びLRATの阻害剤は、パルミトイル化(palmitoylation)を阻害する薬物を含む。例えば、2−ブロモパルミテートはパルミトイル化を阻害する。
いくらかの実施態様では、2−ブロモパルミテートのラセミ体混合物は、LRATを阻害するために、及び/又はRPE65に拮抗するために適用される可能性がある。
他の実施態様では、精製された(R)−2−ブロモパルミテートは、LRATを阻害するために、及び/又はRPE65に拮抗するために適用されるかもしれない。さらに他の実施態様では、精製された(S)−2−ブロモパルミテートは、LRATを阻害するために、及び/又はRPE65に拮抗するために適用される可能性がある。
ある実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、式VIで表される構造を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
Xがアルキル、アルケニル、−C(R−,−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(OH)R又は−C(N(R)R−であり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
が水素又はアルキルである。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、式中Rが水素である、式VIで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、式中Xが−C(R−である、式VIで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、式中Xが−C(=O)−である、式VIで表される構造を有する。
ある実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、式VIa又は式VIbで表される構造を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は独立し、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、アルキル、アリール、又はアラルキルであり
が水素又はアルキルであり、かつ
Figure 2007525496
が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、式中Rが水素である、式VIa又は式VIbで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、式中Rがアルキルである、式VIa又は式VIbで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、式中Rが水素又はメチルである、式VIa又は式VIbで表される構造を有する。
ある実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、式VIc、式VId又はVIeで表される構造を有する。
Figure 2007525496

式中、それぞれの存在は、独立し、
nが1から5までであり、
mが0から30までであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール、又はアラルキルであり、
が水素又はアルキルであり、
が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルケニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ハイドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホアミド、スルファモイル、スルホニル、及びスルホキシドであり、
が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
が水素又はアルキルである。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、Rが水素である、式VIcで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、Rが水素である、式VIcで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、Rが水素であり、かつRが水素である、式VIcで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、nが1、2又は3である、式VIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、Rがメチルである、式VIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、Rが水素である、式VIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、nが1、2又は3であり、Rがメチルである、式VIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、nが1、2又は3であり、Rがメチルであり、かつRが水素である、式VIdで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、Rが水素である、式VIeで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、mが1から10までである、式VIeで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、mが11から20までである、式VIeで表される構造を有する。
さらなる実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、mが11から20までであり、かつRが水素である、式VIeで表される構造を有する。
式VIeで表される構造を有する11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤は、他の方法の内で、スキーム1に示されるような、種々の蔵書のアプローチに従って合成される可能性がある。。
Figure 2007525496
ある実施態様では、11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)阻害剤が、13−cis−レチノイン酸 (isoretinoin, アキュテイン(ACCUTANE(登録商標))である。
Figure 2007525496
上記の式の化合物の、薬学的に受容される付加塩及び錯体もまた含まれる。その化合物が一つ又はそれ以上のキラル中心を有する場合、特に指定されないならば、ここに意図された化合物は、たった一つの立体異性体又は立体異性体のラセミ混合物である可能性がある。さらに、そのプロドラッグ、そのアナログ及びその誘導体が含まれる。
いくらかの実施態様では、二つ又はそれ以上の阻害剤及び/又はRPE65結合阻害剤が組み合わられる可能性がある。二つ又はそれ以上の阻害剤及び/又はRPE65結合阻害剤が、短絡作用を有する化合物と組み合わせられる可能性がある。組み合わせは、視覚サイクルの連続するステップ(すなわち、他のステップの直ぐ後に起こるステップという二つのステップ)を阻害するために選択される可能性がある。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase(IMH))の阻害剤が、式1で表される構造を有する可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各々は独立して存在し、
R、R、R及びRがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール又はヘテロアラルキルであり、
W及びYがO、NR、R又はSであり、
XがH、アルキル、ハロアルキル、アリール又はハライドであり、
m及びnが1から6までの整数であり、かつ
pが1から6までの整数である。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中R及びRが水素又はメチルである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中mが2である付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中nが2である付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中WがOである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中WがCである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中YがOである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中pが1である付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中XがBrである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中R及びRが水素又はメチルであり、かつmが2である付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中R及びRが水素又はメチルであり、mが2であり、かつnが2である付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中R及びRが水素又はメチルであり、mが2であり、nが2であり、かつWがOである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中R及びRが水素又はメチルであり、mが2であり、nが2であり、WがOであり、かつYがOである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中R及びRが水素又はメチルであり、mが2であり、nが2であり、WがOであり、YがOであり、かつpが1である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、IMHの阻害剤が、式1で表される構造、及び式中R及びRが水素又はメチルであり、mが2であり、nが2であり、WがOであり、YがOであり、pが1であり、かつXがBrである、付随する定義を有する。
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase)阻害剤が、11−cis−レチニル ブロモアセテート(cRBA)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolas(IMH))阻害剤が、式8aの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は独立しており、
XがO、S、NR´、CH又はNHNR´であり、
ZがO又はNOHであり、
が−CHF、−CHF、−CF、−CH、−CHC(O)OR、−OR´、−C(O)CHR´、−C(NH)CHR´又は−CH=CHR´であり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

であり、
R´´´がCH又はHであり、かつ
nが0、1又は2である。
式中、
Figure 2007525496
が一つの単結合、一つのシス二重結合又は一つのトランス二重結合を示す。
式8aの化合物は、IMHの非可逆的阻害剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、共有結合的にIMHに結合することができ、それを永久に無力にするからである。
ある実施態様では、IMHの阻害剤は、式中ZがOである、式8aの化合物である可能性がある。
ある実施態様では、IMHの阻害剤は、式8bの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
YがC=O、C=S、C=NR´又はCHであり、
がR´、−OR´又は−CNであり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

であり、
R´´´がCH又はHであり、かつ
nが0、1又は2である。
式中、
Figure 2007525496
が一つの単結合、一つのシス二重結合又は一つのトランス二重結合を示す。
式8bの化合物は、IMHの可逆的阻害剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、それを永久に無力にすることなく、非共有結合的にIMHに結合することができるからである。
ある実施態様では、IMHの阻害剤は、式8cの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
XがO、S、NR´、CH又はNHNR´であり、
ZがO又はNOHであり、
が−CHF、−CHF、−CF、−CH、−CHC(O)OR、−OR´、−C(O)CHR´、−C(NH)CHR´又は−CH=CHR´であり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

であり、
R´´´がCH又はHであり、かつ
nが0、1又は2である。
式8cの化合物は、IMHの非可逆的阻害剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、共有結合的にIMHに結合することができ、それを永久に無力にすることができるからである。
ある実施態様では、IMHの阻害剤は、式中ZがOである、式8cの化合物である可能性がある。
ある実施態様では、IMHの阻害剤は、式8dの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
YがC=O、C=S、C=NR´又はCHでり、
がR´、−OR´又は−CNであり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

であり、
R´´´がCH又はHであり、かつ
nが0、1、又は2である。
式8dの化合物は、IMHの可逆的阻害剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、それを永久に無力にすることなく、非共有結合的にIMHに結合することができるからである。
ある実施態様では、LRATの阻害剤は、一般式2で表される構造を有する化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
R、R、R及びRがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール又はヘテロアラルキルであり、
W及びYがO、NR、R又はSであり、
XがH、アルキル、ハロアルキル又はアリールであり、
m及びnが1から6までの整数であり、かつ
pが0から6までの整数である。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中R及びRがH又はMeである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及びmが3である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中nが1である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中WがOである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中WがCである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中YがOである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中pが0である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中XがOCFである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中R及びRがH又はMeであり、かつmが3である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中R及びRがH又はMeであり、mが3であり、かつnが1である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中R及びRがH又はMeであり、mが3であり、nが1であり、かつWがOである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中R及びRがH又はMeであり、mが3であり、nが1であり、WがOであり、かつYがOである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中R及びRがH又はMeであり、mが3であり、nが1であり、WがOであり、YがOであり、かつpが0である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式2の構造、及び式中R及びRがH又はMeであり、mが3であり、nが1であり、WがOであり、YがOであり、pが0であり、かつXがOCFである、付随する定義を有する。
LRATの典型的な阻害剤は、オール−trans−レチニル α−ブロモアセテートである。
もう一つのLRATの典型的な阻害剤は13−デスメチル−13,14−ジヒドロ−オール−trans−レチニル トリフルオロアセテート(RFA)である。
Figure 2007525496
ある実施態様におけるRPE65との結合を妨げる化合物は、一般式3で表される構造を有する化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
R及びRがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール又はヘテロアラルキルであり、
がH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル又は−CORであり、
がH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル又は−CHORであり、
がH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルであり、かつ
mが1から6までの整数である。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式3の構造、及びRがH、Me又は−COHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式3の構造、及びmが4である付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式3の構造、及びRがHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式3の構造、及びRがH、Me又は−COHであり、かつmが4である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、LRATの阻害剤は、式3の構造、及びRがH、Me又は−COHであり、かつmが4であり、かつRがHである付随する定義を有する。
ある実施態様におけるLRATの阻害剤は、式6aの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
XがO、S、NR´、CH又はNHNR´であり、
ZがO又はNOHであり、
が−CHF、−CHF、−CF、−CH、−CHC(O)OR、−OR´、−C(O)CHR´、−C(NH)CHR´又は−CH=CHR´であり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテリアラルキルであり、
Figure 2007525496
nが1、2又は3である。
式中、
Figure 2007525496

が一つの単結合、一つのシス二重結合又は一つのトランス二重結合を示す。
式6aの化合物は、LRATの非可逆的阻害剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、共有結合的にLRATに結合することができ、それを永久に無力にすることができるからである。
ある実施態様では、LRATの阻害剤は、式中ZがOである、式6aの化合物である可能性がある。
ある実施態様では、LRATの阻害剤は、式6bの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
YがC=O、C=S、C=NR´又はCHであり、
がR´、−OR´又は−CNであり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

nが1、2又は3である。
式中、
Figure 2007525496

が一つの単結合、一つのシス二重結合又は一つのトランス二重結合を示す。
式6cの化合物は、LRATの可逆的阻害剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、それを永久に無力にすることなく、非共有結合的にLRATに結合することができるからである。
ある実施態様では、LRATの阻害剤は、式6cの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
XがO、S、NR´、CH又はNHNR´であり、
ZがO又はNOHであり、
が−CHF、−CHF、−CF、−CH、−CHC(O)OR、−OR´、−C(O)CHR´、−C(NH)CHR´又は−CH=CHR´であり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

nが1、2又は3である。
式6cの化合物は、LRATの非可逆的阻害剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、共有結合的にLRATに結合することができ、それを永久に無力にすることができるからである。
ある実施態様では、LRATの阻害剤が、式中ZがOである、式6cの化合物であることができる。
ある実施態様では、LRATの阻害剤は、式6dの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
YがC=O、C=S、C=NR´又はCHであり、
がR´、−OR´又は−CNであり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496
nが1、2又は3である。
式6dの化合物は、LRATの可逆的阻害剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、それを永久に無力にすることなく、非共有結合的にLRATに結合することができるからである。
RPE65の結合を妨害する化合物の、一つの典型的な実施態様は、13−cis―レチン酸(isotretinoin, アキュテイン(ACCUTANE(登録商標))である。
Figure 2007525496
13−cis―レチン酸は、生体内でRPE65の機能の強力な阻害剤であるオール−trans−レチン酸に変換される。
ある実施態様では、RPE65の拮抗剤が、一般式4で表される化合物である。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
R、R、RがH、アルキル、アルケニル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ又はカルボキシルであり、
がアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル又はエーテルであり、
LがH、OH、NH、N(R)、アルコキシ、アリールオキシ、ハロ、ヒドロキシ、カルボキシルを示すか、又は、二つのLが一緒になって、O、S又はNRを示し、
XがC(R)、O、S又はNRであり、かつ
mが1から6までの整数である.
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがOである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがCHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがNHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中二つのLが一緒になってOを表す、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中二つのLが一緒になってNOHを表す、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中LがH、OH又はNHである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中各LがHである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中mが4である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中mが3である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中RがH又はメチルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中Rがアルキルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中Rがエーテルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがOであり、かつ二つのLが一緒になってOを表す、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがOであり、かつ各LがHである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがNHであり、かつ二つのLが一緒になってOを表す、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがCHであり、かつ二つのLが一緒になってOを表す、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがCHであり、かつ二つのLが一緒になってNOHを表す、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがOであり、二つのLが一緒になってOを表し、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRがC15アルキルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがOであり、二つのLが一緒になってOを表し、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRがC5アルキルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがOであり、二つのLが一緒になってOを表し、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRがメチルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがOであり、各LがHであり、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRがC15アルキルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがNHであり、二つのLが一緒になってOを表し、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRがC15アルキルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがCHであり、二つのLが一緒になってOを表し、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRがC15アルキルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがOであり、各LがHであり、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRがエーテルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがOであり、各LがHであり、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRが−CHOCHCHOCHCHOC15である、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがCHであり、二つのLが一緒になってNOHを表し、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRがC15アルキルである、付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式4の構造、及び式中XがCHであり、LがH、OH又はNHであり、RがH又はメチルであり、mが4であり、かつRがC15アルキルである、付随する定義を有する。
ある実施態様では、RPE65拮抗剤は、式7aの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
XがO、S、NR´、CH又はNHNR´であり、
ZがO又はNOHであり、
が−CHF、−CHF、−CF、−CH、−CHC(O)OR、−OR´、−C(O)CHR´、−C(NH)CHR´又は−CH=CHR´であり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

nが1、2又は3である。
式中、
Figure 2007525496

が一つの単結合、一つのシス二重結合又は一つのトランス二重結合を示す。
式7aの化合物は、RPE65の非可逆的阻害剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、共有結合的にRPE65に結合することができ、それを永久に無力にすることができるからである。
さらなる実施態様では、RPE65拮抗剤が、式中ZがOである、式7aの構造の化合物である可能性がある。
ある実施態様では、RPE65拮抗剤は、式7bの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
YがO、S、NR´、CH=O、C=S、C=NR´、CHOR´、CHNR´R´´、CHSR´又はCHであり、
がR´、−OR´、−CN又は(CHCHO)R´であり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
R´´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

mが1、2又は3であり、かつ
nが1、2又は3である。
式中、
Figure 2007525496
が一つの単結合、一つのシス二重結合又は一つのトランス二重結合を示す。
式7bの化合物は、RPE65の可逆的拮抗剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、それを永久に無力にすることなく、非共有結合的にRPE65に結合することができるからである。
ある実施態様では、RPE65拮抗剤は、式7cの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
XがO、S、NR´、CH又はNHNR´であり、
ZがO又はNOHであり、
が−CHF、−CHF、−CF、−CH、−CHC(O)OR、−OR´、−C(O)CHR´、−C(NH)CHR´又は−CH=CHR´であり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

nが1、2又は3である。
式7cの化合物は、RPE65の非可逆的拮抗剤と考えられる可能性がある。なぜならば、それらは、共有結合的にRPE65に結合することができ、それを永久に無力にすることができるからである。
さらなる実施態様では、RPE65阻害剤が、式中ZがOである、式7cの構造の化合物である可能性がある。
ある実施態様では、RPE65拮抗剤は、式7dの化合物である可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
YがC=O、C=S、C=NR´、CHOH、CHOR´、NH、NHR´、
NR´R´´、SH、SR´又はCHであり、
がR´、−OR´、−CN又は(CHCHO)R´であり、
R´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
R´´がH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキルであり、
Figure 2007525496

mが1、2又は3であり、かつ
nが1、2又は3である。
短絡作用のための組成物
視覚サイクルを短絡することは、11−cis−レチナールがRPEを離れる前に、RPE中での11−cis−レチナールからオール−trans−レチナールへの熱力学的に下り坂の異性化反応を触媒することにより成し遂げることができる。図3は、一つの意図された介在を描写している。非常に多種類の物質が、この用途に適切であるとして想像されている。大まかに言えば、適切な薬物には、アニリン誘導体、すなわちアミン側鎖を有するベンゼン環が含まれる。
短絡作用を有する分子は、最初にレチナールとシッフ(Schiff)の塩基を形成することにより、作用する。11−cis−レチナールとシッフ(Schiff)の塩基が形成されると、異性化が起こる。これが、短絡作用である。
短絡作用を有する化合物は、またレチナール類を捕える可能性がある。その結果、それらは、AE、その前駆体又はそのアナログを形成するのに利用されできなくなる。上記薬物との間でオール−trans−レチナールと共に、比較的安定なシッフ(Schiff)の塩基が形成されることができると、上記薬物は、オール−trans−レチナールを捕捉し、オール−trans−レチナールがAE及び同様な化合物に変換されるのを妨げる。上記短絡作用を有する薬物は、オール−trans−レチナールへの結合に関して、ホスファチジルエタノールアミンと競合する。上記の捕捉された化合物は、その後リソゾームにより、毒性のない代謝物に分解される可能性がある。短絡作用を有する薬物は、一方又は両方の過程、即ち11−cis−レチナールの短絡及び/又はオール−trans−レチナールの捕捉で視覚サイクルを中断する可能性がある。(AEは、リポフスチン類のうち最も良く特徴付けられた化合物である。オール−trans−レチナールとアミン又はタンパク質との他の付加物がある可能性がある。これらの付加物の形成は、反応性のあるレチナールとアミンとの間でのシッフ(Schiff)の塩基の形成から開始される。)
芳香族アミン/オール−trans−レチナールから形成されたシッフ(Schiff)の塩基が、AE様の分子を形成するように変換されるということは予期されていない(なぜならば、それは最初に分解されるからである。)が、二級アミンである短絡作用を有する薬物を使用することにより、これがより確実に防ぐことができる。これは、AE形成のメカニズムでは、一級アミン(二つの遊離した水素)を必要とされているからである。なぜならば、二つの新しいN−アルキル結合が形成され(一つは各オール−trans−レチナール分子と結合したもの)、そして、このことは、二級アミン又は三級アミンを使用した場合には起こりえないからである。)もし短絡作用を有する薬物が二級アミンである場合、それはオール−trans−レチナールの一分子のみと結合できるが、第二のオール−trans−レチナールと結合できる残存する部位がない。それにより、図2に示すプロセスと類似したプロセスによるAEのアナログ化合物の形成を防ぐ。
短絡作用を有する薬物は、また長期にわたり作用する可能性があるので、それらの投与回数を少なくすることが出来る。いくらかのケースでは、投与は月1回必要とされている可能性がある。他のケースでは、投与は週1回必要とされている可能性がある。短絡作用を有する薬物は、オール−trans−レチナールを捕捉することにより、眼に局所的に蓄えられているビタミンAを、効果的に激減させる。一旦、貯蔵されているビタミンが、上記薬物により減らされると、視覚サイクルが損なわれ、そしてリポフスチンの生成が遅延させられる。この状態が、治療の目指すところである。ビタミンAの蓄積が、眼の中で非常にゆっくりと補給されるので、一回の短絡作用を有する薬物の投与で、長期にわたる効果を示す可能性がある。さらに、短絡作用を有する薬物は、眼からゆっくりと排泄されうるので、それらは長期間にわたり結合に利用できる可能性がある。
ある実施態様では、短絡作用を有する化合物は式VIIで表される構造を有する。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル又はカルボニルであり、
Lが疎水性基、又は何れかの二つの隣接するLが一緒になって縮合芳香環又は縮合ヘテロ芳香環を形成してもよい(例えばナフタレン、アントラセン、インドール、キノリン等)。
ある実施態様では、式中、各存在は、独立しており、
Lがアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボニル、エーテル又はポリシクリルである。
ある実施態様では、Lが式VIIaを有する。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
R’及びXが水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、 ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボニル、アルコキシ、ヒドロキシ、チオール、チオアルキル又はアミノであり、かつ
mが1から6までの一つの整数である。
いくらかの実施態様では、短絡作用を有する薬物は、次の一般式VIIbで表される可能性がある。
Figure 2007525496

mが1から8までの整数である。
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、次の一般式VIIcで表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル又はアシルであり、かつ
R’がアルキル又はエーテルである。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIcで表される構造、及び式中Rが両方ともHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIcで表される構造、及び式中少なくとも一方のRがアルキルである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIcで表される構造、及び式中少なくとも一方のRがメチルである付随する定義を有する。
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、次の一般式VIIdで表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル又はアシルであり、かつ
R’がアルキル又はエーテルである。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIdで表される構造、及び式中Rが両方ともHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIdで表される構造、及び式中少なくとも一方のRがアルキルである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIdで表される構造、及び式中少なくとも一方のRがメチルである付随する定義を有する。
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、次の一般式VIIeで表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
Xが水素又は−C(=O)OR’であり、
RがH、アルキル又はアシルであり、かつ
R’がアルキルである。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIeで表される構造、及び式中RがHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIeで表される構造、及び式中少なくとも一方のRがアルキルである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIeで表される構造、及び式中少なくとも一方のRがメチルである付随する定義を有する。
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、次の一般式VIIfで表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル又はアシルであり、かつ
R’がアルキル又はエーテルである。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIfで表される構造、及び式中RがHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIfで表される構造、及び式中少なくとも一方のRがアルキルである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式VIIfで表される構造、及び式中Rがメチルである付随する定義を有する。
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、ジアミノフェノキシペンタンである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、フェネチジン(phenetidine)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、トリカイン(tricaine)である。
Figure 2007525496
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、4−ブチルアニリンである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、N−メチル−4−ブチルアニリンである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、エチル=3−アミノベンゾアートである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、エチル=N−メチル−3−アミノベンゾアートである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、エチル=2−アミノベンゾアートである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、エチル=N−メチル−2−アミノベンゾアートである。
Figure 2007525496
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、次の一般式VIIIで表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、R´が水素、アルキル又はエーテル、又は何れかの二つの隣接するLが一緒になって、縮合芳香族環又は縮合へテロ芳香族環(たとえば、ナフタレン、アントラセン等)を形成する。
ある実施態様では、短絡作用を有する化合物が、次の一般式IXで表されるす構造を有する。
ANR IX
式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル又はカルボニルであり、かつ
Aが任意に置換されたアリール又はヘテロアリールである。
いくらかの実施態様では、短絡作用を有する薬物が、次の一般式Xで表される可能性がある。
AC(=O)NHNH
式中、各存在は、独立しており、
R´が水素、アルキル又はエーテルであり、かつ
Aが、任意に置換されたアリール又はヘテロアリールである。
ある実施態様では、短絡作用を有する薬物が、次の一般式5で表される構造を有する可能性がある。
Figure 2007525496


式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル又はカルボニルであり、
Lが疎水性基であるか、又は何れかの二つの隣接するLが一緒になって、縮合芳香族環を形成し、かつ
nが0から5までの一つの整数である。
ある実施態様では、式中、各存在は、独立しており、Lがアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボニル、エーテル又はポリシクリルである。
ある実施態様では、Lが式5aを有する。
Figure 2007525496


式中、各存在は、独立しており、
R´及びXがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボニル、アルコキシ、ヒドロキシ、チオール、チオアルキル又はアミノであり、
mが0から6までの一つの整数であり、かつ
pが0から5までの一つの整数である。
:短絡作用を有する薬物の選択された特定の例には、ジアミノフェノキシペンタン、フェネチジン及びトリカインが含まれる。
ジアミノフェノキシペンタン
Figure 2007525496

Figure 2007525496

いくらかの実施態様では、短絡作用を有する薬物は、次の一般式5bで表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、nが1から8までの一つの整数である。
いくらかの実施態様では、短絡作用を有する薬物は、次の一般式5cで表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル又はアシルであり、かつ
R’がアルキル又はエーテルである。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5cで表される構造、及び式中Rが両方ともHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5cで表される構造、及び式中少なくとも一方のRがアルキルである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5cで表される構造、及び式中少なくとも一方のRがメチルである付随する定義を有する。
いくらかの実施態様では、短絡作用を有する薬物は、次の一般式5c1で表される可能性がある。
Figure 2007525496


式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル又はアシルであり、かつ
R’がアルキル又はエーテルである。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5c1で表される構造、及び式中Rが両方ともHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5c1で表される構造、及び式中少なくとも一方のRがアルキルである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5c1で表される構造、及び式中少なくとも一方のRがメチルである付随する定義を有する。
いくらかの実施態様では、短絡作用を有する薬物は、次の一般式5dで表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル又はアシルであり、かつ
R’がアルキルである。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5d1で表される構造、及び式中RがHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5dで表される構造、及び式中少なくとも一つのRがアルキルである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5dで表される構造、及び式中Rがメチルである付随する定義を有する。
いくらかの実施態様では、短絡作用を有する薬物は、次の一般式5d1で表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、各存在は、独立しており、
RがH、アルキル又はアシルであり、かつ
R’がアルキルである。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5d1で表される構造、及び式中RがHである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5d1で表される構造、及び式中少なくとも一つのRがアルキルである付随する定義を有する。
さらなる実施態様では、短絡作用を有する薬物が、式5d1で表される構造、及び式中Rがメチルである付随する定義を有する。
いくらかの実施態様では、短絡作用を有する薬物は、次の一般式5eで表される可能性がある。
Figure 2007525496

式中、R´がアルキル又はエーテルである。
上に与えられた式の化合物の薬学的に受容されうる塩及び錯体もまた含まれる。
化合物が、一つ又はそれ以上のキラルセンタを有することができる場合、特定されないならば、ここに意図された化合物には、たった一つの立体異性体又は立体異性体のラセミ混合物が含まれる可能性がある。さらに、それらのプロドラッグ、そのアナログ及びその誘導体も含まれる。いくらかの実施態様では、二つ又はそれ以上の短絡作用を有する化合物は、組み合わせられる可能性がある。いくらかの実施態様では、酵素阻害剤及び/又はRPE65結合阻害剤は、短絡作用を有する化合物と組み合わせられる可能性がある。
本方法に従って、使用のための薬学的組成物は、一つ又はそれ以上の生理学的に受容される担体又は賦形剤を使用する従来の方法で製剤化される可能性がある。
それゆえ、活性化する化合物、その生理学的に受容される塩及び溶媒和物を、例えば注射、吸入又は吹入(口又は鼻の何れかから)、口、口腔粘膜、非経口又は直腸からの投与のような投与のために製剤化される可能性がある。一つの実施態様では、上記の化合物は、目標とする細胞、例えば病気に犯された細胞が存在する部位、即ち目又は網膜のような部位に局所的に投与される。化合物は、たとえば全身的、局所性又は限局性の投与ような、多種の投与の用量、のために製剤化することができる。技術及び製剤は、一般的にはレミントンズ・ファーマシュティカル・サイエンシーズ,ミード・パブリッシング・シーオ.,イートン,ピーエ(Remmington’s Pharmaceutical Sciences, Meade Publishing Co., Easton, PA)より見出される可能性がある。全身的投与のためには、筋肉内注射、静脈内注射、腹腔内注射及び皮下注射が含まれる、注射が好ましい。注射のためには、上記の化合物は、液体溶液状態で、好ましくは生理学的に相溶性の緩衝液、例えばハンク(Hank)液又はリンゲル(Ringer)液の状態で製剤化することができる。さらに、上記化合物は、固形物状態で製剤化される可能性があり、使用の直前に再溶解又は懸濁させる可能性がある。凍結乾燥状態もまた含まれる。
経口投与のためには、上記薬学組成物は、たとえば、薬学的に受容できる賦形剤を用いて、従来の方法により調製される、錠剤、口内錠又はカプセルのような形態を取るこ可能性がある。ここにおける薬学的に受容できる賦形剤としては、結合剤(たとえば、プレゲラチナイズド・メイズ・スターチ(pregelatinised maize starch)、ポリビニルピロリドン又はヒドロキシプロピルメチルセルロース)、充填剤(たとえば、ラクトース、微晶質のセルロース、リン酸水素カルシウム)、滑沢剤(たとえば、ステアリン酸マグネシウム、タルク又はシリカ)、崩壊剤(たとえば、ジャガイモデンプン又はグリコールデンプンナトリウム)又は湿潤剤(たとえば、ラウリル硫酸ナトリウム)が挙げられる。上記の錠剤は、当該技術分野で公知の方法によりコーティングされる可能性がある。経口投与のための液体の調合剤は、例えば溶液、シロップ、懸濁剤又は、使用前に水若しくはその他の適当なビヒクルにより構成される乾燥された製品というような剤形をとる可能性がある。
上記の液体調合物は、薬学的に受容されうる添加剤を使用して従来の製法で調製することができる。上記の薬学的に受容されうる添加剤としては、懸濁剤(たとえば、ソルビトール・シロップ、セルロース誘導体又は水素添加された食用脂)、乳化剤(たとえば、レシチン又はアラビアゴム)、非水性ビヒクル(たとえば、アチオンド油(ationd oil)、油性エステル、エチルアルコール又は分画植物油)及び保存剤(p−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル又はソルビン酸)が挙げられる。上記調合物には、緩衝塩、矯臭剤、着色剤及び甘味剤を適宜含めることができる。経口投与のための調合物は、活性化合物の徐放性を与えるために適当に製剤化することができる。
吸入により投与のために、上記化合物は、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素又はその他の適当なガスのような、適当なプロペラントと共に加圧された容器又はネブライザーから、エアゾールスプレーの形で便利よく放出することができる。加圧されたエアゾールの場合、薬用量の単位は、計量された量を放出するためのバルブを備えることにより決定することができる。吸入投与又は吹入投与に使用される、例えばゼラチンのカプセル及びカートリッジは、上記の化合物及びラクトース又はデンプンのような、適当な粉末ベースの含む混合粉末を含むように製剤化することができる。
上記の化合物は、例えばボーラス注射又は点滴静注のような注射による非経口投与のために製剤化することができる。注射用の製剤は、追加された保存剤と共に、例えばアンプル又は繰り返し投与用容器のような、単位剤形で提供することができる。上記の組成物は、例えば懸濁液、溶液、又は油性若しくは水性ビヒクル中の乳剤のような剤形を取る可能性があり、懸濁剤、安定化剤及び/又は分散剤を含む可能性がある。あるいは、活性成分は、例えば滅菌パイロジェン・フリーの水のような適当なビヒクルで、使用前に構成されるための粉末である可能性がある。
上記化合物は、また、例えばココアバター又は他のグリセリド類のような、従来の座剤基剤を含む、例えば座剤又は保持浣腸のような直腸組成物に製剤化される可能性がある。
上記の製剤に加えて、上記化合物は、またデポ剤として製剤化される可能性がある。上記の長期間作用する製剤は、移植(たとえば、皮下又は筋肉内)又は筋肉内注射により投与される可能性がある。それゆえ、例えば上記化合物は、適当な高分子又は疎水性材料(たとえば、受容されるオイル中の乳化剤)又はイオン交換樹脂、又は例えば乏しい溶解性の塩のような乏しい溶解性の誘導体により製剤化される可能性がある。
薬学的組成物(化粧品を含む)は、例えば0.001から10重量%まで又は0.1%から5重量%までのような、約0.00001から100重量%までの、ここに記載した一つ又はそれ以上の化合物を含む可能性がある。
一つの実施態様では、ここに記載した化合物は、一般的に局所薬物投与に適している局所投与用キャリヤーを含み、そしてこの技術分野で公知の如何なる上記の材料を含んでいる局所投与製剤に取り込れる可能性がある。局所投与製剤用のキャリヤーは、たとえば軟膏、ローション剤、クリーム剤、マイクロエマルジョン、ゲル剤、オイル又は溶液等の望まれた剤形の組成物を供給するために選ばれる可能性がある、そして天然又は合成の何れかの成分を含むことができる。上記の選ばれたキャリヤーは、活性成分又は局所投与製剤の他の成分に悪影響を与えないことが好ましい。ここで使用するために適当な局所投与製剤の例には、水、アルコール類及び毒性のない有機溶媒、グリセリン、鉱油、シリコン、石油ゼリー、ラノリン、脂肪酸類、植物油類、パラベン類及びろう等が含まれる。
製剤は、無色、無臭の軟膏、ローション剤、クリーム剤、ミクロエマルジョン及びゲル剤である可能性がある。
化合物は、典型的には石油又は他の石油誘導体をベースとする、一般的に半固体の調合物である軟膏に取り込まれる可能性がある。当業者が十分に認識しているように、使用する特定の軟膏基剤は、最適な薬物の放出を与え、かつ、好ましくは、たとえば皮膚を軟化する等の他の望ましい性質を与えるものでる。他のキャリヤー又はビヒクルと同様に、軟膏基剤は、不活性であり、安定であり、刺激性がなく、及び感作性がないことであるべきである。前記のセクションで引用したレミントン(Remington)の著作で説明されているように、軟膏基剤は、油脂性基剤、乳化性基剤、乳剤性基剤及び水溶性基剤の4クラスに分類される可能性がある。
油脂性基剤には、たとえば植物油、動物から得られる脂肪及び石油から得られる半個体の炭化水素が含まれる。吸収性軟膏基剤としても知られている乳化性軟膏基剤は、殆ど水を含まないか又は無水であり、上記の乳化性基剤には、たとえばハイドロキシステアリン硫酸塩、無水ラノリン及び親水性ワセリンが含まれる。
乳剤性軟膏基剤は、油中水型(W/O)エマルジョンか、水中油型(O/W)エマルジョンかのいずれかであり、上記乳剤性軟膏基剤には、たとえばセチルアルコール、モノステアリン酸グリセリン、ラノリン及びステアリン酸が含まれる。
典型的な水溶性軟膏基剤は、様々な分子量のポリエチレングリコール類から調製される。さらなる情報には、再び、前記のレミントン(Remington)の著作を参照しなければならないかもしれない。
化合物は、一般に摩擦することなく皮膚表面に適用するための調合物であり、そして一般的に、活性薬物を含む固体粒子が水又はアルコール基剤中に存在している液体又は半液体の調合物である、ローションに取り込まれる可能性がある。ローションは、通常固体の懸濁液であり、そして水中油型の液体油性エマルジョンを含む可能性がある。ローションは、大きな身体の部位を治療するために好ましい製剤である。なぜならば、より流動性のある組成物を適用することの容易さのためである。
一般にローション中の不溶物は、細かく粉砕されているべきであることが、一般に必要である。ローションは、たとえばメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロースナトリウム等の、皮膚と接触して上記活性物質を特定の場所に集中し、かつ保持するために有用な化合物のみならず、一般的により良く分散させる懸濁剤を含む。現行の方法と連携して使用するための典型的なローション製剤には、たとえばアクワホール(AquaphorRTM)という商標名でバイヤースドルフ・インク.(Beiersdorf, Inc.)(ノーウォーク・コン.(Norwalk,Conn.))より得られる可能性がある親水性のワセリンと混合されているプロピレングリコールが含まれる。
化合物は、一般に粘性の高い液体又は半固体であり、水中油型又は油中水型かのいずれかであるクリームに取り込まれる可能性がある。クリーム基剤は、水可洗性であり、油層、乳化剤層及び水性層を含む。上記の油層は、一般に、ワセリン、及びたとえばセチルアルコール又はステアリルアルコールような脂肪アルコールを含み、上記の水性層は、必ずしも必要ではないが、通常、量的に上記油層よりも多く、一般的に保湿剤を含む。上記のレミントン(Remington)の著作に説明されているように、クリーム製剤に使用される、上記乳化剤は、一般に非イオン、陰イオン、陽イオン又は両性の界面活性剤である。
化合物は、一般に熱力学的に安定であり、たとえば油と水のような二つの混ざらない液体の等方的に澄んだ分散であり、界面活性剤分子の界面膜により安定化されているミクロエマルジョンに取り込まれる可能性がある。(エンサイクロペディア・オブ・ファーマシュティカル・テクノロジー(Encyclopedia of Pharmaceutical Technology) (ニューヨーク(New York): マーセル・デッカー(Marcel Dekker), 1992), 9巻)ミクロエマルジョンの調製のためには、界面活性剤(乳化剤)、協同界面活性剤(乳化剤)、油層及び水層が必要である。適当な界面活性剤には、たとえば、典型的にクリームの調製に使用される乳化剤のような乳剤の調製に有用な、如何なる界面活性剤も含まれる。上記協同界面活性剤(又は協同乳化剤)は、一般的にポりグリセロール誘導体、グリセロール誘導体及び脂肪アルコールからなる群から選ばれる。好ましい乳化剤/共同乳化剤の組み合わせは、必ずしも必要ではないが、一般にモノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレングリコール、パルミトステアリン酸エチレングライコール、カプリリック(caprilic)、カプリン酸トリグリセライド及びオレオイルマクロゴールグリセライド(oleoyl macrogolglycerides)からなる群から選ばれる。上記の水層には、水だけでなく一般的に緩衝剤、グルコース、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、好ましくは低分子量のポリエチレングリコール(たとえば、PEG300及びPEG400)及び/又はグリセロール等が含まれ、一方、油層には、一般的に、たとえば脂肪酸エステル、調製植物油、シリコン油、モノ−、ジ−及びトリグリセリドの混合物、並びにPEGのモノ−及びジ−エステル(オレオイルマクロゴールグリセライド(oleoyl macrogolglycerides))等が含まれる。
化合物は、一般的に、小さい無機の粒子から構成される懸濁液(二層システム)か、キャリヤー液体を通じて実質的に均一に分配される大きな有機分子から構成される懸濁液(一層システム)かのいずれかからなる半固体システムであるゲル製剤に取り込まれる可能性がある。単層ゲルは、たとえば活性物質、キャリヤー液体、及びたとえばトラガント(2から5%)、アルギン酸ナトリウム(2から10%)、ゼラチン(2から15%)、メチルセルロース(3から5%)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(2から5%)、カーボマー(carbomer)(0.3から5%)又はポリビニルアルコール(10から20%)のような適当なゲル化剤を一緒に合わせ、そして特徴的な半固体が生成されるまで混合することにより調製することができる。他の適当なゲル化剤には、メチルヒドロキシセルロース、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン、ヒドロキシエチルセルロース及びゼラチンが含まれる。ゲルには、通例、水性キャリヤー液体を使用するが、なおその上、アルコール類及び油類を、上記キャリヤー液体として使用することができる。
当業者に知られた、様々な添加物を、たとえば局所投与用製剤などの製剤に添加する可能性がある。添加物の例としては、可溶化剤、皮膚透過促進剤、不透明化剤、保存剤(たとえば抗酸化剤)、ゲル化剤、緩衝剤、界面活性剤(特に非イオン及び両性界面活性剤)、乳化剤、皮膚緩和薬、濃稠化剤、安定化剤、保湿剤、着色剤及び芳香剤等が挙げられるが、これに限定されるものではない。乳化剤、皮膚緩和薬及び保存剤に加えて、可溶化剤及び/又は皮膚透過促進剤を添加することは、特に好ましい。最適な局所投与製剤は、その製剤の残りの成分を構成する活性成分、キャリヤー(たとえば、水)とともに、およそ2重量%から60重量%、好ましくは2重量%から50重量%の可溶化剤及び/又は皮膚透過促進剤、2重量%から50重量%、好ましくは2重量%から20重量%の乳化剤、2重量%から20重量%の皮膚緩和薬及び0.01重量%から0.2重量%の保存剤を含む。
皮膚透過促進剤は、損傷を受けていない皮膚の適当なサイズの部位を通り抜けるために、活性物質の治療レベルの透過を促進するのを助力する。適当な促進剤は、当該技術分野で公知であり、適当な促進剤には、たとえばメタノール、エタノール及び2−プロパノール等の低級アルカノール類、ジメチルスルホキサシド(DMSO)、デシルメチルスルホキシド(C.sub.10 MSO)及びテトラデシルメチルスルホキシドのようなアルキルメチルスルホキシド類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−(−ヒドロキシエチル)ピロリドンのようなピロリドン類、尿素、N,N−ジエチル−m−トルアミド、C.sub.2−C.sub.6アルカンジオール、ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)及びテトラヒドロフルフリルアルコール、及び特に1−n−ドデシルシクルアザシクロヘプタン−2−オン(ホイットビー・リサーチ・インコーポレーテッド(Whitby Research Incorporated)、リッチモンド・ブイエー(Richmond, Va)からAzoneRTMという商標名で供給されるラウロカプラム(laurocapram))である1−置換アザシクロヘプタン−2−オン類が含まれる。可溶化剤の例には、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(商業的にTranscutolRTMという商標名で利用できるエトキシジグリコール)ジエチレングリコールモノエチルエーテルオレート(商業的にソフトキュトール(SoftcutolRTM)という商標名で利用できる)のような親水性エーテル類、ポリオキシ35ヒマシ油(polyoxy 35 castor oil)、ポリオキシ40硬化ヒマシ油(polyoxy 40 hydrogenated castor oil)等のようなポリエチレンヒマシ油誘導体類、特にPEG300及びPEG400のような低分子量ポリエチレングリコール類、PEG−8カプリリック/カプリックグリセライド(PEG−8 caprylic/capric glycerides)(商業的にLabrasolRTMという商標名で利用できる)のようなポリエチレングリコール誘導体類、DMSOのようなアルキルメチルスルホキシド類、2−ピロリドン及びN−メチル−2−ピロリドンのようなピロリドン類、及びDMAが含まれるが、これに限定されるものではない。多くの可溶化剤は、また吸収促進剤としても作用することができる。一つの可溶化剤を製剤に取り込まれる可能性があり、又は可溶化剤の混合物を取り込まれる可能性がある。
適当な乳化剤及び共同乳化剤には、ミクロエマルジョン製剤に関して記載された乳化剤及び共同乳化剤が、制限なく含まれる。皮膚緩和薬としては、たとえばプロピレングリコール、グリセロール、ミリスチン酸イソプロピル及びポリプロピレングリコール−2(PPG−2)ミリスチルエーテルプロピオアート等が含まれる。
他の活性薬物もまた製剤中に含められる可能性がある。前記他の活性薬物には、たとえば、他の抗炎症剤類、鎮痛剤類、抗菌剤類、抗真菌剤類、抗生物質類、ビタミン類、抗酸化剤類、並びに通例、日焼け止め製剤に含まれ、たとえば、アントラニル酸類、ベンゾフェノン類(特にベンゾフェノン−3)、カンフル誘導体類、ケイ皮酸類(たとえば、メトキシケイ皮酸オクチル)、ジベンゾイルメタン類(たとえば、ブチル メトキシジベンゾイルメタン)、p−アミノ安息香酸(PABA)及びそれらの誘導体、及びサリチル酸類(たとえば、サリチル酸オクチル)が含まれるがこれらには限定されない日焼け止め薬類が含まれる。
ある局所投与用製剤では、活性薬物の含有量が、製剤あたりおよそ0.25重量%から75重量%、好ましくは製剤あたりおよそ0.25重量%から30重量%、さらに好ましくは製剤あたりおよそ0.5重量%から15重量%、もっとも好ましくは製剤あたり1.0重量%から10重量%である。
局部皮膚治療組成物は、その粘度及び消費者による想定された使用に合わせるために適当な容器に詰めることができる。たとえば、ローション又はクリームは、瓶又は回転するボールが付いている塗布用具、噴射剤により駆動されるエアゾール装置、又は指による操作に適したポンプが嵌め込まれた容器に入れることができる。組成物がクリームである場合、チューブ又は蓋付の広口瓶のような変形しない瓶又は中身を絞り出すことができる容器に単に貯蔵できる。上記組成物は、また米国特許第5,063,507号公報に開示されたカプセルのようなカプセルに入られる可能性がある。したがって、ここに定義されたように、化粧用として受容される組成物が入っている密閉された容器もまた提供される。
米国特許第5,063,507号公報
代わりの実施態様では、上記製剤が上記のようにミクロエマルジョンを含む活性化する成分を含む可能性があり、しかし経口又は非経口投与に特に適した、代わりの薬学的に受容されるキャリヤー、ビークル、添加剤などを含むことができる薬学的製剤が、経口又は非経口投与のために提供される。あるいは、ミクロエマルジョンを含む活性成分が、変更することなく、前記のように実質的に経口又は非経口で投与される可能性がある。
たとえば、ここに記載した化合物により生体外で処理された細胞を、たとえばシクロスポリンAのような免疫抑制剤の投与を伴う可能性がある、移植片を患者に投与するための方法に従い、投与することができる。薬の製剤に一般的な法則のために、読者は、セル・セラピー・ステム・セル・トランスプランテーション、ジーン・セラピー・アンド・セルラー・イムノセラピー(Cell Therapy: Stem Cell Transplantation, Gene Therapy, and Cellular Immunotherapy)、ジー.モリスチン及びダブリュー.シェリダン編(by G. Morstyn & W. Sheridan eds)、ケンブリッジ・ユニバーシティ・プレス(Cambridge University Press)1996、及びヘマトポイーティック・セル・セラピー(Hematopoietic Stem Cell Therapy)、イー.ディー.ボール(E. D. Ball)、ジェイ.リスター(J. Lister)及びピー.ロー(P. Law)著、チャーチル・リビングストーン(Churchill Livingstone)、2000を参照する。
たとえば、治療用及び/又診断ためのキットのようなキットもここに提供される。キットには、ここに開示された化合物を一種以上、及び任意で、上記の化合物と組織又は細胞を接触させるための装置を含む可能性がある。装置には、針、注射器、ステント、再懸濁液、及び化合物を被験者に導入するための他の装置を含むことができる。
前記の実施態様の何れにおいても、1,5−ビス(p−アミノフェノキシ)ペンタンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、11−cis−レチノールが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、11−cis−レチナール パルミテートが特異的に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、13−cis−レチノイン酸(アキュテイン(ACCUTANE(登録商標))を明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、2−ブロモパルミチン酸が明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、3−アミノ安息香酸エチル メタンスルホン酸塩が明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、アセトアミノフェンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、アダマンチルアミンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、オール−trans−レチナアルデヒドが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、オール−trans−レチノイン酸が明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、オール−trans−レチノール(ビタミンA)が明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、オール−trans−レチニル パルミテートが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、アニリンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、シクロヘキシルアミンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、ダプソン(dapson)が明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、ジアミノフェノキシペンタンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、m−アミノ安息香酸エチルが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、m−アミノ安息香酸が明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、m−フェネチジンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミド(fenretinide)が明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、N,N−ジメチルアニリンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、N,N−ジメチル−p−フェネチジンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、N−メチルアニリンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、N−メチル−p−フェネチジンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、o−フェネチジンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−(n−ヘキシルオキシ)アニリンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−(n−ヘキシルオキシ)ベンズアミドが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−(n−ヘキシルオキシ)ベンゾヒドラジドが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−アニシジンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−エチルアニリンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−エチルオキシベンジルアミンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−エトキシフェノールが明確に除かれる可能性がある
前記の実施態様の何れにおいても、フェネチジンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、ピペリジンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−n−ブトキシアニリンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−n−ブチルアニリンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−n−ドデシルアニリンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、p−ニトロアニリンが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、スルファベンズアミドが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、スルファモキサゾール(sulfamoxaole)が明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、スルファニルアミドが明確に除かれる可能性がある。
前記の実施態様の何れにおいても、トリカイン(tricaine)が明確に除かれる可能性がある。
さらに、ここに取り込まれている引用文献に例証されている如何なる化合物もまた明確に、前記の如何なる実施態様から除かれる可能性がある。
4.方法
眼科疾患を治療又は予防するための方法がここに開示されている。典型的な方法は、ここに開示した、たとえば薬学的組成物のような治療的に有効量の組成物を、その必要がある被験者に投与することを含む。その必要性がある被験者は、眼科疾患が発症するか又は発症する可能性があることを知っている被験者である可能性がある。以上で論じたように、開示された組成物は、黄班変性症を治療又は予防するために被験者に投与する可能性がある。網膜に有毒な化合物がRPEに蓄積することを症状とする他の疾患、障害又は病気は、同様に治療される可能性がある。
一つの実施態様では、杆状体光受容体細胞のディスクの外で生じる視覚サイクルの一ステップにおいて視覚サイクルを短絡する薬物が、被験者に投与される。たとえば、図3に示すように、上記薬物は、RPE中の11−cis−レチナールと反応する可能性があり、そしてそれをオール−trans−レチナールに短絡し、一方でそれは、RPE中に残存する。もっと正確に言えば、上記の治療薬物は、11−cis−レチナールと反応し、オール−trans配列へ異性化する中間体を形成する可能性がある。上記オール−trans中間体は、それから上記治療薬物を放出し、オール−trans−レチナールを形成する可能性がある。上記オール−trans−レチナールは、それからRPE中の正常な視覚サイクルと同様に、その視覚サイクルの残りのステップを通じて処理されることができる。それゆえ、視覚サイクルは、無意味なサイクルに変えられ、オール−trans−レチナールが、上記ディスク中に殆ど蓄積しないし、またそれが蓄積する機会もない。
一つの実施態様では、被験者が、黄班変性症に罹っていると診断される可能性があり、それから開示された薬物が投与される可能性がある。もう一つの実施態様では、被験者が、黄班変性症(危険因子には、喫煙歴、年齢、女性及び家族の歴史が含まれる。)を発症する危険性があると確認される可能性がある。さらに別の実施態様では、被験者が、黄班変性症の家族特有の形態であるスターガード症(Stargardt’s disease)に罹っていると診断される可能性がある。いくらかの実施態様では、薬物は予防的に投与される可能性がある。いくらかの実施態様では、被験者は、網膜の損傷が明らかになる前に、上記の疾患に罹っていると診断される可能性がある。たとえば、被験者が、abcr、elovl4及び/又は他の遺伝子について遺伝子変異を有することが見出される可能性があり、それゆえ、いかなる眼病の症状が明らかになる前に、スターガード症(Stargardt’s disease)に罹っていると診断される可能性があり、又は、被験者が視覚に如何なる影響に気付く前に、被験者が、黄班変性症の兆候である早期の黄班の変化が起きていることを見出される可能性がある。いくらかの実施態様では、ヒト被験者は、彼又は彼女が黄班変性症の治療又は予防を必要としていることを知る可能性がある。
いくらかの実施態様では、被験者について、黄班変性症の程度についてチェックされる可能性がある。被験者が、眼検査、拡張術を施した眼検査、眼底検査、視覚の明瞭度試験、血管造影法、フルオレセイン血管造影法及び/又は生体組織検査法のような様々な方法でチェックされる可能性がある。チェックは、様々な時に実施することができる。たとえば、薬物の投与後、被験者がチェックされる可能性がある。最初の薬物の投与後、チェックは、1日、1週、2週、1ヶ月、2ヶ月、6ヶ月、1年、2年及び/又は5年に行われる。被験者は、繰り返しチェックすることができる。いくらかの実施態様では、薬物の投与量は、チェックに対する応答において、変更される可能性がある。
いくらかの実施態様では、上記の開示された方法は、光力学療法のような、黄班変性症の治療又は予防のための方法と組み合わせられる可能性がある。
いくらかの実施態様では、黄班変性症の治療又は予防するための薬物は、長期に亘り投与される可能性がある。上記薬物は、毎日、毎日1回以上、週2回、週3回、毎週、隔週、毎月、隔月、半年毎、毎年及び/又は隔年で投与される可能性がある。
治療薬物は、上記のように様々なルートにより投与される可能性がある。いくらかの実施態様では、薬物は、錠剤、カプセル、液剤、パスタ剤及び/又は粉剤の剤形で経口投与される可能性がある。いくらかの実施態様では、薬物は、眼内注射のような局所的に投与される可能性がある。いくらかの実施態様では、薬物は、ケージに入れたり、マスクされたり、又はその他の不活性な形で全身的に投与される可能性があり、そして眼で活性化される可能性がある(たとえば光力学療法による)。いくらかの実施態様では、薬物が、埋め込み剤として投与される可能性があり、上記薬物の持続的な放出が、時間、日、週及び/又は月のような期間の経過につれて、提供される。
治療薬物は、使用される特定の上記薬物により大きく異なる、治療上有効な用量で使用される。組成物に含まれる薬物の量もまた、前記薬剤の望ましい放出プロフィール、生物学的な効果のために必要とされる前記薬物の濃度、及び生物学的に活性な物質が治療のために放出されなければならない時間の長さに依存する。ある実施態様では、前記生物学的に活性な物質は、様々な用量レベルでコンパウンド・マトリックスと混合される可能性があり、また一つの実施態様では、室温で有機溶媒を必要とすることなく、コンパウンド・マトリックスと混合される可能性がある。他の実施態様では、上記組成物は、ミクロスフェアとして製剤化される可能性がある。いくらかの実施態様では、薬物は、持続的な放出のために製剤化される可能性がある。
Eの蓄積を防ぐために、視覚サイクルの中断が、被験者の夜間(乏しい光線状体)の視覚を害する可能性があり、そして夜盲症を引き起こす可能性があることは有名である。確かに、ここにAEの蓄積を防ぐため適切であると言及されている、いくらかの治療剤は、夜盲症を引き起こす性癖のため、控えめに人に使用されるか、又は全く使用が許可されなかった。しかしながら、この現実の夜盲症の原因が、黄班変性症の治療及び/又は予防に向けられると、上記の治療を必要とする患者は、正常な視覚の乏しさに引き換えに多少の夜盲症を進んで受け入れているようだ。これは、照度が低いときにのみ作動し、昼間は作動しない杆状体光受容体において、上記の視覚サイクルが、作動するからである。それゆえ、黄斑の機能が、視覚サイクル機能における減少により全く影響されない、一方、夜間における低い照度の視覚には多少影響する。少なくともいくらかの患者、そしておそらく大部分の患者は、網膜錐体の昼間視覚を結局は失う見込みを減らすために、夜間視覚における減少を犠牲にする。
パルミトイル化法
いくらかの実施態様では、LRAT阻害剤は、RPE65のパルミトイル化を調整するために使用することができる。RPE65は、少なくとも二つの形態、膜付随(mRPE65)及び可溶(sRPE65)で生じる。以下でより詳細に論ずるように、mRPE65は、RPE65がパルミトイル化された形態であり、sRPE65は、脱パルミトイル化された形態である。
視覚サイクルにおけるレチノイドの変化は、LRATによるRPE65の可逆的なパルミトイル化により制御することができる。mRPE65は、特異的に長鎖オール−trans−レチニルエステルに結合し、そして、視覚サイクルにおける更なる変化過程のためにそれらを動員する。オール−trans−レチニルエステルは、それらを11−cis−レチノールに変換するIMHの基質である。mRPE65のためのオール−trans−レチニルエステル シャペロン ロールは、これらのエステルの流通に必要である。制御は、ここでは絶対的ではない。なぜならば、上記サイクルが作用する間に暗示されたmRPE65の分子的な変化がないからである。しかしながら、ここに報告されている、いくつかの観察は、この発行に関係し、そして、制御がRPE65ステージにおける視覚サイクルに課されることを、非常に確実らしいものにしている。
RPE65レベルでの発動される制御に関する顕著な事実は、以下のように纏めることができる。
(1)mRPE65及びsRPE65は、異なりかつ補足的なレチノイドへの結合プロファイルを示す。mRPE65は、特異的にオール−trans−レチニルエステルに結合して、そしてそれをIMHが利用できるようにする、一方sRPE65は、特異的にビタミンAに結合し、それをLRATが利用できるようにする。(2)単離されるRPE65のおもな形態は,sRPE65であり、mRPE65ではない。
(3)mRPE65とsRPE65は、パルミトイル化の状態で異なっている。(4)sRPE65からmRPE65への可逆的な変換は、協同的であり、そしてLRATにより触媒され、mRPE65レベルの小さな変化は、異性化に拡大された効果を有するであろう。
(5)mRPE65は、LRATの存在下で11−cis−レチノールためのパルミトイル基の供給源として作用し、レチノイド結合蛋白、及びmRPEのレベルを減らすことにより異性化を制限するアシル基の供給源の二つの役割を示す。そして(6)オール−trans−レチニルエステルは、反対の効果を有する。なぜならば、それらは、sRPE65をmRPE65に変換するからである。
ここで視覚サイクルの制御における重要な制御因子へのきっかけを作る、実験的な観察を総合的に扱うために、簡単な実用モデルを作り出すことができる。図13A−Bは、記載された制御因子が、視覚においてレチノイドの流れをいかに律するかを示す。暗い場所では、視覚の発色団である11−cis−レチノールの形成が必要とされないとき、sRPE65が、RPE65の優勢な形態であると予期されている。sRPE65は、mRPE65による11−cis−レチノールのパルミトイル化により、及び、おそらく暗いところで活性化されたパルミトイル・エステラーゼによるmRPE65の加水分解によっても発生する。G−タンパク質共役反応がここに関与していることは、かなり考えられる。光が、そのスイッチを押す(図13A)。なぜならば、光受容体におけるロドプシンの異性化は、ビタミンAから上記RPEへの流れを生ずるからである。上記RPEは、IMHの基質であるオール−trans−レチニルエステルを発生するために、ビタミンAをLRATへ介添えする用意をする。ここに示すように、オール−trans−レチニルエステルは、sRPE65のmRPE65への変換を推進するとういう第二の役割を有する。このプロセスは、共同的であり、mRPE65の濃度の小さな変化は、オール−trans−レチニルエステルの処理及び異性化反応の反応速度に大きな効果を与えるであろう。mRPEは、オール−trans−レチニルエステルが11−cis−レチノールへ変換するIMHへの、オール−trans−レチニルエステルの流れを推進する。11−cis−レチノールが一旦形成されると、それは、11−cis−レチノール デヒドロゲナーゼによる後に起こる酸化と共に、cRALBPに結合することにより、ロドプシンの発色団である11−cis−レチナールへ直接分配されることができる。光の中でロドプシンの白化の結果としてオプシンが利用できるようになった時、この発色団の流れは、光受容体に対して発生する。
ロドプシンを形成する、11−cis−レチナールとオプシンとの発熱性の結合は、このプロセスを促進する。
前記のスイッチは、暗所で、戻されて切られる。なぜならば、11−cis−レチノールは、アシル記の供給源としてmRPE65を使用してパルミトイル化され、その結果として、上記発色団の貯蔵形態である11−cis−レチニルパルミテートとsRPE65が形成されるからである。これは、そのシステムを止める。なぜならば、後者はビタミンAの介添えであって、オール−trans−レチニルエステルの介添えではない、そしてIMHが触媒するプロセスを促進できないからである。さらに、上記プロセスの共同性のため、mRPE65の濃度の小さな変化は、11−cis−レチノール合成の速度に大きな効果を与えるであろう。上記で提案したように追加の因子もまたmRPE65の加水分解を促進するかもしれないが、mRPE65による11−cis−レチノールのパルミトイル化もまた、視覚サイクルの稼動の間に、mRPE65の推定上の転換を説明することができるであろう。それゆえ、上記の提案されたスイッチは、非常に単純に作用する。すなわち、オール−trans−レチニルエステルのレベルにおける上昇が、発色団の生合成を促進する。なぜならば、mRPE65が、レチノイドの流れをIMHへ導くために再生されるからである。11−cis−レチノールの形成の上昇は、上記システムのスイッチを切る。なぜならば、それは、mRPE65からsRPE65への変換を促進するからである。添加された11−cis−レチノールは、生体内で発色団の生合成の強力な阻害剤であることはすでに知られている。そして、この阻害は少なくとも部分的には上記スイッチ効果のためであることを、図12Aに示した。最後に、このスイッチを基本とする制御因子の存在もまた、暗所における11−cis−レチノイドの再生が非常に緩慢な事態であるという観察と一致している。
ここに記載された研究は、視覚プロセスへのインパクト以上に一般的に重要である。確かに、パルミトイル・スイッチ・メカニズムは、ここで解明されたものに加えて、多種のシグナルの変換状況で機能することができた。生化学レベルにおいて、mRPE65とsRPE65との間の、配位子結合の選択性における分子レベルの相違点は、パルミトイル化の程度における相違点のみと関連している。タンパク質パルミトイル化は、よく知られている翻訳後の変異を表す。たんぱく質パルミトイル化の根本的な役割は、タンパク質の疎水性化を促進し、それらを細胞膜に向けて動かし、そして、ある場合には、タンパク質対タンパク質の相互作用を促進することである。RPE65のパルミトイル化により媒介されるsRPE65のmRPE65への変換の場合、細胞膜ターゲティングは、一つの結果であることは確かである。しかしながら、ここに報告された研究により、パルミトイル化の他の2つの役割を明らかにする。第一に、上記のように、パルミトイル化は、上記の修飾されたタンパク質の配位子結合の特異性を変化させる。(複数の)パルミトイル基が、直接オール−trans−レチニルエステルと相互に作用し、それゆえ疎水性の相互作用を通じてこれらの分子ための結合を促進するかどうか、又は、パルミトイル化は、従来知られていない上記タンパク質内に立体配座の変化を引き起こすかどうかは、現在のところ知られていない。第二に、パルミトイル化されたタンパク質(mRPE65)は、パルミトイル基の供与体として機能することができることを、我々はまた示すことができる。可逆的なパルミトル化が開示されており、この可逆性には、制御的な意義がある可能性がある。
(ホーズレイ(Houslay) 1996; マムビー(Mumby) 1997; ビジルメーカーズ(Bijlmakers) 及びマーシュ(Marsh) 2003; クワンバー(Qanbar)及びボービール(Bouvier) 2003)
小さなGタンパク質がパルミトイル化されるシグナル導入プロセスにおいて、これは、特別な興味がある。(ミリガン(Milligan) 1995; モレロ(Morello) 1996; マムビー(Mumby) 1997; レシュ(Resh) 1999; チェン(Chen)及びマニング(Manning) 2001; エル−フセイニ(El−Husseini)及びブレディ(Bredt) 2002; ビジルメーカーズ(Bijlmakers) and マーシュ(Marsh) 2003; クワンバー(Qanbar)及びボービール(Bouvier) 2003)
これらの場合、パルミトイル部分の除去は、エステラーゼによって起こると考えられているが、上記小さなG−タンパク質のためのアシル基のキャリヤーの役割は、表明されていなかったかもしれない。(マムビー(Mumby) 1997; レシュ(Resh) 1999;リンダー(Linder)及びデシェネス(Deschenes) 2003)
LCATは、mRPE65とsRPE65との相互変換を触媒し、それゆえこの酵素は、二つの機能を有している。なぜならば、それは、また視覚サイクルにおけるオール−trans−レチニルエステルのバルク合成の責任を負っているからである。ここに報告された研究では、mRPE65は、レシチンよりもパルミトイルの供与体として作用する。この結果は、驚くべきことである。なぜならば、今までLRATは、アシル供与体としてレシチン(すなわち、DPPC)を、アシル受容体としてレチノールを使用する、やや狭い特異的な酵素であると考えられてきたからである。(カニャダら(Canada et al.),1990;バリーら(Barry et al.), 1989;サーアリ(Saari),2000)
アシル供与体機能に関して、レシチンの代わりにホスファチジルエタノールアミンでもホスファチジルセリンもレシチンの代わりにはならない(カニャダら(Canada et al.), 1990)
LRATは、その多くの機能が不明である、タンパク質の拡大グループの創設メンバーである。(ジャングら(Jahng et al.), 2003b)
機能が不明なタンパク質には、クラスIIの腫瘍サプレッサ及びC. elegans(Caenorhabditis elegans)の形態発生を触媒する推定上の酵素EGL−26が含まれる。(ハンナ−ロゼ(Hanna−Rose) 2002; アナンサラマン(Anantharaman)及びアルビンド(Arvind) 2003)
これらのタンパク質は、パルミトイル・トランスフェラーゼとして可能性がある候補として考えらるべきである。この種の説明に従えば、専用のパルミトイル・トランスフェラーゼ酵素の同定は出現しなかったし、そして酵素的なパルミトイル化よりもむしろ化学的なパルミトイル化が代わりに考えられることは、興味深い。(マムビー(Mumby)1997; レシュ(Resh) 1999;リンダー(Linder)及びデシェネス(Deschenes) 2003;ビジルメーカーズ(Bijlmakers)及びマーシュ(Marsh)2003))
それゆえに、LRATの調節因子又は阻害剤としてここに同定された化合物類は、原型となるパルミトイル・トランスフェラーゼの調節剤又は阻害剤であると考えられる可能性があり、そして拡大するLRATクラスにおける他のパルミトイル・トランスフェラーゼを調節するために使用される可能性がある。
5.スクリーニング方法
適した薬物は、種々のスクリーニング方法により同定される可能性がある。例えば、候補薬物を、黄班変性症に罹っている被験者、又は罹る危険性のある被験者、例えば黄班変性症の動物モデルである動物に投与される可能性があり、そしてAEのような網膜に毒性を有する化合物の蓄積を測定することができる。対照例(薬物が投与されていない例)に比べて、網膜に毒性を有する化合物の蓄積を減らす薬物は、それゆえ適した薬物と見なされるであろう。あるいは、光受容体のディスクは、オール−trans−レチナール、N−レチニリデン−PE及び/又はAEの存在について分析される可能性がある。黄班変性症の急な進展を有する動物モデルは、注目に値する。なぜならば、自然に発症する黄班変性症は、一般に発症に数年かかるからである。多くの動物モデルが、黄班変性症のモデルとして認められている。例えば、abcr −/−ノックアウト・マウスが、黄班変性症及び/又はリポフスチンの蓄積のモデルとして開示されている。また、elovl4 −/−ノックアウト・マウスも同様に開示されている。さらに、単球遊走因子(Cc1−2、MCP−1としても知られる。)又はその同系の受容体、C−Cケモカイン受容体−2(Ccr−2)が欠損したノックアウト・マウスもまた黄班変性症の加速モデルとして開示されている。
さらに、視覚系の試験管内モデルは、視覚サイクルを阻害又は短絡する薬物に関するスクリーニング研究を促進する可能性がある。試験管内モデルは、適切な酵素及び他の必要な補助因子を加えた溶液に中間体を選んで加えることにより調製することができる。あるいは、試験管内でのRPE培養システムが使用される可能性がある。例えば、LRAT阻害作用は、LRAT及びLRATに変換される基質を含む溶液に、候補化合物を添加し、そして予想される生成物を測定することにより試験することができる。ここに記載した他の潜在的な阻害対象のために、類似したシステムについても考慮されている。
今述べている方法の実施には、たとえ、その他の点で示されていなくても、細胞生物学、細胞培養、分子生物学、移植遺伝子の生物学、微生物学、組み換えDNA、及び免疫学の従来の技法を採用するであろう。これらの従来の技法は、当業者に知られている範囲内である。上記の技法は、その文献に十分に説明されている。たとえば、以下の文献を参照する。
Molecular Cloning A Laboratory Manual, 2nd Ed., ed. by Sambrook,
Fritsch and Maniatis (Cold Spring Harbor Laboratory Press: 1989); DNA Cloning,
Volumes I and II (D. N. Glover ed., 1985); Oligonucleotide Synthesis (M. J.
Gait ed., 1984); Mullis et al. U.S. Patent No: 4,683,195; Nucleic Acid Hybridization (B. D. Hames
& S. J. Higgins eds. 1984); Transcription And Translation (B. D. Hames
& S. J. Higgins eds. 1984); Culture Of Animal Cells (R. I. Freshney, Alan
R. Liss, Inc., 1987); Immobilized Cells And Enzymes (IRL Press, 1986); B.
Perbal, A Practical Guide To Molecular Cloning (1984); the treatise, Methods In
Enzymology (Academic Press, Inc., N.Y.); Gene Transfer Vectors For Mammalian
Cells (J. H. Miller and M. P. Calos eds., 1987, Cold Spring Harbor Laboratory);
Methods In Enzymology, Vols. 154 and 155 (Wu et al. eds.), Immunochemical
Methods In Cell And Molecular Biology (Mayer and Walker, eds., Academic Press,
London, 1987); Handbook Of Experimental Immunology, Volumes I−IV (D. M. Weir
and C. C. Blackwell, eds., 1986); Manipulating the Mouse Embryo, (Cold Spring
Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 1986).
実施例
現在の記載は、さらに次の実施例で説明するが、如何なる点でも限定するように解釈すべきではない。すべての引用された文献(この出願を通して引用されているように、参照文献、登録された特許、公開された特許出願を含む)の内容は、このようにして明確に、参照により取り込まれている。
実施例1:試験管内試験
材料
凍結した網膜を含まない牛のアイカップは、ダブリュー・エル・ローソン・シーオー.(W. L. Lawson Co.)、リンカーン・エヌイー(Lincoln, NE)より購入した。重炭酸アンモニウム、牛血清アルブミン(BSA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、塩酸グアニジン、イミダゾール、DEAE−セファロース、フェニル−セファロース CL−4B、オール−trans−レチノール、オール−trans−レチニル パルミテート,a−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸、及びトリズマ・ベース(Trizma(登録商標) base)は、シグマ−アルドリッチから購入した。ジチオスレイトールは、アイシーエヌ・バイオメディカル・インク(ICN Biomedicals Inc)より購入した。11−cis−レチノール及び11−cis−レチニルパルミテートは、次のどこかに記載されている手順にしたがって合成した。(シーら、1993)アナグレイドTM(AnagradeTM) CHAPS及びドデシルマルトシドは、アナトレース(Anatrace)から購入した。HPLC用溶媒は、シグマ−アルドリッチ・ケミカルズ(Sigma−Aldrich Chemicals)から購入した。抗RPE65(NFITKVNPETLETIK)抗体は、ジェンメド・インク(Genmed Inc)より入手した。抗LRAT抗体は、ディーン・ボック(Dean Bok)教授(カルフォニア大学ロサンゼルス校(University of California at Los Angeles))により提供された。rHRPE65バキュロウイルスは、ジアン−シン マー(Jian−Xin Ma)教授(サウスカロライナ大学(University of South Carolina))より提供された。Hank’s TNM−FH Insect mediumは、ジェイアールエイチ・バイオサイエンシーズ(JRH Biosciences)より得られた。sf21細胞は、スティーブン・ハリソン教授研究室(ハーバード・メディカル・スクール(Harvard Medical School))から提供された研究室保存のものであった。広いスペクトルを有し、EDTAを含まないプロテアーゼ阻害剤のカクテル(Broad spectrum EDTA−free protease inhibitor cocktail)は、ロッシュ・バイオサイエンシーズ(Roche Biosciences)より入手した。Nickel−NTA樹脂(Nickel−NTA resin)及びNickel−NTA スピンカラム(Nickel−NTA spin column)は、キアゲン・インク(Qiagen Inc.)より購入した。ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動用のプリカスト・ゲル(precast gels)(4−20%)、ベンチマーク・プレストレインド(BenchMark prestained)及びマジック・分子量マーカー(Magic molecular weight markers)は、インビトロジェン(Invitrogen)から入手した。DEAEセファロースは、アマーシャム・バイオサイエンシーズ(Amersham Biosciences)から入手した。緩衝液は、ピールス(Pierce)から入手した、スライド−エー−ライザーカセット(slide−a−lyserTM cassette)(10KDa MWCO)中で所望の緩衝液中で一夜透析により変更した。RPE65溶液は、ミリポア・コーポ(Millipore Corp)から入手したアミコン・ウルトラ(Amicon UltraTM)遠心ろ過装置により、濃縮した。他に特定されていなければ、すべての試薬は、分析用である。
方法
mRPE65、sRPE65及びrHRPE65の精製:
精製は、従来の方法のように実施された。(マら(Ma et al.)、2001)これらのタンパク質の純度は、銀染色(silver staining)、クーマシー(Coomassie)染色及びウエスタン・ブロット(Western blot)(室温下1時間、1:4000 一次抗体(primary antibody)及び室温下0.5時間、1:4000 二次抗体(secondary antibody))で確認した。
rCRALBPの精製
精製は、前記の方法のように行われた(25)。これらのタンパク質の純度は、銀染色(silver staining)、クーマシー(Coomassie)染色及びウエスタン・ブロット(Western blot)(室温下1時間、1:4000 一次抗体(primary antibody)及び室温下0.5時間、1:4000 二次抗体(secondary antibody))で確認した。
蛍光結合アッセイ
PBS、1%CHAPS(pH7.4)中のRPE65が、蛍光滴定試験で使用された。タンパク質濃度は、修正されたロウリー(Lowry)法により測定された(ロウリーら(Lowry et al.)、1951)。すべての滴定は、25℃で行われた。PBS緩衝液中の上記試料は、280nmで励起状態にし、そして、その蛍光を300から500nmの間で測定した。経路の長さが0.5cmである450mL石英キュベットを使用して蛍光測定を、ジョバン・イボン・インスツルメンツ(Jobin Yvon Instruments)製の、直角検出方法を採用しているフロロマックス2TM(Fluoromax 2)にて25℃で実施した。
上記タンパク質溶液の蛍光は、25℃で10分間それを平衡化した後、測定された。その後、上記試料は、ジメチルスルホキシドにレチノイドを溶かした溶液により滴定した。各滴定において、上記タンパク質溶液250mLに対する等量のレチノイドとして、概して0.2mLが添加され、そして十分に攪拌後、蛍光の強度測定に先立ち、それを10分間平衡化した。ジメチルスルホキシドの添加(添加あたり、0.1%)は、蛍光に如何なる効果も及ぼさなかった。結合定数(K)は、以下の方程式により上記蛍光強度から算定される(ガロパリら(Gollapalli et al.)、2003)。
Figure 2007525496

式中、Pは、全タンパク質濃度であり、αは、以下の式で算定され、
Figure 2007525496

nは、独立した結合サイトの数であり、R0は、各添加における全レチノイド濃度であり、KDは解離定数であり、Fmaxは飽和時の蛍光の強さであり、及びF0は、最初の蛍光の強度である。
RPE65に対する、レチノイン酸(オール−trans及び13−cis)及びオール−trans−レチニルパルミテートの競合的結合:
RPE65からオール−trans−レチニルパルミテート結合に置換するための、レチノイン酸類(オール−trans及び13−cis)の能力を検討するために、緩衝液交換実験を行った。RPE65(0.5mM)(PBS,1%CHAPS(pH7.4))に、6mMのレチノイン酸(オール−trans及び13−cis)を加え、そして4℃で30分間インキュベートした。RPE65の対照試料を、レチノイン酸類を含まずに4℃で30分間インキュベートした。上記インキュベーションの終わりに、上記試料を、H−オール−trans−レチニルパルミテート(0.65mM、20.31Ci/mmol)と共に、30分間インキュベートした。このインキュベーションの終わりに、上記緩衝液(PBS−1% CHAPS)をセントリコン(Centricon) 30K MWCO filterを使用して、10倍に交換した。保持された試料及び流出した緩衝液について、保持されているH−オール−trans−レチニルパルミテートの量を測定するために、液体シンチレーション・カウンターで測定した。
オール−trans−レチノイン酸 (atRAと略)、13−cis−レチノイン酸(13cRAと略)及びN−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミド(4−HPRと略)のIMHへの効果
RPE膜の緩衝化させた懸濁液(100mMトリス(Tris)(pH8.0)、タンパク質76.7mg)1mLに、60mM又は6mMのatRA、13cRA又は4−HPRを加え、室温で15分間インキュベートした。いずれの阻害剤を含まない対照の反応混合物もまた、室温で15分間インキュベートした。上記15分間のインキュベーションの終わりに、オール−trans−レチノール[11−12−](0.2mM)を、反応混合物(100mMトリス(Tris)(pH8.0)、RPEタンパク質76.7mg、0.2%BSA、DPPC100mM、DTT1mM及びオール−trans−レチノール[11−12−])0.2mM)に加え、そして、室温で30分間インキュベートした。上記30分間のインキュベーションの終わりに、オール−trans−レチノール[11−12−]の等量の添加及びこれらの阻害剤のLRATへの効果を確認するために、反応混合物の一アリコートをクエンチした。この後、上記対照の反応混合物をatRA(60及び6mM)、13cRA(60及び6mM)又は4−HPR(60及び6mM)とともに15分間インキュベートした。次に、すべての反応混合物を、apo−rCRALBP30mM(100mMトリス(Tris)(pH8.0)、RPEタンパク質7.7mg、0.2%BSA、DPPC100mM、DTT1mM、apo−rCRALBP30mM及びオール−trans−レチノール[11−12−]0.2mM)と共に、37℃で30分間インキュベートした。上記インキュベーションの終わりに、1M塩化ナトリウム100mLを加えた後氷冷したメタノール750mLを加えて、上記反応混合物200mLをクエンチした。そして、上記のレチノイド類の抽出を達成するため、レチノイド類をヘキサン500ml(1mg/mLの濃度のブチル化されたヒドロキシトルエンを含む)を添加した。上記レチノイド類は、前記のようにして分析された(27)。形成された11−cis−レチノールの量は、IMH活性の大きさとして使用された。すべての実験は、3回実施され、これらの測定値の平均値は、分析のために使用された。
rHmRPE65の パルミトイル化
6xHis−組み換え型ヒト膜関連RPE65を、sf21昆虫細胞で、組み換え型バキュロウイルスにより発現させた。上記sf21細胞は、組み換え型バキュロウイルスによりトランスフェクションされ、ついで25Cで8時間インキュベーションし、パルルミチン酸(0.5mCi/mL)0.09mMを添加し、ついで25Cで8時間インキュベーションし、ついで0.09mMのパルミチン酸(0.5mCi/mL)を添加する。前記培養物を25Cで48時間インキュベーションした。対照として、ラジオアイソトープ化されていないパルミチン酸(0.09mM)を用いた、同様な培養が行われた。上記発現の終わりに、上記細胞は、500xgで収穫した。上記の細胞を、NaCl 500mM、イミダゾール5mM及びグアニジン塩酸塩6Mを含む100mMリン酸バッファー(pH8.0)中に溶解した。上記細胞溶解バッファーには、製造者の指図書に従って、適当な量の数種のプロテアーゼ阻害剤カクテルが含まれていた。それから、溶解された細胞を100,000xgで遠心分離し、上記細胞簿の破片を小球形にし、製造者の指図書に従いNickel−NTAカラムで精製した。上記精製されたタンパク質溶液を二つに分け、一方(1)は0.5Mトリス(Tris)(pH8.0)で16時間処理し、もう一方(2)は、0.5Mヒドロキシルアミン(pH8.0)で16時間処理した。それから、上記のタンパク質試料は、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(sodium dodecylsulfate−polyacrlyamide gel electrophoresis)、ウエスタン・ブロット分析法(Western blot analysis)及びオートラジオグラフィー(autoradiography)により分析された。
精製された牛のmRPE65及びsRPE65のMALDI−TOF分析:
MALDI−TOF質量分析は、アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)製ボイジャー・ディイー・エスティアール(Voyager−DE STR)を使用して行われた。mRPE65及びsRPE65は、上記のように精製された。mRPE65及びsRPE65を含むゲルバンドをアセトニトリル中で10分間脱水した。ゲル断片を、ジチオスレイトール(10mM)を含む重炭酸ナトリウム(100mM)により覆い、上記蛋白質を56℃で1時間還元した。室温まで冷却後、上記還元バッファーを除去した。重炭酸アンモニウム及びアセトニトリルによる、上記ゲルの洗浄及び脱水のサイクルを3回繰り返した。ついで、前記ゲルをトリプシン(12.5ng/mL、5mL/mm gel,一晩中)により消化した。ゲル・スライスを遠心分離し、そして上澄みを集めた。さらに、ペプタイドを、20mM重炭酸アンモニウムの一回の交換及び50%アセトニトリルの三回の交換(交換の間隔は、20分間である。)により25℃で抽出した。各上記試料(0.5mL)のマトリックスとして、a−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸(0.5mL、10mg/mL)を使用した。試料を、加速電圧:20000V及びエクストラクション・ディレイ・タイム(extraction delay time):200nsecのリフレクターモードで動かした。レーザ強度は、1900−2300であり、各スペクトルについて、100−200レーザ照射が集められた。マススペクトルの獲得範囲は、600Da low mass gateにより、750−4500Daであった。
tLRATにより媒介されるエステル化へのsRPE65の効果
LRATの活性は、添加されたオール−trans−レチノール[11,12−]、sRPE65及び/又はDPPC/ドデシルマルトースから、tLRATにより触媒されるレチニルエステルの形成をモニターすることにより測定された。ここに報告された研究のすべてにおいて、切断されたLRAT(tLRATと略)を使用している。(ジャーングら(Jahng et al.),2003b)
上記LRATのフォームは、LRATのN末端及びC末端の膜貫通ドメインの二つが切断され、LRATの細菌における発現及びその完全な精製を可能にするHis標識である(ボクら(Bok et al.),2003)。LRATは、これまで精製されたことがなく、細菌で発現されていない。LRAT及びtLRATに関する速度論に関する研究から、両者は同じ挙動を示すことが示されている(ボクら(Bok et al.),2003)。
最新の実験では、反応混合物(液量:0.1mL)は、100mMトリス(Tris)(pH 8.4)、tLRAT5mM、DPPC 200mM/0.1% ドデシルマルトース及び/又はsRPE65 0.04mM、ジチオスレイトール1mM、及びオール−trans−レチノール[11,12−]0.2mMを含み、室温で10分間インキュベートした。10分後、上記反応混合物をメタノール500mL、水100mL及びヘキサン500mLでクエンチした。形成されたオール−trans−レチニルパルミテート[11,12−]の量は、順相HPLCで決定され、そしてその量は、活性の大きさとして使用された。各実験は、重複して行われた。使用されたデータポイントは、これらの2ポイントの平均である.
mRPE65濃度に依存するビタミンAのエステル化:
オール−trans−レチニルパルミテートの生成速度へのmRPE65濃度の効果は、添加された[11,12−]−オール−trans−レチノール及びmRPE65からの、tLPATの触媒によるオール−trans−レチニルパルミテートの形成をモニターすることにより測定された。
mRPE65及びビタミンAから形成されるオール−trans−レチニルパルミテートは、マススペクトル及びクロマトグラフの特性により同定されたことを留意すべきである。反応混合物(液量:0.1mL)は、100mMトリス(Tris)(pH8.4)、tLRAT5mM、0.3%CHAPS、ジチオスレイトール1mM及びオール−trans−レチノール[11,12−]5mM及びmRPE65(0,0.008,0.02,0.028,0.04,0.052,0.06及び0.08mM)を含み、室温で10分間インキュベートした。10分後、上記反応混合物をメタノール500mL、水100mL及びヘキサン500mLでクエンチした。形成されたオール−trans−レチニルパルミテート[11,12−3H2]の量は、順相HPLCで決定され、そしてその量は、活性の大きさとして使用された。
反応速度論的パラメータK(Kapp)及びNは、前記のように算出された(セガル(Segal)1993)。各実験は、3回行われた。使用されたデータポイントは、これらの3ポイントの平均である。標準誤差は、エラーバーで表示されている。
RPE65により媒介される可逆的ビタミンAのパルミトイル化:
RPE65存在下におけるtLRATにより媒介される、ビタミンAのパルミトイル化の可逆性について研究した。100mMトリス(Tris)(pH8.4)、mRPE65 0.06mM、ジチオスレイトール1mM、EDTA 1mM、tLRAT 5mM及びオール−trans−レチノール5mMからなる反応混合物を1時間インキュベートした。ついで、これにオール−trans−レチノール[11,12−]5mM(4.05Ci/mmol)を添加した。0、2、7、10、20及び35分後に、アリコートを採取し、上記反応液にメタノール500mL及HO100mLを加え、クエンチし、そしてヘキサン500mLで抽出した。オール−trans−レチノールエステルを、オール−trans−レチノールから分離し、そして各フラクションについて、その特有の活性を、前記のように算定した(ゴラパリ(Gollapalli)及びランド(Rando),2003)。各時点についての測定は、3回行われ、その平均値を使用した。標準誤差は、エラーバーで表示されている。
In vitroにおけるmRPE65からsRPE65への変換:
精製されたmRPE65(0.02mM)を、tLRAT(5mM)及びオール−trans−レチノール(0.2mM)と共に室温下で2時間インキュベートした。上記の反応の終わりに、内因性のレチノイド類を分解するため、上記反応混合物にUV光線(365nm)を15分間照射した。上記の溶液を、100mMリン酸バッファー(pH8.0)、NaCl 500mM、イミダゾール5mM及び1%CHAPSを含む透析バッファーに対して透析した。ついで、上記透析した反応混合物を濃縮し、そして、上記6xHis tagged tLRATを除くため、Nickel−NTAスピンカラムを通した。上記通過液を濃縮し、上記の蛍光結合分析に供した。tLRATの除去は、ウエスタン・ブロット(Western blot)(1:4000一次抗体−室温下1時間分析及び1:4000二次抗体−室温下0.5時間)により確認した。
mRPE65/tLRATにより媒介するレチノール類のエステル化の異性体優位性:
11−cis−及びオール−trans−レチノール類の変換プロセスへのmRPE65の効果は、添加されたll−trans−レチノール[11,12−], 11−cis−レチノール[15−H]及びmRPE65から、tLRATにより触媒されるレチニルエステル類の生成をモノターすることにより測定された。反応混合物(液量:0.1mL)は、100mMトリス(Tris)(pH8.4)、tLRAT 5mM、0.3%CHAPS、1mMジチオスレイトール及びオール−trans−レチノール[11,12−]0.2mM又は11−cis−レチノール[15−H]0.2mM及びmRPE65(0.02mM)又は200mM/0.4%DPPC/BSAを含み、室温下10分間インキュベートした。10分後、上記反応溶液を、メタノール500mL、HO100mL及びヘキサン500mLによりクエンチした。形成されたレチニルパルミテートの量は、順相HPLCで決定され、その量が活性の大きさとして使用された。各実験は、3回行われた。使用したデータポイントは、その3回の平均値である。標準誤差は、エラーバーで表示した。
11−cis−レチノールの生成へのmRPE65の11−cis−レチノールにより媒介される脱パルミトイル化の効果:
RPE膜のバッファー懸濁液(100mMトリス(Tris)(pH8.0)、タンパク質80mg)1mLに11−cis−レチノール10mMを加え、室温下45分間インキュベートした。11−cis−レチノールを含まない対照反応混合物もまた、室温下45分間インキュベートした。45分間のインキュベーションの終了時に、11−cis−レチノール類を分解するために、UV光線(354nm)を10分間照射した。ついで、オール−trans−レチノール[11−12−]0.1mMを反応混合物(100mMトリス(Tris)(pH8.0)、RPEタンパク質80mg、5%BSA及びオール−trans−レチノール[11−12−]0.1mM)に加え、37℃でインキュベートした。0、5、10、15、20、30、45、60、90、120及び150分経過時に、上記反応液のアリコート100mLに、メタノール500mLを添加し、ついで水100mLを添加してクエンチし、そして上記レチノイド類を抽出するために、ヘキサン(ブチル化ヒドロキシトルエン1mg/mLを含有)500mLを加えた。上記レチノイドは、前記の方法で分析した(ウインストン(Winston)及びランド(Rando)、1998)。形成された11−cis−レチノールの量は、IMH活性の測定値として使用された。すべての実験は、3回行われ、これらの測定の平均値が分析に使用された。
レチニルエステルへのRPE65結合のブロッキング
IMHへの、オール−trans−レチノイン酸(atRAと略)、13−cis−レチノイン酸(13cRAと略)及びN−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミド(4−HPRと略)の効果:
RPE膜のバッファー懸濁液(100mMトリス(Tris)(pH8.0)、タンパク質76.7mg)1mLに、60mM又は6mMの、atRA、13cRA又は4−HPRを加え、室温下15分間インキュベートした。如何なる阻害剤を含まない対照反応混合物もまた、室温下15分間インキュベートした。15分間のインキュベーションの終了時点において、オール−trans−レチノール[11−12−](0.2mM)を、反応混合物(100mMトリス(Tris)(pH8.0)、RPEタンパク質76.7mg、0.2%BSA、DPPC 100mM、DTT 1mM及びオール−trans−レチノール[11−12−]0.2mM)に加え、そして室温下30分間インキュベートした。30分間のインキュベーションの終了時点において、オール−trans−レチノール[11,12−]の等量付加、及びLRATへのこれらの阻害剤の効果を立証にするため、上記反応液のアリコートをクエンチした。このあと、上記対照反応混合物を、atRA(60及び6mM)、13cRA(60及び6mM)又は4−HPR(60及び6mM)と共に15分間インキュベートした。さて、すべての反応混合物を、apo−rCRALBP 30mM(100mMトリス(Tris)(pH8.0)、RPEタンパク質7.7mg、0.2%BSA、 DPPC 100mM、DTT 1mM、apo−rCRALBP30mM、及びオール−trans−レチノール[11−12−]0.2mM)とともに37℃で30分間インキュベートした。このインキュベーションの終了時に、上記反応混合物200mLを、氷冷メタノール750mLを加え、ついで1M塩化ナトリウム溶液100mLを加えて、クエンチし、そして上記レチノイド類を抽出するために、ヘキサン(ブチル化ヒドロキシトルエン1mg/mLを含有)500mLを加えた。上記レチノイド類は、前記の方法で分析した(27)。形成された11−cis−レチノールの量は、IMH活性の測定値として使用された。すべての実験は、3回行われ、これらの測定の平均値が分析のために使用された。
図4A、B、Cは、精製されたRPE65へのオール−trans−レチノイン酸の特異的な結合ためのデータを示す。
図4Aに示すように、RPE65へのオール−trans−レチノイン酸の結合は、タンパク質蛍光の急激な衰退を生じる。この衰退は、飽和する結合等温線(saturable binding isotherm)(図4B)に従い、そして約109nM(SD=10nM、N=4)という結合のための平均Kを与える(図4C)。13−cis−レチノイン酸について、同じようなデータが、図5A、B、Cに示され、およそ195nM(SD=20nM、N=4)という結合のための平均Kを与える(図5C)。これらの実験により、両方のレチノイン酸は、特異的に高い親和性でもって、RPE65結合することが判明した。比較のために、同一結合条件下において、オール−trans−レチニルパルミテートは、K=47nMでRPE65に結合する(データは示されていない。)。
さらに結合の特異性を評価するために、追加のレチノイドとして、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミド(Fenretinide)について、RPE65に対する結合相互作用を研究した。
Figure 2007525496

RPE65に対するN−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドの結合は、上記レチノイン酸のそれに比べかなり弱いものと推測される。なぜならば、一連のレチナミドのアナログは、弱い夜盲症しか引き起こさないからである。事実、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドは、かなり弱くRPE65に結合する。図6A、B、Cに示されたデータによれば、結合のための平均Kは、およそ3547nM(SD=280nM、N=4)である(図6C)。それゆえ、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドの、観察された弱い結合性は、RPE65が夜盲症のターゲット部位であるという仮説を予測させるものである。
B.レチノイン酸は、RPE65からオール−trans−レチニルパルミテートに置き換わる。
RPE65に対する、レチノイン酸(オール−trans及び13−cis)及びオール−trans−レチニルパルミテートの競合的結合性:
RPE65からオール−trans−レチニルパルミテートを置換するレチノイン酸(オール−trans及び13−cis)能力について研究するために、バッファー交換実験をおこなった。RPE65(0.5mM)(PBS、1%CHAPS(pH7.4))に、レチノイン酸(オール−trans及び13−cis)6mMを加え、4℃で30分間インキュベートした。RPE65の対照試料は、4℃で30分間インキュベートした。上記インキュベーションの終了時に、上記試料をH−オール−trans−レチニルパルミテート(0.65mM、20.31Ci/mmol)と共に30分間インキュベートした。上記インキュベーションの終了時に、上記バッファー(PBS−1% CHAPS)は、セントリコン(Centricon)30K MWCOフィルターにより10倍に交換された。保持されているH−オール−trans−レチニルパルミテートの量を測定するために、保持された試料及び流出したバッファーについて、液体シンチレーション・カウンターにてカウントした。
レチノイン酸類についての直接的な結合に関する研究は、これらの分子が、生理学的に関連するRPE65のリガンドであるオール−trans−レチニルエステルの結合に関して競合的であるか否かに関しては決定的ではない。これは、H−オール−trans−レチニルパルミネートをRPE65に予め結合させ、そしてオール−trans−レチノイン酸が、前記の結合と競合することに示すことより、容易に示すことができる(図7)。この実験は、最初にオール−trans−レチノイン酸又は13−cis−レチノイン酸、及びレチノイン酸を含まない(対照)と共にRPE65とインキュベートし、ついで前記タンパク質をH−オール−trans−レチニルパルミネートと共に30分間インキュベートしたことにより実施された。過剰のレチノイド類はバッファー交換により除去し、そして保持された溶液及び流出した液について、液体シンチレーション・カウンターにてカウントした。このデータは、前記レチノイン酸類及びオール−trans−レチニルエステル類が、明らかにRPE65の同一結合サイトで競合していることを示している。
C.レチノイン酸類はRPE65の機能を阻害する。
RPE65は、オール−trans−レチニルエステル類のためのシャペロンであり、そして、たとえば異性化のためにこれらの疎水性分子の可動化のために必須である。今の研究では、牛の網膜色素上皮膜系が、添加されたオール−trans−レチノール(ビタミンA)を処理して11−cis−レチノールを形成するために、使用された。RPE65は、11−cis−レチノール(4,8,11)の生合成に必須であるので、その阻害剤はこの合成を阻害することができるかもしれない。図7に示した実験において、RPE65へのオール−trans−レチニルエステル類の結合に対しての解離速度は、その錯体がセントリコン・スピン・カラム(Centricon spin column)における遠心分離に耐えるほど十分に遅い。同じことが、オール−trans−レチノイン酸についてもいえる。(データは示されていない。)これは、RPE65の阻害剤のインキュベーションの状態が、効果的な阻害を示すために重要であると期待されるであろうことを暗示している。これらの膜をビタミンAで予めインキュベーションしておくと、LPATにより媒介される速いエステル化反応により、オール−trans−レチニルエステルが急速に産生される。合成されたオール−trans−レチニルエステルは、しっかりとRPE65に結合し、そしてIMHにより11−cis−レチノールに変換される。この系は、60mMでインキュベートされたオール−trans又は13−cis−レチノイン酸の阻害に対して感受性を有していない(データは示されていない。)。このことは、予期された結果である。なぜならば、上記レチノイン酸類は、直接IMHを阻害することは知られていないからである。しかしながら、図8に示すように、上記レチノイン酸類で予めインキュベーションすると、明らかに結果が異なる。この場合、11−cis−レチノールの生成の実質的な阻害は、上記レチノイン酸の存在下で起こる。なぜならば、それらがRPE65に近づくからである。面白いことに、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドで観察される阻害は、実質的により弱いことが証明された。このことは、RPE65に対する相対的に弱い親和性を有することから与えられる予期された結果である。
D.sRPE65によるビタミンAの立体特異的結合
上記のように、膜結合RPE65(mRPE65)は、立体特異的にオール−trans−レチニルパルミテートに結合する。この実施例では、sRPE65に対するレチノイド類の結合は、すでに開示された上記の蛍光分析法を使用する測定法により測定する。(ガラパリ ディー.アール.(Gollapalli, D.R.)、マイティー ピィー.(Maiti, P.)、ランド アール.アール.(Rando, R.R.) RPE65 operates in the vertebrate visual cycle by stereospecifically binding all−trans−retinyl esters.バイオケミストリィー(Biochemistry)第42巻,11824−30ページ.(2003))励起波長は、280nmであり、その放射は、0.5cmの厚さの液層を通して観察された。滴定溶液は、sRPE65 0.37mMを含む100mMリン酸バッファー食塩水(150mM)(pH7.4)及び1%CHAPSから構成された。図9A、Bには、精製されたsRPE65に対する、オール−trans−レチノール(tROLと略)及びオール−trans−レチニルパルミテートの結合に関するデータが示されている。図9A1は、tROLの濃度が増加するにつれて、sRPE65の放射スペクトルを示す。図9A2は、sRPE65対tROLの滴定のためのリニア・スクウエアフィット・プロット(linear squarefit plots)を示す。図9Aに示すように、sRPE65に対するオール−trans−レチノールの結合は、タンパク質蛍光における指数的な減退を示し、ついで飽和する結合等温線(saturable binding isotherm)に従い、そしておよそ65nM(図9A2)の結合のための平均K(図9D)を与える。図9Bには、タンパク質蛍光における同じような指数的な減退を示す、sRPE65に対するオール−trans−レチニルパルミテート(tRPと略)の結合データが示されている。図9B1には、tRPの濃度の増加に伴う、sRPE65の放射スペクトルが示されている。図9B2には、sRPE65対tRPの滴定についてのリニア・スクウエアフィット・プロット(linear squarefit plots)が示されている。上記の減退は、飽和する結合等温線に従い、そしておよそ1.2mM(図9B2)の結合のための平均K(図9D)を与える。150mM食塩を含む100mMリン酸バッファー中1%CHAPS存在下における、mRPE65及びsRPE65と、tROL及びrRPとの結合定数を図9Dに収集した。
E.オール−trans−レチニルエステル類の形成におけるビタミンAシャペロンとしてのsRPE65
sRPE65におけるビタミンAの処理のための唯一知られている代謝ルートを代表する酵素である、LRATにより変換されるその能力を示すことにより、sRPE65に結合しているビタミンAが代謝的に活性であることが示されている。図9Cに示すように、sRPE65に結合しているビタミンAは、機械的にlRATと区別することができない、かつ容易に発現されるLPATのフォームである、切断されたLRAT(tLRATと略)の優れた基質である。これらの研究は、sRPE65は、確かにビタミンAをLRATに導き、そしてそれゆえ、sRPE65へのビタミンAの結合は、機能的な意義を有する可能性があることを示している。sRPE65が存在しない場合、オール−trans−レチニルパルミテートの合成は、殆ど起こらない(図9C)。図9Cで報告したように、(1)sRPE65(0.04mM)、ドデシルマルトース(0.1%)及びDPPC(200mM)の存在下では産生されるが、(2)ドデシルマルトース(0.1%)及びDPPC(200mM)の存在下、又は(3)sRPE65(0.04mM)のみ存在下では、tRPは産生されない。すべての反応混合物は、100mMトリス(Tris)(pH8.4)、1mMジチオスレイトール、EDTA 1mM、tLRAT 5mM及びtROL 0.2mMを含む。
F.sRPE65のパルミトイル化
mRPE65及びsRPE65の生化学的な関係が、それらの疎水性の翻訳後の修飾状態に関して研究されている。S−パルミトイル化は、そのプロセスが可逆的であるとされる可能性が高い。このことは、−パルミチン酸存在下でrHRPE65バキュロウイルスを感染させた昆虫細胞(sf21)を培養し、発現したmRPE65がラベルされるか否かを決定するという標準的な方法で直接試験することができる。(マ・ジェイ.(Ma,J.), ザーング・ジェイ(hang,J.),アザーセン・ケイ.エル.(Othersen,K.L.),モイセイエフ・ジー.(Moiseyev, G.),アブロンツエ・ゼット(Ablonczy,Z.),レッドモンド・ティー.エム.(Redmond,T.M.),チェン・ワイ(Chen,Y.), クローチ・アール.ケイ.(Crouch,R.K.)Expression, purification, and MALDI analysis of RPE65. インベスト・インベスト・オフサルモル・ビズ・サイ(Invest Ophthalmol Vis Sci.)第42巻,1429−35ページ(2001))。図10Aには、パルミチン酸又はラベルされていないパルミチン酸を別々に存在させたsf21細胞で発現させた、生体内におけるrHmRPE65のパルミトイル化が示されている。L1−4は、クーマシー・ストレインド・ゲル(Coomassie stained gel)を示し、L5−6は、L1−4のオートラジオグラフを示し、L8は、rHmRPE65のウエスタン・ブロット(Western blot)を示す。パネルAにおいて、(L1)は、14C分子量マーカーを示す。(L2)はラベルされていないパルミチン酸(0.09mM)の存在下で成長したsf21細胞で発現させた、精製したrHmRPE65である対照を示す。(L3)は、パルミチン酸(0.09mM−0.5mCi/mL)の存在下で成長したsf21細胞で発現させ、そして0.5Mトリス(Tris)(pH8.0)で16時間処理し、精製したrHmRPE65を示す。(L4)は、パルミチン酸(0.09mM−0.5mCi/mL)の存在下で成長したsf21細胞で発現させ、そして0.5Mヒドロキシルアミン(pH8.0)で16時間処理し、精製したrHmRPE65を示す。(L5、L6及びL7)は、L2、L3及びL4ののオートラジオグラフを示す。L7は、抗RPE65一次抗体(1:4000−室温下1時間)により検出され、精製されたrHmRPE65のウエスタン・ブロットを(Western blot)示す。
図10Aに示すように、昆虫細胞で発現され、精製されたmRPE65は、添加されたH−パルミチン酸により確かにラベルされている。予想されたように、チオエステル結合を開裂するヒドロキシルアミンにより、上記ラベルされたmRPE65を処理すると上記ラベルが放出される。生体内におけるmRPEが修飾される部位を明らかにするために、質量分析法により、精製された牛のmRPE65及びsRPE65を分析した。これらの試料をトリプシンで消化し、そして質量分析法により分析した(図10B及びC)。上記の結果によれば、C231、C329及びC330の位置において三重にパルミトイル化されていることが示されている。比較すると、上記データはまた、sRPE65はパルミトイル化されないようであることを示した。
図10B及びCは、mRPE65及びsRPE65からの異なるペプタイドの質量分析を示している。トリプシンで消化されたRPE65ペプタイドを、MALDI−TOFにより分析した。ピークに関する注釈は、以下のとおりである。
図10B:
1378.9 Da(アミノ酸配列223−234, SEIVVQFPCSDR)
1429.4 Da(1−14, N−アセチル−SSQVEHPAGGYKK), 1477.4 Da(34−44, IPLWLTGSLLR),
1483.0 Da(114−124, NIFSRFFSYFR),
1616.6 Da(223−234, SEIVVQFPC*SDR),
1700.1 Da(83−96, FIRTDAYVRAMTEK),
1701.7(367−381, RYVLPLNID),
1718.7(83−96, FIRTDAYVRAM#TEK)図10C:
2770.3(333−354, GFEFVYNYSYLANLRENWEEVK)
3321.6(306−332, TSPFNLFHHINTYEDHEFLIVDLCCWK),
3797.8(306−332, TSPFNLFHHINTYEDHEFLIVDLC*C*WK)
C*は、パルミトイル化されたシステインを意味し、M#は、酸化されたメチオオニンを示す。
G.LPATによるmRPE65とsRPE65との間の相互変換
mRPE65及びsRPE65は、互いに補足し合うレチノイド結合の特異性を示すので、これらの二つの分子がいかに相互に変換されるかを理解することは、必須である。最も興味深いのは、LRATが、mRPE65をパルミトイル基の供与体として利用でき(図11A)、そしてこの基をビタミンAに転移させて、オール−trans−レチニルパルミテートを生成する(図11B、C、D)。図11Bは、mRPE65のみ(−<−)及びDPPCのみ(−=−)依存のall−trans−レチノールのエステル化を示す。これらの実験では、純粋のmRPE65及びビタミンAをLRATとともにインキュベートし、そして産生されたオール−trans−レチニルパルミテートをHPLCで単離する。単離されたオール−trans−レチニルパルミテートの質量分析により、それは真正であることが確認され、それゆえパルミトイル基が、mRPE65からビタミンAへ転移された。これらのデータからまた、mRPE65が、LPATが触媒する反応の標準的なアシル基の供与体であるジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)よりも非常に効率的なパルミトイル基の供与体であることが示されている。同じ条件下で、観察できるDPPCのターンオーバーは、測定されない(図11B)。図11Bに示された速度論的プロットにより、mRPE65について計算上のK(Kapp)の値がであるS字状の反応速度論が明らかにされる(DPPCの値は、1.4mMである。)。ヒル・プロット(Hill plot)(図11C)により、Nについて2.54という値が与えられることから、一分子以上のmRPE65が、パルミトイル基の転移に関与していることを示唆している。観察されたS字状の反応速度論から、mRPE65の濃度における僅かな変化に反応することができるようにするという、このプロセスのための制御的な役割が示唆されている。
上記の反応における可逆性は、容易に立証される。これらの実験(図11D)において、さらなるオール−trans−レチニルパルミテートが産生されなくなるまで、過剰のオール−trans−レチノールをmRPE65とtLRATとともにインキュベートする。ついで、このインキュベートした反応液を、H−trans−レチノールで処理する。一定のオール−trans−レチニルパルミテートのレベルにおいて、オール−trans−レチニルパルミテートの特異的な活性に関する続いて起こる上昇及びオール−trans−レチノールの特異的な活性の減少から、基質が平衡であることが明らかである(図11D)。図11Dは、tRP(−<−)及びtROL(−=−)の特異的な活性(左側のY軸)の経時的変化を示す。形成された全てのレチニルエステル(右側のY軸)は、上記のエステル合成反応の飽和を示す。各反応は、100mMトリス(Tris)(pH8.4)、mRPE65 0.06mM、tLRAT 5mM、ジチオスレイトール1mM、EDTA 1mM及びtROL 10mMを含む。
mRPE65をtLPAT及びビタミンAで処理すると、形成された上記の脱パルミトイル化されたRPE65は、レチノイドの結合挙動がsRPE65に結合するのと同じであることを示す。mRPE65を、過剰のビタミンA及びtLRATとともにインキュベートした。上記レチノイド類及びtLRATを除去後、上記sRPE65がビタミンA及びオール−trans−レチニルパルミテートに結合する能力に関して研究した。図2Dに示すように、LRAT及びビタミンAによるmRPE65の処理は、mRPE65を、単離されたsRPE65のフォームとは区別できない、RPE65の機能的な結合フォームに変換する。
H.11−cis−レチノールは、mRPE65及びLRATによりパルミトイル化される。
IMHの作用の直接の生成物である11−cis−レチノールもまたエステル化される。(図12A)図12Aが示すように、11−cis−レチノールは、tLRAT/mRPE65により媒介するレチノイドのエステル化(パルミトイル化)の間において、事実、ビタミンAに匹敵するほど優れた基質である。(1)11−cis−レチノール(2mM)及びmRPE65(0.02mM) (2)all−trans−レチノール(2mM)及びmRPE65(0.02mM)(3)11−cis−レチノール(2mM)及びDPPC/BSA(250mM/0.4%)
(4)オール−trans−レチノール(2mM)及びDPPC/BSA(250mM/0.4%)すべての反応混合物は、100mMトリス(Tris)(pH8.4)、ジチオスレイトール1mM、EDTA 1mM及びtLRAT 5mMを含む。
mRPE65による11−cis−レチノールのパルミトイル化は、視覚サイクルが機能している間にmRPE65がターンオーバーされ、そして制御が働くという自然のメカニズムを備えている。なぜならば、発色団の生合成への経路を効果的に抑制して、11−cis−レチノールがm−RPE65をsRPE65に追いやるからである。このことは、mRPE65をsRPE65転移にするために、RPE膜を11−cis−レチノール10mMにより処理する実験の結果である図12Cで、まさに示されている。この図は、11−cis−レチノールの存在下で媒介される脱パルミトイル化(−=−)及び11−cis−レチノールの非存在下で媒介される脱パルミトイル化(−<−)における[11−12−]11−cis−レチノールの経時的な産生を示す。この差込図は、すべての実験時間を示す。UV光線による試料への照射により、上記の11−cis−レチノイド類を分解する。ついで、対照及び処理された試料をビタミンAとともにインキュベートし、そしてIMHの生成物である11−cis−レチノールの生成割合を測定する。11−cis−レチノールで予め処理された試料の場合、生成物の合成が起こる以前に顕著なタイムラグがあることが示されている。
I.典型的なRPE65拮抗剤
マウスRPE65についての数種の化合物の親和性定数(Ks)を決定した。4a、4b及び4cとして上記された化合物のKd値は、それぞれ47nM、235nM及び1300nMである。それゆえ、結合する能力は、上記のエステルの側鎖の長さの関数である。すなわち、上記側鎖の長さが長ければ長いほど、RPE65への親和性がより強く、そしてより強い拮抗剤である。
4d、4e及び4fとして上記された化合物もまた、強力なRPE65の拮抗剤であり、それらの化合物のKd値は、それぞれ21nM、40nM及び64nMである。
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実施例2:生体内における短絡作用を有する薬物の視覚サイクルへの効果
リストに記載した化合物50mg/kgを25マイクロリッターのDMSOに溶解して、マウスに腹腔内に注射した。ポジティブ対照のマウスには、25マイクロリッターのDMSOに溶解した、13−cis−レチノイン酸(アキュテイン(ACCUTANE(登録商標))50mg/kgを、マウスに腹腔内に注射した。ネガティブ対照のマウスには、25マイクロリッターのDMSOを注射した。
投与後、所定の時間に亘り、マウスを視覚サイクルの完全な漂白をために十分な光に曝した。ついで、網膜電位図(ERG)を明るい光線状態又は薄暗い光線状態で測定し、そしてそのb−波振幅を測定した。上記のb−波振幅は、ロドプシンの再生に正比例し、それによって視覚サイクルの機能に相関すると推定される(b−波振幅が高ければ高いほど、視覚サイクルの機能が大きくなる。)。
A.4−ブチルアニリン及び3−アミノ安息香酸メチル
4−ブチルアニリン及び3−アミノ安息香酸メチルをDMSO溶液として調製した。7ヶ月齢の野性タイプのマウス(wt; C57BL/6J X 129/SV; Rpe65 Leu450Leu)の腹腔内に、各化合物25マイクロリッター(50mg/kg)を注射した。13−cis−レチノイン酸(アキュテイン(ACCUTANE)、25マイクロリッター、50mg/kg)及びDMSO(wtとしてラベルを付す。25マイクロリッター)を注射した動物を、それぞれポジティブ対照及びネガティブ対照とした。各グループ2匹のマウスに注射した。網膜電位図(ERG)を測定した。
図14Aは、注射後1時間経過時の上記化合物の効果を示す。野性タイプのネガティブ対照群は、b−波振幅ベースラインの50%への回復を示した。(完全な回復を示したと考えられる。)一方、上記ポジティブ対照群及び上記試験化合物群は、視覚サイクルの、より大きな障害を示した。
図14Bは、注射後1週間(7日間)経過時の上記化合物群の効果を示す。上記の試験化合物群は、持続性のある効果を有していた。一方、上記ポジティブ対照群は、完全にな回復した。
図14Cは、注射後2週間(14日間)経過時の効果を示す。上記の試験化合物群は、まだ視覚サイクルに効果を有していた。
B.エチル−(3−N−メチル)アミノベンゾアート、N−メチル−4−ブチルアニリン
図15A−B、16A−B及び17A−Bは、それぞれ、これらの化合物について、薄暗い光線状態(A)又は明るい光線状態(B)での3回の実験を示す。
C.エチル−(2−N−メチル)アミノベンゾアート、N−メチル−4−ブチルアニリン
図18A−Bは、これらの化合物について、薄暗い光線状態(A)又は(B)明るい光線状態での実験を示す。
実施例3:生体内における酵素阻害剤及びRPE65拮抗剤の視覚サイクルへの効果
実施例2に記載した実験を、追加された化合物について繰り返した。
A.レチニルパルミチルケトン及びレチニルデシルケトン
図19は、これらの化合物についての実験である。
B.オール−trans−レチニルパルミチルケトン、オール−trans−レチニルパルミチルエーテル
図20A−B及び21A−Bは、これらの化合物について、薄暗い光線状態(A)又は明るい光線状態(B)での2回の実験をそれぞれ示す。
C.オクチルファルネストイミド(Octyl farnestimide)、パルミチルルファルネストイミド(palmityl farnestimide)
図22Aは、これらの化合物の投与後まもなく、薄暗い光線状態での1回の実験の結果を示す。図22Bは、投与後1週間経過時の結果を示す。
E.ファルネシルオクチルケトン、ファルネシルデシルケトン
図23A−Cは、これらの化合物を用いて、薄暗い光線状態で行った実験を示す。図23Bに示されたデータは、投与後3日間経過時に得られた。図23Cに示されたデータは、投与後8日間経過時に得られた。
F.ファルネシルパルミチル、ファルネシルデシルケトン
図24は、これらの化合物の注射後1時間経過時、薄暗い光線状態で行った実験の結果を示す。
実施例4:芳香族アミンの存在下におけるA Eの形成
オール−trans−レチナール100mg(355mmoles)を3mLに溶解し、ついで氷酢酸9.5mL及びエタノールアミン9.5mL(155mmoles)を添加した。この溶液を300mL毎に分画した。3−アミノエチルベンゾアート(15.5mmole)を、0、2、3.75、14、16.25、18.0833、19.917、23.75及び48時間経過時に上記試料を加えた。対照試料には、芳香族アミンを含んでいなかった。上記溶液を室温下48時間シェイクした。ついで、上記溶液を−80℃に冷却し、そして15mLをメタノールにて液量が250mLとなるように希釈した。ついで、上記溶液(15mL)を、逆相カラム(C18−5mm−4.6mmx150mm)クロマトグラフィー(移動層:線形グラディーション(85%−96%メタノール/水)及び検出器:UV(430nm))により分析し、AEの生成量を定量した。AEの生成率は、芳香族アミンの非存在下における48時間経過時と比較した。
Figure 2007525496

表1のデータは、図25に示され、そして、芳香族アミン類は、標準的な試験管内反応(in vitro)ではAEを形成できないことを示している。さらには、それらはAEの生成を阻害する。
実施例5:生体内におけるA Eの生成
ファルネシルデシルケトン及びN−パルミチルファルネシイミド(N−palmityl farnesimide)による、abcrノックアウト・マウスにおけるAEの蓄積への効果を研究した。薬物のDMSO溶液25マイクロリッター(投与量:50mg/kg)を、マウスに週1回又は週2回注射した。一方、対照には、DMSO25マイクロリッターのみを週1回又は週2回注射した。2ヶ月から2.5ヶ月後、薬物投与群と対照群について、上記マウスを殺し、そして4つの眼からAE及びiso−AEを採取し、定量した。結果を表2に示す。
Figure 2007525496


これらのデータにより、ファルネシルデシルケトンはAEの蓄積を80%超までを削減し及びiso−AEの蓄積を約74%削減し、全体で約80%を削減したことが示されている。N−パルミチルファルネシイミドは、AEの蓄積を50%超まで削減し及びiso−AEの蓄積を約33%まで削減し、全体で約47%を削減した。
上記の実施例は、決して限定するものとして解釈されるべきでない。すべての引用された文献の内容(この出願で引用されている、文献、登録特許、公開特許出願を含む。)は、これによって、明白に引用により包含されている。
当業者は、ここに記載されている特定の施態様の多くの同等物を、理解し、又は決まりきった実験を使用して確認することができるであろう。
図1は、視覚サイクルを示す。 図2は、AEの合成を示す。 図3は、視覚サイクルを短絡するための介入物を示す。 図4A乃至Cは、オール−trans−レチノイン酸のRPE65への結合に関するデータを示す。 図5A乃至Cは、13−cis―レチノイン酸のRPE65への結合に関するデータを示す。 図6A乃至Cは、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミド(4−HPR)のRPE65への結合に関するデータを示す。 図7は、オール−transレチノイン酸及びオール−transレチニル パルミテートのRPE65への結合に関するデータを示す。 図8は、オール−trans−レチノイン酸(atRA)、13−cis−レチノイン酸(13cRA)及びN−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミド(4−HPR)の11−cis−レチノールの生合成に及ぼす効果に関するデータを示す。 図9A1、A2、B1及びB2は、オール−trans−レチノール及び オール−trans−レチニル パルミテートの、精製されたsRPE65への結合に関するデータを示す。図9Cは、ビタミンAのsRPE65への結合に関するデータを示す。図9Dは、様々な結合するパートナーについて測定された結合定数を一覧表である。 図10A乃至Cは、in vivoにおけるmRPE65のパルミトイル化に関するデータを示す。 図11A乃至Dは、mRPE65とsRPE65の相互変換に関するデータを示す。 図12A乃至Cは、11−cis−レチノールのパルミトイル化に関するデータを示す。 図13A及びBは、いかに、開示された制御因子が、視覚におけるレチノイド類の流れを制御しうるかを示す。 図14A乃至18Bは、in vitroにおける短絡する薬物の効果に関するデータを示す。 図14A乃至18Bは、in vitroにおける短絡する薬物の効果に関するデータを示す。 図14A乃至18Bは、in vitroにおける短絡する薬物の効果に関するデータを示す。 図14A乃至18Bは、in vitroにおける短絡する薬物の効果に関するデータを示す。 図14A乃至18Bは、in vitroにおける短絡する薬物の効果に関するデータを示す。 図19乃至24は、in vitroにおける酵素阻害剤及び/又はRPE65拮抗剤の効果に関するデータを示す。 図19乃至24は、in vitroにおける酵素阻害剤及び/又はRPE65拮抗剤の効果に関するデータを示す。 図19乃至24は、in vitroにおける酵素阻害剤及び/又はRPE65拮抗剤の効果に関するデータを示す。 図19乃至24は、in vitroにおける酵素阻害剤及び/又はRPE65拮抗剤の効果に関するデータを示す。 図19乃至24は、in vitroにおける酵素阻害剤及び/又はRPE65拮抗剤の効果に関するデータを示す。 図19乃至24は、in vitroにおける酵素阻害剤及び/又はRPE65拮抗剤の効果に関するデータを示す。 図25は、in vitroにおける芳香族アミンの存在下におけるAEの産生に関するデータを示す。

Claims (254)

  1. 眼科疾患の治療又は予防のための薬剤の調製における、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップで、視覚サイクルを阻害するか、拮抗するか、又は短絡する薬物の使用。
  2. 眼科疾患が、黄班変性症を包含することを特徴とする請求項1記載の使用。
  3. 眼科疾患が、スターガード(Stargardt)病を包含することを特徴とする請求項1または請求項2記載の使用。
  4. 眼科疾患が、リポフスチンの蓄積を包含することを特徴とする前記の何れかの請求項に記載の使用。
  5. 薬物が、11−シス−レチナール(11−cis−retinal)からオール−trans−レチナール(all−trans−retinal)へ異性化する速度を増加することを特徴とする前記の何れかの請求項に記載の使用。
  6. 薬物が、網膜色素上皮における視覚サイクルを阻害するか、拮抗するか、又は短絡することを特徴とする前記の何れかの請求項に記載の使用。
  7. 薬物が、網膜色素上皮における視覚サイクルを阻害するか、又は拮抗することを特徴とする前記の何れかの請求項に記載の使用。
  8. 薬物が、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase)、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase)及び11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)を阻害するか、又はRPE65への結合を阻害することを特徴とする請求項7に記載の使用。
  9. 薬物が、網膜色素上皮における視覚サイクルを短絡することを特徴とする前記の何れかの請求項に記載の使用。
  10. 薬剤が、長期間わたりに投与されることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかの一つに記載の使用。
  11. 薬剤が、単回投与されることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかの一つに記載の使用。
  12. 薬剤が、週一回投与されることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかの一つに記載の使用。
  13. 薬剤が、週二回投与されることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかの一つに記載の使用。
  14. 一番目の薬物とは異なる二番目の薬物が、薬剤の調製に使用されることを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れかの一つに記載の使用。
  15. 二番目の薬物が、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップを、阻害するか、拮抗するか、又は短絡することを特徴とする請求項14に記載の使用。
  16. 一番目及び二番目の薬物の両者が、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップを、阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項14に記載の使用。
  17. 一番目及び二番目の薬物が、異なった分子を阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項14乃至請求項16の何れかの一つに記載の使用。
  18. 一番目及び二番目の薬物が、視覚サイクルの異なったステップを、阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項14乃至請求項17の何れかの一つに記載の使用。
  19. 一番目の薬物及び二番目の薬物が、視覚サイクルにおける連続して起こるステップを阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項18に記載の使用。
  20. 一番目及び二番目の薬物が、視覚サイクルの同一ステップを、阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項14乃至請求項17の何れかの一つに記載の使用。
  21. 一番目の薬物が、RPE65を阻害することを特徴とする請求項14乃至請求項20の何れかの一つに記載の使用。
  22. 二番目の薬物が、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase)、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase)及び/又は11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)を阻害することを特徴とする請求項21に記載の使用。
  23. 一番目の薬物が、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップを、阻害するか、又は拮抗し、そして二番目の薬物が、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップで視覚サイクルを短絡することを特徴とする請求項14乃至請求項21の何れかの一つに記載の使用。
  24. 患者の眼科疾患を治療するか、又は予防する方法であって、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップで視覚サイクルを、阻害するか、拮抗するか又は短絡する薬剤を患者に投与することを包含する方法。
  25. 黄班変性症を治療するか、又は予防する方法であって、黄班変性症を治療するか、又は予防することが必要な患者に薬物を投与し、その薬物が、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップで視覚サイクルを、阻害するか、拮抗するか又は短絡することを包含する。
  26. 患者の黄班変性症を診断することを、さらに包含することを特徴とする請求項24乃至請求項55の何れかの一つに記載の方法。
  27. 患者の黄班変性症をモニターすることを、さらに包含することを特徴とする請求項24乃至請求項26の何れかの一つに記載の方法。
  28. 眼科疾患が、黄班変性症を包含することを特徴とする請求項24乃至請求項27の何れかの一つに記載の方法。
  29. 眼科疾患が、スターガード(Stargardt)病を包含することを特徴とする請求項24乃至請求項28の何れかの一つに記載の方法。
  30. 眼科疾患が、リポフスチンの蓄積を包含することを特徴とする請求項24乃至請求項29の何れかの一つに記載の方法。
  31. 薬物が、11−シス−レチナール(11−cis−retinal)からオール−trans−レチナール(all−trans−retinal)へ異性化される速度を増加することを包含することを特徴とする請求項24乃至請求項30の何れかの一つに記載の方法。
  32. 薬物が、網膜色素上皮における視覚サイクルを阻害するか、拮抗するか又は短絡することを特徴とする請求項24乃至請求項31の何れかの一つに記載の方法。。
  33. 薬物が、網膜色素上皮における視覚サイクルを阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項24乃至請求項32の何れかの一つに記載の方法。
  34. 薬物が、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase)、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase)及び/又は11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)の少なくとも一つを阻害するか、又はRPE65への結合を阻害することを特徴とする請求項33に記載の使用。
  35. 薬物が、網膜色素上皮における視覚サイクルを短絡することを特徴とする請求項24乃至請求項34の何れかの一つに記載の方法。
  36. 薬剤が、長期間わたりに投与されることを特徴とする請求項24乃至請求項35の何れかの一つに記載の方法。
  37. 薬剤が、単回投与されることを特徴とする請求項24乃至請求項35の何れかの一つに記載の方法。
  38. 薬剤が、週一回投与されることを特徴とする請求項24乃至請求項35の何れかの一つに記載の方法。
  39. 薬剤が、週二回投与されることを特徴とする請求項24乃至請求項35の何れかの一つに記載の方法。
  40. 薬剤が、一番目の薬物とは異なる二番目の薬物が、薬剤の調製に使用されることを特徴とする請求項24乃至請求項39の何れかの一つに記載の方法。
  41. 二番目の薬物が、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップを、阻害するか、拮抗するか、又は短絡することを特徴とする請求項40に記載の方法。
  42. 一番目及び二番目の薬物の両者が、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップを、阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項40に記載の方法。
  43. 一番目の薬物及び二番目の薬物が、異なった分子を阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項41又は請求項42に記載の方法。
  44. 一番目の薬物及び二番目の薬物が、視覚サイクルの異なったステップを、阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項40乃至請求項43の何れかの一つに記載の方法。
  45. 第一及び第二の薬物が、視覚サイクルにおける連続して起こるステップを、阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項44に記載の方法。
  46. 一番目及び二番目の薬物が、視覚サイクルの同一ステップを、阻害するか、又は拮抗することを特徴とする請求項40乃至請求項43の何れかの一つに記載の方法。
  47. 一番目の薬物が、RPE65を阻害することを特徴とする請求項40乃至請求項46の何れかの一つに記載の方法。
  48. 二番目の薬物が、レシチン レチノール アシルトランスフェラーゼ(lecithin retinol acyl transferase)、イソメロハイドラーゼ(isomerohydrolase)及び/又は11−シス−レチノール デヒドロゲナーゼ(11−cis−retinol dehydrogenase)を阻害することを特徴とする請求項47に記載の方法。
  49. 一番目の薬物が、杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップを、阻害するか、又は拮抗し、そして二番目の薬物が杆状体の光受容体細胞のディスクの範囲を超えて起こる視覚サイクルのステップで視覚サイクルを短絡することを特徴とする請求項40乃至請求項47の何れかの一つに記載の方法。
  50. 薬物が、請求項51乃至請求項246の何れか一つで定義された化合物を包含することを特徴とする請求項1乃至請求項23の何れかの一つに記載の使用、又は請求項24乃至請求項49の何れかの一つに記載の方法、
  51. 式Iで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが0から10までであり、
    が水素又はアルキルであり、
    が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキル、
    Yが−C(R−、−C(=O)−又は−C(RC(=O)−、
    Xが−O−、−N(R)−、−C(R−又は−S−であり、
    Zがアルキル、ハロアルキル、−(CHCHO)又は−C(=O)Rであり、
    pが0から20までであり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル又はハロアルキルであり、かつ
    Figure 2007525496
    が一つの単結合、一つのシス二重結合又は一つのトランス二重結合を示す。
  52. 式Ia、Ib、Ic又はIdで表される化合物。
    Figure 2007525496


    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが0から4までであり、
    が水素又はアルキルであり、
    が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
    が非存在、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
    Yが−C(R−又は−C(=O)−であり、
    Xが−O−、−N(R)−、−C(R−又は−S−であり、
    Zがアルキル、ハロアルキル又は−C(=O)Rであり
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル又はハロアルキルであり、かつ
    Figure 2007525496
    が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
  53. がメチルであることを特徴とする請求項52に記載の化合物。
  54. nが0であることを特徴とする請求項52又は請求項53に記載の化合物。
  55. nが1であることを特徴とする請求項52又は請求項53に記載の化合物。
  56. Yが−CH2−であることを特徴とする請求項52乃至請求項55の何れか一つに記載の化合物。
  57. Xが−O−であることを特徴とする請求項52乃至請求項56の何れか一つに記載の化合物。
  58. Xが−N(H)−であることを特徴とする請求項52乃至請求項56の何れか一つに記載の化合物。
  59. Zは−C(=O)Rであることを特徴とする請求項52乃至請求項58の何れか一つに記載の化合物。
  60. Zは−C(=O)Rであり、かつRがハロアルキルであることを特徴とする請求項52乃至請求項58の何れか一つに記載の化合物。
  61. Zがアルキルであることを特徴とする請求項52乃至請求項58の何れか一つに記載の化合物。
  62. Zがハロアルキルであることを特徴とする請求項52乃至請求項58の何れか一つに記載の化合物。
  63. が水素であることを特徴とする請求項52乃至請求項62の何れか一つに記載の化合物。
  64. が水素、メチル、又は非存在であることを特徴とする請求項52乃至請求項63の何れか一つに記載の化合物。
  65. 式Ie、If、Ig又はIhで表される化合物:
    Figure 2007525496



    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが0から4までであり、
    が水素又はアルキルであり、
    が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
    Xが−O−、−N(R)−、−C(R−又は−S−であり、
    Zがアルキル、ハロアルキル又は−C(=O)Rであり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
    が水素、アルキル又はハロアルキルである。
  66. nが0であることを特徴とする請求項65に記載の化合物。
  67. nが1であることを特徴とする請求項65に記載の化合物。
  68. Xが−O−であることを特徴とする請求項65乃至請求項67の何れか一つに記載の化合物。
  69. Xが−N(H)−であることを特徴とする請求項65乃至請求項67の何れか一つに記載の化合物。
  70. Zが−C(=O)Rであることを特徴とする請求項65乃至請求項69の何れか一つに記載の化合物。
  71. Zが−C(=O)Rであり、かつRがハロアルキルであることを特徴とする請求項65乃至請求項69の何れか一つに記載の化合物。
  72. Zがアルキルであることを特徴とする請求項65乃至請求項69の何れか一つに記載の化合物。
  73. Zがハロアルキルであることを特徴とする請求項65乃至請求項69の何れか一つに記載の化合物。
  74. が水素であることを特徴とする請求項65乃至請求項73の何れか一つに記載の化合物。
  75. Xが−O−であり、かつZがアルキルであることを特徴とする請求項65乃至請求項67又は請求項74の何れか一つに記載の化合物。
  76. Xが−O−であり、かつZがハロアルキルであることを特徴とする請求項65乃至請求項67又は請求項74の何れか一つに記載の化合物。
  77. Xが−N(H)−であり、かつZがアルキルであることを特徴とする請求項65乃至請求項67又は請求項74の何れか一つに記載の化合物。
  78. Xが−N(H)−であり、かつZがハロアルキルであることを特徴とする請求項65乃至請求項67又は請求項74の何れか一つに記載の化合物。
  79. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。

  80. 式IIで表される化合物:
    Figure 2007525496

    式中、
    nが0から10までであり、
    が水素又はアルキルであり、
    が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
    Yが−C(R−、−C(=O)−又は−C(RC(=O)−であり、
    Xが水素、−O−、−S−、−N(R)−、−N(R)−N(R)−、−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(=NOH)−、−C(=S)−又は−C(R−であり、
    Zが非存在、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−CN、−OR、−(CHCHO)、−C(=O)R、−C(=O)CHF、−C(=O)CHF、−C(=O)CF、−C(=O)CHN、−C(=O)OR、−C(=O)CHOC(=O)R、−C(=O)C(=C(R)R
    Figure 2007525496
    であり、
    pが0から20までであり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
    Figure 2007525496

    は、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
  81. 式IIa、式IIb、式IIc又は式IIdで表される化合物:
    Figure 2007525496



    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが0から4までであり、
    が水素又はアルキルであり、
    が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
    が非存在、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
    Yが−C(=O)−又は−C(R−であり、
    Xが水素、−O−、−S−、−N(R)−、−N(R)−N(R)−、−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(=NOH)−、−C(=S)−又は−C(R−であり、
    Zが非存在、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−CN、−OR、−C(=O)R、−C(=O)CHF、−C(=O)CHF、−C(=O)CF、−C(=O)CHN、−C(=O)CHOC(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)C(=C(R)R
    Figure 2007525496
    であり
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、ハロアルキル又はアラルキルであり、かつ
    Figure 2007525496

    が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
  82. nが0であることを特徴とする請求項81に記載の化合物。
  83. nが1であることを特徴とする請求項81に記載の化合物。
  84. が水素又はメチルであることを特徴とする請求項81乃至請求項83の何れか一つに記載の化合物。
  85. が水素であることを特徴とする請求項81乃至請求項84の何れか一つに記載の化合物。
  86. が水素又はメチルであることを特徴とする請求項81乃至請求項85の何れか一つに記載の化合物。
  87. Yが−CH−であることを特徴とする請求項81乃至請求項86の何れか一つに記載の化合物。
  88. Xが−O−であることを特徴とする請求項81乃至請求項87の何れか一つに記載の化合物。
  89. Xが−N(H)−であることを特徴とする請求項81乃至請求項87の何れか一つに記載の化合物。
  90. Xが−C(R−であることを特徴とする請求項81乃至請求項87の何れか一つに記載の化合物。
  91. Xが−C(=O)−であることを特徴とする請求項81乃至請求項87の何れか一つに記載の化合物。
  92. Zがアルキルであることを特徴とする請求項81乃至請求項91の何れか一つに記載の化合物。
  93. Zがハロアルキルであることを特徴とする請求項81乃至請求項91の何れか一つに記載の化合物
  94. 式IIe、式IIf、式IIg又は式IIhで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが0から4までであり、
    が水素又はアルキルであり、
    が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
    Xが水素、−O−、−S−、−N(R)−、−N(R)−N(R)−、−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(=NOH)−、−C(=S)−又は−C(R−であり、
    Zが非存在、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−CN、−OR、−C(=O)R、−C(=O)CHF、−C(=O)CHF、−C(=O)CF、−C(=O)CHN、−C(=O)CHOC(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)C(=C(R)R
    Figure 2007525496
    であり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルである。
  95. nが0であることを特徴とする請求項94に記載の化合物。
  96. nが1であることを特徴とする請求項94に記載の化合物。
  97. が水素又はメチルであることを特徴とする請求項94乃至請求項96の何れか一つに記載の化合物。
  98. が水素であることを特徴とする請求項94乃至請求項97の何れか一つにに記載の化合物。
  99. が水素又はメチルであることを特徴とする請求項94乃至請求項98の何れか一つに記載の化合物。
  100. Xが−O−であることを特徴とする請求項94乃至請求項99の何れか一つに記載の化合物。
  101. Xが−N(H)−であることを特徴とする請求項94乃至請求項99の何れか一つに記載の化合物。
  102. Xが−CH−であることを特徴とする請求項94乃至請求項99の何れか一つに記載の化合物。
  103. Xは−C(=O)−であることを特徴とする請求項94乃至請求項99の何れか一つに記載の化合物。
  104. Zがアルキルであることを特徴とする請求項94乃至請求項103の何れか一つに記載の化合物。
  105. Zがハロアルキルであることを特徴とする請求項94乃至請求項103の何れか一つに記載の化合物。
  106. Zが−C(=O)Rであることを特徴とする請求項94乃至請求項103の何れか一つに記載の化合物。
  107. Xが−O−であり、かつZが−C(=O)Rであることを特徴とする請求項94乃至請求項98の何れか一つに記載の化合物。
  108. Xが−CH−であり、かつZが−C(=O)Rであることを特徴とする請求項94乃至請求項98の何れか一つに記載の化合物。
  109. Xが−NH−であり、かつZが−C(=O)Rであることを特徴とする請求項94乃至請求項98の何れか一つに記載の化合物。
  110. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物
  111. 式IIIで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、
    nが0から10までであり、
    が水素又はアルキルであり、
    が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
    Yが−CR(OR)−、−CR(N(R)−、−C(R−、−C(=O)−又は−C(RC(=O)−であり、
    Xが−O−、−S−、−N(R)−、−C(=O)−又は−C(R−であり、
    Zが水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−OR、−N(R、−(CHCHO)、−C(=O)R、−C(=NR)R、−C(=NOR)R、−C(OR)(R、−C(N(R)(R又は−(CHCHO)であり、
    pが0から20までであり、
    が水素、アルキル、アリール、又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
    かつ
    Figure 2007525496

    が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
  112. 式IIIa、式IIIb、IIIc又はIIIdで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが0から4までであり、
    が水素又はアルキルであり、
    Yが−C(=O)−、−CR(OR)−、−CR(N(R)−又は−C(R−であり、
    Xが−O−、−S−、−N(R)−、−C(=O)−又は−C(R−であり、
    Zが水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−OR,−N(R、−C(=O)R、−C(=NR)R、−C(=NOH)R、−C(OR)(R、−C(N(R)(R又は−(CHCHO)であり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、又はアラルキルであり、
    pが0から10までであり、かつ
    Figure 2007525496
    が、一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
  113. nが0であることを特徴とする請求項112に記載の化合物。
  114. nが1であることを特徴とする請求項112に記載の化合物。
  115. が水素又はメチルであることを特徴とする請求項112乃至請求項114の何れか一つに記載の化合物。
  116. が水素であることを特徴とする請求項112乃至請求項115の何れか一つにに記載の化合物。
  117. が水素又はメチルであることを特徴とする請求項112乃至請求項116の何れか一つに記載の化合物。
  118. Xが−O−であることを特徴とする請求項112乃至請求項117の何れか一つに記載の化合物。
  119. Xが−N(H)−であることを特徴とする請求項112乃至請求項117の何れか一つに記載の化合物。
  120. Xが−C(R−であることを特徴とする請求項112乃至請求項117の何れか一つに記載の化合物。
  121. Xが−C(=O)−であることを特徴とする請求項112乃至請求項117の何れか一つに記載の化合物。
  122. Zがアルキルであることを特徴とする請求項112乃至請求項121の何れか一つに記載の化合物。
  123. Zがハロアルキルであることを特徴とする請求項112乃至請求項121の何れか一つに記載の化合物。
  124. 式IIIe、式IIIf、式IIIg又は式IIIhで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが0から4までであり、
    が水素又はアルキルであり、
    Xが−O−、−S−、−N(R)−、−C(=O)−又は−C(R−であり、
    Zが水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、−OR、−N(R、−C(=O)R、−C(=NR)R、−C(=NOH)R、−C(OR)(R、−C(N(R)(R又は−(CHCHO)であり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
    pが0から10までである。
  125. nが0であることを特徴とする請求項124に記載の化合物。
  126. nが1であることを特徴とする請求項124に記載の化合物。
  127. が水素又はメチルであることを特徴とする請求項124乃至請求項126の何れか一つに記載の化合物。
  128. Yが−C(=O)−であることを特徴とする請求項124乃至請求項127の何れか一つに記載の化合物。
  129. Yが−CH−であることを特徴とする請求項124乃至請求項127の何れか一つに記載の化合物。
  130. Zが−C(=O)Rであることを特徴とする請求項124乃至請求項129の何れか一つに記載の化合物。
  131. Zが−CH(OH)R−であることを特徴とする請求項124乃至請求項129の何れか一つに記載の化合物。
  132. Zは−CH(NH)Rであることを特徴とする請求項124乃至請求項129の何れか一つに記載の化合物。
  133. Zがアルキルであることを特徴とする請求項124乃至請求項129の何れか一つに記載の化合物。
  134. Zがハロアルキルであることを特徴とする請求項124乃至請求項129の何れか一つに記載の化合物
  135. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  136. 式IVで表される化合物。
    Figure 2007525496


    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが1、2、3又は4であり、
    Yが−C(R−又は−C(=O)−であり、
    Xが−O−、−NR−、−C(R−又は−C(=O)−であり、
    Zが−C(=O)R、−OR、−N(R、アルキル又はハロアルキルであり、
    が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
    が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルである。
  137. Yが−CH−であることを特徴とする請求項136に記載の化合物。
  138. Xが−O−であることを特徴とする請求項136又は請求項137に記載の化合物。
  139. Zが−C(=O)Rであり、かつRがアルキルであることを特徴とする請求項136乃至請求項138の何れか一つに記載の化合物。
  140. Zがアルキルであることを特徴とする請求項136乃至請求項138の何れか一つに記載の化合物。
  141. Yが−CH−であり、Xが−O−であり、Zが−C(=O)Rであり、かつRがアルキルであることを特徴とする請求項136に記載の化合物。
  142. Yが−CH−であり、Xが−O−であり、かつZがアルキルであることを特徴とする請求項136に記載の化合物。
  143. Yが−CH−であり、Xが−C(=O)−であり、かつZがアルキルであることを特徴とする請求項136に記載の化合物。
  144. Yが−CH−であり、Xが−C(=O)−であり、Zが−N(Rであり、かつRがアルキルであることを特徴とする請求項136に記載の化合物。
  145. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  146. 式:
    Figure 2007525496


    で表される化合物。
  147. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  148. 式:
    Figure 2007525496


    で表される化合物。
  149. 式:
    Figure 2007525496
    で表される化合物。
  150. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  151. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  152. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  153. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  154. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  155. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  156. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  157. 式:
    Figure 2007525496
    で表される化合物。
  158. 式:
    Figure 2007525496
    で表される化合物。
  159. 式Vで表される化合物。
    Figure 2007525496



    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが1、2又は3であり、
    Yが−C(R−、−C(=O)−又は−CH(OH)−であり、
    Xが−O−、−NR−又は−C(R−であり、
    Zが−C(=O)R、水素、−(CHCHO)、アルキル又はハロアルキルであり、
    が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、ハロアルキル、アリール又はアラルキルであり、且つ
    pが1から10までである。
  160. Yが−CH−であることを特徴とする請求項159に記載の化合物。
  161. Yが−C(=O)−であることを特徴とする請求項159に記載の化合物。
  162. Yが−CH(OH)−であることを特徴とする請求項159に記載の化合物。
  163. Xが−O−であることを特徴とする請求項159乃至請求項162の何れか一つに記載の化合物。
  164. Xが−NR−であることを特徴とする請求項159乃至請求項162の何れか一つに記載の化合物。
  165. Xが−C(R)−であることを特徴とする請求項159乃至請求項162の何れか一つに記載の化合物。
  166. Zがアルキルであることを特徴とする請求項159乃至請求項165の何れか一つに記載の化合物。
  167. Zが−C(=O)Rであり、かつRがアルキルであることを特徴とする請求項159乃至請求項165の何れか一つに記載の化合物。
  168. Zが−(CHCHO)でありかつRがアルキルであることを特徴とする請求項159乃至請求項165の何れか一つに記載の化合物。
  169. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  170. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  171. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  172. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  173. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  174. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  175. 式:
    Figure 2007525496


    で表される化合物。
  176. 式:
    Figure 2007525496


    で表される化合物。
  177. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  178. 式:
    Figure 2007525496


    で表される化合物。
  179. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  180. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  181. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  182. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  183. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  184. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  185. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  186. 式:
    Figure 2007525496
  187. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  188. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  189. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  190. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  191. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  192. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  193. 式:
    Figure 2007525496
    で表される化合物。
  194. 式:
    Figure 2007525496
    で表される化合物。
  195. 式VIで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    Xがアルキル、アルケニル、−C(R−,−C(=O)−、−C(=NR)−、−C(OH)R又は−C(N(R)R−であり、
    が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
    が水素又はアルキルである。
  196. が水素であることを特徴とする請求項195に記載の化合物。
  197. Xが−C(R−であることを特徴とする請求項195又は請求項196に記載の化合物。
  198. Xが−C(=O)−であることを特徴とする請求項195又は請求項196に記載の化合物。
  199. 式VIa又は式VIbで表される化合物。
    Figure 2007525496
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素又はアルキルであり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり
    が水素又はアルキルであり、かつ
    Figure 2007525496

    が一つの単結合、一つのシス二重結合、又は一つのトランス二重結合を示す。
  200. が水素であることを特徴とする請求項199に記載の化合物。
  201. がアルキルであることを特徴とする請求項199又は請求項200に記載の化合物。
  202. が水素又はアルキルであることを特徴とする請求項199乃至請求項201の何れか一つに記載の化合物。
  203. 式VIc、式VId又はVIeで表される化合物。
    Figure 2007525496
    式中、それぞれの存在は独立し、
    nが1から5までであり、
    mが0から30までであり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アリール又はアラルキルであり、
    が水素又はアルキルであり、
    が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アラルキエニル、アラルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロアラルキエニル、ヘテロアラルキニル、シアノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、スルホニル、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルチオ、カルボキシル、カルバモイル、アルコキシル、スルホネート、スルフェート、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル及びスルホキシドであり、
    が水素、アルキル、アリール又はアラルキルであり、かつ
    が水素又はアルキルである。
  204. が水素であることを特徴とする請求項203に記載の化合物。
  205. が水素であることを特徴とする請求項203に記載の化合物。
  206. が水素であり、且つRが水素であることを特徴とする請求項203に記載の化合物。
  207. nが1、2又は3であることを特徴とする請求項203乃至請求項206の何れか一つに記載の化合物。
  208. がメチルであることを特徴とする請求項203乃至請求項207の何れか一つに記載の化合物。
  209. が水素であることを特徴とする請求項203、請求項207又は請求項208の何れか一つに記載の化合物。
  210. nが1、2又は3であり、かつRがメチルであることを特徴とする請求項203乃至請求項206の何れか一つに記載の化合物。
  211. nが1、2又は3であり、Rがメチルであり、かつRが水素であることを特徴とする請求項203に記載の化合物。
  212. mが1から10までであることを特徴とする請求項203乃至請求項211の何れか一つに記載の化合物。
  213. mが11から20までであることを特徴とする請求項203乃至請求項211の何れか一つに記載の化合物。
  214. mが11から20までであり、かつRが水素であることを特徴とする請求項203に記載の化合物。
  215. 式VIIで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    RがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル又はカルボニルであり、
    Lが疎水性基又は隣り合うLのいずれか2つが結合して一つの縮合した芳香環又はヘテロ芳香環を形成する。
  216. Lがアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボニル、エーテル、又は多環であることを特徴とする請求項215に記載の化合物。
  217. Lが式VIIaで表される置換基であることを特徴とする請求項215に記載の化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    R’及びXが水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボニル、アルコキシ、ハイドロキシ、チオール、チオアルキル又はアミノであり、且つ
    mが1から6までから選ばれる整数である。
  218. 式VIIbで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、nが1から8までから選ばれる整数である。
  219. 式VIIcで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    RがH、アルキル、又はアシルであり、かつ
    R’がアルキル又はエーテルである。
  220. 両方のRがHであることを特徴とする請求項219に記載の化合物。
  221. 少なくとも一つのRがアルキルであることを特徴とする請求項219に記載の化合物。
  222. 少なくとも一つのRがメチルであることを特徴とする請求項219に記載の化合物。
  223. 式VIIdで表される化合物。
    Figure 2007525496


    式中、それぞれの存在は独立し、
    Rが、アルキル又はアシルであり、且つ
    R’がアルキル又はエーテルである。
  224. 両方のRがHであることを特徴とする請求項223に記載の化合物。
  225. 少なくとも一つのRがアルキルであることを特徴とする請求項223に記載の化合物。
  226. 少なくとも一つのRがメチルであることを特徴とする請求項223に記載の化合物。
  227. 式VIIeで表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    Xが水素又は−C(=O)OR’であり
    RがHアルキル又はアシルであり、且つ
    R’がアルキルである。
  228. RがHであることを特徴とする請求項227に記載の化合物。
  229. 少なくとも一つのRがアルキルであることを特徴とする請求項227に記載の化合物。
  230. Rがメチルであることを特徴とする請求項227に記載の化合物。
  231. 式VIIf:で表される化合物。
    Figure 2007525496

    式中、それぞれの存在は独立し、
    RがH、アルキル又はアシルであり、且つ
    R’がアルキルである。
  232. RがHであることを特徴とする請求項231に記載の化合物。
  233. 少なくとも一つのRがアルキルであることを特徴とする請求項231に記載の化合物。
  234. Rがメチルであることを特徴とする請求項231に記載の化合物。
  235. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  236. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  237. 式:
    Figure 2007525496


    で表される化合物。
  238. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  239. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  240. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  241. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  242. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  243. 式:
    Figure 2007525496

    で表される化合物。
  244. 式:VIIIで表される化合物。
    Figure 2007525496


    式中、
    R´が水素、アルキル、又はエーテルであり、
    又はLが隣り合うLのいずれかの2つが結合して一つの縮合した芳香環又はヘテロ芳香環を形成する。
  245. 式IXで表される化合物。
    ANR IX
    式中、それぞれの存在は独立し、
    RがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル又はカルボニルであり、且つ
    Aが任意に置換されたアリール又はヘテロアリールである。
  246. 式Xで表される化合物。
    AC(=O)NHNH
    式中、それぞれの存在は独立し、
    R´が水素、アルキル又はエーテルであり、且つ
    Aが任意に置換されたアリール又はヘテロアリールである。
  247. 請求項51乃至請求項246のいずれか一つに定義された化合物、及び第一の化合物とは異なる、請求項51乃至請求項246のいずれかの一つに定義されている第二の化合物を包含する製剤
  248. 眼科疾患を患っているか又は眼科疾患を発現する危険性が高い被験者に候補薬物を投与すること、かつ
    被験者の網膜色素上皮(RPE)における、網膜に対して有毒な化合物の蓄積を測定すること、
    ここにおいて、候補薬物が存在しない場合に比べて、被験者の網膜色素上皮(RPE)における、候補薬物の存在する場合における網膜に対して有毒な化合物の蓄積が、その候補薬物が眼科疾患の治療又は予防のための薬物であることを示すことをを包含する、眼科疾患を治療又は予防するための薬物を同定する方法。
  249. 候補薬物と視覚サイクルのin vitroモデルを表す一つ又はそれ以上の細胞を接触させること、かつ
    少なくとも一つの細胞における視覚サイクルの中間体の蓄積を測定すること、
    ここにおいて、候補薬物が存在しない場合に比べて、候補薬物の存在する場合における前記中間体の蓄積が、その候補薬物が眼科疾患の治療又は予防のための薬物であることを包含する、眼科疾患を治療又は予防するための薬物を同定する方法。
  250. 眼科疾患が黄班変性症を包含することを特徴とする請求項248又は請求項249記載の方法。
  251. 眼科疾患がスターガード(Stargardt)病を包含することを特徴とする請求項249乃至請求項250の何れか一つに記載の方法。
  252. 眼科疾患がリポフスチンの蓄積を包含することを特徴とする請求項249乃至請求項251の何れか一つに記載の方法。
  253. 網膜に有毒な化合物がN−レチニリデン−N−レチニルエタノールアミンであることを特徴とする請求項249、請求項251又は請求項252の何れか一つに記載の方法。
  254. 中間体がオール−trans−レチナールであることを特徴とする請求項250乃至請求項252の何れか一つに記載の方法。
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